JP3169394U - スライド収納式集密マルチ掲示板 - Google Patents

Abstract

【課題】十分な掲示スペースを有し、かつ、掲示物を体系的に整理して掲示することができるとともに、省スペースに集密させて収納することができるスライド収納式集密マルチ掲示板を提供する。【解決手段】掲示物Ｋを表面に固定可能な平板状の板体１・１…を複数備える一方、これら各板体１を、起立状態で上端部11または下端部１２の少なくとも一方をガイド部材２に支持して、かつ、隣接する板体１・１の各掲示面１３・１３を対面させた状態で並列してハウジング３の内部に収容可能にする。前記ガイド部材２に沿って前記板体１をハウジング３から水平方向に引き出すことによって、当該板体１の掲示面１３に固定された掲示物Ｋを閲覧可能に構成する。【選択図】図１

Description

本考案は、掲示板の改良、更に詳しくは、十分な掲示スペースを有し、かつ、掲示物を体系的に整理して掲示することができるとともに、省スペースに集密させて収納することができて非常に使い勝手の良いスライド収納式集密マルチ掲示板に関するものである。

周知のとおり、学校やオフィスなどで連絡事項や告知がある場合には、プリントやチラシなどの掲示物を板体に貼り付けたりピン止めするなどして固定するための掲示板が使用されている（例えば、特許文献１参照）。

しかしながら、従来の掲示板は、掲示物を固定できる掲示スペースが狭いために、対象者に十分な情報量を提供することができないという問題があった。

また、新たな掲示物を追加したり張り替えたりしようとしても、掲示板上のやり繰りが面倒であるとともに、乱雑な掲示になってしまい、閲覧者にとっても必要な情報を的確に知得する上で支障となっていた。

そしてまた、掲示スペースを大きくするためには、掲示板自体を大きくすることも考えられるが、掲示作業の際に手が届かない場所になって上手く掲示できなくなってしまったり、掲示板を設置するのに応じた広いスペースも必要になってくるという問題があった。

特開２００５−１２２０５５号公報

本考案は、従来の掲示板事情に上記のような問題があったことに鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、十分な掲示スペースを有し、かつ、掲示物を体系的に整理して掲示することができるとともに、省スペースに集密させて収納することができて非常に使い勝手の良いスライド収納式集密マルチ掲示板を提供することにある。

本考案者が上記課題を解決するために採用した手段を添付図面を参照して説明すれば次のとおりである。

即ち、本考案は、掲示物Ｋを表面に固定可能な平板状の板体１・１…を複数備える一方、これら各板体１を、起立状態で上端部11または下端部12の少なくとも一方をガイド部材２に支持して、かつ、隣接する板体１・１の各掲示面13・13を対面させた状態で並列してハウジング３の内部に収容可能にして、
このガイド部材２に沿って前記板体１をハウジング３から水平方向に引き出すことによって、当該板体１の掲示面13に固定された掲示物Ｋを閲覧可能に構成するという技術的手段を採用したことによって、スライド収納式集密マルチ掲示板を完成させた。

また、本考案は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、ハウジング３の外側面を不透明に形成して、板体１の収納時において、掲示面13に固定された掲示物Ｋを外部から視認不可能にするという技術的手段を採用した。

更にまた、本考案は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、ガイド部材２をハウジング３の外部に通じて持出延成して、板体１の全体をハウジング３の外部に移動可能にするという技術的手段を採用した。

更にまた、本考案は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、板体１の引き出し側面部14において、当該板体１の掲示面13に掲示した掲示物Ｋの種別を表示するインデックス４を配設するという技術的手段を採用した。

更にまた、本考案は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、板体１の掲示面13を本体内側に凹ませて設けるという技術的手段を採用した。

更にまた、本考案は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、板体１のハウジング３内からの引き出しをロック可能に構成するという技術的手段を採用した。

更にまた、本考案は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、板体１の上端部11を、ハウジング３内部上面および其処から持出延成された上側ガイド部材２Ｕから吊支するという技術的手段を採用した。

更にまた、本考案は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、板体１の下端部12を、ハウジング３内部下面および其処から持出延成された下側ガイド部材２Ｌに沿って摺動可能に構成するという技術的手段を採用した。

