JP6284386B2 - 光コネクタ及び光コネクタの製造方法 - Google Patents

光コネクタ及び光コネクタの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、光コネクタ及び光コネクタの製造方法に関する。
例えば光導波路同士の接続に用いられる光コネクタには、光を伝播するコアの端部に対向する位置にレンズを有する構成が知られている。この様な構成において、接続損失を低減するためには、コアとレンズとが光路に沿って対向する様に高精度に位置決めされている必要がある。
そこで、嵌合用突起が設けられたレンズアレイと、嵌合用突起と嵌合するテーパ状位置決め溝が設けられた光導波路とを備え、嵌合用突起がテーパ状位置決め溝に嵌合することで光軸が位置合わせされる光結合器が開示されている(例えば、特許文献1)。
特開2008−89879号公報
しかしながら、上記した構成では、嵌合用突起やテーパ状位置決め溝を設ける必要があり、部品構造が複雑化する。また、複雑な形状の部品を寸法精度良く形成することは難しい。したがって、レンズアレイと光導波路との高精度な位置合わせが困難であり、接続損失を低減出来ない可能性がある。
本発明は上記に鑑みてなされたものであって、簡易な構成で光を伝播するコアとレンズとが高精度に位置合わせされた光コネクタを提供することを目的とする。
本発明の一態様の光コネクタによれば、光を伝播する複数のコアが幅方向に配列されたフィルム状の光導波路と、前記光導波路の先端が接する先端基準面と、前記光導波路の第1面が接する第1基準面と、前記複数のコアに対向するレンズアレイと、開口部とを備えるコネクタ本体と、前記光導波路の第2面に接して前記光導波路を前記第1基準面に押圧する押圧部と、前記幅方向において前記光導波路の一方側端部に接する第1位置決め部とを備え、前記開口部に組み付けられる位置決め部材と、を有する。

本発明の実施形態によれば、簡易な構成で光を伝播するコアとレンズとが高精度に位置合わせされた光コネクタを提供できる。
第1の実施形態における光コネクタの構成を例示する図である。 第1の実施形態におけるコネクタ本体の構成を例示する図である。 第1の実施形態におけるコネクタ本体の構成を例示する断面図である。 第1の実施形態における位置決め部材の構成を例示する図である。 第1の実施形態における位置決め部材の構成を例示する拡大図である。 第1の実施形態における光導波路の位置決めについて説明する図である。 第2の実施形態における光コネクタの構成を例示する図である。 第2の実施形態におけるコネクタ本体の構成を例示する図である。 第2の実施形態におけるコネクタ本体の構成を例示する断面図である。 第2の実施形態における位置決め部材の構成を例示する図である。 第2の実施形態における位置決め部材の構成を例示する拡大図である。 第2の実施形態における光導波路の位置決めについて説明する図である。 第3の実施形態における光コネクタの構成を例示する図である。 第3の実施形態におけるコネクタ本体の構成を例示する図である。 第3の実施形態におけるコネクタ本体の構成を例示する断面図である。 第3の実施形態における位置決め部材の構成を例示する図である。 第3の実施形態における光導波路の位置決めについて説明する図である。 第4の実施形態における光コネクタの構成を例示する図である。 第4の実施形態におけるコネクタ本体の構成を例示する図である。 第4の実施形態におけるコネクタ本体の構成を例示する断面図である。 第4の実施形態における位置決め部材の構成を例示する図である。 第4の実施形態における光導波路の位置決めについて説明する図である。 第5の実施形態における光コネクタ及び治具の構成を例示する図である。 第5の実施形態におけるコネクタ本体の構成を例示する図である。 第5の実施形態におけるコネクタ本体の構成を例示する断面図である。 第5の実施形態における治具の構成を例示する図である。 第5の実施形態における軸の構成を例示する拡大図である。 第5の実施形態における光導波路の位置決めについて説明する図である。 第5の実施形態における光導波路の位置決めについて説明する図である。 第6の実施形態における光コネクタ及び治具の構成を例示する図である。 第6の実施形態におけるコネクタ本体の構成を例示する図である。 第6の実施形態におけるコネクタ本体の構成を例示する断面図である。 第6の実施形態における治具の構成を例示する図である。 第6の実施形態における軸の構成を例示する拡大図である。 第6の実施形態における光導波路の位置決めについて説明する図である。
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
[第1の実施形態]
(光コネクタ)
図1は、第1の実施形態における光コネクタ100の構成を例示する図である。図1に示す様に、光コネクタ100は、光導波路110、コネクタ本体130、位置決め部材150を有する。
なお、以下に示す図面において、X方向は光コネクタ100の幅方向、Y方向は光コネクタ100の奥行方向、Z方向は光コネクタ100の高さ方向を示している。また、以下の説明において、Y方向におけるコネクタ本体130のレンズアレイ131側を前面、レンズアレイ131の反対側を背面、Z方向におけるコネクタ本体130の開口部133側を上、開口部133とは反対側を下として説明する場合がある。
光導波路110は、平坦なフィルム状に形成され、内部に光を伝播する複数のコアがX方向に配列されている。コアは、例えば石英ガラス等で構成され、コアよりも屈折率が小さい透明樹脂等で形成されるクラッドにより周囲が覆われている。
コネクタ本体130は、レンズアレイ131、開口部133、光コネクタ100を他のコネクタと接続する際に接続ピンが挿入される接続ピン用孔135を有する。コネクタ本体130は、例えば伝搬光(例えばλ=850nm)に対し透明(透過率が十分に高い)な樹脂を用いてモールド成型により形成される。レンズアレイ131は、複数のレンズがX方向に配列され、各レンズがコネクタ本体130に設置される光導波路110のコアの端部に対向する様に設けられている。開口部133は、コネクタ本体130の上面側に設けられ、位置決め部材150が組み付けられる。位置決め部材150は、コネクタ本体130の開口部133に挿入されて組み付けられる。コネクタ本体130に設置される光導波路110は、開口部133に組み付けられる位置決め部材150により位置決めされ、複数のコアがコネクタ本体130のレンズアレイ131に対向する様に設けられる。
(コネクタ本体)
図2は、第1の実施形態におけるコネクタ本体130の構成を例示する図であり、(A)は上面図、(B)は正面図、(C)は側面図、(D)は底面図、(E)は背面図を示している。
コネクタ本体130の上面には、図2(A)に示す様に、矩形の開口部133が設けられている。また、コネクタ本体130の前面には、図2(B)に示す様に、レンズアレイ131が設けられている。接続ピン用孔135は、コネクタ本体130の前面に設けられている。接続ピン用孔135は、コネクタ本体130の前面から背面まで貫通する様に設けられてもよく、背面まで貫通しない様に設けられてもよい。コネクタ本体130の背面には、図2(E)に示す様に、光導波路110が挿入される挿入口137が設けられている。
図3は、第1の実施形態におけるコネクタ本体130の構成を例示する断面図であり、(A)は図2(C)のC−C断面図、(B)は図2(B)のA−A断面図、(C)は図2(B)のB−B断面図である。
コネクタ本体130は、開口部133及び挿入口137に連結する空間が内部に形成されており、この空間に光導波路110が挿入されて設置される。コネクタ本体130は、図3(A)及び(B)に示す様に、光導波路110の下面に接し、コアの端面がレンズアレイ131に対向する様に、高さ方向における光導波路110の位置決めをする基準面141を有する。また、コネクタ本体130は、図3(B)及び(C)に示す様に、光導波路110の先端に接し、奥行方向における光導波路110の位置決めをする先端基準面143を有する。光導波路110は、挿入口137から挿入され、先端が先端基準面143に接し、下面が基準面141に接する様にコネクタ本体130に設けられる。
接続ピン用孔135は、幅方向においてレンズアレイ131を挟む様に2か所に設けられ、コネクタ本体130の前面から奥行方向に平行に設けられている。なお、図3(C)では、接続ピン用孔135がコネクタ本体130の前面から背面まで貫通しているが、背面まで貫通しない様に接続ピン用孔を形成してもよい。
(位置決め部材)
図4は、第1の実施形態における位置決め部材150の構成を例示する図であり、(A)は上面図、(B)は正面図、(C)は側面図、(D)は底面図である。
位置決め部材150には、図4(B)及び(D)に示す様に、下面から突出する中央押圧部153、第1位置決め部154、第2位置決め部155が設けられている。中央押圧部153、第1位置決め部154及び第2位置決め部155は、図4(D)に示す様に、それぞれ奥行方向に延びる様に設けられている。
中央押圧部153は、位置決め部材150がコネクタ本体130に組み付けられた状態で、光導波路110の上面に接し、光導波路110をコネクタ本体130の基準面141に押圧する。光導波路110は、中央押圧部153によって押圧されることで、下面が基準面141に面接触し、高さ方向に位置決めされる。
なお、位置決め部材150の中央押圧部153は、光導波路110のコアが設けられていない部分を押圧する様に設けられていることが好ましい。また、中央押圧部153は、複数設けられてもよい。中央押圧部153を複数設ける場合も、コアを押圧しない位置に設けることが好ましい。さらに、中央押圧部153の下面には、微小な凹凸が形成されていてもよい。光導波路110と中央押圧部153との間に塗布される接着剤が、微小な凹凸に生じる毛細管現象により光導波路110と中央押圧部153との間の全面に広がり、より強固な接合が得られる。
第1位置決め部154及び第2位置決め部155は、位置決め部材150がコネクタ本体130に組み付けられた状態で、それぞれ光導波路110の幅方向端部に接し、幅方向における光導波路110の位置決めをする。
位置決め部材150には、図4(A)〜(D)に示す様に、例えば前面側角部に空気抜き溝151が設けられている。空気抜き溝151は、位置決め部材150がコネクタ本体130の開口部133に組み付けられた状態で、開口部133の側壁との間で光導波路110の設置空間から外部に通じる空隙を形成する。位置決め部材150をコネクタ本体130の開口部133に挿入する際に、コネクタ本体130の内部の空気が空気抜き溝151から外部に抜けることで、位置決め部材150のコネクタ本体130への組み付けを容易に行うことが可能になっている。
図5は、第1の実施形態における位置決め部材150の正面図を拡大した図である。
第1位置決め部154は、位置決め部材150の幅方向端部に設けられている第1ガイド部154a、第1ガイド部154aの内側(中央押圧部153側)に設けられている第1押圧部154bを有する。第1ガイド部154aは、内側面が傾斜して下端に向かって先細りする様に形成されている。
第2位置決め部155は、位置決め部材150の幅方向端部に設けられている第2ガイド部155a、第2ガイド部155aの内側(中央押圧部153側)に設けられている第2押圧部155bを有する。第2ガイド部155aは、内側面が傾斜して下端に向かって先細りする様に形成されている。
X方向において、第1ガイド部154aの内側面と第2ガイド部155aの内側面との間隔Wは、光導波路110の幅と等しくなる様に形成されている。
第1ガイド部154a及び第2ガイド部155aは、位置決め部材150の下面から各々の下端までの高さがそれぞれ等しい。また、中央押圧部153、第1押圧部154b及び第2押圧部155bは、位置決め部材150の下面からの高さが等しい。また、Z方向において、中央押圧部153、第1押圧部154b及び第2押圧部155bの下面から、第1ガイド部154a及び第2ガイド部155aの下端までの高さHは、光導波路110の厚さに等しくなる様に形成されている。
(光導波路の位置決め)
図6は、第1の実施形態における光導波路110の位置決めについて説明する図である。
図6(A)に示す様に、複数のコア111がX方向に配列された光導波路110は、先端が図6には不図示のコネクタ本体130の先端基準面143に突き当てられ、基準面141に設置されている。光導波路110がコネクタ本体130に設置された状態で、コネクタ本体130の開口部133に位置決め部材150が挿入される。なお、図6(A)に示す例では、光導波路110が、幅方向における基準位置よりも、位置決め部材150の第1位置決め部154側にずれて載置されている。
図6(A)に例示する状態で、位置決め部材150がコネクタ本体130の開口部133に挿入されると、まず、第1位置決め部154の第1ガイド部154aが光導波路110の幅方向端部(図6(A)に示す右端)に接する。第1ガイド部154aが光導波路110に接した状態で、引き続き位置決め部材150が開口部133に押し込まれると、第1ガイド部154aの内側の傾斜面が光導波路110を押圧して幅方向(図6(A)における左方向)に移動させる。
位置決め部材150がコネクタ本体130の開口部133に完全に挿入されると、図6(B)に示す様に、光導波路110は、中央押圧部153、第1押圧部154b及び第2押圧部155bによって、基準面141に押圧され、高さ方向に位置決めされる。また、第1ガイド部154aにより図6(B)における左方向に移動した光導波路110は、幅方向端部がそれぞれ第1ガイド部154a及び第2ガイド部155aに接して固定され、幅方向に位置決めされる。
光導波路110は、上記した様に、位置決め部材150により高さ方向及び幅方向に位置決めされることで、複数のコア111の端面が、それぞれコネクタ本体130のレンズアレイ131の各レンズに対向する様に設けられる。
光導波路110が、幅方向における基準位置よりも、位置決め部材150の第2位置決め部155側にずれて載置された場合でも、第2ガイド部155aが光導波路110を押圧して幅方向に移動させ、幅方向の位置決めをすることができる。
以上で説明した様に、第1の実施形態に係る光コネクタ100によれば、位置決め部材150をコネクタ本体130の開口部133に嵌合させることで光導波路110が位置決めされ、複数のコア111とレンズアレイ131との位置合わせを簡易な構成で高精度に行うことが可能になっている。
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態について図面に基づいて説明する。なお、既に説明した実施形態と同一構成部分についての説明は省略する場合がある。
(光コネクタ)
図7は、第2の実施形態における光コネクタ200の構成を例示する図である。図7に示す様に、光コネクタ200は、光導波路210、コネクタ本体230、位置決め部材250を有する。
光導波路210は、第1の実施形態における光導波路と同様にフィルム状に形成され、内部に光を伝播する複数のコアがX方向に配列されている。
コネクタ本体230は、レンズアレイ231、開口部233、接続ピン用孔235を有する。コネクタ本体230は、例えば伝搬光に対し透明な樹脂を用いてモールド成型により形成される。レンズアレイ231は、複数のレンズがX方向に配列され、各レンズがコネクタ本体230に設置される光導波路210のコアの端部に対向する様に設けられている。開口部233は、コネクタ本体230の上面側に設けられ、位置決め部材250が組み付けられる。位置決め部材250は、コネクタ本体230の開口部233に挿入されて組み付けられる。コネクタ本体230に設置される光導波路210は、開口部233に組み付けられる位置決め部材250により位置決めされ、複数のコアがコネクタ本体230のレンズアレイ231に対向する様に設けられる。
(コネクタ本体)
図8は、第2の実施形態におけるコネクタ本体230の構成を例示する図であり、(A)は上面図、(B)は正面図、(C)は側面図、(D)は底面図、(E)は背面図を示している。
コネクタ本体230の上面には、図8(A)に示す様に、矩形の開口部233が設けられている。また、コネクタ本体230の前面には、図8(B)に示す様に、レンズアレイ231が設けられている。コネクタ本体230には、接続ピンが挿入される接続ピン用孔235が設けられている。コネクタ本体230の背面には、図8(E)に示す様に、光導波路210が挿入される挿入口237が設けられている。
図9は、第2の実施形態におけるコネクタ本体230の構成を例示する断面図であり、(A)は図8(C)のC−C断面図、(B)は図8(B)のA−A断面図、(C)は図8(B)のB−B断面図である。
コネクタ本体230は、開口部233及び挿入口237に連結する空間が内部に形成されており、この空間に光導波路210が挿入されて設置される。コネクタ本体230は、図9(A)及び(B)に示す様に、光導波路210の下面が接し、コアの端面がレンズアレイ231に対向する様に、高さ方向における光導波路210の位置決めをする第1基準面241を有する。また、コネクタ本体230は、図9(B)及び(C)に示す様に、光導波路210の先端に接し、奥行方向における光導波路210の位置決めをする先端基準面243を有する。
さらに、コネクタ本体230は、図9(A)及び(C)に示す様に、光導波路210の幅方向端部(図9(C)に示す左端)に接し、幅方向における光導波路210の位置決めをする第2基準面245を有する。開口部233における第2基準面245との対向面には、図9(C)に示す様に、第2基準面245との間隔がレンズアレイ231に向かって狭くなる様に傾斜面247が設けられている。
光導波路210は、挿入口237から挿入されると、幅方向の一方側端部(図9(C)に示す右端)が傾斜面247にガイドされて他方側端部が第2基準面245の近傍に位置する様にコネクタ本体230に設けられる。また、光導波路210は、先端が先端基準面243に接するまで挿入され、下面が第1基準面241に接する様にコネクタ本体230に設けられる。
接続ピン用孔235は、幅方向においてレンズアレイ231を挟む様に2か所に設けられている。
(位置決め部材)
図10は、第2の実施形態における位置決め部材250の構成を例示する図であり、(A)は上面図、(B)は左側面図、(C)は正面図、(D)は右側面図、(E)は底面図である。
位置決め部材250には、図10(A)〜(E)に示す様に、位置決め部材250がコネクタ本体130の開口部233に組み付けられた状態で、開口部233の側壁との間で光導波路210の設置空間から外部に通じる空隙を形成する空気抜き溝251が設けられている。
位置決め部材250には、図10(B)〜(E)に示す様に、下面から突出し且つ奥行き方向に延びる中央押圧部253、位置決め部254、側端押圧部255が設けられている。
中央押圧部253は、位置決め部材250がコネクタ本体230に組み付けられた状態で、光導波路210の上面に接し、光導波路210をコネクタ本体230の第1基準面241に押圧する。また、側端押圧部255は、位置決め部材250がコネクタ本体230に組み付けられた状態で、光導波路210の幅方向端部の上面に接し、光導波路210をコネクタ本体230の第1基準面241に押圧する。光導波路210は、中央押圧部253及び側端押圧部255によって押圧されることで、下面が第1基準面241に面接触し、高さ方向に位置決めされる。
位置決め部254は、位置決め部材250がコネクタ本体230に組み付けられた状態で、光導波路210の幅方向端部に接する。光導波路210は、幅方向端部が位置決め部254とコネクタ本体230の第2基準面245とに接することで、幅方向に位置決めされる。
図11は、第2の実施形態における位置決め部材250の正面図を拡大した図である。
位置決め部254は、位置決め部材250の幅方向端部(図11に示す右端)に設けられているガイド部254a、ガイド部254aの内側(中央押圧部253側)に設けられている押圧部254bを有する。ガイド部254aは、内側面が傾斜して下端に向かって先細りする様に形成されている。
ガイド部254aの内側面と側端押圧部255の外側面とのX方向の間隔Wは、光導波路210の幅と等しくなる様に形成されている。
中央押圧部253、側端押圧部255及び押圧部254bは、位置決め部材250の下面からの高さがそれぞれ等しい。また、中央押圧部253、側端押圧部255及び押圧部254bのそれぞれの下面から、ガイド部254aの下端までの高さHは、光導波路210の厚さに等しくなる様に形成されている。
(光導波路の位置決め)
図12は、第2の実施形態における光導波路210の位置決めについて説明する図である。
図12(A)に示す様に、複数のコア211が配列された光導波路210は、先端が図12には不図示のコネクタ本体230の先端基準面243に突き当てられ、第1基準面241上に設置されている。また、光導波路210は、コネクタ本体230への挿入時にコネクタ本体230の傾斜面247にガイドされて、第2基準面245に向けて移動する。光導波路210がコネクタ本体230に設置された状態で、コネクタ本体230の開口部233に位置決め部材250が挿入される。
図12(A)に示す様に、位置決め部材250がコネクタ本体230の開口部233に挿入されると、まず、位置決め部254のガイド部254aが光導波路210の幅方向端部(図12に示す右端)に接する。ガイド部254aが光導波路210に接した状態で、引き続き位置決め部材250が開口部233に押し込まれると、ガイド部254aの内側の傾斜面が光導波路210を押圧して幅方向(図12における左方向)に移動させる。
位置決め部材250がコネクタ本体230の開口部233に完全に挿入されると、図12(B)に示す様に、光導波路210の上面が、中央押圧部253、側端押圧部255及び押圧部254bによって、第1基準面241に向けて押圧され、高さ方向に位置決めされる。また、光導波路210は、幅方向端部がそれぞれ第2基準面245及びガイド部254aに接して固定されることで、幅方向に位置決めされる。
光導波路210は、上記した様に、位置決め部材250により高さ方向及び幅方向に位置決めされることで、複数のコア211の端面が、それぞれコネクタ本体230のレンズアレイ231の各レンズに対向する様に設けられる。
以上で説明した様に、第2の実施形態に係る光コネクタ200によれば、位置決め部材250をコネクタ本体230の開口部233に嵌合させることで光導波路210が位置決めされ、複数のコア211とレンズアレイ231との位置合わせを簡易な構成で高精度に行うことが可能になっている。
[第3の実施形態]
次に、第3の実施形態について図面に基づいて説明する。なお、既に説明した実施形態と同一構成部分についての説明は省略する場合がある。
(光コネクタ)
図13は、第3の実施形態における光コネクタ300の構成を例示する図である。図13に示す様に、光コネクタ300は、光導波路310、コネクタ本体330、位置決め部材としてのカバー350を有する。
これまでの実施形態と同様、光導波路310は、フィルム状に形成され、内部に光を伝播する複数のコアが配列されている。
コネクタ本体330は、レンズアレイ331、開口部333、接続ピン用孔335を有する。コネクタ本体330は、例えば伝搬光に対し透明な樹脂を用いてモールド成型により形成される。レンズアレイ331は、複数のレンズが光導波路310のコアの端部に対向する様に設けられている。開口部333は、コネクタ本体330の上面側に設けられ、カバー350が組み付けられる。コネクタ本体330に設置される光導波路310は、開口部333に組み付けられるカバー350により位置決めされ、複数のコアがコネクタ本体330のレンズアレイ331に対向する様に設けられる。
(コネクタ本体)
図14は、第3の実施形態におけるコネクタ本体330の構成を例示する図であり、(A)は背面図、(B)は上面図、(C)は正面図、(D)は側面図を示している。
コネクタ本体330には、図14(B)及び(D)に示す様に、上面から側面にかけて開口部333が設けられている。また、コネクタ本体330の前面には、図14(C)に示す様に、レンズアレイ331が設けられている。接続ピン用孔335は、レンズアレイ331を挟んで2か所に設けられ、コネクタ本体330の前面から奥行方向に平行に設けられている。また、接続ピン用孔335のうち一方(図14(C)図示右側)は、奥行方向において開口部333の前後に設けられ、開口部333を覆うカバー350に設けられている連結孔に連結する。コネクタ本体330の背面には、図14(A)に示す様に、光導波路310が挿入される挿入口337が設けられている。
図15は、第3の実施形態におけるコネクタ本体330の構成を例示する断面図であり、(A)は図14(C)のB−B断面図、(B)は図14(D)のC−C断面図、(C)は図14(C)のA−A断面図である。
コネクタ本体330は、開口部333及び挿入口337に連結する空間が内部に形成されており、この空間に光導波路310が設置される。コネクタ本体330は、図15(B)及び(C)に示す様に、光導波路310の下面が接し、コアの端面がレンズアレイ331に対向する様に、高さ方向における光導波路310の位置決めをする第1基準面341を有する。また、コネクタ本体330は、図15(A)及び(C)に示す様に、光導波路310の先端に接し、奥行方向における光導波路310の位置決めをする先端基準面343を有する。さらに、コネクタ本体330は、図15(A)及び(B)に示す様に、光導波路310の幅方向端部に接し、幅方向における光導波路310の位置決めをする第2基準面345を有する。
光導波路310は、挿入口337から挿入され、先端が先端基準面343に接すると共に、下面が第1基準面341に接する様にコネクタ本体330に設けられる。
(カバー)
図16は、第3の実施形態におけるカバー350の構成を例示する図であり、(A)は背面図、(B)は上面図、(C)は左側面図、(D)は正面図、(E)は右側面図、(F)は底面図である。
カバー350は、図16に示す様に、コネクタ本体330の開口部333の上面側を覆う上面カバー部353と、開口部333の側面側を覆う側面カバー部355を有し、開口部333を覆う様にコネクタ本体330に組み付けられる。
カバー350には、図16(B)、(D)、(F)に示す様に、カバー350がコネクタ本体330の開口部333に組み付けられた状態で、開口部333の側壁との間で光導波路310の設置空間から外部に通じる空隙を形成する空気抜き溝351が設けられている。
また、カバー350には、コネクタ本体330の接続ピン用孔335に連結する連結孔357が設けられている。なお、連結孔357の代わりに、例えば接続ピンを通す窪み等の空間がカバー350に設けられてもよい。
カバー350は、コネクタ本体330の開口部333に組み付けられた状態で、上面カバー部353の下面354が光導波路310の上面に接し、光導波路310をコネクタ本体330の第1基準面341に押圧する。光導波路310は、上面カバー部353の下面354に押圧されることで、下面が第1基準面341に面接触し、高さ方向に位置決めされる。
また、カバー350がコネクタ本体330に組み付けられた状態で、側面カバー部355の内側面356が、光導波路310の幅方向端部に接する。光導波路310は、幅方向端部が側面カバー部355の内側面356とコネクタ本体330の第2基準面345とに接する様に設けられることで、幅方向に位置決めされる。
上面カバー部353の下面354には、図16(A),(C),(F)に示す様に、コネクタ本体330の挿入口337側にテーパ面が設けられている。
なお、上面カバー部353の下面354及び側面カバー部355の内側面356には、微小な凹凸が形成されていてもよい。コネクタ本体330又は光導波路310との間に塗布される接着剤が、微小な凹凸により生じる毛細管現象により全面に行き渡り、より強固な接合が得られる。
(光導波路の位置決め)
図17は、第3の実施形態における光導波路310の位置決めについて説明する図である。
図17(A)に示す様に、複数のコア311が配列された光導波路310は、先端が図17には不図示のコネクタ本体330の先端基準面343に突き当てられた状態で、第1基準面341上に設置されている。光導波路310がコネクタ本体330に設置された状態で、コネクタ本体330の開口部333に光導波路310の上側からカバー350が組み付けられる。
図17(A)に示す様に、コネクタ本体330の開口部333へのカバー350の組み付け時には、まず、上面カバー部353の下面354を、光導波路310の上面に接触させ、側面カバー部355の底面をコネクタ本体330の開口部333に面接触させる。カバー350は、この様にコネクタ本体330の開口部333に組み付けられて、側面カバー部355の底面で光導波路310をコネクタ本体330の第1基準面341に向けて図示矢印方向に押圧する。
次に、図17(A)に示す状態から、図17(B)に示す様に、カバー350をコネクタ本体330の開口部333に嵌る様に幅方向(図17(B)における左方向)に移動させる。カバー350を図17(B)における左方向に移動させると、まず、側面カバー部355の内側面356が、光導波路310の幅方向右端部(図17(B)に示す右端部)に接触する。カバー350を図17(B)における左方向にさらに移動させると、光導波路310が側面カバー部355の内側面356に押圧されて、第2基準面345に向かって移動する。
光導波路310は、カバー350の側面カバー部355に押圧されて、光導波路310の幅方向端部(図17(B)に示す左端部)がコネクタ本体330の第2基準面345に当接する。光導波路310は、幅方向端部が側面カバー部355の内側面356及び第2基準面345に当接し、幅方向に位置決めされる。
上記した様にカバー350がコネクタ本体330の開口部333に組み付けられると、光導波路310の上面は、上面カバー部353の下面354によって第1基準面341に向けて押圧されることで、高さ方向に位置決めされる。また、光導波路310は、幅方向端部がそれぞれ第2基準面345及び側面カバー部355の内側面356に接して固定されることで、幅方向に位置決めされる。
光導波路310は、上記した様に、カバー350により高さ方向及び幅方向に位置決めされることで、複数のコア311の端面が、それぞれコネクタ本体330のレンズアレイ331の各レンズに対向する様に設けられる。
以上で説明した様に、第3の実施形態に係る光コネクタ300によれば、カバー350を図17に示す下方及び左方に移動させながらコネクタ本体330の開口部333に組み付けることで、光導波路310が位置決めされ、複数のコア311とレンズアレイ331との位置合わせを簡易な構成で高精度に行うことが可能になっている。
[第4の実施形態]
次に、第4の実施形態について図面に基づいて説明する。なお、既に説明した実施形態と同一構成部分についての説明は省略する場合がある。
(光コネクタ)
図18は、第4の実施形態における光コネクタ400の構成を例示する図である。図18に示す様に、光コネクタ400は、光導波路410、コネクタ本体430、位置決め部材としてのカバー450を有する。
光導波路410は、フィルム状に形成され、内部に光を伝播する複数のコアがX方向に配列されている。
コネクタ本体430は、レンズアレイ431、開口部433、接続ピン用孔435を有する。コネクタ本体430は、例えば伝搬光に対して透明な樹脂を用いてモールド成型により形成される。レンズアレイ431は、複数のレンズがX方向に配列され、各レンズがコネクタ本体430に設置される光導波路410のコアの端部に対向する様に設けられている。開口部433は、コネクタ本体430の上面側に設けられ、カバー450が組み付けられる。コネクタ本体430に設置される光導波路410は、開口部433に組み付けられるカバー450により位置決めされ、複数のコアがコネクタ本体430のレンズアレイ431に対向する様に設けられる。
(コネクタ本体)
図19は、第4の実施形態におけるコネクタ本体430の構成を例示する図であり、(A)は背面図、(B)は上面図、(C)は正面図、(D)は側面図を示している。
コネクタ本体430には、図19(B)及び(D)に示す様に、上面から側面にかけて開口部433が設けられている。また、コネクタ本体430の前面には、図19(C)に示す様に、レンズアレイ431が設けられている。接続ピン用孔435は、コネクタ本体430の前面に設けられている。
コネクタ本体430は、図19(A)、(B)、(D)に示す第1基準面441に光導波路410が載置された状態で、開口部433にカバー450が組み付けられる。なお、第1基準面441には、図19(A),(B),(D)に示す様に、レンズアレイ431とは反対側の端部にテーパ面が設けられている。
図20は、第4の実施形態におけるコネクタ本体430の構成を例示する断面図であり、(A)は図19(C)のB−B断面図、(B)は図19(D)のC−C断面図、(C)は図19(C)のA−A断面図である。
コネクタ本体430は、光導波路410の下面が接し、コアの端面がレンズアレイ431に対向する様に高さ方向における光導波路410の位置決めをする第1基準面441を有する。また、コネクタ本体430は、図20(A)及び(C)に示す様に、光導波路410の先端に接し、奥行方向における光導波路410の位置決めをする先端基準面443を有する。さらに、コネクタ本体430は、図20(A)及び(B)に示す様に、光導波路410の幅方向端部に接し、幅方向における光導波路410の位置決めをする第2基準面445を有する。
光導波路410は、先端が先端基準面443に接すると共に、下面が第1基準面441に接する様にコネクタ本体430に設置される。
接続ピン用孔435は、幅方向においてレンズアレイ431を挟む様に前面の2か所に設けられている。
(カバー)
図21は、第4の実施形態におけるカバー450の構成を例示する図であり、(A)は背面図、(B)は上面図、(C)は左側面図、(D)は正面図、(E)は右側面図、(F)は底面図である。
カバー450は、図21に示す様に、コネクタ本体430の開口部433の上面側を覆う上面カバー部453と、開口部433の側面側を覆う側面カバー部455を有し、開口部433を覆う様にコネクタ本体430に組み付けられる。
カバー450には、図21(B)、(D)、(F)に示す様に、前面に空気抜き溝451が設けられている。空気抜き溝451は、カバー450がコネクタ本体430の開口部433に組み付けられた状態で、開口部433の側壁との間で光導波路410の設置空間から外部に通じる空隙を形成する。
また、カバー450には、コネクタ本体430の接続ピン用孔435に連結する連結孔457が設けられている。なお、連結孔457の代わりに、例えば接続ピンを通す窪み等の空間がカバー450に設けられてもよい。
カバー450は、コネクタ本体430の開口部433に組み付けられた状態で、上面カバー部453の下面454が光導波路410の上面に接し、光導波路410をコネクタ本体430の第1基準面441に押圧する。光導波路410は、その上面が上面カバー部453の下面454に押圧されることで、下面が第1基準面441に面接触し、高さ方向に位置決めされる。
また、カバー450がコネクタ本体430に組み付けられた状態で、側面カバー部455の内側面456が、光導波路410の幅方向端部に接する。光導波路410は、幅方向端部が側面カバー部455の内側面456とコネクタ本体430の第2基準面445とに接することで、幅方向に位置決めされる。
上面カバー部453の下面454には、図21(C),(F)に示す様に、コネクタ本体430の挿入口437側にテーパ面が設けられている。
なお、上面カバー部453の下面454及び側面カバー部455の内側面456には、微小な凹凸が形成されていてもよい。コネクタ本体430又は光導波路410との間に塗布される接着剤が、微小な凹凸により生じる毛細管現象により全面に行き渡り、より強固な接合が得られる。
(光導波路の位置決め)
図22は、第4の実施形態における光導波路410の位置決めについて説明する図である。
図22(A)に示す様に、複数のコア411が配列された光導波路410は、先端が図22には不図示のコネクタ本体430の先端基準面443に突き当てられた状態で、第1基準面441に設置されている。光導波路410がコネクタ本体430に設置された状態で、コネクタ本体430の開口部433にカバー450が組み付けられる。
図22(A)に示す様に、コネクタ本体430の開口部433へのカバー450の組み付け時には、上面カバー部453を図22(A)に示す矢印方向にセットする。これにより、上面カバー部453の下面454が、光導波路410の上面に接し、光導波路410をコネクタ本体430の第1基準面441に押圧する。
次に、図22(B)に示す様に、カバー450がコネクタ本体430の開口部433に嵌る様に図22(B)に示す左方向に移動させると、側面カバー部455の内側面456が、光導波路410の図22(B)における右端に接し、光導波路410を押圧して図22(B)における左方向に移動させる。
上記した様にカバー450がコネクタ本体430の開口部433に組み付けられると、光導波路410の上面が、上面カバー部453の下面454によって第1基準面441に向けて押圧されることで、高さ方向に位置決めされる。また、光導波路410は、幅方向端部がそれぞれ第2基準面445及び側面カバー部455の内側面456に接することで、幅方向に位置決めされる。
光導波路410は、上記した様に、カバー450により高さ方向及び幅方向に位置決めされることで、複数のコア411の端面が、それぞれコネクタ本体430のレンズアレイ431の各レンズに対向する様に設けられる。
以上で説明した様に、第4の実施形態に係る光コネクタ400によれば、カバー450をコネクタ本体430の開口部433に嵌合させることで光導波路410が位置決めされ、複数のコア411とレンズアレイ431との位置合わせを簡易な構成で高精度に行うことが可能になっている。
[第5の実施形態]
次に、第5の実施形態について図面に基づいて説明する。なお、既に説明した実施形態と同一構成部分についての説明は省略する場合がある。
(光コネクタ)
図23は、第5の実施形態における光コネクタ500及び治具550の構成を例示する図である。図23に示す様に、光コネクタ500は、光導波路510、コネクタ本体530を有する。コネクタ本体530に挿入される光導波路510は、治具550によりコネクタ本体530における位置が決められる。
光導波路510は、フィルム状に形成され、内部に光を伝播する複数のコアが配列されている。
コネクタ本体530は、レンズアレイ531、第1開口部532、第2開口部533、第3開口部534、接続ピン用孔535を有する。コネクタ本体530は、例えば伝搬光に対し透明な樹脂を用いてモールド成型により形成される。レンズアレイ531は、複数のレンズがX方向に配列され、各レンズがコネクタ本体530に設置される光導波路510のコアの端部に対向する様に設けられている。
第1開口部532、第2開口部533及び第3開口部534は、コネクタ本体530の光導波路510の設置空間に繋がる奥行方向に長いスリット状の開口であり、コネクタ本体530の上面側に設けられている。コネクタ本体530に挿入される光導波路510は、治具550により、複数のコアがコネクタ本体530のレンズアレイ531に対向する様に位置決めされる。
治具550は、下方に突出する第1位置決め部552、中央押圧部553、第2位置決め部554を有する。第1位置決め部552、中央押圧部553及び第2位置決め部554は、それぞれ第1開口部532、第2開口部533及び第3開口部534に挿入され、コネクタ本体530に設置されている光導波路510の高さ方向及び幅方向の位置決めをする。
(コネクタ本体)
図24は、第5の実施形態におけるコネクタ本体530の構成を例示する図であり、(A)は上面図、(B)は正面図、(C)は側面図、(D)は底面図、(E)は背面図を示している。
コネクタ本体530の上面には、図24(A)に示す様に、第1開口部532、第2開口部533、第3開口部534が設けられている。また、コネクタ本体530の前面には、図24(B)に示す様に、レンズアレイ531が設けられている。接続ピン用孔535は、幅方向においてレンズアレイ531を挟んでコネクタ本体530の前面に設けられている。コネクタ本体530の背面には、図24(E)に示す様に、光導波路510が挿入される挿入口537が設けられている。
図25は、第5の実施形態におけるコネクタ本体530の構成を例示する断面図であり、(A)は図24(C)のC−C断面図、(B)は図24(B)のA−A断面図、(C)は図24(B)のB−B断面図である。
コネクタ本体530は、第1開口部532、第2開口部533、第3開口部534及び挿入口537に連結する空間が内部に形成されており、この空間に光導波路510が挿入されて設置される。コネクタ本体530は、図25(A)及び(B)に示す様に、光導波路510の下面が接し、コアの端面がレンズアレイ531に対向する様に、高さ方向における光導波路510の位置決めをする基準面541を有する。
コネクタ本体530は、図25(B)に示す様に、基準面541に対向し、基準面541との間隔がレンズアレイ531に向かって徐々に小さくなる傾斜面545を有する。光導波路510は、挿入口537から挿入され、先端が基準面541と傾斜面545との間を通って先端基準面543に突き当たる位置に設けられる。光導波路510は、コネクタ本体530への挿入時に傾斜面545にガイドされることで、下面が基準面541に接し、高さ方向の基準位置近傍に位置する様に設けられる。
また、コネクタ本体530は、図25(B)及び(C)に示す様に、光導波路510の先端に接し、奥行方向における光導波路510の位置決めをする先端基準面543を有する。光導波路510は、挿入口537から挿入され、先端が先端基準面543に接し、下面が基準面541に接する様にコネクタ本体530に設けられる。
(治具)
図26は、第5の実施形態における治具550の構成を例示する図であり、(A)は上面図、(B)は正面図、(C)は側面図、(D)は底面図である。
治具550には、図26(B)及び(D)に示す様に、下面から突出する第1位置決め部552、中央押圧部553、第2位置決め部554が設けられている。
中央押圧部553は、治具550がコネクタ本体530に挿入された状態で、光導波路510の上面に接し、光導波路510をコネクタ本体530の基準面541に向けて押圧する。光導波路510は、その上面が中央押圧部553によって押圧されることで、下面が基準面541に面接触し、高さ方向に位置決めされる。
なお、治具550の中央押圧部553は、光導波路510のコアが設けられていない部分を押圧する様に設けられていることが好ましい。また、中央押圧部553は複数設けられてもよい。さらに、中央押圧部553の下面には、微小な凹凸が形成されていてもよい。光導波路510と中央押圧部553との間に塗布される接着剤が、微小な凹凸に生じる毛細管現象により光導波路510の全面に広がり、光導波路510がより強固にコネクタ本体530に接合される。
第1位置決め部552及び第2位置決め部554は、治具550がコネクタ本体530に挿入された状態で、それぞれ光導波路510の幅方向端部に接し、幅方向における光導波路510の位置決めをする。
治具550には、図26(A)に示す様に、四隅に第1空気抜き溝551が設けられている。第1空気抜き溝551は、治具550の第1位置決め部552及び第2位置決め部554が、それぞれ第1開口部532及び第3開口部534に挿入された状態で、第1開口部532及び第3開口部534の側壁との間で光導波路510の設置空間から外部に通じる空隙を形成する。治具550がコネクタ本体530に挿入される際に、コネクタ本体530の内部の空気が第1空気抜き溝551から外部に抜けることで、治具550のコネクタ本体530への挿入を容易に行うことが可能になっている。
また、図26(B)に示す様に、第1位置決め部552と中央押圧部553との間、及び、中央押圧部553と第2位置決め部554との間には、それぞれ第2空気抜き溝557が設けられている。治具550がコネクタ本体530に挿入される際に、治具550とコネクタ本体530との間に存在する空気が第2空気抜き溝557から外部に抜けることで、治具550のコネクタ本体530への挿入を容易に行うことが可能になっている。
さらに、第1位置決め部552、中央押圧部553及び第2位置決め部554は、図26(B),(D)に示す様に、周囲が面取りされており、面取りされた部分がそれぞれコネクタ本体530の第1開口部532、第2開口部533及び第3開口部534の側壁との間で空隙を形成する。面取りされた部分から空気が外部に抜けることで、コネクタ本体530への治具550の挿入をより容易に行うことが可能になる。
図27は、第5の実施形態における治具550の正面図を拡大した図である。
第1位置決め部552は、治具550の幅方向端部に設けられている第1ガイド部552a、第1ガイド部552aの内側(中央押圧部553側)に設けられている第1押圧部552bを有する。第1ガイド部552aは、内側面が傾斜して下端に向かって先細りする様に形成されている。
第2位置決め部554は、治具550の幅方向端部に設けられている第2ガイド部554a、第2ガイド部554aの内側(中央押圧部553側)に設けられている第2押圧部554bを有する。第2ガイド部554aは、内側面が傾斜して下端に向かって先細りする様に形成されている。
X方向において、第1ガイド部552aの内側面と第2ガイド部554aの内側面との間隔Wは、光導波路510の幅と等しくなる様に形成されている。また、Z方向において、中央押圧部553、第1押圧部552b及び第2押圧部554bの下面から、第1ガイド部552a及び第2ガイド部554aの下端までの高さHは、光導波路510の厚さに等しくなる様に形成されている。
(光導波路の位置決め)
図28は、第5の実施形態における光導波路510の位置決めについて説明する図である。
図28(A)に示す様に、複数のコア511が配列された光導波路510は、先端が図28には不図示のコネクタ本体530の先端基準面543に突き当てられ、基準面541に設置されている。光導波路510がコネクタ本体530に設置された状態で、コネクタ本体530の第1開口部532、第2開口部533及び第3開口部534に、それぞれ治具550の第1位置決め部552、中央押圧部553及び第2位置決め部554が挿入される。なお、図28(A)に示す例では、光導波路510が、幅方向における基準位置よりも、治具550の第1位置決め部552側(図28における右側)にずれて載置されている。
図28(B)に示す様に、治具550がコネクタ本体530に挿入されると、まず、第1位置決め部552の第1ガイド部552aが光導波路510の幅方向端部(図28(B)に示す右端)に接する。この様に、第1ガイド部552aが光導波路510に接した状態で、治具550がコネクタ本体530に更に押し込まれると、第1ガイド部552aの内側の傾斜面が光導波路510を押圧して図28(B)における左方向に移動させる。
治具550がコネクタ本体530に完全に挿入されると、図28(C)に示す様に、光導波路510の上面は、中央押圧部553、第1押圧部552b及び第2押圧部554bによって、基準面541に押圧され、高さ方向に位置決めされる。また、光導波路510は、第1ガイド部552aにより図28(B)に示す矢印方向に移動し、幅方向端部がそれぞれ第1ガイド部552a及び第2ガイド部554aに接して固定され、幅方向に位置決めされる。
光導波路510の位置決めがなされた後、コネクタ本体530に挿入された治具550は、図28(D)に示す様に、コネクタ本体530から引き抜かれる。光導波路510は、治具550により位置決めされた状態で、例えば接着剤等によりコネクタ本体530に固定される。
同様に、光導波路510が、幅方向の基準位置よりも治具550の第2位置決め部554側にずれて載置された場合には、第2ガイド部554aが光導波路510を押圧して図28における右方向に移動させて、光導波路510の幅方向の位置決めをすることができる。
図29は、第5の実施形態における光導波路510の位置決めについて説明する図であり、図28とは別角度からの図面が示されている。
図29(A)に示す様に、挿入口537から挿入された光導波路510は、先端が傾斜面545に沿って進入し、図29(B)に示す様に、先端基準面543に突き当たる位置に設置される。光導波路510は、先端が傾斜面545に沿って挿入されることで、下面が基準面541に接する様に設置される。また、先端が先端基準面543に接することで、奥行方向に位置決めされる。
光導波路510がコネクタ本体530に設置された図29(B)の状態で、図29(C)に示す様に、コネクタ本体530に治具550が挿入される。治具550がコネクタ本体530に挿入されると、光導波路510の上面は、中央押圧部553等により押圧され、その下面が基準面541に面接触して高さ方向に位置決めされる。また、治具550の第1ガイド部552a又は第2ガイド部554aによって幅方向に移動され、幅方向に位置決めされる。治具550は、この様に光導波路510の位置決めをした後、図29(D)に示す様に、コネクタ本体530から引き抜かれる。
光導波路510は、上記した様に、治具550により高さ方向及び幅方向に位置決めされることで、複数のコア511の端面が、それぞれコネクタ本体530のレンズアレイ531の各レンズに対向する様に設けられる。
以上で説明した様に、第5の実施形態では、光コネクタ500に治具550を挿入することで光導波路510が位置決めされ、複数のコア511とレンズアレイ531との位置合わせを簡易な構成で高精度に行うことが可能になっている。
[第6の実施形態]
次に、第6の実施形態について図面に基づいて説明する。なお、既に説明した実施形態と同一構成部分についての説明は省略する場合がある。
(光コネクタ)
図30は、第6の実施形態における光コネクタ600及び治具650の構成を例示する図である。図30に示す様に、光コネクタ600は、光導波路610、コネクタ本体630を有する。コネクタ本体630に挿入される光導波路610は、治具650によりコネクタ本体630における位置が決められる。
光導波路610は、フィルム状に形成され、内部に光を伝播する複数のコアが配列されている。
コネクタ本体630は、レンズアレイ631、第1開口部632、第2開口部633、第3開口部634、接続ピン用孔635を有する。コネクタ本体630は、例えば伝搬光に対し透明な樹脂を用いてモールド成型により形成される。レンズアレイ631は、複数のレンズがX方向に配列され、各レンズがコネクタ本体630に設置される光導波路610のコアの端部に対向する様に設けられている。
第1開口部632、第2開口部633及び第3開口部634は、コネクタ本体630の光導波路610の設置空間に繋がる奥行方向に長いスリット状の開口であり、コネクタ本体630の上面側に設けられている。コネクタ本体630に挿入される光導波路610は、治具650により位置決めされ、複数のコアがコネクタ本体630のレンズアレイ631に対向する様に設けられる。
治具650は、下方に突出する位置決め部652、中央押圧部653、側端押圧部654を有する。位置決め部652、中央押圧部653及び側端押圧部654は、それぞれ第1開口部632、第2開口部633及び第3開口部634に挿入され、コネクタ本体630に設置されている光導波路610の高さ方向及び幅方向の位置決めをする。
(コネクタ本体)
図31は、第6の実施形態におけるコネクタ本体630の構成を例示する図であり、(A)は上面図、(B)は正面図、(C)は側面図、(D)は底面図、(E)は背面図を示している。
コネクタ本体630の上面には、図31(A)に示す様に、第1開口部632、第2開口部633、第3開口部634が設けられている。また、コネクタ本体630の前面には、図31(B)に示す様に、レンズアレイ631が設けられている。接続ピン用孔635は、幅方向においてレンズアレイ631を挟んでコネクタ本体630の前面に設けられている。コネクタ本体630の背面には、図2(E)に示す様に、光導波路610が挿入される挿入口637が設けられている。
図32は、第6の実施形態におけるコネクタ本体630の構成を例示する断面図であり、(A)は図31(C)のC−C断面図、(B)は図31(B)のA−A断面図、(C)は図31(B)のB−B断面図である。
コネクタ本体630は、第1開口部632、第2開口部633、第3開口部634及び挿入口637に連結する空間が内部に形成されており、この空間に光導波路610が挿入されて設置される。コネクタ本体630は、図32(A)及び(B)に示す様に、光導波路610の下面に接し、コアの端面がレンズアレイ631に対向する様に、高さ方向における光導波路610の位置決めをする第1基準面641を有する。
コネクタ本体630は、図32(B)に示す様に、第1基準面641に対向し、第1基準面641との間隔がレンズアレイ631に向かって徐々に小さくなる第1傾斜面649を有する。光導波路610は、挿入口637から挿入され、先端が第1基準面641と第1傾斜面649との間を通って先端基準面643に突き当たる位置に設けられる。光導波路610は、コネクタ本体630への挿入時に第1傾斜面649にガイドされることで、下面が第1基準面641に接し、高さ方向の基準位置近傍に位置する様に設けられる。
また、コネクタ本体630は、図32(B)及び(C)に示す様に、光導波路610の先端に接し、奥行方向における光導波路610の位置決めをする先端基準面643を有する。光導波路610は、挿入口637から挿入され、先端が先端基準面643に接し、下面が第1基準面641に接する様にコネクタ本体630に設けられる。
さらに、コネクタ本体630は、図32(A)及び(C)に示す様に、光導波路610の幅方向端部に接し、幅方向における光導波路610の位置決めをする第2基準面645を有する。コネクタ本体630の第2基準面645との対向面には、図32(C)に示す様に、第2基準面645との間隔がレンズアレイ631に向かって狭くなる第2傾斜面647が設けられている。
光導波路610は、挿入口637から挿入されると、幅方向の一方側端部が第2傾斜面647にガイドされて他方側端部が第2基準面645の近傍に位置する様にコネクタ本体630に設けられる。また、光導波路610は、先端が先端基準面643に接するまで挿入され、下面が第1基準面641に接する様にコネクタ本体630に設けられる。
(治具)
図33は、第6の実施形態における治具650の構成を例示する図であり、(A)は上面図、(B)は左側面図、(C)は正面図、(D)は右側面図、(E)は底面図である。
治具650には、図33(C)及び(E)に示す様に、下面から突出する位置決め部652、中央押圧部653、側端押圧部654が設けられている。
中央押圧部653は、治具650がコネクタ本体630に挿入された状態で、光導波路610の上面に接し、光導波路610をコネクタ本体630の第1基準面641に押圧する。また、側端押圧部654は、治具650がコネクタ本体630に挿入された状態で、光導波路610の幅方向端部の上面に接し、光導波路610をコネクタ本体630の第1基準面641に押圧する。
位置決め部652は、治具650がコネクタ本体630に挿入された状態で、光導波路610の幅方向端部に接する。光導波路610は、幅方向端部が位置決め部652とコネクタ本体630の第2基準面645とに接する様に設けられることで、幅方向に位置決めされる。
治具650には、図33(A)に示す様に、四隅に第1空気抜き溝651が設けられている。第1空気抜き溝651は、治具650の位置決め部652及び側端押圧部654が、それぞれ第1開口部632及び第3開口部634に挿入された状態で、第1開口部632及び第3開口部634の側壁との間で光導波路610の設置空間から外部に通じる空隙を形成する。治具650がコネクタ本体630に挿入される際に、コネクタ本体630の内部の空気が第1空気抜き溝651から外部に抜けることで、治具650のコネクタ本体630への挿入を容易に行うことが可能になっている。
また、図33(C)に示す様に、位置決め部652と中央押圧部653との間、及び、中央押圧部653と側端押圧部654との間には、それぞれ第2空気抜き溝657が設けられている。治具650がコネクタ本体630に挿入される際に、治具650とコネクタ本体630との間に存在する空気が第2空気抜き溝657から外部に抜けることで、治具650のコネクタ本体630への挿入を容易に行うことが可能になっている。
さらに、第1位置決め部652、中央押圧部653及び側端押圧部654は、図33(C),(E)に示す様に、周囲が面取りされており、面取りされた部分がそれぞれコネクタ本体630の第1開口部632、第2開口部633及び第3開口部634の側壁との間で空隙を形成する。面取りされた部分から空気が外部に抜けることで、コネクタ本体630への治具650の挿入をより容易に行うことが可能になる。
図34は、第6の実施形態における治具650の正面図を拡大した図である。
位置決め部652は、治具650の幅方向端部に設けられているガイド部652a、ガイド部652aの内側(中央押圧部653側)に設けられている押圧部652bを有する。ガイド部652aは、内側面が傾斜して下端に向かって先細りする様に形成されている。
X方向において、ガイド部652aの内側面と側端押圧部654の外側面との間隔Wは、光導波路610の幅と等しくなる様に形成されている。また、Z方向において、中央押圧部653、押圧部652b及び側端押圧部654の下面から、ガイド部652aの下端までの高さHは、光導波路610の厚さに等しくなる様に形成されている。
(光導波路の位置決め)
図35は、第6の実施形態における光導波路610の位置決めについて説明する図である。
図35(A)に示す様に、複数のコア611が配列された光導波路610は、先端が図35には不図示のコネクタ本体630の先端基準面643に突き当てられ、第1基準面641に設置されている。光導波路610がコネクタ本体630に設置された状態で、コネクタ本体630の第1開口部632、第2開口部633及び第3開口部634に、それぞれ治具650の位置決め部652、中央押圧部653及び側端押圧部654が挿入される。
図35(B)に示す様に、治具650がコネクタ本体630に挿入されると、まず、位置決め部652のガイド部652aが光導波路610の幅方向端部(図35(B)に示す右端)に接する。ガイド部652aが光導波路610に接した状態で、治具650がコネクタ本体630に更に押し込まれると、ガイド部652aの内側の傾斜面が光導波路610を押圧して図35(B)における左方向に移動させる。
治具650がコネクタ本体630に完全に挿入されると、図35(C)に示す様に、光導波路610は、中央押圧部653、押圧部652b及び側端押圧部654によって、第1基準面641に押圧され、高さ方向に位置決めされる。また、光導波路610は、ガイド部652aに押圧されて図35(B)における矢印方向に移動し、幅方向端部がそれぞれガイド部652a及び第2基準面645に接して固定され、幅方向に位置決めされる。
光導波路610の位置決めがなされた後、コネクタ本体630に挿入された治具650は、図35(D)に示す様に、コネクタ本体630から引き抜かれる。光導波路610は、治具650により位置決めされた状態で、例えば接着剤等によりコネクタ本体630に固定される。
光導波路610は、上記した様に、治具650により高さ方向及び幅方向に位置決めされることで、複数のコア611の端面が、それぞれコネクタ本体630のレンズアレイ631の各レンズに対向する様に設けられる。
以上で説明した様に、第6の実施形態では、光コネクタ600に治具650を挿入することで光導波路610が位置決めされ、複数のコア611とレンズアレイ631との位置合わせを簡易な構成で高精度に行うことが可能になっている。
以上、実施形態に係る光コネクタ及び光コネクタの製造方法について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変形及び改良が可能である。
100,200,300,400,500,600 光コネクタ
110,210,310,410,510,610 光導波路
111,211,311,411,511,611 コア
130,230,330,430,530,630 コネクタ本体
131,231,331,431,531,631 レンズアレイ
133,233,333,433 開口部
141,241,341,441,541,641 第1基準面
143,243,343,443,543,643 先端基準面
150,250 位置決め部材
151,251,351,451 空気抜き溝
153,253 中央押圧部(押圧部)
154,354,454 第1位置決め部
155 第2位置決め部
245,345,445,645 第2基準面
247 傾斜面
254 位置決め部(第1位置決め部)
350,450 カバー(位置決め部材)
353,453 上面カバー部(押圧部)
355,455 側面カバー部(位置決め部)
532,632 第1開口部(開口部)
533,633 第2開口部(開口部)
534,634 第3開口部(開口部)
550,650 治具
551,651 第1空気抜き溝(空気抜き溝)
552 第1位置決め部(位置決め部)
553,653 中央押圧部(押圧部)
652 位置決め部

Claims (9)

  1. 光を伝播する複数のコアが幅方向に配列されたフィルム状の光導波路と、
    前記光導波路の先端が接する先端基準面と、前記光導波路の第1面が接する第1基準面と、前記複数のコアに対向するレンズアレイと、開口部とを備えるコネクタ本体と、
    前記光導波路の第2面に接して前記光導波路を前記第1基準面に押圧する押圧部と、前記幅方向において前記光導波路の一方側端部に接する第1位置決め部とを備え、前記開口部に組み付けられる位置決め部材と、を有する
    ことを特徴とする光コネクタ。
  2. 前記第1位置決め部は、その先端に傾斜面を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の光コネクタ。
  3. 前記位置決め部材は、前記幅方向において前記光導波路の他方側端部に接する第2位置決め部を有する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の光コネクタ。
  4. 前記第2位置決め部は、その先端に傾斜面を有する
    ことを特徴とする請求項3に記載の光コネクタ。
  5. 前記コネクタ本体は、前記幅方向において前記光導波路の他方側端部に接する第2基準面を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の光コネクタ。
  6. 前記コネクタ本体は、
    前記光導波路の他方側端部に接する第2基準面と、
    前記第2基準面に対向して設けられ、前記先端基準面に向かって前記第2基準面との間の間隔が小さくなるガイド面と、を有する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の光コネクタ。
  7. 前記押圧部は、前記光導波路のコアが設けられていない部分を押圧する
    ことを特徴とする請求項1から6の何れか一項に記載の光コネクタ。
  8. 前記位置決め部材は、前記開口部の側壁との間で、前記光導波路の設置空間から外部に通じる空気抜き溝を有する
    ことを特徴とする請求項1から7の何れか一項に記載の光コネクタ。
  9. 光信号を伝播する複数のコアが幅方向に配列されたフィルム状の光導波路と、
    前記光導波路の先端が接する先端基準面と、前記光導波路の第1面が接する第1基準面と、前記複数のコアに対向するレンズアレイと、開口部とを備えるコネクタ本体と、
    を有する光コネクタの製造方法であって、
    前記光導波路を、前記先端が前記先端基準面に接し、前記第1面が前記第1基準面に接する様に前記コネクタ本体に設置し、
    前記光導波路の第2面に接して前記光導波路を前記第1基準面に押圧する押圧部と、前記幅方向において前記光導波路の一方側端部に接する第1位置決め部とを備える位置決め治具を前記開口部に挿入して前記光導波路の位置決めをする
    ことを特徴とする光コネクタの製造方法。
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