JP6290888B2 - 透明oled光抽出器 - Google Patents

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Description

(関連出願の相互参照)
本出願は、本明細書と同日付で出願された米国特許出願「MICROCAVITY OLED LIGHT EXTRACTION」(代理人整理番号第70115US002号)に関するものであり、これは本明細書において参照として組み込まれる。
有機発光ダイオード(OLED)装置は、カソードとアノードとの間に挟まれたエレクトロルミネセント有機材料の薄膜を含み、これらの電極の一方又は両方は透明な伝導体である。電圧がこれらの装置に印加されると、電子及び正孔は、それぞれ対応する電極から注入されて、放射性励起子の中間生成物を介してエレクトロルミネセント有機材料内に再結合する。
OLED装置において、生成した光の70%以上が装置構造体内のプロセスのために典型的には失われる。より高い屈折率の有機層及びインジウムスズ酸化物(ITO)層とより低い屈折率の基材層との間のインタフェースでの光の捕捉が、この低い抽出効率の1つの原因である。放射された光の比較的少量のみが、透明な電極を通って「有用な」光として現われ得る。光の大半は内部反射し、その結果、光は、装置の縁部から放射されるか、あるいは装置内で捕捉され、また繰り返されるパスを作った後、最終的には装置内で吸収されて失われる。光取り出しフィルムは、装置内におけるこのような導波損失を低減させ得る、内部ナノ構造を使用する。
アクティブマトリックスOLED(AMOLED)ディスプレイは、ディスプレイ市場において、優位に立ちつつある。可動性AMOLEDディスプレイはほとんど全て、OLEDが反射性下部電極の上部に配置される、いわゆる上部発光設計によりもたらされるが、テレビ市場は、反射性電極がOLED有機層の後に堆積される、いわゆる下部発光設計に依存する傾向にある。AMOLEDテレビの下部発光設計は、輝度角度のより良好な制御、より単純な製造プロセス、及びより大きな画素サイズを備えながら適度に高い口径比を達成する能力という観点(prospective)から魅力的である。しかしながら、アウトカップリング(光抽出)又は周辺光コントラストなどの、重要な光学的パラメータを制御するための、下部発光設計は限定的である。
本開示は、透明OLED設計に基づく、AMOLEDディスプレイを含む新規の発光装置を提示し、積層ナノ構造化光取り出しフィルムは、軸方向の、合計光学ゲイン、加えて改善された角輝度及び色を生じ得る。一般的に、サブミクロンの積層抽出器を備える透明AMOLEDディスプレイは(a)透明装置の両側での光アウトカップリングのための透明基材上の抽出器、又は(b)下部発光(BE)AMOLEDの下部からの光アウトカップリングをもたらすための、反射性フィルム上の抽出器、又は(c)BE AMOLEDの下部からのアウトカップリングをもたらし、かつ周囲光コントラストを改善するための、光吸収フィルム上の抽出器を含む。
一態様において、本開示は、上部電極及び背面板上に配置された反対側の下部電極を有する有機発光ダイオード(OLED)装置であって、上部電極、反対側の下部電極、及び背面板はそれぞれ、OLED装置により発される光に対して実質的に透明である、有機発光ダイオード(OLED)装置と、上部電極と直接隣接するように配置されたキャッピング層と、キャッピング層と隣接するように配置された光取り出しフィルムとを備える、発光装置を提示する。光取り出しフィルムは、基材、基材に適用されたナノ構造の層、及びナノ構造の上に、キャッピング層と隣接するように配置されたバックフィル層を含み、バックフィル層はナノ構造の屈折率よりも高い屈折率を有する。特定の一実施形態において、基材がOLED装置により発された光に対して実質的に透明な材料を含み、これによりOLED装置により発された光が、背面板、及び基材を通過することができる。別の特定の実施形態において、基材がOLED装置により発された光を実質的に反射する材料を含み、これによりOLED装置により発された光が、背面板を通過することができる。更に別の特定の実施形態において、基材がOLED装置により発された光を実質的に吸収する材料を含み、これによりOLED装置により発された光が、背面板を通過することができる。
別の態様において、本開示は、発光装置のアレイを含むアクティブマトリックス発光ダイオード(AMOLED)装置を提示し、各発光装置は、上部電極及び背面板上に配置された反対側の下部電極を有する有機発光ダイオード(OLED)装置であって、上部電極、反対側の下部電極、及び背面板はそれぞれ、OLED装置により発される光に対して実質的に透明である、有機発光ダイオード(OLED)装置と、上部電極と直接隣接するように配置されたキャッピング層とを含む。AMOLED装置は、発光装置のアレイの上に配置された光取り出しフィルムを更に含み、光取り出しフィルムはキャッピング層と隣接している。光取り出しフィルムは、基材、基材に適用されたナノ構造の層、及びナノ構造の上に、キャッピング層と隣接するように配置されたバックフィル層を含み、バックフィル層はナノ構造の屈折率よりも高い屈折率を有する。特定の一実施形態において、基材がOLED装置により発された光に対して実質的に透明な材料を含み、これによりOLED装置により発された光が、背面板、及び基材を通過することができる。別の特定の実施形態において、基材がOLED装置により発された光を実質的に反射する材料を含み、これによりOLED装置により発された光が、背面板を通過することができる。更に別の特定の実施形態において、基材がOLED装置により発された光を実質的に吸収する材料を含み、これによりOLED装置により発された光が、背面板を通過することができる。
更に別の態様において、本開示は、複数の発光装置を含む画像表示装置を提示し、各発光装置は、上部電極及び背面板上に配置された反対側の下部電極を有する有機発光ダイオード(OLED)装置であって、上部電極、反対側の下部電極、及び背面板はそれぞれ、OLED装置により発される光に対して実質的に透明である、有機発光ダイオード(OLED)装置と、上部電極と直接隣接するように配置されたキャッピング層とを含む。画像表示装置は更に、キャッピング層と隣接するように配置された光取り出しフィルム、及び各発光装置を起動することができる電子回路を含む。光取り出しフィルムは、基材、基材に適用されたナノ構造の層、及びナノ構造の上に、キャッピング層と隣接するように配置されたバックフィル層を含み、バックフィル層はナノ構造の屈折率よりも高い屈折率を有する。特定の一実施形態において、基材がOLED装置により発された光に対して実質的に透明な材料を含み、これによりOLED装置により発された光が、背面板、及び基材を通過することができる。別の特定の実施形態において、基材がOLED装置により発された光を実質的に反射する材料を含み、これによりOLED装置により発された光が、背面板を通過することができる。更に別の特定の実施形態において、基材がOLED装置により発された光を実質的に吸収する材料を含み、これによりOLED装置により発された光が、背面板を通過することができる。
上記の概要は、本開示のそれぞれの開示される実施形態又は全ての実現形態を説明することを目的としたものではない。以下の図面及び詳細な説明により、実例となる実施形態をより詳細に例示する。
本明細書の全体を通じ、同様の参照符合が同様の要素を示す添付の図面を参照する。図中、
透明光取り出しフィルムを含む発光装置の断面概略図を示す。 反射光取り出しフィルムを含む発光装置の断面概略図を示す。 吸収光取り出しフィルムを含む発光装置の断面概略図を示す。 対照装置及び光抽出器を積層した装置における、効率性対輝度を示す。 対照装置及び光抽出器を積層した装置における、効率性対輝度を示す。
図は、必ずしも一定の比率の縮尺ではない。図中、用いられる同様の番号は同様の構成要素を示すものとする。しかしながら、ある図においてある構成要素を示すための数字の使用は、同じ数字により示された別の図における構成要素を限定しようとするものではない。
本開示は、透明OLED設計に基づく、AMOLEDディスプレイを含む新規の発光装置について記載し、積層したナノ構造光取り出しフィルムは、軸方向の合計光ゲインを生成し、更に改善された角度輝度、及び色を生じ得る。一般的に、サブミクロンの積層抽出器を備える透明AMOLEDディスプレイは(a)透明装置の両側での光アウトカップリングのための透明基材上の抽出器、又は(b)下部発光(BE)AMOLEDの下部からの光アウトカップリングをもたらすための、反射性フィルム上の抽出器、又は(c)BE AMOLEDの下部からのアウトカップリングをもたらし、かつ周囲光コントラストを改善するための、光吸収フィルム上の抽出器を含む。
本開示の実施形態は、OLED装置のための光取り出しフィルム及びその使用に関する。光取り出しフィルムの例は、米国特許出願公開番号第2009/0015757号、及び同第2009/0015142号、並びにまた同時継続米国特許出願番号第13/218610号(代理人整理番号第67921US002号)に記載される。
以下の説明文では、本明細書の一部を構成し、例として示した添付の図面を参照する。本開示の範囲又は趣旨から逸脱することなく、他の実施形態が想到され実施され得る点を理解されたい。したがって、以下の詳細な説明は、限定的な意味で解釈されるべきではない。
特に断らない限り、本明細書及び特許請求の範囲で使用される構造体の大きさ、量、物理的特性を表わす全ての数字は、全ての場合において「約」なる語により修飾されているものとして理解されるべきである。したがって、そうでないことが示されない限り、上記の明細書及び添付の特許請求の範囲に記載される数値パラメータは、当業者が本明細書に開示される教示を用いて得ようとする所望の特性に応じて異なり得る近似値である。
本明細書及び添付の「特許請求の範囲」において使用するところの単数形「a」、「an」、及び「the」には、その内容によって明らかに示されない限りは複数の指示対象物を有する実施形態が含まれる。内容によってそうでないことが明らかに示されない限り、本明細書及び添付の「特許請求の範囲」において使用するところの「又は」なる語は、「及び/又は」を含めた意味で広く用いられる。
これらに限定されるものではないが、「下側」、「上側」、「下」、「下方」、「上方」、及び「〜の上」などの空間的に関連した語は、本明細書において用いられる場合、ある要素の別の要素に対する空間的関係を述べるうえで説明を容易にする目的で用いられる。このような空間的に関連した語には、図に示され、本明細書に述べられる特定の向き以外に、使用又は作動中の装置の異なる向きが含まれる。例えば、図に示される物体が反転又は裏返されるならば、その前には他の要素の下方又は下として述べられた部分は、これらの他の要素の上となるであろう。
本明細書で使用されるとき、ある要素、部材若しくは層が、例えば別の要素、部材若しくは層と「一致する境界面」を形成する、これらの「上にある」、これらと「接続される」、「結合される」、若しくは「接触する」として述べられる場合、その要素、部材若しくは層は、例えば、特定の要素、部材若しくは層の直接上にあるか、これらと直接接続されるか、直接結合されるか、直接接触してよく、又は介在する要素、部材若しくは層が特定の要素、部材若しくは層の上にあるか、これらと接続されるか、結合されるか、若しくは接触しうる。例えばある要素、部材又は層が、別の要素の「直接上にある」、別の要素に「直接接続される」、「直接結合する」、又は「直接接触する」ものとして表される場合、介在する要素、部材又は層は存在しない。
OLED外部効率は、高解像度ディスプレイから照明に及ぶ範囲における全てのOLED用途において考慮すべきパラメータであるが、これはこのパラメータが、電力消費、輝度、及び耐用寿命などの重要な装置の特性に影響するためである。OLED積層体自体の内部(例えば、高屈折率有機層、及びインジウムスズ酸化物内における導波様式)、中間的屈折率の基材の内部における光学的損失、かつ電極(カソード又はアノード)の金属の表面プラズモンポラリトンにおける励起子消光により、OLED外部効率が制限され得ることが示された。最大可能内部効率を有する装置において、上記の損失により、この効率性の約75〜80%が内部で消散し得る。加えて、ディスプレイ用途において、光の50%超が、例えば、アクティブマトリックス有機発光ダイオード(AMOLED)周囲光コントラストを改善するために使用される円偏光子内で消失し得る。現在のAMOLEDディスプレイにおいて行われる光抽出の改善に対処する主な手法は、強力な光学マイクロキャビティを含み、これは一定の(通常約1.5X)軸方向及び合計ゲインを可能にするが、有意な輝度及び色角度の問題を誘発し得る。
本開示は、下部発光、及び透明AMOLEDディスプレイ、画像表示装置を含む、発光装置の光学的設計の改善のための技術について記載し、これはまた上部発光(TE)AMOLED装置、及びディスプレイにも適用できる。いくつかの場合において、これらの技術はまた、透明又は下部発光OLED照明に適用され得る。
特定の一実施形態において、本開示は、OLED積層体の一方の表面(例えば、上部)にのみ光学的に結合される(例えば、積層される)光取り出しフィルムを備え、装置の両側(すなわち、下部及び上部)に同様の光抽出効果及び輝度角度の改善をもたらす、透明AMOLEDディスプレイを提示する。
特定の一実施形態において、本開示は、ミラーフィルム基材へとコーティングされた取り出しフィルム(例えば、高反射率(ESR)フィルムなどの多層光学フィルム、又は銀、金、アルミニウム、又は金属合金を含む表面ミラー)を製造し、このようなフィルムを透明OLED積層体の上部へと光学的に結合する(例えば、積層により)ことにより得られる、改善された光抽出/広い角度性能を備える、下部発光AMOLEDディスプレイを提示する。
特定の一実施形態において、本開示は、黒色/吸収性フィルム基材などの、光吸収基材上に配置される取り出しフィルムを製造し、このようなフィルムを透明OLED積層体の上部へと光学的に結合する(例えば、積層により)ことにより得られる、改善された光抽出/広い角度性能、及び改善された周囲光コントラストを備える、下部発光AMOLEDディスプレイを提示する。
例えば、米国特許出願公開番号第2009/0015757号、及び同第2009/0015142号において、1.5〜2.2Xの係数のOLED輝度向上が、ナノ構造の(サブミクロン)OLED光抽出器により示されている。しかしながら、公開されている文献に報告される事例の多くが、ナノ構造の抽出器の上部にOLED積層体を構築することについて記載している。このようなフィルム上に下部発光OLEDディスプレイを構築する概念は魅力的であるが、未だ不可能である。下部発光(BE)OLEDディスプレイは典型的には、抽出器構造上に、低温ポリシリコン(LTPS)背面板を構築することを必要とする。背面板の製造に使用されるプロセスは、要求が多く、かつ積極的であるため、BE装置においてこのようなナノ構造を使用するための障害を呈する。例えば、背面板の製造中に、基材にかかる熱的及び化学的負荷は、影響を受けやすい基材品質に悪影響を及ぼし得る。いくつかの場合において、LTPS背面板の珪素を処理するために、350℃〜600℃もの高温が使用されることがあり、これは背面板の製造の前に抽出器フィルムを適用することを、ほぼ不可能とは言わないまでも、非常に難しいものとする。
例えば、本明細書と同日付で出願された、同時継続米国仮特許出願、表題「MICROCAVITY OLED LIGHT EXTRACTION」(代理人整理番号第70115US002号)に示されるように、高屈折率の光結合層を介して、抽出器フィルムが上部発光(TE)マイクロキャビティOLEDに光学的に結合されるとき、有意な光学的ゲイン、及び輝度/色角度の均一性における改善が見られた。抽出器のマイクロキャビティOLEDへの適用は、最も積極的で影響を受けやすいディスプレイ製造工程が完了した後に行われるために、積層取り出しフィルムの概念は、魅力的である。
図1Aは、本開示の一態様に係る発光装置100の断面概略図を示す。図1において、透明な装置の両側における光アウトカップリングのために、透明基材上に抽出器が設けられている。発光装置100は、キャッピング層122に隣接して配置される、透明光取り出しフィルム110aを含む。キャッピング層122は、OLED装置120の上部電極124に直接隣接するように配置される。特定の一実施形態において、発光装置100は、AMOLED表示装置の新規の部分、又は当業者に既知の駆動電子装置を含む画像表示装置の一部であり得る。透明光取り出しフィルム110aは、実質的に透明な基材112a(可撓性又は剛性)、ナノ構造115を含むナノ構造層114、及びナノ構造115上に実質的に平坦な表面117を形成し得るバックフィル層116を含み得る。バックフィル層116は、ナノ構造層114の屈折率よりも高い屈折率を有する材料を含む。用語「実質的に平坦な表面」は、バックフィル層が下にある層を平面にすることを意味するが、わずかな表面のばらつきが実質的に平坦な表面に存在してもよい。バックフィル層の平坦な表面がOLED装置120の光出力表面に対して配置されると、ナノ構造は、OLED装置120からの光出力を少なくとも部分的に高める。平坦な表面117は、OLED光出力表面に直接当てて、又は平坦な表面と光出力表面との間の別の層を介して、配置されてもよい。
OLED装置120は、下部電極128、エレクトロルミネッセンス有機材料126、及び上部電極124を有するOLEDを含み、更にこれが実質的に透明な背面板130上に配置され得る。当業者に既知であるように、電極124及び下部電極128はそれぞれ、透明なカソード及び透明なアノードであり得る。エレクトロルミネッセンス有機材料126内で生成される光は、上部電極124及び下部電極128を通じてOLED装置120から逃れ得る。いくつかの場合において、上部電極は、約500nm未満、又は約300nm未満、又は約100nm未満、又は約50nm未満、又は更に約30nm未満の厚さを有する透明な導電性酸化物などの、金属酸化物を含む、透明電極であり得る。OLED装置120は更に、上部電極124と直接隣接するように配置される、キャッピング層122を更に含む。キャッピング層122が、一般的に少なくともエレクトロルミネッセンス有機材料126よりも大きい、十分に高い屈折率を有する場合、OLED装置120からの光抽出の効率が改善され得る。
いくつかの場合において、キャッピング層は、約1.8、又は約1.9、又は約2.0以上の屈折率を有し得る。本明細書において使用するとき、屈折率とは、特に指定のない限り、550nmの波長を有する光の屈折率を指す。特定の一実施形態において、キャッピング層は、酸化モリブデン(MoO3)、セレン化亜鉛(ZnSe)、シリコン窒化物(SiNx)、インジウムスズ酸化物(ITO)、又はこれらの組み合わせを含む。特定の一実施形態において、セレン化亜鉛を含むキャッピング層が好ましい場合がある。いくつかの場合において、キャッピング層は、約60nm〜400nmの厚さを有する。キャッピング層の厚さは(所望により)、OLED積層体内の、導波損失モードを抽出器へと最も効率的に結合するために最適化され得る。キャッピング層は上記の光学的機能を有するが、これはまた、いくつかの場合においてはOLED有機材料の、取り出しフィルム構成要素から(例えば、取り出しフィルムをOLED装置に適用するために使用される光結合層/接着剤から)の追加的な保護をもたらし得る。したがって、キャッピング層が、OLED光取り出しフィルムの構成要素に対して、いくつかのレベルの障壁特性を呈することが望ましい場合がある。
透明な光取り出しフィルム110aは、典型的には、OLED装置120に適用される別個のフィルムとして作製される。例えば、光結合層118を使用して、透明光取り出しフィルム110aをOLED装置120の光出力表面に光学的に結合することができる。光結合層118は、透明光取り出しフィルム110a、OLED装置120、又は両方に適用され得、これは透明な光取り出しフィルム110aのOLED装置120への適用を促進するために、接着剤により実施されてもよい。別個の光結合層118の代替としては、バックフィル層116の光学機能及び平坦化機能、並びに光結合層118の接着機能が同じ層で行なわれるように、バックフィル層116が高屈折率の接着剤からなってもよい。光結合層、及びそれらを使用して光取り出しフィルムをOLED装置に積層するプロセスの例は、例えば、2011年3月17日に出願された米国特許出願第13/050324号、表題「OLED Light Extraction Films Having Nanoparticles and Periodic Structures」に記載されている。
透明光取り出しフィルム110aのナノ構造115は、粒子状ナノ構造、非粒子状ナノ構造、又はこれらの組み合わせであり得る。いくつかの場合において、非粒子状ナノ構造は、工学処理されたナノスケールパターンを有する、工学処理されたナノ構造を含み得る。ナノ構造115は、基材と一体的に、又は基材に適用される層内に形成され得る。例えば、ナノ構造は、低屈折率の材料を基材に適用し、続いて材料をパターン化することで基材上に形成することができる。いくつかの場合において、ナノ構造は、実質的に透明な基材112の表面内にエンボス加工され得る。工学処理されたナノ構造は、少なくとも1つの寸法、例えば、幅が1マイクロメートル未満である構造である。工学処理されたナノ構造は、個々の粒子ではないが、工学処理されたナノ構造を形成するナノ粒子から構成されてもよく、ナノ粒子は、工学処理された構造の外形寸法よりも著しく小さい。
透明光取り出しフィルム110a用の工学処理されたナノ構造は1つの寸法のみに周期的である意味の一次元(1D)であり得る。すなわち、最近傍の特徴は、直行方向に沿ってではなく、表面に沿って一つの方向に等しい間隔を置く。1Dのナノ周期構造の場合には、隣接した周期的特徴間の間隔は1マイクロメートル未満である。一次元の構造としては、例えば、連続的若しくは細長いプリズム若しくはリッジ、又は線形格子が挙げられる。いくつかの場合において、ナノ構造層114は、可変ピッチを有するナノ構造115を含み得る。特定の一実施形態において、ナノ構造層114は、約400nm、約500nm、約600nm又はこれらの組み合わせのピッチを有するナノ構造を含み得る。
透明光取り出しフィルム110a用の工学処理されたナノ構造はまた、2つの寸法に周期的である意味の二次元(2D)であり得る。すなわち、最近傍の特徴は、表面に沿って2つの異なる方向に等しい間隔を置く。工学処理されたナノ構造の実施例はまた、例えば、2011年8月26日に出願された、米国特許出願番号第13/218,610号(代理人整理番号第67921US002号)に見出すことができる。2Dナノ構造の場合において、両方向における間隔は1マイクロメートル未満である。2つの異なる方向の間隔は異なってもよいことに留意されたい。二次元の構造としては、例えば、レンズレット、ピラミッド、台形、丸形若しくは角形の柱、又はフォトニック結晶構造が挙げられる。二次元の構造の他の例としては、米国特許出願公開第2010/0128351号に記載されるような湾曲面を持つ円錐構造が挙げられる。
透明光取り出しフィルム110a用の基材、ナノ構造、及びバックフィル層の材料は、上記の公開された特許出願に提示されている。例えば、基材は、ガラス、PET、ポリイミド、TAC、PC、ポリウレタン、PVC、又は可撓性ガラスで実行することができる。透明な光取り出しフィルム110aを作製するプロセスはまた、上記の公開された特許出願に提示されている。必要に応じて、光取り出しフィルムを組み入れるデバイスを湿気又は酸素から守るために、基材はバリアフィルムを備えて実行することができる。バリアフィルムの例は、米国特許出願公開第2007/0020451号及び米国特許第7,468,211号に開示されている。
発光装置100の上部電極124及び下部電極128に電圧が印加されると、これらの各電極から電子及び正孔が注入されて、放射性励起子140の中間生成物を介してエレクトロルミネセント有機材料126内で再結合する。放射性励起子140は、実質的に透明な基材112aを通過することにより、発光装置100から出る上部発射光線142と、実質的に透明な背面板130を通過することにより発光装置100から出る下部発射光線144aを生成する。上部発射光線142は、上方半角θ1内の光を含む、上方光線143内に含まれ、下部発射光線144aは、下方半角θ2内の光を含む、下部光線145a内に含まれる。透明な光取り出しフィルム110aの存在は、発光装置の角度(すなわち、上部光線143の上方半角θ1の広がりの大きさ、及び下部光線145aの下部半角θ2aの広がりの大きさ)、及びまた輝度(すなわち、上部光線143及び下部光線145aの大きさ)を向上させるか、ないしは別の方法で修正することができる。いくつかの場合において、上部半角θ1は、底部半角θ2aと同等であり得、及び/又は上部光線143の大きさは、下部光線145aの大きさと同等であり得るが、これは必須ではない。
図1Bは、本開示の一態様に係る発光装置101の断面概略図を示す。図1Bにおいて、表面反射器上の抽出器は、装置の下部からの光アウトカップリングをもたらし、反射器は、他所に記載されるように、装置の底部からのみ光を発射させる。図1Bに示される要素114〜130のそれぞれは、上記に述べた図1Aに示される同様の参照番号で示された要素に対応している。例えば、図1Bの実質的に透明な背面板130は、図1Aの実質的な背面板130と対応する、などである。
最も典型的なOLED設計(上部及び下部発光の両方)は反射性電極を含み、これは電荷注入だけではなく、OLEDによりこのような反射電極に向けて発射される光の反射又は再方向付けもまた司る。これは通常、第2透明電極を通じて効率を改善することになる。図1Bに示される発光装置101は、装置の上部に反射性フィルムを設けることにより、このような光反射又は再方向付けをもたらす。フィルム反射器を備えるこのような装置は、金属性反射性電極を備える従来のOLEDと同程度に高効率であるものと予測され、これが示される。更に、図1Bに示される装置は光抽出ナノ構造を含むため、このような装置は、従来的なOLEDと比較してより高い効率性を有し得る。
発光装置101は、透明光取り出しフィルム110aを含む図1Aに示される発光装置100とは対照的に、反射光取り出しフィルム110bを含む。反射光取り出しフィルム110bは、反射性基材112bを含み、透明光取り出しフィルム110aは、実質的に透明な基材112aを含む。図1Bに示される発光装置101の他の全ての構成要素は、図1Aに示される発光装置100の同様の構成要素と同一である。
反射性基材112bは、例えば、銀、アルミニウムなど、バルク金属及び表面蒸着金属、及び金属合金と、金属酸化物積層体など、無機及び有機多層フィルムの両方を含む多層誘電反射器と、3M Companyから入手可能なVikuiti(商標)ESRフィルムなどの多層光学フィルムなどの有機多層フィルムと、これらの組み合わせとを含む、任意の好適な光反射性材料を含み得る。いくつかの場合において、ナノ構造115は、反射性基材112bの表面に直接エンボス加工され得る。
発光装置101の上部電極124及び下部電極128に電圧が印加されると、これらの各電極から電子及び正孔が注入されて、放射性励起子140の中間生成物を介してエレクトロルミネセント有機材料126内で再結合する。放射性励起子140は、上部電極124に向けられた上部発射光線142、及び底部電極128に、透明背面板130を通じて向けられた下部発射光線144bを生成する。上部発射光線142は反射性基材112bから、反射された上部発射光線146として反射され、これはまた、透明な背面板130を通じて方向付けられる。
反射した上部発射光線146は、反射した上方半角θ3内の光を含む、反射した上方光線147内に含まれ、下部発射光線144bは、下方半角θ2b内の光を含む、下部光線145b内に含まれる。反射光取り出しフィルム110bの存在は、発光装置の角度(すなわち、反射した上部光線147の反射した上方半角θ3の広がりの大きさ、及び下部光線145bの下部半角θ2bの広がりの大きさ)、及びまた輝度(すなわち、反射した上部光線147、及び下部光線145bの大きさ)を向上させるか、ないしは別の方法で修正することができる。いくつかの場合において、反射した上部半角θ3は、底部半角θ2aと同等であり得、かつ/又は反射した上部光線147の大きさは、下部光線145bの大きさと同等であり得るが、これは必須ではない。
図1Cは、本開示の一態様に係る発光装置102の断面概略図を示す。図1Cにおいて、吸収性フィルム上の抽出器は、装置の下部からのアウトカップリングと共に、改善された周囲光コントラストをもたらし、吸収器は、他所に記載されるように、光が装置の下部のみから発射されるようにする図1Cに示されている要素114〜130はそれぞれ、前に記載されている、図1A及び図1Bの同様の参照番号を付された要素に対応している。例えば、図1Cの実質的に透明な背面板130は、図1A及び図1Bの実質的に透明な背面板130に対応する、などである。
装置の周囲光コントラストを改善するために、OLEDディスプレイ内で黒色又は光吸収電極のいずれかを使用することが、他所に記載されている。しかしながら、このような装置は典型的には、このような電極が、OLEDの発した光を吸収するために、更にかなりの光の損失を生じる。図1Cに示される発光装置102は、吸収性電極を備える装置と比較して、より高い光効率を生じ得るが、これは一部に、透明OLED装置、及び吸収性基材上の光取り出しフィルムを含む、光学積層体に光抽出ナノ構造が組み込まれるためである。OLED装置のいずれかの小平面上に積層された抽出器は、反対側の電極を通じて光アウトカップリングの改善をもたらす。
発光装置102は、透明な光取り出しフィルム110aを含む図1Aに示される発光装置100、又は反射光取り出しフィルム110bを含む図1Bに示される発光装置101と対照的な、吸収光取り出しフィルム110cを含む。吸収光取り出しフィルム110cは、光吸収基材112cを含み、透明光取り出しフィルム110aは実質的に透明な基材112aを含み、反射光取り出しフィルム110bは反射性基材112bを含む。図1Cに示される発光装置102の他の全ての構成要素は、それぞれ図1A及び図1Bに示される発光装置100及び101の同様の構成要素と同一である。
光吸収基材112cは、任意の好適な光吸収材料、特に、基材上にコーティングされ、かつ基材全体に分散する、色素及び/又は染料、ミクロ構造化及び/又はミクロテクスチャー化した光吸収表面コーティング、並びにこれらの組み合わせを含む、可視光吸収材料を含み得る。いくつかの場合において、ナノ構造115は、光吸収基材112cの表面に直接エンボス加工され得る。
発光装置102の上部電極124及び下部電極128に電圧が印加されると、これらの各電極から電子及び正孔が注入されて、放射性励起子140の中間生成物を介してエレクトロルミネセント有機材料126内で再結合する。放射性励起子140は、上部電極124に向けられた上部発射光線142、及び底部電極128に、透明背面板130を通じて向けられた下部発射光線144cを生成する。上部発射光線142は、光吸収基材112cにより吸収される。
下部発射光線144cは、下部半角θ2c内に光を含む、下部光線145c内に含まれる。吸収光取り出しフィルム110cの存在は、発光装置の角度(すなわち、下部光線145cの下方半角θ2cの広がりの大きさ)、及びまた輝度(すなわち、下部光線145bの大きさ)を向上させるか、ないしは別の方法で修正することができる。吸収光取り出しフィルム110cの存在は更に、実質的に透明な背面板130から入る、任意の周囲光150を吸収することにより、発光装置102のコントラストを向上させる。
実施例における全ての部、百分率、比等は、特に明記しない限り、重量基準である。用いた溶媒及びその他の試薬は、特に異なる指定のない限り、Sigma−Aldrich Chemical Company(Milwaukee,WI)から入手した。
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調製例
D510安定した50nm TiOナノ粒子分散液の調製
およそ52%重量パーセントのTiOで分散したTiOナノ粒子をSOLPLUS D510と1−メトキシ−2−プロパノールとの存在下で、粉砕工程を用いて調製した。SOLPLUS D510をTiOの重量に基づいて25重量パーセントの量で加えた。混合物を10分間DISPERMATミキサー(Paul N.Gardner Company,Inc.(Pompano Beach,FL))を用いてあらかじめ混合し、次に、NETZSCH MiniCer Mill(NETZSCH Premier Technologies,LLC.(Exton,PA))を4300rpm、0.2mm YTZ粉砕媒体、及び250mL/分の流量の条件で用いた。1時間の粉砕後、1−メトキシ−2−プロパノール中に分散した白いペースト状のTiOを得た。粒径は、Malvern Instruments ZETASIZER Nano ZS(Malvern Instruments Inc(Westborough,MA))を用いて50nm(Z−平均粒子径)であると判定された。
高屈折率バックフィル溶液(HI−BF)の調製:
20gのD510安定した50nm TiO溶液と、2.6gのSR833Sと、0.06gのIRGACURE 184と、25.6gの1−メトキシ−2−プロパノールと、38.4gの2−ブタノンと、を混合して、均一の高屈折率バックフィル溶液を調整した。
400nmのピッチを有するナノ構造化フィルムの製造
最初に(合成単結晶ダイヤモンド(Sumitomo Diamond(Japan))を使用して)米国特許第7,140,812号に記載されるような多重先端ダイヤモンド工具を作製することにより、400nm「鋸歯状」格子フィルムを製造した。
次いで、このダイヤモンド工具を使用して、銅製ミクロ複製ロールを作製し、次いで、それを使用して、0.5%(2,4,6トリメチルベンゾイル)ジフェニルホスフィン酸化物を75:25のPHOTOMER 6210及びSR238のブレンド内に混合することによって作製されたポリマー性樹脂を用いる連続鋳造及び硬化プロセスにおいて、PETフィルム上に400nmの1D構造を作製した。
HI−BF溶液を、ロール・ツー・ロール被覆プロセスを用いて、4.5m/分(15フィート/分)のウェブ速度及び5.1cc/分の分散吐出速度で、400nmピッチの1D構造のフィルム上に被覆した。被覆を室温で空気乾燥させ、その後82℃(180°F)で更に乾燥させてから、Fusion UV−Systems Inc.(Gaithersburg,Maryland)製のH−電球装備のLight−Hammer 6UVプロセッサを、生産ライン速度4.5m/分(15フィート/分)、75%ランプ電力、窒素雰囲気下で作動させて硬化させた。
(実施例1)
