JP6300559B2 - ノック棒成形体 - Google Patents
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Description
そこで本発明は、複式筆記具で使用されるノック棒の形成、装着及び部品数の管理を簡素化することのできるノック棒の構造を提供することを課題とする。
以上の課題を解決すべく、本件出願のうち第1の発明は、軸筒20内に複数本のリフィル30が収容される複式筆記具10においてこれらの各リフィル30の後端に装着される該複数本のノック棒50を備えるノック棒成形体70であって、
前記各ノック棒50の後端が、環状の連結体71から放射状に突出するランナー72の先端に連接された形状として射出成形により一体に形成されているとともに、
前記ランナー72は各ノック棒50を前記複式筆記具10の軸心に向かって束ねる方向に屈曲可能であり、
該ランナー72が屈曲した状態で束ねられた前記複数本のノック棒50が前記連結体71ごと前記軸筒20内に装着され、
前記のように装着された該ノック棒50に対する最初のノック動作により前記ランナー72は破断可能に形成されていることを特徴とする。
また、本件出願のうち第2の発明は、前記第1の発明の特徴に加え、前記各ノック棒50と前記連結体71とは互いに異なる種類の樹脂による二色成型により形成されていることを特徴とする。
本発明に係る複式筆記具10は、図1に示すような外観を呈する。すなわち、先端から、それぞれ略円筒状の先軸21、中軸22及び後軸23が結合した軸筒20が形成され、その中に図1では視認できないリフィル30が4本収納されている。
先軸21は、先細に形成されたテーパー部21aと、それ以外の部分であってユーザーにより把持される部分であるグリップ部21bからなる。先軸21の後端部分は縮径した前方雄ネジ部21cに形成されており、中軸22の先端内面に形成された前方雌ネジ部22aと螺合する(図2及び図3参照)。テーパー部21aの先端は開口しており、この開口部29(図2及び図3参照)から収納されたリフィル30の先端が出没する。
図2及び図3は、図1(B)におけるA−A断面及びB−B断面をそれぞれ示している。軸筒20の内部には、リフィル30が4本収納されている。各リフィル30は、インクを収容するインク収容管33と、その先端に装着される継手32と、その継手32の先端に装着される筆記先端31としてのボールペンチップとにより構成されている。一方、各リフィル30の後端はノック棒50と接続している。さらに、中軸22の途中には軸筒20の内部空間を前後に2分する隔壁26が設けられている。この隔壁26には、各リフィル30を誘導する誘導孔27が計4個設けられている。この誘導孔27は、図4に示すように、軸心付近から周方向へ延びる2つの直線部27aと、各直線部27aの周端を円弧で結ぶ弧状部27bとにより略扇形を呈している。
このノック棒成形体70は、図7(A)に示す成形状態から、図7(B)に示すように連結体71を中心としてランナー72の部分で各ノック棒50を軸心方向へ寄せるように折り曲げ、図7(C)に示すように4本のノック棒50がひとまとめにされる。この状態では各ノック棒50はランナー72を介して連結体71と連結した状態を保っている。
図1〜3に示す状態では、各リフィル30の筆記先端31は軸筒20内に没入した状態を保っている。このとき、各ノック棒50の後端フック52はそれぞれ後軸23内部の後端係止部25と係合している(図2及び図3参照)。すなわち、先端を下向きにすると、各ノック棒50は後端係止部25により吊り下げられているような状態をとることになる。
20 軸筒 21 先軸 21a テーパー部
21b グリップ部 21c 前方雄ネジ部 22 中軸
22a 前方雌ネジ部 22b 後方雌ネジ部 23 後軸
23a 後方雄ネジ部 24 スリット 25 後端係止部
26 隔壁 27 誘導孔 27a 直線部
27b 弧状部 28 クリップ 29 開口部
30 リフィル 31 筆記先端 32 継手
33 インク収容管
40 スプリング
50 ノック棒 51 スライド突起 52 後端フック
53 先端フック 54 内側突条 55 接続部
60 スプリング受け筒 61 スプリング受け段差
70 ノック棒成形体 71 連結体 72 ランナー
Claims (2)
- 軸筒内に複数本のリフィルが収容される複式筆記具においてこれらの各リフィルの後端に装着される該複数本のノック棒を備えるノック棒成形体であって、
前記各ノック棒の後端が、環状の連結体から放射状に突出するランナーの先端に連接された形状として射出成形により一体に形成されているとともに、
前記ランナーは各ノック棒を前記複式筆記具の軸心に向かって束ねる方向に屈曲可能であり、
該ランナーが屈曲した状態で束ねられた前記複数本のノック棒が前記連結体ごと前記軸筒内に装着され、
前記のように装着された該ノック棒に対する最初のノック動作により前記ランナーは破断可能に形成されていることを特徴とするノック棒成形体。 - 前記各ノック棒と前記連結体とは互いに異なる種類の樹脂による二色成型により形成されていることを特徴とする請求項1記載のノック棒成形体。
Priority Applications (1)
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JP2014026502A JP6300559B2 (ja) | 2014-02-14 | 2014-02-14 | ノック棒成形体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014026502A JP6300559B2 (ja) | 2014-02-14 | 2014-02-14 | ノック棒成形体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2015150780A JP2015150780A (ja) | 2015-08-24 |
JP6300559B2 true JP6300559B2 (ja) | 2018-03-28 |
Family
ID=53893540
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2014026502A Active JP6300559B2 (ja) | 2014-02-14 | 2014-02-14 | ノック棒成形体 |
Country Status (1)
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- 2014-02-14 JP JP2014026502A patent/JP6300559B2/ja active Active
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