JP6288554B2 - 非接触式浮上搬送装置 - Google Patents
非接触式浮上搬送装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6288554B2 JP6288554B2 JP2014048007A JP2014048007A JP6288554B2 JP 6288554 B2 JP6288554 B2 JP 6288554B2 JP 2014048007 A JP2014048007 A JP 2014048007A JP 2014048007 A JP2014048007 A JP 2014048007A JP 6288554 B2 JP6288554 B2 JP 6288554B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- swirl
- swirl flow
- gas
- transport
- swirling
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 238000005339 levitation Methods 0.000 title claims description 46
- 230000032258 transport Effects 0.000 claims description 123
- 238000002347 injection Methods 0.000 claims description 23
- 239000007924 injection Substances 0.000 claims description 23
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 20
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 14
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 10
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 description 10
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 6
- 239000011521 glass Substances 0.000 description 5
- 239000004973 liquid crystal related substance Substances 0.000 description 5
- 230000009471 action Effects 0.000 description 3
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 3
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 3
- 239000000758 substrate Substances 0.000 description 3
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 2
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 2
- 239000000463 material Substances 0.000 description 2
- 238000000465 moulding Methods 0.000 description 2
- 230000008859 change Effects 0.000 description 1
- 238000005520 cutting process Methods 0.000 description 1
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 230000003292 diminished effect Effects 0.000 description 1
- 238000005553 drilling Methods 0.000 description 1
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 1
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 1
- 230000000149 penetrating effect Effects 0.000 description 1
- 239000004033 plastic Substances 0.000 description 1
- 230000004044 response Effects 0.000 description 1
- 238000009751 slip forming Methods 0.000 description 1
- 230000007480 spreading Effects 0.000 description 1
- 238000003892 spreading Methods 0.000 description 1
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01L—SEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
- H01L21/00—Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
- H01L21/67—Apparatus specially adapted for handling semiconductor or electric solid state devices during manufacture or treatment thereof; Apparatus specially adapted for handling wafers during manufacture or treatment of semiconductor or electric solid state devices or components ; Apparatus not specifically provided for elsewhere
- H01L21/677—Apparatus specially adapted for handling semiconductor or electric solid state devices during manufacture or treatment thereof; Apparatus specially adapted for handling wafers during manufacture or treatment of semiconductor or electric solid state devices or components ; Apparatus not specifically provided for elsewhere for conveying, e.g. between different workstations
- H01L21/67784—Apparatus specially adapted for handling semiconductor or electric solid state devices during manufacture or treatment thereof; Apparatus specially adapted for handling wafers during manufacture or treatment of semiconductor or electric solid state devices or components ; Apparatus not specifically provided for elsewhere for conveying, e.g. between different workstations using air tracks
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65G—TRANSPORT OR STORAGE DEVICES, e.g. CONVEYORS FOR LOADING OR TIPPING, SHOP CONVEYOR SYSTEMS OR PNEUMATIC TUBE CONVEYORS
- B65G49/00—Conveying systems characterised by their application for specified purposes not otherwise provided for
- B65G49/05—Conveying systems characterised by their application for specified purposes not otherwise provided for for fragile or damageable materials or articles
- B65G49/06—Conveying systems characterised by their application for specified purposes not otherwise provided for for fragile or damageable materials or articles for fragile sheets, e.g. glass
- B65G49/063—Transporting devices for sheet glass
- B65G49/064—Transporting devices for sheet glass in a horizontal position
- B65G49/065—Transporting devices for sheet glass in a horizontal position supported partially or completely on fluid cushions, e.g. a gas cushion
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Computer Hardware Design (AREA)
- Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
- Power Engineering (AREA)
- Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
Description
また、従来の非接触搬送装置では、被搬送物と搬送面との間に形成される間隙空間内で送り出された旋回流が滞留して淀み、この淀んだ旋回流が過剰に送り出されると搬送方向への搬送抵抗となる場合があるという問題があった。
すなわち、左右一対の旋回流形成部における路幅方向の両外側では、双方の旋回流が放射方向へ分散されて旋回流作用力が小さくなるが、左右一対の旋回流形成部の相互間では、双方の旋回流が搬送路面と被搬送物との間に形成される隙間空間で滞留すること無く気体受入凹部に淀みなく流れ込んで搬送方向の前方域への流路が形成されるため、気体受入凹部の大きさによっては、気体受入凹部における旋回流作用力が左右一対の旋回流形成部における路幅方向の両外側でそれぞれ生じる旋回流作用力より大きくなり、被搬送物に対して面摩擦によって伝わる力は、搬送方向の後方域へ向かって作用する旋回流作用力よりも搬送方向の前方域へ向かって作用する旋回流作用力の方が大きくなるため、接触式の駆動機構を付設することなく非接触状態で被搬送物を搬送方向の前方域へ向かって円滑に搬送させることができる。
すなわち、単に、搬送方向へ気体の力を被搬送物に対して付加しているのではなく、被搬送物を旋回流形成部側へ吸引して引き寄せようとする力が作用している状態で前述した旋回流作用力を被搬送物に対して付加しているため、確実に旋回流作用力による搬送力を被搬送物へ伝えることができる。
さらに、搬送方向から視た気体受入凹部の断面積が大きい程、気体受入凹部に流れ込む旋回流の流量が多くなるため、搬送方向の前方域への搬送力を大きくすることができる。
すなわち、搬送方向から視た気体受入凹部の断面積の大小を調整すると気体受入凹部に流れ込む旋回流の流量が変化するため、搬送方向の前方域への搬送力を調整することができる。
また、搬送方向から視た気体受入凹部の断面積などによっては、搬送方向の前方域へ向かって作用する旋回流作用力の大きさと搬送方向の後方域へ向かって作用する旋回流作用力の大きさとの大小関係が維持されたまま搬送方向の前方域へ向かって作用する旋回流作用力の大きさが変化するため、搬送方向の前方域への搬送力を調整することができる。
また、旋回流形成部の具体的な構造については、空気などの気体から旋回流を形成するものであれば如何なるものであっても何ら構わない。例えば、旋回流形成部の気体噴射口から噴射された気体が、旋回方向へ案内する案内凹所の深さ3〜10mm程度の周側壁に沿って流れることで旋回流を形成するものでもよい。平面視の案内凹所の形状としては如何なるものであっても何ら構わない。この案内凹所の具体的な形状は、例えば、円形状、環状、楕円形状、多角形状、円形状に切り欠き部が形成された形状などでも良く、更に具体的には、鍔付きの円形カップ状のものがより好ましい。
また、周側壁を備えた案内凹所内に吸気口とファンとを設けて、ファンが回転することで周側壁で囲繞された案内凹所内から上方へ向かう旋回流を形成するものでも良い。
そして、本発明における旋回流形成部の具体的な配列形態については、前述したように、左右一対の旋回流形成部にそれぞれ設定された旋回流の旋回方向が、左右一対の旋回流形成部で被搬送物に作用して搬送方向の前方域に向かう旋回流作用力と搬送方向の後方域に向かう旋回流作用力との相対的な差に基づいて被搬送物の搬送方向を方向付けし、旋回流の旋回力を活用して被搬送物を浮上させつつ搬送させることが可能な浮上搬送機構を構築するものであれば如何なる配列形態であっても良い。旋回流形成部が、搬送路面の路幅方向で左右相互に離間して一対のみ配設された配列形態、あるいは、搬送路面の路幅方向で左右相互に離間して一対配設されるとともに搬送路面の搬送方向で前後相互に離間して複数配設された配列形態のいずれであっても何ら構わない。
さらに、本発明では、搬送路面の路幅方向で左右相互に離間する一対の旋回流形成部が、搬送方向で同じ位置関係で配列されても良く、搬送方向で互いにずれた位置関係で配列されても良い。
そして、本発明で採用する気体受入凹部の具体的な形状構造については、左右一対の旋回流形成部の相互間で搬送方向に延在する気体合流領域内に設けられて左右一対の旋回流形成部からそれぞれ旋回流として溢出して合流する気体を受け入れるものであれば如何なる形状構造のものであっても良く、たとえば、搬送路面より低位置に存在する気体受入凹部の底面部分が搬送路面の裏面側に向けて開放されているもの、あるいは、搬送路面より低位置に存在する気体受入凹部の底面部分が開閉自在に形成されているものであっても良く、前者の場合には、気体受入凹部が開放されていないときと比べて搬送方向の前方域へ向かって作用する旋回流作用力を大きくして搬送力を増加させることが可能であり、後者の場合には、搬送方向の前方域へ向かって作用する旋回流作用力の大きさと搬送方向の後方域へ向かって作用する旋回流作用力の大きさとの大小関係を変えて被搬送物の移動方向を切り替えることが可能である。
また、気体受入凹部の具体的な設置形態については、左右一対の旋回流形成部の相互間で搬送方向に延在する気体合流領域内に設けられていれば良く、たとえば、左右一対の旋回流形成部の相互間のやや前方域、中間域、やや後方域のいずれか、あるいは、これらのいずれかを少なくとも組み合わせて一体化した領域内に設置されて左右一対の旋回流形成部からそれぞれ旋回流として溢出して合流する気体を受け入れ可能となるものであれば良い。
そして、本発明における搬送路面は、平坦であることが重要であり、この平坦な搬送路面の加工精度が高ければ被搬送物のより安定した搬送状態が得られることは言うまでもない。また、必要に応じて、旋回流形成部から溢出された気体が路幅方向の両側縁から過度に漏出することを抑制するとともに被搬送物を搬送方向へ誘導規制するために、ガイド板を搬送路面の両側縁に設けるのも良い。
なお、本発明の非接触式浮上搬送装置によって浮上搬送させる被搬送物としては、例えば、ガラス、プラスチック、金属などの素材からなる薄板状のものであり、特に好適な被搬送物としては、太陽電池用フラットパネルや携帯電話、液晶テレビ、パソコン用液晶モニターなどに用いる0.1乃至0.5mm程度のディスプレイ用ガラス基板である。
ここで、図1は、本発明の第1参考例の非接触式浮上搬送装置100を示す斜視図であり、図2は、図1の符号2の箇所の旋回流形成部130Aを示す拡大斜視図であり、図3は、本発明の旋回流形成部130A、130Bによる旋回流Rおよび下方へ引き寄せようとする力Dが発生する原理を示す図であり、図4は、参考として気体受入凹部を設けていない構成の旋回流作用力を示す参考図であり、図5は、図1の符号5から視た拡大平面図であって第1参考例において搬送力が発生する原理を示す図である。
具体的に、非接触式浮上搬送装置100は、ベース部110と、このベース部110と支持する機台フレーム120とを備えている。
そして、ベース部110における被搬送物Cと対向する搬送路面111には、樹脂成型加工してなる鍔付きの円形カップ状の旋回流形成部130A、130Bが、搬送路面111の路幅方向Sで左右相互に離間して一対、すなわち、一組のみ配設されている。
本参考例では、旋回流形成部130A、130Bが、搬送路面下に設けられて搬送路面上に開口する有底の案内凹所131の周側壁131aと、この周側壁131aの接線方向から周側壁131aで囲繞される旋回形成空間領域内へ気体としての空気を噴射して旋回流Rを発生させる気体噴射口132とを備えている。
図2に示すように、旋回流形成部130A(130B)は、空気を旋回方向へ案内する案内凹所131と、この案内凹所131を囲繞する円筒状の周側壁131aに沿って空気をそれぞれ噴射する2つの気体噴射口132とを有している。
本参考例の場合には、これら2つの気体噴射口132が、案内凹所131を囲繞する円筒状の周側壁131aを2分する位置に設けられており、旋回流Rを確実かつ安定して発生させるようになっている。
ここで、旋回流形成部130Aの構造と、旋回流形成部130Bの構造との関係は、旋回流形成部130Aおよび130B間のT軸方向(被搬送物Cの搬送方向)の仮想中心線を基準とした線対称の関係であり、旋回流形成部130A、130Bでそれぞれ発生する旋回流Ra、Rbの旋回方向(図4、図5参照)が、搬送路面111の路幅方向Sで相互に逆方向に設定されている。
なお、本参考例では、旋回流形成部130A、130Bを構成する樹脂成型加工してなる鍔付きの円形カップ状の部材は、ベース部110と別部材で形成されてベース部110に嵌め込まれているが、ベース部110自体に一体的に形成されていてもよい。
そして、気体受入凹部140は、左右一対の旋回流形成部130A、130Bからそれぞれ旋回流Ra、Rbとして溢出して合流する空気を受け入れるために、搬送方向Tに向かって細長の矩形状凹部を呈するように構成されている。
また、機台フレーム120は、水平方向に対するベース部110の姿勢を調整自在に設けられ、本参考例では、ベース部110の搬送路面111の設置姿勢が水平となるように調整されている。
前述した旋回流形成部130A(130B)の気体噴射口132から空気が噴射されると、噴射された空気が案内凹所131の周側壁131aに沿って流れ、案内凹所131内で旋回流Rが連続的に継続して形成される。
そして、空気が、気体噴射口132から順次噴射されるので、案内凹所131内から連続的に発生してくる旋回流Rは、被搬送物C側に向かって上方へ移動し溢出する。
この際、旋回流Rが案内凹所131の周側壁131aから上方へ移動し、案内凹所131の周側壁131aから離れるため、溢出した旋回流Rの遠心力により旋回流Rの旋回半径が旋回流Rの旋回中心を基準に拡大する。
つまり、旋回流Rが放射方向へ広がりながら旋回する。
そして、旋回流Rの旋回中心近傍の空気が放射方向へ引っ張られるようにして、旋回流Rの旋回中心近傍の気圧が下がり旋回流Rの旋回部分に生じる気圧と比べて相対的に低くなる。
そのため、被搬送物Cに対して負圧が作用して被搬送物Cを下方の旋回流形成部130A(130B)側へ吸引して引き寄せようとする力Dが発生する。
この引き寄せようとする力Dと被搬送物Cを溢出した旋回流Rで浮上させようとする力とが釣り合って、被搬送物の浮上位置に被搬送物Cが保持される。
図4の参考図では、旋回流形成部130A、130Bが、搬送路面111の路幅方向Sで左右相互に離間して一対配設されている。
なお、U軸が示すのは、浮上方向(鉛直方向)である。
さらに、旋回流形成部130A、130Bでそれぞれ発生する旋回流Ra、Rbの旋回方向が、搬送路面111の路幅方向Sで相互に逆方向に設定されている。
同様に、図4中の右側の旋回流形成部130Bの旋回流Rbが案内凹所131外に出た際、T軸矢印の方向と逆方向に作用する旋回流Rbの旋回流作用力をfb1、T軸矢印の方向に作用する旋回流Rbの旋回流作用力をfb2とする。
そして、fa1、fb1の和であり、搬送方向Tの後方域(T軸矢印の方向と逆方向域)へ作用する旋回流作用力をF1とし、fa2、fb2の和であり、搬送方向Tの前方域(T軸矢印の方向域)へ作用する旋回流作用力をF2とする。
他方、左右一対の旋回流形成部130A、130Bにおける路幅方向の両外側111bでは、双方の旋回流Ra、Rbが相互に干渉したりしないため、旋回流Ra、Rbの旋回力、すなわち、旋回流作用力fa2、fb2が減殺されない。
その結果、左右一対の旋回流形成部130A、130Bの相互間で搬送方向Tの後方域(T軸矢印の方向と逆方向)へ作用する旋回流Ra、Rbの旋回流作用力F1に対して、左右一対の旋回流形成部130A、130Bの路幅方向の両外側で搬送方向Tの前方域(T軸矢印の方向)へ作用する旋回流Ra、Rbの旋回流作用力F2が相対的に大きくなる。
さらに、被搬送物Cを吸引して下方の旋回流形成部130A、130B側へそれぞれ引き寄せようとする力Dに起因して生じる面摩擦によって被搬送物Cに伝わる力は、搬送方向Tの後方域(T軸矢印の方向と逆方向)へ向かって作用する旋回流Ra、Rbの旋回流作用力F1よりも搬送方向Tの前方域(T軸矢印の方向)へ向かって作用する旋回流Ra、Rbの旋回流作用力F2の方が大きくなる。
つまり、左右一対の旋回流形成部130A、130Bが、旋回流Ra、Rbの旋回力を活用して被搬送物Cを非接触で浮上させつつ搬送する。
この際、ただ単に、搬送する方向へ空気の力を被搬送物Cに対して付加しているのではなく、上述した負圧による引き寄せようとする力Dが被搬送物Cに対して作用した状態で、搬送する方向への旋回流作用力F1、F2を付加しているため、旋回流作用力F1、F2の相対的な差として搬送力が被搬送物Cへ確実に伝えられる。
ここで、図4の参考図と同様、図5中の左側の旋回流形成部130Aの旋回流Raが案内凹所131外に出た際、T軸矢印の方向と逆方向に作用する旋回流Raの旋回流作用力をfa1、T軸矢印の方向に作用する旋回流Raの旋回流作用力をfa2とする。
また、図5中の右側の旋回流形成部130Bの旋回流Rbが案内凹所131外に出た際、T軸矢印の方向と逆方向に作用する旋回流Rbの旋回流作用力をfb1、T軸矢印の方向に作用する旋回流Rbの旋回流作用力をfb2とする。
そして、fa1、fb1の和であり、搬送方向Tの前方域(T軸矢印の方向と逆方向域)へ作用する旋回流作用力をF1とし、fa2、fb2の和であり、搬送方向Tの後方域(T軸矢印の方向域)へ作用する旋回流作用力をF2とする。
他方、左右一対の旋回流形成部130A、130Bの間で旋回流Ra、Rbが気体受入凹部140に流れ込んで搬送方向Tの前方域(T軸矢印の方向と逆方向域)への流路が形成されて気体受入凹部140の大きさによっては気体受入凹部140における旋回流Ra、Rbの旋回流作用力F1が路幅方向Sで隣り合う二つの旋回流形成部130A、130Bの路幅方向外側111bにおける旋回流Rの旋回流作用力F2より大きな関係となる。
したがって、搬送力を受けて被搬送物Cは、T軸矢印の方向と逆方向へ移動する。
つまり、気体受入凹部140を設けていない構成(図4参照)と比べて搬送時の移動方向が逆向きの関係となる。
本参考例の気体受入凹部140の大きさは、この関係を満たす十分な大きさであるものとする。
つまり、気体受入凹部140を設けても必ず搬送時の移動方向が図4の参考図の例と逆向きの関係になるわけではなく、例えば、搬送方向Tから視た断面積を徐々に大きくすると、旋回流作用力F1と旋回流作用力F2とが釣り合うときがある。
そして、釣り合ったときよりも搬送方向Tから視た断面積が大きければ、図4の参考図の例と逆向きの関係になる。
この場合、気体受入凹部140に入ってきた旋回流Ra、Rbの空気の十分な逃げ場ができて空気の流れが妨げられない。
つまり、気体受入凹部140が開放されていないときと比べて搬送方向Tの前方域(T軸矢印の方向と逆方向域)へ向かって作用する旋回流Ra、Rbの旋回流作用力F1が大きくなり搬送力が増加する。
これにより、気体解放孔150が過剰に滞留する空気の逃げ場となり、旋回流形成部130A、130Bから順次溢出してくる空気の流れが妨げられない。
つまり、気体解放孔150が設けられていないときと比べて搬送方向Tの前方域および後方域へ向かって作用する旋回流Ra、Rbの旋回流作用力を大きくするとともにその相対的な差も大きくして搬送力を増加させる。
これにより、旋回流形成部130A、130Bを付け替えるだけで旋回流Rによる旋回力の強さが変更可能となる。
例えば、気体噴射口132の孔の大きさが変わることにより旋回流Rによる旋回力の強さが変わり、被搬送物Cの搬送速度を自在に調整することが可能となる。
ここで、図6は、本発明の第2参考例の非接触式浮上搬送装置200を示す斜視図であり、図7は、図6の符号7から視た平面図である。
第2参考例の非接触式浮上搬送装置200は、第1参考例の非接触式浮上搬送装置100の旋回流形成部130A、130Bの配置数および配列形態を変更したものであり、多くの要素について第1参考例の非接触式浮上搬送装置100と共通するので、共通する事項については詳しい説明を省略し、下2桁が共通する200番台の符号を付すのみとする。
さらに、旋回流形成部230A、230Bでそれぞれ発生する旋回流Ra、Rbの旋回方向が、搬送路面211の路幅方向Sで相互に逆方向に設定されているとともに搬送路面211の搬送方向Tで相互に同一方向に設定されている。
これにより、上述した第1参考例と同様の効果を得ることができる。
さらに、搬送方向Tに配列された複数組の旋回流形成部230A、230Bで生じた旋回流Ra、Rbのそれぞれが被搬送物Cに対して搬送方向Tへの旋回流作用力F1、F2を作用する。そして、旋回流作用力F1、F2の相対的な差として搬送力が被搬送物Cに作用する。
ここで、図8(A)は、本発明の第1実施例において気体受入凹部340の搬送路面311より底側が閉塞しているときに搬送力が発生する原理を示す図であり、図8(B)は、気体受入凹部340の搬送路面311より底側が開放しているときに搬送力が発生する原理を示す図である。
図8(A)に示すように、開閉切り替え手段360によって搬送路面311より低位置に存在する気体受入凹部340の底面部分が閉塞された状態になっている。
他方、左右一対の旋回流形成部330A、330Bの路幅方向外側311bでは、双方の旋回流Ra、Rbが相互に干渉したりしないため、旋回流Ra、Rbの旋回流作用力fa2、fb2は減殺されない。
さらに、前述した引き寄せようとする力Dに起因して生じる面摩擦によって被搬送物Cに伝わる力はT軸の矢印と逆方向へ向かって作用する旋回流Ra、Rbの旋回流作用力F1よりもT軸の矢印方向へ向かって作用する旋回流Ra、Rbの旋回流作用力F2の方が大きくなる。
したがって、搬送力を受けて被搬送物Cは、T軸の矢印方向へ移動する。
すると、左右一対の旋回流形成部330A、330Bの間の中央部分側311aでは、気体受入凹部340に入ってきた旋回流Ra、Rbの空気の十分な逃げ場ができて空気の流れが妨げられなくなり、気体受入凹部340が閉塞されたときと比べて、T軸の矢印と逆方向へ向かって作用する旋回流Ra、Rbの旋回流作用力F1が大きくなり搬送力が増加する。
つまり、旋回流Ra、Rbの旋回流作用力fa1、fb1が減殺されない、または、減殺される程度が小さい。
さらに、前述した引き寄せようとする力Dに起因して生じる面摩擦によって被搬送物Cに伝わる力はT軸の矢印方向へ向かって作用する旋回流Ra、Rbの旋回流作用力F2よりもT軸の矢印と逆方向へ向かって作用する旋回流Ra、Rbの旋回流作用力F1の方が大きくなる。
したがって、搬送力を受けて被搬送物Cは、T軸の矢印と逆方向へ移動する。
ここで、図9(A)〜図9(C)は、本発明の第3参考例の気体受入凹部440a〜440cのバリエーションを示す平面図である。
第3参考例の非接触式浮上搬送装置400は、第1参考例の非接触式浮上搬送装置100の気体受入凹部140の形状や配置を変更したものであり、多くの要素について第1参考例の非接触式浮上搬送装置100と共通するので、共通する事項については詳しい説明を省略し、下2桁が共通する400番台の符号を付すのみとする。
気体受入凹部440aは、左右一対の旋回流形成部430A、430Bのそれぞれの中心を結ぶ仮想線上に配設されていなくても、その近傍に配設されていれば上述した第1参考例と同様の作用効果を得ることができる。
気体受入凹部440bは、平面視で搬送方向Tに長尺な楕円形に形成されている。
この場合も上述した第1参考例と同様の作用効果を得ることができる。
気体受入凹部440cは、平面視で円形に形成され、路幅方向Sで隣り合う二つの旋回流形成部430A、430Bのそれぞれの中心を結ぶ線に対して搬送方向Tでずれた位置に配設されている。
この場合も上述した第1参考例と同様の作用効果を得ることができる。
110、 210、 410 ・・・ベース部
111、 211、 311、 411 ・・・搬送路面
120、 220 ・・・機台フレーム
130A、230A、330A、430A・・・旋回流形成部
130B、230B、330B、430B・・・旋回流形成部
131、 231、 331、 431 ・・・案内凹所
132 ・・・気体噴射口
