JP6303318B2 - 三次元画像生成用のプログラム、印刷装置及び三次元画像データの調整方法 - Google Patents

三次元画像生成用のプログラム、印刷装置及び三次元画像データの調整方法

Info

Publication number
JP6303318B2
JP6303318B2 JP2013161859A JP2013161859A JP6303318B2 JP 6303318 B2 JP6303318 B2 JP 6303318B2 JP 2013161859 A JP2013161859 A JP 2013161859A JP 2013161859 A JP2013161859 A JP 2013161859A JP 6303318 B2 JP6303318 B2 JP 6303318B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
adjustment
dimensional image
linear
data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013161859A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015033021A (ja
Inventor
中野 智之
智之 中野
鈴木 勝仁
勝仁 鈴木
仁 豊嶋
仁 豊嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2013161859A priority Critical patent/JP6303318B2/ja
Publication of JP2015033021A publication Critical patent/JP2015033021A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6303318B2 publication Critical patent/JP6303318B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Stereoscopic And Panoramic Photography (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Testing, Inspecting, Measuring Of Stereoscopic Televisions And Televisions (AREA)

Description

本発明は、レンチキュラーレンズ等の三次元視が可能なレンズ層に面して配置される三次元画像を生成する三次元画像生成用のプログラム、印刷装置及び三次元画像データの調整方法に関する。
レンチキュラーレンズ等のレンズ層を有するレンズシートに三次元画像を印刷して画像の三次元視を可能にする技術が開示されている(特許文献1〜3等)。
例えば特許文献1には、M個の2次元の原画像から合成され、印刷又は表示された3D画像(三次元画像)を、多数のレンチキュラーレンズ(シリンドリカルレンズ)より構成されるレンチキュラシートを通して観察することにより立体視の得られる立体視表示物の製造方法が開示されている。各レンチキュラーレンズに対応するM個の部分画像よりなる画像ブロックの印刷又は表示幅のピッチと、各レンチキュラーレンズのピッチとのピッチ差によって発生するレンチキュラーレンズと、対応する画像ブロックの相対位置ズレを、該ピッチ差により定められる間隔を隔てた位置に在る画像ブロックを構成する部分画像の増減で周期的に補正する。
特開平8−101359号公報 特開2001−42462号公報 特開平7−281327号公報
ところで、特許文献1に開示された三次元画像の製造方法では、位置ズレをピッチ差により定められる間隔を隔てた位置にある部分画像の増減で周期的に補正するので、レンチキュラーレンズと平行な縦方向に延びる線状の部分画像が増減されることになる。このため、レンチキュラーレンズを通して三次元画像を観察したときに、部分画像が増減されたピッチ調整された箇所に縦に延びる線状の繋ぎ目が周期的に入ったように観察される場合がある。
なお、上記課題は、レンチキュラーレンズに限らず、他のタイプのレンズ(例えばフライアイレンズ等)であっても、レンズを通して三次元画像を見る構成であれば、同様に該当する。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、ピッチ調整箇所が目立ちにくい三次元画像を生成できる三次元画像生成用のプログラム、印刷装置及び三次元画像データの調整方法を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決するプログラムは、複数のレンズを有するレンズ層に面して配置される媒体に印刷される三次元画像の画像データを生成するためにコンピューターに実行させるプログラムであって、前記三次元画像を構成する複数の線状像の配列方向に、前記レンズのピッチと前記三次元画像の画素のピッチとのピッチ差に基づく位置ずれを調整データの追加又は削除により小さくするピッチ調整を前記三次元画像に施す調整ステップと、前記ピッチ調整後の三次元画像に基づく画像を表示又は印刷する出力ステップと、を含み、前記調整ステップでは、前記三次元画像において前記線状像の長手方向に異なる少なくとも二つの位置で、前記調整データを追加又は削除する調整箇所を、前記配列方向にずらすことで前記長手方向の少なくとも一箇所で分断させる。
上記課題を解決するプログラムは、複数のレンズを有するレンズ層に面して配置される媒体に印刷される三次元画像の画像データを生成するためにコンピューターに実行させるプログラムであって、コンピューターが、前記三次元画像を構成する複数の線状像の配列方向に、前記レンズのピッチと前記三次元画像の画素のピッチとのピッチ差に基づく位置ずれを調整データの追加又は削除により小さくするピッチ調整を前記三次元画像に施す調整ステップと、コンピューターが、前記ピッチ調整後の三次元画像に基づく画像を表示又は印刷する出力ステップと、を含み、前記調整ステップでは、前記ピッチ調整が施される前の三次元画像に対して前記配列方向に線状データを追加又は削除した調整用画像を、前記線状データを追加又は削除する前記配列方向の位置を異ならせて複数生成し、複数の前記調整用画像のそれぞれから、前記線状像の長手方向に位置の異なる部分画像を、前記長手方向における位置の重複を避けて抜き出して合成することにより、前記ピッチ調整後の三次元画像を生成する。
この構成によれば、三次元画像にピッチ調整のために調整データが追加又は削除される位置が、線状像の長手方向に位置の異なる複数箇所で、線状像の配列方向にずれて位置し、少なくとも二つの調整データが分断される。つまり、追加又は削除された調整データが配列方向にばらけて位置する。このため、ピッチ調整された三次元画像を表示又は印刷によって出力された際、ピッチ調整箇所が目立ちにくくなる。特にレンズ層を通して調整後の三次元画像を観察した際に、ピッチ調整箇所が目立ちにくくなる。
上記プログラムでは、前記調整ステップは、少なくとも一本以上の線状データを、前記三次元画像に対して前記配列方向の異なる位置にそれぞれ追加又は削除して複数の調整用画像を生成する画像準備ステップと、前記複数の調整用画像から前記線状像の長手方向に位置の異なる部分画像を、前記長手方向の位置の重複を避けて且つ前記線状データの前記部分画像中の部分である調整データが少なくとも一組の隣合う前記部分画像間で前記配列方向にずれて位置するように選択し、当該選択した複数の部分画像を合成して調整後の三次元画像を生成する合成ステップと、を含むことが好ましい。
この構成によれば、画像準備ステップでは、少なくとも一本以上の線状データを、三次元画像に対して配列方向の異なる位置にそれぞれ追加又は削除することで複数の調整用画像が生成される。合成ステップでは、複数の調整用画像から線状像長手方向に位置の異なる部分画像を、同長手方向の位置の重複を避けて且つ部分画像中の線状データの部分である調整データが少なくとも一組の隣合う部分画像間で線状像配列方向にずれて位置するように選択される。選択された複数の部分画像が合成されることで調整後の三次元画像が生成される。このため、比較的簡単な処理により、調整データが配列方向にばらけてピッチ調整箇所の目立ちにくい調整後の三次元画像を生成できる。
上記プログラムでは、前記線状データを追加する場合、追加する位置に対して前記配列方向において隣に位置する画素情報を複写することが好ましい。ここで、画素情報は、線状データと同じ幅・長さの画素数を有するが、その幅は一画素でも複数画素でもよい。
この構成によれば、隣の画素情報を複写して線状データが追加されるので、線状データと隣の画素情報との間に線状像の配列方向に連続性が確保され易く、ピッチ調整箇所が目立ちにくい。
上記プログラムでは、前記レンズの幅内の端に位置する線状像に対して前記線状データを追加又は削除することが好ましい。
この構成によれば、レンズの幅内の端に位置する線状像に対して線状データが追加又は削除されるので、レンズ層を通して三次元画像を見たときにピッチ調整箇所が目立ちにくい。例えばチェンジ画像であれば、レンズの幅内の端に位置する線状像は一番目の画像又は最後の画像に属し、画像が大きく変化する部分なので、その画像の変化によってピッチ調整箇所に気付きにくい。
