JP6289924B2 - 試料破砕具及び試料破砕装置 - Google Patents

試料破砕具及び試料破砕装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6289924B2
JP6289924B2 JP2014020755A JP2014020755A JP6289924B2 JP 6289924 B2 JP6289924 B2 JP 6289924B2 JP 2014020755 A JP2014020755 A JP 2014020755A JP 2014020755 A JP2014020755 A JP 2014020755A JP 6289924 B2 JP6289924 B2 JP 6289924B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
crushing
sample
container
medium
curvature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014020755A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015147170A (ja
Inventor
安井 修二
修二 安井
Original Assignee
安井器械株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 安井器械株式会社 filed Critical 安井器械株式会社
Priority to JP2014020755A priority Critical patent/JP6289924B2/ja
Publication of JP2015147170A publication Critical patent/JP2015147170A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6289924B2 publication Critical patent/JP6289924B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Sampling And Sample Adjustment (AREA)
  • Crushing And Grinding (AREA)

Description

本発明は、化学的に分析・分画分離するために植物の組織や種子類などの他、岩石鉱物やセラミックといった硬度の高い試料をも破砕するために用いる試料破砕具及び試料破砕装置に関するものである。
試料を化学的に分析・分画分離するためには、まず試料を均一に粉砕する必要がある。従来から試料の破砕には乳鉢と乳棒が用いられているが、これらは多くの試料を効率良く破砕する用途には適さない。このような用途に対しては、試料と破砕媒体とを収容した多数の破砕容器をそれぞれ同時に破砕処理できる破砕装置が用いられる。
上記破砕装置は、一般的に試料を遠心分離するために用いられている遠心チューブ等の破砕容器に試料と共に破砕媒体を収容し、この破砕容器を振動機構に装着して破砕容器に振動を加えることができるように構成されている。また、上記破砕媒体に用いられる材料としては、ガラスやセラミック、金属などの微小ビーズが知られている。破砕装置により破砕容器に振動が加えられると、破砕媒体が試料に衝突したり破砕容器の内壁面に激しく衝突し、衝撃を受けた試料が圧壊され、短時間のうちに破砕処理が完了する。
図8は、従来の試料破砕具101の一例を示している。破砕容器102の容器本体105は、細長い有底円筒状に形成されている。この容器本体105の内底面は略半球状又は略半楕円球状に形成されている。容器本体105の開口部102aは蓋体106によって密閉可能になっている。容器内に試料51と共に収容されている破砕媒体110は、本体部112が円柱状に形成されている。そして、この本体部112を挟んで両端に形成されている破砕端部136aは、何れも本体部112よりも径の小さい略半球状又は半楕円球状に形成されている。
破砕媒体110の本体部112は破砕容器102の内径Dよりも僅かに小さい外径となるように形成されている。これにより、破砕媒体110は破砕容器102に対して軸が略平行となる姿勢を保持したまま、往復運動を繰り返して効率良く試料51を破砕することができる。このような先行技術については、特許文献1に記載がある。
特開2010−194397
上述のような破砕容器102及び破砕媒体110を用いると、破砕媒体110の破砕端部136aの曲率が、破砕容器102の内底面の曲率より大きいため、試料を効率的に破砕することができる。
しかしながら、試料51の硬度が高くなると、ある程度の大きさまで細かく破砕された試料51は、破砕媒体110の破砕端部136aから逃げてしまい効率的な破砕ができなくなるという課題が発生した。効率的な破砕ができなくなると、試料を細かく破砕できなくなると共に、破砕時間が長くなり、試料の温度の上昇を引き起こす。試料温度の上昇は、試料を変質させるおそれもあり、好ましくない。
また、破砕容器102の内径Dと破砕媒体110の外径とにより形成される隙間と同程度の大きさの試料を封入した場合、その試料が上記隙間に嵌り込んで、破砕容器102内で破砕媒体110が固定されてしまうという問題も発生した。特に、岩石等硬度の高いものを破砕する場合に発生した。また、試料が破砕されるうち、上記隙間と同じ大きさになった場合にも、試料が上記隙間に嵌まり込み、破砕媒体110を固定してしまうという現象も生じた。
そこで、本発明では、上記従来の問題を解決するために、多様な大きさ・形状・硬度の試料に対しても効率良く且つ短時間で粉砕できる試料破砕具及び試料破砕装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の試料破砕具は、
有底円筒状の容器本体と、前記容器本体の開口部を密閉する蓋体を有する破砕容器と、
前記破砕容器内に試料と共に封入される破砕媒体を有し、8の字往復振動される試料破砕具であって、
前記破砕容器の両端の内底壁は曲面で構成され、
前記破砕媒体は、
円筒形の本体の一端に前記破砕容器の一方の内底壁に対向して配置される第1破砕面および他端に前記破砕容器の他方の内底壁に対向し前記第1破砕面より曲率の大きな第2破砕面を有し、
前記第1破砕面と第2破砕面間の最も長い距離が前記破砕容器の内径よりも長く、
前記本体の外径は、前記破砕容器の内径の30%以上70%未満であり、
前記第1破砕面の曲率は、対向する前記破砕容器の前記一方の内底壁の曲率以上であり、
前記第2破砕面の断面積は、前記第1破砕面の断面積より小さく、
前記第2破砕面の曲率は、対向する前記他方の内定壁の曲率よりも大きいことを特徴とする。
以上述べたように、本発明によれば、破砕媒体の本体部の外径は、破砕容器の内径の30%以上70%未満、より望ましくは40%以上60%以下に設定される。つまり、破砕媒体の本体部外径と破砕容器の内径との間に、大きな隙間を設けている。これによって、破砕媒体の本体部の側面と破砕容器の側内壁との間に試料が噛み込んだ場合であっても破砕媒体の動きによって外れる可能性が高くなる。したがって試料の噛み込みを防止することができるので、稼働効率の低下を防止でき、破砕処理時間を短縮することが可能となる。
また、破砕媒体の一方の破砕面は、破砕容器の少なくとも一方の内底壁と同じ若しくは大きな曲率で形成されるので、この内底壁との間で、細かくなった試料を磨り潰しながら細かく破砕することができる。また、他方の破砕面は、一方の破砕面より大きな曲率で形成されている(つまり尖がっている)ので、破砕初期の段階で破砕容器内の試料がまだ大きい時に、大きな衝撃力で試料を破砕していくことができる。
また、本発明によれば、8の字振動を加えられた破砕容器内で、破砕媒体に様々な方向の回転運動と往復運動とを複雑に組み合わせることができるので、破砕媒体の略全面を利用して効率よく破砕を行うことができる。
第1の実施の形態に係る試料破砕具の一部破断側面図である。 図1の試料破砕具の密閉蓋周辺の拡大断面図である。 図1の試料破砕具の軸方向中央付近の横断面図である。 図1の試料破砕具を取り付けた試料破砕装置を示した図である。 第2の実施の形態に係る破砕媒体を示した側面図である。 図5の破砕媒体の下端破砕部の作用について説明した図である。 篩の目開き寸法に対する試料回収量の関係について、第2の実施の形態に係る試料破砕具と従来の試料破砕具との比較結果を示した図である。 従来の試料破砕具を示した図である。
以下、本発明の実施の形態について図を用いて説明する。
(第1の実施の形態)
先ず、図1を用いて本発明の実施の形態に係る試料破砕具1の構成について説明する。図1には、説明の便宜のために、一部破断させた試料破砕具1の側方断面図が示されている。断面図で示された破砕容器2は有底円筒状に形成されており、上方の開口部2bは同様に断面図で示された密閉蓋6と外蓋8とで閉じられている。外蓋8の内側に設けられた密閉蓋6には、Oリング6bが設けられており、破砕容器2の内部を密閉している。このように、破砕容器2は、容器本体4、密閉蓋6及び外蓋8から構成されており、さらに試料破砕具1は破砕容器2及び破砕媒体10から構成されている。
密閉蓋6の容器本体4側の内面(符号6a)は、一定の曲率を有する曲面に構成されている。この内面は、密閉蓋6の破砕容器2として組み上げられた時に、内底壁6aを形成する。また、容器本体4の閉鎖端の内面も内底壁4aを形成する。説明のために、密閉蓋6の内底壁6aを「上部内底壁6a」と呼び、容器本体4の内底壁4aを「下部内底壁4a」と呼ぶ。
図1では、上部内底壁6aと下部内底壁4aは、同じ曲率の曲面としている。しかし、本発明では、両内底壁の曲率が違うことを排除しない。つまり、上部内底壁6aと下部内底壁4aの曲率は異なっていてもよい。また、上部内底壁6aと下部内底壁4aの曲率は一定の場合を例示するが、複数の曲率の曲面から構成されていてもよい。
また、密閉蓋6は、破砕容器2内に上部内底壁6aを形成するために、設けたものである。外蓋8の内側を直接上部内底壁6aとする場合は、密閉蓋6は無くてもよい。
破砕媒体10は、本体部12が円筒状に形成されている場合を例示する。しかし、円筒形状以外であってもよい。本体部12の軸方向(図1において一点鎖線で表示)の上側(上部内底壁6aに対向する側)には、曲面で構成された第1破砕面14aを有する第1破砕部14が突出形成されている。この第1破砕部14の第1破砕面14aの曲率は、上部内底壁6aの曲率と同程度となるように形成されている。なお、第1破砕面14aの曲率は、上部内底壁6aの曲率より小さくすることはない。すなわち、第1破砕面14aの曲率は、上部内底壁6aの曲率以上である。しかし、第1破砕面14aの曲率は、本体部12と第1破砕部14との接合部分の径の半分を曲率半径とする曲率よりは小さい。
また、本体部12の軸方向下側(下部内底壁4aに対向する側)には、第2破砕面16aを有する第2破砕部16が突出形成されている。図1に二点鎖線で囲んで示した第2破砕面16aの投影面積は、第1破砕部14の第1破砕面14aの断面積よりも小さく形成されている。さらに図1に二点鎖線で囲んで示した第2破砕面16aの曲率は、第1破砕部14の第1破砕面14aの曲率よりも大きくなるように形成されていればより好ましい。第2破砕部16は、本体部12から第2破砕面16aへ向けて次第に細くなるように形成されている。つまり破砕媒体10は両端に第1破砕面14aと第2破砕面16aを有する。
なお、ここで破砕面の断面積とは、破砕部における破砕面とその他の部分との境界によって形成される面積である。また、破砕容器と破砕媒体の軸を合わせた時、破砕面と対向する内底壁から見た、破砕面の面積と言ってもよい。例えば、図1では、14cおよび16cが破砕面の断面積である。
本発明に係る試料破砕具1では、破砕媒体10の外径D2が破砕容器2の内径D1の30%以上70%未満となるように設定されている。より好ましくは、破砕媒体10の外径D2が破砕容器2の内径D1の40%以上60%以下である。また、破砕媒体10の長さは破砕容器2(容器本体4)の内径D1よりも大きくなるように設定されている。ここで、破砕媒体10の長さLとは、第1破砕部14の第1破砕面14aと第2破砕部16の第2破砕面16aとの間の最も長い距離である。これにより、破砕処理を行っている時に破砕媒体10が上下反転することを防止でき、一定の破砕効率を維持することが可能となる。つまり、上部内底壁6aと第1破砕面14aの対向関係および下部内底壁4aと第2破砕面16aの対向関係が、破砕処理中に維持される。
図1において破砕媒体10の下方に着目すると、上述のように、第2破砕部16の第2破砕面16aの断面積は、第1破砕部14の第1破砕面14aの断面積よりも小さくなるように形成されている。より好ましくは、第2破砕部16の第2破砕面16aの曲率は、第1破砕部14の第1破砕面14aの曲率よりも大きくなるよう(尖がるように)に形成されている。したがって、破砕媒体10から試料51に加えられる圧力が第1破砕部14の第1破砕面14aよりも狭い範囲に集中する。つまり、第1破砕部14に比べて大きな衝撃力を試料51に作用させることが可能となる。これにより、破砕処理の初期段階における粒径の大きい試料51を効率良く砕くことができる。
なお、第2破砕部16の第2破砕面16aは、下部内底壁4aの曲率よりは大きいことが好ましい。しかし、第2破砕面16aの断面積が小さくなると、第2破砕面16aの曲率が下部内底壁4aの曲率より小さくなったとしても、第2破砕面16aの破砕効果に曲率の差は少なくなってくる。したがって、第2破砕面16aの曲率は、下部内底壁4aの曲率より小さくてもよい。
次に、第1破砕部14と密閉蓋6との関係について図2を用いて説明する。図2は、密閉蓋6の上部内底壁6aと第1破砕部14の第1破砕面14aとの間に存在する試料51が破砕される様子を拡大図で示している。ここでは説明の便宜のため、破砕容器2や外蓋8等の構成については図示を省略している。
上述のように、第1破砕部14の第1破砕面14aの曲率は、密閉蓋6の上部内底壁6aの曲率と同程度に形成されている。第1破砕部14の第1破砕面14aは、略全面で破砕媒体10を上部内底壁6aに密着させることができる。また、第1破砕部14の突出高さ14hは、破砕媒体10の本体部12の半径(外径D2の半分:図1参照)の値よりも小さくなるように緩やかな曲面で形成されている。なお、第1破砕部14の突出高さ14hとは、本体部12と第1破砕部14との接続部から第1破砕面14aの頂点までの高さをいう。
これにより、第1破砕部14の第1破砕面14aから上部内底壁6aに加えられる圧力は、図2に矢印11で示したように第1破砕面14a全面にわたり略同じ方向(上向き)に向かって働く。結果、第1破砕部14の第1破砕面14a全面に渡って略均等に試料51の破砕が行われる。したがって、比較的細かな粒径となった試料51であっても逃がすことなく破砕処理を行うことが可能となる。
このことより、第1破砕面14aは、本体部12の直径に渡って形成されるのが望ましい。つまり、第1破砕部14と第1破砕面14aはこの場合一致する。しかし、第1破砕面14aが本体部12の直径より小さく、第1破砕部14が第1破砕面14aと本体部12を連結する連結部(図示はせず)を有していてもよい。
続いて、破砕容器2と破砕媒体10の本体部12との関係について図3を用いて説明する。図3は、破砕媒体10の本体部12と破砕容器2の高さ方向(図1の一点鎖線方向)の中央付近において切断した横断面図である。図3中において、二点鎖線で示した円は、破砕容器2の内径D1(図1を参照)に対して95%の大きさの外径を有する破砕媒体10aの本体部12aを示している。これに対して図1に示した破砕媒体10は斜線を施して実線で示されている。
図1の破砕媒体10の本体部12の外径D2は破砕容器2の内径D1の略半分の大きさ(破砕容器の内径の50%)に設定されている場合を示す。ここでは、これら2つの破砕媒体10、10aの破砕容器2内における動きを説明するために、何れも同じ当接位置20にて破砕容器2の内壁2aに当接した状態を示す。
先ず、実線で示した破砕媒体10に着目する。当接位置20を起点として隙間21を詰めるように破砕容器2内を内壁2aに沿って転がるとき、破砕媒体10における当接位置20に対する対極点P1はいわゆる円サイクロイド(内サイクロイド)の軌跡を描く。対極点P1は、矢印22の方向に移動する。本実施の形態では破砕媒体10の本体部12の外径D2は破砕容器2の約半分なので、矢印22の方向は破砕容器2の直径方向と略重なる。
これに対して、二点鎖線で示した破砕媒体10aに着目する。隙間21を詰めるように同様に紙面左側へ転がるときに、当接位置20の対極点P2が移動する向きは、図の上方に向けて小さくカーブした矢印23の向きとなる。
ここで、破砕媒体10又は10aと破砕容器2との間に試料51が噛み込まれる状態について考える。多くの場合、噛み込み状態が発生するのは、当接位置20の対極側に広がった最大幅の隙間24(図3において一点鎖線に沿った領域)が形成される位置である。これは、試料51が最も広い領域に嵌り込んだ場合、逃げ場となるスペースがなくなるからである。なお、これ以外にも、粒径の異なる試料51が複雑に組み合わさって噛み込みを生じるパターンが考えられる。しかし、以降は、最も典型的な例として、噛み込みを生じる試料51が1つのモデルについて説明する。
次に、上述の破砕媒体10と破砕媒体10aとの違いを考える。先ず、破砕媒体10の場合について考える。対極点P1と破砕容器2の内壁2aとの間に試料51が嵌り込んだ場合であっても、試料51と破砕媒体10とが接触して互いに押圧力(作用・反作用)を及ぼし合う方向(一点鎖線に沿った方向)は、矢印22の方向と直交する。したがって、破砕媒体10は動きやすい状態となっている。このため、試料破砕具1に振動が与えられている状態においては、たとえ試料51が破砕媒体10と破砕容器2との間に嵌り込んだとしても、離脱できる確率が高い。
これに対して、二点鎖線で示した破砕媒体10aの場合について考えると、試料51との接触点である対極点P2が移動する方向は矢印23の向きである。すなわち、破砕媒体10aが試料51を破砕容器2の内壁2a側へ押し付ける成分の力が生じる。このため、振動が与えられている場合であっても、振動により揺すられる破砕媒体10aによって試料51が破砕容器2の内壁2aへ押し付けられる。したがって、隙間24に嵌り込んだ試料51が離脱し難い状態となる。言い換えると、破砕媒体10aと内壁2aとの間に試料51が詰まり、破砕媒体10aの破砕容器2内での振動運動が、停止してしまう。
円サイクロイドの曲線は、二点鎖線で示した破砕媒体10aよりも外径が大きくなると、図3では矢印23の描くカーブよりもさらに上向きになる。つまり、破砕容器2の内壁2aへ向かう成分が増大する。したがって、破砕媒体10aの詰まりを回避するためには、できるだけ対極点P1、P2等の軌跡が試料51を破砕容器2の内壁2a側へ押し付ける方向へ向かわないような範囲内に、本体部12、12aの外径寸法を設定する必要がある。
この具体的な外径寸法の範囲については、破砕容器2の内径D1に対する破砕媒体10の外径D2(図1を参照)の大きさが70%未満(好ましくは65%以下)であれば、破砕容器2の内径D1と同じくらいの径を持つ試料51を入れて破砕しても、試料51による噛み込みが発生し難いことが判明した。
破砕媒体10の外径D2が破砕容器2の内径D1の50%よりも小さい場合については、上述の対極点P1の軌跡とは異なる。当接位置20を起点として破砕容器2の内壁2aに沿って破砕媒体10が転がるとき、当接位置20の対極となる箇所の描く軌跡は図3で見て下側寄りのカーブとなる。このため、噛み込みだけを考慮すると、より試料51の噛み込みが発生し難い状態となるので、上述の構成よりも有効であるように思われる。
しかし、本体部12の外径D2が破砕容器2の内径D1(図1を参照)の50%を下回ると、比較的粒径の大きい初期段階における試料51に対して破砕媒体10の相対的な質量が減少して衝突の際の衝撃力が小さくなる。つまり、破砕の効率が低下してしまう。特に試料51の硬度が高い場合は、破砕媒体10の質量不足は、著しい破砕効率の低下を招く。したがって、ある程度の衝撃力を維持しつつ、噛み込みを防止するためには、本体部12の外径D2は、破砕容器2の内径D1の少なくとも30%以上(好ましくは35%以上)を有しているのが望ましい。以上のことから破砕媒体10の本体部12の外径D2は、破砕容器2の内径D1の30%以上70%未満であるのがよい。
通常試料51は破砕媒体10より先に破砕容器2に入れられる。そして初期段階では、粒径の大きい試料51が大半を占めている。このため、試料51に直接接触する側の破砕部は集中して大きな衝撃力を及ぼすことのできる形状が望ましい。図1に示した破砕媒体10は、力を集中できるように第1破砕部14の第1破砕面14aに比べて第2破砕部16の第2破砕面16aの断面積が小さくなる(尖っている)ように設計されている。より好ましくは、第1破砕部14の第1破砕面14aに比べて第2破砕部16の第2破砕面16aの曲率が大きくなる(尖っている)ように設計されている。
また、初期段階における試料51に第2破砕部16を衝突させる機会を多くするために、第2破砕部16の当接可能な領域には、粒径の大きい試料51を多く留めておく必要がある。これに対して、本実施の形態に係る試料破砕具1では、破砕容器2と破砕媒体10との間に本体部12の外径D2のおよそ半分乃至倍程度の隙間が空いている(図1を参照)。すなわち、破砕媒体10との間に生じる摩擦などの影響は低減されるので、比較的質量の大きい試料51が容器本体4の下部内底壁4aへ落下し易く、溜まり易い構成となっている。
これに加えて、粒径がある程度大きいと、複雑な振動により回転及び往復運動を繰り返している破砕媒体10の側方をすり抜けて上方へ通過する確率が低下するので、粒径の大きい試料51の殆どは容器本体4の下部内底壁4aに集まる。したがって、効率良く初期段階の破砕処理を行うことができる。
次に、破砕処理が進むと、次第に粒径の小さい試料51の割合が増大する。このため、複雑な運動をする破砕媒体10の側方を通過して上方へ移動する試料51の量が増加する。試料51は、初期段階に比べて粒径が小さくなり、中程度になると質量も小さくなる。試料51の容器本体4内での分布位置は、破砕処理の初期段階に比べて、容器本体4の底よりも高い位置に推移する。これら中程度の粒径の試料51に対しては、初期段階の大粒径の試料51を破砕する場合に比べて小さい力で破砕を行うことができる。
このため、第2破砕部16の破砕作用のみならず本体部12の側面と破砕容器2の内壁2aとの間に挟まれた際の衝撃も破砕処理に有効に作用する。特に、本実施の形態に係る構成では、破砕媒体10と破砕容器2との間が大きく空いているので本体部12が側面方向へ向かう際のストロークも大きくなり、中程度の粒径の試料51も効率よく破砕することが可能である。
更に破砕が進み終段になると、細かい粒径の試料51の割合が増大する。これら細かい粒径の試料51は、質量が小さいことに加えて、破砕媒体10の側方をすり抜けるのが容易になるので、破砕容器2の更に上方への分布が増大する。上方の領域では、上述のように、広い面積を有する第1破砕部14の第1破砕面14aと上部内底壁6aとの間で一度に多くの数の試料51が効率よく破砕される。
以上のように構成することにより、破砕処理の初期段階から終段に至るまでの全ての段階において、破砕媒体10の各部位が担う役割が試料51の粒径に応じて分担され、効率良く破砕処理を行うことができる。
なお、図1および図2で示した破砕容器2は、上部内底壁6aと下部内底壁4aの曲率を同じとしたので、破砕媒体10は、第1破砕面14aを上部内底壁6a側に配置しても下部内底壁4a側に配置してもよい。ただし、試料51は破砕媒体10の曲率の大きな第2破砕面16aの側に配置する。
なお、本発明に係る破砕容器2では、上部内底壁6aと下部内底壁4aの曲率が異なる場合があってもよい。その場合は、いずれかの内底壁の曲率と第1破砕面14aの曲率を略同一とし、第2破砕面16aの曲率は第1破砕面14aの曲率より大きくする。また、第2破砕面16aに対向する内底壁の曲率は第2破砕面16aの曲率より小さくするのが好ましい。
図4は試料破砕装置50を側方から見た断面図を示している。この試料破砕装置50では、中央に略垂直に立設された回転軸54の上方に試料破砕具1を保持できる環状保持体52が備えられている。そして回転軸54と環状保持体52を含む振動部が形成されている。図4では、上述の試料破砕具1の外蓋8の下端が環状保持体52に係止して保持されている状態が示されている。そして、この外蓋8の上方は押圧板56によって押圧状態に保持され、固定ねじ58を用いて締結固定されている。
試料破砕装置50の振動部は、このように試料破砕具1を固定した状態で、環状保持体52に振動を与え、試料破砕具1に対して8の字往復運動を行わせることができる。なお、図4では、環状保持体52に1つの試料破砕具1を取り付けた状態が示されているが、複数の試料破砕具1を取り付けることも可能である。これにより、複数の破砕処理を同時に効率良く行うことが可能である。
なお、本発明に係る試料破砕具1は、図4で示すような8の字往復運動を行う破砕装置だけでなく、単に、試料破砕具を直線的な往復運動するだけの破砕装置で振動を与えても同様の効果を得ることができる。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態について図5を用いて説明する。なお、第1の実施の形態に示した構成と実質的に同一である構成については同一の符号を付して説明する。
本実施の形態に係る破砕媒体30と第1の実施の形態において図1に示した破砕媒体10とを比較すると、本体部12及び第1破砕部14については、同じ構成となっており、第2破砕部36の形状のみが異なっている。破砕媒体30の第2破砕部36は、接続部36bと第2破砕面36aの2つの形状の組合せにより形成されている。第1の実施の形態に係る破砕媒体10では、本体部12から第2破砕面16aに向かって次第に細くなるように形成され、なめらかに第2破砕面16aの曲面へと連続していた(図1を参照)。
同様に、本実施の形態に係る破砕媒体30においても、本体部12から下方に向かって次第に細くなるように円錐台状の接続部36bが形成されている。しかし、破砕媒体30では、接続部36bから先端側は、略球面に形成された第2破砕面36aが不連続に接続されている。この第2破砕面36aは少なくとも半球以上の球面により形成されている。なお、半球以上の球面とは、第2破砕面36aの中心が接続部36bの端部36beより、外側(図5の図面下側)にある形態をいう。
続いて、破砕処理時における図5の破砕媒体30の動作について図6を用いて説明する。図6は、図5の破砕媒体30の第2破砕部36の作用について示した図である。この図6では、破砕媒体30の2つの状態が実線及び二点鎖線で示されている。このうち、破砕容器2と略平行になった状態を実線で示した破砕媒体30は、自重の殆ど全てが衝突エネルギーとなって試料51に及ぼされる。
この第2破砕面36aは、図1に示した破砕媒体10の第2破砕面16aと同様に、第1破砕面14aよりも曲率が大きくなるように形成されているので、第1の実施の形態の場合と同様に、比較的大きな衝撃力を要する初期段階の粒径の大きい試料51を効率良く破砕することができる。
また、図6において二点鎖線で示したように破砕媒体30の姿勢が傾いた場合であっても、第2破砕面36aが略半球状に形成されているので、試料51に対して当接する部分は、同様に球面の一部となる。これにより、略一定の状態で第2破砕部36を試料51に当接させることができるので、破砕効率に大きな変化を生じさせることなく安定して破砕処理を行うことが可能となる。
以上のように、本実施の形態に係る破砕媒体30は、図1の破砕媒体10と同様に、破砕対象となる粒径の違いに応じて各部の役割を分担し、各部で同時に効率良く破砕処理をできることに加えて、姿勢が傾いた場合においても、比較的粒径の大きい試料の破砕を安定的に維持することができる。
次に、本実施の形態に係る試料破砕具1aと、図8に示したような従来の試料破砕具101とを比較した実験結果について説明する。
実験では、目開き寸法の異なる4つの篩いを用いて、破砕処理後の試料の粒度分布が調べられた。この結果を表1に示す。
表1は、本実施の形態において図6に示した破砕媒体30を備えた試料破砕具1a(実施例である。)と、図8に示した従来の試料破砕具101(比較例である。)とを用いてそれぞれ破砕処理を行った後の試料の各粒度ごとの回収重量〔g〕を示している。なお、共に破砕容器の内径に対して破砕媒体の外径は50%であった。篩いには目開き寸法が500μm、250μm、100μm及び75μmの4種類のものが用いられ、目が粗い側から細かい側へ向かって順に篩い番号1から4が付されている。また、4つの篩いの何れにも残らなかったものを受ける器を便宜的に目開き寸法0μmの篩い(篩い番号5)として示している。なお、それぞれの破砕処理には共に約21gの試料が用いられている。この結果を図7の粒度分布図として示す。
図7を参照して、図7(a)は第2の実施の形態に係る図6の破砕媒体30を備えた試料破砕具1aによる破砕処理後の粒度分布を示している。また、図7(b)は図8に示した従来の試料破砕具101による破砕処理後の粒度分布を示している。横軸には目の粗い側から細かい側へ順に篩い目番号1から5として表わし、これら篩いによるそれぞれの試料の回収重量〔g〕を縦軸に表わしている。
これら図7(a)、(b)を比較すると、最も顕著な特徴として認められるのは、粒径の大きな残留試料の量の違いである。すなわち、本発明の試料破砕具1aの方では、図7(a)に表れているように、500μm以上の粒径の試料が全く残っていないのに比べて、従来の試料破砕具101では、図7(b)に表れているように500μmの試料は4.6gの残留がある。
実際には、この残留試料は大きな塊として残留したものであって、十分に粉砕されなければならない試料の量を大幅に低減した結果となっている。250μmの粒度の分布についても同様の傾向が見られ、図7(a)の分布図では2.55gしか残留していないのに比べて、図7(b)の分布図では3.82gの残留が確認できる。
以上のように、本実施の形態に係る試料破砕具1aによれば、粒径100μmの試料の残留が僅かに目立つものの、殆どが75μmよりも小さい粒径にまで粉砕されている。また、上述のように、試料破砕具1a、試料破砕具101共に、約21gの試料を破砕処理している。これに対して、75μmよりも小さい粒径の試料51に着目すると、従来の試料破砕具101では5g強の試料を回収できたのに比べて、本実施の形態に係る試料破砕具1aでは略2倍の約10gの試料を回収することができており、顕著な効果の違いが確認できる。
なお、実施の形態1では、破砕媒体10の第1破砕部14の第1破砕面14aと上部内底壁6aの曲率が略同一の場合を説明した。しかし、破砕媒体10の上下を逆転させ、第1破砕部14の第1破砕面14aの曲率が、下部内底壁4aの曲率と略同一としてもよい。
また、上記実施の形態では、破砕容器の蓋体が、密閉蓋と外蓋とで構成されている例を示したが、これに限らず、1つの蓋でも構わない。
上記実施の形態では、試料破砕具は、試料破砕装置に脱着可能に取り付けられる構成を例として示したが、一体に構成されていても構わない。
上記実施の形態では、破砕媒体の本体部が円筒状に形成されている構成を例として示したが、これに限らない。例えば、一部において溝が形成されていても、全体として略円筒状に形成されていれば、同様に、破砕容器の内壁に沿って本体部の特定点が円サイクロイドの軌跡を描いて転がることができ、噛み込みを防止することが可能である。
本発明に係る試料破砕具及び試料破砕装置は、試料の成分分析の前処理工程で使用することができ、硬度が低いものから高いものまで、試料の破砕に広く使用することができる。
1、1a 試料破砕具
2 破砕容器
2a 内壁
2b 開口部
4 容器本体
4a 下部内底壁
6 密閉蓋
6a 上部内底壁
6b Oリング
8 外蓋
10、10a、30 破砕媒体
12、12a 本体部
14 第1破砕部
14a 第1破砕面
14c、16c 破砕面の断面積
14h 突出高さ
16 第2破砕部
36 第2破砕部
16a 第2破砕面
36a 第2破砕面
20 当接位置
21 隙間
11、22、23 矢印
24 隙間
36b 接続部
36be 接続部の端部
50 試料破砕装置
51 試料
52 環状保持体
54 回転軸
56 押圧板
58 固定ねじ
D1 内径
D2 外径
L 長さ
P1 対極点
P2 対極点

Claims (5)

  1. 有底円筒状の容器本体と、前記容器本体の開口部を密閉する蓋体を有する破砕容器と、
    前記破砕容器内に試料と共に封入される破砕媒体を有し、8の字往復振動される試料破砕具であって、
    前記破砕容器の両端の内底壁は曲面で構成され、
    前記破砕媒体は、
    円筒形の本体の一端に前記破砕容器の一方の内底壁に対向して配置される第1破砕面および他端に前記破砕容器の他方の内底壁に対向し前記第1破砕面より曲率の大きな第2破砕面を有し、
    前記第1破砕面と第2破砕面間の最も長い距離が前記破砕容器の内径よりも長く、
    前記本体の外径は、前記破砕容器の内径の30%以上70%未満であり、
    前記第1破砕面の曲率は、対向する前記破砕容器の前記一方の内底壁の曲率以上であり、
    前記第2破砕面の断面積は、前記第1破砕面の断面積より小さく、
    前記第2破砕面の曲率は、対向する前記他方の内定壁の曲率よりも大きいことを特徴とする試料破砕具。
  2. 前記蓋体の内側に密閉蓋が設けられることを特徴とする請求項1に記載された試料破砕具。
  3. 前記破砕容器の両端の内底壁が共に同じ曲率の曲面で構成されたことを特徴とする請求項1または2の何れかの請求項に記載された試料破砕具。
  4. 前記第2破砕面は、前記本体部から前記第2破砕面に向けて細くなるように形成された略円錐台の接続部と、前記接続部の下側に連続する前記本体部の外径よりも小さい略半球状の破砕端部とから構成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1の請求項に記載された試料破砕具。
  5. 請求項1乃至4の何れかの請求項に記載された前記試料破砕具と、
    前記試料破砕具を振動させる振動部を有することを特徴とする試料破砕装置。
JP2014020755A 2014-02-05 2014-02-05 試料破砕具及び試料破砕装置 Active JP6289924B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014020755A JP6289924B2 (ja) 2014-02-05 2014-02-05 試料破砕具及び試料破砕装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014020755A JP6289924B2 (ja) 2014-02-05 2014-02-05 試料破砕具及び試料破砕装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015147170A JP2015147170A (ja) 2015-08-20
JP6289924B2 true JP6289924B2 (ja) 2018-03-07

Family

ID=53891014

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014020755A Active JP6289924B2 (ja) 2014-02-05 2014-02-05 試料破砕具及び試料破砕装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6289924B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111141550B (zh) * 2020-02-24 2022-06-28 吕梁学院 一种用于农产品微生物检测的取样装置

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5624950U (ja) * 1979-07-30 1981-03-06
US6880771B2 (en) * 2002-02-01 2005-04-19 Monsanto Technology Llc Axially reciprocating tubular ball mill grinding device and method
JP4100567B2 (ja) * 2003-09-12 2008-06-11 安井器械株式会社 破砕装置
JP2005177606A (ja) * 2003-12-19 2005-07-07 Airaa Chino:Kk 細胞破砕装置
JP2008023504A (ja) * 2006-07-25 2008-02-07 Michio Shibatani 磁気破砕方法及び磁気破砕装置とそれに用いる破砕媒体
JP2008232674A (ja) * 2007-03-16 2008-10-02 National Research Institute Of Police Science Japan 毛髪中に蓄積された化学物質の抽出方法と分析方法
JP2010194397A (ja) * 2009-02-23 2010-09-09 Yasui Kikai Kk 試料破砕具
TWM417958U (en) * 2011-07-07 2011-12-11 Rega Biotechnology Inc Portable grinder

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015147170A (ja) 2015-08-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6665118B2 (ja) 粉末生成物の製造方法
KR101915539B1 (ko) 미세칩 선별용 원형 시브 장치
JP6289924B2 (ja) 試料破砕具及び試料破砕装置
CN212189393U (zh) 一种矿用螺旋筛板
JP2022543031A (ja) 分離デバイス及び動作方法
JP2014509560A (ja) 電気力学的な破砕プラントのための電極装置
CN211160018U (zh) 一种干法脱酸系统中小苏打研磨装置
KR20140056813A (ko) 싸이클론 분리기
CN215613149U (zh) 一种高效细分筛
WO2015184102A1 (en) Method of ball milling aluminum metaphosphate
JP2006312168A (ja) 粉砕機
JP2010194397A (ja) 試料破砕具
CN208679325U (zh) 一种具有筛分功能的矿用破碎机
US3545688A (en) Vibration mill
GB1134640A (en) Self-cleaning vibratory separators
CN101607222A (zh) 锤片粉碎机
JP2005177606A (ja) 細胞破砕装置
US9669412B2 (en) Micronizing device for fluid jet mills
RU2193447C2 (ru) Центробежный конусный измельчитель
RU139262U1 (ru) Вибрационный грохот
US6656027B2 (en) Grinding machine
CN210701140U (zh) 一种粉末筛分系统
RU2628574C1 (ru) Молотковая дробилка
JP2016221583A (ja) 研磨材分級装置
CN220697485U (zh) 一种分级筛选装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160905

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170427

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170516

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170718

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170905

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20171106

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171227

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180116

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180207

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6289924

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250