[0056] 本公開においては多様な様式での実施例が可能であるが、本公開の好ましい実施形態についてその詳細を本書において図に示して記述する。しかし、本公開は本公開の原則を例証するものとみなし、本公開、請求項および/または記述される実施例の精神または範囲を限定するものではないことを理解する必要がある。
[0057] 本公開の最初の実施例では、成分を混ぜ合わせるプロセスを制御し、従来制御されていなかったプロセスを制御できるよう設計されたシステムを提示および説明する。かかる成分とは、毛髪染料混合物を調合するために使用される染料、パーソナルビューティ製品を調合するために使用される成分、食品、その他の混合物の様々な材料である。本書で公開される方法は、染毛剤、ネイルポリッシュ、リップグロス、シャンプー、コンディショナー、ソープ、ローション、ワックス、フレグランス、クリーム、ボディウォッシュ、その他を調合するために使用できる。全体的な定義上、かかる方法は手動、半手動、または自動的なプロセスとして実行できる。
[0058] 手動プロセスでは、スタイリストが提供されたインストラクションに従って、混合物の成分を手動でボウルに加える。それからスタイリストはレセプタクルから個々の成分を取り出し、スケール上のボウルまたはその他の容器にその中身を搾り出す。半手動プロセスでも、スタイリストがレセプタクルから成分を取り出すが、成分の中身をボウルに加える作業は押出機、機械式の搾り器またはその他の同様な機械的な補助によって行われる。限られた態様では、自動的プロセスにおいても、自動的な機械によって保管場所またはレセプタクルから標準パッケージコンポーネント(以下に定義)を取り出される場合には、この方法によって行われてもよい。これは、機械のアームにペンチが付き、保管場所からパッケージコンポーネントを取り出し、使用後に成分を返却するように自動的に制御されている場合に、このように考えることができる。
[0059] 同方法を引き続き参照し、これはさらに相互に通信できるスケール一台と制御システムを含むと定義される。同制御システムはメモリ一台とディスプレイ一台を提供し、メモリには毛髪染料混合物を調合するためのインストラクションを定義するフォーミュラを含む。記述の通り、本方法はインストラクションをディスプレイに表示する。スタイリストは、ヘアカラー製造者の標準パッケージを使用しながら、インストラクションの表示を見て、スケール上のボウルまたはレセプタクルに着色剤および染料調合剤を、フォーミュラまたはその他のインストラクションに従って加えることができ、着色剤および/または染料調合剤の非標準または特別なパッケージは必要とされない。
[0060] 本出願を通して定義されるように、製造者の標準パッケージという用語は重要なコンセプトであり、着色剤および染料調合剤を含むパッケージコンポーネントの構造的な構成(例:チューブ、ボトル、バッグ、カートリッジ、レセプタクルおよびその他の一般に使用される容器の形状、サイズ、構成、デザイン、および形態など)として本書では定義され、これらは一般的に通常の流通経路を通して多くのプロフェッショナルサロンに販売されており、通常、長年にわたって使用されてきたものである。製造者の標準パッケージとはさらに、着色剤および染料調合剤やその他の材料を入れるために現存する、現在使用されている、広く使用されている、および/または一般的な、パッケージコンポーネントの構造的な構成であると記述できる。実施例によっては、製造者の標準パッケージは密閉できるように構成され、パッケージ内の材料の酸化を防ぐ。ただし、本書で公開される毛髪染料調合システムは酸化の対象とならない材料においても実施することができ、その場合は密封できるパッケージを必要としない。
[0061] 上記のように、ここに公開される毛髪染料調合システムでは、現在1社以上のカラー製造者によって使用されており、いかなるカラー調合システムにおいても特別に使用されるように設計されていない、現存パッケージを使用することが好ましい。このように、本毛髪染料調合システムは通常、世界中、または世界のいかなる特定の部分、地域または領域に渡って、カラー製造者のうちかなりの割合の製造者が使用しているパッケージコンポーネントを使用する。必須ではないが、本毛髪染料調合システムでは新規および/またはカスタムデザイン、特別機能、または特別な製造法もしくは設備を必要とするようなパッケージコンポーネントを使用しないことが望まれる。
[0062] 標準パッケージは非標準または特別なパッケージと対比され、非標準または特別なパッケージとは、毛髪染料業界において使用される、特別なアプリケーションまたは機械用に設計された原材料のカスタムパッケージとして定義され、容器および原材料の特別なサイズ、数量、または特徴を必要とし、業界で一般的に入手できるものではなく、一社または数社の業者のみが入手できるものである。例えば、ある自動的な毛髪染料混合注入機では、かかる自動注入機で使用できるように原材料の特別パッケージを必要とする。本公開上のカラー管理システムの実施例が着色剤および染料調合剤の製造者の標準パッケージに対応できるという事実は、高額な特別パッケージの使用、またはその他の特別要件を必要性を、本システムでは避けられることを意味する。
[0063] 実施例のいくつかにおいては、着色剤および染料調合剤の製造者の標準パッケージの内容が、注入または圧縮によって取り出され、これは手動で圧縮などの方法によって行われるか、または様々な器具を用いて行われる。かかる器具は手動、自動またはその他(例:スプーンなど)でもよく、容器から着色剤および染料調合剤を取り出し、(その直後または最終的に)スケール上に注入する。
[0064] ここで図1を参照する。本システムの一実施例を提示し、これは通常100番と参照する。システム100には成分を整理する保管場所110(一例ではカラー調合剤など)、一台のコンピューター駆動システム120、および混合および調合プロセスを監視するために使用される小さな電子スケール130を含む。さらに、本システムには必須ではないが、過酸化物などの一般的な活性剤や材料を加えるための自己内蔵型のポンプ140および/またはタンクを含む。コンピューター駆動システム120には、メモリに保存されているか、または外部から受け取ったインストラクション(例:コード)を実行するよう設計されたプロセッサを1台以上含む。かかるインストラクションは実行時に本書で記述する機能を提供する。
[0065] 図1から13に示すように、システム100の様々な異なる実施例を提示する。各システム100には複数のビン、引出、またはレセプタクル200を含み、調合染料剤容器やチューブ205などの個々のコンポーネントを整理し保管する。各レセプタクル200はシステム220によって作動するLEDまたはその他のインディケーター210と連通している。小さな電子スケール130は特定のバッチに正確にどれだけの量の材料または活性剤が加えられたか、システム220にフィードバックを提供するために、システム220に電子的に連通している。
[0066] 必ずしも好ましい実施例ではないが、ベースや添加物などの一般的な材料用の小さな貯蔵器225を保管場所230に複数設置することも可能である。貯蔵器225はノズル237から混合物バッチに噴出される一般的な材料を測量するための測定ポンプ235を伴う。ポンプ路240もシステム220によって自動的に制御される。図で示されるように、一般的な材料は手動で加えられるか、または上記のポンプシステムではミキシングボウル245に自動的にポンプで注ぎ込まれる。
[0067] 一実施例は以下の通りである:
[0068] (a) オペレーターが、一体化キーボード250またはタッチパッドとディスプレイパネル255を通して、カスタマー名またはその他の特定情報をシステム220に入力/閲覧する;
[0069] (b) システム220は、カスタマー情報および/または特別またはあらかじめ定めされたカラースキームなどのカスタマーの混合物履歴を保存するメモリを1台持ち、同システムは同様にカスタマー情報またはフォーミュラの編集、以下および削除を可能にする;
[0070] (c) オペレーターはカスタマー履歴以前に保存した希望の最終混合物もしくは染料カラーを選択するか、または使用できる既知の材料一覧から選択して、新規フォーミュラを配合する;
[0071] (d) オペレーターはそれから最終製品の必要量を入力するように促される(例:オペレーターは異なる材料において、1オンス、2オンスまたはその他を必要とするなど);
[0072] (e) オペレーターはそれから空のバッチミキシングボウル245をスケール130に置くように指示される;
[0073] (f) 次にシステム220は対応するレセプタクルに隣接したLEDまたは他のタイプのインディケーター210を点灯または有効化して、混合物に必要な特定の成分を選択するようにオペレーターに促す(オプションとして、システムはレセプタクルのロック機能を制御し、希望の保管用レセプタクルを電子的に開閉またはロック/ロック解除する);
[0074] (g) オペレーターはディスプレイパネル255に表示された成分量をボウル245に加える(この量を加えている間、コンピューターシステム220がスケール130を監視して、正確にどれだけの量が加えられたかを見極める。ディスプレイパネル255は、目標重量にどれだけ近いかを示すため、さらに加えるべき量を表示し、オペレーターにフィードバックを提供する。これはグラフィックまたはその他に本書で記述されるインディケーターによって行う。一態様では、グラフィック自体を、必要な総合量に関わらず(1オンスまたは5オンス)、グラフィックがディスプレイ上に同じサイズで表示されるように設定できる。グラフィックが充填される量が、必要総量に対応して測量される。比較上、1オンスを示すグラフィックは5オンスを示すグラフィックより速く満たされる。);
[0075] (h) 成分を返却し、指定の保管用引出/レセプタクルを閉じた後、オペレーターは「次」(またはかかるコンピューターシステムによって指定されるキー)を押し、次のレセプタクルのLEDもしくはその他のインディケーターが有効化または点灯し、または次の成分または材料の必要量と共に次のレセプタクルのロックが解除される;
[0076] (i) ステップ(f)および(g)が、全ての必要な成分または着色材料、および活性剤が加えられるまで繰り返される;および
[0077] (j) バッチが完了すると、全ての材料の正確な量がカスタマーの履歴ファイルに記録される。
[0078] カスタムブレンドの場合、別のソフトウェア機能が選択される。この機能下では、オペレーターはシステムにどの材料が加えられたか、または削除されたかを伝え、システムが一体化スケールを通して加えられた、または削除された量をそれぞれ正確に記録する。バッチが完了すると、カスタムブレンドの記録がカスタマーの履歴ファイルに保存される。
[0079] 本書でメモリ保存領域を持つとされるいかなるコンピューターシステムでも、様々なプログラムを実行するプロセッサ、およびコンピューター業界でよく知られるその他のコンポーネントを、本書の実施例において使用することができる。かかるシステムは、オペレーターが使用する特定のレセプタクル、および特定の成分を混合するためにボウル245に手動で注入される必要量を特定するためのLEDもしくはその他のインディケーター210、またはその他の電灯、電子ロック、開閉、および/または音声要素を制御する複数の保管用レセプタクルと通信するために配線式またはワイヤレスで使用できる。さらに、かかるシステムは電子スケール130およびモニター255と配線式またはワイヤレスで通信でき、ボウル245に加えるべき特定の成分の量をオペレーターに伝えるために表示し、さらに保管用レセプタクルの使用時に配線式またはワイヤレスで通信する。
[0080] 次回使用時にかかる混合物を正確に再生産するために保存された情報を使用することができる。このコンセプトは特にサロンにおいて使用された時に、混合物が生産される方法に革命をもたらす。これは乱雑で無制御の混合プロセスに代わって、何度でも正確な混合物(毛髪染料の正確なカラーなど)を生産する簡単なガイド付きのプロセスを提供する。
[0081] 本システムは様々な様式で設定できる。例えば、図1に表示されるのはカウンタートップモデルのシステムであり、図3には、システムが床上に設置できるようにスタンド275を伴うフリースタンディングモデル270を表示する。図4はカーブした部分290を持つ保管用レセプタクル部285を伴ったカウンタートップモデル280を示す。図22は保管用レセプタクルを持つシステムの様々な実施例を示す。図5および6では、各レセプタクルの底(上記実施例で示されるように中央ではなく)にLEDインディケーター310を含むレセプタクル305を伴う別のシステム300を示す。さらに、各実施例では保管用レセプタクルをシステムにおいてオプションとすることもできる。
[0082] 図7から9では、上記実施例と同じコンポーネントと機能性を持つシステム400を示し、違っているのは、レセプタクルの代わりにオープンレセプタクル構造405を持ち、これは側面の保管場所415上の開口部410に固定されている。チューブの末端420にはシステム220によって制御されるLEDインディケーター425が含まれる。
[0083] 本実施例は従来の技術を用いたシステムに比べて以下のような利点を一つ以上持つ:混合または調合エラーを防ぐ;本システムは正確性を確実とする;シンプルな手動プロセスにより、オペレーターのスキルレベルまたは経験に関わらず完璧な結果をもたらす;本システムはカスタマー履歴を保持するため、カスタマー用の配合を何度も正確に再現することができる;本システムを使用することにより、カスタム配合であっても将来的に使用できるよう記録することができる;本システムはオペレーターから独立して制御を行うため、カラーリストがサロンを退職しても、正確なカラーを再現できる;カスタマーの維持または個別のリクエストに対して、サロンのコントロールを向上させる;制御ソフトウェアを伴うスケールによって材料の注入しすぎを補正し、材料の無駄や色違いを防ぐ;本システムは現行の製造プロセスおよび製品パッケージに対応している;本システムは従来はかなり乱雑であったプロセスに整然および整理されたプロセスをもたらし、カウンタースペースを節約できる;本制御ソフトウェアは材料の使用を追跡するので、減耗の減少を助ける;より簡単な管理レポートを提供し、将来的な材料または在庫ニーズを見積もり、ならびに材料を安全に保管し、および/または従業員による盗難を防ぐ。
[0084] ここで図10から12を参照して、別の態様では、システムがディスプレイを制御して成分の注入中に残りの必要重量を表示する。成分がボウル245に加えられるに従い、ディスプレイ255が加えられるべき成分の残量を表示し、これは目標重量までカウントアップまたはカウントダウンして行われる。様々なアナログインディケーター(詳細は以下に記述する)を表示して、加えられるべき材料の残量をより効率的に伝えることができる。オペレーターがシステムの「次」を押すと、システムは次のLEDを点灯し(および/または次の引出を開け)、さらにスケールをゼロに再校正して次の成分をどれだけの量加えたらよいかをオペレーターに伝える。再び、オペレーターが次の成分を加えると、システムが調合プロセスを通してオペレーターをガイドする。
[0085] オプションのバーコードスキャナー450を、成分の使用前に正確なSKUを確認し、在庫のコントロールを促進するために提供する。バーコードスキャナーはさらに製品を追跡し、オペレーターが正しい製品を使用していることを確実にする。例えば、システムが特定のレセプタクルの特定の製品を識別すると、オペレーターはその製品を取り出した後、製品をスキャンする。システムは実際にスキャンされた製品がシステムによって使用されるよう識別された正しい製品であることをチェックして確かめる。RFIDスキャナーなど、他のタイプのスキャナーも取り入れることができる。
[0086] 本公開の別の態様では、図12に示すように、システム475が、さらにモジュラーなシステムセットアップとして、別のレセプタクル保管部480を持つ。この別の保管部480およびメインのコンソール部475はワイヤレスまたは配線によって通信する。これにより、コンソール475の一つ以上がレセプタクル保管部と通信して、必要な成分490を取り出すためにどのレセプタクルを使用したらよいかを表示するために、LEDまたはその他のインディケーター485をオンまたはオフにするよう指示できるようになる;および、再注文の目的のため、成分量を追跡することができる。さらに、コンソールを保管用レセプタクルなしで使用することもできる。
[0087] 別の実施例では、システム100は管理ソフトウェアと共に使用することができる。基本的な管理パッケージの要素はシステムアプリケーションによってシェアされ、これには、カスタマーデータ、カスタマー履歴、在庫データにアクセスしシェアする機能、およびスタイリスト、カスタマー、サロンならびに店舗ごとの使用量レポートを提供することが含まれる。これは本公開に関連する別のソリューションであってもよく、または単一のシステムとしてそれと完全統合されていてもよい。
[0088] 管理ソフトウェアパッケージは、氏名、電話番号、Eメールアドレスおよびその他の同様な基本的なカスタマーデータを維持する。履歴データにはサービス日、サービス内容、ユーザー、備考、および、場合によれば写真などを含む。システムはさらに別のディスペンス履歴ファイルを維持することもできるが、この情報を管理ソフトウェアパッケージとシェアしてカスタマー履歴記録に含めることもできる。さらに、管理ソフトウェアパッケージは在庫モジュールと報告を必要とする製品使用量を含むこともできる。
[0089] ここで図13および14を全般的に参照し、かかるシステムの様々なインプットおよびアウトプットを示すためにフローダイヤグラムを提示し、本実施例の1例以上を参照する。調合制御ソフトウェアの使用も以下に記述する。
[0090] 本実施例の一例以上、および使用できる管理ソフトウェアの使用において、本システムのオペレーションは通常以下のステップに従って行われる:
[0091] (a) オペレーターはシステム識別またはログオンを必要とする場合もあり、それからオペレーターはカスタマー名またはその他の識別できる特徴(すなわち、電話番号など)を調合制御ソフトウェア(ボックス500)に入力する;
[0092] (b) 調合制御ソフトウェアはカスタマーの履歴情報を制御および表示するよう作動する(ただし、新規カスタマーの場合(ボックス505)、調合制御ソフトウェアはオペレーターが新規の履歴ファイルを作成することを許可する(ボックス510);
[0093] (c) 次にオペレーターは希望の成分(ボックス515)を、配合データベース(ボックス520)に保存されている、使用できるチャートまたはパレットから選択する(管理ソフトウェアパッケージがチャートまたはパレットデータベースを持っている場合、調合制御ソフトウェアがそれにリンクされるか、または通信し、チャートまたはパレットが調合制御ソフトウェアによって読み取りおよび解釈可能となる。);
[0094] (d) 調合制御ソフトウェアは、次に、終了した成分の必要量またはサイズを促す;
[0095] (e) 調合制御ソフトウェアはそれから活性剤の強さの入力を促す場合もある;
[0096] (f) ストックカラーレシピが、希望のバッチサイズ用に計算して調整され、選択された活性剤の強さが表示される(ボックス525);
[0097] (g) オペレーターはスケール上に空のミキシングボウルを置くように促される(調合制御ソフトウェアがボウルの実際の重量を目標値の設定範囲に照らして比較する。この設定範囲はユーザーによって定められる。設定範囲が0から0の場合、確認は行われない。調合制御ソフトウェアはミキシングボウルの最大重量を管理し、これにより、充分な液体容量を可能にし、スケールの最大許容重量を超えないようにする。例えば、スケールの最大許容重量が1,200グラムであり、バッチサイズにより600グラムの染料成分が必要である場合、ミキシングボウルの最大可能重量は600グラムとなる。ただし、バッチ修正機能を可能にするため、かかる計算には染料成分の重量に50%の変動を見込む必要があり、すなわち、600グラムに変動を加えると900グラムとなり、ボウルの最大重量は300グラムとなる。ボウルの最大値を実行することによって、カラー混合における充分なスケール容量を確実にできる。代わって、オペレーターは単に重量をゼロとすることによってシステムおよびスケールを引き続き使用できるようにできる。);
[0098] (h) 正確なボウル重量の値に達した場合、または重量をゼロとした場合、調合制御ソフトウェアが第1の成分の注入を促す(ボックス530)(ボウルが最大許容量を超えている場合、警告メッセージが表示される。);
[0099] (i) 第1成分の注入が促されると、該当するレセプタクルに隣接するLEDまたはその他のインディケーターが有効化され、オペレーターが素早く希望の材料を見つけられるようにする(オプションの保管システムを持つシステムの場合);
[00100] (j) 保管ロックが含まれている場合、該当するソレノイドにロック解除のシグナルが提供される(参考までに、このオプション機能は、調合制御ソフトウェアによってロック解除されたレセプタクルのみが開かれるようにする。これは2つの機能を提供する:(a)在庫の盗難を防ぐ、および/または(b)オペレーターが在庫を他の方法で入手することができないため、オペレーターが本システムを使用するように強制する。これにより、全てのトランザクションが記録され、システムの履歴ファイルに適切に記録されることを確実にする。同様に、調合制御ソフトウェアは、適切なハードウェアおよび機構を持つレセプタクルを実際に開閉またはロックおよびロック解除できる。);
[00101] (k) 上記のように、ミキシングボウルの重量は、測量計算で使用するために内部記録されるか、またはスケールがゼロに設定される(例:デジタル値0.0グラムが表示され、ユーザーが第1成分を加えるのを助ける);
[00102] (l) オペレーターはディスプレイパネルに表示された量を加え、スケールが加えられた量を正確に監視し、アナログおよび/またはデジタルインディケーターによってユーザーにフィードバックを提供する(ボックス535);
[00103] (m) カラーコードされたグラフィックスケール(下記のようにその他のタイプのアナログまたはディスプレイまたは音声を用いてもよい)が表示され、加えられている第1成分の進行状況を表示する(グラフィックスケールが使用された場合には、材料が加えられるにあたり、棒グラフのスケールが緑から黄、それからオレンジ、そして最終的に赤に変わる;緑は開始時点、黄はオペレーターが目標重量に近づいていることを示し、オレンジは目標にとても近いこと、そして赤はストップを意味する。他のインディケーターが用いられた場合、ディスプレイまたは音声はそれに従って変更される。);
[00104] (n) 調合制御ソフトウェアは実際の注入量を比較して正確な基準を決定する(一材料について計算された充分な量の範囲に達した時、その材料は完了したとみなされ、ディスプレイが赤に変わる。加えられた量が最大許容量より多い場合、ユーザーにはバッチを「許可する」または「修正する」よう促される。「修正する」を選択すると、バッチの総量が差異の量を基にして再計算される(ボックス540)。該当する全ての重量が、適切に増加される。現行の材料を注入しすぎる前に他の材料がバッチに加えられている場合、調合制御ソフトウェアは必要に応じて自動的に、これらの以前に加えられた材料を追加するようにオペレーターを促す。正確な量が追加された後、オペレーターは、次の手順に進むために、成分を保管用レセプタクル/引出(該当する場合)に戻し、レセプタクルを閉じるように促される。);
[00105] (o) 調合制御ソフトウェアはそれから、該当するレセプタクルに隣接するLEDを点灯することによって、オペレーターに次の成分の注入を促す(同様に、ドアロックが含まれる場合、該当するソレノイドにロック解除のシグナルが提供される。);
[00106] (p) ミキシングボウルの現在の重量が、測量計算用に内部記録され、それからゼロに戻され、デジタル値0.0グラムが表示され、調合制御ソフトウェアが次の材料の注入の準備ができたことを示す(オペレーターは全ての測量される材料ついてステップ(l)から(n)を繰り返す(ボックス545)。);
[00107] (q) 調合制御ソフトウェアに「自動添加物注入」機能が備わっている場合、調合制御ソフトウェアは自動的に希望の活性剤またはベース材料を注入する(この注入機能は(スケールを使用して)重量測定を行って実行される。2つ以上の材料が加えられる場合、材料は順番に注入される。自動注入がない場合、調合制御ソフトウェアは単にユーザーに適切な活性剤またはベース材料を加えるように促し、前過程で他の材料用に表示されたのと同様に、必要量を表示する。);
[00108] (r) 全ての材料が加えられた時、オペレーターはミキシングボウルを取り除くように促される(ボックス550)(注入された各材料の正確な量を含むデータベース記録が作成され、この記録は履歴ファイルに保存される(ボックス555)。カラー名、量、日時を含む記録が作成され、サロン管理ソフトウェアパッケージに送られ、サロン管理ソフトウェアパッケージはそれを受けて、その情報をカスタム記録ファイルの備考として添付することができる。);および
[00109] (s) 各材料量の記録が、調合制御ソフトウェアに在庫追跡の目的で維持される(オペレーターは調合制御ソフトウェアを検索して、特定の期間における各材料の量を見際めることができる。調合制御ソフトウェアは必要であれば、サロン管理ソフトウェアに使用量値を送信する機能も持っているべきである。)。
[00110] オペレーターがカスタマー用に新規の混合物を作成している場合(図14)、オペレーターは新規ファイルを作成する(ボックス560)オプションを持ち、これは調合制御ソフトウェアの適切なソフトウェアセクションを開始するために選択される。オペレーションは上記と同様のステップに従うが、調合制御ソフトウェアはどの成分を使用するかをオペレーターに知らせる代わりに、スクリーン上に表示された使用可能なカラーおよび/または添加剤など成分の一覧から最初に注入する成分を選択するようにオペレーターを促す(ボックス565)。選択後、該当するレセプタクルに隣接するLED またはその他のインディケーターが点灯し、オペレーターにその成分の場所を知らせる(ボックス570)。ドアロックが含まれている場合は、対応するソレノイドにロック解除シグナルが提供される。その後、ロックシグナル、および希望があれば開閉シグナルも簡単に加えることができる。
[00111] ミキシングボウルの重量が、測量計算用に内部記録され、ボウルがスケール上にある状態でデジタル値0.0グラムが表示され、調合制御ソフトウェアが材料の注入の準備ができたことを示す。オペレーターが第1材料の希望の量を追加する間、該当する参照重量が表示される(ボックス575)。追加が完了すると、ユーザーは「次」を選択する。オペレーターは成分を保管用レセプタクルに戻し(該当する場合)、「継続するにはいずれかのキーを押してください」と促される(ボックス580)。ドアロックが使用されている場合、調合制御ソフトウェアが自動的に、成分が戻されたレセプタクルをロックし、そのレセプタクルはオペレーターによって閉じられるか、または成分が戻された後に調合制御ソフトウェアによって自動的に閉じられ、それからオペレーターは次の手順に進む意志があることを表明する。
[00112] ディスプレイは第1材料の名前とフォーミュラに追加された量を表示する。オペレーターは第2材料をスクリーン上のリストから選択するように促される(ボックス585)。ドアロックが含まれている場合は、対応するソレノイドにロック解除シグナルが提供される。ミキシングボウルの重量が、測量計算用に内部記録され、それからデジタル値0.0グラムが表示され、オペレーターが次の材料を加えられるようにする。オペレーターが第2材料の希望の量を追加する間、該当する参照重量が表示される。追加が完了すると、ユーザーは「次」を選択する。ディスプレイは第1および第2材料の名前と、それぞれフォーミュラに追加された量を表示する。これは、全ての必要な材料が加えられるまで繰り返される。最終の材料が加えられたら、オペレーターは「終了」を選択する(ボックス590)。完了後、個々の材料の比重に基づいてバッチ総量が計算される。この値は将来的に同レシピのバッチサイズの調整を行うために参照用として保存される。
[00113] データベース記録は注入された各材料の正確な量および最適な目標量を伴って作成され、調合制御ソフトウェアの履歴ファイルに保存される(ボックス595)。名、量、日時が含まれるテキストによる記録が作成され、カスタム記録ファイルに備考として添付するために管理ソフトウェアパッケージに送られる。使用された各材料の量の記録は在庫追跡の目的のため調合制御ソフトウェアによって維持される。シンプルな検索により特定期間の各材料の量を見極めることができる。
[00114] さらに、オプションのバーコード機器がついた、またはついていない原材料管理機能も、本実施例の一例以上で提供することができる。バーコードスキャニング装置は在庫管理機能を簡易化する。装備されたバーコードスキャナーを用いることにより、混合材料を在庫追跡目的で簡単に識別することができる。本機能には二つの要素がある。第1に、手許にあるサロンの在庫は、全ての製品在庫をスキャンすることによって確認できる。新規に品物が届いた時には、それらもスキャンすることで簡単に手持ちの在庫に加えることができる。第2に、調合制御ソフトウェアがオプションの保管用レセプタクルを装備している場合、成分をスキャンすることで該当するランプが点灯したり、該当するドアをロック解除するように設定して使用できる。本機能は、材料が適切に保管されることを確実にし、さらにその後の混合作業において誤った材料を選択する可能性を最低限に抑えることができる。
[00115] サロンの場合、調合制御ソフトウェアはオペレーターのシステム使用状況を追跡することもでき、これにより、従業員別のコストレポートを可能にする。また「チェアレンタル」環境では第三者の請求を正確に追跡できる。多くのサロンでは、スタイリストが社員ではなく、サロンオーナーからチェアをレンタルしている場合がある。チェアをレンタルしているスタイリストはヘアカラーなどの材料を自分で準備する場合もあるが、サロンの持っている材料を活用するスタイリストもある。調合制御ソフトウェアはそのブレンドに含まれる各材料の正確な量を知ることができるため、各バッチの正確な材料費を見極めることができる。このデータはサービスコストをよりよく理解するために使用でき、また、「レンタルチェア」スタッフの請求データを提供するためにも使用できる。
[00116] 別の実施例では、調合制御ソフトウェアは無駄を省く機能を提供できる。サロンではユーザーまたはスタイリストが通常、クライアント用に必要以上の成分を混合する。この理由には二つある:(a)現行の容積を測定するシステムではバッチサイズを縮小することができない、および(b)実際に必要な成分またはカラーの量を見積もることは難しく、施術中に不足することを避けたいため。改善された機能の一つでは、ユーザーまたはスタイリストがクライアントへの施術を終了した後、ミキシングボウルをスケールに戻せるようにする。混合物が生産された時に、混合手順の終わりの時点のボウルの重量が知られているため、調合制御ソフトウェアが返却されたボウルの重量を最終重量から差し引くことができる。そして、調合制御ソフトウェアは施術中にユーザーまたはスタイリストによって実際に使用された混合物の量を知ることができる。それからクライアントのマスターフォーミュラを実際に使用した量に調整し、必要であれば定義された安全対策として5%または10%といった余分の量を追加することができる。その後のクライアントの来店では、調合制御ソフトウェアの正確に測量を行う性能と、再調整されたマスターフォーミュラとによって、製品の無駄を事実上なくすことができる。
[00117] 一実施例では、少なくとも2成分を加えて調合された混合物において以前に使用されたフォーミュラを再計算するシステムを提示する。本システムには制御装置とスケールを一台ずつ含む。制御装置にはメモリ(恒久および/または一時的)、入力制御、およびディスプレイを一台ずつ含む。メモリは少なくとも2成分を混合することで配合された混合物を保存するために使用される。スケールは制御装置と通信する。制御装置はスケール上の重量を監視し、少なくとも2成分を混合することで以前に調合された混合物の最終重量をメモリに保存する。本実施例では以前に調合された混合物の最終重量からユーザーによって使用された量を差し引いたものとして定義される混合物の終了時の重量がスケールに設置され、制御装置が再計算シグナルを受け取ると調合制御ソフトウェアが使用量を計算し、使用量に基づいて混合物を再計算し、および以降の使用のために新規の混合物を保存する。これにより、さらなる無駄を減少することができる。
[00118] 本実施例はさらにフォーミュラを再計算する方法として定義できる(例:フォーミュラ内の成分の異なっているが比例した量を使って、調整したバッチサイズを作成する)。本方法には少なくともメモリ一台、入力制御、およびディスプレイ一台を持つ制御装置を提供する第1ステップを含み、このうちメモリは少なくとも2成分を混合することで配合される混合物を保存する。次のステップには制御装置と通信するスケールの提供を含み、個々では本方法はメモリに少なくとも2成分を混合して以前に調合された混合物の最終重量を保存する。使用後にユーザーはスケール上の混合物の終了時の重量を測る。混合物の終了時の重量とは、以前に調合された混合物の最終重量からユーザーによって使用された量を差し引いたものと定義される。最後に、本方法は混合物の終了時の重量を混合物の最終重量に照らしたものに基づいて混合物のフォーミュラを再計算し、再計算したフォーミュラを制御装置のメモリに保存する。
[00119] さらに追加の実施例では、混合物を調合するシステムを提示する。本システムには少なくともメモリ一台、入力制御およびディスプレイ一台を持つ制御装置が含まれる。メモリは一つ以上の成分の推奨される配合量に基づいて、一つ以上の成分を混合して配合された少なくとも一つの混合物を保存する性能を持つ。スケールは制御装置によってスケール上の重量の変化を監視され、制御装置と通信している。制御装置は混合物の作成のインプットを受け取ったら、その混合物を作成するのに必要な成分と量を示す混合物のフォーミュラを表示する。制御装置はさらにスケール上の重量の変化を監視する。さらに、制御装置は、混合物に加えられた成分の重量が推奨される配合量と異なる時に、配合のバッチサイズを調整する(すなわち、生産される混合物の量)。
[00120] さらに別の実施例では、オペレーターが混合物を作成するために、材料を保管および混ぜ合わせるシステムを提示する。本システムは複数の保管用レセプタクルを含むものとして定義され、各レセプタクルは少なくとも一つの成分を保持し、各レセプタクルは制御装置と通信する。制御装置はメモリ、入力制御およびディスプレイを少なくとも一台ずつ持つ。本システムによる改善点には次が含まれる:(a)少なくとも一つの混合物の成分一覧と成分量を含んだフォーミュラを保存する性能および/または保存しているメモリ;(b)混合物の作成のインプットを受けてかかる混合物を作成するのに必要な成分と量を示す混合物のフォーミュラを表示する制御装置;および(c)制御装置が混合物作成のインプットを受けてから、電子ロック機構にシグナルを送り、混合物を作成するためにレセプタクルに保管されている成分に該当するレセプタクルをひとつ以上ロックおよび/またはロック解除することができるように、各保管用レセプタクルに設置された電子ロック機構。
[00121] それとは別に、各レセプタクルには開閉位置があってもよい。この例では、各レセプタクルは各保管用レセプタクルに設置された電子機構を持ち、これはかかる保管用レセプタクルを開閉するように設定されている。従って、制御装置が混合物の作成の入力を受けた時、混合物を作成するためにレセプタクルに保管されている成分に該当する一つ以上のレセプタクルを開閉するロック機構にシグナルを送ることが可能である。
[00122] 図15を参照し、毛髪染料混合物を調合するための調合制御システム600の様々な実施例を提示する。調合制御システムには通常、次の要素を一つ以上持つ制御システムが含まれる:(a)メモリ一台602、(b)入力制御604、および/または(c)ディスプレイ一台606。調合制御システムにはさらにメモリ602に保存されるフォーミュラ608が少なくとも一つ含まれる。かかるフォーミュラは、毛髪染料混合物を再生産するために着色剤および/または染料調合剤の一つ以上とその推奨量のインストラクションを定義する。調合制御システムはさらに、調合制御システムと通信(配線式またはワイヤレス)するスケール610を一台含む。
[00123] 様々な実施例における第1態様の調合制御システムは、カスタムカラーソフトウェア612を含み、ユーザーがカスタムカラーを作成できるようにする。カスタムカラーソフトウェア612は入力制御から毛髪染料のカスタムカラー混合物の作成のインプットを受けて、ユーザーに着色剤および/または染料調合剤を一つ以上、選択または入力するよう促し614、かかる着色料および/または染料調合剤の一つ以上に対応する量をスケール上で監視する616。カスタムカラーソフトウェアが、選択または入力された着色料および/または染料調合剤、ならびにスケール上に置かれた該当する量に基づいて毛髪染料混合物のフォーミュラを作成および保存する618。カスタムカラーのその他の様々な態様および使用法を、スケールに加えられた着色剤または染料調合剤の重量がフォーミュラで推奨される量と異なる時に、毛髪染料混合物のフォーミュラを調整するために使用されるフォーミュラ調整ソフトウェアと共に使用することも可能である。
[00124] 様々な実施例の第2態様では、調合制御システムは毛髪染料成分のパッケージをフォーミュラの毛髪染料成分に照らしてチェックする確認ソフトウェア620を含み、ユーザーが毛髪染料混合物622を正確に再現していることを確実にし、確認する。かかる確認ソフトウェアは成分のパッケージにあるバーコードをスキャンするためにバーコードスキャナー624と共に使用することもでき、また、成分パッケージにあるRFIDの情報を読み取るために、RFIDリーダー626と共に使用することもできる。
[00125] 様々な実施例の第3態様では、調合制御システムに同システムと通信できるサロン管理ソフトウェア630を含み、カスタマーの情報やかかるカスタマーに関する毛髪染料混合物の情報を交換することができる632。本態様では、入力制御およびディスプレイは調合制御システムおよびソフトウェアと連通しており、これは、入力制御および監視ソフトウェアからの手動インプットに応答してディスプレイにインストラクションを表示し、スケール上の重量を監視するためのものである634。監視ソフトウェアはスケール上の重量の変化を監視することを助け、これにより、調合制御システムは、着色剤または染料調合剤の配合推奨量と、スケールに実際に加えられた着色剤または染料調合剤の量との違いを計算することができる。レセプタクルの重量を調整しながら、この違いがゼロになるまで測定し、調合制御システムが、着色剤の配合推奨量に達するまで、あとどれだけの着色剤または染料調合剤を加える必要があるかを示すことができる。
[00126] 様々な実施例の第4態様では、調合制御システムに進行状況制御ソフトウェア640を含み、これは着色剤および/または染料調合剤の一つ以上を、どれだけの量、スケール上の毛髪染料混合物に加えたらよいか、または取り除いたらよいかを示す。進行状況制御ソフトウェアは、毛髪染料混合物の着色剤および/または染料調合剤の一つ以上を示す、アナログまたはその他のディスプレイ表示642を含むこともできる。本ソフトウェアはこうした表示を変更して、スケールに加えられている量または取り除かれるべき量を示すことができる。同表示は、棒グラフ、円グラフ、絵グラフ、または線グラフなどのグラフであってもよく、およびカラーコード、白黒、またはグラデーションであってもよいし、あるいは、表示を音声またはその他のタイプの表示で行ってもよい。プロセス制御ソフトウェアはさらに、音声644(または光)を再生する機能を持ってもよく、これは毛髪染料混合物の着色剤および/または染料調合剤の一つ以上の注入量を表示する。さらに、プロセス制御ソフトウェアにはスケールに追加またはスケールから取り除かれた量を示す音声または光を再生する機能を含む。
[00127] 様々な実施例の第5態様では、調合制御システムにかかるメモリに保存された少なくとも1セットのカスタマー情報を含み、ここではカスタマー情報634が少なくとも一つのフォーミュラと関連付けられている。調合制御システムはさらに少なくとも1セットのカスタマー情報を更新するソフトウェアを含み。そして調合制御システムはサロン管理ソフトウェアと連通してカスタマー情報を交換するようにもできる。
[00128] 様々な実施例の第6態様では、調合制御システムはフォーミュラによって定義された一つ以上の着色剤および/または染料調合剤のそれぞれの最終使用量をメモリに保存するソフトウェアを含む650。本態様では、調合制御システムはさらに、一つ以上の着色剤および/または染料調合剤の在庫654を追跡するための比較ソフトウェア652を含み、これは一つ以上の着色剤および/または染料調合剤のそれぞれの現在の在庫レベルから一つ以上の着色剤および/または染料調合剤のそれぞれの最終使用量を差し引いて行う。さらに、比較ソフトウェアは、在庫レベルを追跡するために使用され、毛髪染料混合剤の調合中に使用された量を現在の在庫レベルから差し引いたり、および/または新しく品物が届いた時、あるいは未使用の材料の量を現在の在庫レベルに加える。さらに、適切な在庫レベルを確実にするために、捨てられたり、駄目になってしまったり、紛失またはその他の理由で減らされるべき製品の量をさらに追跡することができる。さらに考慮すべきは、毛髪染料混合物の調合中に使用された量は、スケール上の量によって決定される。これはさらに、異なったスタイリスト、店舗、または製造者による業績を比較するためにも使用できる。
[00129] 様々な実施例の第7態様では、調合制御システムはかかるメモリに、一つ以上の着色剤および/または染料調合剤の現在の在庫レベルと一つ以上の着色剤および/または染料調合剤のそれぞれに関するコストを保存する。調合制御ソフトウェアにはさらに、毛髪染料混合物の最終コスト656を毛髪染料混合物の調合を監視することによって計算するソフトウェアを含み、これにはフォーミュラによって定義された着色剤および/または染料調合剤のそれぞれの最終量をスケール上で監視し、調合中に使用されたそれぞれのコストを配分し、そして個々のコストを加算することによって最終コストを計算することが含まれる。最終使用量および/またはコストが見極められると、カラー使用量および/またはコストが、レポートソフトウェアによって報告される。レポートソフトウェアはさらに、特定期間の材料使用量およびコストをスタイリスト、クライアント、サロン、または地域(ソフトウェアが他のサロンとリンクされている場合)、特定の製品または製品ラインの製造者、および/もしくは、チェアまたはブースの貸借人別に報告することができる。レポートソフトウェアはさらに、クライアントごとおよび施術別の平均コストやその他の運用データを見極めるコンポーネントを含めてもよい。
[00130] 図16を参照し、毛髪染料混合物を調合するための調合制御システム700の様々な実施例を提示する。システムには通常、次の要素が一つ以上含まれる:(a)メモリ一台702、(b)入力制御704、および/または(c)ディスプレイ一台706。システムにはさらにメモリ702に保存されるフォーミュラ708が少なくとも一つ含まれる。かかるフォーミュラは、毛髪染料混合物を再生産するために着色剤および/または染料調合剤の一つ以上とその推奨量のインストラクションを定義する。調合制御システムはさらに、システムと通信(配線式またはワイヤレス)するスケール710を一台含む。
[00131] 様々な実施例の第8態様では、システムにフォーミュラの調合および調整を可能にするソフトウェアを含む。上記のように、これには、材料を加えすぎたり不足している場合の調整など、材料の特定量の変更を基にしてフォーミュラを再計算することを含めることができる。別途として、これにはフォーミュラから特定の材料を加減する機能、または特定の材料を他の成分と交換する機能が含まれてもよい。フォーミュラ調整ソフトウェア720は入力制御から、さらに材料が加えられたか、またはフォーミュラから材料が取り除かれたというインプットを受け取る722.フォーミュラ調整ソフトウェア720はそれから最終総計を調整、および/または場合によってはフォーミュラを再計算して増加したバッチサイズまたは混合物の強さに対して調整を行う。ユーザーは新規のカスタマー混合物において再びやり直す必要がない。別の態様では、特定の材料を別の材料に変更または交換する必要がある724。特定の材料の変更は、その特定の材料が在庫にないなどの理由で行われる。例えば、赤のある色合いが在庫切れになっている場合、スタイリストは希望の効果を得るためにある特定の別のカラーを組み合わせられることを知っている場合がある。フォーミュラ調整ソフトウェアが最終総量を調整し、および/または、場合によっては増加されたバッチサイズまたは混合物の強さを調節するためにフォーミュラの別のコンポーネントを再計算する。
[00132] 別の態様では、フォーミュラ調整ソフトウェア726は特定のフォーミュラをある製品ブランドから別のブランドに変換する性能を持つ728。例えば、あるブランドの特定のカラー混合物を別のブランドにおいて複製する必要がある場合、特定の材料が違っている場合がある。フォーミュラブランドの変換はオペレーターが異なったブランドの製品を使って混合物を再生できるようにする。システムにより提供される場合には、変換後はシステムはさらに、ロックを解除したり開いたり、および/または(LEDやその他の方法で)示すべき適切なレセプタクルまたは引出を制御する730。別の態様では、フォーミュラ調整ソフトウェア726には、ある特定の製造者のカラー混合物の標準書を含む場合もある732。これにより、ユーザーはベースラインフォーミュラから始めて、これを特定のクライアント用に調整およびカスタム化することができる。
[00133] さらに注記すべきは、調合制御システムにはさらに、特定の材料または混合物全体に必要な目標総量に対しての許容範囲定義コンポーネント734が内蔵されている。特定の材料を加えている時、ある程度の少量の許容範囲内であれば、目標量に比べて加えすぎたり不足している場合でも最終的な混合物に必ずしも影響を与えないことが分かっている。この許容範囲はフォーミュラで推奨される値より上下に約1〜2パーセントである傾向があるが、許容レベルはサロン、オペレーター、マネージャー、製品の製造者、またはその他によって設定することも可能である。特定のユーザーが許容範囲を指定するのを助けるため、完璧な混合物を達成するためにユーザーが目指すべき目標ライン736を進行状況インディケーターに含むこともできるが、さらにかかる目標ラインの上下に許容範囲の表示738を含めれば、加えた材料の重量が許容範囲の表示内であれば、混合物の全体を再配合する必要なく次の材料に以降することができる範囲をユーザーが認識できる。許容範囲の表示は視覚的または音声であってもよい740。さらに視覚的な許容範囲の表示は図22に示されるように、目標ラインの上下に線または括弧で表示されてもよい。
[00134] 本実施例の第9態様では、調合制御システムに、オペレーターにとっての使いやすさを向上させるために様々な態様を含めることができる742。タッチスクリーン744やワイヤレスキーボード/マウスなどの様々な技術的コンポーネントを提供することができる。従業員識別システム746を使用して従業員を正しく識別し、調合制御システムへの適切なアクセスを従業員に提供することもできる。磁気カードスキャナー、指紋スキャナー、バーコードリーダー、およびパスワード保護などを含むがこれらに限られない、様々な従業員識別システムを用いることができる。従業員識別システムはさらに、以下の情報管理システムと共に使用でき、これには調合制御システムの特定の部分に特別なアクセスを持つ従業員を正確に識別できるよう何層にも渡るセキュリティ措置を持つ。
[00135] オペレーターにとっての使いやすさを向上させる本システムの別の態様には、製品パッケージの単位を単一システムに自動的に変換できる機能を含む748。異なるパッケージには、異なる単位の容量および重量が用いられている場合がある。特定の製品を基にした情報を調合制御システムに入力すると、本システムがオペレーターによって使用される単一システムにその単位を変換する。この単一システムは重量測定システムとして設定できる。あるいは、進行状況インディケーターシステムが提供されているので、インディケーター自体を単一単位システムとみなすこともできる。
[00136] オペレーターにとっての使いやすさを向上させる態様はさらに本公開のシステムに、画面上のインストラクションおよび警告によるステップ・バイ・ステップのガイドとして提供し、実行することができる(例:オペレーターが特定の材料を加えすぎている場合、またはオペレーターが正しくない材料を用いている場合)。警告およびインストラクションは、特定の保管部分またはビンの開閉やロックの解除を制御する本システムの性能によって増強できる。
[00137] 本公開の第10態様では、調合制御システムにさらに情報管理構造812を伴って提示する。様々なソフトウェアコンポーネントを使用して、調合制御システムの情報を管理し、これには、サロン管理システムの情報を含む場合と含まない場合がある。上記のように、サロン管理システムおよび調合制御システムは単一のシステムであってもよいし、または相互に連通した別々のシステムであってもよい。調合制御システム800は通常、毛髪染料混合物を調合するために提供される。調合制御システムには通常、次の要素を一つ以上持つコンピューター駆動システムが含まれる:(a)メモリ一台802、(b)入力制御804、および/または(c)ディスプレイ一台806。調合制御システムにはさらにメモリ802に保存されるフォーミュラ808が少なくとも一つ含まれる。かかるフォーミュラは、毛髪染料混合物を再生産するために着色剤および/または染料調合剤の一つ以上の混合インストラクションとその推奨量を定義する。調合制御システムはさらに、システムと通信(配線式またはワイヤレス)するスケール810を一台含む。情報管理システム812が提供され、調合制御システム800と通信する。
[00138] 情報管理システム812には一斉にまたは別々に使用されるコンポーネントを一つ以上含む。情報管理システムの第1コンポーネントはカスタマーに関する情報またはクライアント情報とそれに関連する配合の情報に使用される。調合制御システムはフォーミュラカード814を準備することができ、これはカスタマーまたはスタイリストが別のロケーションで使用できる。フォーミュラカードは、例えば、他のロケーションが本調合制御システムに連携していない場合に、2番目の、またはその後のスタイリストが別のロケーションで同混合物を再生することを助ける。情報管理システム812の第2コンポーネントには、カラー予測を行う機能を含む814。カラー予測814とは、特定期間に必要なカラーの量を予測する性能である。予測は、カラー使用量の履歴、スケジュールされた予約ならびにクライアント履歴、および/またはサロンによって実施されるプロモーションなど、様々な要件に基づいて行うことができる。フォーミュラに含まれるカラーまたは材料は、こうした要件を考慮し、注文書を含むレポートを作成することによって予測される。
[00139] 情報管理システム812の第3コンポーネントは、注文書816を作成できる機能である。特定材料の注文書816は、カラーの使用量予測とリアルタイムな在庫レベルに基づいて作成でき、記述されるように、他のコンポーネントシステムによって監視および追跡できる。注文書816はさらに、再発注点レベルに基づくこともできる。注文書と共に、調合制御システムは、オープン注文レポート818を作成し、かかる注文を自動的にEメールによって業者に送信することができる820。
[00140] 情報管理システム812の第4コンポーネントでは、新しく在庫確認を行いシステムに入力した時に、新しい在庫の更新822を得られる。在庫情報の入力はコードをスキャンするか、または調合制御システムへ入力することで行われる。新しく届いた品物は、注文書および使用量レポートと比較して824、かかる注文およびレポートの正確性を見極めることもできる。
[00141] ここで図18を参照し、情報管理システム812の第5コンポーネントでは、システムおよびサロンの管理を助けるために様々なレポート830を作成することができる。クライアントと、そのクライアントが使用したサロンサービスについての詳細記録を伴って、レポート832はカラーリングサービスを使用するクライアントの数または割合を示し、さらに使用頻度または不使用頻度を示す。レポート834は実際の在庫数と共に在庫の減耗率を計算できる。本態様と共に、ある期間の在庫減耗を減少させたことによる節約に関するレポート836を作成することができる。さらに、レポート838も、上記の廃棄物減少措置による節約を特定期間に使用されるあらかじめ定められた標準量と比較して作成できる。レポート840も、サロンが使用料を見定めるために作成でき、例えば、材料の使いすぎの量に関して使用料の提示を作成することもできる(例:髪の長さまたは太さによってダブルまたはトリプルバッチを調合した場合)。これらのレポートはイントラネットまたはインターネットを通して、マネージャー842にエクスポートし、特定期間の傾向を分析することができる。これらのレポートはさらに、複数のサロン、地域、または全国的なレポートとして総合して作成することもできる。
[00142] 様々なレポートと共に、調合制御システムにはさらに、オペレーティング統計コンポーネント844を含むことができる。オペレーティング統計コンポーネントは様々な要素に基づき、これらの要素は単独または組み合わせて用いることができる。これらの要素には以下が含まれる:オペレーター/スタイリスト別の平均カラーバッチ846;クライアント別の平均コスト848;時間ごとおよび予約ごとのカラーサービスをあらかじめ定められた初期値に照らして比較したもの850;シングルとダブルアプリケーションの数を比較したもの852;頭皮上または頭皮外のアプリケーション数の比較854;個々のバッチサイズをサロンの標準およびフラグ偏差に比較したもの856;追加料金をもたらしたバッチサイズの比較858;および、特定の施術の価格を標準の手順に比較したもの860。
[00143] 単一企業が有する複数のサロンに関する情報を提供するために、その他のレポートも作成できる。情報は全サロンの総合情報として、あるいは特定の市、地域、または国を基にして保存および詳述できる。
[00144] 本情報管理システムは在庫確認の機能を持つため、回転率の高い材料の概要を得たり、回転の遅い、または不動の材料を示すために、レポートを作成できる。レポートはさらに、特定期間における標準使用と同期間の廃棄物間に配分するように作成できる。
[00145] 調合制御システムはさらに、店舗で購入された商品をスタイリストによって使用された製品に照らして監視することで、購入奨励プログラム862を追跡できる。調合制御システムにクライアントの完全情報が保存されている状態で(使用されたブランドまたは特定の材料を含む)、小売商品の特定なプロモーションを決定し、クライアントに勧めることができ、さらに、購入、使用、または適用された特定の製品を基にして、特定のサロンサービスのプロモーションを行うことができる。
[00146] ここで図19を参照し、本公開の第11態様では、調合制御システムはさらに通信およびデータシェアリングコンポーネントを伴って提示される。通信およびデータのシェアリングに使用される様々なソフトウェアコンポーネントには、サロン管理システムの情報を含めてもよいし、含めなくてもよい。調合制御システム900は通常、毛髪染料混合物を調合するために提供される。調合制御システムには通常、次の要素を一つ以上持つコンピューター駆動システムが含まれる:(a)メモリ一台902、(b)入力制御904、および/または(c)ディスプレイ一台906。調合制御システムにはさらにメモリ902に保存されるフォーミュラ908が少なくとも一つ含まれる。かかるフォーミュラは、毛髪染料混合物を再生産するために着色剤および/または染料調合剤の一つ以上とその推奨量のインストラクションを定義する。調合制御システムはさらに、システムと通信(配線式またはワイヤレス)するスケール910を一台含む。通信およびデータシェアリングシステム912を提供し、システム900と通信する。
[00147] 通信およびデータシェアリングシステム912の第1コンポーネントでは、ソフトウェアによって調合制御システム900がメインサーバー920と通信し、製造されたおよび/またはインストールされたシステムの更新情報の提供を可能にする。ソフトウェアの更新およびアップグレード922はインターネットでメインサーバーにログインして行うことができる。さらに、ソフトウェアのインストレーションおよびセットアップ924もインターネット上で行える。メインサーバー920は調合制御システム900と通信し、同調合制御システムのいかなるメンテナンス上の問題でも、診断および修復926を助けることができ、さらにデータのバックアップ機能も提供する928。システムの使用がライセンスによって許可されている場合は、メインサーバーにライセンスを保存し、更新されない場合には、サロンによる制御を行うため、システムからロックアウトすることができる。
[00148] 上記のように第2コンポーネントでは、調合制御システムとサロン管理システムを統合またはリンクさせて、情報をシェアできるようにする。2つ以上のシステム900によってシェアされる情報には、スタイリストのデータ、予約情報、販売時のサービスチケット情報、および新規ならびに現存するクライアントのフォーミュラデータ、そしてさらに修正されたフォーミュラ情報を含む。
[00149] 900a、900b、および同様のシステムが一店舗または複数のサロンで導入された場合、各システムは相互に連通して情報をシェアし、統合できる。複数のサロンによる使用では、専用の接続IPアドレスを使用したり、またはインターネットに渡って使用できる930。シェアされた情報には在庫データ、コストデータ、使用量データ、従業員データ、カスタマーデータ、およびフォーミュラデータを含む。
[00150] ここで図20を参照し、毛髪染料システムと接続して使用できるモジュラーシェルフユニット1000を提示する。本モジュラーシェルフユニット1000には、ユーザーに向けて外側にスライドして開くレセプタクル1100に対応するための棚の開口部1050を複数含む。レセプタクル1100には開口部の前面から突き出している、対向するピン1170を受けるすべり金具、またはチャンネル1150を含む。チャンネル1150はレセプタクルの後部近くにカーブした部分1200を含む。カーブした部分1200は、チャンネル1150の末端1250がレセプタクルの後部下部の近くになるようにカーブする。従って、レセプタクルを引き出した時、下向きに旋回する。引出は、中に入れられた製品を整理分類するために様々な部分1300、1320を持つ。
[00151] さらに示されるように、レセプタクルは、棚の開口部に設置された固定のインディケーター灯1450またはLEDをカバーする前部下部の縁部分1400を持つ。前部下部の縁部分1400は透明または半透明であり、レセプタクルが完全に閉じられ、灯りが点灯すると、ユーザーは前部下部の縁部分1400を通してその灯りを見ることができる。
[00152] 図21を参照して、様々なコンポーネントを持つ毛髪染料混合物を調合するための調合制御システム600を示す。調合制御システムは通常、以下の要素の一つ以上を持つコンピューター駆動システムを含む:(a)メモリ一台、(b)入力制御604、および/または(c)ディスプレイ一台606。調合制御システムはさらにメモリに保存された少なくとも一つのフォーミュラを含む。かかるフォーミュラは、毛髪染料混合物を再生産するために着色剤および/または染料調合剤の一つ以上とその推奨量のインストラクションを定義する。調合制御システムはさらに、システムと通信(配線式またはワイヤレス)するスケール610を一台含む。調合制御システムにはさらに調合制御システムと通信できるビンを含む。上記のようにレセプタクルにはインディケーターおよび/またはロックを含む場合もある。
[00153] 上記のソフトウェア機能は、単一のソフトウェアコンポーネントまたは複数のソフトウェアコンポーネントにて作成されるものとして定義されることをさらに提示する。これらのコンポーネントは、機能を作成するのに使用されたソフトウェア言語に関わらず、合同で作動するように設計されている。さらに、ソフトウェアはこれらの機能を実行して、本公開に含まれるソフトウェアおよび実施例に構造的要素を与えるよう、特別に設定される。
[00154] さらにもう一つの実施例では、上記のように手動、半手動、または自動で毛髪染料混合物を調合する方法を提示する。本方法は相互に通信するスケールと制御システムを使用して実行される。制御システムはメモリとディスプレイを一台ずつ提供し、メモリには毛髪染料混合物を調合するインストラクションを定義するフォーミュラが含まれる。インストラクションは、スタイリストまたはユーザーが様々なステップを実行するためにディスプレイに表示され、これには、インストラクションの表示を見て、スケール上のレセプタクルに着色剤および染料調合剤をインストラクションに従って加えていくことが含まれる。本実施例では、スタイリストはヘアカラー製造者の標準パッケージを使用し、着色剤および/または染料調合剤の非標準または特別なパッケージは必要としない。用語は上記で定義するとおりである。
[00155] 本実施例の別の態様では、本方法は、レセプタクルに加えられた一つ以上の着色剤および/または染料調合剤の量を示す表示を見るステップへと進む。インディケーターはさらにフォーミュラによって定義される推奨量の上下にあらかじめ定められた許容範囲を表示する。これに基づき、スタイリストは、着色剤または染料調合剤を、レセプタクル内の量があらかじめ定められた許容範囲内であることをインディケーターが表示するまでレセプタクルから着色剤または染料調合剤を加減する。さらにインディケーターには、光、音声、および/またはグラフィックが含まれてもよい。
[00156] 本実施例のさらに別の態様には、レセプタクルに加えられる着色剤および/または染料調合剤を、ヘアカラー製造者の標準パッケージをフォーミュラに照らして比較することによって確認するステップを含む。この確認ステップには、ヘアカラー製造者の標準パッケージをスキャンするためにスキャナーを使用し、スキャンしたヘアカラー製造者の標準パッケージがフォーミュラに掲載されているという表示をディスプレイ上で確認することが含まれる。さらに別の態様では、本方法には、スケール上のレセプタクルに入れられた着色剤または染料調合剤の重量をスタイリストが承認し、制御システムが計算した調整されたフォーミュラを制御システムが表示したことを受けて、スケール上のレセプタクルに着色剤または染料調合剤をさらに加えることを含む。調整されたフォーミュラは、承認された重量がフォーミュラによって定められた推奨量と異なる場合には、着色剤または染料調合剤の承認された重量を基にする。
[00157] さらに、スタイリストは、フォーミュラに従ってスケール上のレセプタクルに次の着色剤または染料調合剤を加える前に、スケール上のレセプタクルに入れられた着色剤または染料調合剤の重量を承認してもよい。スタイリストはさらに、レセプタクルが着色剤および/または染料調合剤の残量を保持している(例:使用後)時にスケール上のレセプタクルを測量してもよい。残量はインストラクションに従ってそれ以前に調合された着色剤および/または染料調合剤の部分のみを含むものと定義される。この場合、制御システムは、着色剤および/または染料調合剤のレセプタクル内の残量を、それ以前に調合された着色剤および/または染料調合剤の量と比較したものを基にして、保存されたインストラクションを改正する機能を持つ。
[00158] 別の実施例では、調合制御システムが複数のレセプタクルと通信する制御システムを持つ(これは上記で詳述したタイプの一つ以上であってもよいし、染料または調合剤またはチューブを一つ以上保持すると定義される一般的なタイプのレセプタクルであってもよい)。さらに上記のように、一態様では、レセプタクルは、制御システムによって提示される特定のレセプタクルを一つ以上特定するためのインディケーターを複数含む場合がある。特定のレセプタクルの表示は、オペレーターに、制御システムにおいて、どこに特定の成分またはチューブがあるのか、またはどこにそれを設置するべきかを知らせることによって行われる。インディケーターは光、音声またはそれらのいかなる組み合わせによっても行うことができる。
[00159] さらに上記のように、本実施例の別の態様では、制御システムはロックソフトウェアコンポーネントを持ち、これは、レセプタクルのロックおよびロック解除を制御するメカニズムと連通している。ロックソフトウェアコンポーネントは必要に応じて様々な動作を実行するように設定される。例えば、ロックソフトウェアコンポーネントはレセプタクルまたは部分的なレセプタクルをリリースしロック解除するようにできる。これは在庫管理目的で必要となる場合がある。ロックソフトウェアコンポーネントはさらに、制御システムのフォーミュラソフトウェアコンポーネントと連通し、ロックソフトウェアコンポーネントがフォーミュラを再現し手動で調合するのに必要なアイテムに基づいて、一つ以上のレセプタクルをリリースしロック解除するように設定される。フォーミュラで必要とされ、レセプタクルに保管されている特定の材料は、セキュリティ目的でレセプタクルにロックされている。フォーミュラによって必要であると指定された時には、シグナルがメカニズムに送られ、レセプタクルのロックを解除する。成分またはチューブが交換された時には、ユーザーは成分またはチューブを交換したことをシステムに伝え、それからロックソフトウェアがレセプタクルをロックする。このステップはフォーミュラがユーザーによって再現される度に繰り返される。
[00160] ロックソフトウェアはさらに、特定の製造者を識別し、在庫の確認/追加時にシステムが特定の製造者に対して全てのロックを解除することができる。これはさらに、特定の注文とリンクすることもでき、製品の注文を受け取った時、ロックソフトウェアは注文に記述されるレセプタクルのみをロック解除するように設定される。ロックソフトウェアはさらに、あらかじめ定められた期間だけロック/ロック解除するように設定でき、これにより、オペレーターに、成分またはチューブを使用および交換するために限られた期間のみを提供する。この期間を過ぎた場合には、レセプタクルのロックが長時間解除されていることを知らせるためにシグナル/警告を発することができる。
[00161] 本実施例のさらに別の態様では、システムにはレセプタクルの内容を検知できる方法を含む。検知方法には各レセプタクルに設置されたスケールを含む。スケールはそれぞれ、レセプタクルの内容量を監視して報告するために制御システムと連通する監視ソフトウェアを含む。これにより、システムは、実際の在庫内容と比べた時に、成分またはチューブが足りない場合にこれを検知することができる。その他のタイプの監視装置としては、RFIDタグおよびリーダーを導入できる。各成分またはチューブは、各レセプタクルに設置されたリーダーによって読み取られるタグを持っている必要がある。赤外線タグ、およびリーダーも同様に導入できる。特にスケールは各レセプタクル内の成分量の正確な測量を提供し、再注文に必要な在庫レベルについてソフトウェアが報告できるようにする。これにより、在庫確認と注文が完了した時に各成分チューブを確認する必要がなくなる。レポートソフトウェアも提示され、これは、正確な在庫レベルのレポート、成分が紛失した時のレポート、および注文レポートを作成する。これらは最終的に、レセプタクルへのアクセスにおけるセキュリティを増す。サロンはどの従業員がいつレセプタクルにアクセスしたか、また在庫の紛失や使いすぎに関するレポートを作成できる。
[00162] 本システム実施例の一つでは、毛髪染料成分を保管するシステムを提示し、これには少なくともメモリ一台、入力制御およびディスプレイ一台を持つコンピューター制御システムを含む。本システムはさらに、複数のレセプタクルを含み、各レセプタクルは着色剤または染料調合剤の保管場所を定義する少なくとも一つの毛髪染料成分を保管するようなサイズとなっている。コンピューター制御システムにはさらに、着色剤または染料調合剤の一つ以上を識別しレセプタクルに関連付けるよう設定されたリンキングソフトウェアを含む。各レセプタクルは制御システムと連通するインディケーターを提供し、制御システムからのシグナルを受けて有効化するよう設定される。インディケーターソフトウェアコンポーネントは制御システムに保存され、インディケーターと連通している。インディケーターソフトウェアコンポーネントは、制御システムが着色剤または染料調合剤を選択するようインプットを受けた時に、一つ以上のインディケーターにシグナルを送るように設定される。
[00163] 本システム実施例に類似して、さらに、毛髪染料成分を保管する方法を提示する。本方法には、少なくともメモリ一台、入力制御、およびディスプレイ一台を持つ制御システムを提供するステップを含む。本方法はさらに、複数のレセプタクルを含む。各レセプタクルは、着色剤または染料調合剤の保管場所を定義する少なくとも一つの毛髪染料成分チューブを保管できるサイズとなっている。各レセプタクルはさらに、各レセプタクルに関するインディケーターを提供し、各インディケーターは制御システムと連通し、制御システムからシグナルを受けた上で有効となるよう設定されている。本方法はさらに、制御システムにおいて、一つのレセプタクルに一つ以上の着色剤または染料調合剤をリンクするステップと、それから制御システムが着色剤または染料調合剤を選択するようインプットを受けた時に一つ以上のインディケーターに制御システムからシグナルを送るステップを提示する。
[00164] 本システムおよび方法の実施例の別の態様では、インディケーターは光または音声である。さらに、制御システムによる着色剤または染料調合剤の選択のインプットは(a)フォーミュラの選択への応答として行われ、これはメモリに保存され、毛髪染料混合剤を手動で再現するために推奨される一つ以上の着色剤および/または染料調合剤とその量に関するインストラクションを定義する;(b)新規のカスタムカラーの作成に対する応答;(c)毛髪染料成分チューブの在庫に対する応答;(d)在庫補充に対する応答;およびその他への対応として行われる。
[00165] 別の態様では、毛髪染料成分を保管するためのシステム実施例を提示する。本システムには少なくともメモリ一台、入力制御、およびディスプレイ一台を持つコンピューター制御システム、および複数のレセプタクルが含まれ、各レセプタクルは着色剤または染料調合剤の保管場所を定義するために少なくとも一つの毛髪染料成分チューブを保管できるサイズとなっている。コンピューター制御システムにはさらに、着色剤または染料調合剤の一つ以上を識別しレセプタクルに関連付けるよう設定されたリンキングソフトウェアを含む。各レセプタクルはさらに、レセプタクルをロックおよびロック解除するよう設定されたロックメカニズムを含む。各ロックメカニズムはさらに、制御システムと連通し、制御システムからロックまたはロック解除のシグナルを受け取った上でロックまたはロック解除するよう設定されている。コンピューター制御システムはさらに、ロックメカニズムと連通するロックソフトウェアコンポーネントを含み、ロックメカニズムの一つ以上にロックまたはロック解除のシグナルを送るように設定されている。
[00166] 本システムに類似し、毛髪染料成分を保管する方法を提示する。本方法には、少なくともメモリ一台、入力制御、およびディスプレイ一台を持つコンピューター制御システム、複数のレセプタクル、着色剤または染料調合剤の保管場所を定義する少なくとも一つの毛髪染料成分チューブを保管できるサイズとなっている各レセプタクル、レセプタクルをロックおよびロック解除するよう設定された各レセプタクルに設置されたロックメカニズム、制御システムと連通し制御システムからロックまたはロック解除シグナルを受けた上でロックまたはロック解除するよう設定された各ロックメカニズム、レセプタクルを一つ以上の着色剤または染料調合剤にリンクする、および制御システムから一つ以上のロックメカニズムにロックまたはロック解除シグナルを送信する方法を提示するステップを含む。
[00167] さらに、ロックソフトウェアは、制御システムが以下のインプットを受け取った時に一つ以上のロックメカニズムにロックまたはロック解除のシグナルを送るように設定される:(a)着色剤または染料調合剤を選択する;(b)着色剤または染料調合剤の在庫管理;(c)着色剤または染料調合剤の特定の製造者を識別する;(d)制御システムに保管された在庫の注文に関連づける;(e)メモリに保存され毛髪染料混合物を手動で再現するために推奨される着色剤および/または染料調合剤とその量のインストラクションを定義するフォーミュラの選択に関連づける、など。さらに、ロックソフトウェアはロックまたはロック解除シグナルを以下に送るように設定される:(a)全レセプタクル;(b)複数のレセプタクルおよび着色剤または染料調合剤の特定の製造者に関連する複数のレセプタクル、など。本実施例のシステムおよび方法にはさらに制御システムと連通するレポートソフトウェアを含みこれは、(a)レセプタクルのロック解除に関するレポートを作成する、または(b)特定期間中または特定ユーザーに関連してロック解除されたレセプタクルに関するレポートを作成する。
[00168] さらに別の態様では、毛髪染料成分を保管するシステムを提示し、これには次が含まれる:少なくともメモリ一台、入力制御、およびディスプレイ一台を持つコンピューター制御システム;複数のレセプタクル、各レセプタクルは着色剤または染料調合剤の保管場所を定義するために少なくとも一つの毛髪染料成分チューブを保管できるサイズとなっている;制御システムに保存され、レセプタクルに一つ以上の着色剤または染料調合剤をリンクし識別するよう設定されたリンキングソフトウェア;および各レセプタクルに保管される毛髪染料成分チューブを検知および監視するために、制御システムと連通し、各レセプタクルに設置された検知方法。同様に、各レセプタクルに保管される毛髪染料成分チューブを検知および監視するために、制御システムと連通し、各レセプタクルに設置された検知方法の提示を含む方法を提示する。
[00169] 本システムおよび方法においては、検知方法には、制御システムと連通し各レセプタクルに設置されたスケールを含み、さらに、各スケール上の重量を監視するために制御システムと連通した監視ソフトウェアを含む。検知方法はさらに、各レセプタクルに設置され、それぞれ制御システムと連通するRFIDリーダー、およびRFIDリーダーを監視するために制御システムと連通する監視ソフトウェアを伴い、および各毛髪染料成分チューブはRFIDタグを持つものとして定義される。別の検知方法では、各レセプタクルに設置された赤外線リーダーを提示し、これはそれぞれ制御システムと連通し、さらに赤外線リーダーを監視するために制御システムと連通する監視ソフトウェアとも連通し、各毛髪染料成分チューブは赤外線タグがついている。
[00170] 本書で記述されるように様々な実施例の特定の機能を実行するための様々なシステムおよび方法を提示する。一実施例では、毛髪染料混合物を調合するシステムを提示する。本システムには少なくともメモリ一台、入力制御、およびディスプレイ一台を持つ制御システムを含む。少なくとも一つのフォーミュラがメモリに保存されフォーミュラは毛髪染料混合物を再現するために推奨される一つ以上の着色剤および/または染料調合剤とその量を含む。スケールが提供され、これは制御システムと連通し、スケール上の重量を監視する監視ソフトウェアを伴っている。さらに、入力制御からの手動による入力に対応してディスプレイにフォーミュラを表示するソフトウェアも提示される。本実施例にはさらに、スケールに加える必要のある着色剤および/または染料調合剤の量を表示するよう設定され、さらにスケールにすでに加えられた量と比較して推奨量を示すように設定されたインディケーションソフトウェアを含む。許容範囲インディケーションソフトウェアも提供され、これは推奨量の上下におけるあらかじめ定められた許容範囲を表示するよう設定され、これによりユーザーはスケールに加えられた着色剤および/または染料調合剤の量が、あらかじめ定められた許容範囲内であるかどうかを見極めることができる。
[00171] 許容範囲の表示は図表グラフ上の線として、または音声シグナルで表示できる。スケール上の着色剤および/または染料調合剤の量があらかじめ定められた許容範囲外である時に、さらに警告するシグナルも提供できる。
[00172] 別の実施例では毛髪染料混合剤を調合するためのシステムを提示し、同システムには少なくともメモリ一台、入力制御およびディスプレイ一台を持つ制御システムが含まれ、メモリには少なくとも一つのフォーミュラが保存されている。かかるフォーミュラは、毛髪染料混合物を再生産するために着色剤および/または染料調合剤の一つ以上とその推奨量のインストラクションを定義する。各着色剤および/または染料調合剤は第1の製品ブランドに別々に割り当てられ、ブランド選択ソフトウェアが、第1の製品ブランドの着色剤および/または染料調合剤を第2の製品ブランドに変更するよう入力制御からの手動のインプットを受け取るように設定できる。ブランド調整ソフトウェアはかかる手動のインプットに対応して毛髪染料混合剤のフォーミュラを第1製品ブランドから第2製品ブランドに調整するよう設定される。ブランド選択ソフトウェアはさらに、第1の製品ブランドの全ての着色剤および/または染料調合剤を第2の製品ブランドに変更するよう入力制御からの単一の手動のインプットを受け取るように設定でき、ブランド調整ソフトウェアが手動インプットに対応して毛髪染料混合剤のフォーミュラを第1製品ブランドから第2製品ブランドに調整できるようにする。
[00173] 一実施例では、ブランド変換ソフトウェアは、データベースの全フォーミュラにおいて、第1製品ブランドの着色剤および/または染料調合剤を第2ブランドの着色剤および/または染料調合剤に変換するよう設定できる。このように、ブランド変換ソフトウェアは毛髪染料混合物の全てのフォーミュラを第1製品ブランドから第2製品ブランドに変換する。別の実施例では、ブランド変換ソフトウェアはデータベースにおいてユーザーが選択した数のフォーミュラ(例:2つ以上のフォーミュラだが、全てのフォーミュラではない)を第1製品ブランドの着色剤および/または染料調合剤を第2ブランドの着色剤および/または染料調合剤に変換するよう設定でき、従って、毛髪染料混合物のユーザーが選択した数のフォーミュラを第1製品ブランドから第2製品ブランドに変換する。
[00174] 一ブランドから別のブランドへの変換は、あらかじめ定められたブランド変換比率または調整ブラケットを基にできる。変換後は調整されたフォーミュラをメモリに保存できる。一実施例ではデータベースの全フォーミュラまたはデータベースのユーザーに選択された数のフォーミュラが変換され、変換されたフォーミュラは全て後日使用のため保存され、変換されたフォーミュラを必要とする度に変換プロセスを再計算する必要はない。
[00175] 別の実施例では、毛髪染料混合物を調合するシステムを提示する。かかるシステムには少なくともメモリ1台、入力制御、およびディスプレイ一台を持つ制御システムを含み、同時に少なくとも一つのフォーミュラがメモリに保存されている。フォーミュラを定義するインストラクションには毛髪染料混合物を再現するために推奨される一つ以上の着色剤および/または染料調合剤と、その量を含む。本実施例はさらに、入力制御からの手動入力に対応して、かかるディスプレイにインストラクションを表示するソフトウェア、および入力制御から調整プロトコルインプットを受けるように設定された調整ソフトウェアを含み、この調整プロトコルインプットとは、フォーミュラへのインストラクションの変更として定義される。フォーミュラ調整ソフトウェアはさらに、調整プロトコルインプットに準拠している時に毛髪染料混合物のフォーミュラを調整するように設定され、フォーミュラ調整ソフトウェアが調整されたフォーミュラを定義する。フォーミュラ調整ソフトウェアはさらに調整されたフォーミュラをディスプレイに表示するように設定される。
[00176] 調整プロトコルインプットは一つ以上の着色剤および/または染料調合剤の削除、追加、または代替を基にできる。システムはかかる変更に対応してさらに着色剤または染料調合剤を追加または削除する必要があるかどうかを見極める。
[00177] 別の実施例では、毛髪染料混合物を調合するシステムを提示し、これには少なくともメモリ一台、入力制御、ならびにディスプレイ一台を持つ制御システム、および制御システムと連通するスケール一台が含まれる。監視ソフトウェアも提供され、入力制御からの手動入力に対応してかかるディスプレイにインストラクションを表示するよう設定されたソフトウェアと共に、スケール上の重量を監視するよう設定される。本実施例にはさらに、情報を保存するメモリを含み、かかる情報には以下が含まれる:(a)少なくとも1人のクライアントおよび関連するクライアントデータ、(b)毛髪染料混合物を再現するために推奨される少なくとも一つの着色剤および/または染料調合剤とその量についてのインストラクションを定義する少なくとも一つのフォーミュラ、(c) 毛髪染料混合物を再現するために使用できる着色剤および/または染料調合剤の在庫データ、およびかかる情報にはさらに従業員の情報と、該当する従業員の識別情報が含まれる。本実施例はさらに、かかる情報および/またはスケールへのアクセスを防止するよう設定された識別ソフトウェアを含むことができ、識別ソフトウェアはさらに、入力された識別情報が従業員の識別情報と適合している時に情報および/またはスケールへのアクセスを許可するように設定される。入力された識別情報は次のうち一つ以上に関連づけることができる:磁気カードスキャナー、指紋スキャナー、バーコードリーダー、およびパスワード。
[00178] 別の実施例では、毛髪染料混合物を調合するシステムを提示し、これには次が含まれる:少なくともメモリ一台、入力制御、ならびにディスプレイ一台を持つ制御システム;制御システムと連通するスケール一台;スケール上の重量を監視するよう設定された監視ソフトウェア;および入力制御からの手動入力に対応してディスプレイにインストラクションを表示するよう設定されたソフトウェア。メモリには情報が保存され、かかる情報には以下が含まれる:(a)少なくとも1人のクライアントおよび関連するクライアントデータ、(b)毛髪染料混合物を再現するために推奨される少なくとも一つの着色剤および/または染料調合剤とその量についてのインストラクションを定義する少なくとも一つのフォーミュラ、および/または(c) 毛髪染料混合物を再現するために使用できる着色剤および/または染料調合剤の在庫データ。本実施例にはさらに在庫ソフトウェアを含み、これは一つ以上の着色剤および/または染料調合剤の在庫レベルを、毛髪染料混合物の手動による調合中に使用された量を現在の在庫レベルから差し引いたり、新しい品物が届いた時に受け取った量を現在の在庫レベルに加算することによって計算するように設定されており、この在庫ソフトウェアはさらに、手動入力および/またはスケール上の重量を基にして一つ以上の着色剤および/または染料調合剤の実際の在庫レベルを受信および保存するように設定される。最後に、レポートソフトウェアを提示し、これは現在の計算された在庫レベルを実際の在庫レベルと比較した時の在庫減耗率を基にしたレポートを作成するよう設定される。これはさらにコストに基づいて、在庫レポートや減耗率レポートが最終コストを含むようにできる。
[00179] さらに別の実施例では、毛髪染料混合物を調合するシステムを提示し、これには次が含まれる:少なくともメモリ一台、入力制御、ならびにディスプレイ一台を持つ制御システム;制御システムと連通するスケール一台;スケール上の重量を監視するよう設定された監視ソフトウェア;および情報を保存するメモリ。かかる情報には以下が含まれる:(a)少なくとも1人のクライアントおよび関連するクライアントデータ、(b)毛髪染料混合物を再現するために推奨される少なくとも一つの着色剤および/または染料調合剤とその量についてのインストラクションを定義する少なくとも一つのフォーミュラ、および/または(c) 一つ以上の着色剤および/または染料調合剤のそれぞれに関連するコスト。かかる情報にはさらに、少なくとも1人の従業員と関連する従業員識別情報を含む。
[00180] 追跡ソフトウェアを提示し、これは、毛髪染料混合物の作成中にフォーミュラによって定義された一つ以上の着色剤および/または染料調合剤のそれぞれにおいて最終的に使用された量、およびかかる毛髪染料混合物の作成に関わるコストをメモリに保存するように設定される。追跡ソフトウェアはさらに、関連するコストを従業員にリンクさせるよう設定される。特定期間における最終コスト/平均コストに基づくレポートを作成できる。さらに、追跡ソフトウェアはある従業員によって使用された一つ以上の着色剤および/または染料調合剤の量、および施術後にその混合物を測量した時の残量を報告することができる。使用された製品の最終コストを請求額に照らしたものをチェックして図表に表すこともできる。さらに、仕入れおよび注文、さらには購入奨励プログラム用に、回転の速い、または遅い材料を見極めることができる。作成された注文書は計算され、自動的に第三者の業者に送信できる。
[00181] さらに、どの製品が使用されているかを知ることにより、および、本システムをシステムのサロン管理部分に連通できることによって、サロンのニーズをさらに予測できる。サービスタイプとフォーミュラを伴って記録された予約情報を作成し、製品をどれだけ在庫として持っておくべきか、そして実際の在庫レベルを見極めるためのレポート、およびどの製品を注文すべきかを示すレポートを作成することができる。注文書の作成および送信は、必要があるとみなされた時に、自動的、またはサロンマネージャーによってチェックおよび承認されたときに行われる。
[00182] 第1実施例では、混合物を調合するためのシステムを公開し、これには毛髪染料混合物、パーソナルケア製品混合物などが含まれるがこれに限られない。本システムには少なくともメモリ一台、入力制御、およびディスプレイ一台を持つコンピューター制御システムが含まれる。本システムは、すぐに使用および導入できるコンピューターベースのいかなるシステムであってもよく、これにはタッチスクリーンのタブレット、ラップトップ、携帯機器、および/または別々のモニターおよび入力機器(キーボード、マウス、など)を伴うPCハードドライブを含むがこれに限られない。本システムにはさらに、様々なプログラム、アルゴリズム、およびコードラインを実行する性能を持ち、ここに概要を記述するタスクを達成する。これらのソフトウェアに関連するタスクは別々のものであり連携して情報および日付を交換/通信するものであってもよいし、または単一のプログラムに統合されてもよい。
[00183] メモリは、一つ以上の成分を配合した少なくとも一つの混合物を保存する性能を持つか、および/または保存しており、こうした成分には着色剤、染料、および/または調合剤を含むがこれに限られない。本システムには、混合物の作成のインプットを受けて、希望の混合物を作成するのに必要な成分とその量を示す混合物のフォーミュラをディスプレイに表示するソフトウェアを含む。
[00184] 本システムにはさらに、スタイリストからのインプットを基にして混合物のバッチサイズを決定するソフトウェアを含む。バッチサイジングソフトウェアは自動的に調整されたフォーミュラを作成し、これはスタイリストが手動で混合物を作成するために表示される。インプットはタッチスクリーン、マウス、キーボード、音声認識ソフトウェア、などで行うことができる。バッチサイジングソフトウェアはフォーミュラを調整して、調整されたフォーミュラを作成する性能を持ち、さらに調整されたフォーミュラをスタイリスト用に表示できる。
[00185] 一実施例では、システムがスタイリストからのインプットを要求することにより、自動的に、バッチまたはフォーミュラの正しいサイズを決定する。スタイリストはまず混合物のフォーミュラを選択する。スタイリストはそれからフォーミュラを正しいサイズに調整するよう要求する。電子的には、これはタッチスクリーン、マウス、またはハイライトされたエントリの選択によって行われる。システムはそれからマトリックスまたはその他のコンフィギュレーションを画面上に表示し、スタイリストにボックスの一つを選択するように要求する。ボックスの一つが選択されると、バッチサイジングソフトウェアが選択されたエントリに合うようにフォーミュラのバッチサイジングを行うことができる。調整されたまたはバッチサイジングされたフォーミュラはそれからスタイリスト用に表示される。その後バッチサイジングソフトウェアは終了する。
[00186] 別の態様では、適切なサイジングシステムソフトウェアは、選択後、マトリックスまたはその他のコンフィギュレーションが表示される前に一連の質問を表示する性能を持つ。これらの質問にはさらに、スタイリストの応答を助けるための図表が含まれてもよい。いくつかの実施例では、質問と共に、一連の質問および/または図表を含めてもよい。これらの質問に対する答えに基づき、バッチサイジングソフトウェアは自動的に調整されたフォーミュラを計算する性能を持ち、またはフォーミュラが存在しなければ、材料の適切な使用量を表示する性能を持ち、これには通常顕色剤は含まれない。業界では通常、材料と顕色剤の比率は1:1、1:1.5、または1:2の比率が用いられる。製造者が同社製品におけるこうした比率を設定することがしばしばである。例えば、一実施例には、リタッチ施術、頭皮から毛先への施術、またはリタッチおよびリフレッシュ施術などの毛髪への施術タイプを決定するための質問を含む。第2の質問は髪の長さを決定し、これには短髪、中髪、および長髪を図で表したものが伴う。最後に、本システムは細い髪、普通の髪、および太い髪といった髪のテクスチャーを決定する必要がある場合がある。上記のように、個々の質問は電子的に一つずつ提示でき、バッチサイジングソフトウェアに答えを提供し、これによりバッチサイジングソフトウェアは答えを受け取ってから自動的に調整されたフォーミュラを作成して、さらにスタイリスト用に表示する性能を持つ。質問の答えは、タッチスクリーンを通して表示でき、これはユーザーが適切な図表を選択することで行われる。
[00187] 別の実施例では、カスタマー用に使用される着色剤の量を決めるためにスタイリストによってマトリックスを使用する。マトリックスは、ここでは3x3のマトリックスとして示されているが、特定の用途、カスタマイゼーション、または製品製造者などによって大きめでも小さめでもよい。上記の同様の過程に従い、システムはスタイリストからのインプットを要求する。まず、スタイリストが混合物のフォーミュラを選択する。次にスタイリストはフォーミュラを適切なサイズに調整することを要求する。そして、システムがマトリックスを画面上に表示して、スタイリストにマトリックスからボックスを一つ選択するよう要求する。本実施例では、マトリックスの上部に渡って、最初に髪の長さの見出しが列挙され:短髪、中髪、および長髪;横には次にヘアケア施術に関する見出しが列挙される:リタッチ、頭皮から毛先、およびリタッチならびにリフレッシュ。
[00188] シングルプロセスカラーのカラーリタッチにおいては、バッチは1/2インチを超えない毛髪の新生部分に施される。カラーリタッチは白髪をカバーしたり、カラーサービスの維持など全体的なカラーを維持するために必要である。リタッチおよびリフレッシュでは、バッチは新生部分、中間部分および毛先に施される。中間部分と毛先に別々の配合が用いられることがしばしばである。新生部分から毛先までの毛髪全体がカラーによってカバーされる。このサービスは全体的なカラーが色調を失ったり、1レベルを超えて色あせて修正を必要とする場合、またはクライアントがカラーの変更を要求した場合に必要となる。カラーは日光、水泳または強すぎるシャンプーの使用などによって色あせる傾向がある。また、着色剤または染料の総量はマトリックスによって掲示されていることを示しているが、これには顕色剤は含まれない。さらに、スタイリストはマルチシェード、2色以上の交互使用、および顕色剤の定量などの主要素を考慮する必要がある。
[00189] 別の実施例では、短髪用リタッチボックス、中髪用リタッチボックス、ならびに長髪用リタッチボックス;短髪用「頭皮から毛先」ボックス、中髪用「頭皮から毛先」ボックス、ならびに長髪用「頭皮から毛先」ボックス;および、短髪用「リタッチおよびリフレッシュ」ボックス、中髪用「リタッチおよびリフレッシュ」ボックス、ならびに長髪用「リタッチおよびリフレッシュ」ボックスがある。
[00190] さらに、毛髪のテクスチャーに関する前後の質問によって、量が変更される場合もある。例えば、計算または表示された情報は標準の毛髪のものとすることができる。バッチサイジングソフトウェアは、調整に毛髪のテクスチャーを考慮に入れるように設定されている場合には、細い髪や薄い髪用にフォーミュラの量を減らしたり、および/または太い髪や量の多い髪用にフォーミュラの量を増やしたりすることでフォーミュラを調整できる。かかる増減は、該当する毛髪に基づいてもよいが、または単純に総量に製品を1/4オンスまたは1/2オンス加減することによって調整することもできる。これはテクスチャー調整性能を持つバッチサイジングソフトウェアによって自動的に行われる。
[00191] 別の実施例では、さらにマトリックスまたはその他のコンフィギュレーションを使用または提供して、頭皮外処置の量に基づいたバッチサイジングの調整を決定する。マトリックスの上部に渡って、最初に髪の長さの見出しが列挙され:短髪、中髪、および長髪;横には次に適用する量に関する見出しが列挙される:すなわち、低ゾーン(頭部の20%未満);部分的ゾーン(40%以下);およびフルゾーン(50%より大きい)。グリッドのボックスの一つが選択されると、ソフトウェアは適用量に基づいてフォーミュラサイズを修正する性能を持つ。適切な量に修正または調整されたフォーミュラはスタイリストが修正されたフォーミュラを手動で再現できるように表示される。
[00192] さらに以下が表示される:短髪用「ゾーンオフ頭皮アプリケーション」ボックス、中髪用「ゾーンオフ頭皮アプリケーション」ボックス、ならびに長髪用「ゾーンオフ頭皮アプリケーション」ボックス;短髪用「部分オフ頭皮アプリケーション」ボックス、中髪用「部分オフ頭皮アプリケーション」ボックス、ならびに長髪用「部分オフ頭皮アプリケーション」ボックス;および、短髪用「完全オフ頭皮アプリケーション」ボックス、中髪用「完全オフ頭皮アプリケーション」ボックス、ならびに長髪用「完全オフ頭皮アプリケーション」ボックス。
[00193] さらに、ボックスまたはマトリックスへのデータインプットはカスタマーの別の特徴または要求されたサービスに基づくことができる。ここでは、行および列に表示される個々のアイテムは、他の実施例において変更することも可能である。さらに、施術の他の割合をさらに定義したり、さらに細い、普通、太い、ならびにそのコンビネーションなど毛髪のタイプを定義する、より大きいマトリックスも用いることができる。これらのタイプはそれぞれさらに詳細化できる。例えば、太い髪には粗い髪、硬い髪、重い髪、ワイルドな髪、強い髪などを含むことができる。本システムはさらにスタイリストへの質問を含む場合があり、これには長髪の再生部が1/2インチを超えるかどうかが含まれ、この場合は修正バッチではフォーミュラに75グラムまたは1/4オンスのカラーを加えることとなる。
[00194] バッチサイジングの修正方法では、スタイリストが様々な着色剤および/または調合剤とその追加量を概説したフォーミュラによって作業を開始する。要求されたサービス(リフレッシュ、頭皮から毛先、リタッチ、特定のゾーン、部分、フル)に対する毛髪の長さまたはスタイルの概要を示す特定のマトリックスを提示された上で、スタイリストはカスタマーの特徴および要求されたサービスに対応する適切なマトリックスグリッドのボックスを選択する。選択されたマトリックスのグリッドボックスおよびそこに記述される量に基づいて、スタイリストは正確なバッチサイズを計算できる。これはコンピューター駆動システムの助けを借りずに行うことができる。別の態様によれば、マトリックスは頭皮外の施術において3x3のグリッドを持ち、短髪ではシングルゾーンから始め、ブレンドに15グラムのカラーの使用を必要とする。
[00195] フォーミュラをバッチサイジングする様々な実施例を一つ以上、本書で公開する。第1実施例では毛髪染料材料を一つ以上使ったフォーミュラのバッチサイジングの方法を提示し、これには対応する推奨量が伴う。フォーミュラは、毛髪染料混合物をスタイリストが手動で再現するためのものと定義される。本第1実施例はディスプレイ、メモリ、および入力装置を一台ずつ持つ電子機器によって実行される。第1実施例には様々な機能を実行するためのコンピューターで読み取り可能なプログラムコードを持つコンピュータベースの媒体を伴う電子機器の提示を含む。これらの機能には以下が含まれる:(a)複数のバッチサイジング調整条件の表示、ここでは、バッチサイジング調整条件はそれぞれフォーミュラの総量を定義する;(b)複数のバッチサイジング調整条件から一つを選択するユーザーインプットを受け取る;(c)選択されたバッチサイジング調整条件に基づいて調整された対応する推奨量を伴う調整されたフォーミュラの作成;および(d)少なくとも調整された対応する推奨量の表示。
[00196] 第2実施例では、対応する推奨量を伴う一つ以上の毛髪染料材料のフォーミュラをバッチサイジングする方法を提示する。フォーミュラは、毛髪染料混合物をスタイリストが手動で再現するためのものと定義される。本第2実施例は、マトリックスの調整ボックス内で自動的にアレンジされる複数のバッチサイジング調整条件を表示するために実行されるコンピューターで読み取り可能なプログラムコードを持つコンピュータベースの媒体を伴う電子機器の提示によって実行される。バッチサイジング調整条件はそれぞれフォーミュラの総量を定義する。第2方法は、複数のバッチサイジング調整条件より一つを選択し、および選択したバッチサイジング調整条件に基づいて対応する推奨量を調整することによってフォーミュラを調整することからなる。
[00197] 第3実施例は、対応する推奨量と共に一つ以上の毛髪染料材料のフォーミュラをバッチサイジングする方法を提示する。フォーミュラは、毛髪染料混合物をスタイリストが手動で再現するためのものと定義される。第3実施例は複数のバッチサイジング調整条件の提示を持って実行し、ここでバッチサイジング調整条件はそれぞれフォーミュラの総量を定義する。本方法は次に複数のバッチサイジング調整条件から一つを選択し、さらに選択されたバッチサイジング調整条件に基づいて対応する推奨量を調整することによってフォーミュラを調整する。
[00198] 第4実施例ではバッチサイズのフォーミュラ用装置が提示される。かかる装置には少なくともメモリ、入力制御、およびディスプレイを一台ずつ持つ制御システムが含まれる。かかる装置には、さらに、バッチサイジングソフトウェアが含まれ、これはまず複数のバッチサイジング調整条件を表示するよう設定され、ここで各バッチサイジング調整条件はフォーミュラの総量を定義し、複数のバッチサイジング調整条件から一つを選択したというインプットを入力制御から受け取るように設定され、選択されたバッチサイジング調整条件に基づき対応する調整された推奨量によって調整されたフォーミュラを作成するように設定され、さらに調整されたフォーミュラを表示し、ならびに調整された対応する推奨量を表示するように設定されている。
[00199] 第5実施例ではバッチサイズのフォーミュラ用装置が提示される。かかる装置には少なくともメモリ、入力制御、およびディスプレイを一台ずつ持つ制御システムが含まれる。本装置にはさらに、複数のバッチサイジング調整条件を表示するよう設定されたバッチサイジングソフトウェアを含み、ここでバッチサイジング調整条件はそれぞれフォーミュラの総量を定義する。バッチサイジングソフトウェアはさらに、複数のバッチサイジング調整条件の一つを選択したというインプットを入力制御から受け取るように設定され、選択されたバッチサイジング調整条件に基づいて調整された対応する推奨量を伴って調整されたフォーミュラを作成するように設定されている。バッチサイジングソフトウェアは、さらに、調整されたフォーミュラと調整された対応する推奨量を表示するよう設定されている。
[00200] 上記実施例の一例以上において、制御システムまたは電子機器は以下のいずれかに内蔵されているものとして定義される:ハンドヘルドPDA、携帯電話、ラップトップコンピューター、およびPCコンピューター。上記の実施例はさらに、バッチサイジング調整条件を一連の質問によって定めるか、または、ディスプレイ上のマトリックスにアレンジされた複数の調整ボックスによって定める。
[00201] ここでは、本書で記述されるカラー調合管理システムおよび方法の様々な特徴を活用する、様々な実施例を記述する。公開されるように、かかるカラー調合管理システムおよび方法にはユーザー(例:オペレーター、テクニシャン、スタイリスト、クライアント、カスタマー、など)にグラフィカルユーザーインターフェイス(GUI)を提供するディスプレイを伴うコンピューターを含む。ディスプレイはタッチスクリーンでもよい。
[00202] カラー調合管理システムおよび方法には、コンピューターと通信できるよう連動したスケールを一台含む。コンピューターはスケールにネットワークコネクション、配線コネクション(例:USB)、ワイヤレスコネクション(例:BLUETOOTH(R))、または同様の方法で接続される。いくつかの実施例ではスケールには一台以上のプロセッサを含み、本書で公開される方法に対応するメモリに保存されているソフトウェアインストラクションを実行し、およびディスプレイならびにユーザー入力装置(例:タッチスクリーン、キーボード、およびマウス)用にコンピューターを使用する。例えば、スケールをコンピューターに接続することで、スケール内のプロセッサがソフトウェアインストラクションを処理し、ユーザー向けに表示されるように図表による情報をコンピューターに送信する。コンピューターを使用してユーザーは、スケール内のプロセッサによって処理されるよう送信される一つ以上のインプットを提供できる。
[00203] 従って、スケールは仮想環境を作り出すために使用できる。例えば、スケールはネットワークを通じて複数のコンピューターと連通できる。スケールはネットワーク内の各コンピューターの図表データを表示できるように提供し、これは各コンピューターで同じ場合もあれば違っている場合もある。スケールが各コンピューターからデータを受け取ると(例:ユーザー入力データ、環境データ、ロケーションデータ、など)スケールは、それぞれ対応するコンピューターでユーザーに提示される情報を更新するためにそのデータを処理する。こうした実施例は、スケールに連通する各コンピューターの貴重なシステムリソースを節約する。
[00204] 別の実施例では、スケールは本書で公開される方法に対応するソフトウェアインストラクションを実行するためにコンピューターに依存する。例えば、スケールをコンピューターに初めて接続した時、スケールはコンピューターのメモリからソフトウェアをダウンロードできる。さらに別の実施例では、スケールは単純にソフトウェアをインストールされたコンピューターに重量情報を送信し、実行時にはここに公開される機能の一つ以上を実施する。
[00205] GUIはユーザーが図表およびテキストによる情報を視覚的に整理された状態で見ることができるため、直感的なオペレーションを可能にする。さらにGUIはユーザーにバーチャルキー/ボタンの形式による複数のインプットを提供する。タッチスクリーン画面を導入している実施例では、これらのバーチャルキー/ボタンはバーチャルキー/ボタンが表示されているスクリーンにタッチすることで有効化できる。コンピューターはタッチデータを処理してタッチの座標を見極め、従って、バーチャルキー/ボタンが有効化されたかどうかを見極める。ここに記述の通り、カラー調合管理システムおよび方法は、ソフトウェアを実行することで、複数の異なった機能を実行する。カラー調合管理システムおよび方法への参照は、コンピューターのみを参照している場合と、コンピューターおよびコンピューターに接続されたスケールを両方参照している場合がある。
[00206] 代わりに、または加えて、ソフトキーはディスプレイに沿って設置されてもよく、これは特定のバーチャルキー/ボタンに応答するようにプログラムされる。かかる実施例では、ユーザーはソフトキーを有効化してディスプレイ上の対応するバーチャルキー/ボタンを有効化し、これによりバーチャルキー/ボタンに対応する機能を誘発する。いくつかの実施例では、図23から32に示されるようにGUIモジュールを一つ以上伴うGUIをユーザーに提示してもよい。一つ以上のGUIモジュールには、例えば「ログイン」GUI(例:ログイン画面)モジュール、「クライアント選択」GUIモジュール(例:図24A-C)、「クライアント履歴」GUIモジュール(例:図25A-D)、「クライアント情報」GUIモジュール(例:図26A-D)、「新規フォーミュラの作成」GUIモジュール(例:図28A-I および29A-B)、「フォーミュラの修正」GUI モジュール(例:図28J)、「バッチサイジング」GUIモジュール(例:図27A-B)、「フォーミュラの注入」GUIモジュール(例:図30A-J)、「量り分け」GUIモジュール(例:図31A-E)、「再バッチング」GUIモジュール(図なし)、「ユーザーセッションタイムアウト」GUIモジュール(例:図32)、およびその他同様が含まれる。
[00207] 一実施例では、ユーザーは図33に示すようにGUIモジュールを通してナビゲートする。カラー調合管理システムおよび方法は、ユーザーがあるGUIモジュールから別のGUIモジュールにどんな順番でもナビゲートできるようになっている。例えば、ここでは様々な実施例に従って異なる画面およびGUIモジュール間の流れを記述しているが、他の実施例ではどのGUIモジュールのどの画面からも、他のどの画面へでもアクセスできるように設計されている場合がある。カラー調合管理システムおよび方法は、こうしたナビゲーションを、必要なバーチャルキーを表示してユーザーが選択できるようにすることで可能にする。
[00208] 一実施例では、GUIモジュールそれぞれのディスプレイ上に表示される各画面に、仮想「マップ」キーを含む。ユーザーが「マップ」キーを選択すると、カラー調合管理システムおよび方法がユーザーを「マップ」または「目次」GUIモジュールに導く。「マップ」GUIモジュールは、ユーザーが特定の画面および/またはGUIモジュールを選択し、どんな順番でもナビゲートできるようにする。いくつかの実施例では、カラー調合管理システムおよび方法は、特定のデータがユーザーによって入力されていない場合には、一つ以上の画面および/またはGUIモジュールへのアクセスを制限する。例えば、もしユーザーがログイン後すぐに「バッチサイジング」GUIにナビゲートしたいと思った場合には、カラー調合管理システムおよび方法は、ユーザーにまずクライアントとフォーミュラを選択するように促す。別の実施例では、カラー調合管理システムおよび方法は、ユーザーが必要なデータなしでも「バッチサイジング」GUIへナビゲートできるようにし、これにより、ユーザーが単純に画面のレイアウトを見るようにする。ただし、カラー調合管理システムおよび方法は、ユーザーが「マップ」GUIへ戻るか、またはスクリーンレイアウトを見るだけで画面から画面へとナビゲートを継続すること以外に、いかなる選択を行うことも許可しない。
[00209] 同じラベルをつけたバーチャルキー/ボタンは、それが参照番号またはテキストであっても、コンピューターが同じまたは異なった機能を同じまたは別のGUIモジュールの異なった画面上で実行するようにする。例えば、「製造者」(またはそれに類似するもの)のバーチャルキーは、有効化されると、カラー調合管理システムおよび方法がGUIモジュールの一つにポップアップ画面を表示させるか、またはユーザーを別のGUIモジュールの新規画面にナビゲートする。さらに、同じバーチャルキーが表示されているように見受けられる特定のGUI画面またはモジュールのテーマ、ゴールまたは機能によっては、こうした機能は異なっている場合がある。例えば、仮想の「戻る」キーはユーザーの最後の行為をキャンセルする場合があり(例:「新規フォーミュラの作成」GUIモジュールで加えられた材料を取り除く)、またはユーザーがそれ以前に開いていたGUIモジュールを開く。さらに、いずれかのバーチャルキーに対応している一つ以上の機能は、タッチの長さ、タッチの強さ、バーチャルキー内または周辺のジェスチャーなどに基づく場合もある。
[00210] さらに一つ以上のバーチャルキーは、ユーザーにどのバーチャルキーが選択されたかを示すために、有効化された時、一時的にそのサイズが拡大される。いくつかの実施例では、トグルされたかまたは選択されたバーチャルキーは複数の図表状態(例:ONに対する一色、OFFに対する一色、未選択に対する一色、選択に対する一時的な一色など)を持っている場合がある。ナビゲーションキーは全画面に表示されてもよい。
[00211] 各画面またはGUIモジュールのレイアウトは各サロン、ユーザー、ビジネスなどによってカスタム化できる。いくつかの実施例では、コンピューターがユーザーに複数のレイアウトオプションを提示する。オプションは異なるレイアウトを提示し、異なるテーマを持ち、さらに情報を異なる方法でユーザーに提示する。例えば、ユーザーによっては図表が少ないことを好んだり、図表が多いことを好む場合がある。いくつかの実施例では、ユーザーはバーチャルキーのレイアウトを好まないかもしれない。このユーザーはレイアウト編集モードを開き、バーチャルキーやその他の図表要素の位置やサイズを変更できる。こうしたカスタマイゼーションにより、ユーザーは、サロン、ユーザーなどによって最も効率的であるとみなされるレイアウトに従って、情報を見ることができる。
[00212] さらに、GUIモジュールそれぞれのレイアウト、さらにどのGUIモジュールにユーザーがアクセスできるかは、ユーザーの権限に従う。ユーザー権限はさらに、特定のデータおよび特定の計算へのアクセスを、権限を持つユーザーのみに限る場合がある。ユーザー権限には以下の一つ以上を含む:初心者ユーザー、中級ユーザー、専門ユーザー、生徒、教師、ビジネスオーナー、管理者、マネージャー、リードスタイリスト、独立スタイリスト、従業員スタイリスト、など。例えば、初心者ユーザーはそれ以前に作成されたフォーミュラにのみアクセスでき、新しいフォーミュラを一から作成する権限を与えられない。いくつかの実施例では、初心者ユーザーは、専門ユーザー、教師、管理者、マネージャー、リードスタイリストなどがその資格情報(例:パスワード)などを提供した上で、制限されるGUIモジュールへのアクセスを与えられる場合もある。中級ユーザーはそれ以前に作成されたフォーミュラへのアクセスと、新しいフォーミュラを一から作成する権限を与えられる場合がある。ただし、コンピューターは、そのフォーミュラがメモリに保存される前に、専門ユーザー、教師、管理者、マネージャー、リードスタイリストなどが、中級ユーザーによって作成されたフォーミュラをチェックするよう要求する場合がある。例えば、中級ユーザーがフォーミュラを保存するためにバーチャルキーを選択すると、コンピューターがディスプレイにプロンプトを表示して、専門ユーザー、教師、管理者、マネージャー、リードスタイリストなどが、その資格情報(例:パスワード)を提供するよう要求する。専門ユーザーはそれ以前に作成されたフォーミュラへのアクセスと、新しいフォーミュラを一から作成する権限を、どのような監督もなく与えられる場合がある。従ってカラー調合管理システムおよび方法は、例えば初心者のヘアスタイリストが正確な色合いを生産することを可能にし、同時に経験豊富なカラーリストが簡単に新しいカスタムフォーミュラを作成し、記録し、および保存できるようにする。
[00213] ここで図23を参照し、一実施例に従って、「ログイン」GUIと関連するログイン画面2301のスクリーンショットを伴うディスプレイ2300を表示している。いくつかの実施例では、ユーザーはディスプレイ2300にタッチするか、ソフトキーを一つ以上有効化する、および/またはマウスなどのユーザー用機器を操作してカーソルなど仮想物を動かすことによって、ディスプレイと対話する。従って、本実施例ではユーザーが画面の選択を行う時に、対応する機能を呼び出すためにディスプレイ2300にタッチするよう記述されているが、ユーザーはそれに加えて、またはその代わりに、ソフトキーまたはマウスなどのコンピューター周辺機器を使って画面選択を行うためにGUIと対話してもよい。本書で公開されるように、これらのインプットはコンピューターのプロセッサで処理されるか、またはスケールのプロセッサで処理するように送信される。
[00214] いくつかの実施例では「ログイン」GUIモジュールの前にスプラッシュ画面が表示される場合がある。スプラッシュ画面は静止または動的である。静止スプラッシュ画面は初期設定後に変化することはないが、動的スプラッシュ画面は権限を持つユーザーによって手動で更新したり、またはインターネット接続を通してサーバーによって自動的に更新できる。サーバー上の情報は権限を持つユーザーによって更新できる。サーバー上の情報を更新することによって、システムは、全てのコンピューターまたはシステムに権限を持つユーザーが個別にアクセスする必要を取り除く。代わりにサーバー上に保存されている情報を更新することで、ユーザーは、コンピューターが情報を取得するサーバーを更新することで、スプラッシュ画面を複数の機器において効果的に更新できる。
[00215] 静的または動的に関わらず、スプラッシュ画面には、システムユーザーへのメッセージが含まれる。これらのメッセージは、サロンまたはビジネスがユーザー(例:スタイリストまたはカスタマー)に提供する覚書または特別オファーなどである。例えば、スプラッシュ画面は次のメッセージを表示できる:「混合前にカスタマーに飲み物を提供することを忘れないでください!」。こうして、システムにアクセス中、ログイン前にスタイリストにはカスタマーの待ち時間を快適にすることを思い出させる。特別オファーはスタイリスト中心またはカスタマー中心であってもよい。例えば、スタイリスト中心のオファーはスタイリストに、そのサロンが特定日にコンテストを開始することを伝える:「エキサイティングなニュースがあります!コンテストは2週間続き、勝者は$200を勝ち取ります。詳しくはマネージャーにたずねるか、今すぐログインして登録してください!」
[00216] インプット(例:タッチまたはあらかじめ定めされたジェスチャー、マウスクリック、ソフトキーを押す、キーボードのいずれかのキーを押す)を提供した上で、カラー調合管理システムおよび方法はスプラッシュ画面の表示からログイン画面の表示に進み、これは図23に示すとおりである。あらかじめ定められた、または「ロック解除」ジェスチャーには、5本の指を全て伸ばした状態でディスプレイ上に置き、同時にそれらの指を内側に動かすことが含まれる。別のあらかじめ定められた、または「ロック解除」ジェスチャーでは、ユーザーがディスプレイ画面上に一本以上の指を使って円を描くことを必要とする。さらに別のあらかじめ定められた、または「ロック解除」ジェスチャーでは、ユーザーが画面上を一つ以上の図表アイテムをドラッグすることを必要とする。あらかじめ定められた、または「ロック解除」ジェスチャーは、ユーザーが偶然に異なった、単純なタッチ、マウスクリックなどのインプットをカラー調合管理システムおよび方法に提供した時に、ログイン画面が不意に表示されるのを防ぐために有効である。
[00217] 図23に示すように、ログイン画面には複数のバーチャルキーまたは2302が含まれる。複数のバーチャルキー2302には、バーチャルキーボード2304が含まれる。バーチャルキー2302はさらにバーチャル「ログイン」キー2306、バーチャル「終了」キー2308、およびバーチャル「スケール」キー2310が含まれる。個人識別番号またはパスワード欄2312は番号、文字、または特殊文字を表示し、これらはユーザーがバーチャルキーボード2304を通して入力する。欄2312に表示される文字は1、2、5、または10秒後など特定時間後にセキュリティを強化するために文字をマスクするよう変更してもよい。この時間は各文字ごとに指定されてもよいし、個人識別番号またはパスワード全体で特定してもよい。別の実施例では、欄2312はマスクした文字のみを表示する。いくつかの実施例では、ログイン画面にはユーザー名欄を含む。さらに別の実施例ではユーザー名またはパスワードは必要としない。
[00218] バーチャルキー2302の一つ以上において、有効化された時にバーチャルフィードバックを提供する。例えば、ユーザーが「R」のバーチャルキーをタッチすると、これは一時的に一定の時間内においてサイズを拡大し、その後通常のサイズに戻る。こうしたバーチャルフィードバックによって、ユーザーは、個人識別番号またはパスワード欄2312を監視する必要なく、ユーザーが実際にタッチしたキーを見極めることができる。聴覚的トーンまたは振動を追加的または代替的に、カラー調合管理システムおよび方法におけるスピーカーを使用して、ユーザー用に出力する場合もある。例えば、ピエゾ電子モーターは回転駆動となっており、回転中に触覚的な振動を発し、ユーザーが感じられるようになっている。
[00219] ユーザーがスプラッシュ画面に戻ることを望んだ場合、ユーザーは、「終了」キー2308を有効化する。ユーザーがシステムへのアクセスを望んだ場合、ユーザーは必要な情報をログイン画面に入力し、ログインキー2306を有効化する。カラー調合管理システムおよび方法はシステムのプロセッサ一台以上にローカルまたは遠隔のメモリに保存されている情報をチェックする。例えば、カラー調合管理システムおよび方法はログイン情報を確認するためにサーバーを検索する。情報が登録されたユーザーと適合しない場合は、ユーザーにはユーザー名および/またはパスワードを再入力するように促す。情報は登録されたユーザーと適合すると、ディスプレイ2300に表示されているGUIが「クライアント選択」GUI(例:図24A-C)へと進む。加えて、または代わりに、必要情報には指紋スキャンなどのバイオメトリック情報を含む場合もある。かかる実施例の一例では、ユーザーは、スプラッシュ画面が表示されている間に単純にカラー調合管理システムおよび方法にアプローチする。ユーザーは単に画面に指を当て続け、これにより、コンピューターがその指紋をスキャンして分析し、そのユーザーがシステムへのアクセスを許可されているかどうかを見極める。許可されていれば、カラー調合管理システムおよび方法は「クライアント」選択GUIモジュールに進む。
[00220] 図24Aはクライアント選択画面2400の「クライアント選択」GUIのスクリーンショットを示す。クライアント選択画面2400は、ユーザーが現存するクライアントを検索したり、または新規のクライアントを追加できるようにする。図に示されるように、クライアント選択画面2400には、複数のバーチャルキーを含み、これらは、「編集」バーチャルキー2402、検索フィールド2404、バーチャルタブ2406a−e、「管理者」バーチャルキー2408、「スケール」バーチャルキー2310、「ログアウト」バーチャルキー2412、「新規クライアントの追加」バーチャルキー2414、複数の編集アイコン2416、「コメント」バーチャルキー2418などを含む。
[00221] 「ログアウト」バーチャルキー2412が選択された時、コンピューターまたはスケールがインプットを処理し、これによって、ディスプレイ2300に示されるGUIがユーザーにログアウトを確認するポップアップウィンドウまたは新画面を表示する。ユーザーがログアウトすることを望む場合には、コンピューターまたはスケールがそのインプットを処理し、図23に示すようにディスプレイ2300に示されるGUIがログイン画面を表示する。
[00222] 「コメント」バーチャルキー2418はクライアントおよび/またはユーザー特定にできる。例えば、ユーザーは、本書で公開されるカラー調合管理システムおよび方法のGUIに表示されるいずれかの画面からアクセスできるグローバルな備考を入力できる。グローバルな備考に加えて、ユーザーはクライアントに特定の備考を入力し、これはメモリに保存されるデータベース内のそのクライアントをユーザーが選択した時にのみ表示される。従って、「コメント」バーチャルキー2418は、ユーザーがミキシングに関する備考、クライアントに関する備考、そして管理に関する備考などをポップアップ画面または新画面にて見られるようにする。いくつかの実施例では、カラー調合管理システムおよび方法は、ユーザーによって「コメント」バーチャルキー2418が選択された時、GUI上にすでに表示されているほかの情報に従ったコメント列を追加する。例えば、クライアント選択画面2400は、クライアント名のそれぞれが対応するコメント行をもつようにコメント列を含むようにリサイズできる。
[00223] クライアント選択画面2400に列挙されるクライアントには、次が含まれる:(1)ログインしたユーザーが以前にサービスを提供したクライアント;(2)ログインしたユーザーが指定の日、週、または月にサービスを提供するようスケジュールされたクライアント;あるいは(3)以前にサービスを提供したクライアントとスケジュールされたクライアント(現存または新規)のコンビネーション。いくつかの実施例において、列挙されたクライアントには、ログインユーザーに関わらず全てのクライアントが含まれる。表示のように、クライアントは縦および水平に表示される。ユーザーは、ディスプレイ2300の画面上に指を水平または縦にドラッグしてリストをスクロールする。別の実施例では、ユーザーが縦にのみスクロールする必要があるように、クライアントは縦に列挙される。
[00224] 表示の実施例では、ユーザーは、バーチャルタブ上に指定された文字で姓が始まるクライアントを見るために、ナビゲーションタブ2406a-eの一つにアクセスする。「管理者」バーチャルキー2408を有効化すると、ユーザーは図23に示されるログイン画面に導かれる。管理者(またはその他の権限を持つユーザー)としてログインした後、ユーザー(初めのユーザーが誰かによって、同じユーザーまたは異なるユーザー)は「管理者」バーチャルキー2408を選択した時に表示されていたシステム画面に戻される。
[00225] この点に関して、いくつかの実施例ではユーザーのセッションを定期的に自動的に保存して(例:2、5、10、30、または60秒ごと)、ユーザーが故意または不意にログアウトする前に全ての進行状況が保存されることを確実にする。保存される情報には全てのセッション情報を含み、これらは以下を含むがこれらに限られない:(1)現在のスクリーンデータ、(2)前のスクリーンデータ、(3)セッション中に入力された全ての情報、(4)全てのスケール情報、および(5)システムの状態情報。例えば、第2のユーザーが第1のユーザーのログインセッションにアプローチし、第1ユーザーの許可があるか、または許可がない状態で第1ユーザーをログアウトする。従って、第1ユーザーが混合物に材料を追加中であっても第2ユーザーが第1ユーザーを不必要な無駄を発生させることなく中断することができる。第2ユーザーが終了すると、第1ユーザーは再びログインできる。ログイン後、第1ユーザーは(1)新規セッションを開始する、(2)中断されたセッションを継続する、または(3)新規セッションを開始し、中断されたセッションを後で継続できるように保存する、ことを促される。いくつかの実施例では、中断されたセッションのデータは、第1ユーザーまたは管理者が削除するまで、自動的に保存される。削除されると、カラー調合管理システムおよび方法は廃棄物があればそれを見極めるためにデータを分析する。さらに、カラー調合管理システムおよび方法は第2ユーザーの個人特定情報など、およびシステムにおいて第2ユーザーが行った行動などを保存する。
[00226] いくつかの実施例では、ユーザーが中断されたセッションを継続することを選択すると、カラー調合管理システムおよび方法はそのユーザーが材料をすでに注入したかどうかを見極める。もし注入していたら、カラー調合管理システムおよび方法は、酸化した材料を混合することを防ぐために、一定の期間が過ぎているかどうかを分析する。かかる例では、カラー調合管理システムおよび方法はユーザーに、以前に注入した材料を廃棄するべきであり、ユーザーは選択したフォーミュラを一から注入しなおす必要があることを伝える。システムが注入された量を正確に把握しているため、ユーザーが廃棄した注入材料を量り分けする必要はない。従って、かかる状況では、カラー調合管理システムおよび方法は注入された量を使って廃棄物の量を見極める。
[00227] 別の実施例では、カラー調合管理システムおよび方法はユーザーに、様々な異なるオプションを伴う管理者ホーム画面を表示する。たとえば、権限を持つユーザーには次のうち、一つ以上のオプションから選択できるように表示される:レポート作成、GUIレイアウト管理、ユーザー権限、スプラッシュ画面メッセージ、在庫管理、など。在庫管理はユーザーが在庫の閾値を設定することを可能にし、この閾値によりカラー調合管理システムおよび方法が、閾値に達した時に一つ以上の材料を自動的に購入するようにする。別の実施例では、カラー調合管理システムおよび方法は権限を持つユーザー(例:マネージャーまたはオーナー)に閾値に達したことを伝え、これは例えば自動的に権限を持つユーザーに在庫が少なくなっているという情報を含むEメールを送信するなどして行われる。かかるEメールはユーザーがリアルタイムで在庫を仕入れることを可能にする。ユーザーはこのEメールに応答することができ、システムがこれを受信して分析し、権限を持つユーザーがカラー調合管理システムおよび方法に、閾値に達した材料をさらに仕入れることを許可したかどうか見極める。例えば、ユーザーは単純に「はい」または「いいえ」と答えるだけである。ユーザーからEメールのメッセージを受け取って、カラー調合管理システムおよび方法はメッセージを処理し、少なくなっている在庫を仕入れるか、ユーザーが少なくなっている在庫を仕入れるように知らせるなどして応答する。
[00228] ユーザーがレポート作成のバーチャルキーを選択すると、これにより、カラー調合管理システムおよび方法が単一のレポートまたは複数のレポートを作成する。単一レポートは単に複数のレポートを単一レポートにまとめたものであってもよい。レポートは権限を持つユーザーに以下の一つ以上に関連する情報を提供するために作成される:在庫追跡、ユーザーデータ、トレンドデータなど。在庫追跡は実行されたサービスの数とタイプ、注入された材料、廃棄物の量(例:サービス完了後に残った混合されたフォーミュラの量)をシステムが追跡することが含まれる。上記のように、カラー調合管理システムおよび方法が仕入れを促す。
[00229] いくつかの実施例では、カラー調合管理システムおよび方法は予測解析を行う。例えば、上記で公開される在庫の閾値が特定の材料によって達成されなかったとしても、カラー調合管理システムおよび方法が、それでもその材料を追加購入することを促す場合がある。これは予測解析が材料消費率が権限を持つユーザーによって設定された閾値に達する前にその材料を購入することを必要とすると示した場合に発生する。例えば、カラー調合管理システムおよび方法は、その材料が閾値に達してから2日後に不足するとみなしたが、その材料は購入後、サロンに届くまで3日間かかる。従って、カラー調合管理システムおよび方法はその材料を閾値達成前に購入しない限り、サロンは少なくとも一日の間、その材料が不足した状態となると認識する。いくつかの実施例では、カラー調合管理システムおよび方法は予測解析に従って閾値を変更することを勧めるか、または自動的に変更し、その材料が不足する前に材料が届くように、注文できるようにする。
[00230] 予測解析はさらに、各ユーザーに起因し得る在庫紛失(例:無駄)の予測コストを示す。従って、権限を持つユーザーは、どのユーザーが無駄を発生させているのか、無駄の量、および無駄の量に関連するコストを素早く見極めることができる。ユーザーデータには、各GUIモジュールを使用した平均時間、ユーザーが再バッチを必要とした回数、再バッチ中に注入された量などの情報を含む。
[00231] 図24Aに示されるクライアント選択画面2400の「クライアント選択」GUIのスクリーンショットを再び参照し、「編集」バーチャルキー2402はオンまたはオフにトグルできる。表示のスクリーンショットでは、「編集」キー2402はオンにトグルされており、従ってカラー調合管理システムおよび方法は編集モードになっている。その結果、編集アイコン2416が編集できるクライアントの横に表示される。加えて、または代わりに、編集できないクライアントは灰色表示となってログインしたユーザーに、これらのクライアントに対応する情報は編集できないことを視覚的に知らせる。編集モードでは、ディスプレイ2300に表示されるGUIは、ユーザーがリストから編集できるクライアントを選択した時にクライアント情報画面に進み、これは図26Aに示されるクライアント情報画面などである。クライアントの情報を編集しないでリストからクライアントを選択するためには、ログインしたユーザーは編集モードがオンになっている場合はオフにトグルする必要がある場合がある。いくつかの実施例では、編集モードは初期設定でオフになっている。
[00232] 編集モードがオフにトグルされている時、ユーザーはクライアント選択画面2400に提供されるクライアント一覧からクライアントを選択できる。クライアントを選択したら、ディスプレイ2300に表示されるGUIが選択されたクライアントに特定のクライアント履歴画面に進み、これは図25Aに表示されているクライアント履歴画面などである。
[00233] ユーザーが図24Aの検索欄2404を選択した時、ディスプレイ2300に表示されるGUIがクライアント選択画面2400からクライアント検索画面に、編集モードがオンまたはオフにトグルされているかに関わらず進み、これは図24Bに表示されるクライアント選択検索画面2430などである。バーチャルキーボード2432が、ユーザーが検索クエリ欄2434に情報を入力できるように提供される。ナビゲーション用の「戻る」のバーチャルキー2438がユーザーに提供され、これにより有効化後に前の画面にユーザーがナビゲートできるようにする。検索クエリ欄2434に情報を入力した後、カラー調合管理システムおよび方法は検索結果ボックス2436に自動的に検索結果を提供し始める。かかる実施例は図24Cに示す。図24Cに示すように、ユーザーは検索クエリ欄2434に「S」を入力している。「入力」を押すか、他の入力を行わずに、カラー調合管理システムおよび方法が自動的に、姓がSで始まるクライアントをアルファベット順に表示する。ユーザーが検索結果ボックス2436の名前を選択すると、カラー調合管理システムおよび方法は、ユーザーがクライアント選択画面2400にアクセスした時に編集モードがオンまたはオフになっているかどうかを見極める。
[00234] カラー調合管理システムおよび方法が、ユーザーがクライアント選択検索画面2430にアクセスした時に編集モードがオンにトグルされていると見極めた場合、カラー調合管理システムおよび方法は「クライアント情報」GUIモジュールの表示に進み、これは一実施例に従って図26Aに示されるクライアント情報画面2600などである。カラー調合管理システムおよび方法が、ユーザーがクライアント選択画面2400にアクセスした時に編集モードがオフにトグルされていると見極めた場合、ディスプレイ2300に表示されているGUIが「クライアント履歴」GUIモジュールに進み、これは図25Aに示され、選択されたクライアントに特定のクライアント履歴を表示するクライアント履歴画面などである。いくつかの実施例では、ディスプレイ2300に表示されるGUIが次の画面に進む前に、GUIはユーザーが望んだ名前を選択したかどうかをたずねる場合がある。そうでなければカラー調合管理システムおよび方法はクライアント選択検索画面2430を検索結果と共に表示し続け、ユーザーが異なる選択を行うことを可能にする。さらに別の実施例では、選択されたクライアントに特定のクライアント情報画面またはクライアント履歴画面をGUIが表示するように、ユーザーはさらに「進む」または「入力」のインプットを有効化することが求められる場合もある。かかる実施例はユーザーによってはより直感的とみなされる。
[00235] 図24Bおよび24Cは、ユーザーがクライアントの姓を基にしてクライアント検索をおこなう様を示し、別の実施例では、2つ以上の検索クエリ欄または少なくとも一つ以上のカスタム化可能な検索クエリ欄を提供する。かかる実施例では、ユーザーは複数の検索クエリ欄に入力した情報に基づいて検索を行うことができる。検索クエリ欄には、姓、名、年齢、毛髪の長さ、毛髪の色、サービスタイプ、最後のサービス日、期間(例:第1および第2の日付間にサービスを受けたログインユーザーまたはログアウトユーザーであるクライアントを検索する)、またはその他のクライアント関連情報を含む。別の実施例ではユーザーは検索クエリ欄を選択し、検索クエリフィールドで検索したい情報のタイプの一覧をドロップダウンメニューで表示し、検索クエリ欄をカスタム化できる。例えば、ユーザーは第1の検索クエリ欄で「名」を選択し、第2の検索クエリ欄で「毛髪の色」を選択できる。
[00236] さらに別の実施例では、カラー調合管理システムおよび方法はメモリ内のデータベースにおいて各クライアントに独自の識別子を割り当てる。この独自の識別子はクライアントをデータベースに入力した日付を基にしてもよい。クライアントはユーザーに独自の識別子について伝え、ユーザーはここに公開するカラー調合管理システムおよび方法を使ってデータベースから必要な情報を検索および入手することができる。さらに別の実施例では、ユーザーは初回に、キーチェーンに付けられるキーフォブなどのRFID機器を与えられる。サロンまたはその他のビジネスに入店した際、クライアントはかかるRFID装置をRFIDリーダーに近づけてサインインできる。別の実施例では、クライアントはバーコード(例:UPCバーコードまたはマトリックスバーコード)を与えられる。バーコードはユーザーに郵送されてもよいし、またはユーザーの電子機器に電子的に送信されてもよい(例:ピクチャーメッセージ)。サロンに入店の際、ユーザーはバーコードをスキャンしてサインインする。カラー調合管理システムおよび方法はRFIDまたはバーコードリーダーと直接的または間接的に連通しており、ユーザーがサインインしたというデータを受け取る。カラー調合管理システムおよび方法はそのデータを使用して、クライアント選択プロセスを迅速に行うことができる。例えば、クライアント選択画面2400には「サインインしたクライアント」バーチャルタブを含み、ユーザーが選択して電子的にサインインしたクライアントを見ることができる。
[00237] 別の実施例では、カラー調合管理システムおよび方法はクライアントのスケジュールされた予約時間に基づいてクライアントを自動的に選択する。例えば、第1および第2のクライアントが午前10時の数分前に同時にサロンに入店し、どちらも同じヘアスタイリストでの予約が入っている。第1のクライアントの予約は午前10時であり、第2のクライアントの予約は午前11時に予定されている。ヘアスタイリストはカラー調合管理システムおよび方法にログインしてクライアントを選択できるが、システムは予約時間に基づいて第1のクライアントを自動的に選択することができる。例えば、どちらのクライアントも午前10時40分にサインインしたとすると、カラー調合管理システムおよび方法は予約時間に基づいて、第2のクライアントを自動的に選択する。どちらの場合も、カラー調合管理システムおよび方法は、最初のシナリオでは第2のクライアントの待ち時間が長くなること、そして2番目のシナリオでは第1クライアントの入店が遅いことをユーザーにフラグまたは警告できる。いくつかの実施例では、カラー調合管理システムおよび方法はスケジュールを変更することを推薦する。例えば、カラー調合管理システムおよび方法はサロンの全てのスタイリストの予約データを分析し、最初のシナリオの第2のクライアントが別のヘアスタイリストによって予約より早くサービスを受けられるかどうかを見極める。カラー調合管理システムおよび方法はユーザーに代わりのオプションの一覧を提示し、クライアントに伝えられるようにする。同様に、カラー調合管理システムおよび方法は2番目のシナリオの第1のクライアントが別のヘアスタイリストによってサービスを受けられるかどうかを見極める。
[00238] 図24Aを再び参照し、ディスプレイ2300に表示されるGUIは、ユーザーがクライアント選択画面2400の「新規クライアントの追加」バーチャルキー2414を有効化した時に「クライアント情報」GUIモジュールに進む(例:図26Aに示されるクライアント情報画面2600)。ユーザーがカラー調合管理システムおよび方法に新規クライアントを追加することを指示するため、システムは編集モードがオンまたはオフにトグルされているかどうかを無視する場合がある。
[00239] 図26Aは「クライアント情報」GUIモジュールに関連するクライアント情報画面2600のスクリーンショットを示す。クライアント情報画面2600はユーザーが新しいクライアントを追加したり、または現存するクライアントに対応する情報を編集したりできるようにする。表示されるように、クライアント情報画面2600には、名欄2602、姓欄2604、「担当」欄2606、およびバーチャルキーボード2608を含む。実施例によっては、「担当」欄2606は、「テクニシャンが担当」「カラーリストが担当」「スタイリストが担当」「ユーザーが担当」などと表示される。ナビゲーション用の「戻る」バーチャルキー2610がユーザーに提供される場合もあり、これはユーザーが有効化した際に前の画面にナビゲートできるようにする。ユーザーはディスプレイ2300の画面で欄が表示されている場所をタッチするか、またはバーチャルキーボード2608の「次欄」バーチャルキーを選択することによって異なる欄の間をナビゲートできる。「+さらにクライアントを追加」バーチャルキー2612はユーザーが2人以上のクライアントを追加できるようにする。ユーザーがカラー調合管理システムおよび方法に、データベース(メモリ)に1人以上のクライアントを追加し終わった時、またはデータベースに保存された既存のクライアントの1人以上に対して編集し終わった時に、そのことを示すことができるように「終了」バーチャルキー2614を提供する。もちろんその他の実施例には、「その他の家族」「年齢」「自然なヘアカラー」「好みの毛髪の長さ」「関心あるサービス」などの欄をさらに含めることができる。「情報を削除する」バーチャルキー2616は、ユーザーが新しいクライアントの情報を入力している時に、単一のインプットを伴う欄の全てにおいて全ての情報を削除できるようにする。既存のクライアントについては、「情報を削除する」バーチャルキー2616はそのクライアントをデータベース(メモリ)から削除するために使用できる。ディスプレイ2300に表示されるGUIは、ユーザーがデータベースからクライアントを削除したいかどうかを確認するためにユーザーに尋ねるポップアップ画面または新しい画面を表示する。ユーザーがクライアントの削除を確認すると、ディスプレイ2300に表示されるGUIがクライアント選択画面2400に進む。
[00240] クライアント情報画面2600がユーザーによって、クライアント選択画面2400の「新規クライアントの追加」バーチャルキー2414を選択したことによってアクセスされた場合、クライアント情報画面2600は自動的に「担当」欄2606に現在ログインしているユーザーの名前を記入する。いくつかの実施例では、「担当」欄2606は管理者(例:スーパーバイザー)によってのみ変更できる。従って、ログインしたユーザーは最初のテクニシャン、カラーリスト、スタイリストなどであり、いくつかの実施例では、上級管理者のみによって変更できる。通常、ログインしたユーザーが、データベースに新しいクライアントを追加するために、クライアントの姓名を該当する欄2602および2604に入力し、および「終了」バーチャルキー2614を選択する。新しいクライアントがデータベースに入力されると、図24Aに示されるクライアント選択画面にその新しいクライアントが表示されるようになり、そのクライアントに関連するいかなる情報をも検索できるようになる。
[00241] 新しいクライアントが、ユーザーが追加しようとしているデータベースにすでに存在する場合、ディスプレイ2300に表示されるGUIがユーザーにそのクライアントがすでにデータベースに存在することを知らせるポップアップ画面または新しい画面を表示する。かかる実施例では、クライアントがまさに新規のクライアントである場合は(すなわち、データベースに存在する既存のクライアントは同じ名前であるが別人である)、ユーザーは数字の識別子をクライアントに追加することができる。例えば、「メリッサ・テンプルトン」を追加する際にそのような警告が発すれば、ユーザーまたは、カラー調合管理システムおよび方法が数字の識別子を加える。いくつかの実施例では、データベースにクライアントの写真をアップロードし、識別目的での数字の識別子は必要ない。
[00242] 図26Bはユーザーがクライアント名「メリッサ」を入力した後のクライアント情報画面2600の実施例を示す。図26Cはユーザーがクライアントの姓「テンプルトン」を入力した後のクライアント情報画面2600の実施例を示す。図26Dは新規クライアントにテクニシャン、カラーリスト、スタイリストなどを割り当てる時にユーザーが選択できる個人のリストの一実施例を示す。
[00243] 「終了」バーチャルキー2614を選択する代わりに、ユーザーは、(1)データベースに新しいクライアントを追加する、および(2)ユーザーが新しいクライアントを入力するために姓名欄を空白にするために「+さらにクライアントを追加」バーチャルキー2612を選択できる。一人以上のクライアントを追加し終わったら、ユーザーは単純に、最後の新規クライアントを入力した後で、「終了」バーチャルキー2614を有効化する。
[00244] クライアント情報画面2600は、クライアント選択画面2400またはクライアント選択検索画面2430の編集モードがオンにトグルされている時に、ユーザーが名前を選択することによってアクセスでき、表示された欄はデータベースに保存された情報によって自動的に記入される。従って、ユーザーは現存する情報を編集できる。いくつかの実施例では「情報を削除する」キー2616は、編集モードがオンにトグルされている時にクライアント情報画面2600がアクセスされた場合に、ユーザーによる選択用にのみ使用できる。
[00245] 図25Aは一実施例に従って、「クライアント履歴」GUIモジュールに関連するクライアント履歴画面2500のスクリーンショットを示す。示されるように、クライアント「エイミー・シャピロ」のクライアント履歴が表示される。クライアント履歴画面2500には「コメント」バーチャルキー2418、「管理者」バーチャルキー2408、「スケール」バーチャルキー2310、「ログアウト」バーチャルキー2412、「製造者:全て表示」バーチャルキー2502、「お気に入り」バーチャルタブ2504、「作成済」バーチャルタブ2506、「注入済」バーチャルタブ2508、様々なサービス名バーチャルキー2510、「お気に入り」アイコン2512a、ならびに「非お気に入り」アイコン2512b、ここに記述されるほかのナビゲーション用「戻る」バーチャルキーと同様に作動するナビゲーション用「戻る」バーチャルキー2514、および「新規フォーミュラの作成」バーチャルキー2516が含まれる。
[00246] 表示のように、クライアント履歴画面2500は初期設定で「作成済」タブ2506が選択されている。他の実施例では、ユーザーがクライアント履歴画面2500に達した時には、初期設定タブとして、異なるタブが選択されている場合がある。「作成済」タブ2506は通常、一つ以上のサービスを受けるためにクライアントがサロンに来店した日付、各サービス日にユーザーによって作成されたサービス(例:フォーミュラ)数、各サービス日にクライアントによって購入された製品、サービスの長さ、クライアントがそのサービスを好んだかどうか(例:お気に入り)などの、クライアントのサービス履歴を含む。「注入済」タブ2508には通常、一つ以上のサービスを受けるためにクライアントがサロンに来店した日付、各サービス日にユーザーによって注入されたサービス(例:フォーミュラ)数、各サービス日にクライアントによって購入された製品、サービスの長さ、クライアントがそのサービスを好んだかどうか(例:お気に入り)などの、クライアントのサービス履歴を含む。
[00247] いくつかの実施例では、「お気に入り」および「非お気に入り」のセクションはサービス日および/または提供されたサービスごとに特定することができる。表示した実施例では、ユーザーは特定のサービス日に「非お気に入り」アイコン2512bを選択してそのサービス日を「お気に入り」にすることができる。選択後、「非お気に入り」アイコン2512bが「お気に入り」アイコン2512aに変わる。ユーザーはその選択を非お気に入りにするために「お気に入り」を選択することができる。選択後、「お気に入り」アイコン2512aが「非お気に入り」アイコン2512bに変わる。ユーザーは同様に「注入済」タブ2508に表示されたお気に入りのサービスに備考を加えることができる。
[00248] ユーザーが「作成済」タブ2506または「注入済」タブ2508のどちらかにおいて、いずれかのサービスまたはサービス日を「お気に入り」にした場合、ユーザーは「お気に入り」タブ2504を選択できる。選択後、図25Dに表示されるように、ディスプレイ2300に表示されたGUIが「お気に入り」画面2560に進む。表示のように、図25Aのクライアント履歴画面2500で「お気に入り」とされたサービス日のみが、「お気に入り」画面2560に表示される。ユーザーが特定のサービスを「お気に入り」として選択できる実施例では、ユーザーによって「お気に入り」に選択されなかったサービスは表示されない。ユーザーはお気に入りとして選択されたサービスの写真をアップロードして、後日のサービス選択を助けるために使用できる。さらに別の実施例では、ユーザーが特定のサービス日を「お気に入り」として選択した場合、カラー調合管理システムおよび方法が、かかる選択を、そのサービス日に作成または注入された各サービス(例:フォーミュラ)を「お気に入り」としたと認識する。表示の実施例では、「お気に入り」画面は異なるアイコン2562aおよび2562bを導入して、ユーザーが、そのお気に入りのサービス日および/またはサービスが「作成済」タブ2506および/または「注入済」タブ2508のもとでお気に入りとされたかどうかを素早く見極められるようにする。
[00249] 図25Aおよび25Dを参照して、「製造者:全て表示」バーチャルキー2502は、表示のように「全て表示」を初期設定とできる。かかる実施例では、カラー調合管理システムおよび方法はクライアント履歴画面2500または「お気に入り」画面2560に掲載されたサービスのいずれをも、いかなるフォーミュラ材料の製造者によってもフィルターすることはない。「製造者:全て表示」キー2502を選択すると、カラー調合管理システムおよび方法はそのインプットを処理し、ディスプレイ2300に表示されるGUIにポップアップ画面を表示する。ポップアップ画面は、ユーザーがリストから製造者(例:ジョン・フリーダ(R)、ジョイコ(R)、およびレッドケン(R))を一者以上選択することを可能にする。ユーザーはポップアップ画面を「閉じる」または「終了」バーチャルキーを選択して閉じることができる。カラー調合管理システムおよび方法はそれからポップアップ画面を閉じて、選択された製造者による材料を含むサービスの一覧のみを表示する。例えば、「お気に入り」画面2560は選択した製造者による材料を一つ以上含む「お気に入り」サービスのみを表示する。
[00250] ユーザーが製造者を一者以上選択した時、カラー調合管理システムおよび方法は選択された製造者を接続的または分離的なオペランドとみなす。例えば、ユーザーが製造者一覧からジョイコ(R)およびレッドケン(R)を選択する。ユーザーの選択が接続的であれば、ジョイコ(R)およびレッドケン(R)はどちらも、クライアント履歴画面2500または「お気に入り」画面2560に表示されるサービスのフォーミュラに使用される材料の製造者でなければならない。ユーザーの選択が分離的であれば、ジョイコ(R)またはレッドケン(R)のどちらかのみが、クライアント履歴画面2500または「お気に入り」画面2560に表示されるサービスのフォーミュラに使用される材料の製造者でなければならない。ポップアップ画面によりユーザーは「および」ならびに「または」の演算子から選択できる。
[00251] クライアント履歴画面2500または「お気に入り」画面2560上のサービス名キー2510の一つをタッチしてサービスを選択した上で、ディスプレイ2300に表示されるGUIは図25Bに示されるような選択されたフォーミュラ画面2530へと進む。図25Bに示されるスクリーンショットは、2011年8月2日のサービス日におけるハイライトのサービス名キー2510が選択されたことを示している。
[00252] 選択されたフォーミュラ画面2530にはクライアント履歴画面2500に表示されているか、または表示されていないかもしれない以下のバーチャルキーを含む:「フォーミュラの注入」キー2534、「フォーミュラの修正」キー2536、および「フォーミュラの変換」キー2538.選択されたフォーミュラ画面(または選択されたサービス画面)2530の情報には、クライアント名、サービス名、作成されたフォーミュラ(例:選択されたハイライトフォーミュラ)で使用される製品の製造者、フォーミュラのカスタム名(例:「レディーガガのブロンド」)、酸化剤などの材料一覧、酸化剤の量、漂白剤、着色剤、およびその他に選択されたサービスに関連する情報が含まれる。
[00253] コメント画面2532は、初期設定として、選択されたフォーミュラ画面2530にユーザーがアクセスした時に表示される。ユーザーはコメント画面2532を「コメント」バーチャルキー2418を選択することによって「隠す」事ができる。他の実施例では、コメント画面2532は初期設定で表示されない。かかる実施例では、ユーザーはコメント画面2532を表示するのに、「コメント」バーチャルキー2418を選択する。選択されたフォーミュラ画面は、コメント画面2532が表示されている時および表示されていない時にリサイズしたり再整理したりできる。ユーザーはコメント画面2532のどの場所でもタッチして、コメントを追加、削除、または編集できる。別の実施例では、カラー調合管理システムおよび方法は、ユーザーがコメントを追加、削除または編集することを可能にするために以下のインプットのうち一つ以上を認識する:ユーザーが「コメント」バーチャルキー2418を一定の時間押し続ける、ユーザーが「コメント」バーチャルキー2418をダブルタップするなど。
[00254] ユーザーがカラー調合管理システムおよび方法にインプットを提供すると、システムは図25Cに示すようなコメント編集画面2540の表示に進む。コメント編集画面2540はバーチャルキーボードを構成する複数のバーチャルキー2542を含む。ユーザーはバーチャルキー2542、実際のキーボード、またはその他の入力機器を使って、コメント画面2532のコメントを追加、削除または編集できる。ユーザーは、ディスプレイ2300の画面にタッチして、マウスを動かして、または実際のキーボードの矢印キーを使って、カーソルをコントロールすることによってコメント画面2532のどこにテキストが入力されるかをコントロールする。テキストを挿入する位置は、点滅する縦または水平のバーなどで示す。いくつかの実施例では、選択したフォーミュラ画面2530はポップアップ画面を表示して、ユーザーが複数のバーチャルキーまたは実際のキーボードなどを使ってコメントを追加、削除または編集できるようにする。「終了」バーチャルキー2544を選択すると、ディスプレイ2300に表示されるGUIがユーザーによる変更を全て保存し、選択されたフォーミュラ画面(または選択されたサービス画面)2530に戻る。「戻る」バーチャルキー2514を選択すると、ユーザーによる変更は全て無視され(すなわち、保存されない)、カラー調合管理システムおよび方法は選択されたフォーミュラ画面(または選択されたサービス画面)2530の表示に戻る。
[00255] ここで図25A、25Bおよび25Dを参照して、ユーザーは「新規フォーミュラの作成」バーチャルキー2516を選択する。「新規フォーミュラの作成」バーチャルキー2516を選択すると、カラー調合管理システムおよび方法は、ディスプレイ2300上の「新規フォーミュラの作成」GUIを通して、図28Aに示すように「新規フォーミュラの作成」画面2800を表示する。
[00256] 図25Bを参照して、ユーザーは、「フォーミュラの注入」バーチャルキー2534、「フォーミュラの修正」バーチャルキー2536、または「フォーミュラの変換」バーチャルキー2538を選択できる。「フォーミュラの注入」バーチャルキー2534を選択すると、カラー調合管理システムおよび方法は、ディスプレイ2300上のGUIを通して、図30Aに示すように「フォーミュラの注入」画面3000を表示する。選択されたフォーミュラ画面2530から「フォーミュラの注入」画面3000へ直接ナビゲートすると、ユーザーはバッチサイジングGUIのソフトウェアモジュールをバイパスできる。いくつかの実施例ではバッチサイジングGUIのバイパスはユーザーがフォーミュラ作成時にアクセスし、その時点でのユーザーの選択がデータベースに保存されていることから発生する。いくつかの実施例では、「フォーミュラの注入」バーチャルキー2534を選択すると、カラー調合管理システムおよび方法がフォーミュラ注入GUI(例:図30A-30J)の代わりにバッチサイジングGUI(例:図27A-B)を表示する。
[00257] 「フォーミュラの修正」バーチャルキー2536を選択すると、カラー調合管理システムおよび方法は、ディスプレイ2300上のGUIを通して、図28Jに示すように「フォーミュラの修正」画面2880を表示する。「フォーミュラの変換」バーチャルキー2538を選択すると、カラー調合管理システムおよび方法は、図25Eに示すようにポップアップを表示する。他の実施例では「フォーミュラの変換」バーチャルキー2538を選択すると、ディスプレイ2300に表示されたGUIが「変換」画面に進む。
[00258] 図25Eを参照して、変換ポップアップ2570が表示され、これはユーザーが希望する変換(例:第1のカラーシステムを第2のカラーシステムに変換する)を選択できるようにする。いくつかの実施例では、第1のカラーシステムは第1の製造者に特定され(例:ジョン・フリーダ(R))、第2のカラーシステムは第2の製造者に特定される(例:レッドケン(R))。カラー調合管理システムおよび方法は、ユーザーが、一者以上の製造者によるカラーシステムを別の製造者による別のカラーシステムに変換できるようにする。さらに、カラー調合管理システムおよび方法は、ユーザーがあるカラーシステムから別のカラーシステムへフォーミュラを手動で変換する必要を省く。
[00259] いくつかの実施例では、カラー調合管理システムおよび方法は、ユーザーが、同じ製造者に特定のカラーシステム間で変換を行うことを可能にする。例えば、同じ製造者が第1のカラーシステムを使用する第1のブランドを販売し、さらに第2のカラーシステムを使用する第2のブランドも販売しているとする。希望の変換を選択すると、アニメーションを伴った「変換」テキストがユーザーに、ディスプレイ2300上のGUIを通して提示される。カラー調合管理システムおよび方法が選択された変換を処理し終わると、ディスプレイ2300上のGUIは、クライアント履歴画面2500に戻り、ここでは以前にユーザーに提示されたリストに新しく変換されたフォーミュラが追加されている。いくつかの実施例では、新しく変換されたフォーミュラは、ユーザーが素早く選択できるように異なった色でハイライトされている。
[00260] 別の実施例では、カラー調合管理システムおよび方法が選択された変換を処理し終わると、ディスプレイ2300上のGUIは、選択されたフォーミュラ画面2530に戻り、ここでは新しく変換されたフォーミュラの詳細が表示される。ここでは新しく変換されたフォーミュラの詳細にはそのフォーミュラが変換されたものであることをユーザーに示す情報を含む。例えば、変換バナーがディスプレイ2300上のGUIの上部に渡って表示され、「重要!このフォーミュラはフォーミュラID#14788から変換されました。」などのテキストを含む。ユーザーは新しく変換されたフォーミュラが変換された元のフォーミュラにナビゲートするためにフォーミュラID #14788を選択(例:タッチ)する。代わりにまたは加えて、変換されたフォーミュラの詳細画面には「フォーミュラID#14788から変換」という列を持つ表を含み、ここには、他の情報に加えて、掲載された材料それぞれのブランドおよび/または製造者、材料、および量を表示する。かかる表にはさらに、「このフォーミュラに変換」という列を含み、これには他の情報に加えて、掲載された材料それぞれのブランドおよび/または製造者、材料、および量を表示する。本例により、ユーザーが2つのフォーミュラの違いを簡単に比較できるようにする。
[00261] 別の実施例では、カラー調合管理システムおよび方法は、ユーザーが、ここに公開するソフトウェア変換モジュールを通して在庫の問題点を解決できるようにする。ユーザーは特定のフォーミュラに必要な材料の一つ以上が使用できない(例:在庫切れ)であると指定できる。ユーザーはカラー調合管理システムおよび方法にGUIを通して一つ以上のインプットによって、ユーザーが以下を希望することを伝える:(1)在庫切れの材料を必要とするフォーミュラと同じカラーシステムを使用できる代わりのサービスまたはフォーミュラ、(2) 在庫切れの材料を必要とするフォーミュラと異なるカラーシステムを使用できる代わりのサービスまたはフォーミュラ、(3)在庫切れの材料の代わりとなる材料。例えば、カラー調合管理システムおよび方法によって実行される変換プロセスは、ある着色剤が使用できない場合に別の着色剤を使用するようにユーザーに指示する。より明るい着色剤が在庫切れになっている場合、カラー調合管理システムおよび方法は、在庫にあるより暗めの着色剤を推薦する(が、その着色剤をより少ない量使うことを勧める可能性がある)。いくつかの実施例では、カラー調合管理システムおよび方法はユーザーに同じ顕色剤を使うことを指示するが、より暗めの着色剤を使用したことを補うために、元のフォーミュラで必要とされる時間よりも長くそのカラーミックスを毛髪上にキープすることを勧める場合がある。カラー調合管理システムおよび方法はさらに、ユーザーに、例えば、代わりの着色剤によって生じた違いを減少させるために顕色剤を変更すること(例:30ボリュームから40ボリューム)を指示する場合もある。
[00262] カラー調合管理システムおよび方法は変換インストラクション(例:ブランド1からブランド2、ブランド2からブランド1、製造者1から製造者2、カラーシステム1からカラーシステム2、など)に、システムにローカルなメモリ、またはサーバーからアクセスする。例えば、ユーザーは選択したレッドケン(R)のフォーミュラから同様なジョン・フリーダ(R)のフォーミュラに変換することを選択する。カラー調合管理システムおよび方法は、変換がすでにサーバーからシステムにローカルなメモリへダウンロードされたかどうかチェックした後で、インターネットを通してサーバーにアクセスする。
[00263] カラー調合管理システムおよび方法の別の実施例では、変換はユーザーによって指定される。例えば、第1のカラーシステム(例:ブランドまたは製造者)のハイライト混合物に3つの材料が含まれるとする:着色剤A、着色剤B、および顕色剤C。第1のカラーシステムでは、ハイライト混合物には着色剤A(例:8Gミディアムゴールデンブロンド)を10パーツ、着色剤B(例:7Gダークゴールデンブロンド)を5パーツ、および顕色剤C(例:30ボリューム顕色剤)を30パーツ必要とする。第2のカラーシステム(例:ブランドまたは製造者)には着色剤XならびにY、および顕色剤Zを含む。ユーザーがこの第1カラーシステムのハイライト混合物の変換を選択すると、カラー調合管理システムおよび方法は自動的に、第2カラーシステムで材料X、Y、およびZを使用した同等なハイライト混合物を表示する。例えば、カラー調合管理システムおよび方法は第1のカラーシステムから第2のカラーシステムへの変換は、着色剤Xを9パーツ、着色剤Yを6パーツ、および顕色剤Zを27パーツ必要とすると決定する。しかしながら、ユーザーは経験上、別の変換を好む場合がある。例えば、顕色剤の量を10%減らす代わりに、ユーザーは10%増量する方がよいことを知っている場合がある。従って、いくつかの実施例では、ユーザーは新しく変換されたフォーミュラを、ここに記述する方法(例:図28Jに示されるようにGUIを使って「フォーミュラの修正」画面2880にナビゲートする)を用いて修正できる。別の実施例では、ユーザーは一時的(例:スタイリスト、スーパーバイザーまたは管理者)もしくは恒久的(例:スーパーバイザーまたは管理者、スタイリストではない)に、数学的な変換を修正する。数学的な変換を顕色剤Cの90%から顕色剤Zの110%に修正することで、カラー調合管理システムおよび方法は、着色剤Xを9パーツ、着色剤Yを6パーツ、および顕色剤Zを33パーツ必要とする、第1のカラーシステムから第2のカラーシステムに新しく変換されたフォーミュラを作成する。数学的な変換を変更することで、ユーザーは新しい変換フォーミュラが作成された後で「フォーミュラ修正」画面2880にナビゲートする必要性をバイパスできる。さらに別の実施例では、管理者アクセス権限を持つスーパーバイザーのみが数学的変換を変更できる。
[00264] カラー調合管理システムおよび方法が一台以上のプロセッサを使用して実行する変換ソフトウェアモジュールは、ここで通常はフォーミュラ変換用として記述されているが、これはさらにサービスを変換するためにも使用できる。いくつかの実施例では、選択されたフォーミュラ(選択されたサービス)画面2530では、ユーザーは「補足サービスの作成」バーチャルキー2540を選択できる。「補足サービスの作成」バーチャルキー2540を選択すると、カラー調合管理システムおよび方法がポップアップ画面を表示する。他の実施例では、「補足サービスの作成」キー2540を選択すると、ディスプレイ2300に表示されるGUIが前記の「変換」画面に進む。GUI(ポップアップまたは新規画面)を使用することで、ユーザーは、ユーザーが補足サービスを一つ以上作成したいと望むサービスを選択できる。別の実施例では、カラー調合管理システムおよび方法は自動的に、選択されたサービスで利用できる全ての補足サービスを作成する。従って、ここに記述するカラー調合管理システムおよび方法はユーザー(例:初心者のスタイリスト)が補足サービスを迅速に学ぶことを可能にする。
[00265] 例えば、ユーザーは、ユーザーによって以前に作成、注入、またはお気に入りに追加された「ハイライト」サービスをクライアント用に選択する。「ローライト」サービスおよび/または「ベースカラー」サービスも「ハイライト」サービスの補足サービスリストに含められる。変換ソフトウェアモジュールは「ハイライト」サービスに関連する情報を使用して補足の「ローライト」サービスおよび「ベースカラー」サービスを作成できる。いくつかの実施例では変換ソフトウェアモジュールは「ハイライト」サービスで必要な材料を基にして補足の「ローライト」および「ベースカラー」サービスを作成する。例えば、非常にブロンドな「ハイライト」サービスはカラー調合管理システムおよび方法が、ディープブラウンの「ローライト」サービスではなく、ブロンド度がより低い補足の「ローライト」サービスを作成する結果をもたらす。
[00266] ユーザーは、選択された「ハイライト」サービスが使用するカラーシステム(例:ブランド、製造者など)にカラー調合管理システムおよび方法が制限されるかされないかを選択できる。ユーザーは同様にカラー調合管理システムおよび方法が、フォーミュラ変換において特定のカラーシステム(例:ブランド、製造者など)に制限されるかされないかを選択できる。
[00267] 希望の補足サービスを選択するか、単に「補足サービスの作成」バーチャルキー2540を選択することによって、アニメーションを伴う「補足サービスの作成中」テキストがディスプレイ2300上のGUIを通してユーザーに提示される。カラー調合管理システムおよび方法が一つ以上の補足サービスの作成を終了すると、ディスプレイ2300上に表示されたGUIはクライアント履歴画面2500に戻り、ここでは新しく作成された補足サービス/フォーミュラが以前にユーザーに提示されたリストに加えられている。いくつかの実施例では、新しく作成された補足サービス/フォーミュラは、ユーザーによる素早い選択を可能にするため異なる色でハイライトされる。
[00268] 別の実施例ではカラー調合管理システムおよび方法が補足サービスの一つ以上の作成を処理し終わると、ディスプレイ2300に表示されたGUIが選択されたサービス画面(または選択されたフォーミュラ画面)2530に戻り、この画面には新しく作成された補足サービス/フォーミュラの詳細が表示される(例:表)。
[00269] ここで図28Aを参照し、「新規フォーミュラの作成」または「カラーブック」GUI(例:図28A-28I)の一部である「新規フォーミュラの作成」画面2800の一実施例を示す。いくつかの実施例では、ユーザーは、クライアント履歴画面2500、選択されたフォーミュラ画面(または選択されたサービス画面)2530、および「お気に入り」画面2560などのGUIに表示される「新規フォーミュラの作成」バーチャルキー2516を選択することで、「新規フォーミュラ作成」画面2800にナビゲートできる。ユーザーはさらに、2500、2530、および2560以外の画面上の「新規フォーミュラの作成」キー2536を選択することで、「新規フォーミュラ作成」画面2800にナビゲートできる。例えば、「新規フォーミュラの作成」キー2516は他の画面上に表示されるか、またはカラー調合管理システムおよび方法が、ユーザーが「新規フォーミュラ作成」画面2800にナビゲートするためにディスプレイ2300にインプットするジェスチャーを認識する場合もある。ユーザーはシステムにログイン後、どの画面上であってもこのジェスチャーをインプットできる。例えば、ユーザーはまず新しいフォーミュラを作成したいと思い、それからかかる新規フォーミュラに関連する新しいクライアントをデータベースに追加したいとする。さらに、カラー調合管理システムおよび方法は自動的にそのユーザーを、ユーザーのインプットなしで、「新規フォーミュラの作成」画面2800へ送る(例:現存または新規クライアント用に作成または注入されたフォーミュラがデータベースに保存されていない時、クライアント履歴画面2500におけるユーザーのインプットがなく特定の時間が過ぎた後)。
[00270] 本書で公開されるほかのGUI画面と同様に、「新規フォーミュラの作成」画面2800は標準のバーチャルナビゲーションキー(例:「戻る」「キャンセル」「終了」「ログアウト」「スケール」「目次」「マップ」「画面マップ」「終了(抜ける)」「次」「進む」など)およびその他のバーチャルキー(例:「コメント」「アドミン」など)を含む。「戻る」はユーザーを前の画面に戻す。「戻る」がポップアップ上にある場合、「戻る」はユーザーを、ポップアップが表示される前にユーザーが見ていた画面に戻す。ユーザーがアクションを選択、または入力を行った時、「キャンセル」はそのアクションまたは入力を取り消す。こうしたタイプの「破壊的」なアクションにおいては、確認画面を必要とする。「終了」は、「終了」が有効化された画面に従って、次の画面に進むか、またはユーザーをホーム画面に戻す。「次」は次の画面に進む。
[00271] 他のバーチャルキーのうち、「新規フォーミュラの作成」画面2800は「キャンセル」バーチャルキー2804を含む。「キャンセル」キー2804を選択すると、ユーザーはユーザーがナビゲートしてきた元の画面に戻される。サービスを選択すると、選択されたサービス2806がカラー調合管理システムおよび方法によってハイライトされ、ユーザーに提示される。いくつかの実施例では、ユーザーがサービスを選択する時、カラー調合管理システムおよび方法が、自動的に、図28Bに示されるような、「材料の選択」画面2810に進む。他の実施例では、カラー調合管理システムおよび方法はユーザーがまず希望するサービスを選択し、それを2回目に選択することを必要とする。2回目の選択は、ユーザーの選択を確認して「材料の選択」画面2810に不意にナビゲートされることを防ぐためのものである。さらに別の実施例では、カラー調合管理システムおよび方法は、ユーザーが複数のサービス2802から希望するサービスを選択した後で、「材料の選択」画面2810へ進むために選択しなければならないバーチャルの「次」または「終了」キーを表示する。
[00272] 「新規フォーミュラの作成」画面2800は、新規フォーミュラを一つ以上、ユーザーが作成できるようにし、これは特定のクライアントに関連する場合としない場合がある。新しく作成されたフォーミュラがクライアントに関連するかどうかは、ユーザーが「新規フォーミュラの作成」GUI(例:図28A-28I )にアクセスする前にどのGUI画面からナビゲートしてきたかなど、一つ以上の要件に依存している。例えば、ユーザーが「クライアントの選択」GUI(例:図24A-C)でクライアントを選択することなく「新規フォーミュラの作成」GUIにナビゲートしてきた場合には、カラー調合管理システムおよび方法は自動的に、その新しく作成されたフォーミュラを特定のクライアントに関連付けることはない。「新規フォーミュラの作成」GUIは、新しく作成されたフォーミュラが(フォーミュラ作成作業の前、途中、または作業後に)、新しく作成されたフォーミュラをクライアントに関連付け対かどうかをユーザーに確認するためにクエリを行う。もしそうであれば、カラー調合管理システムおよび方法はユーザーを「クライアントの選択」GUIに送るか、または「新規フォーミュラの作成」GUI内で単純にポップアップ画面を表示するなどする。
[00273] 加えて、または代わりに、新しく作成されたフォーミュラがクライアントに関連するかどうかはユーザーが、「新規フォーミュラの作成」GUI(例:図28A-28I )で表示されたバーチャルキー(例:「クライアントに割り当てる」)を選択したかどうかに依存する。さらに別の実施例では、カラー調合管理システムおよび方法は、ユーザーがクライアントを選択するまでユーザーが「新規フォーミュラの作成」GUIにアクセスすることを防ぐ。かかる実施例では、ユーザーが「新規フォーミュラの作成」GUIにアクセスしてフォーミュラを作成すると、カラー調合管理システムおよび方法は自動的に作成されたフォーミュラをその時点で選択されているクライアントに割り当てるか、または関連付ける。
[00274] 表示した実施例では、ユーザーは、ユーザーに提示された複数のサービス2802からサービスを選択する。複数のサービス2802にはヘアサービス、ネイルサービスなどが含まれる。さらに、ユーザーはネイルポリッシュ、リップグロス、シャンプー、コンディショナー、ソープ、ローション、ワックス、フレグランス、クリーム、ボディウォッシュなどの複数の製品またはサービスから選択する。「新規フォーミュラの作成」GUIはユーザーがサービスまたは製品用にフォーミュラを作成できるようにする。例えば、ネイルポリッシュを選択すると、ユーザーは、一つ以上の材料を選択し混合することで、カスタムネイルポリッシュを作成できる。同様に、シャンプーを選択すると、ユーザーはクレンジング、つや、ダメージの補修、フレグランスなどを強化する添加物を加えたカスタムシャンプーを作成できるようになる。
[00275] いくつかの実施例では、画面2800はさらにユーザーが、カラーシステムなどを変換する際にカラー調合管理システムおよび方法が使用できる新しい変換フォーミュラを作成できるようにする。かかる実施例にはユーザーがサービスを選択し、2つのカラーシステムを選択し、各カラーシステムに特定の材料を選択し、カラー調合管理システムおよび方法が選択されたカラーシステムおよび材料の間で変換するために使用する変換(例:比率、割合、分数など)を入力する、などが含まれる。
[00276] いくつかの実施例では、「新規フォーミュラの作成」GUIはさらに、ユーザーが、ディスプレイ2300を使用しないで作成されたフォーミュラの一つ以上にアクセスできるようにする。例えば、ユーザーは、パーソナルコンピューター、職場のコンピューター、電話、PDA、タブレットコンピューターなどによってユーザーに提示された、同じ、似通った、または異なるGUI(例:「新規フォーミュラの作成」GUIまたはここに公開される各GUIモジュール)を含むウェブサイトまたはアプリケーションにアクセスする。ディスプレイ2300を使用したカラー調合管理システムおよび方法外でユーザーがフォーミュラを作成すると、ユーザーは作成されたフォーミュラを、ネットワークコネクション (例:インターネットまたはイントラネット) を通してディスプレイ2300を使用して、システムにアップロードまたはインポートできる。従って、ユーザーが「新規フォーミュラの作成」GUI(例:画面2800)にアクセスする時、ユーザーは、ログインしたユーザーおよび/またはその他のユーザーが作成してシステムにアップロードした、作成されたフォーミュラの一覧を表示する「インポートされた」バーチャルキーまたはタブを選択できる。
[00277] インポートされたフォーミュラを選択すると、ユーザーは、「材料の選択」画面2810へと導かれ、ここではユーザーがフォーミュラを注入、保存または変換することを希望するかどうか選択できる。ユーザーが選択されたインポートされたフォーミュラを注入することを選択すると、ユーザーは「フォーミュラの注入」GUI(例:図30A-J )へとナビゲートされる。選択されたインポートされたフォーミュラは、ユーザーによってフォーミュラに加えられた変更はどれも、その選択を上書きすることができないという観点から修正することはできない場合がある。それよりも、ユーザーは、「編集された」インポートされたフォーミュラを新規フォーミュラとして保存できるのみである。別の実施例では、編集を保存することで、選択されたインポートされたフォーミュラに影響を及ぼす(例:上書きする)。ユーザーがフォーミュラを変換することを選択すると、カラー調合管理システムおよび方法は、本書で記述される対応する機能性と共に、図25Eに示すように、変換ポップアップ画面を表示する。さらに別の実施例では、インポートされたフォーミュラを選択すると、カラー調合管理システムおよび方法は自動的にユーザーを「フォーミュラの注入」GUI(例:図30A-J)へと直接ナビゲートする。さらに別のカラー調合管理システムおよび方法の実施例では、インポートされたフォーミュラを選択すると、システムはユーザーを自動的に、「バッチサイジング」GUI(例:図27A-B)へと直接ナビゲートする。
[00278] 「新規フォーミュラの作成」GUIはさらに、ユーザーがあらかじめ作成された、「サロン承認」の、または例としてのフォーミュラのリストから選択できるようにする。従って、ユーザーが「新規フォーミュラの作成」GUI(例:画面2800)にアクセスした時、ユーザーは、あらかじめ作成されたフォーミュラの一覧を表示するために、「例」バーチャルキーまたはタブを選択できる。あらかじめ作成されたフォーミュラは、ユーザーにとってのテンプレートまたはガイドとしての役割を果たし、ユーザーがフォーミュラ作成時に一から始める必要がない。例えば、あらかじめ作成されたフォーミュラを選択するにあたって、カラー調合管理システムおよび方法は、「材料の選択」画面2810に材料欄が記入されたものを表示する。あらかじめ作成された、またはサロン承認のフォーミュラは、ユーザーによってかかるフォーミュラに加えられたいかなる変更をも、選択されたあらかじめ作成されたフォーミュラを上書きできないという観点から修正することはできない。それよりも、ユーザーは「編集された」あらかじめ作成されたフォーミュラを新規フォーミュラとして保存できるのみである。あらかじめ作成されたフォーミュラは、ユーザーおよび/または他のユーザーによってそれ以前に作成されたフォーミュラのいずれか、または管理者(例:サロンオーナー、スーパーバイザー、マネージャーなど)が選択するフォーミュラのみを意味する場合がある。GUIのナビゲーションの視点から見れば、カラー調合管理システムおよび方法は選択されたインポートされたフォーミュラに似通った方法で、選択されたあらかじめ作成されたフォーミュラを処理する。
[00279] 別の実施例では、「新規フォーミュラの作成」画面2800はサービス2802のみを掲載する。サービスを選択すると、ユーザーにはポップアップ画面または新規画面が提示され、これはユーザーが「新規」「インポートされた」または「あらかじめ作成された」を選択することが求められる。「新規」を選択するとカラー調合管理システムおよび方法が「材料の選択」画面2810を表示する場合がある。「インポートされた」または「あらかじめ作成された」を選択すると、カラー調合管理システムおよび方法は該当するインポートされたフォーミュラの一覧を表示する。インポートされた、またはあらかじめ作成されたフォーミュラを選択すると、ユーザーは、ここに公開されるように、「材料の選択」画面2810、「フォーミュラの注入」GUI、または「バッチサイジング」GUIへと導かれる。
[00280] ここで図28B、28F,および28Iを参照して、「材料の選択」画面2810の一実施例を示し、これは「新規フォーミュラの作成」または「カラーブック」GUIの一部である。「材料の選択」画面2810は、ユーザーが、材料欄2812の一つ以上に、選択されたサービスの材料を一つ以上加えられるようにする。ユーザーはさらに、すでに記入されている欄を編集でき、例えば、ユーザーがインポートされたまたはあらかじめ作成されたフォーミュラを選択することで画面2810にアクセスする時などである。いくつかの実施例では、ユーザーに初めに提示される材料欄2812の一つ以上は、「新規フォーミュラの作成」画面2800でユーザーによって選択されたサービスに依存している。例えば、図28Bに示す「材料の選択」画面2810のスクリーンショットは、「新規フォーミュラの作成」画面2800上の「ハイライト」バーチャルキーをユーザーが選択したことに基づく。従って、カラー調合管理システムおよび方法は、初め、表示のように、GUI上で着色剤材料欄2812aおよび顕色剤材料欄2812bを表示する。別の実施例では、「材料の選択」画面2810は初めはラベル(例:「顕色剤」)なしで材料欄2812の一つ以上のみを表示する。しかし、材料ラベル「顕色剤」はカラー調合管理システムおよび方法によってユーザーに、「ハイライト」フォーミュラには顕色剤が必要な場合があることを知らせることを可能にする。
[00281] 「材料の選択」画面2810には「編集」バーチャルキー2814、バーチャルサービスキー2816、「製造者」バーチャルキー2818、一つ以上のパーツまたは量の欄2820、一つ以上の「チャートの表示」バーチャルキー2822、「戻る」バーチャルキー2824、「キャンセル」バーチャルキー2826、「フォーミュラの注入」バーチャルキー2534、「フォーミュラの保存」バーチャルキー2828、および「フォーミュラの変換」バーチャルキー2538を含む。いくつかの実施例では、「編集」バーチャルキー2814は、非ユーザーが少なくとも一つの材料を入力した後は、オンまたはオフにトグルするのみ選択できる。オンにトグルされている時は、「材料の選択」画面は削除バーチャルキー2815を一つ以上表示する。別の実施例では、ユーザーが編集したい材料欄2812を単にタッチするだけで、「編集」バーチャルキーは表示されない。図28B、28F、および28Gで示される実施例では、「編集」バーチャルキーは灰色表示となるか、またはその他のグラフィック表示によって、ユーザーに、ユーザーが材料をまだ加えていないため、その選択はできないことを、視覚的に知らせる。
[00282] バーチャルサービスキー2816には図28Aに示す「新規フォーミュラ作成」画面上で選択されたサービスに対応するテキストが含まれる。バーチャルサービスキー2816、「戻る」キー2224、または「キャンセル」キー2226のいずれかを選択すると、ユーザーが用いているカラー調合管理システムおよび方法にローカルまたは遠隔のプロセッサの一つ以上を通してディスプレイ2300に表示されているGUIが「新規フォーミュラの作成」画面2800の表示に戻る。「キャンセル」キー2226を代わりに使用して、ユーザーによって最近加えられた材料を取り除くことができる。
[00283] 「製造者」バーチャルキー2818はユーザーによって選択できる。ここに公開されるカラー調合管理システムおよび方法を導入しているサロンまたは会社が一製造者のみを使用している場合、「製造者」キー2818はそれを反映する。例えば、キーは選択不可能であり、もしそのサロンまたは会社がレッドケン(R)カラーシステムの一つ以上のみをクライアント、カスタマー、ユーザーなどに販売している場合、グラフィックは「製造者:レッドケン(R)」「製造:レッドケン(R)」または「レッドケン(R)」と表示する。サロンまたは会社が2者以上の製造者を使用している場合には、「製造者」キー2818を選択できる。ユーザーがキー2818を選択すると、図28Cに示されるようなポップアップ2570が表示される。加えて、または代わりに、ユーザーが材料を入力するために第1材料欄2812を選択すると「製造者」ポップアップ2570が表示される。このポップアップ画面は、ここで図25Aおよび25Dを参照して記述されるように、リストから一者以上の製造者(例:ジョン・フリーダ(R)、ジョイコ(R)、およびレッドケン(R))をユーザーが選択できるようにする。ユーザーは、「閉じる」または「終了」バーチャルキーを選択するか、もしくはポップアップの外でディスプレイ2300をタッチ(例:灰色表示のバーチャルキーをタッチ)して、ポップアップ2570を閉じる。カラー調合管理システムおよび方法はそれからポップアップ2570を閉じ、および、(1)ユーザーの選択を反映するため「製造者」キー2818を変更する、ならびに(2)選択された製造者に基づいた情報をユーザーに提示する(例:ユーザーが選択できる材料一覧)。例えば、ユーザーがジョン・フリーダ(R)を選択すると、カラー調合管理システムおよび方法はジョン・フリーダ(R)の材料のみを掲示する。いくつかの実施例では、ユーザーは複数の製造者を選択できる。
[00284] ここで材料欄2812の一つ以上を参照し、各欄はユーザーによって選択できる。材料欄2812を選択すると、カラー調合管理システムおよび方法は図28Cに示されるようなポップアップ2570の表示へと進むか、または図28Dに示す「材料の検索および選択」画面2830の表示に進む。サロンまたは会社が一製造者のみを使用または販売する場合にはカラー調合管理システムおよび方法は「材料の検索および選択」画面2830へ進む(すなわち、単一の製造者を初期設定できるか、または単一の製造者のみがデータベースに保存されているため)。カラー調合管理システムおよび方法のいくつかの実施例では、サロンまたは会社が2者以上の製造者を使用および販売する場合、システムは製造者選択用のポップアップ2570を表示する。別の実施例ではカラー調合管理システムおよび方法は、ユーザーが「製造者」バーチャルキー2818を選択した時に表示されるポップアップを使用して製造者を選択しなかった場合に、ポップアップ2570を表示するのみとなる。
[00285] カラー調合管理システムおよび方法がポップアップ2570を表示すると、ユーザーは「材料選択」画面2810を離れることなくポップアップを閉じるためにポップアップをキャンセルできる。代わりに、ユーザーは製造者を選択し、これにより、カラー調合管理システムおよび方法が「材料の検索および選択」画面2830を表示する。図28Cに示す実施例ではユーザーは製造者としてジョン・フリーダ(R)を選択している。「材料の検索および選択」画面2830は「製造者」バーチャルキー2818を含み、これは製造者としてジョン・フリーダ(R)をユーザーの選択として反映している。
[00286] いくつかの実施例では、ユーザーは異なる製造者の材料を混合することが許されていない。従って、ユーザーがいずれかの画面上でフォーミュラを作成または編集している間に、これを行おうとすると(例:「材料の検索および選択」画面2830で異なる製造者を選択することによって)、図28Gに示すように警告ポップアップ2860が表示される。例えば、ユーザーがいくつかの材料がすでに入力された後で異なる製造者を選択すると、警告ポップアップ2860が表示され、ユーザーに、もし新しい製造者を選択すると、すでに入力された材料を全て失うことになると伝える。
[00287] 「材料の検索および選択」画面2830にはさらに、バーチャルキーボード2832および選択された(初期設定の)製造者の材料のリスト2834が含まれ、これらにより材料欄2812aに情報を入力する。ユーザーはリスト2834から材料を選択するか、バーチャルキーボード2832を使用して希望の材料をタイプできる。いくつかの実施例では表示のように、材料欄は材料一覧の検索クエリとして機能する。例えば、ユーザーが材料欄に「8」を入力すると、リストが「8」で始まる、および/または「8」を含む材料の名を記入する。ユーザーは希望の材料を完全にタイプするか、リストから材料を一つ選択できる。材料欄に完全な材料名が表示されるか、またはユーザーがリストからいずれかを選択すると、「終了」バーチャルキーをユーザーが選択できるようになる。
[00288] いくつかの実施例では、頻繁に使用される材料は、よく使われる材料を使ったフォーミュラをスタイリストが作成できるようにユーザーに提示される。従って、「新規フォーミュラの作成」GUIは、情報の便利な「構成ブロック」を提供することによってユーザーの時間節約となる。
[00289] 「終了」を選択するとユーザーは、図28Fに示されるように、材料欄2812aに選択した材料がすでに記入された「材料の選択」画面2810に戻される。材料を加えた後、別の材料欄が表示される。例えば、着色剤の材料欄2812aに第1材料が入力される。従って、第2の着色剤材料欄2812cが表示される。
[00290] 図28Fは、材料が加えられた後に「編集」キー2814がオンにトグルされた時の「材料の選択」画面2810の一実施例を示し、これは複数のバーチャル削除キー2815を表示する。削除キー2815を選択すると、カラー調合管理システムおよび方法が「削除の確認」ポップアップ2870を表示する。ポップアップ2870の一実施例を図28Hに示す。削除を確認するとカラー調合管理システムおよび方法がフォーミュラから該当する材料を削除する(例:一行全体)。例えば、ユーザーは材料欄2812aに対応する削除キー2815を選択できる。この選択により、カラー調合管理システムおよび方法は、図28Bに示すように「材料の選択」画面2810を表示する。「編集」キー2814は、ユーザーが材料を削除した後には、オンにトグルされたままになる場合とされない場合がある。
[00291] 図28Iはユーザーが全部で3つの材料を追加した後の「材料選択」画面2810の実施例を示す。
[00292] ここで図28B、28F、および28Iに示される「チャートの表示」バーチャルキー2822の一つ以上を参照し、各材料欄2812は、対応する「チャートの表示」キー2822を含む場合と含まない場合がある。「チャートの表示」キーはユーザーが、その視覚表示に基づいて材料を選択できるようにし、一製造者のカラーシステム/ライン間の違いをより簡単に把握できるようにする。いくつかの実施例では視覚表示(例:写真またはビデオ)には、図28Dに示す材料の一覧2834を伴う場合がある。視覚表示には材料の実際の写真や、またはその材料を入れる容器(例:チューブ、ボトル、または瓶)の写真を含む。視覚表示にはさらに、ユーザーに正確な情報を提供するアイコンなどの図が含まれる(例:着色剤材料の色に対応するカラーバー)。
[00293] いくつかの実施例では、カラー調合管理システムおよび方法は、カラーシステム、フォーミュラ、サービス、材料などの一つ以上の「〜から/〜へ」または「前/後」の印象をユーザーに与えることを意図した視覚表示を伴う「〜から/〜へ」または「前/後」のGUIをユーザーがブラウズできるようにする。例えば、ユーザーは、「6Rライトレッドブラウン」などの材料を選択する。選択すると、カラー調合管理システムおよび方法が、「6Rライトレッドブラウン」の材料を用いたカラー施術を受けたクライアントの施術前および施術後の一連の写真を表示する。別の実施例では、カラー調合管理システムおよび方法は施術前および施術後の写真を表示する前に、ユーザーが材料選択を終えることを必要とする。これにより、カラー調合管理システムおよび方法は、ユーザーがより正確な施術前および施術後の写真をブラウズできるようにし、これはこれらの写真は材料に特定のものではなく、むしろフォーミュラに依存しているためである。「前/後」GUIは「新規フォーミュラの作成」GUIと統合できる(例:これは「チャートの表示」バーチャルが選択された後でユーザーに提示されるGUIの一部とできる)。
[00294] 別の実施例では、クライアントデータはカラーシステム、フォーミュラ、サービス、材料などの一つ以上に割り当て、または関連付けることができる。クライアントデータには、そのクライアントに関するいかなる情報も含まれ、これには、毛髪のさらなる特徴、年齢、性別、写真、ロケーション情報などが含まれる。かかる実施例では、カラー調合管理システムおよび方法は、クライアントに対して使用できるカラーシステム、フォーミュラ、サービス、材料などの一つ以上をユーザーに推薦または自動的に選択するためにクライアントデータを分析する。カラー調合管理システムおよび方法はさらに、ユーザーに対して、関連する施術前および施術後の写真を表示するために、クライアントデータを分析する。さらに、クライアントデータの分析はカラー調合管理システムおよび方法が地域、州、国、および国際的なトレンドを識別できるようにする。これは特に、複数の異なるロケーションにおいて複数のコンピューターシステムがネットワーク内のほかのコンピューターシステムと地元の情報を伝え合った場合になおさらである。従って、カリフォルニアにあるサロンに来店したクライアントが、ヨーロッパで最も一般的であるヘアカラーリングのサービスを求めることができる。このユーザーはかかる情報をフォーミュラ作成または選択の過程中にインプットできる。カラー調合管理システムおよび方法はある期間(例:3ヶ月、6ヶ月、1年、または5年間)にヨーロッパで最も一般的であったヘアカラーリングサービスのリストを提供し、これにはユーザーの理解および選択を簡単にするための施術前および施術後の写真が伴う。
[00295] 「チャートの表示」キー2822を選択すると、カラー調合管理システムおよび方法は図28Cに示すポップアップ2570の表示または図29Aに示す「ビジュアル材料選択」画面2900の表示へと進む。サロンまたは会社が一製造者のみ使用または販売する場合、カラー調合管理システムおよび方法は「ビジュアル材料選択」画面2900へと進む(すなわち、単一の製造者を初期設定できるか、または単一の製造者のみがデータベースに保存されているため)。いくつかの実施例では、サロンまたは会社が2者以上の製造者を使用および販売する場合、カラー調合管理システムおよび方法は製造者選択用のポップアップ2570を表示する。別の実施例ではカラー調合管理システムおよび方法は、ユーザーが「製造者」バーチャルキー2818を選択した時に表示されるポップアップを使用して製造者を選択しなかった場合に、ポップアップ2570を表示するのみとなる。
[00296] カラー調合管理システムおよび方法がポップアップ2570を表示すると、ユーザーは「材料選択」画面2810を離れることなくポップアップを閉じるためにポップアップをキャンセルできる。代わりに、ユーザーは製造者を選択し、カラー調合管理システムおよび方法はこれにより、「ビジュアル材料選択」画面2900を表示する。図28Cに示す実施例ではユーザーは製造者としてジョン・フリーダ(R)を選択している。「ビジュアル材料選択」画面2900には、「製造者」バーチャルキー2818を含み、これは、ユーザーが選択したジョン・フリーダ(R)を製造者として反映している。複数の視覚表示2902(例:アイコン、写真ファイルのサムネイルなど)が図29Aおよび29Bに表示される。各視覚表示にはテキストによる情報2904の他、カラーバー2906などの図による情報も含まれる。カラーバー2906は材料の色に対応している。材料(例:顕色剤)の色が不必要であれば、カラーバー2906はその材料には含まれない。しかしながら、カラーバー2906は色に対応して表示される。従って、「10Bエクストラライトベージュブロンド」のカラーバー2906はライトベージュとなり、「6Rライトレッドブラウン」のカラーバー2906はライトレッドブラウンとなる。
[00297] いくつかの実施例では、ユーザーは異なった製造者による材料を混合することを許可されない。従って、ユーザーがいずれかの画面でフォーミュラを作成または編集している間の以下なる時点においても、ユーザーがそれを行おうとすると(例:「ビジュアル材料選択」画面2900で異なった製造者を選択する)、図28Gに示すように警告ポップアップ2860が表示される。例えば、ユーザーがいくつかの材料がすでに入力された後で異なる製造者を選択すると、警告ポップアップ2860が表示され、ユーザーに、もし新しい製造者を選択すると、すでに入力された材料を全て失うことになると伝える。
[00298] 図29Bは、ユーザーが、図29Aに示す「全部」の代わりに、カラーリスト2908から「シアーブロンド」カラーライン下の「ミディアムブロンド」のサブカラーラインを選択した後の、「ビジュアル材料選択」画面2900のスクリーンショットの例を示す。ユーザーは「ビジュアル材料選択」画面に表示された材料を、単純に視覚表示2902の一つにタッチすることで選択できる。ユーザーが画面2900上の一つ以上の材料を選択した後で、ユーザーは「材料の選択」画面2810に戻ることができ、この画面では本書で公開されるように材料欄2812に選択された材料が表示される。
[00299] ここで図28B、28F、および28Iに示される「パーツ」または「量」の欄2820の一つ以上を参照し、各材料欄2812には対応する「パーツ」または「量」欄2820を含む。「パーツ」または「量」欄2820は各材料の正確な量を参照している場合としていない場合がある。例えば、ユーザーは、正確またはより精密な測量単位(例:グラム、ミリリットル、オンス)を使用する代わりに、比較的または標準化されたパッキングの測量単位(例:「パーツ」「チューブの部分」および「絞り回数」)を使用する場合がある。いくつかの実施例では、カラー調合管理システムおよび方法は、ユーザーが正確な測量単位を使用できるようにする。どちらのタイプの測量単位も、カラー調合管理システムおよび方法が材料間の関係(例:割合または比率)を決定することを可能にする。比較的な測量単位を導入する実施例では、ユーザーが特定のカラーシステムを使用する時に、標準化されたパッケージを使用することが一般的であるため、ユーザーがフォーミュラを簡単に作成できることを可能にする。例えば、ユーザーは、標準パッケージを、その内容量のグラム、ミリリットルまたはオンスでの量を知らずに使用している場合がある。それとは対照的に、標準パッケージの測量単位は、チューブ数、絞る回数など、ユーザーに分かりやすくなっている。
[00300] いくつかの実施例では、「パーツ」または「量」の欄2820は、対応する材料欄2812が記入されて(例:ユーザーによって材料が選択されて)からのみ選択が可能となる。別の実施例では、「パーツ」または「量」の欄2820は、対応する材料欄2812が記入される前(例:ユーザーによって材料が選択されていない)に選択が可能となる。ユーザーが、「パーツ」または「量」の欄2820の一つを選択すると、その選択はカラー調合管理システムおよび方法のプロセッサの一つ以上によって処理され、ディスプレイ2300に「パーツ」または「量」のポップアップ2850が表示される。図28Eは「新規フォーミュラの作成」GUIの一部である「パーツ」または「量」のポップアップ2850の一実施例を示す。
[00301] ユーザーまたはカラー調合管理システムおよび方法は追加の材料欄2812を加える場合がある。例えば、図28Fに示すように、カラー調合管理システムおよび方法はユーザーが材料を追加した後で、材料欄および関連するその他の欄/バーチャルキーを追加する。別の実施例では、ユーザーは最初に材料を選択することなく材料欄および関連するその他の欄/バーチャルキーを追加できる。
[00302] ユーザーは選択した材料を一つずつ削除するのに「編集」キー2814を使用することができるが、一方で、「キャンセル」キー2826は全ての欄を削除することができる。別の実施例では「キャンセル」キー2826はユーザーの最後の入力を取り消す。
[00303] 「フォーミュラの注入」バーチャルキー2534は、少なくとも一つの材料および一つの顕色剤が入力された後に使用可能となる。いくつかの実施例では、ユーザーがこれらの要件を満たさずに「フォーミュラの注入」キー2534を有効化すると、カラー調合管理システムおよび方法がポップアップメッセージによってユーザーに知らせることができる(例:「注入前に材料のパーツ数を入力する必要があります。」)。「フォーミュラの注入」キー2534を選択すると、カラー調合管理システムおよび方法がユーザーを「バッチサイジング」GUI(例:図27Aまたは27B)へと導く。図27Aは「バッチサイジング」GUIの一部である第1の「バッチサイジングガイド」画面2700を示す。図27B は「バッチサイジング」GUIモジュールの一部である第2の「バッチサイジングガイド」画面2720を示す。
[00304] 別の実施例では、カラー調合管理システムおよび方法はユーザーを、「フォーミュラの注入」GUIモジュール(例:図30A-J )の「フォーミュラの注入」画面3000へ直接ナビゲートする(つまり、「バッチサイジング」GUIをバイパスする)。「バッチサイジング」GUIをバイパスする時、カラー調合管理システムおよび方法は、システム、ユーザー、またはクライアントの初期設定を基にして、初期設定のバッチサイズを適用する。初期設定のバッチサイズには、初期設定のヘアテクスチャー(細い、普通、太い、または極太)、および初期設定の毛髪の長さ(3インチ、3から6インチ、6から9インチなど)を含む。初期設定のバッチサイズはユーザーによって編集でき、ユーザー特定またはサロン特定であってもよい。これにより、ユーザーはカラー調合管理システムおよび方法がトレンドに従うように設定できる。例えば、特定のスタイリストまたはサロンに来店するクライアントのほとんどの毛髪の長さが、一年目において9から12インチの長さの間であったとする。2年目にはユーザーは毛髪の平均の長さが6から9インチに短縮されたことに気づく。このユーザーはかかる変化を反映するために初期設定の毛髪の長さのパラメータを変更することができる。
[00305] 「フォーミュラの保存」バーチャルキー2828はユーザーが新しいフォーミュラを作成中にその進行状況を保存できるようにする。さらにバーチャルキー2828はユーザーが完了したフォーミュラを保存できるようにする。「フォーミュラの保存」キー2828を選択すると、カラー調合管理システムおよび方法が自動的にその進行状況、または完成したフォーミュラをデータベースに保存し(例:カラー調合管理システムおよび方法にローカルまたは遠隔のメモリ)、独自のフォーミュラ識別子を割り当てる。加えて、または代わりに、カラー調合管理システムおよび方法はユーザーがフォーミュラに名前をつけることを要求する。
[00306] ユーザーが作成されたフォーミュラの保存を選択すると、カラー調合管理システムおよび方法が、ユーザーによって特定されたパーツの比率によって混合された材料が、注入された時に、安全でない、危険な、または使用できないフォーミュラ混合物を生産する結果となるかどうかを分析する、図28Iに示す例を参照して、ユーザーが「8Gミディアムゴールデンブロンド」の材料を200パーツ入力したとする。カラー調合管理システムおよび方法は、この材料200パーツを第2の着色剤5パーツおよび顕色剤30パーツと混合することで、注入されるフォーミュラが使用不可能なものとなり、無駄となるとみなす。ここで、ユーザーは代わりに顕色剤を300パーツ入力したとする。カラー調合管理システムおよび方法はこれを使用不可能な注入フォーミュラとみなすが、さらに、これは使用された顕色剤の量により、注入された場合に危険であることも見極める。従って、カラー調合管理システムおよび方法はユーザーに、作成されたフォーミュラが実際にエラーを含むように思われることをフラッグまたは警告する。カラー調合管理システムおよび方法は、GUIにおいて可能性のある問題点を全てハイライトする。カラー調合管理システムおよび方法は、データベースに保存された情報に基づいて、使用できない、かつ安全ではない注入された材料を見極める。例えば、閾値を設定して、パーツまたは量が閾値を超えた場合に、そのことをユーザーに警告する。閾値は材料に特定され、作成されたフォーミュラの他の材料の入力量を考慮に入れる場合と入れない場合がある。別の実施例では、カラー調合管理システムおよび方法は、作成されたフォーミュラが安全ではないか、または使用できないとみなされた時、その作成されたフォーミュラをユーザーが保存および/または注入することを防ぐ。これにより、使用できないフォーミュラによって不必要にメモリを消費することを防ぎ、カスタマーに害を及ぼし、サロンの廃棄物を増やす可能性のある、従業員による事故または悪意による行動から、サロンを防御する。
[00307] 「変換」バーチャルキー2538はカラー調合管理システムおよび方法が図25Eに示されるように「変換」ポップアップ2570を表示するようにし、これは「クライアントの選択」GUIモジュール、「新規フォーミュラの作成」GUI、または異なったGUIモジュールの一部である場合がある。カラー調合管理システムおよび方法は本書で図25Eおよび対応する変換ソフトウェアモジュールを参照して記述される異なる機能を処理する。カラー調合管理システムおよび方法がユーザーが選択した変換を処理した後、ディスプレイ2300に表示されるGUIが「材料の選択」画面2810に戻るか、または、ユーザーがシステムにポップアップ2570を表示させる原因となった画面へと戻る。情報がユーザーに提示され、変換が処理されたことを伝える。「材料の選択」画面2810は「変換後」の材料のみを表示するか、または両方のカラーシステムの材料を表示する。例えば、初めに入力された材料、パーツ、および製造者が第1カラーであり、「変換後」の材料、パーツおよに製造者は初めの材料の横に表示される第2カラーである場合がある。これによりユーザーは変換を確認することができる。いくつかの実施例では、ユーザーは「変換後」の材料のみを選択できる。別の実施例では、ユーザーは初めに選択された材料か、または「変換後」の材料を選択できる。
[00308] 材料の一つを変更した上で、カラー調合管理システムおよび方法は、変換を処理し(どの材料が編集されたかによって、後方または前方に)、ユーザー向けに表示される情報を更新する。従って、ユーザは、それ以前に選択され処理された変換の材料の一つ以上を編集するために「変換」ポップアップ2570を呼び出す必要がない。初期設定として、注入、保存または(現在表示されていない異なったカラーシステムへ)変換できる「有効」な材料は、「変換後」の材料である場合がある。このGUIはユーザーが初めに入力された材料を「有効」にすることを選択できるようにし、ユーザーが変換を再実行する必要を省く。本書で図25Eを参照して公開されるように、変換に関するさらなる情報がユーザーに提示される。
[00309] ここで図28Jを参照しながら、「フォーミュラの修正」画面2880の一実施例を提示する。いくつかの実施例では、ユーザーは、「クライアントの選択」GUIの選択されたフォーミュラ画面(または選択されたサービス画面)2530の部分の「フォーミュラの修正」バーチャルキー2536を選択することで、「フォーミュラの修正」画面2880へとナビゲートする。ユーザーはさらに、選択されたフォーミュラ画面(または選択されたサービス画面)2530以外の画面上の「フォーミュラの修正」キー2536を選択することによって、「フォーミュラの修正」画面2880にアクセスできる。さらに、カラー調合管理システムおよび方法がユーザーを自動的に「フォーミュラの修正」画面2880へ送る場合もある(例:カラー調合管理システムおよび方法が新しい変換フォーミュラを作成した後)。
[00310] 「フォーミュラの修正」画面2880は「新規フォーミュラの作成」GUIと関連付けることができ、これはユーザーがデータベース(例:カラー調合管理システムおよび方法にローカルまたは遠隔であるメモリ)に存在するフォーミュラを編集できるようにする。現存の(すなわち、保存または保管された)フォーミュラはユーザーまたはカラー調合管理システムおよび方法によって作成された場合がある。いくつかの実施例では、「フォーミュラの修正」画面2880はユーザーがデータベースにまだ保存または保管されていないフォーミュラを編集できるようにする。例えば、カラー調合管理システムおよび方法が補足フォーミュラまたは変換フォーミュラを作成した後、システムはその新しいフォーミュラをデータベースに保存する前にディスプレイ2300に画面2880を表示する場合がある。かかる実施例は、ユーザーが、メモリなどの貴重なシステムリソースを使用する前に、作成されたフォーミュラを今一度確認および編集できることを確実にする。
[00311] 「フォーミュラの修正」画面2880には、本書で記述される「材料の選択」画面2810と同じ機能を含み、同じ機能性を提供する。いくつかの実施例では、「パーツ」または「量」欄2820の値は、修正されたフォーミュラが作成されただけなのか、またはすでに注入されたかどうかに基づく。
[00312] ここで図27Aおよび27Bを参照し、図27Aは「バッチサイジング」GUIモジュールの一部である最初の「バッチサイジングガイド」画面2700を示す。図27B は「バッチサイジング」GUIモジュールの一部である第2の「バッチサイジングガイド」画面2720を示す。いくつかの実施例では、画面2700および2720上の情報およびバーチャルキーは一画面に統合できる。別の実施例では、カラー調合管理システムおよび方法が選択されたサービスを基に画面2700または2720を表示する。例えば、「バッチサイジングガイド」GUIはユーザーが、選択されたフォーミュラが完全なサービスであるか(例:フルハイライト)または部分的なサービスであるか(例:再生部をハイライトでリタッチする)を選択することを必要とする。カラー調合管理システムおよび方法は、ユーザーが、選択されたフォーミュラが完全サービスか部分的サービスかによって、それぞれ、画面2700または2720にユーザーを導く。
[00313] 本書で公開されるように、フォーミュラは、特定の比率の一連の材料を含む(例:フォーミュラの各材料のパーツまたは量を基にする)。バッチサイジングは以下のうち一つ以上を基にして、ベースの注入(すなわちバッチ)サイズまたは量を作成する:選択されたサービス、クライアントデータ、およびユーザーによるデータ入力(例:バッチサイズのフリーフォーム編集)。例えば、2人の異なるクライアントへの同じハイライトサービス用のベース注入/バッチ量は、異なるクライアントデータおよび/またはユーザーからの入力という観点から、二つの異なる初期設定のバッチサイズを生じる場合がある。
[00314] 「バッチサイジング」GUIは受動(すなわち、フリーフォーム)またはアクティブである場合がある。例えば受動的GUIには、ユーザーが自由にナビゲートできる一つ以上の画面を伴った一つ以上の選択肢が含まれる。一方では、アクティブGUIは、GUI内の実行経路をユーザーが通るように強制する「ウィザードユーザー補助プログラム」などの構造がさらに強化されている。いくつかの実施例では、カラー調合管理システムおよび方法が受動またはアクティブな「バッチサイジング」GUIのどちらを表示するかは、ユーザーの嗜好、ユーザーの経験、管理者の承認(例:その都度必要となるか、または永久的に許可される)、認証プロセスなどに依存している。認証プロセスは、例えば、以下の一つ以上を必要とする:ユーザーが受動的「バッチサイジング」を使用してあらかじめ決められた数のフォーミュラを作成する、カラー調合管理システムおよび方法内でユーザーが一つ以上のGUIにアクセスする、ユーザーがあらかじめ決められた数のフォーミュラを注入する、など。
[00315] 「バッチサイジング」GUIはユーザーがベース注入量を、例えば、ユーザーまたはコンピューターによって選択された毛髪の特徴の一つ以上を基にして修正できるようにする。図27Aおよび27Bに示されるように、毛髪の特徴にはテクスチャー、長さ、再生量などが含まれる、毛髪の特徴のそれぞれにおいて、ユーザーは、一つ以上の選択肢を与えられる。例えば、毛髪のテクスチャーの特徴では、図27Aおよび27Bに示されるGUIが可能な選択肢を4つ提示する:細い、普通、太い、および極太。毛髪の他の特徴には、毛髪が化学用品によっておよび/または物理的にダメージを受けているかどうか、自然なヘアカラー、現在のヘアカラー、白髪の量(例:白髪の割合)などが含まれる。
[00316] ユーザーは通常、毛髪の特徴それぞれについて最適な選択を行う。いくつかの実施例では、カラー調合管理システムおよび方法が、クライアントの写真を撮るかまたは受信する。コンピューターが毛髪の特徴の一つ以上に対し最適な選択を自動的に選択する(またはユーザーに推奨する)。いくつかの実施例では写真にはさらに精密な分析を可能とするため、基準枠が含まれる。例えば、ある女性クライアントの毛髪の長さが14インチだったとする。このクライアントの毛髪を正確に測定するため、このクライアントに特定の位置に立つか、または基準枠の横に立って写真を撮ることが要求される場合がある。カラー調合管理システムおよび方法はこの写真を分析して、他の事項と共に、自動的に選択すべき、またはユーザーが選択するように勧めるべき、毛髪の長さの特徴を決定する(例:図27Aに示す12から15インチ)。いくつかの実施例では、分析用に写真をカラー調合管理システムおよび方法に提供した時、ユーザー用に表示された選択肢は無視される場合がある。例えば、上記の例ではコンピューターが写真を基にして毛髪の長さを14インチとみなしたため、12から15インチの範囲を選択すると、不必要な不確定性をもたらすことになる。代わりに、カラー調合管理システムおよび方法は、単に写真分析で測定した14インチを用いて、適切なバッチサイズを決定する。
[00317] いくつかの実施例では、カラー調合ならびに管理システム、および方法は、システム、ユーザー、またはクライアント初期設定に基づいた、初期設定のバッチサイズに適用できる。初期設定のバッチサイズには、初期設定のヘアテクスチャー(細い、普通、太い、または極太)、および初期設定の毛髪の長さ(3インチ、3から6インチ、6から9インチなど)を含む。初期設定のバッチサイズはユーザーによって編集でき、ユーザー特定またはサロン特定であってもよい。これにより、ユーザーはカラー調合管理システムおよび方法がトレンドに従うように設定できる。例えば、特定のスタイリストまたはサロンに来店するクライアントのほとんどの毛髪の長さが、一年目において9から12インチの長さの間であったとする。2年目にはユーザーは毛髪の平均の長さが6から9インチに短縮されたことに気づく。このユーザーはかかる変化を反映するために初期設定の毛髪の長さのパラメータを変更することができる。
[00318] 「バッチサイジング」GUIは、オペレーターによる追加入力を基にして注入量をさらに調整できるようにする。例えば、ユーザーは、単に、ベース注入(すなわちバッチ)量の特定の割合を希望することを入力できる。ユーザーはさらに、クライアントに対する選択されたサービスがどこで行われるのかに関する環境データ(例:温度および湿度)を入力できる。いくつかの実施例では、カラー調合管理システムおよび方法には、環境データを読み取るトランスデューサーが含まれる。環境データが材料の混合の度合いに影響するため、ベース注入量がそれに対応して調整される。
[00319] さらに、バッチサイジングは、カラー調合管理システムおよび方法によって注入量に自動的な調整が行われることを可能にする適応システムであってもよい。注入(すなわち、バッチ)サイズへのユーザーによる調整のコンピューター分析は、注入量および/または選択された毛髪の特徴に変更を加える結果になるか、または変更を示唆する。これはさらに量り分けおよび/または再バッチングを通して促進される。量り分けはサービス完了後に行われる。ユーザーは「量り分け」GUIモジュールにアクセスするためにカラー調合管理システムおよび方法にログインする。「量り分け」GUIモジュールの一実施例を図31A-Eに示す。一実施例では、ユーザーが「量り分け」GUIおよび量り分けプロセスにアクセスするために「スケール」バーチャルキー2310を選択する。「スケール」バーチャルキー2310は例えば「クライアントの選択」GUIに表示される。量り分けプロセスはカラー調合管理システムおよび方法が、該当する場合に、注入された過剰量を見極められるようにする。カラー調合管理システムおよび方法は、量り分けデータを用いて、同じクライアントまたは同様な毛髪を持つ別のクライアント用に注入されるフォーミュラのベース注入量を調整する。加えて、または代わりに、カラー調合管理システムおよび方法は、量り分けデータを将来の分析用に収集する。
[00320] 再バッチングは、最初の注入量が充分ではなかった場合に、サービスを完了するためにユーザーがフォーミュラの追加量を注入することを可能にする。ユーザーはカラー調合管理システムおよび方法にログインして「再バッチング」GUIモジュールにアクセスする。いくつかの実施例では、再バッチングは追加の材料の注入を必要とするため、「再バッチング」GUIモジュールは「フォーミュラの注入」GUIモジュールの一部となる。いくつかの実施例では、ユーザーは「再バッチング」GUIおよび再バッチングプロセスにアクセスするため、「スケール」バーチャルキー2310を選択する。カラー調合管理システムおよび方法は、同じクライアントまたは同様な毛髪を持つ異なるクライアント用の同じフォーミュラを将来的に注入するためにベース注入量を調整するよう、追加量を用いる場合がある。サービス完了後、ユーザーが「量り分け」GUIにアクセスする。カラー調合管理システムおよび方法は量り分けデータ(残量)と再バッチングデータ(例:注入されたフォーミュラの追加量)を用いて、同じクライアントまたは同様な毛髪を持つ異なるクライアント用に注入されたフォーミュラのベース注入量を調整する。加えてまたは代わりに、カラー調合管理システムおよび方法は将来の分析用に量り分けデータおよび再バッチングデータを収集する。
[00321] ここで図30A-Jを参照して、「フォーミュラの注入」GUIの一実施例を示す。「フォーミュラの注入」画面3000には、「編集」バーチャルキー3002、「選択されたサービス」バーチャルキー3004、「選択された毛髪の特徴」バーチャルキー3006ならびに3008、材料注入バーチャルキー3010、3012ならびに3014、「ゼロスケール」バーチャルキー3016、「戻る」バーチャルキー3018、「キャンセル」バーチャルキー3020、「ボウルの登録」バーチャルキー3022、「コメント」バーチャルキー2418、「管理者」バーチャルキー2408、および「ログアウト」バーチャルキー2412が含まれる。
[00322] 他の事項と共に、「フォーミュラの注入」画面3000から、ユーザーはバッチサイズの修正、フォーミュラの編集、選択されたサービスの変更、および選択された毛髪の特徴の変更を行うことができる。ユーザーは選択された毛髪の特徴を、「選択された毛髪の特徴」キー3006および3008から一つ以上を選択して編集できる。例えば、3006または3008のキーを一つ以上選択することにより、ユーザーは「バッチサイジング」GUIモジュールに戻される場合がある。ユーザーは選択されたサービスを、「選択されたサービス」キー3004を選択することで編集できる。例えば、「選択されたサービス」キー2004を選択すると、ユーザーは「新規フォーミュラの作成」GUIモジュールに戻される。ユーザーは「編集」バーチャルキー3002を選択することで、フォーミュラおよび/またはバッチサイズを編集できる。例えば、「編集」キー3002を選択すると、ユーザーは「フォーミュラの注入」GUIモジュールの一部である「フォーミュラの編集」画面3090(図30Iに示す)に導かれる。図30Iに示されるように「フォーミュラの編集」画面3090は、編集モードがオンにトグルされている時には、図28Fに示される「材料の選択」画面2810に似通っている。
[00323] ユーザーはさらにバッチサイズ欄3024の一つを選択することによって、バッチサイズを調整でき、これを選択すると、図30Jに示されるように、カラー調合管理システムおよび方法が「バッチサイズの調整」ポップアップ3095を表示する。ユーザーは、表示される上下の矢印のどちらかを選択して、あらかじめ指定された増減分によってバッチサイズを増減できる。いくつかの実施例では、増減分は1グラムの1/10である。別の実施例では、ユーザーは1グラムの1/10より小さい、または大きい増減分によってバッチサイズを調整できる。使用される増減分はバッチの総量に基づく場合がある。例えば、バッチ総量が100グラム未満の場合、初期設定の増減分は1グラムの1/10とし、バッチ総量が100グラムより多い場合は初期設定の増減分を1グラムとする。異なる実施例では別の初期設定増減分を使用できる。いくつかの実施例では「バッチサイズの調整」ポップアップ3095は、ユーザーが増減サイズを選択できるようにする。ユーザーは材料注入前に必要とされる場合は、ミキシング用の瓶を登録するために「フォーミュラの注入」画面3000に戻るために、「終了」バーチャルキーを選択できる(すなわち、ポップアップを取りのぞく)。
[00324] カラー調合管理システムおよび方法のいくつかの実施例では、「バッチサイジングの調整」ポップアップで「キャンセル」または「終了」バーチャルキーを選択すると、図30Cに示される「バッチサイズの警告」ポップアップ3097が表示される。ポップアップ3097は、注入を開始した後にバッチサイズを手動で変更できないことをユーザーに知らせるものである。別の実施例では、バッチサイズは注入開始後でもある程度は手動で変更できる。例えば、ユーザーが材料を50グラム注入し、バッチサイズを変更して注入された材料を20グラムだけ必要とするようにしたい場合、カラー調合管理システムおよび方法はユーザーに、ミキシング用の瓶から注入された材料30グラムを取り除くように知らせる。システムは廃棄物追跡、在庫追跡、およびその他の追跡目的で、取り除かれた材料を追跡する。フォーミュラ注入中にユーザーがバッチサイズを変更できるようにすることにより、ユーザーは損失分を減らし、完全な無駄を減らすことができる。一つ以上の材料が注入され、ユーザーが再バッチングを希望した場合、カラー調合管理システムおよび方法は注入された材料の比率を追跡し、バッチサイズが途中で(すなわち注入中に)変更された後でも適切な比率が最終的に確保されるようにする。
[00325] いくつかの実施例では、ユーザーが注入前にミキシング用の瓶を登録しなければならない。かかる実施例では、「ゼロスケール」キー3016、および材料の注入キー3010、3012および3014はユーザーによって選択できない場合があり、従って、ユーザーがミキシング用の瓶を登録するまで灰色表示される。
[00326] 登録には、ミキシング用の瓶をサービス中(つまり、量り分けのプロセスが終了するまで)における、選択されたフォーミュラとミキシング用の瓶を関連付けることからなる。登録はユーザーからのインプットを必要とする場合としない場合がある。例えば、サロンでのミキシング用の瓶にはそれぞれ、独自の識別番号(例:「ミキシング瓶17番」)を含み、この番号は、サービス中に注入される選択されたフォーミュラと特定のミキシング用の瓶を登録するためにユーザーがシステムに入力しなければならない。ミキシング瓶17番では、ユーザーが「ボウルの登録」バーチャルキー3022を選択した時のGUIのポップアップとして表示されるバーチャルキーボードを使って、単に「17」と入力すればよい場合がある。別の実施例では、カラー調合管理システムおよび方法が、ミキシング瓶がスケール上に置かれた時に自動的にそのミキシング瓶を登録する。ミキシング瓶はRFIDタグを含む場合があり、スケール上に置かれた時に、RFIDタグはRFIDリーダーの近辺にあるようにする。RFIDリーダーはRFID情報をカラー調合管理システムおよび方法に送信し、これは、スケール上のミキシング瓶が注入を待つ選択されたサービスに関連付けて登録されており、RFIDタグがそのサービスに関連付けられていることから行われる。さらに別の実施例では、ミキシング瓶にはバーコード(例:UPCまたはQR)を含む。ユーザーは内蔵のバーコードリーダーを用いてバーコードをスキャンし、リーダーはバーコードをサービスと共に登録し、同時にミキシング瓶も効果的に登録する。ミキシング瓶を登録することで、システムが再バッチングまたは量り分けを実行するためにサービスをい自動的に再選択できるようにする。
[00327] 従って、ミキシング瓶の登録により、ユーザーがGUIモジュールを通してナビゲートする必要を取り除くことによって、ユーザーの時間を節約する。例えば、いくつかの実施例では、再バッチングまたは量り分けのためスケール上にミキシング瓶を置くと、システムが、そのミキシング瓶の登録以降にかかるミキシング瓶に関連づけられた以前のアクティビティを分析する。以前のアクティビティが総量が注入されたことを示唆すると、カラー調合管理システムおよび方法は、ユーザーが再バッチまたは量り分けを行うことを望むかどうか、自動的にたずねる。
[00328] それに代わってまたは加えて、作成または選択されたフォーミュラはバーコード、ミキシング瓶識別子、RFIDなどを伴って登録できる。かかる実施例はユーザーが、スケールに直接つながっていない異なるカラー調合管理システムおよび方法を用いてフォーミュラを作成および選択できるようにする。例えば、ユーザーはパーソナルコンピューターを用いて、ユーザーがクライアントを選択したり、フォーミュラの選択、フォーミュラの作成などを行えるようにする、本書に公開された同じ、類似の、または異なるGUIをユーザーに提供するウェブサイトにアクセスする。選択または作成されたフォーミュラは、特定クライアント用に特定のRFIDを伴って登録できる。従って、ユーザーがRFIDを含むミキシング瓶を取ると、カラー調合管理システムおよび方法は自動的に、そのミキシング瓶と共に登録された選択されたサービスを、ユーザーが注入することを希望するかどうかを見極めるためにユーザーに尋ねる。もしそうであれば、カラー調合管理システムおよび方法は「バッチサイジング」GUIまたは「注入」GUIへ進む。従って、ユーザーがフォーミュラの作成または選択のためにスケールステーションで時間を過ごすことがないため、スケールをより効率的に使用できる。
[00329] さらに、単一のRFID、バーコード、または独自の識別子は1度に一つ以上のフォーミュラと共に登録できる。従って、ユーザーがスケール上にミキシング瓶を置いた時、システムはユーザーが注入を選択できる登録されたフォーミュラの一覧を表示する。カラー調合管理システムおよび方法はかかる情報を分析し、その時点の時刻を基に、初期設定としてフォーミュラの一つを選択するべきかどうかを決定し、その情報を予約データと関連付ける。ユーザーがミキシング瓶を持ってスケールを使用している時分に、そのユーザーにクライアントが予約を入れている場合、カラー調合管理システムおよび方法は、初期設定として、現行の予約に対応するフォーミュラを選択する。
[00330] ミキシング瓶を登録した後、ユーザーはスケールをゼロに設定するため「ゼロスケール」キー3016を選択する。いくつかの実施例では、登録中にミキシング瓶がスケール上に置かれていることを必要とするため、いくつかの実施例では、ミキシング瓶が登録されると自動的にスケールをゼロに設定する。
[00331] スケールをゼロに設定すると、カラー調合管理システムおよび方法が、そのミキシング瓶が登録されたことを反映するために「フォーミュラの注入」画面3000を更新し、一実施例に従って図30Bに示されるように「登録」アイコン3026を表示する。システムはさらに、図によるインディケーター3050(例:進行状況バー)を表示して、スケールがゼロに設定されたことを反映し、これは、ビーカー、メスシリンダー、ボウルまたはその他のミキシング瓶などである。かかるインディケーターはユーザーに、どれだけの材料がミキシング瓶に注入されたか、およびミキシング瓶への材料の注入をいつ停止したらよいかを知らせる。図30Cに示すように、システムは、ユーザーが第1材料の注入を忘れてしまうリスクを減らすために、フォーミュラに示される第1材料(例:「8Gミディアムゴールデンブロンド」)を自動的に選択する。
[00332] 材料はカラーコードできる。例えば、「8Gミディアムゴールデンブロンド」は注入用に選択された時に緑でハイライトされ、「7Gダークゴールデンブロンド」は注入量に選択された時に青でハイライトされ、さらに顕色剤が注入用に選択された時には紫でハイライトされる。これらの色はグラフィックインディケーター3050を図によって「満たす」ために使用できる。例えば、ユーザーが「8Gミディアムゴールデンブロンド」の材料を注入する場合、グラフィックインディケーター3050が緑の進行状況図で図によって「満たされる」。ユーザーが次に顕色剤を注入する場合、グラフィックインディケーター3050は緑の進行状況図の上に紫の進行状況図において図によって「満たされる」。ユーザーが最初に顕色剤を注入してから「8Gミディアムゴールデンブロンド」の材料を注入する場合、緑の進行状況図が紫の進行状況図の上に表示される。いくつかの実施例では、かかる色はユーザーに、材料が選択されたこと、注入されたこと、または注入し終わったことを伝える。例えば、第1材料には緑の3つの異なった色合いがあり、第2材料には青の3つの異なった色合いがあるといったようにである。別の実施例では、かかる色は材料に特定でない場合もある。
[00333] いくつかの実施例では、グラフィックインディケーター3050は、バッチサイズに関わらず常に同じサイズである(例:同じ幅と高さ)、が異なる材料用に異なった仮想量を持つ。測量線またはハッシュマークはユーザーにインディケーターの仮想量を知らせる。いくつかの実施例では、グラフィックインディケーター3050に関連する測量線またはハッシュマークがバッチサイズに基づき、それに従ったラベル付けをされている。グラフィックインディケーター3050には一つ以上の測量線またはハッシュマークを含み、これは直線的な増分を持たなくてもよい。測量線の数は動的または静的でもよい。従って、グラフィックインディケーター3050のサイズが視覚的に変化しないのに対して、測量線は、一つ以上の測量線に割り当てられた値によって、ユーザーが異なった「メスシリンダー」のサイズを関連付けられるようにする(例:図30D-G)。いくつかの実施例では、グラフィックインディケーター3050は常に同じ数の測量線をもって表示される。別の実施例では、グラフィックインディケーター3050に表示される線の数はバッチの総量、注入を予定している材料数などに基づく。
[00334] 例えば、グラフィックインディケーター3050上の測量線の数が静的または直線的である実施例で、バッチの総量が40グラムである場合、測量線はそれぞれ2グラムの増分を示す場合がある。一つ以上の測量線を、これに従ってラベル付けできる。一実施例では、第1、第4、第8、第12、第16、および第20の測量線をそれぞれ、2.0、8.0、16.0、24.0、32.0、および40.0とラベル付けする。このバッチサイズが100グラムに増量されると、測量線はそれぞれ5グラムの増分を示す。
[00335] 測量線の数が動的である実施例では、バッチ総量が100グラムの例では、20ではなく40の測量線またはハッシュマークが表示される場合がある。この例では、各測量線は2.5グラムの増分を示し、40グラムのバッチサイズの例では、測量線の数は20のままである。動的な実施例における測量線の数はバッチ総量、材料数、各材料に特定のバッチサイズなどに基づく。
[00336] グラフィックインディケーター3050上の非線形の測量線は、材料、材料のバッチサイズなどに基づいてシステムが視覚的正確性を変えられるようにする。いくつかの実施例では、これにはグラフィックインディケーター3050上で異なる値で増分する一つ以上の測量線ゾーンを持つことを含む。いくつかの実施例では、各材料がゾーンに関係づけられる。例えば、3つの材料が注入を予定されている一実施例では、グラフィックインディケーターには第1、第2、および第3ゾーンを含む。第1、第2、および第3ゾーンは、それぞれ第1、第2、および第3の材料に対応する。かかるゾーンは高さが異なっていてもよいし、同じでもよい。
[00337] 従って、第1、第2、および第3ゾーンの測量線またはハッシュマークはそれぞれ、1グラム、0.1グラム、および10グラムの増分を示す。この点では、進行状況図による「充填」率は各ゾーンにおいて、カラーコードによって変化する場合としない場合がある。グラフィックインディケーター3050が異なるゾーンを持っている時、これによりユーザーは、直線的にスケールされたシステムでは見ることが難しい注入材料の進行状況を見ることができる。例えば、バッチサイズが500グラムで、一つの材料のバッチサイズ10グラムを必要とする場合、これはユーザーにとって把握しづらい場合がある。代わりに非線形システムは、異なる測量線数、異なる増分の値、累進的な増分値などを持つ異なったゾーンを持つことによって、ユーザーが「ズームイン」するために使用できる。いくつかの実施例では、非線形システムは均一の間隔を持った測量線またはハッシュマークを使用するが、各測量線の間の増分は均一ではない。例えば、グラフィックインディケーター3050は均一な間隔を持った10のハッシュマークを持ち、これらは次の重量単位(例:グラム)を単一のゾーンにおいて示している:15、30、45、60、75、90、97、98、99、および100。かかる実施例では、ユーザーが終了に近くなった時に「ズームイン」して、注入の速度が速すぎたり、バッチサイズを超えることがないように注意を払えるようにする。例えば、この例では、ユーザーが単一の材料を0から100単位まで同じ率で注入すると、進行状況グラフィックが、ユーザーが97の値がついたハッシュマークに近づくと、その速度をかなり増加する。ユーザーは、こうして速度が急増したことに気づき、注入率を減らす。本書に公開されるように、ユーザーに、材料それぞれ、またはフォーミュラ全体の目標量に近づいていることを警告するため、音声を発してもよい。
[00338] 直線性、または非線形性であっても、システムはさらに、各材料用に異なっているが同じサイズのグラフィックインディケーターを用いる場合がある。例えば、図30D、30F、および30Gではそれぞれ、各材料に対応するグラフィックインディケーター3050を示す。第1の材料では、グラフィックインディケーターは50グラムまでの測量を示し、これはこの例の第1材料のバッチサイズである。第2および第3の材料では、グラフィックインディケーターはそれぞれ25グラムおよび150グラムまでの測量をする。本実施例では、ユーザーがグラフィックインディケーター3050を目標重量になるまで「満たし」、それから次の材料に進む。次の材料に進むと、異なった測量線の値を持つ同じグラフィックインディケーター3050を表示する。
[00339] 選択された材料を注入した後、カラー調合管理システムおよび方法は「フォーミュラの注入」画面3000を更新して注入が開始されたことを反映し、図30D に示すようにユーザーに注入プロセスに関するリアルタイムの情報を提供する。「登録」アイコン3026は「注入中」アイコン3030に変化する。「フォーミュラの注入」画面3000にはさらに、「バッチステータス」情報バー3034が含まれ、これは現在の注入された材料の重量を現在のバッチ重量の上に表示する。目標重量インディケーター3036(例:測量線またはハッシュマークの一つ)が、現在表示されている材料について表示される。
[00340] 表示の実施例では、ユーザーが第1に掲載された材料の注入を開始し、これは視覚的に表示される(例:ハイライトされる)。ユーザーが第1に掲載された材料を注入するにあたって、進行状況を「満たす」図3032が上昇し、ユーザーが注入している量を示す(すなわち、注入中の材料の現在の重量)。同様に、材料が注入されるに当たって、注入された現在の量を反映するため、「バッチステータス」情報バーが更新される。かかるインディケーターはユーザーに、どれだけの材料がミキシング瓶に注入されたか、およびミキシング瓶への材料の注入をいつ停止したらよいかを知らせる。進行状況グラフィック3032が目標重量インディケーター3036に達した時点で、ユーザーは材料の注入を停止するべきである。
[00341] いくつかの実施例では、ユーザーが目標のバッチサイズの重量に近づいていることを警告するために、信号音またはビープを一つ以上用いる。それに加えて、または代わって、グラフィックインディケーター3050、進行状況グラフィック3032、「バッチステータス」情報バー3034、および/または目標重量インディケーター3036が、ユーザーが目標重量に近づいている時に、一時的(例:フラッシュ)または永久的に、第一色を表示する。例えば、進行状況グラフィック3032および「バッチステータス」情報バー3024が、ユーザーが目標重量達成に対して一定の割合(例:10%)の時点にある時に、黄色に変わる。ユーザーが目標重量に達するか、または許容範囲内の量に達すると、グラフィックインディケーター3050、進行状況グラフィック3032、「バッチステータス」情報バー3034、および/または目標重量インディケーター3036が緑に変わる。
[00342] 図30Eは、50グラムの目標重量の許容範囲内(例:+/−1グラム、2グラム、3グラム、5グラムなど)に達したため、ユーザーが第1材料の注入を停止した後の「フォーミュラの注入」画面3000の一実施例を示す。材料の注入キー3010がそれ以前に表示され、「バッチステータス」情報バー3034がある箇所に実際の値である49.5グラムが表示される。目標重量の許容範囲内に達すると、システムが「ディン、ディン、ディン」といったように信号音を発する。
[00343] もしユーザーが材料を注入し続け、目標重量を超えて、許容範囲外の位置で停止すると、カラー調合管理システムおよび方法が「フォーミュラの注入」画面3000を更新して、目標重量を超えたことを反映する(例:図30Hに示されるスクリーンショット)。一実施例では、次のうち一つ以上が赤となる:目標重量インディケーター3036の上の進行状況グラフィック3032、「バッチステータス」情報バー3034、および注入された材料(例:赤でハイライトされる)。
[00344] ユーザーは消費した材料の在庫を更新するために、「バッチのキャンセル」バーチャルキー3052を選択できる。「バッチのキャンセル」キー3052を選択すると、ユーザーは一からやり直し、ミキシング用の瓶を再登録する必要がある。
[00345] ユーザーは、また、超過した材料を取り除いて、修正を行うことができる。ユーザーは、一般的な方法で超過分の材料を取り出すことができ、これは例えば、スプーンの使用などである。いくつかの実施例では、ミキシング瓶には各材料を注入するために仕切られた部分を含む。これにより、材料が早すぎる時点で混ぜ合わせられることを防ぎ、材料を簡単に取り除けるようにする。仕切りは、4枚の平面状のアームが外向きに伸びて、ミキシング瓶の中に設置されると内側を4分するようになっている棒などの、取り除きが可能なものによって構成される。ユーザーが材料の注入を終えると、ユーザーはかかる取り除き可能な仕切り物をひねって材料を混ぜ合わせるか、または、かかる仕切り物を取り除く際に一緒に取り除かれてしまう材料の量を最小限に抑えるよう気をつけながら、その仕切り物を取り除く。ユーザーは取り除き可能な仕切り物から、瓶から取り除かれた材料を拭き取り、それをミキシング瓶に戻して、フォーミュラが可能な限り正確であることを確実にする。
[00346] ユーザーはさらに「バッチの再配合」バーチャルキー3054を選択し、これはまだ注入されていない、および/またはすでに注入されたバッチの総量および材料を特定したバッチ量を再配合する(すなわち、材料の量が変わるが、材料間の比率は同じままである)。これはさらにカラー調合管理システムおよび方法によって自動的に行うことができる。したがって、図30Hに示すように、再計算された新しいバッチサイズは、バッチサイズ欄3024であり、これは新しい目標重量を反映するように更新される。いくつかの実施例では、バッチサイズ欄3024は、旧バッチサイズの上に新しいバッチサイズを含む。別の実施例では、図に示されるもののように、バッチサイズ欄3024はユーザーを混乱させることを避けるために新しいバッチサイズのみを表示する。新しいバッチサイズが計算されると、第1材料が緑でハイライトされ、ユーザーおよび/またはシステムが謝りを正し、他の材料の注入を継続できることを示す。
[00347] 第1および第2の材料が間違いなく注入されたが、第3材料の注入に誤りがあった場合(例:目標量を7グラム超える)、本書に記述される実施例は、それでも適用される。例えば、バッチサイズを再計算できる(すなわち、バッチ総量、第1材料のバッチサイズ、および第2材料のバッチサイズ)。従って、ユーザーは以前に誤りなしで注入した材料を、その材料が、第3材料の注入しすぎの誤りによって発生した新しく計算された目標量に達するために、その材料を選択することを要求される。
[00348] いくつかの実施例では、ユーザーのエラーが著しいために、カラー調合管理システムおよび方法がそのバッチをキャンセルする場合がある。これは、例えば、誤りを正すためにバッチサイズを増加することに対する材料のコストと、ユーザーにもともと計算されたバッチサイズで再開することを強制する場合を、コンピューターが比較分析した時に発する。カラー調合管理システムおよび方法は自動的により安価なオプションを選択する。かかる一件では、ユーザーは図30Aに示されるように「フォーミュラの注入」画面3000に戻される。ユーザーを図30Aに示す画面に戻すことで、ユーザーがスケールをゼロに設定し、必要であればミキシング瓶を再登録することを確実にする。
[00349] ここで図30Fを参照し、ユーザーが第1材料を49.5グラム、および第2材料を15グラム注入した後の「フォーミュラの注入」画面を示す。他の実施例では、ユーザーは第2材料の前に第3材料を注入するために選択する。さらに別の実施例では、カラー調合管理システムおよび方法は材料が注入されるのに特定の順番のみを可能にする。かかる順番は各材料のバッチサイズ、各材料のバッチサイズのコストなどを基にする。さらに、「バッチステータス」情報バー3034が表示され、これは注入された、およびその時点で注入されている材料の目標重量の上に注入された総量を表示する。他の実施例では、「バッチステータス」情報バー3034は現時点の注入された材料重量を、注入時の各材料の現時点のバッチ重量の上に表示する。
[00350] 本書で公開されるカラー調合管理システムおよび方法は、注入されるフォーミュラの均一性を増加し、これにより、ユーザーはクライアントに対する前回のサービスをより正確に再現することができる。
[00351] ここで図30Gを参照して、例示される3つの材料全ての注入が完了した後の「フォーミュラの注入」画面3000を示す。「終了」バーチャルキーが使用可能となり、「バッチステータス」情報バー3034が「完了済」となる。「終了」バーチャルキー3038を選択すると、ユーザーは「クライアント履歴」GUIモジュールへ戻され、これは図25Aに示されるリストの上部の注入されたフォーミュラを表示する。別の実施例では、ユーザーは、次にアクセスする必要があるGUIモジュールを選択できるよう、「マップ」または「目次」GUIモジュールに導かれる。例えば、いくつかの実施例では、ユーザーは、フォーミュラ注入後に単純にログアウトし、これはフォーミュラをクライアントに施術する必要があるためである。しかし、ユーザーによっては、2つ以上のフォーミュラを続けて混合することを選ぶ場合もある。従って、カラー調合管理システムおよび方法は、ユーザーを「マップ」または「目次」GUIモジュールにナビゲートし、ユーザーが希望のGUIモジュールにアクセスできるようにする。
[00352] いくつかの実施例では、カラー調合管理システムおよび方法はバッチサイズ量(すなわち、測量されたフォーミュラ)のコストを計算し、注入された材料をコストを注入中にリアルタイムで表示する。その代わりにまたは加えて、注入したコストは後日の分析用にオフラインで保存される(例:コストまたは在庫のレポート作成)。従って、ユーザーは材料とコストを直接的に関連付けることができ、これによりコスト意識の高いユーザーを実現する。別の実施例では、ユーザーはサービスおよび/またはフォーミュラのマージン限度を設けることができる。マージン限度に達したら、ユーザーが次に進むことを許可するために管理者の承認が必要となる。管理者はかかるサービスを承認するが、材料の超過使用のため、超過料を要求する。システムはオーナー/マネージャーにこのようなタイプの決定を行うために必要な情報を提供する。こうしたタイプの情報は、従来はオーナー/マネージャーが入手することができなかった。
[00353] ここで図31A-Eを参照し、「量り分け」GUIモジュールの一実施例を示す。表示された実施例では、「量り分け」GUIモジュールには、「注入されたフォーミュラの選択」画面3100、「スケール上に瓶を置いてください」画面3120、および「量り分け」画面3140が含まれる。いくつかの実施例では、カラー調合管理システムおよび方法が、ユーザーが、すでに注入されたフォーミュラに登録されたミキシング瓶をスケール上に設置した時点でユーザーを自動的にログインする。さらに、カラー調合管理システムおよび方法はユーザーを「量り分け」GUIの一つ以上の画面に自動的にみちびく。例えば、ミキシング瓶が注入されたフォーミュラに登録されているため、ユーザーはシステムにより自動的にログインされた上で、「量り分け」画面3140に導かれ、ユーザーが量り分けをすぐに開始できるようにする。
[00354] ユーザーはさらに、「スケール」バーチャルキー2310を選択することで「量り分け」GUIにアクセスできる。「量り分け」GUIモジュールにアクセスすると、ユーザーは「注入されたフォーミュラの選択」画面3100に導かれ、注入されたフォーミュラを一つ以上選択する。表示されているように、クライアントのフォーミュラは、クライアント、カラーリスト、時間、またはその他の情報を基にして選択される。ユーザーが注入されたフォーミュラを一つ以上選択すると、ユーザーは「量り分け#選択済」バーチャルキー3102を選択する。いくつかの実施例では、カラー調合管理システムおよび方法が、「量り分け#選択済」バーチャルキー3102を更新することによって選択された注入されたフォーミュラの数をユーザーに伝える。例えば、表示されている実施例では、ユーザーは注入されたフォーミュラを二つ選択している。従ってキー3102は「量り分け2選択済」と表示される。
[00355] カラー調合管理システムおよび方法が処理、分析、送信、または受信するいかなる全ての情報も、後日の処理用(例:レポートの作成)にメモリ(例:インターネットに接続されたデータベース)に保存される。例えば、量り分けの各量がデータベースに保存される。コンピュータはこのデータを分析して、最も無駄の多いユーザーと最もコスト意識の高いユーザーを見極める。
[00356] いくつかの実施例では、ログインしたユーザーが量り分け待ちを一件のみ持っている場合(例:「注入されたフォーミュラの選択」画面3100上で選択できる注入されたフォーミュラを一つだけ持っている)、ユーザーは「スケール上に瓶を置いてください」画面3120または「量り分けの選択」画面3140のどちらかに直接的に導かれる。ユーザーがスケール上にミキシング瓶をすでに置いている場合には、ユーザーは「量り分けの選択」画面3140に導かれる。その他は、ユーザーは「スケール上に瓶を置いてください」画面3120に導かれる。画面3120でミキシング瓶をスケール上に置くと、ユーザーは「量り分けの選択」画面3140に導かれる。
[00357] ここで図31Cに示す実施例を参照して、ユーザーには「注入されたフォーミュラの選択」画面3100から選択した二つの注入されたフォーミュラが提示されている。ユーザーは次に、どちらの注入されたフォーミュラを量り分けるか、どちらの注入されたフォーミュラがスケール上にあるかに基づいて適切な量り分けキー3142を選択することによって選択する。
[00358] 第1バッチ行(すなわち、掲載された第1の注入されたフォーミュラ)を選択すると、スケール上のミキシング瓶が計量される。図31Dは、第1の掲載されたバッチが測量された後の「量り分けの選択」画面3140を示す。量り分けが完了すると、廃棄量(すなわち、過剰フォーミュラの重量)の横にチェックマークが表示される。ユーザーが量り分けに2つ以上のバッチを選択したので、システムはユーザーに次のミキシング瓶をスケール上に置くように知らせる。図31Eは、第2バッチと共に登録されたミキシング瓶をユーザーがスケール上に置いた時を示す。終了すると、ユーザーはログアウト、クライアントの選択画面にナビゲートして戻る、などを行うことができる。
[00359] ユーザーがカラー調合管理システムおよび方法から離れる時に、終了時にログアウトし忘れた時には、図32に示されるように、「アイドル中」ポップアップ3200が表示される場合がある。時間の間隔はカラー調合管理システムおよび方法の許可されたユーザーまたはプロバイダーによって決定できる。いくつかの実施例では、時間の間隔は、放置されたGUIモジュール、またはユーザーインプットを受けていないものを基にする。例えば、「アイドル中」ポップアップ3200は、「クライアントの選択」GUIモジュールのアイドル中では10秒後、「新規フォーミュラの作成」GUIモジュールのアイドル中では30秒後、さらに「フォーミュラの注入」GUIモジュールのアイドル中では120秒後に、ポップアップ表示される。異なる時間間隔には、GUIモジュールの複雑性および/またはそれに関連するコストを考慮に入れる。
[00360] 本書で公開されている実施例の一例以上を合同させることができる。例えば、「いくつかの実施例において」という言い回しに「他の実施例では」という言い回しが続いた時には、これらの実施例を合同できる場合とできない場合がある。
[00361] 前述により、本発明の新概念の精神および範囲から逸脱することなく、数々のバリエーションおよびモディフィケーションを達成できることを観察することができる。本書に記述される特定の方法および装置に関しては、いかなる限界も意図されず、推測されるべきではないことを理解すべきである。もちろん本書は、かかる全てのモディフィケーションを対象とすることを意図している。