上記課題を解決する印刷装置は、複数のレンズを有するレンズ層に面して配置される媒体に三次元画像を印刷する印刷装置であって、複数の線状像が一方向に配列されてなる前記三次元画像を印刷可能な印刷部と、画像データに基づき前記印刷部を制御する制御部とを、備え、前記制御部は、入力した三次元画像データに対して、前記線状像の配列方向における前記レンズのピッチと前記三次元画像の画素のピッチとのピッチ差に基づく位置ずれを、前記線状像の長手方向に異なる各位置に同じ数ずつ調整データを追加又は削除して小さくするピッチ調整処理を前記三次元画像に施し、複数の前記調整データが追加又は削除された調整箇所のうち前記長手方向に位置の異なる少なくとも二つの調整箇所が、前記配列方向にずれて位置することで前記長手方向の少なくとも一箇所で分断されているピッチ調整後の三次元画像を前記印刷部に印刷させる。
上記課題を解決する印刷装置は、複数のレンズを有するレンズ層に面して配置される媒体に三次元画像を印刷する印刷装置であって、複数の線状像が一方向に配列されてなる前記三次元画像を印刷可能な印刷部と、画像データに基づき前記印刷部を制御する制御部とを、備え、前記制御部は、入力した三次元画像データに対して、前記線状像の配列方向に、前記レンズのピッチと前記三次元画像の画素のピッチとのピッチ差に基づく位置ずれを調整するための線状データを追加又は削除した調整用画像を、前記線状データを追加又は削除する前記配列方向の位置を異ならせて複数生成し、複数の前記調整用画像のそれぞれから、前記線状像の長手方向に位置の異なる部分画像を、前記長手方向における位置の重複を避けて抜き出して合成することにより調整後の三次元画像を生成し、前記調整後の三次元画像を前記印刷部に印刷させる。
この構成によれば、ピッチ調整箇所が目立ちにくい三次元画像を印刷できる。
上記印刷装置では、前記レンズの幅内の端に位置する線状像に対して前記線状データを追加又は削除することが好ましい。
この構成によれば、レンズの幅内の端に位置する線状像に対して線状データを追加又は削除する。レンズの幅内の端の線状像は、レンズを通して三次元画像を観察するときに画像が大きく変化する箇所なので、画像が大きく変化する際にピッチ調整箇所に気付きにくい。
上記課題を解決する印刷装置は、上記プログラムを記憶する記憶部と、前記プログラムを実行するコンピューターとを備え、前記コンピューターが前記プログラムを実行して生成した画像を前記レンズ層と反対側に設けられた媒体に印刷する印刷部と、を備えている。
この構成によれば、印刷装置のコンピューターが上記プログラムを実行して三次元画像に調整データを追加又は削除してピッチ調整がなされる。そのピッチ調整箇所は目立ちにくいので、レンズ層を通して印刷された調整後の三次元画像を見た際に比較的質の高い三次元視が可能になる。
上記課題を解決する三次元画像データの調整方法は、複数のレンズを有するレンズ層に面して配置される媒体に三次元画像を印刷するために用いられる三次元画像データの調整方法であって、調整前の前記三次元画像データを取得する取得ステップと、前記三次元画像を構成する複数の線状像の配列方向に、前記レンズのピッチと前記三次元画像の画素のピッチとのピッチ差に基づく位置ずれを調整データの追加又は削除により小さくするピッチ調整を前記三次元画像データに施して、ピッチ調整された三次元画像データを生成する調整ステップと、を備え、前記調整ステップでは、前記三次元画像における前記線状像の長手方向に異なる少なくとも二つの位置で前記調整データを追加又は削除する調整箇所を、前記配列方向にずらすことで前記長手方向の少なくとも一箇所で分断させる。
上記課題を解決する三次元画像データの調整方法は、複数のレンズを有するレンズ層に面して配置される媒体に三次元画像を印刷するために用いられる三次元画像データの調整方法であって、複数の線状像が一方向に配列されてなる調整前の三次元画像データを取得する取得ステップと、調整前の前記三次元画像データに対して、前記線状像の配列方向に、前記レンズのピッチと前記三次元画像の画素のピッチとのピッチ差に基づく位置ずれを調整するための線状データを追加又は削除した調整用画像を、前記線状データを追加又は削除する前記配列方向の位置を異ならせて複数生成し、複数の前記調整用画像のそれぞれから、前記線状像の長手方向に位置の異なる部分画像を、前記長手方向における位置の重複を避けて抜き出して合成することにより、調整後の三次元画像を生成する調整ステップと、を含む。
この構成によれば、三次元画像における線状像の長手方向に異なる複数の位置においてピッチ調整のために調整データが追加又は削除される調整箇所が、線状像の配列方向にばらけて位置する。このピッチ調整後の三次元画像データに基づく画像を媒体に印刷してレンズ層を通して観察した際に、ピッチ調整箇所が目立ちにくくなる。
一実施形態の印刷システムを示す模式図。 携帯端末と印刷装置の電気的構成を示すブロック図。 レンズシートを示す一部破断した斜視図。 レンズシートに印刷する印刷エンジンの構成を示す側面図。 レンズシートに印刷する印刷エンジンの構成を示す正面図。 三次元画像シートを示す正面図。 三次元画像シートの一部を拡大した模式正面図。 三次元画像シートにおける線状像の詳細を示す拡大正面図。 (a)はピッチ調整前の元の三次元画像、(b)はピッチ調整後の三次元画像をそれぞれ示す模式平面図。 ピッチ調整後の三次元画像データを示す模式図。 (a)は調整ステップの処理を説明する模式図、(b)は合成ステップの処理を説明する模式図。 画像生成処理ルーチンを示すフローチャート。
以下、プログラム及び印刷装置の一実施形態を、図1〜図12に基づいて説明する。
図1に示す印刷システム11は、三次元画像をレンズシートに印刷できるシステムである。印刷システム11は、三次元画像印刷用のコンテンツを提供するサーバー15と、ユーザーが印刷画像の表示及び印刷の操作を行うための携帯端末20及びホスト装置30と、印刷装置40とを備えている。
サーバー15には複数種のコンテンツが保存されている。ユーザーはサーバー15から有料又は無料でプログラムPR及び所望の三次元画像データGDを含むコンテンツを、携帯端末20又はホスト装置30にインターネットNWを通じてダウンロードする。
携帯端末20は表示部21及び操作部22を備え、表示部21の画面をタッチする操作により各種の指示が可能になっている。また、ホスト装置30は、本体31、入力部32及びモニター33を備えている。ユーザーは印刷前に表示部21又はモニター33にプレビューされる三次元画像を確認可能である。プレビュー確認でOKであれば、ユーザーは操作部22(又は画面タッチ操作)又は入力部32の操作により、印刷の実行を指示する。ユーザーは必要に応じて事前に印刷条件を設定する。ここで、印刷条件の1つに「印刷モード」がある。印刷モードには、印刷速度よりも印刷画質を優先する「高画質モード」、印刷画質よりも印刷速度を優先する「低画質モード」等がある。ユーザーが携帯端末20で印刷の実行を指示する操作を行うと、三次元画像用の印刷データが印刷条件と共に携帯端末20から印刷装置40に送信される。なお、携帯端末20は、スマートフォン、携帯電話、タブレットPC、携帯情報端末(PDA(Personal Digital Assistants))などが用いられる。
印刷装置40は、略直方体形状を有する本体41と、本体41の背面側に設けられた媒体をセット可能な手差し用の給送部42と、本体41の前面(図1では右手前面)に設けられた操作パネル43とを備えている。操作パネル43は、表示部44及び操作部45を備えている。レンズシート50は、給送部42に斜めの姿勢でセットされる。なお、本実施形態では、表示部44のタッチパネル機能も操作部の一部を構成する。印刷装置40は、印刷データPDを受信すると、レンズシート50を給送しつつ、印刷データPDに基づき少なくとも三次元視画像を含む画像を印刷する。
次に図2を用いて携帯端末20と印刷装置40の電気的構成を説明する。図2に示すように、携帯端末20はコンピューター61、表示回路62及び通信部63を備えている。また、携帯端末20は、通信回路、マイク及びスピーカー(いずれも図示せず)等を内蔵する。コンピューター61は、CPU65(中央処理回路)、ROM66、RAM67及び記憶部の一例としての不揮発性メモリー68を備えている。ROM66には電話機能を実現するプログラムなど、携帯端末20における各種の機能を実現するための各種のプログラムが記憶されている。また、不揮発性メモリー68には、サーバー15からダウンロードしたコンテンツを構成するプログラムPR及び三次元画像を含む画像データGDが記憶されている。CPU65はプログラムPRを実行することにより画像生成処理及びプレビュー処理を行う。CPU65は、生成した画像データに基づく画像をレンズシート50に印刷させるために印刷装置40に送信する。
また、図2に示すように、印刷装置40は、その全体的な制御を司るコンピューター71、印刷エンジン72、表示回路73及び通信部74を備える。携帯端末20と印刷装置40は、通信部63,74を通じて無線通信が可能である。携帯端末20から印刷装置40への印刷データPDの送信は、通信部63,74を通じて無線で行われる。
図2に示すコンピューター71は、CPU75(中央処理回路)、ASIC76(Application Specific IC(特定用途向けIC))、ROM77、RAM78及び記憶部の一例としての不揮発性メモリー79を備えている。ROM77には印刷装置40の各種機能を実現するための各種のプログラムが記憶されている。不揮発性メモリー79には、印刷装置40の各種制御に必要な各種のプログラムが記憶されている。
なお、印刷装置40はサーバー15と通信可能な構成であり、不揮発性メモリー79には、サーバー15からダウンロードしたプログラムPR及び画像データGDが記憶される場合もある。この場合、コンピューター71がプログラムPRを実行し、レンズシート50への印刷に適した三次元画像を含む画像データを生成する。
図2に示す印刷エンジン72は、印刷ヘッド48(図4、図5参照)、レンズシート50及び用紙等の媒体を搬送する搬送ローラー対46(図4参照)等を有する搬送機構の動力源となる搬送モーターなどを備えている。印刷装置40がレンズシート印刷を受け付けた場合、印刷エンジン72は、レンズシート50を搬送機構の駆動により搬送させつつ印刷ヘッド48により画像を印刷する。
図3に示すように、レンズシート50は、インク吸収層51とレンズ層52とを備える。インク吸収層51は、高インク吸収性材料により成膜されたフィルムからなり、インク吸収層51は、レンズ層52のレンズ53側と反対側の裏面に、透光性を有する粘着テープ又は接着剤を介して接合されている。もちろん、インク吸収層51はレンズ層52の裏面に溶着されていてもよい。
図3に示すように、レンズ層52には、一方向に沿って互いに平行にかつ隣同士が隣接した状態で延びる複数本のレンズ53が形成されている。本実施形態のレンズシート50は、一例としてシリンドリカルレンズからなる複数のレンズ53を有するレンズ層52がレンチキュラーレンズにより構成されるレンチキュラーレンズシートである。レンズ53は、その長手方向と直交する断面の形状が例えば半円形状を有している。なお、以下の説明では、レンズシート50において、レンズ53の長手方向を指して「レンズ長手方向LY」と呼び、レンズ長手方向と直交する方向を指して「レンズ直交方向LX」と呼ぶ場合がある。
図4〜図6は、三次元画像シート55の形成過程を説明する。画像の三次元視が可能な三次元画像シート55は、レンズシート50の裏面に三次元画像を印刷することで形成される。図4に示すように、印刷装置40の給送部42にセットされたレンズシート50は、印刷が開始されると、印刷装置40の本体41内の印刷開始位置まで給送される。本体41内には、搬送経路を挟んで対峙する駆動ローラー46aと従動ローラー46bとを有する搬送ローラー対46が配置されている。さらに本体41内にはその搬送方向Yの下流側の位置にはレンズシート50などの媒体を支持する支持台47と、支持台47と搬送経路を挟んで対峙する印刷ヘッド48を有するキャリッジ49とを備えている。給送されたレンズシート50には、支持台47で支持された部分の表面に印刷ヘッド48のノズルからインク滴が噴射されることで印刷が進められる。図4に示すように、レンズシート50の裏面に着弾したインクは、インク吸収層51に吸収されてレンズ層52の裏面まで浸透する。
図5に示すように、本実施形態の印刷装置40はシリアルプリンターであり、キャリッジ49は搬送方向Yと交差する主走査方向Xに往復移動する。キャリッジ49が主走査方向Xに移動する途中で印刷ヘッド48のノズルからインク滴を噴射する。そして、インク滴の噴射を伴ってキャリッジ49が主走査方向Xに移動する印刷動作と、レンズシート50の搬送方向Yへの間欠的な搬送動作とが略交互に行われることで、レンズシート50の裏面に画像が印刷される。インク吸収層51の表面(シート裏面)に着弾したインクはインク吸収層51とレンズ層52との境界面まで浸透する。
こうして図6に示す三次元画像シート55が作製される。図6に示すように、三次元画像シート55には、インク吸収層51とレンズ層52との間に三次元画像56が形成されている。三次元画像56は、レンズ53を通して見る角度を変えることで複数の画像が順番に変化するチェンジ画像や、レンズ53を通して左右の目の視差を利用してそれぞれ左目用画像と右目用画像とを見ることで、画像中の対象物を立体的に見せられる立体視画像などからなる。
三次元画像データは、N枚(但し、Nは2以上の自然数)の画像をレンズ直交方向LXに1/N倍に圧縮したそれぞれを、レンズ数Mと同数で等分割した計N×M本の分割圧縮画像(以下「線状像」ともいう。)がレンズ53の配列方向LXに所定の順番で配置されることで構成されている。
図7に示すように、レンズ53の幅内の領域(以下、「レンズ領域LA)という。」には、計N×M本の線状像A1〜H1,A2〜H2等のうちN本ずつが、画像をチェンジさせる順番に配置されている。N枚(一例として8枚)の画像を、画像A、画像B、画像C、…、画像Hとし、それぞれに対応する線状像を、線状像A1〜AM、線状像B1〜BM、…、線状像H1〜HMとする。レンズ領域LA内には、チェンジさせるべきN枚の画像のレンズ直交方向LXに同じレンズ位置にある線状像A1,B1,…,H1等がチェンジさせる順番に配置されている。図7に示す左側のレンズ53のレンズ領域LA内には、8本の線状像A1〜H1が配列されている。そして、図7に示すように、線状像Ai,Bi,…Hi(但し、i=1,2,3,…,M)の配列方向(図7では左右方向)は、レンズ直交方向LXに等しい。
図7において視線K1で右斜め上方の角度から見ると、各レンズ53を通して線状像C1,C2,…,CMが見え、全体として画像Cが見える。また、図7において視線K2で左斜め上方の角度から見ると、各レンズ53を通して線状像E1,E2,…,EMが見え、全体として画像Eが見える。こうして見る角度を変えることで、見える画像が画像A,B,C,…,Hの順に変化する。なお、図7では、三次元画像がチェンジ画像の例を示したが、三次元画像は立体視画像でもよい。立体視画像では、例えばレンズ直交方向LXに1/N倍に圧縮した左目用画像と右目用画像を、それぞれレンズ数でM分割したM本の線状像LGが、レンズ直交方向LXに交互に配列される。
図8は、図7における1つのレンズ領域を拡大したものである。図8に示すように、線状像LGには、その配列方向LX(レンズ直交方向)に複数の印刷ドットDが配置されている。同図に示すように、レンズ領域LAにおいて線状像LGが配置されるべき線状像領域の幅は、レンズ53の幅LWを画像数N、つまりレンズ領域LA内の線状像LGの数Nで割った、LW/Nになる。
一方、例えば印刷装置40が図4及び図5に示すようなシリアルプリンターである場合、印刷ヘッド48の主走査方向Xの移動速度とインク噴射間隔時間とにより、シート50に着弾した線状像配列方向LXにおけるドットのピッチPP(以下、「ドットピッチPP」という。)は決まる。また、印刷装置40がラインプリンターである場合、印刷ヘッド48のノズルピッチによりドットピッチPPは決まる。つまり、ドットピッチPPは印刷装置40における印刷モードに応じた固有の値であり、その調整は基本的にできない。
また、図3及び図7に示すレンズシート50のレンズ層52は、PET等の合成樹脂により成形される。印刷装置専用のレンズシート50であれば、ドットピッチPPに合わせてレンズ53の幅LWが形成される。しかし、レンズ層52の製造上の限界から、例えば0.1〜10μmの範囲内の寸法誤差がある。一方、印刷装置専用ではない一般のレンズシートである場合、レンズピッチLWが印刷装置40のドットピッチPPの整数倍でない場合がある。この場合、レンズ53と線状像LGとの位置関係が本来あるべき状態から徐々にレンズ直交方向LXにずれる。そのため、本実施形態では、レンズ直交方向LXに画素を増減して、レンズ53のピッチと線状像LGのピッチとのピッチ差に起因する位置ずれを小さくするピッチ調整を行う。なお、レンズピッチLWはレンズ53の幅に等しく、線状像LGのピッチLPは線状像LGの幅に等しい。
例えば図8に示すレンズピッチLWと線状像LGのピッチLPとのピッチ差に起因する位置ずれがあると、レンズ領域LAに配置されるべき複数の線状像LGのうち一番端に位置する線状像LGがレンズ領域LAからはみ出したり、レンズ領域LAの端に到達しなかったりする。この場合、レンズ層52を通して主画像を見た際の隣の画像が薄く見えるなどして三次元画像の質が低下する。そのため、印刷前にこの種の位置ずれを低減させるピッチ調整が行われる。
ここで、線状像LGのピッチLPは、ドットDのピッチPPの一定数倍である。よって、レンズピッチLWと線状像LGのピッチLPとのピッチ差に起因する位置ずれは、レンズピッチLWとドットピッチPPとのピッチ差と一義的な関係にある。レンズピッチLWとドットピッチPPとのピッチ差に起因する位置ずれが、ドット一個分発生すると、その分、レンズ53に対する線状像LGの位置が本来あるべき位置から線状像配列方向LXにずれることになる。そこで、本実施形態のピッチ調整は、三次元画像において線状像配列方向LXにドット(画素)を増減させて行う。
例えば図8に示すように、レンズ領域LAに対してドットDが一個不足する場合は、同図に黒ドットで示す一個のドットHDを追加する。一方、レンズ領域LAに対してドットDが一個余分な場合は、一個のドットDを削除する。但し、本実施形態では、CMYK表色系の印刷データPDに変換する前のRGB表色系の画像データGDに対して線状像配列方向LXの画素の増減によるピッチ調整を行う。このRGB表色系の画像データGDに対してピッチ調整により、印刷されたときの三次元画像56に対して線状像配列方向LXのドットの増減によるピッチ調整を間接的に行う。これは、RGB表色系の画像データGDに対して画素の増減を行えば、その増減に応じてドットの増減が行われるからである。
図9(a)はピッチ調整前のRGB表色系の三次元画像データOGを示し、同図(b)はピッチ調整後のRGB表色系の三次元画像データGDを示す。なお、図9において、左右方向が線状像配列方向LX(レンズ長手方向)になっており、上下方向が線状像長手方向LY(レンズ長手方向)になっている。また、画像データにおいて線状像配列方向LXが行番号の変わる列方向、線状像配列方向LXが列番号の変わる行方向となっている。
図9(b)は、元の三次元画像OGに対して線状像配列方向LXにJ個分(例えば3個分)の調整データDPを追加又は削除した例である。ピッチ調整処理で追加又は削除される調整データDPは、線状像長手方向LYの異なる位置でそれぞれJ個ずつ追加又は削除される画素からなる。線状像長手方向LYの異なる位置にそれぞれJ個ずつ追加又は削除された調整データDPのうち、少なくとも線状像長手方向LYに隣合う位置にあるものは、線状像配列方向LXにずれて位置している。このため、複数の調整データDPは、線状像長手方向LYには複数に分断された状態で分布し、その分断された調整データDPの間隙の部分で他の調整データDPが線状像配列方向LXにずれて位置する。そして、線状像長手方向LYのどの位置においてもJ個(例えば3個)ずつの調整データDPが配置されている。つまり、線状像配列方向LXに3個の調整データDPが追加又は削除されることにより、線状像長手方向LYの異なる各位置で、線状像配列方向LXに画素が3列増えるか、画素が3列減る。
このように調整データDPは、1本の直線状に繋がっておらず、ばらけて位置するので、1本の直線状に繋がっている場合に比べ、ピッチ調整箇所が目立たなくなる。例えばピッチ調整後の三次元画像において調整箇所が筋(すじ)状に見える事態を回避できる。
本実施形態では、図9(a)に示す元の三次元画像データOGを入力して、図9(b)に示すピッチ調整後の三次元画像CGを生成する画像生成処理を、CPU65がプログラムPRを実行することにより行う。本例のピッチ調整用のプログラムPRは、CPU65の負担軽減を図り比較的単純な処理で済むピッチ調整処理方法を採用している。
本実施形態の携帯端末20では、プログラムPRを実行するコンピューター61によりソフトウェアからなる機能部分が構成される。コンピューター61は、機能部分として、三次元画像に対して画素線PLを増減(追加又は削減)して複数の調整用三次元画像G1〜G3(図11参照)を生成する画像準備処理部と、複数の調整用三次元画像G1〜G3(以下、単に「調整用画像」ともいう。)から線状像長手方向LYの位置の重複を避けて各位置の部分画像を抜き出して(読み出して)合成する合成処理部とを備えている。さらにコンピューター61はピッチ調整後の三次元画像CGに基づく画像を表示又は印刷させる出力部を備えている。また、印刷装置40内のコンピューター71がプログラムPRを実行する場合は、コンピューター71は、同様の画像準備処理部、合成処理部及び出力処理部を備えている。さらに、ホスト装置30内のコンピューターがプログラムPRを実行する場合は、このコンピューターは、同様の画像準備処理部、合成処理部及び出力処理部を備えている。また、サーバー15内のコンピューターがプログラムPRを実行する場合、サーバー15内のコンピューターは、同様の画像準備処理部、合成処理部及び出力処理部を備えている。なお、画像準備処理部と合成処理部とにより、ピッチ調整処理を行う調整処理部が構成される。
次に図10〜図12を用いて、プログラムPRを実行するコンピューターにより行われる画像生成処理ルーチンについて説明する。この画像生成処理ルーチンは、携帯端末20、印刷装置40、ホスト装置30、サーバー15のうちいずれかでその内部のコンピューターが図12にフローチャートで示されるプログラムPRを実行することで行われる。画像生成処理はどのコンピューターが実行しても基本的に同じなので、以下の説明では、携帯端末20内のコンピューター61がプログラムPRを実行して画像生成処理を行う場合を例にして説明する。
携帯端末20の不揮発性メモリー68には、予めサーバー15からダウンロードしたコンテンツに含まれるプログラムPR及び画像データGDが記憶されている。画像データGDは、三次元画像データである。但し、三次元画像と二次元画像とが混在する画像データでもよい。
ユーザーは印刷の実行を指示する前に、携帯端末20を操作して画像の選択と印刷条件の設定とを行う。印刷条件には、印刷モード(高画質/低画質)、印刷色(カラー/グレイスケール)、媒体の種類(普通紙、写真紙、ハガキ、レンズシート等)及び媒体サイズ(A4判、B5判、ハガキ、L判等)などが含まれる。ユーザーは、印刷モードとして高画質モード、印刷色として例えばカラー、媒体の種類としてレンズシート、媒体サイズとして例えばハガキサイズを選択する。ユーザーはレンズシート50を印刷装置40の給送部42にセットした状態で、携帯端末20を操作して印刷の実行を指示する。
CPU65は所定の操作を受け付けると、不揮発性メモリー68から読み出した図12に示すプログラムPRを実行し、画像生成処理を行う。以下、図12に従って画像生成処理ルーチンについて説明する。
まずステップS11では、調整用データと三次元画像データとを取得する。ここで、調整用データは、増減するべき画素線PLの数の計算に使用するデータである。調整用データには、レンズシート50の幅寸法(レンズ直交方向LXの寸法)、レンズ幅LW、レンズ数M、印刷モード、三次元画像の幅サイズ(線状像配列方向LXのサイズ)、ドットピッチPP、ドット径等の情報を含む。三次元画像データは例えばRGB画像データである。なお、調整用データ中のレンズ幅LW(レンズピッチ)の値として、レンズシート50のレンズ直交方向LXの幅全域でM本のレンズ53のレンズピッチを実際に計測した実測値を用いてもよい。
ステップS12では、増減させるべき画素線PLの本数Jを計算する。CPU65は、調整用データを用いて、レンズシート50と三次元画像とを、例えば配列方向LXの一端(例えば図9(a)、図10における左端)を揃えて配置してその一端を基準(始端)にしたときに、レンズ53の位置とドットDの位置との間にドット一個分のずれが新たに発生する各位置及びそのドット一個分のずれが発生した累積数を計算する。詳しくは、例えばレンズシート50の配列方向LXに始端から、そのとき設定された印刷モードに応じたドットピッチPPで線状像配列方向LXに配列された複数のドットDを含む線状像LGを順番に配置する。この場合、本来、線状像LGが配置されるべき位置に対しその配置した線状像の配置位置がドット一個分ずれる各位置及びそのドット一個分のずれが発生する累積数を計算する。このとき、使用する三次元画像の解像度(dpi)は印刷モードに応じた値とする。そして、計算した累積数を、増減させるべき画素線PLの本数Jとする。ここで、ドットが不足する場合に画素線PLの追加を決定し、ドットが余分になる場合に画素線PLの削減を決定する。このときの画素線は、ドットDの径に相当する画素幅(例えば2画素分の幅)となる。
特に本例では、RGB表色系の三次元画像データのまま、増減させるべき画素数(RGBドット)を計算する。CPU65は、調整用データを用いて、レンズシート50と三次元画像とを、例えば配列方向LXの一方の端を基準として配置したときのレンズ53の位置と画素の位置との間に画素一個分のずれが新たに発生する位置及びその画素一個分のずれが発生した累積数を計算する。本来、線状像が配置されるべき線状像領域に対しその配置した線状像の配置位置が画素一個分ずれる位置及びその一個分ずれる画素の累積数を計算する。そして、計算した累積数を、増減するべき画素線PLの本数Jとする。ここで、画素が不足する場合に画素線PLの追加と決定し、画素が余分な場合に画素線PLの削減と決定する。なお、レンズ幅に実測値を用いた場合、ある領域でドット又は画素が不足し、他の領域ではドット又は画素が余分になる状況も発生する。この場合、不足する位置で画素線PLの追加を決定し、余る位置で画素線PLの削減を決定する。
ステップS13では、J本の画素線PLを三次元画像OGにおける線状像配列方向LXにそれぞれ異なる位置で追加又は削除(間引き)することで、F枚の調整用三次元画像G1〜GFを生成する。このときの画素線PLの増減は、レンズ領域LAの端に位置する線状像に属する画素線PLを追加又は間引きすることにより行う(図8参照)。また、画素線PLを追加する場合は、その追加位置の線状像配列方向LXに隣に位置する画素線を複写して画素線PLを追加する。隣の画素線と同じ画素線PLが二本並ぶので、線状像配列方向LXの画像の連続性が保たれ易くなる。
この結果、図11(a)に示すF枚(例えば3枚)の調整用画像G1〜GF(図11ではG1〜G3)が生成される。これらの調整用画像G1〜GFには、それぞれJ本(例えば3本)ずつの画素線PLが追加又は削除され、各調整用画像G1〜GF間でJ本ずつの画素線PLの線状像配列方向LXの位置は全て異なる。ここで、画素線PLの追加する位置は、一個分の画素が不足又は余分になる位置を中心に、その前後に一個分の画素が新たに不足又は余分になる周期に相当する距離未満の範囲内で、且つ他の調整用画像における同じ範囲に配置される他の画素線PLとなるべく距離を離した位置に配置する。この範囲は適宜変更できる。また、画素線PLの追加又は削除するべき本数がJ本であれば、三次元画像OGの線状像配列方向LXの幅をJ等分した各分割範囲内に調整用画像の枚数Fに等しい数のF本の画素線PLをなるべく線状像配列方向LXに距離を離して位置決めし、これらF本の画素線PLを各調整用画像G1〜GFのそれぞれに位置決めした位置に1本ずつ配置する。これらの調整用画像G1〜GFは、例えばRAM67の所定記憶領域に格納される。なお、このステップS13の処理が、画像準備ステップに相当する。
ステップS14では、F枚の調整用三次元画像データにおいて線状像長手方向LYに互いに異なる位置に配列された部分画像(行画像)を合成して、ピッチ調整後の三次元画像データCGを生成する。詳しくは、図11(b)に示すように、調整用画像G1〜G3は、線状像長手方向LYに異なる位置に配列された複数の部分画像G11〜G1K,G21〜G2K,G31〜G3Kにより構成されている。合成ステップでは、三つの調整用画像G1〜G3から、それぞれ線状像長手方向LYの異なる位置にある部分画像を同じ位置が重複しないように全行分抜き取って、その抜き取った全行分の部分画像を合成して、一つの三次元画像CGを生成する。合成する部分画像を抜き取る方法は、最終的に全行の部分画像が得られれば、所定の順番に抜き取っても、ランダムに抜き取ってもよい。
例えば、図11(b)において、最初に1番目の調整用画像G1の1行目の部分画像G11、次に2番目の調整用画像G2の2行目の部分画像G22、次に3番目の調整用画像G3の3行目の部分画像G33、次に1番目の調整用画像G1に戻ってその4行目の部分画像G14の順番に抜取る。以下同様に、調整用画像を順番に変更しながらその抜き取る行を変更して部分画像を抜取り、この抜取り処理を最終行(K行目)に至るまで順番に行う。そして、抜き取った部分画像を行番号の順番に合成する。この合成処理により、図10に示すピッチ調整後の三次元画像CGが得られる。
図11に示すように、画像準備ステップ(S13)で追加した画素線PLは、部分画像を抜き出す調整用画像G1〜G3が切り替わることで、図10に示すように、複数の調整データDPが線状像長手方向LYに間隔を開けて分断された状態に配置される。各調整用画像G1〜G3中の画素線PLはそれぞれ分断して利用されることで、画素線PLのうち1/Fの長さ分ずつが調整データDPとして利用される。三次元画像CGにおいて線状像長手方向LYに隣合う二つの部分画像RG中の調整データDPは線状像配列方向LXにずれて位置している。そして、三次元画像CG中の複数の調整データDPは、線状像長手方向LYに1本の線状に繋がっておらず、調整データDPの(F−1)個分の長さに等しい間隔を開けた状態で分断されている。こうして図9(b)に示すピッチ調整後の三次元画像CGが生成される。
本実施形態では、画素線PLは、三次元画像の長手方向LYの全長に等しい長さで同方向LYに延びる1本の画素列により構成される。また、部分画像は、三次元画像の配列方向LXの全長に等しい長さで同方向LXに延びる1本の画素列により構成される。このため、図9(b)及び図10において短い線状に模式的に描いた調整データDPは、実際には長手方向LYに一定の間隔で点在する一画素からなる。そして、その間隔に相当する箇所で配列方向LXにずれた位置には、同じく長手方向LYに一定の間隔で点在する他の画素が位置する。こうして全行の部分画像RGに同じ数(J個)の調整データDPが追加されている。なお、このステップS14の処理が、合成ステップに相当する。
次のステップS15では、ピッチ調整後の三次元画像データCGに基づく画像を表示又は印刷する。本例では、画像の表示と印刷を行う。CPU65は、三次元画像データCGに基づく画像を表示部21に表示させる。例えばこの表示は、レンズ層52を通して三次元画像を見たときに観察される画像を表示する。本来あるべき領域から線状像が配列方向LXにはみ出た箇所があると、主画像に隣の画像が薄く見える様子も表現してプレビューする。このときピッチ調整を反映させた画像をプレビューする。なお、プレビューでは、ピッチ調整を反映させず予め用意されたプレビュー用の画像を表示してもよい。また、プレビュー以外の目的で、三次元画像CGを表示してもよく、例えば三次元画像CGを加工するための表示でもよい。さらに表示は行わないが、三次元画像データCGに基づく画像の印刷は行う構成でもよい。
ユーザーは例えば表示部21にプレビューされた画像でOKであれば、印刷の開始を指示する。CPU65は印刷の開始を指示する操作信号を入力すると、三次元画像データCGにヘッダーを付けた印刷データPD、又は三次元画像データCGをCMYK表色系データに変換してヘッダーを付けた印刷データPDを、印刷装置40に送信する。つまり、レンズシート50への三次元画像の印刷を指示する。ユーザーが印刷を指示する装置が印刷装置40と別体である場合、ユーザーが携帯端末20を操作して指示した印刷指示信号をCPU65が受け付けると、CPU65が印刷を指示する印刷データPDを印刷装置40に送信する処理により印刷の出力ステップが行われる。なお、ピッチ調整後の三次元画像CGに基づく画像の表示又は印刷の処理であるステップS15の処理が、出力ステップに相当する。
印刷装置40は、受信した印刷データPDに基づいて印刷エンジン72を駆動して、レンズシート50に三次元画像56を印刷する。このとき、受信した印刷データPDに含まれる画像データがRGB表色系画像データである場合、印刷装置40は、解像度変換、色変換、ハーフトーン処理等を行ってCMYK表色系の印刷画像データに変換し、印刷エンジン72がこの印刷画像データに基づく三次元画像をレンズシート50に印刷する。印刷された三次元画像56はピッチ調整されたものであるので、各レンズ領域LA内には複数本の線状像A1〜H1等がレンズ領域LA内の本来あるべき想定された位置に配置される。この結果、作製された三次元画像シート55により、質の高い三次元視が可能になる。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)コンピューターに実行させるプログラムPRは、三次元画像の線状像配列方向LXに、レンズ53のピッチと三次元画像OGの画素のピッチとのピッチ差に基づく位置ずれを調整データDPの追加又は削除により小さくするピッチ調整を三次元画像OGに施す調整ステップ(S13,S14)を含む。さらにプログラムPRは、ピッチ調整後の三次元画像CGに基づく画像を表示又は印刷する出力ステップ(S15)を含む。調整ステップでは、三次元画像における線状像長手方向LYに異なる位置にある調整データDPを追加又は削除する調整箇所を、線状像配列方向LXにずらすことで長手方向の異なる位置で、複数に分断させる。よって、調整データDPが追加又は削除された調整箇所が、線状像配列方向LXにばらけて位置する。換言すれば、調整箇所が線状像長手方向LYに間隔を開けて分断された状態に配置される。このため、調整後の三次元画像を表示又は印刷した際に、ピッチ調整箇所が目立ちにくくなる。特にレンズシート50に印刷した調整後の三次元画像CGを、レンズ層52を通して見た際に、ピッチ調整箇所が目立ちにくい。
(2)調整ステップ(S13,S14)は、複数の調整用画像G1〜G3を生成する画像準備ステップ(S13)と、複数の調整用画像G1〜G3から抜き取った複数の部分画像を合成して調整後の三次元画像を生成する合成ステップ(S14)とを含む。画像準備ステップ(S13)では、少なくとも一本の画素線PL(線状データの一例)を、三次元画像に対して線状像配列方向LXの異なる位置にそれぞれ追加又は削除させた複数の調整用画像G1〜G3を生成する。合成ステップ(S14)では、複数の調整用画像G1〜G3から線状像長手方向LYに位置の異なる部分画像を、長手方向LYの位置の重複を避けて且つ画素線PLの部分画像中の部分である調整データDPが長手方向LYに位置が隣合う部分画像RG間の全ての組で配列方向LXにずれて位置するように選択する。そして、選択した複数の部分画像を合成して調整後の三次元画像を生成する。よって、比較的簡単な処理によって、長手方向に隣合う全ての部分画像RGの組で、追加又は削除される調整データが配列方向にずれ、ピッチ調整箇所の目立ちにくい調整後の三次元画像を生成できる。
(3)調整ステップ(S13,14)では、調整データDPを追加する場合、追加する位置に対し線状像配列方向LXにおいて隣に位置する画素情報を複写する。よって、調整データDPと隣の画素情報との間に線状像の配列方向に連続性が確保され易く、調整データの追加箇所を目立ちにくくすることができる。
(4)調整ステップ(S13,14)では、レンズ53の幅内の端に位置する線状像LGに対して調整データDPを追加又は削除する。よって、レンズ53の幅内の端に位置する線状像LGに対して調整データDPが追加又は削除されるので、レンズ層52を通して三次元画像56を見たときにピッチ調整箇所が目立ちにくい。例えばチェンジ画像であれば、レンズ53の幅内の端に位置する線状像LGは、一番目の画像又は最後の画像に属し、画像が大きく変化する部分なので、ユーザーがレンズ層52を通して三次元画像を観察した際にピッチ調整箇所に気付きにくい。
(5)印刷装置40は、少なくとも三次元画像を印刷可能な印刷エンジン72(印刷部の一例)と、画像データに基づき印刷エンジン72を制御するコンピューター71(制御部の一例)とを備える。コンピューター71は、入力した三次元画像データに対して、線状像配列方向LXにおけるレンズ53のピッチと三次元画像OGの画素のピッチとのピッチ差に基づく位置ずれを、線状像長手方向LYに位置の異なる全ての箇所に調整データDPを同じ数(図10の例では3本)ずつ追加又は削除することで小さくするピッチ調整処理を施す。そして、コンピューター71は、複数の調整データDPが追加又は削除された調整箇所が線状像長手方向LYにおける少なくとも二箇所で線状像配列方向LXにずれて位置することで分断されているピッチ調整後の三次元画像CGを、印刷エンジン72に印刷させる。よって、ピッチ調整箇所が目立ちにくい三次元画像を印刷できる。
(6)レンズ53の幅(レンズ領域LA)内の端に位置する線状像LGに対して調整データDPを追加又は削除する。レンズ53の幅内の端の線状像LGは、レンズ53を通して三次元画像56を観察するときに1番目の画像からN番目(最後)の画像に大きく変化する箇所なので、ユーザーはピッチ調整箇所に気付きにくい。
(7)印刷装置40のコンピューター71がプログラムPRを実行して三次元画像OGに調整データDPを追加又は削除してピッチ調整がなされる。そのピッチ調整箇所は目立ちにくいので、レンズシート50に印刷された調整後の三次元画像56を、レンズ層52を通して見た際に比較的質の高い三次元視が可能になる。
なお、上記実施形態は以下のような形態に変更することもできる。
・前記実施形態では、F枚(例えば3枚)の調整用三次元画像を用意したので、それに見合ったRAM67,78の記憶領域が必要になる。これに対し、例えばF枚のうち一枚ずつ順番に調整用画像を作成し、その一枚の調整用画像から部分画像の抜き出す処理を行うための処理用の記憶領域と、抜き出した部分画像を三次元画像の1枚分揃うまで一時記憶する保存用の記憶領域とを用意し、一枚分揃ったら複数の部分画像を合成する処理を実行してもよい。この場合、F≧3であっても、調整用画像2枚分の記憶領域があれば足りる。この構成によれば、ピッチ調整処理に必要なRAM67,78の使用記憶容量を比較的少なく済ませられる。
・線状像長手方向LYに位置の隣合う部分画像RGに属する各調整データDPの中に、線状像配列方向LXに同じ位置にあって1本に繋がって他の調整データDPよりも長くなったものが一部に存在してもよい。
・部分画像RGの線状像長手方向LYの幅を一定としたが、部分画像RGの幅を異ならせてもよい。この場合、行番号が同じ部分画像RGが同じ幅であればよい。この場合、例えば線状像長手方向LYにおける両端部よりも中央部で部分画像の幅、つまり調整データDPの長さを長くするのが好ましい。三次元画像の中央部ほどピッチ調整箇所を目立ちにくくすることができる。
・線状データを、画素が線状像長手方向LYに沿って1列に並ぶ画素線PLとしたが、画素が2列又は3列などの複数列で並ぶ線状データとしてもよい。また、部分画像の線状像長手方向LYの幅を1画素幅としたが、2画素幅、3画素幅などの複数画素幅の部分画像としてもよい。
・調整データDPの線状像配列方向LXの幅を1画素幅としたが、2画素幅、3画素幅などの複数画素幅としてもよい。また、調整データDPの線状像長手方向LYの長さを1画素長としたが、2画素長、3画素長などの複数画素長としてもよい。
・調整用三次元画像の枚数Fは、3枚に限らず、2枚以上(F≧2)であればよい。例えば4枚、5枚でもよい。
・ピッチ調整方法は、前記第一実施形態の方法に限定されない。例えば三次元画像の線状像長手方向LYの一端側(例えば1行目)の部分画像から他端側(例えばK行目)の部分画像まで、順番に少なくとも1つの調整データDPを追加又は削除する処理を行い、このとき少なくとも前の部分画像と線状像配列方向LXおける調整データDPの追加又は削除する位置を変更してピッチ調整を行う。この場合、プログラムPRは、三次元画像データにおける部分画像RGを一端から他端まで順番に読み出し、読み出す度に部分画像RGの線状像配列方向LXに周期的にあるいはランダムに位置を変えて調整データDPを追加又は削除する調整ステップを備える。さらにこのプログラムPRは、調整ステップで生成した部分画像を、元の三次元画像における部分画像の配列順で部分画像を合成する合成ステップを含む。上記調整ステップにおいて、追加する調整データDPは、その追加する位置の隣の情報を複写する。また、追加する位置は、レンズ53の幅内の端に位置する線状像内が好ましい。さらに調整データDPの幅は、線状像LGの幅の画素数よりも少ない画素数であることが好ましく、特に1画素が好ましい。
・前記実施形態では、RGB表色系の画像データGDに対してピッチ調整を行ったが、CMYK表色系の印刷画像データに対してピッチ調整を行うこともできる。
・前記実施形態では、調整データDPを追加する場合、追加する位置の隣の画素情報を複写したが、これに替え、追加する位置の両隣の画素情報において線状像長手方向LYに同じ位置にある2つの画素の色値又は濃度値の平均値を、色値又は濃度値に有する画素からなる画素情報を追加又は削除してもよい。この構成によれば、ピッチ調整箇所における画像の連続性が確保され易い。
・一つの三次元画像におけるピッチ調整で、調整データが追加される箇所と削除される箇所とが混在していてもよい。例えばレンズシートの製造上の公差内でレンズのピッチが周期的又はランダムに変化し、レンズ53のピッチLWと線状像LGのピッチLPとのピッチ差に基づき、複数の箇所において、例えばLW>N・LP+DPが成立する箇所では調整データDPを追加し、LW<N・LP−DPが成立する箇所では調整データDPを削除する。
・ピッチ調整で追加又は削除する調整データのサイズは、1画素幅の画素線に替え、例えば特許文献1に開示された内容と同様に、線状像LGの単位で追加又は削除させてもよい。また、三次元画像の線状像配列方向LXの複数箇所で調整データを増減する場合、複数箇所のうち少なくとも二箇所で追加又は削除する調整データの配列方向の画素数が異なっていてもよい。さらに追加時の調整データと削除時の調整データとで幅の画素数を異ならせてもよい。
・ユーザーがカメラで撮影した複数の画像を基に三次元画像を生成する機能をプログラムPRにもたせてもよい。そして、このプログラムPRにより生成した三次元画像に対してピッチ調整処理を行って調整後の三次元画像データを生成してもよい。
・レンズシート50又はレンズ層に面して配置して用いられる媒体を、線状像長手方向LY(レンズ長手方向)に搬送しつつ印刷ヘッド48で印刷を行ったが、媒体を線状像配列方向LX(レンズ直交方向)に搬送しつつ印刷ヘッド48で印刷を行ってもよい。
・レンチキュラーレンズ等のレンズ層52とインク吸収層51とを有するレンズシート50に印刷する構成に替え、フィルム又は用紙からなる媒体に三次元画像を印刷し、その印刷後の媒体の画像印刷面にレンチキュラーレンズ等のレンズ層52を貼り付けてもよい。また、媒体の画像印刷面に、液体噴射装置を用いてインクジェット記録方式により液体噴射ヘッドのノズルから透明樹脂液を噴射することでレンズ層52を形成してもよい。透明樹脂液には例えば光エネルギーにより硬化する光硬化性樹脂(一例として紫外線硬化樹脂)を用い、媒体上に形成されたレンズ状の合成樹脂液を光(例えば紫外線)の照射で硬化させてレンズを形成する。要するに、最終的にレンズ層を通して三次元視が可能な三次元画像シートが作製されれば、印刷時の媒体はレンズ層が有っても無くてもよい。
・印刷装置は、媒体に印刷できる印刷機能と携帯端末20又はホスト装置30と通信可能に接続できる通信機能とを少なくとも有していればよい。例えばプリンターに限らず複合機でもよい。また、印刷装置は、インクジェット式、ドットインパクト式、レーザー式でもよい。さらに、印刷装置は、シリアルプリンター、ラインプリンター又はページプリンターでもよい。
11…印刷システム、15…サーバー、20…携帯端末、21…表示部、30…ホスト装置、40…印刷装置、42…給送部、44…表示部、50…レンズシート、51…媒体の一例としてのインク吸収層、52…レンズ層(レンチキュラーレンズ)、53…レンズ(シリンドリカルレンズ)、55…三次元画像シート、56…三次元画像、61…コンピューター(携帯端末側)、65…CPU、68…記憶部の一例としての不揮発性メモリー、71…コンピューター(印刷装置側)、72…印刷部の一例としての印刷エンジン、75…CPU、79…記憶部の一例としての不揮発性メモリー、PR…プログラム、GD…画像データ、PD…印刷データ、LX…レンズ直交方向(線状像配列方向)、LY…レンズ長手方向(線状像長手方向)、LA…レンズの幅の一例としてのレンズ領域、LG…線状像、LW…レンズのピッチ、LP…線状像のピッチ、PP…ドットピッチ、OG…三次元画像(三次元画像データ)、G1〜G3…調整用画像(調整用三次元画像)、RG…部分画像、DP…調整データ、CG…三次元画像(三次元画像データ)。

