JP6290307B2 - ブラシ付き電動モータ - Google Patents

ブラシ付き電動モータ Download PDF

Info

Publication number
JP6290307B2
JP6290307B2 JP2016119263A JP2016119263A JP6290307B2 JP 6290307 B2 JP6290307 B2 JP 6290307B2 JP 2016119263 A JP2016119263 A JP 2016119263A JP 2016119263 A JP2016119263 A JP 2016119263A JP 6290307 B2 JP6290307 B2 JP 6290307B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
brush
commutator
pair
brushes
coil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016119263A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016171746A (ja
Inventor
哲平 時崎
哲平 時崎
重喜 太田
重喜 太田
健二 安本
健二 安本
木村 俊之
俊之 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsuba Corp
Original Assignee
Mitsuba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsuba Corp filed Critical Mitsuba Corp
Priority to JP2016119263A priority Critical patent/JP6290307B2/ja
Publication of JP2016171746A publication Critical patent/JP2016171746A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6290307B2 publication Critical patent/JP6290307B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、例えば自動車のワイパ装置の駆動源等として用いられるブラシ付き電動モータに関する。
アーマチュア軸に固定されるコンミテータ(整流子)とこのコンミテータに摺接する一対のブラシとを備えたブラシ付き電動モータは、例えば自動車のワイパ装置の駆動源として用いられる。ワイパ装置では、ブラシ付き電動モータのアーマチュア軸の回転は減速機により減速されるとともにリンク機構等の動力変換機構により揺動運動に変換されてワイパアームに伝達される。そのため、ワイパ装置には、アーマチュア軸が一方向にのみ回転する一方向回転型のブラシ付き電動モータが用いられる。
このようなブラシ付き電動モータは、ヨークに装着される樹脂製のホルダステーを備えており、このホルダステーに設けられた一対のブラシホルダによりブラシがコンミテータに向けて進退移動自在に保持される。また、ブラシは付勢手段によりコンミテータに向けて付勢され、その先端においてコンミテータに弾性的に摺接するようになっている。
ブラシをコンミテータに付勢する付勢手段としては、例えば捩りコイルばねが用いられる。捩りコイルばねは、ブラシやブラシホルダに対して回転方向に隣接配置することができるので、ブラシの基端側に並べて圧縮スプリングを配置する構造に比べてホルダステーの径方向寸法を小さくして、ブラシ付き電動モータを小型化することができる。
例えば特許文献1には、4極モータに構成されたブラシ付き電動モータにおいて、各ブラシを、アーマチュア軸を中心として互いに回転方向に90度ずらして配置するとともに、ホルダステーの各ブラシに挟まれた間の部分に一対の捩りコイルばねを装着し、これらの捩りコイルばねにより各ブラシをコンミテータに向けて付勢するようにしたブラシ付き電動モータが記載されている。
特開2009−112095号公報
しかしながら、捩りコイルばねは、コイル本体から突出するコイル端によりブラシの基部を押す構成であるので、ブラシの進退方向の位置によっては、コイル端がブラシを押す方向がブラシの軸方向に対して傾斜し、ブラシはコンミテータの径方向に対して回転方向に傾斜した状態でコンミテータに摺接することになる。そして、特許文献1に示されるブラシ付き電動モータのように、両方の捩りコイルばねを各ブラシの間のスペースに配置するようにした左右対称の構成では、いずれか一方のブラシが必ず回転方向に対して逆向きに傾斜した状態でコンミテータに摺接することになるので、そのブラシの振動が増大し、ブラシ付き電動モータの騒音が大きくなるという問題があった。
