以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について説明する。
図1は、第一の実施形態における伝送システムの構成例を示す図である。図1に示される伝送システム1には、伝送管理システム50を介して複数の伝送端末10間で情報や感情等を相互に伝達するコミュニケーションシステムが含まれる。このコミュニケーションシステムは、コミュニケーション管理システム(「伝送管理システム」に相当)を介して複数のコミュニケーション端末(「伝送端末」に相当)間で情報や感情等を相互に伝達するためのシステムである。その例として、テレビ会議システムやテレビ電話システム等が挙げられる。
本実施形態では、コミュニケーションシステムの一例としてのテレビ会議システム、コミュニケーション管理システムの一例としてのテレビ会議管理システム、及びコミュニケーション端末の一例としてのテレビ会議端末を想定する。その上で、伝送システム、伝送管理システム、及び伝送端末について説明する。即ち、本発明の伝送端末及び伝送管理システムは、テレビ会議システムに適用されるだけでなく、その他のコミュニケーションシステムにも適用される。なお、本実施形態では、「テレビ会議」と説明しているが、「ビデオ会議」と言われることもあり、両者は同じ内容である。
また、本実施形態では、伝送システム1の各利用者が、東京事業所(利用者a)、大阪事業所(利用者b)、ニューヨーク事業所(利用者c)、及びワシントンD.C.事業所(利用者d)の4事業所である場合について説明する。
まず、図1に示されている伝送システム1は、複数の伝送端末(10aa,10ab,…)と、各伝送端末(10aa,10ab,…)用のディスプレイ(120aa,120ab,…)と、複数の利用者PC(Personal Computer)端末(20a,20b,20c,20d)と、複数の中継装置(30a,30b,30c,30d)と、伝送管理システム50と、伝送端末管理システム80と、プログラム提供システム90と、及びメンテナンスシステム100とによって構築されている。
複数の伝送端末10は、コンテンツデータの一例としての画像データ及び音声データの送受信による伝送を行う。
なお、以下では、「伝送端末」を単に「端末」として表す。また、複数の端末(10aa,10ab,…)のうち任意の端末は「端末10」と表し、複数のディスプレイ(120aa,120ab,…)のうち任意のディスプレイは「ディスプレイ120」と表す。また、利用者PC端末(20a,20b,20c,20d)を、それぞれ、PC(20a,20b,20c,20d)と表しており、更に、これらの任意のPCは、「PC20」と表わしている。また、複数の中継装置(30a,30b,30c,30d)のうち任意の中継装置は「中継装置30」と表している。更に、テレビ会議の開始を要求する要求元としての端末は「要求元端末」と表され、要求先である宛先(中継先)としての端末は「宛先端末」と表されている。
図1に示されている中継装置30は、複数の端末10の間で、コンテンツデータの中継を行う。伝送管理システム50は、端末10からのログイン認証、端末10の通話状況の管理、宛先リストの管理等、及び中継装置30の通信状況等を一元的に管理する。なお、画像データの画像は、動画であっても静止画であってもよく、動画と静止画の両方であってもよい。
複数のルータ(70a,70b,70c,70d,70ab,70cd)は、画像データ及び音声データの最適な経路の選択を行う。なお、以下では、ルータ(70a,70b,70c,70d,70ab,70cd)のうち任意のルータは「ルータ70」と表されている。
プログラム提供システム90は、後述のHD(Hard Disk)204を備えており、端末10に各種機能を実現させる(又は、端末10を各種手段として機能させる)ための端末用プログラムが記憶され、端末10に端末用プログラムを送信することができる。また、プログラム提供システム90のHD204には、中継装置30に各種機能を実現させる(又は、中継装置30を各種手段として機能させる)ための中継装置用プログラムも記憶されており、中継装置30に、中継装置用プログラムを送信することができる。更に、プログラム提供システム90のHD204には、伝送管理システム50に各種機能を実現させる(又は、伝送管理システム50を各種手段として機能させる)ための伝送管理用プログラムが記憶されている。プログラム提供システム90は、伝送管理システム50に、伝送管理用プログラムを送信することができる。
メンテナンスシステム100は、端末10、中継装置30、伝送管理システム50、及びプログラム提供システム90のうちの少なくとも1つの維持、管理、又は保守を行うためのコンピュータである。例えば、メンテナンスシステム100が国内に設置され、端末10、中継装置30、伝送管理システム50、又はプログラム提供システム90が国外に設置されている。この場合、メンテナンスシステム100は、通信ネットワーク2を介して遠隔的に、端末10、中継装置30、伝送管理システム50、及びプログラム提供システム90のうちの少なくとも1つの維持、管理、保守等のメンテナンスを行う。また、メンテナンスシステム100は、通信ネットワーク2を介さずに、端末10、中継装置30、伝送管理システム50、及びプログラム提供システム90のうちの少なくとも1つにおける機種番号、製造番号、販売先、保守点検、又は故障履歴の管理等のメンテナンスを行う。
ところで、端末(10aa,10ab,10ac,・・・)、中継装置30a、及びルータ70aは、LAN2aによって通信可能に接続されている。端末(10ba,10bb,10bc,・・・)、中継装置30b、及びルータ70bは、LAN2bによって通信可能に接続されている。また、LAN2a及びLAN2bは、ルータ70abが含まれた専用線2abによって通信可能に接続されており、所定の地域A内で構築されている。例えば、地域Aは日本であり、LAN2aは東京の事業所内で構築されており、LAN2bは大阪の事業所内で構築されている。
一方、端末(10ca,10cb,10cc,・・・)、中継装置30c、及びルータ70cは、LAN2cによって通信可能に接続されている。端末10d(a,10db,10dc,・・・)、中継装置30d、及びルータ70dは、LAN2dによって通信可能に接続されている。また、LAN2c及びLAN2dは、ルータ70cdが含まれた専用線2cdによって通信可能に接続されており、所定の地域B内で構築されている。例えば、地域Bはアメリカ合衆国であり、LAN2cはニューヨークの事業所内で構築されており、LAN2dはワシントンD.C.の事業所内で構築されている。地域A及び地域Bは、それぞれルータ(70ab,70cd)からインターネット2iを介して通信可能に接続されている。
また、伝送管理システム50、及びプログラム提供システム90は、インターネット2iを介して、端末10、及び中継装置30と通信可能に接続されている。伝送管理システム50、及びプログラム提供システム90は、地域A又は地域Bに設置されていてもよいし、これら以外の地域に設置されていてもよい。
なお、本実施形態では、LAN2a、LAN2b、専用線2ab、インターネット2i、専用線2cd、LAN2c、及びLAN2dによって、本実施形態の通信ネットワーク2が構築されている。この通信ネットワーク2には、有線だけでなく、WiFi(Wireless Fidelity)や、Bluetooth(登録商標)等の無線による通信が行われる箇所があってもよい。
また、図1において、各端末10、各中継装置30、伝送管理システム50、各ルータ70、及びプログラム提供システム90の下に示されている4組の数字は、一般的なIPv4におけるIPアドレスを簡易的に示している。例えば、端末10aaのIPアドレスは「1.2.1.3」である。また、IPv4ではなく、IPv6を用いてもよいが、説明を簡略化するため、IPv4を用いて説明する。
なお、各端末10は、複数の事業所間での通話や、同じ事業所内の異なる部屋間での通話だけでなく、同じ部屋内での通話や、屋外と屋内又は屋外と屋外での通話で使われてもよい。各端末10が屋外で使われる場合には、携帯電話通信網等の無線による通信が行われる。
まず、本実施形態のハードウェア構成を説明する。
図2は、第一の実施形態における伝送端末の外観例を示す図である。以下、端末10の長手方向をX軸方向、水平面内でX軸方向に直交する方向をY軸方向、X軸方向及びY軸方向に直交する方向(鉛直方向)をZ軸方向として説明する。
図2に示されているように、端末10は、筐体1100、アーム1200、及びカメラハウジング1300を備えている。このうち、筐体1100の前側壁面1110には、複数の吸気孔によって形成された不図示の吸気面が設けられており、筐体1100の後側壁面1120には、複数の排気孔が形成された排気面1121が設けられている。これにより、筐体1100に内蔵された冷却ファンの駆動によって、不図示の吸気面を介して端末10の後方の外気を取り込み、排気面1121を介して端末10の後方へ排気することができる。筐体1100の右側壁面1130には、収音用孔1131が形成され、後述する内蔵型のマイク114によって音声、物音、雑音等の音が収音可能となっている。
筐体1100の右側壁面1130側には、操作パネル1150が形成されている。この操作パネル1150には、後述の複数の操作ボタン(108a〜108e)、後述の電源スイッチ109、及び後述のアラームランプ119が設けられている。更に、後述の内蔵型のスピーカ115からの出力音を通すための複数の音声出力孔によって形成された音出面1151が形成されている。また、筐体1100の左側壁面1140側には、アーム1200及びカメラハウジング1300を収容するための凹部としての収容部1160が形成されている。筐体1100の右側壁面1130には、後述の外部機器接続I/F118に対して電気的にケーブルを接続するための複数の接続口(1132a〜1132c)が設けられている。一方、筐体1100の左側壁面1140には、後述の外部機器接続I/F118に対して電気的にディスプレイ120用のケーブル120cを接続するための不図示の接続口が設けられている。
なお、以下では、操作ボタン(108a〜108e)のうち任意の操作ボタンを示す場合には「操作ボタン108」を用い、接続口(1132a〜1132c)のうち任意の接続口を示す場合には「接続口1132」を用いて説明する。
次に、アーム1200は、トルクヒンジ1210を介して筐体1100に取り付けられており、アーム1200が筐体1100に対して、135度のチルト角θ1の範囲で、上下方向に回転可能に構成されている。図2は、チルト角θ1が90度の状態を示している。
カメラハウジング1300には、後述の内蔵型のカメラ112が設けられており、利用者、書類、及び部屋等を撮像することができる。また、カメラハウジング1300には、トルクヒンジ1310が形成されている。カメラハウジング1300は、トルクヒンジ1310を介して、アーム1200に取り付けられている。そして、カメラハウジング1300は、トルクヒンジ1310を介してアーム1200に取り付けられている。カメラハウジング1300は、アーム1200に対して、図2で示されている状態を0度として±180度のパン角θ2の範囲で、且つ、±45度のチルト角θ3の範囲で、上下左右方向に回転可能に構成されている。
なお、利用者PC端末20は、一般のコンピュータの外観と同じであるため、外観の説明を省略する。更に、中継装置30、伝送管理システム50、伝送端末管理システム80、プログラム提供システム90、及びメンテナンスシステム100は、それぞれ一般のサーバの外観と同じであるため、外観の説明を省略する。
図3は、第一の実施形態における伝送端末のハードウェア構成例を示す図である。図3に示されているように、本実施形態の端末10は、端末10全体の動作を制御するCPU(Central Processing Unit)101、IPL(Initial Program Loader)等のCPU101の駆動に用いられるプログラムを記憶したROM(Read Only Memory)102、CPU101のワークエリアとして使用されるRAM(Random Access Memory)103、端末用プログラム、画像データ、及び音声データ等の各種データを記憶するフラッシュメモリ104、CPU101の制御にしたがってフラッシュメモリ104に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御するSSD(Solid State Drive)105、フラッシュメモリ等の記録メディア106に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御するメディアドライブ107、端末10の宛先を選択する場合などに操作される操作ボタン108、端末10の電源のON/OFFを切り換えるための電源スイッチ109、通信ネットワーク2を利用してデータ伝送をするためのネットワークI/F(Interface)111を備えている。
また、端末10は、CPU101の制御に従って被写体を撮像して画像データを得る内蔵型のカメラ112、このカメラ112の駆動を制御する撮像素子I/F113、音声を入力する内蔵型のマイク114、音声を出力する内蔵型のスピーカ115、CPU101の制御に従ってマイク114及びスピーカ115との間で音声信号の入出力を処理する音声入出力I/F116、CPU101の制御に従って外付けのディスプレイ120に画像データを伝送するディスプレイI/F117、図2に示されている接続口1132に取り付けられ各種の外部機器を接続するための外部機器接続I/F118、端末10の各種機能の異常を知らせるアラームランプ119及び上記各構成要素を図3に示されているように電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等のバスライン110を備えている。
更に、端末10には、自らの位置情報を取得するための位置情報取得ユニット119を備えている。位置情報を取得する方法としては、GPS(Global Positioning System)を用いてGPS衛星からの電波を受信して測位する方法がある。更に、現在携帯電話等で行われているように携帯電話が接続されている基地局の位置情報を簡易位置情報として使用する方法や、GPSによる測位情報と基地局からの情報を用いて測位する方法等が用いられても良い。また、近距離の無線通信であるWiFi(Wireless Fidelity)や、Bluetooth(登録商標)等が用いられても良い。端末10に近距離無線通信ユニットを備え、各接続場所に端末10に接続可能な近距離無線通信ユニットを設置する。各接続場所に設置された近距離無線通信ユニットの設置位置は、予め登録しておく。端末10が無線接続された近距離無線通信ユニットの情報を伝送管理システム50に通知することにより、伝送管理システム50側で位置情報を取得する方法が用いられても良い。更には、ネットワーク接続した際に、ネットワークから提供されるIPアドレス或いはルータ等から取得した直近の接続機器のIPアドレス等を位置情報として用いることもできる。ネットワークに接続した場所がある程度、狭い範囲で位置が確定できるネットワークアドレスであれば良く、IPアドレスに限定するものではない。また、取得した位置情報は、システム上、利用者が勝手に編集することができないようにする。なお、本実施例では位置情報取得方法として、GPSを用いた測位方法を一例として説明する(以降、位置情報取得ユニット119をGPSユニット119として説明する)が、他の測位方式を用いても良い。例えば、GPSユニットの代わりにWiFi(Wireless Fidelity)や、Bluetooth(登録商標)等の近距離無線通信ユニットを用いても良い。更には、複数の測位システムを搭載しておき、状況に応じて選択したり、複数の測位結果を使用して測位精度を上げる方法を用いても良い。
ディスプレイ120は、被写体の画像や操作用アイコン等を表示する液晶や有機ELによって構成された表示部である。また、ディスプレイ120は、ケーブル120cによってディスプレイI/F117に接続される。このケーブル120cは、アナログRGB(VGA)信号用のケーブルであってもよいし、コンポーネントビデオ用のケーブルであってもよい。更に、ケーブル120cは、HDMI(登録商標)(High-Definition Multimedia Interface)やDVI(Digital Video Interactive)信号用のケーブルであってもよい。
カメラ112は、レンズや、光を電荷に変換して被写体の画像(映像)を電子化する固体撮像素子を含み、固体撮像素子として、CMOS(Complementary Metal Oxide Semicon ductor)や、CCD(Charge Coupled Device)等が用いられる。
外部機器接続I/F118には、USB(Universal Serial Bus)ケーブル等によって、外付けカメラ、外付けマイク、及び外付けスピーカ等の外部機器がそれぞれ接続可能である。外付けカメラが接続された場合には、CPU101の制御に従って、内蔵型のカメラ112に優先して、外付けカメラが駆動する。同じく、外付けマイクが接続された場合や、外付けスピーカが接続された場合には、CPU101の制御に従って、内蔵型のマイク114や内蔵型のスピーカ115に優先して、外付けマイクや外付けスピーカが動作する。
なお、記録メディア106は、端末10に対して着脱自在な構成となっている。また、CPU101の制御にしたがってデータの読み出し又は書き込みを行う不揮発性メモリであれば、フラッシュメモリ104に限らず、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)等を用いてもよい。
更に、上記端末用プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルで、上記記録メディア106等の、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して流通させるようにしてもよい。また、上記端末用プログラムは、フラッシュメモリ104ではなくROM102に記憶させるようにしてもよい。
図4は、第一の実施形態における伝送管理システム50、中継装置30、プログラム提供システム90、メンテナンスシステム100、利用者PC端末20又は伝送端末管理システム80のハードウェア構成例を示す図である。
伝送管理システム50は、伝送管理システム50全体の動作を制御するCPU201、IPL等のCPU201の駆動に用いられるプログラムを記憶したROM202、CPU201のワークエリアとして使用されるRAM203、伝送管理用プログラム等の各種データを記憶するHD204、CPU201の制御にしたがってHD204に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御するHDD(Hard Disk Drive)205、フラッシュメモリ等の記録メディア206に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御するメディアドライブ207、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字、又は画像などの各種情報を表示するディスプレイ208、通信ネットワーク2を利用してデータ伝送をするためのネットワークI/F209、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えたキーボード211、各種指示の選択や実行、処理対象の選択、カーソルの移動などを行うマウス212、着脱可能な記録媒体の一例としてのCD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)213に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御するCD−ROMドライブ214、及び、上記各構成要素を図4に示されているように電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等のバスライン210を備えている。
なお、上記伝送管理用プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルで、上記記録メディア206やCD−ROM213等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して流通させるようにしてもよい。また、上記伝送管理用プログラムは、HD204ではなくROM202に記憶されるようにしてもよい。
また、中継装置30は、上記伝送管理システム50と同様のハードウェア構成を有しているため、その説明を省略する。但し、HD204には、中継装置30を制御するための中継装置用プログラムが記録されている。この場合も、中継装置用プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルで、上記記録メディア206やCD−ROM213等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して流通させるようにしてもよい。また、上記中継装置用プログラムは、HD204ではなくROM202に記憶されるようにしてもよい。
また、利用者PC端末20、伝送端末管理システム80、プログラム提供システム90及びメンテナンスシステム100は、上記伝送管理システム50と同様のハードウェア構成を有しているため、その説明を省略する。