上部発光(TE)OLED試験クーポンは、約10−6トール(0.0001Pa)の基礎圧力において、真空系において標準的な熱堆積を使用して、形成された。基材は、正方形の構成で4つの5×5mm画素を生成するようにパターン化された、0.5μm厚さのフォトレジストコーティング、及び80nm ITOコーティングを備える、研磨したフロートガラス上に作製された。正方形の寸法を4×4mmに縮小し、はっきりと画定された画素縁部をもたらすように、画素画定層(PDL)が適用された。以下の構造が形成された:
基材/80nm ITO下部電極(カソード)/20nm EIL/25nm ETL/30nm EML/10nm HTL2/165nm HTL1/100nm HIL/80nm ITO上部電極(アノード)/200nm MoO3キャッピング層(CPL)。
ここでHIL、HTL、EML、及びETLとはそれぞれ、正孔注入、正孔輸送、発光、及び電子輸送層を表す。上部電極は、基材層と位置合わせさせるように、シャドーマスクによりパターン化された80nm ITOを有した。正方形の寸法を4×4mmに縮小し、はっきりと画定された画素縁部をもたらすように、画素画定層(PDL)が適用された。キャッピング層(CPL)は、200nmの厚さのMoOであった。MoOに関し、公開された文献に引用される屈折率の典型的な値は、1.7〜1.9の範囲である。MoOは、室温に維持された基材上に堆積され、これにより、「Optical characterization of MoO thin films produced by continuous wave CO laser−assisted evaporation」(Cardenas et al.,Thin Solid Films,Vol.478,Issues 1〜2,Pages 146〜151,May 2005)に報告されるように、600nmの波長において測定される、およそ1.71の屈折率が生じる。
装置作製の後、かつ封入の前に、「400nmのピッチを有するナノ構造化フィルムの製造」に記載される高屈折率を有する裏込めした400nmピッチの1D対称抽出器が、米国仮特許出願第61/604169号の実施例7に記載されるように調整された光結合層を使用して、各試験クーポンの4つの画素のうち2つに適用されたがただし、ポリマー−IIの合成において、3.7gではなく、2.0gの3−メルカプトプロピルトリメトキシシランが使用された。光結合層は、約1.7の屈折率を有した。抽出器積層は、不活性(N)雰囲気下において行われ、その後Nagase XNR5516Z−B1紫外線硬化性樹脂を蓋の周囲に適用することにより取り付けられたガラスの蓋の下で保護して、UV−A光源で16ジュール/cmで400秒にわたり硬化させた。
製造された装置の電気的及び光学的性能が、標準的なOLED測定技術のセットを使用して評価され、これには、PR650カメラ(Photo Research,Inc.,Chatsworth,CA)及びKeithley 2400 Sourcemeter(Keithley Instrumemts,Inc.,Cleveland,OH)を使用した輝度−電流−電圧(LIV)測定、AUTRONIC Conoscope(AUTRONIC−MELCHERS GmbH,Karlsruhe,Germany)を使用した角輝度及びエレクトロルミネセンススペクトル測定、及びPR650カメラを使用したゴニオメトリック測定が含まれる。ナノ構造を伴わない画素が対照として試験された。透明な装置の光学的特性は、装置の上部(積層側)及び下部の両方で評価された。
図2は、透明な対照及び積層装置の上部及び下部発光側の両方の典型的な軸方向効率性−輝度プロットを示す。図2において、上面発光対照の性能は「A」と標識され、抽出器を積層された上面発光は「B」と標識され、下面発光対照は「C」と標識され、抽出器を積層された下面発光は「D」と標識される。約1.3Xの軸方向光学ゲインが、装置の積層側(上部)、及び下部で観察された。装置のコノスコープ像は、軸方向LIV試験と一致して、装置の各側において約1.3Xの軸方向ゲインを示し、各側で最大1.4Xの合計ゲインを示す。装置の上部及び下部において、非常に似た輝度遠視野像が観察され、積層された抽出器が、双方向で抽出された光に影響する、同じ光学積層体の一部となったことを示す。
(実施例2)
透明なOLED装置は、実施例1に記載される手順に従って構築及び評価されるが、ガラス封入の直前に、200nm厚さのAgフィルムが4つの画素全てに真空堆積されて(対照画素、及びナノ構造取り出しフィルムが積層された画素の両方)光を底部発光(BE)側のみに方向を変更した。
図3は、BE装置の軸方向効率性−輝度プロットを示し、ナノ構造抽出器を有する装置において、かなりの軸方向ゲイン(ほぼ2X)が得られたことがわかる。図3において、Agコーティングのみを有する対照の性能は「A」と標識され、Agコーティング及び積層抽出器が積層されたサンプルは「B」と標識される。制御装置のコノスコープ輝度遠視野像、非常に典型的な幅広い輝度分布を示した一方で、輝度パターンは、ナノ構造抽出器を組み込む装置においては、特徴的な前方に向けられたバンドへと変化した。およそ2Xの軸方向の、合計光学ゲインが観察された。
実施例3−反射性取り出しフィルムの調整
400nmの構造を有するPETフィルムが、「400nmピッチを有するナノ構造化フィルムの作製」に記載されるように調整されたが、バックフィルは適用されなかった。フィルムは、0.66m(26インチ)のより低電力の電極による反応性イオンエッチング(RIE)、及び中央ガスポンピングに向けて構成された、市販のバッチプラズマシステム(Plasma−Therm,St.Petersburg,FLより入手可能なPlasma−Therm Model 3032)を使用してプラズマ処理された。チャンバは、乾式機械ポンプ(Edwards US,Sanborn,NYより入手可能なEdwards Model iQDP80)を取り付けたルーツ送風機(Edwards US,Sanborn,NYより入手可能なEdwards Model EH1200)によりポンピングされた。RF出力は、インピーダンス整合ネットワークを通じて3kW、13.56MHzのソリッドステート発生器(RF Power Products,Inc.,Voorhees,NJより入手可能なRFPP Model RF30S)によって供給した。システムは、5mTorr(0.7Pa)の公称基本圧力を有する。ガス流量は、MKS流量調整装置(MKS Instruments,Andover,MA)によって制御した。サンプルはバッチプラズマ装置の低電力電極上に配置された。表面調整工程は、500標準状態cm/分の流量、200ワットのプラズマ電力で、30秒にわたり、Oを流すことにより行われた。プラズマ処理は、テトラメチルシランガスを150標準状態cm/分の流量、200Wのプラズマ出力で120秒間流すことによって行われた。堆積中の圧力は、およそ20mTorr(2.7Pa)であった。ポストエッチは、500標準状態cm/分の流量、300ワットのプラズマ電力で、20秒にわたり、Oを流すことにより行われた。プラズマ処理が完了した後、チャンバを大気に通気し、サンプルを取り出した。
