JP6296830B2 - 遊技機用可動演出装置及びそれを備えた遊技機 - Google Patents
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Description
そして、このような可動演出装置において、装飾部材が所定の待機位置に待機する場合に、回転等による変位を抑制して装飾部材を安定して保持するために、装飾部材の動作をロックするロック部材を設ける構成が開示されている。なお、このような可動演出装置としては、例えば特許文献1のようなものが提供されている。
所定の待機位置と所定の変位位置との間で変位可能に構成される可動部材と、
前記可動部材を変位させる駆動力を生じさせる駆動源と、
前記可動部材が前記待機位置にあるときに当該可動部材に係合し、前記可動部材が前記待機位置から前記変位位置へ変位することを規制する規制部材と、
前記規制部材に対して所定の付勢力を付与する付勢手段と、
を備え、
前記可動部材は、前記待機位置に位置するときに前記規制部材が係合する係合部を備え、
前記規制部材は、前記可動部材と対向する位置に所定の回動軸を中心に回動可能に構成されると共に、前記係合部に係合する作用部を備え、
前記付勢手段は、前記可動部材が待機位置にあるときに前記作用部が前記係合部に係合するように付勢すると共に、前記作用部と前記係合部と係合する時に前記可動部材を前記変位位置から前記待機位置に向かう上方向に付勢する付勢力を付与し、
前記作用部は、前記可動部材が前記待機位置にあるときの前記係合部を下方側から支持し、且つ前記規制部材に対して前記付勢手段による付勢力が与えられることで、前記作用部が前記係合部を上方側に押圧し、前記可動部材を前記待機位置に維持する力が付与されることを特徴とする。
また、可動部材は、それ自身の単体、又は当該可動部材と連動する部材を含む構成である。
この構成では、可動部材が、変位位置のときよりも上方となる待機位置に位置するときに、作用部が係合部に対して上方に押圧力を及ぼすため、可動部材の自重に基づく下方への変位を抑制して、可動部材を規制しつつより安定的に上方の待機位置に保持することができる。
この構成では、作用部と係合部が上下方向で当接し易く、作用部から係合部に上方に向かう力を及ぼし易くなる。
この構成では、可動部材が規制部材の押圧力(付勢力)を利用して変位位置から待機位置へと変位することができ、安定した動作で円滑に可動部材を待機位置へと変位させることができる。
この構成では、可動部材が駆動源からの駆動力を受けて変位位置に変位する際に、作用部が係合部と連続した外郭線を持つ側面部を押圧するため、可動部材は規制部材から変位に抗するような方向に駆動力が加わり難く、駆動源からの駆動力に基づいた可動部材の変位動作を妨げることがない。即ち、可動部材は、係合部と作用部の非係合時に規制部材の押圧作用に抗した動作を行うことなく円滑に変位することができる。
この構成では、可動部材の側面部は、規制部材が所定の接触状態を保持する形状に形成されるため、駆動源からの駆動力に基づく可動部材の変位時に、規制部材の作用部が可動部材に所定の状態で接触し続けることができ、規制部材を付勢する付勢手段に負荷を与えることがない。
この構成では、アーム部を設けて可動演出装置の装飾性や遊技性を高めると共に、係合部をアーム部の基端部分に設けることで、当該係合部に作用を及ぼす規制部材を可動部材、特にアーム部と干渉しない位置に配置し易くなり、アーム部の可動範囲を大きく設定することができる。
以下、本発明に係る遊技機用可動演出装置10及びそれを備えた遊技機1を具現化した第1実施形態について、図面を参照して説明する。
(遊技機の構成)
まず、図1を参照して遊技機1の構成を概説する。図1に示す遊技機1は、いわゆるパチンコ機として構成されるものであり、枠状に形成された外枠8の前面側の一側に木板(ベニヤ板)、アクリル板等によって構成される遊技盤2が装着される内枠が軸支手段を介して前面側に向かって片開き可能に支持され、その内枠の一側に遊技盤2とほぼ平行に配置される透明板(ガラス板等)を介して視認し得る前面枠9が開閉自在に設けられている。また、遊技盤2には盤面(前面2a)に沿って遊技球の発射を誘導するガイドレール5が設けられ、このガイドレール5等によって区画された形態で遊技領域が形成されている。また、遊技盤2の中央付近には、各種表示を行い得る液晶表示部3が配置され、この液晶表示部3の下方には、始動入賞口7a及び大入賞口7bが配置されている。そして、液晶表示部3の上方側において前後方向に液晶表示部3と一部が重なるようにして本発明に係る遊技機用可動演出装置10が配置されている。なお、遊技機1は、ガイドレール5等によって区画された遊技領域内において透明板と遊技盤2との間を遊技球が流下するように構成されている。
次に、第1実施形態に係る遊技機用可動演出装置10について説明する。
図1に示すように、遊技機用可動演出装置10(以下、可動演出装置10ともいう)は、遊技盤2に直接的に又は他部材を介して間接的に固定されて用いられるものであり、その一部が遊技盤2の前方側から視認可能となるように露出した状態で配置されている。この可動演出装置10は、図1に示すように遊技盤2の前面2a(盤面)の前方側において前面側の全体が露出する装飾部材60を備えている。また、可動演出装置10は、図示しない制御回路(CPUやメモリ等を備えてなる電子回路)によって電気的に制御されることで、例えば図2〜図5のように機械的に動作する構成をなしている。そして、装飾部材60を遊技領域内で変位させて遊技機1の演出を行う構成となっている。具体的には、図2、図4に示すように、可動演出装置10の非動作時に、装飾部材60は液晶表示部3の前方側において所定の上方に位置する待機位置に位置しており、図3、図5に示すように、可動演出装置10の動作時に、待機位置から変位して所定の下方に位置する変位位置に移動(回動)する構成となっている。
図6等に示すように、可動演出装置10は、遊技盤2に直接的又は固定部材を介して間接的に固定されると共に可動演出装置10を構成する各種部材が組み付けられる台板部材50と、所定の待機位置と所定の変位位置との間で変位可能に構成される可動部材30と、可動部材30を変位させる駆動力を生じさせる駆動源20と、可動部材30が待機位置にあるときに当該可動部材30に係合し、可動部材30が待機位置から変位位置へ変位することを規制する規制部材40と、規制部材40に対して所定の付勢力を付与する付勢手段42と、を備えている。更に、駆動源20に組み付けられる第1伝達部材22と、第1伝達部材22と連動して回動して駆動力を伝達する第2伝達部材24と、当該第2伝達部材24と連結すると共に第1伝達部材22と連動して当該第2伝達部材24を介して駆動源20からの駆動力を受けて変位する第3伝達部材26と、を備えている。
以下、各構成要素について詳述する。
駆動源20は、公知のステッピングモータなどによって構成されるものであり、図7等に示すように、台板部材50に締結ねじ等によって取り付けられている。また、駆動源20は、図7等に示すように駆動力を発生させる本体部20aと、本体部20aの動作によって回動軸線G1(図9等参照)回りに回動する駆動軸20bと、を備えている。この駆動源20は、例えば図示しない制御回路からの制御信号を受けて駆動軸20bを回転させるように構成されており、この駆動軸20bの回転速度や回転角度は上記制御回路によって制御されるようになっている。例えば、所定の遊技状態(演出を行う状態)となったときと、所定の遊技状態が終了したときとで正逆回動するように、駆動源20が駆動制御される。
台板部材50は、図6、図7に示すように、遊技盤2の前面2aに隣接して配置される板状の台板50aを備えている。また、台板50aの上下方向の中央部分且つ左右方向の右側寄りの位置に前後方向に貫通する貫通孔50bが形成され、当該貫通孔50bに台板部材50の前方側から駆動源20の駆動軸20bが挿通され、台板部材50の後方側で駆動軸20bが第1伝達部材22の挿通孔22bに挿通される構成で、第1伝達部材22が台板部材50を挟んで駆動源20に固定されることになる。また、台板50aの上下方向の上方寄り且つ左右方向の中方部分の位置に、付勢手段42のコイル部42aが配置される凹窪部50fが前方に凹んで形成され、その中心に前後方向に貫通する貫通孔50cが形成されている。そして、当該貫通孔50cに台板部材50の後方側から可動部材30の回動軸30cを付勢手段42のコイル部42aを介して挿通する構成となっている。このような構成によって、可動部材30が台板部材50に回動軸線G3(図9〜図12参照)回りに回動可能に組付けられる。また、台板50aの後方側において、上下方向の中央部分且つ左右方向の右側寄りの位置(貫通孔50bの右斜め上方側に隣接する位置)に後方に突出する凸形状の突出部50dが形成されている。そして、第2伝達部材24の挿通孔24cを当該突出部50dに挿通することで、第2伝達部材24が台板部材50に回動軸線G2(図4、図5、図9〜図12参照)回りに回動可能組付けられる。
可動部材30は、台板部材50の後方側において、前後方向に沿った回動軸線G3(図4、図5、図9〜図12等参照)回りに回動可能に保持され、第3伝達部材26と連動可能に連係され、駆動源20の駆動力を受けて変位可能に設けられる。そして、自身に組み付けられる装飾部材60を遊技領域内で変位させるように機能する。また、可動部材30は、所定の待機位置(具体的には、図9に示す回動位置)と所定の変位位置(具体的には、図12に示す回動位置)との間で変位可能に構成されると共に、待機位置にある常態では規制部材40によって保持され、待機位置から変位位置へ変位することを規制される。
次に、可動演出装置10の動作について説明する。
まず、可動演出装置10が演出を行っていない状態(常態)、つまり駆動源20が制御回路からの制御信号を受けず、駆動軸20bを回転動作しないときには、第1伝達部材22は回動せず、第1伝達部材22と連動する第2伝達部材24は、図9に示すように、歯形状部24aが第1伝達部材22の歯形状部22aと噛合して軸部24bの位置が回動軸線G2より下位となる位置で第3伝達部材26と連係している。また、第3伝達部材26は、L字状の屈曲部が突出部50dを囲むように位置して、可動部材30との連係部(挿通孔26c)は回動軸線G2より上位位置いる。つまり、第3伝達部材26は、第2伝達部材24との連係部と、可動部材30との連係部が回動軸線G2を介して上下左右の略対称位置に位置している。また、第1伝達部材22、第2伝達部材24、第3伝達部材26と連動する可動部材30は、図9に示すように可動部材30のアーム部30bが少し下傾斜した待機位置に保持される。また、当該アーム部30bに連結する装飾部材60は、所定の上方位置(図2、図4参照)に保持され、演出の待機状態となっている。なお、第2伝達部材24と第3伝達部材26との連係部が、図9に示すように回動軸線G2より左側(可動部材30と反対方向)であり、且つ下位位置で連係されることにより、始動時に連係部が一旦外側(可動部材30から離間する方向)に向かうようになっているため、可動部材30が自重で回動する作用を抑制する効果を奏する。本実施形態では、このように可動部材30が待機位置に位置するときに、規制部材40(作用部40c)が可動部材30(係合部30f)と係合することによって待機位置を保持すると共に可動部材30が自重により待機位置から変位位置へ変位することを規制する構成となっている。
図9に示すように、可動部材30が待機位置に位置するときに、駆動源20が制御回路からの制御信号を受けて駆動軸20bを回転動作した場合、図10に示すように第1伝達部材22は駆動源20に連動して回動軸線G1を中心として反時計回りに回動を始める。また、第2伝達部材24は、第1伝達部材22に連動して回動軸線G2を中心として時計回りに回動を始める。そして、図10に示すように、第2伝達部材24に連動する第3伝達部材26は、第2伝達部材24の回動に応じて回動軸線G2を中心として時計回りに回動する軸部24bに押圧されて、可動部材30に対して回動軸線G3を中心として時計回りに回動させる方向に変位を始める。また、可動部材30の軸ピン30dは第3伝達部材26から押圧されることで変位し、それに応じて可動部材30は、回動軸線G3を中心として時計回りに回動を始める。そして、アーム部30bが回動軸線G3を中心として時計回りに回動を始めるため、アーム部30bに連結する装飾部材60はそれに応じて下方に変位し始める。また、可動部材30の回動に応じて係合部30fが回動軸線G3を中心として時計回りに回動し始めるため、係合部30fが移動経路上に位置する規制部材40の作用部40cを下方に押圧する。可動演出装置10の演出時は、可動部材30の係合部30fが、付勢手段42の付勢に基づく規制部材40の押圧力に抗して変位する構成となっているため、規制部材40の作用部40cは下方に変位し、それに応じて規制部材40は回動軸線G4を中心として反時計回りに回動を始めることになる。なお、このように可動部材30の係合部30fが回動軸線G3を中心として回動し始めると共に、規制部材40の作用部40cが回動軸線G4を中心として回動し始めるため、図10に示すように規制部材40の作用部40cが可動部材30の係合部30fの移動経路上から外れるように移動することになる。具体的には、規制部材40は、図10に示すように係合部30fとの係合が外れて、可動部材30の円弧形状部分30iが規制部材40の作用部40cを押圧する状態となる。
本発明の遊技機用可動演出装置10及び遊技機1において、付勢手段42は、規制部材40の作用部40cを可動部材30の係合部30fに係合させる方向に付勢すると共に、作用部40cと係合部30fとの係合時に係合部30fを構成する上壁部30hに当接するように付勢している。そのため、可動部材30の待機位置(作用部40cと係合部30fとの係合時)において、付勢手段42により可動部材30に対して上方向(変位位置から待機位置に向かう方向)に力が加わることになり、可動部材30が自重等により変位位置に変位しようとする力を抑制して可動部材30を待機位置に安定して位置させることができる。
このような構成によって、可動部材30が、係合部30fが変位位置のときよりも上方となる待機位置に位置するときに、作用部40cが係合部30fに対して上方に押圧力を及ぼすため、可動部材30の自重に基づく下方への変位を抑制して、可動部材30を規制しつつより安定的に上方の待機位置に保持することができる。
このような構成によって、作用部40cと係合部30fが上下方向で当接し易く、作用部40cから係合部30fに上方に向かう力を及ぼし易くなる。
このような構成によって、可動部材30が規制部材40の押圧力(付勢力)を利用して変位位置から待機位置へと変位することができ、安定した動作で円滑に可動部材30を待機位置へと変位させることができる。
このような構成によって、可動部材30が駆動源20からの駆動力を受けて変位する際に、作用部40cが係合部30fと連続した外郭線を持つ側面部30gを回動軸30c方向に押圧するため、可動部材30は規制部材40から変位に抗するような回動方向に駆動力が加わり難く、駆動源20からの駆動力に基づいた可動部材30の変位動作を妨げることがない。即ち、可動部材30は、非規制時に規制部材40の押圧作用に抗した動作を行うことなく円滑に変位することができる。
このような構成によって、駆動源20からの駆動力に基づく可動部材30の変位時に、規制部材40の作用部40cが所定の接触状態で可動部材30を押圧し続けることができ、規制部材40を付勢する付勢手段42に負荷を与えることがない。
このように、アーム部30bを設けることによって可動演出装置10の装飾性や遊技性を高めると共に、係合部30fをアーム部30bの基端部分に設けることで、当該係合部30fに作用を及ぼす規制部材40を可動部材30、特にアーム部30bと干渉しない位置に配置し易くなり、アーム部30bの可動範囲を大きく設定することができる。
本発明に係る遊技機用可動演出装置及びそれを備えた遊技機1を具現化した第2実施形態について、図13等を参照して説明する。上記第1実施形態では、可動部材30が回動軸線G3を中心として回動する構成を例示したが、第2実施形態の可動部材は、所定方向に沿ってスライド可能となるように構成されている。以下、第1実施形態と同一の部分については詳細な説明は省略する。
可動部材230は、図13(A)(B)に示すように、上下方向に沿ってスライド可能に第1実施形態の台板部材50と同様の構成の台板部材(図示略)によって保持されている。また、可動部材230は、駆動源(第1実施形態と同様の構成で、図示略)の駆動力を直接又は伝達部材(1又は複数)を介して変位可能に構成され、自身に組み付けられる装飾部材(図示略)を遊技領域内で変位させるように機能する。また、可動部材230は、図13(A)に示すような所定の待機位置と当該待機位置よりも下方となる図13(B)に示すような所定の変位位置との間で変位可能に構成されると共に、待機位置にあるときに規制部材240によって待機位置から変位位置への変位が規制される。
次に、可動演出装置の動作について説明する。
可動演出装置が演出を行っていない状態(常態)では、第1実施形態と同様に駆動源が動作しない場合には可動部材230に駆動力が与えられることがないため、可動部材230は図13(A)に示すような待機位置に維持されることになる。このとき、規制部材240は、付勢手段(図示略)の付勢により係合部230fに係合した状態にある。なお、可動部材230の係合部230fと、規制部材240の作用部240cとの間の係合状態及び作用の態様は第1実施形態の構成と同様であるため、詳細な規制動作の説明を省略する。本実施形態では、可動部材230は、自重等によって待機位置から変位位置方向(下方向)にスライド移動しようとするとき、それに応じて係合部230fは下方の移動方向に移動しようとすることになる。なお、可動部材230は待機位置でも自重により、下方向にスライド移動しようとし、それに応じて係合部230fも下方向にスライド移動しようとする。そこで、可動部材230の係合部230fの移動経路上に規制部材240(より詳しくは作用部240c)が付勢手段(図示略)から付勢を受けた状態で位置しているため、係合部230fは移動方向とは反対方向(上方向)に作用部240cから押圧される状態となる。そのため、可動部材230の待機位置(作用部240cと係合部230fとの係合時)において、付勢手段(図示略)により可動部材230に対して上方向(変位位置から待機位置に向かう方向)に力が加わることになり、可動部材230が自重等によりスライド移動しようとする力を抑制して可動部材230を待機位置に安定して位置させることができる。
本発明に係る遊技機用可動演出装置及びそれを備えた遊技機1を具現化した第3実施形態について、図14等を参照して説明する。上記第1実施形態では、可動部材30に係合部30fが形成され、係合部30fが可動部材30と同じ回動軸線G3回りに回動する構成を例示したが、本実施形態における「可動部材」は、可動部材330と連動部材370とによって構成されており、可動部材と連動する部材(連動部材370)に係合部が形成されている。以下、第1実施形態と同一の部分については詳細な説明は省略する。
可動部材330は、駆動源(第1実施形態の駆動源20と同様の構成であり、図示略)の駆動力を受けて変位(回動軸線G3回りに回動(図14(A)(B)参照))可能に構成され、自身に組み付けられる装飾部材60を遊技領域内で変位させるように機能する。また、可動部材330は、図14(A)に示すような所定の待機位置と図14(B)に示すような所定の変位位置との間で変位可能に構成される。なお、可動部材330には、基端部330aの周縁部分近傍の所定位置(より詳しくは図14(A)に示すような状態で回動軸330cに対して左方向の端部の位置)には後方に凸状に突出する突出部330jが形成されており、後述する第4伝達部材380の挿通孔380bに挿通する構成となっている。
次に、可動演出装置の動作について説明する。
可動演出装置が演出を行っていない状態(常態)では、第1実施形態と同様に駆動源(図示略)が動作しない場合には可動部材330に駆動力が与えられることがないため、可動部材330は図14(A)に示すような待機位置に維持されることになる。また、可動部材330が回動しないため、可動部材330に連動する第4伝達部材380は、図14(A)に示すような位置に維持されることになる。また、第4伝達部材380が変位しないため、第4伝達部材380に連動する連動部材370は、図14(A)に示すような待機位置に維持されることになる。このとき、規制部材340は、付勢手段(図示略)の付勢により係合部370fに係合した状態にある。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
10…遊技機用可動演出装置
20…駆動源
30,230,330…可動部材
30b…アーム部
30c,330c…回動軸
30f,230f…係合部
30g,230g…側面部
40,240,340…規制部材
40c,240c,340c…作用部
42…付勢手段
370…連動部材
370b…回動軸
370f…係合部
370g…側面部
G3,G4,G5,G6,G7…回動軸線
Claims (8)
- 所定の待機位置と所定の変位位置との間で変位可能に構成される可動部材と、
前記可動部材を変位させる駆動力を生じさせる駆動源と、
前記可動部材が前記待機位置にあるときに当該可動部材に係合し、前記可動部材が前記待機位置から前記変位位置へ変位することを規制する規制部材と、
前記規制部材に対して所定の付勢力を付与する付勢手段と、
を備え、
前記可動部材は、前記待機位置に位置するときに前記規制部材が係合する係合部を備え、
前記規制部材は、前記可動部材と対向する位置に所定の回動軸を中心に回動可能に構成されると共に、前記係合部に係合する作用部を備え、
前記付勢手段は、前記可動部材が待機位置にあるときに前記作用部が前記係合部に係合するように付勢すると共に、前記作用部と前記係合部と係合する時に前記可動部材を前記変位位置から前記待機位置に向かう上方向に付勢する付勢力を付与し、
前記作用部は、前記可動部材が前記待機位置にあるときの前記係合部を下方側から支持し、且つ前記規制部材に対して前記付勢手段による付勢力が与えられることで、前記作用部が前記係合部を上方側に押圧し、前記可動部材を前記待機位置に維持する力が付与されることを特徴とする遊技機用可動演出装置。 - 前記係合部は、前記可動部材が前記待機位置のときの位置よりも、前記変位位置のときの位置の方が下方となる構成であることを特徴とする請求項1に記載の遊技機用可動演出装置。
- 前記係合部と前記作用部の係合位置と、前記規制部材の回動軸線とは、上下方向において略同一の高さに位置することを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機用可動演出装置。
- 前記作用部は、前記可動部材が前記駆動源からの駆動力を受けて前記変位位置から前記待機位置に変位する際に、前記係合部に係合しながら前記可動部材を前記待機位置方向に付勢することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の遊技機用可動演出装置。
- 前記可動部材は、前記係合部と連続した外郭線を持つ側面部が形成され、
前記可動部材が前記駆動源からの駆動力を受けて変位する際に、前記作用部が前記側面部を押圧することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の遊技機用可動演出装置。 - 前記可動部材の前記側面部は、前記規制部材が所定の接触状態を保持する形状に形成されることを特徴とする請求項5に記載の遊技機用可動演出装置。
- 前記可動部材は、所定の回動軸を中心に回動可能に構成されると共に、前記回動軸から径方向に延出するアーム部を備え、
前記係合部は、前記アーム部の基端部分に形成されることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の遊技機用可動演出装置。 - 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の遊技機用可動演出装置を備えたことを特徴とする遊技機。
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JP2014041293A JP6296830B2 (ja) | 2014-03-04 | 2014-03-04 | 遊技機用可動演出装置及びそれを備えた遊技機 |
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