本発明の目的は、コンミテータに摺接するブラシの振動を抑制してブラシ付き電動モータの騒音を低減することにある。
本発明のブラシ付き電動モータは、アーマチュア軸に固定されるコンミテータと該コンミテータに摺接する一対のブラシとを備えたブラシ付き電動モータであって、それぞれ対応する前記ブラシを前記コンミテータに向けて進退移動自在に保持する一対のブラシホルダと、前記ブラシホルダが設けられ、前記アーマチュア軸と同心の一対の円弧部と前記円弧部に連なる一対の平坦部とを備えた小判形状に形成されたホルダステーと、前記ホルダステーにおける一対の前記ブラシホルダの間に設けられ、前記ブラシのうちの一方と接続されるサーキットブレーカと、それぞれ対応する前記ブラシを前記コンミテータに向けて付勢するとともに前記コンミテータの径方向に対して回転方向側に傾斜させる付勢部材と、を有し、一対の前記ブラシホルダが前記アーマチュア軸を中心として互いに回転方向に90度ずれて配置され、前記ブラシホルダのうちの一方が前記円弧部と前記平坦部との境界部分に配置され、前記ブラシホルダのうちの他方が前記円弧部の部分に配置され、前記付勢部材は、コイル本体および該コイル本体から突出した一対のコイル端を備え、前記コイル本体は、前記ブラシホルダに対して前記コンミテータの回転方向側に設けられた支柱に装着され、前記ブラシと前記コイル端との当接箇所が、前記コイル本体の軸心を通り且つ前記ブラシの軸方向と直交する線分よりも前記コンミテータの側にあることを特徴とする。
本発明のブラシ付き電動モータは、アーマチュア軸に固定されるコンミテータと該コンミテータに摺接する一対のブラシとを備えたブラシ付き電動モータであって、それぞれ対応する前記ブラシを前記コンミテータに向けて進退移動自在に保持する一対のブラシホルダと、前記ブラシホルダが設けられ、前記アーマチュア軸と同心の一対の円弧部と前記円弧部に連なる一対の平坦部とを備えた小判形状に形成されたホルダステーと、前記ホルダステーにおける一対の前記ブラシホルダの間に設けられ、前記ブラシのうちの一方と接続されるサーキットブレーカと、それぞれ対応する前記ブラシを前記コンミテータに向けて付勢するとともに前記コンミテータの径方向に対して回転方向側に傾斜させる付勢部材と、を有し、一対の前記ブラシホルダが前記アーマチュア軸を中心として互いに回転方向に90度ずれて配置され、前記ブラシホルダのうちの一方が前記円弧部と前記平坦部との境界部分に配置され、前記ブラシホルダのうちの他方が前記円弧部の部分に配置され、前記付勢部材は、コイル本体および該コイル本体から突出した一対のコイル端を備え、前記ブラシと前記コイル端との当接箇所が、前記コイル本体の軸心を通り且つ前記ブラシの軸方向と直交する線分よりも前記コンミテータの側にあることを特徴とする。
本発明によれば、一対のブラシを、それぞれ付勢部材によりコンミテータの径方向に対して回転方向側に傾斜させるようにしたので、両方のブラシをコンミテータに対して回転方向側に傾斜させた状態で摺接させることができる。これにより、ブラシの振動を抑制して、このブラシ付き電動モータの騒音を低減することができる。
本発明の一実施の形態であるモータ部を備えたリヤワイパモータの平面図である。 図1に示す給電ユニットの詳細を示す断面図である。 図2に示すブラシホルダ周りの構造を示す斜視図である。 (a)、(b)はそれぞれブラシホルダによるブラシの保持構造を示す断面図である。 図2に示す各ブラシのコンミテータへの摺接状態を示す説明図である。 比較例として、両方の捩りコイルばねを各ブラシの間に配置した場合の各ブラシのコンミテータへの摺接状態を示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1に示すリヤワイパモータ11は自動車等の車両に設けられるリヤワイパ装置の駆動源として用いられるものであり、モータ部12と減速機13とを備えている。
モータ部12は4極モータとして構成されたブラシ付き電動モータとなっており、内面に4つのマグネット14が固定された有底筒状のヨーク15を備え、ヨーク15の内部にはアーマチュア16が回転自在に収容されている。アーマチュア16はヨーク15に回転自在に支持されるアーマチュア軸17を備えており、アーマチュア軸17にはコンミテータ18とアーマチュアコア19が固定されている。アーマチュアコア19には複数のアーマチュアコイル(不図示)が巻装されており、これらのアーマチュアコイルのコイル端がコンミテータ18に接続されている。ヨーク15には給電ユニット21が装着され、減速機13に設けられたコネクタ22から供給される駆動電流が給電ユニット21を介してアーマチュア16に供給される。アーマチュア16に駆動電流が供給されると、モータ部12が作動し、アーマチュア軸17が所定の一方向に回転する。つまり、モータ部12はアーマチュア軸17が一方向にのみ回転する一方向回転型となっている。
一方、減速機13はバスタブ状に形成されたギアケース23を備えており、ギアケース23は2つのねじ部材24,25によりヨーク15の開口端に固定されている。アーマチュア軸17の先端はヨーク15の開口端から突出してギアケース23の内部に配置されており、その先端にはギアケース23に回転自在に収容されたウォーム軸26が連結されている。ギアケース23にはウォームホイル27が支軸28により支持されて回転自在に収容されており、このウォームホイル27はウォーム軸26に設けられたウォーム26aに噛み合わされている。
ウォームホイル27の回転運動を揺動運動に変換して出力軸31に伝達するために、ギアケース23には動力変換機構32が収容されている。動力変換機構32は出力軸31に固定されるピニオン33を備えており、ピニオン33とウォームホイル27との間には動力変換部材34が設けられている。動力変換部材34はピニオン33に噛み合うセクタギア部34aを備え、セクタギア部34aの軸心に設けられたピン部材35と出力軸31とが連結板36により回動自在に連結されている。また、動力変換部材34はセクタギア部34aからウォームホイル27に向けて延びるアーム部34bを備えており、アーム部34bの先端はピン部材37によりウォームホイル27の側面に回転自在に連結されている。
出力軸31はギアケース23に回転自在に支持されており、出力軸31のギアケース23の外部に突出する先端にはリアウインドガラスを払拭するリアワイパアーム(不図示)が固定されている。モータ部12が作動してアーマチュア軸17が回転すると、その回転がウォーム26aとウォームホイル27とにより減速されてウォームホイル27に伝達されるとともに、ウォームホイル27の回転が動力変換機構32により揺動運動に変換されて出力軸31から出力される。これにより、出力軸31に固定されたリアワイパアームがリヤワイパモータ11により揺動駆動される。
次に、モータ部12に設けられた給電ユニット21の詳細について説明する。
図2に示すように、給電ユニット21はホルダステー41を備え、このホルダステー41はベース42とガイド壁43とが樹脂材料により一体に形成された構造となっている。ベース42はアーマチュア軸17の軸方向に垂直な板状となっており、その外形形状はヨーク15の断面形状に対応した小判形状となっている。つまり、ベース42は、アーマチュア軸17と同心の一対の円弧部42a,42bとこの円弧部42a,42bに連なる一対の平坦部42c,42dとを備えた小判形状となっている。ベース42の軸心には貫通孔42eが設けられ、アーマチュア軸17とコンミテータ18が貫通孔42eに挿通されて給電ユニット21を貫通している。ガイド壁43はベース42の外周縁に一体に形成されており、給電ユニット21がヨーク15に装着されると、ガイド壁43の外面がヨーク15の内面に接するようになっている。
ベース42の一方の円弧部42aには一対のブラシホルダ51が設けられ、これらのブラシホルダ51にはそれぞれブラシ52が装着されている。
これらのブラシホルダ51はそれぞれベース42と一体に樹脂材料により形成されており、図3、図4に示すように、天壁51aと一対の側壁51bとを備えたトンネル形状となっている。図2に示すように、一対のブラシホルダ51はアーマチュア軸17の中心つまり貫通孔42eの軸心を中心として互いにアーマチュア軸17の回転方向に90度ずれて配置されており、それぞれの軸方向は貫通孔42eの中心に向いている。また、各ブラシホルダ51は、それぞれアーマチュア軸17の中心つまり貫通孔42eの軸心を中心とした回転方向について互いの中間部分を通る軸つまり両ブラシホルダ51の回転方向についての対称軸A1が、アーマチュア軸17の中心(貫通孔42eの軸心)と円弧部42aの回転方向中央部とを通る軸つまり円弧部42aの対称軸A2に対してアーマチュア軸17の回転方向にずれるように配置されている。
一方、ブラシ52はそれぞれ炭素や黒鉛等の導体により直方体形状に形成され、対応するブラシホルダ51の内部に装着されている。ブラシ52の幅寸法はブラシホルダ51の側壁51bの内面の間隔よりも若干小さくされており、ブラシホルダ51に装着されたブラシ52は、ブラシホルダ51により保持されてコンミテータ18に向けて進退移動自在、つまりコンミテータ18に接近・離反する軸方向に移動自在となっている。
ホルダステー41には付勢部材としての一対の捩りコイルばね53が設けられている。捩りコイルばね53は、それぞれコイル本体53aとコイル本体53aの軸方向両端から突出する一対のコイル端53b,53cとを備えている。ベース42には、それぞれ対応するブラシホルダ51に対してアーマチュア軸17の回転方向とは逆側(図2中で反時計回り方向側)に隣接して一対の支柱54が設けられ、捩りコイルばね53はそれぞれコイル本体53aを対応する支柱54に挿通させることにより支柱54に装着されている。つまり、各捩りコイルばね53のコイル本体53aは、それぞれ対応するブラシ52に対してアーマチュア軸17の回転方向とは逆側に隣接して配置されている。
支柱54に装着された捩りコイルばね53の一方のコイル端53bはホルダステー41に設けられた支持部55に当接しており、他方のコイル端53cはブラシ52の半円柱状に形成された基端52aに当接している。これにより、各ブラシ52はそれぞれ対応する捩りコイルばね53によりコンミテータ18に向けて付勢され、その先端がコンミテータ18の外周面に弾性的に摺接するようになっている。
図3、図4に示すように、ブラシホルダ51の側壁51bには軸方向に延びるスリット51cが形成されており、ブラシ52の進退移動に応じてコイル端53cがスリット51cに沿って移動できるようになっている。また、ブラシホルダ51の天壁51aには軸方向に向けて延びるスリット51dが形成されており、ブラシ52の進退移動に応じてブラシ52の天面に設けられた給電用のピグテール52bがスリット51dに沿って移動できるようになっている。
ホルダステー41にはコネクタ22に接続される一対の給電端子61a,61bが設けられており、一方のブラシ52の給電用のピグテール52bは図示しないチョークコイルを介して一方の給電端子61aに接続され、他方のブラシ52の給電用のピグテール52bはサーキットブレーカ62と図示しないチョークコイルとを介して他方の給電端子61bに接続されている。これらの給電端子61a,61bは、コネクタ22を介して車両に搭載されたバッテリ等の電源に接続され、車室内に設けられたリヤワイパスイッチがオンされると電源から各給電端子61a,61bに駆動電流が供給されるようになっている。給電端子61a,61bに駆動電流が供給されると、ブラシ52とコンミテータ18とにより所定のタイミングで転流された駆動電流がアーマチュアコイルに供給され、アーマチュア16に電磁力が発生してアーマチュア軸17が回転する。
このリヤワイパモータ11では、ブラシ52とコンミテータ18との摺接部分からの騒音を低減するために、捩りコイルばね53によりブラシ52をコンミテータ18の径方向に対してアーマチュア軸17の回転方向側に傾斜させ、この傾斜状態でブラシ52をコンミテータ18の外周面に摺接させるようにしている。
図5に示すように、ブラシ52がコンミテータ18に接した(摺接した)状態では、捩りコイルばね53のコイル端53cは、コイル本体53aの軸心を通り且つブラシ52の軸方向と直交する線分Lよりもコンミテータ18の側においてブラシ52の基端52aに当接している。そのため、ブラシ52の半円柱状に形成された基端52aは、コイル端53cにより、アーマチュア軸17の回転方向とは逆側に向けて押されることになる。一方、ブラシホルダ51に保持されるブラシ52は、その幅がブラシホルダ51の側壁51bの内面の間隔よりも若干小さくされているので、ブラシホルダ51の軸方向つまりコンミテータ18の径方向に対してブラシホルダ51の内部でアーマチュア軸17の回転方向に傾動可能である。そのため、ブラシ52の半円柱状に形成された基端52aがコイル端53cによりアーマチュア軸17の回転方向とは逆側に向けて押されると、ブラシ52はコンミテータ18の径方向に対してその先端が基端52aよりもアーマチュア軸17の回転方向側に位置するように回転方向側に傾斜することになる。
ここで、各ブラシ52を付勢する捩りコイルばね53のコイル本体53aは、いずれも、対応するブラシ52に対してアーマチュア軸17の回転方向の逆側に配置されているので、両方のブラシ52が共にコンミテータ18の径方向に対して同一方向つまりアーマチュア軸17の回転方向側に傾斜することになる。したがって、両方のブラシ52がコンミテータ18の径方向に対してアーマチュア軸17の回転方向側に傾斜した状態でコンミテータ18の外周面に摺接するので、ブラシ52とコンミテータ18との摺接部分の振動が低減され、これにより、モータ部12の騒音が低減されることになる。
これに対して、図6に示す変形例では、両方の捩りコイルばね53を各ブラシ52の間に配置するようにしているので、一方の捩りコイルばね53に付勢される図6中で左側のブラシ52はコンミテータ18の径方向に対してアーマチュア軸17の回転方向側に傾斜し、その振動が低減されることになるが、他方の捩りコイルばね53は、そのコイル本体53aが対応する図中右側のブラシ52に対してアーマチュア軸17の回転方向の側に配置されているので、この捩りコイルばね53に押される図中右側のブラシ52はコンミテータ18の径方向に対して回転方向とは反対側に傾斜した状態でコンミテータ18と摺接することになる。そのため、比較例の構成では、一方のブラシの振動は抑制することができるが、他方のブラシの振動は必ず大きくなり、これにより、モータ部12の騒音が増加することになる。
このように、このリヤワイパモータ11に用いられるモータ部12では、各ブラシ52を付勢する捩りコイルばね53のコイル本体53aを、いずれも、ブラシ52に対してアーマチュア軸17の回転方向の逆側に配置するようにしたので、両方のブラシ52をコンミテータ18の径方向に対してアーマチュア軸17の回転方向側に傾斜させることができる。これにより、両方のブラシ52のコンミテータ18との摺接による振動を抑制して、モータ部12の騒音を低減することができる。
また、このリヤワイパモータ11に用いられるモータ部12では、両方の捩りコイルばね53を、それぞれ対応するブラシ52に対して同一側に配置するようにしたので、これらの捩りコイルばね53として同一形状のものを用いることができる。これにより、捩りコイルばね53として1種類の形状のものを用意すればよいので、モータ部12の部品点数を削減して、そのコストを低減することができる。
さらに、このリヤワイパモータ11に用いられるモータ部12では、両方のブラシ52を、その対称軸A1を円弧部42aの対称軸A2に対してアーマチュア軸17の回転方向側にずらして配置するようにしたので、一方の円弧部42aに一対のブラシホルダ51とブラシ52および捩りコイルばね53を効率よく配置することができる。これにより、ホルダステー41のスペース効率を高めて、モータ部12つまりはリヤワイパモータ11を小型化することができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。たとえば、前記実施の形態においては、本発明をリヤワイパモータ11に用いられるモータ部12の給電ユニット21に適用するようにしているが、これに限らず、たとえば車両のフロントワイパ装置の駆動源として用いられるモータ部の給電ユニットなど、他の装置の駆動源として用いられるブラシ付き電動モータに本発明を適用してもよい。
また、前記実施の形態においては、一対の捩りコイルばね53のコイル本体53aを、それぞれ対応するブラシ52に対してアーマチュア軸17の回転方向の逆側に配置するようにしているが、これに限らず、これらの捩りコイルばね53のコイル本体53aをそれぞれ対応するブラシ52に対してアーマチュア軸17の回転方向側に配置するようにしてもよい。
さらに、前記実施の形態においては、付勢部材として捩りコイルばね53が用いられているが、これに限らず、それぞれ対応するブラシ52をコンミテータ18に向けて付勢するとともにコンミテータ18の径方向に対して回転方向側に傾斜させることができるものであれば、圧縮スプリング等の他の付勢部材を用いるようにしてもよい。
11 リヤワイパモータ
12 モータ部(ブラシ付き電動モータ)
13 減速機
14 マグネット
15 ヨーク
16 アーマチュア
17 アーマチュア軸
18 コンミテータ
19 アーマチュアコア
21 給電ユニット
22 コネクタ
23 ギアケース
24,25 ねじ部材
26 ウォーム軸
26a ウォーム
27 ウォームホイル
28 支軸
31 出力軸
32 動力変換機構
33 ピニオン
34 動力変換部材
34a セクタギア部
34b アーム部
35 ピン部材
36 連結板
37 ピン部材
41 ホルダステー
42 ベース
42a,42b 円弧部
42c,42d 平坦部
42e 貫通孔
43 ガイド壁
51 ブラシホルダ
51a 天壁
51b 側壁
51c,51d スリット
52 ブラシ
52a 基端
52b ピグテール
53 捩りコイルばね
53a コイル本体
53b,53c コイル端
54 支柱
55 支持部
61a,61b 給電端子
62 サーキットブレーカ
A1,A2 対称軸
L 線分

Claims (2)

  1. アーマチュア軸に固定されるコンミテータと該コンミテータに摺接する一対のブラシとを備えたブラシ付き電動モータであって、
    それぞれ対応する前記ブラシを前記コンミテータに向けて進退移動自在に保持する一対のブラシホルダと、
    前記ブラシホルダが設けられ、前記アーマチュア軸と同心の一対の円弧部と前記円弧部に連なる一対の平坦部とを備えた小判形状に形成されたホルダステーと、
    前記ホルダステーにおける一対の前記ブラシホルダの間に設けられ、前記ブラシのうちの一方と接続されるサーキットブレーカと、
    それぞれ対応する前記ブラシを前記コンミテータに向けて付勢するとともに前記コンミテータの径方向に対して回転方向側に傾斜させる付勢部材と、
    を有し、
    一対の前記ブラシホルダが前記アーマチュア軸を中心として互いに回転方向に90度ずれて配置され、
    前記ブラシホルダのうちの一方が前記円弧部と前記平坦部との境界部分に配置され、前記ブラシホルダのうちの他方が前記円弧部の部分に配置され、
    前記付勢部材は、コイル本体および該コイル本体から突出した一対のコイル端を備え、
    前記コイル本体は、前記ブラシホルダに対して前記コンミテータの回転方向側に設けられた支柱に装着され、
    前記ブラシと前記コイル端との当接箇所が、前記コイル本体の軸心を通り且つ前記ブラシの軸方向と直交する線分よりも前記コンミテータの側にあることを特徴とするブラシ付き電動モータ。
  2. アーマチュア軸に固定されるコンミテータと該コンミテータに摺接する一対のブラシとを備えたブラシ付き電動モータであって、
    それぞれ対応する前記ブラシを前記コンミテータに向けて進退移動自在に保持する一対のブラシホルダと、
    前記ブラシホルダが設けられ、前記アーマチュア軸と同心の一対の円弧部と前記円弧部に連なる一対の平坦部とを備えた小判形状に形成されたホルダステーと、
    前記ホルダステーにおける一対の前記ブラシホルダの間に設けられ、前記ブラシのうちの一方と接続されるサーキットブレーカと、
    それぞれ対応する前記ブラシを前記コンミテータに向けて付勢するとともに前記コンミテータの径方向に対して回転方向側に傾斜させる付勢部材と、
    を有し、
    一対の前記ブラシホルダが前記アーマチュア軸を中心として互いに回転方向に90度ずれて配置され、
    前記ブラシホルダのうちの一方が前記円弧部と前記平坦部との境界部分に配置され、前記ブラシホルダのうちの他方が前記円弧部の部分に配置され、
    前記付勢部材は、コイル本体および該コイル本体から突出した一対のコイル端を備え、
    前記ブラシと前記コイル端との当接箇所が、前記コイル本体の軸心を通り且つ前記ブラシの軸方向と直交する線分よりも前記コンミテータの側にあることを特徴とするブラシ付き電動モータ。
JP2016119263A 2016-06-15 2016-06-15 ブラシ付き電動モータ Active JP6290307B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016119263A JP6290307B2 (ja) 2016-06-15 2016-06-15 ブラシ付き電動モータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016119263A JP6290307B2 (ja) 2016-06-15 2016-06-15 ブラシ付き電動モータ

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011240438A Division JP5955529B2 (ja) 2011-11-01 2011-11-01 ブラシ付き電動モータ

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018019729A Division JP6474505B2 (ja) 2018-02-07 2018-02-07 ブラシ付き電動モータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016171746A JP2016171746A (ja) 2016-09-23
JP6290307B2 true JP6290307B2 (ja) 2018-03-07

Family

ID=56984294

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016119263A Active JP6290307B2 (ja) 2016-06-15 2016-06-15 ブラシ付き電動モータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6290307B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109378666A (zh) * 2018-10-16 2019-02-22 阿美德格工业技术(上海)有限公司 电刷组件及电机

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5274401U (ja) * 1975-12-02 1977-06-03
JPH0660275U (ja) * 1993-01-14 1994-08-19 ジェコー株式会社 モータにおけるブラシ保持構造
JP2002369459A (ja) * 2001-06-06 2002-12-20 Asmo Co Ltd ブラシ装置及びモータ
JP3645501B2 (ja) * 2001-06-07 2005-05-11 アスモ株式会社 ブラシ装置
JP3641238B2 (ja) * 2001-12-26 2005-04-20 アスモ株式会社 ブラシ保持装置、回転電機の組み付け方法
JP5188885B2 (ja) * 2007-06-28 2013-04-24 株式会社ミツバ モータ装置
EP2267872B1 (en) * 2008-03-24 2022-03-30 Mitsuba Corporation Motor

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016171746A (ja) 2016-09-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5006592B2 (ja) 減速機構付き電動モータ
JP5501689B2 (ja) 電動モータ
JP6200972B2 (ja) 減速機構付モータ
JP5869313B2 (ja) 電動モータ
JP6474505B2 (ja) ブラシ付き電動モータ
JP6290307B2 (ja) ブラシ付き電動モータ
JP5955529B2 (ja) ブラシ付き電動モータ
JP6531206B2 (ja) 減速機構付モータ
JP6375422B2 (ja) 減速機構付モータ
JP4188792B2 (ja) モータ
JP5188930B2 (ja) 電動モータ
JP6531205B2 (ja) 減速機構付モータ
JP6410399B2 (ja) ロック装置
JP2008035628A (ja) 減速機構付き電動モータ
JP4485889B2 (ja) 電動機
JP6045252B2 (ja) ワイパモータ
JP2008245442A (ja) 減速機付き電動モータおよび雑音防止装置
JP2014011809A (ja) ブラシホルダ装置及びモータ
JP2016010249A (ja) 減速機付モータ及び減速機付モータの組立方法
JP6626785B2 (ja) 電動モータ、及び電動モータの組立方法
JP2018148730A (ja) ブラシ、ブラシ装置、モータ及びワイパモータ
JP2014023186A (ja) ブラシホルダ装置及びモータ
JP2014003861A (ja) ブラシホルダ装置及びモータ
JP5058688B2 (ja) 減速機構付き電動モータおよび電動モータ用収容ケース
JP5013985B2 (ja) 減速機構付き電動モータ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160615

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170317

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170502

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170703

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180109

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180207

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6290307

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150