ESRのシート(Enhanced Specular Reflector,3M Company,St.Paul,MN)が、耐溶剤ポリエステル樹脂溶液で下塗りされ、80℃で3分間にわたり炉で乾燥させた。下塗り層の厚さは乾燥後、0.3マイクロメートルであった。ESRの下塗りしたシートは、71℃(160°F)のホットプレート上の金属プレート上で、下塗りした面を上に向けて、配置された。プラズマ処理したナノ構造化PETフィルムは、構造化面が下に向くようにして、ESR上に配置された。テープの断片を使用して、双方のフィルムを互いに、その上縁部付近で取り付けた。PETフィルムが下縁部から上げられ、UV硬化性多官能性ウレタンアクリレート樹脂の薄いビーズが、その上縁部付近のフィルムの間に適用された。PETフィルムはその後、ESRに戻されて、樹脂ビーズが両方のフィルムと接触した。金属プレート及びフィルムがその後加熱された積層ニップに通されて、PETフィルムとESRとの間で樹脂が薄く均等に広がった。使用された積層機は、GBC Catena 35(GBC Document Finishing,Lincolnshire,IL)であり、ニップロールは、110℃(230°F)に設定され、「5」の速度設定が使用され、ニップは最も狭い位置まで閉じられた(「強いゲージ」と標識される)。
樹脂はその後、100%出力にした、79W/cm(600W/インチ)Fusion D−バルブの下を、ベルト式硬化ステーション上で金属プレート及びフィルムを通過させることにより硬化させた。PETフィルムをESRフィルムの上にして、12m/分(40ft/分)で2回通過させた。その後、複製されたESRからツールが剥離されて、構造を露出させた。ESRフィルム上に生じたナノ構造複製物が、Hitachi S−4500 SEM器具(Hitachi,Ltd.,Japan)を使用して、SEMにより評価された。本実施例において剥離は最適ではなく、一部の樹脂がツールフィルムに残ったが、SEM画像は、ESRフィルムへの周期的ナノ構造の複製の高忠実度を示した。
以下は、本開示の実施形態の一覧である。
項目1は、上部電極及び背面板上に配置された反対側の下部電極を有する有機発光ダイオード(OLED)装置であって、上部電極、反対側の下部電極、及び背面板のそれぞれが、OLED装置が発する光に対して実質的に透明である、有機発光ダイオード(OLED)装置と、上部電極に直接隣接するように配置されたキャッピング層と、キャッピング層に直接隣接するように配置された光取り出しフィルムであって、基材、基材に適用されたナノ構造の層、及びナノ構造の上にキャッピング層と隣接するように配置された、ナノ構造の屈折率よりも大きな屈折率を有する、バックフィル層を含む、光取り出しフィルムと、を含む、発光装置。
項目2は、基材がOLED装置により発された光に対して実質的に透明な材料を含み、これによりOLED装置により発された光が、背面板、及び基材を通過することができる、項目1に記載の発光装置。
項目3は、基材がOLED装置により発された光を実質的に反射する材料を含み、これによりOLED装置により発された光が、背面板を通過することができる、項目1又は項目2に記載の発光装置。
項目4は、OLED装置により発される光を実質的に反射する材料は、反射性金属、無機誘電積層体、ポリマー多層フィルム、又はこれらの組み合わせを含む、項目3に記載の発光装置。
項目5は、基材がOLED装置により発された光を実質的に吸収する材料を含み、これによりOLED装置により発された光が、背面板を通過することができる、項目1〜4に記載の発光装置。
項目6は、材料はまた、OLED装置を通過する周囲可視光を実質的に吸収する、項目5に記載の発光装置。
項目7は、バックフィル層は、光取り出しフィルムをキャッピング層に結合するための接着剤を含む、項目1〜6に記載の発光装置。
項目8は、キャッピング層に直接隣接するように配置された接着性光学結合層を更に含む、項目1〜7に記載の発光装置。
項目9は、基材の主表面にエンボス加工を行うことにより、ナノ構造の層が基材に適用される、項目1〜8に記載の発光装置。
項目10は、コーティングをパターン化することにより、ナノ構造の層が基材に適用される、項目1〜9に記載の発光装置。
項目11は、ナノ構造の層は、粒子状ナノ構造、非粒子状ナノ構造、又はこれらの組み合わせを含む、項目1〜10に記載の発光装置。
項目12は、非粒子状ナノ構造は、工学処理されたナノスケールパターンを含む、項目11に記載の発光装置。
項目13は、バックフィル層は非散乱ナノ粒子充填層を含む、項目1〜12に記載の発光装置。
項目14は、上部電極及び反対の下部電極の少なくとも一方が、透明な導電性酸化物を含む、項目1〜13に記載の発光装置。
項目15は、透明な導電性酸化物が、約300nm未満の厚さを有する、項目14に記載の発光装置。
項目16は、透明な導電性酸化物が、約100nm未満の厚さを有する、項目14に記載の発光装置。
項目17は、透明な導電性酸化物が、約30nm未満の厚さを有する、項目14に記載の発光装置。
項目18は、キャッピング層は、約1.7超の屈折率を有する材料を含む、項目1〜17に記載の発光装置。
項目19は、キャッピング層は、酸化モリブデン、インジウムスズ酸化物、セレン化亜鉛、又はこれらの組み合わせを含む、項目1〜18に記載の発光装置。
項目20は、キャッピング層は、約60nm〜400nmの厚さを有する、項目1〜19に記載の発光装置。
項目21は、光取り出しフィルムが、可変ピッチを有するナノ構造を含む、項目1〜20に記載の発光装置。
項目22は、光取り出しフィルムは、約400nm、約500nm、約600nm、又はこれらの組み合わせを有するナノ構造を含む、項目1〜21に記載の発光装置。
項目23は、発光装置のアレイを含む、アクティブマトリックス発光ダイオード(AMOLED)装置であって、各発光装置は、上部電極及び背面板上に配置された反対側の下部電極を有する有機発光ダイオード(OLED)装置であって、上部電極、反対側の下部電極、及び背面板のそれぞれが、OLED装置が発する光に対して実質的に透明である、有機発光ダイオード(OLED)装置と、上部電極に直接隣接するように配置されたキャッピング層と、発光装置のアレイの上に配置された光取り出しフィルムであって、基材、基材に適用されたナノ構造の層、及びナノ構造の上にキャッピング層と隣接するように配置された、ナノ構造の屈折率よりも大きな屈折率を有する、バックフィル層を含む、光取り出しフィルムと、を含む、アクティブマトリックス発光ダイオード装置。
項目24は、基材がOLED装置により発された光に対して実質的に透明な材料を含み、これによりOLED装置により発された光が、背面板、及び基材を通過することができる、項目23に記載のAMOLED装置。
項目25は、基材がOLED装置により発された光を実質的に反射する材料を含み、これによりOLED装置により発された光が、背面板を通過することができる、項目23又は項目24に記載のAMOLED装置。
