JP6295677B2 - 運転診断装置、保険料算定装置、運転診断方法および保険料算定方法 - Google Patents
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Description
本発明は、上記問題に着目されたもので、その目的とするところは、交差点における右折または左折時に自車両と他の移動体との距離が接近した場合であっても、自車両の運転者が良好な運転行動をとっているときには、リスク度が高くならないように判定する運転診断装置および運転診断方法を提供することである。また同じく、交差点における右折または左折時に自車両と他の移動体との距離が接近した場合であっても、自車両の運転者が良好な運転行動をとっているときには、保険料が高くならないように算定する保険料算定装置および保険料算定方法を提供することである。
また第二発明および第四発明では、自車両と移動体とが接近した場合でも、自車両の運転者が良好な運転行動をしたときには、保険料を維持するように算定することができる。
[制御ブロック]
図1は運転診断および保険料算出を行うコントローラ10の制御ブロック図である。コントローラ10は、ブレーキペダル操作が行われたことを検出するブレーキスイッチ1と、自車両の各車輪の車輪速を検出する車輪速センサ2と、自車両の操向輪の舵角を検出する舵角センサ3と、自車両のターンシグナルを点滅させるターンシグナルスイッチ4と、自車両の前方の画像を撮影する前カメラ5と、自車両の右方の画像を撮影する右カメラ6と、自車両の左方の画像を撮影する左カメラ7と、自車両の後方の画像を撮影する後カメラ8から各種情報を入力する。
俯瞰画像作成部22は、視点変換部21で変換された映像を繋ぎ合わせて自車両を中心とした俯瞰図を作成する。
移動体相対速度演算部25は、位置検出部24で検出された移動体の位置から自車両と移動体との距離を、後述する自車速計測部32において計測した自車速とに基づいて自車両と移動体との相対速度を演算する。
減速停止行動検出部31は、ブレーキスイッチらのブレーキペダル操作情報から自車両の運転者が急減速操作や車両停止操作を行ったか否かを検出する。
旋回方向検出部33は、舵角センサ3の自車両の操向輪の舵角情報と、ターンシグナルスイッチ4の操作情報から自車両が右折または左折しようとしていることを検出する。
移動体接近判断部41は、位置検出部24の移動体との距離および方向の情報から、自車両と移動体との距離が所定距離(例えば、7[m])以下となったときに、移動体に接近したと判断する。
離脱方向検出部43は、位置検出部24の移動体との距離および方向の情報から、自車両に対する移動体の離脱(接近後遠ざかる)方向を検出する。
自車両追越判断部44は、自車両が移動体を追い越したか否かを判断する。
移動体追越判断部45は、移動体が自車両を追い越したか否かを判断する。
図2ないし図6はリスク度判定および保険料算定の処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS4では、自車両が移動体を追い越したか否かを判定し、追い越したときにはステップS5へ移行し、追い越していないときにはステップS10へ移行する。
ステップS6では、リスク度を前回判定したリスク度よりも高くなるように判定し、保険料を前回算定した保険料よりも高くなるように算定して処理を終了する。
ステップS9では、リスク度を前回判定したリスク度よりも高くなるように判定し、保険料を前回算定した保険料よりも高くなるように算定して処理を終了する。
ステップS11では、自車両が左折したか否かを判定し、自車両が左折したときにはステップS12へ移行し、自車両が右折したときにはステップS13へ移行する。
ステップS13では、自車両が減速または停止したか否かを判定し、減速または停止したときにはステップS14へ移行し、減速または停止をしなかったときにはステップS15へ移行する。
ステップS15では、リスク度を前回判定したリスク度よりも高くなるように判定し、保険料を前回算定した保険料よりも高くなるように算定して処理を終了する。
ステップS17では、リスク度を前回判定したリスク度よりも高くなるように判定し、保険料を前回算定した保険料よりも高くなるように算定して処理を終了する。
ステップS20では、リスク度を前回判定したリスク度よりも高くなるように判定し、保険料を前回算定した保険料よりも高くなるように算定して処理を終了する。
ステップS22では、自車両が右折したか否かを判定し、自車両が右折したときにはステップS23へ移行し、自車両が左折したときにはステップS24へ移行する。
ステップS24では、自車両が減速または停止したか否かを判定し、減速または停止したときにはステップS25へ移行し、減速または停止をしなかったときにはステップS26へ移行する。
ステップS26では、リスク度を前回判定したリスク度よりも高くなるように判定し、保険料を前回算定した保険料よりも高くなるように算定して処理を終了する。
ステップS28では、リスク度を前回判定したリスク度よりも高くなるように判定し、保険料を前回算定した保険料よりも高くなるように算定して処理を終了する。
ステップS31では、リスク度を前回判定したリスク度よりも高くなるように判定し、保険料を前回算定した保険料よりも高くなるように算定して処理を終了する。
ステップS33では、リスク度を前回判定したリスク度に維持するように判定し、保険料を前回算定した保険料に維持するように算定して処理を終了する。
ステップS34では、自車両が減速または停止したか否かを判定し、減速または停止したときにはステップS35へ移行し、減速または停止をしなかったときにはステップS36へ移行する。
ステップS36では、リスク度を前回判定したリスク度よりも高くなるように判定し、保険料を前回算定した保険料よりも高くなるように算定して処理を終了する。
図7は、自車両走行車線上で交差点内を左折しようとしている自動二輪車に自車両が接近した状態を示す図である。これは、自車両が自車両走行車線内の先行車両を追い越そうとして接近したため、自車両の運転者が良好な運転を行っていない状態である。このようなときには、ステップS1→ステップS2→ステップS3→ステップS4→ステップS5→ステップS6と進み、リスク度を前回判定したリスク度よりも高くなるように判定し、保険料を前回算定した保険料よりも高くなるように算定する。
従来、交差点における自車両と対向車両との距離に応じてリスク度の判定や保険料の算定が行われていた。しかし、自車両の運転者が良好な運転行動(例えば、十分に減速または停止)をしているときに、対向車両が接近してきたときにも自車両の運転者の運転状態が高リスクであると判断され、保険料率も高く設定されてしまうおそれがあった。
これにより、自車両と移動体とが接近した場合でも、自車両の運転者が良好な運転行動をしたときには、リスク度を維持するように判定し、また保険料を維持するように算定することができる。
これにより、自車両が自車両走行車線上の移動体を追い越したときには、自車両が減速を行ったか否かに関わらず、リスク度を高くなるように判定し、また保険料を高くなるように算定することができる。
(1) 自車両の速度を計測する自車速計測部32と、自車両が交差点において右折または左折することを検出する旋回方向検出部33(交差点右左折検出手段)と、交差点における自車両と他の移動体との距離を検出する位置検出部24(移動体距離検出手段)と、自車両の運転者がリスクのある運転をしているときにはリスク度が高くなるように周期的に判定するリスク度判定部/保険料算定部12(リスク度判定手段)と、を有し、リスク度判定部/保険料算定部12は、自車両の交差点における右折時または左折時に、自車両と移動体との距離が所定距離以下となった場合に、自車両と移動体との距離が所定距離以下となる前に自車両が減速していなかったときには、前回判定したリスク度よりもリスク度が高くなるように判定し、自車両と移動体との距離が所定距離以下となる前に自車両が減速していたときには、前回判定したリスク度を維持するようにした。
よって、自車両と移動体とが接近した場合でも、自車両の運転者が良好な運転行動をしたときには、リスク度を維持するように判定することができる。
よって、自車両が自車両走行車線上の移動体を追い越したときには、自車両が減速を行ったか否かに関わらず、リスク度を高くなるように判定することができる。
よって、自車両と移動体とが接近した場合でも、自車両の運転者が良好な運転行動をしたときには、保険料を維持するように算定することができる。
よって、自車両が自車両走行車線上の移動体を追い越したときには、自車両が減速を行ったか否かに関わらず、保険料を高くなるように算定することができる。
よって、自車両と移動体とが接近した場合でも、自車両の運転者が良好な運転行動をしたときには、リスク度を維持するように判定することができる。
よって、自車両と移動体とが接近した場合でも、自車両の運転者が良好な運転行動をしたときには、保険料を維持するように算定することができる。
以上、本発明は上記実施例の構成に限らず、他の構成であっても構わない。例えば、ナビゲーションシステムを用いて、自車両走行車線と交差車線の優先度(道路の幅員の広狭、一時停止の有無など)を判定して、リスク度の判定や保険料の算定を行うようにしても良い。
道路情報検出部50は、一時停止情報抽出部51と、交差道路種別抽出部52と、自車両走行道路種別抽出部53と、道路優先度比較部54とを有している。
交差道路種別抽出部52は、交差道路の幅員を抽出する。
自車両走行道路種別抽出部53は、自車両走行道路の幅員を抽出する。
24 位置検出部(移動体距離検出手段)
32 自車速計測部
33 旋回方向検出部(交差点右左折検出手段)
Claims (6)
- 自車両の速度を計測する自車速計測手段と、
前記自車両が交差点において右折または左折することを検出する交差点右左折検出手段と、
前記交差点における自車両と他の移動体との距離を検出する移動体距離検出手段と、
前記自車両の運転者がリスクのある運転をしているときにはリスク度が高くなるように周期的に判定するリスク度判定手段と、
を有し、
前記リスク度判定手段は、前記自車両の前記交差点における右折時または左折時に、前記自車両と前記移動体との距離が所定距離以下となった場合に、前記自車両と前記移動体との距離が所定距離以下となる前に前記自車両が減速していなかったときには、前回判定した前記リスク度よりもリスク度が高くなるように判定し、前記自車両と前記移動体との距離が所定距離以下となる前に前記自車両が減速していたときには、前回判定した前記リスク度を維持することを特徴とする運転診断装置。 - 請求項1に記載の運転診断装置において、
前記自車両に対する前記移動体の接近方向を検出する移動体接近方向検出手段を有し、
前記リスク度判定手段は、前記交差点において前記自車両と前記移動体との距離が所定距離以下となった場合に、前記自車両が走行中の車線上の前記移動体が前記自車両の前方から接近し、前記移動体を前記自車両が追い越したときには、前回判定した前記リスク度よりもリスク度が高くなるように判定することを特徴とする運転診断装置。 - 自車両の速度を計測する自車速計測手段と、
前記自車両が交差点において右折または左折することを検出する交差点右左折検出手段と、
前記交差点における自車両と他の移動体の距離を検出する移動体距離検出手段と、
前記自車両の運転者がリスクのある運転をしているときには保険料が高くなるように周期的に算定する保険料算定手段と、
を有し、
前記保険料算定手段は、前記自車両の前記交差点における右折時または左折時に、前記自車両と前記移動体との距離が所定距離以下となった場合に、前記自車両と前記移動体との距離が所定距離以下となる前に前記自車両が減速していなかったときには、前回算定した前記保険料よりも保険料が高くなるように算定し、前記自車両と前記移動体との距離が所定距離以下となる前に前記自車両が減速していたときには、前回算定した前記保険料を維持することを特徴とする保険料算定装置。 - 請求項3に記載の運転診断装置において、
前記自車両に対する前記移動体の接近方向を検出する移動体接近方向検出手段を有し、
前記保険料算定手段は、前記交差点において前記自車両と前記移動体との距離が所定距離以下となった場合に、前記自車両が走行中の車線上の前記移動体が前記自車両の前方から接近し、前記移動体を前記自車両が追い越したときには、前回算定した前記保険料よりも保険料が高くなるように算定することを特徴とする保険料算定装置。 - 制御装置が、
自車両の速度を計測し、
前記自車両が交差点において右折または左折することを検出し、
前記交差点における自車両と他の移動体の距離を検出し、
前記自車両の運転者がリスクのある運転をしているときにはリスク度が高くなるように周期的に判定し、
前記自車両の前記交差点における右折時または左折時に、前記自車両と前記移動体との距離が所定距離以下となった場合に、前記自車両と前記移動体との距離が所定距離以下となる前に前記自車両が減速していなかったときには、前回判定した前記リスク度よりもリスク度が高くなるように判定し、前記自車両と前記移動体との距離が所定距離以下となる前に前記自車両が減速していたときには、前回判定した前記リスク度を維持することを特徴とする運転診断方法。 - 制御装置が、
自車両の速度を計測し、
前記自車両が交差点において右折または左折することを検出し、
前記交差点における自車両と他の移動体の距離を検出し、
前記自車両の運転者がリスクのある運転をしているときには保険料が高くなるように周期的に算定し、
前記自車両の前記交差点における右折時または左折時に、前記自車両と前記移動体との距離が所定距離以下となった場合に、前記自車両と前記移動体との距離が所定距離以下となる前に前記自車両が減速していなかったときには、前回算定した前記保険料よりも保険料が高くなるように算定し、前記自車両と前記移動体との距離が所定距離以下となる前に前記自車両が減速していたときには、前回算定した前記保険料を維持することを特徴とする保険料算定方法。
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