JP6295118B2 - 構造材の損傷探知システム、構造材の損傷探知方法、及びプログラム - Google Patents
構造材の損傷探知システム、構造材の損傷探知方法、及びプログラム Download PDFInfo
- Publication number
- JP6295118B2 JP6295118B2 JP2014060854A JP2014060854A JP6295118B2 JP 6295118 B2 JP6295118 B2 JP 6295118B2 JP 2014060854 A JP2014060854 A JP 2014060854A JP 2014060854 A JP2014060854 A JP 2014060854A JP 6295118 B2 JP6295118 B2 JP 6295118B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- floor slab
- damage
- natural frequency
- detection system
- unit
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Testing Of Devices, Machine Parts, Or Other Structures Thereof (AREA)
Description
損傷判定装置101は、主要な処理部として、固有振動数算出部106と、損傷判定部107とを備えている。
なお、建造物の1つのフロアに複数の床スラブ10が設備される場合、センサ部20は、各床スラブ10毎に配置される。また、損傷判定装置101が各床スラブ10毎に、梁30における損傷の発生を判定する処理を「一次診断」と呼ぶことがある。
そして、損傷探知システム100の損傷判定装置101において、損傷判定部107は、地震が発生した後に、図1Bに示すように、上下方向の国有振動数f’が、地震発生前の固有振動数fと比較して、所定の割合以下に低下した床スラブ10があったことを検出した場合には、この床スラブ10を囲む梁30に損傷があると判定する。
従って、床スラブ10の梁30に損傷が発生した場合の上下方向の固有振動数は、
例えば、損傷探知システム100では、判定値として、第1判定値と、第2判定値(1>第1判定値>第2判定値)とを設定する。そして、損傷探知システム100は、固有振動数比が、第1判定値と第2判定値との間の数値まで低下した場合に、損傷の可能性を示す注意情報を発生し、固有振動数比が、第2判定値以下に低下した場合に、損傷が発生したことを示す損傷情報を発生するようにしてもよい。
これにより、本実施形態の損傷探知システム100では、測定系を簡素化できるとともに、損傷判定の精度を向上させることができる。
図4は、損傷探知システム100の構成を示すブロック図である。実施形態の損傷探知システム100は、各床スラブ10の計測点に配置されるセンサ部20A、20B、・・・、20Cと、損傷判定装置101とで構成される。なお、センサ部20A、20B、・・・、20Cを総称する場合は、「センサ部20」と呼ぶことがある。
通信制御部103は、損傷判定装置101と、中継回線200を介して接続されるビル管理装置300との間の通信を制御する。入出力インタフェース104は、損傷判定装置101に接続される表示部121や、端末装置122とのインタフェースとなる処理部であり、表示部121や、端末装置122との間でデータの送受信を行う。
続いて、固有振動数算出部106は、データベース111に記憶した時刻歴データを周波数領域のデータに変換し、フーリエスペクトルから各床スラブ10における固有振動数を算出し、算出した固有振動数のデータをデータベース111のデータ記憶部113に記憶する(ステップS120)。
続いて、固有振動数比比較部108は、ステップS130で算出した固有振動数比について、所定の閾値(例えば、√1/5程度)以下になった床スラブ10が存在するか否かを判定する(ステップS140)。なお、ステップS140の処理は、前述の一次診断の処理に相当する。
続いて、固有振動数比比較部108は、同一フロアの全計測点における固有振動数比の比較結果に基づいて、他の計測点に比べて、固有振動数比が低くなっている計測点があるか否かを判定する。例えば、図3Bに示すように、固有振動数比比較部108は、固有振動数比が、所定の閾値(例えば、√1/5程度)以下になっている計測点があるか否かを判定する(ステップS160)。
そして、ステップS190の処理を実行した後に、損傷判定装置101は、この損傷探知処理を終了する(ステップS200)。
そして、ステップS190の処理を実行した後に、損傷判定装置101は、この損傷探知処理を終了する(ステップS200)。
これにより、本実施形態の損傷探知システム100では、測定系を簡素化できるとともに、損傷判定の精度を向上させることができる。
図6は、損傷探知システム100における損傷探知処理の流れを示す第2のフローチャートである。以下、図6を参照して、その処理の流れについて説明する。
続いて、固有振動数算出部106は、データベース111に記憶した時刻歴データを周波数領域のデータに変換し、フーリエスペクトルから各床スラブ10における固有振動数を算出し、算出した固有振動数のデータをデータベース111のデータ記憶部113に記憶する(ステップS220)。
そして、ステップS290の処理を実行した後に、損傷判定装置101は、この損傷探知処理を終了する(ステップS300)。
そして、ステップS290の処理を実行した後に、損傷判定装置101は、この損傷探知処理を終了する(ステップS300)。
これにより、損傷探知システム100(構造材の損傷探知システム)では、建造物の梁等の損傷を探知する場合に、測定系を簡素化できる。
これにより、損傷探知システム100(構造材の損傷探知システム)では、床スラブ10の固有振動数が低下したことを検出して、当該床スラブ10を囲む梁30に損傷が発生していることを検出することができる。
これにより、損傷探知システム100(構造材の損傷探知システム)では、床スラブ10の固有振動数が低下したことを検出して、当該床スラブ10を囲む梁30に損傷が発生していることを検出することができる。
例えば、上記実施形態では、地震発生の前後における床スラブの固有振動数の変化を検出して、床スラブを囲む梁の損傷を判定する例について説明したが、地震発生時のみならず、床スラブの梁が経年変化により劣化した場合においても、本実施形態の損傷探知システム100を好適に用いることができる。
20,20A,20B,20C,21〜29・・・センサ部、