240、 340、 440 ・・・気体受入凹部
150、 250 ・・・気体解放孔
360 ・・・開閉切り替え手段
A ・・・気体合流領域
C ・・・被搬送物
D ・・・下方へ引き寄せようとする力
F1 ・・・T軸矢印の方向と逆方向へ作用する旋回流作用力
fa1、fa2 ・・・一方の旋回流による旋回流作用力
F2 ・・・T軸矢印の方向へ作用する旋回流作用力
fb1、fb2 ・・・他方の旋回流による旋回流作用力
R ・・・旋回流
S ・・・路幅方向
T ・・・搬送方向
U ・・・浮上方向
Claims (5)
- 気体からなる旋回流を発生させる旋回流形成部が被搬送物を搬送する平坦な搬送路面に配設され、前記旋回流形成部から順次溢出してくる旋回流を被搬送物の底面と搬送路面との間隙に介在させて被搬送物を浮上させるとともに前記旋回流の旋回力によって生じる搬送力で被搬送物を搬送する非接触式浮上搬送装置であって、
前記旋回流形成部が、前記搬送路面の路幅方向で左右相互に離間して一対配設され、
前記旋回流形成部でそれぞれ発生する旋回流の旋回方向が、前記搬送路面の路幅方向で相互に逆方向に設定され、
前記左右一対の旋回流形成部からそれぞれ旋回流として溢出して合流する気体を受け入れる気体受入凹部が、前記左右一対の旋回流形成部の相互間で搬送方向に延在する気体合流領域内に設けられており、
前記搬送路面より低位置に存在する気体受入凹部の底面部分が、開閉自在に形成されていることを特徴とする非接触式浮上搬送装置。 - 前記旋回流形成部が、前記搬送路面の搬送方向で前後相互に離間して複数配設されているとともに、
前記旋回流形成部でそれぞれ発生する旋回流の旋回方向が、前記搬送路面の搬送方向で相互に同一方向に設定されていることを特徴とする請求項1記載の非接触式浮上搬送装置。 - 前記旋回流形成部が、前記搬送路面下に設けられて搬送路面上に開口する有底の周側壁と、該周側壁から周側壁で囲繞される旋回形成空間領域内へ前記気体を噴射して旋回流を発生させる気体噴射口とを備えていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の非接触式浮上搬送装置。
- 前記旋回流形成部から搬送路面と被搬送物との間隙に溢出して過剰に滞留する気体を逃す気体解放孔が、前記搬送路面に分散して配設されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載の非接触式浮上搬送装置。
- 前記旋回流形成部が、前記気体の噴射力を択一的に選択可能な別部品として前記搬送路面に着脱自在に取り付けられていることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の非接触式浮上搬送装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014048007A JP6288554B2 (ja) | 2014-03-11 | 2014-03-11 | 非接触式浮上搬送装置 |
PCT/JP2015/056955 WO2015137319A1 (ja) | 2014-03-11 | 2015-03-10 | 非接触式浮上搬送装置 |
TW104107691A TW201544423A (zh) | 2014-03-11 | 2015-03-10 | 非接觸式浮起搬送裝置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014048007A JP6288554B2 (ja) | 2014-03-11 | 2014-03-11 | 非接触式浮上搬送装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015171924A JP2015171924A (ja) | 2015-10-01 |
JP6288554B2 true JP6288554B2 (ja) | 2018-03-07 |
Family
ID=54071763
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014048007A Active JP6288554B2 (ja) | 2014-03-11 | 2014-03-11 | 非接触式浮上搬送装置 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6288554B2 (ja) |
TW (1) | TW201544423A (ja) |
WO (1) | WO2015137319A1 (ja) |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TWI226303B (en) * | 2002-04-18 | 2005-01-11 | Olympus Corp | Substrate carrying device |
KR20100053566A (ko) * | 2007-07-19 | 2010-05-20 | 쎈트로테름 서멀 솔루션즈 게엠베하 운트 콤파니 카게 | 평평한 기판의 무접촉 운반용 장치 |
JP5465595B2 (ja) * | 2010-05-10 | 2014-04-09 | オイレス工業株式会社 | 非接触搬送装置 |
JP5495065B2 (ja) * | 2010-12-06 | 2014-05-21 | 株式会社ダイフク | 板状体搬送装置 |
-
2014
- 2014-03-11 JP JP2014048007A patent/JP6288554B2/ja active Active
-
2015
- 2015-03-10 WO PCT/JP2015/056955 patent/WO2015137319A1/ja active Application Filing
- 2015-03-10 TW TW104107691A patent/TW201544423A/zh unknown
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
WO2015137319A1 (ja) | 2015-09-17 |
JP2015171924A (ja) | 2015-10-01 |
TW201544423A (zh) | 2015-12-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8839948B2 (en) | Closed-loop magnetic positioning of conveyor belts | |
EP2460446A1 (en) | Food and drink conveying device | |
CN109365299B (zh) | 传输装置、传输线以及分拣设备 | |
CN103130083A (zh) | 自动人行道 | |
WO2015129749A1 (ja) | 非接触式浮上搬送装置 | |
JP6288554B2 (ja) | 非接触式浮上搬送装置 | |
US20100012469A1 (en) | Conveyor system | |
GB2398045B (en) | Improved fork lift truck | |
US20190016367A1 (en) | Magnetically adhering robot | |
JP6288553B2 (ja) | 非接触式浮上搬送装置およびその搬送方向切換方法と搬送速度調整方法 | |
US20140291121A1 (en) | Transfer conveyor and a conveying system | |
JP2015189582A (ja) | 物品を供給するフィーダシステム | |
JP2018197163A (ja) | 磁気式浮上搬送装置 | |
JP4885472B2 (ja) | ターンテーブル及びそれを用いたターンコンベア並びにコンベア用受け皿 | |
CN211140538U (zh) | 一种连续出盖的理盖机 | |
JP2012001374A (ja) | ターンテーブル及びそれを用いたターンコンベア並びにコンベア用受け皿 | |
KR101434491B1 (ko) | 캐리어 | |
CN102826341A (zh) | 可调式传送装置 | |
EP4071091B1 (en) | Centering device for objects to be conveyed, and packaging device for packaging materials equipped with same | |
US20230011949A1 (en) | Support assembly | |
US12006161B2 (en) | Centering device for objects to be conveyed, and packaging device for packaging materials equipped with same | |
CN201901398U (zh) | 运输皮带自动调偏托辊装置 | |
CN208217672U (zh) | 一种用于金属材料传输的传送装置 | |
CN205708514U (zh) | 一种皮带机张紧力调节装置 | |
JP2002145430A (ja) | ベルトコンベア |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20170222 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20171024 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20171222 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20180109 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20180125 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6288554 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |