JP6292042B2 - 車両のミラー制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の車室外に配置されたミラーを制御する装置に関する。
従来、車両のドアミラーに振動モーターや超音波振動子といった振動器を内蔵させて、ミラーに付着した水滴を除去する技術が知られている。すなわち、ミラーの表面に振動を加えることで、水滴を積極的に滴下,霧化させるものである。
例えば、ワイパースイッチの操作状態に基づいて降雨の有無を検出し、雨天時における車両の走行速度が所定速度を超えたときや所定速度から低下したときに、ミラーを振動させる制御が提案されている。また、デフォッガスイッチの操作状態に基づいて振動を制御することも提案されている。これらの制御を実施することで、ドライバーが特別な操作をしなくても自動的に水滴が取り除かれ、ミラーに映る鏡像イメージの視認性が向上しうる(例えば、特許文献1参照)。
実開平5-16527号公報
ところで、車両走行中に振動器を振動させると、その振動によってミラー上の鏡像イメージが残像のようにぶれてしまい、ドライバーが自車両の周囲を確認しにくくなる可能性がある。また、ミラーに雨滴が付着しやすい状況は、車両走行時よりは車両停止時(あるいは低速走行時)である。そこで、振動器を振動させるタイミングを車両停止中とすることが考えられる。
しかしながら、車両が停止するたびに振動器を駆動したのでは電力消費量がかさみ、バッテリー電力の浪費を招く。また、車両停止中であっても、エンジン振動やエアコンのコンプレッサ振動により、ミラーに雨滴が付着しにくい場合もある。このように、従来の制御では、振動器の駆動条件が必ずしも雨滴の付着しやすさに対応したものではなく、ミラーの視認性と省エネ性能とをともに向上させることが難しい。
本件の目的の一つは、上記のような課題に鑑み創案されたものであり、ミラーの視認性を高めつつ、省エネ性能を向上させることである。なお、この目的に限らず、後述する「発明を実施するための形態」に示す各構成から導き出される作用効果であって、従来の技術では得られない作用効果を奏することも、本件の他の目的として位置付けることができる。
(1)ここで開示する車両のミラー制御装置は、所定の自動停止条件の成立時にアイドリング中のエンジンをアイドルストップさせる機能を持った車両のミラー制御装置である。このミラー制御装置は、前記車両のドアミラーに内蔵され、前記ドアミラーの表面を振動させる振動器を備える。また、前記エンジンのアイドリング中よりも前記アイドルストップ中における前記振動器の振動状態を強める振動制御部を備える。
(2)このミラー制御装置は、前記車両のコースト走行中に所定の第二自動停止条件が成立すると、前記エンジンをコーストストップさせる機能を持った前記車両のミラー制御装置であることが好ましい。この場合、前記振動制御部が、前記エンジンのアイドルストップ中よりも前記コーストストップ中における前記振動器の振動状態を弱めることが好ましい。
(3)前記振動制御部は、前記エンジンが再始動する際に前記振動器を振動させることが好ましい。なお、ここでいう「再始動する際」とは、前記エンジンが再始動する前(例えば直前)であってもよいし、前記エンジンの再始動と同時であってもよいし、前記エンジンが再始動した後(例えば直後)であってもよい。
(4)前記振動制御部は、前記アイドルストップ中における前記振動器の振動時間を延長することで、又は振動間隔を短縮することで、前記振動状態を強めることが好ましい。この場合、例えば前記振動器を振動させるタイミングが制御される。
(5)前記振動制御部は、前記アイドルストップ中における前記振動器の振幅又は振動数を増大させることで、前記振動状態を強めることが好ましい。この場合、例えば前記振動器で発生させる振動波形の形状が制御される。
(6)前記車両のワイパーの作動状態又は降雨を検出する検出部を備えることが好ましい。この場合、前記振動制御部は、前記検出部で前記ワイパーの作動又は降雨が検出されている場合に、前記振動器の振動状態を強めることが好ましい。
ここで開示する車両のミラー制御装置によれば、ミラーの視認性を高めつつ、省エネ性能を向上させることができる。
実施例に係るミラー制御装置を模式的に示す図である。 ミラー制御装置のブロック構成を例示する図である。 ミラー制御装置での制御手順を例示するフローチャートである。
図面を参照して、実施形態としての車両のミラー制御装置について説明する。以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。本実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができるとともに、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせることが可能である。
[1.装置構成]
本実施形態のミラー制御装置は、図1に示すように、車両10の車体系制御装置2及びその制御対象を含む制御システムに適用される。
車体系制御装置2は、ボディ系の各種装置を総合的に制御するコンピュータ〔エタックス(Electronic Time and Alarm Control System)用のECU(Electronic Control Unit)〕であり、以下、単に制御装置2と表記する。
この制御装置2は、CPU(Central Processing Unit),MPU(Micro Processing Unit)等のプロセッサ,ROM(Read Only Memory),RAM(Random Access Memory)等を集積した電子デバイスである。制御装置2の制御対象は、ドアミラー7,ドアロック装置,パワーウィンドウ,ヘッドライト等であり、ここではおもにドアミラー7の制御を取り上げて説明する。
制御装置2は、車載ネットワーク網の通信ラインに接続される。この車載ネットワーク上には、制御装置2だけでなく、エンジンECU1,ブレーキ制御装置,変速機制御装置といったパワートレーン系制御装置も接続される。エンジンECU1は、エンジン8を制御するコンピュータであり、制御装置2と同様のハードウェア構成を有する電子デバイスである。エンジンECU1では、エンジン8の吸入空気量,燃料噴射量,点火時期,アイドルストップ,コーストストップ等の制御状態が管理される。
ここでいう「アイドルストップ」とは、車両10のアイドリング停車時(エンジン8がアイドリング運転している状態での車両停止時)にエンジン8を自動停止させること、又はその制御を意味する。これに対して「コーストストップ」とは、車両10が減速しつつあるコースト走行中(惰性走行中)にエンジン8を自動停止させること、又はその制御を表す。エンジン8がコーストストップした後に車両10が停止したときの状態は、エンジン8がアイドルストップした状態と実質的に同一となる。そこで、車両10の走行中にエンジン8が自動停止した場合、車両10が停止するまでの状態がコーストストップに対応し、車両10が停止した後の状態はアイドルストップに対応するものとみなす。
これらの何れの制御においても、アイドリング中のエンジン8を自動的に停止させることによって燃費を改善することが意図されている点は共通である。しかし、アイドルストップが車両停止時に実施されるのに対し、コーストストップは車両10が停止するよりも前から、やや早めに実施される。したがって、コーストストップの実施条件(第二自動停止条件)では、アイドルストップの実施条件(自動停止条件)と比較して、車速に関する条件が緩和されている。一方、単純にアイドルストップの実施条件を緩和しただけでは、通常の徐行運転中や低速走行中にエンジン8が自動停止してしまう場合がある。そのため、コーストストップの実施条件では、アイドルストップの実施条件と比較して、車速以外に関する条件が厳しく設定されている。
車両10のドアミラー7には、超音波振動子3が内蔵される。この超音波振動子3は、圧電素子を内蔵した振動器であり、ドアミラー7の鏡に高周波振動を与える。振動の周波数(振動数)は可変であり、例えば数十[kHz]〜数百[MHz]の範囲内で任意に設定される。このような高周波振動を与えることで、鏡の表面に付着した水滴,雨滴が噴霧化し、あるいは滴下して除去される。
車室内には、ワイパースイッチ5,レインセンサ6が設けられる。ワイパースイッチ5は、フロントガラスに設けられたワイパー4の作動状態を切り換えるためのレバースイッチであり、操作位置に応じた信号を制御装置2に伝達する。ワイパースイッチ5の操作位置には、停止(オフ),手動一回作動(ワイパーミスト),低速作動,高速作動,オート作動(降雨,車速等に応じた自動間欠作動)等の位置がある。ワイパー4の作動状態は、ワイパースイッチ5が出力する信号に応じて制御される。ワイパースイッチ5は、ワイパー4の作動状態を検出する検出部としての機能を持つ。
レインセンサ6は、フロントガラス表面に付着した水滴の有無(すなわち降雨)を検出するものであり、検出結果の情報を制御装置2に伝達する。水滴の検出手法は任意であり、例えばフロントガラスに向かって照射された赤外線の反射光量を測定する赤外線反射方式を採用してもよい。フロントガラスに水滴が付着している場合、水滴を介して車外に透過する赤外線光量が増加する分、反射光量が減少する。したがって、反射光量が所定光量未満であるときに、水滴が検出された(雨が降っている)と判断することができる。レインセンサ6は、降雨を検出する検出部としての機能を持つ。
