JP6287114B2 - 間接複動押出プレス装置 - Google Patents
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Description
押出ステムは、その先端にダミーブロックを配し、シリンダプラテンに設けられたメイ
ンシリンダ内に組み込まれたメインラムに、メインクロスヘッドを介して取り付けられる
ものであり、前記押出ステムの中心位置にはマンドレルがピアサシリンダロッドとともに
、押出ステムと同行及び進退自在に配置される。そして、押出ステムに対向してダイスが
エンドプラテンに取り付けられている。
にビレットが収納される。コンテナ内に収納されたビレットに対し、押出ステムがダイス
側へ移動することによってビレットが押圧されてアプセットが完了する。アプセット後に
マンドレルが前進してビレットに対するピアシングが行われ、マンドレルはダイスの所定
の前進位置で停止するとともに、押出ステムが再び前進することにより、ビレットは管状
製品として複動押出される。
特許文献1には、メインシリンダ内に設けたピアサシリンダと、押出プレス軸芯から外
れてマンドレルと強制的に連結された止め金具とを備え、この止め金具は油圧パイロット
弁に作用して、ダイスのベアリン部の所定の軸方向位置(停止位置)を保持するようにピ
アサシリンダのロッド側室へ一定量の圧油媒体を供給することを開始させる。そして、圧
油媒体の供給量が、マンドレルが静止しかつメインラムが前進する際のピアサシリンダロ
ッド側室の容積増大量に一致するようにして位置保持制御する複動型の押出プレスが開示
されている。
(特許文献1参照)
圧パイロット弁を切り替え、一定量の圧油媒体を供給することにより、マンドレルをダイ
スのベアリング部の所定位置に保持する構成となっているので、油圧パイロット弁のスプ
ールのランドに相当する移動ストローク分だけ制御に遅れが生じ、押出成形中にマンドレ
ルの先端部が所定の停止位置に対し数ミリメートル前後動することになる。
そのため、押出された管状製品の肉厚にばらつきがあり、安定した品質の管状製品を得
ることができなかった。
コンテナ内にビレットを押出ステムで押して挿入後、ビレットのアプセットをして、ビレット内部にマンドレルでピアシングした後、フィックスマンドレルで押出す場合、ビレットとマンドレル表面に摩擦力が発生し押出中にマンドレルにプル力が作用する。これによりダイスに作用する押出力がその分減少したこととなり、最も押出所要力の必要とする押し始めにおいて押出力が有効に活用できないということがあった。
間で押出中に作用する摩擦力により減少する押出力を、コンテナシリンダへ圧油を供給することで、油圧式マンドレルストッパー機能を有するコンテナシリンダに押出方向に油圧力を作用させて押出力を増加させることを目的とする。
ピアシング完了後に押出ステムによりビレットを押出すに際して、前記コンテナシリンダから作動油を排出する側の前記シリンダ室と前記ピアサシリンダの前記ロッド側室とを油圧管路で接続して連通するようにした間接複動押出プレス装置で、
前記コンテナシリンダに押出方向の油圧を作用させて押出力を増加させる機能を持たせた間接複動押出プレス装置において、
前記ピアサシリンダの前記ロッド側室に作用する油圧を検知する手段を設け、該油圧から算出される、押出中に、押出方向と反対の向きに作用し押出力を減少させる、ビレットと前記マンドレルとの間に作用する摩擦力に対して、該摩擦力により減少する押出力を増加させるように、前記コンテナシリンダの反排出側に供給される油圧を、油圧ポンプから送られる圧油の油圧を設定する比例電磁リリーフ弁の圧力設定値を増加させるように制御する。
図1(a)に示すように間接複動押出プレス10は、エンドプラテン11とシリンダプラテン12が対向して配置され、エンドプラテン11にはダイステム16が、シリンダプラテン12にはメインシリンダ12aとメインラム13、押出ステム14が設けられ、ダイステム16と押出ステム14との中間にはエンドプラテン11に配したコンテナシリンダ24により進退自在とするコンテナ20を有した構成となっている。
けられたメインシリンダ12a内に組み込まれたメインラム13に、メインクロスヘッド
18を介して取り付けられるものであり、前記押出ステム14の中心位置にはマンドレル
15がピアサシリンダロッド19とともに、押出ステム14と同行及び進退自在に配設さ
れる。押出ステム14と対向するダイステム16はエンドプラテン11に取り付けられ、
前記ダイステム16の先端にはダイス21を有する構成となっている。符号23は、メイ
ンラム13内に設けたピアサシリンダである。
そして、符号22は、ビレットであり、コンテナ20と押出ステム14の間にダミーブ
ロック17とともに図示しないビレットローダにより供給される。
ンテナ20がコンテナシリンダ24により進退自在に配置され、ビレット22はダミーブ
ロック17とともに、押出ステム14の前後移動とコンテナ20の後退移動によりコンテ
ナ20内に収納される。その後、コンテナ20内に収納されたビレット22に対し、コン
テナ20と押出ステム14がダイステム16側へ移動することによって両ステムに押圧さ
れてアプセットが完了する。
アプセットの完了後、図1(c)で示すようにマンドレル15が前進してビレット22
に対するピアシング行われ、マンドレル15は所定の前進位置に停止するとともに、押出
ステム14及びコンテナ20が同一速度で前進移動することにより、図1(d)に示すよ
うにビレット22は管状の押出製品26として押出される
マンドレル15の停止位置は、ダイス21の端面から所定の寸法Sに設定される。
の先端には図示しないマンドレルホルダを介してマンドレル15が螺着されている。そし
て、マンドレル15は、メインクロスヘッド18の先端に取り付けた押出ステム14の中
を摺動自在に装着されている。
一方、エンドプラテン11には、先端部にダイス21を備えたダイステム16がコンテ
ナ20のビレット収納穴に挿通自在に設けられている。ビレット22を収納するコンテナ
20は、エンドプラテン11に設けた複数のコンテナシリンダ24により進退可能に配さ
れている。符号17は、押し出しステム14の先端に配したダミーブロックである。
平方センチメートルに設定されている。符号32はコンテナシリンダ24のコンテナ20
が押出方向に移動するときに作動油が排出される側のシリンダ室を示し、図2では2本の
コンテナシリンダ24を設ける構成としたので、実質的同一となる各シリンダの受圧面積
はピアサシリンダ23のロッド側室の受圧面積A平方センチメートルの二分の一(1/2
A平方センチメートル)に設定されている。図2では、コンテナシリンダ24をエンドプ
ラテン11に設ける構成としたので、コンテナ20が押出方向に前進移動するときの作動
油の排出側はシリンダのヘッド側となる。コンテナシリンダ24を4本用いる構成の場合
では、その受圧面積はA平方センチメートルの四分の一(1/4A平方センチメートル)
に設定される。
図3において、符号26はダイス21から押出される管状の押出製品を、21aはダイ
スのベアリング部を示す。
可変吐出型油圧ポンプ41、42は図示しない公知の圧力調整弁等を備え、圧力が調整され、各シリンダに圧油を供給する。符号43はピアサシリンダ23を、44はコンテナシリンダ24を動作させる電磁弁で、符号45、46及び47は、ピアサシリンダ23のロッド側室31とコンテナシリンダ24が前進移動するときに作動油が排出される側であるコンテナシリンダのヘッド側室32とを連通するときに操作する電磁弁である。
押出開始と同時に、メインラム13を前進させて押出ステム14を移動させ、ダイス21から所望の均一な肉厚を有した管状の押出製品26を得る。押出中は電磁弁44のSOLaを励磁してコンテナシリンダ24のロッド側33へ圧油を供給することで、油圧式マンドレルストッパー機能を有するコンテナシリンダ24に押出方向に油圧力を作用させて押出力を増加させる。また、電磁弁45〜47のSOLbを励磁してコンテナシリンダ24のヘッド側室31とピアサシリンダ23のロッド側室32とを連通させる。前述したように、コンテナシリンダ24のヘッド側室受圧面積とピアサシリンダのロッド側室受圧面積を実質的に同一面積としたので、コンテナシリンダ24から排出される作動油によりピアサシリンダロッド19はコンテナの前進速度と同調して相対移動を行う。このため、ダイス21のベアリング部21aの所定の停止位置にあるマンドレル15の先端面は常に所定の停止位置で保持されることになる。
そして、押出の終了時には、励磁した電磁弁のSOLを消磁する。
ところで、コンテナ20の内面積はマンドレル15の表面積よりも大きいので、ビレット22とコンテナ20との間に作用する摩擦力の方が、ビレット22とマンドレル15との間に作用する摩擦力よりも大きい為、コンテナシリンダ24の油圧力により、ビレット22とマンドレル15との間に作用する摩擦力で失う押出力より大きな押出力を得ることができる。
マンドレル15に働く摩擦力は、荷重伝播してピアサシリンダ23のロッド側シリンダ室31に作用する。そこでピアサシリンダ23のロッド側シリンダ室31の油圧力を圧力センサー50で検知し、得られた信号を増幅器51で増幅しコントローラ52で力―圧力変換を行い、比例電磁リリーフ53の圧力を制御する。可変吐出型油圧ポンプ41から送られる圧油は、前記比例電磁リリーフ53の圧力設定値の圧力値でコンテナシリンダ24のロッド側33に送られる。この圧油により、前記押出力を増加することができる。
ンシリンダ12に設ける構成としたことで、コンテナシリンダ24が前進移動する時の作
動油の供給側がシリンダのヘッド側室36となることであり、それ以外の構成は前述した図2と同じ構成となっている。したがって、押出中はコンテナシリンダ35のヘッド側室36受圧面に圧油を供給し、コンテナシリンダ35でコンテナ20に押出方向に押出力を加える構成になっている。
の間にラムノーズ60を設ける構成とした。ラムノーズ60は前部が小径でコンテナ内に
挿入されて先端面でダミーブロック17と当接し、後部は大径であり段部でコンテナ20
の端面と、後端面で押出ステム14と当接する。押出ステム14が前進移動すると、ラム
ノーズ60を介してコンテナ20が前進移動し、ダミーブロック17を介してコンテナ2
0内に挿入されたビレット22を押圧する構成となっている。
図5では、ラムノーズ60とダミーブロック17及び押出ステム14をそれぞれ独立し
て設ける構成としたがこれに限定されるものではなく、ラムノーズ60とダミーブロック
17又はラムノーズ60と押出ステム14若しくはラムノーズ60とダミーブロック17
及び押出ステム14を一体とする構成が用いられても良い。
11 エンドプラテン
12 シリンダプラテン
12a メインシリンダ
13 メインラム
14 押出ステム
15 マンドレル
16 ダイステム
17 ダミーブロック
18 メインクロスヘッド
19 ピアサシリンダピストンロッド
20 コンテナ
21 ダイス
22 ビレット
23 ピアサシリンダ
24 コンテナシリンダ
26 管状の押出製品
31 ピアサシリンダロッド側室
32 コンテナシリンダヘッド室
33 コンテナシリンダロッド室
35 他の実施形態のコンテナシリンダ
36 他の実施形態のコンテナシリンダヘッド室
37 他の実施形態のコンテナシリンダロッド室
41 42 可変吐出量ポンプ
50 圧力センサー
51 増幅器
52 コントローラ
53 比例電磁リリーフ弁
60 ラムノーズ
S マンドレル先端部の停止位置
Claims (1)
- コンテナシリンダにおいて、コンテナが押出方向に移動するとき、作動油を排出する側のシリンダ室受圧面積と、ビレット内部にマンドレルでピアシングを行うピアサシリンダの、該マンドレルが固定されたロッドのロッド側室受圧面積が同一で、
ピアシング完了後に押出ステムによりビレットを押出すに際して、前記コンテナシリンダから作動油を排出する側の前記シリンダ室と前記ピアサシリンダの前記ロッド側室とを油圧管路で接続して連通するようにした間接複動押出プレス装置で、
前記コンテナシリンダに押出方向の油圧を作用させて押出力を増加させる機能を持たせた間接複動押出プレス装置において、
前記ピアサシリンダの前記ロッド側室に作用する油圧を検知する手段を設け、該油圧から算出される、押出中に、押出方向と反対の向きに作用し押出力を減少させる、ビレットと前記マンドレルとの間に作用する摩擦力に対して、該摩擦力により減少する押出力を増加させるように、前記コンテナシリンダの反排出側に供給される油圧を、油圧ポンプから送られる圧油の油圧を設定する比例電磁リリーフ弁の圧力設定値を増加させるように制御することを特徴とする間接複動押出プレス装置。
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