JP6283863B1 - 可動間仕切り壁 - Google Patents

可動間仕切り壁 Download PDF

Info

Publication number
JP6283863B1
JP6283863B1 JP2017158300A JP2017158300A JP6283863B1 JP 6283863 B1 JP6283863 B1 JP 6283863B1 JP 2017158300 A JP2017158300 A JP 2017158300A JP 2017158300 A JP2017158300 A JP 2017158300A JP 6283863 B1 JP6283863 B1 JP 6283863B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ceiling
floor
side guide
pin
guide rail
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017158300A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019035291A (ja
Inventor
幸治 熊井
幸治 熊井
Original Assignee
株式会社くまい建築設計
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社くまい建築設計 filed Critical 株式会社くまい建築設計
Priority to JP2017158300A priority Critical patent/JP6283863B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6283863B1 publication Critical patent/JP6283863B1/ja
Publication of JP2019035291A publication Critical patent/JP2019035291A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Support Devices For Sliding Doors (AREA)

Abstract

【課題】 間仕切り壁本体を案内する部材を目立たなくする。【解決手段】 天井と床に対向して水平方向に等間隔で複数のガイドピンが配設されており、ガイドピンにより立設姿勢を保ちながら直線移動が案内されるキャスター付の間仕切り壁本体60が装備されている。天井側のガイドピンは天井寄りと下方位置の間で昇降自在で上方付勢され、床側のガイドピンは床寄りと上方位置の間で昇降自在である。間仕切り壁本体60は天井側端部に天井側ガイドレールと、天井側のガイドピンを引き下げ天井側ガイドレールに係合したり、元に戻したりする第1、第2の天井側ガイドピン引き出し部を有し、床側端部に床側ガイドレールと、床側のガイドピンを引き上げ床側ガイドレールに係合したり、元に戻したりする第1、第2の床側ガイドピン引き出し部を有する。【選択図】 図22

Description

本発明は可動間仕切り壁に係り、とくに直線的水平移動が可能な可動間仕切り壁に関する。
直線的な水平移動が可能とした可動間仕切り壁は、天井や床に直線レールを配設し、方形の間仕切り壁本体の上下端から突設させた突起を直線レールにスライド自在に係合することで、間仕切り壁本体が立設姿勢を保って水平移動自在に案内されるようになっている。
このレール案内式の可動間仕切り壁は、天井と床に配設した直線レールが目立って室内に硬い雰囲気を与える欠点があった。
特開2006−207222号公報 特開2008−297742号公報
本発明は上記した従来の問題に鑑みなされたもので、可動の間仕切り壁本体を案内するために天井と床に設けられた部材が目立たない可動間仕切り壁を提供することを、その目的とする。
請求項1記載の発明では、
天井に水平方向へ直線上に並べて配設された複数の天井側ガイドピンと、
床に天井側ガイドピンの配設方向と平行な水平方向へ直線上に並べて配設された複数の床側ガイドピンと、
天井側ガイドピンと床側ガイドピンにより、天井と床の間で立設姿勢を保ちながら水平方向への直線移動が案内されるとともに、床側端部の長手方向の両端近くにキャスターを備えた方形で可動の間仕切り壁本体と、
を備え、
天井側ガイドピンは、天井寄りの天井側第1の位置と下方の天井側第2の位置以下との間で昇降自在に支持されたピン部材と、
ピン部材を上方へ付勢する付勢手段とを含み、
ピン部材の下端部に係合部が形成されており、
床側ガイドピンは、床寄りで上をキャスターが通過可能な床側第1の位置と上方の床側第2の位置以上との間で昇降自在に支持されたピン部材を含み、
ピン部材の上端部に係合部が形成されており、
間仕切り壁本体は天井側端部に、
長手方向に沿って、間仕切り壁本体の長手方向の両端部を除く範囲に装備されて、1または隣接する複数の天井側ガイドピンの天井側第2の位置に在るピン部材の係合部が長手方向に摺動自在に係合可能な天井側ガイドレールと、
天井側ガイドレールの長手方向の両側に装備されて、天井側ガイドピンが間仕切り壁本体の長手方向の端から天井側ガイドレールの出入り口へ相対移動する間に、天井側第1の位置に復帰した状態にあるピン部材を天井側第2の位置以下に引き下げ、係合部を天井側ガイドレールの出入り口から天井側ガイドレールに係合可能とし、反対に天井側ガイドピンが天井側ガイドレールの出入り口から間仕切り壁本体の端へ相対移動する間に、ピン部材を天井側第2の位置から天井側第1の位置へ復帰させる第1、第2の天井側ガイドピン引き出し手段と、
を備えるとともに床側端部に、
長手方向に沿って、間仕切り壁本体の長手方向の両端部を除く範囲に装備されて、1または隣接する複数の床側ガイドピンの床側第2の位置に在るピン部材の係合部が長手方向に摺動自在に係合可能な床側ガイドレールと、
床側ガイドレールの長手方向の両側でキャスターと床側ガイドレールの出入り口の間に装備されて、床側ガイドピンがキャスター位置から床側ガイドレールの出入り口へ相対移動する間に、床側第1の位置に復帰した状態にあるピン部材を床側第2の位置以上に引き上げ、係合部を床側ガイドレールの出入り口から床側ガイドレールに係合可能とし、反対に床側ガイドピンが床側ガイドレールの出入り口からキャスター位置に相対移動する間に、ピン部材を床側第2の位置から床側第1の位置へ復帰させる第1、第2の床側ガイドピン引き出し手段と、
を備えたことを特徴としている。
請求項2記載の発明では、
天井側ガイドピンのピン部材は、少なくとも下端部が磁性部材または磁石または磁石付磁性部材から成り、
第1、第2の天井側ガイドピン引き出し手段は、
間仕切り壁本体の長手方向の端と天井側ガイドレールの出入り口の間に装備されて天井側ガイドピンのピン部材を磁力で吸引する吸引部材を含み、
この吸引部材の上面に間仕切り壁本体の長手方向の端側から天井側ガイドレールの出入り口側に向けて斜めに下降する傾斜部が形成されており、天井側ガイドピンが間仕切り壁本体の長手方向の端から天井側ガイドレールの出入り口へ相対移動する間に、天井側第1の位置に復帰した状態にあるピン部材を磁力で天井側第2の位置以下に引き下げ、係合部を天井側ガイドレールの出入り口から天井側ガイドレールに係合可能とし、反対に床側ガイドピンが床側ガイドレールの出入り口からキャスター位置に相対移動する間に、ピン部材を床側第2の位置から床側第1の位置へ復帰させるようにしたこと、
を特徴としている。
請求項3記載の発明では、
天井側ガイドピンは、天井側第1の位置に在るとき、ピン部材の係合部と天井の間に隙間が空くようになっており、
第1、第2の天井側ガイドピン引き出し手段は、
一端側が天井側ガイドレールの出入り口に軸支され、他端側が間仕切り壁本体の長手方向の端近くへ延設されて上下回動自在であるとともに、ピン部材の係合部に摺動自在に係合可能な係合受け部を有する誘導ガイドレールと、
誘導ガイドレールの回動端側を上方へ付勢する付勢手段と、
誘導ガイドレールの回動端近くに天井に当接するように設けられて、誘導ガイドレールの係合受け部の回動端側を天井と天井側第1の位置に在るピン部材の係合部の間に位置させるガイドローラと、を備え、
天井側ガイドピンが間仕切り壁本体の長手方向の端から天井側ガイドレールの出入り口へ相対移動する間に、誘導ガイドレールを天井側第1の位置に復帰した状態にあるピン部材の係合部に係合させて天井側第2の位置以下に引き下げ、天井側ガイドレールの出入り口から天井側ガイドレールに係合可能とし、反対に天井側ガイドピンが天井側ガイドレールの出入り口から間仕切り壁本体の端へ相対移動する間に、ピン部材の係合部を誘導ガイドレールに係合させて天井側第2の位置から天井側第1の位置へ復帰させるようにしたこと、
を特徴としている。
請求項4記載の発明では、
床側ガイドピンのピン部材は、
少なくとも上端部が磁性部材または磁石または磁石付磁性部材から形成されており、
第1、第2の床側ガイドピン引き出し手段は、
キャスターと床側ガイドレールの出入り口の間に装備されて床側ガイドピンのピン部材を磁力で吸引する吸引部材を含み、
この吸引部材の下面にキャスター寄りから床側ガイドレールの出入り口側に向けて斜めに上昇する傾斜部が形成されており、床側ガイドピンがキャスター位置から床側ガイドレールの出入り口へ相対移動する間に、床側第1の位置に復帰した状態にあるピン部材を磁力で床側第2の位置以上に引き上げ、係合部を床側ガイドレールの出入り口から床側ガイドレールに係合可能とし、反対に床側ガイドピンが床側ガイドレールの出入り口からキャスター位置に相対移動する間に、ピン部材を床側第2の位置から床側第1の位置へ復帰させるようにしたこと、
を特徴としている。
請求項5記載の発明では、
天井に水平方向へ直線上に並べて配設された複数の天井側ガイドピンと、
床に天井側ガイドピンの配設方向と平行な水平方向へ直線上に並べて配設された複数の床側ガイドピンと、
天井側ガイドピンと床側ガイドピンにより、天井と床の間で立設姿勢を保ちながら水平方向への直線移動が案内されるとともに、床側端部の長手方向の両端近くにキャスターを備えた方形で可動の間仕切り壁本体と、
を備え、
天井側ガイドピンは、天井から下方に突設したピン部材を含み、
床側ガイドピンは、床寄りで上をキャスターが通過可能な床側第1の位置と上方の床側第2の位置以上との間で昇降自在に支持されたピン部材を含み、
ピン部材の上端部に係合部が形成されており、
間仕切り壁本体は天井側端部に、
長手方向に沿って装備されて、1または隣接する複数の天井側ガイドピンのピン部材が長手方向に摺動自在に係合可能な天井側ガイドレールを備えるとともに、
床側端部に、
長手方向に沿って、間仕切り壁本体の長手方向の両端部を除く範囲に装備されて、1または隣接する複数の床側ガイドピンの床側第2の位置に在るピン部材の係合部が長手方向に摺動自在に係合可能な床側ガイドレールと、
床側ガイドレールの長手方向の両側に、キャスターと床側ガイドレールの出入り口の間に装備されて、床側ガイドピンがキャスター位置から床側ガイドレールの出入り口へ相対移動する間に、床側第1の位置に復帰した状態にあるピン部材を床側第2の位置以上に引き上げ、係合部を床側ガイドレールの出入り口から床側ガイドレールに係合可能とし、反対に床側ガイドピンが床側ガイドレールの出入り口からキャスター位置に相対移動する間に、ピン部材を床側第2の位置から床側第1の位置へ復帰させる第1、第2の床側ガイドピン引き出し手段と、
を備えたことを特徴としている。
請求項6記載の発明では、
床側ガイドピンのピン部材は、
少なくとも上端部が磁性部材または磁石または磁石付磁性部材から成り、
第1、第2の床側ガイドピン引き出し手段は、
キャスターと床側ガイドレールの出入り口の間に装備されて床側ガイドピンのピン部材を磁力で吸引する吸引部材を含み、
この吸引部材の下面にキャスター寄りから床側ガイドレールの出入り口側に向けて斜めに上昇する傾斜部が形成されており、床側ガイドピンがキャスター位置から床側ガイドレールの出入り口へ相対移動する間に、床側第1の位置に復帰した状態にあるピン部材を磁力で床側第2の位置以上に引き上げ、係合部を床側ガイドレールの出入り口から床側ガイドレールに係合可能とし、反対に床側ガイドピンが床側ガイドレールの出入り口からキャスター位置に相対移動する間に、ピン部材を床側第2の位置から床側第1の位置へ復帰させるようにしたこと、
を特徴としている。
請求項7記載の発明では、
天井に水平方向へ直線上に並べて配設された複数の天井側ガイドピンと、
床に天井側ガイドピンの配設方向と平行な水平方向へ直線上に並べて配設された複数の床側ガイドピンと、
天井側ガイドピンと床側ガイドピンにより、天井と床の間で立設姿勢を保ちながら水平方向への直線移動が案内されるとともに、床側端部の長手方向の両端近くにキャスターを備えた方形で可動の間仕切り壁本体と、
を備え、
天井側ガイドピンは、天井から下方に突設したピン部材を含み、
床側ガイドピンは、床寄りで上をキャスターが通過可能な床側第1の位置と上方の床側第2の位置以上との間で昇降自在に支持されたピン部材を含み、
ピン部材の少なくとも上端部が磁性部材または磁石または磁石付磁性部材により形成されており、
間仕切り壁本体は天井側端部に、
長手方向に沿って装備されて、1または隣接する複数の天井側ガイドピンのピン部材が長手方向に摺動自在に係合可能な天井側ガイドレールを備えるとともに、
床側端部に、
長手方向に沿って、間仕切り壁本体の長手方向の両端部を除く範囲に装備されて、1または隣接する複数の床側ガイドピンの床側第2の位置に在るピン部材が長手方向に摺動自在に係合可能な床側ガイドレールと、
床側ガイドレールの長手方向の両側に、キャスターと床側ガイドレールの出入り口の間に装備されて、床側ガイドピンがキャスター位置から床側ガイドレールの出入り口へ相対移動する間に、床側第1の位置に復帰した状態にあるピン部材を床側第2の位置以上に引き上げ、床側ガイドレールの出入り口から床側ガイドレールに係合可能とし、反対に床側ガイドピンが床側ガイドレールの出入り口からキャスター位置に相対移動する間に、ピン部材を床側第2の位置から床側第1の位置へ復帰させる第1、第2の床側ガイドピン引き出し手段と、
を備え、
床側ガイドレールは、
間仕切り壁本体の長手方向に沿って設けられて、1または隣接する複数の床側ガイドピンの床側第2の位置に在るピン部材が長手方向に摺動自在に係合可能な下に開口した係合溝部と、
係合溝部の上部に間仕切り壁本体の長手方向に沿って設けられて、係合溝部に係合した1または複数の床側ガイドピンのピン部材を磁力で上方へ吸引する吸引部材と、係合溝部の上部に間仕切り壁本体の長手方向に沿って配備されて、吸引部材により上方へ吸引された1または複数の床側ガイドピンのピン部材の上端に接して回転する多数のローラと、
を備えたことを特徴としている。
請求項8記載の発明では、
第1、第2の床側ガイドピン引き出し手段は、
キャスターと床側ガイドレールの出入り口の間に装備されて床側ガイドピンのピン部材を磁力で吸引する吸引部材を含み、
この吸引部材の下面にキャスター寄りから床側ガイドレールの出入り口側に向けて斜めに上昇する傾斜部が形成されており、床側ガイドピンがキャスター位置から床側ガイドレールの出入り口へ相対移動する間に、床側第1の位置に復帰した状態にあるピン部材を磁力で床側第2の位置以上に引き上げ、係合部を床側ガイドレールの出入り口から床側ガイドレールに係合可能とし、反対に床側ガイドピンが床側ガイドレールの出入り口からキャスター位置に相対移動する間に、ピン部材を床側第2の位置から床側第1の位置へ復帰させるようにしたこと、
を特徴としている。
請求項9記載の発明では、
天井に水平方向へ直線上に並べて配設された複数の天井側ガイドピンと、
床に天井側ガイドピンの配設方向と平行な水平方向へ直線上に並べて配設された複数の床側ガイドピンと、
天井側ガイドピンと床側ガイドピンにより、天井と床の間で立設姿勢を保ちながら水平方向への直線移動が案内されるとともに、下端側の長手方向の両端近くにキャスターを備えた方形で可動の間仕切り壁本体と、
を備え、
天井側ガイドピンは、天井寄りの天井側第1の位置と下方の天井側第2の位置以下との間で昇降自在に支持されたピン部材と、
ピン部材を上方へ付勢する付勢手段とを含み、
ピン部材の下端部に係合部が形成されており、
床側ガイドピンは、床寄りで上をキャスターが通過可能な床側第1の位置と上方の床側第2の位置との間で昇降自在に支持されたピン部材と、
ピン部材を上方へ付勢する付勢手段とを含み、
間仕切り壁本体は天井側端部に、
長手方向に沿って、間仕切り壁本体の長手方向の両端部を除く範囲に装備されて、1または隣接する複数の天井側ガイドピンの天井側第2の位置に在るピン部材の係合部が長手方向に摺動自在に係合可能な天井側ガイドレールと、
天井側ガイドレールの長手方向の両側に装備されて、天井側ガイドピンが間仕切り壁本体の長手方向の端から天井側ガイドレールの出入り口へ相対移動する間に、天井側第1の位置に復帰した状態にあるピン部材を天井側第2の位置以下に引き下げ、係合部が天井側ガイドレールの出入り口から天井側ガイドレールに係合可能とし、反対に天井側ガイドピンが天井側ガイドレールの出入り口から間仕切り壁本体の端へ相対移動する間に、ピン部材を天井側第2の位置から天井側第1の位置へ復帰させる第1、第2の天井側ガイドピン引き出し手段と、を備え、
床側端部に、
長手方向に沿ったキャスター間に装備されて、1または隣接する複数の床側ガイドピンの床側第2の位置に在るピン部材が長手方向に摺動自在に係合可能な床側ガイドレールを備えたこと、
を特徴としている。
請求項10記載の発明では、
天井側ガイドピンのピン部材は、少なくとも下端部が磁性部材または磁石または磁石付磁性部材から成り、
第1、第2の天井側ガイドピン引き出し手段は、
間仕切り壁本体の長手方向の端と天井側ガイドレールの出入り口の間に装備されて天井側ガイドピンのピン部材を磁力で吸引する吸引部材を含み、
この吸引部材の上面に間仕切り壁本体の長手方向の端側から天井側ガイドレールの出入り口側に向けて斜めに下降する傾斜部が形成されており、天井側ガイドピンが間仕切り壁本体の長手方向の端から天井側ガイドレールの出入り口へ相対移動する間に、天井側第1の位置に復帰した状態にあるピン部材を磁力で天井側第2の位置以下に引き下げ、係合部を天井側ガイドレールの出入り口から天井側ガイドレールに係合可能とし、反対に天井側ガイドピンが天井側ガイドレールの出入り口から間仕切り壁本体の端へ相対移動する間に、ピン部材を天井側第2の位置から天井側第1の位置へ復帰させるようにしたこと、
を特徴としている。
請求項11記載の発明では、
天井側ガイドピンは、ピン部材が天井側第1の位置に在るとき、ピン部材の係合部と天井の間に隙間が空くようになっており、
第1、第2の天井側ガイドピン引き出し手段は、
一端側が天井側ガイドレールの出入り口に軸支され、他端側が間仕切り壁本体の長手方向の端近くへ延設されて上下回動自在であるとともに、ピン部材の係合部に長手方向に摺動自在に係合可能な係合受け部を有する誘導ガイドレールと、
誘導ガイドレールの回動端側を上方へ付勢する付勢手段と、
誘導ガイドレールの回動端近くに天井に当接するように設けられて、誘導ガイドレールの係合受け部の回動端側を天井と天井側第1の位置に在るピン部材の係合部の間に位置させるガイドローラと、を備え、
天井側ガイドピンが間仕切り壁本体の長手方向の端から天井側ガイドレールの出入り口へ相対移動する間に、誘導ガイドレールを天井側第1の位置に復帰した状態にあるピン部材の係合部に係合させて天井側第2の位置以下に引き下げ、天井側ガイドレールの出入り口から天井側ガイドレールに係合可能とし、反対に天井側ガイドピンが天井側ガイドレールの出入り口から間仕切り壁本体の端へ相対移動する間に、ピン部材の係合部を誘導ガイドレールに係合させて天井側第2の位置から天井側第1の位置へ復帰させるようにしたこと、
を特徴としている。
請求項12記載の発明では、
天井に水平方向へ直線上に並べて配設された複数の天井側ガイドピンと、
床に天井側ガイドピンの配設方向と平行な水平方向へ直線上に並べて配設された複数の床側ガイドピンと、
天井側ガイドピンと床側ガイドピンにより、天井と床の間で立設姿勢を保ちながら水平方向への直線移動が案内されるとともに、床側端部の長手方向の両端近くにキャスターを備えた方形で可動の間仕切り壁本体と、
を備え、
天井側ガイドピンは、天井寄りの天井側第1の位置と下方の天井側第2の位置以下との間で昇降自在に支持されたピン部材と、
ピン部材を上方へ付勢する付勢手段とを含み、
ピン部材の少なくとも下端部が磁性部材または磁石または磁石付磁性部材により形成されており、
床側ガイドピンは、床寄りで上をキャスターが通過可能な床側第1の位置と上方の床側第2の位置以上との間で昇降自在に支持されたピン部材を含み、
ピン部材の少なくとも上端部が磁性部材または磁石または磁石付磁性部材により形成されており、
間仕切り壁本体は、天井側端部に、
長手方向に沿って、間仕切り壁本体の長手方向の両端部を除く範囲に装備されて、1または隣接する複数の天井側ガイドピンの天井側第2の位置に在るピン部材が長手方向に摺動自在に係合可能な天井側ガイドレールと、
天井側ガイドレールの長手方向の両側に装備されて、天井側ガイドピンが間仕切り壁本体の長手方向の端から天井側ガイドレールの出入り口へ相対移動する間に、天井側第1の位置に復帰した状態にあるピン部材を天井側第2の位置以下に引き下げ、天井側ガイドレールの出入り口から天井側ガイドレールに合可能とし、反対に天井側ガイドピンが天井側ガイドレールの出入り口から間仕切り壁本体の端へ相対移動する間に、ピン部材を天井側第2の位置から天井側第1の位置へ復帰させる第1、第2の天井側ガイドピン引き出し手段と、
を備えるとともに床側端部に、
長手方向に沿って、間仕切り壁本体の長手方向の両端部を除く範囲に装備されて、1または隣接する複数の床側ガイドピンの床側第2の位置に在るピン部材が長手方向に摺動自在に係合可能な床側ガイドレールと、
床側ガイドレールの長手方向の両側でキャスターと床側ガイドレールの出入り口の間に装備されて、床側ガイドピンがキャスター位置から床側ガイドレールの出入り口へ相対移動する間に、床側第1の位置に復帰した状態にあるピン部材を床側第2の位置以上に引き上げ、床側ガイドレールの出入り口から床側ガイドレールに係合可能とし、反対に床側ガイドピンが床側ガイドレールの出入り口からキャスター位置に相対移動する間に、ピン部材を床側第2の位置から床側第1の位置へ復帰させる第1、第2の床側ガイドピン引き出し手段と、
を備え、更に、
天井側ガイドレールは、
間仕切り壁本体の長手方向に沿って設けられて、1または隣接する複数の天井側ガイドピンの天井側第2の位置に在るピン部材が長手方向に摺動自在に係合可能な上に開口した係合溝部と、
係合溝部の下部に間仕切り壁本体の長手方向に沿って設けられて、係合溝部に係合した1または隣接する複数の天井側ガイドピンのピン部材を磁力で下方へ吸引する吸引部材と、
係合溝部の下部に間仕切り壁本体の長手方向に沿って配備されて、吸引部材により下方へ吸引された1または隣接する複数の天井側ガイドピンのピン部材の下端に接して回転する多数のローラと、を備え、
床側ガイドレールは、
間仕切り壁本体の長手方向に沿って設けられて、1または隣接する複数の床側ガイドピンの床側第2の位置に在るピン部材が長手方向に摺動自在に係合可能な下に開口した係合溝部と、
係合溝部の上部に間仕切り壁本体の長手方向に沿って設けられて、係合溝部に係合した1または隣接する複数の床側ガイドピンのピン部材を磁力で上方へ吸引する吸引部材と、
係合溝部の上部に間仕切り壁本体の長手方向に沿って配備されて、吸引部材により上方へ吸引された1または隣接する複数の床側ガイドピンのピン部材の上端に接して回転する多数のローラと、を備えたこと、
を特徴としている。
請求項13記載の発明では、
第1、第2の天井側ガイドピン引き出し手段は、
間仕切り壁本体の長手方向の端と天井側ガイドレールの出入り口の間に装備されて天井側ガイドピンのピン部材を磁力で吸引する吸引部材を含み、
この吸引部材の上面に間仕切り壁本体の長手方向の端側から天井側ガイドレールの出入り口側に向けて斜めに下降する傾斜部が形成されており、天井側ガイドピンが間仕切り壁本体の長手方向の端から天井側ガイドレールの出入り口へ相対移動する間に、天井側第1の位置に復帰した状態にあるピン部材を磁力で天井側第2の位置以下に引き下げ、天井側ガイドレールの出入り口から天井側ガイドレールに係合可能とし、反対に天井側ガイドピンが天井側ガイドレールの出入り口から間仕切り壁本体の端へ相対移動する間に、ピン部材を天井側第2の位置から天井側第1の位置へ復帰させるようにしたこと、
を特徴としている。
請求項14記載の発明では、
第1、第2の床側ガイドピン引き出し手段は、
キャスターと床側ガイドレールの出入り口の間に装備されて床側ガイドピンのピン部材を磁力で吸引する吸引部材を含み、
この吸引部材の下面にキャスター寄りから床側ガイドレールの出入り口側に向けて斜めに上昇する傾斜部が形成されており、床側ガイドピンがキャスター位置から床側ガイドレールの出入り口へ相対移動する間に、床側第1の位置に復帰した状態にあるピン部材を磁力で床側第2の位置以上に引き上げ、床側ガイドレールの出入り口から床側ガイドレールに係合可能とし、反対に床側ガイドピンが床側ガイドレールの出入り口からキャスター位置に相対移動する間に、ピン部材を床側第2の位置から床側第1の位置へ復帰させるようにしたこと、
を特徴としている。
請求項15記載の発明では、
天井に水平方向へ直線上に並べて配設された複数の天井側ガイドピンと、
床に天井側ガイドピンの配設方向と平行な水平方向へ直線上に並べて配設された複数の床側ガイドピンと、
天井側ガイドピンと床側ガイドピンにより、天井と床の間で立設姿勢を保ちながら水平方向への直線移動が案内されるとともに、床側端部の長手方向の両端近くにキャスターを備えた方形で可動の間仕切り壁本体と、
を備え、
天井側ガイドピンは、天井寄りの天井側第1の位置と下方の天井側第2の位置以下との間で昇降自在に支持されたピン部材と、
ピン部材を上方へ付勢する付勢手段とを含み、
ピン部材の下端部に係合部が形成されており、
床側ガイドピンは、床寄りで上をキャスターが通過可能な床側第1の位置と上方の床側第2の位置以上との間で昇降自在に支持されたピン部材を含み、
ピン部材の少なくとも上端部が磁性部材または磁石または磁石付磁性部材により形成されており、
間仕切り壁本体は、天井側端部に、
長手方向に沿って、間仕切り壁本体の長手方向の両端部を除く範囲に装備されて、1または隣接する複数の天井側ガイドピンの天井側第2の位置に在るピン部材が長手方向に摺動自在に係合可能な天井側ガイドレールと、
天井側ガイドレールの長手方向の両側に装備されて、天井側ガイドピンが間仕切り壁本体の長手方向の端から天井側ガイドレールの出入り口へ相対移動する間に、天井側第1の位置に復帰した状態にあるピン部材を天井側第2の位置以下に引き下げ、係合部を天井側ガイドレールの出入り口から天井側ガイドレールに係合可能とし、反対に天井側ガイドピンが天井側ガイドレールの出入り口から間仕切り壁本体の端へ相対移動する間に、ピン部材を天井側第2の位置から天井側第1の位置へ復帰させる第1、第2の天井側ガイドピン引き出し手段と、
を備えるとともに、床側端部に、
長手方向に沿って、長手方向の両端部を除く範囲に装備されて、1または隣接する複数の床側ガイドピンの床側第2の位置に在るピン部材が長手方向に摺動自在に係合可能な床側ガイドレールと、
床側ガイドレールの長手方向の両側でキャスターと床側ガイドレールの出入り口の間に装備されて、床側ガイドピンがキャスター位置から床側ガイドレールの出入り口へ相対移動する間に、床側第1の位置に復帰した状態にあるピン部材を床側第2の位置以上に引き上げ、床側ガイドレールの出入り口から床側ガイドレールに係合可能とし、反対に床側ガイドピンが床側ガイドレールの出入り口からキャスター位置に相対移動する間に、ピン部材を床側第2の位置から床側第1の位置へ復帰させる第1、第2の床側ガイドピン引き出し手段と、
を備え、更に、
床側ガイドレールは、
間仕切り壁本体の長手方向に沿って設けられて、1または隣接する複数の床側ガイドピンの床側第2の位置に在るピン部材が長手方向に摺動自在に係合可能な下に開口した係合溝部と、
係合溝部の上部に間仕切り壁本体の長手方向に沿って設けられて、係合溝部に係合した1または隣接する複数の床側ガイドピンのピン部材を磁力で上方へ吸引する吸引部材と、
係合溝部の上部に間仕切り壁本体の長手方向に沿って配備されて、吸引部材により上方へ吸引された1または隣接する複数の床側ガイドピンのピン部材の上端に接して回転する多数のローラと、を備えたこと、
を特徴としている。
請求項16記載の発明では、
天井側ガイドピンのピン部材は少なくとも下端部が磁性部材または磁石または磁石付磁性部材により形成されており、
第1、第2の天井側ガイドピン引き出し手段は、
間仕切り壁本体の長手方向の端と天井側ガイドレールの出入り口の間に装備されて天井側ガイドピンのピン部材を磁力で吸引する吸引部材を含み、
この吸引部材の上面に間仕切り壁本体の長手方向の端側から天井側ガイドレールの出入り口側に向けて斜めに下降する傾斜部が形成されており、天井側ガイドピンが間仕切り壁本体の長手方向の端から天井側ガイドレールの出入り口へ相対移動する間に、天井側第1の位置に復帰した状態にあるピン部材を磁力で天井側第2の位置以下に引き下げ、係合部を天井側ガイドレールの出入り口から天井側ガイドレールに係合可能とし、反対に天井側ガイドピンが天井側ガイドレールの出入り口から間仕切り壁本体の端へ相対移動する間に、ピン部材を天井側第2の位置から天井側第1の位置へ復帰させるようにしたこと、
を特徴としている。
請求項17記載の発明では、
天井側ガイドピンは、ピン部材が天井側第1の位置に在るとき、ピン部材の係合部と天井の間に隙間が空くようになっており、
第1、第2の天井側ガイドピン引き出し手段は、
一端側が天井側ガイドレールの出入り口に軸支され、他端側が間仕切り壁本体の長手方向の端近くへ延設されて上下回動自在であるとともに、ピン部材の係合部に摺動自在に係合可能な係合受け部を有する誘導ガイドレールと、
誘導ガイドレールの回動端側を上方付勢する付勢手段と、
誘導ガイドレールの回動端近くに天井に当接するように設けられて、誘導ガイドレールの係合受け部の回動端側を天井と天井側第1の位置に在るピン部材の係合部の間に位置させるガイドローラと、を備え、
天井側ガイドピンが間仕切り壁本体の長手方向の端から天井側ガイドレールの出入り口へ相対移動する間に、誘導ガイドレールを天井側第1の位置に復帰した状態にあるピン部材の係合部に係合させて天井側第2の位置以下に引き下げ、天井側ガイドレールの出入り口から天井側ガイドレールに係合可能とし、反対に天井側ガイドピンが天井側ガイドレールの出入り口から間仕切り壁本体の端へ相対移動する間に、ピン部材の係合部を誘導ガイドレールに係合させて天井側第2の位置から天井側第1の位置へ復帰させるようにしたこと、
を特徴としている。
請求項18記載の発明では、
第1、第2の床側ガイドピン引き出し手段は、
キャスターと床側ガイドレールの出入り口の間に装備されて床側ガイドピンのピン部材を磁力で吸引する吸引部材を含み、
この吸引部材の下面にキャスター寄りからから床側ガイドレールの出入り口側に向けて斜めに上昇する傾斜部が形成されており、床側ガイドピンがキャスター位置から床側ガイドレールの出入り口へ相対移動する間に、床側第1の位置に復帰した状態にあるピン部材を磁力で床側第2の位置以上に引き上げ、床側ガイドレールの出入り口から床側ガイドレールに係合可能とし、反対に床側ガイドピンが床側ガイドレールの出入り口からキャスター位置に相対移動する間に、ピン部材を床側第2の位置から床側第1の位置へ復帰させるようにしたこと、
を特徴としている。
請求項19記載の発明では、
天井に水平方向へ直線上に並べて配設された複数の天井側ガイドピンと、
床に天井側ガイドピンの配設方向と平行な水平方向へ直線上に並べて配設された複数の床側ガイドピンと、
天井側ガイドピンと床側ガイドピンにより、天井と床の間で立設姿勢を保ちながら水平方向への直線移動が案内されるとともに、床側端部の長手方向の両端近くにキャスターを備えた方形で可動の間仕切り壁本体と、
を備え、
天井側ガイドピンは、天井寄りの天井側第1の位置と下方の天井側第2の位置以下との間で昇降自在に支持されたピン部材と、
ピン部材を上方へ付勢する付勢手段とを含み、
ピン部材の少なくとも下端部が磁性部材または磁石または磁石付磁性部材により形成されており、
床側ガイドピンは、床寄りで上をキャスターが通過可能な床側第1の位置と上方の床側第2の位置以上との間で昇降自在に支持されたピン部材を含み、
ピン部材の上端部に係合部が形成されており、
間仕切り壁本体は、天井側端部に、
長手方向に沿って、間仕切り壁本体の長手方向の両端部を除く範囲に装備されて、1または隣接する複数の天井側ガイドピンの天井側第2の位置に在るピン部材が長手方向に摺動自在に係合可能な天井側ガイドレールと、
天井側ガイドレールの長手方向の両側に装備されて、天井側ガイドピンが間仕切り壁本体の長手方向の端から天井側ガイドレールの出入り口へ相対移動する間に、天井側第1の位置に復帰した状態にあるピン部材を天井側第2の位置以下に引き下げ、天井側ガイドレールの出入り口から天井側ガイドレールに係合可能とし、反対に天井側ガイドピンが天井側ガイドレールの出入り口から間仕切り壁本体の端へ相対移動する間に、ピン部材を天井側第2の位置から天井側第1の位置へ復帰させる第1、第2の天井側ガイドピン引き出し手段と、
を備えるとともに、床側端部に、
長手方向に沿って、間仕切り壁本体の長手方向の両端部を除く範囲に装備されて、1または隣接する複数の床側ガイドピンの床側第2の位置に在るピン部材が長手方向に摺動自在に係合可能な床側ガイドレールと、
床側ガイドレールの長手方向の両側でキャスターと床側ガイドレールの出入り口の間に装備されて、床側ガイドピンがキャスター位置から床側ガイドレールの出入り口へ相対移動する間に、床側第1の位置に復帰した状態にあるピン部材を床側第2の位置以上に引き上げ、係合部を床側ガイドレールの出入り口から床側ガイドレールに係合可能とし、反対に床側ガイドピンが床側ガイドレールの出入り口からキャスター位置に相対移動する間に、ピン部材を床側第2の位置から床側第1の位置へ復帰させる第1、第2の床側ガイドピン引き出し手段と、
を備え、更に、
天井側ガイドレールは、
間仕切り壁本体の長手方向に沿って設けられて、1または隣接する複数の天井側ガイドピンの天井側第2の位置に在るピン部材が長手方向に摺動自在に係合可能な上に開口した係合溝部と、
係合溝部の下部に間仕切り壁本体の長手方向に沿って設けられて、係合溝部に係合した1または隣接する複数の天井側ガイドピンのピン部材を磁力で下方へ吸引する吸引部材と、
係合溝部の下部に間仕切り壁本体の長手方向に沿って配備されて、吸引部材により下方へ吸引された1または隣接する複数の天井側ガイドピンのピン部材の下端に接して回転する多数のローラと、を備えたこと、
を特徴としている。
請求項20記載の発明では、
第1、第2の天井側ガイドピン引き出し手段は、
間仕切り壁本体の長手方向の端と天井側ガイドレールの出入り口の間に装備されて天井側ガイドピンのピン部材を磁力で吸引する吸引部材を含み、
この吸引部材の上面に間仕切り壁本体の長手方向の端側から天井側ガイドレールの出入り口側に向けて斜めに下降する傾斜部が形成されており、天井側ガイドピンが間仕切り壁本体の長手方向の端から天井側ガイドレールの出入り口へ相対移動する間に、天井側第1の位置に復帰した状態にあるピン部材を磁力で天井側第2の位置以下に引き下げ、天井側ガイドレールの出入り口から天井側ガイドレールに係合可能とし、反対に天井側ガイドピンが天井側ガイドレールの出入り口から間仕切り壁本体の端へ相対移動する間に、ピン部材を天井側第2の位置から天井側第1の位置へ復帰させるようにしたこと、
を特徴としている。
請求項21記載の発明では、
床側ガイドピンのピン部材は、
少なくとも上端部が磁性部材または磁石または磁石付磁性部材から形成されており、
第1、第2の床側ガイドピン引き出し手段は、
キャスターと床側ガイドレールの出入り口の間に装備されて床側ガイドピンのピン部材を磁力で吸引する吸引部材を含み、
この吸引部材の下面にキャスター寄りから床側ガイドレールの出入り口側に向けて斜めに上昇する傾斜部が形成されており、床側ガイドピンがキャスター位置から床側ガイドレールの出入り口へ相対移動する間に、床側第1の位置に復帰した状態にあるピン部材を磁力で床側第2の位置以上に引き上げ、係合部を床側ガイドレールの出入り口から床側ガイドレールに係合可能とし、反対に床側ガイドピンが床側ガイドレールの出入り口からキャスター位置に相対移動する間に、ピン部材を床側第2の位置から床側第1の位置へ復帰させるようにしたこと、
を特徴としている。
請求項22記載の発明では、
天井に水平方向へ直線上に並べて配設された複数の天井側ガイドピンと、
床に天井側ガイドピンの配設方向と平行な水平方向へ直線上に並べて配設された複数の床側ガイドピンと、
天井側ガイドピンと床側ガイドピンにより、天井と床の間で立設姿勢を保ちながら水平方向への直線移動が案内されるとともに、床側端部の長手方向の両端近くにキャスターを備えた方形で可動の間仕切り壁本体と、
を備え、
天井側ガイドピンは、天井寄りの天井側第1の位置と下方の天井側第2の位置以下との間で昇降自在に支持されたピン部材と、
ピン部材を上方へ付勢する付勢手段とを含み、
ピン部材の少なくとも下端部が磁性部材または磁石または磁石付磁性部材により形成されており、
床側ガイドピンは、床寄りで上をキャスターが通過可能な床側第1の位置と上方の床側第2の位置との間で昇降自在に支持されたピン部材と、
ピン部材を上方へ付勢する付勢手段を含み、
間仕切り壁本体は、天井側端部に、
長手方向に沿って、間仕切り壁本体の長手方向の両端部を除く範囲に装備されて、1または隣接する複数の天井側ガイドピンの天井側第2の位置に在るピン部材が長手方向に摺動自在に係合可能な天井側ガイドレールと、
天井側ガイドレールの長手方向の両側に装備されて、天井側ガイドピンが間仕切り壁本体の長手方向の端から天井側ガイドレールの出入り口へ相対移動する間に、天井側第1の位置に復帰した状態にあるピン部材を天井側第2の位置以下に引き下げ、天井側ガイドレールの出入り口から天井側ガイドレールに係合可能とし、反対に天井側ガイドピンが天井側ガイドレールの出入り口から間仕切り壁本体の端へ相対移動する間に、ピン部材を天井側第2の位置から天井側第1の位置へ復帰させる第1、第2の天井側ガイドピン引き出し手段と、
を備えるとともに、床側端部に、
長手方向に沿ったキャスター間に装備されて、1または隣接する複数の床側ガイドピンの床側第2の位置に在るピン部材が長手方向に摺動自在に係合可能な床側ガイドレールを備え、
更に、
天井側ガイドレールは、
間仕切り壁本体の長手方向に沿って設けられて、1または隣接する複数の天井側ガイドピンの天井側第2の位置に在るピン部材が長手方向に摺動自在に係合可能な上に開口した係合溝部と、
係合溝部の下部に間仕切り壁本体の長手方向に沿って設けられて、係合溝部に係合した1または隣接する複数の天井側ガイドピンのピン部材を磁力で下方へ吸引する吸引部材と、
係合溝部の下部に間仕切り壁本体の長手方向に沿って配備されて、吸引部材により下方へ吸引された1または隣接する複数の天井側ガイドピンのピン部材の下端に接して回転する多数のローラと、を備えたこと、
を特徴としている。
請求項23記載の発明では、
第1、第2の天井側ガイドピン引き出し手段は、
間仕切り壁本体の長手方向の端と天井側ガイドレールの出入り口の間に装備されて天井側ガイドピンのピン部材を磁力で吸引する吸引部材を含み、
この吸引部材の上面に間仕切り壁本体の長手方向の端側から天井側ガイドレールの出入り口側に向けて斜めに下降する傾斜部が形成されており、天井側ガイドピンが間仕切り壁本体の長手方向の端から天井側ガイドレールの出入り口へ相対移動する間に、天井側第1の位置に復帰した状態にあるピン部材を磁力で天井側第2の位置以下に引き下げ、天井側ガイドレールの出入り口から天井側ガイドレールに係合可能とし、反対に天井側ガイドピンが天井側ガイドレールの出入り口から間仕切り壁本体の端へ相対移動する間に、ピン部材を天井側第2の位置から天井側第1の位置へ復帰させるようにしたこと、
を特徴としている。
請求項24記載の発明では、
天井側ガイドピンと床側ガイドピンは、上下対向する位置に配設されており、
少なくとも一組の上下一対の天井側ガイドピンと床側ガイドピンの位置を方向変換点とし、方向変換点の上下一対の天井側ガイドピンと床側ガイドピンが間仕切り壁本体の天井側ガイドレールと床側ガイドレールの或る位置に係合したとき、他の天井側ガイドピンと床側ガイドピンが間仕切り壁本体から離間する位置に来るようにして、間仕切り壁本体を方向変換点の上下一対の天井側ガイドピンと床側ガイドピンを軸にして水平面内で回転自在としたこと、
を特徴としている。
請求項25記載の発明では、
前記直線上に配設された複数の天井側ガイドピンと複数の床側ガイドピンを第1のガイドピン系列とし、或る1つの方向変換点の上下一対の天井側ガイドピンと床側ガイドピンから見て、第1のガイドピン系列の配設方向とは異なる直線方向にも天井と床に水平方向に1または複数の天井側ガイドピンと1または複数の床側ガイドピンを追加して配設し、前記或る1つの方向変換点の一対の天井側ガイドピンと床側ガイドピン及びこれらと組み合わせて追加配設した1または複数の天井側ガイドピンと1または複数の床側ガイドピンを第2のガイドピン系列として、
間仕切り壁本体は長手方向が第2のガイドピン系列の方向を向いているとき、第2のガイドピン系列中の1または隣接する複数の天井側ガイドピンと1または隣接する複数の床側ガイドピンが天井側ガイドレールと床側ガイドレールに係合可能としたこと、
を特徴としている。
請求項26記載の発明では、
天井側ガイドピンと床側ガイドピンは、上下対向する位置に等間隔で配設されており、
長手方向が天井側ガイドピンの配設方向を向いた間仕切り壁本体の長手方向中央に上下一対の天井側ガイドピンと床側ガイドピンが来たとき、隣接する天井側ガイドピンが有る場合は該隣接する天井側ガイドピンが間仕切壁本体の長手方向の端と第1、第2の天井側ガイドピン引き出し手段の間に設けられた非干渉部に来て、かつ隣接する床側ガイドピンが有る場合は該隣接する床側ガイドピンがキャスターの直下またはキャスターと間仕切り壁本体の端の間に設けられた非干渉部に来て、間仕切り壁本体の長手方向中央の天井側ガイドピンと床側ガイドピンを軸にして間仕切り壁本体を水平面内で回転自在としたこと、
を特徴としている。
請求項27記載の発明では、
前記直線上に配設された複数の天井側ガイドピンと複数の床側ガイドピンを第1のイドピン系列とし、第1のガイドピン系列の或る一組の上下一対の天井側ガイドピンと床側ガイドピンの位置を方向変換点とし、該方向変換点の上下一対の天井側ガイドピンと床側ガイドピンから見て、第1のイドピン系列の配設方向とは異なる直線方向にも天井と床に水平方向に1または複数の天井側ガイドピンと1または複数の床側ガイドピンを追加して配設し、当該方向変換点の一対の天井側ガイドピンと床側ガイドピン及びこれらと組み合わせて追加配設した1または複数の天井側ガイドピンと1または複数の床側ガイドピンを第2のガイドピン系列とし、
間仕切り壁本体は長手方向が第2のガイドピン系列の方向を向いているとき、第2のガイドピン系列中の1または隣接する複数の天井側ガイドピンと1または隣接する複数の床側ガイドピンが天井側ガイドレールと床側ガイドレールに係合可能としたこと、
を特徴としている。
請求項28記載の発明では、
第2のガイドピン系列の各天井側ガイドピンと各床側ガイドピンを上下対向して第1のガイドピン系列と同じ間隔で等間隔に配設したこと、
を特徴としている。
請求項29記載の発明では、
天井側ガイドピンと床側ガイドピンは、上下対向する位置に等間隔で配設されており、
長手方向が天井側ガイドピンの配設方向を向いた間仕切り壁本体の長手方向中央に天井側ガイドピンと床側ガイドピンが来たとき、隣接する天井側ガイドピンが有る場合は該隣接する天井側ガイドピンは間仕切壁本体の長手方向の端と第1、第2の天井側ガイドピン引き出し手段の間に設けられた非干渉部に来て、隣接する床側ガイドピンが有る場合は該隣接する床側ガイドピンはキャスターの直下に来て、間仕切り壁本体の長手方向中央の天井側ガイドピンと床側ガイドピンを軸にして間仕切り壁本体を水平面内で回転自在としたこと、
を特徴としている。
請求項30記載の発明では、
前記直線上に配設された複数の天井側ガイドピンと複数の床側ガイドピンを第1のガイドピン系列とし、第1のガイドピン系列の或る一組の上下一対の天井側ガイドピンと床側ガイドピンの位置を方向変換点とし、該方向変換点の上下一対の天井側ガイドピンと床側ガイドピンから見て、第1のガイドピン系列の配設方向とは異なる直線方向にも天井と床に水平方向に1または複数の天井側ガイドピンと1または複数の床側ガイドピンを追加して配設し、当該方向変換点の一対の天井側ガイドピンと床側ガイドピン及びこれらと組み合わせて追加配設した1または複数の天井側ガイドピンと1または複数の床側ガイドピンを第2のガイドピン系列とし、
間仕切り壁本体は長手方向が第2のガイドピン系列の方向を向いているとき、第2のガイドピン系列中の1または隣接する複数の天井側ガイドピンと1または隣接する複数の床側ガイドピンが天井側ガイドレールと床側ガイドレールに係合可能としたこと、
を特徴としている。
請求項31記載の発明では、
第2のガイドピン系列の各天井側ガイドピンと各床側ガイドピンを上下対向して第1のガイドピン系列と同じ間隔で等間隔に配設したこと、
を特徴としている。
本発明によれば、天井側ガイドピンのピン部材または床側ガイドピンのピン部材を通常は天井寄りまたは床寄りに引き込んだ状態にし、天井側ガイドピンの配設方向に直線移動する間仕切り壁本体の長手方向の両端部が通過する際に第1、第2の天井側ピン部材引き出し手段または第1、第2の床側ピン部材引き出し手段により引き出して、天井側ガイドレールまたは床側ガイドレールと係合または嵌合させるようにしたことにより、間仕切り壁本体から離れた位置に在る天井側ガイドピンのピン部材または床側ガイドピンのピン部材を天井寄りまたは床寄りに引き込んだ状態にして目立たなくできる。
また、他の発明によれば、間仕切り壁本体を長手方向への直線移動だけでなく、水平面内での回転移動も可能とできる。
また、更に他の発明によれば、第1のガイドピン系列中の方向変換点の上下一対の天井側ガイドピンと床側ガイドピンにおいて、間仕切り壁本体を第1のガイドピン系列とは方向の異なる第2のガイドピン系列の方向へ直線移動させることもできる。
本発明の第1実施例に係る可動間仕切り壁の使用状態を示す説明図である(実施例1)。 図1の平面図である。 図1中の天井側ガイドピンの外観斜視図である。 天井側ガイドピンの断面図である。 天井側ガイドピンの組み立て図である。 天井側ガイドピンの動作説明図である。 図1中の床側ガイドピンの外観斜視図である。 床側ガイドピンの断面図である。 床側ガイドピンの組み立て図である。 床側ガイドピンの動作説明図である。 図1中の間仕切り壁本体の外観斜視図である。 間仕切り壁本体の表面パネルを外した正面図である。 間仕切り壁本体の平面図である。 間仕切り壁本体の底面図である。 図15(a)、(b)、(c)はそれぞれ図12の15a−15a’線、15b−15b’線、15c−15c’線に沿った縦断面の端面図である。 間仕切り壁本体の右側端部を示す一部省略及び破断した斜視図である。 間仕切り壁本体の右側上端部の組み立て図である。 間仕切り壁本体の右側下端部の組み立て図である。 間仕切り壁本体の回転動作の説明図である。 可動間仕切り壁本体の回転動作の説明図である。 間仕切り壁本体が水平移動する際の第2の天井側引き出し手段の動作説明図である。 間仕切り壁本体が水平移動する際の第2の天井側引き出し手段の動作説明図である。 間仕切り壁本体が水平移動する際の第2の天井側引き出し手段の動作説明図である。 間仕切り壁本体が水平移動する際の第2の天井側引き出し手段の動作説明図である。 間仕切り壁本体が水平移動する際の第2の床側引き出し手段の動作説明図である。 間仕切り壁本体が水平移動する際の第2の床側引き出し手段の動作説明図である。 間仕切り壁本体が水平移動する際の第2の床側引き出し手段の動作説明図である。 間仕切り壁本体が水平移動する際の動作説明図である。 間仕切り壁本体が水平移動する際の動作説明図である。 間仕切り壁本体が水平移動する際の動作説明図である。 間仕切り壁本体を別の空間に移動する際の動作説明図である。 間仕切り壁本体を別の空間に移動する際の動作説明図である。 間仕切り壁本体を別の空間に移動する際の動作説明図である。 間仕切り壁本体を収納位置に移動する際の動作説明図である。 間仕切り壁本体を収納位置に移動する際の動作説明図である。 間仕切り壁本体を収納位置に移動する際の動作説明図である。 天井側ガイドピンの変形例を示す外観斜視図である。 図37の天井側ガイドピンの断面図である。 図37の天井側ガイドピンの組み立て図である。 図37の天井側ガイドピンの動作説明図であり、(a)乃至(e)は図23の(a)乃至(e)に対応している。 図1の第1実施例の他の変形例に係る可動間仕切り壁の動作説明図である。 図41の間仕切り壁本体の右側部分の一部省略及び破断した斜視図である。 図43(a)、(b)はそれぞれ図41の42a−42a’線、42b−42b’線に沿った縦断面の端面図である。 図41の可動間仕切り壁の動作説明図である。 本発明の第2実施例に係る間仕切り壁本体の表面パネルを外した正面図である(実施例2)。 本発明の第2実施例に係る天井側ガイドピンの外観斜視図である。 図46の天井側ガイドピンの断面図である。 図46の天井側ガイドピンの組み立て図である。 図46の天井側ガイドピンの動作説明図である。 本発明の第2実施例に係る床側ガイドピンの外観斜視図である。 図50の床側ガイドピンの断面図である。 図50の床側ガイドピンの組み立て図である。 図50の床側ガイドピンの動作説明図である。 図45の間仕切り壁本体の平面図である。 図45の間仕切り壁本体の底面図である。 図45の間仕切り壁本体の右側端部を示す一部省略及び破断した斜視図である。 図45の間仕切り壁本体の右側上端部の組み立て図である。 図45の間仕切り壁本体の右側下端部の組み立て図である。 図45の間仕切り壁本体の回転動作の説明図である。 図45の間仕切り壁本体が水平移動する際の第2の天井側引き出し手段の動作説明図である。 図45の間仕切り壁本体が水平移動する際の第2の天井側引き出し手段の動作説明図である。 図45の間仕切り壁本体が水平移動する際の第2の天井側引き出し手段の動作説明図である。 図45の間仕切り壁本体が水平移動する際の第2の天井側引き出し手段の動作説明図である。 図45の間仕切り壁本体が水平移動する際の第2の天井側引き出し手段の動作説明図である。 図45の間仕切り壁本体が水平移動する際の第2の床側引き出し手段の動作説明図である。 図45の間仕切り壁本体が水平移動する際の第2の床側引き出し手段の動作説明図である。 図45の間仕切り壁本体が水平移動する際の第2の床側引き出し手段の動作説明図である。 図45の間仕切り壁本体が水平移動する際の第2の床側引き出し手段の動作説明図である。 図45の間仕切り壁本体が水平移動する際の動作説明図である。 図45の間仕切り壁本体が水平移動する際の動作説明図である。 本発明の第3実施例に係る間仕切り壁本体の表面パネルを外した正面図である(実施例3)。 図71の間仕切り壁本体の平面図である。 図71の間仕切り壁本体の底面図である。 図71の間仕切り壁本体の右側端部を示す一部省略及び破断した斜視図である。 図71の間仕切り壁本体の右側上端部の組み立て図である。 図71の間仕切り壁本体の右側下端部の組み立て図である。 図71の間仕切り壁本体の回転動作の説明図である。 図71の間仕切り壁本体が水平移動する際の第2の天井側引き出し手段の動作説明図である。 図71の間仕切り壁本体が水平移動する際の第2の天井側引き出し手段の動作説明図である。 図71の間仕切り壁本体が水平移動する際の第2の天井側引き出し手段の動作説明図である。 図71の間仕切り壁本体が水平移動する際の第2の天井側引き出し手段の動作説明図である。 図71の間仕切り壁本体が水平移動する際の第2の床側引き出し手段の動作説明図である。 図71の間仕切り壁本体が水平移動する際の第2の床側引き出し手段の動作説明図である。 図71の間仕切り壁本体が水平移動する際の第2の床側引き出し手段の動作説明図である。 図71の間仕切り壁本体が水平移動する際の動作説明図である。 図71の間仕切り壁本体が水平移動する際の動作説明図である。
以下、本発明の最良の形態を実施例に基づき説明する。
図1は本発明の第1実施例に係る可動間仕切り壁の使用状態を示す説明図、図2は可動間仕切り壁の設置された室内の平面図である。
図1、図2において、1は室内であり、各々直方体で前後に連接する大空間2と3、前側の大空間2の右側に連接する小空間4を有する。大空間2は方形で水平な天井5が高く、大空間3と小空間4は方形で水平な天井6、7が低い。天井6、7は同一水平面内にある。大空間3と小空間4の奥行きはLで同一であり、大空間2、3の左右の幅は2Lより少しだけ狭い。大空間2の左側壁8と大空間3の左側壁9は同一の垂直面内にある。
天井6の内、手前側端部の左右方向(水平方向)に距離Mずつ離して直線的に4つの天井側のガイドピン11乃至14が配設されている。左から二番目のガイドピン12と右端のガイドピン14は天井6の左右方向の真ん中と右端部に設置されており、ガイドピン13はガイドピン12と14の真ん中に設置されている。天井6の右端部で大空間3の右側壁10に沿った奥行き方向の真ん中にガイドピン15、天井7の左端部で奥行き方向の真ん中にガイドピン16が配設されている。ガイドピン14と15の間隔はMであり、ガイドピン13と16の間隔は約1.4Mである。
室内1の床17は大空間2、3、小空間4にわたる水平な同一面であり、各天井側のガイドピン11乃至16に対し上下に鉛直に対向する箇所に床側のガイドピン21乃至26が配設されている。ガイドピン21乃至24は天井側のガイドピン11乃至14の配設された直線を含む鉛直面が床17と交差する水平な直線上に配設されている(床17の左右方向(水平方向)に距離Mずつ離して直線的に配設されている)。
天井側のガイドピン11は、図3の外観図、図4の断面図、図5の組み立て図に示す如く構成されている。すなわち、外側に下向きに開口した有底円筒状の外ケース30を有しており、この外ケース30が天井6に埋設されて固定されている。外ケース30の下端の開口端31は天井面6Aと面一となっている。外ケース30の内側には中空で略円柱状のピン部材32が上下動自在に遊嵌されている。ピン部材32は下向きに開口した有底円筒状の可動ケース33、可動ケース33の下端の開口端34に芯を合わせて固着された強磁性体部材からなる円盤状の蓋35、蓋35の上面36に芯を合わせて接着された円柱状のネオジム磁石37からなる。ネオジム磁石37の外径は可動ケース33の内径より少し小さい。可動ケース33の高さは外ケース30の内部の高さより少しだけ小さく形成されている。可動ケース33の外径は外ケース30の内径より少しだけ小さく形成されている。蓋35の外径は外ケース30の外径より大きく形成されている。蓋35の内、外ケース30の外側の円環部分が後述する天井側ガイドレールの係合受け部に対し長手方向に摺動自在に係合する係合部38を成す。可動ケース33の上端の底板39の中央には透孔40が穿設されており、外ケース30の上端の底板41の中央の孔42に上端部が植設された支持棒43が、透孔40に遊挿されたのち可動ケース33の中を下方へ延設されており、下端に円盤状のバネ座部材44が固着されている。バネ座部材44は外ケース30の開口端31より上方に位置している。バネ座部材44と可動ケース33の底板39の間に圧縮コイルバネ45が介装されており、可動ケース33が常時、上方へ付勢されている。支持棒43、バネ座部材44、圧縮コイルバネ45により付勢手段が構成されている。
可動ケース33に圧縮コイルバネ45以外の外力が働いていないとき、可動ケース33は上方へ移動して蓋35の上面36が天井面6Aに当接した復帰状態となる(図4参照)。この際、ネオジム磁石37とバネ座部材44の間に少し隙間が空き、可動ケース33の底板39と外ケース30の底板41の間に少し隙間が空くように構成されている。可動ケース33に圧縮コイルバネ45に抗して下向きの外力が加わると、可動ケース33が天井面6Aから下方に引き下げられる(図6参照)。但し、可動ケース33の内部にバネ座部材44があるので、可動ケース33が外ケース30から抜け落ちることはない。外ケース30、可動ケース33、支持棒43、バネ座部材44はプラスチック、アルミ等の非磁性部材からなる。
他の天井側のガイドピン12、13、・・もガイドピン11と全く同様に構成されている。ガイドピン16の外ケース30の開口端31は天井面7Aと一致しており、蓋35は上方復帰しているとき、天井面7Aに当接している。
床側のガイドピン21は、図7の外観図、図8の断面図、図9の組み立て図に示す如く構成されている。すなわち、外側に上向きに開口した有底円筒状の外ケース50を有しており、この外ケース50が床17に埋設されて固定されている。外ケース50の上端の開口端51は床面17Aと面一となっている。外ケース50の内側には中空で略筒状のピン部材52が上下動自在に遊嵌されている。ピン部材52は筒状の可動ケース53、可動ケース53の上側の開口端54に芯を合わせて固着された強磁性体部材からなる円盤状の蓋55、蓋55の下面56に芯を合わせて接着された円柱状のネオジム磁石57からなる。ネオジム磁石57の外径は可動ケース53の内径より少し小さい。可動ケース53の高さは外ケース50の内部の高さより少しだけ小さく形成されている。可動ケース53の外径は外ケース50の内径より少しだけ小さく形成されている。蓋55の外径は外ケース50の外径より大きく形成されており、蓋55の内、外ケース50の外側の円環部分が後述する床側ガイドレールの係合受け部と長手方向に摺動自在に係合する係合部58を成す。可動ケース53に重力以外の外力が働いていないとき、可動ケース53は蓋55の下面56が床面17Aに当接した復帰状態となる(図8参照)。可動ケース53に重力に抗して上向きの外力が加わると、可動ケース53が床面17Aから上方に引き上げられる(図10参照)。
但し、後述するように可動ケース53は外ケース50から外れる高さまでは引き上げられることはない。外ケース50、可動ケース53はプラスチック、アルミ等の非磁性部材からなる。
他の床側のガイドピン22、23、・・もガイドピン21と全く同様に構成されている。
図1に戻って、60は天井6と床17の間に立設姿勢で備えられた方形板状の間仕切り壁本体であり、長手方向が左右方向に向けて配設されている。間仕切り壁本体60は天井側のガイドピン11乃至13と床側のガイドピン21乃至23により、天井6と床17の間で立設姿勢を保ちながら水平な左右方向への直線移動が案内されたり(図2の矢印A1、図28の矢印A2、A3、図29の矢印A4、A5、図30の矢印A4、A6参照)、ガイドピン14、15とガイドピン24、25により、天井6、7と床17の間で立設姿勢を保ちながら水平な略前後方向(奥行き方向)への直線移動が案内されたり(図35(b)の矢印A9参照)、ガイドピン14、16とガイドピン24、26により、天井6、7と床17の間で立設姿勢を保ちながら水平な略前後方向(略奥行き方向)への直線移動が案内されたり(図34の矢印A8参照)、ガイドピン13、16とガイドピン23、26により、天井6、7と床17の間で立設姿勢を保ちながら水平な斜め前後方向への直線移動が案内されたりする(図32(a)の矢印A7参照)。
また、間仕切り壁本体60は上下に対向する一対の天井側のガイドピン11と床側のガイドピン21、12と22、・・14と24、16と26を軸として、水平面内で回転移動可能である(図2の矢印B1、図19(b)の矢印B1、図20(b)の矢印B2、図31(b)の矢印B3、図32(b)の矢印B4、図33(b)の矢印B5、図34(a)の矢印B6、図35(a)の矢印B7参照)。上下に対向する一対の天井側のガイドピン11と床側のガイドピン21、12と22、13と23、14と24、16と26の位置は各々、間仕切り壁本体60の向きを変える方向変換点を成す。
ここで、上下一対の天井側のガイドピン13と床側のガイドピン23の位置の方向変換点に着目すると、上下一対の天井側のガイドピン16と床側のガイドピン26は、天井側のガイドピン11乃至14、床側のガイドピン21乃至24の配設方向とは異なる方向に存在するが、間仕切り壁本体60の長手方向が天井側のガイドピン11乃至14を結ぶ直線方向(床側のガイドピン21乃至24を結ぶ直線方向)を向いているとき、上下一対の天井側のガイドピン11と床側のガイドピン21、12と22、13と23の内の一組または二組が後述する天井側ガイドレール(図13の符号80参照)と床側ガイドレール(図14の符号130参照)に係合して直線移動可能となっている(図2の矢印A1、図28の矢印A2、A3、図29の矢印A4、A5、図30の矢印A4、A6参照)。また間仕切り壁本体60の長手方向が天井側のガイドピン13と16を結ぶ直線方向(床側のガイドピン23と26を結ぶ直線方向)を向いているとき、上下一対の天井側のガイドピン13と床側のガイドピン23、16と26の内の一組または二組に係合して直線移動可能となっている(図32(a)の矢印A7参照)。上下一対の天井側のガイドピン13と床側のガイドピン23の位置の方向変換点に対し、該方向変換点から進行可能な2つの異なる直線方向のガイドピン系列を第1、第2のガイドピン系列とする。例えば、天井側のガイドピン11乃至14、床側のガイドピン21乃至24を第1のガイドピン系列、天井側のガイドピン13と16、床側のガイドピン23と26を第2のガイドピン系列とする(逆に、天井側のガイドピン13と16、床側のガイドピン23と26を第1のガイドピン系列、天井側のガイドピン11乃至14、床側のガイドピン21乃至24を第2のガイドピン系列としても良い)。
また、上下一対の天井側のガイドピン14と床側のガイドピン24の位置の方向変換点に着目すると、上下一対の天井側のガイドピン16と床側のガイドピン26は、天井側のガイドピン14と15、床側のガイドピン24と25の配設方向とは異なる方向に存在するが、間仕切り壁本体60の長手方向が天井側のガイドピン14と15を結ぶ直線方向(床側のガイドピン24と25を結ぶ直線方向)を向いているとき、上下一対の天井側のガイドピン14と床側のガイドピン24、15と25の内の一組または二組に係合して直線移動可能となっている(図35(b)の符号A9参照)。また間仕切り壁本体60の長手方向が天井側のガイドピン14と16を結ぶ直線方向(床側のガイドピン24と26を結ぶ直線方向)を向いているとき、上下一対の天井側のガイドピン14と床側のガイドピン24、16と26の内の一組または二組に係合して直線移動可能となっている(図34(b)の符号A8参照)。上下一対の天井側のガイドピン14と床側のガイドピン24の位置の方向変換点に対し、該方向変換点から進行可能な2つの異なる直線方向のガイドピン系列を第1、第2のガイドピン系列とする。例えば、天井側のガイドピン14と15、床側のガイドピン24と25を第1のガイドピン系列、天井側のガイドピン14と16、床側のガイドピン24と26を第2のガイドピン系列とする(逆に、天井側のガイドピン14と16、床側のガイドピン24と26を第1のガイドピン系列、天井側のガイドピン14と15、床側のガイドピン24と25を第2のガイドピン系列としても良い)。
また、上下一対の天井側のガイドピン16と床側のガイドピン26の位置の方向変換点に着目すると、天井側のガイドピン16と13、床側のガイドピン26と13の配設方向と、天井側のガイドピン16と14、床側のガイドピン26と14の配設方向は異なる方向に存在するが、間仕切り壁本体60の長手方向が天井側のガイドピン16と13を結ぶ直線方向(床側のガイドピン26と23を結ぶ直線方向)を向いているとき、上下一対の天井側のガイドピン16と床側のガイドピン26、13と23の内の一組または二組に係合して直線移動可能となっている(図32(a)の符号A7参照)。また間仕切り壁本体60の長手方向が天井側のガイドピン16と14を結ぶ直線方向(床側のガイドピン26と24を結ぶ直線方向)を向いているとき、上下一対の天井側のガイドピン16と床側のガイドピン26、14と24の内の一組または二組に係合して直線移動可能となっている(図34(b)の符号A8参照)。上下一対の天井側のガイドピン16と床側のガイドピン26の位置の方向変換点に対し、該方向変換点から進行可能な2つの異なる直線方向のガイドピン系列を第1、第2のガイドピン系列とする。例えば、天井側のガイドピン16と13、床側のガイドピン26と23を第1のガイドピン系列、天井側のガイドピン16と14、床側のガイドピン26と24を第2のガイドピン系列とする(逆に、天井側のガイドピン16と14、床側のガイドピン26と24を第1のガイドピン系列、天井側のガイドピン16と13、床側のガイドピン26と23を第2のガイドピン系列としても良い)。
なお、第1のガイドピン系列の上下一対の天井側と床側のガイドピンの組数、第2のガイドピン系列の上下一対の天井側と床側のガイドピンの組数は種々に変えることができる。また、第1のガイドピン系列と第2のガイドピン系列が十字状または×字状に交差するように配設しても良い。また、第1のガイドピン系列と第2のガイドピン系列の成す角度も任意である。
間仕切り壁本体60は長手方向の横幅がLに形成されており、上下方向の縦幅が床17から天井6、7までの高さより少しだけ小さく形成されている。間仕切り壁本体60の下端部の長手方向の左右両端部には床17に接するキャスター(図12の符号150参照)が装着されており、間仕切り壁本体60が床17の上を円滑に移動可能になっている。
間仕切り壁本体60は、図11乃至図18に示す如く、全体が方形で四マスの格子形に形成された枠体61、枠体61の正面側と背面側に装着された方形の正面パネル62と背面パネル63、枠体61の長手方向の一端側である左側面と他端側である右側面に装着された側面パネル64、65を備えている。側面パネル64、65の内、高さ方向の中央より少し下側の位置に、側面パネル64、65と枠体61を貫通して装着された取っ手66、67が設けられている。
枠体61の上面68には左右方向に細長く延びた、平面視が方形枠状のガイドレール支持部材70が装着されている。ガイドレール支持部材70は平面的に見た外形を成す四角形が枠体61の上面68の成す四角形と同形であり、上面68に重ね合わせるようにして装着されている。ガイドレール支持部材70は、左右端部を除く範囲の対向する前側と後ろ側(間仕切り壁本体60の正面側と背面側)に、左右方向に延びた内壁部71Aと71Bが平行かつ間隔が狭く形成されている。ガイドレール支持部材70の左端部の内、間仕切り壁本体60の左端寄りは前後に対向する内壁部72A、72Bが並行かつ間隔が広く形成されている。内壁部71Aと72Aの間は斜行内壁部73Aとなっており、内壁部71Bと72Bの間は斜行内壁部73Bとなっており、斜行内壁部73Aと73Bの間隔は、間仕切り壁本体60の左端に向かって次第に広くなっている。ガイドレール支持部材70の右端部の内、間仕切り壁本体60の右端寄りは前後に対向する内壁部74A、74Bが並行かつ間隔が広く形成されている。内壁部71Aと74Aの間は斜行内壁部75Aとなっており、内壁部71Bと74Bの間は斜行内壁部75Bとなっており、斜行内壁部75Aと75Bの間隔は、間仕切り壁本体60の右端に向かって次第に広くなっている。
ガイドレール支持部材70の内壁部71A、71Bの上端部には左右方向の全長にわたって、天井側ガイドレール80が天井面6Aと平行に装着されている。天井側ガイドレール80は断面が逆L字形の2本のガイドレール部材81、82から成る。ガイドレール部材81、82は対向して内壁部71A、71Bの同じ高さに平行に配置されている。ガイドレール部材81、82の垂直部83、84がガイドレール支持部材70の内壁部71A、71Bに固着されており、水平部85、86が間隔Nの隙間を空けて対向配置されている(図13、図21(b)参照)。水平部85、86の上面87、88とガイドレール支持部材70の上面89は面一で、天井面6Aと平行かつ天井面6Aより間隔Pだけ下の同一水平面内にある(図15(a)参照)。水平部85、86の下面90、91は上面87、88より材料の厚み分だけ下の同一水平面内にある。水平部85、86の長手方向の左右端部には左右端縁である出入り口92、93に向けて次第に間隔が広くなるように斜めに切除された切除部94と95、96と97が形成されている。水平部85、86の下面90、91はガイドピン11、12、・・の内、ピン部材32の蓋35の係合部38に係合する係合受け部として機能する。垂直部83、84の間隔をRとすると、可動ケース33の外径はNより少しだけ小さく、蓋35の外径はNより大きくRより小さく形成されている(図15(a)参照)。
枠体61の上面68の内、ガイドレール支持部材70の左端部と右端部には、天井側のガイドピン11、12、・・のピン部材32を引き出し、天井側ガイドレール80の係合受け部に係合させるための第1、第2の天井側引き出し部98、99が備えられている。この内、第2の天井側引き出し部99について図12、図13、図15、図16、図17を参照して説明する。
枠体61の上面68の内、ガイドレール支持部材70の右端部の内壁部74Aと74Bの間には、間仕切り壁本体60の右端側から、直方体形のスペーサ100と四角錘台形のネオジム磁石101が並べて装着されており、内壁部75Aと75Bの間には直方体形のネオジム磁石102が装着されている。スペーサ100の上面103はガイドレール支持部材70の上面89と面一に形成されている。ネオジム磁石101と102の間仕切り壁本体60の前後方向の幅Dは同一寸法であり(図21(a)参照)、ガイドレール部材81、82の垂直部83、84の間隔Rと略同じ寸法に形成されており、間仕切り壁本体60の前後方向に見た設置位置が丁度、ガイドレール部材81、82の垂直部83、84の間に来るように前後方向の位置を揃えて左右に直線的に並置されている。ネオジム磁石102の上面104はガイドレール部材81、82の水平部85、86の下面90、91より低く、上面104にピン部材32の蓋35の下面46が磁着したとき、蓋35の上面36と水平部85、86の下面90、91を含む水平面との間に少し隙間が空くようになっている。
ネオジム磁石102の左側端面105は天井側ガイドレール80の右側の出入り口93の位置と一致している。ネオジム磁石101の傾斜部としての上面106はスペーサ100の側からネオジム磁石102に向かって斜め下方に傾斜している。ネオジム磁石101の上面106の右端はスペーサ100の上面103と一致しており、左端はネオジム磁石102の上面104と一致している。ここで各ガイドピン11、12、・・のピン部材32の上下方向の位置につき、ピン部材32に外力が働いておらず、圧縮コイルバネ45により蓋35の上面36が天井面6Aに当接した位置を天井側第1の位置とし、ピン部材32に外力が加わって下方に下がり、蓋35の上面36がガイドレール80の水平部85、86の下面90、91に係合した位置を天井側第2の位置とする。蓋35の下面46がネオジム磁石102の上面104に磁着したときのピン部材32の位置は天井側第2の位置より少し低く、ピン部材32が外ケース30に対し移動可能な最大下限位置より高く設定されている。ピン部材32は蓋35の上面36が天井面6Aに当接する上方位置と蓋35の下面46がネオジム磁石102の上面104に磁着する下方位置との間で昇降自在に装備されている。
ネオジム磁石101、102は、第2の天井側引き出し部99を構成し、間仕切り壁本体60が左右方向へ移動する際に、進行方向前方にあるガイドピン12、13、・・のピン部材32の蓋35を磁力で吸引し、ピン部材32を圧縮コイルバネ45による上方復帰力に抗して天井6から引き下げて上面106、104に磁着させ、傾斜面に従い天井側第2の位置以下に下降させながら天井側ガイドレール80の出入り口93に誘導し、蓋35の係合部38を水平部85、86の下面90、91に係合させたり、水平部85、86と係合状態にあったピン部材32の蓋35が出入り口93から脱出するときにネオジム磁石102、101の上面104、106に沿って上方へ復帰案内する機能を有する。
第1の引き出し部98は第2の天井側引き出し部99に対し、左右対称に形成されている。
枠体61の下面69には左右方向に細長く延びた平面視が方形枠状のガイドレール支持部材120が装着されている。ガイドレール支持部材120は70と同形に形成されている。すなわち、ガイドレール支持部材120は平面的に見た外形を成す四角形が枠体61の下面69の成す四角形と同形であり、下面69に重ね合わせるようにして装着されている。ガイドレール支持部材120は、左右端部を除く範囲の対向する前側と後ろ側(間仕切り壁本体60の正面側と背面側)に、左右方向に延びた内壁部121Aと121Bが平行かつ間隔が狭く形成されている。ガイドレール支持部材120の左端部の内、間仕切り壁本体60の左端寄りは前後に対向する内壁部122A、122Bが並行かつ間隔が広く形成されている。内壁部121Aと122Aの間は斜行内壁部123Aとなっており、内壁部121Bと122Bの間は斜行内壁部123Bとなっており、斜行内壁部123Aと123Bの間隔は、間仕切り壁本体60の左端に向かって次第に広くなっている。ガイドレール支持部材120の右端部の内、間仕切り壁本体60の右端寄りは前後に対向する内壁部124A、124Bが並行かつ間隔が広く形成されている。内壁部121Aと124Aの間は斜行内壁部125Aとなっており、内壁部121Bと124Bの間は斜行内壁部125Bとなっており、斜行内壁部125Aと125Bの間隔は、間仕切り壁本体60の右端に向かって次第に広くなっている。
ガイドレール支持部材120の内壁部121A、121Bの下端部には左右方向の全長にわたって、床側ガイドレール130が床面17Aと平行に装着されている。床側ガイドレール130は断面がL字形の2本のガイドレール部材131、132から成る。ガイドレール部材131、132は対向して内壁部121A、121Bの同じ高さに平行に配置されている。ガイドレール部材131、132の垂直部133、134がガイドレール支持部材120の内壁部121A、121Bに固着されており、水平部135、136が間隔Nの隙間を空けて対向配置されている(図14、図25(b)参照)。水平部135、136の下面137、138とガイドレール支持部材120の下面139は面一で、床面17Aと平行かつ床面17Aより間隔Qだけ上の同一水平面内にある(図15(a)参照)。水平部135、136の上面140、141は下面137、138より材料の厚み分だけ上の同一の水平面内にある。水平部135、136の長手方向の左右端部には左右端縁である出入り口142、143に向けて次第に間隔が広くなるように斜めに切除された切除部144と145、146と147が形成されている。水平部135、136の上面140、141はガイドピン21、22、・・の内、ピン部材52の蓋55の係合部58に係合する係合受け部として機能する。垂直部133、134の間隔はRであり、可動ケース53の外径はNより少しだけ小さく、蓋55の外径はNより大きくRより小さく形成されている(図15(a)参照)。
