JP6285766B2 - 記録装置及び記録方法 - Google Patents

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Description

本発明は記録装置及び記録方法に関し、特に、例えば、インクジェット方式に従うフルライン記録ヘッドを用いてロール紙に記録を行う記録装置及び記録方法に関する。
従来より、インクジェット方式を採用し、記録媒体の幅以上の記録幅を有するフルライン記録ヘッドを用いて、その記録媒体にインクを吐出して記録を行う記録装置がある。この種の記録装置は、記録ヘッドを搭載したキャリッジを走査させながらインクを吐出して記録を行う、所謂シリアルスキャン型記録装置と比較して記録速度が速いことが特徴である。
しかしながら、記録ヘッドの記録幅が長くなると、その記録ヘッドに備えられるノズルの数も膨大になるため、記録中に突発的にインク吐出不良が発生する確率も必然的に高くなってしまう。従って、従来より、このような状況に対応するため、吐出不良ノズルを検出し記録ヘッドのクリーニング動作を行うことで機能回復を図ることや、吐出不良ノズルによるインク吐出を別のノズルによるインク吐出で補う補完記録が提案されている。
例えば、特許文献1は入力画像データと、それに基づいて記録を行った画像を画像読取装置で読取って得られた画像データとを比較することで、2つの画像データに相違を生じさせたノズルを吐出不良ノズルと断定する構成を開示している。このようにして、吐出不良ノズルが特定されるのである。
また、画像記録領域とは別の領域に記録した吐出不良検出用チャートを、画像読取装置で読取ることで吐出不良ノズルを特定することも提案されている。
特開2006−334835号公報
しかしながら特許文献1のように、記録画像を用いて吐出不良ノズルを特定しようとする場合、高解像度での画像読取を記録領域全面において行う必要があるため、データ処理量が膨大になってしまう。即ち、長い演算時間が記録速度を低下させる要因になってしまう可能性がある。また、記録媒体上において、インク滴同士が重なり合うような記録制御を行っている場合、1ノズル単位での吐出不良ノズルの特定が困難である。
また、画像記録領域とは別の領域に記録した吐出不良検出用チャートを読取って吐出不良ノズルを特定する場合、画像をシートに数枚〜数10枚分記録する度に1回程度の頻度で吐出不良ノズルを検出を行うのが一般的である。しかしながら、この場合、吐出不良ノズルが検出されたとしても、そのノズルの吐出不良がいつから発現したのかを特定することができない。その不吐発現は、前回の吐出不良検出動作の後、次に吐出不良検出動作を実行するまでの間に記録された画像のいずれかの画像に含まれる。このため、それを確実に特定するためには、画像1枚記録する度に吐出不良検出用チャートを記録し読取る必要があるが、そのような方法は記録スループットや記録のランニングコストを考えると現実的ではない。
さらに、前述の記録画像を用いる場合と吐出不良検出用チャートを用いる場合のいずれの場合においても、記録ヘッドが記録を行う場所と、画像読取装置が画像又はチャートを読み取る場所との間に、距離的オフセットが少なからず存在する。このため、画像読取装置が画像又はチャートを読取ってノズルの吐出不良を検出した時点で、既に後続の画像記録が開始されており、結果として、少なくとも1枚以上の画像が吐出不良ノズルを有する状態のまま記録されることになる。このような画像をどのように処理すべきかはオペレータに依存する場合が多く、その処置方法について言及した提案は未だ為されていない。
本発明は上記従来例に鑑みてなされたもので、高精度に吐出不良ノズルを検出し、記録画像の良否判定を行い、可能であれば代替ノズルによる再記録が可能な記録装置及び記録方法とを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の記録装置は次のような構成からなる。
即ち、ロール状の記録媒体に該記録媒体の幅よりも長い記録幅を有する記録ヘッドの複数のノズルからインクを吐出して記録を行う記録装置であって、前記記録媒体を搬送する搬送手段と、前記搬送手段による前記記録媒体の搬送方向に関し、前記記録ヘッドによる記録位置より下流側に設けられ、前記記録ヘッドにより記録された画像を読取る読取手段と、前記記録ヘッドの位置と前記読取手段が設けられる位置との間の距離と、前記読取手段による画像読取の頻度に基づいて決定される容量を有し、記録のために前記記録ヘッドに供給される記録データを格納する格納手段と、前記記録データに基づいて記録される画像と画像の間に、予め定められた頻度で前記記録媒体に予め定められたパターンを記録するパターン記録手段と、前記パターン記録手段により記録されたパターンを前記読取手段を制御して読取り、該読取られた画像に基づいて、前記記録ヘッドの吐出不良ノズルを検出する検出手段と、前記検出手段により検出された吐出不良ノズルが画像の記録に用いられた回数をカウントするカウント手段と、前記カウント手段によってカウントされた回数に基づいて、前記記録ヘッドにより既に記録された画像が良品であるか又は不良品であるかを判定する判定手段と、前記判定手段により前記既に記録された画像が不良品であると判定された場合、前記検出手段により検出された吐出不良ノズルとは別の代替ノズルを用いて補完記録が可能であれば、前記代替ノズルを用いて前記不良品と判定された画像の再記録を行う再記録手段とを有することを特徴とする。
また本発明を別の側面からみれば、ロール状の記録媒体を搬送しながら該記録媒体の幅よりも長い記録幅を有する記録ヘッドの複数のノズルからインクを吐出して記録を行う記録装置の記録方法であって、前記記録媒体の搬送方向に関し、前記記録ヘッドによる記録位置より下流側に前記記録ヘッドにより記録された画像を読取る読取手段を備える提供工程と、前記記録ヘッドの位置と前記読取手段が設けられる位置との間の距離と前記読取手段による画像読取の頻度に基づいて決定される容量を有したバッファに、記録のために前記記録ヘッドに供給される記録データを格納する格納工程と、前記記録データに基づいて記録される画像と画像の間に、予め定められた頻度で前記記録媒体に予め定められたパターンを記録するパターン記録工程と、前記パターン記録工程において記録されたパターンを前記読取手段を制御して読取り、該読取られた画像に基づいて、前記記録ヘッドの吐出不良ノズルを検出する検出工程と、前記検出工程において検出された吐出不良ノズルが画像の記録に用いられた回数をカウントするカウント工程と、前記カウント工程においてカウントされた回数に基づいて、前記記録ヘッドにより既に記録された画像が良品であるか又は不良品であるかを判定する判定工程と、前記判定工程において前記既に記録された画像が不良品であると判定された場合、前記検出された吐出不良ノズルとは別の代替ノズルを用いて補完記録が可能であれば、前記代替ノズルを用いて前記不良品と判定された画像の再記録を行う再記録工程とを有することを特徴とする記録方法を備える。
従って本発明によれば、記録動作中の吐出不良ノズルが検出されても、良品または不良品の正確な判別を即座に行い、可能であれば不良品の画像に対して再記録を行うことができるという効果がある。これにより、オペレータの手を煩わすことなく処置を行うことができる。
また、予め定められたパターンを適当な頻度で記録し、これにより吐出不良ノズルを検出することができるので、無駄なランニングコストをかけることないという利点もある。
本発明の実施形態の一例である、インクジェット方式を採用したフルライン記録ヘッドを用いて記録媒体に記録を行う記録装置の構成を示す側断面図である。 フルライン記録ヘッドの主要な構成要素であるヘッドチップの拡大図である。 図1に示した記録装置のヘッドユニットとスキャナユニットを装置上部から見た図である。 記録装置の制御構成の概略を示すブロック図である。 吐出不良検出用チャートの一例を示す図である。 吐出不良ノズル検出後の記録画像の良否判定処理を示すフローチャートである。 ヘッドチップに吐出不良ノズルと補完記録実行可能ノズルとが存在する様子を示した拡大図である。 図6のステップS102で示した吐出不良ノズル使用回数のカウント処理の詳細を示すフローチャートである。
以下添付図面を参照して本発明の実施形態の一例について、さらに具体的かつ詳細に説明する。なお、既に説明した部分には同一符号を付し重複説明を省略する。
なお、この明細書において、「記録(印刷)」(「プリント」という場合もある)とは、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わない。また人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かを問わず、広く記録媒体上に画像、模様、パターン等を形成する、または媒体の加工を行う場合も表すものとする。
また、「記録媒体」とは、一般的な記録装置で用いられる紙のみならず、広く、布、プラスチック・フィルム、金属板、ガラス、セラミックス、木材、皮革等、インクを受容可能なものも表すものとする。
さらに、「インク」(「液体」と言う場合もある)とは、上記「記録(プリント)」の定義と同様広く解釈されるべきものである。従って、記録媒体上に付与されることによって、画像、模様、パターン等の形成または記録媒体の加工、或いはインクの処理(例えば記録媒体に付与されるインク中の色剤の凝固または不溶化)に供され得る液体を表すものとする。
またさらに、「記録素子」(「ノズル」という場合もある)とは、特にことわらない限りインク吐出口乃至これに連通する液路及びインク吐出に利用されるエネルギーを発生する素子を総括して言うものとする。
図1は本発明の実施形態の一例である、インクジェット方式を採用したフルライン記録ヘッドを用いて、例えば、ロール紙のようなロール状の記録媒体に記録を行う記録装置の構成を示す側断面図である。フルライン記録ヘッドはロール紙の幅方向の長さ以上の記録幅を有した記録ヘッドである。
この記録装置は概ね、図1に示されているように、筐体206、ヘッドユニット200、第1〜第6のフルライン記録ヘッド(以下、記録ヘッド)201、スキャナユニット202、ラインスキャナ203、搬送ローラ204から構成されている。そして、記録媒体として用いるロール紙205は、対となる搬送ローラ204にニップされて矢印方向に搬送され、第1〜第6の記録ヘッド201各々の直下において、一定の搬送速度を保ったまま順次記録が行われる。
他にもロール紙を切断するためのカッタユニットや、カットされた用紙を重ね合わせて排紙トレイに搬送するソートユニットなどが備えられるが、本発明との関連性が少ないので、図示は省略するものとする。
図2は記録ヘッド201の主要な構成要素であるヘッドチップ400の拡大図である。
ヘッドチップ400はインクジェット方式に従ってインクを吐出するノズル401を複数有する多孔ヘッドである。図2においてX方向に600dpiの間隔で1024個のノズルを配列させたものを1列とし、それをX方向とは直交するY方向に8列並べたものを1チップとする。Y方向においては各ノズルが重なり合わないよう配置されており、全列でX方向に4800dpiの解像度を有する構成となっている。
図3は図1に示した記録装置のヘッドユニット200とスキャナユニット202を装置上部から見た図である。
ヘッドユニット200には記録ヘッド201が記録媒体(ここではロール紙)の搬送方向の上流側より第1から第6の順に等間隔で取り付けられている。第1〜第6の記録ヘッド201にはそれぞれ異なる色のインクが供給され、シアン、マゼンタ、イエロ、ブラック、淡シアン、淡マゼンタの6色が割り当てられる。記録ヘッド201には、ヘッドチップ400が千鳥状に5チップ配置されている。
図3に示した例は写真サイズである4インチ×6インチの画像101を記録するための構成である。ヘッドユニット200の下流側にはラインスキャナ203を備えたスキャナユニット202が取り付けられている。ラインスキャナ203は縮小光学系のレンズと光源を持つCCDセンサで構成される。ラインスキャナ203は記録ヘッド201の記録位置よりロール紙搬送方向に関し下流側に設けられる。ラインスキャナ203は画像101が記録されるのとは異なる領域(画像非記録領域)に記録された吐出不良検出用チャート100を読取って得られた画像から吐出不良ノズルの検出を行う。また、記録ヘッド201は、画像非記録領域に定期的に予備吐パターン102を形成することで、ノズルが乾燥することを防いでいる。カッタマーク103はカッタユニット(不図示)がロール紙205を切断する際に、正確な切断位置を知るための目印となるマークである。
図4は記録装置の制御構成の概略を示すブロック図である。
CPU300は記録装置全体を制御する全ての命令系統の起点となり、それに接続される各制御部の制御を司る。この制御はCPU300がROM305に格納された制御プログラムをRAM306を作業領域として用いて実行することでなされる。さて、外部インタフェース(不図示)から画像データが入力されると、CPU300は搬送制御部302へロール紙搬送の指令を送るとともに、ヘッド制御部303へ画像データを転送する。ヘッド制御部303は画像データを記録データに変換し、ヘッドユニット200へ転送するとともに、記録データバッファ304に記録データを保存する。
ここで、記録データバッファ304に保存しておくべき画像の必要枚数(バッファの容量)は、吐出不良検出を行う頻度と、記録ヘッド201とラインスキャナ203の距離によって決定される。まず、前者(吐出不良検出を行う頻度(即ち、パターン画像読取の頻度))に関する必要枚数は、例えば、入力画像を10枚記録する度に1回の頻度で吐出不良検出を行う場合、画像10枚分に対応する画像データが必要枚数となる。次に後者(記録ヘッドとラインスキャナとの間の距離)に関する必要枚数は、図3に示した例で言えば、ラインスキャナ203と最も距離の離れている第1の記録ヘッド201との間には記録画像4枚分の距離があるため、このための必要枚数は4枚となる。
以上のことから、記録データバッファ304に保存しておくべき画像の枚数は14枚となる。吐出不良が検出されなければ、古い記録データから順に消去し、新しい記録データを追記憶していく。
図5に吐出不良検出用チャートの一例を示す図である。
図5に示すように、1ノズル当たり1200dpiの間隔で10画素ずつの連続記録を全てのノズルからノズル列ずつに順次行うことで格子状のパターンを形成する。このようなパターン記録をラインスキャナ203で読み取ることで、ノズル1つ1つからのインク吐出の有無を確認することができる。即ち、ラインスキャナ203が吐出不良検出に必要な画像を提供するのである。図2に示すようにX方向の同じ列のノズルの解像度が600dpiであるため、ラインスキャナ203の読取解像度は2400dpiもあれば1ノズル単位の正確な読み取りが可能である。なお、図2におけるX方向がラインスキャナ203が配置された方向(即ち、ロール紙の搬送方向とは直交する方向)に対応し、Y方向はロール紙の搬送方向に対応する。
次に、以上の構成の記録装置において、吐出不良ノズル検出後の記録画像の良否判定についてフローチャートを参照して説明する。
図6は吐出不良ノズル検出後の記録画像の良否判定処理を示すフローチャートである。
まず、ステップS100で吐出不良ノズル(不吐ノズルともいう)が1つ検出されたとする。次に、ステップS101で記録データバッファ304に記憶されている記録データのうち、吐出不良ノズルに相当する部分だけを特定し、その部分を含む画像1枚分に相当する全データを読出す。さらにステップS102では吐出不良ノズルの使用回数をカウントする。このカウント方法の詳細については後述する。
次にステップS103では、ステップS102で求めたカウント値(CNT)と予め設定されている閾値とを比較し、そのカウント値が予め設定されている閾値(TH)未満であるかどうかを調べる。その比較の結果、CNT<TH(閾値未満)である場合、処理はステップS104へ進み、その画像は良品と判断する。これに対して、CNT≧TH(閾値以上)である場合、処理はステップS105へ進み、その画像は不良品と判断する。
次にステップS106で記録データバッファ304に保存されている全画像分についての調べが終了したかを調べ、未終了である場合、処理はステップS101へと戻り、次の画像に対する処理を開始する。これに対して、全画像についての調べが終了した場合、処理はステップS107へ進む。このようにして、記録データバッファ304に記憶されている記録データによって表現される複数の画像それぞれについての良品/不良品の判定がなされることになる。
ステップS107では吐出不良ノズルに対して別の正常ノズルを用いた補完記録が実行可能か否かを調べる。ここで、補完記録が実行可能であると判断された場合、処理はステップS112へ進む。なお、補完記録の実行可否については後述する。
これに対して、吐出不良ノズルに対する補完記録が実行不可能であると判断された場合、処理はステップS108へ進み、記録動作を停止してクリーニング動作を行い吐出不良ノズルの回復を図る。さらにステップS109では吐出不良ノズルが回復したかどうかを確認するため吐出不良ノズルの検出を再実行する。そして、ステップS110において、吐出不良ノズルが依然として検出される場合、処理はステップS111に進み、表示部にエラーメッセージ表示し、処理を終了する。この場合、記録ヘッドの部品交換が必要になる。これに対して、ステップS110において、吐出不良ノズルが検出されなかった場合、処理はステップS112へ進む。
ステップS112では、ステップS103とステップS105において不良品と判定された画像が1枚でもあるかどうかを調べる。ここで、1枚でも不良品が存在すると判断された場合、処理はステップS113に進み、表示部で再記録画像である旨を示す警告メッセージを表示し、その後、ステップS114で不良品と判定された画像の再記録を行う。さらに、ステップS115では再記録した画像を元あるべき位置に並びかえる作業を行うようソートユニットに指示する。なお、ステップS113において、警告メッセージを表示する目的は、ステップS115での再記録した画像のソートユニットにおける並び替えが何らかの理由で不可能であった場合、画像の入れ替え作業をオペレータが行う必要があるからである。
最後にステップS116では通常の画像記録を再開する。なお、ステップS112において不良品と判定された画像が1枚もないと判定された場合、処理はそのままステップS116へと進む。
ここで、吐出不良ノズルに対する補完記録の実行可否について図を参照して説明する。
図7はヘッドチップ400に吐出不良ノズルと補完記録が実行可能な代替ノズルとが存在する様子を示した拡大図である。
図7において、“X”で示した吐出不良ノズル500に対する補完記録を行うノズル501は、次の条件を満たすものであり。即ち、吐出不良ノズル500を有する列とは別の列に存在し、吐出不良ノズル500からX方向に関するずれ量が1200dpi(ノズルピッチの半分)で上下それぞれ1ドット以内の範囲に存在する全てのノズルが対象となる。図7に示す例では“●”で示した複数のノズルが吐出不良ノズル500に対する補完記録を実行する代替ノズルとなる。
一方、吐出不良ノズルに対する補完記録が実行不可能となる場合は、基本的には複数個の吐出不良ノズルが検出された場合であるが、次の2つの条件が考えられる。1つ目は、同じ列の隣接するノズルが吐出不良となる場合である。この場合、吐出不良ノズルに対して補完記録を実行するノズルが重複してしまうため、補完記録が実行できなくなる。2つ目は、ある1つの吐出不良ノズルに対して補完記録を実行するノズルのどれかが別途吐出不良ノズルとなる場合である。この場合も、補完記録を実行するノズルが重複するため、補完記録が実行できなくなる。
図8は図6のステップS102で示した吐出不良ノズル使用回数のカウント処理の詳細を示すフローチャートである。このフローチャートを参照してステップS102の処理の詳細を説明する。
まず、ステップS200で読み出された記録データのラスタ番号をNと表記し、N=1に初期化し、カウント値(CNT)も“0”に初期化する。
次にステップS201で対象の吐出不良ノズルがNラスタ目において使用されたかどうかを調べる。ここで、使用されていないと判断された場合、処理はステップS206に進みラスタ番号Nを1だけ進め、処理はステップS201に戻る。これに対して、使用されていると判断された場合、処理はステップS202に進み、1つ前の(N−1)ラスタ目において使用されたかどうか、つまり連続して使用されたかどうかを調べる。ここで、連続使用であると判断された場合、処理はステップS203へ進み、カウント値に係数αを加え、重み付けカウントを行う。これに対して、連続使用ではないと判断された場合、処理はステップS204へ進み、カウント値に1を加える。
ステップS205では全ラスタ分についての調べが終了したかどうかを判断する。ここで、未終了と判断された場合、処理はステップS206に進み、ラスタ番号Nを1だけ進め、その後、処理はステップS201に戻る。これに対して、全ラスタ分についての調べが終了していると判断された場合、処理終了となる。
なお、上述の重み付け係数αは1以上の数値であり、例えば、10などを設定してもよい。これは、吐出不良によるドット抜けが単独では肉眼でほとんど視認できないが、連続することでスジとなって現れ視認性が急に上昇するという現象に対応するためである。
従って以上説明した実施形態に従えば、吐出不良ノズルが検出された場合であっても、その吐出不良ノズルに対して補完記録が実行可能であれば、記録装置を停止することなく不良画像の再記録や再記録画像の並び替えを行うことができる。これにより、記録のスループットを落とすことなく、また、ユーザの手を煩わすことがなくなる。また、ソートユニットでの並び替えができない場合であっても、オペレータは画像不良を検査する必要はなく、表示部に表示されたメッセージに従って画像の差し替えを行うだけでよい。このため、ユーザによるマニュアル操作を最小限に抑えることができる。

Claims (11)

  1. ロール状の記録媒体に該記録媒体の幅よりも長い記録幅を有する記録ヘッドの複数のノズルからインクを吐出して記録を行う記録装置であって、
    前記記録媒体を搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段による前記記録媒体の搬送方向に関し、前記記録ヘッドによる記録位置より下流側に設けられ、前記記録ヘッドにより記録された画像を読取る読取手段と、
    前記記録ヘッドの位置と前記読取手段が設けられる位置との間の距離と、前記読取手段による画像読取の頻度に基づいて決定される容量を有し、記録のために前記記録ヘッドに供給される記録データを格納する格納手段と、
    前記記録データに基づいて記録される画像と画像の間に、予め定められた頻度で前記記録媒体に予め定められたパターンを記録するパターン記録手段と、
    前記パターン記録手段により記録されたパターンを前記読取手段を制御して読取り、該読取られた画像に基づいて、前記記録ヘッドの吐出不良ノズルを検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出された吐出不良ノズルが画像の記録に用いられた回数をカウントするカウント手段と、
    前記カウント手段によってカウントされた回数に基づいて、前記記録ヘッドにより既に記録された画像が良品であるか又は不良品であるかを判定する判定手段と、
    前記判定手段により前記既に記録された画像が不良品であると判定された場合、前記検出手段により検出された吐出不良ノズルとは別の代替ノズルを用いて補完記録が可能であれば、前記代替ノズルを用いて前記不良品と判定された画像の再記録を行う再記録手段とを有することを特徴とする記録装置。
  2. 前記カウント手段は、
    前記検出手段により検出された吐出不良ノズルによる記録に用いられた記録データを特定し、該特定された記録データを前記格納手段に格納された記録データから画像ごとに読出す読出手段と、
    前記読出手段により読出された記録データに基づいて、前記吐出不良ノズルが連続使用されているかどうかを判断する判断手段と、
    前記判断手段により前記吐出不良ノズルが連続使用されていると判断された場合、前記回数を重み付けてカウントする重み付け手段とを含むことを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記判定手段は、
    前記カウント手段によってカウントされた回数と予め定められた閾値とを比較する比較手段を含み、
    前記比較手段による比較の結果、前記回数が前記予め定められた閾値未満であれば、前記画像は良品と判定し、前記回数が前記予め定められた閾値以上であれば、前記画像は不良品と判定することを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
  4. 前記記録ヘッドは、
    前記搬送手段の搬送方向に沿って、それぞれが複数のノズルからなる複数のノズル列を備え、
    前記複数のノズル列それぞれを構成する複数のノズルの位置は、前記複数のノズル列にわたってノズルが配列される方向に関して重なり合わないように配置されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の記録装置。
  5. 前記代替ノズルは、前記吐出不良ノズルとは別のノズル列にあって、かつ、前記吐出不良ノズルとはノズルピッチの半分の範囲にある条件を満たすノズルからとられることを特徴とする請求項4に記載の記録装置。
  6. 前記再記録手段は、前記条件を満たすノズルがある場合には前記補完記録が可能であると判断することを特徴とする請求項5に記載の記録装置。
  7. 前記記録ヘッドのクリーニングを行う回復手段と、
    前記条件を満たすノズルがなく、前記補完記録が可能でない場合には、記録動作を停止し、前記回復手段により前記記録ヘッドの回復を行い、その後、前記パターン記録手段と前記読取手段と前記検出手段とを動作させて前記記録ヘッドの吐出不良ノズルを検出するよう制御する制御手段とをさらに有することを特徴とする請求項6に記載の記録装置。
  8. 前記制御手段の制御により吐出不良ノズルの検出を再実行しても依然として吐出不良ノズルが検出される場合は、前記記録ヘッドの交換が必要であるとして、エラーメッセージを表示する表示手段をさらに有することを特徴とする請求項7に記載の記録装置。
  9. 前記表示手段は、前記再記録手段により前記不良品と判定された画像の再記録を行う場合に、画像の再記録である旨を示す警告メッセージを表示することを特徴とする請求項8に記載の記録装置。
  10. 前記予め定められたパターンの記録は、前記記録ヘッドに含まれる全てのノズルからノズル列ずつに順次なされることを特徴とする請求項4に記載の記録装置。
  11. ロール状の記録媒体を搬送しながら該記録媒体の幅よりも長い記録幅を有する記録ヘッドの複数のノズルからインクを吐出して記録を行う記録装置の記録方法であって、
    前記記録媒体の搬送方向に関し、前記記録ヘッドによる記録位置より下流側に前記記録ヘッドにより記録された画像を読取る読取手段を備える提供工程と、
    前記記録ヘッドの位置と前記読取手段が設けられる位置との間の距離と前記読取手段による画像読取の頻度に基づいて決定される容量を有したバッファに、記録のために前記記録ヘッドに供給される記録データを格納する格納工程と、
    前記記録データに基づいて記録される画像と画像の間に、予め定められた頻度で前記記録媒体に予め定められたパターンを記録するパターン記録工程と、
    前記パターン記録工程において記録されたパターンを前記読取手段を制御して読取り、該読取られた画像に基づいて、前記記録ヘッドの吐出不良ノズルを検出する検出工程と、
    前記検出工程において検出された吐出不良ノズルが画像の記録に用いられた回数をカウントするカウント工程と、
    前記カウント工程においてカウントされた回数に基づいて、前記記録ヘッドにより既に記録された画像が良品であるか又は不良品であるかを判定する判定工程と、
    前記判定工程において前記既に記録された画像が不良品であると判定された場合、前記検出された吐出不良ノズルとは別の代替ノズルを用いて補完記録が可能であれば、前記代替ノズルを用いて前記不良品と判定された画像の再記録を行う再記録工程とを有することを特徴とする記録方法。
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