但し、それぞれのHD204には、利用者PC端末20、伝送端末管理システム80、プログラム提供システム90及びメンテナンスシステム100を制御するためのプログラムが記録されている。
また、プログラム提供システム90のHD204には、プログラム提供用プログラムが記録されている。この場合も、プログラム提供用プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルで、上記記録メディア206やCD−ROM213等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して流通させるようにしてもよい。また、上記プログラム提供システム用プログラムは、HD204ではなくROM202に記憶されるようにしてもよい。
なお、上記着脱可能な記録媒体の他の例として、CD−R(Compact Disc Recordable)、DVD(Digital Versatile Disk)、ブルーレイディスク等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体が挙げられる。
次に、本実施形態の機能構成について説明する。
図5は、第一の実施形態における伝送システムを構成する伝送端末、伝送端末管理システム及び伝送管理システムの機能構成例を示す図である。図5では、伝送端末10及び伝送管理システム50が、通信ネットワーク2を介してデータ通信することができるように接続されている。また、図1に示されているプログラム提供システム90は、テレビ会議の通信において直接関係ないため、図5では省略されている。また、図1に示されている利用者PC端末20、メンテナンスシステム100は、汎用的なPC及びサーバであるため図5では省略されている。
端末10は、送受信部11、操作入力受付部12、ログイン要求部13、撮像部14、音声入力部15a、音声出力部15b、表示制御部16、抽出部17、宛先リスト作成部18、記憶・読出処理部19及び位置検出部20を有している。これら各部は、図3に示されている各構成要素のいずれかが、フラッシュメモリ104からRAM103上に展開された端末用プログラムに従ったCPU101からの命令によって動作することで実現される。
また、端末10は、図3に示されているRAM103及びフラッシュメモリ104によって構築される記憶部1000を有している。
次に、図3及び図5を用いて、端末10の各機能構成について詳細に説明する。なお、以下では、端末10の各機能構成部を説明するにあたって、図3に示されている各構成要素のうち、端末10の各機能構成部を実現させるための主な構成要素との関係も説明する。
図5に示されている端末10の送受信部11は、図3に示されているCPU101からの命令、及び図3に示されているネットワークI/F111によって実現される。送受信部11は、通信ネットワーク2を介して他の端末、装置又はシステムと各種データ(または情報)の送受信を行う。この送受信部11は、所望の宛先端末と通話を開始する前から、伝送管理システム50より、宛先候補としての各端末の稼動状態を示す各稼動状態情報の受信を開始する。なお、この稼動状態情報は、各端末10の稼動状態(オンラインかオフラインかの状態)だけでなく、オンラインであっても更に通話中であるか、離席中であるか等の詳細な状態を示す。また、この稼動状態情報は、各端末10の稼動状態だけでなく、端末10でケーブル120cが端末10から外れていたり、音声を出力するが画像は出力させなかったり、音声を出力さないようにする(MUTE)等、様々な状態を示す。
操作入力受付部12は、図3に示されているCPU101からの命令、並びに図3に示されている操作ボタン108及び電源スイッチ109によって実現され、利用者による各種入力を受け付ける。例えば、利用者が、図3に示されている電源スイッチ109をONにすると、図5に示されている操作入力受付部12が電源ONを受け付けて、電源をONにする。
ログイン要求部13は、図3に示されているCPU101からの命令によって実現される。ログイン要求部13は、上記電源ONの受け付けを契機として、送受信部11から通信ネットワーク2を介して伝送管理システム50に、ログインを要求する旨を示すログイン要求情報、及び要求元端末の現時点のIPアドレスを自動的に送信する。また、利用者が電源スイッチ109をONの状態からOFFにすると、送受信部11が伝送管理システム50へ電源をOFFする旨の状態情報を送信した後に、操作入力受付部12が電源を完全にOFFにする。これにより、伝送管理システム50側では、端末10が電源ONから電源OFFになったことを把握することができる。
撮像部14は、図3に示されているCPU101からの命令、並びに図3に示されているカメラ112及び撮像素子I/F113によって実現され、被写体を撮像して、この撮像して得た画像データを出力する。
音声入力部15aは、図3に示されているCPU101からの命令、及び図3に示されている音声入出力I/F116によって実現され、マイク114によって利用者の音声が音声信号に変換された後、この音声信号に係る音声データを入力する。音声出力部15bは、図3に示されているCPU101からの命令、及び図3に示されている音声入出力I/F116によって実現され、音声データに係る音声信号をスピーカに出力し、スピーカ115から音声を出力させる。
表示制御部16は、図3に示されているCPU101からの命令、及び図3に示されているディスプレイI/F117によって実現され、外付けのディスプレイ120に対して画像データを送信するための制御を行う。
抽出部17は、図3に示されているCPU101からの命令によって実現され、揮発性記憶部1000から各種データ(または情報)を抽出する。
宛先リスト作成部18は、伝送管理システム50から受信した、後述の宛先リスト情報及び各宛先候補としての端末10の状態情報に基づいて、宛先候補の状態がアイコンで示された宛先リスト(図示していない)の作成及び更新を行う。
また、記憶・読出処理部19は、図3に示されているCPU101からの命令、及び図3に示すSSD105によって実行され、記憶部1000に各種データを記憶する処理や、記憶部1000に記憶された各種データを読み出す処理を行う。この記憶部1000には、端末10を識別するための識別情報の一例としての端末ID(Identification)、及びパスワード等が記憶される。更に、記憶・読出処理部19は、記憶部1000に各種データを記憶する処理や、記憶部1000に記憶された各種データを読み出す処理も行う。この記憶部1000には、宛先端末との通話を行う際に受信される画像データ及び音声データが、受信される度に上書き記憶される。このうち、上書きされる前の画像データによってディスプレイ120に画像が表示され、上書きされる前の音声データによってスピーカ115から音声が出力される。
なお、本実施形態の端末ID及び後述の中継装置IDは、それぞれ端末10及び中継装置30を一意に識別するために使われる言語、文字、記号、又は各種のしるし等の識別情報を示す。また、端末ID及び中継装置IDは、上記言語、文字、記号、及び各種のしるしのうち、少なくとも2つが組み合わされた識別情報であってもよい。
また、位置検出部20は、図3に示されているCPU101からの命令によって実現され、GPSユニット119から位置情報を取得する。GPSユニット119によって取得した位置情報は、記憶・読出処理部19を介して、緯度、経度の位置情報として記憶部1000に格納される。なお、記憶部1000に格納した位置情報は、送受信部11により管理システム50へ宛先リストを要求する際に、端末IDと共に通信ネットワーク2を介して送信される。
次に管理システム50の機能構成について説明する。伝送管理システム50は、送受信部51、端末認証部52、端末管理部53、端末抽出部54、追加要求管理部55、端末状態確認部56、宛先リスト管理部57、宛先絞込部58、記憶・読出処理部59及び位置管理部60を有している。これら各部は、図4に示されている各構成要素のいずれかが、HD204からRAM203上に展開された管理システム用プログラムに従ったCPU201からの命令によって動作することで実現される。また、伝送管理システム50は、伝送管理システム50の電源をOFFにしても各種データ(または情報)の記憶が維持される記憶部5000を有しており、この記憶部5000は図4に示されているHD204により構築されている。また、この記憶部5000には、利用者が宛先リストを見やすく表示するための枠部分のデータ(端末の稼動状態を示すアイコン、端末ID、及び名称は含まれない)が記憶されている。
記憶部5000には、図6に示されているような端末認証管理テーブルにより構成されている端末認証管理DB5001が構築され、記憶されている。この端末認証管理テーブルでは、伝送管理システム50によって管理される全ての端末10の各端末IDに対して、各パスワードが関連付けられて管理される。例えば、端末認証管理テーブルにおいて、端末10aaの端末IDは「01aa」で、パスワードは「aaaa」であることが関連付けて記憶されている。尚、本発明の実施例では、端末認証管理テーブルとして、要求元端末ID(端末ID)と、パスワードとを関連付けて管理するように説明しているが、テーブルとして管理する必要はない。要求元端末ID(端末ID)と、パスワードとのそれぞれのデータが関連付けられた集合になっており、端末IDが指定されれば、パスワードが抽出できるようになっていれば良い。
また、記憶部5000には、図7に示されているような端末管理テーブルによって構成されている端末管理DB5002が構築されて、記憶されている。この端末管理テーブルは、各端末10の端末ID毎に、各端末10を宛先とした場合の宛先名(名称)、各端末10の稼動状態、後述のログイン要求情報が伝送管理システム50で受信された受信日時、及び端末10のIPアドレスが関連付けられて管理される。例えば、図7に示されている端末管理テーブルにおいて、端末IDが「01aa」の端末10aaは、名称が「日本 東京事業所 AA端末」で、稼動状態が「オンライン(伝送可能)」である。更に、端末10aaのログイン要求情報が伝送管理システム50で受信された日時は、「2009年11月10日の13時40分」で、この端末10aaのIPアドレスが「1.2.1.3」であることが示されている。尚、本発明の実施例では、端末管理テーブルとして、宛先端末ID(端末ID)と、名称と、稼動状態と、受信日時と、端末のIPアドレスとを関連付けて管理するように説明しているが、テーブルとして管理する必要はない。宛先端末ID(端末ID)と、名称と、稼動状態と、受信日時と、端末のIPアドレスとのそれぞれのデータが関連付けられた集合になっており、端末IDが指定されれば、他のデータが抽出できるようになっていれば良い。
