JP6299179B2 - 車両用加速抑制装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用加速抑制装置に関する。
従来、車両用加速抑制装置としては、例えば、特許文献1に記載の従来技術がある。特許文献1に記載の従来技術では、ナビゲーション装置の地図データ、および車両の現在位置の情報に基づいて、車両が道路から外れた位置にあることを検出する。そして、車両が道路から外れた位置にあることが検出されると、アクセル操作が行われた場合に、車両に発生させる加速を低減させる。これにより、特許文献1に記載の従来技術では、運転者がブレーキ操作と間違えてアクセル操作を行った場合(例えば、ブレーキペダルとアクセルペダルとを踏み間違った場合)に、運転者の意図しない車両の加速を抑制可能とする。
特開2003−137001号公報
しかしながら、特許文献1に記載された発明では、駐車場内に進入後、運転者がブレーキ操作とアクセル操作との操作間違いをしておらず、運転者が意図的にアクセル操作を行った場合にも、車両の加速の抑制が実行され、運転者に違和感を与える可能性がある。
本発明は、上記のような点に着目してなされたもので、加速操作指示子の操作間違いを行っている状況かどうかを適切に判定することにより、加速操作指示子の操作間違いに対する適切な車両用加速抑制装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、運転者が加速を指示するために操作する加速指示操作子の操作量を検出する。続いて、検出された操作量に応じた加速を車両に発生させる。また、車両の進行方向の路面の画像から、路面上に位置し、並行に延びている道路標示線を抽出する。続いて抽出された道路標示線のうち、設定距離内で並んでいる3つ以上の道路標示線の存在を検出し、且つ、少なくともそのうちの2つの道路標示線間の距離が設定範囲であると判定した場合に、加速低減条件満足状態にあると判定する。続いて、加速低減条件満足状態にあると判定されると、検出された操作量に応じて車両に発生させる加速を低減させる。ここで、加速低減条件満足状態にあると判定されると、加速操作量検出部で検出された加速操作量が設定閾値以上になったときに加速の低減を開始し、隣接する道路標示線間の間隔同士の差が設定値以下であると判定した場合に、間隔同士の差が前記設定値より大きいと判定した場合に比べて設定閾値を低減する。
本発明の一態様によれば、車両が駐車場内に位置していると判定され、路面の画像から抽出された道路標示線のうち、設定距離内で並んでいる3つ以上の道路標示線の存在を検出し、且つ、少なくともそのうちの2つの道路標示線間の距離が設定範囲であると判定した場合に、車両の進行方向に駐車枠が存在する可能性が高く、加速操作子の操作間違いを行っている状況である可能性が高いので、車両に発生させる加速を低減させる。これにより、加速操作子の操作間違いを行っている状況かどうかを適切に判定することにより、加速操作子の操作違いに対する適切な車両用加速抑制装置を提供できる。
車両用加速抑制装置1が搭載される車両の構成を示す概念図である。 車両用加速抑制装置1の概構成を示すブロック図である。 加速抑制制御内容演算部10Iの構成を示すブロック図である。 駐車枠のパターンを示す図である。 加速抑制作動条件判定部34が行う処理を示すフローチャートである。 駐車枠L0、および車両Vと駐車枠L0との距離Dを説明する図である。 駐車枠確信度設定部36が行う処理を示すフローチャートである。 道路標示線を説明する図である。 道路標示線抽出処理の内容を示す図である。 駐車枠条件適合処理の内容を示す図である。 駐車枠進入確信度設定部38が行う処理を示すフローチャートである。 ずれ量検出処理の内容を示す図である。 総合確信度設定マップを示す図である。 加速抑制条件演算マップを示す図である。 加速抑制指令値演算部10Jが行う処理を示すフローチャートである。 目標スロットル開度演算部10Kが行う処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
(構成)
まず、本実施形態の車両用加速抑制装置1を備える車両の構成を説明する。
図1に示すように、車両Vは、車輪W(右前輪WFR、左前輪WFL、右後輪WRR、左後輪WRL)と、ブレーキ装置2と、流体圧回路4と、ブレーキコントローラ6と、を備える。また、車両Vは、エンジン8と、エンジンコントローラ12と、を更に備える。
ブレーキ装置2は、例えば、流体圧で制動力を付与する装置を用いて形成し、各車輪W(WFR、WFL、WRR、WRL)それぞれに設ける。なお、ブレーキ装置2は、流体圧で制動力を付与する装置に限定するものではなく、電動ブレーキ装置等を用いてもよい。
流体圧回路4は、各ブレーキ装置2に接続する配管を含む回路である。
ブレーキコントローラ6は、上位コントローラである走行制御コントローラ10が出力した制動力指令値に基づき、各ブレーキ装置2で発生する制動力を、流体圧回路4を介して、制動力指令値に応じた値に制御する。すなわち、ブレーキコントローラ6は、減速制御装置を形成する。なお、走行制御コントローラ10に関する説明は後述する。
エンジン8は、車両Vの駆動源を形成する。なお、駆動源は、エンジン8に限定するものではなく、電動モータ、エンジン8と電動モータの組み合わせ等を用いてもよい。
エンジンコントローラ12は、上位コントローラである走行制御コントローラ10が出力した目標スロットル開度信号(以下、「加速指令値」とも呼ぶ)に基づき、エンジン8で発生するトルク(駆動力)を制御する。すなわち、エンジンコントローラ12は、加速制御装置を形成する。なお、目標スロットル開度信号に関する説明は後述する。
次に、車両用加速抑制装置1の概構成を説明する。
図2に示すように、車両用加速抑制装置1は、周囲環境認識センサ14と、車輪速センサ16と、操舵角センサ18と、シフトポジションセンサ20と、ブレーキ操作検出センサ22と、アクセル操作検出センサ24と、を備える。また、車両用加速抑制装置1は、ナビゲーション装置26と、走行制御コントローラ10と、を更に備える。
周囲環境認識センサ14は、車両Vの周囲の路面の画像を撮像する。続いて、周囲環境認識センサ14は、撮像した各画像に基づき、複数の撮像方向に対応した個別の画像を含む情報信号(以下、「個別画像信号」とも呼ぶ)を生成する。そして、周囲環境認識センサ14は、生成した個別画像信号を走行制御コントローラ10に出力する。
なお、本実施形態では、一例として、周囲環境認識センサ14を前方カメラ14Fと、右側方カメラ14SRと、左側方カメラ14SLと、後方カメラ14Rとを用いて形成した場合を説明する。前方カメラ14Fは、車両Vの車両前後方向前方の路面を撮像するカメラであり、右側方カメラ14SRは、車両Vの右側方の路面を撮像するカメラである。また、左側方カメラ14SLは、車両Vの左側方の路面を撮像するカメラであり、後方カメラ14Rは、車両Vの車両前後方向後方の路面を撮像するカメラである。
車輪速センサ16は、例えば、ロータリエンコーダを用いて形成し、各車輪W(WFR、WFL、WRR、WRL)それぞれに設ける。また、車輪速センサ16は、各車輪Wの回転速度を検出する。そして、車輪速センサ16は、検出した回転速度を含む情報信号(以下、「車輪速信号」とも呼ぶ)を走行制御コントローラ10に出力する。
操舵角センサ18は、例えば、ロータリエンコーダを用いて形成し、ステアリングホイール28を回転可能に支持するステアリングコラム(不図示)に設ける。また、操舵角センサ18は、ステアリングホイール28(操舵操作子)の現在の回転角度(以下、「現在操舵角」とも呼ぶ)を検出する。そして、操舵角センサ18は、検出した現在操舵角を含む情報信号(以下、「現在操舵角信号」とも呼ぶ)を走行制御コントローラ10に出力する。なお、操舵角センサ18は、右前輪WFR、左前輪WFL、つまり、操向輪の転舵角を含む情報信号を現在操舵角信号として走行制御コントローラ10に出力してもよい。
なお、操舵操作子は、ステアリングホイール28に限定するものではなく、運転者が手で傾ける操作を行うレバー等を用いてもよい。この場合、操舵角センサ18は、中立位置からのレバーの傾斜角度を現在操舵角信号として出力する。
シフトポジションセンサ20は、シフト位置(例えば、P、D、R等)を変更する部材の現在位置を検出する。シフト位置を変更する部材としては、例えば、シフトノブ、シフトレバーがある。そして、シフトポジションセンサ20は、検出した現在位置を含む情報信号(以下、「シフト位置信号」とも呼ぶ)を走行制御コントローラ10に出力する。
ブレーキ操作検出センサ22は、ブレーキペダル30の開度(制動操作子の操作量)を検出する。そして、ブレーキ操作検出センサ22は、検出したブレーキペダル30の開度(制動操作子の操作量)を含む情報信号(以下、「ブレーキ開度信号」とも呼ぶ)を走行制御コントローラ10に出力する。
なお、制動操作子は、ブレーキペダル30に限定するものではなく、運転者が操作して制動力を支持可能なものであればよい。制動操作子としては、例えば、運転者が手で傾ける操作を行うレバー等を用いてもよい。この場合、ブレーキ操作検出センサ22は、中立位置からのレバーの傾斜角度をブレーキ開度信号として出力する。
アクセル操作検出センサ24は、アクセルペダル32の開度(加速指示操作子の操作量)を検出する。そして、アクセル操作検出センサ24は、検出したアクセルペダル32の開度(加速指示操作子の操作量)を含む情報信号(以下、「アクセル開度信号」とも呼ぶ)を走行制御コントローラ10に出力する。
なお、加速指示操作子は、アクセルペダル32に限定するものではなく、運転者が加速を指示するために操作可能なものであればよい。加速指示操作子としては、例えば、運転者が手で傾ける操作を行うレバー等を用いてもよい。この場合、アクセル操作検出センサ24は、中立位置からのレバーの傾斜角度をアクセル開度信号として出力する。
ナビゲーション装置26は、GPS(Global Positioning System)受信機と、地図データベースと、表示モニタ等を有する情報呈示装置と、を備える。そして、ナビゲーション装置26は、経路探索および経路案内等を行う。また、ナビゲーション装置26は、GPS受信機で取得した車両Vの現在位置、および地図データベースに格納された道路情報に基づいて、車両Vが道路上に位置するか否かを判定する。さらに、ナビゲーション装置26は、GPS受信機で取得した車両Vの現在位置、および地図データベースに格納された道路情報に基づいて、車両Vが走行する道路の種別等の道路情報を取得する。
