JP6285743B2 - ゴム材料の観察方法 - Google Patents

ゴム材料の観察方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6285743B2
JP6285743B2 JP2014029084A JP2014029084A JP6285743B2 JP 6285743 B2 JP6285743 B2 JP 6285743B2 JP 2014029084 A JP2014029084 A JP 2014029084A JP 2014029084 A JP2014029084 A JP 2014029084A JP 6285743 B2 JP6285743 B2 JP 6285743B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
specimen
observation
cutting
ion beam
focused ion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014029084A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015152543A (ja
Inventor
貴信 松永
貴信 松永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Rubber Industries Ltd filed Critical Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority to JP2014029084A priority Critical patent/JP6285743B2/ja
Publication of JP2015152543A publication Critical patent/JP2015152543A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6285743B2 publication Critical patent/JP6285743B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、ゴム材料の観察方法に関する。詳細には、本発明は、ゴム材料に含まれるフィラーの観察方法に関する。
タイヤは、トレッド、サイドウォール等の多数の要素を組み合わせて構成される。この要素は、ゴム材料からなる。ゴム材料は、シリカ、カーボンブラック等のフィラーを含んでいる。フィラーの分散状態は、ゴム材料の物性に影響する。ゴム材料の物性は、タイヤの性能に影響する。このため、フィラーの分散状態の把握は重要である。
フィラーの分散状態は、透過式電子顕微鏡(TEM)、走査プローブ顕微鏡(SPM)、走査式電子顕微鏡(SEM)等の顕微鏡を用いた観察により把握される。フィラーの分散状態の正確な把握の観点から、ゴム材料の観察方法について様々な検討がなされている。この検討例が、特開2012−149890公報及び特開2013−044607公報に開示されている。
特開2012−149890公報 特開2013−044607公報
前述された観察では、検体の表面を切削して観察面が作製される。この観察面の作製には通常、ミクロトームが用いられる。
ミクロトームによる観察面の作製では、ナイフを用いて検体の表面が切削される。この切削では、内在するフィラーの周辺に応力が集中するため、ナイフの刃先は近接するフィラーに向かって進んでいく。ナイフの刃先がフィラー間を架け渡しながら進んでいくため、このナイフによる切削では平滑な観察面は得られにくい。しかも意図しないフィラーの露出が生じてしまう。このような観察面から得られるフィラーの分散状態は、正確性に欠けるという問題がある。
微細加工技術として、集束イオンビーム(FIB)を用いる技術がある。集束イオンビームの絞りは、数100nmから数nmである。このため、この集束イオンビームを用いる技術によれば、ナノ領域での加工が可能である。
観察面の平滑性の向上の観点から、前述された集束イオンビームを応用することがある。しかしこの場合、ビームの熱により検体が変形してしまう。この変形は、フィラーの分散状態を変化させてしまう。この場合においても、フィラーの分散状態を正確に把握することはできない。
本発明の目的は、フィラーの分散状態を正確に把握できるゴム材料の観察方法の提供にある。
本発明に係るゴム材料の観察方法は、
(1)ゴム組成物からなる検体を準備する工程
(2)上記検体を冷却する工程
(3)ガリウムイオン源から集束イオンビームを照射することにより上記検体の表面を切削して、観察面を得る工程
及び
(4)走査プローブ顕微鏡で上記観察面を観察する工程
を含む。上記ゴム組成物は、基材ゴム及びフィラーを含む。
好ましくは、このゴム材料の観察方法では、上記検体を冷却する工程において、この検体を冷却する温度はこの検体のガラス転移温度以下である。
好ましくは、このゴム材料の観察方法では、上記検体を冷却する工程において、この検体を冷却する時間は1時間以上である。
好ましくは、このゴム材料の観察方法では、上記検体の表面を切削する工程において、この切削を終了するときの上記集束イオンビームの出力は、この切削を開始するときのこの集束イオンビームの出力よりも小さい。この切削を終了するときのこの集束イオンビームの出力の、この切削を開始するときのこの集束イオンビームの出力に対する比率は、5%以上15%以下である。
本発明に係るゴム材料の観察方法では、冷却した検体に集束イオンビームが照射される。この観察方法では、ビームの熱による変形が抑制される。しかも意図しないフィラーの露出が防止されるとともに、平滑性に優れた観察面が得られる。この観察方法によれば、フィラーの分散状態を正確に把握することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係るゴム材料の観察方法が示されたフローチャートである。 図2(a)は本発明の観察方法に使用する検体を作製するためのブロックが示された斜視図であり、図2(b)はこのブロックから作製された検体が示された斜視図である。 図3は、図2の検体に観察面を作製するための作製装置の一部が示された概念図である。 図4は、検体に作製された観察面の様子が示された正面図である。 図5は、図2の検体に作製された観察面を観察するための観察装置の一部が示された概念図である。 図6は、実施例の観察結果(高さ像)を示す観察写真である。 図7は、実施例の観察結果(位相像)を示す観察写真である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1は、本発明の一実施形態に係るゴム材料の観察方法が示されたフローチャートである。この観察方法は、準備工程(STEP1)、冷却工程(STEP2)、切削工程(STEP3)、及び観察工程(STEP4)を含んでいる。
準備工程(STEP1)では、検体が準備される。検体は、基材ゴム及びフィラーを含むゴム組成物からなる。詳細には、検体はゴム組成物を加硫したもの、言い換えれば、加硫ゴムである。基材ゴムとしては、天然ゴム、ポリブタジエン、スチレン−ブタジエン共重合体、ポリイソプレン、エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体、ポリクロロプレン、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体及びイソブチレン−イソプレン共重合体が例示される。フィラーとしては、カーボンブラック、シリカ、炭酸カルシウム、クレー、及びタルクが例示される。
本願においては、ゴム組成物からなるものが本発明の観察方法が対象とするゴム材料である。したがって、この観察方法では、例えば、タイヤのような製品から検体が準備されてもよい。ゴム組成物を準備し、このゴム組成物を加硫して得たものから、この検体が準備されてもよい。本明細書では、後者の場合に基づいて本発明が詳述される。
この観察方法の準備工程(STEP1)では、ニーダー、ロール等の混練機を用いて、基材ゴム及びフィラーを含むゴム組成物が準備される。このゴム組成物が架橋され、図2(a)に示されたような柱状ブロック2が準備される。
図2(a)において、両矢印Wはブロック2の幅を表している。両矢印Lは、このブロック2の長さを表している。両矢印Hは、このブロック2の高さを表している。
この観察方法では、検体及び後述する凸条の製作が容易の観点から、ブロック2の幅Wは2mm以上が好ましく、4mm以下が好ましい。ブロック2の長さLは、5mm以上が好ましく、10mm以下が好ましい。ブロック2の高さHは、5mm以上が好ましく、10mm以下が好ましい。
この準備工程(STEP1)では、柱状ブロック2から図2(b)で示されたような検体4が準備される。検体4は、本体6と凸条8とを備えている。図から明らかなように、凸条8は本体6から突き出ている。凸条8は、検体4(ブロック2)の長さ方向に延在している。凸条8の断面は、略矩形である。この準備工程(STEP1)では、ミクロトームを用いてブロック2の角10の部分を切削することにより、凸条8を有する検体4が作製される。
図2(b)において、両矢印WTは凸条8の幅を表している。両矢印HTは、この凸条8の高さを表している。
この観察方法では、凸条8及び後述する観察面の製作が容易の観点から、凸条8の幅WTは0.4mm以上が好ましく、0.6mm以下が好ましい。凸条8の高さHTは、0.2mm以上が好ましく、0.5mm以下が好ましい。
図3には、検体4を冷却し、この検体4に観察面を作製するための作製装置12の一部が模式的に表されている。この装置12は、チャンバー14と、集束イオンビーム(Focused Ion Beam:FIB)を照射するガリウムイオン源16とを備えている。チャンバー14は、準備工程(STEP1)で準備された検体4を収容する。検体4は、このチャンバー14内において、図示されない支持手段により支持される。チャンバー14は、図示されない冷却手段により内部が冷却されるように構成されている。この装置12では、チャンバー14はその内部が液体窒素の沸点に相当する温度まで冷却されうるように構成されている。イオン源16は、チャンバー14内に設けられている。イオン源16は、集束イオンビームを検体4に照射しうる位置に配置されている。この装置12では、イオン源16は検体4の凸条8の側面18と対向する位置に配置される。図3において、矢印Aはイオン源16から照射される集束イオンビームの照射方向を表している。このような集束イオンビームを照射するガリウムイオン源16を備えた装置12としては、FEI社製の商品名「Helios NanoLab600」が例示される。
冷却工程(STEP2)では、検体4はチャンバー14に投入される。前述された支持手段により、検体4の本体6が把持される。これにより、検体4が支持される。前述された冷却手段により、チャンバー14の内部が冷却される。これにより、検体4が冷却される。
切削工程(STEP3)では、冷却された検体4の凸条8に向かってガリウムイオン源16から集束イオンビームが照射される。これにより、凸条8の表面20が切削される。この観察方法では、凸条8の表面20のうち、集束イオンビームの照射により切削された部分が観察面である。つまり、この切削工程(STEP3)では、凸条8と対向する位置に配置されたガリウムイオン源16から集束イオンビームを照射することによりこの凸条8の表面20を切削して、観察面が得られる。図4に示された凸条8の表面20のうち、符号Rで示された部分がこのようにして作製された観察面である。
図5には、検体4の観察面Rを観察するための観察装置22の一部が模式的に表されている。この装置22は、走査プローブ顕微鏡である。この装置22は、チャンバー24と、検出部26と、制御部28とを備えている。チャンバー24は、切削工程(STEP3)で観察面Rが形成された検体4を収容する。検体4は、このチャンバー24内において、図示されない支持手段により支持される。検出部26は、チャンバー24内に設けられている。検出部26は、探針30と、出力素子32とを備えている。探針30は、出力素子32と接続されている。探針30は、ケイ素の結晶からなる。探針30は、出力素子32から延びるプレート34と、このプレート34の先端に設けられた針36とを備えている。この探針30は、「Canti レバー」とも称される。出力素子32は、加えられた力を電気に変換する素子である。このような出力素子32として、ピエゾ素子が例示される。この装置22では、針36の先端が検体4の観察面Rに接触させられる。この接触時に生じる力が、この出力素子32において電気信号に換えられる。言い換えれば、出力素子32は、探針30が観察面Rに接触することにより生じる力を電気信号として出力する。制御部28は、本体38と、モニター40とを備えている。本体38は、検出部26からの信号を処理する。この処理により、観察面Rの画像が得られる。この画像が、モニター40に映し出される。このような制御部28として、パーソナルコンピュータが例示される。
この装置22では、検出部26は、図示されない駆動手段により、左右方向、前後方向、そして、上下方向に移動可能なように構成されている。この検出部26の動きは、前述された制御部28の本体38により制御される。この装置22では、検体4を支持手段で支持した後、検出部26をなす探針30を観察面Rに接触させつつ、検出部26が駆動手段により動かされる。この装置22では、観察面Rをなぞるようにして、観察面Rの表面状態が観察される。
この装置22では、針36の上下の動きにより、観察面Rの起伏に関する情報が得られる。これにより、観察面Rの起伏を反映した高さ像が得られる。この高さ像から、観察面Rの平滑性が把握される。前述したように、この装置22では、出力素子32において、探針30が観察面Rに接触することにより生じる力が計測される。これにより、観察面Rの硬さを反映した位相像が得られる。この位相像からは、観察面R及びこの観察面R近くに存在するフィラーの位置及び大きさが把握される。この装置22では、観察面Rの平滑性を確認しつつ、フィラーの分散状態を把握することが可能である。このような装置22としては、エスアイアイ・ナノテクノロジー社製の商品名「SPI−3800N」が例示される。
観察工程(STEP4)では、前述された装置22(走査プローブ顕微鏡)を用いて検体4の観察面Rの表面状態が観察される。この観察により、高さ像及び位相像が得られる。なお、図4において、符号Sで示された四角の領域はこの観察工程(STEP4)において観察の対象とされる領域である。通常この観察対象領域Sの一辺は1.5μm程度とされる。言い換えれば、この観察方法では、1.5μm四方の領域の表面状態が観察される。
この観察方法では、集束イオンビームの照射により、検体4に形成された凸条8の表面20の一部を切削して、観察面Rが形成される。このビームの絞りは、数100nmから数nmである。このビームは、フィラーの周辺で応力集中を起こすこなく、検体4の表面20を切削していく。この観察方法では、平滑性に優れた観察面Rが得られる。
この観察方法では、検体4は冷却される。冷却した検体4に、集束イオンビームが照射される。このため、この観察方法では、ビームの熱による検体4の変形が抑制される。しかも、前述したように、ビームがフィラーの周辺で応力集中を起こすこなく検体4の表面20を切削していくので、意図しないフィラーの露出も防止される。この観察方法では、熱による変形及び意図しないフィラーの露出が防止され、しかも平滑性に優れた観察面Rが得られ、この観察面Rの表面状態が観察される。この観察方法では、ゴム材料に分散している状態でフィラーが観察され、このフィラーの位置、大きさ等が把握されうる。この観察方法によれば、フィラーの分散状態を正確に把握することができる。
この観察方法では、冷却工程(STEP2)において検体4を冷却する温度は、この検体4のガラス転移温度以下が好ましい。これにより、切削工程(STEP3)における集束イオンビームの熱による検体4の変形が効果的に抑制される。この観点から、この冷却温度は、前述されたガラス転移温度よりも20℃以上低いことがより好ましい。
本願において検体4のガラス転移温度は、「JIS K 6394」の規定に準拠して、検体4の損失正接(tanδ)の温度依存性を測定し、この損失正接が極大となる温度により表される。測定条件は、以下の通りである。
粘弾性スペクトロメーター:岩本製作所の「VESF−3」
初期歪み:10%
動歪み:±1%
周波数:10Hz
変形モード:引張
昇温速度:10℃/min
測定温度範囲:−30℃〜50℃
この観察方法では、冷却工程(STEP2)において検体4を冷却する温度は1時間以上が好ましい。これにより、検体4が十分に冷却されるので、切削工程(STEP3)における集束イオンビームの熱による検体4の変形が効果的に抑制される。コストの観点から、この冷却時間は2時間以下が好ましい。
この観察方法の切削工程(STEP3)では、切削を開始してから終了するまでの集束イオンビームの出力は適切に調節される。この調節は、観察面Rの平滑性を向上させる。この観点から、開始の時点におけるビームの出力は高く設定し、その後、徐々に出力は低下させるのが好ましい。言い換えれば、切削を終了するときの出力(終了出力)が、この切削を開始するときの出力(開始出力)よりも小さいのが好ましい。詳細には、終了出力の開始出力に対する比率は、5%以上が好ましく、15%以下が好ましい。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[検体の準備]
下記表1に示された配合表にしたがって、ゴム組成物が準備された。このゴム組成物を用いて、図2(a)に示された柱状ブロック(加硫ゴム)が準備された。このブロックにおいて、幅Wは3mmとされ、長さLは7mmとされ、高さHは7mmとされた。この柱状ブロックから、図2(b)に示された検体が準備された。この検体において、凸条の幅WTは0.5mmとされ、この凸条の高さHTは0.3mmとされた。
Figure 0006285743
表1に示された各成分の詳細は次の通りである。
1) 基材ゴム(スチレンブタジエンゴム):JSR社製の商品名「SBR1502」
2) シリカ:日本触媒社製の商品名「球状シリカKE−E10」
3) ステアリン酸:日本油脂社製の商品名「ビーズステアリン酸椿」
4) 亜鉛華:三井金属工業社製の商品名「亜鉛華1号」
5) 老化防止剤:FLEXSYS社製の商品名「サントフレックス13」
6) ワックス:日本精鑞社製の商品名「オゾエース0355」
7) 硫黄:(株)軽井沢製錬所社製の商品名「粉末硫黄」
8) 加硫促進剤:大内新興化学工業社製の商品名「ノクセラーCZ」
[実施例1]
作製した検体を−130℃で1時間冷却した。冷却後、ガリウムイオン源から集束イオンビームを照射して、凸条の表面を切削して、観察面を得た。走査プローブ顕微鏡を用いて、観察面の表面状態を観察した。表2において、切削に集束イオンビームを用いたことが「F」で表されている。
[比較例1]
作製した検体を−130℃で1時間冷却した。冷却後、ミクロトームを用いて、凸条の表面を切削して、観察面を得た。走査プローブ顕微鏡を用いて、観察面の表面状態を観察した。表2において、切削にミクロトームを用いたことが「M」で表されている。
Figure 0006285743
実施例1では、図6に示された高さ像、及び、図7に示された位相像が得られた。高さ像に基づいて計測した高低差は14.47nmであり、観察面が平滑であることが確認された。位相像にはフィラーの分散している様子が表されており、この実施例1では、ビームによる変形の程度がフィラーの分散状態の把握に影響を与えないことも確認された。これに対して比較例1では、平滑な観察面を得ることができず、実施例1と対比できるような、高さ像及び位相像を得ることができなかった。以上の結果から、本発明の優位性は明らかである。
以上説明された方法は、種々の高分子材料の観察にも適用されうる。
2・・・ブロック
4・・・検体
8・・・凸条
12・・・作製装置
14・・・チャンバー
16・・・イオン源
20・・・表面
22・・・観察装置
24・・・チャンバー
26・・・検出部
28・・・制御部
30・・・探針
32・・・出力素子
38・・・本体
40・・・モニター