更に、記憶部5000には、図8に示されているような宛先リスト管理テーブルによって構成されている宛先リスト管理DB5003が構築されている。この宛先リスト管理テーブルでは、テレビ会議における通話の開始を要求する要求元端末の端末IDに対して、宛先端末の候補として登録されている宛先端末の端末IDが全て関連付けられて管理される。更に、要求元端末がどの場所で接続するのか、接続する場所によって宛先端末の候補が制限されている。すなわち、要求元端末の場所情報と、要求元端末IDと、接宛先端末の候補の宛先端末IDが関連付けられて管理されている。例えば、図8に示されている宛先リスト管理テーブルにおいて、端末IDが「01aa」である要求元端末(端末10aa)からテレビ会議における通話の開始を要求することができる宛先端末の候補は、場所情報によって異なっている。初期設定(場所情報がないDefaultの状態)の時は、端末IDが「01ab」の端末10ab、端末IDが「01ba」の端末10ba、及び端末IDが「01bb」の端末10bb等であることが示されている。しかし、場所情報が「LocationA」の時は、端末IDが「01az」、端末IDが「02ba」及び端末IDが「03bb」の端末10等(図示していない)であることが示されている。この宛先端末の候補は、任意の要求元端末から伝送管理システム50に対する追加又は削除の要請により、追加又は削除されることで更新される。なお、宛先リスト管理DB5003(図8参照)には、宛先端末の候補として登録されている宛先端末の端末IDだけでなく、各端末IDに対して端末管理テーブル(図7参照)で管理されている宛先名も関連付けて管理してもよい。ここで、「LocationA」とは、例えば、「大森事業所」といった場所情報が格納されている。尚、本発明の実施例では、宛先リスト管理テーブルとして、場所情報と、要求元端末IDと、宛先端末IDとを関連付けて管理するように説明しているが、テーブルとして管理する必要はない。場所情報と、要求元端末IDと、宛先端末IDとのそれぞれのデータが関連付けられた集合になっており、場所情報と、要求元端末IDとが指定されれば、宛先端末IDが抽出できるようになっていれば良い。また、場所情報と、宛先端末IDとが指定されれば、要求元端末IDが抽出できるようになっていれば良い。
更に、記憶部5000には、図9に示されているような追加要求管理テーブルによって構成されている追加要求管理DB5004が構築されている。この追加要求管理テーブルでは、宛先候補を追加要求した端末(以下、「追加要求した端末」を上述の通話の開始要求元の端末と同じ「要求元端末」と表す)の端末IDと、要求元端末が伝送管理システム50に接続する場所情報が管理されている。更に、追加要求管理テーブルには、要求元端末が接続した場所に応じて伝送管理システム50から提供される宛先候補に追加要求された要求先の端末(以下、「要求先の端末」を「宛先端末)と表す)の端末IDと追加又は削除を示すフラグとを関連付けて管理する。これにより、場所情報で指定された場所で伝送管理システム50に接続した際に、伝送管理システム50から宛先候補として提供されように、どの端末がどの端末を追加又は削除する要求を出しているかを管理することができる。宛先端末を追加する場合はフラグに「1」が設定され、削除する場合は「0」が設定される。なお、宛先リスト管理テーブルと追加要求管理テーブルは、要求元端末の端末IDが共通しているため、これらのテーブルを一つにまとめてもよい。尚、本発明の実施例では、追加要求管理テーブルとして、場所情報と要求元端末IDと宛先端末IDとフラグとを関連付けて管理するように説明しているが、テーブルとして管理する必要はない。場所情報と、要求元端末IDと、宛先端末IDと、フラグとのそれぞれのデータが関連付けられた集合になっており、場所情報と要求元端末IDが指定されれば、宛先端末IDが抽出できるようになっていれば良い。また、場所情報と宛先端末IDが指定されれば、要求元端末IDが抽出できるようになっていれば良い。
更に、記憶部5000には、図10に示されているような位置管理テーブルによって構成されている位置管理DB5005が構築されている。位置管理テーブルには、場所情報と端末ID及び位置情報(緯度及び経度の情報)とが関連付けて管理されている。要求元端末は、伝送管理システム50にログインした後、宛先端末を見つけるために、宛先リストを送付してくれるように伝送管理システム50に要求する。その際、要求元端末は、自分の端末IDと、図3のGPSユニット119から測位情報(緯度及び経度の情報)を一緒に送付する。伝送管理システム50では、受信した端末IDと位置情報に基づいて、位置管理テーブルを検索し、要求元端末の場所情報を抽出する。これにより、要求元端末がどこの場所から接続しているかを管理することができる。なお、宛先リスト管理テーブルと位置管理テーブルは、要求元端末の端末IDが共通しているため、これらのテーブルを一つにまとめてもよい。また、位置情報管理テーブルに記憶されている情報は位置を特定できればよく、緯度及び経度に限定されない。また、緯度及び経度には所定の幅を持たせても良い。尚、本発明の実施例では、位置管理テーブルとして、場所情報と、要求元端末ID(端末ID)と、緯度及び経度の位置情報とを関連付けて管理するように説明しているが、テーブルとして管理する必要はない。場所情報と、宛先端末ID(端末ID)と、緯度及び経度の位置情報とのそれぞれのデータが関連付けられた集合になっており、端末IDが指定され、緯度及び経度の位置情報が指定されれば、場所情報が抽出できるようになっていれば良い。
次に、伝送管理システム50の各機能構成について詳細に説明する。なお、以下では、伝送管理システム50の各機能構成部を説明するにあたって、図4に示されている各構成要素のうち、伝送管理システム50の各機能構成部を実現させるための主な構成要素との関係も説明する。
送受信部51は、図4に示されているCPU201からの命令、及び図4に示されているネットワークI/F209によって実行され、通信ネットワーク2を介して他の端末、装置又はシステムと各種データ(または情報)の送受信を行う。
端末認証部52は、図4に示されているCPU201からの命令によって実現され、送受信部51を介して受信されたログイン要求情報に含まれている端末ID及びパスワードを検索キーとし、記憶部5000の端末認証管理DB5001を検索する。端末認証部52は、検索した結果をもとに、端末認証管理DB5001に同一の組の端末ID及びパスワードが管理されているかを判断することによって、本システムに登録されている正当な端末及び利用者であること認証する。また、ログイン要求情報にパスワードに含まれていない場合、端末認証部52は、端末認証管理DB5001を検索し、端末IDが登録されているかどうかを確認し、本システムに登録されている正当な端末であることを認証する。
端末管理部53は、図4に示されているCPU201からの命令によって実現され、ログイン要求してきた要求元端末の稼動状態を管理すべく、端末管理DB5002(図7参照)に、この要求元端末の端末ID、要求元端末の稼動状態を記憶し管理する。更に、端末管理部53は、要求元端末の名称、伝送管理システム50でログイン要求情報が受信された受信日時、及び要求元端末のIPアドレスを関連付けて記憶して管理する。また、端末管理部53は、利用者が端末10の電源スイッチ109をONの状態からOFFにすることで、端末10から送られてきた、電源をOFFする旨の稼動状態情報に基づいて、端末管理DB5002(図7参照)の稼動状態をオフラインに変更する。
端末抽出部54は、図4に示されているCPU201からの命令によって実現される。要求元端末が場所情報を設定していない初期設定の場合、すなわち、図8に示された宛先リスト管理テーブルの場所情報が「Default」の場合となる。端末抽出部54は、場所情報として「Default」と、要求元端末の端末IDとをキーとして、宛先リスト管理DB5003(図8参照)を検索し、要求元端末と通話することができる宛先端末の候補の端末IDを読み出す。次に、既に宛先リスト管理テーブルが場所情報に関連付けられて登録されている場合において、宛先端末を検索する場合を説明する。端末抽出部54は、要求元端末の場所情報と要求元端末IDをキーとして、宛先リスト管理DB5003(図8参照)を検索し、要求元端末と通話することができる宛先端末の候補の端末IDを読み出す。
また、端末抽出部54は、この端末抽出部54によって抽出された宛先端末の候補の端末IDを検索キーとして、端末管理DB5002(図7参照)を検索し、上記端末抽出部54によって抽出された端末ID毎に稼動状態を読み出す。これにより、端末抽出部54は、ログイン要求してきた要求元端末と通話することができる宛先端末の候補の稼動状態を取得することができる。また、端末抽出部54は、この端末抽出部54によって抽出された端末IDを検索キーとして、端末管理DB5002(図7参照)を検索し、ログイン要求してきた要求元端末の稼動状態も抽出する。
追加要求管理部55は、図4に示されているCPU201からの命令によって実現される。追加要求管理部55は、追加要求管理DB5004(図9参照)へ新たなレコードとして、要求元端末が接続する場所情報と、要求元端末の端末IDと、宛先端末を追加又は削除する端末IDと、フラグとを記憶して管理する。
端末状態確認部56は、図4に示されているCPU201からの命令によって実現され、端末ID又は宛先名を検索キーとして端末管理DB5002(図7参照)を検索することにより、特定された端末IDの対応する稼動状態を確認する。
宛先リスト管理部57は、図4に示されているCPU201からの命令によって実現され、宛先リスト管理DB5003(図8参照)の各要求元端末が接続する各場所情報と各要求元端末の端末ID毎に、宛先端末の候補の端末IDを追加又は削除する。また、宛先リスト管理部57は、追加要求管理DB5004(図9参照)で管理されている要求元端末が接続する場所情報と要求元端末の端末IDを検索キーとして、宛先リスト管理DB5003(図8参照)を検索する。宛先リスト管理部57は、検索されたレコードの宛先端末の端末IDのデータに対して、追加要求管理DB5004(図9参照)の宛先端末の端末IDをそのフラグに応じて、追加又は削除し、場所情報と要求元端末の端末IDに関連付けて管理する。
宛先絞込部58は、図4に示されているCPU201からの命令、及び図4に示されているHDD205によって実行される。宛先絞込部58は、要求元端末の端末IDと要求元端末の図3に示されているGPSユニット119で測位した位置情報(緯度及び経度)から要求元端末端末の接続場所を特定し、その場所情報と要求元端末の端末IDに紐付けられた宛先候補の端末を抽出する。
記憶・読出処理部59は、図4に示されているCPU201からの命令、及び図4に示されているHDD205によって実行され、記憶部5000に各種データを記憶したり、記憶部5000に記憶された各種データを読み出したりの処理を行う。