また、ナビゲーション装置26は、車両Vが道路上に位置するか否かの判定結果(以下、「道路上存在情報」とも呼ぶ)、および車両Vが走行する道路の種別等を含む情報信号(以下、「走行道路情報信号」とも呼ぶ)を走行制御コントローラ10に出力する。さらに、ナビゲーション装置26は、GPS受信機で取得した車両Vの現在位置を含む情報信号(以下、「自車位置信号」とも呼ぶ)を走行制御コントローラ10に出力する。
走行制御コントローラ10は、CPUと、ROMおよびRAM等のCPU周辺部品と、を備える。また、走行制御コントローラ10は、駐車のための運転支援処理を行う駐車運転支援部を備える。駐車運転支援部は、機能的に、図2に示すように、周囲環境認識情報演算部10A、自車両車速演算部10B、操舵角演算部10C、操舵角速度演算部10Dの処理を備える。また、駐車運転支援部は、機能的に、シフトポジション演算部10E、ブレーキ操作量演算部10F、アクセル操作量演算部10G、アクセル操作速度演算部10H、加速抑制制御内容演算部10Iの処理を備える。さらに、駐車運転支援部は、機能的に、加速抑制指令値演算部10J、目標スロットル開度演算部10Kの処理を備える。これらの機能は、1または2以上のプログラムで構成される。
周囲環境認識情報演算部10Aは、周囲環境認識センサ14が出力した個別画像信号に基づき、車両Vの上方から見た車両Vの周囲の路面の画像(以下、「俯瞰画像」とも呼ぶ)を形成する。俯瞰画像は、前方カメラ14F、右側方カメラ14SR、左側方カメラ14SLおよび後方カメラ14Rで撮像した画像を合成して形成する。俯瞰画像には、駐車場の路面上に表示された駐車枠の線(以下、「駐車枠線」とも呼ぶ)等の道路標示を示す画像を含む。そして、周囲環境認識情報演算部10Aは、形成した俯瞰画像を含む情報信号(以下、「俯瞰画像信号」とも呼ぶ)を加速抑制制御内容演算部10Iに出力する。
自車両車速演算部10Bは、車輪速センサ16が出力した車輪速信号、つまり、各車輪W(WFR、WFL、WRR、WRL)の回転速度に基づき、車両Vの速度(以下、「車速」とも呼ぶ)を演算する。そして、自車両車速演算部10Bは、演算した車速を含む情報信号(以下、「車速演算値信号」とも呼ぶ)を加速抑制制御内容演算部10Iに出力する。
操舵角演算部10Cは、操舵角センサ18が出力した現在操舵角信号、つまり、ステアリングホイール28の現在の回転角度に基づき、ステアリングホイール28の中立位置からの回転角を演算する。そして、操舵角演算部10Cは、演算した回転角を含む情報信号(以下、「操舵角信号」とも呼ぶ)を加速抑制制御内容演算部10Iに出力する。
操舵角速度演算部10Dは、操舵角センサ18が出力した現在操舵角信号が含む現在操舵角を微分処理することにより、ステアリングホイール28の操舵角速度を演算する。そして、操舵角速度演算部10Dは、演算した操舵角速度を含む情報信号(以下、「操舵角速度信号」とも呼ぶ)を加速抑制制御内容演算部10Iに出力する。
シフトポジション演算部10Eは、シフトポジションセンサ20が出力したシフト位置信号、つまり、シフト位置を変更する部材の現在位置に基づき、当該現在位置を判定する。そして、シフトポジション演算部10Eは、判定した現在位置を含む情報信号(以下、「現在シフト位置信号」とも呼ぶ)を加速抑制制御内容演算部10Iに出力する。
ブレーキ操作量演算部10Fは、ブレーキ操作検出センサ22が出力したブレーキ開度信号、つまり、ブレーキペダル30の開度(制動操作子の操作量)に基づき、ブレーキペダル30を踏込んでいない状態からのブレーキペダル30の踏込み量を演算する。そして、ブレーキ操作量演算部10Fは、演算したブレーキペダル30の踏込み量を含む情報信号(以下、「制動側踏込み量信号」とも呼ぶ)を加速抑制制御内容演算部10Iに出力する。
アクセル操作量演算部10Gは、アクセル操作検出センサ24が出力したアクセル開度信号、つまり、アクセルペダル32の開度(加速指示操作子の操作量)に基づき、アクセルペダル32を踏込んでいない状態からのアクセルペダル32の踏込み量を演算する。そして、アクセル操作量演算部10Gは、演算したアクセルペダル32の踏込み量を含む情報信号(以下、「駆動側踏込み量信号」とも呼ぶ)を加速抑制制御内容演算部10I、加速抑制指令値演算部10Jおよび目標スロットル開度演算部10Kに出力する。
アクセル操作速度演算部10Hは、アクセル操作検出センサ24が出力したアクセル開度信号が含むアクセルペダル32の開度(加速指示操作子の操作量)を微分処理して、アクセルペダル32の操作速度を演算する。そして、アクセル操作速度演算部10Hは、演算した操作速度を含む情報信号(以下、「アクセル操作速度信号」とも呼ぶ)を加速抑制指令値演算部10Jに出力する。
加速抑制制御内容演算部10Iは、上述した各種の情報信号(俯瞰画像信号、車速演算値信号、操舵角信号、操舵角速度信号、現在シフト位置信号、制動側踏込み量信号、駆動側踏込み量信号、自車位置信号、および走行道路情報信号)を取得する。続いて、加速抑制制御内容演算部10Iは、取得した各種の情報信号に基づいて、後述するパラメータ(加速抑制作動条件判定結果信号、加速抑制制御開始タイミング信号、および加速抑制制御量信号)を演算する。そして、加速抑制制御内容演算部10Iは、演算したパラメータを含む情報信号を加速抑制指令値演算部10Jおよび目標スロットル開度演算部10Kに出力する。なお、加速抑制制御内容演算部10Iで行う処理については後述する。
加速抑制指令値演算部10Jは、上述した各種の情報信号(駆動側踏込み量信号、アクセル操作速度信号)、および各種の情報信号(加速抑制作動条件判定結果信号、加速抑制制御開始タイミング信号、および加速抑制制御量信号)を取得する。続いて、加速抑制指令値演算部10Jは、取得した各種の情報信号に基づいて、アクセルペダル32の開度(加速指示操作子の操作量)に応じた加速指令値を抑制するための指令値(以下、「加速抑制指令値」とも呼ぶ)を演算する。続いて、加速抑制指令値演算部10Jは、演算した加速抑制指令値を含む情報信号(以下、「加速抑制指令値信号」とも呼ぶ)を目標スロットル開度演算部10Kに出力する。
また、加速抑制指令値演算部10Jは、取得した加速抑制作動条件判定結果信号の内容に応じて、通常の加速制御で用いる指令値(以下、「通常加速指令値」とも呼ぶ)を演算する。続いて、加速抑制指令値演算部10Jは、演算した通常加速指令値を含む情報信号(以下、「通常加速指令値信号」とも呼ぶ)を目標スロットル開度演算部10Kに出力する。なお、加速抑制指令値演算部10Jで行う処理については後述する。
目標スロットル開度演算部10Kは、駆動側踏込み量信号、加速抑制指令値信号、通常加速指令値信号、および加速抑制制御開始タイミング指令値信号を取得する。続いて、目標スロットル開度演算部10Kは、取得した駆動側踏込み量信号、加速抑制指令値信号、および通常加速指令値信号に基づいて、アクセルペダル32の開度(加速指示操作子の操作量)または加速抑制指令値に応じたスロットル開度(以下、「目標スロットル開度」とも呼ぶ)を演算する。さらに、目標スロットル開度演算部10Kは、演算した目標スロットル開度を含む情報信号(以下、「目標スロットル開度信号」とも呼ぶ)をエンジンコントローラ12に出力する。その際、目標スロットル開度演算部10Kは、加速抑制制御開始タイミング指令値信号が含む加速抑制制御開始タイミングに基づき、目標スロットル開度信号をエンジンコントローラ12に出力する。なお、目標スロットル開度演算部10Kで行う処理については後述する。
(加速抑制制御内容演算部10Iの構成)
図3に示すように、加速抑制制御内容演算部10Iは、加速抑制作動条件判定部34と、駐車枠確信度設定部36と、駐車枠進入確信度設定部38と、総合確信度算出部40と、を備える。また、加速抑制制御内容演算部10Iは、加速抑制制御開始タイミング演算部42と、加速抑制制御量演算部44と、を備える。
加速抑制作動条件判定部34は、加速抑制制御を作動させる条件が成立するか否かを判定する。加速抑制制御としては、例えば、アクセルペダル32の開度(加速指示操作子の操作量)に応じて車両Vを加速させる加速指令値を抑制する制御がある。続いて、加速抑制作動条件判定部34は、判定結果を含む情報信号(以下、「加速抑制作動条件判定結果信号」とも呼ぶ)を加速抑制指令値演算部10Jに出力する。なお、加速抑制作動条件判定部34が加速抑制制御を作動させる条件が成立するか否かを判定する処理については後述する。
駐車枠確信度設定部36は、俯瞰画像信号、車速演算値信号、現在シフト位置信号、自車位置信号、および走行道路情報信号が含む各種情報に基づいて、車両Vの進行方向に駐車枠が存在する確信の度合い(以下、「駐車枠確信度」とも呼ぶ)を算出する。駐車枠確信度としては、例えば、レベル0、レベル1、レベル2、レベル3、およびレベル4の5段階のレベルを採用する。なお、駐車枠確信度設定部36が駐車枠確信度を算出する処理については後述する。続いて、駐車枠確信度設定部36は、算出した駐車枠確信度を含む情報信号(以下、「駐車枠確信度信号」とも呼ぶ)を加速抑制作動条件判定部34および総合確信度算出部40に出力する。なお、駐車枠確信度設定部36が確信度の算出対象とする駐車枠には、例えば、図4に示すように、複数のパターンがある。
なお、本実施形態では、駐車枠確信度を、最低値の「レベル0」と、レベル0よりも複数段階上のレベル(レベル1〜4)として算出したが、駐車枠確信度の段階は、これに限定するものではない。すなわち、駐車枠確信度を、最低値であるレベル(例えば、「レベル0」)と、最低値よりも上のレベル(例えば、「レベル100」)との2段階のみとして算出してもよい。
駐車枠進入確信度設定部38は、俯瞰画像信号、車速演算値信号、現在シフト位置信号、および操舵角信号が含む各種情報に基づいて、車両Vが駐車枠へ進入する確信の度合い(以下、「駐車枠進入確信度」とも呼ぶ)を算出する。駐車枠進入確信度としては、例えば、レベル0、レベル低、およびレベル高の3段階のレベルを採用する。なお、駐車枠進入確信度設定部38が駐車枠進入確信度を算出する処理については後述する。続いて、駐車枠進入確信度設定部38は、算出した駐車枠進入確信度を含む情報信号(以下、「駐車枠進入確信度信号」とも呼ぶ)を総合確信度算出部40に出力する。
なお、本実施形態では、駐車枠進入確信度を、最低値の「レベル0」、レベル0よりも高いレベルの「レベル低」、レベル低よりも高いレベルの「レベル高」として算出したが、駐車枠進入確信度の段階は、これに限定するものではない。すなわち、駐車枠進入確信度を、最低値であるレベル(例えば、「レベル0」)と、最低値よりも高いレベル(例えば、「レベル100」)との2段階のみとして算出してもよい。
総合確信度算出部40は、駐車枠確信度信号、および駐車枠進入確信度信号が含む各種情報に基づいて、駐車枠確信度と駐車枠進入確信度との総合的な確信の度合い(以下、総合確信度とも呼ぶ)を演算する。総合確信度としては、例えば、極低、低、高、および極高の4段階のレベルを採用する。なお、総合確信度算出部40が総合確信度を算出する処理については後述する。続いて、総合確信度算出部40は、演算した総合確信度を含む情報信号(以下、「総合確信度信号」とも呼ぶ)を加速抑制制御開始タイミング演算部42および加速抑制制御量演算部44に出力する。
なお、本実施形態では、総合確信度を、5段階のレベルのいずれかとして算出した駐車枠確信度と、3段階のレベルのいずれかとして算出した駐車枠進入確信度に応じて、4段階のレベル(「極低」、「低」、「高」、「極高」)のいずれかとして算出した。しかしながら、総合確信度の段階は、これに限定するものではない。すなわち、総合確信度を、最低値であるレベル(例えば、「レベル0」)と、最低値よりも高いレベル(例えば、「レベル100」)との2段階のみとして算出してもよい。この場合、例えば、駐車枠確信度および駐車枠進入確信度を最低値であるレベルとして算出すると、総合確信度を、最低値であるレベルとして算出する。また、例えば、駐車枠確信度および駐車枠進入確信度を最低値よりも高いレベルとして算出すると、総合確信度を、最低値よりも高いレベルとして算出する。
加速抑制制御開始タイミング演算部42は、総合確信度信号が含む各種情報に基づいて、加速抑制制御を開始するタイミング(以下、「加速抑制制御開始タイミング」とも呼ぶ)を演算する。なお、加速抑制制御開始タイミング演算部42が加速抑制制御開始タイミングを演算する処理については後述する。続いて、加速抑制制御開始タイミング演算部42は、演算した加速抑制制御開始タイミングを含む情報信号(以下、「加速抑制制御開始タイミング信号」とも呼ぶ)を目標スロットル開度演算部10Kに出力する。
加速抑制制御量演算部44は、総合確信度信号が含む各種情報に基づいて、アクセルペダル32の開度(加速指示操作子の操作量)に応じた加速指令値を抑制するための制御量(以下、「加速抑制制御量」とも呼ぶ)を演算する。なお、加速抑制制御量演算部44が加速抑制制御量を演算する処理については後述する。続いて、加速抑制制御量演算部44は、演算した加速抑制制御量を含む情報信号(以下加速抑制制御量信号」とも呼ぶ)を加速抑制指令値演算部10Jに出力する。
(加速抑制作動条件判定部34が行う処理)
加速抑制作動条件判定部34が加速抑制制御を作動させる条件(以下、「加速抑制作動条件」とも呼ぶ)が成立するか否かを判定する処理について説明する。
なお、加速抑制作動条件判定部34は、予め定めたサンプリング時間(例えば、10[msec.])毎に、以下に説明する処理を行う。
図5に示すように、ステップS100では、加速抑制作動条件判定部34は、駐車枠確信度設定部36が出力した駐車枠確信度信号から、駐車枠確信度を取得する。
続いてステップS102に移行して、加速抑制作動条件判定部34は、ステップS100で取得した駐車枠確信度に基づいて、車両Vの進行方向に駐車枠が存在するか否かを判定する。具体的には、加速抑制作動条件判定部34は、駐車枠確信度が最低値(レベル0)であるか否かを判定する。そして、加速抑制作動条件判定部34は、駐車枠確信度が最低値(レベル0)であると判定した場合には(Yes)、車両Vの進行方向に駐車枠が存在すると判定し、ステップS104に移行する。一方、加速抑制作動条件判定部34は、駐車枠確信度が最低値(レベル0)以外であると判定した場合には(No)、車両Vの進行方向に駐車枠が存在しないと判定し、ステップS120に移行する。
ステップS104では、加速抑制作動条件判定部34は、自車両車速演算部10Bが出力した車速演算値信号から、車両Vの車速を取得する。
続いてステップS106に移行して、加速抑制作動条件判定部34は、ステップS104で取得した車速が予め定めた閾値車速(例えば、15[km/h])未満であるか否かを判定する。なお、閾値車速は、15[km/h]に限定するものではなく、例えば、車両Vの諸元に応じて変更してもよい。また、閾値車速は、例えば、車両Vが走行する地域(国等)の交通法規等に応じて変更してもよい。そして、加速抑制作動条件判定部34は、車速が閾値車速(15[km/h])未満であると判定した場合には(Yes)、ステップS108に移行する。一方、加速抑制作動条件判定部34は、車速が閾値車速(15[km/h])以上であると判定した場合には(No)、ステップS120に移行する。
ステップS108では、加速抑制作動条件判定部34は、ブレーキ操作量演算部10Fが出力した制動側踏込み量信号から、ブレーキペダル30の開度を取得する。
続いてステップS110に移行して、加速抑制作動条件判定部34は、ステップS108で取得したブレーキペダル30の開度に基づいて、ブレーキペダル30が操作されているか否かを判定する。そして、加速抑制作動条件判定部34は、ブレーキペダル30が操作されていないと判定した場合には(No)、ステップS112に移行する。一方、加速抑制作動条件判定部34は、ブレーキペダル30が操作されていると判定した場合には(Yes)、ステップS120に移行する。
ステップS112では、加速抑制作動条件判定部34は、アクセル操作量演算部10Gが出力した駆動側踏込み量信号から、アクセルペダル32の開度を取得する。
続いてステップS114に移行して、加速抑制作動条件判定部34は、ステップS112で取得したアクセルペダル32の開度(加速指示操作子の操作量)が予め定めた閾値アクセル操作量(例えば、アクセルペダル32の開度の3[%]に相当する操作量)以上であるか否かを判定する。なお、アクセルペダル32の開度(加速指示操作子の操作量)は、アクセルペダル32を最大値まで踏み込んだ状態を100%として設定する。また、閾値アクセル操作量は、アクセルペダル32の開度(加速指示操作子の操作量)の3[%]に相当する操作量に限定するものではなく、例えば、車両Vの制動性能等、車両Vの諸元に応じて変更してもよい。そして、加速抑制作動条件判定部34は、アクセルペダル32の開度(加速指示操作子の操作量)が閾値アクセル操作量(アクセルペダル32の開度の3[%]に相当する操作量)以上であると判定した場合には(Yes)、ステップS116に移行する。一方、加速抑制作動条件判定部34は、アクセルペダル32の開度(加速指示操作子の操作量)が閾値アクセル操作量(アクセルペダル32の開度の3[%]に相当する操作量)未満であると判定した場合には(No)、ステップS120に移行する。
ステップS116では、加速抑制作動条件判定部34は、操舵角演算部10Cおよび周囲環境認識情報演算部10Aが出力した操舵角信号および俯瞰画像信号に基づいて、駐車枠進入判定情報取得処理を行う。駐車枠進入判定情報取得処理では、車両Vが駐車枠へ進入するか否かを判定するための情報を取得する。
ここで、駐車枠進入判定情報取得処理の具体例を説明する。
駐車枠進入判定情報取得処理では、加速抑制作動条件判定部34は、操舵角演算部10Cが出力した操舵角信号から、ステアリングホイール28の回転角(操舵角)を取得する。また、加速抑制作動条件判定部34は、周囲環境認識情報演算部10Aが出力した俯瞰画像信号が含む車両Vの周囲の路面の俯瞰画像に基づいて、車両Vと駐車枠L0とのなす角度α、および車両Vと駐車枠L0との距離Dを取得する。角度αは、例えば、図6に示すように、直線Xと枠線L1との交角の絶対値である。また、直線Xは、車両Vの中心を通る車両Vの前後方向の直線(進行方向に延びる直線)である。さらに、枠線L1は、駐車枠L0に駐車が完了した際に車両Vの前後方向と平行または平行になる駐車枠L0部分の枠線である。また、距離Dは、例えば、車両Vの前端面の中心点PFと駐車枠L0の入り口L2の中心点PPとの距離である。ただし、距離Dは、車両Vの前端面が駐車枠L0の入り口L2を通過した後は、負の値とする。なお、距離Dは、車両Vの前端面が駐車枠L0の入り口L2を通過した後は、ゼロに設定してもよい。距離Dを特定するための車両V側の位置は、中心点PFに限定するものではなく、例えば、車両Vに予め定めた位置と、入り口L2の予め定めた位置としてもよい。この場合、距離Dは、車両Vに予め定めた位置と、入り口L2の予め定めた位置との距離とする。それゆえ、加速抑制作動条件判定部34は、車両Vが駐車枠L0へ進入するか否かを判定するための情報として、操舵角、角度α、車両Vと駐車枠L0の距離Dを取得する。
続いてステップS118に移行して、加速抑制作動条件判定部34は、ステップS116で取得した情報(操舵角、角度α、距離D)に基づいて、駐車枠進入判定処理を行う。駐車枠進入判定処理では、車両Vが駐車枠へ進入するか否かを判定する。そして、加速抑制作動条件判定部34は、車両Vが駐車枠へ進入しないと判定した場合には(No)、ステップS120に移行する。一方、加速抑制作動条件判定部34は、車両Vが駐車枠へ進入すると判定した場合には(Yes)、ステップS122に移行する。
ここで、駐車枠進入判定処理の具体例を説明する。
駐車枠進入判定処理では、加速抑制作動条件判定部34は、例えば、以下に示す3つの条件(A1〜A3)をすべて満足した場合に、車両Vが駐車枠へ進入すると判定する。
条件A1.ステップS116で検出した操舵角が設定舵角値(例えば、45[deg])以上の値となってから経過した時間が、設定時間(例えば、20[sec.])以内である。
条件A2.車両Vと駐車枠L0の角度αが、設定角度(例えば、40[deg])以下である。
条件A3.車両Vと駐車枠L0の距離Dが、設定距離(例えば、3[m])以下である。
なお、駐車枠進入判定処理としては、駐車枠進入確信度設定部38が駐車枠進入確信度を算出する際に行う処理を用いてもよい。また、駐車枠進入判定処理は、上記のように複数の条件を用いた処理に限定するものではなく、上述した3つの条件のうち1つ以上の条件で判定する処理を用いてもよい。また、車両Vの車速を用いて、車両Vが駐車枠へ進入するか否かを判定する処理を用いてもよい。
ステップS120では、加速抑制作動条件判定部34は、加速抑制作動条件が成立しない判定結果(加速抑制作動条件判定結果)を含む情報信号を加速抑制作動条件判定結果信号として生成した後、ステップS124に移行する。
一方、ステップS122では、加速抑制作動条件判定部34は、加速抑制作動条件が成立する判定結果(加速抑制作動条件判定結果)を含む情報信号を加速抑制作動条件判定結果信号として生成した後、ステップS124に移行する。
ステップS124では、加速抑制作動条件判定部34は、ステップS120またはS122で生成した加速抑制作動条件判定結果信号を加速抑制指令値演算部10Jに出力した後、この演算処理を終了する。
(駐車枠確信度設定部36が行う処理)
駐車枠確信度設定部36が駐車枠確信度を算出する処理について説明する。
なお、駐車枠確信度設定部36は、予め定めたサンプリング時間(例えば、10[msec.])毎に、以下に説明する処理を行う。
図7に示すように、ステップS200では、駐車枠確信度設定部36は、ナビゲーション装置26が出力した走行道路情報信号に基づいて、車両Vが駐車場内に位置しているか否かを判定する。具体的には、駐車枠確信度設定部36は、走行道路情報信号が含む道路上存在情報に基づいて、車両Vが道路から外れた位置にあるか否かを判定する。そして、駐車枠確信度設定部36は、車両Vが道路から外れた位置にあると判定した場合には(Yes)、車両Vが駐車場内に位置していると判定し、ステップS202に移行する。一方、駐車枠確信度設定部36は、車両Vが道路にあると判定した場合には(No)、車両Vが駐車場内に位置していると判定し、ステップS220に移行する。
ステップS202では、駐車枠確信度設定部36は、駐車枠確信度のレベルを最低値(レベル0)に設定する。
続いてステップS204に移行して、駐車枠確信度設定部36は、周囲環境認識情報演算部10Aが出力した俯瞰画像信号から、車両Vの周囲の路面の俯瞰画像を取得する。
続いてステップS206に移行して、駐車枠確信度設定部36は、ステップS204で取得した俯瞰画像のうち自車両Aの進行方向のカメラ(前方カメラ14Fまたは後方カメラ14R)で撮像した路面の画像(以下、「進行方向画像」とも呼ぶ)に基づいて、道路標示線抽出処理を行う。道路標示線抽出処理では、図8に示すように、進行方向画像から、路面上に位置し、並行に延びている線(以下、「道路標示線」とも呼ぶ)(例えば、平行に延びている線、または同一の方向に延びている線)を抽出する。道路標示線としては、例えば、駐車枠を形成する駐車枠線、および横断歩道の縞模様を形成する線がある。
ここで、道路標示線抽出処理の具体例を説明する。
道路標示線抽出処理では、駐車枠確信度設定部36は、図9(a)に示すように、進行方向画像を二値化処理して白黒画像を形成する。続いて、駐車枠確信度設定部36は、形成した白黒画像に対して横方向への走査を行う。道路標示線Lm、Lnは、路面に比べ、十分に明るい色(例えば、白色)で標示される。それゆえ、道路標示線Lm、Lnは、路面に比べ、輝度が高くなる。そのため、図9(b)に示すように、路面から道路標示線に変化する境界部分では、輝度が急激に高くなるプラスエッジが検出される。なお、図9(b)は、左方向から右方向への走査を行った場合の白黒画像中の画素の輝度変化を表すグラフである。図9(b)では、プラスエッジを符合「E+」で表し、図9(c)では、プラスエッジを符合「E+」を付した太い実線で表す。また、道路標示線から路面に変化する境界部分では、輝度が急激に低くなるマイナスエッジが検出される。図9(b)では、マイナスエッジを符合「E−」で表し、図9(c)では、マイナスエッジを符合「E−」を付した太い点線で表す。それゆえ、駐車枠確信度設定部36は、走査結果として、プラスエッジ(E+)、マイナスエッジ(E−)の順に、隣接する一対のエッジを検出する。これにより、駐車枠確信度設定部36は、進行方向画像から、白黒画像に対して縦方向に延びている道路標示線、つまり、並行に延びている(並列な)道路標示線を抽出する。
続いてステップS208に移行して、駐車枠確信度設定部36は、図8に示すように、ステップS206で抽出した道路標示線のうち、設定距離内で並んでいる(並行に延びている。並列な)3つ以上の道路標示線(以下、「並列道路標示線群」とも呼ぶ)の存在を検出する。設定距離としては、例えば、想定している一般的な駐車枠の幅(例えば、2.0〜2.5[m])を2倍以上である複数倍(例えば、2倍)した距離(例えば、5[m])がある。具体的には、駐車枠確信度設定部36は、抽出した道路標示線のうちから、道路標示線(以下、「選択線」とも呼ぶ)を1つ選択する。続いて、駐車枠確信度設定部36は、選択した選択線と該選択線から右方向(走査方向。道路標示線が並んでいる方向)へ設定距離(5[m])離れた地点との間に検出領域を設定する。続いて、駐車枠確信度設定部36は、設定した検出領域内に、並行に延びている(並列な)道路標示線が2つ以上存在するか否かを判定する。そして、駐車枠確信度設定部36は、検出領域内に並行に延びている(並列な)道路標示線が2つ以上存在すると判定した場合には(Yes)、設定距離内(5[m]内)で並んでいる3つ以上の道路標示線(並列道路標示線群)が存在すると判定し、ステップS210に移行する。
一方、駐車枠確信度設定部36は、検出領域内に並行に延びている(並列な)道路標示線が選択線の他に2つ以上存在しないと判定した場合には(No)、抽出した道路標示線のうちに、未選択の道路標示線があるか否かを判定する。そして、駐車枠確信度算出部36は、未選択の道路標示線があると判定した場合には、未選択の道路標示線を1つ選択し、選択した道路標示線を「選択線」として上記並列道路標示線群の存在の判定フローを再度実行して繰り返す。一方、駐車枠確信度算出部36は、未選択の道路標示線がないと判定した場合には(No)、設定距離内(5[m]内)で並んでいる3つ以上の道路標示線(並列道路標示線群)が存在しないと判定し、ステップS242に移行する。
ステップS210では、駐車枠確信度設定部36は、駐車枠確信度のレベルをレベル0よりも1段階上のレベル(レベル1)に再設定する。
続いてステップS212に移行して、駐車枠確信度設定部36は、図8に示すように、ステップS204で検出した並列道路標示線群を形成する道路標示線のうちの、少なくとも2つの道路標示線間の距離が設定範囲であるか否かを判定する。設定範囲としては、例えば、一般的な駐車枠の幅が取り得る数値範囲(例えば、2.0[m]以上で且つ2.5[m]未満の範囲内)がある。そして、駐車枠確信度設定部36は、少なくとも2つの道路標示線間の距離が設定範囲(2.0以上で且つ2.5[m]未満の範囲内)であると判定した場合には(Yes)、アクセルペダル32の開度(加速指示操作子の操作量)に応じて車両Vに発生させる加速を低減させるための条件が満足された状態(以下、「加速低減条件満足状態」とも呼ぶ)であると判定し、ステップS214に移行する。一方、駐車枠確信度設定部36は、いずれの道路標示線間の距離も設定範囲(2.0以上で且つ2.5[m]未満の範囲内)にないと判定した場合には(No)、ステップS242に移行する。
なお、本実施形態では、駐車枠確信度設定部36が、検出した並列道路標示線群を形成する道路標示線のうちの、少なくとも2つの道路標示線間の距離が設定範囲であるか否かを判定する例を示したが、他の構成を採用することもできる。例えば、駐車枠確信度設定部36が、検出した並列道路標示線群を形成する道路標示線が形成する、隣接する道路標示線のうちの、少なくとも一組の隣接する道路標示線間の距離が設定範囲(2.0以上で且つ2.5[m]未満の範囲内)であるか否かを判定する構成を採用してもよい。
ステップS214では、駐車枠確信度設定部36は、駐車枠確信度のレベルをレベル0よりも2段階上のレベル(レベル2)に再設定する。
これにより、駐車枠確信度設定部36は、車両Vが駐車場内に位置していると判定され(図7のステップS200「Yes」)、抽出された道路標示線のうち、設定距離内(5[m]内)で並んでいる3つ以上の道路標示線の存在を検出し、且つ、少なくともそのうちの2つの道路標示線間の距離が設定範囲(2.0以上で且つ2.5[m]未満の範囲内)であると判定した場合に、加速低減条件満足状態にあると判定し、駐車枠確信度のレベルをレベル2にする(図7のステップS208「Yes」、S212「Yes」、S214)。
続いてステップS216に移行して、駐車枠確信度設定部36は、図8に示すように、ステップS206で検出した並列道路標示線群を形成する道路標示線のうちの、隣接する道路標示線の間隔が等間隔であるか否かを判定する。具体的には、駐車枠確信度設定部36は、隣接する道路標示線間の間隔同士の差が設定値(例えば、20[cm])以下であるか否かを判定する。そして、駐車枠確信度設定部36は、隣接する道路標示線間の間隔同士の差が設定値(20[cm])以下であると判定した場合には(Yes)、ステップS218に移行する。一方、駐車枠確信度設定部36は、隣接する道路標示線間の間隔同士の差が設定値(20[cm])より大きいと判定した場合には(No)、ステップS242に移行する。
ステップS218では、駐車枠確信度設定部36は、駐車枠確信度のレベルをレベル0よりも3段階上のレベル(レベル3)に再設定した後、この演算処理を終了する。
これにより、駐車枠確信度設定部36は、加速低減条件満足状態にあると判定した場合に、隣接する道路標示線間の間隔同士の差が設定値(20[cm])以下であると判定した場合、設定値(20[cm])より大きいと判定した場合に比べ、駐車枠確信度を高くする。
一方、ステップS220では、駐車枠確信度設定部36は、駐車枠確信度のレベルを最低値(レベル0)に設定する。
続いてステップS222に移行して、駐車枠確信度設定部36は、周囲環境認識情報演算部10Aが出力した俯瞰画像信号が含む車両Vの周囲の路面の俯瞰画像を取得する。
続いてステップS224に移行して、駐車枠確信度設定部36は、ステップS222で取得した俯瞰画像から、路面上に位置し、並行に延びている道路標示線を抽出する。続いて、駐車枠確信度設定部36は、以下に示す3つの条件(B1〜B3)をすべて満足すると判定した場合に、抽出した道路標示線が駐車枠線候補であると判定する。
条件B1.道路標示線に破断部分がある場合、当該破断部分が、道路標示線がかすれた部分(例えば、線よりも明瞭度が低く且つ路面よりも明瞭度が高い部分)である。
条件B2.道路標示線の幅が、設定幅(例えば、10[cm])以上である。
条件B3.道路標示線の長さが、設定長さ(例えば、2.5[m])以上である。
続いて、駐車枠確信度設定部36は、抽出した駐車枠線候補から、隣接する2つの駐車枠線候補を1つの組として特定(ペアリング)する。これにより、駐車枠確信度設定部36は、3本以上の駐車枠線候補を抽出した場合には、抽出した3本以上の駐車枠線候補から、隣接する2つの駐車枠線候補をペアリングし、2つ以上の組を特定する。
続いてステップS226に移行して、駐車枠確信度設定部36は、周囲環境認識情報演算部10Aが出力した俯瞰画像信号に基づいて、駐車枠条件適合処理を行う。駐車枠条件適合処理では、ステップS224で抽出した駐車枠線候補の組が駐車枠を形成する駐車枠線の条件(以下、「駐車枠加速低減条件」とも呼ぶ)に適合しているか否かを判定する。そして、駐車枠確信度設定部36は、駐車枠線候補の組が駐車枠加速低減条件に適合していると判定した場合には(Yes)、ステップS228に移行する。一方、駐車枠確信度設定部36は、駐車枠線候補の組が駐車枠加速低減条件に適合していないと判定した場合には(No)、ステップS242に移行する。
ここで、駐車枠条件適合処理の具体例を説明する。
駐車枠条件適合処理では、駐車枠確信度設定部36は、例えば、以下に示す4つの条件(D1〜D4)をすべて満足した場合に、抽出した駐車枠線候補の組(ペアリングした2つの駐車枠線候補La、Lb)が駐車枠加速低減条件に適合していると判定する。
条件D1.図10(a)に示すように、駐車枠線候補La、Lb間の幅WLが、設定ペアリング幅(例えば、2.0[m]以上で且つ2.5[m]未満の範囲内)である。なお、図10(a)では、車両Vの周囲の路面の俯瞰画像のうち前方カメラ14Fで撮像した路面の画像を示す領域を符号「PE」と表す。
条件D2.図10(b)に示すように、駐車枠線候補Laと駐車枠線候補Lbとのなす角度(平行度合い)が、設定角度(例えば、3[deg])以内である。なお、図10(b)では、領域PEの垂直方向に延在する線(以下、「基準線」とも呼ぶ)を符合「CLc」を付した点線で表し、駐車枠線候補Laの中心軸線を符合「CLa」を付した破線で表し、駐車枠線候補Lbの中心軸線を符合「CLb」を付した破線で表す。また、図10(b)では、基準線CLcに対する中心軸線CLaの傾斜角を符号「θa」で表し、基準線CLcに対する中心軸線CLbの傾斜角を符号「θb」で表す。したがって、|θa−θb|≦3[deg]の条件式が成立する場合に、当該条件D2を満足する。
条件D3.図10(c)に示すように、駐車枠線候補Laの車両Vに近い側の端点と駐車枠線候補Lbの車両Vに近い側の端点とを結ぶ直線と、車両Vに近い側の駐車枠線候補La、Lbとのなす角度θが、設定ずれ角度(例えば、45[deg])以上である。
条件D4.図10(d)に示すように、駐車枠線候補Laの幅W0と駐車枠線候補Lbの幅W1との差の絶対値が、設定線幅(例えば、10[cm])以下である。
ステップS228では、駐車枠確信度設定部36は、駐車枠確信度のレベルをレベル0よりも1段階上のレベル(レベル1)に再設定する。
続いてステップS230に移行して、周囲環境認識情報演算部10Aおよび自車両車速演算部10Bが出力した俯瞰画像信号および車速演算値信号に基づいて、ステップS220で駐車枠確信度のレベルを最低値(レベル0)に設定した時点から車両Vが設定距離(例えば、1〜2.5[m])移動するまでの間、ステップS226で駐車枠線候補が駐車枠加速低減条件に適合していると連続して判定した(以下、「連続照合適合」とも呼ぶ)か否かを判定する。そして、駐車枠確信度設定部36は、連続照合適合したと判定した場合には(Yes)、ステップS232に移行する。一方、駐車枠確信度設定部36は、連続照合適合していないと判定した場合には(No)、ステップS242に移行する。
ステップS232では、駐車枠確信度設定部36は、駐車枠確信度のレベルをレベル0よりも2段階上のレベル(レベル2)に再設定する。
続いてステップS234に移行して、駐車枠確信度設定部36は、周囲環境認識情報演算部10Aおよび自車両車速演算部10Bが出力した俯瞰画像信号および車速演算値信号に基づいて、ステップS226で判定に用いた駐車枠線候補La、Lbの車両Vに近い側の端点を検出する。続いて、駐車枠確信度設定部36は、検出した端点同士が幅WLの方向に沿って対向しているか否かを判定する。そして、駐車枠確信度設定部36は、端点同士が幅WLの方向に沿って対向していると判定した場合には(Yes)、ステップS236に移行する。一方、駐車枠確信度設定部36は、端点同士が幅WLの方向に沿って対向していないと判定した場合には(No)、ステップS242に移行する。
ステップS236では、駐車枠確信度設定部36は、駐車枠確信度のレベルをレベル0よりも3段階上のレベル(レベル3)に再設定する。
続いてステップS238に移行して、駐車枠確信度設定部36は、周囲環境認識情報演算部10Aおよび自車両車速演算部10Bが出力した俯瞰画像信号および車速演算値信号に基づいて、ステップS226で判定に用いた駐車枠線候補La、Lbの車両Vから遠い側の端点を検出する。続いて、駐車枠確信度設定部36は、検出した端点同士が幅WLの方向に沿って対向しているか否かを判定する。そして、駐車枠確信度設定部36は、端点同士が幅WLの方向に沿って対向していると判定した場合には(Yes)、ステップS240に移行する。一方、駐車枠確信度設定部36は、端点同士が幅WLの方向に沿って対向していないと判定した場合には(No)、ステップS242に移行する。
ステップS240では、駐車枠確信度設定部36は、駐車枠確信度のレベルをレベル0よりも4段階上のレベル(レベル4)に再設定した後、ステップS242に移行する。
ステップS242では、走行制御コントローラ10は、ステップS202またはS220で設定した駐車枠確信度を含む駐車枠確信度信号を加速抑制制御内容演算部10Iに出力した後、この演算処理を終了する。なお、走行制御コントローラ10は、ステップS210、S214、S218、S228、S232、S236、およびS240のいずれかで駐車枠確信度を再設定した場合には、再設定後の駐車枠確信度を加速抑制制御内容演算部10Iに出力する。
(駐車枠進入確信度設定部38が行う処理)
駐車枠進入確信度設定部38が駐車枠進入確信度を算出する処理について説明する。
なお、駐車枠進入確信度設定部38は、予め定めたサンプリング時間(例えば、10[msec.])毎に、以下に説明する処理を行う。
図11に示すように、ステップS300では、駐車枠進入確信度設定部38は、周囲環境認識情報演算部10A、自車両車速演算部10B、シフトポジション演算部10E、および操舵角センサ18が出力した各種の情報信号に基づいて、ずれ量検出処理を行う。ずれ量検出処理では、車両Vの後輪予想軌跡と駐車枠とのずれ量を検出する。
ここで、ずれ量検出処理の具体例を説明する。
ずれ量検出処理では、駐車枠進入確信度設定部38は、図12に示すように、俯瞰画像、車両Vの車速、およびステアリングホイール28の回転角(操舵角)に基づいて、車両Vの後輪予想軌跡TRを算出する。続いて、駐車枠進入確信度設定部38は、算出した後輪予想軌跡TRと駐車枠L0の入り口L2との交点TPを算出する。続いて、駐車枠進入確信度設定部38は、算出した交点TPと駐車枠L0の左側枠線L1lとの距離Lfl、および駐車枠L0の右側枠線L1rと交点TPとの距離Lfrを算出する。続いて、駐車枠進入確信度設定部38は、算出した距離Lfrと距離Lflとのうち長いほうの距離Lfr、Lflを車両Vの後輪予想軌跡TRと駐車枠L0とのずれ量として検出する。
続いてステップS302に移行して、駐車枠進入確信度設定部38は、周囲環境認識情報演算部10Aが出力した俯瞰画像信号に基づいて、直線Xと駐車枠L0の長さ方向(例えば、奥行き方向)との平行度を検出する。平行度としては、例えば、図12に示すように、駐車枠L0の中心線Yと直線Xとのなす角度θapがある。
続いてステップS304に移行して、駐車枠進入確信度設定部38は、自車両車速演算部10Bおよび操舵角センサ18が出力した車速演算値信号および操舵角信号に基づいて、車両Vの旋回半径を算出する。
続いてステップS306に移行して、駐車枠進入確信度設定部38は、ステップS302で検出した平行度(θap)が予め定めた平行度閾値(例えば、15[deg])未満であるか否かを判定する。そして、駐車枠進入確信度設定部38は、平行度(θap)が平行度閾値以上であると判定した場合には(No)、ステップS308に移行する。一方、駐車枠進入確信度設定部38は、平行度(θap)が平行度閾値未満であると判定した場合には(Yes)、ステップS310に移行する。
ステップS308では、駐車枠進入確信度設定部38は、ステップS304で検出した旋回半径が予め定めた旋回半径閾値(例えば、100[m])以上であるか否かを判定する。そして、駐車枠進入確信度設定部38は、旋回半径が旋回半径閾値(100[m])未満であると判定した場合には(No)、ステップS312に移行する。一方、駐車枠進入確信度設定部38は、旋回半径が旋回半径閾値(100[m])以上であると判定した場合には(Yes)、ステップS310に移行する。
ステップS310では、駐車枠進入確信度設定部38は、ステップS300で検出したずれ量が予め定めた第1閾値(例えば、75[cm])以上であるか否かを判定する。なお、第1閾値は、75[cm]に限定するものではなく、例えば、車両Vの諸元に応じて変更してもよい。そして、駐車枠進入確信度設定部38は、ずれ量が第1閾値(75[cm])以上であると判定した場合には(Yes)、ステップS314に移行する。一方、駐車枠進入確信度設定部38は、ステップS300で検出したずれ量が第1閾値(75[cm])未満であると判定した場合には(No)、ステップS316に移行する。
一方、ステップS312では、駐車枠進入確信度設定部38は、ステップS300で検出したずれ量が予め定めた第2閾値(例えば、150[cm])以上であるか否かを判定する。ここで、第2閾値は、上述した第1閾値(75[cm])よりも大きな値とする。なお、第2閾値は、150[cm]に限定するものではなく、例えば、車両Vの諸元に応じて変更してもよい。そして、駐車枠進入確信度設定部38は、ずれ量が第2閾値(150[cm])以上であると判定した場合には(Yes)、ステップS318に移行する。一方、駐車枠進入確信度設定部38は、ずれ量が第2閾値(150[cm])未満であると判定した場合には(No)、ステップS314に移行する。
ステップS314では、駐車枠進入確信度設定部38は、駐車枠進入確信度のレベルを最低値(レベル0)とする。続いて、駐車枠進入確信度設定部38は、設定した駐車枠確信度(レベル0)を含む駐車枠進入確信度信号を加速抑制制御内容演算部10Iに出力した後、この演算処理を終了する。
一方、ステップS316では、駐車枠進入確信度設定部38は、駐車枠進入確信度をレベル0よりも高いレベル(レベル高)とする。続いて、駐車枠進入確信度設定部38は、設定した駐車枠確信度(レベル高)を含む駐車枠進入確信度信号を加速抑制制御内容演算部10Iに出力した後、この演算処理を終了する。
一方、ステップS318では、駐車枠進入確信度設定部38は、駐車枠進入確信度をレベル0よりも高く且つレベル高よりも低いレベル(レベル低)とする。続いて、駐車枠進入確信度設定部38は、設定した駐車枠確信度(レベル低)を含む駐車枠進入確信度信号を加速抑制制御内容演算部10Iに出力した後、この演算処理を終了する。
なお、車両Vの構成が、例えば、運転者に対して駐車枠L0への操舵操作を支援する装置(駐車支援装置)を備える構成である場合、駐車支援装置がON状態であれば、駐車枠進入確信度のレベルが上がりやすくなる構成としてもよい。駐車支援装置としては、例えば、駐車を行うために周囲の状況を俯瞰画像でモニタ表示する装置や、駐車を行うための進路をガイドするために画面上で目標とする駐車位置を設定する装置がある。これらの装置は、周囲の状況を俯瞰画像でモニタ表示するために画面を切り替えるスイッチや、画面上で目標とする駐車位置を設定するための画面切り替えスイッチを操作して使用する。そして、これらのスイッチを操作すると、駐車支援装置がON状態となる構成とする。
駐車枠進入確信度のレベルが上がりやすくなる構成の具体例としては、ステップS314の処理で駐車枠進入確信度を「レベル0」として算出した場合であっても、駐車支援装置がON状態である場合には、駐車枠進入確信度を「レベル低」に補正する構成である。また、例えば、前記ステップ314の処理で駐車枠進入確信度を「レベル低」として算出した場合であっても、駐車支援装置がON状態である場合には、駐車枠進入確信度を「レベル高」に補正する構成である。なお、駐車枠進入確信度のレベルが上がりやすくなる構成としては、例えば、実際の駐車枠への進入状況に関わらず、駐車枠進入確信度を予め定めたレベル(例えば、「レベル高」)として算出する構成としてもよい。
(総合確信度算出部40が行う処理)
総合確信度算出部40が総合確信度を算出する処理について説明する。
総合確信度算出部40は、駐車枠確信度設定部36および駐車枠進入確信度設定部38が出力した駐車枠確信度信号および駐車枠進入確信度信号を取得する。続いて、総合確信度算出部40は、取得した駐車枠確信度信号が含む駐車枠確信度と、駐車枠進入確信度信号が含む駐車枠進入確信度とに応じた総合確信度を総合確信度算出マップから読み出す。総合確信度算出マップとしては、例えば、図13に示すように、駐車枠確信度と駐車枠進入確信度との組み合わせに応じて予め定めた総合確信度を記憶するマップがある。総合確信度算出マップでは、駐車枠確信度が「レベル1」であり、且つ、駐車枠進入確信度が「レベル低」または「レベル高」である場合には、総合確信度を「極低」とする。また、総合確信度算出マップでは、駐車枠確信度が「レベル2」であり、且つ、駐車枠進入確信度が「レベル低」または「レベル高」である場合には、総合確信度を「低」とする。さらに、総合確信度算出マップでは、駐車枠確信度が「レベル3」または「レベル4」であり、且つ、駐車枠進入確信度が「レベル低」である場合には、総合確信度を「高」とする。
また、総合確信度算出マップでは、駐車枠確信度が「レベル3」であり、且つ、駐車枠進入確信度が「レベル高」である場合には、総合確信度を「高」とする。さらに、総合確信度算出マップでは、駐車枠確信度が「レベル4」であり、且つ、駐車枠進入確信度が「レベル高」である場合には、総合確信度を「極高」とする。なお、総合確信度算出マップでは、駐車枠確信度が「レベル0」、または駐車枠進入確信度が「レベル0」である場合には、総合確信度を設定しない(総合確信度信号を出力不可とする)。そして、総合確信度算出部40は、読み出した総合確信度を含む情報信号(総合確信度信号)を加速抑制制御開始タイミング演算部42および加速抑制制御量演算部44に出力する。
これにより、総合確信度算出部40は、駐車枠確信度が「レベル2」以上である場合には、駐車枠確信度が「レベル2」未満である場合に比べ、総合確信度を高くする。また、総合確信度算出部40は、駐車枠確信度が「レベル3」以上である場合には、駐車枠確信度が「レベル3」未満である場合に比べ、総合確信度を高くする。
(加速抑制制御開始タイミング演算部42が行う処理)
加速抑制制御開始タイミング演算部42が加速抑制制御開始タイミングを演算する処理について説明する。
加速抑制制御開始タイミング演算部42は、総合確信度算出部40が出力した総合確信度信号を取得する。続いて、加速抑制制御開始タイミング演算部42は、取得した総合確信度信号が含む総合確信度に応じた加速抑制制御開始タイミング(以下、「設定閾値」とも呼ぶ)を加速抑制条件演算マップから読み出す。加速抑制制御条件演算マップとしては、例えば、図14に示すように、総合確信度に応じて予め定めた加速抑制制御開始タイミングを記憶するマップがある。加速抑制制御条件演算マップでは、総合確信度が「極高」または「高」である場合には、加速抑制制御開始タイミング(設定閾値)をアクセルペダル32の開度が増加して「30[%]」に達したタイミングに設定する。また、加速抑制制御条件演算マップでは、総合確信度が「低」である場合には、加速抑制制御開始タイミング(設定閾値)をアクセルペダル32の開度が増加して「50[%]」に達したタイミングに設定する。さらに、加速抑制制御条件演算マップでは、総合確信度が「極低」である場合には、加速抑制制御開始タイミング(設定閾値)をアクセルペダル32の開度が増加して「80[%]」に達したタイミングに設定する。そして、加速抑制制御開始タイミング演算部42は、読み出した加速抑制制御開始タイミングを含む情報信号(加速抑制制御開始タイミング信号)を目標スロットル開度演算部10Kに出力する。
これにより、加速抑制制御開始タイミング演算部42は、総合確信度が高いほど加速抑制制御開始タイミングを早くする(設定閾値を小さくする)。ここで、総合確信度は、駐車枠確信度が「レベル3」以上である場合には、駐車枠確信度が「レベル3」未満である場合に比べ、総合確信度を高くする。それゆえ、加速抑制制御量演算部44は、駐車枠確信度が「レベル3」以上である場合には、駐車枠確信度が「レベル3」未満である場合に比べ、加速抑制制御開始タイミングを早くする(設定閾値を小さくする)。
(加速抑制制御量演算部44が行う処理)
加速抑制制御量演算部44が加速抑制制御量を演算する処理について説明する。
加速抑制制御量演算部44は、総合確信度算出部40が出力した総合確信度信号を取得する。続いて、加速抑制制御量演算部44は、取得した総合確信度信号が含む総合確信度に応じた加速抑制制御量を加速抑制条件演算マップから読み出す。加速抑制条件演算マップとしては、例えば、図14に示すように、総合確信度に応じて予め定めた加速抑制制御量を記憶するマップがある。加速抑制条件演算マップでは、総合確信度が「極低」である場合には、加速抑制制御量をアクセルペダル32の開度に対して「小」レベルのスロットル開度(例えば、50%の開度)に抑制する制御量に設定する。
また、加速抑制条件演算マップでは、総合確信度が「低」または「高」である場合には、加速抑制制御量をアクセルペダル32の開度に対して「中」レベルのスロットル開度(例えば、25%の開度)に抑制する制御量に設定する。さらに、加速抑制条件演算マップでは、総合確信度が「極高」である場合では、加速抑制制御量をアクセルペダル32の開度に対して「大」レベルのスロットル開度(例えば、10%の開度)に抑制する制御量に設定する。そして、加速抑制制御量演算部44は、読み出した加速抑制制御量を含む情報信号(加速抑制制御量信号)を加速抑制指令値演算部10Jに出力する。
これにより、加速抑制制御量演算部44は、総合確信度が高いほど加速の抑制度合いを高くする。ここで、総合確信度は、駐車枠確信度が「レベル2」以上である場合には、駐車枠確信度が「レベル2」未満である場合に比べ、総合確信度を高くする。それゆえ、加速抑制制御量演算部44は、駐車枠確信度が「レベル2」以上である場合には、駐車枠確信度が「レベル2」未満である場合に比べ、アクセルペダル32の開度(加速指示操作子の操作量)に応じて車両Vに発生させる加速を低減させる。
(加速抑制指令値演算部10Jで行う処理)
次に、加速抑制指令値演算部10Jで行う処理について説明する。
なお、加速抑制指令値演算部10Jは、予め定めたサンプリング時間(例えば、10[msec.])毎に、以下に説明する処理を行う。
図15に示すように、ステップS400では、加速抑制指令値演算部10Jは、加速抑制制御内容演算部10Iが出力した加速抑制作動条件判定結果信号から、加速抑制作動条件判定結果を取得する。
続いてステップS402に移行して、加速抑制指令値演算部10Jは、アクセル操作量演算部10G、アクセル操作速度演算部10H、および加速抑制制御内容演算部10Iが出力した駆動側踏込み量信号、アクセル操作速度信号、および加速抑制制御量信号から、加速抑制指令値を演算するための情報を取得する。
続いてステップS404に移行して、加速抑制指令値演算部10Jは、ステップS400で取得した加速抑制作動条件判定結果が加速抑制作動条件が成立する判定結果である(以下、「加速抑制制御作動条件成立」とも呼ぶ)か否かを判定する。そして、加速抑制指令値演算部10Jは、加速抑制制御作動条件成立であると判定した場合には(Yes)、ステップS406に移行する。一方、加速抑制指令値演算部10Jは、加速抑制制御作動条件成立ではないと判定した場合には(No)、ステップS410に移行する。
ステップS406では、加速抑制指令値演算部10Jは、ステップS402で取得した加速抑制指令値を演算するための情報に基づき、加速指令値を抑制するための指令値(加速抑制指令値)を演算する。具体的には、加速抑制指令値演算部10Jは、実際のアクセルペダル32の開度(加速指示操作子の操作量)に対してスロットル開度を加速抑制制御量に応じた抑制度合い(図14参照)とする指令値(加速抑制指令値)を演算する。
ステップS408では、加速抑制指令値演算部10Jは、ステップS406で設定した加速抑制指令値を含む加速抑制指令値信号を目標スロットル開度演算部10Kに出力した後、この演算処理を終了する。
一方、ステップS410では、加速抑制指令値演算部10Jは、加速抑制制御を行わず、通常の加速制御を行わせる加速指令値(通常加速指令値)を演算する。
続いてステップS412に移行して、加速抑制指令値演算部10Jは、ステップS410で設定した通常加速指令値を含む通常加速指令値信号を目標スロットル開度演算部10Kに出力した後、この演算処理を終了する。
(目標スロットル開度演算部10Kで行う処理)
次に、目標スロットル開度演算部10Kで行う処理について説明する。
なお、目標スロットル開度演算部10Kは、予め定めたサンプリング時間(例えば、10[msec.])毎に、以下に説明する処理を行う。
図16に示すように、ステップS500では、目標スロットル開度演算部10Kは、アクセル操作量演算部10Gが出力した駆動側踏込み量信号から、アクセルペダル32の開度(加速指示操作子の操作量)を取得する。
続いてステップS502に移行して、目標スロットル開度演算部10Kは、加速抑制指令値演算部10Jが出力した情報信号(加速抑制指令値信号、または通常加速指令値信号)から、加速抑制指令値または通常加速指令値を取得する。
続いてステップS504に移行して、目標スロットル開度演算部10Kは、ステップS500で取得したアクセルペダル32の開度(加速指示操作子の操作量)、およびステップS502で取得した加速抑制指令値または通常加速指令値に基づいて、目標スロットル開度を演算する。具体的には、目標スロットル開度演算部10Kは、ステップS502で通常加速指令値を取得したと判定した場合には、アクセルペダル32の開度(加速指示操作子の操作量)に応じたスロットル開度を目標スロットル開度として演算する。これにより、目標スロットル開度演算部10Kは、アクセルペダル32の開度(加速指示操作子の操作量)に応じた加速を車両Vに発生させる。
一方、目標スロットル開度演算部10Kは、ステップS502で加速抑制指令値を取得したと判定した場合には、加速抑制指令値に応じたスロットル開度を目標スロットル開度として演算する。ここで、加速抑制制御量は、駐車枠確信度が「レベル2」以上である場合には、駐車枠確信度が「レベル2」未満である場合に比べ、増大する。これにより、目標スロットル開度演算部10Kは、駐車枠確信度が「レベル2」以上である場合には、駐車枠確信度が「レベル2」未満である場合に比べ、アクセルペダル32の開度(加速指示操作子の操作量)に応じて車両Vに発生させる加速を低減させる。
続いてステップS506に移行して、目標スロットル開度演算部10Kは、ステップS504で演算した目標スロットル開度を含む目標スロットル開度信号をエンジンコントローラ12に出力する。ここで、目標スロットル開度信号は、ステップS502で加速抑制指令値を取得した場合には、アクセルペダル32の踏み込み量(開度)が、前記加速抑制指令値演算部10Jが出力した加速抑制制御開始タイミング信号が含む加速抑制制御開始タイミングに応じた開度に達したタイミングに出力する。
(動作その他)
次に、本実施形態の車両用加速抑制装置1を備える車両の動作を説明する。
駐車場内において、車両Vの運転者が、車両Vを駐車枠へ進入させているときに、ブレーキペダル30と間違えてアクセルペダル32を踏み込み、アクセルペダル32の開度が50[%]を超えたとする。すると、走行制御コントローラ10が、アクセルペダル32の開度が閾値アクセル操作量(3[%])以上であると判定する(図5のステップS114「Yes」)。続いて、走行制御コントローラ10が、図5のステップS116を経て、車両Vが駐車枠に進入すると判定する(図5のステップS118「Yes」)。続いて、走行制御コントローラ10が、加速抑制作動条件が成立する加速抑制作動条件判定結果を含む加速抑制作動条件判定結果信号を演算する(図5のステップS122、S124)。
同時に、走行制御コントローラ10が、ナビゲーション装置26が出力した走行道路情報信号に基づき、車両Vが駐車場内に位置していると判定する(図7のステップS200「Yes」)。続いて、走行制御コントローラ10が、駐車枠確信度のレベルをレベル0に設定する(図7のステップS202)。続いて、走行制御コントローラ10が、俯瞰画像信号から、車両Vの周囲の路面の俯瞰画像を取得する(図7のステップS204)。
ここで、図8に示すように、駐車場に複数の駐車枠が並べて設けられ、駐車枠それぞれの駐車枠線により、設定距離内(5[m]内)で並んでいる3つ以上の駐車枠線が進行方向画像内に存在したとする。すると、走行制御コントローラ10が、取得した俯瞰画像のうちの進行方向画像から、並行に延びている3つ以上の道路標示線を抽出する(図7のステップS206)。続いて、走行制御コントローラ10が、進行方向画像から、設定距離内(5[m]内)で並んでいる3つ以上の道路標示線(並列道路標示線群)の存在を検出する(図7のステップS208「Yes」)。続いて、走行制御コントローラ10が、駐車枠確信度のレベルをレベル0からレベル1に再設定する(図7のステップS210)。
また、隣接する駐車枠線間の距離がいずれも設定範囲(2.0以上で且つ2.5[m]未満の範囲内)であったとする。すると、走行制御コントローラ10が、検出した並列道路標示線群を形成する道路標示線のうちの、少なくとも2つの道路標示線間の距離が設定範囲(2.0以上で且つ2.5[m]未満の範囲内)であると判定する(図7のステップS212「Yes」)。続いて、走行制御コントローラ10が、加速低減条件満足状態にあると判定する。続いて、走行制御コントローラ10が、駐車枠確信度のレベルをレベル1からレベル2に再設定する(図7のステップS214)。
このように、本実施形態では、車両Vが駐車場内に位置していると判定され、抽出された道路標示線のうち、設定距離内(5[m]内)で並んでいる3つ以上の道路標示線の存在を検出し、且つ、少なくともそのうちの2つの道路標示線間の距離が設定範囲(2.0以上で且つ2.5[m]未満の範囲内)であると判定した場合に、加速低減条件満足状態にあると判定する(図7のステップS200、S208、S212「Yes」、S214)。
また、隣接する駐車枠線間の間隔同士の差が設定値(20[cm])以上であったとする。すると、走行制御コントローラ10が、進行方向画像から抽出した道路標示線に基づき、隣接する道路標示線間の間隔同士の差が設定値(20[cm])以上であると判定する(図7のステップS216「No」)。続いて、走行制御コントローラ10が、再設定後の駐車枠確信度(レベル2)を含む駐車枠確信度信号を演算する(図7のステップS242)。
続いて、走行制御コントローラ10が、俯瞰画像信号、車速演算値信号、現在シフト位置信号、および操舵角信号が含む各種情報に基づいて、駐車枠進入確信度を含む駐車枠進入確信度信号を演算する(図11のステップS300〜S316)。続いて、走行制御コントローラ10が、演算した駐車枠確信度信号が含む駐車枠確信度と、駐車枠進入確信度信号が含む駐車枠進入確信度とに応じた総合確信度「低」を演算する(図13参照)。続いて、走行制御コントローラ10が、演算した総合確信度を含む総合確信度信号を演算する。続いて、走行制御コントローラ10が、演算した総合確信度信号が含む総合確信度に応じた加速抑制制御開始タイミングおよび加速抑制制御量を演算する(図14参照)。これにより、走行制御コントローラ10は、加速抑制制御開始タイミングをアクセルペダル32の開度が増加して「50[%]」(設定閾値)以上になったタイミングに設定する。続いて、走行制御コントローラ10が、演算した加速抑制制御開始タイミングを含む加速抑制制御開始タイミング信号および加速抑制制御量を含む加速抑制制御量信号を演算する。
続いて、走行制御コントローラ10が、演算した加速抑制作動条件判定結果信号が含む加速抑制作動条件判定結果が、加速抑制作動条件が成立する加速抑制作動条件判定結果であると判定する(図15のステップS404「Yes」)。続いて、走行制御コントローラ10が、加速抑制指令値を演算するための情報に基づき、実際のアクセルペダル32の開度(加速指示操作子の操作量)に対してスロットル開度を加速抑制制御量に応じた抑制度合いとする加速抑制指令値を演算する(図15のステップS406、S408)。
続いて、走行制御コントローラ10が、演算した加速抑制度合い指令値、およびアクセルペダル32の開度(加速指示操作子の操作量)に基づいて、加速抑制指令値に応じたスロットル開度を目標スロットル開度として演算する(図16のステップS504)。続いて、走行制御コントローラ10が、演算した目標スロットル開度を含む目標スロットル開度信号を直ぐにエンジンコントローラ12に出力する(図16のステップS506)。
このように、本実施形態では、加速低減条件満足状態にあると判定されると(図7のステップS212「Yes」)、アクセルペダル32の開度(加速指示操作子の操作量)に応じて車両Vに発生させる加速を低減させる(図16のステップS506)。
このように、本実施形態では、アクセルペダル32の開度に応じた車両Vの加速を抑制する。これにより、本実施形態では、ブレーキペダル30と間違えてアクセルペダル32を踏み込んだ場合にも、運転者の意図しない車両Vの加速を抑制できる。
また、本実施形態では、車両Vの進行方向の路面の画像(進行方向画像)から、路面上に位置し、並行に延びている道路標示線を抽出する。続いて、本実施形態では、車両Vが駐車場内に位置しているか否かを判定する。続いて、本実施形態では、車両Vが駐車場内に位置していると判定され、抽出された道路標示線のうち、設定距離内(5[m]内)で並んでいる3つ以上の道路標示線の存在を検出し、且つ、少なくともそのうちの2つの道路標示線間の距離が設定範囲(2.0以上で且つ2.5[m]未満の範囲内)であると判定した場合に、加速低減条件満足状態にあると判定する。続いて、本実施形態では、加速低減条件満足状態にあると判定されると、アクセルペダル32の開度(操作量)に応じて車両Vに発生させる加速を低減させる。それゆえ、本実施形態では、アクセルペダル32の踏み間違い(加速操作子の操作間違い)を行っている状況かどうかを適切に判定することにより、加速操作子の操作間違いに対する適切な車両用加速抑制装置1を提供できる。
一方、隣接する駐車枠線の間隔が等間隔であり、隣接する駐車枠線間の間隔同士の差が設定値(20[cm])以下であったとする。すると、走行制御コントローラ10が、進行方向画像から抽出した道路標示線に基づき、隣接する道路標示線間の間隔同士の差が設定値(20[cm])以下であると判定する(図7のステップS216「Yes」)。続いて、走行制御コントローラ10が、駐車枠確信度のレベルをレベル2からレベル3に再設定する(図7のステップS218)。続いて、走行制御コントローラ10が、再設定後の駐車枠確信度(レベル3)を含む駐車枠確信度信号を演算する(図7のステップS242)。