Claims (8)

  1. 複数のレンズを有するレンズ層に面して配置される媒体に印刷される三次元画像の画像データを生成するためにコンピューターに実行させるプログラムであって、
    コンピューターが、前記三次元画像を構成する複数の線状像の配列方向に、前記レンズのピッチと前記三次元画像の画素のピッチとのピッチ差に基づく位置ずれを調整データの追加又は削除により小さくするピッチ調整を前記三次元画像に施す調整ステップと、
    コンピューターが、前記ピッチ調整後の三次元画像に基づく画像を表示又は印刷する出力ステップと、を含み、
    前記調整ステップでは、前記ピッチ調整が施される前の三次元画像に対して前記配列方向に線状データを追加又は削除した調整用画像を、前記線状データを追加又は削除する前記配列方向の位置を異ならせて複数生成し、複数の前記調整用画像のそれぞれから、前記線状像の長手方向に位置の異なる部分画像を、前記長手方向における位置の重複を避けて抜き出して合成することにより、前記ピッチ調整後の三次元画像を生成することを特徴とするプログラム。
  2. 前記調整ステップは、少なくとも一本以上の線状データを、前記三次元画像に対して前記配列方向の異なる位置にそれぞれ追加又は削除して複数の調整用画像を生成する画像準備ステップと、
    前記複数の調整用画像から前記線状像の長手方向に位置の異なる部分画像を、前記長手方向の位置の重複を避けて且つ前記線状データの前記部分画像中の部分である調整データが少なくとも一組の隣合う前記部分画像間で前記配列方向にずれて位置するように選択し、当該選択した複数の部分画像を合成して調整後の三次元画像を生成する合成ステップと、を含むことを特徴とする請求項1に記載のプログラム。
  3. 前記線状データを追加する場合、追加する位置に対して前記配列方向において隣に位置する画素情報を複写することを特徴とする請求項1又は2に記載のプログラム。
  4. 前記レンズの幅内の端に位置する線状像に対して前記線状データを追加又は削除することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のプログラム。
  5. 複数のレンズを有するレンズ層に面して配置される媒体に三次元画像を印刷する印刷装置であって、
    複数の線状像が一方向に配列されてなる前記三次元画像を印刷可能な印刷部と、
    画像データに基づき前記印刷部を制御する制御部とを、備え、
    前記制御部は、入力した三次元画像データに対して、前記線状像の配列方向に、前記レンズのピッチと前記三次元画像の画素のピッチとのピッチ差に基づく位置ずれを調整するための線状データを追加又は削除した調整用画像を、前記線状データを追加又は削除する前記配列方向の位置を異ならせて複数生成し、複数の前記調整用画像のそれぞれから、前記線状像の長手方向に位置の異なる部分画像を、前記長手方向における位置の重複を避けて抜き出して合成することにより調整後の三次元画像を生成し、前記調整後の三次元画像を前記印刷部に印刷させる、ことを特徴とする印刷装置。
  6. 前記レンズの幅内の端に位置する線状像に対して前記線状データを追加又は削除することを特徴とする請求項5に記載の印刷装置。
  7. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載のプログラムを記憶する記憶部と、
    前記プログラムを実行するコンピューターとを備え、
    前記コンピューターが前記プログラムを実行して生成した画像を前記レンズ層と反対側に設けられた媒体に印刷する印刷部と、
    を備えたことを特徴とする印刷装置。
  8. 複数のレンズを有するレンズ層に面して配置される媒体に三次元画像を印刷するために用いられる三次元画像データの調整方法であって、
    複数の線状像が一方向に配列されてなる調整前の三次元画像データを取得する取得ステップと
    調整前の前記三次元画像データに対して、前記線状像の配列方向に、前記レンズのピッチと前記三次元画像の画素のピッチとのピッチ差に基づく位置ずれを調整するための線状データを追加又は削除した調整用画像を、前記線状データを追加又は削除する前記配列方向の位置を異ならせて複数生成し、複数の前記調整用画像のそれぞれから、前記線状像の長手方向に位置の異なる部分画像を、前記長手方向における位置の重複を避けて抜き出して合成することにより、調整後の三次元画像を生成する調整ステップと、を含むことを特徴とする三次元画像データの調整方法。
JP2013161859A 2013-08-02 2013-08-02 三次元画像生成用のプログラム、印刷装置及び三次元画像データの調整方法 Active JP6303318B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013161859A JP6303318B2 (ja) 2013-08-02 2013-08-02 三次元画像生成用のプログラム、印刷装置及び三次元画像データの調整方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013161859A JP6303318B2 (ja) 2013-08-02 2013-08-02 三次元画像生成用のプログラム、印刷装置及び三次元画像データの調整方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015033021A JP2015033021A (ja) 2015-02-16
JP6303318B2 true JP6303318B2 (ja) 2018-04-04

