JP6296672B2 - 半田ごて - Google Patents

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Description

本発明は、半田ごて、特に、こて先を交換可能にした半田ごてに関する。
本願は、2015年1月13日に、日本に出願された特願2015−004262号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
半田ごてのこて先にあっては、ヒータを設け、そのヒータの周囲に熱伝導性に優れた銅を配し、外表面を鉄メッキしてなるものが広く流通している。なお、この外表面とされる鉄メッキは、銅が濡れ半田(溶融した半田)に溶け出す、所謂半田食われを防止することを目的になされるものである。なお、鉄メッキの半田食われスピードは、銅の半田食われスピードに比して10分の1程度である。
ところで、この種の半田ごてにおける鉄メッキにあっても、上述した銅ほどではないが、濡れ半田に食われてしまう性質を有する。従って、この種の半田ごてにあっては、半田付け作業を行うにしたがって、徐々に鉄メッキが濡れ半田に溶け出してしまって、何れは中の銅が剥き出しとなってしまうものとなっていた。このように銅が剥き出しの状態となってしまうと、すぐに銅も半田に食われてしまって、こて先として役に立たないものとなってしまっていた。つまり、半田ごて全体としても、使い物とならないものとなってしまっていた。このような問題を解決するにあたって、こて先をカートリッジ式に交換可能に構成した半田ごてが提供されている(例えば、特許文献1参照)。
一方、こうした半田ごてを用いて半田付けを行う電子部品は、スマートフォンやウェアラブル端末などの登場によって急速に小型化が進行している。こうした小型の電子部品の実装にあたっては、極めて小さい領域に半田付けを行うことが必要になっている。こうした観点から、半田ごてに関しても、部品同士が狭い範囲で密集していても半田付けが可能な、こて先の直径がより細い半田ごてが求められている。
半田ごてのこて先の直径を小さくする方法として、例えば、こて先を加熱するヒータ線をこて先の先端付近で折り返して二重螺旋状に巻回させた半田ごてが知られている(例えば、特許文献2参照)。特許文献2の発明では、ヒータ線をこて先の先端で折り返して、ヒータ線を二重螺旋にした半田ごてが図示されている。
日本国登録実用新案第3001893号公報 日本国特許第3315991号公報
しかしながら、特許文献2に開示された半田ごては、ヒータ線をこて先の先端付近で折り返して二重螺旋状に巻回させることで、こて先の小径化が可能であるものの、こて先を支持する本体にヒータ線が固着されているため、ヒータ線が熱劣化した際に、半田ごて全体を交換する必要があった。このため、半田付け作業を常に行う製造現場などでは、半田付けにかかる製造コストの増大を招くという課題があった。
本発明の態様は、このような事情に鑑みなされたものであって、ヒータ線を含むこて先だけを容易に交換可能であり、かつ、こて先の小径化が可能な半田ごてを提供することを目的とする。
すなわち、本発明の半田ごては、以下の構成を有する。
本発明の一態様に係る半田ごては、先端が半田を溶融可能に構成され、基端に第一端子が設けられたこて先と、前記第一端子と係着可能とされた第二端子が内蔵され、前記第一端子と前記第二端子とが係着することによって前記こて先と一体とされるこて本体と、を備え、前記こて本体と前記こて先とは、互いに着脱自在に形成され、前記こて先は、こて先本体と、前記第一端子に電気的に接続され、前記こて先本体を加熱するヒータ線と、温度センサとを有し、前記ヒータ線は、前記こて先の先端に向けて延びる往路部と、前記こて先の先端近傍で前記往路部が折り返されて前記こて先の基端に向けて延びる復路部とを有し、前記ヒータ線は、前記往路部と前記復路部とを一組として、前記こて先の先端側よりも、前記こて先の基端側のほうが、こて先の長手方向に沿った周回ピッチが広くなるようにコイル状に巻回されていることを特徴とする。
前記半田ごてにおいて、前記温度センサは、検出部と、前記検出部から前記こて先の基端に向けて延びるリード線とを有し、前記ヒータ線は、絶縁部材を介して前記リード線の周囲にコイル状に巻回されていてもよい。
前記半田ごてにおいて、前記絶縁部材は、セラミックスからなる中空管であってもよい。
前記半田ごてにおいて、前記絶縁部材は、セラミックスからなる充填材であってもよい。
前記半田ごてにおいて、前記ヒータ線と前記第一端子との間に、更にダイオードを設けてもよい。
本発明の態様によれば、半田ごては、ヒータ線を含むこて先だけを容易に交換可能であり、かつ、こて先の小径化が可能な半田ごてを提供することが可能になる。
本発明に係る半田ごての斜視図である。 こて先の分解斜視図である。 こて先の側断面図及び先端拡大断面図である。 グリップ部の長さ方向からの側面図及び断面方向からの側面図である。 図1の半田ごての上分解斜視図である。 図1の半田ごての下分解斜視図である。 図1の半田ごての切り欠き側面図及び一部拡大側面図である。 こて本体からのこて先の取り外しを段階的に示す図である。 こて先本体の空洞部の内部構成を示す斜視図、断面図である。 別の実施形態におけるこて先本体の空洞部の内部構成を示す斜視図、断面図である。 別の実施形態の半田ごてにおける、ヒータ線と温度センサとを示す外観図、断面図である。
以下、本発明を適用した一実施形態である半田ごてについて図面を参照して説明する。
なお、以下に示す実施形態は、発明の趣旨をより良く理解させるために具体的に説明するものであり、特に指定のない限り、本発明を限定するものではない。また、以下の説明で用いる図面は、本発明の特徴をわかりやすくするために、便宜上、要部となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。
以下に、本発明に係る半田ごての実施の形態について説明する。なお、図1は本発明に係る半田ごての斜視図である。図2はこて先の分解斜視図である。図3はこて先の側断面図及び先端拡大断面図である。図4はグリップ部の長さ方向からの側面図及び断面方向からの側面図である。図5は図1の半田ごての上分解斜視図である。図6は図1の半田ごての下分解斜視図である。図7は図1の半田ごての切り欠き側面図及び一部拡大側面図である。
図1において、符号1は、本実施形態の半田ごてである。
この半田ごて1は、その先端10aで半田を溶融し、その溶融された半田を所望箇所に付けたり、付けられていた半田を取り除いたりすることを目的として使用されるものである。この半田ごて1は、大まかに分けて、先端10aが溶融可能にされたこて先10と、そのこて先10の基端10b側に、こて先10に対して着脱自在に形成されたこて本体50とから構成されている。また、こて本体50の基端50bには、ゴムで形成されたコードアーマ80が取り付けられている。そして、このコードアーマ80には、電源と接続可能なコード81が設けられている。なお、以下、単に「先端」と称する場合は、その部材のこて先先端10a方向の端部を意味し、単に「基端」と称する場合は、その部材のこて本体基端50b方向の端部を意味する。
次に、前記半田ごて1のうち、まず、こて先10について説明する。
こて先10は、図2に示すように、大きく分けて、こて先本体11と、このこて先本体11に内蔵される加熱装置20(図3(b)参照)と、こて先本体11の基端11bの近傍を被覆するように設けられたグリップ部27とから構成されている。
こて先本体11は、図3(a)、及び図3(a)における範囲Aを拡大した図3(b)に示すように、内部が空洞にされた円錐状に形成される先端部12と、先端部12の開口端を接続して設けられる円筒部13とが一体となることで構成されている。なお、先端部12は、こて先10の先端10aとされている。ここで、こて先本体11は鉄によって形成されており、その先端11aの内部には、熱伝導性に優れた銅からなる伝導部14が充填されている。
伝導部14の内部には円柱状に切り欠かれた空洞部15が形成されており、この空洞部15には、コイル状に巻回されたヒータ線21及び温度センサ22が内蔵されている。温度センサ22は、こて先本体11の先端に形成された検出部22aと、この検出部22aからこて先本体11の基端に向けて延び、外側が被覆材22cで覆われたリード線22bとを有している。ヒータ線21は、このリード線22bの周囲にコイル状に巻回されている。そして、空洞部15には、この空洞部15を埋め、ヒータ線21とリード線22bとの間を絶縁する、セラミックスからなる絶縁部材35が充填されている。こうした絶縁部材35は、ヒータ線21あるいはリード線22bに接するように充填されていても、ヒータ線21あるいはリード線22bに接しないように充填されていてもよい。また、絶縁性が確保されれば、リード線22bを覆う被覆材22cを特に形成しなくてもよい。
このヒータ線21及び温度センサ22は、加熱装置20を構成するものである。すなわち、ヒータ線21は、こて先10の先端10aを加熱することを目的として設けられるものであって、温度センサ22は、このこて先10の先端10aの温度を測定することを目的として設けられるものである。
また、ヒータ線21には、接続リード線23が接続されている。この接続リード線23、および温度センサ22のリード線22bは、それぞれヒータ線21に電力を供給すること、及び温度センサ22の検出部22aからの計測信号を伝達させることを目的として配されるものであり、互いに2本ずつ合計4本の接続リード線23、リード線22bが、ヒータ線21及び温度センサ22の検出部22aにそれぞれに接続されている。ヒータ線21と接続リード線23とでは、ヒータ線21の方が抵抗値が大きく、接続リード線23にヒータ線21と同じ電流値が流れてもヒータ線21のみ発熱する。また、ヒータ線21と接続リード線23の接続はスポット溶接などで行い、その接続部分は、例えば、セラミックスからなる絶縁部材35で充填され固定されている。
図9(a)は、こて先本体の空洞部の内部構成を示す斜視図である。また、図9(b)は、こて先本体の空洞部の長手方向に直角な断面を示す断面図である。
ヒータ線21は、こて先10の先端10aに向けて延びる往路部21aと、こて先10の先端10aの近傍で往路部21aが折り返されて、こて先10の基端10bに向けて延びる復路部21bとを有し、この往路部21aと復路部21bとを一組としてコイル状に巻回されている。即ち、1本のヒータ線21を中央で折り返して2本にして、これを1組として二重螺旋状に巻回させている。
なお、空洞部15を埋める絶縁部材35は、無機材料セメントなどのセラミックスからなる充填剤以外にも、例えば、耐熱性樹脂など、空洞部15に充填可能であり、かつ絶縁性、耐熱性を有する材料であれば特に限定されるものでは無い。
なお、こて先10には、こて先本体11と接するバネ部材31が設けられている。
このバネ部材31は、後に説明する金属帯85と接するものであって、導電性の金属からなると共に、一端がこて先本体11と接続され、他端が金属帯85と接続され、略くの字状で形成されている。このバネ部材31は、この略くの字状に形成されたバネ部材31の中央部が変形されるように、その金属帯85に押圧されている。
これによって、このバネ部材31は、形状が戻る弾性を有する。そして、この弾性力によって、グリップ部27及び端子カバー30を、アウタケース51(こて本体50)の内周面に向け付勢することとなっている。なお、こて先本体11に溜まった電荷は、このバネ部材31、金属帯85、アース線87によってアースされる。
そして、接続リード線23、リード線22bの端部には、金属からなる細長い板状で構成された接続端子とされる雄端子(第一端子)24が設けられている。具体的には、被覆が除去され導電線が剥き出しとされた接続リード線23およびリード線22bの端部に、雄端子24の一端部を重ね合わせた後に、互いをかしめて圧着部25が形成される。このようにして接続リード線23の端部と雄端子24とが接続されている。
また、雄端子24は、こて先10の軸線方向に平行となるように設けられている。このように設けられることによって、後に説明する雌端子(第二端子)61に好適に嵌合可能となる。つまり、この嵌合によって、互いは係着されたものとなる。なお、符号26は、接続リード線23及び雄端子24同士を互いに絶縁して区分けすると共に、こて先10の軸線方向に雄端子24を姿勢良く突出させるために支持する第1介装部材である。
そして、加熱装置20が内蔵されたこて先本体11には、グリップ部27が設けられる。このグリップ部27は、電気絶縁性及び耐熱性に優れた樹脂からなり略円筒状に形成されるものが組み付けられて構成されている。すなわち、グリップ部27は、図3(a)及び図4(a)の長さ方向からの側面図に示すように、一部が切り欠かれたように平面部27aが形成された断面を略円形状で形成されている。
このように平面部27aが形成されることによって、後に説明するアウタケース51に収納する際に好適に位置決めなされると共に、このアウタケース51に収納された際に好適にアウタケース51内に保持されることとなる。また、グリップ部27の外周面にあっては、図3(a)及び図4(b)に示すように、手で握った場合の滑りを防止のために、周方向に複数の溝29が形成されている。
そして、グリップ部27の内部には、その内部の内方に突出してこて先本体11を支持する突出部27bが5つ設けられている。この突出部27bの内周面は、こて先本体11の基端11bの近傍の外周面と密着している。このようにして、グリップ部27は、こて先本体11を前記グリップ部27と一体となるように保持する。また、突出部27bによって、こて先本体11の基端11b近傍を保持することによって、その突出部27b同士の間には、空間が形成された空気層27cとなっている。この空気層27cの空気は断熱性を有するので、このグリップ部27には、こて先本体11の熱が伝達され難いものとなっている。なお、この空気層27cは、本発明における断熱層に相当するものである。また、空気層27cを、若しくは突出部27bと空気層27cとを、適宜の断熱材に替え、本発明における断熱層としてもよい。
さらに、こて先10には、このグリップ部27に隣接して、端子カバー30が設けられている。この端子カバー30は、雄端子24を外部と絶縁することを目的として設けられるものであって、上述したグリップ部27と同様に、電気絶縁性及び耐熱性に優れた樹脂からなり円筒状に形成されるものが組み付けられて構成されている。そして、グリップ部27及び端子カバー30は、その各々に設けられた嵌合孔27d,30dに、第1介装部材26に設けられた突起部26a,26bを嵌め込んで連結されるものとなっている。
本実施形態でのグリップは、グリップ部27と端子カバー30とによって構成される。従って、グリップの基端とは、端子カバー30の基端30bとなる。そして、この端子カバー30の基端30bは、後に説明するスライダ70のベースプレート71の先端71aに当接されている。なお、端子カバー30の基端30aは、グリップ部27の基端27bに当接されている。
次に、こて先10が取り付けられるこて本体50について説明する。
こて本体50は、図5、図6、図7(a)及び、図7(a)における範囲Bを拡大した図7(b)に示すように、大まかに、略円筒状に形成されたアウタケース51と、アウタケース51に内蔵される接続装置60と、アウタケース51の外周に設けられるスライダ70とから構成されている。
アウタケース51は、電気絶縁性及び耐熱性に優れた樹脂からなり略円筒状に形成されるものであって、半割れとなったものが組み付けられて構成されている。このアウタケース51は、先端51aがこて先10が出し入れ可能に開口されていると共に、空洞に構成された内部に接続装置60が設けられている。そして、基端51bには、コードアーマ80を係止させるための係止部52が形成されている。なお、このアウタケース51は、螺合によって半割れとされた互いが組み付けられて一体にされている。
接続装置60は、雌端子(第二端子)61と、その雌端子61のそれぞれに接続されたリード線62とから構成されている。雌端子61は、雄端子(第一端子)24と嵌合可能とされる端子であって、雄端子24に対応して4つの雌端子61が設けられている。そして、雄端子24と雌端子61との嵌合によって、互いは係着されるものとなっている。また、雌端子61のそれぞれにはリード線62が接続されている。また、このリード線62にはコード81が接続されている。なお、雌端子61の外周には、この雌端子61を保護するためのカバー65が設けられている。
なお、本実施形態では、第一端子を雄端子、第二端子を雌端子としているが、もちろん、これに限定されるものでは無く、第一端子を雌端子、第二端子を雄端子としてもよい。
また、第一端子、第二端子は、互いに電気的に接続可能であれば、端子形状が限定されるものでは無い。
そして、接続装置60には、これらの雌端子61及びリード線62同士を互いに絶縁して区分けすると共に、こて先10の軸線方向に雄端子24を姿勢良く設けて支持する第2介装部材63が設けられている。なお、この第2介装部材63の上面は、後に説明するスライダ70を好適に案内するために、平面状に形成されている。なお、第2介装部材63の下部には、バネ部材31と接する金属帯85と、金属帯85と接続されたアース線87とが配置されている。この金属帯85は、第2介装部材63とアウタケース51とによって固定されている。
このアウタケース51の外周には、基端の近傍から略中央にかけて、後に説明するスライダ70を配設するための切り欠き部53が設けられている。この切り欠き部53は、このアウタケース51の軸線方向に延びて形成されるものであって、後に説明するスライダ70の幅及び長さに合わされて切り欠かれている。そして、その切り欠き部53の内方には、アウタケース51の内部から突出してスライダ70のスライドをガイドするガイド板54が設けられている。
スライダ70は、ベースプレート71と、ベースプレート71の基端側から外方に突出して形成される押出突出部72とから構成されている。このベースプレート71の上面の中間部には、先端に向かって下降した段差が形成され、押出突出部72の先端が切り欠き部53の先端縁53cに衝突することによって、スライダ70の前進はストップするように規制されている。また、ベースプレート71の先端71aは、端子カバー30の基端30bに当接されるようになっている。
なお、ベースプレート71の下面は、平面状に形成されている。これによって、スライダ70は、ガイド板54及び第2介装部材63の上面によって好適に案内される。つまり、スライダ70は、こて本体先端51aに向かって前進した場合は、押出突出部72の先端が切り欠き部53の先端縁53cに衝突するまで安定的にスライド可能とされ、こて本体基端50bに向かって後退した場合は、このスライダ70の後端部70bが、切り欠き部53の後端縁53bに衝突するまで安定的にスライド可能とされる。
以上のように構成された半田ごて1は、組み付けた際に、その組み付けがより確実なものとなるように、さらに、この半田ごてのグリップ性を向上させるように、こて本体50の外周を覆うように被せられる筒体91が設けられている。この筒体91は、ゴム材で構成されるものである。さらに、この筒体91の抜けを防止する留め具92も、こて本体50の先端部に取り付けられている。このように、筒体91と留め具92を設け、さらにネジ部材95に半割れとされたアウタケース51を一体にして、そして、コードアーマ80によって、この半田ごて1は確実に一体となっている。
以上のような構成の半田ごて1の作用、効果について説明する。
本発明の半田ごて1では、図9に示すように、ヒータ線21の往路部21aと復路部21bとを一組としてコイル状に巻回させることによって、こて先本体11の小径化が実現できる。例えば、従来のように、ヒータ線の往路部に相当する部分をコイル状に巻回させ、復路部に相当する部分を、コイル状に巻回させた往路部の内側を通してこて先本体の基端側に引き回す構成では、こて先本体の小径化が困難である。即ち、コイル状に巻回させた往路部の内側を、温度センサのリード線に加えてヒータ線の復路部も通す必要があるためである。
一方、本発明の半田ごて1では、ヒータ線21の往路部21aと復路部21bとを一組としてコイル状に巻回させることで、このコイル部分の内側には温度センサ22のリード線22bだけを通す空間さえ確保できれば良く、比較的線径の太いヒータ線を通すための空間を確保する必要が無い。これによって、こて先本体11の小径化が可能になる。こうしたこて先本体11を小径化させた半田ごて1を用いれば、例えば、スマートフォンやウェアラブル端末などに用いられる小型の電子部品の半田付けなど、部品同士が狭い範囲で密集していても、隣接する部品に干渉されることなく目的の部品の半田付けを容易に行うことが可能になる。また、従来のこて先では進入が困難であった狭い空間を介しての半田付けを可能にする。
一方、図8(a)に示すように、交換可能とされたカートリッジ式のこて先10が、先端が開口されたこて本体50に取り付けられている。図8においては図示されてないが、このこて先10の基端側に設けられた雄端子24は、こて本体50の内部に設けられた雌端子61と嵌合されている。つまり、雄端子24は、雌端子61と好適に係着されており、この係着によって、こて先10はこて本体50から抜けないものとなって一体となっている。
加えて、グリップ部27の外周は、こて本体50の内部に設けられた金属帯85の付勢によって、こて本体50の内周に押圧されている。これによって、グリップ部27の外周とこて本体50の内周との摩擦力が高められ、こて先10とこて本体50とをより確実な一体としている。そして、上述したように、筒体91と留め具92を設けて、さらにネジ部材95に半割れとされたアウタケース51を一体にして、そして、コードアーマ80によって、このこて本体50は、簡単でありながら安定的に組みつけられている。
そして、スライダ70の押出突出部72を、こて先先端10aに向かって指で押し出すと、スライダ70は、ガイド板54及び第2介装部材63の上面によって案内されてスライドする。この際、このスライダ70を構成するベースプレート71の先端71aが、本発明のグリップ基端とされる端子カバー30の基端30bを押圧して、こて先10の先端10aに向かって前進させる。これによって、こて先10は、こて本体50から離間されるように移動する。つまり、こて先10は、こて本体50のアウタケース51から突出するように移動する。加えて、それまでアウタケース51に収納されていたグリップ部27も、アウタケース51から突出するように移動する。
このように、こて先10がこて本体50から離間されるように移動した場合は、こて先10に設けられる雄端子24と、こて本体50内に設けられる雌端子61との係着が解除されることとなる。さらに、それまで収納されていたグリップ部27が手で掴める程度に外に現れるので、ユーザはこのグリップ部27を手で掴んで、こて先10を引き抜くことが可能となる。なお、グリップ部27は、上述したように、電気絶縁性及び耐熱性に優れた樹脂からなるので、たとえ、こて先10の先端10aが熱くなっていたとしても、このグリップ部27は熱くなっていないため、ユーザは、問題なくグリップ部27を掴むことができる。従って、たとえ、半田付け作業をしている場合にあっても、図8(c)に示すように、このこて先10を容易に引き抜くことができる。
そして、引き抜かれたこて先10に替えて、新たなこて先10をこて本体50に差し込めば、再度、新品同様に、この半田ごてを使用することができる。なお、新たなこて先10をこて本体50に差し込む際は、雄端子24が雌端子61に係着されるまで押し込むことが必要である。この際、本発明のグリップ基端とされる端子カバーの基端30bが、スライダ70を構成するベースプレート71の先端71aを押圧して、こて本体50の基端50bに向かって後退させることとなる。
以上のように、本発明によれば、交換可能なこて先10の小径化が可能であり、小型の電子部品の半田付け作業を容易にし、かつ、ヒータ線を含むこて先だけを交換可能にして半田付けに係るランニングコストを低減することが可能になる。
図10(a)は、本発明の別の実施形態の半田ごてにおける、こて先本体の空洞部の内部構成を示す斜視図である。また、図10(b)は、こて先本体の空洞部の長手方向に直角な断面を示す断面図である。この実施形態の半田ごては、こて先本体11の空洞部15(図3(b)参照)に、コイル状に巻回されたヒータ線21、温度センサ22、およびセラミックス製の絶縁部材である中空管36が設けられている。ヒータ線21は、往路部21aと復路部21bとを有し、この往路部21aと復路部21bとを一組としてコイル状に巻回されている。
そして、コイル状に巻回されたヒータ線21の内側に中空管(絶縁部材)36が配され、更に、この中空管36の内部に温度センサ22を構成する、外側が被覆材22cで覆われたリード線22bが配線されている。即ち、この実施形態では、セラミックス製の中空管36によって、ヒータ線21とリード線22bとの間を絶縁している。このような構成の半田ごてでは、絶縁部材としてセラミックスの充填材を空洞部15に充填してなる構成と比較して、中空管36をヒータ線21とリード線22bとの間に挿入するだけでよく、空洞部の空気を押し出して充填剤を充填するなどの手間の掛かる工程が必要ないので、こて先を製造する際の製造工程を簡易にすることができる。なお、本実施形態においても絶縁性が確保されれば、リード線22bを覆う被覆材22cを特に形成しなくてもよい。
図11は、本発明の別の実施形態の半田ごてにおける、ヒータ線と温度センサとを示す外観図(図11(a))および断面図(図11(b))である。
コイル状のヒータ線21は、こて先本体11の先端11a側よりも基端11b側(図3参照)のほうが、こて先の長手方向に沿った周回ピッチが広くなるように巻回することが好ましい。この場合、周回ピッチは、段階的に広くしたり、特定の巻き数から広くしたり、不均一に広くしたりすることができ、限定されるものでは無い。ヒータ線21の周回ピッチをこて先本体11の先端11a側よりも基端11b側のほうに向かって、例えば段階的に広くなるようにすることによって、ヒータ線21の往路部21aと復路部21bとの間で電圧差が大きくなる基端11b側において、ヒータ線21の往路部21aと復路部21bとの間の短絡を確実に防止することができる。なお、周回ピッチの狭いこて先本体11の先端11a側においては、ヒータ線21に絶縁層を形成するなど絶縁加工を行うことによって確実に絶縁を行うことができる。
なお、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、趣旨を逸脱しない範囲において適宜の選択が可能である。例えば、半田ごて1のヒータ線21と雄端子24との間に、更にダイオードを設けることもできる。ヒータ線21と雄端子24との間にダイオードを挿入することによって、ヒータ線21の波形が半波となり、ヒータ線21の電気的な負荷を低減してヒータ線21の寿命を延ばすことが可能になる。
また、上述した実施形態の半田ごて1は、円錐状に形成されたものをこて先10の先端10aとしたが、この例に限定されることなく、適宜の形状を選択することができる。また、こて先10の取替えは、所謂半田食われが進んだ場合に行うばかりでなく、用途に応じて適宜にこて先を選択して交換してもよい。また、上述した、こて本体50の形状やスライダ70の形状にあっても、適宜の形状を選択することができる。
さらに、半田ごて1にあっては、グリップ部27がアウタケース51から突出してしまうことを規制するストッパを、こて本体50の先端50aに設けてもよい。このようなストッパが設けられた場合には、半田付け作業中であっても、こて先10が、こて本体50から外れてしまうことが防止される。
以上、説明した本発明の半田ごては、上述した実施形態以外にも、例えば、互いに開閉可能な2本のこて先を備えた、電子部品の脱着用のホットピンセット(半田ごて)にも適用することができる。即ち、こうしたホットピンセットのこて先をこて本体に着脱自在にするとともに、ヒータ線の往路部と復路部とを一組としてコイル状に巻回させた構成とすることもできる。
1 半田ごて
10 こて先
10a こて先の先端
10b こて先の基端
11 こて先本体
21 ヒータ線
21a 往路部
21b 復路部
22 温度センサ
22a 検出部
23 接続リード線
24 雄端子(第一端子)
35 絶縁部材
36 中空管
50 こて本体
50b こて本体の基端
61 雌端子(第二端子)

Claims (5)

  1. 先端が半田を溶融可能に構成され、基端に第一端子が設けられたこて先と、
    前記第一端子と係着可能とされた第二端子が内蔵され、前記第一端子と前記第二端子とが係着することによって前記こて先と一体とされるこて本体と、を備え、
    前記こて本体と前記こて先とは、互いに着脱自在に形成され、
    前記こて先は、こて先本体と、前記第一端子に電気的に接続され、前記こて先本体を加熱するヒータ線と、温度センサとを有し、
    前記ヒータ線は、前記こて先の先端に向けて延びる往路部と、前記こて先の先端近傍で前記往路部が折り返されて前記こて先の基端に向けて延びる復路部とを有し、
    前記ヒータ線は、前記往路部と前記復路部とを一組として、前記こて先の先端側よりも、前記こて先の基端側のほうが、こて先の長手方向に沿った周回ピッチが広くなるようにコイル状に巻回されていることを特徴とする半田ごて。
  2. 前記温度センサは、検出部と、前記検出部から前記こて先の基端に向けて延びるリード線とを有し、
    前記ヒータ線は、絶縁部材を介して前記リード線の周囲にコイル状に巻回されていることを特徴とする請求項1に記載の半田ごて。
  3. 前記絶縁部材は、セラミックスからなる中空管であることを特徴とする請求項2に記載の半田ごて。
  4. 前記絶縁部材は、セラミックスからなる充填材であることを特徴とする請求項2に記載の半田ごて。
  5. 前記ヒータ線と前記第一端子との間に、更にダイオードを設けたことを特徴とする請求項1からまでのいずれか一項に記載の半田ごて。
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