JP6300336B1 - コード読取装置、方法およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】商品に値引き情報を低コストで付すことができ、かつ商品に付された値引き情報を自動的に取得することができるコード読取装置、方法およびプログラムを提供する。【解決手段】本発明の一実施形態に係るPOS端末100(コード読取装置)は、商品に付されているコードからの反射光に基づいてコードの情報を読み取るコード読取部120と、第1の光をコードに照射する際にコードの情報を読み取れず、第1の光とは異なる第2の光をコードに照射する際にコードの情報を読み取れる場合に、商品に対して第2の光に対応付けられた値引きを行う値引き処理部140と、を備える。【選択図】図2
Description
本発明は、店舗において商品に付されたコードを読み取るためのコード読取装置、方法およびプログラムに関する。
従来、店舗において、値引きを行う商品に対して「30%引き」のような値引き率や「100円引き」のような値引き額を表すシールを付し、会計時に店員が該シールによって表される値引き率や値引き額をPOS(Point of Sales)端末(レジスタともいう)に手動で入力することによって値引き処理が行われている。
また、特許文献1には、値引き率や値引き額、および値引き理由を表すバーコードを含むラベルを印刷して商品に付す技術が開示されている。POS端末は該バーコードを読み取って値引き率や値引き額を取得することによって値引き処理を行う。
シールによって表される値引き率や値引き額を店員が手動で入力する方法では、店員が該シールを見落とす、あるいは値引き率や値引き額の入力を誤る問題がある。
特許文献1に記載の技術は、値引き用のラベルを印刷する装置が必要になるため高コストである。また、印刷が完了するのを待って商品にラベルを付すため時間が掛かる。
本発明は、上述の問題に鑑みて行われたものであって、商品に値引き情報を低コストで付すことができ、かつ商品に付された値引き情報を自動的に取得することができるコード読取装置、方法およびプログラムを提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、コード読取装置であって、商品に付されているコードからの反射光に基づいて前記コードの情報を読み取る読取部と、第1の光を前記コードに照射する際に前記コードの情報を読み取れず、前記第1の光とは異なる第2の光を前記コードに照射する際に前記コードの情報を読み取れる場合に、前記商品に対して前記第2の光に対応付けられた値引きを行う処理部と、を備える。
本発明の第2の態様は、コード読取方法であって、商品に付されているコードからの反射光に基づいて前記コードの情報を読み取る工程と、第1の光を前記コードに照射する際に前記コードの情報を読み取れず、前記第1の光とは異なる第2の光を前記コードに照射する際に前記コードの情報を読み取れる場合に、前記商品に対して前記第2の光に対応付けられた値引きを行う工程と、を有する。
本発明の第3の態様は、コード読取プログラムであって、コンピュータに、商品に付されているコードからの反射光に基づいて前記コードの情報を読み取る工程と、第1の光を前記コードに照射する際に前記コードの情報を読み取れず、前記第1の光とは異なる第2の光を前記コードに照射する際に前記コードの情報を読み取れる場合に、前記商品に対して前記第2の光に対応付けられた値引きを行う工程と、を実行させる。
本発明によれば、商品に値引き情報を低コストで付すことができ、かつ商品に付された値引き情報を自動的に取得することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明するが、本発明は本実施形態に限定されるものではない。なお、以下で説明する図面で、同機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略することもある。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態に係るPOSシステム1の模式図である。POSシステム1は、POS端末100(販売時点情報管理端末)、POSサーバ20と、PLU(Price Look Up)サーバ30と、売上情報を記録する売上情報記憶装置40とを含む。POS端末100、POSサーバ20、PLUサーバ30および売上情報記憶装置40は、ローカルエリアネットワーク、インターネット等の任意のネットワーク50を介して、有線接続および無線接続の少なくとも一方によって接続される。POSシステム1は、その他のサーバ、端末等の機器を含んでもよい。また、POS端末100、POSサーバ20、PLUサーバ30および売上情報記憶装置40の少なくとも一部が1つの装置として構成されてもよい。
図1は、本実施形態に係るPOSシステム1の模式図である。POSシステム1は、POS端末100(販売時点情報管理端末)、POSサーバ20と、PLU(Price Look Up)サーバ30と、売上情報を記録する売上情報記憶装置40とを含む。POS端末100、POSサーバ20、PLUサーバ30および売上情報記憶装置40は、ローカルエリアネットワーク、インターネット等の任意のネットワーク50を介して、有線接続および無線接続の少なくとも一方によって接続される。POSシステム1は、その他のサーバ、端末等の機器を含んでもよい。また、POS端末100、POSサーバ20、PLUサーバ30および売上情報記憶装置40の少なくとも一部が1つの装置として構成されてもよい。
POSサーバ20は、POS端末100の管理や売上情報の集計を行うサーバである。PLUサーバ30は、商品の識別子に関連付けられた商品名、価格等を示す商品情報を予め記録し、POS端末100からの問い合わせに応じて商品情報を取得してPOS端末100に送信するサーバである。商品情報の内容および記録形式は、任意に定められる。POSサーバ20およびPLUサーバ30は、有線通信又は無線通信によってネットワーク50に接続されており、それぞれ単一のコンピュータ、又はコンピュータ資源の集合であるクラウドによって構成される。
売上情報記憶装置40は、POS端末100において会計が行われた商品の売上を示す売上情報(ジャーナルデータともいう)を記録する。売上情報の内容および記録形式は、任意に定められる。売上情報記憶装置40は、有線通信又は無線通信によってネットワーク50に接続されており、単一の記憶装置、又は複数の記憶装置の組み合わせによって構成される。また、売上情報記憶装置40は、POS端末100、POSサーバ20又はPLUサーバ30に内蔵されてもよい。
POS端末100は、コードスキャナ10が接続されており、コードスキャナ10を用いて商品に付されたバーコード(一次元コード)、二次元コード等のコードを読み取るコード読取装置である。さらにPOS端末100は、読み取られたコードから商品の識別子を取得し、該識別子に基づいてPLUサーバ30から商品情報を取得して会計対象として登録する。このとき、後述のように、POS端末100はコードスキャナ10からの照射光の色(波長)を変更してコードを読み取ることによって値引きの判定を行い、判定された値引きを商品情報に反映する。そして、POS端末100は、取得された商品情報を用いて顧客から会計を受け付け、会計を行った商品情報から売上情報を生成して売上情報記憶装置40に記録する。
図2は、本実施形態に係るPOS端末100の概略構成図である。POS端末100は、CPU101(Central Processing Unit)と、メモリ102と、記憶装置103と、インタフェース104とを備える。さらに、POS端末100は、入力装置105と、ディスプレイ106と、スピーカ107と、プリンタ108とを備える。POS端末100は、図2に示す構成に限定されず、その他の部材をさらに備えてもよい。POS端末100は1つ又は複数の装置からなってもよく、あるいは他の装置と一体に構成されてもよい。また、POS端末100は別の装置に接続され、本実施形態においてPOS端末100によって行われる処理の少なくとも一部は該装置によって行われてもよい。
インタフェース104は、データの送受信を行う通信部であり、有線通信および無線通信の少なくとも一方の通信方式を実行可能に構成される。インタフェース104は、該通信方式に必要なプロセッサ、電気回路、アンテナ、接続端子等を含む。インタフェース104は、CPU101からの信号に従って、該通信方式を用いて通信を行う。
記憶装置103は、POS端末100が実行するプログラムや、プログラムによる処理結果のデータ等を記憶する。記憶装置103は、読み取り専用のROM(Read Only Memory)や、読み書き可能のハードディスクドライブ又はフラッシュメモリ等を含む。また、記憶装置103は、CD−ROM等のコンピュータ読取可能な可搬記憶媒体を含んでもよい。メモリ102は、CPU101が処理中のデータや記憶装置103から読み出されたデータを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)等を含む。
CPU101は、処理に用いる一時的なデータをメモリ102に一時的に記録し、記憶装置103に記録されたプログラムを読み出し、該プログラムに従って該一時的なデータに対して種々の演算、制御、判別などの処理動作を実行するプロセッサである。また、CPU101は、記憶装置103に処理結果のデータを記録し、またインタフェース104を介して処理結果のデータを外部に送信する。
入力装置105は、主に店員からの入力を受け付けるキーボード等を含み、入力された内容を信号としてCPU101に送信する。入力装置105およびディスプレイ106が一体化されたタッチスクリーンが用いられてもよい。
ディスプレイ106は、店員又は顧客に対して情報を表示する表示装置である。ディスプレイ106として、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、液晶ディスプレイ等の任意の表示装置を用いることができる。ディスプレイ106は、CPU101からの信号に従って、商品名、価格等の所定の情報を表示する。ディスプレイ106は店員側および顧客側にそれぞれ設けられてもよく、その場合には各ディスプレイ106に異なる情報が表示されてもよい。
スピーカ107は、CPU101からの信号に従って音声を出力する音声出力装置である。プリンタ108は、CPU101からの信号に従って、レシート、領収書、クーポン券等を印刷する印刷装置である。プリンタ108として、サーマルプリンタ、インクジェットプリンタ、レーザプリンタ等の任意の印刷装置を用いることができる。
本実施形態においてインタフェース104は、ネットワーク50に接続されるとともに、コードスキャナ10に接続される。コードスキャナ10として、図3に示す手持ち型のコードスキャナ10および図4に示す定置型のコードスキャナ10のどちらを用いてもよい。
図3は、手持ち型のコードスキャナ10の断面図である。手持ち型のコードスキャナ10は、商品に付されたコードのスキャンを行うための発光素子11および受光素子12を備える。図3には、発光素子11から受光素子12までの光の経路が矢印で模式的に示されている。発光素子11からの光は、コードスキャナ10の一部に設けられた窓を介して商品に照射される。さらにコードスキャナ10内には、商品からの反射光をさらに反射することによって受光素子12に導くミラー、および商品からの反射光を受光素子12上に結像するレンズが設けられる。
発光素子11は、少なくとも赤色光、緑色光、青色光の三原色の光を発生させる発光素子であり、各色の光の発生を独立して制御可能である。発光素子11は、商品に付されたコードに光を照射可能な位置に設けられる。光の色は光の波長に対応しており、各色の波長領域は周知の定義に従う。発光素子11として、LED(発光ダイオード)、LD(レーザダイオード)等、所定の波長の光を発生可能な任意の発光素子を用いることができる。発光素子11は、POS端末100のCPU101からの制御信号に従って、所定の色(波長)およびタイミングで光を発生させ、商品に付されたコードに照射する。
受光素子12は、発光素子11からの光が商品に付されたコードによって反射されることによって生成された反射光を受けて信号に変換する。そして受光素子12は、商品に付されたコードからの反射光を示す信号をPOS端末100のCPU101に送信する。受光素子12として、CCD(Charge Coupled Device)センサ、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ等、光を電気信号に変換可能な任意の受光素子を用いることができる。
図4は、定置型のコードスキャナ10の概略構成図である。定置型のコードスキャナ10は、発光素子11および受光素子12に加えて、CPU13、メモリ14、記憶装置15、インタフェース16、入力装置17、ディスプレイ18およびスピーカ19を備える。CPU13、メモリ14、記憶装置15、インタフェース16、入力装置17、ディスプレイ18およびスピーカ19の構成は、POS端末100のCPU101、メモリ102、記憶装置103、インタフェース104、入力装置105、ディスプレイ106およびスピーカ107と同様である。定置型のコードスキャナ10は、CPU13を備えるため、POS端末100からの制御を受けずに単独で動作する。定置型のコードスキャナ10は、図3に示す手持ち型のコードスキャナ10と同様に発光素子11および受光素子12を用いて商品に付されたコードのスキャンを行う。
本実施形態に係るPOS端末100は、コード読取装置として機能する。より詳細には、POS端末100のCPU101は、記憶装置103に記録されたプログラムを実行することによって、後述の光色制御部110、コード読取部120、商品情報取得部130および値引き処理部140として機能する。
以下では、図5〜8を用いて本実施形態に係るコード読取装置(POS端末100)を用いるコード読取方法を説明する。図5は、本実施形態で用いられる例示的なコードAの前面図である。本実施形態ではコードAとして、JAN(Japan Article Number)コードを表すバーコード(一次元コード)を用いる。JANコードは13桁又は8桁の数字からなり、商品の識別子として用いられる。バーコードは、太い線、細い線、太い空白および細い空白を所定の規則で一軸に沿って並べることによって情報を表す。本実施形態ではバーコードの線は黒色であり、空白は白色であるが、コードスキャナ10によって区別可能なその他の色の組み合わせでもよい。コードAとして、その他の一次元コードや二次元コード等、印刷された記号によって情報を符号化する任意のコードを用いることができる。
POS端末100は、コードスキャナ10にコードAを読み取らせ、コードAを所定の規則で復号することによって、商品の識別子としてのJANコードを取得する。コードAの近傍には、該コードAによって示されるJANコードが数字によって表示される。コードスキャナ10によってバーコードが読み取れない場合には、店員は該数字を参照して入力装置105からJANコードを入力することができる。
値下げ対象である商品のコードA上には、所定の色の値引き線Bが引かれる。本実施形態では、値引き線Bの色は赤色の補色である青緑色である。図5では、所定の色(青緑色)の領域は多数の点によって表されている。値引き線Bは、値引き対象の商品に付されているコードA上に引かれる。このとき、値引き線Bは、値引き線Bの領域が黒色であると認識された場合(すなわち塗り潰された場合)にコードAが認識できないように引かれる。換言すると、値引き線Bは、コードAによって表される数字(13桁又は8桁)のうち少なくとも1つの数字に対応するコードAの部分を覆うように引かれる。このようにコードAの一部が欠落すると、コードAの復号でエラーが発生するため、コードAの情報を読み取ることができない。
賞味期限(消費期限)が近い等の理由によってある商品の値引きを行う際に、店員は該商品に予め付されているコードA上に、ペンやスタンプ等を用いて値引き線Bを引く。POS端末100がこのコードAを読み取る際に、所定の色の値引き線Bが引かれているコードAの商品については後述の値引き処理によって所定の値引きが行われる。
図6は、本実施形態に係るコード読取方法の模式図である。図6には、青緑色の値引き線Bが引かれたコードAに対して、コードスキャナ10から赤色光を照射する場合および白色光を照射する場合の読取結果が模式的に示されている。青緑色は赤色の補色であるため、青緑色の値引き線Bは赤色光を反射しない。そのため、コードAに赤色光を照射する場合には、値引き線Bの領域が黒色と同様に認識されるため、POS端末100はコードAに含まれる線および空白の一部を区別することができなくなり、コードAによって表される情報を読み取ることができない。一方、コードAに白色光を照射する場合には、値引き線Bの領域が人間の目で見る場合と同様に認識されるため、POS端末100はコードAに含まれる線および空白を区別することができ、コードAによって表される情報を読み取ることができる。
図7は、本実施形態に係るコード読取方法による受光強度のグラフを示す図である。受光強度は、コードスキャナ10の受光素子12によって測定される。図7の上段には例示的なコードAおよび値引き線Bが示されている。図7の中段および下段には、上段のコードAおよび値引き線Bに対して赤色光又は白色光をそれぞれ照射する場合の受光強度(電圧)のグラフが示されている。図7の中段および下段のグラフの左右の位置は、上段のコードAおよび値引き線Bの左右の位置に対応する。各グラフには、値引き線Bの位置に対応する範囲B1が示されている。
図7のグラフにおいて、コードA中の線の領域では光をあまり反射しないため低電圧となり、コードA中の空白の領域では光を多く反射するため高電圧となる。POS端末100は電圧が所定の閾値C以上である領域を空白の領域であると判定し、所定の閾値C未満である領域を線の領域であると判定する。所定の閾値Cとしては、例えばグラフ中でコードAに対応する範囲の電圧の最大値から最小値を引いた最大電圧差の所定の割合(例えば50%)が用いられる。
図6において説明したように、青緑色の値引き線Bは赤色光を反射しないため、赤色光を照射する場合の図7の中段のグラフでは、値引き線Bの範囲B1に含まれる空白の領域では電圧が上がらず、線の領域と同等の電圧になっている。そのためPOS端末100は、赤色光の照射時には値引き線Bの範囲B1に含まれるコードAの線の領域および空白の領域を区別することができない。
一方、白色光を照射する場合の図7の下段のグラフでは、値引き線Bの範囲B1に含まれる空白の領域では線の領域よりも電圧が上がっており、所定の閾値C以上となっている。そのためPOS端末100は、白色光の照射時には値引き線Bの範囲B1に含まれるコードAの線の領域および空白の領域を区別することができる。なお、白色光の一部を青緑色の値引き線Bが吸収するため、値引き線Bの範囲B1に含まれる空白の領域では、その他の空白の領域よりも電圧が低下している。
本実施形態に係るPOS端末100(コード読取装置)は、図6、7の現象を利用してコード読取を行う。図8(a)、8(b)は、本実施形態に係るコード読取方法のフローチャートを示す図である。コード読取方法は、例えばPOS端末100上で店員が商品に付されたコードの読み取りを開始する操作を行うことによって開始される。図8(a)は赤色光による読み取りを行った後に白色光による読み取りを行う形態を示し、図8(b)は白色光による読み取りを行った後に赤色光による読み取りを行う形態を示す。
図8(a)のフローチャートにおいて、まず光色制御部110は、コードスキャナ10を制御して赤色光をコードAに照射する(ステップS101)。そして、コード読取部120は、コードスキャナ10からコードAからの光を示す信号を受け取り、コードAからの光を所定の規則で復号する。復号の結果、赤色光でコードAの情報が読み取れる場合には(ステップS102のYES)、値引き処理部140は値引きを行わないことを判定する。商品情報取得部130はコードAから読み取られた商品の識別子に基づいてPLUサーバ30から商品情報(PLUデータ)を取得し(ステップS103)、値引き処理部140は該商品情報を値引き無しで会計対象として登録する(ステップS104)。
復号の結果、赤色光でコードAの情報が読み取れない場合には(ステップS102のNO)、次に光色制御部110は、コードスキャナ10を制御して白色光をコードAに照射する(ステップS105)。コード読取部120は、コードスキャナ10からコードAからの光を示す信号を受け取り、コードAからの光を所定の規則で復号する。復号の結果、白色光でコードAの情報が読み取れる場合には(ステップS106のYES)、値引き処理部140は値引きを行うことを判定する。商品情報取得部130はコードAから読み取られた商品の識別子に基づいてPLUサーバ30から商品情報(PLUデータ)を取得し(ステップS107)、値引き処理部140は該商品情報を所定の値引き(例えば50%引き)を適用した上で会計対象として登録する(ステップS108)。白色光でコードAの情報が読み取れない場合には(ステップS106のNO)、ステップS101に戻ってコードAの読み取りが繰り返される。
図8(b)のフローチャートにおいて、まず光色制御部110は、コードスキャナ10を制御して白色光をコードAに照射する(ステップS201)。そして、コード読取部120は、コードスキャナ10からコードAからの光を示す信号を受け取り、コードAからの光を所定の規則で復号する。復号の結果、白色光でコードAの情報が読み取れない場合には(ステップS202のNO)、ステップS201に戻ってコードAの読み取りが繰り返される。
復号の結果、白色光でコードAの情報が読み取れる場合には(ステップS202のYES)、商品情報取得部130はコードAから読み取られた商品の識別子に基づいてPLUサーバ30から商品情報(PLUデータ)を取得する(ステップS203)。次に光色制御部110は、コードスキャナ10を制御して赤色光をコードAに照射する(ステップS204)。コード読取部120は、コードスキャナ10からコードAからの光を示す信号を受け取り、コードAからの光を所定の規則で復号する。復号の結果、赤色光でコードAの情報が読み取れる場合には(ステップS205のYES)、値引き処理部140は値引きを行わないことを判定し、ステップS203で取得された商品情報を値引き無しで会計対象として登録する(ステップS206)。
復号の結果、赤色光でコードAの情報が読み取れない場合には(ステップS205のNO)、値引き処理部140は値引きを行うことを判定し、ステップS203で取得された商品情報を所定の値引き(例えば50%引き)を適用した上で会計対象として登録する(ステップS207)。
図8(a)、8(b)のフローチャートは一例であり、本実施形態の機能が損なわれない限り、ステップの順序や内容は適宜変更されてよい。
POS端末100のCPU101は、図8(a)、8(b)に示すコード読取方法に含まれる各ステップ(工程)の主体となる。すなわち、CPU101は、図8(a)、8(b)に示すコード読取方法を実行するためのコード読取プログラムをメモリ102又は記憶装置103から読み出し、該プログラムを実行してPOS端末100の各部を制御することによって図8(a)、8(b)に示すコード読取方法を実行する。
本実施形態では、POS端末100をコード読取装置として用いる。別の方法として、図4の定置型のコードスキャナ10を用いる場合に、定置型のコードスキャナ10をコード読取装置として用いてもよい。この場合には、コードスキャナ10のCPU13が記憶装置15に記録されたプログラムを実行することによって、光色制御部110、コード読取部120、商品情報取得部130および値引き処理部140として機能し、図8(a)、8(b)に示すコード読取方法に含まれる各ステップ(工程)の主体となる。
本実施形態によれば、POS端末100は、コードA上に値引き線Bが引かれていることを容易に認識できるとともに、コードAによって表される情報を取得できる。そしてPOS端末100は、商品が値引き対象であることをコードA上の値引き線Bの有無によって判定することができる。店員は、値引きを行うために値引きを表すシールを商品に貼ったり、値引き後のコードAを含むラベルを印刷したりする必要がないため、値引きに掛かる工数を低減することができる。また、店員がPOS端末100において特別な操作を行わずにコードスキャナ10にコードAを読み込ませるだけで自動的に値引きが行われるため、値引きの見落としや入力ミスを防ぐことができる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では青緑色の値引き線Bに対して赤色光および白色光を用いてコードAの読み取りを行うが、本発明で利用可能な値引き線の色および光の色はこれに限られない。本実施形態では、本発明で利用可能な値引き線の色および光の色を説明する。本実施形態では、第1の実施形態と同様の構成を有するPOS端末100が用いられる。
第1の実施形態では青緑色の値引き線Bに対して赤色光および白色光を用いてコードAの読み取りを行うが、本発明で利用可能な値引き線の色および光の色はこれに限られない。本実施形態では、本発明で利用可能な値引き線の色および光の色を説明する。本実施形態では、第1の実施形態と同様の構成を有するPOS端末100が用いられる。
図9は、コードA上に引かれる値引き線Bの色および読み取りに用いられる光の色の各組み合わせについての読み取り可否の表を示す図である。光の色は光の波長に対応しており、各色の波長領域は周知の定義に従う。また、値引き線Bの色は値引き線Bが反射する光の波長に対応しており、各色の波長領域は周知の定義に従う。
図9は、光の三原色である赤色、緑色および青色のペンでコードA上に値引き線Bを引いて、そのコードAを赤色、緑色、青色および白色の光を用いて読み取ろうとした場合に、想定される読取結果を示す。図9の表において、コードAの情報が読み取れる場合には「○」が表されており、読み取れない場合には「×」が表されている。
第1の実施形態では、コードAに2つの異なる色の光を照射し、一方の色の光(第1の光)でコードAの情報が読み取れず、他方の色の光(第2の光)で読み取れる場合に、値引き線Bの存在を検出して値引きを行う。すなわち、図9において、ある線の色に対して、読み取り可の色の光および読み取り不可の色の光を用いることによって、第1の実施形態が実現される。例えば、赤色の値引き線Bの場合には、図9から赤色光−青色光の組み合わせ、赤色光−緑色光の組み合わせ、白色光−青色光の組み合わせ、および白色光−緑色光の組み合わせを用いることができる。緑色および青色の値引き線Bついても同様に複数の色の光の組み合わせを用いることができる。
ここではコードAの照射する光の色として、赤色、緑色、青色および白色を用いたが、これに限られない。コードAの照射する光の色として、コードスキャナ10の受光素子12の特性に応じて区別可能な任意の色の光を用いることができる。また、値引き線Bの色についても、赤色、緑色および青色に限られず、コードスキャナ10の受光素子12の特性に応じて区別可能な任意の色の線を用いることができる。
(第3の実施形態)
第1および第2の実施形態では光の三原色に対応する値引き線Bを用いているが、光の三原色を所定の割合で混合することにより生成される中間色の値引き線Bも本発明で利用可能である。本実施形態では、中間色の値引き線Bを用いる場合の処理を説明する。本実施形態では、第1および第2の実施形態と同様の構成を有するPOS端末100が用いられる。
第1および第2の実施形態では光の三原色に対応する値引き線Bを用いているが、光の三原色を所定の割合で混合することにより生成される中間色の値引き線Bも本発明で利用可能である。本実施形態では、中間色の値引き線Bを用いる場合の処理を説明する。本実施形態では、第1および第2の実施形態と同様の構成を有するPOS端末100が用いられる。
ここでは例として赤色50%、緑色50%、青色100%の割合で生成された中間色の値引き線Bを用いる。各色の割合は当該色の光の反射率に対応しており、全ての色が100%の場合に白色になるものとする。中間色に含まれる各色の割合はこれに限られず、任意に設定される。赤色光、緑色光および青色光を発する調光機能がない発光素子11を用いて中間色の値引き線Bを検出する方法を以下に説明する。
図10は、本実施形態に係るコード読取方法による受光強度のグラフを示す図である。受光強度は、コードスキャナ10の受光素子12によって測定される。図10には、中間色の値引き線Bに対して白色光、青色光、赤色光又は緑色光をそれぞれ照射する場合の受光強度(電圧)のグラフが示されている。図10の各グラフの左右の位置は、図7の上段のコードAおよび値引き線Bの左右の位置に対応する。図10の各グラフには、値引き線Bの位置に対応する範囲B1が示されている。
白色光を照射する場合に、グラフ中でコードAに対応する範囲の電圧の最大値から最小値を引いた最大電圧差が算出される。すなわち、この最大電圧差は、コードAの空白の領域および線の領域の出力電圧の差に対応する。最大電圧差は、コードAの空白の領域および線の領域を区別するための閾値を設定するために用いられる。ここでは、最大電圧差の70%である高閾値C1(第1の閾値)および最大電圧差の30%である低閾値C2(第2の閾値)を設定する。最大電圧差は、コード読取方法を実行する前に予め記録されたものでもよく、コード読取方法を実行する際に毎回算出されてもよい。
青色光を照射する場合に、中間色の値引き線Bは青色光を100%反射するため、値引き線Bの範囲B1に含まれる空白の領域では電圧が他の空白の領域と同等に上がっており、高閾値C1以上となっている。すなわち、青色光の照射時には高閾値C1および低閾値C2のいずれを用いてもコードAの情報を読み取ることができる。
赤色光又は緑色光を照射する場合に、中間色の値引き線Bは赤色光および緑色光を50%反射するため、値引き線Bの範囲B1に含まれる空白の領域では最大電圧差の50%程度に上がっており、高閾値C1未満、低閾値C2以上となっている。すなわち、赤色光又は緑色光の照射時には、高閾値C1を用いる場合にコードAの情報を読み取ることができず、低閾値C2を用いる場合にコードAの情報を読み取ることができる。
本実施形態に係るPOS端末100(コード読取装置)は、図10の現象を利用して中間色の判定を行う。図11は、本実施形態に係るコード読取方法のフローチャートを示す図である。コード読取方法は、例えばPOS端末100上で店員が商品に付されたコードの読み取りを開始する操作を行うことによって開始される。
まず光色制御部110は、コードスキャナ10を制御して青色光をコードAに照射する(ステップS301)。コード読取部120は、コードスキャナ10からコードAからの光を示す信号を受け取り、コードAの空白の領域および線の領域を区別するための閾値を高閾値C1(ここでは最大電圧差の70%)に設定した上で、コードAからの光を所定の規則で復号する。復号の結果、青色光を用いて高閾値C1でコードAの情報が読み取れない場合には(ステップS302のNO)、ステップS301に戻ってコードAの読み取りが繰り返される。
復号の結果、青色光を用いて高閾値C1でコードAの情報が読み取れる場合には(ステップS302のYES)、次に光色制御部110は、コードスキャナ10を制御して赤色光をコードAに照射する(ステップS303)。コード読取部120は、コードスキャナ10からコードAからの光を示す信号を受け取り、コードAの空白の領域および線の領域を区別するための閾値を高閾値C1および低閾値C2(ここでは最大電圧差の30%)に設定した上で、それぞれコードAからの光を所定の規則で復号する。復号の結果、赤色光を用いて高閾値C1でコードAの情報が読み取れる場合(ステップS304のYES)、あるいは赤色光を用いて高閾値C1でも低閾値C2でもコードAの情報が読み取れない場合には(ステップS304のNO、ステップS305のNO)、ステップS301に戻ってコードAの読み取りが繰り返される。
復号の結果、赤色光を用いて高閾値C1でコードAの情報が読み取れず、低閾値C2でコードAの情報が読み取れる場合には(ステップS304のNO、ステップS305のYES)、次に光色制御部110は、コードスキャナ10を制御して緑色光をコードAに照射する(ステップS306)。コード読取部120は、コードスキャナ10からコードAからの光を示す信号を受け取り、コードAの空白の領域および線の領域を区別するための閾値を高閾値C1および低閾値C2に設定した上で、それぞれコードAからの光を所定の規則で復号する。復号の結果、緑色光を用いて高閾値C1でコードAの情報が読み取れる場合(ステップS307のYES)、あるいは緑色光を用いて高閾値C1でも低閾値C2でもコードAの情報が読み取れない場合には(ステップS307のNO、ステップS308のNO)、ステップS301に戻ってコードAの読み取りが繰り返される。
復号の結果、緑色光を用いて高閾値C1でコードAの情報が読み取れず、低閾値C2でコードAの情報が読み取れる場合には(ステップS307のNO、ステップS308のYES)、コード読取部120は中間色の値引き線Bの存在を判定する(ステップS309)。
図11のフローチャートは中間色の判定のみを含んでいるが、実際には図8(a)、8(b)のようなコード読取方法の一部として用いられ、例えば中間色の値引き線Bの存在が判定された場合に所定の値引きが行われる。図11のフローチャートは一例であり、本実施形態の機能が損なわれない限り、ステップの順序や内容は適宜変更されてよい。
このように、赤色、青色および緑色の光の照射時にそれぞれ複数の閾値を用いて読み取り可否を判定することによって、赤色、青色および緑色の光を発する調光機能のない発光素子11を用いる場合であっても、赤色、青色および緑色を混合した中間色の値引き線Bを検出することができる。
本実施形態のように中間色の判定が可能であると、コードA上に値引き線Bを引くためのペンやスタンプの色を市販されていない特殊な色とすることができる。このように入手性の低い特殊な色のペンやスタンプが必要な構成を用いることによって、悪意のある顧客がコードA上に値引き線Bを自ら引いて不正に値引きを受けることを難しくすることができる。
ここに示した高閾値C1および該高閾値C1よりも小さい低閾値C2は一例であり、判定対象とする中間色によって高閾値C1および低閾値C2を変更することによって、任意の中間色を判定することが可能である。赤色光、緑色光および青色光の高閾値C1および低閾値C2は共通でもよく、互いに異なってもよい。
例えば第1の実施形態において、中間色光および白色光の組み合わせを用いて読み取り可否を判定してもよい。あるいは、第1の中間色光および該第1の中間色光とは異なる第2の中間色光の組み合わせを用いて読み取り可否を判定してもよい。
本実施形態ではコードスキャナ10の発光素子11に各色の調光機能がない構成について記載したが、発光素子11が各色の調光機能を有する構成を用いても中間色の判定を行うことができる。この場合には、光色制御部110は、コードスキャナ10を制御して値引き線Bに用いられる中間色と同じ色の光(ここでは赤色50%、緑色50%、青色100%)と、中間色の補色の光(赤色50%、緑色50%、青色0%)とをコードAに照射する。このとき、中間色と同じ色の光ではコードAの情報が読み取れるが、中間色の補色の光ではコードAの情報が読み取れない。これにより、中間色の値引き線Bを検出することができる。
(第4の実施形態)
第1〜第3の実施形態は、値引き線Bが引かれている商品に対して、予め定められた値引きを適用する。それに対して本実施形態は、コードA上に値引き線Bが引かれている商品に対して、該コードAの情報を読み取ることができた光の色に応じて異なる値引きを適用する。本実施形態では、第1〜第3の実施形態と同様の構成を有するPOS端末100が用いられる。
第1〜第3の実施形態は、値引き線Bが引かれている商品に対して、予め定められた値引きを適用する。それに対して本実施形態は、コードA上に値引き線Bが引かれている商品に対して、該コードAの情報を読み取ることができた光の色に応じて異なる値引きを適用する。本実施形態では、第1〜第3の実施形態と同様の構成を有するPOS端末100が用いられる。
図12は、本実施形態で用いられる例示的なコードAが付された商品の上面図である。商品上には図5に示すコードAを含むラベルが貼られており、コードA上には図5に示す値引き線Bが引かれている。また、商品上には値引きシールDが貼られている。値引きシールDは値引き率や値引き額を示す文字列を含む。値引きシールD上の文字列の背景は値引き線Bと同じ色又は同系色に塗られている。
本実施形態では、コードAの情報の読み取りを行うことができた光の色に応じて値引きを行うため、商品に対してある値引きを行う際には、該値引きに対応する色の値引き線BがコードA上に引かれる。POS端末100は、複数の異なる色の光で読み取りを試行し、その中でコードAの情報の読み取りができた光の色に対応付けられた値引きを商品に適用する。
図13は、コードA上に引かれる値引き線Bの色および読み取りに用いられる光の色の各組み合わせに適用される値引きの表を示す図である。光の色は光の波長に対応しており、各色の波長領域は周知の定義に従う。また、値引き線Bの色は値引き線Bが反射する光の波長に対応しており、各色の波長領域は周知の定義に従う。
図13は、光の三原色である赤色、緑色および青色のペンでコードA上に値引き線Bを引いて、そのコードAを赤色、緑色および青色の光を用いて読み取ろうとした場合に、想定される読取結果を示す。図13の表において、コードAの情報が読み取れる場合には「○」が表されており、読み取れない場合には「×」が表されている。さらに図13の表において、読み取りができた光の色に対応付けられた値引きが表されている。ここでは値引きとして値引き率を用いているが、値引き額や値引き後の価格を用いてもよい。
具体的には、商品の価格を50%引きにする場合に、店員は該商品に付されているコードA上に赤色の値引き線Bを引くとともに、該商品に「半額」の文字列を含む赤色の値引きシールDを付す。商品の価格を30%引きにする場合に、店員は該商品に付されているコードA上に青色の値引き線Bを引くとともに、該商品に「30%引き」の文字列を含む青色の値引きシールDを付す。商品の価格を20%引きにする場合に、店員は該商品に付されているコードA上に緑色の値引き線Bを引くとともに、該商品に「20%引き」の文字列を含む緑色の値引きシールDを付す。POS端末100は、赤色光、青色光および緑色光をコードAに照射し、赤色光、青色光および緑色光のうち1つの色の光のみでコードAの情報が読み取れる場合には、値引き線Bが引かれているものと判定し、読み取りができた光の色に対応付けられた値引きを適用して商品の販売を行う。一方、POS端末100は、2つ以上の色の光(例えば赤色光および青色光)でコードAの情報が読み取れる場合には、値引き線Bが引かれていないものと判定し、値引き無しで商品の販売を行う。図13に示す各組み合わせに対する値引きは一例であり、POS端末100に予め任意に定められる。
値引き線Bの色からは、顧客は一見して値引きの内容を知ることはできない。そのため本実施形態では、値引き線Bとともに値引き線Bと同じ色の値引きシールDを商品に付すことによって、顧客に値引き線Bによって適用される値引き率や値引き額を知らせることができる。また、店員は値引き線Bの色および値引きシールDの文字列を照らし合わせることによって、値引きの誤りを認識することができる。さらに、値引き線Bの色および値引きシールDの色は同じ色又は同系色にすることによって、値引きの誤りの発見をより容易にすることができる。
図12の例では値引きシールDの背景色を値引き線Bの色と同じ色又は同系色にしているが、値引きシールDのその他の部分の色を変えてもよい。図14は、変形例である値引きシールDの前面図である。図14の下部には、凡例として図中の各色の表現が示されている。図14(a)の値引きシールDでは、値引きを示す文字列自体の色が、値引き線Bの色と同じ色又は同系色になっている。図14(b)の値引きシールDでは、値引きシールDの外縁部が、値引き線Bの色と同じ色又は同系色になっている。このように、値引きシールDの少なくとも一部を値引き線Bの色と同じ色又は同系色にすることによって、値引き線Bと照らし合わせて誤りの発見を容易に行うことができる。
本実施形態では、値引きシールDに含まれる値引きを表す文字列によって顧客に値引きの内容を知らせるが、その他の方法によって知らせてもよい。図15は、本実施形態に係る値引きの内容を示す掲示Eの前面図である。掲示Eは、店舗内に設けられ、値引き線Bの各色に対応する値引き率や値引き額を表示する。このような構成により、商品に値引きシールDを貼る手間およびコストを削減しながらも、顧客に値引き線Bによって示される値引きの内容を知らせることができる。あるいは、店員が顧客に対して値引き率や値引き額を口頭で伝えた上で、値引き線Bが引かれた商品を渡すようにしてもよい。
図16は、本実施形態に係るコード読取方法のフローチャートを示す図である。コード読取方法は、例えばPOS端末100上で店員が商品に付されたコードの読み取りを開始する操作を行うことによって開始される。
まず光色制御部110は、コードスキャナ10を制御して赤色光をコードAに照射する(ステップS401)。そして、コード読取部120は、コードスキャナ10からコードAからの光を示す信号を受け取り、コードAからの光を所定の規則で復号する。復号の結果、赤色光でコードAの情報が読み取れる場合には(ステップS402のYES)、次に光色制御部110は、コードスキャナ10を制御して青色光をコードAに照射する(ステップS403)。ステップS403では複数の色の光での読み取り可否を判定することが目的であるため、青色光ではなく緑色光を照射してもよい。復号の結果、赤色光および青色光でコードAの情報が読み取れる場合には(ステップS404のYES)、値引き処理部140は値引きを行わないことを判定する。商品情報取得部130はコードAから読み取られた商品の識別子に基づいてPLUサーバ30から商品情報(PLUデータ)を取得し(ステップS405)、値引き処理部140は該商品情報を値引き無しで会計対象として登録する(ステップS406)。
復号の結果、赤色光では読み取れるが青色光でコードAの情報が読み取れない場合には(ステップS404のNO)、値引き処理部140は値引きを行うことを判定する。商品情報取得部130はコードAから読み取られた商品の識別子に基づいてPLUサーバ30から商品情報(PLUデータ)を取得し(ステップS407)、値引き処理部140は、読み取りができた赤色光に対応する第1の値引き(例えば50%引き)を適用した上で、該商品情報を会計対象として登録する(ステップS408)。
復号の結果、赤色光でコードAの情報が読み取れない場合には(ステップS402のNO)、次に光色制御部110は、コードスキャナ10を制御して青色光をコードAに照射する(ステップS409)。コード読取部120は、コードスキャナ10からコードAからの光を示す信号を受け取り、コードAからの光を所定の規則で復号する。復号の結果、青色光でコードAの情報が読み取れる場合には(ステップS410のYES)、値引き処理部140は値引きを行うことを判定する。商品情報取得部130はコードAから読み取られた商品の識別子に基づいてPLUサーバ30から商品情報(PLUデータ)を取得し(ステップS411)、値引き処理部140は、読み取りができた青色光に対応する第2の値引き(例えば30%引き)を適用した上で、該商品情報を会計対象として登録する(ステップS412)。
復号の結果、青色光でコードAの情報が読み取れない場合には(ステップS410のNO)、次に光色制御部110は、コードスキャナ10を制御して緑色光をコードAに照射する(ステップS413)。コード読取部120は、コードスキャナ10からコードAからの光を示す信号を受け取り、コードAからの光を所定の規則で復号する。復号の結果、緑色光でコードAの情報が読み取れる場合には(ステップS414のYES)、値引き処理部140は値引きを行うことを判定する。商品情報取得部130はコードAから読み取られた商品の識別子に基づいてPLUサーバ30から商品情報(PLUデータ)を取得し(ステップS415)、値引き処理部140は、読み取りができた緑色光に対応する第3の値引き(例えば20%引き)を適用した上で、該商品情報を会計対象として登録する(ステップS416)。
緑色光でコードAの情報が読み取れない場合には(ステップS414のNO)、ステップS401に戻ってコードAの読み取りが繰り返される。
図16のフローチャートは一例であり、本実施形態の機能が損なわれない限り、ステップの順序や内容は適宜変更されてよい。
POS端末100のCPU101(あるいはコードスキャナ10のCPU13)は、図16に示すコード読取方法に含まれる各ステップ(工程)の主体となる。すなわち、CPU101は、図16に示すコード読取方法を実行するためのコード読取プログラムをメモリ102又は記憶装置103から読み出し、該プログラムを実行してPOS端末100の各部を制御することによって図16に示すコード読取方法を実行する。
本実施形態では、値引き線Bの色を赤色、青色および緑色としたが、その他の色(例えば第3の実施形態で説明した中間色)を用いてもよい。また、コードAの背景色は白としたが、その他の色でもよく、その場合には読み取りに用いられる閾値を適宜変更すればよい。
このように、本実施形態ではコードAの情報の読み取りができた光の色ごとに異なる値引きを行うことができるため、値引き線Bの色に応じて様々な値引きを適用することができる。
(第5の実施形態)
第4の実施形態はコードA上に1つの色の値引き線Bが引かれることを前提としているが、本実施形態はコードA上に複数の色の値引き線Bが引かれることに対応した処理を行う。これにより、例えば閉店時間や賞味期限に近付いた場合に、ある値引きに対応する値引き線Bが引かれた商品上に改めて別の値引きに対応する値引き線Bを引くことができる。本実施形態では、第4の実施形態と同様の構成を有するPOS端末100が用いられる。
第4の実施形態はコードA上に1つの色の値引き線Bが引かれることを前提としているが、本実施形態はコードA上に複数の色の値引き線Bが引かれることに対応した処理を行う。これにより、例えば閉店時間や賞味期限に近付いた場合に、ある値引きに対応する値引き線Bが引かれた商品上に改めて別の値引きに対応する値引き線Bを引くことができる。本実施形態では、第4の実施形態と同様の構成を有するPOS端末100が用いられる。
図17は、本実施形態で用いられる例示的なコードAの前面図である。本実施形態では、図5と同様のコードAおよび値引き線Bが用いられる。コードA上には1つ又は複数の色の値引き線Bが引かれ得る。図中の各色の表現は図14と同様である。図17では複数の値引き線BがコードA上で重ならずに引かれているが、複数の値引き線Bの少なくとも一部が重なるように引かれてもよい。
1本の値引き線BがコードA上に引かれている場合の受光強度のグラフは、図7に示した通りである。この場合には、第1の実施形態と同様に、POS端末100は、ある単色光(ここでは値引き線Bとは異なる色の光)でコードAの情報が読み取れず、別の単色光(ここでは値引き線Bと同じ色の光)で読み取れる場合に、読み取りができた単色光の色に対応する色の値引き線Bの存在を検出して値引きを行う。いずれの単色光でもコードAの情報が読み取れない場合には、POS端末100は2つ以上の色の値引き線Bが引かれている可能性があると判定する。
図18は、2本の値引き線BがコードA上に引かれている場合の受光強度のグラフを示す図である。受光強度は、コードスキャナ10の受光素子12によって測定される。図18の上段には青色および緑色の2本の値引き線Bが引かれているコードAが示されている。図18の下段には、上段のコードAおよび値引き線Bに対して青色光および緑色光の混合光を照射する場合の受光強度(電圧)のグラフが示されている。図18の下段のグラフの左右の位置は、上段のコードAおよび値引き線Bの左右の位置に対応する。グラフには、青色の値引き線Bの位置に対応する範囲B2および緑色の値引き線Bの位置に対応する範囲B3が示されている。
図18のグラフにおいて、青色の値引き線Bの範囲B2に含まれる空白の領域は青色光を反射することによって線の領域よりも電圧が上がっており、緑色の値引き線Bの範囲B3に含まれる空白の領域は緑色光を反射することによって線の領域よりも電圧が上がっている。ただし値引き線Bの範囲B2、B3の空白の領域においては、それぞれ混合光の一部のみが反射されるため、値引き線Bが引かれていない範囲の空白の領域よりも電圧が低い。そのためPOS端末100は、混合光を用いる読み取りにおいては、単色光を用いる読み取りに用いられる高閾値C1(例えば最大電圧差の70%)よりも低い低閾値C2(例えば最大電圧差の30%)を用いて、コードA中の線の領域および空白の領域を判別する。
このように、POS端末100は、各単色光でコードAの情報が読み取れず、いずれかの2つの色の光の混合光で読み取れる場合に、読み取りができた2つの色の光に対応する2つの異なる色の値引き線Bの存在を検出して値引きを行う。図18では青色および緑色の組み合わせを示したが、その他の色の組み合わせについても同様である。いずれの2つの色の光の混合光でもコードAの情報が読み取れない場合には、POS端末100は3つの色の値引き線Bが引かれている可能性があると判定する。
図19は、3本の値引き線BがコードA上に引かれている場合の受光強度のグラフを示す図である。受光強度は、コードスキャナ10の受光素子12によって測定される。図19の上段には赤色、青色および緑色の3本の値引き線Bが引かれているコードAが示されている。図19の下段には、上段のコードAおよび値引き線Bに対して赤色光、青色光および緑色光の混合光(すなわち白色光)を照射する場合の受光強度(電圧)のグラフが示されている。図19の下段のグラフの左右の位置は、上段のコードAおよび値引き線Bの左右の位置に対応する。グラフには、青色の値引き線Bの位置に対応する範囲B2、緑色の値引き線Bの位置に対応する範囲B3および赤色の値引き線Bの位置に対応する範囲B4が示されている。
図19のグラフにおいて、青色の値引き線Bの範囲B2に含まれる空白の領域は青色光を反射することによって線の領域よりも電圧が上がっており、緑色の値引き線Bの範囲B3に含まれる空白の領域は緑色光を反射することによって線の領域よりも電圧が上がっており、赤色の値引き線Bの範囲B4に含まれる空白の領域は赤色光を反射することによって線の領域よりも電圧が上がっている。ただし値引き線Bの範囲B2、B3、B4の空白の領域においては、それぞれ混合光の一部のみが反射されるため、値引き線Bが引かれていない範囲の空白の領域よりも電圧が低い。そのためPOS端末100は、単色光を用いる読み取りに用いられる高閾値C1(例えば最大電圧差の70%)よりも低い低閾値C2(例えば最大電圧差の30%)を用いて、コードA中の線の領域および空白の領域を判別する。
このように、POS端末100は、各単色光でコードAの情報が読み取れず、2つの色の光の混合光でも読み取れず、3つの色の光の混合光(白色光)で読み取れる場合に、3つの異なる色の値引き線Bの存在を検出して値引きを行う。3つの色の光の混合光でもコードAの情報が読み取れない場合には、POS端末100はコードAの情報の読み取りに失敗したと判定し、コードAの情報の読み取りを繰り返す。
図20は、コードA上に引かれる値引き線Bの色および読み取りに用いられる光の色の各組み合わせに適用される値引きの表を示す図である。光の色は光の波長に対応しており、各色の波長領域は周知の定義に従う。また、値引き線Bの色は値引き線Bが反射する光の波長に対応しており、各色の波長領域は周知の定義に従う。
図20は、光の三原色である赤色、緑色および青色のペンを用いてコードA上に値引き線Bを引いて、そのコードAを赤色、緑色および青色の光のうち少なくとも1つを用いて読み取ろうとした場合に、想定される読取結果を示す。図20の表において、コードAの情報が読み取れる場合には「○」が表されており、読み取れない場合には「×」が表されている。さらに図20の表において、読み取りができた光(単色光又は混合光)の色に対応付けられた値引きが表されている。ここでは値引きとして値引き率を用いているが、値引き額や値引き後の価格を用いてもよい。
具体的には、POS端末100は、赤色光、赤色光および青色光の混合光、赤色光および緑色光の混合光、又は赤色光、青色光および緑色光の混合光でコードAの情報が読み取れた場合に、50%引きの値引きを行う。POS端末100は、青色光、又は青色光および緑色光の混合光でコードAの情報が読み取れた場合に、30%引きの値引きを行う。POS端末100は、緑色光のみでコードAの情報が読み取れた場合に、20%引きの値引きを行う。すなわち、複数の色の混合光で読み取りができた場合には、該複数の色の光のそれぞれに対応付けられた値引きのうち、最も大きい値引きが適用される。POS端末100は、2つ以上の色の単色光(赤色光、青色光、又は緑色光)でコードAの情報が読み取れる場合には、値引き線Bが引かれていないものと判定し、値引き無しで商品の販売を行う。図20に示す各組み合わせに対応付けられた値引きは一例であり、POS端末100に予め任意に定められる。
図21、22は、本実施形態に係るコード読取方法のフローチャートを示す図である。図21はコード読取方法のフローチャートの前半部分を示し、図22はコード読取方法のフローチャートの後半部分を示す。コード読取方法は、例えばPOS端末100上で店員が商品に付されたコードの読み取りを開始する操作を行うことによって開始される。
図21のステップS501〜S516は、図16のステップS401〜S416と同様である。ただし、赤色光、青色光および緑色光のいずれでもコードAの情報が読み取れない場合の処理(ステップS514のNO)は、図16の処理(ステップS414のNO)とは異なる。
赤色光、青色光および緑色光のいずれでもコードAの情報が読み取れない場合には(ステップS514のNO)、次に光色制御部110は、コードスキャナ10を制御して赤色光および青色光の混合光をコードAに照射する(ステップS517)。コード読取部120は、コードスキャナ10からコードAからの光を示す信号を受け取り、コードAの空白の領域および線の領域を区別するための閾値を単色光の場合よりも低い低閾値C2(ここでは最大電圧差の30%)に設定した上で、コードAからの光を所定の規則で復号する。復号の結果、赤色光および青色光の混合光でコードAの情報が読み取れる場合には(ステップS518のYES)、値引き処理部140は値引きを行うことを判定する。商品情報取得部130はコードAから読み取られた商品の識別子に基づいてPLUサーバ30から商品情報(PLUデータ)を取得し(ステップS519)、値引き処理部140は、読み取りができた赤色光および青色光の混合光に対応する第1の値引き(例えば50%引き)を適用した上で、該商品情報を会計対象として登録する(ステップS520)。
復号の結果、赤色光および青色光の混合光でコードAの情報が読み取れない場合には(ステップS518のNO)、次に光色制御部110は、コードスキャナ10を制御して赤色光および緑色光の混合光をコードAに照射する(ステップS521)。コード読取部120は、コードスキャナ10からコードAからの光を示す信号を受け取り、コードAの空白の領域および線の領域を区別するための閾値を単色光の場合よりも低い低閾値C2に設定した上で、コードAからの光を所定の規則で復号する。復号の結果、赤色光および緑色光の混合光でコードAの情報が読み取れる場合には(ステップS522のYES)、値引き処理部140は値引きを行うことを判定する。商品情報取得部130はコードAから読み取られた商品の識別子に基づいてPLUサーバ30から商品情報(PLUデータ)を取得し(ステップS519)、値引き処理部140は、読み取りができた赤色光および緑色光の混合光に対応する第1の値引き(例えば50%引き)を適用した上で、該商品情報を会計対象として登録する(ステップS520)。
復号の結果、赤色光および青色光の混合光でコードAの情報が読み取れない場合には(ステップS522のNO)、次に光色制御部110は、コードスキャナ10を制御して青色光および緑色光の混合光をコードAに照射する(ステップS523)。コード読取部120は、コードスキャナ10からコードAからの光を示す信号を受け取り、コードAの空白の領域および線の領域を区別するための閾値を単色光の場合よりも低い低閾値C2に設定した上で、コードAからの光を所定の規則で復号する。復号の結果、青色光および緑色光の混合光でコードAの情報が読み取れる場合には(ステップS524のYES)、値引き処理部140は値引きを行うことを判定する。商品情報取得部130はコードAから読み取られた商品の識別子に基づいてPLUサーバ30から商品情報(PLUデータ)を取得し(ステップS525)、値引き処理部140は、読み取りができた青色光および緑色光の混合光に対応する第2の値引き(例えば30%引き)を適用した上で、該商品情報を会計対象として登録する(ステップS526)。
復号の結果、青色光および緑色光の混合光でコードAの情報が読み取れない場合には(ステップS524のNO)、次に光色制御部110は、コードスキャナ10を制御して赤色光、青色光および緑色光の混合光をコードAに照射する(ステップS527)。コード読取部120は、コードスキャナ10からコードAからの光を示す信号を受け取り、コードAの空白の領域および線の領域を区別するための閾値を単色光の場合よりも低い低閾値C2に設定した上で、コードAからの光を所定の規則で復号する。復号の結果、赤色光、青色光および緑色光の混合光でコードAの情報が読み取れる場合には(ステップS528のYES)、値引き処理部140は値引きを行うことを判定する。商品情報取得部130はコードAから読み取られた商品の識別子に基づいてPLUサーバ30から商品情報(PLUデータ)を取得し(ステップS529)、値引き処理部140は、読み取りができた赤色光、青色光および緑色光の混合光に対応する第1の値引き(例えば50%引き)を適用した上で、該商品情報を会計対象として登録する(ステップS530)。
赤色光、青色光および緑色光の混合光でコードAの情報が読み取れない場合には(ステップS528のNO)、ステップS501に戻ってコードAの読み取りが繰り返される。
図21、22のフローチャートは一例であり、本実施形態の機能が損なわれない限り、ステップの順序や内容は適宜変更されてよい。
POS端末100のCPU101(あるいはコードスキャナ10のCPU13)は、図21、22に示すコード読取方法に含まれる各ステップ(工程)の主体となる。すなわち、CPU101は、図21、22に示すコード読取方法を実行するためのコード読取プログラムをメモリ102又は記憶装置103から読み出し、該プログラムを実行してPOS端末100の各部を制御することによって図21、22に示すコード読取方法を実行する。
本実施形態では、値引き線Bの色を赤色、青色および緑色としたが、その他の色(例えば第3の実施形態で説明した中間色)を用いてもよい。また、コードAの背景色は白としたが、その他の色でもよく、その場合には読み取りに用いられる閾値を適宜変更すればよい。
このように、本実施形態ではコードAの情報の読み取りができた光の色ごとに異なる値引きを行うことができるため、異なる色の値引き線Bの色を引くことによって値引きを細かく制御することができる。さらに、コードA上に複数の色の値引き線Bが引かれている場合にも値引きの判定ができるため、商品に値引き線Bを引いた後にさらに別の値引き線Bを引くことによって該商品に適用される値引きを変更することができる。
(その他の実施形態)
図23は、上述の各実施形態に係るPOS端末100の概略構成図である。図23には、POS端末100が商品に付されているコードに2つの異なる色の光を照射することによって、コードの情報を読み取るとともに、値引き線の存在を検出して値引きを行うコード読取装置として機能するための構成例が示されている。POS端末100は、商品に付されているコードからの反射光に基づいて前記コードの情報を読み取るコード読取部120(読取部)と、第1の光を前記コードに照射する際に前記コードの情報を読み取れず、前記第1の光とは異なる第2の光を前記コードに照射する際に前記コードの情報を読み取れる場合に、前記商品に対して前記第2の光に対応付けられた値引きを行う値引き処理部140(処理部)と、を備える。また、図4に示す定置型のコードスキャナ10もコード読取装置として構成し得る。
図23は、上述の各実施形態に係るPOS端末100の概略構成図である。図23には、POS端末100が商品に付されているコードに2つの異なる色の光を照射することによって、コードの情報を読み取るとともに、値引き線の存在を検出して値引きを行うコード読取装置として機能するための構成例が示されている。POS端末100は、商品に付されているコードからの反射光に基づいて前記コードの情報を読み取るコード読取部120(読取部)と、第1の光を前記コードに照射する際に前記コードの情報を読み取れず、前記第1の光とは異なる第2の光を前記コードに照射する際に前記コードの情報を読み取れる場合に、前記商品に対して前記第2の光に対応付けられた値引きを行う値引き処理部140(処理部)と、を備える。また、図4に示す定置型のコードスキャナ10もコード読取装置として構成し得る。
本発明は、上述の実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
上述の各実施形態の機能を実現するように該実施形態の構成を動作させるプログラム(例えば、図8、11、16、21および22に示す処理をPOS端末100に実行させるプログラム)を記録媒体に記録させ、該記録媒体に記録されたプログラムをコードとして読み出し、コンピュータにおいて実行する処理方法も各実施形態の範疇に含まれる。すなわち、コンピュータ読取可能な記録媒体も各実施形態の範囲に含まれる。また、上述のコンピュータプログラムが記録された記録媒体はもちろん、そのコンピュータプログラム自体も各実施形態に含まれる。
該記録媒体としては例えばフロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、磁気テープ、不揮発性メモリカード、ROMを用いることができる。また該記録媒体に記録されたプログラム単体で処理を実行しているものに限らず、他のソフトウェア、拡張ボードの機能と共同して、OS上で動作して処理を実行するものも各実施形態の範疇に含まれる。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
商品に付されているコードからの反射光に基づいて前記コードの情報を読み取る読取部と、
第1の光を前記コードに照射する際に前記コードの情報を読み取れず、前記第1の光とは異なる第2の光を前記コードに照射する際に前記コードの情報を読み取れる場合に、前記商品に対して前記第2の光に対応付けられた値引きを行う処理部と、
を備えるコード読取装置。
商品に付されているコードからの反射光に基づいて前記コードの情報を読み取る読取部と、
第1の光を前記コードに照射する際に前記コードの情報を読み取れず、前記第1の光とは異なる第2の光を前記コードに照射する際に前記コードの情報を読み取れる場合に、前記商品に対して前記第2の光に対応付けられた値引きを行う処理部と、
を備えるコード読取装置。
(付記2)
前記第1の光および前記第2の光のどちらかを前記コードへ照射する制御を行う制御部をさらに備えることを特徴とする、付記1に記載のコード読取装置。
前記第1の光および前記第2の光のどちらかを前記コードへ照射する制御を行う制御部をさらに備えることを特徴とする、付記1に記載のコード読取装置。
(付記3)
前記第2の光は、少なくとも2つの光の混合光であり、
前記処理部は、前記混合光に対応付けられた前記値引きを行うことを特徴とする、付記1又は2に記載のコード読取装置。
前記第2の光は、少なくとも2つの光の混合光であり、
前記処理部は、前記混合光に対応付けられた前記値引きを行うことを特徴とする、付記1又は2に記載のコード読取装置。
(付記4)
前記処理部は、前記混合光に含まれる前記少なくとも2つの光にそれぞれ対応付けられた前記値引きのうち、最も大きい前記値引きを行うことを特徴とする、付記3に記載のコード読取装置。
前記処理部は、前記混合光に含まれる前記少なくとも2つの光にそれぞれ対応付けられた前記値引きのうち、最も大きい前記値引きを行うことを特徴とする、付記3に記載のコード読取装置。
(付記5)
前記第1の光および前記第2の光が、それぞれ赤色光、青色光、緑色光および中間色光のいずれか1つであることを特徴とする、付記1〜4のいずれか一項に記載のコード読取装置。
前記第1の光および前記第2の光が、それぞれ赤色光、青色光、緑色光および中間色光のいずれか1つであることを特徴とする、付記1〜4のいずれか一項に記載のコード読取装置。
(付記6)
前記第1の光が第1の中間色光であり、前記第2の光が前記第1の中間色光とは異なる第2の中間色光であることを特徴とする、付記1〜4のいずれか一項に記載のコード読取装置。
前記第1の光が第1の中間色光であり、前記第2の光が前記第1の中間色光とは異なる第2の中間色光であることを特徴とする、付記1〜4のいずれか一項に記載のコード読取装置。
(付記7)
商品に付されているコードからの反射光に基づいて前記コードの情報を読み取る工程と、
第1の光を前記コードに照射する際に前記コードの情報を読み取れず、前記第1の光とは異なる第2の光を前記コードに照射する際に前記コードの情報を読み取れる場合に、前記商品に対して前記第2の光に対応付けられた値引きを行う工程と、
を有するコード読取方法。
商品に付されているコードからの反射光に基づいて前記コードの情報を読み取る工程と、
第1の光を前記コードに照射する際に前記コードの情報を読み取れず、前記第1の光とは異なる第2の光を前記コードに照射する際に前記コードの情報を読み取れる場合に、前記商品に対して前記第2の光に対応付けられた値引きを行う工程と、
を有するコード読取方法。
(付記8)
コンピュータに、
商品に付されているコードからの反射光に基づいて前記コードの情報を読み取る工程と、
第1の光を前記コードに照射する際に前記コードの情報を読み取れず、前記第1の光とは異なる第2の光を前記コードに照射する際に前記コードの情報を読み取れる場合に、前記商品に対して前記第2の光に対応付けられた値引きを行う工程と、
を実行させるコード読取プログラム。
コンピュータに、
商品に付されているコードからの反射光に基づいて前記コードの情報を読み取る工程と、
第1の光を前記コードに照射する際に前記コードの情報を読み取れず、前記第1の光とは異なる第2の光を前記コードに照射する際に前記コードの情報を読み取れる場合に、前記商品に対して前記第2の光に対応付けられた値引きを行う工程と、
を実行させるコード読取プログラム。
100 POS端末
110 光色制御部
120 コード読取部
130 商品情報取得部
140 値引き処理部
110 光色制御部
120 コード読取部
130 商品情報取得部
140 値引き処理部
Claims (8)
- 商品に付されているコードからの反射光に基づいて前記コードの情報を読み取る読取部と、
第1の光を前記コードに照射する際に前記コードの情報を読み取れず、前記第1の光とは異なる第2の光を前記コードに照射する際に前記コードの情報を読み取れる場合に、前記商品に対して前記第2の光に対応付けられた値引きを行う処理部と、
を備えるコード読取装置。 - 前記第1の光および前記第2の光のどちらかを前記コードへ照射する制御を行う制御部をさらに備えることを特徴とする、請求項1に記載のコード読取装置。
- 前記第2の光は、少なくとも2つの光の混合光であり、
前記処理部は、前記混合光に対応付けられた前記値引きを行うことを特徴とする、請求項1又は2に記載のコード読取装置。 - 前記処理部は、前記混合光に含まれる前記少なくとも2つの光にそれぞれ対応付けられた前記値引きのうち、最も大きい前記値引きを行うことを特徴とする、請求項3に記載のコード読取装置。
- 前記第1の光および前記第2の光が、それぞれ赤色光、青色光、緑色光および中間色光のいずれか1つであることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載のコード読取装置。
- 前記第1の光が第1の中間色光であり、前記第2の光が前記第1の中間色光とは異なる第2の中間色光であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載のコード読取装置。
- 商品に付されているコードからの反射光に基づいて前記コードの情報を読み取る工程と、
第1の光を前記コードに照射する際に前記コードの情報を読み取れず、前記第1の光とは異なる第2の光を前記コードに照射する際に前記コードの情報を読み取れる場合に、前記商品に対して前記第2の光に対応付けられた値引きを行う工程と、
を有するコード読取方法。 - コンピュータに、
商品に付されているコードからの反射光に基づいて前記コードの情報を読み取る工程と、
第1の光を前記コードに照射する際に前記コードの情報を読み取れず、前記第1の光とは異なる第2の光を前記コードに照射する際に前記コードの情報を読み取れる場合に、前記商品に対して前記第2の光に対応付けられた値引きを行う工程と、
を実行させるコード読取プログラム。
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