枠体61の下面69の内、ガイドレール支持部材120の左端部と右端部には、床側のガイドピン21、22、・・のピン部材52を引き出し、床側ガイドレール130に係合させるための第1、第2の床側引き出し部148、149が備えられている。この内、第2の床側引き出し部149について図12、図14、図15、図16、図18を参照して説明する。
枠体61の下面69の内、ガイドレール支持部材120の右端部の内壁部124Aと124Bの間には、間仕切り壁本体60の右側から、キャスター150と四角錘台形のネオジム磁石151が並べて装着されており、斜行内壁部125Aと125Bの間には直方体形のネオジム磁石152が装着されている。キャスター150の下端はガイドレール支持部材120の下面139より、距離Qだけ下方に出ている。ネオジム磁石151と152の間仕切り壁本体60の前後方向の幅Dは同一寸法であり(図25(a)参照)、ガイドレール部材131、132の垂直部133、134の間隔Rと略同じ寸法に形成されており(図15(a)参照)、間仕切り壁本体60の前後方向に見た設置位置が丁度、ガイドレール部材131、132の垂直部133、134の間に来るように前後方向の位置を揃えて左右に直線的に並置されている。ネオジム磁石152の下面154はガイドレール部材131、132の水平部135、136の上面140、141より高く、下面154にピン部材52の蓋55の上面59が磁着したとき、蓋55の下面56と水平部135、136の上面140、141を含む水平面との間に少し隙間が空くようになっている。
ネオジム磁石152の左側端面155は床側ガイドレール130の右側の出入り口143の位置と一致している。ネオジム磁石151の傾斜部としての下面156はキャスター150の側からネオジム磁石152に向かって斜め上方に傾斜している。ネオジム磁石151の下面156の右端はガイドレール支持部材120の下面139と一致しており、左端はネオジム磁石152の下面154と一致している。ここで各ガイドピン21、22、・・のピン部材52の上下方向の位置につき、ピン部材52が自重で蓋55の下面56が床面17Aに当接したときの位置を床側第1の位置とし、ピン部材52が上方に上がり、蓋55の下面56がガイドレール130の水平部135、136の上面140、141に係合したときの位置を床側第2の位置とする。蓋55の上面59がネオジム磁石152の上面154に磁着したときのピン部材52の位置は床側第2の位置より少し高く、ピン部材52が外ケース50に対し移動可能な最大上限位置よりは低く設定されている。ピン部材52は蓋55の下面56が床面17Aに当接する下方位置と蓋55の上面59がネオジム磁石152の上面154に磁着する上方位置との間で昇降自在に装備されている。
ネオジム磁石151、152は間仕切り壁本体60が左右方向へ移動する際に、進行方向前方にあるガイドピン21、22、・・のピン部材52の蓋55を磁力で吸引し、ピン部材52を自重に抗して床17から引き上げて下面156、154に磁着させ、傾斜面に従い床側第2の位置以上に上昇させながら床側ガイドレール130の出入り口143に誘導し、蓋55の係合部58を水平部135、136の上面140、141に係合させたり、水平部135、136に係合状態にあったピン部材52が出入り口143から脱出するときにネオジム磁石152、151の下面154、156に沿って下方へ復帰案内する機能を有する。
第1の床側引き出し部148は第2の床側引き出し部149に対し、左右対称に形成されている。
天井側のガイドレール支持部材70、天井側ガイドレール80、スペーサ100、第1、第2の天井側引き出し部98、99、床側のガイドレール支持部材120、床側ガイドレール130、第1、第2の床側引き出し部148、149は、間仕切り壁本体60の前後方向の真ん中を通り左右上下に広がった鉛直面に対し前後対称に形成されているとともに、間仕切り壁本体60の左右方向の真ん中を通り、前後上下に広がった鉛直面に対し左右対称に形成されている。
天井側のガイドレール支持部材70、天井側ガイドレール80、第1、第2の天井側引き出し部98、99と、床側のガイドレール支持部材120、床側ガイドレール130、第1、第2の床側引き出し部148、149は、間仕切り壁本体60の上下方向の真ん中を通り、前後左右に広がった水平面に対し上下対称に形成されている。
間仕切り壁本体6の下端部の左右のキャスター150は各々、上端部の左右のスペーサ100の直下に設けられている。
正面パネル62、背面パネル63、側面パネル64、65は上下方向の長さがガイドレール支持部材70の上端からガイドレール支持部材120の下端までと同じ長さに形成されており、上端縁がガイドレール支持部材70の上端と一致し、下端縁がガイドレール支持部材120の下端と一致するように枠体61及びガイドレール支持部材70、120に装着されている。
間仕切り壁本体60の天井側端部の長手方向の左端と第1の天井側引き出し部98の間、間仕切り壁本体60の天井側端部の長手方向の右端と第2の天井側引き出し部99の間は、天井側第1の位置に復帰したガイドピン11、12、・・のピン部材32と干渉しないように形成されている。同様に、間仕切り壁本体60の床側端部の長手方向の左端と第1の床側引き出し部148の間、間仕切り壁本体60の床側端部の長手方向の右端と第2の床側引き出し部149の間は、床側第1の位置に復帰したガイドピン21、22、・・のピン部材52と干渉しないように形成されている。間仕切り壁本体60の長手方向の長さLは天井側のガイドピン11乃至14、床側のガイドピン21乃至24の間隔Mの2倍より少しだけ長く、間仕切り壁本体60の長手方向が左右方向(ガイドピン11乃至14を結んだ直線方向)と一致した向きで、間仕切り壁本体60の長手方向の中央に上下一対のガイドピン11と21(または12と22、または13と23)が来たとき、隣接する一対のガイドピン12と22(または11と21、13と23、または12と22、14と24)は、スペーサ100とキャスター150の位置に来て天井側第1の位置と床側第1の位置に復帰するようになっている。従って、間仕切り壁本体60の長手方向の中央に位置している天井側のガイドピンのピン部材32が天井側ガイドレール80に係合し、床側のガイドピンのピン部材52が床側ガイドレール130に係合した状態にあれば、これらのピン部材32、52を軸にして、長手方向が左右方向を向いていた間仕切り壁本体60を水平面内で回転可能である(図2のB1、図19(b)のB1、図20(b)のB2、図31(b)のB3参照)。
また、上下一対のガイドピン14と24(または16と26)だけのピン部材32と52が、天井側ガイドレール80の途中と床側ガイドレール130の途中に係合した状態にあり、他のいずれの上下一対のガイドピンも間仕切り壁本体60から離間しているときも、これらのピン部材32、52を軸にして、間仕切り壁本体60を水平面内で回転可能である(図31(a)、(b)のB3、図32(b)のB4、図33(b)のB5参照、図34(a)のB6参照、図35(a)のB7参照)。
また、天井側ガイドレール80と床側ガイドレール130の長さはMより長く形成されており、間仕切り壁本体60の長手方向がガイドピン11乃至14を結んだ直線方向と一致した向きにあるとき、間仕切り壁本体60の天井側ガイドレール80と床側ガイドレール130にガイドピン11と21、12と22、13と23のピン部材32と52の内、上下1対または2対が係合した状態で、左右方向に直線移動可能となっている(図28乃至図30のA2乃至A5参照)。
また、間仕切り壁本体60の長手方向がガイドピン14と15を結んだ直線方向と一致した向きにあるとき、間仕切り壁本体60の天井側ガイドレール80と床側ガイドレール130にガイドピン14と24、15と25のピン部材32と52の内、上下1対または上下2対が係合した状態で、前後方向に直線移動可能となっている(図35(b)のA9参照)。
また、間仕切り壁本体60の長手方向がガイドピン13と16を結んだ直線方向と一致した向きにあるとき、間仕切り壁本体60の天井側ガイドレール80と床側ガイドレール130にガイドピン13と23、16と26のピン部材32と52の内、上下1対または上下2対が係合した状態で、斜め前後方向に直線移動可能となっている(図32のA7参照)。
また、間仕切り壁本体60の長手方向がガイドピン14と16を結んだ直線方向と一致した向きにあるとき、間仕切り壁本体60の天井側ガイドレール80と床側ガイドレール130にガイドピン14とガイドピン24、16と26のピン部材32と52の内、上下1対または上下2対が係合した状態で、ほぼ前後方向に直線移動可能となっている(図34(b)のA8参照)。
次に上記した実施例の作用を図19乃至図36を参照して説明する。
予め、図1に示す如く間仕切り壁本体60が正面パネル62を前向きにして大空間3の前側端縁の左側壁9寄りに有り、長手方向がガイドピン11乃至14の成す直線方向を向いており、天井側ガイドレール80の長手方向の中央の水平部85、86の下面90、91に、ガイドピン11のピン部材32の蓋35の上面36の係合部38が当接して係合し、床側ガイドレール130の長手方向の中央の水平部135、136の上面140、141にガイドピン21のピン部材52の蓋55の下面56の係合部58が当接して係合し、間仕切り壁本体60が立設姿勢にあるものとする(図19(a)参照)。
この際、隣接する天井側のガイドピン12のピン部材32はスペーサ110の真上の位置で圧縮コイルバネ45により天井側第1の位置に上方復帰しており、蓋35が天井面6Aに当接している。他のガイドピン13乃至16も同様に上方復帰しており、目立たなくなっている。また、床側のガイドピン22のピン部材52はキャスター150の真下に来て床側第1の位置に下方復帰しており、蓋55が床面17Aに当接している。他の床側のガイドピン23乃至26も下方に復帰し、蓋55が床面17Aに当接しており、目立たなくなっている。
間仕切り壁本体60が長手方向をガイドピン11乃至14の成す直線方向に向け、大空間3の前側端縁の左寄りに有るとき、天井側ガイドレール80と床側ガイドレール130の長手方向の中央だけに上下1対のガイドピン11のピン部材32とガイドピン21のピン部材52が係合しており、右隣りのガイドピン12のピン部材32はスペーサ110の上方に復帰しており(図19(a)、図21(a)、図22(a)、図23(a)参照)、ガイドピン22のピン部材52はキャスター150の下に位置しており、間仕切り壁本体60の右端部は右方向と前後方向に移動可能であり、左端部は前後方向に移動可能である(図19(a)、図25(a)、図26(a)、図27(a)参照)。
(1)水平面内での回転移動
間仕切り壁本体60の長手方向の中央に方向変換点である上下一対の天井側のガイドピン11と床側のガイドピン21が来ているとき、間仕切り壁本体60はガイドピン11、21を軸にして水平面内で回転自在である。
ユーザが間仕切り壁本体60の向きを前後方向に変えたい場合、例えば、正面パネル62の左側を後方へ押すと、間仕切り壁本体60はキャスター150、150によりガイドピン11のピン部材32とガイドピン21のピン部材52を軸として、平面視で時計回りに円滑に回転する(図2の矢印B1、図19(b)の矢印B1、図20(b)の矢印B2参照)。従って、間仕切り壁本体60の長手方向を立設姿勢のまま前後方向に向け、左側を前後に通過可能としたり(図20(a)参照)、180度回転させて表裏反対向きとすることもできる。
(2)左右方向への直線移動
これと異なり、間仕切り壁本体60が正面パネル62を手前向きにして大空間3の前側端縁の左寄りに有り、長手方向がガイドピン11乃至14の成す直線方向を向いた状態から右寄りの状態に変えたい場合、取っ手67に指を掛け、右方へ引く。間仕切り壁本体60はキャスター150、150により円滑に右方へ移動する。
最初、第2の天井側引き出し部99のネオジム磁石101がガイドピン12のピン部材32の蓋35が直下に来たところで、ネオジム磁石37及び蓋35との間に働く磁力で蓋35が圧縮コイルバネ45の上方付勢力にに抗して引き下げられて上面106に磁着し(図21(b)、図22(b)、図23(b)、図28(a)参照)、傾斜面に沿って下降し(図21(c)、図22(c)、図23(c)参照)、更に隣接するネオジム磁石102の上面104に磁着し、ピン部材32が天井側第2の位置以下に引き下げられる。その状態で天井側ガイドレール80の出入り口93が接近する(図21(d)、図22(d)、図23(d)参照)。そして、蓋35の周縁部がガイドレール部材81、82の水平部85、86の内、切除部96、97の有る右端部の下側に入り、蓋35がネオジム磁石102から外れたあと、上面36の係合部38が水平部85、86の下面90、91に長手方向へ摺動自在に係合する(図21(e)、図22(e)、図23(e)、図28(b)参照)。このとき、ピン部材32は天井側第2の位置に来る。圧縮コイルバネ45が蓋35を含むピン部材32を上方へ付勢しているので、その後、ピン部材32と天井側ガイドレール80の係合状態が保持されたまま間仕切り壁本体60が右方へ移動する。ガイドピン11のピン部材32は、天井側ガイドレール80との係合状態を保持したまま間仕切り壁本体60が右方へ移動する。
若しネオジム磁石101、102の上面106、104に磁着したガイドピン12のピン部材32が前後方向に片寄っていても(図24(a)参照)、ガイドレール支持部材70の斜行内壁部75Aまたは75Bに蓋35の外周が当接して中心寄りに押されたり(図24(b)、(c)参照)、可動ケース33の外周が切除部96または97に当接して中心寄りに押されたりして(図24(d)、(e)参照)、可動ケース33の外周がガイドレール部材81、82の水平部85、86の隙間に正しく入るように誘導される。
天井側と平行して、第2の床側引き出し部149のネオジム磁石151がガイドピン22のピン部材52の蓋55の直上に来たところでピン部材52の蓋55が重力に抗して引き上げられて下面156に磁着し(図25(b)、図26(b)、図27(b)、図28(a)参照)、傾斜面に沿って上昇し(図25(c)、図26(c)、図27(c)参照)、更に隣接するネオジム磁石152の下面154に磁着し、ピン部材52が床側第2の位置以上に引き上げられる。その状態で床側ガイドレール130の出入り口143が接近する(図25(d)、図26(d)、図27(d)参照)。そして、蓋55の周縁部がガイドレール部材131、132の水平部135、136の内、切除部146、147の有る右端部の上側に入り、蓋55がネオジム磁石152から外れたあと、下面56の係合部58が水平部135、136の上面140、141に長手方向に摺動自在に係合する(図25(e)、図26(e)、図27(e)、図28(b)参照)。重力が蓋55を含むピン部材52を下方へ付勢しているので、ピン部材52と床側ガイドレール130の係合状態が保持されたまま間仕切り壁本体60が右方へ移動する。床側のガイドピン21のピン部材52は、床側ガイドレール130との係合状態を持したまま間仕切り壁本体60が右方へ移動する。
若しネオジム磁石151、152の下面156、154に磁着したガイドピン22のピン部材52が前後方向に片寄っていても、ガイドレール支持部材120の斜行内壁部125Aまたは125Bに蓋55の外周が当接して中心寄りに押されたり、可動ケース53の外周が切除部146または147に当接して中心寄りに押されたりして、可動ケース53の外周がガイドレール部材131、132の水平部135、136の隙間に正しく入るように誘導される。
このようにして、ガイドピン12のピン部材32とガイドピン22のピン部材52が天井側ガイドレール80と床側ガイドレール130に係合すると、間仕切り壁本体60は長手方向の2箇所が上下1対づつのピン部材32、52で案内されるので、自立姿勢を保ちながら安定した直線移動を行なう(図29(a)、図30(a)参照)。
その後、ガイドピン12とガイドピン22が間仕切り壁本体60の長手方向の真ん中に近づくと、左側のガイドピン11とガイドピン21が天井側ガイドレール80と床側ガイドレール130の出入り口92、142に来てピン部材32の蓋35の下面46がネオジム磁石102の上面104に磁着し、ピン部材52の蓋55の上面59がネオジム磁石152の下面154に磁着する。続いて、ピン部材32の蓋35の下面46がネオジム磁石101の上面106に磁着し傾斜面に沿って上方へ移動し、上面106から外れたところで圧縮コイルバネ45により上方へ付勢されてピン部材32が天井側第1の位置に復帰し、蓋35の上面36が天井面6Aに当接する。また、ピン部材52の蓋55の上面59がネオジム磁石151の下面156に磁着し傾斜面に沿って下方へ移動し、下面156から外れたところで自重で落下し床側第1の位置に復帰し、蓋55の下面56が床面17Aに当接する(図29(b)参照)。
続いて、間仕切り壁本体60の進行方向前方にあったガイドピン13のピン部材32の真下にスペーサ100が来て、ガイドピン23のピン部材52の真上にキャスタ−150が来た後、前述と同様にしてガイドピン13のピン部材32の蓋35が磁力で天井面6Aから引き下げられて、天井側ガイドレール80に係合し、ガイドピン23のピン部材52の蓋55が磁力で引き上げられて、床側ガイドレール130に係合する。以下、同様の動作を繰り返しながら間仕切り壁本体60が立設姿勢を保ちながら右方へ移動していき、最終的に大空間3の前端縁の一番右寄りの場所へ移動できる(図30(b)参照)。このとき、天井側のガイドピン12、14のピン部材32の真下にスペーサ100、100、床側のガイドピン22、24の真上にキャスター150、150が来る。また間仕切り壁本体60の長手方向の真ん中で天井側のガイドピン13のピン部材32が天井側ガイドレール80に係合し、床側のガイドピン23のピン部材52が床側ガイドレール130に係合した状態となる(図30(b)参照)。
元の左寄りの状態に戻したい場合、間仕切り壁本体60の左側の取っ手66を掴み、左方向へ引けば前述と同様にして、立設姿勢を保ったまま左方向へ安定かつ円滑に直線移動できる。
(3)大空間と小空間の間への移動
間仕切り壁本体60の長手方向の中央に方向変換点である上下一対の天井側のガイドピン13と床側のガイドピン23が来ているとき、間仕切り壁本体60はガイドピン13と23を軸にして水平面内で回転自在である。また、天井側のガイドピン11乃至14、床側のガイドピン21乃至24が成す第1のガイドピン系列に係合した状態から、天井側のガイドピン13と16、床側のガイドピン23と26が成す第2のガイドピン系列に係合した状態へ移行可能である。
図30(b)の状態から間仕切り壁本体60を小空間4の左端縁へ移動したい場合、間仕切り壁本体60を水平面内で回転させて右端を天井側のガイドピン16と床側のガイドピン26に向けたあと(図31(a)、(b)のB3参照)、取っ手67を引いてガイドピン16とガイドピン26に向けて直線移動させる。そして、前述と同様にしてガイドピン16のピン部材32とガイドピン26のピン部材52を天井側ガイドレール80と床側ガイドレール130に係合状態とさせたのち(図32(a)のA7参照)、直線移動を続けてガイドピン13のピン部材32とガイドピン23のピン部材52の係合を外し、間仕切り壁本体60の長手方向の真ん中にガイドピン16とガイドピン26が来るようにする(図32(b)参照)。そして、間仕切り壁本体60を水平面内で回転させ、長手方向を小空間4の左端縁の前後方向と一致させる(図32(b)のB4、33(a)、(b)のB5参照)。間仕切り壁本体60は上下一対のガイドピン16とガイドピン26により立設姿勢を保つ。
(4)間仕切り壁本体の収納
間仕切り壁本体60の長手方向の中央に方向変換点である上下一対の天井側のガイドピン16と床側のガイドピン26が来ているとき、間仕切り壁本体60はガイドピン16と26を軸にして水平面内で回転自在であり、天井側のガイドピン16と13、床側のガイドピン26と23が成す第1のガイドピン系列に係合した状態と、天井側のガイドピン16と14、床側のガイドピン26と24が成す第2のガイドピン系列に係合した状態の間で移行可能である。
また、間仕切り壁本体60の長手方向の中央に方向変換点である上下一対の天井側のガイドピン14と床側のガイドピン24が来ているとき、間仕切り壁本体60はガイドピン14と24を軸にして水平面内で回転自在であり、天井側のガイドピン14と15、床側のガイドピン24と25が成す第1のガイドピン系列に係合した状態と、天井側のガイドピン14と16、床側のガイドピン24と26が成す第2のガイドピン系列に係合した状態との間で移行可能である。
図33の状態から間仕切り壁本体60を大空間2の右隅に収納したい場合、間仕切り壁本体60を水平面内で回転させて側面パネル64の側を天井側のガイドピン14と床側のガイドピン24に向けたあと(図34(a)のB6参照)、取っ手66を引いてガイドピン14とガイドピン24に向けて直線移動させる。そして、前述と同様にしてガイドピン14のピン部材32とガイドピン24のピン部材52を天井側ガイドレール80と床側ガイドレール130に係合状態とさせたのち(図34(b)のA8参照)、直線移動を続けてガイドピン16のピン部材32とガイドピン26のピン部材52の係合を外す(図35(a)参照)。更に、間仕切り壁本体60を水平面内で回転させて側面パネル62の側をガイドピン15とガイドピン25に向け(図35(a)のB7参照)、間仕切り壁本体60の側面パネル64の側を後方へ移動し、ガイドピン15のピン部材32とガイドピン25のピン部材52を天井側ガイドレール80と床側ガイドレール130に係合状態させながら、一番奥まで移動させる。そして、長手方向を大空間2の右端縁の前後方向と一致させる(図35(b)のA9、図36(a)、(b)参照)。間仕切り壁本体60は上下一対のガイドピン15とガイドピン25により立設姿勢を保つ。
この実施例によれば、天井6と床17に上下に対向する一対のガイドピン11と21、12と22、・・、14と24を平面的に見て等間隔Mで直線的に配設し、天井6と床17の間に装備した長方形状で間仕切り壁本体60の天井側端部と床側端部に設けたM以上の長さの天井側ガイドレール80と床側ガイドレール130に、上下一対または隣接する二対のガイドピンのピン部材32と52が長手方向に摺動自在に係合することにより、立設姿勢を保持させることができる。間仕切り壁本体60の床側の左右端部にはキャスター150、150が付設されており、上下一対のガイドピン32、52での係合時は水平面内での円滑な回転または水平方向への円滑な直線移動が可能であり、隣接する上下二対のガイドピン32、52での係合時は水平方向への円滑な直線移動が可能である。
間仕切り壁本体60から離れた位置にある天井側のガイドピンのピン部材32は内蔵の圧縮コイルバネ45によりピン部材32が上方の天井側第1の位置に復帰して蓋35が天井面6Aに当接し、床側のガイドピンのピン部材52は自重により下方の床側第2の位置に復帰して蓋55が床面17Aに当接し、目立たない。
間仕切り壁本体60の天井側端部の左右端部にはネオジム磁石101と102から成る第1、第2の天井側引き出し部98、99、床側端部の左右端部にはネオジム磁石151と152から成る第1、第2の床側引き出し部148、149が設けてあり、天井側のガイドピンのピン部材32は直線移動中の可動間仕切り壁本体60が接近して来ると、内蔵のネオジム磁石37及び蓋に働く磁力で圧縮コイルバネ45の上方付勢力に抗して下方に吸引されてネオジム磁石101と102の上面に磁着し、ピン部材32が天井側第2の位置以下に引き下げられながら天井側ガイドレール80の出入り口92または93に誘導されて係合部38がガイドレール部材81、82に係合する。床側のガイドピンのピン部材52は間仕切り壁本体60が接近してくると、内蔵のネオジム磁石57及び蓋55に働く磁力でピン部材32の自重に抗して上方に吸引されてネオジム磁石151と152の下面に磁着し、ピン部材52が床側第2の位置以上に引き上げられながら床側ガイドレール130の出入り口142または143に誘導されて係合部58がガイドレール部材131、132に係合する。
反対に、天井側ガイドレール80と係合状態にある天井側のガイドピンのピン部材32は直線移動中の間仕切り壁本体60の端部が接近して天井側ガイドレール80の出入り口92または93に来るとネオジム磁石102、101の順に磁着し、出入り口92または93から円滑に脱出しながら傾斜面に沿って上方へ移動し、ネオジム磁石101から外れたところで、圧縮コイルバネ45により上方の天井側第1の位置へ復帰し、蓋35が天井面6Aに当接する。床側ガイドレール130と係合状態にある床側のガイドピンのピン部材52は直線移動中の間仕切り壁本体60の端部が接近して床側ガイドレール130の出入り口142または143に来るとネオジム磁石152、151の順に磁着し、出入り口142または143から円滑に脱出しながら傾斜面に沿って下方へ移動し、ネオジム磁石151から外れたところで、自重により床側第1の位置に復帰し、蓋55が床面17Aに当接する。
このようにして、間仕切り壁本体60は立設姿勢を保ちながら水平方向へ円滑に直線移動できる。
若しネオジム磁石101、102に磁着した天井側のガイドピンのピン部材32が前後方向に片寄っていても、ガイドレール支持部材70の斜行内壁部73Aまたは73B(75Aまたは75B)に蓋35の外周が当接して中心寄りに押されたり、可動ケース33の外周が切除部94または95(96または97)に当接して中心寄りに押されたりして(図25(d)、(e)参照)、可動ケース33の外周がガイドレール部材81、82の水平部85、86の隙間に正しく入るように誘導される。
同様に、若しネオジム磁石151、152に磁着したガイドピン22のピン部材52が前後方向に片寄っていても、ガイドレール支持部材120の斜行内壁部123Aまたは123B(125Aまたは125B)に蓋55の外周が当接して中心寄りに押されたり、可動ケース53の外周が切除部144または145(146または147)に当接して中心寄りに押されたりして、可動ケース53の外周がガイドレール部材131、132の水平部135、136の隙間に正しく入るように誘導される。
また、天井7の左端部の前後方向の中央に上下一対のガイドピン16、26を配設し、間仕切り壁本体60の上下の天井側ガイドレール80、床側ガイドレール130の長さを1.41×M以上としたので、間仕切り壁本体60をガイドピン13、23から16、26へ架け替えることで、天井7の左端部の前後方向向きに間仕切り壁本体60を移動することもできる。
また、天井6の右端部の前後方向の中央に上下一対のガイドピン15、25を配設したので、間仕切り壁本体60をガイドピン14、24と15、25の位置へ架け替えることで、大空間3の右端部に移動して収納させることもできる。
なお、上記した実施例では、天井側の各ガイドピンのピン部材は圧縮コイルバネにより上方付勢されるようにしたが、引っ張りコイルバネにより上方付勢されるようにしても良い。例えば図37乃至図39のガイドピン17に示す如く、バネ座部材を省略し、外ケース30Aの上端の底板41Aと、ピン部材32Aを構成する可動ケース33Aの下端に装着された蓋35の上面36に装着されたネオジム磁石37に両側が固着された引っ張りコイルバネ45Aを介装する。通常は、引っ張りコイルバネ45Aがピン部材32Aを上方に付勢し、蓋35の上面36が天井面6Aに当接して目立たない(図38、図40(a)参照)。可動間仕切り壁本体60のネオジム磁石101、102が接近すると、ネオジム磁石37及び蓋35との間に働く磁力でピン部材32Aが引っ張りコイルバネ45Aに抗して下方に吸引されて引き下げられ(図40(b)乃至(d)参照)、係合部38が天井側ガイドレール80に係合する(図40(e)参照)。
また、上記した実施例では天井側のガイドピンを上下可動タイプとし、間仕切り壁本体の長手方向の端部に設けたネオジム磁石により下方へ引き下げて、天井側ガイドレールと係合させるようにしたが、天井側のガイドピンを固定タイプとし、単に、間仕切り壁本体の上面の長手方向に延設した天井側ガイドレール部材の係合溝部に長手方向に摺動自在に係合させるようにしても良い。
具体的には、図1の各天井側のガイドピン11、12、・・を図41に示す如く、同じ位置に設置した中空円筒状のガイドピン11B、12B、・・に置き換える。
各ガイドピン11B、12B、・・は外径がSであり、上半分が天井6(7)に埋設されており、天井面6A(7A)から下方へTだけ突設している。
一方、図42に示す如く間仕切り壁本体60Bの上端部は、枠体61の上面68の長手方向に方形枠状のガイドレール部材170が装着されている。ガイドレール部材170には長手方向の両端部を除いて、前後方向の中央を通り、長手方向に延設された幅がSより少し大きく、上向きに開口した長穴状の係合溝部171が穿設されている。ガイドレール部材170の上面172と天井面6A、7Aとの間隔P’はTより小さく形成されており(図43(a)参照)、係合溝部171の中にガイドピン11B、12B、・・の下部が係合可能になっている。
係合溝部171は、間仕切り壁本体60Bの長手方向に見た場合、図13の天井側ガイドレール80と同じ位置に設けられている。係合溝部171の長手方向の両端部は平面的に見て長手方向の外側に向かって徐々に幅が広くなるように斜めに切除した切除部173、174となっている。ガイドレール部材170の長手方向の両端部は、一段低く形成されてガイドピン11B、12B、・・と干渉しない非干渉部175となっている。非干渉部175と天井面6A、7Aとの間隔UはTより少し大きい(図43(b)参照)。正面パネル62B、背面パネル63Bの上端縁の長手方向両端部は非干渉部175に合わせて段差状に切除されている。
間仕切り壁本体60Bの下端部は第1実施例の図16と同一に構成されている。
次に、図41、図42の変形例の作用を図41、図43、図44を参照して説明する。
予め、図41(a)に示す如く、間仕切り壁本体60Bが大空間3の前側端縁の左寄りに有り、長手方向が天井側のガイドピン11B、12B、・・の成す直線方向を向いており、係合溝部171の長手方向の中央に、ガイドピン11Bが長手方向に摺動自在に係合し、床側ガイドレール130の長手方向中央に床側のガイドピン21が長手方向に摺動自在に係合し、間仕切り壁本体60Bが立設姿勢にあるものとする。
この際、隣接するガイドピン12Bは非干渉部175の真上に位置している。一方、床側の隣接するガイドピン22はキャスター150の真下に位置している。床側の他のガイドピン23、24・・も下方に復帰しており、目立たなくなっている。
図41(a)の間仕切り壁本体60Bは回転移動と直線移動が可能である。
従って、ユーザが例えば正面パネル62Bの左側を後方へ押すと、間仕切り壁本体60Bはキャスター150、150によりガイドピン11Bとガイドピン21を軸として、平面視で時計回りに円滑に回転する。従って、間仕切り壁本体60Bの長手方向を立設姿勢のまま前後方向に向け、左側を前後に通過可能としたり(図41(b)参照)、180度回転させて表裏反対向きとすることもできる。
これと異なり、図41(a)の間仕切り壁本体60Bを右寄りの状態に変えたい場合、取っ手67に指を掛け、右方へ引くと、間仕切り壁本体60Bはキャスター150、150により円滑に右方へ移動する。
最初、天井側のガイドピン12Bの真下を非干渉部175が通過し、係合溝部171の出入り口176が接近する。そして、ガイドピン12Bの下部が係合溝部171に長手方向に摺動自在に嵌合する。ガイドピン11Bは係合溝部171との係合状態が保持したまま間仕切り壁本体60Bが右方へ移動する(図44(a)参照)。
若し、非干渉部175の上に有るガイドピン12Bが前後方向に片寄っていても、切除部173または174に外周が当接して中心寄りに押されて係合溝部171に正しく入るように誘導される。
天井側と平行して、床側のガイドピン22は第2の床側引き出し部149のネオジム磁石151、152により引き上げられて、床側ガイドレール130に出入り口143から長手方向に摺動自在に係合する。ガイドピン22は自重で下方へ付勢しているので、床側ガイドレール130との係合状態が保持されたまま間仕切り壁本体60Bが右方へ移動する。ガイドピン21は、床側ガイドレール130との係合状態を保持したまま間仕切り壁本体60Bが右方へ移動する(図44(a)参照)。
若しネオジム磁石151、152の下面156、154に磁着したガイドピン22のピン部材52が前後方向に片寄っていても、ガイドレール支持部材120の斜行内壁部125Aまたは125Bに蓋55の外周が当接して中心寄りに押されたり、可動ケース53の外周が切除部146または147に当接して中心寄りに押されたりして、可動ケース53の外周がガイドレール部材131、132の水平部135、136の隙間に正しく入るように誘導される。
このようにして、ガイドピン12Bとガイドピン22が天井側の係合溝部171に係合するとともに床側ガイドレール130に係合すると、間仕切り壁本体60Bは長手方向の2箇所が上下1対づつのガイドピン11Bとガイドピン21、12Bと22で案内されるので、自立姿勢を保ちながら安定した直線移動を行なう(図44(a))。
その後、ガイドピン12Bが間仕切り壁本体60Bの長手方向の真ん中に近づくと、左側のガイドピン11Bは係合溝部171の出入り口176から出て非干渉部175を通過する。平行して、床側のガイドピン21が床側ガイドレール130の出入り口142から出て第1の床側引き出し部148のネオジム磁石152、151の下面154、156に磁着しながら下降したあと自重により床面17Aに当接する。続いて、間仕切り壁本体60Bの進行方向前方にあったガイドピン13Bの真下に非干渉部175が来て、ガイドピン23の真上にキャスタ−150が来た後(図44(b)参照)、前述と同様にガイドピン13Bが非干渉部175を通過して係合溝部171に嵌合し、ガイドピン23が磁力で引き上げられて、床側ガイドレール130に係合する。以下、同様の動作を繰り返しながら間仕切り壁本体60Bが立設姿勢を保ちながら右方へ移動していき、最終的に大空間3の前端縁の一番右寄りの場所へ移動できる。
次に、図45乃至図58を参照して本発明の第2実施例を説明する。図45は可動間仕切り壁の使用状態を示す一部省略した正面図であり、図1の大空間3の前端縁の一部に相当する。図46は図45中の天井側のガイドピンの外観斜視図、図47は天井側のガイドピンの断面図、図48は天井側のガイドピンの組み立て図、図49は天井側のガイドピンの作用説明図である。図50は図45中の床側のガイドピンの外観斜視図、図51は床側のガイドピンの断面図、図52は床側のガイドピンの組み立て図、図53は床側のガイドピンの作用説明図、図54は図45中の間仕切り壁本体の平面図、図55は間仕切り壁本体の底面図、図56は間仕切り壁本体の右端部の一部省略及び破断した斜視図、図57は間仕切り壁本体の右上端部に備えられた第2の引き出し部周りの組み立て図、図58は間仕切り壁本体の右下端部の組み立て図である。なお、第1実施例と同一の構成部分には同一の符号が付してある。
上記した第1実施例では、間仕切り壁本体の上下端部の長手方向に設けた天井側ガイドレールと床側ガイドレールの両端の出入り口の外側に磁石を装備し、天井側と床側のガイドピンを磁力で引き出し、係合させるようにしたが、第2実施例では、天井側ガイドレールの長手方向の両端に誘導ガイドレールを連接し、誘導ガイドレールの一端を天井側ガイドレールの一端に軸支して長手方向の外側へ延設した他端側を上下回動自在とし、誘導ガイドレールの回動端を上方に回動させた状態で天井側のガイドピンと係合させ、係合状態を保持したまま天井側ガイドレールの出入り口に誘導するようにしたものである。なお、第2実施例では、床側のガイドピンは通常は、床面から上方へ突出しており、間仕切り壁本体の床側には誘導ガイドレールは無い。
図45において、図1と同じ大空間3の天井6の一番手前側端縁の左右方向に距離Mずつ離して直線的に複数の天井側のガイドピン11C、12C、・・が配設されている。ガイドピン11C、12C、・・は、天井6に対し図1のガイドピン11、12、・・と同じ位置である。また、各ガイドピン11C、12C、・・の直下の床17にはガイドピン21C、22C、・・が配設されている。床側のガイドピン21C、22C、・・は、床17に対し図1のガイドピン21、22、・・と同じ位置である。
天井側のガイドピン11Cは、図46の外観図、図47の断面図、図48の組み立て図に示す如く構成されている。すなわち、外側に下向きに開口した有底円筒状の外ケース30を有しており、この外ケース30が天井6に埋設されて固定されている。外ケース30の下端の開口端31は天井面6Aと面一となっている。外ケース30の内側には中空で略円柱状のピン部材32Cが上下動自在に遊嵌されている。ピン部材32Cは下向きに開口した有底円筒状の可動ケース33C、可動ケース33Cの下端の開口端34に芯を合わせて固着された円盤状の蓋35からなる。可動ケース33Cの高さは外ケース30の内部の高さより大きく形成されている。可動ケース33Cの外径は外ケース30の内径より少しだけ小さく形成されている。蓋35の外径は外ケース30の外径より大きく形成されている。蓋35の内、外ケース30の外側の円環部分が後述する天井側ガイドレール、誘導ガイドレールと係合する係合部38を成す。
可動ケース33Cの上端の底板39の中央には透孔40が穿設されており、外ケース30の上端の底板41の中央の孔42に上端部が植設された支持棒43Cが、透孔40に遊挿されたのち可動ケース33Cの中を下方へ延設されており、下端に円盤状のバネ座部材44が固着されている。バネ座部材44は外ケース30の開口端31より下方に位置している。バネ座部材44と可動ケース33Cの底板39の間に圧縮コイルバネ45が介装されており、可動ケース33Cが常時、上方へ付勢されている。
可動ケース33Cに圧縮コイルバネ45以外の外力が働いていないとき、可動ケース33Cは上方へ移動して底板39が外ケース30の底板41に当接した復帰状態となる(図47参照)。このとき、ピン部材32Cは天井側第1の位置に来て蓋35の上面36と天井面6Aの間に間隔Vの隙間が空くように構成されている。可動ケース33Cに圧縮コイルバネ45に抗して下向きの外力が加わると、可動ケース33Cが下方に引き下げられる(図49参照)。但し、可動ケース33Cの内部にバネ座部材44があるので、可動ケース33Cが外ケース30から抜け落ちることはない。
他の天井側のガイドピン12C、・・もガイドピン11Cと全く同様に構成されている。
床側のガイドピン21Cは、図50の外観図、図51の断面図、図52の組み立て図に示す如く構成されており、外側に上向きに開口した有底円筒状の外ケース50Cを有しており、この外ケース50Cが床17に埋設されて固定されている。外ケース50Cの上端の開口端51は床面17Aと一致している。外ケース50Cの内側には中空筒状のピン部材52Cが上下動自在に遊嵌されている。ピン部材52Cは筒状の可動ケース53C、可動ケース53Cの上側の開口端54に固着された円盤状の蓋55、可動ケース53Cの外側面の内、上下方向の真ん中やや下に固着された突起180から成る。可動ケース53Cの高さは外ケース50Cの内部の高さより少しだけ小さく形成されている。可動ケース53Cの外径は外ケース50Cの内径より少しだけ小さく形成されている。蓋55の外径は外ケース50Cの外径より大きく形成されており、蓋55の内、外ケース50Cの外側の円環部分が後述する床側ガイドレールと係合する係合部58を成す。外ケース50Cの側面の上下方向の中央には長穴181が刻設されており、突起180が上下に摺動自在に嵌合して可動ケース53Cの移動範囲が制限されるようになっている。外ケース50Cの底板182と蓋55の下面56の間に圧縮コイルバネ183が介装されており、可動ケース53Cに圧縮コイルバネ183に抗して下向きの外力が加わると、可動ケース53Cが押し下げられてピン部材52Cは床寄りの第1の位置に下降し、蓋55の下面56が床面17Aに当接する(図53参照)。可動ケース53Cに外力が働いていないとき、可動ケース53Cは圧縮コイルバネ183により上方へ押し上げられて突起180が長穴181の上端に当接した復帰状態となる。このとき、ピン部材52Cは床側第2の位置に来て、蓋55の下面56と床面17Aの間に間隔Wの隙間が空くように構成されている。
床側の他のガイドピン22C、・・も21Cと全く同様に構成されている。
図45に戻って60Cは方形板状の間仕切り壁本体であり、ガイドピン11C、12C、・・とガイドピン21C、22C、・・により、天井6と床17の間で立設姿勢を保ちながら水平な左右方向への直線移動が案内されたり、上下に対向する一対のガイドピン11Cと21C、12Cと22C、・・により、鉛直軸の周りに回転移動可能である。間仕切り壁本体60Cは長手方向の横幅がLに形成されており、上下方向の縦幅が床17と天井6の間の高さより少しだけ小さく形成されている。間仕切り壁本体60Cの下端部の長手方向の左右両端部には床17に接するキャスター150、150が装着されており、間仕切り壁本体60Cが床17の上を円滑に移動可能になっている。
間仕切り壁本体60Cは、図45、図54乃至図58に示す如く、全体が方形で四マスの格子形に形成された枠体61、枠体61の正面側と背面側に装着された正面パネル62Cと背面パネル63C、枠体61の左側面と右側面に装着された側面パネル64Cと65Cを備えている。側面パネル64C、65Cの内、高さ方向の中央より少し下側の位置に側面パネル64C、65Cと枠体61を貫通して装着された取っ手66、67が設けられている。
枠体61の上面68には長手方向である左右方向に細長く延びた平面視が方形枠状のガイドレール支持部材70Cが装着されている。ガイドレール支持部材70Cは平面的に見た外形を成す四角形が枠体61の上面68の成す四角形と同形であり、枠体61の上面68に重ね合わせるようにして装着されている。ガイドレール支持部材70Cには左右端部を除く範囲で、対向する前側と後ろ側(間仕切り壁本体60Cの正面側と背面側)に、左右方向に延びた内壁部190Aと190Bが平行かつ間隔が狭く形成されている。ガイドレール支持部材70Cの左端部の内、間仕切り壁本体60Cの左端寄りは前後に対向する内壁部191A、191Bが並行かつ間隔が狭く形成されており、内壁部190A、191Aの間と190B、191Bの間は、前後に対向する内壁部192A、192Bが平行かつ間隔が広く形成されている。ガイドレール支持部材70Cの右端部の内、間仕切り壁本体60Cの右端寄りは前後に対向する内壁部193A、193Bが並行かつ間隔が狭く形成されており、内壁部190A、193Aの間と190B、193Bの間は、前後に対向する内壁部194A、194Bが平行かつ間隔が広く形成されている。内壁部190Aと190B、191Aと191B、193Aと193Bの間隔は同一であり、内壁部190A、191A、193Aは同一の垂直面内にあり、内壁部190B、191B、193Bは同一の垂直面内にある。内壁部192Aと192B、194Aと194Bの間隔は同一であり、内壁部192Aと194Aは同一の垂直面内にあり、内壁部192B、194Bは同一の垂直面内にある。
ガイドレール支持部材70Cの左右端部を除く上面195は天井面6A(7A)より間隔Xだけ下の位置となっている(図61(a)、図62(b)参照)。ガイドレール支持部材70Cの左右端部は上方へ復帰した状態にある天井側のガイドピン32Cの蓋35の下面46より少し下の位置に来るように一段低く形成されてガイドピン11C、12C、・・と干渉しない非干渉部196、197となっている。前面パネル62C、背面パネル63Cの上端の左右端部は非干渉部196、197に合わせて段状に形成されている。
ガイドレール支持部材70Cの内壁部190A、190Bの上端部には左右方向の全長にわたって、天井側ガイドレール80Cが天井面6Aと平行に装着されている。天井側ガイドレール80Cは断面が逆L字形の2本のガイドレール部材81C、82Cから成る。ガイドレール部材81C、82Cは内壁部190A、190Bに対向して同じ高さに平行に配置されている。ガイドレール部材81C、82Cの垂直部83C、84Cがガイドレール支持部材70Cの内壁部190A、190Bに固着されており、水平部85C、86Cが間隔Nの隙間を空けて対向配置されている(図54、図62(e)参照)。水平部85C、86Cの上面87C、88Cはガイドレール支持部材70Cの上面195より少しだけ下の同一水平面内にある(図62(e)参照)。水平部85C、86Cの下面90C、91Cは上面87C、88Cより材料の厚み分だけ下の同一の水平面内にある。水平部85C、86Cの下面90C、91Cは天井側のガイドピン11C、12C、・・の内、ピン部材32Cの蓋35の係合部38に係合する係合受け部として機能する。垂直部83C、84Cの間隔をRとすると、可動ケース33Cの外径はNより少しだけ小さく、蓋35の外径はRより小さくNより大きく形成されている(図62(e)参照)。
ガイドレール支持部材70Cの内壁部191Aと191Bの間には、天井側のガイドピン11C、12C、・・のピン部材32Cを下方へ引き出し、天井側ガイドレール80Cの左端側の出入り口92Cに誘導して係合させるための第1の天井側引き出し部200が装備されており、内壁部194Aと194Bの間には、天井側のガイドピン11C、12C、・・のピン部材32Cを引き出し、天井側ガイドレール80Cの右端側の出入り口93Cに誘導して係合させるための第2の天井側引き出し部201が装備されている。第1、第2の天井側引き出し部200と201は左右対称に形成されている。
第2の天井側引き出し部201の内、202は左右方向に延びた誘導ガイドレールであり、前後方向の幅が天井側ガイドレール80Cと同一、かつ断面が略C字状に形成されており、左右方向に延びた平板状の底板203の前端縁と後端縁が逆L字状に立ち上げられており、前後に対向して平行に左右方向に延びた垂直部204と205、前後に対向して平行に左右方向に延びた水平部206と207が設けられている。垂直部204と205の間隔は天井側ガイドレール80Cの垂直部83C、84Cの間隔Rと同一である。水平部206と207の長手方向の内、天井側ガイドレール80C寄りの約半分の長さ部分は、天井側ガイドレール80Cの水平部85C、86Cの前後方向と同じく間隔Nで対向している(図60(a)参照)。残りの部分は間仕切り壁本体60Cの右端縁に向かって徐々に間隔が広くなるように斜めに切除されて切除部208、209が形成されている。誘導ガイドレール202の垂直部204、205の高さ(水平部206、207の後述する上面229、230から底板203の下面までの高さ)は、ガイドレール支持部材70Cの高さの1/3程度に形成されている。
誘導ガイドレール202は水平部206、207の左端がヒンジ軸210、211により天井側ガイドレール80Cの水平部85C、86Cの右端と連結されており、長手方向外側に延設された右端側が垂直面内で上下に回動自在となるように軸支されている。誘導ガイドレール202の右端部の前後側面の外側(垂直部204、205の外側)には一対の同形なガイドローラ212、213が装備されている。ガイドローラ212、213は底板203の下面側に回転自在に軸支されている。ガイドローラ212、213の直径はガイドレール支持部材70Cの高さと略同一か、少し小さく形成されており、上端は水平部206、207より少し上方に出ている。誘導ガイドレール202が水平状態のとき、ガイドローラ212、213の下端は枠体60の上面68より少し上に浮いている。
誘導ガイドレール202の右端部の下側と枠体61の上枠部220の間に、常時、誘導ガイドレール202の右端部を上方へ付勢する付勢手段221が装備されている。付勢手段221は上枠部220に上下に貫通して穿設された孔222に埋設された上向きに開口した有底筒状のバネ座部材223、誘導ガイドレール202の底板203の下面に下方に向けて植設されるとともにバネ座部材223の内部を通り、底板224の透孔225に遊挿されて下方へ延設された棒状の支持棒226、支持棒226の下端に固着されて支持棒226の上方への抜けを防止する円盤状のストッパ227、誘導ガイドレール202の底板203の下面とバネ座部材223の底板224の間の支持棒226に通された圧縮コイルバネ228により構成されている。
圧縮コイルバネ228により誘導ガイドレール202の右端側が常時、上方へ回動付勢されてガイドローラ212、213が天井面6Aに当接するようになっており、若し、天井面6Aに下に膨らんだ箇所があっても、圧縮コイルバネ228が縮んで誘導ガイドレール202の右端側が下がることで、円滑に移動可能となっている(サスペンション機能)。ガイドローラ212、213の上端が天井面6Aに当接しているとき、水平部206、207は右先端にかけて少し斜め上方向きとなるが、水平部206、207の上面229、230の右端は天井面6Aには当接せず、水平部206、207の係合受け部としての下面231、232の右端は上方復帰状態にあるガイドピン11C、12C、・・のピン部材32Cの蓋35の上面36より少しだけ高い位置に来る。一方、誘導ガイドレール202の底板203の上面233の右端はガイドピン11C、12C、・・の蓋35の下面46より少しだけ低い位置に来る(図61(a)、図62(b)参照)。
従って、間仕切り壁本体60Cが左側から右方へガイドピン12C、13C、・・に接近すると、誘導ガイドレール202の右端部の水平部206、207の下面231、232と底板203の上面の間にガイドピン12C、13C、・・の蓋35の周端部が入り、水平部206、207の係合受け部としての下面231、232に蓋35の上面36の係合部38が摺動自在に係合しながら下方へ押圧され、水平部206、207の長手方向が通過するに従い圧縮コイルバネ45に抗してピン部材32Cが下方へ引き下げられる(図61(b)乃至(d)、図62(b)乃至(d)参照)。ヒンジ軸210、211に来たところでピン部材32Cは天井側第2の位置まで降下し、その後、天井側ガイドレール80Cの出入り口93Cより水平部85C、86Cの下面90C、91Cに蓋35の係合部38が長手方向に摺動自在に係合する(図62(e)、図63(e)参照)。
圧縮コイルバネ45によりピン部材32Cが上方へ付勢されていることから、間仕切り壁本体60Cが右方へ移動している間も、蓋35と天井側ガイドレール80Cの係合状態は維持される。ここで各ガイドピン11C、12C、・・のピン部材32Cの上下方向の位置につき、ピン部材32Cに外力が働いておらず、圧縮コイルバネ45により可動ケース33Cの底板39が外ケース30の底板41に当接した位置を天井側第1の位置とし、ピン部材32Cに外力が加わって下方に下がり、蓋35の上面36の係合部38が天井側ガイドレール80Cの水平部85C、86Cの下面90C、91Cに係合した位置を天井側第2の位置とする。ピン部材32Cが外ケース30に対し移動可能な最大下限位置は、蓋35と水平部85C、86Cに係合状態となる位置より下方であり、ピン部材32Cは天井側第1の位置と天井側第2の位置の間で昇降自在である。
天井側のガイドピン12C、13C、・・のピン部材32Cと天井側ガイドレール80Cが係合した状態で、間仕切り壁本体60Cが左方へ移動するとき、天井側ガイドレール80Cの出入り口93Cから第2の天井側引き出し部201の誘導ガイドレール202の水平部206、207との係合に移行し、誘導ガイドレール202の傾斜に沿って蓋35が上昇案内される。誘導ガイドレール202の右先端から外れたところでピン部材32Cは圧縮コイルバネ45により元の天井面6A寄りの天井側第1の位置に上方復帰する。
第1の引き出し部200は第2の引き出し部201と左右対称な同形に形成されている。
従って、間仕切り壁本体60Cが右側から左側にあるガイドピン11C、12C、・・に接近すると、第1の天井側引き出し部200の誘導ガイドレール202の左端部の水平部206、207と底板203の間にガイドピン11C、12C、・・の蓋35の周端部が入り、水平部206、207の係合受け部としての下面231、232に蓋35の上面36の係合部38が摺動自在に係合しながら下方へ押圧され、水平部206、207の長手方向が通過するに従い圧縮コイルバネ45に抗してピン部材32Cが下方へ引き下げられる(図61(b)乃至(d)、図62(b)乃至(d)参照)。ヒンジ軸210、211に来たところでピン部材32Cは天井側第2の位置まで降下し、その後、天井側ガイドレール80Cの出入り口92Cより水平部85C、86Cの下面90C、91Cに蓋35の係合部38が長手方向に摺動自在に係合する(図62(e)、図63(e)参照)。
圧縮コイルバネ45によりピン部材32Cが上方へ付勢されていることから、間仕切り壁本体60Cが左方へ移動している間も、蓋35と天井側ガイドレール80Cの係合状態は維持される。
天井側のガイドピン11C、12C、・・のピン部材32Cと天井側ガイドレール80Cが係合した状態で、間仕切り壁本体60Cが右方へ移動するとき、天井側ガイドレール80Cの出入り口92Cから第1の天井側引き出し部200の誘導ガイドレール202の水平部206、207との係合に移行し、誘導ガイドレール202の傾斜に沿って蓋35が上昇案内される。誘導ガイドレール202の左先端から外れたところでピン部材32Cは圧縮コイルバネ45により元の天井面6A寄りの天井側第1の位置に上方復帰する。
枠体61の下面69には長手方向である左右方向に細長く延びた平面視が方形枠状のガイドレール支持部材120Cが装着されている。ガイドレール支持部材120Cは平面的に見た外形を成す四角形が枠体61の下面69の成す四角形と同形であり、下面69に重ね合わせるようにして装着されている。ガイドレール支持部材120Cには対向する前側と後ろ側(間仕切り壁本体60Cの正面側と背面側)に、左右方向に延びた内壁部240Aと240Bが平行かつ間隔がガイドレール支持部材70Cの内壁部190A、190Bと同一に形成されている。
ガイドレール支持部材120Cの下面241は床面17Aと平行かつ上方の床側第2の位置に復帰状態にある床側のガイドピン21C、22C、・・の蓋55の下面56より少し下の高さとなっている。ガイドレール支持部材120Cの左側端部と右側端部は一段高い非干渉部242、243であり、復帰状態にある床側のガイドピン21C、22C、・・の蓋55の上面59より少し上の高さとなっており、上方に復帰状態にある床側のガイドピン21C、22C、・・のピン部材52Cと干渉しない(図66(b)参照)。側面パネル64C、65Cの下端は非干渉部242、243に合わせて段状に形成されている。
ガイドレール支持部材120Cの内壁部240A、240Bの下端部には左右端部を除く長手方向に、床側ガイドレール130Cが床面17Aと平行に装着されている。床側ガイドレール130Cは断面がL字形の2本のガイドレール部材131C、132Cから成る。ガイドレール部材131C、132Cは内壁部240A、240Bの同じ高さに対向して平行に配置されている。床側ガイドレール130Cの垂直部133C、134Cがガイドレール支持部材120Cの内壁部240A、240Bに固着されており、水平部135C、136Cが間隔Nの隙間を空けて対向配置されている(図55、図67(d)参照)。水平部135C、136Cの下面137C、138Cとガイドレール支持部材120Cの下面241は全て床面17Aと平行かつ床面17Aより間隔Yだけ上の同一水平面内にある(図66(a)参照)。水平部135C、136Cの上面140C、141Cは下面137C、138Cより材料の厚み分だけ上の同一の水平面内にある。水平部135C、136Cの長手方向の左右端部には左右端縁である出入り口142C、143Cに向けて次第に間隔が広くなるように斜めに切除された切除部250と251、252と253が形成されている。水平部135C、136Cにはガイドピン21C、22C、・・の内、ピン部材52の可動ケース53Cが長手方向に摺動自在に係合可能である。垂直部133C、134Cの間隔はRであり、可動ケース53Cの外径はNより少しだけ小さく、蓋55の外径はNより大きくRより小さく形成されている(図67(d)参照)。
枠体61の下面69の内、ガイドレール支持部材120Cの左右端部の内壁部240Aと240Bの間には、第1実施例と同様に一対のキャスター150、150が装着されており、キャスター150、150が床面17Aの上を走行することで、間仕切り壁本体60Cが円滑に直線移動または回転移動可能になっている。
床側のガイドピン21C、22C、・・のピン部材52Cは通常は、圧縮コイルバネ183に付勢されて突起180がストッパ孔181の上端に当接した上方の床側第2の位置に復帰しており、蓋55が床面17Aより少し上方に出ているが、上をキャスター150、150が通過する際は、圧縮コイルバネ183に抗して押下されて一時的に床側第1の位置に下降し、蓋55が床面17Aに当接するので、走行の邪魔にならない。通過後は、ピン部材52Cは元の上方位置に復帰する。
天井側のガイドレール支持部材70C、天井側ガイドレール80C、第1、第2の天井側引き出し部200、201、床側のガイドレール支持部材120C、床側ガイドレール130Cは、間仕切り壁本体60Cの前後方向の真ん中を通り左右上下に広がった鉛直面に対し前後対称に形成されているとともに、間仕切り壁本体60Cの左右方向の真ん中を通り、前後上下に広がった鉛直面に対し左右対称に形成されている。
間仕切り壁本体60Cの下端部の左側のキャスター150はガイドレール支持部材70Cの内壁部191Aと191Bの間のスペース部260の直下に設けられており、右側のキャスター150は内壁部193Aと193Bの間のスペース部261の直下に設けられている。
正面パネル62C、背面パネル63C、側面パネル64C、65Cは上下方向の長さがガイドレール支持部材70Cの上端からガイドレール支持部材120Cの下端までと同じ長さに形成されており、上端縁がガイドレール支持部材70Cの上端と一致し、下端縁がガイドレール支持部材120Cの下端と一致するように枠体61及びガイドレール支持部材70C、120Cに装着されている。
間仕切り壁本体60Cの長手方向の長さLは天井側のガイドピン11C、12C、・・の間隔Mの2倍より少しだけ短く、間仕切り壁本体60Cの長手方向が左右方向(ガイドピン11C、12C、・・を結んだ直線方向)と一致した向きで、間仕切り壁本体60Cの長手方向の中央に上下一対のガイドピン11Cとガイドピン21C(または12Cと22C、・または13Cと23C、・・)が来たとき、隣接する一対のガイドピン12Cとガイドピン22C(または11C,21C及び13C,23C、または、12C,22C及び14C,24C)はスペース部261と右側のキャスター150の位置(または、スペース260部と左側のキャスター150の位置、及びスペース部261と右側のキャスター150の位置に来るようになっている。
従って、間仕切り壁本体60Cの長手方向の中央に位置している天井側ガイドピンのピン部材32Cが天井側ガイドレール80Cに係合し、床側ガイドピンのピン部材52Cが床側ガイドレール130Cに係合した状態にあれば、これらのピン部材32C、52Cを軸にして、間仕切り壁本体60Cを水平面内で回転移動可能である。
また、天井側ガイドレール80Cと床側ガイドレール130Cの長さはMより長く形成されており、間仕切り壁本体60Cの長手方向がガイドピン11C、12C・・を結んだ直線方向と一致した向きにあるとき、間仕切り壁本体60Cの天井側ガイドレール80Cと床側ガイドレール130Cにガイドピン11Cと21C、12Cと22C、・・のピン部材32Cと52Cの内、上下1対または2対が係合した状態で、左右方向に直線移動可能となっている。
次に上記した第2実施例の作用を図59乃至図70を参照して説明する。
予め、間仕切り壁本体60Cが図59の左寄り(図1の大空間3の前側端縁の左寄りに相当)に有り、長手方向がガイドピン11C、12C、・・の成す直線方向を向いており、長手方向の中央の天井側ガイドレール80Cの水平部85C、86Cの下面90C、91Cに、ガイドピン11Cのピン部材32Cの蓋35の上面36が当接して係合し、長手方向の中央の床側ガイドレール130Cの水平部135C、136Cにガイドピン21Cのピン部材52Cの可動ケース53Cが係合し、間仕切り壁本体60Cが立設姿勢にあるものとする。
この際、隣接するガイドピン12Cのピン部材32Cは天井側第2の引き出し部201より右側の非干渉部197のスペース部261の箇所で圧縮コイルバネ45により天井側第1の位置に上方復帰しており、蓋35が天井面6A近くに位置している(図60(a)、図61(a)、図62(a)参照)。天井側の他のガイドピン13C、・・も同様に上方復帰しており、目立たなくなっている。また、床側のガイドピン22Cのピン部材52Cは非干渉部243の箇所でキャスター150の真下で床側第1の位置に来ており、蓋55が床面17Aに当接している(図65(a)、図66(a)、図67(a)参照)。床側の他のガイドピン23C、・・は蓋55が圧縮コイルバネ183により床面17Aから上方に出た床側第2の位置に復帰している。従って、間仕切り壁本体60Cは上下一対のガイドピン11C、21Cを中心に水平面内で回転移動可能であり、また、左右方向に直線移動可能である。
(1)水平面内での回転移動
ユーザが間仕切り壁本体60Cの向きを前後方向に変えたい場合、例えば、正面パネル62Cの左側を押すと、間仕切り壁本体60Cはキャスター150、150により天井側のガイドピン11Cのピン部材32Cと床側のガイドピン21Cのピン部材52Cを軸として、平面視で時計回りに円滑に回転する(図59(b)参照)。従って、間仕切り壁本体60Cの長手方向を立設姿勢のまま前後方向に向け、左側を前後に通過可能としたり、180度回転させて表裏反対向きとすることもできる。
(2)左右方向への直線移動
これと異なり、図59(a)の間仕切り壁本体60Cを右方向へ移動したい場合、取っ手67に指を掛け、右方へ引く。間仕切り壁本体60Cはキャスター150、150と第1、第2の天井側引き出し部200、201のガイドローラ212、213により円滑に右方へ移動する。
最初、ガイドピン12Cに第2の天井側引き出し部201の先端部が来たところで、蓋35の周端部が誘導ガイドレール202の底板203と水平部206、207の間に入り、誘導ガイドレール202が右方へ移動するに従い、蓋35の周端部下面の係合部38が水平部206、207の下面231、232に係合したあと誘導ガイドレール202の傾斜に沿って摺動し、ピン部材32Cが下方の天井側第2の位置に引き出される(図60(b)乃至(d)、図61(b)乃至(d)、図62(b)乃至(d)、図69(a)参照)。
そして、ヒンジ軸210、211を通過したところで蓋35の係合部38は天井側ガイドレール80Cの右側の出入り口93Cから水平部85C、86Cの下面90C、91Cに係合する(図60(e)、図61(e)、図62(e)、図69(b)参照)。圧縮コイルバネ45が蓋35を上方へ付勢しているので、その後、ガイドピン12Cのピン部材32Cと天井側ガイドレール80Cの係合状態が保持されたまま間仕切り壁本体60Cが右方へ移動する。ガイドピン11Cのピン部材32Cも、天井側ガイドレール80Cとの係合状態が保持したまま間仕切り壁本体60Cが右方へ移動する。
若し、誘導ガイドレール202の先端が接近した際に、ピン部材32Cが前後方向に片寄っていても、可動ケース33Cの外周が水平部206または207の切除部208または209に当接して中心寄りに押されるので、可動ケース33Cが水平部206、207の間に正しく入るように誘導される(図63(a)乃至(d)参照)。
また、図61に示す天井面6Aと間仕切り壁本体60Cの上端との隙間Xが、図64のX’の如く広い場合でも、付勢手段221の圧縮コイルバネ228が誘導ガイドレール202の右端部を天井6へ押圧しているので、蓋35の周端部が誘導ガイドレール202の底板203と水平部206、207の間に正しく入ることができ(図64(a)、(b)参照)、誘導ガイドレール202が右方へ移動するに従い、蓋35の周端部下面の係合部38が水平部206、207の下面231、232に係合したあと誘導ガイドレール202の傾斜に沿って摺動し、ピン部材32Cが下方の天井側第2の位置に引き出される(図64(c)、(d)参照)。そして、天井側ガイドレール80Cの右側の出入り口93Cから水平部85C、86Cの下面90C、91Cに正しく係合する(図64(e)参照)。
一方、床側のガイドピン22Cのピン部材52Cはキャスター150が通過後、圧縮コイルバネ183により元の上方の床側第2の位置に復帰する(図65(b)、図66(b)、図67(b)参照)。その状態で床側ガイドレール130Cの右側の出入り口143Cが接近する。そして、蓋55の周端部がガイドレール部材131C、132Cの水平部135C、136Cの内、切除部252、253の有る右端部の上側に入り、ピン部材52Cが水平部135C、136Cに長手方向へ摺動自在に係合する(図65(c)、(d)、図66(c)、(d)、図67(c)、(d)参照)。この状態で間仕切り壁本体60Cが右方へ移動する。ガイドピン21Cのピン部材52Cも、床側ガイドレール130Cとの係合状態を維持したまま間仕切り壁本体60Cが右方へ移動する。
若し、図68(a)に示す如く床側ガイドレール130Cの先端が接近した際に、ピン部材52Cが前後方向に片寄っていても、可動ケース53Cの外周が水平部135Cの切除部252または水平部136Cの切除部253に当接して床側ガイドレール130Cの中心寄りに押されるので、可動ケース53Cが水平部135C、136Cの間に正しく入るように誘導される(図68(a)乃至(d)参照)。
このようにして、天井側のガイドピン12Cのピン部材32Cが天井側ガイドレール80Cに係合し、床側のガイドピン22Cのピン部材52Cが床側ガイドレール130Cに係合すると、間仕切り壁本体60Cは長手方向の2箇所が上下1対づつのピン部材32C、52Cで案内されるので、自立姿勢を保ちながら安定した直線移動を行なう(図69(b)参照)。
その後、ガイドピン12Cとガイドピン22Cが間仕切り壁本体60Cの長手方向の真ん中に近づくと、左側のガイドピン11Cが天井側ガイドレール80Cとの出入り口92Cに来る(図70(a)参照)。そして、ガイドピン11Cは蓋35の係合部38が第1の天井側引き出し部200の誘導ガイドレール202の水平部206、207の下面231,232に係合し、傾斜に従い上方へ誘導され、先端に来たところで外れる。ピン部材32Cは圧縮コイルバネ45により上方付勢されて天井面6Aより少しだけ出た天井側第1の位置に復帰状態となる(図70(b)参照)。間仕切り壁本体60Cの左端部は右方へ移動するが、非干渉部196が上方復帰したピン部材32Cより低いので衝突することはない。
これと平行して、床側のガイドピン21Cは床側ガイドレール130Cから外れたあと、キャスター150が上に来たところで押し下げられてピン部材52Cが床側第1の位置に降下し、蓋55が床面17Aに当接する(図70(b)参照)。そして、キャスター150の通過後、圧縮コイルバネ183により上方付勢されて元の床側第2の位置に復帰する。間仕切り壁本体60Cの左端部は右方へ移動するが、非干渉部242が蓋55より高いので衝突することはない。
続いて、間仕切り壁本体60Cの進行方向前方にあった天井側のガイドピン13Cのピン部材32Cの真下にスペース部261が来て、床側のガイドピン23Cのピン部材52Cの真上にキャスタ−150が来た後、前述と同様にしてガイドピン13Cのピン部材32Cが第2の天井側引き出し部201により引き下げられて、天井側ガイドレール80Cに係合し、ガイドピン23Cのピン部材52Cが床側ガイドレール180Cに嵌合する。以下、同様の動作を繰り返しながら間仕切り壁本体60Cが立設姿勢を保ちながら右方へ移動していくので、所望箇所に移動できる。
元の左寄りの状態に戻したい場合、左側の取っ手66を掴み、左方向へ引けば前述と同様にして、立設姿勢を保ったまま左方向へ安定かつ円滑に移動できる。
なお、説明は省略するが、第1実施例と同様にして、間仕切り壁本体60Cを図1の天井7の左端部の前後方向向きに移動したり、大空間3の右端部に移動して収納させることもできる。
この第2実施例によれば、天井6と床17に上下に対向する一対のガイドピン11Cと21C、12Cと22C、・・、14Cと24Cを平面視で間隔Mかつ直線的に配設し、天井6と床17の間に装備した長方形状の間仕切り壁本体60Cの天井側端部と床側端部に設けたM以上の長さの天井側ガイドレール80Cと床側ガイドレール180Cに、上下一対または隣接する二対のガイドピンのピン部材32Cと52Cが摺動自在に係合することにより、立設姿勢を保持させることができる。間仕切り壁本体60Cの床側の左右端部にはキャスター150、150が付設されており、上下一対のガイドピン32C、52Cでの係合した状態の時は水平面内での円滑な回転移動または水平方向への円滑な直線移動が可能であり、隣接する上下二対のガイドピン32C、52Cでの係合した状態の時は水平方向への円滑な直線移動が可能である。
間仕切り壁本体60Cから離れた位置にある天井側のガイドピンのピン部材32Cは内蔵の圧縮コイルバネ45によりピン部材32Cが上方の天井側第1の位置に復帰し、目立たない。
間仕切り壁本体60Cの天井側端部の左右端部には第1、第2の天井側引き出し部200、201が設けてあり、天井側のガイドピンのピン部材32Cは直線移動中の可動間仕切り壁本体60Cが接近して来ると、第1、第2の天井側引き出し部200または201により天井側第1の位置から天井側第2の位置に引き下げられながら天井側ガイドレール80Cの出入り口92Cまたは93Cに誘導されて、ガイドレール部材81C、82Cに係合する。床側のガイドピンのピン部材52Cは間仕切り壁本体60が接近してくると、キャスター150、150により一旦、床側第1の位置へ押し下げられたあと圧縮コイルバネ183により再び上方の床側第2の位置へ復帰し、床側ガイドレール180Cの出入り口142Cまたは143Cからガイドレール部材181C、182Cに係合する。
反対に、天井側ガイドレール80Cに係合状態にある天井側のガイドピンのピン部材32Cは直線移動中の間仕切り壁本体60Cの端部が接近して天井側ガイドレール80Cの出入り口92Cまたは93Cに来ると、第1、第2の天井側引き出し部200または201に誘導されながら上方へ移動し、第1、第2の天井側引き出し部200または201から外れたところで、圧縮コイルバネ45により上方付勢されて天井面6A寄りの天井側第1の位置に復帰する。床側ガイドレール130Cに係合状態にある床側のガイドピンのピン部材52は直線移動中の間仕切り壁本体60Cの端部が接近して床側ガイドレール180Cの出入り口142Cまたは143Cに来ると出入り口142Cまたは143Cから円滑に脱出し、キャスター150、150により一旦、下方の床側第1の位置へ押し込まれたあと、圧縮コイルバネ183により上方付勢されて床側第2の位置に復帰する。
このようにして、間仕切り壁本体60Cは立設姿勢を保ちながら水平方向へ円滑に直線移動できる。
若し間仕切り壁本体60Cが接近し、第1、第2の引き出し部200、201の先端に差し掛かったガイドピン11C、12C、・・のピン部材32Cが前後方向に片寄っていても、誘導ガイドレール202の水平部206または207の切除部208または209に可動ケース33Cの外周が当接して中心寄りに押されて、可動ケース33Cの外周がガイドレール部材81C、82Cの水平部85C、86Cの間に正しく入るように誘導される。
同様に、間仕切り壁本体60Cが接近し、床側ガイドレール180Cの出入り口142Cまたは143Cに差し掛かったガイドピン21C、22C、・・のピン部材52Cが前後方向に片寄っていても、可動ケース53Cの外周が切除部250または251(252または253)に当接して中心寄りに押されて、可動ケース53Cの外周がガイドレール部材131C、132Cの水平部135C、136Cの間に正しく入るように誘導される。
次に、図71乃至図76を参照して本発明の第3実施例を説明する。
図71は可動間仕切り壁の使用状態を示す一部省略した断面図であり、図1の大空間3の前端縁の一部に相当する。図72は図71中の間仕切り壁本体の平面図、図73は間仕切り壁本体の底面図、図74は間仕切り壁本体の右端部の一部破断及び省略した斜視図、図75は間仕切り壁本体の右上端部周りの組み立て図、図76は間仕切り壁本体の右下端部周りの組み立て図である。なお、第1実施例と同一の構成部分には同一の符号が付してある。
前述した第1実施例では、間仕切り壁本体の上下端部の長手方向に設けた天井側ガイドレール、床側ガイドレールをともに一対の断面L字状のガイドレール部材を対向配置して構成し、水平部にガイドピンのピン部材の蓋を係合させるようにしたが、第3実施例では、第1実施例のガイドレール支持部材自体をガイドレール部材とし、ガイドレール部材の長手方向に係合溝部を設け、係合溝部の中に間隔を開けて長手方向に延設した一対の磁石板を備えるとともに、一対の磁石板の間に多数のガイドローラを長手方向に配設し、ガイドピンのピン部材を磁石板の方向へ磁力で吸引し、蓋をガイドローラに当接させながら、係合溝部に長手方向へ摺動自在に係合させるようにした。
図71において、図1と同じ大空間3の天井6の一番手前側端縁の左右方向に距離Mずつ離して直線的に複数の天井側のガイドピン11、12、・・が配設されている。また、ガイドピン11、12、・・の直下の床17に複数の床側のガイドピン21、22、・・が配設されている。これらのガイドピン11、12、・・、21、22、・・は第1実施例と全く同様に構成されており、かつ、室内1に全く同様に配設されている。
60Dは方形板状の間仕切り壁本体であり、天井側のガイドピン11、12、・・と床側のガイドピン21、22、・・により、天井6と床17の間で立設姿勢を保ちながら水平な左右方向への直線移動が案内されたり、上下に対向する一対のガイドピン11と21、12と22、・・により、鉛直軸の周りに回転移動可能となっている。間仕切り壁本体60Dは長手方向の横幅がLに形成されており、上下方向の縦幅が床17と天井6(7)の間の高さより少しだけ小さく形成されている。間仕切り壁本体60Dの下端部の長手方向の左右両端部には床17に接するキャスター150、150が装着されており、間仕切り壁本体60Dが床17の上を円滑に移動可能になっている。
間仕切り壁本体60Dは、図71乃至図76に示す如く、全体が方形で四マスの格子形に形成された枠体61、枠体61の正面側と背面側に装着された正面パネル62と背面パネル63、枠体61の左側面と右側面に装着された側面パネル64と65を備えている。側面パネル64、65の内、高さ方向の中央より少し下側の位置に側面パネル64、65と枠体61を貫通して装着された取っ手66、67が設けられている。
枠体61の上面68には左右方向に細長く延びた平面視が方形枠状のガイドレール部材300が装着されている。ガイドレール部材300は平面的に見た外形を成す四角形が枠体61の上面68の成す四角形と同形であり、上面68に重ね合わせるようにして装着されている。ガイドレール部材300には、左右端部を除く範囲で、対向する前側と後ろ側(間仕切り壁本体60Dの正面側と背面側)に、左右方向に延びた内壁部301Aと301Bが平行かつ間隔が狭く形成されている(但し、内壁部301Aと301Bの間隔Eはピン部材32の蓋35の外径より大きい。図72、図78(b)参照)。ガイドレール部材300の左端部の内、間仕切り壁本体60Dの左端寄りには前後に対向する内壁部302A、302Bが並行かつ間隔が広く形成されている。内壁部301Aと302Aの間は斜行内壁部303Aとなっており、内壁部301Bと302Bの間は斜行内壁部303Bとなっており、斜行内壁部303Aと303Bの間隔は、間仕切り壁本体60Dの左端に向かって次第に広くなっている。ガイドレール部材300の右端部の内、間仕切り壁本体60Dの右端寄りには前後に対向する内壁部304A、304Bが並行かつ間隔が広く形成されている。内壁部301Aと304Aの間は斜行内壁部305Aとなっており、内壁部301Bと304Bの間は斜行内壁部305Bとなっており、斜行内壁部305Aと305Bの間隔は、間仕切り壁本体60Dの右端に向かって次第に広くなっている。
ガイドレール部材300の斜行内壁部303A、内壁部301A、斜行内壁部305Aと、斜行内壁部303B、内壁部301B、斜行内壁部305Bの間に左右方向の全長にわたって、前後に対向するようにして断面が方形で長尺の磁石板306、307が間隔eを空けて水平かつ平行に装着されている(図72、図78(a)参照)。ガイドレール部材300の上面308は天井面6Aと平行かつ間隔Pだけ下の水平面内にある(図79(a)参照)。一方、磁石板306、307の上面309、310はガイドレール部材300の上面308より下の同一水平面内にある。磁石板306、307の間には、長手方向に等間隔離して多数の同形のガイドローラ311、311、・・が水平に並べて回転自在に配備されている。すなわち、磁石板306の背面と磁石板307の前面に各々薄く長尺の支持板312、313が対向して貼着されている。支持板312は磁石板306の背面と同形であり、支持板313は磁石板307の前面と同形である。これらの一対の支持板312、313の間に多数のガイドローラ311、311、・・が回転自在に軸支されている。多数のガイドローラ311、311、・・の上端は天井面6Aと平行な同一の水平面内にあり、磁石板306、307の上面309、310より上で、かつガイドレール部材300の上面308より下に来るようになっている。ガイドレール部材300の内、斜行内壁部303A、内壁部301A、斜行内壁部305Aと、斜行内壁部303B、内壁部301B、斜行内壁部305Bの間は係合溝部314を成し、天井側のガイドピン11、12、・・の内、ピン部材32の蓋35の外周が長手方向に摺動自在に係合する。蓋35の外径は内壁部301Aと301Bの間隔Eより小さく、磁石板306、307の間隔eより大きく形成されている。
ガイドレール部材300の内壁部301Aと301B、斜行内壁部303Aと303B、305Aと305B、磁石板306と307、支持板312と313、ガイドローラ311、311、・・により、天井側ガイドレール315が構成されている。
枠体61の上面68の内、ガイドレール部材300の左端部の内壁部302Aと302Bの間は、間仕切り壁本体60Dの左端側にスペース部350が空けてあり、このスペース部350と磁石板306、307の左端の間に、スペーサ351を介して第1の天井側引き出し部としての四角錘台形のネオジム磁石352が装着されている。ネオジム磁石352の間仕切り壁本体60Dの前後方向の幅はEであり、間仕切り壁本体60Dの前後方向に見た設置位置が丁度、一対の磁石板306の前面から磁石板307の背面までと一致するように位置を揃えて左右に直線的に並置されている(図72参照)。ネオジム磁石352の傾斜部としての上面353は左端から右端に掛けて徐々に下がる傾斜面となっており、左端はガイドレール部材300の上面308より少しだけ高く(但し、天井側のガイドピンのピン部材32が圧縮コイルバネ45に上方付勢されて蓋35が天井側第1の位置に上方復帰し、天井面6Aに当接した蓋35の下面46より低い)、右端はガイドローラ311、311、・・の上端と同じ高さになっている。
天井側のガイドピンの蓋35の下面46がガイドローラ311、311、・・の上端に当接するピン部材32の位置を天井側第2の位置とすると、ピン部材32の下方移動可能範囲の下限は天井側第2の位置より低く、ピン部材32は天井側第1の位置と天井側第2の位置の間で昇降自在である。
ネオジム磁石352は間仕切り壁本体60Dが左方へ移動する際に、進行方向前方にある天井側のガイドピンのピン部材32の蓋35を磁力で吸引し、天井面6Aから引き下げて上面353に磁着させ、傾斜に従い天井側第2の位置へ降下させながら天井側ガイドレール315の出入り口316に誘導し、蓋35の周端面を天井側ガイドレール315の案内溝部314の上端部に係合させたり、間仕切り壁本体60Dが右方へ移動する際に、天井側ガイドレール315と係合状態にあったピン部材32が出入り口316から脱出するときにネオジム磁石352の上面353に沿って上方へ復帰案内する機能を有する。
枠体61の上面68の内、ガイドレール部材300の右端部の内壁部304Aと304Bの間は、間仕切り壁本体60Dの右端側にスペース部360が空けてあり、このスペース部360と磁石板306、307の右端の間に、スペーサ361を介して第2の天井側引き出し部としての四角錘台形のネオジム磁石362が装着されている。ネオジム磁石362の間仕切り壁本体60Dの前後方向の幅はEであり、間仕切り壁本体60Dの前後方向に見た設置位置が丁度、一対の磁石板306の前面から磁石板307の後面までと一致するように位置を揃えて左右に直線的に並置されている(図72、図78(a)参照)。ネオジム磁石362の傾斜部としての上面363は右端から左端に掛けて徐々に下がる傾斜面となっており、右端はガイドレール部材300の上面308より少し高く(但し、天井側のガイドピンのピン部材32が圧縮コイルバネ45に上方付勢されて蓋35が天井側第1の位置に上方復帰し、天井面6Aに当接した蓋35の下面46より低い)、左端はガイドローラ311、311、・・の上端と同じ高さになっている。
ネオジム磁石362は間仕切り壁本体60Dが右方へ移動する際に、進行方向前方にある天井側のガイドピンのピン部材32の蓋35を磁力で吸引し、天井面6Aから引き下げて上面363に磁着させ、傾斜に従い天井側第2の位置へ降下させながら天井側ガイドレール315の出入り口317に誘導し、蓋35の周端面を天井側ガイドレール315の係合溝部314の上端部に係合させたり、間仕切り壁本体60Dが左方へ移動する際に、天井側ガイドレール315と嵌合状態にあったピン部材32が出入り口317から脱出するときにネオジム磁石362の上面363に沿って上方へ復帰案内する機能を有する。
枠体61の下面69には左右方向に細長く延びた平面視が方形枠状のガイドレール部材400が装着されている。ガイドレール部材400は平面的に見た外形を成す四角形が枠体61の下面69の成す四角形と同形であり、下面69に重ね合わせるようにして装着されている。ガイドレール部材400には、左右端部を除く範囲で、対向する前側と後ろ側(間仕切り壁本体60Dの正面側と背面側)に、左右方向に延びた内壁部401Aと401Bが平行かつ間隔が狭く形成されている(但し、内壁部401Aと401Bの間隔Eはピン部材52の蓋55の外径より大きい。図73、図82(b)参照)。ガイドレール部材400の左端部の内、間仕切り壁本体60Dの左端寄りには前後に対向する内壁部402A、402Bが並行かつ間隔が広く形成されている。内壁部401Aと402Aの間は斜行内壁部403Aとなっており、内壁部401Bと402Bの間は斜行内壁部403Bとなっており、斜行内壁部403Aと403Bの間隔は、間仕切り壁本体60Dの左端に向かって次第に広くなっている。ガイドレール部材400の右端部の内、間仕切り壁本体60Dの右端寄りは前後に対向する内壁部404A、404Bが並行かつ間隔が広く形成されている。内壁部401Aと401Aの間は斜行内壁部405Aとなっており、内壁部401Bと404Bの間は斜行内壁部405Bとなっており、斜行内壁部405Aと405Bの間隔は、間仕切り壁本体60Dの右端に向かって次第に広くなっている。
ガイドレール部材400の斜行内壁部403A、内壁部401A、斜行内壁部405Aと、斜行内壁部403B、内壁部401B、斜行内壁部405Bの間に左右方向の全長にわたって、前後に対向するようにして断面が方形で長尺の磁石板406、407が間隔eを空けて水平かつ平行に装着されている(図73、図82(a)参照)。ガイドレール部材400の下面408は床面17Aと平行かつ間隔Qだけ上の水平面内にある(図83(a)参照)。一方、磁石板406、407の下面409、410はガイドレール部材400の下面408より上の同一水平面内にある。磁石板406、407の間には、長手方向に等間隔離して多数の同形のガイドローラ411、411、・・が水平に並べて回転自在に配備されている。すなわち、磁石板406の背面と磁石板407の前面に各々薄く長尺の支持板412、413が対向して貼着されている。支持板412は磁石板406の背面と同形であり、支持板413は磁石板407の前面と同形である。これらの一対の支持板412、413の間に多数のガイドローラ411、411、・・が回転自在に軸支されている。多数のガイドローラ411、411、・・の下端は床面17Aと平行な同一の水平面内にあり、磁石板406、407の下面409、410より下で、かつガイドレール部材400の下面408より上に来るようになっている。ガイドレール部400の内、斜行内壁部403A、内壁部41A、斜行内壁部405Aと、斜行内壁部403B、内壁部401B、斜行内壁部405Bの間は係合溝部414を成し、床側のガイドピン21、22、・・の内、ピン部材52の蓋55の外周が長手方向に摺動自在に係合する。蓋55の外径は 内壁部401Aと401Bの間隔Eより小さく、磁石板406、407の間隔eより大きく形成されている。
ガイドレール部材400の内壁部401Aと401B、斜行内壁部403Aと403B、405Aと405B、磁石板406と407、支持板412と413、ガイドローラ411、411、・・により、床側ガイドレール415が構成されている。
枠体61の下面69の内、ガイドレール部材400の左端部の内壁部402Aと402Bの間は、間仕切り壁本体60Dの左端側にキャスター150が設けてあり、このキャスター150と磁石板406、407の左端の間に、スペーサ451を介して第1の天井側引き出し部としての四角錘台形のネオジム磁石452が装着されている。ネオジム磁石452の間仕切り壁本体60Dの前後方向の幅はEであり、間仕切り壁本体60Dの前後方向に見た設置位置が丁度、一対の磁石板406の前面から磁石板407の背面までと一致するように位置を揃えて左右に直線的に並置されている(図73参照)。ネオジム磁石452の傾斜部としての下面453は左端から右端に掛けて徐々に上がる傾斜面となっており、左端はガイドレール部材400の下面408より少しだけ低く(但し、床側のガイドピンのピン部材52が自重で蓋55が床側第1の位置に下方復帰し、床面17Aに当接した蓋55の上面59より高い)、右端はガイドローラ411、411、・・・の下端と同じ高さになっている。
床側のガイドピンの蓋55の下面56がガイドローラ411、411、・・の下端に当接するピン部材52の位置を床側第2の位置とすると、ピン部材52の上方移動可能範囲の上限は床側第2の位置より高く、ピン部材32は床側第1の位置と床側第2の位置の間で昇降自在である。
ネオジム磁石452は間仕切り壁本体60Dが左方へ移動する際に、進行方向前方にある床側のガイドピンの床側第1の位置に復帰したピン部材52の蓋55を磁力で吸引し、床17から引き上げて下面453に磁着させ、斜面に従い上昇させながら床側ガイドレール415の出入り口416近くの磁石板406、407に誘導し、蓋55の周端面を床側ガイドレール415の係合溝部414の下端部に係合させたり、間仕切り壁本体60Dが右方へ移動する際に、床側ガイドレール415と係合状態にあったピン部材52が出入り口416から脱出するときにネオジム磁石452の下面453に沿って下方へ復帰案内する機能を有する。
枠体61の下面69の内、ガイドレール部材400の右端部の内壁部404Aと404Bの間は、間仕切り壁本体60Dの右端側にキャスター150が設けてあり、このキャスター150と磁石板406、407の右端の間に、スペーサ461を介して第2の床側引き出し部としての四角錘台形のネオジム磁石462が装着されている。ネオジム磁石462の間仕切り壁本体60Dの前後方向の幅はEであり、間仕切り壁本体60Dの前後方向に見た設置位置が丁度、一対の磁石板406の前面から磁石板407の背面までと一致するように位置を揃えて左右に直線的に並置されている(図73参照)。ネオジム磁石462の傾斜部としての下面463は右端から左端に掛けて徐々に上がる傾斜面となっており、右端はガイドレール部材400の下面408より少しだけ低く(但し、床側のガイドピンのピン部材52が自重で蓋55が床側第1の位置に下方復帰し、床面17Aに当接した蓋55の上面59より高い)、左端はガイドローラ411、411、・・・の下端と同じ高さになっている(図83(a)参照)。
ネオジム磁石462は間仕切り壁本体60Dが右方へ移動する際に、進行方向前方にある床側のガイドピンの床側第1の位置に復帰したピン部材52の蓋55を磁力で吸引し、床17から引き上げて下面463に磁着させ、斜面に従い床側第2の位置に上昇させながら床側ガイドレール415の出入り口417近くの磁石板406、407に誘導し、蓋55の周端面を床側ガイドレール415の係合溝部414の下端部に係合させたり、間仕切り壁本体60Dが左方へ移動する際に、床側ガイドレール415に係合状態にあったピン部材52が出入り口417から脱出するときにネオジム磁石462の下面463に沿って下方へ復帰案内する機能を有する。
天井側のガイドレール部材300、天井側ガイドレール315、スペース部350と360、ネオジム磁石352と362、床側のガイドレール部材400、床側ガイドレール415、キャスター150、150、ネオジム磁石452、462は、間仕切り壁本体60Dの前後方向の真ん中を通り左右上下に広がった鉛直面に対し前後対称に形成されているとともに、間仕切り壁本体60Dの左右方向の真ん中を通り、前後上下に広がった鉛直面に対し左右対称に形成されている。
天井側のガイドレール部材300、天井側ガイドレール315、ネオジム磁石352、362と、床側のガイドレール部材400、床側ガイドレール415、ネオジム磁石451、461は、間仕切り壁本体60Dの上下方向の真ん中を通り、前後左右に広がった水平面に対し上下対称に形成されている。
間仕切り壁本体6Dの下端部の左右のキャスター150、150は各々、上端部のスペース部350、360の直下に設けられている。
正面パネル62、背面パネル63、側面パネル64、65は上下方向の長さがガイドレール部材300の上端からガイドレール部材400の下端までと同じ長さに形成されており、上端縁がガイドレール部材300の上端と一致し、下端縁がガイドレール部材400の下端と一致するように枠体61及びガイドレール部材300、400に装着されている。
間仕切り壁本体60Dの天井側端部の長手方向の左端と第1の天井側引き出し部としてのネオジム磁石352の間、間仕切り壁本体60の天井側端部の長手方向の右端と第2の天井側引き出し部としてのネオジム磁石362の間は、天井側第1の位置に復帰したガイドピン11、12、・・のピン部材32と干渉しないように形成されている。同様に、間仕切り壁本体60Dの床側端部の長手方向の左端と第1の床側引き出し部としてのネオジム磁石452の間、間仕切り壁本体60Dの床側端部の長手方向の右端と第2の床側引き出し部としてのネオジム磁石462の間は、床側第1の位置に復帰したガイドピン21、22、・・のピン部材52と干渉しないように形成されている。
間仕切り壁本体60Dの長手方向の長さLは天井側のガイドピン11、21、・・の間隔Mの2倍より少しだけ短く、間仕切り壁本体60Dの長手方向が左右方向(ガイドピン11、12、・・を結んだ直線方向)と一致した向きで、間仕切り壁本体60Dの長手方向の中央に上下一対のガイドピン11と21(または12と22、・または13と23、・・)が来たとき、隣接する一対のガイドピン12とガイドピン22(または11,21及び13,23、または、12,22及び14,24)はスペース部360とこのスペース部360直下のキャスター150の位置(または、スペース部350とこのスペース部350直下のキャスター150の位置及びスペース部360とこのスペース部360直下のキャスター150の位置)に来て、天井側第1の位置と床側第1の位置に復帰するようになっている。
従って、間仕切り壁本体60Dの長手方向の中央に位置しているピン部材32が天井側ガイドレール315に嵌合し、ピン部材52が床側ガイドレール415に係合した状態にあれば、これらのピン部材32、52を軸にして、長手方向が左右方向を向いた間仕切り壁本体60Dを水平面内で回転可能である。
また、上下一対のガイドピン14と24(または16と26)だけのピン部材32と52が、天井側ガイドレール315の途中と床側ガイドレール415の途中に係合した状態にあり、他のいずれの上下一対のガイドピンも間仕切り壁本体60Dから離間しているときも、これらのピン部材32、52を軸にして、間仕切り壁本体60Dを水平面内で回転可能である。
また、天井側ガイドレール315と床側ガイドレール415の長さはMより長く形成されており、間仕切り壁本体60Dの長手方向がガイドピン11、12・・を結んだ直線方向と一致した向きにあるとき、間仕切り壁本体60Dの天井側ガイドレール315と床側ガイドレール415にガイドピン11と21、12と22、・・のピン部材32と52の内、上下1対または2対が係合した状態で、左右方向に直線移動可能となっている。
次に上記した第3実施例の作用を図77乃至図86を参照して説明する。
予め、間仕切り壁本体60Dが図77(a)の左寄り(図1の大空間3の前側端縁の左寄りに相当)に有り、長手方向が天井側のガイドピン11、12、・・の成す直線方向を向いており、天井側ガイドレール315を構成する係合溝部314の上端部に、ガイドピン11のピン部材32が係合し(このときピン部材32が磁石板306、307に吸引されて蓋35の下面46がガイドローラ311の上端に当接している)、床側ガイドレール415を構成する係合溝部414の下端部に、床側のガイドピン21のピン部材52が係合し(このときピン部材52が磁石板406、407に吸引されて蓋55の上面59がガイドローラ411の下端に当接している)、間仕切り壁本体60Dが立設姿勢にあるものとする。
この際、隣接する天井側のガイドピン12のピン部材32はスペース部360の真上で圧縮コイルバネ45により天井側第1の位置に上方復帰しており、蓋35が天井面6Aに当接している(図77(a)、図78(a)、図79(a)、図80(a)参照)。天井側の他のガイドピン13、・・のピン部材32も同様に上方復帰しており、目立たなくなっている。また、床側のガイドピン22のピン部材52は右側のキャスター150の真下で床側第1の位置に復帰しており、蓋55が床面17Aに当接している(図77(a)、図82(a)、図83(a)、図84(a)参照)。床側の他のガイドピン23、・・のピン部材52も自重で床側第1の位置に復帰しており蓋55が床面17Aに当接している。
このとき、間仕切り壁本体60Dは上下一対の天井側のガイドピン11のピン部材32と床側のガイドピン21のピン部材52を軸として、水平面内で回転移動可能であり、また左右方向へ直線移動可能である。
(1)水平面内での回転移動
ユーザが間仕切り壁本体60Dの向きを前後方向に変えたい場合、例えば、正面パネル62の左側を押すと、間仕切り壁本体60Dはキャスター150、150により天井側のガイドピン11のピン部材32と床側のガイドピン21のピン部材52を軸として、水平面内で時計回りに円滑に回転する(図77(b)参照)。従って、間仕切り壁本体60Dの長手方向を立設姿勢のまま前後方向に向け、左側を前後に通過可能としたり、180度回転させて表裏反対向きとすることもできる。
(2)左右方向への直線移動
これと異なり、図77(a)の間仕切り壁本体60Dを右方向へ移動したい場合、取っ手67に指を掛け、右方へ引く。間仕切り壁本体60Dはキャスター150、150により円滑に右方へ移動する。
最初、天井側のガイドピン12のピン部材32は、蓋35の直下にネオジム磁石362が来たところで、ネオジム磁石37及び蓋35とネオジム磁石362の間に働く磁力で蓋35が圧縮コイルバネ45に抗して引き下げられてネオジム磁石362の上面363に磁着し、次に斜面に従って天井側第2の位置に降する(図78(b)乃至(d)、図79(b)乃至(d)、図80(b)乃至(d)、図85(a)参照)。天井側ガイドレール315の出入り口317に来ると、磁石板306、307により下方に吸引され、蓋35の下面46がガイドローラ311、311、・・の上端に当接しながらピン部材32が出入り口317から天井側ガイドレール315に入り、係合溝部314の上端部に係合する(図78(e)、図79(e)、図80(e)参照)。そして、係合状態が保持されたまま間仕切り壁60Dが右方へ移動する(図85(b)参照)。
若しネオジム磁石362の上面363に磁着したガイドピン12のピン部材32が前後方向に片寄っていても、ガイドレール部材300の斜行内壁部305Aまたは305Bに蓋35の外周が当接して中心寄りに押されるので、蓋35は内壁部301A、301Bの間に正しく入るように誘導される(図81(a)乃至(d)参照)。
天井側と平行して、床側のガイドピン22は、ピン部材52の蓋55の直上にネオジム磁石462が来たところでネオジム磁石57及び蓋55とネオジム磁石462の間に働く磁力で蓋55が重力に抗して引き上げられてネオジム磁石462の下面463に磁着し、次に斜面に従って床側第2の位置まで上昇する(図82(b)乃至(d)、図83(b)乃至(d)、図84(b)乃至(d)、図85(a)参照)。続いて床側ガイドレール415の出入り口417に来ると、磁石板406、407により上方に吸引され、蓋55の上面59がガイドローラ411、411、・・の下端に当接しながらピン部材52が出入り口417から床側ガイドレール415に入り、係合溝部414の下端部に係合する(図82(e)、図83(e)、図84(e)参照)。そして、係合状態が保持されたまま間仕切り壁60Dが右方へ移動する(図85(b)参照)。
若しネオジム磁石462の下面463に磁着したガイドピン22のピン部材52が前後方向に片寄っていても、ガイドレール部材400の斜行内壁部405Aまたは405Bに蓋55の外周が当接して中心寄りに押されるので、蓋55は内壁部401A、401Bの間に正しく入るように誘導される。
このようにして、天井側のガイドピン12のピン部材32と床側のガイドピン22のピン部材52が天井側ガイドレール315の係合溝部314と床側ガイドレール415の係合溝部414に嵌合すると、間仕切り壁本体60Dは長手方向の2箇所が上下1対づつのピン部材32、52で案内されるので、自立姿勢を保ちながら安定した直線移動を行なう(図85(b)参照)。
その後、天井側のガイドピン12と床側のガイドピン22が間仕切り壁本体60Dの長手方向の真ん中に近づくと、左側のガイドピン11と21のピン部材32と52が天井側ガイドレール315と床側ガイドレール415の出入り口316、416を出て、ピン部材32は蓋35の下面46がネオジム磁石352の上面353に磁着し、傾斜に従って上方へ移動し(図86(a)参照)、上面353から外れたところで圧縮コイルバネ45により上方付勢されて天井側第1の位置に復帰し、蓋35の上面36が天井面6Aに当接する(図86(b)参照)。また、ピン部材52は、蓋55がネオジム磁石452の下面453に磁着し、傾斜に従って下方へ移動し(図86(a)参照)、下面453から外れたところで自重により床側第1の位置に復帰し、蓋55が床面17Aに当接する(図86(b)参照)。
ほぼ同時に、間仕切り壁本体60Dの進行方向前方にあった天井側のガイドピン13のピン部材32の真下にスペース部360が来て、床側のガイドピン23のピン部材52の真上にキャスタ−150が来た後、前述と同様にしてガイドピン13のピン部材32が磁力で天井面6Aから引き下げられて、天井側ガイドレール315に係合し、ガイドピン23のピン部材52が磁力で引き上げられて床側ガイドレール415に係合する。以下、同様の動作を繰り返しながら間仕切り壁本体60Dが立設姿勢を保ちながら右方へ移動していくので、所望箇所に移動できる。
元の左寄りの状態に戻したい場合、左側の取っ手66を掴み、左方向へ引けば前述と同様にして、立設姿勢を保ったまま左方向へ安定かつ円滑に移動できる。
なお、説明は省略するが、第1実施例と同様にして、間仕切り壁本体60Dを図1の天井7の左端部の前後方向向きに移動したり、大空間3の右端部に移動して収納させることもできる。
この第3実施例によれば、間仕切り壁本体60Dの天井側端部と床側端部に設けたM以上の長さの天井側ガイドレール315の係合溝部314に多数のガイドローラ311を挟んで長尺の磁石板306と307を対向装備し、床側ガイドレール415の係合溝部414に多数のガイドローラ411を挟んで長尺の磁石板406と407を対向装備し、上下一対または隣接する二対の天井側と床側のガイドピンのピン部材32と52が磁石板306と307の上面309と310、磁石板406と407の下面409と410に吸引されてガイドローラ311、311、・・、411、411、・・に当接しながら係合溝部314、414に長手方向に摺動自在に係合することにより、立設姿勢を保持させることができる。間仕切り壁本体60Dの床側の左右両端部にはキャスター150、150が付設されており、上下一対のガイドピン32、52での嵌合時は水平面内での円滑な回転または水平方向への円滑な直線移動が可能であり、隣接する上下二対のガイドピン32、52での嵌合時は水平方向への円滑な直線移動が可能である。とくに天井側と床側のガイドピンのピン部材32と52がガイドローラ311、311、・・、411、411、・・に当接して摩擦抵抗が小さくなるので、直線移動時を極めて容易に行うことができる。
間仕切り壁本体60Dから離れた位置にある天井側のガイドピンのピン部材32は内蔵の圧縮コイルバネ45によりピン部材32が天井側第1の位置に上方復帰し、蓋35が天井面6Aに当接し、床側のガイドピンのピン部材52は自重により床側第1の位置に下方復帰し、蓋55が床面17Aに当接し、目立たない。
間仕切り壁本体60Dの天井側端部の左右端部には第1、第2の天井側引き出し部としてのネオジム磁石352と362、床側端部の左右端部には第1、第2の床側引き出し部としてのネオジム磁石452と462が設けてあり、天井側のガイドピンのピン部材32は直線移動中の可動間仕切り壁本体60Dが接近して来ると、内蔵のネオジム磁石37及び蓋35との間に働く磁力で吸引されてネオジム磁石352または362の上面353または363に磁着し、斜面従い天井側第2の位置まで下降しながら天井側ガイドレール315の出入り口316または317の磁石板306、307に誘導されたのち天井側ガイドレール315の係合溝部314に係合する。床側のガイドピンのピン部材52は間仕切り壁本体60Dが接近してくると、内蔵のネオジム磁石57及び蓋55との間に働く磁力で吸引されてネオジム磁石452または462の下面453または463に磁着し、斜面に従い上昇しながら床側ガイドレール415の出入り口416または417の磁石板406、407に誘導されたのち床側ガイドレール415の係合溝部414に係合する。
反対に、天井側ガイドレール315の係合溝部314と係合状態にある天井側のガイドピンのピン部材32は直線移動中の間仕切り壁本体60Dの端部が接近して天井側ガイドレール315の出入り口316または317に来るとネオジム磁石352または362に磁着し、上面353または363の傾斜に従い上方へ移動し、ネオジム磁石352または362から外れたところで、圧縮コイルバネ45により上方付勢されて天井側第1の位置に復帰する。床側ガイドレール415の係合溝部414と係合状態にある床側のガイドピンのピン部材52は直線移動中の間仕切り壁本体60Dの端部が接近して床側ガイドレール415の出入り口416または417に来るとネオジム磁石452または462に磁着し、下面453または463の傾斜に従い下方へ移動し、ネオジム磁石452または462から外れたところで、自重により床側第1の位置に復帰する。
このようにして、間仕切り壁本体60Dは立設姿勢を保ちながら水平方向へ円滑に直線移動できる。
若しネオジム磁石352(362)に磁着した天井側のガイドピンのピン部材32が前後方向に片寄っていても、ガイドレール部材300の斜行内壁部303Aまたは303B(305Aまたは305B)に蓋35の外周が当接して中心寄りに押されて(図81(a)乃至(d)参照)、可動ケース33の外周が天井側ガイドレール315の隙間に正しく入るように誘導される。
同様に、若しネオジム磁石452(462)に磁着したガイドピン22のピン部材52が前後方向に片寄っていても、ガイドレール部材400の斜行内壁部403Aまたは403B(405Aまたは405B)に蓋55の外周が当接して中心寄りに押されて、可動ケース53の外周が床側ガイドレール415の隙間に正しく入るように誘導される。
なお、上記した第3実施例における天井側のガイドピンと間仕切り壁本体の上端部(天井側ガイドレール、第1、第2の天井側引き出し部を含む)を、図1乃至図18に示す第1実施例の如く変更したり、図41乃至図44に示す変形例の如く変更したり、図45乃至図58に示す第2実施例の如く変更しても良い。
また、第3実施例における床側のガイドピンと間仕切り壁本体の下端部(床側ガイドレール、第1、第2の床側側引き出し部、ガイドローラを含む)を、図1乃至図18に示す第1実施例の如く変更したり、図41乃至図44に示す変形例の如く変更したり、図45乃至図58に示す第2実施例の如く変更しても良い。
また、前述した第2実施例における天井側のガイドピンと間仕切り壁本体の上端部(天井側ガイドレール、第1、第2の天井側引き出し部を含む)を、図1乃至図18に示す第1実施例の如く変更したり、図71乃至図76に示す第3実施例の如く変更しても良い。
また、第2実施例における床側のガイドピンと間仕切り壁本体の下端部(床側ガイドレール、ガイドローラを含む)を、図1乃至図18に示す第1実施例の如く変更したり、図71乃至図76に示す第3実施例の如く変更しても良い。
また、上記した各実施例及びその変形例では、天井側と床側のガイドピンを図1、図2に示す位置に配設する場合を例に挙げて説明したが、本発明は何らこれに限定されるものでない。例えば、3組以上の上下に対向する上下一対の天井側のガイドピンと床側のガイドピンを天井と床に沿って水平に並べて直線的に配設する場合に、間隔をMより長くしても良い(但し、ガイドピンの間隔は天井側ガイドレール、床側ガイドレールの長さより短くし、間仕切り壁本体の位置によらず、常に1以上の天井側のガイドピンが天井側ガイドレールに係合し、1以上の床側のガイドピンが床側ガイドレールに係合するようにする)。或いは、ガイドピンの間隔をMより短くしても良い(この場合、直線的に配設された内の少なくとも両端の組以外の組の上下一対の天井側のガイドピンと床側のガイドピンの位置では方向変換ができなくなる)。
また、3組以上の上下に対向する上下一対の天井側のガイドピンと床側のガイドピンを天井と床に沿って水平に並べて直線的に配設する場合に、不等間隔としても良い(但し、間仕切り壁本体の位置によらず、常に1以上の天井側のガイドピンが天井側ガイドレールに係合し、1以上の床側のガイドピンが床側ガイドレールに係合するようにする)。
また、天井に水平方向に並べて直線状に配設された複数の天井側のガイドピンと、床に水平方向かつ平面的に見て天井側のガイドピンが成す直線と同じ直線方向に並べて配設された複数の床側のガイドピンは、必ずしも上下に対向する位置関係でなくても良く、例えば、一部の或る1組または複数組だけ上下に対向する位置関係とし、各々、方向変換点を成すようにしても良い。
また、方向変換点の上下一対の天井側のガイドピンと床側のガイドピンを含み各々直線的に配設された第1のガイドピン系列と第2のガイドピン系列は、平面的に見た場合の交差角は90度、45度、60度など種々に設定することができ、またT字状に配設したり、十字状に配設したりしても良い。
本発明は、家庭、公共施設、オフィスビル、ホテル、旅館等の屋内に設置する間仕切り壁に適用可能である。
6、7 天井
11乃至16 天井側のガイドピン
17 床
21乃至26 床側のガイドピン
32、52 ピン部材
60 間仕切り壁本体
80 天井側ガイドレール
98 第1の天井側引き出し部
99 第2の天井側引き出し部
101、102、151、152 ネオジム磁石
130 床側ガイドレール
148 第1の床側引き出し部
149 第2の床側引き出し部

Claims (31)

  1. 天井に水平方向へ直線上に並べて配設された複数の天井側ガイドピンと、
    床に天井側ガイドピンの配設方向と平行な水平方向へ直線上に並べて配設された複数の床側ガイドピンと、
    天井側ガイドピンと床側ガイドピンにより、天井と床の間で立設姿勢を保ちながら水平方向への直線移動が案内されるとともに、床側端部の長手方向の両端近くにキャスターを備えた方形で可動の間仕切り壁本体と、
    を備え、
    天井側ガイドピンは、天井寄りの天井側第1の位置と下方の天井側第2の位置以下との間で昇降自在に支持されたピン部材と、
    ピン部材を上方へ付勢する付勢手段とを含み、
    ピン部材の下端部に係合部が形成されており、
    床側ガイドピンは、床寄りで上をキャスターが通過可能な床側第1の位置と上方の床側第2の位置以上との間で昇降自在に支持されたピン部材を含み、
    ピン部材の上端部に係合部が形成されており、
    間仕切り壁本体は天井側端部に、
    長手方向に沿って、間仕切り壁本体の長手方向の両端部を除く範囲に装備されて、1または隣接する複数の天井側ガイドピンの天井側第2の位置に在るピン部材の係合部が長手方向に摺動自在に係合可能な天井側ガイドレールと、
    天井側ガイドレールの長手方向の両側に装備されて、天井側ガイドピンが間仕切り壁本体の長手方向の端から天井側ガイドレールの出入り口へ相対移動する間に、天井側第1の位置に復帰した状態にあるピン部材を天井側第2の位置以下に引き下げ、係合部を天井側ガイドレールの出入り口から天井側ガイドレールに係合可能とし、反対に天井側ガイドピンが天井側ガイドレールの出入り口から間仕切り壁本体の端へ相対移動する間に、ピン部材を天井側第2の位置から天井側第1の位置へ復帰させる第1、第2の天井側ガイドピン引き出し手段と、
    を備えるとともに床側端部に、
    長手方向に沿って、間仕切り壁本体の長手方向の両端部を除く範囲に装備されて、1または隣接する複数の床側ガイドピンの床側第2の位置に在るピン部材の係合部が長手方向に摺動自在に係合可能な床側ガイドレールと、
    床側ガイドレールの長手方向の両側でキャスターと床側ガイドレールの出入り口の間に装備されて、床側ガイドピンがキャスター位置から床側ガイドレールの出入り口へ相対移動する間に、床側第1の位置に復帰した状態にあるピン部材を床側第2の位置以上に引き上げ、係合部を床側ガイドレールの出入り口から床側ガイドレールに係合可能とし、反対に床側ガイドピンが床側ガイドレールの出入り口からキャスター位置に相対移動する間に、ピン部材を床側第2の位置から床側第1の位置へ復帰させる第1、第2の床側ガイドピン引き出し手段と、
    を備えたことを特徴とする可動間仕切り壁。
  2. 天井側ガイドピンのピン部材は、少なくとも下端部が磁性部材または磁石または磁石付磁性部材から成り、
    第1、第2の天井側ガイドピン引き出し手段は、
    間仕切り壁本体の長手方向の端と天井側ガイドレールの出入り口の間に装備されて天井側ガイドピンのピン部材を磁力で吸引する吸引部材を含み、
    この吸引部材の上面に間仕切り壁本体の長手方向の端側から天井側ガイドレールの出入り口側に向けて斜めに下降する傾斜部が形成されており、天井側ガイドピンが間仕切り壁本体の長手方向の端から天井側ガイドレールの出入り口へ相対移動する間に、天井側第1の位置に復帰した状態にあるピン部材を磁力で天井側第2の位置以下に引き下げ、係合部を天井側ガイドレールの出入り口から天井側ガイドレールに係合可能とし、反対に床側ガイドピンが床側ガイドレールの出入り口からキャスター位置に相対移動する間に、ピン部材を床側第2の位置から床側第1の位置へ復帰させるようにしたこと、
    を特徴とする請求項1記載の可動間仕切り壁。
  3. 天井側ガイドピンは、天井側第1の位置に在るとき、ピン部材の係合部と天井の間に隙間が空くようになっており、
    第1、第2の天井側ガイドピン引き出し手段は、
    一端側が天井側ガイドレールの出入り口に軸支され、他端側が間仕切り壁本体の長手方向の端近くへ延設されて上下回動自在であるとともに、ピン部材の係合部に摺動自在に係合可能な係合受け部を有する誘導ガイドレールと、
    誘導ガイドレールの回動端側を上方へ付勢する付勢手段と、
    誘導ガイドレールの回動端近くに天井に当接するように設けられて、誘導ガイドレールの係合受け部の回動端側を天井と天井側第1の位置に在るピン部材の係合部の間に位置させるガイドローラと、を備え、
    天井側ガイドピンが間仕切り壁本体の長手方向の端から天井側ガイドレールの出入り口へ相対移動する間に、誘導ガイドレールを天井側第1の位置に復帰した状態にあるピン部材の係合部に係合させて天井側第2の位置以下に引き下げ、天井側ガイドレールの出入り口から天井側ガイドレールに係合可能とし、反対に天井側ガイドピンが天井側ガイドレールの出入り口から間仕切り壁本体の端へ相対移動する間に、ピン部材の係合部を誘導ガイドレールに係合させて天井側第2の位置から天井側第1の位置へ復帰させるようにしたこと、
    を特徴とする請求項1記載の可動間仕切り壁。
  4. 床側ガイドピンのピン部材は、
    少なくとも上端部が磁性部材または磁石または磁石付磁性部材から形成されており、
    第1、第2の床側ガイドピン引き出し手段は、
    キャスターと床側ガイドレールの出入り口の間に装備されて床側ガイドピンのピン部材を磁力で吸引する吸引部材を含み、
    この吸引部材の下面にキャスター寄りから床側ガイドレールの出入り口側に向けて斜めに上昇する傾斜部が形成されており、床側ガイドピンがキャスター位置から床側ガイドレールの出入り口へ相対移動する間に、床側第1の位置に復帰した状態にあるピン部材を磁力で床側第2の位置以上に引き上げ、係合部を床側ガイドレールの出入り口から床側ガイドレールに係合可能とし、反対に床側ガイドピンが床側ガイドレールの出入り口からキャスター位置に相対移動する間に、ピン部材を床側第2の位置から床側第1の位置へ復帰させるようにしたこと、
    を特徴とする請求項1乃至3の内のいずれか一項記載の可動間仕切り壁。
  5. 天井に水平方向へ直線上に並べて配設された複数の天井側ガイドピンと、
    床に天井側ガイドピンの配設方向と平行な水平方向へ直線上に並べて配設された複数の床側ガイドピンと、
    天井側ガイドピンと床側ガイドピンにより、天井と床の間で立設姿勢を保ちながら水平方向への直線移動が案内されるとともに、床側端部の長手方向の両端近くにキャスターを備えた方形で可動の間仕切り壁本体と、
    を備え、
    天井側ガイドピンは、天井から下方に突設したピン部材を含み、
    床側ガイドピンは、床寄りで上をキャスターが通過可能な床側第1の位置と上方の床側第2の位置以上との間で昇降自在に支持されたピン部材を含み、
    ピン部材の上端部に係合部が形成されており、
    間仕切り壁本体は天井側端部に、
    長手方向に沿って装備されて、1または隣接する複数の天井側ガイドピンのピン部材が長手方向に摺動自在に係合可能な天井側ガイドレールを備えるとともに、
    床側端部に、
    長手方向に沿って、間仕切り壁本体の長手方向の両端部を除く範囲に装備されて、1または隣接する複数の床側ガイドピンの床側第2の位置に在るピン部材の係合部が長手方向に摺動自在に係合可能な床側ガイドレールと、
    床側ガイドレールの長手方向の両側に、キャスターと床側ガイドレールの出入り口の間に装備されて、床側ガイドピンがキャスター位置から床側ガイドレールの出入り口へ相対移動する間に、床側第1の位置に復帰した状態にあるピン部材を床側第2の位置以上に引き上げ、係合部を床側ガイドレールの出入り口から床側ガイドレールに係合可能とし、反対に床側ガイドピンが床側ガイドレールの出入り口からキャスター位置に相対移動する間に、ピン部材を床側第2の位置から床側第1の位置へ復帰させる第1、第2の床側ガイドピン引き出し手段と、
    を備えたことを特徴とする可動間仕切り壁。
  6. 床側ガイドピンのピン部材は、
    少なくとも上端部が磁性部材または磁石または磁石付磁性部材から成り、
    第1、第2の床側ガイドピン引き出し手段は、
    キャスターと床側ガイドレールの出入り口の間に装備されて床側ガイドピンのピン部材を磁力で吸引する吸引部材を含み、
    この吸引部材の下面にキャスター寄りから床側ガイドレールの出入り口側に向けて斜めに上昇する傾斜部が形成されており、床側ガイドピンがキャスター位置から床側ガイドレールの出入り口へ相対移動する間に、床側第1の位置に復帰した状態にあるピン部材を磁力で床側第2の位置以上に引き上げ、係合部を床側ガイドレールの出入り口から床側ガイドレールに係合可能とし、反対に床側ガイドピンが床側ガイドレールの出入り口からキャスター位置に相対移動する間に、ピン部材を床側第2の位置から床側第1の位置へ復帰させるようにしたこと、
    を特徴とする請求項5記載の可動間仕切り壁。
  7. 天井に水平方向へ直線上に並べて配設された複数の天井側ガイドピンと、
    床に天井側ガイドピンの配設方向と平行な水平方向へ直線上に並べて配設された複数の床側ガイドピンと、
    天井側ガイドピンと床側ガイドピンにより、天井と床の間で立設姿勢を保ちながら水平方向への直線移動が案内されるとともに、床側端部の長手方向の両端近くにキャスターを備えた方形で可動の間仕切り壁本体と、
    を備え、
    天井側ガイドピンは、天井から下方に突設したピン部材を含み、
    床側ガイドピンは、床寄りで上をキャスターが通過可能な床側第1の位置と上方の床側第2の位置以上との間で昇降自在に支持されたピン部材を含み、
    ピン部材の少なくとも上端部が磁性部材または磁石または磁石付磁性部材により形成されており、
    間仕切り壁本体は天井側端部に、
    長手方向に沿って装備されて、1または隣接する複数の天井側ガイドピンのピン部材が長手方向に摺動自在に係合可能な天井側ガイドレールを備えるとともに、
    床側端部に、
    長手方向に沿って、間仕切り壁本体の長手方向の両端部を除く範囲に装備されて、1または隣接する複数の床側ガイドピンの床側第2の位置に在るピン部材が長手方向に摺動自在に係合可能な床側ガイドレールと、
    床側ガイドレールの長手方向の両側に、キャスターと床側ガイドレールの出入り口の間に装備されて、床側ガイドピンがキャスター位置から床側ガイドレールの出入り口へ相対移動する間に、床側第1の位置に復帰した状態にあるピン部材を床側第2の位置以上に引き上げ、床側ガイドレールの出入り口から床側ガイドレールに嵌合可能とし、反対に床側ガイドピンが床側ガイドレールの出入り口からキャスター位置に相対移動する間に、ピン部材を床側第2の位置から床側第1の位置へ復帰させる第1、第2の床側ガイドピン引き出し手段と、
    を備え、
    床側ガイドレールは、
    間仕切り壁本体の長手方向に沿って設けられて、1または隣接する複数の床側ガイドピンの床側第2の位置に在るピン部材が長手方向に摺動自在に係合可能な下に開口した係合溝部と、
    係合溝部の上部に間仕切り壁本体の長手方向に沿って設けられて、係合溝部に嵌合した1または複数の床側ガイドピンのピン部材を磁力で上方へ吸引する吸引部材と、係合溝部の上部に間仕切り壁本体の長手方向に沿って配備されて、吸引部材により上方へ吸引された1または複数の床側ガイドピンのピン部材の上端に接して回転する多数のローラと、
    を備えたことを特徴とする可動間仕切り壁。
  8. 第1、第2の床側ガイドピン引き出し手段は、
    キャスターと床側ガイドレールの出入り口の間に装備されて床側ガイドピンのピン部材を磁力で吸引する吸引部材を含み、
    この吸引部材の下面にキャスター寄りから床側ガイドレールの出入り口側に向けて斜めに上昇する傾斜部が形成されており、床側ガイドピンがキャスター位置から床側ガイドレールの出入り口へ相対移動する間に、床側第1の位置に復帰した状態にあるピン部材を磁力で床側第2の位置以上に引き上げ、係合部を床側ガイドレールの出入り口から床側ガイドレールに係合可能とし、反対に床側ガイドピンが床側ガイドレールの出入り口からキャスター位置に相対移動する間に、ピン部材を床側第2の位置から床側第1の位置へ復帰させるようにしたこと、
    を特徴とする請求項7記載の可動間仕切り壁。
  9. 天井に水平方向へ直線上に並べて配設された複数の天井側ガイドピンと、
    床に天井側ガイドピンの配設方向と平行な水平方向へ直線上に並べて配設された複数の床側ガイドピンと、
    天井側ガイドピンと床側ガイドピンにより、天井と床の間で立設姿勢を保ちながら水平方向への直線移動が案内されるとともに、下端側の長手方向の両端近くにキャスターを備えた方形で可動の間仕切り壁本体と、
    を備え、
    天井側ガイドピンは、天井寄りの天井側第1の位置と下方の天井側第2の位置以下との間で昇降自在に支持されたピン部材と、
    ピン部材を上方へ付勢する付勢手段とを含み、
    ピン部材の下端部に係合部が形成されており、
    床側ガイドピンは、床寄りで上をキャスターが通過可能な床側第1の位置と上方の床側第2の位置との間で昇降自在に支持されたピン部材と、
    ピン部材を上方へ付勢する付勢手段とを含み、
    間仕切り壁本体は天井側端部に、
    長手方向に沿って、間仕切り壁本体の長手方向の両端部を除く範囲に装備されて、1または隣接する複数の天井側ガイドピンの天井側第2の位置に在るピン部材の係合部が長手方向に摺動自在に係合可能な天井側ガイドレールと、
    天井側ガイドレールの長手方向の両側に装備されて、天井側ガイドピンが間仕切り壁本体の長手方向の端から天井側ガイドレールの出入り口へ相対移動する間に、天井側第1の位置に復帰した状態にあるピン部材を天井側第2の位置以下に引き下げ、係合部が天井側ガイドレールの出入り口から天井側ガイドレールに係合可能とし、反対に天井側ガイドピンが天井側ガイドレールの出入り口から間仕切り壁本体の端へ相対移動する間に、ピン部材を天井側第2の位置から天井側第1の位置へ復帰させる第1、第2の天井側ガイドピン引き出し手段と、を備え、
    床側端部に、
    長手方向に沿ったキャスター間に装備されて、1または隣接する複数の床側ガイドピンの床側第2の位置に在るピン部材が長手方向に摺動自在に係合可能な床側ガイドレールを備えたこと、
    を特徴とする可動間仕切り壁。
  10. 天井側ガイドピンのピン部材は、少なくとも下端部が磁性部材または磁石または磁石付磁性部材から成り、
    第1、第2の天井側ガイドピン引き出し手段は、
    間仕切り壁本体の長手方向の端と天井側ガイドレールの出入り口の間に装備されて天井側ガイドピンのピン部材を磁力で吸引する吸引部材を含み、
    この吸引部材の上面に間仕切り壁本体の長手方向の端側から天井側ガイドレールの出入り口側に向けて斜めに下降する傾斜部が形成されており、天井側ガイドピンが間仕切り壁本体の長手方向の端から天井側ガイドレールの出入り口へ相対移動する間に、天井側第1の位置に復帰した状態にあるピン部材を磁力で天井側第2の位置以下に引き下げ、係合部を天井側ガイドレールの出入り口から天井側ガイドレールに係合可能とし、反対に天井側ガイドピンが天井側ガイドレールの出入り口から間仕切り壁本体の端へ相対移動する間に、ピン部材を天井側第2の位置から天井側第1の位置へ復帰させるようにしたこと、
    を特徴とする請求項9記載の可動間仕切り壁。
  11. 天井側ガイドピンは、ピン部材が天井側第1の位置に在るとき、ピン部材の係合部と天井の間に隙間が空くようになっており、
    第1、第2の天井側ガイドピン引き出し手段は、
    一端側が天井側ガイドレールの出入り口に軸支され、他端側が間仕切り壁本体の長手方向の端近くへ延設されて上下回動自在であるとともに、ピン部材の係合部に長手方向に摺動自在に係合可能な係合受け部を有する誘導ガイドレールと、
    誘導ガイドレールの回動端側を上方へ付勢する付勢手段と、
    誘導ガイドレールの回動端近くに天井に当接するように設けられて、誘導ガイドレールの係合受け部の回動端側を天井と天井側第1の位置に在るピン部材の係合部の間に位置させるガイドローラと、を備え、
    天井側ガイドピンが間仕切り壁本体の長手方向の端から天井側ガイドレールの出入り口へ相対移動する間に、誘導ガイドレールを天井側第1の位置に復帰した状態にあるピン部材の係合部に係合させて天井側第2の位置以下に引き下げ、天井側ガイドレールの出入り口から天井側ガイドレールに係合可能とし、反対に天井側ガイドピンが天井側ガイドレールの出入り口から間仕切り壁本体の端へ相対移動する間に、ピン部材の係合部を誘導ガイドレールに係合させて天井側第2の位置から天井側第1の位置へ復帰させるようにしたこと、
    を特徴とする請求項9記載の可動間仕切り壁。
  12. 天井に水平方向へ直線上に並べて配設された複数の天井側ガイドピンと、
    床に天井側ガイドピンの配設方向と平行な水平方向へ直線上に並べて配設された複数の床側ガイドピンと、
    天井側ガイドピンと床側ガイドピンにより、天井と床の間で立設姿勢を保ちながら水平方向への直線移動が案内されるとともに、床側端部の長手方向の両端近くにキャスターを備えた方形で可動の間仕切り壁本体と、
    を備え、
    天井側ガイドピンは、天井寄りの天井側第1の位置と下方の天井側第2の位置以下との間で昇降自在に支持されたピン部材と、
    ピン部材を上方へ付勢する付勢手段とを含み、
    ピン部材の少なくとも下端部が磁性部材または磁石または磁石付磁性部材により形成されており、
    床側ガイドピンは、床寄りで上をキャスターが通過可能な床側第1の位置と上方の床側第2の位置以上との間で昇降自在に支持されたピン部材を含み、
    ピン部材の少なくとも上端部が磁性部材または磁石または磁石付磁性部材により形成されており、
    間仕切り壁本体は、天井側端部に、
    長手方向に沿って、間仕切り壁本体の長手方向の両端部を除く範囲に装備されて、1または隣接する複数の天井側ガイドピンの天井側第2の位置に在るピン部材が長手方向に摺動自在に係合可能な天井側ガイドレールと、
    天井側ガイドレールの長手方向の両側に装備されて、天井側ガイドピンが間仕切り壁本体の長手方向の端から天井側ガイドレールの出入り口へ相対移動する間に、天井側第1の位置に復帰した状態にあるピン部材を天井側第2の位置以下に引き下げ、天井側ガイドレールの出入り口から天井側ガイドレールに合可能とし、反対に天井側ガイドピンが天井側ガイドレールの出入り口から間仕切り壁本体の端へ相対移動する間に、ピン部材を天井側第2の位置から天井側第1の位置へ復帰させる第1、第2の天井側ガイドピン引き出し手段と、
    を備えるとともに床側端部に、
    長手方向に沿って、間仕切り壁本体の長手方向の両端部を除く範囲に装備されて、1または隣接する複数の床側ガイドピンの床側第2の位置に在るピン部材が長手方向に摺動自在に係合可能な床側ガイドレールと、
    床側ガイドレールの長手方向の両側でキャスターと床側ガイドレールの出入り口の間に装備されて、床側ガイドピンがキャスター位置から床側ガイドレールの出入り口へ相対移動する間に、床側第1の位置に復帰した状態にあるピン部材を床側第2の位置以上に引き上げ、床側ガイドレールの出入り口から床側ガイドレールに合可能とし、反対に床側ガイドピンが床側ガイドレールの出入り口からキャスター位置に相対移動する間に、ピン部材を床側第2の位置から床側第1の位置へ復帰させる第1、第2の床側ガイドピン引き出し手段と、
    を備え、更に、
    天井側ガイドレールは、
    間仕切り壁本体の長手方向に沿って設けられて、1または隣接する複数の天井側ガイドピンの天井側第2の位置に在るピン部材が長手方向に摺動自在に係合可能な上に開口した係合溝部と、
    係合溝部の下部に間仕切り壁本体の長手方向に沿って設けられて、係合溝部に係合した1または隣接する複数の天井側ガイドピンのピン部材を磁力で下方へ吸引する吸引部材と、
    係合溝部の下部に間仕切り壁本体の長手方向に沿って配備されて、吸引部材により下方へ吸引された1または隣接する複数の天井側ガイドピンのピン部材の下端に接して回転する多数のローラと、を備え、
    床側ガイドレールは、
    間仕切り壁本体の長手方向に沿って設けられて、1または隣接する複数の床側ガイドピンの床側第2の位置に在るピン部材が長手方向に摺動自在に係合可能な下に開口した係合溝部と、
    係合溝部の上部に間仕切り壁本体の長手方向に沿って設けられて、係合溝部に係合した1または隣接する複数の床側ガイドピンのピン部材を磁力で上方へ吸引する吸引部材と、
    係合溝部の上部に間仕切り壁本体の長手方向に沿って配備されて、吸引部材により上方へ吸引された1または隣接する複数の床側ガイドピンのピン部材の上端に接して回転する多数のローラと、を備えたこと、
    を特徴とする可動間仕切り壁。
  13. 第1、第2の天井側ガイドピン引き出し手段は、
    間仕切り壁本体の長手方向の端と天井側ガイドレールの出入り口の間に装備されて天井側ガイドピンのピン部材を磁力で吸引する吸引部材を含み、
    この吸引部材の上面に間仕切り壁本体の長手方向の端側から天井側ガイドレールの出入り口側に向けて斜めに下降する傾斜部が形成されており、天井側ガイドピンが間仕切り壁本体の長手方向の端から天井側ガイドレールの出入り口へ相対移動する間に、天井側第1の位置に復帰した状態にあるピン部材を磁力で天井側第2の位置以下に引き下げ、天井側ガイドレールの出入り口から天井側ガイドレールに係合可能とし、反対に天井側ガイドピンが天井側ガイドレールの出入り口から間仕切り壁本体の端へ相対移動する間に、ピン部材を天井側第2の位置から天井側第1の位置へ復帰させるようにしたこと、
    を特徴とする請求項12記載の可動間仕切り壁。
  14. 第1、第2の床側ガイドピン引き出し手段は、
    キャスターと床側ガイドレールの出入り口の間に装備されて床側ガイドピンのピン部材を磁力で吸引する吸引部材を含み、
    この吸引部材の下面にキャスター寄りから床側ガイドレールの出入り口側に向けて斜めに上昇する傾斜部が形成されており、床側ガイドピンがキャスター位置から床側ガイドレールの出入り口へ相対移動する間に、床側第1の位置に復帰した状態にあるピン部材を磁力で床側第2の位置以上に引き上げ、床側ガイドレールの出入り口から床側ガイドレールに合可能とし、反対に床側ガイドピンが床側ガイドレールの出入り口からキャスター位置に相対移動する間に、ピン部材を床側第2の位置から床側第1の位置へ復帰させるようにしたこと、
    を特徴とする請求項12または13記載の可動間仕切り壁。
  15. 天井に水平方向へ直線上に並べて配設された複数の天井側ガイドピンと、
    床に天井側ガイドピンの配設方向と平行な水平方向へ直線上に並べて配設された複数の床側ガイドピンと、
    天井側ガイドピンと床側ガイドピンにより、天井と床の間で立設姿勢を保ちながら水平方向への直線移動が案内されるとともに、床側端部の長手方向の両端近くにキャスターを備えた方形で可動の間仕切り壁本体と、
    を備え、
    天井側ガイドピンは、天井寄りの天井側第1の位置と下方の天井側第2の位置以下との間で昇降自在に支持されたピン部材と、
    ピン部材を上方へ付勢する付勢手段とを含み、
    ピン部材の下端部に係合部が形成されており、
    床側ガイドピンは、床寄りで上をキャスターが通過可能な床側第1の位置と上方の床側第2の位置以上との間で昇降自在に支持されたピン部材を含み、
    ピン部材の少なくとも上端部が磁性部材または磁石または磁石付磁性部材により形成されており、
    間仕切り壁本体は、天井側端部に、
    長手方向に沿って、間仕切り壁本体の長手方向の両端部を除く範囲に装備されて、1または隣接する複数の天井側ガイドピンの天井側第2の位置に在るピン部材が長手方向に摺動自在に係合可能な天井側ガイドレールと、
    天井側ガイドレールの長手方向の両側に装備されて、天井側ガイドピンが間仕切り壁本体の長手方向の端から天井側ガイドレールの出入り口へ相対移動する間に、天井側第1の位置に復帰した状態にあるピン部材を天井側第2の位置以下に引き下げ、係合部を天井側ガイドレールの出入り口から天井側ガイドレールに係合可能とし、反対に天井側ガイドピンが天井側ガイドレールの出入り口から間仕切り壁本体の端へ相対移動する間に、ピン部材を天井側第2の位置から天井側第1の位置へ復帰させる第1、第2の天井側ガイドピン引き出し手段と、
    を備えるとともに、床側端部に、
    長手方向に沿って、長手方向の両端部を除く範囲に装備されて、1または隣接する複数の床側ガイドピンの床側第2の位置に在るピン部材が長手方向に摺動自在に係合可能な床側ガイドレールと、
    床側ガイドレールの長手方向の両側でキャスターと床側ガイドレールの出入り口の間に装備されて、床側ガイドピンがキャスター位置から床側ガイドレールの出入り口へ相対移動する間に、床側第1の位置に復帰した状態にあるピン部材を床側第2の位置以上に引き上げ、床側ガイドレールの出入り口から床側ガイドレールに合可能とし、反対に床側ガイドピンが床側ガイドレールの出入り口からキャスター位置に相対移動する間に、ピン部材を床側第2の位置から床側第1の位置へ復帰させる第1、第2の床側ガイドピン引き出し手段と、
    を備え、更に、
    床側ガイドレールは、
    間仕切り壁本体の長手方向に沿って設けられて、1または隣接する複数の床側ガイドピンの床側第2の位置に在るピン部材が長手方向に摺動自在に係合可能な下に開口した係合溝部と、
    係合溝部の上部に間仕切り壁本体の長手方向に沿って設けられて、係合溝部に係合した1または隣接する複数の床側ガイドピンのピン部材を磁力で上方へ吸引する吸引部材と、
    係合溝部の上部に間仕切り壁本体の長手方向に沿って配備されて、吸引部材により上方へ吸引された1または隣接する複数の床側ガイドピンのピン部材の上端に接して回転する多数のローラと、を備えたこと、
    を特徴とする可動間仕切り壁。
  16. 天井側ガイドピンのピン部材は少なくとも下端部が磁性部材または磁石または磁石付磁性部材により形成されており、
    第1、第2の天井側ガイドピン引き出し手段は、
    間仕切り壁本体の長手方向の端と天井側ガイドレールの出入り口の間に装備されて天井側ガイドピンのピン部材を磁力で吸引する吸引部材を含み、
    この吸引部材の上面に間仕切り壁本体の長手方向の端側から天井側ガイドレールの出入り口側に向けて斜めに下降する傾斜部が形成されており、天井側ガイドピンが間仕切り壁本体の長手方向の端から天井側ガイドレールの出入り口へ相対移動する間に、天井側第1の位置に復帰した状態にあるピン部材を磁力で天井側第2の位置以下に引き下げ、係合部を天井側ガイドレールの出入り口から天井側ガイドレールに係合可能とし、反対に天井側ガイドピンが天井側ガイドレールの出入り口から間仕切り壁本体の端へ相対移動する間に、ピン部材を天井側第2の位置から天井側第1の位置へ復帰させるようにしたこと、
    を特徴とする請求項15記載の可動間仕切り壁。
  17. 天井側ガイドピンは、ピン部材が天井側第1の位置に在るとき、ピン部材の係合部と天井の間に隙間が空くようになっており、
    第1、第2の天井側ガイドピン引き出し手段は、
    一端側が天井側ガイドレールの出入り口に軸支され、他端側が間仕切り壁本体の長手方向の端近くへ延設されて上下回動自在であるとともに、ピン部材の係合部に摺動自在に係合可能な係合受け部を有する誘導ガイドレールと、
    誘導ガイドレールの回動端側を上方付勢する付勢手段と、
    誘導ガイドレールの回動端近くに天井に当接するように設けられて、誘導ガイドレールの係合受け部の回動端側を天井と天井側第1の位置に在るピン部材の係合部の間に位置させるガイドローラと、を備え、
    天井側ガイドピンが間仕切り壁本体の長手方向の端から天井側ガイドレールの出入り口へ相対移動する間に、誘導ガイドレールを天井側第1の位置に復帰した状態にあるピン部材の係合部に係合させて天井側第2の位置以下に引き下げ、天井側ガイドレールの出入り口から天井側ガイドレールに係合可能とし、反対に天井側ガイドピンが天井側ガイドレールの出入り口から間仕切り壁本体の端へ相対移動する間に、ピン部材の係合部を誘導ガイドレールに係合させて天井側第2の位置から天井側第1の位置へ復帰させるようにしたこと、
    を特徴とする請求項15記載の可動間仕切り壁。
  18. 第1、第2の床側ガイドピン引き出し手段は、
    キャスターと床側ガイドレールの出入り口の間に装備されて床側ガイドピンのピン部材を磁力で吸引する吸引部材を含み、
    この吸引部材の下面にキャスター寄りからから床側ガイドレールの出入り口側に向けて斜めに上昇する傾斜部が形成されており、床側ガイドピンがキャスター位置から床側ガイドレールの出入り口へ相対移動する間に、床側第1の位置に復帰した状態にあるピン部材を磁力で床側第2の位置以上に引き上げ、床側ガイドレールの出入り口から床側ガイドレールに合可能とし、反対に床側ガイドピンが床側ガイドレールの出入り口からキャスター位置に相対移動する間に、ピン部材を床側第2の位置から床側第1の位置へ復帰させるようにしたこと、
    を特徴とする請求項15乃至17の内のいずれか一項記載の可動間仕切り壁。
  19. 天井に水平方向へ直線上に並べて配設された複数の天井側ガイドピンと、
    床に天井側ガイドピンの配設方向と平行な水平方向へ直線上に並べて配設された複数の床側ガイドピンと、
    天井側ガイドピンと床側ガイドピンにより、天井と床の間で立設姿勢を保ちながら水平方向への直線移動が案内されるとともに、床側端部の長手方向の両端近くにキャスターを備えた方形で可動の間仕切り壁本体と、
    を備え、
    天井側ガイドピンは、天井寄りの天井側第1の位置と下方の天井側第2の位置以下との間で昇降自在に支持されたピン部材と、
    ピン部材を上方へ付勢する付勢手段とを含み、
    ピン部材の少なくとも下端部が磁性部材または磁石または磁石付磁性部材により形成されており、
    床側ガイドピンは、床寄りで上をキャスターが通過可能な床側第1の位置と上方の床側第2の位置以上との間で昇降自在に支持されたピン部材を含み、
    ピン部材の上端部に係合部が形成されており、
    間仕切り壁本体は、天井側端部に、
    長手方向に沿って、間仕切り壁本体の長手方向の両端部を除く範囲に装備されて、1または隣接する複数の天井側ガイドピンの天井側第2の位置に在るピン部材が長手方向に摺動自在に係合可能な天井側ガイドレールと、
    天井側ガイドレールの長手方向の両側に装備されて、天井側ガイドピンが間仕切り壁本体の長手方向の端から天井側ガイドレールの出入り口へ相対移動する間に、天井側第1の位置に復帰した状態にあるピン部材を天井側第2の位置以下に引き下げ、天井側ガイドレールの出入り口から天井側ガイドレールに合可能とし、反対に天井側ガイドピンが天井側ガイドレールの出入り口から間仕切り壁本体の端へ相対移動する間に、ピン部材を天井側第2の位置から天井側第1の位置へ復帰させる第1、第2の天井側ガイドピン引き出し手段と、
    を備えるとともに、床側端部に、
    長手方向に沿って、間仕切り壁本体の長手方向の両端部を除く範囲に装備されて、1または隣接する複数の床側ガイドピンの床側第2の位置に在るピン部材が長手方向に摺動自在に係合可能な床側ガイドレールと、
    床側ガイドレールの長手方向の両側でキャスターと床側ガイドレールの出入り口の間に装備されて、床側ガイドピンがキャスター位置から床側ガイドレールの出入り口へ相対移動する間に、床側第1の位置に復帰した状態にあるピン部材を床側第2の位置以上に引き上げ、係合部を床側ガイドレールの出入り口から床側ガイドレールに係合可能とし、反対に床側ガイドピンが床側ガイドレールの出入り口からキャスター位置に相対移動する間に、ピン部材を床側第2の位置から床側第1の位置へ復帰させる第1、第2の床側ガイドピン引き出し手段と、
    を備え、更に、
    天井側ガイドレールは、
    間仕切り壁本体の長手方向に沿って設けられて、1または隣接する複数の天井側ガイドピンの天井側第2の位置に在るピン部材が長手方向に摺動自在に係合可能な上に開口した係合溝部と、
    係合溝部の下部に間仕切り壁本体の長手方向に沿って設けられて、係合溝部に合した1または隣接する複数の天井側ガイドピンのピン部材を磁力で下方へ吸引する吸引部材と、
    係合溝部の下部に間仕切り壁本体の長手方向に沿って配備されて、吸引部材により下方へ吸引された1または隣接する複数の天井側ガイドピンのピン部材の下端に接して回転する多数のローラと、を備えたこと、
    を特徴とする可動間仕切り壁。
  20. 第1、第2の天井側ガイドピン引き出し手段は、
    間仕切り壁本体の長手方向の端と天井側ガイドレールの出入り口の間に装備されて天井側ガイドピンのピン部材を磁力で吸引する吸引部材を含み、
    この吸引部材の上面に間仕切り壁本体の長手方向の端側から天井側ガイドレールの出入り口側に向けて斜めに下降する傾斜部が形成されており、天井側ガイドピンが間仕切り壁本体の長手方向の端から天井側ガイドレールの出入り口へ相対移動する間に、天井側第1の位置に復帰した状態にあるピン部材を磁力で天井側第2の位置以下に引き下げ、天井側ガイドレールの出入り口から天井側ガイドレールに係合可能とし、反対に天井側ガイドピンが天井側ガイドレールの出入り口から間仕切り壁本体の端へ相対移動する間に、ピン部材を天井側第2の位置から天井側第1の位置へ復帰させるようにしたこと、
    を特徴とする請求項19記載の可動間仕切り壁。
  21. 床側ガイドピンのピン部材は、
    少なくとも上端部が磁性部材または磁石または磁石付磁性部材から形成されており、
    第1、第2の床側ガイドピン引き出し手段は、
    キャスターと床側ガイドレールの出入り口の間に装備されて床側ガイドピンのピン部材を磁力で吸引する吸引部材を含み、
    この吸引部材の下面にキャスター寄りから床側ガイドレールの出入り口側に向けて斜めに上昇する傾斜部が形成されており、床側ガイドピンがキャスター位置から床側ガイドレールの出入り口へ相対移動する間に、床側第1の位置に復帰した状態にあるピン部材を磁力で床側第2の位置以上に引き上げ、係合部を床側ガイドレールの出入り口から床側ガイドレールに係合可能とし、反対に床側ガイドピンが床側ガイドレールの出入り口からキャスター位置に相対移動する間に、ピン部材を床側第2の位置から床側第1の位置へ復帰させるようにしたこと、
    を特徴とする請求項19または20記載の可動間仕切り壁。
  22. 天井に水平方向へ直線上に並べて配設された複数の天井側ガイドピンと、
    床に天井側ガイドピンの配設方向と平行な水平方向へ直線上に並べて配設された複数の床側ガイドピンと、
    天井側ガイドピンと床側ガイドピンにより、天井と床の間で立設姿勢を保ちながら水平方向への直線移動が案内されるとともに、床側端部の長手方向の両端近くにキャスターを備えた方形で可動の間仕切り壁本体と、
    を備え、
    天井側ガイドピンは、天井寄りの天井側第1の位置と下方の天井側第2の位置以下との間で昇降自在に支持されたピン部材と、
    ピン部材を上方へ付勢する付勢手段とを含み、
    ピン部材の少なくとも下端部が磁性部材または磁石または磁石付磁性部材により形成されており、
    床側ガイドピンは、床寄りで上をキャスターが通過可能な床側第1の位置と上方の床側第2の位置との間で昇降自在に支持されたピン部材と、
    ピン部材を上方へ付勢する付勢手段を含み、
    間仕切り壁本体は、天井側端部に、
    長手方向に沿って、間仕切り壁本体の長手方向の両端部を除く範囲に装備されて、1または隣接する複数の天井側ガイドピンの天井側第2の位置に在るピン部材が長手方向に摺動自在に係合可能な天井側ガイドレールと、
    天井側ガイドレールの長手方向の両側に装備されて、天井側ガイドピンが間仕切り壁本体の長手方向の端から天井側ガイドレールの出入り口へ相対移動する間に、天井側第1の位置に復帰した状態にあるピン部材を天井側第2の位置以下に引き下げ、天井側ガイドレールの出入り口から天井側ガイドレールに係合可能とし、反対に天井側ガイドピンが天井側ガイドレールの出入り口から間仕切り壁本体の端へ相対移動する間に、ピン部材を天井側第2の位置から天井側第1の位置へ復帰させる第1、第2の天井側ガイドピン引き出し手段と、
    を備えるとともに、床側端部に、
    長手方向に沿ったキャスター間に装備されて、1または隣接する複数の床側ガイドピンの床側第2の位置に在るピン部材が長手方向に摺動自在に係合可能な床側ガイドレールを備え、
    更に、
    天井側ガイドレールは、
    間仕切り壁本体の長手方向に沿って設けられて、1または隣接する複数の天井側ガイドピンの天井側第2の位置に在るピン部材が長手方向に摺動自在に係合可能な上に開口した係合溝部と、
    係合溝部の下部に間仕切り壁本体の長手方向に沿って設けられて、係合溝部に係合した1または隣接する複数の天井側ガイドピンのピン部材を磁力で下方へ吸引する吸引部材と、
    係合溝部の下部に間仕切り壁本体の長手方向に沿って配備されて、吸引部材により下方へ吸引された1または隣接する複数の天井側ガイドピンのピン部材の下端に接して回転する多数のローラと、を備えたこと、
    を特徴とする可動間仕切り壁。
  23. 第1、第2の天井側ガイドピン引き出し手段は、
    間仕切り壁本体の長手方向の端と天井側ガイドレールの出入り口の間に装備されて天井側ガイドピンのピン部材を磁力で吸引する吸引部材を含み、
    この吸引部材の上面に間仕切り壁本体の長手方向の端側から天井側ガイドレールの出入り口側に向けて斜めに下降する傾斜部が形成されており、天井側ガイドピンが間仕切り壁本体の長手方向の端から天井側ガイドレールの出入り口へ相対移動する間に、天井側第1の位置に復帰した状態にあるピン部材を磁力で天井側第2の位置以下に引き下げ、天井側ガイドレールの出入り口から天井側ガイドレールに係合可能とし、反対に天井側ガイドピンが天井側ガイドレールの出入り口から間仕切り壁本体の端へ相対移動する間に、ピン部材を天井側第2の位置から天井側第1の位置へ復帰させるようにしたこと、
    を特徴とする請求項22記載の可動間仕切り壁。
  24. 天井側ガイドピンと床側ガイドピンは、上下対向する位置に配設されており、
    少なくとも一組の上下一対の天井側ガイドピンと床側ガイドピンの位置を方向変換点とし、方向変換点の上下一対の天井側ガイドピンと床側ガイドピンが間仕切り壁本体の天井側ガイドレールと床側ガイドレールの或る位置に係合したとき、他の天井側ガイドピンと床側ガイドピンが間仕切り壁本体から離間する位置に来るようにして、間仕切り壁本体を方向変換点の上下一対の天井側ガイドピンと床側ガイドピンを軸にして水平面内で回転自在としたこと、
    を特徴とする請求項1乃至23の内のいずれか一項記載の可動間仕切り壁。
  25. 前記直線上に配設された複数の天井側ガイドピンと複数の床側ガイドピンを第1のガイドピン系列とし、或る1つの方向変換点の上下一対の天井側ガイドピンと床側ガイドピンから見て、第1のガイドピン系列の配設方向とは異なる直線方向にも天井と床に水平方向に1または複数の天井側ガイドピンと1または複数の床側ガイドピンを追加して配設し、前記或る1つの方向変換点の一対の天井側ガイドピンと床側ガイドピン及びこれらと組み合わせて追加配設した1または複数の天井側ガイドピンと1または複数の床側ガイドピンを第2のガイドピン系列として、
    間仕切り壁本体は長手方向が第2のガイドピン系列の方向を向いているとき、第2のガイドピン系列中の1または隣接する複数の天井側ガイドピンと1または隣接する複数の床側ガイドピンが天井側ガイドレールと床側ガイドレールに係合可能としたこと、
    を特徴とする請求項24記載の可動間仕切り壁。
  26. 天井側ガイドピンと床側ガイドピンは、上下対向する位置に等間隔で配設されており、
    長手方向が天井側ガイドピンの配設方向を向いた間仕切り壁本体の長手方向中央に上下一対の天井側ガイドピンと床側ガイドピンが来たとき、隣接する天井側ガイドピンが有る場合は該隣接する天井側ガイドピンが間仕切壁本体の長手方向の端と第1、第2の天井側ガイドピン引き出し手段の間に設けられた非干渉部に来て、かつ隣接する床側ガイドピンが有る場合は該隣接する床側ガイドピンがキャスターの直下またはキャスターと間仕切り壁本体の端の間に設けられた非干渉部に来て、間仕切り壁本体の長手方向中央の天井側ガイドピンと床側ガイドピンを軸にして間仕切り壁本体を水平面内で回転自在としたこと、
    を特徴とする請求項1乃至8、12乃至21の内のいずれか一項記載の可動間仕切り壁。
  27. 前記直線上に配設された複数の天井側ガイドピンと複数の床側ガイドピンを第1のイドピン系列とし、第1のガイドピン系列の或る一組の上下一対の天井側ガイドピンと床側ガイドピンの位置を方向変換点とし、該方向変換点の上下一対の天井側ガイドピンと床側ガイドピンから見て、第1のイドピン系列の配設方向とは異なる直線方向にも天井と床に水平方向に1または複数の天井側ガイドピンと1または複数の床側ガイドピンを追加して配設し、当該方向変換点の一対の天井側ガイドピンと床側ガイドピン及びこれらと組み合わせて追加配設した1または複数の天井側ガイドピンと1または複数の床側ガイドピンを第2のガイドピン系列とし、
    間仕切り壁本体は長手方向が第2のガイドピン系列の方向を向いているとき、第2のガイドピン系列中の1または隣接する複数の天井側ガイドピンと1または隣接する複数の床側ガイドピンが天井側ガイドレールと床側ガイドレールに係合可能としたこと、
    を特徴とする請求項26記載の可動間仕切り壁。
  28. 第2のガイドピン系列の各天井側ガイドピンと各床側ガイドピンを上下対向して第1のガイドピン系列と同じ間隔で等間隔に配設したこと、
    を特徴とする請求項27記載の可動間仕切り壁。
  29. 天井側ガイドピンと床側ガイドピンは、上下対向する位置に等間隔で配設されており、
    長手方向が天井側ガイドピンの配設方向を向いた間仕切り壁本体の長手方向中央に天井側ガイドピンと床側ガイドピンが来たとき、隣接する天井側ガイドピンが有る場合は該隣接する天井側ガイドピンは間仕切壁本体の長手方向の端と第1、第2の天井側ガイドピン引き出し手段の間に設けられた非干渉部に来て、隣接する床側ガイドピンが有る場合は該隣接する床側ガイドピンはキャスターの直下に来て、間仕切り壁本体の長手方向中央の天井側ガイドピンと床側ガイドピンを軸にして間仕切り壁本体を水平面内で回転自在としたこと、
    を特徴とする請求項9乃至11、22、23の内のいずれか一項記載の可動間仕切り壁。
  30. 前記直線上に配設された複数の天井側ガイドピンと複数の床側ガイドピンを第1のガイドピン系列とし、第1のガイドピン系列の或る一組の上下一対の天井側ガイドピンと床側ガイドピンの位置を方向変換点とし、該方向変換点の上下一対の天井側ガイドピンと床側ガイドピンから見て、第1のガイドピン系列の配設方向とは異なる直線方向にも天井と床に水平方向に1または複数の天井側ガイドピンと1または複数の床側ガイドピンを追加して配設し、当該方向変換点の一対の天井側ガイドピンと床側ガイドピン及びこれらと組み合わせて追加配設した1または複数の天井側ガイドピンと1または複数の床側ガイドピンを第2のガイドピン系列とし、
    間仕切り壁本体は長手方向が第2のガイドピン系列の方向を向いているとき、第2のガイドピン系列中の1または隣接する複数の天井側ガイドピンと1または隣接する複数の床側ガイドピンが天井側ガイドレールと床側ガイドレールに係合可能としたこと、
    を特徴とする請求項29記載の可動間仕切り壁。
  31. 第2ガイドピン系列の各天井側ガイドピンと各床側ガイドピンを上下対向して第1のガイドピン系列と同じ間隔で等間隔に配設したこと、
    を特徴とする請求項30記載の可動間仕切り壁。
JP2017158300A 2017-08-20 2017-08-20 可動間仕切り壁 Active JP6283863B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017158300A JP6283863B1 (ja) 2017-08-20 2017-08-20 可動間仕切り壁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017158300A JP6283863B1 (ja) 2017-08-20 2017-08-20 可動間仕切り壁

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6283863B1 true JP6283863B1 (ja) 2018-02-28
JP2019035291A JP2019035291A (ja) 2019-03-07

Family

ID=61282721

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017158300A Active JP6283863B1 (ja) 2017-08-20 2017-08-20 可動間仕切り壁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6283863B1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022502584A (ja) * 2018-09-10 2022-01-11 ティー アンド アール インテリア システムズ リミテッドT & R Interior Systems Limited ブラケット
US12012748B2 (en) 2019-05-14 2024-06-18 Bracelok IP Limited Partition bracket assembly

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2533538Y2 (ja) * 1992-03-26 1997-04-23 松下電工株式会社 間仕切り装置
JP2007308918A (ja) * 2006-05-17 2007-11-29 Osaka Kanagu Kk 吊り戸の下部振止装置
JP4346679B1 (ja) * 2008-06-27 2009-10-21 株式会社 ワールドガレージドア 可動式パネル誘導係止装置およびそれを用いた可動式パネル

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2533538Y2 (ja) * 1992-03-26 1997-04-23 松下電工株式会社 間仕切り装置
JP2007308918A (ja) * 2006-05-17 2007-11-29 Osaka Kanagu Kk 吊り戸の下部振止装置
JP4346679B1 (ja) * 2008-06-27 2009-10-21 株式会社 ワールドガレージドア 可動式パネル誘導係止装置およびそれを用いた可動式パネル

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022502584A (ja) * 2018-09-10 2022-01-11 ティー アンド アール インテリア システムズ リミテッドT & R Interior Systems Limited ブラケット
JP7193179B2 (ja) 2018-09-10 2022-12-20 ティー アンド アール インテリア システムズ リミテッド ブラケット
US11674304B2 (en) 2018-09-10 2023-06-13 T & R Interior Systems Limited Bracket
US12012748B2 (en) 2019-05-14 2024-06-18 Bracelok IP Limited Partition bracket assembly

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019035291A (ja) 2019-03-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6283863B1 (ja) 可動間仕切り壁
JP4818362B2 (ja) 引戸具
JP2005126966A (ja) スライドスクリーン
CN101021130B (zh) 单轨道自动回位平移柜门
US11478078B1 (en) Powered carousel shelf system for cabinets
GB2493227A (en) Slide mechanism with interlock
KR20190111651A (ko) 건축물 실내공간의 가변 벽체
CN201033996Y (zh) 单轨道自动回位平移柜门
US3000437A (en) Sliding multiple door assembly and interior cabinet
KR101663981B1 (ko) 매장 환경 적응형 다단 담배 진열장용 광고판
US20070035218A1 (en) Anti-slant device for a cabinet with multiple drawers
JP4955223B2 (ja) メディアプレーヤー外装
TW201516225A (zh) 櫃體鎖控顯示結構
JP6253537B2 (ja) 引戸用補助錠
JP6238196B2 (ja) 引戸装置
JP2006296605A (ja) 収納庫
JP2008038399A (ja) 引戸
CA2699128A1 (en) Lateral file drawer and anti-tip device
JP2002339649A (ja) 引戸の戸締装置
JP2002147107A (ja) キャビネットの扉構造
JP2003020872A (ja) 間仕切り装置
KR20140059475A (ko) 은닉형 슬라이딩 방식의 진열장
JP2011244932A (ja) 吊戸棚
JP3169394U (ja) スライド収納式集密マルチ掲示板
JP3188594U (ja) コーナーキャビネット

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20171127

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171221

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180110

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6283863

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150