JP6299419B2 - コイルユニット - Google Patents

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本発明は、コイルユニットに関するものである。
近年、ケーブル等の機械的接触なしで電力を送電するために、相対させた1次(送電)コイルと2次(受電)コイルの間の電磁誘導作用を利用したワイヤレス電力伝送技術が注目されており、電気自動車(EV:Electric Vehicle)やプラグインハイブリッド車(PHEV:Plug−in Hybrid Electric Vehicle)に搭載された二次電池を充電するための給電装置としての利用の拡大が見込まれている。
しかし、このようなワイヤレス電力伝送技術では、送受電コイル間に所定の距離を設けて電力伝送を行うため、コイルから離れた場所に形成される漏洩磁界により、周囲の電子機器等に悪影響を及ぼす電磁波障害が生じる虞があった。
このような問題を解決するために、例えば特許文献1には、送信信号の供給により駆動される送信コイルと、送信コイルに対し間に遮蔽部材を介して配置されたキャンセルコイルを設け、位相反転回路によりキャンセルコイルに送信コイルに供給する送信信号と位相が180°ずれた信号を供給して駆動する送信信号キャンセル装置が開示されている。
特開平08−223094号公報
しかしながら、特許文献1に開示される技術では、送信コイルとキャンセルコイルの間に遮蔽部材を配置しているため、送電コイルユニットが大型化してしまうという課題があった。また、特許文献1に開示される技術において、送信コイルと受信コイルの相対的な位置関係が変化した場合、漏洩磁界低減効果が低くなるという課題があった。
そこで、本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、コイルユニットを大型化することなく、電力伝送効率の低下を抑制しつつ、送受電コイルに相対的な位置関係が変化したとしても、不要な漏洩磁界を低減できるコイルユニットを提供することを目的とする。
本発明に係るコイルユニットは、ワイヤレス電力伝送を行うためのコイルユニットであって、棒状または板状の磁性コアと、磁性コアに巻線が巻回された電力伝送用コイルと、電力伝送用コイルの両側であって、電力伝送用コイルと離間して、磁性コアに巻回される一対の第1および第2の補助コイルを備え、電力伝送用コイルと第1および第2の補助コイルとは互いに逆向きの磁界を発生し、第1および第2の補助コイルの巻数は電力伝送用コイルの巻数より少なく、電力伝送用コイルの長さと、第1の補助コイルの長さと、第2の補助コイルの長さとの和は、磁性コアの長さの半分以下であり、電力伝送用コイルと第1または第2の補助コイルとの間の距離に対する、磁性コアの第1または第2の補助コイルの外側に突出する長さの比率が1以下であることを特徴とする。
本発明によれば、コイルユニットは、電力伝送用コイルと離間して、磁性コアに巻回される一対の第1および第2の補助コイルを備え、電力伝送用コイルと第1および第2の補助コイルとは互いに逆向きの磁界を発生する。その結果、コイルユニットから離れた場所においては、第1および第2の補助コイルが発生する磁界と電力伝送用コイルが発生する磁界が互いに打ち消し合う。なお、第1および第2の補助コイルの巻数は電力伝送用コイルの巻数より少ないので、第1および第2の補助コイルが発生する磁界の強度が高くなり過ぎることは抑制される。さらに、電力伝送用コイルの両側に一対の第1および第2の補助コイルが配置されるので、コイルユニットと、コイルユニットと対向するコイルの相対的な位置関係が変化しても漏洩磁界低減効果が維持される。ここで、電力伝送用コイルの長さと、第1の補助コイルの長さと、第2の補助コイルの長さとの和は、磁性コアの長さの半分以下であり、第1または第2の補助コイルは、電力伝送用コイルと第1または第2の補助コイルとの間の距離に対する、磁性コアの第1または第2の補助コイルの外側に突出する長さの比率が1以下となるように配置される。そのため、コイルユニットを小型化しても、磁性コアの長さに対して、第1または第2の補助コイルが極端に電力伝送用コイルに近接して配置されることはないので、第1および第2の補助コイルが発生する磁束が電力伝送用コイルにも鎖交し、第1または第2の補助コイルによって、電力伝送用コイルが発生する磁束のうち、ワイヤレス電力伝送に寄与する磁束までも打ち消してしまうことが抑制される。その結果、コイルユニットを大型化することなく、電力伝送効率の低下を抑制できる。
好ましくは、電力伝送用コイルの巻数に対する、第1および第2の補助コイルの巻数の比率が0.5以上かつ0.8以下であるとよい。この場合、第1および第2の補助コイルが発生する磁界と電力伝送用コイルが発生する磁界の打ち消し合いにより、より効果的に電力伝送用コイルが発生する不要な漏洩磁界を低減することができる。
好ましくは、第1または第2の補助コイルの電力伝送用コイルと接続される側と逆側の巻線の終端部分から引出される引出し線は、第1または第2の補助コイルの軸方向と平行であるとよい。この場合、引出し線の周囲に誘起される磁界は第1および第2の補助コイルが発生する磁界と直交することとなる。その結果、引出し線の周囲に誘起される磁界と第1および第2の補助コイルが発生する磁界が干渉することを防ぐことができるため、第1および第2の補助コイルによって、より確実に不要な漏洩磁界を低減することができる。
以上のように、本発明によれば、コイルユニットを大型化することなく、電力伝送効率の低下を抑制しつつ、送受電コイルに相対的な位置関係が変化したとしても、不要な漏洩磁界を低減できるコイルユニットを提供することができる。
本発明に係るコイルユニットをワイヤレス電力伝送装置の送電コイルユニットとして適応した好適な実施形態に係るワイヤレス電力伝送装置を負荷とともに示すシステム構成図である。 本発明に係るコイルユニットをワイヤレス電力伝送装置の送電コイルユニットとして適応した好適な実施形態に係る送電コイルユニットを受電コイルとともに示す断面図である。 図2において、送電コイルユニットの電力伝送用コイル、および、第1および第2の補助コイルが発生する磁束を模式的に示した図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
実施形態の説明においては、本発明に係るコイルユニットをワイヤレス電力伝送装置における送電コイルユニットに適応した例を用いて説明する。なお、本発明に係るコイルユニットは、ワイヤレス電力伝送装置の送電コイルユニットおよび受電コイルユニットのどちらにでも適応可能であり、本発明に係るコイルユニットを受電コイルユニットとして適応した場合においても、不要な漏洩磁界低減の原理は送電コイルユニットとして適応した場合と同様である。
まず、図1および図2を参照して、本発明の好適な実施形態に係るコイルユニットが適応されるワイヤレス電力伝送装置の全体構成について説明する。図1は、本発明に係るコイルユニットをワイヤレス電力伝送装置の送電コイルユニットとして適応した好適な実施形態に係るワイヤレス電力伝送装置を負荷とともに示すシステム構成図である。図2は、本発明に係るコイルユニットをワイヤレス電力伝送装置の送電コイルユニットとして適応した好適な実施形態に係る送電コイルユニットを受電コイルとともに示す断面図である。
ワイヤレス電力伝送装置は、電源PWと、インバータINVと、送電コイルユニットLtuと、受電コイルLrと、整流回路DBと、を有する。なお、本実施形態に係るワイヤレス電力伝送装置を電気自動車などの車両への給電設備に適応した場合、電源PWと、インバータINVと、送電コイルユニットLtuは地面または地中に配置され、受電コイルLrと、整流回路DBは車両に搭載される。
電源PWは、直流電力を後述するインバータINVに供給する。電源PWとしては、直流電力を出力するものであれば特に制限されず、商用交流電源を整流・平滑した直流電源、二次電池、太陽光発電した直流電源、あるいはスイッチングコンバータ等のスイッチング電源装置などが挙げられる。
インバータINVは、電源PWから供給される入力直流電力を交流電力に変換する機能を有している。本実施形態では、インバータINVは、電源PWから供給される入力直流電力を交流電力に変換し、送電コイルユニットLtuに供給する。インバータINVとしては、複数のスイッチング素子がブリッジ接続されたスイッチング回路から構成される。このスイッチング回路を構成するスイッチング素子としては、例えばMOS−FET(Metal Oxide Semiconductor−Field Effect Transistor)やIBGT(Insulated Gate Bipolar Transistor)などの素子が挙げられる。
送電コイルユニットLtuは、磁性コアCtと、電力伝送用コイルLtと、第1および第2の補助コイルLtc1、Ltc2と、を備える。磁性コアCtは、棒状または板状の磁性体で構成され、磁性コアCtの長手方向は、送電コイルユニットLtuと受電コイルユニットLruとの対向方向と直交する方向となっている。磁性コアCtは電力伝送用コイルLt、および、第1および第2の補助コイルLtc1、Ltc2が効率よく磁界を発生するためのコアとしての機能を有しており、磁性コアCtは比較的透磁率の高いフェライトなどの材料で構成されることが望ましい。
電力伝送用コイルLtは、磁性コアCtに銅やアルミニウムで構成された巻線Wtを螺旋状に巻回して構成されるソレノイドコイルであり、送電コイルユニットLtuと受電コイルLrとの対向方向から見て、磁性コアCtの中央に位置する。電力伝送用コイルLtの巻数は、磁性コアCtの大きさや、送電コイルユニットLtuと受電コイルLrとの間の距離や、所望の電力伝送効率に基づき適宜設定される。電力伝送用コイルLtは、インバータINVから供給された電力を後述する受電コイルLrに伝送する送電コイルとして機能する。
第1の補助コイルLtc1は、磁性コアCtに銅やアルミニウムで構成された巻線Wtc1を螺旋状に巻回して構成されるソレノイドコイルであり、第1の補助コイルLtc1は、電力伝送用コイルLtの一方の端部から離間して配置される。また、第1の補助コイルLtc1の軸方向は電力伝送用コイルLtの軸方向と一致する。第1の補助コイルLtc1の巻線Wtc1の巻回方向は、電力伝送用コイルLtの巻回方向と逆向きとなるように構成され、第1の補助コイルLtc1は電力伝送用コイルLtと電気的に直列に接続されている。したがって、第1の補助コイルLtc1が発生する磁界の向きは、電力伝送用コイルLtが発生する磁界の向きと逆向きとなる。その結果、第1の補助コイルLtc1は、電力伝送用コイルLtが発生する磁界のうち、不要な漏洩磁界を打ち消す役割を果たす。
さらに、第1の補助コイルLtc1は、電力伝送用コイルLtと第1の補助コイルLtc1との間の距離に対する、磁性コアCtの第1の補助コイルLtc1の外側に突出する長さの比率が1以下となるように配置される。また、第1の補助コイルLtcの巻数は、電力伝送用コイルLtの巻数より少なく設定される。本実施形態においては、第1の補助コイルLtc1の巻数は、所望の漏洩磁界低減効果に応じて、電力伝送用コイルLtの巻数に対する比率が0.5〜0.8となる範囲で適宜設定される。
またさらには、本実施形態においては、第1の補助コイルLtc1の電力伝送用コイルLtと接続される側と逆側の巻線の終端部分から引出される引出し線L1は、第1の補助コイルLtc1の軸方向と平行となっている。この場合、引出し線L1の周囲に誘起される磁界は第1の補助コイルLtc1が発生する磁界と直交することとなる。その結果、引出し線L1の周囲に誘起される磁界が第1の補助コイルLtc1が発生する磁界に影響を及ぼすことを防ぐことができるため、第1の補助コイルLtc1によって、より確実に不要な漏洩磁界を低減することができる。