位置管理部60は、図4に示されているCPU201からの命令、及び図4に示されているHDD205によって実行される。位置管理部60は、位置管理DB5005(図10参照)に新たにレコードとして、要求元端末がネットワークに接続する場所情報と、要求元端末の端末IDと、要求元端末のGPSユニットで測位した位置情報とを関連付けて記憶して管理する。なお、位置情報は、緯度及び経度の情報である。
続いて伝送端末管理システム80の機能構成について説明する。伝送端末管理システム80は、送受信部81、端末認証部82、抽出部83、宛先リスト作成部84、宛先管理画面作成部85、場所情報一覧画面作成部86、追加要求管理部87及び記憶・読出処理部88、を有している。これら各部は、図4に示されている各構成要素のいずれかが、HD204からRAM203上に展開された伝送端末管理システム用プログラムに従ったCPU201からの命令によって動作することで実現される。
また、伝送端末管理システム80は、図4に示されているRAM203又はHD204によって構築される記憶部8000を有している
次に、伝送端末管理システム80の各機能構成について詳細に説明する。なお、以下では、伝送端末管理システム80の各機能構成部を説明するにあたって、図4に示されている各構成要素のうち、伝送端末管理システム80の各機能構成部を実現させるための主な構成要素との関係も説明する。
送受信部81は、図4に示されているCPU201からの命令、及び図4に示されているネットワークI/F209によって実行され、通信ネットワーク2を介して他の端末、装置又はシステムと各種データ(または情報)の送受信を行う。また、送受信部81は、後述のWebサーバ機能及びデータ処理機能も有している。
端末認証部82は、図4に示されているCPU201からの命令によって実現される。端末認証部82は、伝送管理システム50にアクセスして記憶部5000に構築されている端末認証管理DB5001(図6参照)を検索することで、要求元端末の端末ID及びパスワードと同じ組の端末ID及びパスワードが管理されているか否かの判断を行う。端末認証部82は、この判断によって、入力した端末IDの要求元端末と利用者とが、このテレビ会議システムにおける正当な端末及び利用者であるか否かの認証を行う。
抽出部83は、図4に示されているCPU201からの命令によって実現され、要求元端末の端末IDを検索キーとして伝送管理システム50の記憶部5000に構築されている宛先リスト管理DB5003(図8参照)を検索する。抽出部83は、検索結果より、対応する宛先端末の端末IDを抽出する。また、抽出部83は、要求元端末の端末IDとID要求元端末の位置情報(GPSの緯度・経度情報)を検索キーとして伝送管理システム50の位置管理DB5005(図10参照)を検索することで、対応する場所情報を抽出する。更には、宛先端末の端末IDを検索キーとして追加要求管理DB5004(図9参照)を検索し、対応する要求元端末の端末IDを抽出する。
宛先リスト作成部84は、図4に示されているCPU201からの命令によって実現され、宛先端末の名称や端末IDや編集欄等が表形式に示されている宛先リスト画面のHTML(Hyper Text Markup Language)を作成する。
宛先管理画面作成部85は、要求元端末の端末IDに基づき、宛先リスト管理DB5003(図8参照)より抽出部83によって抽出された宛先端末の端末IDが表示されている宛先端末選択画面のHTMLを作成する。尚、宛先リスト管理DB5003(図8参照)は、伝送管理システム50の記憶部5000に構築されている
場所情報一覧画面作成部86は、宛先端末の端末IDに基づき、宛先リスト管理DB5003(図8参照)より抽出部83によって抽出された宛先端末の場所情報の一覧が表示されている場所情報一覧画面のHTMLを作成する。なお、宛先リスト管理DB5003(図8参照)は、伝送管理システム50の記憶部5000に構築されている
追加要求管理部87では、要求元端末の端末IDと、宛先端末の端末IDと、場所情報とを関連づけた図9に示した追加要求管理テーブルを作成し、作成した追加要求管理テーブルは伝送管理システム50の追加要求管理DB5004(図9参照)に格納する。
記憶・読出処理部88は、図4に示されているCPU201からの命令、及び図4に示
されているHDD205によって実行され、記憶部8000に各種データを記憶したり、記憶部8000に記憶された各種データを読み出したりの処理を行う。
次に中継装置30について説明する。中継装置30は、送受信部31において、通信ネットワーク2上で、伝送端末間の画像データ及び音声データの中継を行っている。
次に、図11乃至図16を用いて、本実施形態の処理を説明する。なお、まずは、図12及び図13を用いて、端末10aaと端末10dbとの間で、通話を開始する前の準備段階における各管理情報の送受信処理について説明する。
図1の伝送システム1では、要求元端末と宛先端末との間では、伝送管理システム50を介して、各種の管理情報を送受信するための管理情報用セッションseiが確立される。また、要求元端末と宛先端末との間では、中継装置30を介して、高解像度の画像データ、中解像度の画像データ、低解像度の画像データ、及び音声データの4つの各データを送受信するための4つのセッションが確立される。ここでは、これら4つのセッションをまとめて、画像・音声データ用セッションsedとして示している。なお、これらの4つのセッションは例示であり必須のものではない。
図11は、伝送端末間で通話を開始する準備段階の処理手順の一例を説明するためのシーケンス図である。なお、図11では、全て管理情報用セッションseiによって、各種管理情報が送受信される処理が示されている。
まず、利用者が、図3に示されている電源スイッチ109をONにすると、図5に示されている操作入力受付部12が電源ONを受け付けて、電源をONにする(ステップS21)。そして、ログイン要求部13は、上記電源ONの受け付けを契機とし、送受信部11から通信ネットワーク2を介して伝送管理システム50に、ログイン要求を示すログイン要求情報を自動的に送信する(ステップS22−1)。このログイン要求情報には、要求元としての自端末である端末10aaを識別するための端末ID、及びパスワードが含まれている。なお、端末IDのみをチェックし、パスワードの入力要求及びチェックはおこなわなくても良い。図11は、伝送端末間での通話を開始する準備段階なので端末IDのみが自動的に送信される例を以下説明する。
端末IDは、図5に示されている記憶・読出処理部19を介して記憶部1000から読み出され、ログイン要求情報に付加される。ログイン要求情報は、送受信部11より伝送管理システム50に送られる。また、伝送管理システム50は、受信したログイン要求情報より、送信側である端末10aaのIPアドレスを把握することができる。
次に、図5に示されている伝送管理システム50の端末認証部52は、送受信部51を介して端末10aaからログイン要求情報を受信する。端末認証部52は、ログイン要求情報に含まれている端末ID及びパスワードを抽出する。端末認証部52は、端末IDのみ抽出できたので、端末IDを検索キーとして、記憶部5000の端末認証管理DB5001(図6参照)を検索する。端末認証部52は、検索結果をもとに、端末認証管理DB5001に同一の端末IDが管理されているかを判断することによって端末認証を行う(ステップS23)。この端末認証部52によって、同一の端末IDが管理されている場合は、利用登録されている正当な端末10からのログイン要求であると判断される。なお、パスワードを用いて、端末IDとパスワードの両方のチェックを行い、端末10及び利用者の正当性をチェックするようにしても良い。
端末認証後に行われる、端末の状態を管理する端末状態管理について以下説明する。端末管理部53は、端末管理DB5002(図7参照)に、端末10aaの端末ID及び宛先名で示されるレコード毎に、稼動状態、上記ログイン要求情報が受信された受信日時、及び端末10aaのIPアドレスを関連付けて記憶する。これにより、図7に示されている端末管理テーブルには、端末ID「01aa」に、稼動状態「オンライン」、受信日時「2009.11.10.13:40」及び端末IPアドレス「1.2.1.3」が関連付けて管理されることになる。続いて、端末状態管理部56では、端末10aaの稼動状態「ONライン」と通信状態「None」が設定される。端末状態管理部56は、端末管理テーブル(図7参照)に、端末10aaの端末ID及び宛先名で示されるレコード毎に、稼動状態、及び通信状態を関連付けて記憶する。これにより、図7に示されている端末管理テーブルには、端末ID「01aa」に、稼動状態「ONライン」及び通信状態「None」が関連付けて管理されることになる(ステップS24)。
そして、図5に示されている伝送管理システム50の送受信部51は、上記端末認証部52によって得られた認証結果が示された認証結果情報を、通信ネットワーク2を介して、上記ログイン要求してきた要求元端末(端末10aa)に送信する(ステップS25)。
本実施形態では、端末認証部52によって正当な利用権限を有する端末であると判断された場合について、以下詳細に説明する。
また、端末10aaでは、図5に示されている位置検出部20を介して、図3に示すGPSユニット(位置情報取得ユニット)119から、自端末の位置情報(緯度、経度)を取得する位置情報検出(ステップS22−2)が実行されている。
要求元端末(端末10aa)は、ステップS25で管理システム50の送受信部51から送信された認証結果情報を受信する。
認証結果情報を受信後、要求元端末(端末10aa)は、図5の送受信部11が通信ネットワーク2を介して伝送管理システム50へ、宛先リストを要求する旨が示された宛先リスト要求情報を送信する(ステップS26)。これにより、伝送管理システム50の送受信部51は、宛先リスト要求情報を受信する。宛先リスト要求情報には要求元端末の端末IDとともに、図3に示す要求元端末のGPSユニット(位置情報取得ユニット)119から取得された位置情報(緯度及び経度の情報)が付加されている。
ところで、図11では、要求元端末の位置情報検出は、ログイン要求情報を送信後に行うシーケンスになっているが、要求元端末が宛先リスト要求情報を送信する前に、少なくとも一回の位置情報検出が行われていれば良い。例えば、電源投入後、位置情報検出がすぐに実行されても良いし、宛先リスト要求情報を送信する直前に行われても良い。また、一定時間毎に行われても良いし、端末が移動したとき毎に位置情報検出を行うようにしても良い。
次に、図5の伝送管理システム50の宛先絞込部58は、ログイン要求した要求元端末(端末10aa)の端末ID「01aa」と、宛先リスト要求情報で受信した要求元端末の位置情報に基づいて、宛先リスト管理DB5003(図8参照)を検索する。宛先絞込部58は、検索結果より、要求元端末の位置情報に対応する宛先端末の候補の端末IDを抽出する。更に、宛先絞込部58は、宛先端末の候補の端末IDに対応する宛先名(名称)を端末管理DB(図7参照)の端末管理テーブルから抽出する(ステップS27)。ここでは、要求元端末(端末10aa)の端末ID「01aa」に対応する宛先端末(10ab,10ba,10bb,…)のそれぞれの端末ID(「01ab」、「01ba」、「01bb」、…)が抽出される。続いて、これらに対応する名称(「日本 東京事業所 AB端末」、「日本 大阪事業所 BA端末」、「アメリカ 大阪事業所所 BB端末」、…)が抽出される。なお、宛先リスト管理DB5003(図8参照)において、端末IDだけでなく各端末IDに対応付けられた宛先名を管理しても良い。この場合には、ステップS27において、端末管理テーブル(図7参照)からではなく、宛先リスト管理テーブルから端末IDに対応する宛先名を読み出してもよい。
図12は、要求端末の位置情報に対応する宛先端末を抽出するステップ27の処理手順の一例を説明するためのフローチャートである。伝送管理システム50の宛先絞込部58は、フローチャートの処理を順次進める。宛先リスト要求情報を受信後、要求元端末の位置情報を抽出する。要求元端末の端末IDと位置情報を検索キーとして端末抽出部54を介して伝送管理システム50の位置管理DB5005(図10参照)を検索する。ここで、位置情報は、GPSユニット119の測位情報であり、緯度及び経度の情報となる。伝送端末から受信した位置情報(緯度及び経度の情報)と位置管理テーブルの情報に基づいて、対応する場所情報を特定する(ステップS27−1)。要求元端末(端末10aa)の端末ID「01aa」で、「緯度37.907235、経度139.152983」に対応する場所情報は、「LocationA」となる。
なお、GPSで測位した位置情報(緯度及び経度情報)には、誤差が含まれるため、緯度及び経度を照合し、場所を特定する際には、所定の誤差以内の値を一致として、場所を特定し、場所情報を抽出するようにしても良い。例えば、「緯度37.907235、経度139.152983」の小数第4位以上が同じなら同じ場所と特定する場合である。この場合、「緯度37.907255、経度139.152934」及び「緯度37.907295、経度139.152903」の場所情報は全て「LocationA」となる。
続いて、伝送管理システム50の宛先絞込部58は、抽出した位置情報と要求元端末の端末IDを検索キーとして端末抽出部54を介して、伝送管理システム50の宛先リスト管理DB5003(図8参照)を検索する。宛先絞込部58は、宛先リスト管理テーブルの情報に基づいて、場所情報と紐付けられた宛先端末の候補の端末IDを検索する(ステップS27−2)。
宛先絞込部58は、特定した場所情報と合致する宛先端末の候補の端末IDが宛先リスト管理テーブルの情報にあるかどうかを確認する(ステップS27−3)。
特定した場所情報と合致する宛先端末の候補の端末IDが有る場合は、宛先リスト管理DB5003の宛先リストテーブルの情報より、特定した場所情報と合致する宛先端末の候補の端末IDを抽出する。宛先絞込部58は、抽出した宛先端末の候補の端末IDに対応する宛先名(名称)を端末管理DB(図7参照)の端末管理テーブルから抽出する。伝送管理システム50の宛先絞込部58は、特定した場所情報と合致する宛先端末の候補の端末IDと、宛先名(名称)を返す(ステップS27−4)。
特定した場所情報と合致する宛先端末の候補の端末IDが無い場合は、特定した場所情報に合致した要求元端末の宛先リストテーブルが宛先リスト管理DB5003に追加登録されていないと考えられる。このため、場所情報が「Default」に合致する宛先端末の候補の端末IDを抽出する。宛先絞込部58は、宛先端末の候補の端末IDに対応する宛先名(名称)を端末管理DB(図7参照)の端末管理テーブルから抽出する。伝送管理システム50の宛先絞込部58は、場所情報が「Default」に合致する宛先端末の候補の端末IDと、宛先名(名称)を返す(ステップS27−5)。
次に、伝送管理システム50の送受信部51は、記憶・読出処理部59を介して記憶部5000から宛先リストのデータを読み出す(ステップS28)。更に、送受信部51は、この宛先リスト並びに上記ステップ27によって抽出された宛先端末の候補の端末ID及び宛先名を含めた「宛先リスト情報(端末ID、宛先名)」を、要求元端末(端末10aa)に送信する(ステップS29)。これにより、要求元端末(端末10aa)では、送受信部11が宛先リスト情報を受信し、記憶・読出処理部19が記憶部1000へ宛先リスト情報を記憶する(ステップS30)。
このように、本実施形態では、各端末10で宛先リスト情報を管理するのではなく、伝送管理システム50が全ての端末の宛先リスト情報を一元管理している。よって、伝送システム1に新たな端末10を含めたり、既に含めている端末10に替えて新機種の端末10を含めたりした場合でも、伝送管理システム50側で一括して宛先リストを管理するため、各端末10側で宛先リスト情報を変更する手間を省くことができる。
また、伝送管理システム50の端末状態確認部56は、宛先絞込部58によって抽出された宛先端末の候補の端末ID(「01ab」、「01ba」、「01db」、…)を検索キーとして、端末管理DB5002(図7参照)を検索する。端末状態確認部56は、検索結果をもとに、抽出した端末ID毎に、対応する稼動状態を読み出すことで、宛先候補としての端末(10ab,10ba,10bb,…)の各稼動状態を取得する(ステップS31)。
次に、送受信部51は、宛先端末(端末10ab)の端末ID「01ab」と、宛先端末の稼動状態「オンライン(通話可能)」とが含まれた「端末の状態情報」を、通信ネットワーク2を介して要求元端末(端末10aa)に送信する(ステップS32)。更に、送受信部51は、ステップS31で抽出した宛先端末の候補の残りの端末IDと、残りの「端末の状態情報」を要求元端末(端末10aa)へ送信する。
次に、要求元端末(端末10aa)の記憶・読出処理部19は、順次、伝送管理システム50から受信した端末の状態情報を記憶部1000に記憶する(ステップS33)。よって、要求元端末(端末10aa)は、上記各端末の状態情報を受信することで、要求元端末(端末10aa)と通話することができる宛先端末の候補である端末10ab等の現時点のそれぞれの稼動状態を取得することができる。
次に、要求元端末(端末10aa)の宛先リスト作成部18は、記憶部1000に記憶されている宛先リスト情報、及び端末の状態情報に基づいて、宛先候補としての端末10の状態を反映させた宛先リストを作成する。更に、宛先リスト作成部18は、表示制御部16が、図3に示されているディスプレイ120に対して、宛先リストを表示するタイミングを制御する(ステップS34)。なお、各宛先候補端末の稼動状態と端末IDと名称が示されている宛先リスト(図示していない)では、各端末の稼動状態をアイコンで示している。「オンライン(伝送可能)」、「オフライン」、「オンライン(伝送可能)」、及び「オンライン(通話中)」であることを示すアイコンが用意されている。また、本実施形態のようにテレビ会議システムにおいては、「伝送可能」は「通話可能」を意味することになる。
一方、伝送管理システム50の端末抽出部54は、ログイン要求してきた要求元端末(端末10aa)の端末ID「01aa」に基づいて宛先リスト管理DB5003(図8参照)を検索する。端末抽出部54は、検索結果をもとに、上記要求元端末(端末10aa)の端末ID「01aa」を宛先端末の候補として登録している端末の端末IDを特定した場所情報において抽出する(ステップS35)。
ここで、ステップS35の動作を詳細に説明する。
図8の宛先リスト管理テーブルにおいて、要求元端末の端末IDの「01aa」を、宛先端末ID欄に登録しているレコード抽出する。続いて、抽出したレコードの要求元端末の端末IDを抽出する。抽出される端末IDは、要求元端末(端末10aa)の端末ID「01aa」を宛先端末の候補として登録している端末の端末IDであり、図8より、「01ab」と、「01ba」と、「01bb」との3つの端末IDが抽出される。ここで、抽出された端末に関連付けられた場所情報を確認する。場所情報が「Default」の場合に抽出される要求元端末(端末10aa)の端末ID「01aa」を宛先端末の候補として登録している端末の端末IDは、「01ab」である。また、場所情報が「LocationA」の場合に抽出される要求元端末(端末10aa)の端末ID「01aa」を宛先端末の候補として登録している端末の端末IDは、「01ba」である。更に、場所情報が「LocationB」の場合に抽出される要求元端末(端末10aa)の端末ID「01aa」を宛先端末の候補として登録している端末の端末IDは、「01bb」である。場所情報は異なるが、要求元端末(端末10aa)の端末ID「01aa」を宛先端末の候補として登録している端末の端末IDは、「01aa」、「01ba」、及び「01bb」である。要求元端末の端末ID「01aa」が登録されている図8の宛先リストテーブルの場所情報は、「Default」と「LocationA」の2箇所である。従って、ステップ27で特定した場所情報が、「Default」の場合、場所情報が特定されていないため、場所情報に関係なく、要求元端末(端末10aa)の端末ID「01aa」を宛先端末の候補として登録している3台全ての端末の端末IDが抽出の対象の端末となる。また、ステップ27で特定した場所情報が、「LocationA」の場合、要求元端末(端末10aa)の端末ID「01aa」を宛先端末の候補として登録している端末の端末IDの場所情報が同じ「LocationA」の端末は、端末ID「01ba」の端末1台が対象の端末である。
特定した場所情報において、要求元端末(端末10aa)の端末ID「01aa」を宛先端末の候補として登録している端末の端末IDを抽出(宛先端末に対応する要求元端末抽出)する。
次に、伝送管理システム50の端末抽出部54は、上記ログイン要求して来た要求元端末(端末10aa)の端末ID「01aa」に基づいて端末管理DB5002(図7参照)を検索する。更に、端末抽出部54は、ログイン要求してきた要求元端末(端末10aa)の稼動状態を取得する(ステップS36)。
そして、上記ステップS35で特定した場所情報が「Default」の場合、抽出された端末ID(「01ab」、「01ba」、及び「01bb」)に係る端末(10ab,10ba,10bb)のうち、端末管理DB5002(図7参照)で稼動状態が「オンライン」となっている端末を抽出しても良い。端末(10ba,10bb)は、「オンライン」であり、「01ab」は、「オフライン」である。送受信部51は、稼動状態が「オンライン」となっている端末(10ba,10bb)に対し、要求元端末の「端末の状態情報」を送信しても良い。「端末の状態情報」には、上記ステップS36で取得された要求元端末(端末10aa)の端末ID「01aa」と稼動状態「オンライン」が含まれる(ステップS37−1,S37−2)。
なお、送受信部51が端末(10ba,10bb)に端末の状態情報を送信する際に、各端末ID(「01ba」、「01bb」)に基づいて、図7に示されている端末管理テーブルで管理されている端末のIPアドレスを参照する。これにより、ログイン要求した要求元端末(端末10aa)を宛先端末の候補と登録している端末(10ba,10bb)の各々に、上記ログイン要求した要求元端末の端末ID「01aa」、及び稼動状態「オンライン」を伝えることができる。
また、上記ステップS35で特定した場所情報が「LocationA」の場合、抽出された端末ID(「01ba」)に係る端末(10ba)である。端末管理DB5002(図7参照)より、端末10baの稼動状態は「オンライン」となっているので端末10baを抽出する。端末10baは、「オンライン」である。以下同様にして、送受信部51は、稼動状態が「オンライン」となっている端末10baに対し、要求元端末の「端末の状態情報」を送信しても良い。「端末の状態情報」には、上記ステップS36で取得された要求元端末(端末10aa)の端末ID「01aa」と稼動状態「オンライン」が含まれる(図示していない)。
一方、他の端末10でも、上記ステップ21と同様に、利用者が図3に示されている電源スイッチ109をONにすると、図5に示されている操作入力受付部12が電源ONを受け付ける。続いて、上記ステップS22−1〜S38−1,2の処理と同様の処理を行うため、その説明を省略する。
伝送端末が、伝送システム1にログインした際に、伝送端末の画面上に表示できる特定した場所情報に合致した宛先リストのデータを編集する方法について説明する。
図13は、利用者PC端末から宛先リストを編集する処理手順の一例を説明するためのシーケンス図である。この実施形態では、利用者が端末10の操作ボタン108で操作する方法でも良いが入力する作業が不慣れ等の理由を考慮し、端末10に代わって、利用者が使い慣れているPCによって操作や入力の作業を行うことができるようにしてもよい。また、伝送端末管理システム80は、PC20(利用者PC端末20)とのやり取りを行うことで、PC20からの各種要求等を伝送管理システム50に伝える処理を行っている。
図13に示されているように、まず、PC20aの利用者aは、PC20aのWebブラウザよりURLを入力することで、PC20aが伝送端末管理システム80の提供するWebアプリケーションにアクセスする(ステップS6010)。これにより、伝送端末管理システム80の送受信部81のWebサーバ機能が、PC20aに対してログイン画面を公開することで、利用者aに要求元端末(端末10aa)の端末IDとパスワードの入力を促す(ステップS6015)。これに対して、利用者aが要求元端末(端末10aa)の端末IDとパスワードを入力すると、PC20aから伝送端末管理システム80へ要求元端末の端末IDとパスワードであるログイン情報が送信される。(ステップS6020)。
次に、伝送端末管理システム80の端末認証部82は、伝送管理システム50にアクセスして記憶部5000に構築されている端末認証管理DB5001(図6参照)を検索する。端末認証部82は、検索結果をもとに、要求元端末の端末ID及びパスワードと同じ組の端末ID及びパスワードが管理されているか否かを判断する。端末認証部82は、その判断結果により、PC20aの利用者aの端末10aaが、この伝送システム1における正当な端末及び利用者であるか否かの認証を行う(ステップS6022)。ここで認証された結果は、PC20aに認証結果情報として送信される(ステップS6025)。
この認証により、正当な端末及び利用者であると判断された場合には、PC20aより、伝送端末管理システム80に対して、宛先リストを管理する管理画面の表示を要求する宛先管理画面要求が送信される(ステップS6030)。
伝送端末管理システム80の抽出部83は、宛先管理画面要求を受信すると、引き続き、要求元端末の端末ID「01aa」に基づいて伝送管理システム50の記憶部5000に構築されている宛先リスト管理DB5003(図8参照)を検索する。抽出部83は、検索結果をもとに、対応する宛先端末の端末IDを抽出する(ステップS6032)。
次に、宛先管理画面作成部85は、上記ステップS6022によって抽出した端末IDに関する宛先管理テーブルの情報を記憶・読出処理部88を介して記憶部8000に記憶しておく。続いて、上記ステップS6022によって抽出した端末IDに基づいて、宛先管理画面のHTMLを作成する(ステップS6033)。宛先管理画面では、抽出された宛先端末IDを表示させ、ユーザが表示された宛先端末IDを選択できるような構成になっている。例えば、宛先端末IDのそれぞれの横にチェックボックスが表示され、この上にPCのカーソルを持って行き、マウスをクリックすることで選択するように構成しても良い。また、他の例では、表示されている宛先端末IDの上にカーソルを持って行き、マウスをクリックすることで宛先端末IDが選択するようにしても良い。更に、宛先管理画面では、ユーザが追加又は削除したい宛先端末IDを、複数選択できるようにしても良い。
なお、宛先管理画面には、ユーザにより宛先端末を選択したことが確定したことを伝送端末管理システム80に知らせるための確定ボタンが用意されている。ここでは確定ボタンとしているが、キーボードの特定のキーが押すことによって確定するようにしても良い。または、選択する宛先端末をダブルクリックした際に確定されるようにしても良いし、チェックされているチェックボックスをダブルクリックしても良い。
宛先管理画面作成部85より作成された宛先管理画面のHTMLは、WEBサーバにより、宛先管理画面応答として、PC20aに送信される(ステップS6035)。
PC20aの画面上に要求元端末の端末ID「01aa」の宛先端末の端末IDが表示され、ユーザから入力待ちの状態になる。PC20aは、伝送端末管理システム80によってWEB上に表示された宛先管理画面より、宛先リストに追加又は削除したい宛先端末を選択する。選択する宛先端末は、1つでも良いし、複数選択しても良い。選択が確定したら、画面上に用意された確定ボタンを押す。確定ボタンが押されると、PC20aから場所情報編集要求が伝送端末管理システム80に送信される(ステップS06040)。場所情報編集要求には、PC20aが宛先リストに追加又は削除したいと要望している要求元端末の端末IDと、追加又は削除したい宛先端末の端末IDが付加される。
伝送端末管理システム80の場所情報一覧画面作成部86は、場所情報編集要求を受信すると、宛先端末の端末IDを抽出する。記憶部8000には、既に、ステップS6022によって抽出された宛先管理テーブルの情報が記憶されている。従って、場所情報編集要求から抽出した宛先端末のIDを記憶部8000に記憶した宛先管理テーブルの情報を記憶・読出処理部88を介して、検索し、宛先端末のIDに紐付けて記憶されている場所情報を全て収集する。収集した場所情報に基づいて、宛先端末の端末IDと宛先端末の端末IDに紐付けられた場所情報をユーザが一覧できるように表示した場所情報一覧画面のHTMLを作成する。(ステップS6042)。宛先リストに追加又は削除したい宛先端末の端末IDと場所情報の組を選択する方法は、宛先管理画面と同様にしても良い。なお、宛先管理画面と同様に、ユーザが宛先リストに追加又は削除したい宛先端末の端末IDと場所情報の組を選択したことが確定したことを伝送端末管理システム80に知らせるための確定ボタンが用意されている。
場所情報一覧画面作成部86より作成された場所情報が一覧表示されている画面のHTMLは、WEBサーバにより、場所情報編集応答として、PC20aに送信される(ステップS6045)。
PC20aの画面上に宛先端末の端末IDと宛先端末の端末IDに紐付けられた場所情報が表示され、ユーザから入力待ちの状態になる。PC20aは、伝送端末管理システム80によってWEB上に表示された場所情報が一覧表示されている画面より、宛先リストに追加又は削除したい宛先端末の端末IDと場所情報の組を選択する。端末IDと場所情報の組が選択されると、その組を宛先リストに追加するのか削除するのかを選択するためのプルダウンメニューを表示して、利用者に選択を促すようにしても良い。追加する場合には、「+」、削除する場合には「−」の追加又は削除を報知するフラグが、端末IDと場所情報の組の横に表示されるようにしても良い。なお、選択する宛先端末の端末IDと場所情報の組は、1つでも良いし、複数選択しても良い。選択が確定したら、画面上に用意された確定ボタンを押す。確定ボタンが押されると、PC20aから宛先リスト編集要求が伝送端末管理システム80に送信される(ステップS06050)。宛先リスト編集要求には、PC20aの利用者が宛先リストに追加又は削除したい宛先端末のIDと、場所情報と、追加又は削除を報知するフラグとの組が付加されている。宛先リストに追加又は削除したい宛先端末のIDと、場所情報と、追加又は削除を報知するフラグとの組は1つでも良いし、複数であっても良い。
伝送端末管理システム80の追加要求管理部87は、宛先リスト編集要求を受信すると、PC20aが宛先リストに追加又は削除したい宛先端末のIDと、場所情報と、追加又は削除を報知するフラグとの組を抽出する。追加要求管理テーブルDB5004(図9参照)に、要求端末の端末IDと、宛先端末IDと、場所情報と、追加又は削除を報知するフラグを入力する(ステップS6052)。
伝送管理システム50の追加要求管理部55は、追加要求管理テーブルを定期的に確認し、処理がされていない追加要求管理データがあるか確認する。データがあれば、対象の要求元端末と宛先端末と場所情報のデータが使用されていないかを確認する。使用されていなければ、宛先リスト管理DB5003(図8参照)より、要求元端末の端末IDと場所情報が一致する宛先端末のID情報を検索し、追加要求管理データに記載されている宛先端末の端末IDをフラグに基づいて追加又は削除する。その後、直ちに処理済の追加要求管理テーブルのレコードを削除する。
伝送端末管理システム80の追加要求管理部87は、追加要求管理テーブルDB5004(図9参照)に、要求端末IDと宛先端末IDと場所情報とフラグとを入力後、所定の時間待って、追加要求管理テーブルの処理状況を確認する。伝送管理システム50では、宛先リスト管理部57により追加要求が処理され、処理が終わると、追加要求管理部55によって処理された追加要求のレコードが削除される。追加要求管理部87は、追加要求が未処理の場合、PC20aに対して伝送管理システム50の処理待ちであることを宛先リスト編集応答で報知する。既に処理がなされていた場合は、宛先リスト編集応答で処理が終わっていることを報知する(ステップS6055)。