Family

ID=52517994

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013161859A Active JP6303318B2 (ja) 2013-08-02 2013-08-02 三次元画像生成用のプログラム、印刷装置及び三次元画像データの調整方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6303318B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08101359A (ja) * 1994-09-29 1996-04-16 Canon Inc 立体視表示物の製造方法及びそれを用いた製造装置
JP5176725B2 (ja) * 2008-07-02 2013-04-03 セイコーエプソン株式会社 印刷装置、レンズシートおよび印刷方法
JP5862188B2 (ja) * 2011-10-14 2016-02-16 セイコーエプソン株式会社 印刷システム、印刷方法およびレンズシート

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015033021A (ja) 2015-02-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9342768B2 (en) Three-dimensional image program and printer
CN101618638B (zh) 打印装置、透镜片及打印方法
JP6801254B2 (ja) 画像形成装置、立体画像の造形方法及びプログラム
US9479676B2 (en) Printer and program
US20180257393A1 (en) Image processing device, image processing program, and printing apparatus
JP5750909B2 (ja) 記録方法及び記録装置
US9147136B2 (en) Print apparatus and image display method
JP6303318B2 (ja) 三次元画像生成用のプログラム、印刷装置及び三次元画像データの調整方法
JP2006276678A (ja) レンチキュラレンズシート記録媒体及び画像記録装置
JPH11212024A (ja) レンチキュラーレンズを用いた画像表示方法及び装置
JP4370080B2 (ja) 画像記録装置
US9342766B2 (en) Image generation program and printer for printing composite image on a medium arranged so as to face a lens layer having a plurality of lenses
JP5929128B2 (ja) 印刷装置
US20110228236A1 (en) Printing apparatus
JP2016038473A (ja) レンチキュラー画像の作成方法及びプログラム
JP2016038476A (ja) フィルターデータの作成方法及びプログラム
JP5293709B2 (ja) 画像処理プログラムおよび画像処理装置
JP2012205002A (ja) 画像処理装置、方法およびプログラム
CN104441989A (zh) 打印系统和打印方法
JP2016134790A (ja) 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム
US8681365B2 (en) Display control device, printing apparatus, display control method and non-transitory computer readable medium storing program
JP2019177526A (ja) 記録装置、制御方法、及びプログラム
JP2015192309A (ja) 印刷装置及び画像処理方法
JP4835110B2 (ja) 画像処理装置、印刷装置および印刷方法
JP2004333706A (ja) 立体視画像生成装置および方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160729

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170529

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170606

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170804

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180206

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180219

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6303318

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150