[2.制御構成]
[2−1.制御の概要]
制御装置2は、超音波振動子3を作動させることでドアミラー7の鏡面に付着した水滴を取り除く水滴除去制御を実施する。水滴除去制御は、基本的には車両停止中(車両10が停止している間)に実施される。しかし、車両停止中であってもエンジン8の振動やエアコン用コンプレッサの振動により、ドアミラー7に水滴が付着しにくい場合があることは、前述の通りである。そこで、車体振動が水滴の付着しやすさに与える影響の大きさを考慮して、エンジン8のアイドルストップ中には振動状態を強め、非アイドルストップ中(アイドリング中)には振動状態を弱める(又は振動させない)こととする。
このとき、アイドルストップ中の全期間にわたって超音波振動子3を作動させると電力消費量がかさみ、バッテリー電力の浪費を招く。そこで、水滴を鏡面に付着させる期間とそれを除去する期間とを設定し、超音波振動子3を間欠的に振動させることとする。例えば、非アイドルストップ中(アイドリング中)には、前回の振動終了から60秒の間隔を空けて、超音波振動子3を0〜3秒間振動させる。これに対して、アイドルストップ中には、前回の振動終了から30秒の間隔を空けて超音波振動子3を7〜10秒間振動させる。
また、コーストストップ中は車両10がまだ完全には停止しておらず、車両停止中よりはドアミラー7に水滴が付着しにくい。一方、車両10が移動しているとはいえ、エンジン8が停止した状態であってエンジン8の振動が発生しないことから、通常の走行時よりはドアミラー7に水滴が付着しやすいと考えられる。そこで、コーストストップ中はアイドルストップ中よりも振動状態を弱める(又は振動させない)こととする。例えば、コーストストップ中には、前回の振動終了から45秒の間隔を空けて、超音波振動子3を0〜6秒間振動させる。
なお、上記の間欠的な振動のタイミングと車両10の発進タイミングとが一致するとは限らず、振動を開始する直前に車両10が発進してしまう場合がある。この発進時には、ドライバーが自車両の周囲を確認するためにドアミラー7を目視するため、鏡面の水滴を除去することが望ましい。そこで、上記の間欠的な振動とは別個に、エンジン8が再始動する際にも超音波振動子3を振動させることとする。すなわち、アイドルストップが解除される直前(エンジン8が再始動する直前)や、アイドルストップが解除された直後(エンジン8が再始動した直後)や、アイドルストップの解除(エンジン8の再始動)と同時に、超音波振動子3を振動させる。このときの振動の強さは任意に設定可能であり、アイドルストップ中における振動の強さと同程度とされることが好ましい。例えば、アイドルストップの終了条件が成立した時点から、超音波振動子3を7〜10秒間振動させる。
[2−2.制御ブロック構成]
図2は、エンジンECU1及び制御装置2の各プロセッサで実行される制御プログラムの処理内容を説明するためのブロック構成図である。これらの制御プログラムは、例えばアプリケーションプログラムとして各ROMに記録され、各RAMのメモリ空間内に展開されて実行される。機能的に分類すると、エンジンECU1の制御プログラムには、アイドルストップ制御部1A,コーストストップ制御部1Bが設けられる。また、制御装置2の制御プログラムには、条件判定部2A,振動制御部2Bが設けられる。
アイドルストップ制御部1Aは、車両10のアイドルストップを制御するものである。ここでは、以下に例示するアイドルストップの実施条件が判定される。実施条件は、少なくとも以下の条件A1,A2がともに成立することである。条件A3〜A8は付加的な条件であり、これらの一部を実施条件に含ませてもよい。なお、アイドルストップを解除するための終了条件は、条件A1,A2の何れかが成立しないことである。ここでの判定結果は制御装置2に伝達される。
=アイドルストップの実施条件=
条件A1:車両10が停止中である(車速が1[km/h]未満である)
条件A2:ブレーキペダルが踏み込まれている
条件A3:自動変速機のセレクタがD位置である
条件A4:エンジン冷却水温が所定温度以上である
条件A5:車載バッテリーの充電量が所定充電量以上である
条件A6:エンジン8の補機負荷が所定負荷未満である
条件A7:走行路面が平坦である
条件A8:エンジン8が所定時間以上、自動停止している
コーストストップ制御部1Bは、車両10のコーストストップを制御するものである。ここでは、例えば以下に例示するコーストストップの実施条件が判定される。実施条件は、少なくとも以下の条件B1,B2がともに成立することである。条件B3〜B5は付加的な条件であり、これらの一部を実施条件に含ませてもよい。同様に、上記の条件A3〜A8の一部を実施条件に含ませてもよい。また、コーストストップの終了条件は、条件B1,B2の何れかが成立しないことである。
なお、コーストストップの実施条件が成立している間にアイドルストップの実施条件が成立した場合にもコーストストップが終了するとともに、アイドルストップの制御が継続されるものとする。ここでの判定結果は制御装置2に伝達される。
=コーストストップの実施条件=
条件B1:車両10が低速走行中である(車速が10[km/h]以下である)
条件B2:ブレーキ開度が所定範囲内である
条件B3:急減速操作ではない(ブレーキ開度変化率が所定値以下である)
条件B4:夜間走行ではない(ライトスイッチがオフである)
条件B5:エンジン再始動後、車速が少なくとも所定値(20[km/h])を超えた
条件判定部2Aは、エンジンECU1から伝達されるアイドルストップ,コーストストップに関する情報と、ワイパースイッチ5及びレインセンサ6から伝達される情報に基づき、水滴除去制御の実施条件を判定するものである。ここでは、例えば以下に例示する水滴除去制御の実施条件が判定される。実施条件は、以下の条件C1,C2の何れかが成立し、かつ、条件C3〜C5の何れかが成立することである。ここでの判定結果は、振動制御部2Bに伝達される。
=水滴除去制御の実施条件=
条件C1:ワイパースイッチ5がオフ以外である
条件C2:レインセンサ6が水滴を検出した
条件C3:アイドルストップ中である
条件C4:コーストストップ中である
条件C5:アイドルストップの終了直後である
振動制御部2Bは、条件判定部2Aでの判定結果に応じて、超音波振動子3を異なる制御モードで制御するものである。
まず、条件C3〜C5のうち条件C3が成立した場合には、制御モードが「強振動モード」に設定される。強振動モードでは、超音波振動子3の振動状態が強いモードであり、超音波振動子3を振動させる振動期間と振動させない非振動期間とが交互に繰り返されるように、駆動信号が超音波振動子3へと間欠的に出力される。振動期間は比較的長く設定され、あるいは、非振動期間が比較的短く設定される。例えば、振動期間が7〜10秒の間で設定され、非振動期間が30秒に設定される。
一方、条件C3〜C5のうち条件C4が成立した場合には、制御モードが「弱振動モード」に設定される。弱振動モードは、強振動モードよりも超音波振動子3の振動状態が弱いモードであり、振動期間が比較的短く設定され、あるいは、非振動期間が比較的長く設定される。例えば、振動期間が0〜6秒の間で設定され、非振動期間が45秒に設定される。
また、条件C3〜C5のうち条件C5が成立した場合には、制御モードが「単発強振動モード」に設定される。単発強振動モードでは、強振動モードと同等の強さの振動が一回のみ付与されるように、駆動信号が超音波振動子3へと出力される。例えば、強振動モードにおける振動期間が10秒であれば、単発強振動モードにおける振動期間も10秒に設定される。
このように、上記の水滴除去制御では、エンジン8のアイドリング中よりもアイドルストップ中における超音波振動子3の振動状態が強めに設定され、アイドルストップ中よりもコーストストップ中における振動状態が弱めに設定される。また、エンジン8が再始動する際にも、ひとたび超音波振動子3を振動させ、その後の走行中には超音波振動子3を振動させない。
なお、上記の各振動モードにおける振動状態は、振動期間,非振動期間を相違させることによって振動状態に強弱をつけたものとなっているが、他の手法を用いて振動状態に強弱をつけてもよい。例えば、振幅を増減させてもよいし、周波数(振動数)を変更してもよい。ここで、車両10の状態と振動モードの内容との関係をまとめて以下の表に例示する。
Figure 0006292042
[3.フローチャート]
図3は、水滴除去制御の手順を例示するフローチャートである。このフローは、制御装置2内において所定周期で繰り返し実行される。ステップA1では、条件判定部2Aにおいて、雨が降っているか否かが判定される。ここでは、上記の条件C1,C2が成立するか否かが判定され、少なくとも何れか一方が成立する場合には雨が降っているものと判断されて、ステップA2に進む。一方、条件C1,C2が何れも不成立の場合にはステップA8に進み、超音波振動子3を振動させることなくその制御周期の制御を終了する。
ステップA2では、条件C3が成立するか否か(アイドルストップ中であるか否か)が判定される。この判定は、エンジンECU1のアイドルストップ制御部1Aから伝達される判定結果に対応するものとなる。ここで、アイドルストップの実施条件が成立している場合にはステップA5に進み、超音波振動子3の振動モードが強振動モードに設定される。これにより、超音波振動子3の振動状態が強められ、ドアミラー7の鏡面に付着した水滴が除去される。
アイドルストップの実施条件が成立していない場合にはステップA3に進み、条件C4が成立するか否か(コーストストップ中であるか否か)が判定される。この判定は、コーストストップ制御部1Bから伝達される判定結果に対応するものとなる。ここで、コーストストップの実施条件が成立している場合にはステップA6に進み、超音波振動子3の振動モードが弱振動モードに設定される。このとき、車両10は完全には停止しておらず、ドアミラー7に水滴がやや付着しにくい状態であることから、超音波振動子3の振動状態が弱くてもドアミラー7の鏡面に付着した水滴が除去される。また、強振動モードと比較して弱振動モードでは超音波振動子3の振動時間が減少することから、車載バッテリーの電力消費が抑えられ、省エネ性能が向上する。
コーストストップの実施条件が成立していない場合にはステップA4に進み、条件C5が成立するか否か(アイドルストップの終了直後であるか否か)が判定される。例えば、前回の制御周期でアイドルストップの実施条件が成立しており、かつ、今回の制御周期でそれが不成立となった場合には、アイドルストップの終了直後であると判定されてステップA7に進む。ステップA7では、超音波振動子3の振動モードが単発強振動モードに設定される。これにより、車両10が発進する時点でドアミラー7の鏡面に付着した水滴が除去される。
一方、アイドルストップの終了直後でもなければステップA8に進み、超音波振動子3を振動させることなくその制御周期の制御を終了する。例えば、車両10のエンジン8がアイドリング状態で信号待ち(一時停止)をしている場合には、水滴除去制御が実施されない。これにより、車載バッテリーの電力消費が抑えられ、省エネ性能が向上する。また、エンジン8の振動やエアコン用コンプレッサの振動が生じており、ドアミラー7に水滴がやや付着しにくい状態であることから、超音波振動子3を振動させなくても視認性が維持される。
[4.作用,効果]
(1)上記の水滴除去制御では、エンジン8のアイドルストップ中における超音波振動子3の振動状態が、アイドリング中よりも強められる。このような振動状態の設定により、ドアミラー7の鏡面への水滴付着を抑制することができるとともに、付着した水滴を除去することができる。また、アイドリング中にはエンジン8の振動が生じているため、振動状態を弱めても水滴が除去される。したがって、ミラー表面の水滴を効率的に除去しつつ、超音波振動子3の駆動に係る電力消費を抑えることができ、視認性及び省エネ性能をともに向上させることができる。
(2)上記の水滴除去制御では、エンジン8のアイドルストップとコーストストップとが区別され、それぞれの状況下における水滴の付着しやすさを考慮した超音波振動子3の制御モードが設定される。すなわち、エンジン8のコーストストップ中における超音波振動子3の振動状態が、アイドルストップ中よりも弱められる。このような設定により、コースト走行に伴って生じうる車体振動を利用して、効率的に水滴の付着を抑制できるとともに、水滴を除去することができる。また、超音波振動子3の駆動に係る電力消費を抑えることができ、視認性及び省エネ性能をともに向上させることができる。
(3)上記の水滴除去制御では、アイドルストップの解除をきっかけとして単発強振動モードが設定され、超音波振動子3が駆動される。これにより、車両10の停止中にドアミラー7の鏡面に付着した水滴を、発進とともに除去することができる。したがって、車両10が発進する時点におけるドアミラー7の視認性を向上させることができる。
(4)上記の水滴除去制御では、強振動モード,弱振動モードのそれぞれにおける超音波振動子3の振動期間や非振動期間が異なる長さに設定される。つまり、これらの振動モードは、振動制御部2Bが超音波振動子3に出力する駆動信号の長さやタイミングを変更するだけで切り換えられる。したがって、制御構成を簡素化することができる。また、振幅や周波数が可変ではない安価な超音波振動子3を使用することができ、製品の製造に係る費用を削減することができる。
(5)なお、振幅や周波数を変更する制御構成とした場合には、振動期間や非振動期間を一定にしたままで振動状態に強弱をつけることができる。つまり、超音波振動子3に駆動信号を出力するタイミングを画一化することができ、制御手法の規格化が容易となる。例えば、異なる車種間における水滴除去制御の制御内容を共通化し、ドアミラー7のサイズや鏡の表面加工の種類等に応じて振幅,周波数を設定することができ、仕様変更に対する制御の柔軟性,拡張性を高めることができる。