更にまた、本考案は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、ガイド部材２を、チャンネル材21と、このチャンネル材21の中空部に沿って回転移動可能なローラー22とから構成するという技術的手段を採用した。

更にまた、本考案は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、ガイド部材２を、板体１の端部およびハウジング３の内部にそれぞれ形成された凹溝23と、この凹溝23に沿って嵌挿可能な凸条24とから構成するという技術的手段を採用した。

本考案にあっては、掲示物を表面に固定可能な平板状の板体を複数備える一方、これら各板体を、起立状態で上端部または下端部の少なくとも一方をガイド部材に支持して、かつ、隣接する板体の各掲示面を対面させた状態で並列させてハウジングの内部に収容可能にしたことにより、
このガイド部材に沿って前記板体をハウジングから水平方向に引き出すことによって、当該板体の掲示面に固定された掲示物を閲覧することができる。

したがって、本考案のスライド収納式集密マルチ掲示板を使用することにより、十分な掲示スペースを有し、かつ、掲示物を体系的に整理して掲示することができるとともに、省スペースに集密させて収納することができて非常に使い勝手の良いことから、実用的利用価値は頗る高いものがあると云える。

本考案の第１実施形態の掲示板を表わす全体斜視図である。 本考案の第１実施形態の掲示板の構造を表わす説明斜視図である。 本考案の第１実施形態の掲示板のガイド部材を表わす部分拡大斜視図である。 本考案の第１実施形態の掲示板のガイド部材を表わす部分拡大斜視図である。 本考案の第２実施形態の掲示板を表わす全体斜視図である。 本考案の第２実施形態の掲示板の構造を表わす説明斜視図である。 本考案の第２実施形態の掲示板のガイド部材を表わす部分拡大斜視図である。 本考案の第２実施形態の掲示板の構造を表わす説明斜視図である。 本考案の第３実施形態の掲示板を表わす全体斜視図である。 本考案の第３実施形態の掲示板の構造を表わす説明斜視図である。 本考案の第３実施形態の掲示板のガイド部材を表わす部分拡大斜視図である。 本考案の第３実施形態の掲示板の構造を表わす説明斜視図である。 本考案の第３実施形態の掲示板のガイド部材の変形例を表わす部分拡大斜視図である。 本考案の第３実施形態の掲示板のガイド部材の変形例を表わす部分拡大斜視図である。 本考案の第４実施形態の掲示板を表わす全体斜視図である。

本考案を実施するための形態を、具体的に図示した図面に基づいて更に詳細に説明すると、次のとおりである。

『第１実施形態』
本考案の第１実施形態を図１から図４に基づいて説明する。図１中、符号１で指示するものは板体であり、この板体１は、平板状に形成されており、本実施形態では、矩形のものを採用する。また、材質として木材やプラスチック、コルク、金属（磁性体）などを単独あるいは複合的に組み合わせて構成することができる。

また、符号２で指示するものはガイド部材であり、このガイド部材２は、前記板体１をスライド自在に支持する部材である。更にまた、符号３で指示するものはハウジングであり、このハウジング３は、前記板体１を収納するための筐体である。

しかして、本実施形態のスライド収納式集密マルチ掲示板を構成するにあっては、まず、掲示物Ｋを表面に固定可能な平板状の板体１・１…を複数備える。掲示物Ｋとしては、ポスターやプリントしたコピー用紙などの薄手のものが適しており、粘着テープや画鋲（ピン）、磁石などを用いて掲示面13の表面に固定することができる。また、本実施形態における板体１の枚数は、１０〜３０枚程度の範囲が好ましい。

次いで、これら各板体１を、起立状態で上端部11または下端部12の少なくとも一方をガイド部材２に支持する。本実施形態では、板体１の上端部11を、ハウジング３内部上面および其処から持出延成された上側ガイド部材２Ｕから吊支する。

この際、上側のガイド部材２（上側ガイド部材２Ｕ）を、チャンネル材21と、このチャンネル材21の中空部に沿って回転移動可能なローラー22とから構成して吊支することができ、円滑なスライド移動を実現することができる（図２および図３参照）。

また、下側のガイド部材２（下側ガイド部材２Ｌ）を、図４に示すように、板体１の下端部12には、凸条24としてコの字断面のチャンネル材を付設するとともに、ハウジング３の下面内部には、凹溝23を直接刻設して、この凹溝23に沿って凸条24を嵌挿可能にして、ガイドレールとして機能させることができる。

そして、隣接する板体１・１の各掲示面13・13を対面させた状態で並列してハウジング３の内部に収容することができる。

本実施形態では、ハウジング３の外側面を不透明に形成することができ、板体１の収納時において、掲示面13に固定された掲示物Ｋを外部から視認不可能にすることができ、部外者に対して掲示情報の閲覧を防止することができる。

以上のように構成したことにより、ガイド部材２に沿って前記板体１をハウジング３から水平方向に引き出すことによって、当該板体１の掲示面13に固定された掲示物Ｋを閲覧することができるのである。

なお、本実施形態では、板体１の引き出し側面部14において、当該板体１の掲示面13に掲示した掲示物Ｋの種別を表示するインデックス４を配設することができ、多数の掲示物Ｋを体系的に整理して掲示することができ、所望の情報を的確かつ迅速に把握して閲覧することができる。

また、本実施形態では、板体１の掲示面13を本体内側に凹んだ状態に設けることも可能であり、掲示物Ｋをピンや磁石などを用いて固定する場合であっても、ピンの頭部や磁石などの突出部が開閉動作時に隣りの板体１に干渉しないようにすることができる。

更にまた、本実施形態では、板体１のハウジング３内からの引き出しをロック可能に構成することができ、不在時の掲示物Ｋの盗難を防止したり、必要な掲示情報を特定の人物に対してのみ選択的に開示できるようにすることもできる。このロック機構は南京錠などの公知の鍵や電磁的なロック構造などを採用することができる。

『第２実施形態』
次に、本考案の第２実施形態を図５から図８に基づいて説明する。本実施形態では、板体１の上端部11を、ハウジング３内部上面に形成された上側ガイド部材２Ｕに沿うようにするとともに、当該板体１の下端部12を、ハウジング３内部下面に形成された下側ガイド部材２Ｌに沿って摺動可能に構成する（図５および図６参照）。

本実施形態では、ガイド部材２を、板体１の端部およびハウジング３の内部にそれぞれ形成された凹溝23と、この凹溝23に沿って嵌挿可能な凸条24とから構成すものであり、下側ガイド部材２Ｌについては、図７に示すように、板体１の下端部12に、凸条24としてコの字断面のチャンネル材を付設するとともに、ハウジング３の下面内部に、凹溝23として前記チャンネル材の幅よりも若干大きい幅のコの字型チャンネル材の開口部を上向きにして設置してガイドレールとして機能させることができる。

また、本実施形態では、上側ガイド部材２Ｕについても、図８に示すように、板体１の上端部11に、凸条24としてコの字断面のチャンネル材を付設するとともに、ハウジング３の上面内部に、凹溝23として前記チャンネル材の幅よりも若干大きい幅のコの字型チャンネル材を設置してガイドレールとして機能させることができる。

『第３実施形態』
本考案の第３実施形態を図９から図１４に基づいて説明する。本実施形態では、本実施形態では、板体１の下端部12を、ハウジング３内部上面および内部下面、および其処から持出延成された上側ガイド部材２Ｕおよび下側ガイド部材２Ｌに沿って摺動可能になるように構成する（図９および図１０参照）。

具体的には、ガイド部材２を、板体１の端部およびハウジング３の内部にそれぞれ形成された凹溝23と、この凹溝23に沿って嵌挿可能な凸条24とから構成して、下側ガイド部材２Ｌについては、図１１に示すように、板体１の上端部11に凸条24を一体に持出成形または長尺部材を固着することによって設ける一方、ハウジング３の下面内部に凹溝23を直接刻設する。

また、同様にして、図１２に示すように、板体１の下端部12には、凸条24を一体に持出成形または長尺部材を固着することによって設ける一方、ハウジング３の上面内部に凹溝23を直接刻設して、これら何れの箇所においても、ガイドレールとしての機能を発揮することができる。

なお、図１３および図１４に示すように、ガイド部材２における凹溝23および凸条24の雌雄を適宜置換することによっても同様のスライド機能を発揮することができる。

『第４実施形態』
本考案の第４実施形態を図１５に基づいて説明する。本実施形態では、ガイド部材２をハウジング３の外部に通じて持出延成して、板体１の全体をハウジング３の外部に移動可能にすることができる。

このように構成することにより、複数の板体１を引き出して、複数人が掲示板を同時に閲覧することができるようになるとともに、屋内における部屋の境界部分にガイド部材２を設けることによって、これらの板体１・１…に部屋の間仕切りを兼用させることもできる。

本考案は、概ね上記のように構成されるが、図示の実施形態に限定されるものでは決してなく、「実用新案登録請求の範囲」の記載内において種々の変更が可能であって、例えば、板体１の形状は矩形のものに限らず、デザインに応じて変形することが可能である。

また、ガイド部材２は、板体１がスライド自在であれば、屋内のレイアウトなどに応じて曲線状のものや屈曲状にしたものであっても良く、これら何れのものも本考案の技術的範囲に属する。

１ 板体
11 上端部
12 下端部
13 掲示面
14 引き出し側面部
２ ガイド部材
２Ｕ 上側ガイド部材
２Ｌ 下側ガイド部材
21 チャンネル材
22 ローラー
23 凹溝
24 凸条
３ ハウジング
４ インデックス
Ｋ 掲示物

Claims (10)

1. 掲示物（Ｋ）を表面に固定可能な平板状の板体（１・１…）を複数備えている一方、
   これら各板体（１）は、起立状態で上端部（11）または下端部（12）の少なくとも一方がガイド部材（２）に支持されており、かつ、隣接する板体（１・１）の各掲示面（13・13）が対面した状態で並列してハウジング（３）の内部に収容可能であって、
   このガイド部材（２）に沿って前記板体（１）をハウジング（３）から水平方向に引き出すことによって、当該板体（１）の掲示面（13）に固定された掲示物（Ｋ）を閲覧可能に構成したことを特徴とするスライド収納式集密マルチ掲示板。
2. ハウジング（３）の外側面が不透明に形成されており、板体（１）の収納時において、掲示面（13）に固定された掲示物（Ｋ）を外部から視認不可能にしたことを特徴とする請求項１記載のスライド収納式集密マルチ掲示板。
3. ガイド部材（２）がハウジング（３）の外部に通じて持出延成されており、板体（１）の全体がハウジング（３）の外部に移動可能であることを特徴とする請求項１または２記載のスライド収納式集密マルチ掲示板。
4. 板体（１）の引き出し側面部（14）において、当該板体（１）の掲示面（13）に掲示した掲示物（Ｋ）の種別を表示するインデックス（４）が配設されていることを特徴とする請求項１〜３の何れか一つに記載のスライド収納式集密マルチ掲示板。
5. 板体（１）の掲示面（13）が本体内側に凹んで設けられていることを特徴とする請求項１〜４の何れか一つに記載のスライド収納式集密マルチ掲示板。
6. 板体（１）のハウジング（３）内からの引き出しをロック可能に構成したことを特徴とする請求項１〜５の何れか一つに記載のスライド収納式集密マルチ掲示板。
7. 板体（１）の上端部（11）が、ハウジング（３）内部上面および其処から持出延成された上側ガイド部材（２Ｕ）から吊支されていることを特徴とする請求項１〜６の何れか一つに記載のスライド収納式集密マルチ掲示板。
8. 板体（１）の下端部（12）が、ハウジング（３）内部下面および其処から持出延成された下側ガイド部材（２Ｌ）に沿って摺動可能に構成されていることを特徴とする請求項１〜７の何れか一つに記載のスライド収納式集密マルチ掲示板。
9. ガイド部材（２）が、チャンネル材（21）と、このチャンネル材（21）の中空部に沿って回転移動可能なローラー（22）とから構成されていることを特徴とする請求項１〜８の何れか一つに記載のスライド収納式集密マルチ掲示板。
10. ガイド部材（２）が、板体（１）の端部およびハウジング（３）の内部にそれぞれ形成された凹溝（23）と、この凹溝（23）に沿って嵌挿可能な凸条（24）とから構成されていることを特徴とする請求項１〜９の何れか一つに記載のスライド収納式集密マルチ掲示板。

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