JP6292042B2 - 車両のミラー制御装置 - Google Patents
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Description
例えば、ワイパースイッチの操作状態に基づいて降雨の有無を検出し、雨天時における車両の走行速度が所定速度を超えたときや所定速度から低下したときに、ミラーを振動させる制御が提案されている。また、デフォッガスイッチの操作状態に基づいて振動を制御することも提案されている。これらの制御を実施することで、ドライバーが特別な操作をしなくても自動的に水滴が取り除かれ、ミラーに映る鏡像イメージの視認性が向上しうる(例えば、特許文献1参照)。
(2)このミラー制御装置は、前記車両のコースト走行中に所定の第二自動停止条件が成立すると、前記エンジンをコーストストップさせる機能を持った前記車両のミラー制御装置であることが好ましい。この場合、前記振動制御部が、前記エンジンのアイドルストップ中よりも前記コーストストップ中における前記振動器の振動状態を弱めることが好ましい。
(4)前記振動制御部は、前記アイドルストップ中における前記振動器の振動時間を延長することで、又は振動間隔を短縮することで、前記振動状態を強めることが好ましい。この場合、例えば前記振動器を振動させるタイミングが制御される。
(6)前記車両のワイパーの作動状態又は降雨を検出する検出部を備えることが好ましい。この場合、前記振動制御部は、前記検出部で前記ワイパーの作動又は降雨が検出されている場合に、前記振動器の振動状態を強めることが好ましい。
本実施形態のミラー制御装置は、図1に示すように、車両10の車体系制御装置2及びその制御対象を含む制御システムに適用される。
車体系制御装置2は、ボディ系の各種装置を総合的に制御するコンピュータ〔エタックス(Electronic Time and Alarm Control System)用のECU(Electronic Control Unit)〕であり、以下、単に制御装置2と表記する。
この制御装置2は、CPU(Central Processing Unit),MPU(Micro Processing Unit)等のプロセッサ,ROM(Read Only Memory),RAM(Random Access Memory)等を集積した電子デバイスである。制御装置2の制御対象は、ドアミラー7,ドアロック装置,パワーウィンドウ,ヘッドライト等であり、ここではおもにドアミラー7の制御を取り上げて説明する。
[2−1.制御の概要]
制御装置2は、超音波振動子3を作動させることでドアミラー7の鏡面に付着した水滴を取り除く水滴除去制御を実施する。水滴除去制御は、基本的には車両停止中(車両10が停止している間)に実施される。しかし、車両停止中であってもエンジン8の振動やエアコン用コンプレッサの振動により、ドアミラー7に水滴が付着しにくい場合があることは、前述の通りである。そこで、車体振動が水滴の付着しやすさに与える影響の大きさを考慮して、エンジン8のアイドルストップ中には振動状態を強め、非アイドルストップ中(アイドリング中)には振動状態を弱める(又は振動させない)こととする。
図2は、エンジンECU1及び制御装置2の各プロセッサで実行される制御プログラムの処理内容を説明するためのブロック構成図である。これらの制御プログラムは、例えばアプリケーションプログラムとして各ROMに記録され、各RAMのメモリ空間内に展開されて実行される。機能的に分類すると、エンジンECU1の制御プログラムには、アイドルストップ制御部1A,コーストストップ制御部1Bが設けられる。また、制御装置2の制御プログラムには、条件判定部2A,振動制御部2Bが設けられる。
条件A1:車両10が停止中である(車速が1[km/h]未満である)
条件A2:ブレーキペダルが踏み込まれている
条件A3:自動変速機のセレクタがD位置である
条件A4:エンジン冷却水温が所定温度以上である
条件A5:車載バッテリーの充電量が所定充電量以上である
条件A6:エンジン8の補機負荷が所定負荷未満である
条件A7:走行路面が平坦である
条件A8:エンジン8が所定時間以上、自動停止している
なお、コーストストップの実施条件が成立している間にアイドルストップの実施条件が成立した場合にもコーストストップが終了するとともに、アイドルストップの制御が継続されるものとする。ここでの判定結果は制御装置2に伝達される。
条件B1:車両10が低速走行中である(車速が10[km/h]以下である)
条件B2:ブレーキ開度が所定範囲内である
条件B3:急減速操作ではない(ブレーキ開度変化率が所定値以下である)
条件B4:夜間走行ではない(ライトスイッチがオフである)
条件B5:エンジン再始動後、車速が少なくとも所定値(20[km/h])を超えた
条件C1:ワイパースイッチ5がオフ以外である
条件C2:レインセンサ6が水滴を検出した
条件C3:アイドルストップ中である
条件C4:コーストストップ中である
条件C5:アイドルストップの終了直後である
まず、条件C3〜C5のうち条件C3が成立した場合には、制御モードが「強振動モード」に設定される。強振動モードでは、超音波振動子3の振動状態が強いモードであり、超音波振動子3を振動させる振動期間と振動させない非振動期間とが交互に繰り返されるように、駆動信号が超音波振動子3へと間欠的に出力される。振動期間は比較的長く設定され、あるいは、非振動期間が比較的短く設定される。例えば、振動期間が7〜10秒の間で設定され、非振動期間が30秒に設定される。
図3は、水滴除去制御の手順を例示するフローチャートである。このフローは、制御装置2内において所定周期で繰り返し実行される。ステップA1では、条件判定部2Aにおいて、雨が降っているか否かが判定される。ここでは、上記の条件C1,C2が成立するか否かが判定され、少なくとも何れか一方が成立する場合には雨が降っているものと判断されて、ステップA2に進む。一方、条件C1,C2が何れも不成立の場合にはステップA8に進み、超音波振動子3を振動させることなくその制御周期の制御を終了する。
(1)上記の水滴除去制御では、エンジン8のアイドルストップ中における超音波振動子3の振動状態が、アイドリング中よりも強められる。このような振動状態の設定により、ドアミラー7の鏡面への水滴付着を抑制することができるとともに、付着した水滴を除去することができる。また、アイドリング中にはエンジン8の振動が生じているため、振動状態を弱めても水滴が除去される。したがって、ミラー表面の水滴を効率的に除去しつつ、超音波振動子3の駆動に係る電力消費を抑えることができ、視認性及び省エネ性能をともに向上させることができる。
上述した実施形態に関わらず、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。本実施形態の各構成は、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせてもよい。例えば、上述の実施形態では、圧電素子を内蔵した超音波振動子3を用いて振動を発生させるものを示したが、これの代わりに回転する偏心錘を内蔵した振動モーターを用いてもよい。振動を発生させる手段は任意であり、少なくともドアミラー7の表面を振動させる装置であれば適用可能である。
1A アイドルストップ制御部
1B コーストストップ制御部
2 制御装置(車体系制御装置)
2A 条件判定部
2B 振動制御部
3 超音波振動子(振動器)
4 ワイパー
5 ワイパースイッチ
6 レインセンサ
7 ドアミラー
8 エンジン
10 車両
Claims (6)
- 所定の自動停止条件の成立時にアイドリング中のエンジンをアイドルストップさせる機能を持った車両のミラー制御装置であって、
前記車両のドアミラーに内蔵され、前記ドアミラーの表面を振動させる振動器と、
前記エンジンのアイドリング中よりも前記アイドルストップ中における前記振動器の振動状態を強める振動制御部と、
を備えたことを特徴とする、車両のミラー制御装置。 - 前記車両のコースト走行中に所定の第二自動停止条件が成立すると、前記エンジンをコーストストップさせる機能を持った前記車両のミラー制御装置であって、
前記振動制御部が、前記エンジンのアイドルストップ中よりも前記コーストストップ中における前記振動器の振動状態を弱める
ことを特徴とする、請求項1記載の車両のミラー制御装置。 - 前記振動制御部は、前記エンジンが再始動する際に前記振動器を振動させる
ことを特徴とする、請求項1又は2記載の車両のミラー制御装置。 - 前記振動制御部は、前記アイドルストップ中における前記振動器の振動時間を延長することで、又は振動間隔を短縮することで、前記振動状態を強める
ことを特徴とする、請求項1〜3の何れか1項に記載の車両のミラー制御装置。 - 前記振動制御部は、前記アイドルストップ中における前記振動器の振幅又は振動数を増大させることで、前記振動状態を強める
ことを特徴とする、請求項1〜4の何れか1項に記載の車両のミラー制御装置。 - 前記車両のワイパーの作動状態又は降雨を検出する検出部を備え、
前記振動制御部は、前記検出部で前記ワイパーの作動又は降雨が検出されている場合に、前記振動器の振動状態を強める
ことを特徴とする、請求項1〜5の何れか1項に記載の車両のミラー制御装置。
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Applications Claiming Priority (1)
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JP2016000547A JP2016000547A (ja) | 2016-01-07 |
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