JP5979491B2 - 複動型押出プレス - Google Patents
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押出ステムは、その先端にダミーブロックを有し、シリンダプラテンに設けられたメインシリンダ内に組み込まれたメインラムに、メインクロスヘッドを介して取り付けられるものであり、前記押出ステムの中心位置にはマンドレルがピアサシリンダロッドとともに、押出ステムと同行及び進退自在に配置される。そして、押出ステムに対向してダイスがエンドプラテンに取り付けられている。
特許文献1には、メインシリンダ内に設けたピアサシリンダと、押出プレス軸芯から外れてマンドレルと強制的に連結された止め金具とを備え、この止め金具は油圧パイロット弁に作用して、ダイスのベアリング部の所定の軸方向位置(停止位置)を保持するようにピアサシリンダのロッド側室へ一定量の圧油媒体を油圧ポンプより供給することを開始する。そして、圧油媒体の供給量が、マンドレルが停止し、且つメインラムが前進する際のピアサシリンダロッド側室の容積増大量に一致するように制御する複動型の押出プレス装置が開示されている。(特許文献1参照)
さらに、マンドレルの先端位置を変更する場合や、押出速度を変更した場合には、止め金具の位置調整及びピアサシリンダに供給する油圧媒体の量と圧力をその都度調整する必要があった。
クロスヘッドと、
マンドレルを前記押出ステム及び前記メインクロスヘッドの中で摺動可能とする前記メ
インシリンダ内に設けられたピアサシリンダと、
前記押出ステムに対向してエンドプラテンに設けられたダイスと、
前記押出ステムと前記ダイスとの間に配され、ビレットを収納し軸方向に移動自在なコ
ンテナとを有し、
前記ピアサシリンダのロッド側室へ一定量の圧油を供給し、その供給量を押出中に前記
マンドレルが静止して、且つ前記押出ステムが前進移動するときの前記ピアサシリンダの
ロッド側室容積の増大量と一致するようにした前記マンドレルの前進位置を規制する位置
決め手段を、前記メインクロスヘッドに設けた複動型押出プレスにおいて、
前記位置決め手段は要部が油圧シリンダにより構成され、前記押出ステムが押出方向へ
移動するとき、前記油圧シリンダから作動油を排出する側のシリンダ室受圧面積と、前記
ピアサシリンダのロッド側室受圧面積を実質的に同一に設定するとともに、
ピアシング完了後に前記押出ステムにより前記ビレットを押出すに際して、前記油圧シ
リンダから作動油を排出する側のシリンダ室と前記ピアサシリンダのロッド側室とを、油
圧管路で接続して連通するようにした。
を排出する側のシリンダ室と前記ピアサシリンダのロッド側室の前記油圧管路に、圧油を
供給する圧油の供給手段を設けた。
押出ステムが押出方向に移動するとき、位置決め手段の油圧シリンダの作動油を排出する側のシリンダ室とピアサシリンダのロッド側室とに圧油を供給する構成としたので、押出ステムが押出中に前進したストローク分、マンドレル位置が押出ステムに対して後退するので、ダイス位置に対するマンドレルの保持位置精度を向上させる。又、押出中前記シリンダ室の排出側にはマンドレルプル力の油圧が作用し、ピアサシリンダのロッド側にも同様に作用するため、押出ステムに作用する押出力が減少することはない。
図1(a)に示すように押出プレス10は、エンドプラテン11とシリンダプラテン12が対向して配置され、エンドプラテン11にはダイス21が、シリンダプラテン12にはメインシリンダ12a、メインラム13、メインクロスヘッド18と押出ステム14が設けられ、エンドプラテン11とシリンダプラテン12との間にはエンドプラテンに11に配したコンテナシリンダ24により進退自在とするコンテナ20を有する構成となっている。
そして、ビレット22は、ダイス21とシリンダプラテン12側へ移動したコンテナ20との間に、ダミーブロック17とともに図示しないビレットローダにより供給される。ダミーブロック17はビレット22の円滑に行うためビレット22のみコンテナ20に挿入した後、押出ステム14を後退させて図示しないダミーブロック供給装置により押出プレス中心へ移動させてコンテナ20に挿入しても良い。
油圧シリンダ41の作動油を排出する側のシリンダ室32とピアサシリンダロッド側室31は後述する油圧機器により連通する構成となっており、押出中に油圧シリンダ41から排出される作動油をピアサシリンダロッド側室31へ供給することで、マンドレル15の停止位置を保持する構成とした。
次いで、図1(c)で示すようにアプセットの完了後にマンドレル15が前進移動してビレット22に対するピアシングが行われ、マンドレル15は所定の前進位置に停止するとともに、押出ステム14が前進移動することにより、図1(d)に示すようにビレット22は管状の押出製品26としてダイス21より押出される。
なお、エンドプラテン11とシリンダプラテン12は、同じく図示しないタイバーにより所定の間隔で保持可能な構成となっている。
エンドプラテン11には、ダイス21が押出軸線に対して水平方向に摺動可能に設けられている。ビレット22を収納するコンテナ20が、エンドプラテン11に設けた複数のコンテナシリンダ24により進退自在に配されている。符号17は、マンドレル15の先端に配されるダミーブロックであり、ビレット22とともに図示しないビレットローダにより複動型押出プレス10内に供給されか、ビレット22とは別に図示しないダミーブロック供給装置により複動型押出プレス装置10内に供給される。
また、例えば、油圧シリンダ41を4本用いる構成では、その受圧面積はA平方センチメートルの略四分の一(略1/4A平方センチメートル)に設定される。
アプセットの後、電磁弁53のSOLbを励磁してピアサシリンダ23のピストンヘッド側室に圧油を導入し、マンドレル15を前進させながらビレット22を穿設(ピアシング)し、マンドレル15の先端を図3で示す、ダイス21のベアリング部21aの所定の位置に停止させて位置保持するよう電磁弁53のSOLbを消磁する。
そして、押出の終了時には、電磁弁55及び56のSOLbを消磁して管路の連通を遮断する。
ディスカードの切断後は、図1(a)で示す押出ステム14の所定長さを収納する位置まで、コンテナ20を更に後退移動させ、押出ステム14の先端面とダイス21との間にビレットローダによりビレット22とダミーブロック17を供給する。供給したダミーブロック17とビレット22は、前進移動する押出ステム14の先端面とダイス21との間で挟持し、前進移動するコンテナ20内に装填する。ビレット22及びダミーブロック17の装填後は、前記の同一動作の繰り返しとなる。
また、押出速度やマンドレルの先端位置を変更しても、ピアサシリンダに供給する作動油圧力や油量をその都度調整する必要がなく、操作性が向上する効果を奏する。なお、本発明は上記発明の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施できることは勿論である。
11 エンドプラテン
12 シリンダプラテン
12a メインシリンダ
13 メインラム
14 押出ステム
15 マンドレル
17 ダミーブロック
18 メインクロスヘッド
19 ピアサシリンダピストンロッド
20 コンテナ
21 ダイス
22 ビレット
23 ピアサシリンダ
24 コンテナシリンダ
26 管状の押出製品
31 ピアサシリンダロッド側室
32 油圧シリンダの押出ステム前進時における作動油排出側室
40 マンドレルの位置決め手段
41 油圧シリンダ
S マンドレル先端部の停止位置
Claims (2)
- メインシリンダにより軸方向に押動自在に設けられ、先端に押出ステムを配したメイン
クロスヘッドと、
マンドレルを前記押出ステム及び前記メインクロスヘッドの中で摺動可能とする前記メ
インシリンダ内に設けられたピアサシリンダと、
前記押出ステムに対向してエンドプラテンに設けられたダイスと、
前記押出ステムと前記ダイスとの間に配され、ビレットを収納し軸方向に移動自在なコ
ンテナとを有し、
前記ピアサシリンダのロッド側室へ一定量の圧油を供給し、その供給量を押出中に前記
マンドレルが静止して、且つ前記押出ステムが前進移動するときの前記ピアサシリンダの
ロッド側室容積の増大量と一致するようにした前記マンドレルの前進位置を規制する位置
決め手段を、前記メインクロスヘッドに設けた複動型押出プレスにおいて、
前記位置決め手段は要部が油圧シリンダにより構成され、前記押出ステムが押出方向へ
移動するとき、前記油圧シリンダから作動油を排出する側のシリンダ室受圧面積と、前記
ピアサシリンダのロッド側室受圧面積を実質的に同一に設定するとともに、
ピアシング完了後に前記押出ステムにより前記ビレットを押出すに際して、前記油圧シ
リンダから作動油を排出する側のシリンダ室と前記ピアサシリンダのロッド側室とを、油
圧管路で接続して連通するようにしたことを特徴とする複動型押出プレス。 - 前記連通した前記押出ステムが押出方向へ移動するとき、前記油圧シリンダから作動油
を排出する側のシリンダ室と前記ピアサシリンダのロッド側室の前記油圧管路に、圧油を
供給する圧油の供給手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載の複動押出プレス。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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ID=50937956
Family Applications (1)
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Country Status (1)
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- 2012-11-12 JP JP2012248295A patent/JP5979491B2/ja not_active Expired - Fee Related
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