JP6287641B2 - 不織布化方法及び不織布化装置 - Google Patents
不織布化方法及び不織布化装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6287641B2 JP6287641B2 JP2014135981A JP2014135981A JP6287641B2 JP 6287641 B2 JP6287641 B2 JP 6287641B2 JP 2014135981 A JP2014135981 A JP 2014135981A JP 2014135981 A JP2014135981 A JP 2014135981A JP 6287641 B2 JP6287641 B2 JP 6287641B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fiber sheet
- fibers
- woven fabric
- pitch
- pair
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Nonwoven Fabrics (AREA)
Description
本実施形態においては、まず、メルトブロー法によって、溶融されたピッチを紡糸するとともにベルトコンベア上に堆積させることにより繊維シート40を形成する。なお、このピッチは、JFEケミカル株式会社の製品であるMCP−110C(軟化点Tsが110℃であるコールタールピッチ)を素材としている。この素材には、固定炭素が60%、トルエン不溶分が20%、キノリン不溶分が3%含まれている。そして、上記素材を加熱して溶融状態とするとともに同素材に酸素を取り込むことにより、ピッチの軟化点Tsを例えば215℃まで上昇させている。そして、このようにして軟化点Tsが高められたピッチを用いて前記繊維シート40が形成される。
図1に示すように、不織布化装置10は、繊維シート40全体を面接触にて挟圧する挟圧装置20と、同挟圧装置20を収容可能な電気炉30とを備えている。
図2(a)に示すように、まず、下側金属板27の上面の中央部に、不織布化前の繊維シート40を載置するとともに繊維シート40の周囲にスペーサ29を載置する。このスペーサ29は不織布化後の繊維シート40の厚さを所定の厚さd(例えば100μm〜200μm)に調整するためのものであり、前記所定の厚さdを有している。
次に、図2(c)に示すように、可動部23を所定長さ降下させることにより押圧部24を介して上側金属板28に対して所定の荷重を作用させる。このことにより、下側金属板27及び上側金属板28に挟圧された繊維シート40に対して前記所定の荷重を作用させる。なお、金属板27,28と繊維シートとの間にアルミ箔や離型剤を介在させることが好ましい。
Ts−75℃ ≦ Th ≦ Ts−45℃ ・・・(1)
更に、加熱温度Thが以下の第2の範囲内である場合には、繊維同士の交点での結合の強度向上と不織布としての形状維持とをより高いレベルで両立することができる。
Ts−65℃ ≦ Th ≦ Ts−55℃ ・・・(2)
このように挟圧装置20により繊維シート40全体が面接触にて挟圧された状態において電気炉30により繊維シート40が加熱されるため、加熱ロールを用いる場合とは異なり、繊維シート40に対して局所的に荷重が作用することを回避することができる。このため、繊維が折れることを抑制しながら、繊維シート40の繊維同士の交点を融着させて強固に結合させることができる。
次に、酸素雰囲気下において所定の不融化温度(例えば200℃〜400℃)にて加熱することにより繊維シート40を不融化させる(不融化処理)。不融化処理をすることなく以下の炭化処理を行なうと、繊維が融けてしまうためである。
最後に、繊維シート40を所定の温度(例えば2000℃〜3000℃)にて加熱することにより繊維シート40を黒鉛化させる(黒鉛化処理)。
以上説明した本実施形態に係る不織布化方法及び不織布化装置によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(3)一対の金属板27,28の間にスペーサ29を介在させることにより、繊維シート40の厚さを所望の厚さに調整することができる。
・ベルトコンベアによって挟圧装置20を搬送するとともに、加熱装置の直下を通過させることにより、繊維シート40全体が挟圧された状態において繊維シート40を加熱するようにしてもよい。
・図3に示すように、一対の金属板127,128に挟まれた繊維シート140を、下側ベルトコンベア121によって搬送するとともに、下側ベルトコンベア121と上側ベルトコンベア125とによって挟圧するようにしてもよい。この場合、上記実施形態と同様にして、金属板127,128の間には繊維シート140の厚さ調整用のシム129が介設されている。上側ベルトコンベア125は、下側ベルトコンベア121の搬送面との距離が搬送方向前方ほど小さくなるように設定されている。この場合であっても、繊維シート140を面接触にて挟圧することができる。なお、同図においては、上側金属板128が繊維シート140から上方に離間して示されている。
Claims (3)
- 溶融されたピッチを紡糸するとともに堆積させて形成された繊維シートの繊維同士の交点を融着させることにより同繊維シートを不織布化する方法であって、
一対の板材により前記繊維シートを挟圧した後に、前記一対の板材に対して離間して設けられた可動部を可動させて前記一対の板材のうち上側に配置される板材を下側に配置される板材に向けて押圧して前記繊維シート全体を面接触にてさらに挟圧し、この挟圧した状態において同繊維シートを前記ピッチの軟化点よりも低い温度にて加熱することにより同繊維シートの繊維同士の交点を融着させる工程を含む、
不織布化方法。 - 前記一対の板材の間に、前記繊維シートの厚さを調整するためのスペーサを介在させる、
請求項1に記載の不織布化方法。 - 溶融されたピッチを紡糸するとともに堆積させて形成された繊維シートの繊維同士の交点を融着させることにより同繊維シートを不織布化する装置であって、
前記繊維シート全体を面接触にて挟圧する挟圧装置と、
前記挟圧装置により前記繊維シートが挟圧された状態において同繊維シートを前記ピッチの軟化点よりも低い温度にて加熱する加熱装置と、を備え、
前記挟圧装置は、前記繊維シート全体を挟圧する一対の板材と、前記一対の板材から離間して設けられている昇降可能な可動部と、を備える、
不織布化装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014135981A JP6287641B2 (ja) | 2014-07-01 | 2014-07-01 | 不織布化方法及び不織布化装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014135981A JP6287641B2 (ja) | 2014-07-01 | 2014-07-01 | 不織布化方法及び不織布化装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016014199A JP2016014199A (ja) | 2016-01-28 |
JP6287641B2 true JP6287641B2 (ja) | 2018-03-07 |
Family
ID=55230614
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014135981A Expired - Fee Related JP6287641B2 (ja) | 2014-07-01 | 2014-07-01 | 不織布化方法及び不織布化装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6287641B2 (ja) |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62177221A (ja) * | 1986-01-29 | 1987-08-04 | Asahi Chem Ind Co Ltd | 炭素繊維不織布の製造方法 |
JP3560576B2 (ja) * | 2001-09-20 | 2004-09-02 | 四国繊維販売株式会社 | ポリエステル繊維製ボード及びその製造方法 |
JP4345538B2 (ja) * | 2003-03-26 | 2009-10-14 | 東レ株式会社 | 炭素繊維シートの製造方法 |
CA2623129C (en) * | 2005-09-29 | 2013-07-02 | Toray Industries, Inc. | Porous carbon sheet and process for production thereof |
JP5501332B2 (ja) * | 2011-12-08 | 2014-05-21 | 三菱レイヨン株式会社 | 多孔質電極基材前駆体シート、その製造方法、多孔質電極基材、膜−電極接合体、および固体高分子型燃料電池 |
JP2013237943A (ja) * | 2012-05-14 | 2013-11-28 | Toyota Boshoku Corp | 炭素繊維不織布の製造方法 |
-
2014
- 2014-07-01 JP JP2014135981A patent/JP6287641B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2016014199A (ja) | 2016-01-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN101277912B (zh) | 多孔碳片及其制造方法 | |
JP2011243578A (ja) | 高分子電解質型燃料電池のガス拡散層用炭素基材の製造方法、それによって形成された炭素基材及びその製造に使われるシステム | |
CN104247117A (zh) | 用于燃料电池的气体扩散层、燃料电池及用于燃料电池的气体扩散层的制造方法 | |
JP4107642B2 (ja) | ディスクロール | |
JP6287641B2 (ja) | 不織布化方法及び不織布化装置 | |
CN105164049A (zh) | 碳纳米管片材及碳纳米管片材的制造方法 | |
CN103648675B (zh) | 通电加热装置及方法 | |
CN104118860B (zh) | 一种复热式炭化转炉 | |
KR20160000077A (ko) | 탄소섬유 단열재 및 이의 제조방법 | |
JP6701698B2 (ja) | 電極基材の搬送方法、電極基材の製造方法及びガス拡散電極の製造方法 | |
JP5619935B2 (ja) | 薄板ガラス製造方法および薄板ガラス製造装置 | |
JP5422894B2 (ja) | 炭素繊維シートの製造方法 | |
JP6696392B2 (ja) | ピッチ系炭素繊維不織布の製造方法 | |
JP2013237943A (ja) | 炭素繊維不織布の製造方法 | |
US20130216842A1 (en) | Method of bonding ceramic and metal and bonded structure of ceramic and metal | |
JP5653809B2 (ja) | カーボン繊維不織布及びその製造方法 | |
JP2017073350A (ja) | 電極体の製造方法 | |
JP5424802B2 (ja) | 長尺炭素繊維シートの製造方法と、長尺炭素繊維シート前駆体及び長尺炭素繊維シート | |
JP5226490B2 (ja) | 多孔質電極基材の製造方法 | |
JP2014141356A (ja) | 結晶化ガラス屈曲板の製造方法 | |
JP2011146482A (ja) | 太陽電池モジュールの製造装置及び太陽電池モジュールの製造方法 | |
KR102348500B1 (ko) | 샌드위치 패널의 제조장치 및 제조방법 | |
KR101236199B1 (ko) | 탄소섬유 가공장치 | |
JPS62177221A (ja) | 炭素繊維不織布の製造方法 | |
CN101258630A (zh) | 气体扩散层以及用于制造气体扩散层的方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20161012 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20170526 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170606 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170804 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20180109 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20180122 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6287641 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |