JP6292963B2 - 超音波振動子及び超音波医療装置 - Google Patents

超音波振動子及び超音波医療装置 Download PDF

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Description

本発明は、超音波を励振する超音波振動子及び超音波医療装置に関する。
超音波振動子として、圧電セラミックなどの圧電振動子をその両側から金属ブロックで挟んで固定したランジュバン振動子と呼ばれる超音波振動子がある。ランジュバン振動子は、金属ブロックの共振現象を利用して全体の固有周波数にて素子全体を振動させることにより、効率の良い超音波振動を発生することのできる素子である。一般に超音波振動子は、圧電振動子と金属ブロックとの間の接合を、接着剤による固定、もしくはボルトによる締め付け固定を行う構造としている(特許文献1参照)。
図13は、従来の超音波振動子1を示す図である。図14は、従来の超音波振動子1をケース6内に配設した際の圧電素子ユニット3と配線7の断面を示す。
図13に示す従来例では、2つの金属ブロック2と、金属ブロック2の間に積層される複数の圧電素子4と、金属ブロック2と圧電素子4及び圧電素子4同士を接合する接合材5と、を備える。金属ブロック2と圧電素子4及び圧電素子4同士は、接合材5によって、図13に示すように、密着して接合される。金属ブロック2と圧電素子4の接合面に平行な断面は、円形である。
また、図14に示すように、従来の超音波振動子1は、ケース6内に圧電素子ユニット3と圧電素子4に接続する配線7とを配設している。配線7は、圧電素子4を一つおきに接続するため、ケース6内で圧電素子4に隣接して配置される。
特開2010−89007号公報
しかしながら、図13及び図14に示すような超音波振動子1では、ケース6内に配線7を配置するため圧電素子4の断面が小さくなってしまい、振動伝達効率が小さくなってしまう。
本発明にかかる実施形態は、コンパクトで振動伝達効率が良好な超音波振動子及び超音波医療装置を提供することにある。
本発明のある態様に係る超音波振動子は、2つの金属ブロックと、前記金属ブロックの間に積層される複数の圧電素子と、前記金属ブロックと前記圧電素子及び前記圧電素子同士を接合する接合材と、を備え、前記金属ブロックと前記圧電素子との接合面に平行な断面において、前記金属ブロックと前記圧電素子は長方形であることを特徴とする。
本発明のある態様に係る超音波医療装置は、前記超音波振動子と、前記超音波振動子で発生した超音波振動が伝達され生体組織を処置するプローブ先端部と、を具備することを特徴とする。
本発明にかかる実施形態によれば、コンパクトで振動伝達効率が良好な超音波振動子及び超音波医療装置を提供することが可能となる。
第1実施形態の接合前の超音波振動子を示す。 第1実施形態の接合後の超音波振動子を示す。 第1実施形態の超音波振動子をケース内に配設した際の圧電素子ユニットと配線の断面を示す。 第1実施形態の超音波振動子の寸法の定義を示す。 第1実施形態の圧電素子の反り量を示すグラフである。 第1実施形態の圧電素子のx方向とy方向の反り量を同等にする際の寸法の関係を示すグラフである。 図6の関係を各寸法の比率で示すグラフである。 第2実施形態の接合後の超音波振動子を示す。 第2実施形態の超音波振動子をケース内に配設した際の圧電素子ユニットと配線の断面を示す。 本実施形態に係る超音波医療装置の全体構成を示す。 本実施形態に係る超音波医療装置の振動子ユニットの全体の概略構成を示す。 本実施形態に係る超音波医療装置の他の態様の超音波医療装置の全体構成を示す。 従来の超音波振動子を示す図である。 従来の超音波振動子をケース内に配設した際の圧電素子ユニットと配線の断面を示す。
以下、本実施形態の超音波振動子1について説明する。
図1は、第1実施形態の接合前の超音波振動子1を示す。図2は、第1実施形態の接合後の超音波振動子1を示す。
第1実施形態の超音波振動子1は、図1に示すように、2つの金属ブロック2と、金属ブロック2の間に積層される複数の圧電素子ユニット3と、金属ブロック2と圧電素子4及び圧電素子4同士を接合する接合材5と、を備える。金属ブロック2と圧電素子4及び圧電素子4同士は、接合材5によって、図2に示すように、密着して接合される。
図3は、第1実施形態の超音波振動子1をケース6内に配設した際の圧電素子ユニット3と配線7の断面を示す。
第1実施形態の超音波振動子1は、金属ブロック2及び圧電素子4の断面を長方形とする。そして、断面が長方形の金属ブロック2及び圧電素子4の長辺が配線7と隣接するようにケース6内に配設することが好ましい。
このように配設することによって、ケース6内のスペースを有効に活用することができ、コンパクトで振動伝達効率が良好な超音波振動子及び超音波医療装置を提供することが可能となる。
ここで、本実施形態の超音波振動子1の各材料について説明する。
圧電素子4には、キュリー点の高い単結晶のニオブ酸リチウムを用いることが好ましい。例えば、圧電素子4の厚み方向の電気機械結合係数が大きくなるように、36度回転Yカットと呼ばれる結晶方位のニオブ酸リチウムウエハを用いることが好ましく、ニオブ酸リチウムと非鉛ハンダとの濡れ性、密着性がよくなるように、ニオブ酸リチウムウエハの表裏面にTi/Pt、Cr/Ni/Au等の下地金属が成膜された後、ダイシング等により矩形に切り出して作成される。
接合材5には、キュリー点より低い融点、好ましくはキュリー点の半分以下の融点を有する非鉛ハンダを用いる。しかしながら、ハンダを接合材料として用いて、ハンダの供給方法をハンダペレットとする場合、凹凸形状のある部分を気泡なく接合することは困難である。そのため、圧電素子4と金属ブロック2の接合部は、共に平面で構成することが好ましい。
金属ブロック2は、ジュラルミン等のアルミニウム合金、チタン合金、純チタン、ステンレス鋼、軟鋼、ニッケルクローム鋼、工具鋼、黄銅、モネルメタル等で構成される。
本実施形態の超音波振動子1では、一例として、金属ブロック2に64チタン合金(64Ti)、圧電素子4として36度回転Yカットと呼ばれる結晶方位の36Yニオブ酸リチウム(LiNb03)を用いる。表1に示すように、64チタン合金は等方性の熱膨張係数を有するが、36Yニオブ酸リチウムは、熱膨張係数が面内で異なる異方性の材料である。なお、x,yは、面内の直交する方向を示す。
Figure 0006292963
したがって、例えば、断面形状の縦横比が等しい四角形の金属ブロック2と圧電素子4を接合した際の残留応力に異方性が生じ、縦横方向で異なる状態となってしまう。そのため、高振幅での駆動時などに圧電素子4に割れが生じやすくなる可能性がある。
そこで、本実施形態では、圧電素子4の熱膨張係数にあわせて、金属ブロック2と圧電素子4の接合面の縦横比を設定することにより、金属ブロック2と圧電素子4を接合した際の残留応力を緩和する。例えば、金属ブロック2と圧電素子4の接合面内で直交するx方向とy方向において、熱膨張係数の差が大きい方の辺を短く、小さい方の辺を長くする。
このような構成とすることによって、金属ブロック2と圧電素子4の接合面内で直交するx方向とy方向において、熱膨張係数の差が大きい方向に変形し易くなり、熱反り量を同等にすることができ、金属ブロック2と圧電素子4を接合した際の残留応力を、均等にすることが可能となる。そして、圧電素子4の破損が抑えられると共に、振動伝達効率が良好な超音波振動子及び超音波医療装置を提供することが可能となる。
図4は、第1実施形態の超音波振動子1の寸法の定義を示す。図5は、本実施形態の圧電素子4の反り量を示すグラフである。図6は、第1実施形態の圧電素子4のx方向とy方向の反り量を同等にする際の寸法の関係を示すグラフである。図7は、図6の関係を各寸法の比率で示すグラフである。
第1実施形態では、金属ブロック2及び圧電素子4に対して、それぞれ表1に示した熱膨張係数を有する64チタン合金及び36Yニオブ酸リチウムを用いる。ここで、図4に示した金属ブロック2のz方向の寸法h1=20mm、金属ブロック2と圧電素子4の接合面のx方向の寸法A=y方向の寸法L=10mm(正方形)、温度変化300℃の場合の圧電素子ユニット3のz方向の寸法の半分h2と反り量δの関係を図5に示す。ただし、反り量δは、端部に対する中心部のz方向の位置の差である。
このような圧電素子4のx方向の寸法Aを一定として、金属ブロック2と圧電素子4の接合面での圧電素子4のx方向とy方向の反り量δを同等にするための圧電素子ユニット3のz方向の寸法の半分h2と圧電素子4のy方向の寸法Lの関係は、図6のように表せる。この図6の関係を各寸法の比率で示すと、図7のように表せる。
図7に示すように、例えば、h1<h2の場合、L/A比率を0.6≦L/A≦0.8、好ましくはL/A=0.7とすると、x方向とy方向の反り量δを同等にすることが可能となる。また、h1=h2の場合、L/A比率を0.4≦L/A≦0.6、好ましくはL/A=0.5とすると、x方向とy方向の反り量δを同等にすることが可能となる。さらに、h1>h2の場合、L/A比率を0.8≦L/A≦2.5、好ましくは、0.9≦L/A≦1.5(ただし、L/A≠1)とすると、x方向とy方向の反り量δを同等にすることが可能となる。なお、これらの数値は、図7から読み取れる数値を小数点第一位に近似して示したものである。
このような構造とすることにより、圧電素子4にかかる応力に対して場所による偏りを減らして同等にすることができ、圧電素子4の破損が抑えられると共に、振動伝達効率が良好な超音波振動子及び超音波医療装置を提供することが可能となる。
図8は、第2実施形態の超音波振動子1を示す。図9は、第2実施形態の超音波振動子1をケース6内に配設した際の圧電素子ユニット3と配線7の断面を示す。
第2実施形態の超音波振動子1は、金属ブロック2及び圧電素子4の断面を楕円形とする。そして、金属ブロック2及び圧電素子4の断面の楕円形の長辺を挟むように、配線7をケース6内に配設することが好ましい。
このように配設することによって、ケース6内のスペースを有効に活用することができ、コンパクトで振動伝達効率が良好な超音波振動子及び超音波医療装置を提供することが可能となる。
図10は、本実施形態に係る超音波医療装置の全体構成を示す。図11は、本実施形態に係る超音波医療装置の振動子ユニットの全体の概略構成を示す。
図10に示す、超音波医療装置101は、主に超音波振動を発生させる超音波振動子1を有する振動子ユニット103と、その超音波振動を用いて患部の治療を行うハンドルユニット104とが設けられている。
ハンドルユニット104は、操作部105と、長尺な外套管107からなる挿入シース部108と、先端処置部30とを備える。挿入シース部108の基端部は、操作部105に軸回り方向に回転可能に取り付けられている。先端処置部30は、挿入シース部108の先端に設けられている。ハンドルユニット104の操作部105は、操作部本体109と、固定ハンドル10と、可動ハンドル11と、回転ノブ12とを有する。操作部本体109は、固定ハンドル10と一体に形成されている。
操作部本体109と固定ハンドル10との連結部には、背面側に可動ハンドル11を挿通するスリット13が形成されている。可動ハンドル11の上部は、スリット13を通して操作部本体109の内部に延出されている。スリット13の下側の端部には、ハンドルストッパ14が固定されている。可動ハンドル11は、ハンドル支軸15を介して操作部本体109に回動可能に取り付けられている。そして、ハンドル支軸15を中心として可動ハンドル11が回動する動作に伴い、可動ハンドル11が固定ハンドル10に対して開閉操作されるようになっている。
可動ハンドル11の上端部には、略U字状の連結アーム16が設けられている。また、挿入シース部108は、外套管107と、この外套管107内に軸方向に移動可能に挿通された操作パイプ17とを有する。外套管107の基端部には、先端側部分よりも大径な大径部18が形成されている。この大径部18の周囲に回転ノブ12が装着されるようになっている。
操作パイプ19の外周面には、リング状のスライダ20が軸方向に沿って移動可能に設けられている。スライダ20の後方には、コイルばね(弾性部材)21を介して固定リング22が配設されている。
さらに、操作パイプ19の先端部には、把持部23の基端部が作用ピンを介して回動可能に連結されている。この把持部23は、プローブ106の先端部31と共に超音波医療装置1の処置部を構成している。そして、操作パイプ19が軸方向に移動する動作時に、把持部23は、作用ピンを介して前後方向に押し引き操作される。このとき、操作パイプ19が手元側に移動操作される動作時には作用ピンを介して把持部23が支点ピンを中心に時計回り方向に回動される。これにより、把持部23がプローブ106の先端部31に接近する方向(閉方向)に回動する。このとき、片開き型の把持部23と、プローブ106の先端部31との間で生体組織を把持することができる。
このように生体組織を把持した状態で、超音波電源から電力を超音波振動子1に供給し、超音波振動子1を振動させる。この超音波振動は、プローブ106の先端部31まで伝達される。そして、この超音波振動を用いて把持部23とプローブ106の先端部31との間で把持されている生体組織の治療を行う。
ここで、振動子ユニット103について説明する。 振動子ユニット103は、図11に示すように、超音波振動子1と、この超音波振動子1で発生した超音波振動を伝達する棒状の振動伝達部材であるプローブ106とを一体的に組み付けたものである。
超音波振動子102は、超音波振動子の振幅を増幅するホーン32が連設されている。ホーン32は、ジュラルミン、ステンレス鋼、または例えば64Ti(Ti−6Al−4V)などのチタン合金によって形成されている。ホーン32は、先端側に向かうに従って外径が細くなる円錐形状に形成されており、基端外周部に外向フランジ33が形成されている。なお、ここでホーン32の形状は円錐形状に限るものではなく、先端側に向かうに従って外径が指数関数的に細くなる指数形状や、先端側に向かうに従って段階的に細くなるステップ形状などであってもよい。なお、外向フランジ33の後方には、フロントマス39が一体的に形成されている。
プローブ106は、例えば64Ti(Ti−6Al−4V)などのチタン合金によって形成されたプローブ本体34を有する。このプローブ本体34の基端部側には、上述のホーン32に連設された超音波振動子1が配設されている。このようにして、プローブ106と超音波振動子2とを一体化した振動子ユニット3が形成されている。なお、プローブ106は、プローブ本体34とホーン32とが螺着されており、プローブ本体34とホーン32が接合される。
そして、超音波振動子1で発生した超音波振動は、ホーン32で増幅されたのち、プローブ106の先端部31側に伝達するようになっている。プローブ106の先端部31には、生体組織を処置する後述する処置部が形成されている。
また、プローブ本体34の外周面には、軸方向の途中にある振動の節位置の数箇所に弾性部材でリング状に形成された間隔をあけて2つのゴムライニング35が取り付けられている。そして、これらのゴムライニング35によって、プローブ本体34の外周面と後述する操作パイプ19との接触を防止するようになっている。つまり、挿入シース部108の組み立て時に、振動子一体型プローブとしてのプローブ106は、操作パイプ19の内部に挿入される。このとき、ゴムライニング35によってプローブ本体34の外周面と操作パイプ19との接触を防止している。
また、超音波振動子1は、超音波振動を発生させるための電流を供給する図示しない電源装置本体に電気ケーブル36を介して電気的に接続される。この電気ケーブル36内の配線を通じて電源装置本体から電力を超音波振動子1に供給することによって、超音波振動子1が駆動される。なお、振動子ユニット103は、超音波振動を発生させる超音波振動子1、発生した超音波振動を増幅させるホーン32および増幅された超音波振動を伝達するプローブ106を備えている。
図12は、本実施形態に係る超音波医療装置の他の態様の超音波医療装置の全体構成を示す。
超音波振動子1と振動子ユニット103は、必ずしも図10に示したように操作部本体109内に収納されている必要はなく、例えば、図12に示すように操作パイプ19内に収納されていてもよい。この図10の超音波医療装置101において、超音波振動子1の折れ止52から操作部本体109の基部に配設されたコネクタ38までの間にある電気ケーブル36は金属パイプ37の中に挿通されて収納されている。ここで、コネクタ38は、必須ではなく、電気ケーブル36を操作部本体109内部まで延長し、直接超音波振動子1の折れ止52に接続する構成であってもよい。超音波医療装置101は、図12のような構成により、操作部本体109内を、より省スペース化を向上することができる。なお、図12の超音波医療装置101としての機能は、図10と同様であるので詳細な説明は省略する。
このように、本実施態様に係る超音波振動子1は、2つの金属ブロック2と、金属ブロック2の間に積層される複数の圧電素子4と、金属ブロック2と圧電素子4及び圧電素子4同士を接合する接合材5と、を備え、金属ブロック2と圧電素子4との接合面に平行な断面において、金属ブロック2と圧電素子4は長方形であるので、コンパクトで振動伝達効率が良好なものとすることが可能となる。
また、本実施態様に係る超音波振動子1は、圧電素子4は、長方形の長辺の方向と短辺の方向で熱膨張係数が異なるように形成され、当該長方形の長辺と短辺との長さは、金属ブロック2と圧電素子4との熱膨張係数の差による熱反り量に応じて定められる。これにより、熱膨張係数の差に応じた変形の差がなくなることで、熱反り量を同等にすることができ、金属ブロック2と圧電素子4を接合した際の残留応力を、均等にすることが可能となる。
また、本実施態様に係る超音波振動子1は、金属ブロック2は、64チタン合金(64Ti)、圧電素子4は、36度回転Yカット結晶方位のニオブ酸リチウム(LiNb03)からなり、接合面における金属ブロック2と圧電素子4の短辺の長さをA、長辺の長さをLとし、接合面に直交する方向における金属ブロック2の長さをh1、接合面に直交する方向における複数の圧電素子4と圧電素子4同士を接合する接合材とからなる圧電素子ユニット3の長さの半分をh2とすると、
h1<h2の場合、L/A比率を0.6≦L/A≦0.8、
h1=h2の場合、L/A比率を0.4≦L/A≦0.6、
h1>h2の場合、L/A比率を0.8<L/A≦2.5(ただし、L/A≠1)
とするので、圧電素子4にかかる応力に対して場所による偏りを減らして同等にすることができ、圧電素子4の破損が抑えられると共に、振動伝達効率が良好な超音波振動子及び超音波医療装置を提供することが可能となる。
さらに、本実施形態の超音波医療装置10によれば、前記超音波振動子1と、超音波振動子1で発生した超音波振動が伝達され生体組織を処置するプローブ先端部31と、を具備するので、コンパクトで振動伝達効率が良好な超音波医療装置10とすることが可能となる。
なお、この実施形態によって本発明は限定されるものではない。すなわち、実施形態の説明に当たって、例示のために特定の詳細な内容が多く含まれるが、当業者であれば、これらの詳細な内容に色々なバリエーションや変更を加えても、本発明の範囲を超えないことは理解できよう。従って、本発明の例示的な実施形態は、権利請求された発明に対して、一般性を失わせることなく、また、何ら限定をすることもなく、述べられたものである。
1…超音波振動子
2…金属ブロック
3…圧電素子ユニット
4…圧電素子
5…接合部

Claims (3)

  1. 64チタン合金(64Ti)からなる2つの金属ブロックと、
    前記金属ブロックの間に積層され、36度回転Yカット結晶方位のニオブ酸リチウム(LiNb03)からなる複数の圧電素子と、
    前記金属ブロックと前記圧電素子及び前記圧電素子同士を接合する接合材と、
    を備え、
    前記金属ブロックと前記圧電素子との接合面に平行な断面において、前記金属ブロックと前記圧電素子は長方形であり、
    前記接合面における前記金属ブロックと前記圧電素子の熱膨張係数の差が大きいx方向の長さをA、熱膨張係数の差が小さいy方向の長さをLとし、
    前記接合面に直交する方向における前記金属ブロックの長さをh1、
    前記接合面に直交する方向における複数の前記圧電素子と前記圧電素子同士を接合する前記接合材とからなる圧電素子ユニットの長さの半分をh2とすると、
    h1<h2の場合、L/A比率を0.6≦L/A≦0.8、
    h1=h2の場合、L/A比率を0.4≦L/A≦0.6、
    h1>h2の場合、L/A比率を0.8<L/A≦2.5(ただし、L/A≠1)
    とする
    ことを特徴とする超音波振動子。
  2. 前記圧電素子は、前記金属ブロックとの熱膨張係数の差が大きいx方向の長さAを短辺、前記金属ブロックとの熱膨張係数の差が小さいy方向の長さLを長辺とし、
    h1>h2の場合、L/A比率を1.0<L/A≦2.5
    とする
    ことを特徴とする請求項1に記載の超音波振動子。
  3. 請求項1に記載の超音波振動子と、
    前記超音波振動子で発生した超音波振動が伝達され生体組織を処置するプローブ先端部と、
    を具備する
    ことを特徴とする超音波医療装置。
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