(6)上記の水滴除去制御では、車両10のワイパースイッチ5,レインセンサ6から伝達される信号に基づいて、水滴除去制御の実施条件C1,C2を判定している。つまり、ワイパー4が作動しているときや降雨が検出されている場合に限り、超音波振動子3が駆動される。これにより、不要な電力消費を抑えることができ、省エネ性能を向上させることができる。
[5.変形例]
上述した実施形態に関わらず、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。本実施形態の各構成は、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせてもよい。例えば、上述の実施形態では、圧電素子を内蔵した超音波振動子3を用いて振動を発生させるものを示したが、これの代わりに回転する偏心錘を内蔵した振動モーターを用いてもよい。振動を発生させる手段は任意であり、少なくともドアミラー7の表面を振動させる装置であれば適用可能である。
また、上述の実施形態では、ワイパースイッチ5やレインセンサ6を用いて水滴除去制御の実施条件C1,C2を判定している。しかし、これらの実施条件C1,C2は水滴除去制御が不要である状態を把握するための条件に過ぎず、省略してもよいし、他の条件に置換してもよい。例えば、水滴除去制御用のオン/オフスイッチを車室内に設け、水滴除去制御を実施するか否かの判断をドライバーにゆだねてもよい。この場合、オン/オフスイッチがオン操作されていることを以て、水滴除去制御が不要な状態ではないと判断し、条件C3〜C5の判断をすればよい。換言すれば、図3のステップA1において、オン/オフスイッチがオン操作されているか否かを判定すればよい。
また、上述の実施形態では、ドアミラー7の鏡面を振動させる水滴除去制御について説明したが、ドアミラー7以外のミラーに同様の制御を適用することも可能である。例えば、車両10のボンネット上に配置されるフェンダーミラーや、リアゲート近傍に配置されるリアミラーを振動させることが考えられる。少なくとも、雨天時に水滴が鏡面に付着しうるミラーに対して上記の水滴除去制御を実施することで、上述の実施形態と同様の効果を奏するものとなる。
なお、上記の弱振動モードでは、振動期間が0〜6秒の間で設定される。振動期間が0秒に設定された場合、弱振動モードでは実質的に超音波振動子3が駆動されないこととなり、水滴除去制御はアイドルストップ中にのみ実施される。このような設定により、制御構成をさらに簡素化することができるとともに、省エネ性能を向上させることができる。
1 エンジンECU
1A アイドルストップ制御部
1B コーストストップ制御部
2 制御装置(車体系制御装置)
2A 条件判定部
2B 振動制御部
3 超音波振動子(振動器)
4 ワイパー
5 ワイパースイッチ
6 レインセンサ
7 ドアミラー
8 エンジン
10 車両

Claims (6)

  1. 所定の自動停止条件の成立時にアイドリング中のエンジンをアイドルストップさせる機能を持った車両のミラー制御装置であって、
    前記車両のドアミラーに内蔵され、前記ドアミラーの表面を振動させる振動器と、
    前記エンジンのアイドリング中よりも前記アイドルストップ中における前記振動器の振動状態を強める振動制御部と、
    を備えたことを特徴とする、車両のミラー制御装置。
  2. 前記車両のコースト走行中に所定の第二自動停止条件が成立すると、前記エンジンをコーストストップさせる機能を持った前記車両のミラー制御装置であって、
    前記振動制御部が、前記エンジンのアイドルストップ中よりも前記コーストストップ中における前記振動器の振動状態を弱める
    ことを特徴とする、請求項1記載の車両のミラー制御装置。
  3. 前記振動制御部は、前記エンジンが再始動する際に前記振動器を振動させる
    ことを特徴とする、請求項1又は2記載の車両のミラー制御装置。
  4. 前記振動制御部は、前記アイドルストップ中における前記振動器の振動時間を延長することで、又は振動間隔を短縮することで、前記振動状態を強める
    ことを特徴とする、請求項1〜3の何れか1項に記載の車両のミラー制御装置。
  5. 前記振動制御部は、前記アイドルストップ中における前記振動器の振幅又は振動数を増大させることで、前記振動状態を強める
    ことを特徴とする、請求項1〜4の何れか1項に記載の車両のミラー制御装置。
  6. 前記車両のワイパーの作動状態又は降雨を検出する検出部を備え、
    前記振動制御部は、前記検出部で前記ワイパーの作動又は降雨が検出されている場合に、前記振動器の振動状態を強める
    ことを特徴とする、請求項1〜5の何れか1項に記載の車両のミラー制御装置。
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