続いて、走行制御コントローラ10が、俯瞰画像信号、車速演算値信号、現在シフト位置信号、および操舵角信号が含む各種情報に基づいて、駐車枠進入確信度を含む駐車枠進入確信度信号を演算する(図11のステップS300〜S316)。続いて、走行制御コントローラ10が、演算した駐車枠確信度信号が含む駐車枠確信度と、駐車枠進入確信度信号が含む駐車枠進入確信度とに応じた総合確信度「高」を演算する(図13参照)。続いて、走行制御コントローラ10が、演算した総合確信度を含む総合確信度信号を演算する。続いて、走行制御コントローラ10が、演算した総合確信度信号が含む総合確信度に応じた加速抑制制御開始タイミングおよび加速抑制制御量を演算する(図14参照)。これにより、走行制御コントローラ10は、加速抑制制御開始タイミングをアクセルペダル32の開度が増加して「30[%]」(設定閾値)以上になったタイミングに設定する。続いて、走行制御コントローラ10が、演算した加速抑制制御開始タイミングを含む加速抑制制御開始タイミング信号および加速抑制制御量を含む加速抑制制御量信号を演算する。
このように、本実施形態では、隣接する道路標示線間の間隔同士の差が設定値(20[cm])以下であると判定した場合、間隔同士の差が設定値より大きいと判定した場合に比べ、加速の低減開始の判定用の設定閾値を低減する(30[%]に変更する)。
本実施形態では、図1のアクセルペダル32が加速指示操作子を構成する。以下同様に、図1、図2のアクセル操作検出センサ24が加速操作量検出部を構成する。さらに、図2の目標スロットル開度演算部10K、図16のステップS504が加速制御部を構成する。また、図1、図2の周囲環境認識センサ14が画像撮像部を構成する。さらに、図2、図3の加速抑制制御内容演算部10I、図3の駐車枠確信度設定部36、図7のステップS206が道路標示線抽出部を構成する。また、図2、図3の加速抑制制御内容演算部10I、図3の駐車枠確信度設定部36、図7のステップS200が位置判定部を構成する。さらに、図2、図3の加速抑制制御内容演算部10I、図3の駐車枠確信度設定部36、図7のステップS208、S212、S214が条件満足状態判定部を構成する。また、図2の加速抑制制御内容演算部10I、図3の総合確信度算出部40、加速抑制制御量演算部44、図2の目標スロットル開度演算部10Kが加速低減部を構成する。さらに、図2の加速抑制指令値演算部10J、図3の駐車枠確信度設定部36、図16のステップS506が低減開始部を構成する。また、図2の加速抑制指令値演算部10J、図3の駐車枠確信度設定部36、加速抑制制御開始タイミング演算部42、図7のステップS216、S218、図16のステップS506が設定閾値低減部を構成する。
(本実施形態の効果)
本実施形態に係る車両用加速抑制装置1は、以下の効果を奏する。
(1)走行制御コントローラ10は、アクセルペダル32の開度(加速指示操作子の操作量)を検出する。続いて、走行制御コントローラ10は、検出された操作量に応じた加速を車両Vに発生させる。また、走行制御コントローラ10は、進行方向画像から、路面上に位置し、並行に延びている道路標示線を抽出する。続いて、走行制御コントローラ10は、車両Vが駐車場内に位置しているか否かを判定する。続いて、走行制御コントローラ10は、車両Vが駐車場内に位置していると判定され、抽出された道路標示線のうち、設定距離内(5[m]内)で並んでいる3つ以上の道路標示線の存在を検出し、且つ、少なくともそのうちの2つの道路標示線間の距離が設定範囲(2.0以上で且つ2.5[m]未満の範囲内)であると判定した場合に、加速低減条件満足状態にあると判定する。続いて、走行制御コントローラ10は、加速低減条件満足状態にあると判定されると、検出されたアクセルペダル32の開度(操作量)に応じて車両Vに発生させる加速を低減させる。
このような構成によれば、車両Vが駐車場内に位置していると判定され、路面の画像(進行方向画像)から抽出された道路標示線のうち、設定距離内(5[m]内)で並んでいる3つ以上の道路標示線の存在を検出し、且つ、少なくともそのうちの2つの道路標示線間の距離が設定範囲(2.0以上で且つ2.5[m]未満の範囲内)であると判定した場合に、車両Vの進行方向に駐車枠が存在する可能性が高く、アクセルペダル32の踏み間違い(加速操作子の操作間違い)を行っている状況である可能性が高いので、アクセルペダル32の開度(加速指示操作子の操作量)に応じて車両Vに発生させる加速を低減させる。これにより、加速操作子の操作間違いを行っている状況かどうかを適切に判定することにより、加速操作子の操作間違いに対する適切な車両用加速抑制装置1を提供できる。
(2)走行制御コントローラ10は、加速低減条件満足状態にあると判定されると、アクセルペダル32の開度(加速指示操作子の操作量)が設定閾値(50[%])以上になると、加速の低減を開始する。また、走行制御コントローラ10は、隣接する道路標示線間の間隔同士の差が設定値(20[cm])以下であると判定した場合、間隔同士の差が設定値(20[cm])より大きいと判定した場合に比べ、設定閾値を低減する(30[%])。
このような構成によれば、例えば、駐車場に複数の駐車枠が並べて設けられ、駐車枠それぞれの駐車枠線が等間隔に配置されており、互いに隣接する駐車枠線間の間隔の差が設定値(20[cm])以下である場合に、隣接する道路標示線間の間隔同士の差が設定値(20[cm])以下であると判定し、加速の低減開始の判定用の設定閾値を低減できる。それゆえ、駐車枠線が等間隔に配置されている場合に、駐車枠確信度をより適切に設定できる。
(変形例1)
なお、本実施形態では、走行制御コントローラ10が、加速低減条件満足状態にあると判定されると、アクセルペダル32の開度(加速指示操作子の操作量)に応じて車両Vに発生させる加速を低減させる例を示したが、他の構成を採用することもできる。例えば、走行制御コントローラ10が、抽出した道路標示線の数が、車両Vの進行方向側端部が駐車枠の入り口に進入した際に進行方向画像内に存在し得る駐車枠線の最大数よりも大きい設定数(例えば、10)以上であると判定した場合には、加速低減条件満足状態にあると判定しても、アクセルペダル32の開度(加速指示操作子の操作量)に応じて車両Vに発生させる加速の低減を行わない構成としてもよい。これにより、例えば、駐車場内に横断歩道が設けられており、横断歩道の縞模様を形成する線それぞれを道路標示線として抽出し、抽出した道路標示線の数が設定数(例えば、10)以上であると判定した場合には、加速低減条件満足状態にあると判定しても、アクセルペダル32の開度(加速指示操作子の操作量)に応じて車両Vに発生させる加速の低減を行わない。それゆえ、本変形例では、駐車枠確信度の誤設定を防止でき、駐車枠確信度をより適切に設定できる。
(変形例2)
また、例えば、検出した道路標示線のいずれかの長さが、一般的な駐車枠の奥行き方向の長さ(例えば、4.5[m])よりも長い設定長さ(例えば、6[m]))以上であると判定した場合には、加速低減条件満足状態にあると判定しても、アクセルペダル32の開度(加速指示操作子の操作量)に応じて車両Vに発生させる加速の低減を行わない構成としてもよい。ここで、駐車場内に交差点が設けられており、交差点での右折または左折中に、車両Vの車速が15[km/h]未満となり、走行制御コントローラ10が、右折先または左折先の道路の車線区分線を道路標示線として検出し、検出した道路標示線を基に加速低減条件満足状態にあると判定して、車両Vの加速の抑制を行ったとする。そして、交差点を右折または左折した後に、進行方向画像内の道路標示線の長さが設定長さ(6[m])以上になったとする。すると、走行制御コントローラ10が、検出した道路標示線ペアを構成する道路標示線の長さが設定長さ(6[m])以上であると判定し、加速低減条件満足状態にあると判定しても、アクセルペダル32の開度(加速指示操作子の操作量)に応じて車両Vに発生させる加速の低減を行わない。そのため、車両Vの加速の抑制を弱めることができ、交差点を右折または左折した後、車両Vの加速が妨げられることを防止できる。
10I 加速抑制制御内容演算部(道路標示線抽出部)
10J 加速抑制指令値演算部(低減開始部、設定閾値低減部)
10K 目標スロットル開度演算部(加速制御部、加速低減部)
14 周囲環境認識センサ(画像撮像部)
24 アクセル操作検出センサ(加速操作量検出部)
32 アクセルペダル(加速指示操作子)
36 駐車枠確信度設定部(道路標示線抽出部、位置判定部、条件満足状態判定部、低減開始部、設定閾値低減部)
40 総合確信度算出部(加速低減部)
42 加速抑制制御開始タイミング演算部(設定閾値低減部)
44 加速抑制制御量演算部(加速低減部)

Claims (1)

  1. 運転者が加速を指示するために操作する加速指示操作子と、
    前記加速指示操作子の加速操作量を検出する加速操作量検出部と、
    検出された前記加速操作量に応じた加速を車両に発生させる加速制御部と、
    前記車両の進行方向の路面を撮像して画像を取得する画像撮像部と、
    取得された前記画像から、路面上に位置し、並行に延びている道路標示線を抽出する道路標示線抽出部と、
    前記道路標示線抽出部により抽出された前記道路標示線のうち、設定距離内で並んでいる3つ以上の前記道路標示線の存在を検出し、且つ、少なくともそのうちの2つの前記道路標示線間の距離が設定範囲であると判定した場合に、加速低減条件満足状態にあると判定する条件満足状態判定部と、
    前記条件満足状態判定部により前記加速低減条件満足状態にあると判定されると、前記加速制御部に発生させる前記加速を低減させる加速低減部と、
    前記加速低減条件満足状態にあると判定されると、前記加速操作量検出部で検出された前記加速操作量が設定閾値以上になったときに前記加速の低減を開始する低減開始部と、
    隣接する前記道路標示線間の間隔同士の差が設定値以下であると判定した場合に、前記間隔同士の差が前記設定値より大きいと判定した場合に比べ、前記設定閾値を低減する設定閾値低減部と、
    を備えたことを特徴とする車両用加速抑制装置。
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