項目26は、OLED装置により発される光を実質的に反射する材料は、反射性金属、無機誘電積層体、ポリマー多層フィルム、又はこれらの組み合わせを含む、項目25に記載のAMOLED装置。
項目27は、基材がOLED装置により発された光を実質的に吸収する材料を含み、これによりOLED装置により発された光が、背面板を通過することができる、項目23又は項目26に記載のAMOLED装置。
項目28は、材料はまた、OLED装置を通過する周囲可視光を実質的に吸収する、項目27に記載のAMOLED装置。
項目29は、バックフィル層は、光取り出しフィルムをキャッピング層に結合するための接着剤を含む、項目23〜26に記載の発光装置。
項目30は、キャッピング層に直接隣接するように配置された接着性光学結合層を更に含む、項目23〜26に記載のAMOLED装置。
項目31は、複数の発光装置を含む、画像表示装置であって、各発光装置は、上部電極及び背面板上に配置された反対側の下部電極を有する有機発光ダイオード(OLED)装置であって、上部電極、反対側の下部電極、及び背面板のそれぞれが、OLED装置が発する光に対して実質的に透明である、有機発光ダイオード(OLED)装置と、上部電極に直接隣接するように配置されたキャッピング層と、キャッピング層に隣接するように配置された光取り出しフィルムと、各発光装置を起動することができる電子回路とを含み、光取り出しフィルムは、基材、基材に適用されたナノ構造の層、及びナノ構造の上にキャッピング層と隣接するように配置された、ナノ構造の屈折率よりも大きな屈折率を有する、バックフィル層を含む、画像表示装置。
項目32は、基材がOLED装置により発された光に対して実質的に透明な材料を含み、これによりOLED装置により発された光が、背面板、及び基材を通過することができる、項目31に記載の発光装置。
項目33は、基材がOLED装置により発された光を実質的に反射する材料を含み、これによりOLED装置により発された光が、背面板を通過することができる、項目31又は項目32に記載の発光装置。
項目34は、OLED装置により発される光を実質的に反射する材料は、反射性金属、無機誘電積層体、ポリマー多層フィルム、又はこれらの組み合わせを含む、項目33に記載の発光装置。
項目35は、基材がOLED装置により発された光を実質的に吸収する材料を含み、これによりOLED装置により発された光が、背面板を通過することができる、項目31〜34に記載の発光装置。
項目36は、材料はまた、OLED装置を通過する周囲可視光を実質的に吸収する、項目35に記載の発光装置。
項目37は、複数の発光装置が、アクティブマトリックス有機発光ダイオード(AMOLED)装置を含む、項目31〜36に記載の画像表示装置。
別段の指示がない限り、本明細書及び特許請求の範囲において用いる、機構の寸法、数量、及び物理特性を表す全ての数値は、「約」という語で修飾されるものとして理解されるべきである。それ故に、そうでないことが示されない限り、前述の明細書及び添付の「特許請求の範囲」で示される数値パラメータは、当業者が本明細書で開示される教示内容を用いて、目標対象とする所望の特性に応じて、変化し得る近似値である。
本明細書に引用される全ての参考文献及び刊行物は、それらが本開示と直接矛盾しうる場合を除き、それらの全容を参照によって本開示に明確に援用するものである。以上、本明細書において具体的な実施形態を図示、説明したが、様々な代替的かつ/又は等価的な実現形態を、図示及び説明された具体的な実施形態に本開示の範囲を逸脱することなく置き換えることができる点は当業者であれば認識されるところであろう。本出願は、本明細書において検討される具体的な実施形態のあらゆる適合例及び変形例を網羅しようとするものである。したがって、本開示は、特許請求の範囲及びその均等物によってのみ限定されるものとする。

Claims (3)

  1. 発光装置であって、
    上部電極及び背面板上に配置された反対側の下部電極を有する有機発光ダイオード(OLED)装置であって、前記上部電極、前記反対側の下部電極、及び前記背面板はそれぞれ、前記OLED装置により発される光に対して実質的に透明である、有機発光ダイオード(OLED)装置と、
    前記上部電極と直接隣接するように配置されたキャッピング層と、
    前記キャッピング層と隣接するように配置された光取り出しフィルムと、を備え、
    前記光取り出しフィルムは、前記OLED装置により発された光が背面板を通過するようにOLED装置により発された光を反射する材料を含む基材、前記基材に適用されたナノ構造の層、及び前記ナノ構造の上に、前記キャッピング層と隣接するように配置されたバックフィル層を含み、前記バックフィル層は前記ナノ構造の屈折率よりも高い屈折率を有する、
    発光装置。
  2. 発光装置のアレイを含む、アクティブマトリックス有機発光ダイオード(AMOLED)装置であって、
    各発光装置は、
    上部電極及び背面板上に配置された反対側の下部電極を有する有機発光ダイオード(OLED)装置であって、前記上部電極、前記反対側の下部電極、及び前記背面板はそれぞれ、前記OLED装置により発される光に対して実質的に透明である、有機発光ダイオード(OLED)装置と、
    前記上部電極と直接隣接するように配置されたキャッピング層と、
    発光装置の前記アレイの上に配置された光取り出しフィルムであって、前記光取り出しフィルムは前記キャッピング層と隣接する、光取り出しフィルムと、を備え、
    前記光取り出しフィルムは、前記OLED装置により発された光が背面板を通過するようにOLED装置により発された光を反射する材料を含む基材、前記基材に適用されたナノ構造の層、及び前記ナノ構造の上に、前記キャッピング層と隣接するように配置されたバックフィル層を含み、前記バックフィル層は前記ナノ構造の屈折率よりも高い屈折率を有する、
    アクティブマトリックス有機発光ダイオード装置。
  3. 複数の発光装置を備える画像表示装置であって、
    各発光装置は、
    上部電極及び背面板上に配置された反対側の下部電極を有する有機発光ダイオード(OLED)装置であって、前記上部電極、前記反対側の下部電極、及び前記背面板はそれぞれ、前記OLED装置により発される光に対して実質的に透明である、有機発光ダイオード(OLED)装置と、
    前記上部電極と直接隣接するように配置されたキャッピング層と、
    前記キャッピング層と隣接するように配置された光取り出しフィルムと、
    前記発光装置をそれぞれ起動することができる電子回路と
    を含み、
    前記光取り出しフィルムは、前記OLED装置により発された光が背面板を通過するようにOLED装置により発された光を反射する材料を含む基材、前記基材に適用されたナノ構造の層、及び前記ナノ構造の上に、前記キャッピング層と隣接するように配置されたバックフィル層を含み、前記バックフィル層は前記ナノ構造の屈折率よりも高い屈折率を有する、
    画像表示装置。
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