Claims (3)

  1. ゴム組成物からなる検体を準備する工程と、
    上記検体を冷却する工程と、
    ガリウムイオン源から集束イオンビームを照射することにより上記検体の表面を切削して、観察面を得る工程と、
    走査プローブ顕微鏡で上記観察面を観察する工程と
    を含んでおり、
    上記ゴム組成物が基材ゴム及びフィラーを含んでおり、
    上記検体の表面を切削する工程において、この切削を終了するときの上記集束イオンビームの出力が、この切削を開始するときのこの集束イオンビームの出力よりも小さく、
    の切削を終了するときのこの集束イオンビームの出力の、この切削を開始するときのこの集束イオンビームの出力に対する比率が5%以上15%以下である、ゴム材料の観察方法。
  2. 上記検体を冷却する工程において、この検体を冷却する温度がこの検体のガラス転移温度以下である、請求項1に記載のゴム材料の観察方法。
  3. 上記検体を冷却する工程において、この検体を冷却する時間が1時間以上である、請求項1又は2に記載のゴム材料の観察方法。
JP2014029084A 2014-02-19 2014-02-19 ゴム材料の観察方法 Active JP6285743B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014029084A JP6285743B2 (ja) 2014-02-19 2014-02-19 ゴム材料の観察方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014029084A JP6285743B2 (ja) 2014-02-19 2014-02-19 ゴム材料の観察方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015152543A JP2015152543A (ja) 2015-08-24
JP6285743B2 true JP6285743B2 (ja) 2018-02-28

Family

ID=53894940

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014029084A Active JP6285743B2 (ja) 2014-02-19 2014-02-19 ゴム材料の観察方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6285743B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6467666B2 (ja) * 2014-12-01 2019-02-13 日本ゼオン株式会社 ゴム組成物の相構造を示す像を取得する方法
CN111896775B (zh) * 2020-08-17 2023-09-05 四川轻化工大学 一种基于结合胶检测天然橡胶中炭黑的补强性能的方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005148003A (ja) * 2003-11-19 2005-06-09 Canon Inc 断面加工装置及び断面評価方法
JP3715956B2 (ja) * 2001-10-05 2005-11-16 キヤノン株式会社 情報取得装置、試料評価装置および試料評価方法
WO2003091327A1 (en) * 2002-04-25 2003-11-06 Asahi Kasei Chemicals Corporation Rubber composition and process for production thereof
JP2006079846A (ja) * 2004-09-07 2006-03-23 Canon Inc 試料の断面評価装置及び試料の断面評価方法
JP5495516B2 (ja) * 2008-06-20 2014-05-21 株式会社ブリヂストン ゴム材料の変形挙動予測装置及びゴム材料の変形挙動予測方法
US8969463B2 (en) * 2011-04-28 2015-03-03 Bridgestone Corporation Rubber composition

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015152543A (ja) 2015-08-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Kohjiya et al. Three-dimensional nano-structure of in situ silica in natural rubber as revealed by 3D-TEM/electron tomography
JP6285743B2 (ja) ゴム材料の観察方法
WO2012108465A1 (ja) 高分子材料の評価方法
JP2014190883A (ja) 相構造観察方法
EP3181633A1 (en) Rubber composition, crosslinked rubber composition, and tire
Nakaramontri et al. Enhancement of electrical conductivity and filler dispersion of carbon nanotube filled natural rubber composites by latex mixing and in situ silanization
JP2016105054A (ja) ゴム組成物の相構造を示す像を取得する方法
US20180304683A1 (en) Pneumatic tire and crosslinked rubber composition
JP6401010B2 (ja) 破壊強度予測方法及びタイヤ用ゴム組成物
US10654316B2 (en) Pneumatic tire and crosslinked rubber composition
CN102445460A (zh) 子午线轮胎中钢丝帘线粘合力寿命的测评方法
Vaikuntam et al. Development of High Performance Rubber Composites from Alkoxide-based Silica and Solution Styrene–Butadiene Rubber
JP2017156276A (ja) ゴム部材の氷上グリップ性能評価方法
JP5395864B2 (ja) ゴム材料のシミュレーション方法
JP2017129407A (ja) 相構造観察方法
JP2021042272A (ja) スタッドレスタイヤ用ゴム組成物およびそれを用いたスタッドレスタイヤ
JP2022095438A (ja) ポリマー組成物の観察方法
JP6711092B2 (ja) 薄膜試料調製方法
JP2016075486A (ja) 耐チッピング性能を評価する方法及びゴム組成物
JP6100524B2 (ja) ねじりせん断型動的粘弾性測定用サンプルの作製方法
JP7415141B2 (ja) ゴム組成物、及びゴム組成物の製造方法
EP4242651A1 (en) Analysis of an elastomer composition
KR20170002068A (ko) X-선 3d 영상 분석용 고분자 시료 제작 방법
JP7364885B2 (ja) ゴム材料情報を求める方法、及びゴム材料の選別方法
JP7464943B2 (ja) 加硫ゴムの弾性率測定方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161226

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171004

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171010

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171108

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20171108

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180109

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180202

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6285743

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250