続いて、宛先リスト作成部84は、要求元端末の端末IDと選択された場所情報に基づいて、宛先リスト管理DB5003(図8参照)より宛先端末の端末IDを検索する。宛先リスト作成部84は、検索した端末IDを用いて、更に端末管理DB5002(図9参照)を検索することにより、対応する名称を抽出し、宛先リスト画面のHTMLを作成する(ステップS6057)。そして、送受信部81のWebサーバ機能が、PC20aに対して宛先リスト画面を公開する(ステップS6060)。この宛先リスト画面には、場所情報、宛先端末の宛先名、宛先端末の端末IDが表示されており、PC20aでは、宛先リストに宛先端末が追加又は削除されていることが確認できる。
本実施例では、ステップS6052の追加要求管理手段により、データ更新を行う際に、PCaの操作者の認証は行わず、伝送システム1に接続された端末が正当な端末であり、かつ正当な利用者であるか否かの認証を端末ID及びパスワードで行っている。しかし、本実施例の伝送システム1のデータベースにアクセスする場合、セキュリティを強化する目的で、新たに操作者承認手段を設けても良い。例えば、操作者承認手段は、追加要求管理手段の中に設けられ、データベースのデータを更新する場合に要求される認証手続きである。追加要求管理手段により宛先リストの更新要求を受け付ける際に行われ、操作者IDと操作者IDに関連付けられたパスワードの入力が要求される。操作者IDと操作者IDに関連付けられたパスワードは、端末認証管理部DB5001(図6参照)で管理されるようにしても良い。図6の端末認証管理テーブルの端末IDの欄に操作者IDを格納し、端末IDのパスワードの欄に操作者IDに関連付けられたパスワードが格納されるようにする。操作者IDと操作者IDのパスワードを端末認証管理テーブルで管理することにより、操作者の認証も、要求元端末の認証と同じ手順で認証することができる。
また、図13では、追加要求管理DB5004を介して、追加要求をするように記載しているが、一旦追加要求のデータをDBに登録する必要は必ずしもなく、直接伝送管理装置へ追加要求を送信してもよい。
また、図13では、端末IDでログインして、宛先リストを編集する構成を記載している。ユーザを識別するためのユーザIDと対応するユーザに管理される端末IDとを関連付けた管理テーブルを伝送管理装置上に記憶させておき、ユーザが宛先リストを編集する際に、ユーザIDによってログインさせ、そのユーザIDに関連付けられた端末IDをユーザに選択させることによって、編集する端末の宛先リストを表示させるようにしてもよい。
本実施例では、伝送端末管理システム80を伝送管理システム50とは別のサーバとして構成しているが、管理システム50の中に伝送端末管理システム80の各機能を持たせても良い。その場合、PC20からの各種要求等は、伝送管理システム50と直接通信が行われる。
図14は、端末から位置情報を登録する処理手順の一例を説明するためのフローチャートである。ユーザが端末の電源スイッチを入れた(ステップS7010)後、伝送管理システム50にログイン要求情報が送信される。このログイン要求情報には伝送端末の端末IDが含まれる。端末では、位置情報検出部20により図3の位置情報取得ユニット119から位置情報が検出される。ここで、位置情報取得ユニットとして、GPSユニットを使用した場合、端末では、電源投入後、GPSユニットで位置情報の検出が実行され、位置情報として、緯度と経度の情報が検出される(ステップS7015)。伝送管理システム50で、端末の認証が済むと、端末では、アプリケーションの選択画面が表示される。
図15は、端末から位置情報を登録する設定画面の表示例を示す図である。
図15の(a)は、端末のアプリケーションの画面である。ここで「会議」を選択すると通常の会議を開始できるアプリケーションが立ち上がる。ここで「場所情報登録」を選択すると図15の(b)の画面が表示され、場所情報登録モードが立ち上がる(ステップS7020)。緯度及び経度の情報は、GPSで計測されている測位データであり、ユーザは編集することはできないようになっていることが望ましい。ユーザは現在いる場所の場所名をソフトウェアのキーボードより直接入力するか、場所名のリストから選択するか、どちらかの方法で場所名を入力する(ステップS7025)。場所名は、端末単位でユニークであれば良く、他の端末と同じ場所名が、必ずしも同じ位置情報でなくても良い。入力が完了したら、登録ボタンを押下して伝送管理システム50へ、位置情報と場所名を登録するように要求する(ステップS7030)。伝送管理システム50の位置管理部60は、端末からの要求を受け、位置管理DB5005(図10参照)に位置管理テーブルに場所情報と端末IDと位置情報(緯度及び経度の情報)が追加される(ステップS7035)。
なお、本実施例では、場所情報の登録をする際には、パスワードを使用しない例で説明したが、データベースを編集するため、パスワードによる認証も付加しても良い。例えば、図15(a)の画面で、「場所情報登録」が選択された際、ポップアップでウィンドウが開き、操作者にパスワードの入力を促すようにして、端末IDとパスワードを伝送管理システム50に送信するようにしても良い。伝送管理システム50の端末認証部52では、本システムに登録されている正当な端末及び利用者であることが認証されると、「場所情報登録」の操作が許可され、端末側では、図15(b)の画面が表示されて「場所情報登録」が継続できるようにしても良い。認証されない場合は、端末の画面に認証されなかった旨の表示がされ、図15(b)の画面は表示されないようにしても良い。
或いは、セキュリティを強化する目的で、新たに操作者承認手段を設けても良い。例えば、操作者承認手段は、位置管理部60の中に設けられ、位置管理DB5005(図10参照)のデータを更新する場合に要求される認証手続きである。位置管理部60により、端末からの位置情報と場所名を追加登録する際に行われ、操作者IDと操作者IDに関連付けられたパスワードの入力が要求されるようにしても良い。操作者IDと操作者IDに関連付けられたパスワードは、端末認証管理部DB5001(図6参照)で管理されるようにしても良い。図6の端末認証管理テーブルの端末IDの欄に操作者IDを格納し、端末IDのパスワードの欄に操作者IDに関連付けられたパスワードが格納されるようにする。操作者IDと操作者IDのパスワードを端末認証管理テーブルで管理することにより、操作者の認証も、端末の認証と同じ手順で認証することができる。
以上のように本実施例では、場所に応じて宛先リストに表示する宛先端末の情報を選択することができる。また、システムで管理されている宛先リスト情報や場所情報を随時追加することができる。
なお、伝送管理システム50及び伝送端末管理システム80は本発明の伝送管理装置の一例であって、伝送管理システム50及び伝送端末管理システム80が単一のコンピュータによって構築されてもよい。更には、上記各実施形態における中継装置30、伝送管理システム50、伝送端末管理システム80、プログラム提供システム90、及びメンテナンスシステム100は、単一のコンピュータによって構築されてもよい。また、各部(機能又は手段)を分割して任意に割り当てられた複数のコンピュータによって構築されていてもよい。また、プログラム提供システム90が単一のコンピュータによって構築されている場合には、プログラム提供システム90によって送信されるプログラムは、複数のモジュールに分けて送信されるようにしてもよいし、分けないで送信されるようにしてもよい。更に、プログラム提供システム90が複数のコンピュータによって構築されている場合には、複数のモジュールが分けられた状態で、各コンピュータから送信されるようにしてもよい。
また、上記本実施形態の端末用プログラム、中継装置用プログラム、伝送管理用プログ
ラム、又は伝送端末管理システム用プログラムが記憶された記録媒体、並びに、これらプ
ログラムが記憶されたHD204、及びこのHD204を備えたプログラム提供システム90は、いずれもプログラム製品(Program Product)として、国内又は国外へ、上記端末用プログラム、中継装置用プログラム、伝送管理用プログラム、及び伝送端末管理システム用プログラムが利用者等に提供される場合に用いられる。
更に、上記実施形態では、2台又は複数の伝送端末10間のコンテンツデータの通信は、中継装置30を介して通信を行う構成として説明している。しかし、コンテンツデータの通信には、必ずしも中継装置30を介する必要はなく、伝送端末同士が直接、コンテンツデータの通信を行うような構成としても良い。
また、上記実施形態では、伝送システム1の一例として、テレビ会議システムの場合について説明したが、これに限るものではなく、IP(Internet Protocol)電話や、インターネット電話等の電話システムであってもよい。また、伝送システム1は、カーナビゲーションシステムであってもよい。この場合、例えば、端末10の一方が自動車に搭載されたカーナビゲーション装置に相当し、端末10の他方が、カーナビゲーションを管理する管理センターの管理端末若しくは管理サーバ、又は他の自動車に搭載されているカーナビゲーション装置に相当する。
更に、伝送システム1は、携帯電話機の通信システムであってもよい。この場合、例えば、端末10は携帯電話機に相当する。
また、上記実施形態では、コンテンツデータの一例として、視覚(sight)データとしての画像データ、及び聴覚(hearing)データとしての音声データについて説明したが、これに限るものではなく、その他の五感データであってもよい。例えば、コンテンツデータが触覚(touch)データの場合、一方の端末側で利用者が接触して得た感覚が、他方の端末側に伝達される。更に、コンテンツデータが嗅覚(smell)データの場合、一方の端末側の匂い(臭い)が、他の端末側に伝達される。また、コンテンツデータが味覚(taste)データの場合、一方の端末側の味覚が、他の端末側に伝達される。
更に、コンテンツデータは、画像(視覚)データ、音声(聴覚)データ、触覚データ、嗅覚データ、及び味覚データのうち、少なくとも1つのデータであればよい。
また、上記実施形態では、伝送システム1によってテレビ会議をする場合について説明したが、これに限るものではなく、打ち合わせ、家族間や友人間等の一般的な会話、又は、一方向での情報の提示に使用されても構わない。
また、伝送端末は、汎用PC、スマートフォン、タブレット型端末、プロジェクターなどの画像投影装置、プリンターや複合機などの画像形成装置であっても良い。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は斯かる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。