JP6298030B2 - 低レイテンシと高スループットのデータ通信を両立するモータ制御装置 - Google Patents

低レイテンシと高スループットのデータ通信を両立するモータ制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、低レイテンシが求められるデータ通信と高スループットが求められるデータ通信を両立するモータ制御装置に関する。
近年、モータ制御装置等の電子装置には、部品点数の削減および占有面積の低減を図るために、様々な回路ブロック(機能マクロ)を集積化したASIC(Application Specific Integrated Circuit:特定用途向け集積回路)が利用されるようになっている。
例えば、工作機械やロボット等におけるモータを制御するモータ制御装置は、例えば、メインCPU(Central Processing Unit)と、それぞれ異なる機能を発揮する複数の回路ブロックが集積化されたASICをバスで接続し、メインCPUとASIC間で様々な信号(命令信号,データ信号等)の送受信を行っている。
ここで、メインCPUとASIC間の通信(信号の送受信)は、ASICに含まれる各回路ブロックの特性等により、例えば、低レイテンシ(短い遅延時間)が求められるデータ通信と、高スループット(大きい単位時間当たりの転送量)が求められるデータ通信が混在する。
そのため、例えば、工作機械やロボット等におけるモータを制御するモータ制御装置のパフォーマンスを向上させるためには、上述した異なるデータの通信を両立させて処理する必要がある。
ところで、従来、例えば、メインCPU(第1回路装置)とASIC(第2回路装置)間の通信を改善するものとして、様々な提案がなされている。例えば、PCI Express(登録商標)(ピーシーアイエクスプレス(登録商標):以下、PCI-EXとも称する)におけるデバイスの接続方式として、コントローラとPCI-EXデバイス間を、複数のレーンで接続して伝送速度を向上させるものが提案されている(特許文献1)。
また、マルチコアプロセッサを有する数値制御システムとして、例えば、PCI Express(登録商標),HyperTransport(商標)およびRapidIO(商標)といった高速シリアル通信のインタフェースを適用し、パラレル通信のインタフェースを適用するときよりも信号ピン数を削減して、コストおよび実装面積を低減するものも提案されている(特許文献2)。
さらに、短い周期で一定量のデータを必ず伝送し終わらなければならない、というような同期転送の制約が強い用途に対しても、低コスト、かつ、少ない再送オーバーヘッドでエラー発生時の処理を効率良く処理するために、PCI-EX(PCI Express(登録商標))のバーチャルモードを適用するものも提案されている(特許文献3)。
特許第4558519号公報 特開2013−054730号公報 特開2008−204245号公報
上述したように、例えば、メインCPUとASIC間の通信は、それぞれ異なる機能を発揮する複数の回路ブロックがASICに集積されるため、低レイテンシが求められるデータ通信と、高スループットが求められるデータ通信が混在するようになってきている。
しかしながら、従来のモータ制御装置において、回路装置間におけるデータ通信は、例えば、1つの通信経路(バス)を経由して行われているため、低レイテンシが求められるデータ通信が待たされ、或いは、高スループットが求められるデータ通信の伝送速度が低下するといった解決すべき課題が存在する。
また、例えば、特許文献1に開示されている手法は、回路装置間のデータ通信を複数のレーンで行って伝送速度を向上させるものであり、さらに、特許文献2に開示されている手法は、シリアル通信のインタフェースを適用することで、コストおよび実装面積を低減させるものであって、異なるデータ通信を異なる特性の通信経路を経由して行うものではない。
そして、特許文献3に開示されている手法は、同期転送の制約が強い用途に対しても、PCI-EXのバーチャルモードを適用して、低コスト、かつ、少ない再送オーバーヘッドでエラー発生時の処理を効率良く行うというものであって、やはり、異なるデータ通信を異なる特性の通信経路を経由して行うものではない。
本発明の目的は、上述した従来技術の課題に鑑み、異なる回路装置間において、低レイテンシが求められるデータ通信と高スループットが求められるデータ通信を、それぞれの特性に対応させて両立することのできるモータ制御装置の提供にある。
本発明に係る第1実施形態によれば、第1回路装置と、第2回路装置と、を含み、前記第1回路装置と前記第2回路装置間におけるデータ通信を、異なる通信特性を有する少なくとも2つの通信経路を経由して行う、工作機械またはロボットにおけるモータを制御するモータ制御装置であって、前記第1回路装置と前記第2回路装置間におけるデータ通信は、低レイテンシが求められる第1データ通信、および、高スループットが求められる第2データ通信を含み、前記第1回路装置と前記第2回路装置間における前記第1データ通信は、低レイテンシの特性を有する第1通信経路を経由して行い、前記第1回路装置と前記第2回路装置間における前記第2データ通信は、高スループットの特性を有する第2通信経路を経由して行い、前記第1回路装置は、第1半導体集積回路であり、前記第2回路装置は、複数の回路マクロが設けられた前記モータ制御装置の特定用途向け集積回路であり、前記特定用途向け集積回路は、高スループットが求められるデータを扱う、サーボモータまたはスピンドルモータを制御するサーボ制御部,画像を処理するグラフィックエンジンおよびI/O通信を制御するI/O通信マスタのいずれかと、低レイテンシが求められるデータを扱うペリフェラルと、を含むモータ制御装置が提供される。
第1実施形態のモータ制御装置によれば、異なる回路装置間において、低レイテンシが求められるデータ通信と高スループットが求められるデータ通信を、それぞれの特性に対応させて両立することができる。また、第1実施形態のモータ制御装置によれば、低レイテンシが求められるデータ通信および高スループットが求められるデータ通信を、それぞれの特性に対応した異なる特性の通信経路を経由して行うことができる。
すなわち、低レイテンシが求められるデータ通信は、低レイテンシの特性を有する第1通信経路を経由して行い、また、高スループットが求められるデータ通信は、高スループットの特性を有する第2通信経路を経由して行うことができる。これにより、工作機械やロボット等におけるモータを制御するモータ制御装置のパフォーマンスを向上させることが可能になる。
前記第1通信経路は、第1バッファサイズ,第1ペイロードサイズおよび第1レーン数を調整して低レイテンシの特性を持たせた第1シリアルバスであり、前記第2通信経路は、第2バッファサイズ,第2ペイロードサイズおよび第2レーン数を調整して高スループットの特性を持たせた第2シリアルバスであり、前記第1バッファサイズは、前記第2バッファサイズよりも小さく、或いは、前記第2ペイロードサイズは、前記第1ペイロードサイズよりも大きく、または、前記第2レーン数は、前記第1レーン数よりも多く設定することにより実現可能である。前記第1シリアルバスおよび前記第2シリアルバスは、PCI Express(登録商標)であるのが好ましい。
また、前記第1通信経路は、パラレルバスであり、前記第2通信経路は、高速シリアルバスであってもよく、前記パラレルバスは、PCIバス,IFCバス,ATAバス,60xバスおよびブートインターフェースのいずれかとし、前記高速シリアルバスは、PCI Express(登録商標),HyperTransport(商標)およびRapidIO(商標)のいずれかとすることができる。
本発明に係る第2実施形態によれば、第1回路装置と、第2回路装置と、を含み、前記第1回路装置と前記第2回路装置間におけるデータ通信を、通信経路を経由して行う、工作機械またはロボットにおけるモータを制御するモータ制御装置であって、前記通信経路は、高速シリアルバスにおける少なくとも2つのバーチャルモードのチャネルを含み、前記少なくとも2つのバーチャルモードのチャネルにおいて、第1データの第1優先度を、前記第1データよりもサイズが大きい第2データの第2優先度よりも高くしてデータ通信を行い、前記第1回路装置は、第1半導体集積回路であり、前記第2回路装置は、複数の回路マクロが設けられた前記モータ制御装置の特定用途向け集積回路であり、前記特定用途向け集積回路は、高スループットが求められるデータを扱う、サーボモータまたはスピンドルモータを制御するサーボ制御部,画像を処理するグラフィックエンジンおよびI/O通信を制御するI/O通信マスタのいずれかと、低レイテンシが求められるデータを扱うペリフェラルと、を含むモータ制御装置が提供される。
第2実施形態のモータ制御装置において、前記高速シリアルバスは、PCI Express(登録商標)であり、前記第1データは、低レイテンシが求められるデータであり、前記第2データは、高スループットが求められるデータであるのが好ましい。
第2実施形態のモータ制御装置によれば、第1実施形態のモータ制御装置と同様に、異なる回路装置間において、低レイテンシが求められるデータ通信と高スループットが求められるデータ通信を、それぞれの特性に対応させて両立することができる。さらに、第2実施形態のモータ制御装置によれば、小さなデータが大きなデータに待たされないようにすることで効率よくデータを転送できる。これは、低レイテンシが求められるサイズが小さいデータは、短い遅延でデータ通信が行われることにもなる。
前記第1データ通信により伝送される第1データは、レジスタおよびペリフェラルのいずれかに関連するデータを含み、前記第2データ通信により伝送される第2データは、サーボ,スピンドル,I/Oおよびグラフィックのいずれかに関連するデータを含んでもよい。前記第1回路装置は、第1半導体集積回路であり、前記第2回路装置は、複数の半導体集積回路が設けられたプリント基板であってもよい。
或いは、前記第1回路装置は、第1半導体集積回路であり、前記第2回路装置は、複数の回路マクロが設けられた第2半導体集積回路であってもよい。ここで、前記第2半導体集積回路は、前記モータ制御装置の特定用途向け集積回路であり、前記特定用途向け集積回路は、高スループットが求められるデータを扱う、サーボモータまたはスピンドルモータを制御するサーボ制御部,画像を処理するグラフィックエンジンおよびI/O通信を制御するI/O通信マスタのいずれかと、低レイテンシが求められるデータを扱うペリフェラルと、を含んでもよい。また、前記第1半導体集積回路は、前記モータ制御装置のメインCPUであってもよい。
本発明に係るモータ制御装置によれば、異なる回路装置間において、低レイテンシが求められるデータ通信と高スループットが求められるデータ通信を、それぞれの特性に対応させて両立することのできるという効果を奏する。
図1は、本発明に係るモータ制御装置の各実施例を概略的に示すブロック図である。 図2は、図1に示すモータ制御装置の変形例を示すブロック図である。 図3は、本発明に係るモータ制御装置の第1実施例の要部を示すブロック図である。 図4は、図3に示す第1実施例のモータ制御装置における構成および設定例を説明するための図(その1)である。 図5は、図3に示す第1実施例のモータ制御装置における構成および設定例を説明するための図(その2)である。 図6は、本発明に係るモータ制御装置の第2実施例の要部を示すブロック図である。 図7は、本発明に係るモータ制御装置の第3実施例の要部を示すブロック図である。 図8は、モータ制御装置の一例を説明するための図である。
まず、本発明に係るモータ制御装置の実施例を詳述する前に、図8を参照して、モータ制御装置の一例、並びに、その問題点を説明する。図8は、モータ制御装置の一例を説明するための図であり、図8(a)は、モータ制御装置の一例の構成を示すブロック図であり、図8(b)は、図8(a)に示すモータ制御装置におけるデータの種類を示す図である。
図8(a)に示されるように、モータ制御装置は、CPU(メインCPU,第1回路装置)1、対向デバイス(ASIC,第2回路装置)2、および、DSP(Digital Signal Processor)31を含む。さらに、モータ制御装置は、ストレージデバイス32およびSRAM(Static Random Access Memory)33を含んでもよい。なお、SRAM33は、バッテリによりバックアップされているが、フラッシュメモリなどの他の不揮発性メモリを適用してもよい。
ASIC2は、CPU1が接続されるインタフェース(I/F)20,オプションボード(図示しない)が接続されるI/F21,DMA(Direct Memory Access)22,および,サーボ制御部23を含む。さらに、ASIC2は、DSP31が接続されるI/F24,様々な周辺機器が接続されるペリフェラル25,グラフィックエンジン26およびI/O通信マスタ27を含む。
I/O通信マスタ27は、I/O通信を制御するための回路であり、例えば、I/Oのイメージを格納するためのRAM(Random Access Memory:RAM for I/O)28に格納された出力データ(DO)を、I/O通信を通じてスレーブユニット(図示しない)に送って出力させる。なお、図8(a)では、I/O通信マスタ27がI/O通信を制御するようになっているが、様々な変形が可能なのはいうまでもない。
また、例えば、スレーブユニットに入力されたデータは、I/O通信を通じてRAM28に入力データ(DI)として格納される。ここで、RAM28上のDI/DOは、例えば、CPU1上で実行されるシーケンスプログラムにより、リード/ライトされる。なお、CPU1は、マルチコアCPUとして構成することができる。
グラフィックエンジン26は、高度なグラフィック機能の一部を補助するプロセッサであり、例えば、画面のイメージデータを格納するVRAM(Video RAM:ビデオメモリ)、および、VRAMに格納されたデータをディスプレイ(例えば、LCD(Liquid Crystal Display:液晶ディスプレイ)などに出力するMPU(Micro Processing Unit:マイクロプロセッサ)を含む。
ペリフェラル25には、例えば、モータ制御装置のソフトウェアが格納されたeMMC(登録商標)(embedded Multi Media Card),SDカード,eSSD(embedded Solid State Device)などを含むストレージデバイス32,SRAM33,キーボード,A.SP/HDI,RTCといった様々な周辺機器が接続される。
ここで、A.SPは、アナログ出力(アナログスピンドル出力)を示し、HDIは、実行中の加工プログラムをスキップさせるための信号を入力するスキップ信号入力I/Fを示す。なお、HDIは、タッチセンサの信号の入力I/Fとしても使用でき、センサ用の入力データ(DI)インタフェースとして機能する。また、RTCは、水晶発振器およびそのカウント回路で構成されるリアルタイムデジタルクロックを示し、バッテリやキャパシタにより動作する。
I/F24は、DSP31が接続されるインタフェースであり、サーボ制御部(スピンドル/サーボ制御部)23との間で信号の送受信を行う。サーボ制御部23には、例えば、内蔵されたRAM領域にCPU1からの移動指令値が書き込まれ、DSP31は、その移動指令値を読み取って、モータを指令値の位置に移動させるための制御を行う。ここで、DSP31は、例えば、マルチコアDSPとして構成される。また、モータの制御は、サーボ制御部23に接続されたサーボI/Fを通じて行う。
サーボI/Fは、サーボアンプやスピンドルアンプを接続するためのインタフェースであり、これらのアンプには、例えば、工作機械の各軸を動作させるサーボモータやスピンドルモータへの動力線と、各モータの位置および速度を検出するフィードバック信号の入力線が接続される。
すなわち、サーボ制御部23からは、サーボI/Fを通じて、アンプに対して電流の指令値が送られる。アンプは、その受け取った電流指令値に基づいてPWM(Pulse Width Modulation:パルス幅変調)信号による電流制御を行い、アンプに内蔵された電流センサの値をサーボI/Fに通じてサーボ制御部23に送る。さらに、モータからのフィードバック信号も、サーボI/Fを通じてサーボ制御部23に送られる。
DSP31は、受け取った電流センサの値やフィードバック信号の値に基づいて、次の電流制御指令値をサーボI/Fを通じてアンプに送る。また、DSP31は、この電流制御を繰り返し行うことでモータを制御し、CPU1から指示された移動指令値に従って各軸を到達させる。そして、DSP31は、フィードバック信号の値をサーボ制御部23に書き込み、CPU1は、この書き込まれた値を読み出して、移動指令値に軸が到達したことを確認する。
ここで、DSP31は、例えば、マルチコアとして構成したCPU1に内蔵することも可能であり、この場合、移動指令値はサーボ制御部ではなく、CPU1に接続されたDRAMやCPU内部のキャッシュメモリを介して、マルチコアにおけるDSP31(DSP31用のコア)とCPU1(CPU1用のコア)の間でデータ交換が行われることになる。
DMA22は、例えば、RAM28およびグラフィックエンジン26のVRAMなどに格納されたデータ、または、格納するデータを、CPU1の転送制御に基づくことなく、内部バス29を介して直接転送制御する。また、DMA22は、例えば、I/F21を介して接続されるオプションボードとの間における高スループットが求められるデータを直接転送制御することもある。I/F20は、アービタ(バスアービタ)201を含み、ASIC2とCPU1間のデータ通信(信号の送受信)の調停を行って制御する。
図8(a)において、CPU1とASIC2は、通信経路CP0により接続され、様々なデータの送受信を行うようになっている。すなわち、I/F20を介して行われるCPU1とASIC2間のデータ通信には、例えば、実行中の加工プログラムをスキップさせるスキップ信号やセンサ用の入力データ、或いは、リアルタイムデジタルクロックの信号やストレージデバイス32から入力されるペリフェラル25からの低レイテンシが求められるデータD1と、例えば、DMA22により制御されるようなRAM28やグラフィックエンジン26のVRAMなどの高スループットが求められるデータD2が含まれている。なお、低レイテンシが求められるデータD1には、例えば、ASIC2に含まれる様々な回路ブロックにおいて、様々な設定を行うレジスタのデータも含まれる。
すなわち、通信経路CP0として、例えば、PCI-EXなどの高速シリアルバスを適用しても、その通信経路CP0を経由してCPU1とASIC2間で送受信されるデータには、低レイテンシが求められるデータD1、および、高スループットが求められるデータD2が混在している。
図8(b)に示されるように、低レイテンシ(例えば、〜バイトパーマイクロセコンド:B/u(μ)sec)が求められるデータ(第1データ)D1は、レジスタやペリフェラル25に関連する小容量のデータであり、また、高スループット(例えば、〜キロバイトパーミリセコンド:kB/msec)が求められるデータ(第2データ)D2は、サーボ,スピンドル,I/Oまたはグラフィックに関連する大容量のデータである。
上述したように、通信経路CP0は、例えば、高速シリアルバスを適用することができるが、この場合、低レイテンシが求められるデータD1と高スループットが求められるデータD2を、同じ通信経路を経由して、CPU1とASIC2間で通信することになる。すなわち、図8(a)に示すモータ制御装置において、CPU1とASIC2間におけるデータ通信は、同じ通信経路(バス)を経由して行われるため、低レイテンシが求められるデータ通信が待たされ、或いは、高スループットが求められるデータ通信の伝送速度が低下するといった不都合が生じる虞がある。
以下、本発明に係るモータ制御装置の実施例を、添付図面を参照して詳述する。図1は、本発明に係るモータ制御装置の各実施例を概略的に示すブロック図であり、図1(a)は各実施例の基本構成、図1(b)は第1実施例、図1(c)は第2実施例、図1(d)は第3実施例のそれぞれを概略的に示すものである。
図1(a)に示されるように、本実施例のモータ制御装置は、CPU(メインCPU,第1回路装置)1およびASIC(対向デバイス,第2回路装置)2を含み、CPU1とASIC2間におけるデータ通信(信号の送受信)は、異なる通信特性を有する第1通信経路CP1および第2通信経路CP2を経由して行うようになっている。
すなわち、CPU1とASIC2間において、低レイテンシが求められる第1データD1を送受信する第1通信は、低レイテンシの特性を有する第1通信経路CP1を経由して行い、高スループットが求められる第2データD2を送受信する第2通信は、高スループットの特性を有する第2通信経路CP2を経由して行うようになっている。
図1(b)に示されるように、第1実施例のモータ制御装置は、CPU1とASIC2間において、第1データD1を送受信する第1通信経路CP11および第2データD2を送受信する第2通信経路CP12を、高速シリアルバス(例えば、PCI-EX)で構成し、それぞれの各種パラメータを調整して、第1通信経路CP11を低レイテンシのデータ通信に適した特性に設定し、第2通信経路CP12を高スループットのデータ通信に適した特性に設定したものである。なお、第1実施例のモータ制御装置の詳細は、図3〜図5を参照して、後に詳述する。
図1(c)に示されるように、第2実施例のモータ制御装置は、CPU1とASIC2間において、第1データD1を送受信する第1通信経路CP21をパラレルバスで構成し、第2データD2を送受信する第2通信経路CP12を高速シリアルバスで構成したものである。なお、第2実施例のモータ制御装置の詳細は、図6を参照して、後に詳述する。
図1(d)に示されるように、第3実施例のモータ制御装置は、CPU1とASIC2間におけるデータ通信を、通信経路CP3を経由して行い、通信経路CP3は、高速シリアルバス(例えば、PCI-EX)における少なくとも2つのバーチャルモードのチャネルCP31,CP32を含む。そして、少なくとも2つのバーチャルモードのチャネルCP31,CP32において、第1データD1の第1優先度を、第1データD1よりもサイズが大きい第2データD2の第2優先度よりも高くしてデータ通信を行う。なお、第3実施例のモータ制御装置の詳細は、図7を参照して、後に詳述する。
このように、本実施例のモータ制御装置によれば、異なる回路装置間において、低レイテンシが求められるデータ通信と高スループットが求められるデータ通信を、それぞれの特性に対応させて両立することができる。
以上において、ASIC2は、例えば、I/F20を除き、図8を参照して説明したのと同様のものを適用することができる。ここで、第1回路装置1は、モータ制御装置のメインCPUに限定されず、また、第2回路装置2は、モータ制御装置のASIC(特定用途向け集積回路)に限定されず、他の様々な半導体集積回路であってもよい。さらに、第1回路装置1と第2回路装置2間の信号の送受信は、低レイテンシと高スループットに限定されず、また、第1回路装置1と第2回路装置2間の通信経路は、3つ以上であってもよい。
図2は、図1に示すモータ制御装置の変形例を示すブロック図である。図2と前述した図1(a)の比較から明らかなように、上述した各実施例における第2回路装置は、複数の回路ブロックが設けられたASIC(半導体集積回路)2に限定されるものではなく、例えば、図8(a)を参照して説明した各回路ブロックに相当する複数の半導体集積回路が設けられたプリント基板2’であってもよい。
さらに、上述したように、各実施例における第1回路装置は、モータ制御装置のメインCPU1に限定されず、他の様々な半導体集積回路1であってもよい。なお、本変形例において、半導体集積回路1とプリント基板2’間の第1通信経路CP1および第2通信経路CP2は、図1(b)〜図1(d)を参照して概略を説明した第1実施例〜第3実施例の第1通信経路CP11,CP21,CP31および第2通信経路CP12,CP22,CP32をそのまま適用することが可能である。
図3は、本発明に係るモータ制御装置の第1実施例の要部を示すブロック図であり、CPU1が接続されるASIC2におけるインタフェース(I/F)20a、並びに、第1通信経路CP11および第2通信経路CP12を示すものである。なお、ASIC2の構成は、図8を参照して説明したものに相当し、図8におけるI/F20が、図3に示すI/F20aに対応する。
前に、図1(b)を参照して概略を説明したように、第1実施例のモータ制御装置は、CPU1とASIC2間において、低レイテンシが求められる第1データD1を送受信する第1通信経路CP11、および、高スループットが求められる第2データD2を送受信する第2通信経路CP12を、両方とも高速シリアルバス(PCI-EX)で構成している。
図3に示されるように、ASIC2のI/F20aは、第1通信経路(第1PCI-EX)CP11用の送信バッファ(TX Buffer)および受信バッファ(RX Buffer)を含む第1通信経路バッファ部211、第2通信経路(第2PCI-EX)CP12用の送信バッファおよび受信バッファを含む第2通信経路バッファ部212、並びに、バスブリッジ213を含む。ここで、バスブリッジ213は、バッファ部211および212を介した第1および第2通信経路CP11およびCP12と、ASIC2の内部バス29をつなぐための回路である。
図4および図5は、図3に示す第1実施例のモータ制御装置における構成および設定例を説明するための図である。ここで、図4はパケットの種類別のバッファサイズの構成例を示し、図5(a)は送信/受信別のバッファサイズの構成例を示し、図5(b)はレーン数の構成例を示し、そして、図5(c)はペイロードサイズの設定例を示す。
図4および図5(a)〜図5(c)において、"High Throughput"は、高スループットが求められるデータD2を示し、"Low Latency"は、低レイテンシが求められるデータD1を示す。また、"High Throughput"の"TX Buffer"および"RX Buffer"は、図3に示す第2通信経路バッファ部212における送信バッファおよび受信バッファに対応し、"Low Latency"の"TX Buffer"および"RX Buffer"は、図3に示す第1通信経路バッファ部211における送信バッファおよび受信バッファに対応する。
まず、図5(a)に示されるように、バッファのサイズに関して、例えば、高スループットが求められるデータD2(High Throughput)に対しては、送信バッファ(TX Buffer)のサイズを256[Byte]とし、受信バッファ(RX Buffer)のサイズを4096[Byte]とする。また、低レイテンシが求められるデータD1(Low Latency)に対しては、送信バッファ(TX Buffer)のサイズを64[Byte]とし、受信バッファ(RX Buffer)のサイズを256[Byte]とする。
そして、図4に示されるように、高スループットが求められるデータD2(High Throughput)に対して、送信バッファ(TX Buffer)および受信バッファ(RX Buffer)のパケットを、ポスティド要求(Posted Request),ノンポスティド要求(NON Posted Request)および補間要求(Completion Request)の各ヘッダ(Headers)を256[Byte]とし、各データ(data)を4096[Byte]とする。
一方、低レイテンシが求められるデータD1(Low Latency)に対して、送信バッファ(TX Buffer)および受信バッファ(RX Buffer)のパケットを、ポスティド要求(Posted Request),ノンポスティド要求(Non Posted Request)および補間要求(Completion Request)の各ヘッダ(Headers)を64[Byte]とし、各データ(data)を256[Byte]とする。
ところで、PCI-EXでは、例えば、受信バッファの容量を相互に連絡して通信するフロー制御(Flow Contorol)が行われる。このフロー制御は、通常、ハードウェアによって自動的に行われるため、ソフトウェアによって制御することは難しい。
そのため、例えば、バッファサイズが大きいと待たされることなく、次々と信号の送受信(データ通信)が行われるため、スループットは大きく(高く)なるが、バッファに溜まっているデータが多い場合には、例えば、CPU1が個々のデータを送信してからASIC(対向デバイス)2が受信するまでの待ち時間は長く、すなわち、レイテンシが大きく(高く)なる。
そこで、高スループットが求められるデータD2の送受信を行う第2通信経路CP12側のバッファサイズを大きくし、低レイテンシが求められるデータD1の送受信を行う第1通信経路CP11側のバッファサイズを小さくするのが好ましいことが分かる。
すなわち、第1通信経路(第1PCI-EX)CP11用のバッファサイズを小さくして第2通信経路(第2PCI-EX)CP12用のバッファサイズを大きくすることにより、例えば、両方とも同じPCI-EXであっても、第1通信経路CP11を、低レイテンシが求められるデータD1に適したものとし、第2通信経路CP12を、高スループットが求められるデータD2に適したものとすることができる。
また、図5(b)に示されるように、レーン数の構成に関して、例えば、高スループットが求められるデータD2(High Throughput)に対しては、レーン数を大きく(例えば、4)し、低レイテンシが求められるデータD1(Low Latency)に対しては、レーン数を小さく(例えば、1)する。
すなわち、レーン数による速度差は、例えば、パケットサイズが大きいほど影響が大きいため、合計のレーン数に制限がある場合、高スループットが求められるデータD2を送受信する第2通信経路CP12のレーン数を大きくして、低レイテンシが求められるデータD1を送受信する第1通信経路CP11のレーン数を小さくする。これにより、第1通信経路CP11を、低レイテンシが求められるデータD1に適したものとし、第2通信経路CP12を、高スループットが求められるデータD2に適したものとすることができる。
さらに、図5(c)に示されるように、ペイロードサイズ(最大ペイロードサイズ)に関して、例えば、高スループットが求められるデータD2(High Throughput)に対しては、ペイロードサイズを大きく(例えば、4096[Byte])設定し、低レイテンシが求められるデータD1(Low Latency)に対しては、ペイロードサイズを小さく(例えば、128[Byte])設定する。
すなわち、例えば、PCI-EXの規格では、コンフィグレーションレジスタでパケットの最大サイズ(ペイロードサイズ)を指定することができ、第1通信経路CP11側のペイロードサイズを小さくして、第2通信経路CP12側のペイロードサイズを大きくする。これにより、第1通信経路CP11を、低レイテンシが求められるデータD1に適したものとし、第2通信経路CP12を、高スループットが求められるデータD2に適したものとすることができる。
第1実施例のモータ制御装置によれば、CPU1とASIC2間において、低レイテンシが求められる第1データD1を送受信する第1通信経路CP11、および、高スループットが求められる第2データD2を送受信する第2通信経路CP12を、両方とも高速シリアルバス(PCI-EX)で構成しても、それぞれの通信経路に関するバッファサイズ,ペイロードサイズおよびレーン数といったパラメータを調整することにより、第1データD1を低レイテンシで送受信すると共に、第2データD2を高スループットで送受信することができる。
これにより、第1実施例のモータ制御装置によれば、異なる回路装置間において、低レイテンシが求められるデータ通信と高スループットが求められるデータ通信を、それぞれの特性に対応させて両立することができ、工作機械やロボット等におけるモータを制御するモータ制御装置のパフォーマンスを向上させることが可能になる。これは、他の実施例および変形例においても同様である。
なお、高速シリアルバスは、PCI-EXに限定されるものではなく、また、調整するパラメータもバッファサイズ,ペイロードサイズおよびレーン数に限定されないのはもちろんである。さらに、第1実施例のモータ制御装置によれば、低レイテンシが求められるデータ通信および高スループットが求められるデータ通信を、それぞれの特性に対応した異なる特性の通信経路を経由して行うことができる。これは、以下に説明する第2実施例においても同様である。
図6は、本発明に係るモータ制御装置の第2実施例の要部を示すブロック図であり、CPU1が接続されるASIC2におけるI/F20b、並びに、第1通信経路CP21および第2通信経路CP22を示すものである。なお、ASIC2の構成は、図8を参照して説明したものに相当し、図8におけるI/F20が、図6に示すI/F20bに対応する。
前に、図1(c)を参照して概略を説明したように、第2実施例のモータ制御装置は、CPU1とASIC2間において、低レイテンシが求められる第1データD1を送受信する第1通信経路CP21をパラレルバスで構成し、高スループットが求められる第2データD2を送受信する第2通信経路CP22を高速シリアルバス(PCI-EX)で構成している。
図6に示されるように、ASIC2のI/F20bは、第1通信経路(パラレルバス)CP21用の第1通信経路I/F221、第2通信経路(PCI-EX)CP22用の第2通信経路I/F222、並びに、バスブリッジ223を含む。ここで、バスブリッジ223は、第1および第2通信経路I/F221および222を介した第1および第2通信経路CP21およびCP22と、ASIC2の内部バス29をつなぐための回路である。
第1通信経路CP21としては、例えば、PCI(Peripheral Component Interconnect),IFC(International Field-bus Consortium),ATA(Advanced Technology Attachment),60xバスおよびブートインターフェース(Boot I/F)といった様々な規格のパラレルバスを適用することができる。
ところで、PCI-EXなどの高速シリアルバスは、例えば、一対または複数の差動対のみによって構成されるインタフェースであり、シリアル/パラレル変換に所定の時間を要するため、信号を送受信する際に一定のタイムロスがある。ただし、信号の周波数(転送速度)は、例えば、8GHz程度にすることができる。これに対して、PCIなどのパラレルバスは、例えば、複数のアドレス線,複数のデータ線および複数の制御線によって構成され、データ(信号)を変換する必要がないため、タイムロスは小さい。ただし、信号の周波数は、例えば、100MHz程度と遅い。
そこで、本第2実施例のモータ制御装置は、CPU1とASIC2間において、第1通信経路CP21をパラレルバスで構成することで、第1通信経路CP21を、低レイテンシが求められるデータD1に適したものとし、第2通信経路CP22を高速シリアルバスで構成することで、第2通信経路CP22を、高スループットが求められるデータD2に適したものとすることができる。
図7は、本発明に係るモータ制御装置の第3実施例の要部を示すブロック図であり、CPU1が接続されるASIC2におけるI/F20c、並びに、第1通信経路CP31および第2通信経路CP32を示すものである。なお、ASIC2の構成は、図8を参照して説明したものに相当し、図8におけるI/F20が、図7に示すI/F20cに対応する。
前に、図1(d)を参照して概略を説明したように、第3実施例のモータ制御装置は、CPU1とASIC2間におけるデータ通信を、通信経路CP3を経由して行い、通信経路CP3は、高速シリアルバス(例えば、PCI-EX)における少なくとも2つのバーチャルモードのチャネルCP31,CP32を含む。ここで、少なくとも2つのバーチャルモードのチャネルCP31,CP32において、第1データD1の第1優先度を、第1データD1よりもサイズが大きい第2データD2の第2優先度よりも高くしてデータ通信を行うようになっている。
図7に示されるように、ASIC2のI/F20cは、例えば、PCI-EXにおける2つのバーチャルモードのチャネルCP31およびCP32を適用することにより、図3を参照して説明した第1実施例における第1および第2通信経路バッファ部211および212に相当する第1および第2バーチャルチャネルバッファ部231および232を含む。さらに、I/F20cは、バスブリッジ233、および、バーチャルチャネル制御部234を含む。
バーチャルチャネル制御部234は、例えば、CPU1とASIC2をつなぐ高速シリアルバスCP3を2つのバーチャルモードのチャネルCP31およびCP32として使用するための制御を行うものであり、例えば、サイズが小さい第1データD1の優先度を、第1データD1よりもサイズが大きい第2データD2の優先度よりも高くするための処理も行う。また、バスブリッジ233は、バッファ部231および232およびバーチャルチャネル制御部234を介した高速シリアルバスCP3と、ASIC2の内部バス29をつなぐための回路である。
ところで、例えば、PCI-EXの規格では、1つのチャネルを複数のチャネルのように使うバーチャルチャネル(バーチャルモード)という機能があり、それぞれのチャネル毎にアクセスの優先度を設定することができる。本第3実施例のモータ制御装置では、高速シリアルバス(PCI-EX)における2つのバーチャルモードのチャネルCP31およびCP32に対応させて、例えば、サイズが小さいデータD1用の第1バーチャルチャネルバッファ部231、並びに、サイズが大きいデータD2用の第2バーチャルチャネルバッファ部232が設けられている。
ここで、サイズが小さいデータD1は、低レイテンシが求められるデータに相当し、また、サイズが大きいデータD2は、高スループットが求められるデータに相当する。これらのデータD1およびD2は、例えば、バーチャルチャネル制御部234により優先度が指定され、例えば、低レイテンシが求められるサイズが小さいデータD1の優先度は高く、高スループットが求められるサイズが大きいデータD2の優先度は低く設定される。
これにより、低レイテンシが求められるサイズが小さいデータD1は、例えば、サイズが大きいデータD2のデータ通信により待たされるといったことなく、短い遅延でデータ通信が行われることになる。すなわち、第3実施例のモータ制御装置によれば、低レイテンシが求められるデータ通信と高スループットが求められるデータ通信を、それぞれの特性に対応させて両立することができる。
すなわち、第3実施例のモータ制御装置によれば、小さなデータが大きなデータに待たされないようにすることで効率よくデータを転送でき、これは、低レイテンシが求められるサイズが小さいデータは、短い遅延でデータ通信が行われることにもなる。なお、高速シリアルバスCP3によるバーチャルチャネルとして、PCI-EXによる2つのバーチャルモードのチャネルCP31,CP32を例として説明したが、これに限定されないのはもちろんである。
以上、実施形態を説明したが、ここに記載したすべての例や条件は、発明および技術に適用する発明の概念の理解を助ける目的で記載されたものであり、特に記載された例や条件は発明の範囲を制限することを意図するものではない。また、明細書のそのような記載は、発明の利点および欠点を示すものでもない。発明の実施形態を詳細に記載したが、各種の変更、置き換え、変形が発明の精神および範囲を逸脱することなく行えることが理解されるべきである。
1 CPU(メインCPU,第1回路装置,半導体集積回路)
2 ASIC(対向デバイス,第2回路装置,半導体集積回路)
2’ プリント基板
20,20a,20b,20c CPUが接続されるインタフェース(ASICのI/F)
21 オプションボードが接続されるI/F
22 DMA
23 サーボ制御部
24 DSPが接続されるI/F
25 ペリフェラル
26 グラフィックエンジン
27 I/O通信マスタ
28 RAM(RAM for I/O)
29 内部バス
31 DSP
32 ストレージデバイス
33 SRAM
211 第1通信経路バッファ部
212 第2通信経路バッファ部
213,223,233 バスブリッジ
221 第1通信経路I/F
222 第2通信経路I/F
231 第1バーチャルチャネルバッファ部
232 第2バーチャルチャネルバッファ部
234 バーチャルチャネル制御部

Claims (11)

  1. 第1回路装置と、第2回路装置と、を含み、前記第1回路装置と前記第2回路装置間におけるデータ通信を、異なる通信特性を有する少なくとも2つの通信経路を経由して行う、工作機械またはロボットにおけるモータを制御するモータ制御装置であって、
    前記第1回路装置と前記第2回路装置間におけるデータ通信は、低レイテンシが求められる第1データ通信、および、高スループットが求められる第2データ通信を含み、
    前記第1回路装置と前記第2回路装置間における前記第1データ通信は、低レイテンシの特性を有する第1通信経路を経由して行い、
    前記第1回路装置と前記第2回路装置間における前記第2データ通信は、高スループットの特性を有する第2通信経路を経由して行い、
    前記第1回路装置は、第1半導体集積回路であり、
    前記第2回路装置は、複数の回路マクロが設けられた前記モータ制御装置の特定用途向け集積回路であり、
    前記特定用途向け集積回路は、
    高スループットが求められるデータを扱う、サーボモータまたはスピンドルモータを制御するサーボ制御部,画像を処理するグラフィックエンジンおよびI/O通信を制御するI/O通信マスタのいずれかと、
    低レイテンシが求められるデータを扱うペリフェラルと、を含む
    ことを特徴とするモータ制御装置。
  2. 前記第1通信経路は、第1バッファサイズ,第1ペイロードサイズおよび第1レーン数を調整して低レイテンシの特性を持たせた第1シリアルバスであり、
    前記第2通信経路は、第2バッファサイズ,第2ペイロードサイズおよび第2レーン数を調整して高スループットの特性を持たせた第2シリアルバスである、
    ことを特徴とする請求項1に記載のモータ制御装置。
  3. 前記第1バッファサイズは、前記第2バッファサイズよりも小さい、
    ことを特徴とする請求項2に記載のモータ制御装置。
  4. 前記第2ペイロードサイズは、前記第1ペイロードサイズよりも大きい、または、
    前記第2レーン数は、前記第1レーン数よりも多い、
    ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載のモータ制御装置。
  5. 前記第1シリアルバスおよび前記第2シリアルバスは、PCI Express(登録商標)である、
    ことを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれか1項に記載のモータ制御装置。
  6. 前記第1通信経路は、パラレルバスであり、
    前記第2通信経路は、高速シリアルバスである、
    ことを特徴とする請求項1に記載のモータ制御装置。
  7. 前記パラレルバスは、PCI,IFC,ATA,60xバスおよびブートインターフェースのいずれかであり、
    前記高速シリアルバスは、PCI Express(登録商標),HyperTransport(商標)およびRapidIO(商標)のいずれかである、
    ことを特徴とする請求項6に記載のモータ制御装置。
  8. 第1回路装置と、第2回路装置と、を含み、前記第1回路装置と前記第2回路装置間におけるデータ通信を、通信経路を経由して行う、工作機械またはロボットにおけるモータを制御するモータ制御装置であって、
    前記通信経路は、高速シリアルバスにおける少なくとも2つのバーチャルモードのチャネルを含み、
    前記少なくとも2つのバーチャルモードのチャネルにおいて、第1データの第1優先度を、前記第1データよりもサイズが大きい第2データの第2優先度よりも高くしてデータ通信を行い、
    前記第1回路装置は、第1半導体集積回路であり、
    前記第2回路装置は、複数の回路マクロが設けられた前記モータ制御装置の特定用途向け集積回路であり、
    前記特定用途向け集積回路は、
    高スループットが求められるデータを扱う、サーボモータまたはスピンドルモータを制御するサーボ制御部,画像を処理するグラフィックエンジンおよびI/O通信を制御するI/O通信マスタのいずれかと、
    低レイテンシが求められるデータを扱うペリフェラルと、を含む
    ことを特徴とするモータ制御装置。
  9. 前記高速シリアルバスは、PCI Express(登録商標)であり、
    前記第1データは、低レイテンシが求められるデータであり、
    前記第2データは、高スループットが求められるデータである、
    ことを特徴とする請求項8に記載のモータ制御装置。
  10. 前記第1半導体集積回路は、前記モータ制御装置のメインCPUである、
    ことを特徴とする請求項8または請求項9に記載のモータ制御装置。
  11. 前記第1データ通信により伝送される第1データは、レジスタおよびペリフェラルのいずれかに関連するデータを含み、
    前記第2データ通信により伝送される第2データは、サーボ,スピンドル,I/Oおよびグラフィックのいずれかに関連するデータを含む、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載のモータ制御装置。
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