JP6285842B2 - 光伝送システム - Google Patents

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Description

本発明は、空間分割多重(SDM:Space Division Multiplexing)技術を用いた光伝送システムに関する。
近年、SDM技術を用いた大容量光通信システムに関する研究開発が盛んに行われている(例えば、非特許文献1を参照。)。また、SDM伝送用の光ファイバについても活発な検討が進められており、例えば、同一クラッド内に複数のコアを有するマルチコア光ファイバ(MCF:Multi−Core Fiber)や、同一のコア中を複数の光波が伝搬するようにした数モード光ファイバ(FMF:Few−Mode Fiber)、更には数モードコアをマルチコア化した数モード・マルチコア光ファイバ(FM−MCF)などが開発されている(例えば、非特許文献2を参照。)。
従来の単一コア・単一モードの光ファイバ(SC−SMF:Single−Core−Single−Mode Fiber)では、低損失かつ光増幅が可能な波長帯域などの制約により、その伝送容量は概ね100Tbit/s程度に制限されるものと考えられている。しかし、上述のSDM伝送用光ファイバの研究開発により、例えば、10個以上のコアを有するMCFを用い、従来のSC−SMFの10倍以上となる1Pbit/sの大容量光通信の実現性も見出されている。
P. J. Winzer, "Optical networking beyond WDM", IEEE Photon. J., vol.4, no.2, pp.647−651, 2012. K. Nakajima, H. Takara, and I. Morita, "Collaborative research on multi−core fiber technology involving industry, academia and government", New Breeze, vol.25, no.4, pp.12−15, 2013. N. Hanzawa et al., "Two−mode PLC−based mode multi/demultiplexer for mode and wavelength division multiplexed transmission", Optics Express vol.21 pp.25752−25760 (2013). N. Hanzawa, K. Saitoh, T. Sakamoto, K. Tsujikawa, T. Uematsu, and M. Koshiba, "Three−mode PLC−type multi/demultiplexer for mode−division multiplexing transmission," The 39th European Conference and Exhibition on Optical Communication (ECOC), London, UK, Sept. 22−26, 2013.
しかしながら、SDM伝送では利用する空間チャネル間の伝送特性の偏差により伝送品質にばらつきが生じるといった問題があった。特に、MCFを用いたSDM伝送では、コア間の伝送損失のばらつきが問題となる。一般に、MCF内のコア数を増大させると、同一のクラッド断面内で光ファイバ中心からの距離が異なる複数のコアが存在することとなる。MCFの接続では、対向する光ファイバ間の回転軸方向の制御が不可欠であり、一般に、MCFの接続では、光ファイバ中心からの距離が遠いコアほど、接続損失が増加する傾向を有する。また一般に、光ファイバの伝送損失はクラッドの厚みとも密接な関係を有し、クラッド厚の低減に伴い伝送損失も増加する傾向にある。このため、MCFではクラッド外周に近いコアほど伝送損失が増加する傾向がある。このため、MCFを多段に接続して構成した光伝送路では、その伝送損失のコア間偏差が増大するという課題があった。また、FMFでは、伝搬モード間の電界分布が異なることにより、伝送損失や遅延時間のモード間偏差が増大するという課題があった。
そこで、本発明は、上記課題を解決するために、光伝送路を通過したときにトータルの伝送特性が空間チャネル間で均一になるSDM伝送が可能となる光伝送システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、複数のSDM伝送用光ファイバを用いて構成される光伝送路を用いたSDM伝送システムにおいて、各SDM伝送用光ファイバの接続点に空間チャネルの切り替えを行う素子を設けることとした。
具体的には、本発明に係る光伝送システムは、複数の空間チャネルで光信号を伝送するN本(Nは2以上の整数)の空間多重伝送路と、前記空間多重伝送路間を直列に接続し、n−1番目(nは2以上N以下の整数)の前記空間多重伝送路の空間チャネルとn番目の前記空間多重伝送路の空間チャネルとが異なるように光信号を結合するN−1個の空間チャネル切換え素子と、を備える。
ここで、前記空間チャネル切換え素子は、全ての前記空間多重伝送路を通過したときのトータルの伝送特性が多重された光信号間で均一になるように前記空間多重伝送路間を接続する。
本発明は、各SDM伝送用光ファイバの接続点に空間チャネルの切り替えを行うことで、伝送路全長におけるトータルの伝送特性の空間チャネル間偏差を低減することができる。従って、本発明は、光伝送路を通過したときにトータルの伝送特性が空間チャネル間で均一になるSDM伝送が可能となる光伝送システムを提供することができる。
本発明に係る光伝送システムの前記空間多重伝送路は、2以上のコアを有し、各コアを前記空間チャネルとするマルチコア光ファイバであり、前記空間チャネル切換え素子は、前記マルチコア光ファイバの断面中心からの距離が異なる少なくとも2つのコア間で光信号を入れ替えることを特徴とする。
ここで、前記空間チャネル切換え素子は、n−1番目の前記空間多重伝送路のコアとn番目の前記空間多重伝送路のコアとを光導波路で接続する。
MCFを用いたSDM伝送路に対しては、空間信号の切り替え素子において、隣接するコア間を伝搬する光信号を入れ替える手段を採用する。
本発明に係る光伝送システムの前記空間多重伝送路は、コア内を2以上の伝搬モードで光信号を伝搬でき、各伝搬モードを前記空間チャネルとするマルチモード光ファイバであり、前記空間チャネル切換え素子は、少なくとも2以上の光信号の伝搬モードを入れ替えることを特徴とする。
FMFを用いたSDM伝送路に対しては、空間信号の切り替え素子において、同一コア内を伝搬するモードを置換する手段を採用する。
本発明に係る光伝送システムの前記空間多重伝送路は、前記コアが2以上の伝搬モードを伝搬可能であり、前記空間チャネル切換え素子は、コア間で光信号を入れ替えるとともにそれぞれの光信号の伝搬モードを入れ替えることを特徴とする。
FM−MCFを用いたSDM伝送路に対しては、空間信号の切り替え素子において、隣接するコア間を伝搬する光信号を入れ替える手段と同一コア内を伝搬するモードを置換する手段を採用する。
ここで、空間チャネル切換え素子の構成は次の2通りが挙げられる。
1つの前記空間チャネル切換え素子は、
伝搬モード毎に光信号を分離する第1並行導波路部と、
前記第1並行導波路部で分離されたそれぞれの光信号の伝搬モードをテーパ形状の導波路で他の伝搬モードに変換するテーパ領域部と、
前記テーパ領域部で伝搬モードが変換されたそれぞれの光信号を合波する第2並行導波路部と、
を持つモード変換導波路を有する。
他の前記空間チャネル切換え素子は、
第1導波路の光信号を伝搬モード変換して第2導波路へ結合する結合部を有する並行導波路を2つ持ち、
一方の前記並行導波路の第1導波路及び第2導波路がそれぞれ他方の前記並行導波路の第2導波路及び第1導波路に接続するように前記並行導波路が接続されているモード変換導波路を有する。
本発明は、光伝送路を通過したときにトータルの伝送特性が空間チャネル間で均一になるSDM伝送が可能となる光伝送システムを提供することができる。
本発明に係る光伝送システムの構成を示す概念図である。 本発明に係る光伝送システムのMCFの断面構造例である。 本発明に係る光伝送システムの接続器の概念図である。MCFが2コアの場合である。 本発明に係る光伝送システムの接続器の概念図である。MCFが4コアの場合である。 本発明に係る光伝送システムに適用可能なMCFの断面構造例を示す図である。 本発明に係る光伝送システムの接続器の概念図である。MCF内の任意の3コアが直線上に配列されている場合である。 本発明に係る光伝送システムの接続器の概念図である。MCF内の任意の3コアが三角状に配列されている場合である。 本発明に係る光伝送システムの接続器の概念図である。MCF内の任意の3コアが三角状に配列されている場合である。 本発明に係る光伝送システムの接続器の概念図である。光ファイバがFMFの場合である。 本発明に係る光伝送システムの接続器の概念図である。光ファイバがFMFの場合である。
添付の図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下に説明する実施形態は本発明の実施形態であり、本発明は、以下の実施形態に制限されるものではない。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。
[全体構造]
図1は、本実施形態の光伝送システムの構成を示す概念図である。
本光伝送システムは、複数の空間チャネルで光信号を伝送するN本(Nは2以上の整数)の空間多重伝送路30と、空間多重伝送路30間を直列に接続し、n−1番目(nは2以上N以下の整数)の空間多重伝送路30−(n−1)の空間チャネルとn番目の空間多重伝送路30−nの空間チャネルとが異なるように光信号を結合するN−1個の空間チャネル切換え素子40と、を備える。
本光伝送システムは、光信号を送信する送信器10および光信号を受信する受信器20をさらに備える。送信器10と受信器20との間は、N−1個の空間チャネル切換え素子40でN本の空間多重伝送路30を直列に接続した光伝送路で接続される。
空間多重伝送路30は、SDM伝送用光ファイバであって、例えば、MCF、FMF、またはFM−MCFである。接続するSDM伝送用光ファイバの本数Nは2以上であれば構わないが、本発明による空間チャネル間の伝送特性偏差の低減効果は、Nの増大により拡張することが可能となる。
空間チャネル切換え素子40は、全ての空間多重伝送路30を通過したときのトータルの伝送特性が多重された光信号間で均一になるように空間多重伝送路30間を接続する。以下、詳細に説明する。
(実施例1)
本実施例の光伝送システムは、空間多重伝送路30にMCFを用いている。
空間多重伝送路30は、2以上のコアを有し、各コアを前記空間チャネルとするマルチコア光ファイバであり、
空間チャネル切換え素子40は、前記マルチコア光ファイバの断面中心からの距離が異なる少なくとも2つのコア間で光信号を入れ替える。
図2は、本実施例におけるMCFの断面構造例である。本実施例に使用するMCFは、光ファイバ中心を通る直線上に、4個のコアが配置されている。ここで、コア2およびコア3と、コア1およびコア4の、光ファイバ中心からの距離を、それぞれr1とr2とする。本実施例の光伝送システムでは、光ファイバ中心からの距離が異なる2つ以上のコアを組み合わせて使用する。即ち、図2ではコア1とコア2をグループ1、コア3とコア4をグループ2として設定する。ここで、各グループにおけるコア間距離、即ち、コア1とコア2の中心間距離、並びにコア3とコア4の中心間距離をΛとする。
一般に、図2に示したMCFの接続損失は、回転軸の調心精度に依存し、コア中心からの距離が遠くなるほど増大する。また一般に、不均質な微小曲げ歪みにより生じる過剰損失は、光ファイバのクラッド厚の減少に伴い増加する傾向にある。従って、図2に示したMCFを多段に接続して伝送路を構築する場合、コア1およびコア4の損失は、コア2およびコア3の損失に比べ大きくなりやすい。そこで、接続点における各コアの光信号を、上述のグループ内のコア間で置換することができれば、伝送路全長におけるトータルの損失のコア間偏差を低減することが可能となる。
空間チャネル切換え素子40は、空間多重伝送路30−(n−1)のコアと空間多重伝送路30−nのコアとを光導波路で接続する。
コア間の光信号の置換は、例えば、図3に示す様な平面導波路を用いることにより容易に実現できる。図3の平面導波路は前記コア間距離Λと等しい間隔で配置された2個のコアを有する。各コアに入射された光信号は交差構造を有する導波路内を伝搬し、出力端で互いに異なるコアに結合される。このように、使用するMCFと等しい構造寸法を有する平面導波路を用いることで、容易にコア間の光信号を置換することができる。また、平面導波路は小型化が容易であり、汎用の光ファイバコネクタと勘合するアダプタ内に組み込むことも可能である。
図3では2個の隣接するコアの光信号を置換する概念図を示したが、図4に示す様に、2個の導波路を組み合わせる、もしくは同一の空間チャネル切換え素子上に4コア分の導波路を形成することにより、1つの空間チャネル切換え素子で4個のコアの光信号を一括して置換することも可能である。
図3及び図4では、MCFが直線上に4個のコアを有する場合について示したが、図5のように、本実施例の光伝送システムは、中心からの距離が異なるコアを複数包含するマルチコア光ファイバを採用することができる。また、本実施例の光伝送システムは、全コア数が2または3個のMCF、即ち、光ファイバ中心からの距離が異なる複数のグループを一つ有するMCFも採用可能である。例えば、本実施例の光伝送システムは、図2と同様に光ファイバ中心からの距離が異なる2個のコアで光信号置換グループを形成し、図5(a)の様に各グループが断面内で数層に渡り積層されたMCF、あるいは図5(b)の様に各グループが光ファイバ中心に対し放射線状に配置されたMCFを用いることが可能である。また、本実施例の光伝送システムは、3個以上のコアを一つのグループとして構成することも可能である。例えば、本実施例の光伝送システムは、図5(c)の様に、同一直線上に配置された3個のコアを一つのグループとして、各グループを断面内で積層配置したMCF、図5(d)の様に三角状に配置された3個のコアを一つのグループとし、各グループを光ファイバ中心に対し放射線状に配置したMCFを用いることも可能である。
図6は、図5(c)に示したグループ群を有するMCFに対する、空間チャネル切換え素子40の光導波路の構成を示す概念図である。図6の光導波路は、コア1の光信号がコア2に、コア2の光信号がコア3に、コア3の光信号がコア1に結合するように交差型導波路を形成している。図5(c)に示したグループ群を有するMCFを採用する光伝送システムは、MCFの数Nを3の倍数とすることで、伝送路全長におけるトータルの損失のコア間偏差を低減する効果を高めることができる。
図7および図8は、図5(d)に示したグループ群を有するMCFに対する、空間チャネル切換え素子40の光導波路の構成を示す概念図である。L字型の交差構造を有する導波路を2個組み合わせることにより、三角状に配列されたコアの光信号を置換することが可能となる。図7および図8の光導波路も、コア1の光信号がコア2に、コア2の光信号がコア3に、コア3の光信号がコア1に結合するように交差型導波路を形成している。図5(d)に示したグループ群を有するMCFを採用する光伝送システムも、MCFの数Nを3の倍数とすることで、伝送路全長におけるトータルの損失のコア間偏差を低減する効果を高めることができる。
(実施例2)
本実施例の光伝送システムは、空間多重伝送路30にFMFを用いている。
空間多重伝送路30は、コア内を2以上の伝搬モードで光信号を伝搬でき、各伝搬モードを前記空間チャネルとするマルチモード光ファイバであり、
空間チャネル切換え素子40は、少なくとも2以上の光信号の伝搬モードを入れ替える。
空間分割多重伝送路にFMFを用いた場合、同一のコア中を伝搬するモード間において伝送損失差が生じる。本実施例の光伝送システムでは、図1の空間信号切換え素子40において、同一のコア中を伝搬する異なるモード間の光信号を置換する。これにより本実施例の光伝送システムは、伝送路全長におけるトータルの損失の伝搬モード間偏差を低減することが可能となる。
また、FMFを用いた光伝送システムでは、伝搬モード間の伝送速度が異なることから、受信器20における信号到達時間にモード間の時間差が生じる。一般に、モード間の時間差は信号処理の負荷を増大させるため、極力ゼロに低減することが好ましい。本実施例の光伝送システムでは、図1の空間チャネル切換え素子40において伝搬するモードの変換を行うため、受信器20におけるモード間の信号到達時間差も同時に低減することが可能となる。
図9は、2つの伝搬モードで光信号を伝送する光伝送システムが備える空間チャネル切換え素子40の概念図である。空間チャネル切換え素子40は、
伝搬モード毎に光信号を分離する第1並行導波路部51と、
第1並行導波路部51で分離されたそれぞれの光信号の伝搬モードをテーパ形状の導波路で他の伝搬モードに変換するテーパ領域部52と、
テーパ領域部52で伝搬モードが変換されたそれぞれの光信号を合波する第2並行導波路部53と、
を持つモード変換導波路55を有する。
モード変換導波路55の左側から入射された2つの伝搬モードは第1並行導波路部51において第1伝搬モードと第2伝搬モードとに分離される。分離後の各モードはモード変換導波路55の中段のテーパ領域部52において、第1伝搬モードは第2伝搬モードに、第2伝搬モードは第1伝搬モードにそれぞれ変換される。次いで、各伝搬モードはモード変換導波路55の後段の第2並行導波路部53において合波され右側の出力端に出射される。
モード変換導波路55中の各モードの合分波および変換は、実際に導波路中を伝搬する各モードの次項屈折率に応じ、導波路の屈折率と構造寸法を適切に調節することにより実現できる。尚、図9中の導波路のハッチング種は、各導波路区間で存在するモードの関係を図示したものであって、実際の導波路領域が屈折率等により区分されていることを表すものではない。また、図9では2種類の伝搬モードを置換する構成例について示したが、3種類以上の伝搬モードについても、中段のテーパ領域に対して、その前段および後段に追加した伝搬モードに対応する並行導波路区間を縦続に増設することで対応することができる。
図10は、2つの伝搬モードで光信号を伝送する光伝送システムが備える他の構造の空間チャネル切換え素子40の概念図である。空間チャネル切換え素子40は、第1導波路62の光信号を伝搬モード変換して第2導波路63へ結合する結合部64を有する並行導波路61を2つ持ち、
並行導波路61aの第1導波路62及び第2導波路63がそれぞれ並行導波路61bの第2導波路63及び第1導波路62に接続するように並行導波路61が接続されているモード変換導波路65を有する。
モード変換導波路65は、非特許文献3に記載されるような構造の第1導波路61a及び第2導波路61bを持つ。
モード変換導波路65は、第1並行導波路61aと第2並行導波路61bが接続されており、第2並行導波路61bは第1並行導波路61aを反転させたものであり、同一の機能を有している。ポート1より入射された2つの伝搬モードは、第1並行導波路61aの結合部64において、基本モードはポート2へ、高次モードは基本モードにモード変換されてポート3へ出力される。次に、第2導波路61bにおいて、ポート2より入射された基本モードは、結合部64において高次モードに変換されてポート4に出力される。一方で、ポート3より入射された基本モードは、そのままポート4へ出力される。つまり、入射時に基本モードだった信号が高次モードへ、高次モードであった信号は基本モードに変換されるため、伝搬モード間の置換機能を有することになる。
図10では2種類の伝搬モードを置換する構成例について示したが、3種類以上の伝搬モードについても、非特許文献4に示すように、追加した伝搬モードに対応する並行導波路区間を増設することで対応することができる。
(実施例3)
本実施例の光伝送システムは、空間多重伝送路30にFM−MCFを用いている。
空間多重伝送路30は、コアが2以上の伝搬モードを伝搬可能であり、
空間チャネル切換え素子40は、コア間で光信号を入れ替えるとともにそれぞれの光信号の伝搬モードを入れ替える。
本実施例は、空間多重伝送路30として、各コアが数モードを伝搬可能な図2のような構造のFM−MCFを採用する。空間チャネル切換え素子40は、実施例1の図3および図4、並びに図6、図7および図8に示した導波路と、実施例2の図9に示したモード変換導波路55を組み合わせて構成する。本実施例の光伝送システムは、空間多重伝送路30と。空間チャネル切換え素子40を用いることで、所望のコア内の伝搬モードを変換し、かつ所望のコア間の光信号を置換することが可能となる。
(発明の効果)
本発明の光伝送システムによれば、SDM伝送用光ファイバの接続点に空間信号の切り替え素子を挿入することにより、コア間、もしくは伝搬モード間の伝送特性の偏差を低減するといった効果を奏する。本発明の伝送特性偏差の低減効果は、接続点数の増大に伴い拡大されるので、多数の光ファイバを接続して構成される長距離光伝送において特に効果を奏する。
10:送信器
20:受信器
30、30−1、30−2、・・・、30−(N−1)、30−N:空間多重伝送路
40、40−1、40−2、・・・、40−(N−1):空間チャネル切換え素子
51:第1並行導波路部
52:テーパ領域部
53:第2並行導波路部
55:モード変換導波路
61、61a,61b:並行導波路
62:第1導波路
63:第2導波路
64:結合部
65:モード変換導波路

Claims (6)

  1. 複数の空間チャネルで光信号を伝送するN本(Nは2以上の整数)の空間多重伝送路と、
    前記空間多重伝送路間を直列に接続し、n−1番目(nは2以上N以下の整数)の前記空間多重伝送路の空間チャネルとn番目の前記空間多重伝送路の空間チャネルとが異なるように光信号を結合するN−1個の空間チャネル切換え素子と、
    を備え
    前記空間多重伝送路は、
    コア内を2以上の伝搬モードで光信号を伝搬でき、各伝搬モードを前記空間チャネルとするマルチモード光ファイバであり、
    前記空間チャネル切換え素子は、
    伝搬モード毎に光信号を分離する第1並行導波路部と、
    前記第1並行導波路部で分離されたそれぞれの光信号の伝搬モードをテーパ形状の導波路で他の伝搬モードに変換するテーパ領域部と、
    前記テーパ領域部で伝搬モードが変換されたそれぞれの光信号を合波する第2並行導波路部と、
    を持つモード変換導波路を有し、
    少なくとも2以上の光信号の伝搬モードを入れ替える
    ことを特徴とする光伝送システム。
  2. 複数の空間チャネルで光信号を伝送するN本(Nは2以上の整数)の空間多重伝送路と、
    前記空間多重伝送路間を直列に接続し、n−1番目(nは2以上N以下の整数)の前記空間多重伝送路の空間チャネルとn番目の前記空間多重伝送路の空間チャネルとが異なるように光信号を結合するN−1個の空間チャネル切換え素子と、
    を備え
    前記空間多重伝送路は、
    コア内を2以上の伝搬モードで光信号を伝搬でき、各伝搬モードを前記空間チャネルとするマルチモード光ファイバであり、
    前記空間チャネル切換え素子は、
    第1導波路の光信号を伝搬モード変換して第2導波路へ結合する結合部を有する並行導波路を2つ持ち、
    一方の前記並行導波路の第1導波路及び第2導波路がそれぞれ他方の前記並行導波路の第2導波路及び第1導波路に接続するように前記並行導波路が接続されているモード変換導波路を有し、
    少なくとも2以上の光信号の伝搬モードを入れ替える
    ことを特徴とする光伝送システム。
  3. 複数の空間チャネルで光信号を伝送するN本(Nは2以上の整数)の空間多重伝送路と、
    前記空間多重伝送路間を直列に接続し、n−1番目(nは2以上N以下の整数)の前記空間多重伝送路の空間チャネルとn番目の前記空間多重伝送路の空間チャネルとが異なるように光信号を結合するN−1個の空間チャネル切換え素子と、
    を備え
    前記空間多重伝送路は、
    2以上のコアを有し、各コアを前記空間チャネルとするマルチコア光ファイバであり、前記コアが2以上の伝搬モードを伝搬可能であり、
    前記空間チャネル切換え素子は、
    伝搬モード毎に光信号を分離する第1並行導波路部と、
    前記第1並行導波路部で分離されたそれぞれの光信号の伝搬モードをテーパ形状の導波路で他の伝搬モードに変換するテーパ領域部と、
    前記テーパ領域部で伝搬モードが変換されたそれぞれの光信号を合波する第2並行導波路部と、
    を持つモード変換導波路を有し、
    前記マルチコア光ファイバの断面中心からの距離が異なる少なくとも2つのコア間で光信号を入れ替えるとともにそれぞれの光信号の伝搬モードを入れ替える
    ことを特徴とする光伝送システム。
  4. 複数の空間チャネルで光信号を伝送するN本(Nは2以上の整数)の空間多重伝送路と、
    前記空間多重伝送路間を直列に接続し、n−1番目(nは2以上N以下の整数)の前記空間多重伝送路の空間チャネルとn番目の前記空間多重伝送路の空間チャネルとが異なるように光信号を結合するN−1個の空間チャネル切換え素子と、
    を備え
    前記空間多重伝送路は、
    2以上のコアを有し、各コアを前記空間チャネルとするマルチコア光ファイバであり、前記コアが2以上の伝搬モードを伝搬可能であり、
    前記空間チャネル切換え素子は、
    第1導波路の光信号を伝搬モード変換して第2導波路へ結合する結合部を有する並行導波路を2つ持ち、
    一方の前記並行導波路の第1導波路及び第2導波路がそれぞれ他方の前記並行導波路の第2導波路及び第1導波路に接続するように前記並行導波路が接続されているモード変換導波路を有し、
    前記マルチコア光ファイバの断面中心からの距離が異なる少なくとも2つのコア間で光信号を入れ替えるとともにそれぞれの光信号の伝搬モードを入れ替える
    ことを特徴とする光伝送システム。
  5. 前記空間チャネル切換え素子は、
    全ての前記空間多重伝送路を通過したときのトータルの伝送特性が多重された光信号間で均一になるように前記空間多重伝送路間を接続する
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の光伝送システム。
  6. 前記空間チャネル切換え素子は、
    n−1番目の前記空間多重伝送路のコアとn番目の前記空間多重伝送路のコアとを光導波路で接続する
    ことを特徴とする請求項3又は4に記載の光伝送システム。
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