第2の補助コイルLtc2は、磁性コアCtに銅やアルミニウムで構成された巻線Wtc2を螺旋状に巻回して構成されるソレノイドコイルであり、第2の補助コイルLtc2は、電力伝送用コイルLtの他方の端部から離間して配置される。すなわち、送電コイルユニットLtuは、電力伝送用コイルの両側に一対の第1および第2の補助コイルLtc1,Ltc2が配置される構成となる。また、第2の補助コイルLtc2の軸方向は電力伝送用コイルLtの軸方向と一致する。第2の補助コイルLtc2の巻線Wtc2の巻回方向は、電力伝送用コイルLtの巻回方向と逆向きとなるように構成され、第2の補助コイルLtc2は電力伝送用コイルLtと電気的に直列に接続されている。したがって、第2の補助コイルLtc2が発生する磁界の向きは、電力伝送用コイルLtが発生する磁界の向きと逆向きとなる。その結果、第2の補助コイルLtc2は、電力伝送用コイルLtが発生する磁界のうち、不要な漏洩磁界を打ち消す役割を果たす。
さらに、第2の補助コイルLtc2は、電力伝送用コイルLtと第2の補助コイルLtc2との間の距離に対する、磁性コアCtの第2の補助コイルLtc2の外側に突出する長さの比率が1以下となるように配置される。また、第2の補助コイルLtcの巻数は、電力伝送用コイルLtの巻数より少なく設定される。本実施形態においては、第2の補助コイルLtc2の巻数は、所望の漏洩磁界低減効果に応じて、電力伝送用コイルLtの巻数に対する比率が0.5〜0.8となる範囲で適宜設定される。
またさらには、本実施形態においては、第2の補助コイルLtc2の電力伝送用コイルLtと接続される側と逆側の巻線の終端部分から引出される引出し線L2は、第2の補助コイルLtc2の軸方向と平行となっている。この場合、引出し線L2の周囲に誘起される磁界は第2の補助コイルLtc2が発生する磁界と直交することとなる。その結果、引出し線L2の周囲に誘起される磁界が第2の補助コイルLtc2が発生する磁界に影響を及ぼすことを防ぐことができるため、第2の補助コイルLtc2によって、より確実に不要な漏洩磁界を低減することができる。
送電コイルユニットLtuが備える各コイルは、第1の補助コイルLtc1、電力伝送用コイルLt、第2の補助コイルLtc2の順で電気的に接続されており、電力伝送用コイルLtの長さと、第1の補助コイルLtc1の長さと、第2の補助コイルLtc2の長さとの和は、磁性コアCtの長さの半分以下となるように設定される。ここで、各コイルの長さ、および、磁性コアの長さとは、各コイルLt,Ltc1,Ltc2の軸方向における長さを意味する。また、第1および第2の補助コイルLtc1,Ltc2の電力伝送用コイルLtと接続される側と逆側の巻線の終端部分から引出される引出し線L1,L2がインバータINVと電気的に接続されることとなる。さらに、本実施形態においては、第1および第2の補助コイルLtc1,Ltc2は、送電コイルユニットLtuと受電コイルLrとの対向方向から見て、電力伝送用コイルLtの中心に対して、左右対称となるように配置されている。ただし、本発明を実施するにあたっては、必ずしも第1および第2の補助コイルLtc1,Ltc2が、送電コイルユニットLtuと受電コイルLrとの対向方向から見て、電力伝送用コイルLtの中心に対して、左右対称である必要はない。この場合でも、第1または第2の補助コイルLtc1,Ltc2それぞれの巻数が電力伝送用コイルLtの巻数より少なく、第1および第2の補助コイルLtc1,Ltc2のそれぞれが、第1または第2の補助コイルLtc1,Ltc2と電力伝送用コイルLtとの間の距離に対する、磁性コアCtの第1または第2の補助コイルLtc1,Ltc2の外側に突出する長さの比率が1以下となるように配置されれば、コイルユニットを大型化することなく、電力伝送効率の低下を抑制しつつ、送受電コイルに相対的な位置関係が変化したとしても、不要な漏洩磁界を低減する効果が得られる。
続いて、受電コイルLrおよび整流回路DBについて説明する。受電コイルLrは、磁性コアCrに銅やアルミニウムで構成された巻線Wrを螺旋状に巻回して構成されるソレノイドコイルであり、本実施形態においては、受電コイルLrの軸方向は電力伝送用コイルLtの軸方向と平行となっている。受電コイルLrの巻数は、送電コイルユニットLtuと受電コイルユニットLrとの間の距離や、所望の電力伝送効率に基づき適宜設定される。受電コイルLtは、電力伝送用コイルLtから伝送された電力を受電する役割を果たす。
整流回路DBは、受電コイルLrが受電した交流電力を直流電力に整流する機能を有している。整流回路DBとしては、ダイオードブリッジを用いた全波整流機能と、コンデンサ及び三端子レギュレータを用いた電力平滑化機能を備えた変換回路などが挙げられる。この整流回路DBにより整流された直流電力は、負荷Rに出力される。ここで、負荷Rとしては、本実施形態に係るワイヤレス電力伝送装置を電気自動車などの車両への給電設備に適応した場合、車両が有する二次電池が挙げられる。
次に、図3を参照して、本実施形態に係るコイルユニットLtuの漏洩磁界低減について説明する。図3は、図2において、送電コイルユニットの電力伝送用コイル、および、第1および第2の補助コイルが発生する磁束を模式的に示した図である。図3では、電力伝送用コイルLtが発生する磁束Btと、第1および第2の補助コイルLtc1,Ltc2が発生する磁束Bc1,Bc2が示されている。ただし、磁性コアCt,Cr中の磁束の図示は省略している。
図3に示されるように、電力伝送用コイルLtが発生する磁束Btの一部は受電コイルLrに鎖交している。このように受電コイルLrに磁束Btが鎖交することによって、受電コイルLrに起電力が生じる。そして、受電コイルLrに生じた電力は、整流回路DBで整流され、負荷Rに供給される。
一方、第1および第2の補助コイルLtc1,Ltc2は、それぞれ磁束Bc1,Bc2を発生している。ここで、第1および第2の補助コイルLtc1,Ltc2と電力伝送用コイルLtとは、互いに逆向きの磁界を発生しているため、磁束Bc1,Bc2の周回方向は電力伝送用コイルLtが発生する磁束Btの周回方向と逆向きとなる。すなわち、送電コイルユニットLtuから離れた場所においては、第1および第2の補助コイルLtc1,Ltc2が発生する磁束と、電力伝送用コイルLtが発生する磁束が互いに打ち消し合うこととなる。その結果、送電コイルユニットLtuから離れた場所における磁束密度で示される漏洩磁界強度は低下する。なお、第1および第2の補助コイルLtc1,Ltc2の巻数は電力伝送用コイルLtの巻数より少ないので、第1および第2の補助コイルLtc1,Ltc2が発生する磁界の強度が、電力伝送用コイルLtが発生する磁界の強度に比べて高くなり過ぎて第1および第2の補助コイルLtc1,Ltc2により不要な漏洩磁界が形成されてしまうことが抑制される。
ここで、電力伝送用コイルLtの長さと、第1の補助コイルの長さLtc1と、第2の補助コイルLtc2の長さとの和は、磁性コアCtの長さの半分以下であり、第1および第2の補助コイルLtc1,Ltc2は、電力伝送用コイルLtと第1または第2の補助コイルLtc1,Ltc2との間の距離に対する、磁性コアCtの第1または第2の補助コイルLtc1,Ltc2の外側に突出する長さの比率が1以下となるように配置されている。そのため、送電コイルユニットLtuを小型化しても、磁性コアCtの長さに対して、第1または第2の補助コイルLtc1,Ltc2が極端に電力伝送用コイルLtに近接して配置されることはない。その結果、第1および第2の補助コイルLtc1,Ltc2が発生する磁束Bc1,Bcが電力伝送用コイルLtにも鎖交し、第1および第2の補助コイルLtc1,Ltc2によって、電力伝送用コイルLtが発生する磁束Btのうち、受電コイルLrに鎖交する磁束までも打ち消してしまうことが抑制される。すなわち、送電コイルユニットLtuを小型化しても、電力伝送効率の低下を抑制することができる。
ところで、一般にコイルの発生磁束量を示すインダクタンスは、巻数と磁性コアの形状および透磁率によって大きく変化する。すなわち、本実施形態に係るコイルユニットにおいては、電力伝送用コイルLt、および、第1または第2の補助コイルLtc1,Ltc2の磁性コアCtは共通であるので、電力伝送用コイルLt、および、第1または第2の補助コイルLtc1,Ltc2のコイル1巻当たりのインダクタンスを考えると、電力伝送用コイルLtの1巻当たりのインダクタンスに対する第1または第2の補助コイルLtc1,Ltc2の1巻当たりのインダクタンスは、電力伝送用コイルLtと第1または第2の補助コイルLtc1,Ltc2との間の距離に対する、磁性コアCtの第1または第2の補助コイルLtc1,Ltc2の外側に突出する長さの比率に依存する。
具体的には、電力伝送用コイルLtの1巻当たりのインダクタンスは、電力伝送用コイルLtと第1の補助コイルLtc1との間の距離と、電力伝送用コイルLtと第2の補助コイルLtc2との間の距離に大きく依存し、第1の補助コイルLtc1の1巻当たりのインダクタンスは、電力伝送用コイルLtと第1の補助コイルLtc1との間の距離と、磁性コアCtの第1の補助コイルLtc1の外側に突出する長さに大きく依存し、第2の補助コイルLtc2の1巻当たりのインダクタンスは、電力伝送用コイルLtと第2の補助コイルLtc2との間の距離と磁性コアCtの第2の補助コイルLtc2の外側に突出する長さに大きく依存する。すなわち、電力伝送用コイルLtと第1または第2の補助コイルLtc1,Ltc2との間の距離をd1、磁性コアCtの第1または第2の補助コイルLtc1,Ltc2の外側に突出する長さをd2とすれば、電力伝送用コイルLtの1巻当たりのインダクタンスに対する第1または第2の補助コイルLtc1,Ltc2の1巻当たりのインダクタンスは、d2/d1に依存することとなる。
たとえば、d2/d1が1であれば、電力伝送用コイルLtの1巻当たりのインダクタンスに対する第1または第2の補助コイルLtc1,Ltc2の1巻当たりのインダクタンスの比率も概ね1程度となる。この場合、電力伝送用コイルLtの漏洩磁界を、第1の補助コイルLtc1と第2の補助コイルLtc2とで効率よく打ち消すためには、電力伝送用コイルLtの巻数に対する第1および第2の補助コイルLtc1,Ltc2の巻数の比率を0.5程度とすることが望ましい。
一方、d2/d1が1以下である場合、電力伝送用コイルLtの1巻当たりのインダクタンスに対する第1または第2の補助コイルLtc1,Ltc2の1巻当たりのインダクタンスは低下するので、電力伝送用コイルLtの漏洩磁界を、第1の補助コイルLtc1と第2の補助コイルLtc2とで効率良く打ち消すためには、電力伝送用コイルLtの巻数に対する第1および第2の補助コイルLtc1,Ltc2の巻数の比率を0.5以上とする必要がある。ただし、d2/d1の値の変化に対して、最も効率よく漏洩磁界を低減するための巻数比の変化はそれほど大きくなく、より具体的には、d2/d1が0であっても最も効率よく漏洩磁界を低減するための、電力伝送用コイルLtの巻数に対する第1および第2の補助コイルLtc1,Ltc2の巻数の比率は0.8程度である。したがって、電力伝送用コイルLtの巻数に対する第1および第2の補助コイルLtc1,Ltc2の巻数の比率を0.5〜0.8の範囲の値に設定することにより、より効果的に電力伝送用コイルが発生する不要な漏洩磁界を低減することができる。
さらに、本実施形態に係るコイルユニットにおいては、電力伝送用コイルLt、および、第1または第2の補助コイルLtc1,Ltc2のインダクタンスは、受電コイルLrの磁性コアCrの位置によっても変化する。具体的には、電力伝送用コイルLt、または、第1または第2の補助コイルLtc1,Ltc2と受電コイルLrの磁性コアCrとの距離が小さくなるほどコイルが発生する磁束量が増加するため、インダクタンスは大きくなる。すなわち、受電コイルLrが、電力伝送用コイルLtの軸方向に位置ずれした場合、電力伝送用コイルLtの1巻当たりのインダクタンスに対する第1または第2の補助コイルLtc1,Ltc2の1巻当たりのインダクタンスは変化する。しかし、本実施形態に係るコイルユニットLtuは、電力伝送用コイルLtの両側に一対の補助コイルLtc1,Ltc2を備える構造であるため、受電コイルLrが、電力伝送用コイルLtの軸方向に位置ずれして、第1または第2の補助コイルLtc1,Ltc2のうち、いずれか一方のインダクタンスが増加しても、第1または第2の補助コイルLtc1,Ltc2のうち、他方のインダクタンスは減少するので、漏洩磁界低減効果は、受電コイルLrの位置ずれの影響を受け難い構造となっている。すなわち、送電コイルユニットLtuと受電コイルLrの相対的な位置関係が変化しても漏洩磁界低減効果が維持される。
またさらには、本実施形態においては、第1および第2の補助コイルLtc1,Ltc2の引出し線L1,L2は、第1および第2の補助コイルLtc1,Ltc2の軸方向と平行となっている。この場合、引出し線L1,L2の周囲に誘起される磁界は第1および第2の補助コイルLtc1,Ltc2が発生する磁界と直交することとなる。その結果、引出し線L1,L2の周囲に誘起される磁界が第1および第2の補助コイルLtc1,Ltc2が発生する磁界に影響を及ぼすことを防ぐことができるため、所望の漏洩磁界低減効果に応じて設定された巻数N2を有する第1および第2の補助コイルLtc1,Ltc2によって、より確実に不要な漏洩磁界を低減することができる。
以上のように、本実施形態に係る送電コイルユニットLtuは、電力伝送用コイルLtの両側であって、電力伝送用コイルLtと離間して、磁性コアCtに巻回される一対の第1および第2の補助コイルLtc1,Ltc2を備え、第1および第2の補助コイルLtc1,Ltc2と、電力伝送用コイルLtとは互いに逆向きの磁界を発生する。その結果、送電コイルユニットLtuから離れた場所においては、第1および第2の補助コイルLtc1,Ltc2が発生する磁界と電力伝送用コイルLtが発生する磁界が互いに打ち消し合う。なお、第1および第2の補助コイルLtc1,Ltc2の巻数は電力伝送用コイルLtの巻数より少ないので、第1および第2の補助コイルLtc1,Ltc2が発生する磁界の強度が高くなり過ぎることは抑制される。さらに、電力伝送用コイルLtの両側に一対の第1および第2の補助コイルLtc1,Ltc2が配置されるので、送電コイルユニットLtuと、受電コイルLrの相対的な位置関係が変化しても漏洩磁界低減効果が維持される。ここで、電力伝送用コイルLtの長さと、第1の補助コイルの長さLtc1と、第2の補助コイルLtc2の長さとの和は、磁性コアCtの長さの半分以下であり、第1または第2の補助コイルLtc1,Ltc2は、電力伝送用コイルLtと第1または第2の補助コイルLtc1,Ltc2との間の距離に対する、磁性コアCtの第1または第2の補助コイルLtc1,Ltc2の外側に突出する長さの比率が1以下となるように配置される。そのため、送電コイルユニットLtuを小型化しても、磁性コアCtの長さに対して、第1または第2の補助コイルLtc1,Ltc2が極端に電力伝送用コイルLtに近接して配置されることはないので、第1および第2の補助コイルLtc1,Ltc2が発生する磁束が電力伝送用コイルLtにも鎖交し、第1または第2の補助コイルLtc1,Ltc2によって、電力伝送用コイルLtが発生する磁束のうち、ワイヤレス電力伝送に寄与する磁束までも打ち消してしまうことが抑制される。その結果、送電コイルユニットLtuを大型化することなく、電力伝送効率の低下を抑制できる。
また、本実施形態に係る送電コイルユニットLtuにおいては、第1および第2の補助コイルLtc1,Ltc2の巻数は、電力伝送用コイルLtの巻数に対する比率が0.5以上かつ0.8以下となるように設定されている。そのため、第1および第2の補助コイルLtc1,Ltc2が発生する磁界と電力伝送用コイルLtが発生する磁界の打ち消し合いにより、より効果的に電力伝送用コイルLtが発生する不要な漏洩磁界を低減することができる。
さらに、本実施形態に係る送電コイルユニットLtuにおいては、第1または第2の補助コイルLtc1,Ltc2の電力伝送用コイルLtと接続される側と逆側の巻線Wtの終端部分から引出される引出し線L1,L2は、第1または第2の補助コイルLtc1,Ltc2の軸方向と平行である。そのため、引出し線L1,L2の周囲に誘起される磁界は第1および第2の補助コイルLtc1,Ltc2が発生する磁界と直交することとなる。その結果、引出し線L1,L2の周囲に誘起される磁界が第1および第2の補助コイルLtc1,Ltc2が発生する磁界に影響を及ぼすことを防ぐことができるため、第1および第2の補助コイルLtc1,Ltc2によって、より確実に不要な漏洩磁界を低減することができる。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。実施の形態は例示であり、いろいろな変形および変更が本発明の特許請求範囲内で可能なこと、またそうした変形例および変更も本発明の特許請求の範囲にあることは当業者に理解されるところである。従って、本明細書での記述および図面は限定的ではなく例証的に扱われるべきものである。
PW…電源、INV…インバータ、Ltu…送電コイルユニット、Lt…電力伝送用コイル、Wt…電力伝送用コイルの巻線、Ct…磁性コア、Ltc1,Ltc2…第1および第2の補助コイル、Wtc1,Wtc2…第1および第2の補助コイルの巻線、L1,L2…第1および第2の補助コイルの引出し線、Lr…受電コイル、Wr…受電コイルの巻線、Cr…磁性コア、DB…整流回路、R…負荷、Bt…電力伝送用コイルが発生する磁束、Bc1,Bc2…第1および第2の補助コイルが発生する磁束。

Claims (3)

  1. ワイヤレス電力伝送を行うためのコイルユニットであって、
    板状または棒状の磁性コアと、
    前記磁性コアに巻線が巻回された電力伝送用コイルと、
    電力伝送用コイルの両側であって、電力伝送用コイルと離間して、前記磁性コアに巻回される一対の第1および第2の補助コイルを備え、
    電力伝送用コイルと第1および第2の補助コイルとは、互いに逆向きの磁界を発生し、
    前記第1および第2の補助コイルの巻数は、前記電力伝送用コイルの巻数より少なく、
    前記電力伝送用コイルの長さと、前記第1の補助コイルの長さと、前記第2の補助コイルの長さとの和は、前記磁性コアの長さの半分以下であり、
    前記電力伝送用コイルと前記第1または第2の補助コイルとの間の距離に対する、前記磁性コアの前記第1または第2の補助コイルの外側に突出する長さの比率が1以下であることを特徴とするコイルユニット。
  2. 前記電力伝送用コイルの巻数に対する、前記第1および第2の補助コイルの巻数の比率が0.5以上かつ0.8以下であることを特徴とする請求項1に記載のコイルユニット。
  3. 前記第1または第2の補助コイルの前記電力伝送用コイルと接続される側と逆側の巻線の終端部分から引出される引出し線は、前記第1または第2の補助コイルの軸方向と平行であることを特徴とする請求項1または2に記載のコイルユニット。
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