JP6295972B2 - 付加硬化型epdmゴム組成物 - Google Patents
付加硬化型epdmゴム組成物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6295972B2 JP6295972B2 JP2015018545A JP2015018545A JP6295972B2 JP 6295972 B2 JP6295972 B2 JP 6295972B2 JP 2015018545 A JP2015018545 A JP 2015018545A JP 2015018545 A JP2015018545 A JP 2015018545A JP 6295972 B2 JP6295972 B2 JP 6295972B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- parts
- epdm rubber
- rubber composition
- alkyl group
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
〔1〕
(A)下記一般式(1)及び(2)
(式中、nは0又は1〜10の整数であり、R1は水素原子又は炭素数1〜10のアルキル基であり、R2は水素原子又は炭素数1〜5のアルキル基である。)
(式中、R3は水素原子又は炭素数1〜10のアルキル基である。)
で示される末端ビニル基含有ノルボルネン化合物から選ばれる少なくとも1種の非共役ポリエンと、エチレンと、α−オレフィンとのランダム共重合体からなるエチレン・α−オレフィン・非共役ポリエンランダム共重合体:100質量部、
(B)分子中に下記式(3)で示されるシロキサン単位を含有し、1分子中に少なくとも2個のケイ素原子に結合した水素原子を含有し、側鎖に非置換又は置換の脂環式アルキル基を有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン:(A)成分100質量部に対して0.2〜20質量部、
(式中、pは2〜100の整数、qは1〜100の整数、R4は炭素数1〜10の非置換又は置換鎖状アルキル基、R5はノルボルニル基、R6は水素原子又は炭素数1〜15の非置換又は置換アルキル基であり、*は結合手を示す。)
(C)ヒドロシリル化触媒:触媒量
を含有する付加硬化型EPDMゴム組成物。
〔2〕
(A)成分のアルケニル基含有量が0.00001モル/g〜0.002モル/gである〔1〕記載の付加硬化型EPDMゴム組成物。
〔3〕
更に、(D)補強性シリカ微粉末を(A)成分100質量部に対して10〜60質量部含有する〔1〕又は〔2〕記載の付加硬化型EPDMゴム組成物。
〔4〕
130℃における3分測定時の10%硬化時間をT10、90%硬化時間をT90としたとき、T90−T10が70秒以下となるものである〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載の付加硬化型EPDMゴム組成物。
まず、本発明の(A)成分であるエチレン・α−オレフィン・非共役ポリエンランダム共重合体ゴムは、本発明の組成物の主剤(ベースポリマー)であって、エチレンとα−オレフィン(例えばプロピレン等の、通常、炭素原子数3〜20のα−オレフィン)と、下記一般式(1)及び(2)で示される末端ビニル基含有ノルボルネン化合物から選ばれる少なくとも1種の非共役ポリエンとのランダム共重合体(以下、EPDM又はEPDM系ゴム等と記載することがある)であり、該共重合体中に非共役ポリエンに由来する末端脂肪族不飽和基を有するものである。
なお、一般式(3)において、−[Si(R4)(H)−O]−のオルガノハイドロジェンシロキサン単位と−[Si(R5)(R6)−O]−のジオルガノシロキサン単位の配列はランダムである。
なお、オルガノ基としては、炭素数1〜10の、直鎖状、分岐鎖状又は環状の、非置換又は置換アルキル基であることが好ましく、具体的には、上記R4もしくはR5で例示したものと同様の基(非置換又は置換の、鎖状又は脂環式アルキル基)等を挙げることができる。また、(B)成分のオルガノハイドロジェンポリシロキサンが環状の場合、*の結合手同士が結合することができる。
また、(B)成分のオルガノハイドロジェンポリシロキサンが分岐鎖状又は三次元網目状の場合には、分岐単位として分子中に三官能性シロキサン単位(例えば、(R4)SiO3/2単位、R4は上記と同じ。)及び/又は四官能性シロキサン単位(SiO4/2単位)を含有することができ、上記式(3)の結合手(*)はこれら三官能性シロキサン単位及び/又は四官能性シロキサン単位と結合していてもよい。
なお、このヒドロシリル化触媒の配合量は触媒量とすることができ、通常、白金族金属(質量換算)として、(A)及び(B)成分の合計質量に対し、0.5〜1,000ppm、特に1〜500ppm程度である。
エチレン・プロピレン・5−ビニル−2−ノルボルネン共重合体である三井化学(株)製PX−062(A1、エチレン含有量50質量%、アルケニル量0.00039モル/g)100部、下記式で示される側鎖に脂環式アルキル基(ノルボルニル基)を有する環状オルガノハイドロジェンポリシロキサン(B1、Si−H基量0.0089モル/g)4.4部、
反応制御剤としてエチニルシクロヘキサノール0.05部、白金と1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサンの錯体のトルエン溶液(C1)(白金原子0.5質量%)0.3部を添加して均一なEPDMゴム組成物を調製した。なお、このEPDMゴム組成物中の全アルケニル基に対する全SiH官能基のモル比SiH基/アルケニル基は1.0である。
エチレン・プロピレン・5−ビニル−2−ノルボルネン共重合体PX−062(A1)100部、下記式で示される側鎖に脂環式アルキル基(ノルボルニル基)を有する直鎖状オルガノハイドロジェンポリシロキサン(B2、Si−H基量0.0064モル/g)6.1部、
エチレン・プロピレン・5−ビニル−2−ノルボルネン共重合体PX−062(A1)35部、エチレン・プロピレン・5−ビニル−2−ノルボルネン共重合体である三井化学(株)製PX−068(A2、エチレン含有量50質量%、アルケニル量0.00057モル/g)35部、比表面積が110m2/gでジメチルシランにより表面疎水化処理されたヒュームドシリカR−972(AEROSIL製)30部、ヘキサメチルジシラザン3部、1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシラザン0.5部、水1部を配合し、30分間混合後、120℃で2時間熱処理を行いEPDMゴムベースを得た。
エチレン・プロピレン・5−ビニル−2−ノルボルネン共重合体PX−062(A1)100部、下記式で示される側鎖にフェニル基(2−フェニルプロピル基)を有する環状オルガノハイドロジェンポリシロキサン(B3、Si−H基量0.0084モル/g)4.5部、
反応制御剤としてエチニルシクロヘキサノール0.05部、白金と1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサンの錯体のトルエン溶液(C1)(白金原子0.5質量%)0.3部を添加して均一なEPDMゴム組成物を調製した。なお、このEPDMゴム組成物中の全アルケニル基に対する全SiH官能基のモル比SiH基/アルケニル基は1.0である。
エチレン・プロピレン・5−ビニル−2−ノルボルネン共重合体PX−062(A1)100部、下記式で示される側鎖に鎖状アルキル基(n−ヘキシル基)を有する直鎖状オルガノハイドロジェンポリシロキサン(B4、Si−H基量0.0062モル/g)6.3部、
エチレン・プロピレン・5−ビニル−2−ノルボルネン共重合体PX−062(A1)100部、下記式で示される側鎖にフェニル基を有する直鎖状オルガノハイドロジェンポリシロキサン(B5、Si−H基量0.0068モル/g)4.2部、
エチレン・プロピレン・5−ビニル−2−ノルボルネン共重合体PX−062(A1)35部、エチレン・プロピレン・5−ビニル−2−ノルボルネン共重合体である三井化学(株)製PX−068(A2、エチレン含有量50質量%、アルケニル量0.00057モル/g)35部、比表面積が110m2/gでジメチルシランにより表面疎水化処理されたヒュームドシリカR−972(AEROSIL製)30部、ヘキサメチルジシラザン3部、1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシラザン0.5部、水1部を配合し、30分間混合後、120℃で2時間熱処理を行いEPDMゴムベースを得た。
Claims (4)
- (A)下記一般式(1)及び(2)
(式中、nは0又は1〜10の整数であり、R1は水素原子又は炭素数1〜10のアルキル基であり、R2は水素原子又は炭素数1〜5のアルキル基である。)
(式中、R3は水素原子又は炭素数1〜10のアルキル基である。)
で示される末端ビニル基含有ノルボルネン化合物から選ばれる少なくとも1種の非共役ポリエンと、エチレンと、α−オレフィンとのランダム共重合体からなるエチレン・α−オレフィン・非共役ポリエンランダム共重合体:100質量部、
(B)分子中に下記式(3)で示されるシロキサン単位を含有し、1分子中に少なくとも2個のケイ素原子に結合した水素原子を含有し、側鎖に非置換又は置換の脂環式アルキル基を有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン:(A)成分100質量部に対して0.2〜20質量部、
(式中、pは2〜100の整数、qは1〜100の整数、R4は炭素数1〜10の非置換又は置換鎖状アルキル基、R5はノルボルニル基、R6は水素原子又は炭素数1〜15の非置換又は置換アルキル基であり、*は結合手を示す。)
(C)ヒドロシリル化触媒:触媒量
を含有する付加硬化型EPDMゴム組成物。 - (A)成分のアルケニル基含有量が0.00001モル/g〜0.002モル/gである請求項1記載の付加硬化型EPDMゴム組成物。
- 更に、(D)補強性シリカ微粉末を(A)成分100質量部に対して10〜60質量部含有する請求項1又は2記載の付加硬化型EPDMゴム組成物。
- 130℃における3分測定時の10%硬化時間をT10、90%硬化時間をT90としたとき、T90−T10が70秒以下となるものである請求項1〜3のいずれか1項記載の付加硬化型EPDMゴム組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015018545A JP6295972B2 (ja) | 2015-02-02 | 2015-02-02 | 付加硬化型epdmゴム組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015018545A JP6295972B2 (ja) | 2015-02-02 | 2015-02-02 | 付加硬化型epdmゴム組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016141735A JP2016141735A (ja) | 2016-08-08 |
JP6295972B2 true JP6295972B2 (ja) | 2018-03-20 |
Family
ID=56568426
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015018545A Active JP6295972B2 (ja) | 2015-02-02 | 2015-02-02 | 付加硬化型epdmゴム組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6295972B2 (ja) |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3164603B2 (ja) * | 1990-10-23 | 2001-05-08 | ジーイー東芝シリコーン株式会社 | 表面処理剤および表面処理されたepdm物品 |
US6150464A (en) * | 1995-12-01 | 2000-11-21 | Advanced Elastomer Systems, L.P. | Preferred process for silicon hydride addition and preferred degree of polymerization for silicon hydride for thermoplastic vulcanizates |
JP5765055B2 (ja) * | 2010-06-02 | 2015-08-19 | 三井化学株式会社 | 架橋可能なゴム組成物 |
JP5799764B2 (ja) * | 2011-11-15 | 2015-10-28 | 三井化学株式会社 | 架橋可能なゴム組成物 |
JP5892074B2 (ja) * | 2013-01-16 | 2016-03-23 | 信越化学工業株式会社 | 自動車用部材 |
-
2015
- 2015-02-02 JP JP2015018545A patent/JP6295972B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2016141735A (ja) | 2016-08-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5729131B2 (ja) | 架橋可能なゴム組成物 | |
CN108779336B (zh) | 加成固化性硅橡胶组合物和固化物 | |
CN107636078B (zh) | 加成固化性硅橡胶组合物和固化物 | |
JP5614221B2 (ja) | 付加硬化性シリコーンゴム組成物及びその硬化物 | |
JP6344333B2 (ja) | 付加硬化性シリコーンゴム組成物 | |
JP5765055B2 (ja) | 架橋可能なゴム組成物 | |
JP7371717B2 (ja) | 付加硬化性液状シリコーンゴム組成物 | |
JP2009173837A (ja) | シリコーンゲル組成物 | |
JP5257297B2 (ja) | 付加硬化性シリコーンゴム組成物 | |
EP3219762B1 (en) | Addition-curable silicone rubber composition | |
JP5754240B2 (ja) | 架橋可能なゴム組成物 | |
JP6295972B2 (ja) | 付加硬化型epdmゴム組成物 | |
JP5562728B2 (ja) | 耐油性付加硬化型シリコーン組成物並びに耐油性シリコーンゴム | |
CN113372725A (zh) | 一种单组分加成型热固化硅橡胶组合物 | |
WO2021241036A1 (ja) | 二液付加硬化型シリコーンゴム組成物 | |
JP5799764B2 (ja) | 架橋可能なゴム組成物 | |
JP2015017198A (ja) | シリコーンゴム硬化物のモジュラスを低減する方法、シリコーンゴム組成物及び硬化物 | |
JPWO2018101009A1 (ja) | ポリオレフィン系ゴム組成物 | |
JP4061455B2 (ja) | オレフィン系スポンジ組成物 | |
JP2005336291A (ja) | 電気・電子部品シール用ゴム組成物 | |
JP5482395B2 (ja) | 熱可塑性シリコーンゴム組成物及び熱可塑性エラストマーの製造方法 | |
EP3666828A1 (en) | Addition-curable silicone composition and cured silicone rubber |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20170125 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20171114 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20171115 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180109 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20180123 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20180205 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6295972 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |