JP6287177B2 - 無線装置、接続選択要求方法、接続選択方法、プログラム、無線通信システム及び無線接続方法 - Google Patents

無線装置、接続選択要求方法、接続選択方法、プログラム、無線通信システム及び無線接続方法 Download PDF

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Description

本発明は、無線装置、接続選択要求方法、接続選択方法、プログラム、無線通信システム及び無線接続方法に関する。
従来から、近距離無線通信の規格としてBluetooth(登録商標)規格が制定され、当該Bluetooth規格が多くの装置で採用されている。かかるBluetooth規格では、近年、低消費電力のデバイスに対応可能な仕様が制定された。以下の説明においては、低消費電力のデバイスへの適用を想定した部分を「Bluetooth Low Energy(BLE)規格」と呼ぶものとする。
このBLE規格に従うことにより、低消費電力が求められるセンサデバイス等の1個のボタン電池で動作し得る周辺(スレーブ)デバイスが、長期間にわたって、検出結果データを無線通信によりセンタ(マスタ)デバイスへ送信できることが可能になる。このため、BLE規格に準拠するデバイスの今後の普及が期待されており、BLE規格に関連する新たな技術も提案されている(特許文献1,2参照:以下、「従来例1,2」と呼ぶ)。
これらの従来例1,2の文献にも記載されているように、BLE規格では、センタデバイスとの間で無線通信接続が確立していない周辺デバイスは、Advertisingパケット(以下、「ADパケット」という)を同報送信(ブロードキャスト送信)することにより、周囲のセンタデバイスに接続要求を行う。かかるADパケットを受けると、センタデバイスは、無線通信接続する周辺デバイスを選択し、「接続選択された旨」を示す接続要求パケット(以下、「CRパケット」ともいう)を当該選択された周辺デバイスへ送信する。この結果、センタデバイスと、当該選択された周辺デバイスとの間で無線通信接続が確立する。
ところで、ADパケットは、上述したように、周辺デバイスから同報送信される。このため、センタデバイスの周囲におけるBLE規格に従って無線通信可能な範囲内に複数の周辺デバイスが存在する場合には、当該センタデバイスは、複数の周辺デバイスのそれぞれが送信したADパケットを受信することになる。
こうして複数のADパケットを受信すると、センタデバイスは、当該複数のADパケットのそれぞれを送信した複数の周辺デバイスの中から、1つの周辺デバイスを選択することが必要となる。かかる選択に際して、BLE規格に従う場合の技術ではないが、Bluetooth規格に関する技術として、センタデバイスが接続すべき周辺デバイスを有効に選択するための技術が提案されている(特許文献3参照:以下、「従来例3」と呼ぶ)。
この従来例3の技術をBLE規格に適用すると、以下の通りとなる。まず、センタデバイスが受信したADパケットを発行した周辺デバイスの一つを暫定的な通信対象候補として選択する。
かかる選択に際しては、例えば、センタデバイスが受信したADパケットに含まれているサービスUUID(Universally Unique Identifier)が示す周辺デバイスの種類を、センタデバイスが備える表示部に表示する。こうしたローカル名等を参照して、センタデバイスのオペレータが、センタデバイスと通信を予定している種類の周辺デバイスを選択する。この結果、センタデバイスと、選択された周辺デバイスとの間で通信が可能となる。
次に、センタデバイス及び周辺デバイスの一方のデバイスにおいて生成された一時的な識別コードを当該一方のデバイスの表示部に表示するとともに、当該識別コードをセンタデバイス及び周辺デバイスの他方のデバイスで取得する。この後、センタデバイスのオペレータによる操作入力や、当該周辺デバイスの表示部又はセンタデバイスの表示部における表示結果の確認等を介在させて、認証処理が行われる。そして、認証処理が成功したセンタデバイスと周辺デバイスとの間でデータ通信が行われる。
特表2012−533958号公報 特開2013−201516号公報 特開2003−333666号公報
上述した従来例1,2の技術に従来例3の技術を組み合わせた技術では、周辺デバイスはセンタデバイスに対して優先的に接続を要求することは出来なかった。
本発明は、上記の事情を鑑みてなされたものであり、優先的に接続を要求する周辺デバイスを優先的に選択して接続を開始することができる無線装置、接続選択要求方法、接続選択方法、プログラム、無線通信システム及び無線接続方法を提供することを目的とする。
本発明は、第1の観点からすると、他の装置と所定の通信プロトコルで無線接続を行う無線装置であって、当該無線装置の第1の移動態様を検出する移動態様検出手段と、無線接続を行う前記他の装置に対する第1の接続要求情報を少なくとも含む接続選択要求を送信する送信手段と、前記接続選択要求に前記第1の接続要求情報とは異なる第2の接続要求情報を含ませるか否かを切り換える切換手段と、を備え、前記切換手段は、前記移動態様検出手段により前記第1の移動態様が検出された場合、前記接続選択要求に前記第2の接続要求情報を含ませることを特徴とする第1の無線装置である。
本発明は、第2の観点からすると、機器情報を送信する複数の他の装置と所定の通信プロトコルで無線接続を行う無線装置であって、前記他の装置の少なくとも1つは、当該装置の第1の移動態様を検出する移動態様検出手段と、前記無線装置に対する第1の接続要求情報を少なくとも含む接続選択要求を送信する送信手段と前記移動態様検出手段により前記第1の移動態様が検出された場合、前記接続選択要求に、前記第1の接続要求情報とは異なる第2の接続要求情報を含ませる切換手段と、を備えた装置であり、前記無線装置は、前記他の装置のそれぞれが送信した前記接続選択要求を取得する情報取得手段と、前記情報取得手段による取得結果に基づいて、前記第2の接続要求情報が含まれている接続選択要求を送信した装置を優先的に選択して接続を開始する接続制御手段と、を備えたことを特徴とする第2の無線装置である。
本発明は、第3の観点からすると、他の装置と所定の通信プロトコルで無線接続を行う無線装置において使用される接続選択要求方法であって、当該無線装置の第1の移動態様を検出する移動態様検出ステップと、無線接続を行う前記他の装置に対する第1の接続要求情報を少なくとも含む接続選択要求を送信する送信ステップと、前記接続選択要求に前記第1の接続要求情報とは異なる第2の接続要求情報を含ませるか否かを切り換える切換ステップと、を含み、前記切換ステップは、前記移動態様検出ステップにより前記第1の移動態様が検出された場合、前記接続選択要求に前記第2の接続要求情報を含ませることを特徴とする無線装置の接続選択要求方法である。
本発明は、第4の観点からすると、機器情報を送信する複数の他の装置と所定の通信プロトコルで無線接続を行う無線装置において使用される接続選択方法であって、前記他の装置の少なくとも1つは、当該装置の第1の移動態様を検出し、前記第1の移動態様が検出された場合、前記無線装置に対する第1の接続要求情報を少なくとも含む接続選択要求に、前記第1の接続要求情報とは異なる第2の接続要求情報を含んだ前記接続選択要求を送信する装置であり、前記接続選択方法は、前記他の装置のそれぞれが送信した前記接続選択要求を取得する情報取得ステップと、前記情報取得ステップにおける取得結果に基づいて、前記第2の接続要求情報が含まれている接続選択要求を送信した装置を優先的に選択して接続を開始する接続制御ステップと、を含むことを特徴とする無線装置の接続選択方法である。
本発明は、第5の観点からすると、他の装置と所定の通信プロトコルで無線接続を行う無線装置が有するコンピュータを、当該無線装置の第1の移動態様を検出する移動態様検出手段、無線接続を行う前記他の装置に対する第1の接続要求情報を少なくとも含む接続選択要求を送信する送信手段、及び、前記接続選択要求に前記第1の接続要求情報とは異なる第2の接続要求情報を含ませるか否かを切り換える切換手段、として機能させるプログラムであって、前記切換手段は、前記移動態様検出手段により前記第1の移動態様が検出された場合、前記接続選択要求に前記第2の接続要求情報を含ませることを特徴とする第1のプログラムである。
本発明は、第6の観点からすると、機器情報を送信する複数の他の装置と所定の通信プロトコルで無線接続を行う無線装置のコンピュータが実行するプログラムであって、前記他の装置の少なくとも1つは、当該装置の第1の移動態様を検出し、前記第1の移動態様が検出された場合、前記無線装置に対する第1の接続要求情報を少なくとも含む接続選択要求に、前記第1の接続要求情報とは異なる第2の接続要求情報を含んだ前記接続選択要求を送信する装置であり、前記プログラムは、前記コンピュータ、前記他の装置が送信した前記接続選択要求を取得する情報取得手段、及び、前記情報取得手段による取得結果に基づいて、前記第2の接続要求情報が含まれている接続選択要求を送信した装置を優先的に選択して接続を開始する接続制御手段、として機能させることを特徴とする第2のプログラムである。
本発明は、第7の観点からすると、所定の通信プロトコルで無線接続を行う少なくとも1つの第1の無線装置と、第2の無線装置とを備える無線通信システムであって、前記第1の無線装置の少なくとも1つは、当該第1の無線装置の第1の移動態様を検出する移動態様検出手段と、前記第2の無線装置に対する第1の接続要求情報を少なくとも含む接続選択要求を送信する送信手段と、前記接続選択要求に前記第1の接続要求情報とは異なる第2の接続要求情報を含ませるか否かを切り換える切換手段と、を備え、前記切換手段は、前記移動態様検出手段により前記第1の移動態様が検出された場合、前記接続選択要求に前記第2の接続要求情報を含ませ、前記第2の無線装置は、前記第1の無線装置のそれぞれが送信した前記接続選択要求に含まれる情報を取得する情報取得手段と、前記情報取得手段が取得した前記接続選択要求に前記第2の接続要求情報が含まれている場合に、前記第2の接続要求情報が含まれている接続選択要求を送信した第1の無線装置を優先的に選択して接続を開始する接続制御手段と、を備えることを特徴とする無線通信システムである。
本発明は、第8の観点からすると、所定の通信プロトコルで無線接続を行う少なくとも1つの第1の無線装置と、第2の無線装置との無線接続方法であって、前記第1の無線装置の少なくとも1つは、当該第1の装置の第1の移動態様を検出し、前記第1の移動態様が検出された場合、前記第2の無線装置に対する第1の接続要求情報を少なくとも含む接続選択要求に、前記第1の接続要求情報とは異なる第2の接続要求情報を含んだ前記接続選択要求を送信し、前記第2の無線装置は、前記第2の接続要求情報が含まれている前記接続選択要求を送信した第1の無線装置を優先的に選択して接続を開始する、ことを特徴とする無線接続方法である。
本発明の第1の無線装置では、所定の通信プロトコルで他の装置と無線接続するのに際して、送信手段が他の装置に対して標準的な第1の接続要求情報を少なくとも含む接続選択要求(BLE規格におけるADパケットに相当)を送信する。そして、切換手段が、当該接続選択要求に優先接続を求めていることを示す第2の接続要求情報を含ませるか否かを切り換える構成を採用する。このため、所定の通信プロトコルを用いつつ、当該他の装置に対して優先的な接続選択を要求するか否かを、適宜切り換えることができる。
したがって、本発明の第1の無線装置によれば、BLE規格等の標準的な通信規格に準拠しつつ、他の装置に対して優先的な通信接続を、必要に応じて要求することができる。
本発明の第2の無線装置の通信相手となり得る他の装置の少なくとも1つが、当該第2の無線装置に対する第1の接続要求情報を少なくとも含み、当該第1の接続要求情報とは異なる第2の接続要求情報を更に含むことがある接続選択要求を送信する装置となっている。すなわち、本発明の第2の無線装置は、上述した本発明の第1の無線装置を含む他の装置との間で無線通信を行う。
本発明の第2の無線装置では、情報取得手段が、他の装置のそれぞれが送信した接続選択要求を取得すると、接続制御手段が、その取得結果に第2の接続要求情報が含まれている接続選択要求を送信した装置を優先的に選択して接続を開始する。このため、接続優先度を合理的に考慮して、通信接続する装置の選択を行うことができる。
したがって、本発明の第2の無線装置によれば、BLE規格等の標準的な通信規格に準拠しつつ、迅速に、通信接続する他の装置を適切に選択することができる。
本発明の接続選択要求方法は、上述した本発明の第1の無線装置で使用される方法である。本発明の接続選択要求方法では、所定の通信プロトコルで他の装置と無線接続するのに際し、送信ステップにおいて、他の装置に対して標準的な第1の接続要求情報を少なくとも含む接続選択要求を送信するとともに、切換ステップにおいて、当該接続選択要求に優先接続を求めていることを示す第2の接続要求情報を含ませるか否かを切り換える構成を採用する。このため、所定の通信プロトコルを用いつつ、当該他の装置に対して優先的な接続選択を要求するか否かを、適宜切り換えることができる。
したがって、本発明の接続選択要求方法によれば、BLE規格等の標準的な通信規格に準拠しつつ、他の装置に対して優先的な通信接続を、必要に応じて要求することができる。
本発明の接続選択方法は、上述した本発明の第2の無線装置で使用される方法である。本発明の接続選択方法では、他の装置のそれぞれが送信した接続選択要求を取得すると、その取得結果に第2の接続要求情報が含まれている接続選択要求を送信した装置を優先的に選択して接続を開始する。このため、接続優先度を合理的に考慮して、通信接続する装置の選択を行うことができる。
したがって、本発明の接続選択方法によれば、BLE規格等の標準的な通信規格に準拠しつつ、迅速に、通信接続する他の装置を適切に選択することができる。
本発明の第1のプログラムは、上述した本発明の第1の無線装置がコンピュータを備えて構成されている場合に、本発明の第1の無線装置に、上述した本発明の接続選択要求方法を実行させるプログラムである。この場合には、本発明の第1の無線装置をコンパクトなハードウエア構成とするとともに、BLE規格等の標準的な通信規格に準拠しつつ、他の装置に対して優先的な通信接続を、必要に応じて要求することができる。
本発明の第2のプログラムは、上述した本発明の第2の無線装置がコンピュータを備えて構成されている場合に、本発明の第2の無線装置に、上述した本発明の接続選択方法を実行させるプログラムである。この場合には、本発明の第2の無線装置をコンパクトなハードウエア構成とするとともに、BLE規格等の標準的な通信規格に準拠しつつ、迅速に、通信接続する他の装置を適切に選択することができる。
本発明の無線通信システムは、少なくとも1つの本発明の第1の無線装置と、本発明の第2の無線装置を備える構成を有する無線通信システムである。このため、本発明の無線通信システムによれば、BLE規格等の標準的な通信規格に準拠しつつ、それぞれが簡易な構成を有する無線装置間の通信接続を迅速に確立することができる。
本発明の無線接続方法は、上述した本発明の無線通信システムで使用される無線接続方法である。本発明の無線接続方法では、第1の無線装置が送信した接続選択要求を受けると、第2の無線装置が、優先接続を求めていることを示す第2の接続要求情報を含む接続選択要求を送信した第1の無線装置を優先的に選択して接続を開始する。このため、本発明の無線接続方法によれば、BLE規格等の標準的な通信規格に準拠しつつ、それぞれが簡易な構成を有する無線装置間の通信接続を迅速に、かつ、合理的に確立することができる。
本発明の第1実施形態に係る無線通信システムの概略的な構成を説明するための図である。 図1におけるセンタデバイス10Aの構成を示す図である。 図1における周辺デバイス20Aの構成を示す図である。 図1における周辺デバイス301,302,…の構成を示す図である。 通常ADパケット(ADP1)のデータ構成を説明するための図である。 第1実施形態における優先選択要求ADパケット(ADP2)のデータ構成を説明するための図である。 図3の構成の周辺デバイス20Aにおける優先接続モードの設定及び解除の処理を説明するためのフローチャートである。 図3の構成の周辺デバイス20AにおけるADパケットの送信処理を説明するためのフローチャートである。 図1の無線通信システムにおける通信例を説明するためのシーケンス図である。 図9の接続選択処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る無線通信システムの概略的な構成を説明するための図である。 図11におけるセンタデバイス10Bの構成を示す図である。 図11における周辺デバイス20Bの構成を示す図である。 第2実施形態における優先選択要求ADパケット(ADP2)のデータ構成を説明するための図である。 図13の構成の周辺デバイス20Bにおける優先接続モードの設定及び解除の処理を説明するためのフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。なお、以下の説明及び図においては、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
[第1実施形態]
まず、本発明の第1実施形態を、図1〜図10を参照して説明する。
<構成>
図1には、第1実施形態に係る無線通信システム50Aの概略的な構成が示されている。この図1に示されるように、無線通信システム50Aは、センタデバイス10Aと、周辺デバイス20Aと、周辺デバイス301,302,…とを備えている。
ここで、センタデバイス10Aは、BLE規格におけるセンタとしての機能を有している。また、周辺デバイス20A,301,302,…は、BLE規格におけるペリフェラルとしての機能を有している。
なお、センタデバイス10Aは、BLE規格におけるセンタとしての機能を有する本発明に係る無線装置の第1実施形態となっている。また、周辺デバイス20Aは、BLE規格におけるペリフェラルとしての機能を有する本発明に係る無線装置の第1実施形態となっている。ここで、周辺デバイス20Aでは、固有のデバイス座標系XYZが定義されている。
上記のセンタデバイス10Aは、図2に示されるように、制御部11Aと、BLE通信部12とを備えている。なお、センタデバイス10Aは、後述の第1の接続要求情報を表示する表示装置を備えていない。
上記の制御部11Aは、中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)、記憶素子及び周辺回路を備えて構成される。そして、プログラムを実行することにより、各種処理を行う。かかる制御部11Aにおいて行われる処理については、後述する。
なお、制御部11Aは、不図示のパーソナルコンピュータ等の情報処理装置と接続されている。そして、制御部11Aは、当該情報処理装置から、通信接続するデバイス種の指定を受けるようになっている。以下の説明においては、制御部11Aは、当該情報処理装置から、温度検出の機能を有する周辺デバイスと通信接続すべき旨の指定を受けているものとする。
上記のBLE通信部12は、周囲領域の周辺デバイスとの間で、BLE規格に従って通信を行う。かかる通信に際して、BLE通信部12は、制御部11Aから送信データを受ける。そして、BLE通信部12は、当該送信データをデータ内容とするパケットを組み立て、組み立てられたパケットをBLE規格に従って周辺デバイスへ送信する。
また、BLE通信部12は、周囲領域の周辺デバイスからBLE規格に従って送信されたパケットを受信する。そして、BLE通信部12は、当該受信したパケットを分解し、当該受信したパケットに含まれていたデータを制御部11Aへ送る。
上記の周辺デバイス20Aは、図3に示されるように、制御部21Aと、BLE通信部22とを備えている。また、周辺デバイス20Aは、温度検出部23と、加速度検出部24Aとを備えている。
上記の制御部21Aは、中央処理装置、記憶素子及び周辺回路を備えて構成される。そして、プログラムを実行することにより、各種処理を行う。かかる制御部21Aにおいて行われる処理については、後述する。
上記のBLE通信部22は、周囲領域のセンタデバイスとの間で、BLE規格に従って通信を行う。かかる通信に際して、BLE通信部22は、制御部21Aから送信データを受ける。そして、BLE通信部22は、当該送信データをデータ内容とするパケットを組み立て、組み立てられたパケットをBLE規格に従って外部へ送信する。
また、BLE通信部22は、周囲領域のセンタデバイスからBLE規格に従って送信されたパケットを受信する。そして、BLE通信部22は、当該受信したパケットを分解し、当該受信したパケットに含まれていたデータを制御部21Aへ送る。
上記の温度検出部23は、配置位置における温度を検出する。そして、温度検出部23は、検出結果を制御部21Aへ送る。
上記の加速度検出部24Aは、周辺デバイス20Aの移動加速度を検出する。そして、加速度検出部24Aは、検出結果を制御部21Aへ送る。
上記の周辺デバイス30j(j=1,2,…)のそれぞれは、図4に示されるように、制御部31と、BLE通信部32と、検出部33とを備えている。ここで、周辺デバイス30jは、加速度検出部24Aを備えていない点が、周辺デバイス20Aと本質的に異なっている。このため、周辺デバイス30jは、後述する通常選択要求モードのみで動作する。なお、周辺デバイス30jの検出部33は、周辺デバイス20Aと同様に温度検出するものであってもよいし、他の物理量、例えば、圧力、心拍数等のいずれかを検出するものであってもよい。
《ADパケットの種類》
ここで、周辺デバイス20Aが送信する接続選択要求であるADパケットの種類について説明する。周辺デバイス20Aは、通常ADパケット(以下、「ADP1」とも記す)又は優先選択要求パケット(以下、「ADP2」とも記す)を送信する。
ここで、ADパケットのデータ量は、BLE規格で規定されるように、32バイト(オクテット)となっている。
(通常ADパケット)
通常ADパケットは、図5に示されるように、ADストラクチャ(以下、「ADS」とも記す)#1〜#(N−1)から成る第1の接続要求情報を含んでいる。ここで、ADストラクチャ#k(k=1〜(N−1))のそれぞれは、BLE規格で規定され、図5においてADストラクチャ#1について代表的に示されるように、データ長(Length)部と、ADタイプ(AD Type)部と、ADデータ(AD Data)部とから構成されている。なお、データ長部は1バイトであり、ADタイプ部のバイト数と、ADデータ部のバイト数との和を示すようになっている。
第1実施形態では、ADタイプとして、BLE規格で規定されるフラグ(Flag)、サービスUUID及びローカル名(Local Name)の3種類(すなわち、N=4)のADストラクチャを含むようになっている。ここで、周辺デバイス20Aが送信する通常ADパケットでは、サービスUUIDにおいて「温度検出デバイス」である旨が明示されるようになっている。
なお、第1実施形態では、周辺デバイス30j(j=1,2,…)のそれぞれは、上述した通常ADパケットを、接続選択要求として送信するようになっている。
(優先選択要求ADパケット)
優先選択要求ADパケットは、図6に示されるように、上述したADストラクチャ#1〜#(N−1)に加えて、ADストラクチャ#Nから成る第2の接続要求情報を含んでいる。このADストラクチャ#Nも、データ長(Length)部と、ADタイプ(AD Type)部と、ADデータ(AD Data)部とから構成されている。
第1実施形態では、ADストラクチャ#Nのデータ長部の内容が「0x05」、ADタイプ部の内容が「0xFF」、ADデータ部の内容が「0xBB BB 01 01」となっている。ここで、ADタイプ部の内容が「0xFF」の場合には、付随するADデータ部には、最初の2バイト(本例における「0xBB BB」)を、Bluetooth SIGにより予め割り当てられた製造者の識別子とすることが必要であるが、3バイト目以降(本例における「0x01 01」)は、製造者が自由に定義することができるようになっている。なお、図6に示される例では、3バイト目の「0x01」が優先選択要求の方式が示され、4バイト目の「0x01」が当該方式による優先選択要求が有効であることが示されるようになっている。
<動作>
次に、以上のように構成された無線通信システム50Aの動作について、周辺デバイス20Aにおける優先選択要求モードの設定及び解除の処理、ADパケットの送信処理、並びに、センタデバイス10Aにおける接続選択処理に主に着目して説明する。
《優先選択要求モードの設定及び解除の処理》
まず、周辺デバイス20Aにおける優先選択要求モードの設定及び解除の処理について説明する。この処理は、制御部21Aが、加速度検出部24Aから逐次送られる検出結果、すなわち、周辺デバイス20Aの移動態様に基づいて行う。なお、当初においては、優先選択要求モードが解除されている通常要求モードであるものとする。
かかる処理に際しては、図7に示されるように、まず、ステップS11において、制御部21Aが、加速度検出部24Aから逐次送られる検出結果に基づいて、優先選択要求モードの設定のための移動態様である第1態様の移動が行われたか否かを判定する。なお、第1実施形態では、第1態様の移動が、X軸に沿った所定速度変化をしつつの往復移動となっている。
ステップS11における判定の結果が否定的であった場合(ステップS11:N)には、ステップS11の処理が繰り返される。一方、ステップS11における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS11:Y)には、処理はステップS12へ進む。このステップS12では、制御部21Aが、動作モードを優先選択要求モードに設定する。
次に、ステップS13において、制御部21Aが、加速度検出部24Aから逐次送られる検出結果に基づいて、優先選択要求モードの解除のための移動態様である第2態様の移動が行われたか否かを判定する。なお、第1実施形態では、第2態様の移動が、Y軸に沿った所定速度変化をしつつの往復移動となっている。
ステップS13における判定の結果が否定的であった場合(ステップS13:N)には、ステップS13の処理が繰り返される。一方、ステップS13における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS13:Y)には、処理はステップS14へ進む。このステップS14では、制御部21Aが、優先選択要求モードを解除し、動作モードを通常選択要求モードに設定する。
ステップS14の処理が終了すると、処理はステップS11へ戻る。この後、上述したステップS11〜S14の処理が繰り返される。この結果、周辺デバイス20Aでは、利用者により意図的に行われた移動の態様に応じて、優先選択要求モードの設定及び解除が行われる。
《ADパケットの送信処理》
次に、周辺デバイス20AにおけるADパケットの送信処理について説明する。この処理は、制御部21Aが実行する。
かかる処理に際しては、図8に示されるように、まず、ステップS21において、制御部21Aが、いずれかのセンタデバイスと通信接続中か否かを判定する。ステップS21における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS21:Y)には、ステップS21の処理が繰り返される。
いずれのセンタデバイスとも通信接続中ではなく、ステップS21における判定の結果は否定的であった場合(ステップS21:N)には、処理はステップS22へ進む。このステップS22では、制御部21Aが、内部タイマの監視結果に基づいて、ADパケットの送信タイミングとなったか否かを判定する。
ステップS22における判定の結果が否定的であった場合(ステップS22:N)には、処理はステップS21へ戻る。以後、ステップS21,S22の処理が繰り返される。
ADパケットの送信タイミングとなり、ステップS22の判定の結果が肯定的となると(ステップS22:Y)、処理はステップS23へ進む。このステップS23では、制御部21Aが、動作モードが優先選択要求モードであるか否かを判定する。
ステップS23における判定の結果が否定的であった場合(ステップS23:N)には、処理はステップS24へ進む。このステップS24では、制御部21Aが、通常ADパケットのデータ(図5参照)を生成し、生成されたデータをBLE通信部22へ送る。この結果、BLE通信部22から通常ADパケットが同報送信される。かかるステップS24の処理が終了すると、処理はステップS21へ戻る。
一方、ステップS23における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS23:Y)には、処理はステップS25へ進む。このステップS25では、制御部21Aが、優先選択要求ADパケットのデータ(図6参照)を生成し、生成されたデータをBLE通信部22へ送る。この結果、BLE通信部22から優先選択要求ADパケットが同報送信される。かかるステップS24の処理が終了すると、処理はステップS21へ戻る。
ステップS24又はステップS25が終了して、処理がステップS21へ戻った後は、上述したステップS21〜S25の処理が繰り返される。この結果、上述した優先選択要求モードの設定及び解除の処理により設定された動作モードに対応したADパケットが、周辺デバイス20Aから、適宜、同報送信される。
なお、周辺デバイス30k(k=1,2,…)のそれぞれでは、上述したステップS23,S25が省略された処理が実行され、通常ADパケットを同報送信するようになっている。
《センタデバイスと周辺デバイスとの間の通信接続》
以上のADパケットの送信処理が行われて、周辺デバイス20A,301,302,…からADパケットが同報送信されると、図9に示されるように、センタデバイス10Aが、これらのADパケットを受信する。そして、センタデバイス10Aが、ステップS30において接続選択処理を実行して、通信接続する1つの周辺デバイスを選択する。なお、ステップS30における接続選択処理の詳細については、後述する。
引き続き、センタデバイス10Aが、選択された周辺デバイスへ接続要求パケット(CRパケット)を送信する。この結果、センタデバイス10Aと、当該選択された周辺デバイスとの間における通信接続が確立する。
通信接続が確立すると、当該選択された周辺デバイスからセンタデバイス10Aへ機器データ逐次が送信される。この機器データを受信すると、センタデバイス10Aは、受信した機器データを不図示の情報処理装置へ送信する。
なお、図9では、選択された周辺デバイスが周辺デバイス20Aであった場合が例示されている。この場合には、センタデバイス10Aへ送信される機器データは、温度検出結果データとなる。
《接続選択処理》
次に、上述したステップS30における接続選択処理について説明する。かかる接続選択処理は、センタデバイス10Aの制御部11Aが実行する。
接続選択処理に際しては、図10に示されるように、まず、ステップS31において、制御部11Aが、受信したADパケット内のサービスUUIDに基づいて、センタデバイス10Aが通信接続する予定のデバイス種(以下、「接続予定デバイス種」という)、すなわち、温度検出デバイスがあるか否かを判定する。ステップS31における判定の結果が否定的であった場合(ステップS31:N)には、ステップS31の処理が繰り返される。
ステップS31における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS31:Y)には、処理はステップS32へ進む。このステップS32では、制御部11Aが、接続予定デバイス種のADパケットを送信した周辺デバイスは1つであるか否かを判定する。
ステップS32における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS32:Y)には、処理はステップS33へ進む。このステップS33では、制御部11Aが、当該1つの接続予定デバイス種の周辺デバイスを、通信接続対象として選択する。こうして通信接続対象が選択されると、ステップS30の処理が終了する。
ステップS32における判定の結果が否定的であった場合(ステップS32:N)には、処理はステップS34へ進む。このステップS34では、制御部11Aが、複数の接続予定デバイス種の周辺デバイスの中に優先選択要求ADパケットを送信した周辺デバイスがあるか否かを判定する。
ステップS34における判定の結果が否定的であった場合(ステップS34:N)には、処理はステップS35へ進む。このステップS35では、制御部11Aが、複数の接続予定デバイス種の周辺デバイスの中でセンタデバイス10Aが最先に受信したADパケットを送信した周辺デバイスを、通信接続対象として選択する。こうして通信接続対象が選択されると、ステップS30の処理が終了する。
ステップS34における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS34:Y)には、処理はステップS36へ進む。このステップS36では、制御部11Aが、優先選択要求ADパケットを送信した周辺デバイスは1つであるか否かを判定する。
ステップS36における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS36:Y)には、処理はステップS37へ進む。このステップS37では、制御部11Aが、当該1つの優先選択要求ADパケットを送信した周辺デバイスを、通信接続対象として選択する。こうして通信接続対象が選択されると、ステップS30の処理が終了する。
ステップS36における判定の結果が否定的であった場合(ステップS36:N)には、処理はステップS38へ進む。このステップS38では、制御部11Aが、優先選択要求ADパケットを送信した複数の周辺デバイスの中でセンタデバイス10Aが最先に受信したADパケットを送信した周辺デバイスを、通信接続対象として選択する。こうして通信接続対象が選択されると、ステップS30の処理が終了する。
なお、無線通信システム50Aでは、センタデバイス10Aとの無線接続対象の温度検出デバイスであり、かつ、優先選択要求ADパケットの送信機能を有する周辺デバイスは周辺デバイス20Aのみである。このため、周辺デバイス20Aの動作モードを優先選択要求モードに設定すれば、センタデバイス10Aの通信接続対象として、周辺デバイス20Aが優先的に選択されることになる。
以上説明したように、第1実施形態では、BLE規格に従って通信を行う周辺デバイス20Aが接続選択要求として機能するADパケットを送信するに際して、標準的な第1の接続要求情報に加えて、優先接続選択を求めていることを示す第2の接続要求情報をADパケットに含ませるか否かを、制御部21Aが切り換える。このため、周辺デバイス20Aは、センタデバイス10Aに対して優先的な接続選択を要求するか否かを、適宜切り換えることができる。
また、第1実施形態では、周辺デバイス20Aが加速度検出部24Aを備え、加速度検出部24Aによる検出結果に基づいて、制御部21Aが、ADパケットに第2の接続要求情報を含ませるか否かを切り換える。このため、周辺デバイス20Aを、第2の接続要求情報を含ませるか否かを切り換える機能を有しつつ、簡易な構成とできるとともに、低消費電力を実現することができる。
また、第1実施形態では、周辺デバイス20Aの制御部21AがCPUを備える構成として、プログラムを実行することにより必要な機能を実現する構成としたので、簡易な構成とできるとともに、低消費電力を実現することができる。
また、第1実施形態では、BLE規格に従って通信を行うセンタデバイス10Aが、周辺デバイスの1つを接続選択するのに際して、周辺デバイスが送信したADパケットを取得すると、制御部11Aが、第2の接続要求情報が含まれているADパケットを送信した周辺デバイスを優先的に選択して接続を開始する。このため、センタデバイス10Aは、接続優先度を合理的に考慮して、通信接続を行う装置の選択を行うことができる。
また、第1実施形態では、センタデバイス10Aの制御部11AがCPUを備える構成として、プログラムを実行することにより必要な機能を実現する構成としたので、簡易な構成とできるとともに、低消費電力を実現することができる。
[第2実施形態]
次いで、本発明の第2実施形態を、図11〜図15を主に参照して説明する。
<構成>
図11には、第2実施形態に係る無線通信システム50Bの概略的な構成が示されている。この図11に示されるように、無線通信システム50Bは、上述した第1実施形態の無線通信システム50A(図1参照)と比べて、センタデバイス10Aに代えてセンタデバイス10Bを備える点、及び、周辺デバイス20Aに代えて周辺デバイス20Bを備える点が異なっている。以下、かかる相違点に主に着目して説明する。
なお、センタデバイス10Bは、BLE規格におけるセンタとしての機能を有する本発明に係る無線装置の第2実施形態となっている。また、周辺デバイス20Bは、BLE規格におけるペリフェラルとしての機能を有する本発明に係る無線装置の第2実施形態となっている。
上記のセンタデバイス10Bは、図11,12に示されるように、上述したセンタデバイス10A(図1,2参照)と比べて、筐体表面にセンタデバイス10Bに固有の認証情報が記載されたシール部材10Pが添付されている点(図11参照)、及び、制御部11Aに代えて制御部11Bを備える点(図12参照)が異なっている。
上記の制御部11Bは、制御部11Aと同様に、中央処理装置、記憶素子及び周辺回路を備えて構成される。そして、制御部11Aの場合とは異なるプログラムを実行することにより、各種処理を行う。かかる制御部11Bにおいて行われる処理については、後述する。
なお、第2実施形態では、センタデバイス10Bに固有の認証情報が「1234」となっている(図11参照)。
上記の周辺デバイス20Bは、図13に示されるように、上述した周辺デバイス20A(図3参照)と比べて、制御部21Aに代えて制御部21Bを備える点、及び、加速度検出部24Aに代えて操作入力部24Bを備える点が異なっている。
上記の制御部21Bは、制御部21Aと同様に、中央処理装置、記憶素子及び周辺回路を備えて構成される。そして、制御部21Bは、制御部21Aの場合とは異なるプログラムを実行することにより、各種処理を行う。かかる制御部21Bにおいて行われる処理については、後述する。
上記の操作入力部24Bは、複数のキーを有している。これらの複数のキーには、認証情報を入力するためのテンキー等、認証情報の入力終了キー、認証情報の取消キーが含まれている。利用者のキー操作による操作入力部24Bへの入力結果は、制御部21Bへ送られる。
《ADパケットの種類》
ここで、周辺デバイス20Bが送信する接続選択要求であるADパケットの種類について説明する。周辺デバイス20Bは、通常ADパケット(以下、「ADP1」とも記す)又は優先選択要求パケット(以下、「ADP2」とも記す)を送信する。
ここで、ADパケットのデータ量は、BLE規格で規定されるように、32バイト(オクテット)となっている。
(通常ADパケット)
第2実施形態における通常ADパケットは、第1実施形態の場合と同様のデータ構成となっている。すなわち、上述した図5に示されるように、第1の接続要求情報を含んでいる。
(優先選択要求ADパケット)
第2実施形態における優先選択要求ADパケットは、図14に示されるように、ADストラクチャ#1〜#(N−1)に加えて、ADストラクチャ#Nから成る第2の接続要求情報を含んでいる。このADストラクチャ#Nも、第1実施形態の場合と同様に、データ長(Length)部と、ADタイプ(AD Type)部と、ADデータ(AD Data)部とから構成されている。
第2実施形態では、ADストラクチャ#Nのデータ長部の内容が「0x08」、ADタイプ部の内容が「0xFF」、ADデータ部の内容が「0xBB BB 02 01 02 03 04」となっている。なお、図14には、3バイト目の「0x02」が優先選択要求の方式が示され、4〜7バイト目の「0x01 02 03 04」が、センタデバイス10Bの認証情報となっている例が示されている。
<動作>
次に、以上のように構成された無線通信システム50Bの動作について、周辺デバイス20Bにおける優先選択要求モードの設定及び解除の処理、ADパケットの送信処理、並びに、センタデバイス10Bにおける接続選択処理に主に着目して説明する。
《優先選択要求モードの設定及び解除の処理》
まず、周辺デバイス20Bにおける優先選択要求モードの設定及び解除の処理について説明する。この処理は、制御部21Bが、操作入力部24Bから送られた入力結果に基づいて行う。なお、当初においては、優先選択要求モードが解除されている通常要求モードであるものとする。
かかる処理に際しては、図15に示されるように、まず、ステップS41において、制御部21Bが、操作入力部24Bから送られた入力結果に基づいて、利用者により認証情報が入力されたか否かを判定する。ステップS41における判定の結果が否定的であった場合(ステップS41:N)には、ステップS41の処理が繰り返される。
認証情報が入力され、ステップS41における判定の結果が肯定的となると(ステップS41:Y)、処理はステップS42へ進む。このステップS42では、制御部21Bが、動作モードを優先選択要求モードに設定する。
次に、ステップS43において、制御部21Bが、操作入力部24Bから送られた入力結果に基づいて、利用者により認証情報の取消指定が行われたか否かを判定する。ステップS43における判定の結果が否定的であった場合(ステップS43:N)には、ステップS43の処理が繰り返される。
利用者により認証情報の取消指定が行われ、ステップS43における判定の結果が肯定的となると(ステップS43:Y)、処理はステップS44へ進む。このステップS44では、制御部21Bが、優先選択要求モードを解除し、動作モードを通常選択要求モードに設定する。
ステップS44の処理が終了すると、処理はステップS41へ戻る。この後、上述したステップS41〜S44の処理が繰り返される。この結果、周辺デバイス20Bでは、利用者に行われた操作入力に応じて、優先選択要求モードの設定及び解除が行われる。
《ADパケットの送信処理》
次に、周辺デバイス20BにおけるADパケットの送信処理について説明する。この処理は、制御部21Bが実行する。
かかる処理に際しては、優先選択要求ADパケットのデータ(図14参照)が、優先選択を要求するセンタデバイスの認証情報を含むものであることを除いて、制御部21Bが、上述した図8に示した処理と同様の処理を実行する。すなわち、制御部21Bは、図8におけるステップS21〜S24においては、制御部21Aと同等の処理を行う。また、制御部21Bは、ステップS25においては、優先選択を要求するセンタデバイスの認証情報を指定した優先選択要求ADパケットのデータを生成し、生成されたデータをBLE通信部22へ送る。この結果、BLE通信部22から、当該優先選択要求ADパケットが同報送信される。
以上のステップS21〜S25の処理が繰り返されることにより、上述した優先選択要求モードの設定及び解除の処理により設定された動作モードに対応したADパケットが、周辺デバイス20Bから、適宜、同報送信される。
《センタデバイスと周辺デバイスとの間の通信接続》
以上のADパケットの送信処理が行われて、周辺デバイス20B,301,302,…からADパケットが同報送信されると、無線通信システム50Bでは、上述した図9においてセンタデバイス10A及び周辺デバイス20Aをセンタデバイス10B及び周辺デバイス20Bで置き換えた場合と同様の通信が行われる。
すなわち、周辺デバイス20B,301,302,…からADパケットが同報送信されると、センタデバイス10Bが、これらのADパケットを受信する。そして、センタデバイス10Bが、接続選択処理を実行して、通信接続する1つの周辺デバイスを選択する。
かかるセンタデバイス10Bにおける接続選択処理に際しては、制御部11Bが、優先選択要求ADパケットがあるか否かの判定に際して、センタデバイス10Bに固有の認証情報を含むADパケットがあるか否かを判定することを除いて、上述した図10に示した処理と同様の処理を実行する。すなわち、制御部21Bは、図10におけるステップS31〜S33,S35〜S38においては、制御部21Aと同等の処理を行う。また、制御部21Bは、ステップS34においては、センタデバイス10Bに固有の認証情報を含むADパケットがあるか否かを判定する。
かかる接続選択処理が終了すると、図9に示される場合と同様に、センタデバイス10Bが、選択された周辺デバイスへ接続要求パケット(CRパケット)を送信する。この結果、センタデバイス10Bと、当該選択された周辺デバイスとの間における通信接続が確立する。
通信接続が確立すると、当該選択された周辺デバイスからセンタデバイス10Bへ機器データ逐次が送信される。この機器データを受信すると、センタデバイス10Bは、受信した機器データを不図示の情報処理装置へ送信する。
以上説明したように、第2実施形態では、BLE規格に従って通信を行う周辺デバイス20Bが接続選択要求として機能するADパケットを送信するに際して、標準的な第1の接続要求情報に加えて、優先接続を求めていることを示す第2の接続要求情報をADパケットに含ませるか否かを、制御部21Bが切り換える。このため、周辺デバイス20Bは、センタデバイス10Bに対して優先的な接続選択を要求するか否かを、適宜切り換えることができる。
また、第2実施形態では、周辺デバイス20Bが操作入力部24Bを備え、優先接続選択を求めるセンタデバイスに固有の認証情報の入力の有無に基づいて、制御部21Bが、ADパケットに第2の接続要求情報を含ませるか否かを切り換える。このため、周辺デバイス20Bは、優先接続選択を求めるセンタデバイスを明確に特定した優先選択要求ADパケットを送信することができる。
また、第2実施形態では、周辺デバイス20Bの制御部21BがCPUを備える構成として、プログラムを実行することにより必要な機能を実現する構成としたので、簡易な構成とできるとともに、低消費電力を実現することができる。
また、第2実施形態では、BLE規格に従って通信を行うセンタデバイス10Bが、周辺デバイスの1つを接続選択するのに際して、センタデバイス10Bに固有の認証情報を含む優先選択要求ADパケットを送信した周辺デバイスを優先的に選択して接続を開始する。このため、センタデバイス10Bは、接続優先度を合理的に考慮して、通信接続する装置の選択を行うことができる。
また、第2実施形態では、センタデバイス10Bの制御部11BがCPUを備える構成として、プログラムを実行することにより必要な機能を実現する構成としたので、簡易な構成とできるとともに、低消費電力を実現することができる。
[実施形態の変形]
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
例えば、上記の第1及び第2実施形態では、通常ADパケットに加えて優先選択要求ADパケットを送信可能な周辺デバイスの無線通信システムにおける数を1つとしたが、通常ADパケットに加えて優先選択要求ADパケットを送信可能な周辺デバイスの数を複数としてもよい。
また、上記の第1及び第2実施形態では、センタデバイスの接続予定デバイス種を温度検出デバイスとしたが、温度検出デバイス以外の種類のデバイスをセンタデバイスの接続予定デバイス種としてもよい。
また、上記の第1実施形態では、周辺デバイスにおける通常選択要求モードと優先選択要求モードとの切換を、利用者が意図的に行った当該周辺デバイスの移動の態様に応じて行うようにした。これに対し、周辺デバイスが操作入力部を備えるようにし、当該操作入力部への利用者の入力結果に応じて、当該切換を行うようにしてもよい。また、移動態様以外の物理量の変化に応じて、当該切換を行うようにしてもよい。
また、上記の第2実施形態では、認証情報が記載されたシールをセンタデバイスに貼付するようにしたが、LED表示器のような低消費電力の表示素子を用いて認証情報を表示するようにしてもよい。
また、上記の第2実施形態では、周辺デバイスにおける通常選択要求モードと優先選択要求モードとの切換を、当該周辺デバイスが備える操作入力部への利用者による入力結果に行うようにした。これに対し、利用者が意図的に行う複数種類の周辺デバイスの移動態様ごとに対応するコード情報を定義しておき、周辺デバイスの移動態様の組み合わせに応じて、当該切換を行うようにしてもよい。
なお、上記の第1及び第2実施形態では、BLE規格に従って無線通信を行う無線通信システムの構成要素について本発明を適用したが、BLE規格以外の通信プロトコルに従って無線通信を行う無線通信システムの構成要素についても、適宜、本発明を適用することができる。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。
付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
[付記]
<請求項1>
他の装置と所定の通信プロトコルで無線接続を行う無線装置であって、
無線接続を行う前記他の装置に対する第1の接続要求情報を少なくとも含む接続選択要求を送信する送信手段と、
前記接続選択要求に前記第1の接続要求情報とは異なる第2の接続要求情報を含ませるか否かを切り換える切換手段と、
を備えたことを特徴とする無線装置。
<請求項2>
センサを更に備え、
前記切換手段は、前記センサの出力結果に基づいて、前記接続選択要求に前記第2の接続要求情報を含ませるか否かを切り換える、
ことを特徴とする請求項1に記載の無線装置。
<請求項3>
前記他の装置において設定されている認証情報を入力する入力手段を更に備え、
前記切換手段は、前記入力手段を用いて入力された前記認証情報を、前記第2の接続要求情報として前記接続選択要求に含ませるか否かを切り換える、
ことを特徴とする請求項1に記載の無線装置。
<請求項4>
前記所定の通信プロトコルは、Bluetooth Low Energy通信のプロトコルである、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の無線装置。
<請求項5>
機器情報を送信する複数の他の装置と所定の通信プロトコルで無線接続を行う無線装置であって、
前記他の装置の少なくとも1つは、前記無線装置に対する第1の接続要求情報を少なくとも含み、前記第1の接続要求情報とは異なる第2の接続要求情報を更に含むことがある接続選択要求を送信する装置であり、
前記無線装置は、
前記他の装置のそれぞれが送信した前記接続選択要求を取得する情報取得手段と、
前記情報取得手段による取得結果に基づいて、前記第2の接続要求情報が含まれている接続選択要求を送信した装置を優先的に選択して接続を開始する接続制御手段と、
を備えたことを特徴とする無線装置。
<請求項6>
前記情報取得手段が取得した前記接続選択要求に含まれる前記第1の接続要求情報を表示する表示装置を備えていない、ことを特徴とする請求項5に記載の無線装置。
<請求項7>
前記所定の通信プロトコルは、Bluetooth Low Energy通信のプロトコルである、ことを特徴とする請求項5又は6に記載の無線装置。
<請求項8>
他の装置と所定の通信プロトコルで無線接続を行う無線装置において使用される接続選択要求方法であって、
無線接続を行う前記他の装置に対する第1の接続要求情報を少なくとも含む接続選択要求を送信する送信ステップと、
前記接続選択要求に前記第1の接続要求情報とは異なる第2の接続要求情報を含ませるか否かを切り換える切換ステップと、
を含むことを特徴とする無線装置の接続選択要求方法。
<請求項9>
機器情報を送信する複数の他の装置と所定の通信プロトコルで無線接続を行う無線装置において使用される接続選択方法であって、
前記他の装置の少なくとも1つは、前記無線装置に対する第1の接続要求情報を少なくとも含み、前記第1の接続要求情報とは異なる第2の接続要求情報を更に含むことがある接続選択要求を送信する装置であり、
前記接続選択方法は、
前記他の装置のそれぞれが送信した前記接続選択要求を取得する情報取得ステップと、
前記情報取得ステップにおける取得結果に基づいて、前記第2の接続要求情報が含まれている接続選択要求を送信した装置を優先的に選択して接続を開始する接続制御ステップと、
を含むことを特徴とする無線装置の接続選択方法。
<請求項10>
他の装置と所定の通信プロトコルで無線接続を行う無線装置が有するコンピュータを、
無線接続を行う前記他の装置に対する第1の接続要求情報を少なくとも含む接続選択要求を送信する送信手段、及び、
前記接続選択要求に前記第1の接続要求情報とは異なる第2の接続要求情報を含ませるか否かを切り換える切換手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。
<請求項11>
機器情報を送信する複数の他の装置と所定の通信プロトコルで無線接続を行う無線装置のコンピュータが実行するプログラムであって、
前記他の装置の少なくとも1つは、前記無線装置に対する第1の接続要求情報を少なくとも含み、前記第1の接続要求情報とは異なる第2の接続要求情報を更に含むことがある接続選択要求を送信する装置であり、
前記プログラムは、前記コンピュータに、
前記他の装置が送信した前記接続選択要求を取得する情報取得手段、及び、
前記情報取得手段による取得結果に基づいて、前記第2の接続要求情報が含まれている接続選択要求を送信した装置を優先的に選択して接続を開始する接続制御手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。
<請求項12>
所定の通信プロトコルで無線接続を行う少なくとも1つの第1の無線装置と、第2の無線装置とを備える無線通信システムであって、
前記第1の無線装置の少なくとも1つは、
前記第2の無線装置に対する第1の接続要求情報を少なくとも含む接続選択要求を送信する送信手段と、
前記接続選択要求に前記第1の接続要求情報とは異なる第2の接続要求情報を含ませるか否かを切り換える切換手段と、を備え、
前記第2の無線装置は、
前記第1の無線装置のそれぞれが送信した前記接続選択要求に含まれる情報を取得する情報取得手段と、
前記情報取得手段が取得した前記接続選択要求に前記第2の接続要求情報が含まれている場合に、前記第2の接続要求情報が含まれている接続選択要求を送信した第1の無線装置を優先的に選択して接続を開始する接続制御手段と、を備える
ことを特徴とする無線通信システム。
<請求項13>
所定の通信プロトコルで無線接続を行う少なくとも1つの第1の無線装置と、第2の無線装置との無線接続方法であって、
前記第1の無線装置の少なくとも1つは、前記第2の無線装置に対する第1の接続要求情報を少なくとも含み、前記第1の接続要求情報とは異なる第2の接続要求情報を更に含むことがある接続選択要求を送信し、
前記第2の無線装置は、前記第2の接続要求情報が含まれている前記接続選択要求を送信した第1の無線装置を優先的に選択して接続を開始する、
ことを特徴とする無線接続方法。
10A,10B センタデバイス(第2の無線装置、無線装置)
11A,11B 制御部(接続制御手段)
12 BLE通信部(送信手段)
20A,20B 周辺デバイス(第1の無線装置、無線装置)
21A,21B 制御部(切換手段)
22 BLE通信部(情報取得手段)
23 温度検出部
24A 加速度検出部(センサ)
24B 操作入力部(入力手段)
50A,50B 無線通信システム

Claims (13)

  1. 他の装置と所定の通信プロトコルで無線接続を行う無線装置であって、
    当該無線装置の第1の移動態様を検出する移動態様検出手段と、
    無線接続を行う前記他の装置に対する第1の接続要求情報を少なくとも含む接続選択要求を送信する送信手段と、
    前記接続選択要求に前記第1の接続要求情報とは異なる第2の接続要求情報を含ませるか否かを切り換える切換手段と、
    を備え
    前記切換手段は、前記移動態様検出手段により前記第1の移動態様が検出された場合、前記接続選択要求に前記第2の接続要求情報を含ませることを特徴とする無線装置。
  2. 前記移動態様検出手段は、当該無線装置の第2の移動態様を更に検出し、
    記切換手段は、前記接続選択要求に前記第2の接続要求情報が含まれている状態において、前記移動態様検出手段により前記第2の移動態様が検出された場合、前記接続選択要求に前記第2の接続要求情報を含ませない
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線装置。
  3. 前記他の装置において設定されている認証情報を入力する入力手段を更に備え、
    前記切換手段は、前記入力手段を用いて入力された前記認証情報を、前記第2の接続要求情報として前記接続選択要求に含ませるか否かを切り換える、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の無線装置。
  4. 前記所定の通信プロトコルは、Bluetooth Low Energy通信のプロトコルである、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の無線装置。
  5. 機器情報を送信する複数の他の装置と所定の通信プロトコルで無線接続を行う無線装置であって、
    前記他の装置の少なくとも1つは、
    当該装置の第1の移動態様を検出する移動態様検出手段と、
    前記無線装置に対する第1の接続要求情報を少なくとも含む接続選択要求を送信する送信手段と
    前記移動態様検出手段により前記第1の移動態様が検出された場合、前記接続選択要求に、前記第1の接続要求情報とは異なる第2の接続要求情報を含ませる切換手段と、を備えた装置であり、
    前記無線装置は、
    前記他の装置のそれぞれが送信した前記接続選択要求を取得する情報取得手段と、
    前記情報取得手段による取得結果に基づいて、前記第2の接続要求情報が含まれている接続選択要求を送信した装置を優先的に選択して接続を開始する接続制御手段と、
    を備えたことを特徴とする無線装置。
  6. 前記情報取得手段が取得した前記接続選択要求に含まれる前記第1の接続要求情報を表示する表示装置を備えていない、ことを特徴とする請求項5に記載の無線装置。
  7. 前記所定の通信プロトコルは、Bluetooth Low Energy通信のプロトコルである、ことを特徴とする請求項5又は6に記載の無線装置。
  8. 他の装置と所定の通信プロトコルで無線接続を行う無線装置において使用される接続選択要求方法であって、
    当該無線装置の第1の移動態様を検出する移動態様検出ステップと、
    無線接続を行う前記他の装置に対する第1の接続要求情報を少なくとも含む接続選択要求を送信する送信ステップと、
    前記接続選択要求に前記第1の接続要求情報とは異なる第2の接続要求情報を含ませるか否かを切り換える切換ステップと、
    を含み、
    前記切換ステップは、前記移動態様検出ステップにより前記第1の移動態様が検出された場合、前記接続選択要求に前記第2の接続要求情報を含ませることを特徴とする無線装置の接続選択要求方法。
  9. 機器情報を送信する複数の他の装置と所定の通信プロトコルで無線接続を行う無線装置において使用される接続選択方法であって、
    前記他の装置の少なくとも1つは、
    当該装置の第1の移動態様を検出し、前記第1の移動態様が検出された場合、前記無線装置に対する第1の接続要求情報を少なくとも含む接続選択要求に、前記第1の接続要求情報とは異なる第2の接続要求情報を含んだ前記接続選択要求を送信する装置であり、
    前記接続選択方法は、
    前記他の装置のそれぞれが送信した前記接続選択要求を取得する情報取得ステップと、
    前記情報取得ステップにおける取得結果に基づいて、前記第2の接続要求情報が含まれている接続選択要求を送信した装置を優先的に選択して接続を開始する接続制御ステップと、
    を含むことを特徴とする無線装置の接続選択方法。
  10. 他の装置と所定の通信プロトコルで無線接続を行う無線装置が有するコンピュータを、
    当該無線装置の第1の移動態様を検出する移動態様検出手段、
    無線接続を行う前記他の装置に対する第1の接続要求情報を少なくとも含む接続選択要求を送信する送信手段、及び、
    前記接続選択要求に前記第1の接続要求情報とは異なる第2の接続要求情報を含ませるか否かを切り換える切換手段、
    として機能させるプログラムであって、
    前記切換手段は、前記移動態様検出手段により前記第1の移動態様が検出された場合、前記接続選択要求に前記第2の接続要求情報を含ませることを特徴とするプログラム
  11. 機器情報を送信する複数の他の装置と所定の通信プロトコルで無線接続を行う無線装置のコンピュータが実行するプログラムであって、
    前記他の装置の少なくとも1つは、
    当該装置の第1の移動態様を検出し、前記第1の移動態様が検出された場合、前記無線装置に対する第1の接続要求情報を少なくとも含む接続選択要求に、前記第1の接続要求情報とは異なる第2の接続要求情報を含んだ前記接続選択要求を送信する装置であり、
    前記プログラムは、前記コンピュータ
    前記他の装置が送信した前記接続選択要求を取得する情報取得手段、及び、
    前記情報取得手段による取得結果に基づいて、前記第2の接続要求情報が含まれている接続選択要求を送信した装置を優先的に選択して接続を開始する接続制御手段、
    として機能させることを特徴とするプログラム。
  12. 所定の通信プロトコルで無線接続を行う少なくとも1つの第1の無線装置と、第2の無線装置とを備える無線通信システムであって、
    前記第1の無線装置の少なくとも1つは、
    当該第1の無線装置の第1の移動態様を検出する移動態様検出手段と、
    前記第2の無線装置に対する第1の接続要求情報を少なくとも含む接続選択要求を送信する送信手段と、
    前記接続選択要求に前記第1の接続要求情報とは異なる第2の接続要求情報を含ませるか否かを切り換える切換手段と、を備え、
    前記切換手段は、前記移動態様検出手段により前記第1の移動態様が検出された場合、前記接続選択要求に前記第2の接続要求情報を含ませ、
    前記第2の無線装置は、
    前記第1の無線装置のそれぞれが送信した前記接続選択要求に含まれる情報を取得する情報取得手段と、
    前記情報取得手段が取得した前記接続選択要求に前記第2の接続要求情報が含まれている場合に、前記第2の接続要求情報が含まれている接続選択要求を送信した第1の無線装置を優先的に選択して接続を開始する接続制御手段と、を備える
    ことを特徴とする無線通信システム。
  13. 所定の通信プロトコルで無線接続を行う少なくとも1つの第1の無線装置と、第2の無線装置との無線接続方法であって、
    前記第1の無線装置の少なくとも1つは、当該第1の装置の第1の移動態様を検出し、前記第1の移動態様が検出された場合、前記第2の無線装置に対する第1の接続要求情報を少なくとも含む接続選択要求に、前記第1の接続要求情報とは異なる第2の接続要求情報を含んだ前記接続選択要求を送信し、
    前記第2の無線装置は、前記第2の接続要求情報が含まれている前記接続選択要求を送信した第1の無線装置を優先的に選択して接続を開始する、
    ことを特徴とする無線接続方法。
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