以下、本発明の幌装置に関する各実施形態について図1乃至図33を参照しながら説明する。
<第1実施形態>
(概要)
第1実施形態の幌装置は、車両が有する荷室を形成する幌を備える。
幌は、幌のうちの、車両の後進方向における第1端面にて開口する第1開口と、幌のうちの鉛直上方向における第2端面にて開口するとともに第1開口と連接する第2開口と、を有する。
幌装置は、第2端面において第2開口に沿って延びる突出領域にて突出する突出部と、第2開口を開く開位置と、第2開口を閉じる閉位置と、の間で位置を変更可能である開閉部と、を備える。
これによれば、開閉部を開位置に位置させるとともに、荷室の床面から第2端面までの距離よりも長い荷物(換言すると、長尺荷物)を、第2開口の鉛直下方向の位置にて荷室の床面に載置することにより、当該長尺荷物を直立させた状態にて、車両に積載できる。
また、長尺荷物を車両に積載する際に、当該長尺荷物を車両の前進方向に移動させることによって第1開口を通過させることにより、当該長尺荷物を、第2開口の鉛直下方向の位置にて荷室の床面に容易に載置できる。
また、開閉部を閉位置に位置させることにより、水(例えば、雨又は雪等の降水)が、第2開口を経由して荷室に流入することを抑制できる。更に、開閉部が開位置に位置する場合であっても、第2端面上の水(例えば、雨水又は積雪等)が第2開口へ流入することが突出部により抑制される。従って、第2端面上の水が第2開口を経由して荷室に流入することを抑制できる。
このように、長尺荷物の車両への積載を容易にしながら、荷室への水の流入を抑制できる。
次に、第1実施形態の幌装置について、より詳細に説明する。
(構成)
以下、図1乃至図13に表されるように、x軸、y軸及びz軸を有する右手系の直交座標系を用いて、車両1に取り付けられた、第1実施形態の幌装置2を説明する。なお、本明細書においては、他の図面においても、図1乃至図13と同様の直交座標系が用いられる。
また、本明細書においては、x軸方向、y軸方向、及び、z軸方向は、車両の左右方向、車両の前後方向、及び、鉛直方向とそれぞれ表されてもよい。また、本明細書においては、x軸の正方向、x軸の負方向、y軸の正方向、y軸の負方向、z軸の正方向、及び、z軸の負方向は、車両の左方向、車両の右方向、車両の後進方向(換言すると、車両の後方向)、車両の前進方向(換言すると、車両の前方向)、鉛直上方向、及び、鉛直下方向とそれぞれ表されてもよい。
先ず、幌装置2が取り付けられる車両1について、図1乃至図6を参照しながら説明する。
図1は、幌装置2が車両1から取り外された状態において、車両1の左方であり、車両1の前方であり、且つ、車両1の鉛直上方である位置から、車両1及び幌装置2を見た図(換言すると、左前上方斜視図)である。図2は、幌装置2が車両1に取り付けられた状態において、車両1の左方であり、車両1の前方であり、且つ、車両1の鉛直上方である位置から、車両1及び幌装置2を見た図(換言すると、左前上方斜視図)である。図3は、幌装置2が車両1に取り付けられた状態において、車両1の左方であり、車両1の後方であり、且つ、車両1の鉛直上方である位置から、車両1及び幌装置2を見た図(換言すると、左後上方斜視図)である。
図4は、幌装置2が車両1に取り付けられた状態において、車両1及び幌装置2をx軸の負方向にて見た図(換言すると、左側面図)である。図5は、幌装置2が車両1に取り付けられた状態において、車両1及び幌装置2をz軸の負方向にて見た図(換言すると、平面図)である。図6は、図5のVI−VI線により表される平面により切断された、車両1及び幌装置2の断面をx軸の負方向にて見た図である。
図1乃至図6に表されるように、車両1は、貨物自動車(例えば、トラック)である。本例では、車両1は、軽トラックである。車両1は、運転室部11と、荷室部12と、を備える。
運転室部11は、車両1の運転者を収容する運転室を形成する。運転室部11は、車両1のうちの、車両1の前進方向における端部を構成する。
荷室部12は、車両1に積載される荷物を収容する荷室を幌装置2とともに形成する。荷室部12は、車両1のうちの、運転室部11よりも、車両1の後進方向の部分を構成する。
荷室部12は、荷台121と、一対の横側板122と、後側板123と、一対のリフト部124と、を備える。
荷台121は、荷物を載置可能であるとともに、z軸に直交する平面(換言すると、載置面)を有する。本例では、載置面は、y軸に沿って延びる長辺と、x軸に沿って延びる短辺と、を有する長方形状である。本例では、載置面は、荷室の床面を構成する。
一対の横側板122は、y軸に沿って延びる長辺と、z軸に沿って延びる短辺と、を有する長方形状を有する平板である。一対の横側板122は、荷台121の載置面のうちの、x軸方向における両端部にてそれぞれ立設される。一対の横側板122のそれぞれのy軸方向における長さは、荷台121の載置面のy軸方向における長さと略等しい。一対の横側板122は、荷室を形成する壁の一部を構成する。なお、一対の横側板122のそれぞれは、揺動の中心軸がy軸方向にて延びるように、当該横側板122のうちの、z軸の負方向における端部が揺動可能に荷台121に連結されてよい。
後側板123は、x軸に沿って延びる長辺と、z軸に沿って延びる短辺と、を有する長方形状を有する平板である。後側板123は、荷台121の載置面のうちの、y軸の正方向における端部にて立設される。後側板123のx軸方向における長さは、荷台121の載置面のx軸方向における長さと略等しい。後側板123は、荷室を形成する壁の一部を構成する。
後側板123は、揺動の中心軸がx軸方向にて延びるように、後側板123のうちの、z軸の負方向における端部が揺動可能に一対のリフト部124に連結される。本例では、後側板123は、後側板123がy軸に直交する平面(換言すると、zx平面)に沿って延びる状態(換言すると、閉状態)と、後側板123がz軸に直交する平面(換言すると、xy平面)に沿って延びる状態(換言すると、開状態)と、の間で、後側板123の状態を変更可能であるように、揺動可能に一対のリフト部124に連結される。
一対のリフト部124は、荷台121の載置面のうちの、y軸の正方向における端部において、荷台121の載置面のうちの、x軸方向における両端部にてそれぞれ設けられる。一対のリフト部124は、後側板123の状態が開状態である場合において、後側板123の鉛直方向における位置を変更可能である。本例では、一対のリフト部124は、後側板123の状態が開状態である場合において、後側板123の鉛直方向における位置を、後側板123のうちの、z軸の正方向における端面が荷台121の載置面に沿って延びる位置と、当該端面が当該載置面に沿って延びる平面よりも鉛直下方向の位置と、の間で変更可能である。
本例では、一対のリフト部124は、電力によって駆動されるとともに、図示されないスイッチを介してユーザによって駆動が制御される。なお、車両1は、リフト部124を備えなくてもよい。この場合、後側板123は、荷台121に連結されてよい。
次に、車両1に取り付けられる幌装置2について説明する。図1乃至図6に表されるように、幌装置2は、車両1の荷室部12とともに荷室を形成する。本例では、荷室は、直方体状である。なお、荷室は、直方体と異なる形状であってもよい。
幌装置2は、取り外し可能に車両1に取り付けられる。本例では、幌装置2は、図示されないボルト及びナットを用いて車両1に取り付けられる。本例では、幌装置2は、一対の横側板122のうちの、z軸の正方向における端面と、運転室部11のうちの、z軸の正方向における端面と、に載置された状態にて車両1に取り付けられる。
図1乃至図9に表されるように、幌装置2は、幌21と、開閉部22と、ルーフキャリア23と、テールカバー24と、を備える。
図7は、図6の破線により囲まれた領域VIIを拡大した図である。図8は、幌装置2が分解された状態において、幌装置2の左方であり、幌装置2の後方であり、且つ、幌装置2の鉛直上方である位置から、幌装置2を見た図(換言すると、左後上方斜視図)である。図9は、開閉部22の左方であり、開閉部22の後方であり、且つ、開閉部22の鉛直下方である位置から、開閉部22を見た図(換言すると、左後下方斜視図)である。
図6乃至図8に表されるように、幌21は、骨部211と、カバー部212と、開口縁部213と、を備える。
骨部211は、格子状の部材である。本例では、骨部211は、中空の部材である。例えば、骨部211は、管が格子状に接合されることにより形成された部材である。例えば、骨部211は、合金(例えば、アルミニウム合金、マグネシウム合金、鉄鋼、又は、ステンレス鋼等)、又は、金属(例えば、アルミニウム等)を主成分として含む材料からなる。
カバー部212は、骨部211を被覆するように、骨部211のうちの、荷室に対する外側の端面に張り渡される。例えば、カバー部212は、樹脂(例えば、ポリカーボネート、又は、アクリル樹脂等)からなる。本例では、カバー部212は、透光性を有する。なお、カバー部212は、少なくとも一部が透光性を有していなくてもよい。また、幌21は、骨部211を備えなくてもよい。この場合、例えば、カバー部212は、繊維強化プラスチック(FRP;Fiber−Reinforced Plastics)からなっていてもよい。また、カバー部212は、布からなっていてもよい。
骨部211及びカバー部212は、荷室を形成する壁の一部を構成する。
図8に表されるように、幌21は、幌21のうちの、y軸の正方向(換言すると、車両1の後進方向)における端面であるテール端面21aにて開口するテール開口21a1を有する。本例では、テール開口21a1は、テール端面21aのうちの外縁を除いた部分にて(換言すると、テール端面21aの略全体に亘って)開口する。
なお、テール開口21a1は、テール端面21aのうちのx軸方向における両端部を除いた部分(換言すると、x軸方向における中央部)にて開口していてもよい。この場合、テール開口21a1のx軸方向における長さは、後述するルーフ開口21b1のx軸方向における長さ以上であることが好適である。
本例では、テール端面21a、及び、テール開口21a1は、第1端面、及び、第1開口にそれぞれ対応する。
図8に表されるように、幌21は、幌21のうちの、z軸の正方向(換言すると、鉛直上方向)における端面であるルーフ端面21bにて開口するルーフ開口21b1を有する。ルーフ開口21b1は、y軸に沿って延びる辺と、x軸に沿って延びる辺と、を有する正方形状である。なお、ルーフ開口21b1は、正方形状と異なる形状(例えば、長方形状等)であってもよい。本例では、ルーフ開口21b1のx軸方向における長さは、幌21のx軸方向における長さよりも短い。本例では、ルーフ開口21b1のy軸方向における長さは、幌21のy軸方向における長さの略半分である。
本例では、ルーフ開口21b1の、x軸方向における中心は、幌21のx軸方向における中心と一致する。ルーフ開口21b1は、幌21のうちの、y軸の正方向における端にてテール開口21a1と連接する。
本例では、ルーフ端面21b、及び、ルーフ開口21b1は、第2端面、及び、第2開口にそれぞれ対応する。
開口縁部213は、ルーフ端面21bにおいてルーフ開口21b1に沿って延びる領域(換言すると、突出領域)にて突出する。換言すると、開口縁部213は、ルーフ開口21b1を形成する。本例では、開口縁部213は、突出部に対応する。なお、突出領域は、ルーフ端面21bにおいて、ルーフ開口21b1と所定の距離を隔ててルーフ開口21b1に沿って延びる領域であってもよい。
開口縁部213は、前側板2131と、一対の横側板2132と、を含む。
前側板2131は、x軸に沿って延びる長辺と、z軸に沿って延びる短辺と、を有する長方形状を有する平板である。前側板2131は、ルーフ開口21b1のうちの、y軸の負方向における端辺に沿って延びる。
一対の横側板2132のそれぞれは、y軸に沿って延びる長辺と、z軸に沿って延びる短辺と、を有する長方形状を有する平板である。一対の横側板2132は、ルーフ開口21b1のうちの、x軸方向における両端辺に沿ってそれぞれ延びる。
本例では、前側板2131のz軸方向における長さ、及び、一対の横側板2132のそれぞれのz軸方向における長さは、同一である。従って、前側板2131のうちの、z軸の正方向における端面、及び、一対の横側板2132のうちの、z軸の正方向における端面は、同一の平面(換言すると、突出端平面)を形成する。
なお、前側板2131、及び、一対の横側板2132のそれぞれは、傾斜、湾曲、又は、屈曲していてもよい。また、前側板2131、及び、一対の横側板2132のそれぞれは、厚さがz軸方向に沿って変化していてもよい。
図7及び図9に表されるように、開閉部22は、前方体221と、後方体222と、連結部223と、固定部224と、を備える。
図9に表されるように、前方体221は、平板部2211と、一対の横側板部2212と、前側板部2213と、を備える。
平板部2211は、x軸に沿って延びる長辺と、y軸に沿って延びる短辺と、を有する長方形状を有する平板である。本例では、平板部2211は、第1平板に対応する。平板部2211のx軸方向における長さは、開口縁部213のx軸方向における長さと略等しい。本例では、平板部2211の、x軸方向における中心は、幌21のx軸方向における中心と一致する。
一対の横側板部2212のそれぞれは、y軸に沿って延びる長辺と、z軸に沿って延びる短辺と、を有する長方形状を有する平板である。一対の横側板部2212は、平板部2211のうちの、x軸方向における両端辺に沿ってそれぞれ延びる。本例では、一対の横側板部2212のそれぞれのz軸方向における長さは、ルーフ端面21bと突出端平面との間の距離と略等しい。
前側板部2213は、x軸に沿って延びる長辺を有する長方形状を有する平板である。前側板部2213は、平板部2211のうちの、y軸の負方向における端辺に沿って延びる。前側板部2213は、前側板部2213のうちの、y軸の負方向における端辺が、前側板部2213のうちの、y軸の正方向における端辺よりも、z軸の負方向の位置を有するように、xy平面に対して傾斜している。本例では、前側板部2213のz軸方向における長さは、ルーフ端面21bと突出端平面との間の距離よりも短い。
前方体221は、揺動の中心軸がx軸方向(換言すると、車両1の左右方向)にて延びるように揺動可能に、前方体221のうちの、y軸の負方向(換言すると、車両1の前進方向)における端部がルーフ端面21bにて幌21により支持される。
本例では、前方体221は、固定部224を介して、平板部2211のうちの、y軸の負方向(換言すると、車両1の前進方向)における端部がルーフ端面21bに揺動可能に固定されることによって、幌21により支持される。本例では、固定部224は、蝶番である。なお、固定部224は、蝶番に代えて、又は、蝶番に加えて、一対の横側板部2212を揺動可能にルーフ端面21bにそれぞれ固定する一対の部材を備えていてもよい。
本例では、前方体221が幌21により支持される位置は、開口縁部213のうちの、y軸の負方向における端よりも、y軸の負方向の位置である。換言すると、本例では、前方体221は、揺動の中心軸が、開口縁部213のうちの、y軸の負方向における端よりも、y軸の負方向の位置にて延びるように揺動可能に支持される。
後方体222は、平板部2221と、一対の横側板部2222と、後側板部2223と、を備える。
平板部2221は、x軸に沿って延びる長辺と、y軸に沿って延びる短辺と、を有する長方形状を有する平板である。本例では、平板部2221は、第2平板に対応する。平板部2221のx軸方向における長さは、開口縁部213のx軸方向における長さと略等しい。本例では、平板部2221の、x軸方向における中心は、幌21のx軸方向における中心と一致する。
本例では、平板部2221のうちの、y軸の正方向における端辺の、y軸方向における位置は、開口縁部213のうちの、y軸の正方向における端面の、y軸方向における位置と略等しい。
一対の横側板部2222のそれぞれは、y軸に沿って延びる長辺と、z軸に沿って延びる短辺と、を有する長方形状を有する平板である。一対の横側板部2222は、平板部2221のうちの、x軸方向における両端辺に沿ってそれぞれ延びる。本例では、一対の横側板部2222のそれぞれのz軸方向における長さは、ルーフ端面21bと突出端平面との間の距離と略等しい。
後側板部2223は、x軸に沿って延びる長辺と、z軸に沿って延びる短辺と、を有する長方形状を有する平板である。後側板部2223は、平板部2221のうちの、y軸の正方向における端辺に沿って延びる。本例では、後側板部2223のz軸方向における長さは、ルーフ端面21bと突出端平面との間の距離と略等しい。
後方体222は、連結部223を介して前方体221に連結される。本例では、後方体222は、揺動の中心軸がx軸方向(換言すると、車両1の左右方向)にて延びるように揺動可能に、後方体222のうちの、y軸の負方向(換言すると、車両1の前進方向)における端部が、前方体221のうちの、y軸の正方向(換言すると、車両1の後進方向)における端部に、連結部223を介して連結される。本例では、連結部223は、蝶番である。なお、連結部223は、蝶番に代えて、又は、蝶番に加えて、一対の横側板部2212、及び、一対の横側板部2222を揺動可能にそれぞれ連結する一対の部材を備えていてもよい。
このような構成により、開閉部22は、前方体221、及び、後方体222を揺動させることにより、開位置と閉位置との間で位置を変更可能である。開位置は、図10乃至図13に表されるように、開閉部22がルーフ開口21b1を開く位置である。また、閉位置は、図2乃至図7に表されるように、開閉部22がルーフ開口21b1を閉じる位置である。
図10は、後述する第1使用状態において、車両1の左方であり、車両1の後方であり、且つ、車両1の鉛直上方である位置から、車両1及び幌装置2を見た図(換言すると、左後上方斜視図)である。図11は、後述する第1使用状態において、車両1及び幌装置2をx軸の負方向にて見た図(換言すると、左側面図)である。
図12は、後述する第2使用状態において、車両1の左方であり、車両1の後方であり、且つ、車両1の鉛直上方である位置から、車両1及び幌装置2を見た図(換言すると、左後上方斜視図)である。図13は、後述する第2使用状態において、車両1及び幌装置2をx軸の負方向にて見た図(換言すると、左側面図)である。
本例では、図2乃至図7に表されるように、開閉部22が、開口縁部213のうちの、z軸の正方向における端面(換言すると、突出端平面)に沿って延びている状態における開閉部22の位置は、閉位置に対応する。なお、閉位置は、横側板部2222のうちの、z軸の負方向における端面が、突出端平面よりもz軸の負方向に位置している状態における開閉部22の位置を含んでもよい。
本例では、閉位置と異なる位置は、開位置に対応する。例えば、図10乃至図13に表されるように、開閉部22の位置が閉位置である状態から前方体221が揺動させられた状態(換言すると、平板部2211のうちの、y軸の正方向における端辺が、平板部2211のうちの、y軸の負方向における端辺よりもz軸の正方向に位置する状態)における開閉部22の位置は、開位置に対応する。
図7及び図9に表されるように、本例では、後方体222の揺動の中心軸は、開閉部22が閉位置に位置する場合において、平板部2211よりもz軸の負方向(換言すると、鉛直下方向)の位置を有し、且つ、平板部2211のうちの、y軸の正方向(換言すると、車両1の後進方向)における端よりもy軸の負方向(換言すると、車両1の前進方向)の位置を有する。
図1乃至図6に表されるように、ルーフキャリア23は、第1バー部231と、第2バー部232と、を備える。なお、ルーフキャリア23が備えるバー部の数は、3個以上であってもよい。
第1バー部231、及び、第2バー部232のそれぞれは、x軸方向にて延びる棒状である。第1バー部231のx軸方向における長さは、ルーフ端面21bのx軸方向における長さよりも短く、且つ、開閉部22のx軸方向における長さよりも長い。第2バー部232のx軸方向における長さは、第1バー部231のx軸方向における長さと略等しい。
第1バー部231、及び、第2バー部232のそれぞれは、開閉部22が閉位置に位置する場合において、開閉部22よりもz軸の正方向(換言すると、鉛直上方向)の位置にて、幌21のうちの、x軸方向(換言すると、車両1の左右方向)における両端部に架け渡される。本例では、第1バー部231のうちの、z軸の正方向における端面、及び、第2バー部232のうちの、z軸の正方向における端面は、同一の平面を形成する。
本例では、第1バー部231、及び、第2バー部232のそれぞれの、x軸方向における中心は、幌21のx軸方向における中心と一致する。
第1バー部231は、ルーフ端面21bのうちの、y軸の負方向における端部に位置する。本例では、第1バー部231は、ルーフ端面21bのうちの、y軸の負方向における端辺に沿って延びる。本例では、第1バー部231は、x軸方向における両端部のそれぞれがルーフ端面21bに固定される。
第2バー部232は、ルーフ端面21bのうちの、y軸の正方向における端部に位置する。本例では、第2バー部232は、ルーフ端面21bのうちの、y軸の正方向における端辺に沿って延びる。
第2バー部232は、左右位置と前後位置との間で位置を変更可能であるように揺動可能に幌21により支持される。左右位置は、第2バー部232が、幌21のうちの、x軸方向(換言すると、車両1の左右方向)における両端部に架け渡された状態における第2バー部232の位置である。前後位置は、第2バー部232が、幌21のうちの、x軸方向(換言すると、車両1の左右方向)における一方の端部(本例では、x軸の負方向における端部)に沿って延びる状態における第2バー部232の位置である。
本例では、第2バー部232は、揺動の中心軸がz軸に沿って延びるように揺動可能に、第2バー部232のうちのx軸方向における両端部のうちの一方の端部(本例では、x軸の負方向における端部)がルーフ端面21bに固定されることによって幌21により支持される。
本例では、第2バー部232が左右位置に位置する場合において、第2バー部232のうちのx軸方向における両端部のうちの他方の端部(本例では、x軸の正方向における端部)は、ドロー式ラッチを用いて、取り外し可能にルーフ端面21bに固定される。同様に、本例では、図10乃至図13に表されるように、第2バー部232が前後位置に位置する場合において、第2バー部232のうちのy軸の負方向における端部は、ドロー式ラッチを用いて、取り外し可能にルーフ端面21bに固定される。なお、第2バー部232は、ドロー式ラッチに代えて、他のラッチ(例えば、回転式ラッチ、又は、スライド式ラッチ等)、又は、ラッチと異なる機構を用いて取り外し可能に固定されてもよい。
なお、第1バー部231も、第2バー部232と同様に、揺動の中心軸がz軸に沿って延びるように揺動可能に、第1バー部231のうちのx軸方向における両端部のうちの一方の端部がルーフ端面21bに固定されることによって幌21により支持されていてもよい。
図3に表されるように、テールカバー24は、y軸に直交する平面に沿って延びるシート状の部材である。本例では、テールカバー24は、塩化ビニル樹脂からなる。なお、テールカバー24は、塩化ビニル樹脂以外の樹脂(例えば、ポリカーボネート、又は、アクリル樹脂等)からなっていてもよい。本例では、テールカバー24は、透光性を有する。なお、テールカバー24は、少なくとも一部が透光性を有していなくてもよい。
テールカバー24は、幌21のうちの、y軸の正方向(換言すると、車両1の後進方向)における端部にてテール開口21a1を閉じるように、取り外し可能に幌21に取り付けられる。本例では、テールカバー24は、後側板123とともにテール開口21a1を閉じる。本例では、テールカバー24は、荷室を形成する壁の一部を構成する。
なお、テールカバー24は、テール開口21a1の一部のみを閉じる形状を有していてもよい。例えば、テールカバー24は、テールカバー24のうちの、z軸の負方向における端面が、後側板123のうちの、z軸の正方向における端面よりもz軸の正方向に位置していてもよい。また、幌装置2は、テールカバー24を備えなくてもよい。
(使用方法)
次に、幌装置2の使用方法について図10乃至図13を参照しながら説明する。
本例では、長尺方向における長さが、荷室の床面からルーフ端面21bまでの距離よりも長い長尺荷物LUを車両1に積載する場合について説明する。
先ず、図10及び図11に表されるように、車両1及び幌装置2の状態が第1使用状態となるように、車両1及び幌装置2の各要素の状態を変更する。
第1使用状態は、幌装置2が車両1に取り付けられ、開閉部22が第1開位置に位置し、第2バー部232が前後位置に位置し、テールカバー24が幌21から取り外され、且つ、後側板123の状態が開状態である状態である。
第1開位置は、後方体222のうちの、連結部223から最も遠い端部(換言すると、後側板部2223を含む端部)が、開口縁部213よりも車両1の前進方向の位置にてルーフ端面21bと接する状態における開閉部22の位置である。
本例では、開閉部22が第1開位置に位置する場合、後方体222のうちの、連結部223から最も遠い端部は、開口縁部213のうちの、車両1の前進方向における端面と接する。なお、開閉部22が第1開位置に位置する場合、後方体222のうちの、連結部223から最も遠い端部が、開口縁部213のうちの、車両1の前進方向における端面と接していなくてもよい。
本例では、開閉部22が第1開位置に位置する場合、開閉部22は、ルーフ開口21b1の鉛直上方向に位置しない。本例では、第1開位置は、全開位置と表されてもよい。
次いで、一対のリフト部124を駆動することにより、後側板123の鉛直方向における位置を、後側板123のうちの、鉛直上方向における端面が、荷台121の載置面に沿って延びる平面よりも鉛直下方向に位置するように変更する。
その後、長尺荷物LUを直立させた状態(換言すると、長尺荷物LUの長尺方向が鉛直方向に沿って延びる状態)にて後側板123に載置する。
次いで、一対のリフト部124を駆動することにより、後側板123の鉛直方向における位置を、後側板123のうちの、鉛直上方向における端面が、荷台121の載置面に沿って延びる位置を有するように変更する。
その後、長尺荷物LUを直立させた状態にて水平方向にて移動させることにより、長尺荷物LUを、ルーフ開口21b1の鉛直下方向の位置にて荷室の床面に載置する。本例では、長尺荷物LUを車両1の前進方向に移動させることによってテール開口21a1を通過させることにより、長尺荷物LUを、ルーフ開口21b1の鉛直下方向の位置にて荷室の床面に載置する。
次いで、図12及び図13に表されるように、車両1及び幌装置2の状態が第2使用状態となるように、車両1及び幌装置2の各要素の状態を変更する。
第2使用状態は、幌装置2が車両1に取り付けられ、開閉部22が第2開位置に位置し、第2バー部232が前後位置に位置し、テールカバー24が幌21に取り付けられ、且つ、後側板123の状態が閉状態である状態である。
第2開位置は、前方体221のうちの、連結部223に最も近い端部、及び、後方体222が、開口縁部213よりも鉛直上方向に位置する状態における開閉部22の位置である。
本例では、開閉部22が第2開位置に位置する場合、後方体222の平板部2221が水平面(換言すると、z軸に直交する平面)に沿って延びるとともに、後方体222の平板部2221が、長尺荷物LUのうちの、鉛直上方向における端面と接する。なお、開閉部22が第2開位置に位置する場合、後方体222の平板部2221は、水平面に対して傾斜していてもよい。また、開閉部22が第2開位置に位置する場合、後方体222の平板部2221は、長尺荷物LUのうちの、鉛直上方向における端面と接していなくてもよい。
本例では、開閉部22が第2開位置に位置する場合、開閉部22の少なくとも一部は、ルーフ開口21b1の鉛直上方向に位置する。本例では、第2開位置は、部分開位置と表されてもよい。
このようにして、幌装置2によれば、長尺荷物LUを直立させた状態にて車両1に容易に積載できる。
また、長尺荷物LUを積み降ろす場合、幌装置2の使用方法は、上述した使用方法と逆の順序に従った工程を含んでよい。
また、例えば、長尺荷物LUの長尺方向における長さが相当に長い場合、又は、長尺荷物LUが外力によって変形しやすい物(例えば、植物等)である場合、第2使用状態に代えて第3使用状態が用いられてもよい。
図14及び図15に表されるように、第3使用状態は、開閉部22が、第2開位置に代えて、第1開位置に位置する点を除いて、第2使用状態と同じ状態である。本例では、長尺荷物LUは、植物である。
図14は、第3使用状態において、車両1の左方であり、車両1の後方であり、且つ、車両1の鉛直上方である位置から、車両1及び幌装置2を見た図(換言すると、左後上方斜視図)である。図15は、第3使用状態において、車両1及び幌装置2をx軸の負方向にて見た図(換言すると、左側面図)である。
これによれば、長尺荷物LUの長尺方向における長さが相当に長い場合であっても、長尺荷物LUを車両1に容易に積載できる。また、長尺荷物LUが開閉部22によって押圧されることを回避できるので、長尺荷物LUが外力によって変形することを抑制できる。
また、車両1の走行中に生じるルーフ端面21b上の気流は、前方体221によって鉛直上方向へ曲げられる。従って、長尺荷物LUが車両1に積載されている場合において、長尺荷物LUが受ける風の量を抑制できる。従って、長尺荷物LUが損傷することを抑制できる。
以上、説明したように、第1実施形態の幌装置2において、幌21は、幌21のうちの、車両1の後進方向におけるテール端面21aにて開口するテール開口21a1と、幌21のうちの鉛直上方向におけるルーフ端面21bにて開口するとともにテール開口21a1と連接するルーフ開口21b1と、を有する。
更に、幌装置2は、ルーフ端面21bにおいてルーフ開口21b1に沿って延びる突出領域にて突出する開口縁部213と、ルーフ開口21b1を開く開位置と、ルーフ開口21b1を閉じる閉位置と、の間で位置を変更可能である開閉部22と、を備える。
これによれば、開閉部22を開位置に位置させるとともに、長尺荷物LUを、ルーフ開口21b1の鉛直下方向の位置にて荷室の床面に載置することにより、長尺荷物LUを直立させた状態にて車両1に積載できる。
また、長尺荷物LUを車両1に積載する際に、長尺荷物LUを車両1の前進方向に移動させることによってテール開口21a1を通過させることにより、長尺荷物LUを、ルーフ開口21b1の鉛直下方向の位置にて荷室の床面に容易に載置できる。
また、開閉部22を閉位置に位置させることにより、水(例えば、雨又は雪等の降水)が、ルーフ開口21b1を経由して荷室に流入することを抑制できる。更に、開閉部22が開位置に位置する場合であっても、ルーフ端面21b上の水(例えば、雨水又は積雪等)がルーフ開口21b1へ流入することが開口縁部213により抑制される。従って、ルーフ端面21b上の水がルーフ開口21b1を経由して荷室に流入することを抑制できる。
このように、長尺荷物LUの車両1への積載を容易にしながら、荷室への水の流入を抑制できる。
更に、第1実施形態の幌装置2において、開閉部22は、平板部2211を含む前方体221と、平板部2221を含むとともに前方体221に連結される後方体222と、を備える。加えて、前方体221は、揺動の中心軸が車両1の左右方向にて延びるように揺動可能に、前方体221のうちの、車両1の前進方向における端部が支持される。更に、後方体222は、揺動の中心軸が車両1の左右方向にて延びるように揺動可能に、後方体222のうちの車両1の前進方向における端部が、前方体221のうちの、車両1の後進方向における端部に連結される。開閉部22は、前方体221及び後方体222を揺動させることにより、開位置と閉位置との間で位置を変更可能である。
これによれば、前方体221を揺動させることによって、前方体221のうちの、車両1の後進方向における端部が、前方体221うちの、車両1の前進方向における端部よりも鉛直上方向に位置するように前方体221を水平面に対して傾斜させることができる。これにより、開閉部22の位置を閉位置から開位置に容易に変更できる。
また、前方体221のうちの、車両1の後進方向における端部が、前方体のうちの、車両1の前進方向における端部よりも鉛直上方向に位置するように前方体221が水平面に対して傾斜している場合、車両1の走行中に生じるルーフ端面21b上の気流は、前方体221によって鉛直上方向へ曲げられる。従って、長尺荷物LUが車両1に積載されている場合において、長尺荷物LUが受ける風の量を抑制できる。例えば、長尺荷物LUが外力によって変形しやすい物(例えば、植物等)である場合であっても、長尺荷物LUが損傷することを抑制できる。
また、長尺荷物LUが車両1に積載されている場合において、後方体222を長尺荷物LUの鉛直上方向の位置に位置させることができる。例えば、後方体222を長尺荷物LUに載置することができる。従って、開閉部22が開位置に位置している場合であっても、長尺荷物LUが濡れること、又は、荷室へ水が流入することを抑制できる。
更に、第1実施形態の幌装置2において、後方体222の揺動の中心軸は、開閉部22が閉位置に位置する場合において、平板部2211よりも鉛直下方向の位置を有し、且つ、平板部2211のうちの、車両1の後進方向における端よりも車両1の前進方向の位置を有する。
これによれば、前方体221のうちの、車両1の後進方向における端部が、前方体221のうちの、車両1の前進方向における端部よりも鉛直上方向に位置するように前方体221を水平面に対して傾斜させた場合(例えば、開閉部22が第1開位置又は第2開位置に位置する場合)、平板部2211のうちの、後方体222の揺動の中心軸よりも車両1の後進方向の部分を、開閉部22のうちの、後方体222が前方体221に連結される部分(本例では、連結部223)の鉛直上方向に位置させることができる。
この結果、水(例えば、雨又は雪等の降水)が、開閉部22のうちの、後方体222が前方体221に連結される部分へ流入することを抑制できる。従って、長尺荷物LUが濡れること、又は、荷室へ水が流入することを抑制できる。また、開閉部22のうちの、後方体222が前方体221に連結される部分を介して、開閉部22を通過する風の量を抑制できる。従って、長尺荷物LUが車両1に積載されている場合において、長尺荷物LUが受ける風の量を抑制できる。
更に、第1実施形態の幌装置2は、第2バー部232を備える。第2バー部232は、ルーフ端面21bよりも鉛直上方向の位置において、幌21のうちの、車両1の左右方向における両端部に架け渡される左右位置と、幌21のうちの、車両1の左右方向における一方の端部に沿って延びる前後位置と、の間で位置を変更可能であるように揺動可能に支持される。
これによれば、第2バー部232が左右位置に位置している場合、長尺荷物LU以外の他の長尺荷物(例えば、梯子又は脚立等)が車両1の前後方向に延びるように当該長尺荷物を第2バー部232に載置できる。
また、長尺荷物LUを車両1の前進方向に移動させることによってルーフ開口21b1を通過させることにより、長尺荷物LUを、ルーフ開口21b1の鉛直下方向の位置にて荷室の床面に載置する場合、第2バー部232を前後位置に位置させることができる。従って、長尺荷物LUを車両1へ積載する際に、長尺荷物LUが第2バー部232に衝突することを回避できる。
なお、図16に表されるように、第2バー部232は、ルーフ端面21bよりも鉛直上方向の位置において、幌21のうちの、車両1の左右方向における両端部に架け渡される左右位置にて、取り外し可能に幌21に取り付けられていてもよい。本例では、第2バー部232のうちのx軸方向における両端部のそれぞれは、ドロー式ラッチを用いて、取り外し可能にルーフ端面21bに固定される。
なお、第1バー部231も、第2バー部232と同様に、取り外し可能に幌21に取り付けられていてもよい。
<第1実施形態の第1変形例>
次に、第1実施形態の第1変形例の幌装置について説明する。第1実施形態の第1変形例の幌装置は、第1実施形態の幌装置に対して、開閉部を支持するステーを備える点において相違している。以下、相違点を中心として説明する。なお、第1実施形態の第1変形例の説明において、第1実施形態にて使用した符号と同じ符号を付したものは、同一又は略同様のものである。
図17乃至図20に表されるように、第1実施形態の第1変形例の幌装置2は、開口縁部213が、一対の横側板2132に代えて一対の横側板2132Bを備える点、前方体221が、一対の横側板部2212に代えて一対の横側板部2212Bを備える点、後方体222が、一対の横側板部2222に代えて一対の横側板部2222Bを備える点、及び、一対の第1支持部材2251と一対の第2支持部材2252とを備える点を除いて、第1実施形態の幌装置2と同様の構成を有する。
図17は、第1使用状態において、車両1の左方であり、車両1の後方であり、且つ、車両1の鉛直上方である位置から、車両1及び幌装置2を見た図(換言すると、左後上方斜視図)である。図18は、第1使用状態において、車両1及び幌装置2をx軸の負方向にて見た図(換言すると、左側面図)である。
図19は、第2使用状態において、車両1の左方であり、車両1の後方であり、且つ、車両1の鉛直上方である位置から、車両1及び幌装置2を見た図(換言すると、左後上方斜視図)である。図20は、第2使用状態において、車両1及び幌装置2をx軸の負方向にて見た図(換言すると、左側面図)である。
一対の第1支持部材2251のそれぞれは、棒状である。一対の第1支持部材2251のそれぞれは、両端部のそれぞれが屈曲している。一対の第1支持部材2251は、互いに同じ長さを有する。
一対の第2支持部材2252のそれぞれは、棒状である。一対の第2支持部材2252のそれぞれは、両端部のそれぞれが屈曲している。一対の第2支持部材2252は、互いに同じ長さを有する。
一対の横側板2132Bのそれぞれは、複数(本例では、3個)の第1孔2132B1と、第2孔2132B2と、を有する点を除いて、第1実施形態の横側板2132と同様の構成を有する。複数の第1孔2132B1、及び、第2孔2132B2は、y軸方向における位置が互いに異なる。なお、横側板2132Bが有する第1孔2132B1の数は、1個、2個、又は、4個以上であってもよい。また、横側板2132Bが有する第2孔2132B2の数は、2個以上であってもよい。
一対の横側板部2212Bのそれぞれは、連結部223に最も近い端部に孔2212B1を有する点を除いて、第1実施形態の横側板部2212と同様の構成を有する。なお、横側板部2212Bが有する孔2212B1の数は、2個以上であってもよい。
一対の横側板部2222Bのそれぞれは、連結部223から最も遠い端部に孔2222B1を有する点を除いて、第1実施形態の横側板部2222と同様の構成を有する。なお、横側板部2222Bが有する孔2222B1の数は、2個以上であってもよい。
本例では、図17及び図18に表されるように、一対の第1支持部材2251は、開閉部22が第1開位置に位置する場合において、前方体221と開口縁部213とに取り外し可能に取り付けられることにより、開閉部22を固定する。本例では、この場合、第1支持部材2251は、一方の端部が孔2212B1に挿通されるとともに、他方の端部が複数の第1孔2132B1のうちの、最もy軸の負方向に位置する第1孔2132B1に挿通される。
また、本例では、図19及び図20に表されるように、一対の第1支持部材2251は、開閉部22が第2開位置に位置する場合において、前方体221と開口縁部213とに取り外し可能に取り付けられることにより、前方体221を固定する。更に、一対の第2支持部材2252は、開閉部22が第2開位置に位置する場合において、後方体222と開口縁部213とに取り外し可能に取り付けられることにより、後方体222を固定する。
本例では、この場合、第1支持部材2251は、一方の端部が孔2212B1に挿通されるとともに、他方の端部が複数の第1孔2132B1のうちの、最もy軸の正方向に位置する第1孔2132B1に挿通される。更に、この場合、第2支持部材2252は、一方の端部が孔2222B1に挿通されるとともに、他方の端部が第2孔2132B2に挿通される。
このように、第1実施形態の第1変形例の幌装置2によれば、第1実施形態の幌装置2によって奏される作用及び効果に加えて、開閉部22を容易に固定できる。この結果、例えば、長尺荷物LUが外力によって変形しやすい物(例えば、植物等)である場合であっても、長尺荷物LUが損傷することを抑制できる。
なお、幌装置2は、一対の第1支持部材2251と、一対の第2支持部材2252と、のうちの、いずれか一方のみを備えていてもよい。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態の幌装置について説明する。第2実施形態の幌装置は、第1実施形態の幌装置に対して、ルーフ開口を開閉する機構が相違している。以下、相違点を中心として説明する。なお、第2実施形態の説明において、第1実施形態にて使用した符号と同じ符号を付したものは、同一又は略同様のものである。
(構成)
図21乃至図27に表されるように、第2実施形態の幌装置2は、幌装置2が、開閉部22に代えて、開閉部25を備える点、及び、幌21が、開口縁部213に代えて、開口縁部214と、一対の案内部215と、を備える点、を除いて、第1実施形態の幌装置2と同様の構成を有する。
図21は、幌装置2が車両1に取り付けられた状態において、車両1の左方であり、車両1の後方であり、且つ、車両1の鉛直上方である位置から、車両1及び幌装置2を見た図(換言すると、左後上方斜視図)である。図22は、幌装置2が車両1に取り付けられた状態において、車両1及び幌装置2をy軸の負方向にて見た図(換言すると、背面図)である。
図23は、図22の破線により囲まれた領域XXIIIを拡大した図である。図24は、幌装置2が車両1に取り付けられた状態において、車両1及び幌装置2をz軸の負方向にて見た図(換言すると、平面図)である。図25は、図24のXXV−XXV線により表される平面により切断された、車両1及び幌装置2の断面をx軸の負方向にて見た図である。図26は、図25の破線により囲まれた領域XXVIを拡大した図である。
図27は、幌装置2が分解された状態において、幌装置2の左方であり、幌装置2の後方であり、且つ、幌装置2の鉛直上方である位置から、幌装置2を見た図(換言すると、左後上方斜視図)である。
図27に表されるように、開口縁部214は、ルーフ端面21bにおいてルーフ開口21b1に沿って延びる領域(換言すると、突出領域)にて突出する。換言すると、開口縁部214は、ルーフ開口21b1を形成する。本例では、開口縁部214は、突出部に対応する。なお、突出領域は、ルーフ端面21bにおいて、ルーフ開口21b1と所定の距離を隔ててルーフ開口21b1に沿って延びる領域であってもよい。
開口縁部214は、前側板2141と、一対の横側板2142と、を含む。
前側板2141は、x軸に沿って延びる長辺と、z軸に沿って延びる短辺と、を有する長方形状を有する平板である。前側板2141は、ルーフ開口21b1のうちの、y軸の負方向における端辺に沿って延びる。
図26及び図27に表されるように、前側板2141は、延出部21411を有する。延出部21411は、前側板2141のうちの、z軸の正方向(換言すると、鉛直上方向)における端部から、ルーフ開口21b1から遠ざかる方向の成分を含む延出方向にて延出する。本例では、前側板2141に対する延出方向は、y軸の負方向である。
延出部21411は、x軸に沿って延びる長辺と、y軸に沿って延びる短辺と、を有する長方形状を有する平板である。延出部21411は、前側板2141のうちの、z軸の正方向(換言すると、鉛直上方向)における端辺に沿って延びる。
図27に表されるように、一対の横側板2142のそれぞれは、y軸に沿って延びる長辺と、z軸に沿って延びる短辺と、を有する長方形状を有する平板である。一対の横側板2142は、ルーフ開口21b1のうちの、x軸方向における両端辺に沿ってそれぞれ延びる。
本例では、ルーフ端面21bのうちの、横側板2142が延びる領域は、平行延在領域を構成する。また、本例では、y軸方向は、一対の平行延在領域が互いに平行に延びる方向である延在方向を構成する。
図23及び図27に表されるように、一対の横側板2142のそれぞれは、延出部21421を有する。延出部21421は、横側板2142のうちの、z軸の正方向(換言すると、鉛直上方向)における端部から、ルーフ端面21bにおいてy軸方向と直交し且つ一対の平行延在領域のうちの他方の平行延在領域から遠ざかる(換言すると、ルーフ開口21b1から遠ざかる)方向の成分を含む延出方向にて延出する。本例では、一対の横側板2142のうちの、x軸の正方向に位置する横側板2142に対する延出方向は、x軸の正方向である。また、本例では、一対の横側板2142のうちの、x軸の負方向に位置する横側板2142に対する延出方向は、x軸の負方向である。