30,31,32,33,34・・・梁、
40,41,42,43,44・・・柱、
100・・・構造材の損傷探知システム、
101・・・損傷判定装置、102・・・制御部、103・・・通信制御部、
105・・・データ収集部、106・・・固有振動数算出部、
107・・・損傷判定部、108・・・固有振動数比比較部、
109・・・表示情報生成部、110・・・地震発生検出部、
111・・・データベース、121・・・表示部、122・・・端末装置、
300・・・ビル管理装置
Claims (9)
- 建造物の各フロアの各床スラブ毎に設置され前記各床スラブの上下方向の振動を測定するセンサ部と、
前記センサ部により測定された振動の測定値の時刻歴データを周波数領域のデータに変換して、前記各床スラブ毎の固有振動数を算出する固有振動数算出部と、
前記各床スラブ毎に固有振動数の変化を検出し、この検出結果に基づいて、前記各床スラブにおいて、該床スラブを囲む梁に損傷が発生しているか否かを判定する損傷判定部と、
を備えることを特徴とする構造材の損傷探知システム。 - 前記損傷判定部は、
各床スラブ毎に、以前に算出した固有振動数と、今回算出した固有振動数とを比較し、
前記今回算出した固有振動数が、前記以前に算出した固有振動数に対して、前記床スラブを囲む梁に損傷が発生した場合に低下すると予め予測される所定の割合以下に低下している場合に、当該床スラブを囲む梁に損傷が発生していると判定する
ことを特徴とする請求項1に記載の構造材の損傷探知システム。 - 前記損傷判定部は、
各床スラブ毎に、以前に算出した第1固有振動数と、今回算出した第2固有振動数との固有振動数比(第2固有振動数/第1固有振動数)を算出し、該固有振動数比が、前記床スラブを囲む梁に損傷が発生した場合に低下すると予め予測される所定の閾値以下に低下している場合に、当該床スラブを囲む梁に損傷が発生していると判定する
ことを特徴とする請求項1に記載の構造材の損傷探知システム。 - 前記閾値が略√1/5である
ことを特徴とする請求項3に記載の構造材の損傷探知システム。 - 前記損傷判定部により、1の床スラブ支える梁に損傷が発生したと判定された場合に、
前記損傷判定部は、
さらに、前記1の床スラブの固有振動数比と、前記1の床スラブと同一フロアに設備された他の床スラブの固有振動数比とを比較し、
前記1の床スラブの固有振動数比のみが所定の閾値以下まで変化している場合に、前記1の床スラブを支える周囲の梁に損傷が発生していると判定する
ことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の構造材の損傷探知システム。 - 前記損傷判定部は、
地震発生の前後における前記床スラブの固有振動数の変化を比較して、当該床スラブを囲む梁に損傷が発生しているか否かを判定する
ことを特徴とする請求項1から請求項5の何れか一項に記載の構造材の損傷探知システム。 - 前記センサ部により所定の値以上の振動が検出された場合に、地震が発生したことを検出する地震発生検出部を備える
ことを特徴とする請求項6に記載の構造材の損傷探知システム。 - 建造物の各フロアの各床スラブ毎に上下方向の振動を測定するセンサ部を配置し、前記センサ部により測定された振動の測定値に基づいて、前記各床スラブ毎に、該床スラブを囲む梁に損傷が発生しているか否かを判定する構造材の損傷探知システムにおける損傷探知方法であって、
前記センサ部により測定された振動の測定値の時刻歴データを周波数領域のデータに変換して、前記各床スラブ毎の固有振動数を算出する固有振動数算出ステップと、
前記各床スラブ毎に、固有振動数の変化を検出し、この検出結果に基づいて、前記各床スラブにおいて、該床スラブを囲む梁に損傷が発生しているか否かを判定する損傷判定ステップと、
を含むことを特徴とする構造材の損傷探知方法。 - 建造物の各フロアの各床スラブ毎に上下方向の振動を測定するセンサ部を配置し、前記センサ部により測定された振動の測定値に基づいて、前記各床スラブ毎に、該床スラブを囲む梁に損傷が発生しているか否かを判定する構造材の損傷探知システムのコンピュータに、
前記センサ部により測定された振動の測定値の時刻歴データを周波数領域のデータに変換して、前記各床スラブ毎の固有振動数を算出する固有振動数算出ステップと、
前記各床スラブ毎に、固有振動数の変化を検出し、この検出結果に基づいて、前記各床スラブにおいて、該床スラブを囲む梁に損傷が発生しているか否かを判定する損傷判定ステップと、
を実行させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014060854A JP6295118B2 (ja) | 2014-03-24 | 2014-03-24 | 構造材の損傷探知システム、構造材の損傷探知方法、及びプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014060854A JP6295118B2 (ja) | 2014-03-24 | 2014-03-24 | 構造材の損傷探知システム、構造材の損傷探知方法、及びプログラム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015184140A JP2015184140A (ja) | 2015-10-22 |
JP6295118B2 true JP6295118B2 (ja) | 2018-03-14 |
Family
ID=54350836
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014060854A Active JP6295118B2 (ja) | 2014-03-24 | 2014-03-24 | 構造材の損傷探知システム、構造材の損傷探知方法、及びプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6295118B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6991703B2 (ja) * | 2016-10-14 | 2022-01-12 | 旭化成ホームズ株式会社 | 損傷度判定装置及び損傷度判定システム |
CN109653261A (zh) * | 2018-12-29 | 2019-04-19 | 中铁二院工程集团有限责任公司 | 抗滑桩震后损伤测试方法和系统 |
CN111896201A (zh) * | 2019-05-05 | 2020-11-06 | 天津市房屋质量安全鉴定检测中心有限公司 | 一种建筑振动模态测试方法 |
CN114543875B (zh) * | 2022-01-13 | 2023-04-18 | 中国民用航空飞行学院 | 一种北斗抗干扰卫星导航设备检测系统 |
CN116861544B (zh) * | 2023-09-04 | 2024-01-09 | 深圳大学 | 一种基于边云协同的建筑异常振动源定位方法及相关设备 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4859557B2 (ja) * | 2006-06-30 | 2012-01-25 | 財団法人電力中央研究所 | コンクリート建物の健全性判定方法 |
JP5254585B2 (ja) * | 2007-09-28 | 2013-08-07 | 株式会社竹中工務店 | スラブの振動同定方法、及び制振装置配置方法 |
US8423300B1 (en) * | 2010-05-10 | 2013-04-16 | The Steel Network, Inc. | Method and system for monitoring the structural integrity of structural members of a building |
JP2014041031A (ja) * | 2012-08-22 | 2014-03-06 | Azbil Corp | 地震検出装置 |
-
2014
- 2014-03-24 JP JP2014060854A patent/JP6295118B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015184140A (ja) | 2015-10-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6295118B2 (ja) | 構造材の損傷探知システム、構造材の損傷探知方法、及びプログラム | |
KR102145449B1 (ko) | 변형률 계측과 이를 기반으로 하는 구조해석모델을 이용한 구조물의 손상여부 모니터링 방법 및 장치 | |
KR101935558B1 (ko) | 건축물 지진 피해 예측 및 분석 시스템, 방법 및 상기 방법을 실행시키기 위한 컴퓨터 판독 가능한 프로그램을 기록한 기록 매체 | |
KR102098888B1 (ko) | 재난 피해 예측 및 분석 시스템, 방법 및 상기 방법을 실행시키기 위한 컴퓨터 판독 가능한 프로그램을 기록한 기록 매체 | |
JP6205091B2 (ja) | 防護柵支柱の健全度評価方法及び健全度評価装置 | |
JP5838561B2 (ja) | 地震被害判定システム、地震被害判定システムを備えた構造物、及び地震被害判定プログラム | |
JP2014134436A (ja) | 建物安全性検証システム及び建物安全検証方法 | |
KR102064328B1 (ko) | 건축물 지진 피해 예측 정보 제공 장치 및 그 방법 | |
JP6549877B2 (ja) | 建物被災推定システムおよび方法 | |
JPWO2005003689A1 (ja) | 構造体監視システム | |
JP2016065743A (ja) | 構造物の安全性診断システム | |
JP6768369B2 (ja) | 建物健全度評価システムおよび建物健全度評価方法 | |
JP2019052959A (ja) | 柱状構造物の状態検査方法、装置およびプログラム | |
JP2018077104A (ja) | 建物健全度評価システムおよび建物健全度評価方法 | |
JP2009008562A (ja) | 構造物の振動特性検出方法及び振動特性検出システム | |
RU2460980C2 (ru) | Способ мониторинга технического состояния строительных объектов | |
JP6997431B2 (ja) | 地震による建物変位量の判定方法 | |
JP7077514B2 (ja) | 建物情報処理装置及び建物情報処理モデル学習装置 | |
JP5120818B2 (ja) | Rc部材の損傷レベル評価方法及びシステム | |
RU2392403C1 (ru) | Способ определения изменений напряженно-деформированного состояния конструкций здания или сооружения | |
Xu et al. | Estimation of maximum drift of MDOF shear structures using only one accelerometer | |
RU2672532C2 (ru) | Способ мониторинга технического состояния строительных объектов и система мониторинга технического состояния строительных объектов | |
JP7145646B2 (ja) | 建物の被災度判定方法及び建物の被災度判定システム | |
JP2017194309A (ja) | 地震被害推定システム、地震被害推定システムを備えた構造物、及び地震被害推定プログラム | |
JP6994760B2 (ja) | 建物の残存耐用年数の評価方法、及び評価システム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20161122 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20171019 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20171128 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180112 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20180123 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20180219 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6295118 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |