JP6299702B2 - 自動車用骨格部品および自動車用骨格部品の製造方法 - Google Patents

自動車用骨格部品および自動車用骨格部品の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6299702B2
JP6299702B2 JP2015154709A JP2015154709A JP6299702B2 JP 6299702 B2 JP6299702 B2 JP 6299702B2 JP 2015154709 A JP2015154709 A JP 2015154709A JP 2015154709 A JP2015154709 A JP 2015154709A JP 6299702 B2 JP6299702 B2 JP 6299702B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steel plate
shaped cross
substantially hat
sectional shape
welding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015154709A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017030647A (ja
Inventor
亜怜 原
亜怜 原
木谷 靖
靖 木谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
JFE Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JFE Steel Corp filed Critical JFE Steel Corp
Priority to JP2015154709A priority Critical patent/JP6299702B2/ja
Publication of JP2017030647A publication Critical patent/JP2017030647A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6299702B2 publication Critical patent/JP6299702B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Body Structure For Vehicles (AREA)
  • Laser Beam Processing (AREA)

Description

本発明は、自動車用骨格部品および自動車用骨格部品の製造方法に関する。
従来から、フランジ部分を有する自動車用骨格部品の溶接には、抵抗スポット溶接が用いられている。しかし、抵抗スポット溶接は、時間がかかるという問題や、分流によって発熱量が低下するために、溶接点のピッチを狭く出来ないという問題、さらには溶接機のガンによる空間的な制約を受けるという問題があり、近年では、従来のスポット溶接に加えて、レーザ溶接を利用することが検討されている。
例えば、特許文献1には、レーザ・アークハイブリッド溶接方法を用いて製造される、「断面形状が略ハット形状のフレーム部品のフランジ部と、該フランジ部に対向して配置する他のフレーム部品またはパネル部品とを溶接して閉断面を構成する自動車用骨格部品であって、溶接位置座標を、前記フランジ部と前記他のフレーム部品またはパネル部品との接触位置の端部を0とし、前記フランジ部のフランジ外端側を(−)、前記略ハット形状における縦壁側を(+)とした座標系で表し、前記略ハット形状の縦壁部とフランジ部を繋ぐ円弧状部の半径をR(mm)としたときに、下式で表される位置Xを片側溶接方法にて連続溶接してなることを特徴とする自動車用骨格部品。
+√(2Ra−a)≧X>1.5 ただし、R≧2 (単位:mm)
a:溶接可能な間隙量」が開示されている。
また、特許文献2には、「折り曲げ部、および該折り曲げ部に続くフランジを有する一の鋼板と、他の一または複数の鋼板とを前記フランジで重ね合わせ、該重ね合わせ部に、第1のレーザ溶接を行って第1のレーザ溶接部を形成し、該第1のレーザ溶接部の温度がMf点未満に低下した後に、形成された前記第1のレーザ溶接部に関して前記折り曲げ部の反対側となる前記第1のレーザ溶接部の近傍の領域に、第2のレーザ溶接を行って第2のレーザ溶接部を形成するとともに、該第2のレーザ溶接により前記第1のレーザ溶接部の熱影響部を焼き戻し処理して当該熱影響部の硬さを前記第2のレーザ溶接部の熱影響部の硬さの90%以下とすることによってレーザ溶接構造部材を製造することを特徴とするレーザ溶接構造部材の製造方法」が開示されている。
また、特許文献3には、「少なくとも一方がハット型断面形状鋼板からなる閉断面構造の衝撃吸収部材において、前記ハット型断面形状鋼板のフランジ部の長手方向に沿って断続的に形成された溶接ビードの1箇所当たりの溶接長Lと溶接ピッチλの比(L/λ)が0.2以上0.95以下であり、かつ前記フランジ部の重ね合わせ面での溶融幅Wと板厚tの比(W/t)が1.0以上、3.0以下であることを特徴とする衝撃吸収特性に優れた衝撃吸収部材」が開示されている。
特開2012−240118号公報 特開2010−12504号公報 特開2006−142917号公報
しかしながら、特許文献1では、略ハット形状のフランジ部と、他の部品とが接触していない部分を連続溶接するため、入熱量が多くなって熱歪が大きくなり、寸法精度が落ちるという問題がある。
また、特許文献3は、衝撃吸収特性に着目したものであり、はく離強度については何ら考慮されていない。そのため、特許文献3の範囲を満たす部品であっても、十分なはく離強度を得ることができないという問題がある。
本発明は、このような問題点に対してなされたものであり、十分なはく離強度を確保しながら、熱歪による変形を低減させて寸法精度を向上させることができる自動車用骨格部品および自動車用骨格部品の製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記のような目的を達成するために、以下のような特徴を有している。
[1] 一方が略ハット型断面形状の鋼板であり、他方が略ハット型断面形状の鋼板またはパネル形状の鋼板であり、前記一方の略ハット型断面形状の鋼板のフランジ部と、他方の略ハット型断面形状の鋼板またはパネル形状の鋼板とを重ね合わせて溶接することで閉断面が構成された自動車用骨格部品であって、
一方の略ハット型断面形状の鋼板と、他方の略ハット型断面形状の鋼板またはパネル形状の鋼板との接触部の閉断面側の端部を0とし、前記フランジ部のフランジ外端側を(−)、前記一方の略ハット型断面形状の鋼板の略ハット形状における縦壁側を(+)とした座標系で表したときに、溶接位置座標が下式で表される位置Xにおいて片側溶接にて溶接されており、
前記フランジ部の長手方向に沿って断続的に形成された溶接ビードにおける、溶接ピッチλに対する1箇所当たりの溶接長lの比(l/λ)が0.4以上0.7未満であり、かつ、前記一方の略ハット型断面形状の鋼板の板厚tに対する前記フランジ部の重ね合わせ面での溶融幅wの比(w/t)が0.3以上かつ1.0以下である自動車用骨格部品。
−4t≦X≦−2t
ただし、tは、一方の略ハット型断面形状の鋼板の板厚であり、t≦2.0 (単位:mm)をみたす。
[2] 一方の略ハット型断面形状の鋼板と、他方の略ハット型断面形状の鋼板またはパネル形状の鋼板は、引張強度が980MPa以上である板厚1.0〜2.0mmの高張力鋼板であり、成分組成が、質量%で、0.07%<C≦0.25%、P+S<0.03%、Mn≧1.8%、Si>1.2%を満たす[1]に記載の自動車用骨格部品。
[3] 一方が略ハット型断面形状の鋼板であり、他方が略ハット型断面形状の鋼板またはパネル形状の鋼板であり、前記一方の略ハット型断面形状の鋼板のフランジ部と、他方の略ハット型断面形状の鋼板またはパネル形状の鋼板とを重ね合わせて溶接することで閉断面が構成された自動車用骨格部品の製造方法であって、
一方の略ハット型断面形状の鋼板と、他方の略ハット型断面形状の鋼板またはパネル形状の鋼板との接触部の閉断面側の端部を0とし、前記フランジ部のフランジ外端側を(−)、前記一方の略ハット型断面形状の鋼板の略ハット形状における縦壁側を(+)とした座標系で表したときに、溶接位置座標が下式で表される位置Xを片側溶接にて溶接し、
前記フランジ部の長手方向に沿って断続的に溶接ビードを形成し、
溶接ピッチλに対する1箇所当たりの溶接長lの比(l/λ)が0.4以上0.7未満であり、かつ、前記一方の略ハット型断面形状の鋼板の板厚tに対する前記フランジ部の重ね合わせ面での溶融幅wの比(w/t)が0.3以上かつ1.0以下となるように溶接する自動車用骨格部品の製造方法。
−4t≦X≦−2t
ただし、tは、一方の略ハット型断面形状の鋼板の板厚であり、t≦2.0 (単位:mm)をみたす。
[4] 一方の略ハット型断面形状の鋼板と、他方の略ハット型断面形状の鋼板またはパネル形状の鋼板は、引張強度が980MPa以上である板厚1.0〜2.0mmの高張力鋼板であり、成分組成が、質量%で、0.07%<C≦0.25%、P+S<0.03%、Mn≧1.8%、Si>1.2%を満たす[3]に記載の自動車用骨格部品の製造方法。
本発明によれば、自動車用骨格部品の十分なはく離強度を確保しながら、熱歪による変形を低減させて寸法精度を向上させることができる。
本発明の実施の形態に係る自動車用骨格部品を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る自動車用骨格部品の溶接ビード周辺を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係る自動車用骨格部品の一部の平面図である。 実施例におけるはく離試験片を示す図である。 実施例における溶接ピッチλと溶接長lとの関係を示す図である。
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る自動車用骨格部品の構成を示す斜視図である。
本発明に係る自動車用骨格部品は、略ハット型断面形状の鋼板1とパネル形状の鋼板2を有している。略ハット型断面形状の鋼板1は、縦壁部1aとフランジ部1bを有している。略ハット型断面形状の鋼板1のフランジ部1bとパネル形状の鋼板2とを重ね合わせ、重ね合わせた場所に、フランジ部1bの長手方向に沿って断続的にレーザ10を照射することで、直線状の溶接ビード3をフランジ部1bの長手方向に沿って断続的に形成する。略ハット型断面形状の鋼板1とパネル形状の鋼板2とで閉断面が構成される。
図2は、本発明の実施の形態に係る自動車用骨格部品の溶接ビード周辺を示す断面図である。本発明に係る自動車用骨格部品は、溶接位置座標を、略ハット型断面形状の鋼板1とパネル形状の鋼板2との接触部の閉断面側の端部を0とし、フランジ部1bのフランジ外端側を(−)、略ハット形状における縦壁部1a側を(+)とした座標系で表したときに、下式で表される位置Xが片側溶接方法にて溶接されている。
−4t≦X≦−2t
ただし、tは、略ハット型断面形状の鋼板1の板厚であり、t≦2.0 (単位:mm)をみたす。
溶接位置Xを、上式のように設定した理由は以下の通りである。
溶接位置Xを−2tよりも、略ハット型断面形状の鋼板1とパネル形状の鋼板2との接触部の閉断面側の端部(0)に近づけると、L字引張試験の際に、溶接ビード3部分より破断し、はく離強度も低くなる。
一方、溶接位置Xを−4tよりも略ハット型断面形状の鋼板1とパネル形状の鋼板2との閉断面側の接触部の端部(0)から遠ざけると、溶接ビード3にかかるモーメントが大きくなり、はく離強度が低くなる。
そのため、溶接位置Xを、−4t≦X≦−2tと規定した。
さらに、本発明に係る自動車用骨格部品は、溶接ビード3における、溶接ピッチλに対する1箇所当たりの溶接長lの比(l/λ)が0.4以上0.7未満であり、かつ、略ハット型断面形状の鋼板1のフランジ部1bの板厚tに対する略ハット型断面形状の鋼板1の重ね合わせ面での溶融幅w(図2)の比(w/t)が0.3以上かつ1.0以下となるように溶接ビード3が形成されている。
なお、図3に示すように、溶接ピッチλは、隣接する溶接ビード3の長手方向の中心間の距離であり、溶接長lは、溶接ビード3の長手方向の長さである。
溶接ピッチλに対する1箇所当たりの溶接長lの比(l/λ)を、上述のように設定した理由は以下の通りである。
溶接ピッチλに対する1箇所当たりの溶接長lの比(l/λ)が小さい方が、熱歪による変形を評価するための指標となる角変形(縦壁部1aとフランジ部1bのなす角の溶接前後の変化量)の抑制の観点からは有利である。そのため、この効果を十分に得るために、上限値を0.7未満とした。しかしながら、はく離強度を確保するために最低限必要な溶接長lが決まっているため、その溶接長lに対応する値(0.4)を下限とした。
略ハット型断面形状の鋼板1の板厚tに対するフランジ部1bの重ね合わせ面での溶融幅wの比(w/t)を上述のように設定した理由は以下の通りである。
略ハット型断面形状の鋼板1の板厚tに対する重ね合わせ面での溶融幅wの比(w/t)が0.3未満の場合には、溶接ビード3の強度が不足して引張試験中に溶接ビード3で破断し、十分なはく離強度が確保できない。一方、略ハット型断面形状の鋼板1の板厚tに対する略ハット型断面形状の鋼板1の重ね合わせ面での溶融幅wの比(w/t)が1.0を超える場合には、角変形が大きくなって寸法精度が低下し、部品外観の点でも不良と判断される。
このように、本発明では、溶接位置座標を、上記のような位置Xとなるように片側溶接を行い、溶接ピッチλ、溶接長lおよび溶融幅wを所定の範囲とすることで、十分なはく離強度を確保しながら、熱歪による変形を低減して寸法精度を向上させることができる。
なお、本発明を適用する略ハット形状のフレーム部品1と、パネル形状の鋼板2は、いずれも、引張強度が980MPa以上である板厚1.0〜2.0mmの高張力鋼板であり、成分組成が、質量%で、0.07%<C≦0.25%、P+S<0.03%、Mn≧1.8%、Si>1.2%を満たし、残部がFeおよび不可避的不純物であることが好ましい。なお、必要に応じて、Cu、Ni、Cr、Mo、Nb、V、Ti、Alなどの添加元素を加えてもよい。
以下に、各成分の限定理由を述べる。なお、成分組成の説明における「%」は、質量%を示すものとする。
[0.07%<C≦0.25%]
Cは、微細な炭化物を形成し、析出強化(分散強化)により鋼板の強度を増加させる作用を有する元素である。このような効果を得て、所望の高強度を確保するためには、0.07%以上の含有を必要とする。一方、0.25%を超える含有は、粗大な炭化物の析出を招き、所望の高強度および加工性を確保できなくなる。
[P+S<0.03%]
Pは、偏析傾向が強く、多量の含有は延靭性の低下を招く。Sは、Mn、Ti等と結合し、鋼中では硫化物として存在し、多量の含有は同じく延靭性の低下を招く。したがって、本発明では、PおよびSは、できるだけ低減することが好ましいが、精錬コストの高騰を招くため、P+S<0.03%とする。
[Mn≧1.8%]
Mnは、固溶して鋼板の強度を増加させるとともに、γ→α変態点を低下させ、焼入れ性を向上させる作用を有する元素である。γ→α変態点が低温である場合には、巻き取り前には炭化物の析出が抑制され、微細炭化物を析出させることができる。このような効果を確保するためには、1.8%以上の含有を必要とする。
[Si>1.2%]
Siは、固溶して、鋼板の強度を増加する作用を有する元素であり、このような効果を確保するためには、1.2%より多く含有することを要する。
本発明は、自動車用骨格部品のうちセンターピラーに適用することが好ましい。センターピラーでは、はく離強度を確保することが重要であり、本発明をセンターピラーに適用することで、十分なはく離強度を有するセンターピラーを提供することができる。
また、上述では、略ハット型断面形状の鋼板1とパネル形状の鋼板2とを溶接して自動車用骨格部品を構成するとして説明したが、略ハット型断面形状の鋼板1を2つ用意し、2つの略ハット型断面形状の鋼板1のフランジ部1b同士を重ね合わせた自動車用骨格部品としてもよい。
引張強さが980MPaクラス、1180MPaクラス、板厚が1.2mm、1.6mm、1.8mmである鋼板を用い、図4に示すように、L字の断面形状に曲げ加工を施した。L字の鋼板8は、長辺8aと短辺8bを有しており、長辺8aが自動車用骨格部品の略ハット型断面形状の鋼板1の縦壁部1aに相当し、短辺8bがフランジ部1bに相当している。同じ鋼種・同じ板厚のL字の鋼板8を、短辺8b同士で重ね合わせた後、重ね合わせた部分を長手方向に断続的にレーザ溶接して溶接ビード3を形成し、試験片を作製した。L字の鋼板8は、幅100mm、長辺8aの長さ120mm、短辺8bの長さ30mmである。
レーザ溶接により形成する溶接ビードの条件を、表1に示す。溶接位置座標を、試験片のフランジ部同士の接触部の縦壁部1a側の端部を0とし、試験片のフランジ外端側を(−)、試験片における縦壁側を(+)とした座標系で表した時の溶接位置をX、溶接ピッチλに対する1箇所当たりの溶接長lの比をl/λ、L字の鋼板8の板厚tに対するL字の鋼板8の重ね合わせ面での溶融幅wの比をw/tとし、それぞれの値を種々変えて試験を行った。図5に、実施例における溶接ピッチλと溶接長lとの関係を示す。
なお、溶融幅wは、L字の鋼板8の鋼板重ね合わせ面における複数の溶接ビード3の幅の平均値を示し、溶接後に、溶接ビード3周辺の断面観察をして測定した。
レーザ溶接にはファイバーレーザを用いた。レーザ溶接では、レーザ出力、上側のL字の鋼板表面(8b)でのビーム直径、および溶接速度を調節し、溶接ビード3の溶融幅wを調整した。溶接は大気中で行った。
表1に、引張試験および角変形の計測結果を示す。また、表1の鋼の化学組成を表2に示す。
なお、引張試験は10mm/minの速度で行い、角変形の計測はレーザ変位計で溶接後の鋼板の変形量を計測し、試験片寸法より角度(図4における溶接前と溶接後の角度θの変化量[rad])に換算して行った。
板厚1.6mmの試験片では、No.4の試験片のはく離強度、角変形量を基準とし、この基準値に対するはく離強度が10%以上低い、もしくは角変形量が10%より多いものを「NG」とした。
板厚1.2mmの試験片では、No.16の試験片のはく離強度、角変形量を基準とし、この基準値に対するはく離強度が10%以上低い、もしくは角変形量が10%より多いものを「NG」とした。
板厚1.8mmの試験片では、No.21の試験片のはく離強度、角変形量を基準とし、この基準値に対するはく離強度が10%以上低い、もしくは角変形量が10%より多いものを「NG」とした。
Figure 0006299702
Figure 0006299702
1 略ハット型断面形状の鋼板
1a 縦壁部
1b フランジ部
2 パネル形状の鋼板
3 溶接ビード
8 L字の鋼板
8a 長辺
8b 短辺

Claims (4)

  1. 一方が略ハット型断面形状の鋼板であり、他方が略ハット型断面形状の鋼板またはパネル形状の鋼板であり、前記一方の略ハット型断面形状の鋼板のフランジ部と、他方の略ハット型断面形状の鋼板またはパネル形状の鋼板とを重ね合わせて溶接することで閉断面が構成された自動車用骨格部品であって、
    一方の略ハット型断面形状の鋼板と、他方の略ハット型断面形状の鋼板またはパネル形状の鋼板との接触部の閉断面側の端部を0とし、前記フランジ部のフランジ外端側を(−)、前記一方の略ハット型断面形状の鋼板の略ハット形状における縦壁側を(+)とした座標系で表したときに、溶接位置座標が下式で表される位置Xにおいて片側溶接にて溶接されており、
    前記フランジ部の長手方向に沿って断続的に形成された溶接ビードにおける、溶接ピッチλに対する1箇所当たりの溶接長lの比(l/λ)が0.4以上0.7未満であり、かつ、前記一方の略ハット型断面形状の鋼板の板厚tに対する前記フランジ部の重ね合わせ面での溶融幅wの比(w/t)が0.3以上かつ1.0以下である自動車用骨格部品。
    −4t≦X≦−2t
    ただし、tは、一方の略ハット型断面形状の鋼板の板厚であり、t≦2.0 (単位:mm)をみたす。
  2. 一方の略ハット型断面形状の鋼板と、他方の略ハット型断面形状の鋼板またはパネル形状の鋼板は、引張強度が980MPa以上である板厚1.0〜2.0mmの高張力鋼板であり、成分組成が、質量%で、0.07%<C≦0.25%、P+S<0.03%、Mn≧1.8%、Si>1.2%を満たす請求項1に記載の自動車用骨格部品。
  3. 一方が略ハット型断面形状の鋼板であり、他方が略ハット型断面形状の鋼板またはパネル形状の鋼板であり、前記一方の略ハット型断面形状の鋼板のフランジ部と、他方の略ハット型断面形状の鋼板またはパネル形状の鋼板とを重ね合わせて溶接することで閉断面が構成された自動車用骨格部品の製造方法であって、
    一方の略ハット型断面形状の鋼板と、他方の略ハット型断面形状の鋼板またはパネル形状の鋼板との接触部の閉断面側の端部を0とし、前記フランジ部のフランジ外端側を(−)、前記一方の略ハット型断面形状の鋼板の略ハット形状における縦壁側を(+)とした座標系で表したときに、溶接位置座標が下式で表される位置Xを片側溶接にて溶接し、
    前記フランジ部の長手方向に沿って断続的に溶接ビードを形成し、
    溶接ピッチλに対する1箇所当たりの溶接長lの比(l/λ)が0.4以上0.7未満であり、かつ、前記一方の略ハット型断面形状の鋼板の板厚tに対する前記フランジ部の重ね合わせ面での溶融幅wの比(w/t)が0.3以上かつ1.0以下となるように溶接する自動車用骨格部品の製造方法。
    −4t≦X≦−2t
    ただし、tは、一方の略ハット型断面形状の鋼板の板厚であり、t≦2.0 (単位:mm)をみたす。
  4. 一方の略ハット型断面形状の鋼板と、他方の略ハット型断面形状の鋼板またはパネル形状の鋼板は、引張強度が980MPa以上である板厚1.0〜2.0mmの高張力鋼板であり、成分組成が、質量%で、0.07%<C≦0.25%、P+S<0.03%、Mn≧1.8%、Si>1.2%を満たす請求項3に記載の自動車用骨格部品の製造方法。
JP2015154709A 2015-08-05 2015-08-05 自動車用骨格部品および自動車用骨格部品の製造方法 Active JP6299702B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015154709A JP6299702B2 (ja) 2015-08-05 2015-08-05 自動車用骨格部品および自動車用骨格部品の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015154709A JP6299702B2 (ja) 2015-08-05 2015-08-05 自動車用骨格部品および自動車用骨格部品の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017030647A JP2017030647A (ja) 2017-02-09
JP6299702B2 true JP6299702B2 (ja) 2018-03-28

Family

ID=57987512

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015154709A Active JP6299702B2 (ja) 2015-08-05 2015-08-05 自動車用骨格部品および自動車用骨格部品の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6299702B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018001197A (ja) * 2016-06-29 2018-01-11 株式会社神戸製鋼所 レーザ溶接継手およびレーザ溶接継手の製造方法
JP6852797B2 (ja) * 2018-05-21 2021-03-31 Jfeスチール株式会社 重ねレーザ溶接継手、重ねレーザ溶接継手の製造方法および自動車用骨格部品
KR102262703B1 (ko) * 2018-10-31 2021-06-10 닛폰세이테츠 가부시키가이샤 자동차 골격 부재
CN109530916A (zh) * 2018-12-20 2019-03-29 中国航空制造技术研究院 T型接头的激光焊接装置及焊接变形的控制方法
KR102603852B1 (ko) * 2019-03-28 2023-11-17 제이에프이 스틸 가부시키가이샤 겹침 레이저 용접 이음매와 그 제조 방법 및 자동차 차체용 구조 부재

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3381336B2 (ja) * 1993-11-04 2003-02-24 日産自動車株式会社 強度部材
JP2002079388A (ja) * 2000-09-06 2002-03-19 Nippon Steel Corp 軸圧潰時の衝撃吸収に優れた衝撃吸収部材のレーザ溶接方法
US20060005503A1 (en) * 2004-07-07 2006-01-12 Jeffrey Bladow Reinforced structural member and method for its manufacture
EP2921570A4 (en) * 2012-11-14 2015-12-09 Jfe Steel Corp AUTOMOTIVE COLLISION ENERGY ABSORBER ELEMENT AND MANUFACTURING METHOD THEREOF
WO2014163203A1 (ja) * 2013-04-04 2014-10-09 新日鐵住金株式会社 自動車用構造部材、及びその製造方法
JP6191263B2 (ja) * 2013-06-17 2017-09-06 新日鐵住金株式会社 重ね溶接部材およびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017030647A (ja) 2017-02-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3243595B1 (en) Method of welding overlapped portion, method of manufacturing overlap-welded member, overlap-welded member, and automotive part
JP6299702B2 (ja) 自動車用骨格部品および自動車用骨格部品の製造方法
US8276954B2 (en) Bumper system
KR102129194B1 (ko) 겹치기 레이저 용접 조인트, 그 용접 조인트의 제조 방법 및 자동차용 골격 부품
RU2458769C2 (ru) Плоская сварная заготовка из двух стальных листов
US20100086803A1 (en) Hot-formed profile
JP6443319B2 (ja) 重ねレーザスポット溶接継手および該溶接継手の製造方法
JP5154672B2 (ja) 自動車用骨格部品
WO2018061526A1 (ja) レーザ溶接継手の製造方法、レーザ溶接継手および自動車用骨格部品
JP2016032834A (ja) 重ね溶接部材、重ね溶接部材の重ね抵抗シーム溶接方法及び重ね溶接部を備える自動車用重ね溶接部材
CN112996626A (zh) 接合结构体和接合结构体的制造方法
JP6859105B2 (ja) 重ねレーザスポット溶接継手および該溶接継手の製造方法
WO2020241500A1 (ja) スポット溶接継手、及びスポット溶接継手の製造方法
WO2023157424A1 (ja) 重ね溶接継手、自動車用骨格部材、及び重ね溶接継手の製造方法
WO2019198725A1 (ja) スポット溶接継手、スポット溶接継手を備える自動車骨格部品、及びスポット溶接継手の製造方法
JP6852797B2 (ja) 重ねレーザ溶接継手、重ねレーザ溶接継手の製造方法および自動車用骨格部品
JP6176428B1 (ja) 重ねレーザ溶接継手、該溶接継手の製造方法および自動車用骨格部品
JP2020082103A (ja) 接合構造体及び接合構造体の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170322

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171220

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180130

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180212

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6299702

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250