延出部21421は、y軸に沿って延びる長辺と、x軸に沿って延びる短辺と、を有する長方形状を有する平板である。延出部21421は、横側板2142のうちの、z軸の正方向(換言すると、鉛直上方向)における端辺に沿って延びる。
本例では、前側板2141のz軸方向における長さ、及び、一対の横側板2142のそれぞれのz軸方向における長さは、同一である。従って、前側板2141のうちの、z軸の正方向における端面、及び、一対の横側板2142のうちの、z軸の正方向における端面は、同一の平面(換言すると、突出端平面)を形成する。
なお、前側板2141、及び、一対の横側板2142のそれぞれは、傾斜、湾曲、又は、屈曲していてもよい。また、前側板2141、及び、一対の横側板2142のそれぞれは、厚さがz軸方向に沿って変化していてもよい。
図24及び図27に表されるように、一対の案内部215のそれぞれは、y軸に沿って延びる長辺と、z軸に沿って延びる短辺と、を有する長方形状を有する平板である。一対の案内部215は、一対の横側板2142よりもy軸の負方向の位置にて、ルーフ開口21b1のうちの、x軸方向における両端辺に沿ってそれぞれ延びる一対の直線に沿ってそれぞれ延びる。本例では、一対の案内部215は、一対の横側板2142にそれぞれ接する。
本例では、一対の案内部215のそれぞれのx軸方向における長さ(換言すると、厚さ)は、横側板2142の厚さと等しい。本例では、一対の案内部215のそれぞれのうちの、z軸の正方向における端面は、横側板2142のうちの、z軸の正方向における端面と同一の平面(換言すると、突出端平面)を形成する。
換言すると、一対の案内部215は、一対の横側板2142よりもy軸の負方向の位置にて、一対の横側板2142をy軸方向(換言すると、延在方向)にてそれぞれ延長する。本例では、案内部215は、延長突出部を構成する。
一対の案内部215のそれぞれは、延出部2151を有する。延出部2151は、案内部215のうちの、z軸の正方向(換言すると、鉛直上方向)における端部から、ルーフ端面21bにおいてy軸方向と直交し且つ一対の平行延在領域のうちの他方の平行延在領域から遠ざかる(換言すると、幌21のx軸方向における中央から遠ざかる)方向の成分を含む延出方向にて延出する。本例では、一対の案内部215のうちの、x軸の正方向に位置する案内部215に対する延出方向は、x軸の正方向である。また、本例では、一対の案内部215のうちの、x軸の負方向に位置する案内部215に対する延出方向は、x軸の負方向である。
延出部2151は、y軸に沿って延びる長辺と、x軸に沿って延びる短辺と、を有する長方形状を有する平板である。延出部2151は、案内部215のうちの、z軸の正方向(換言すると、鉛直上方向)における端辺に沿って延びる。本例では、延出部2151のz軸方向における長さ(換言すると、厚さ)は、延出部21421の厚さと等しい。本例では、延出部2151のx軸方向における長さ(換言すると、幅)は、延出部21421の幅と等しい。
換言すると、一対の延出部2151は、一対の延出部21421よりもy軸の負方向の位置にて、一対の延出部21421をy軸方向(換言すると、延在方向)にてそれぞれ延長する。本例では、延出部2151は、延長延出部を構成する。
更に、図26に表されるように、案内部215は、案内部215のうちの、y軸の正方向(換言すると、車両1の後進方向)における端部にて貫通孔2152を有する。なお、案内部215が有する貫通孔2152の数は、2個以上であってもよい。
図28に表されるように、開閉部25は、平板部251と、前嵌合部252と、一対の横嵌合部253と、後側板254と、を備える。
図28は、開閉部25の左方であり、開閉部25の後方であり、且つ、開閉部25の鉛直下方である位置から、開閉部25を見た図(換言すると、左後下方斜視図)である。
平板部251は、y軸に沿って延びる辺と、x軸に沿って延びる辺と、を有する正方形状を有する平板である。なお、平板部251は、正方形状と異なる形状(例えば、長方形状等)を有する平板であってもよい。本例では、平板部251は、ルーフ開口21b1と略同じ形状を有する平板である。本例では、平板部251は、突出端平面に沿って延びる。
平板部251は、平板部251のうちの、z軸の負方向における端面が、開口縁部214のうちの、z軸の正方向における端面と接する。換言すると、平板部251は、開口縁部214に載置される。
図26及び図28に表されるように、前嵌合部252は、平板部251のうちの、y軸の負方向における端部から延出するとともに、平板部251よりもz軸の負方向の位置にて延出部21411が摺動可能に嵌合される。本例では、前嵌合部252は、延出部21411に対してy軸方向にて摺動可能である。
図23及び図28に表されるように、一対の横嵌合部253は、平板部251のうちの、x軸方向における両端部からそれぞれ延出するとともに、平板部251よりもz軸の負方向の位置にて、一対の延出部21421が摺動可能にそれぞれ嵌合される。本例では、一対の横嵌合部253は、一対の延出部21421に対してy軸方向(換言すると、延在方向)にてそれぞれ摺動可能である。
後側板254は、平板部251のうちの、y軸の正方向における端部から、z軸の負方向にて延出する。後側板254は、x軸に沿って延びる長辺と、z軸に沿って延びる短辺と、を有する長方形状を有する平板である。
このような構成により、開閉部25は、y軸方向(換言すると、延在方向)にて、一対の横嵌合部253が延出部21421に対して摺動することにより、開位置と閉位置との間で位置を変更可能である。
開位置は、図29乃至図33に表されるように、開閉部25がルーフ開口21b1を開く位置である。また、閉位置は、図21乃至図26に表されるように、開閉部25がルーフ開口21b1を閉じる位置である。
図29は、後述する第1使用状態において、車両1の左方であり、車両1の後方であり、且つ、車両1の鉛直上方である位置から、車両1及び幌装置2を見た図(換言すると、左後上方斜視図)である。図30は、後述する第1使用状態において、車両1及び幌装置2をz軸の負方向にて見た図(換言すると、平面図)である。
図31は、図30のXXXI−XXXI線により表される平面により切断された、車両1及び幌装置2の断面をx軸の負方向にて見た図である。図32は、図31の破線により囲まれた領域XXXIIを拡大した図である。図33は、後述する第2使用状態において、車両1の左方であり、車両1の後方であり、且つ、車両1の鉛直上方である位置から、車両1及び幌装置2を見た図(換言すると、左後上方斜視図)である。
本例では、図21乃至図26に表されるように、開閉部25のうちの、y軸の正方向における端面が、開口縁部214のうちの、y軸の正方向における端面と同一の平面を形成する(本例では、開閉部25が移動可能な範囲において最もy軸の正方向に位置する)状態における開閉部25の位置は、閉位置に対応する。また、本例では、図21乃至図26に表されるように、延出部21411が前嵌合部252に嵌合される状態における開閉部25の位置は、閉位置に対応する。なお、開閉部25のうちの、y軸の正方向における端面が、開口縁部214のうちの、y軸の正方向における端面よりもy軸の正方向に位置する状態における開閉部25の位置が、閉位置に対応していてもよい。
本例では、閉位置と異なる位置は、開位置に対応する。例えば、図29乃至図33に表されるように、開閉部25の位置が閉位置である状態から開閉部25がy軸の負方向にて移動させられた状態(換言すると、開閉部25のうちの、y軸の正方向における端面が、開口縁部214のうちの、y軸の正方向における端面よりもy軸の負方向に位置する状態)における開閉部25の位置は、開位置に対応する。
(使用方法)
次に、幌装置2の使用方法について図29乃至図33を参照しながら説明する。
本例では、長尺方向における長さが、荷室の床面からルーフ端面21bまでの距離よりも長い長尺荷物LUを車両1に積載する場合について説明する。
先ず、図29乃至図32に表されるように、車両1及び幌装置2の状態が第1使用状態となるように、車両1及び幌装置2の各要素の状態を変更する。
第1使用状態は、幌装置2が車両1に取り付けられ、開閉部25が第1開位置に位置し、第2バー部232が前後位置に位置し、テールカバー24が幌21から取り外され、且つ、後側板123の状態が開状態である状態である。
第1開位置は、後側板254が前側板2141と接する(本例では、開閉部25が移動可能な範囲において最もy軸の負方向に位置する)状態における開閉部25の位置である。本例では、第1開位置は、全開位置と表されてもよい。
次いで、一対のリフト部124を駆動することにより、後側板123の鉛直方向における位置を、後側板123のうちの、鉛直上方向における端面が、荷台121の載置面に沿って延びる平面よりも鉛直下方向に位置するように変更する。
その後、長尺荷物LUを直立させた状態(換言すると、長尺荷物LUの長尺方向が鉛直方向に沿って延びる状態)にて後側板123に載置する。
次いで、一対のリフト部124を駆動することにより、後側板123の鉛直方向における位置を、後側板123のうちの、鉛直上方向における端面が、荷台121の載置面に沿って延びる位置を有するように変更する。
その後、長尺荷物LUを直立させた状態にて水平方向にて移動させることにより、長尺荷物LUを、ルーフ開口21b1の鉛直下方向の位置にて荷室の床面に載置する。本例では、長尺荷物LUを車両1の前進方向に移動させることによってテール開口21a1を通過させることにより、長尺荷物LUを、ルーフ開口21b1の鉛直下方向の位置にて荷室の床面に載置する。
次いで、図33に表されるように、車両1及び幌装置2の状態が第2使用状態となるように、車両1及び幌装置2の各要素の状態を変更する。
第2使用状態は、幌装置2が車両1に取り付けられ、開閉部25が第1開位置に位置し、第2バー部232が前後位置に位置し、テールカバー24が幌21に取り付けられ、且つ、後側板123の状態が閉状態である状態である。
このようにして、幌装置2によれば、長尺荷物LUを直立させた状態にて車両1に容易に積載できる。
また、長尺荷物LUを積み降ろす場合、幌装置2の使用方法は、上述した使用方法と逆の順序に従った工程を含んでよい。
以上、説明したように、第2実施形態の幌装置2において、幌21は、幌21のうちの、車両1の後進方向におけるテール端面21aにて開口するテール開口21a1と、幌21のうちの鉛直上方向におけるルーフ端面21bにて開口するとともにテール開口21a1と連接するルーフ開口21b1と、を有する。
更に、幌装置2は、ルーフ端面21bにおいてルーフ開口21b1に沿って延びる突出領域にて突出する開口縁部214と、ルーフ開口21b1を開く開位置と、ルーフ開口21b1を閉じる閉位置と、の間で位置を変更可能である開閉部25と、を備える。
これによれば、開閉部25を開位置に位置させるとともに、長尺荷物LUを、ルーフ開口21b1の鉛直下方向の位置にて荷室の床面に載置することにより、長尺荷物LUを直立させた状態にて車両1に積載できる。
また、長尺荷物LUを車両1に積載する際に、長尺荷物LUを車両1の前進方向に移動させることによってテール開口21a1を通過させることにより、長尺荷物LUを、ルーフ開口21b1の鉛直下方向の位置にて荷室の床面に容易に載置できる。
また、開閉部25を閉位置に位置させることにより、水(例えば、雨又は雪等の降水)が、ルーフ開口21b1を経由して荷室に流入することを抑制できる。更に、開閉部25が開位置に位置する場合であっても、ルーフ端面21b上の水(例えば、雨水又は積雪等)がルーフ開口21b1へ流入することが開口縁部214により抑制される。従って、ルーフ端面21b上の水がルーフ開口21b1を経由して荷室に流入することを抑制できる。
このように、長尺荷物LUの車両1への積載を容易にしながら、荷室への水の流入を抑制できる。
更に、第2実施形態の幌装置2において、開口縁部214のうちの、所定の延在方向(本例では、y軸方向)にて互いに平行に延びる一対の平行延在領域のそれぞれにて突出する部分(本例では、横側板2142)は、延出部21421を有する。延出部21421は、横側板2142のうちの鉛直上方向における端部から、ルーフ端面21bにおいて延在方向と直交し且つ一対の平行延在領域のうちの他方の平行延在領域から遠ざかる方向の成分を含む延出方向にて延出する。
開閉部25は、平板部251と、平板部251から延出するとともに延出部21421が摺動可能に嵌合される横嵌合部253と、を含み、且つ、延在方向にて横嵌合部253が延出部21421に対して摺動することにより、開位置と閉位置との間で位置を変更可能である。
これによれば、開閉部25を延在方向にて移動させることにより、開閉部25の位置を開位置と閉位置との間で容易に変更できる。更に、ルーフ端面21b上の水(例えば、雨水又は積雪等)が比較的多い場合であっても、ルーフ端面21b上の水がルーフ開口21b1へ流入することが延出部21421により抑制される。従って、ルーフ端面21b上の水がルーフ開口21b1を経由して荷室に流入することを抑制できる。
更に、第2実施形態の幌装置2は、開口縁部214のうちの、一対の平行延在領域のそれぞれにて突出する部分を延在方向にて延長する案内部215を備える。案内部215は、延出部21421を延在方向にて延長する延出部2151を有する。更に、案内部215は、案内部215のうちの、車両1の後進方向における端部にて貫通孔2152を有する。
これによれば、開閉部25が延在方向にて移動させられる際、開閉部25は、延出部21421、及び、延出部2151の両方によって案内される。従って、開閉部25の位置を開位置と閉位置との間で円滑に変更できる。
また、ルーフ端面21b上の案内部215間の水を、貫通孔2152を経由して排出できる。従って、ルーフ端面21b上の水が、案内部215間に多量に貯留することを抑制できる。
更に、第2実施形態の幌装置2は、第1実施形態の幌装置2と同様に、第2バー部232を備える。従って、第2バー部232が左右位置に位置している場合、長尺荷物LU以外の他の長尺荷物(例えば、梯子又は脚立等)が車両1の前後方向に延びるように当該長尺荷物を第2バー部232に載置できる。
また、長尺荷物LUを車両1の前進方向に移動させることによってルーフ開口21b1を通過させることにより、長尺荷物LUを、ルーフ開口21b1の鉛直下方向の位置にて荷室の床面に載置する場合、第2バー部232を前後位置に位置させることができる。従って、長尺荷物LUを車両1へ積載する際に、長尺荷物LUが第2バー部232に衝突することを回避できる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されない。例えば、上述した実施形態に、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において当業者が理解し得る様々な変更が加えられてよい。
例えば、幌装置2は、車両1に取り外し不能に取り付けられていてもよい。また、例えば、幌装置2は、車両1の一部を構成していてもよい。