JP6282943B2 - 窒化珪素質焼結体およびこれを備える耐衝撃磨耗性部材 - Google Patents
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形を有しており、4H型,6H型および15R型の炭化珪素の合計質量における4H型の炭化珪素の質量百分率が25%以上35%以下である。このような構成を満たしていることにより、優れた耐熱衝撃性を有しつつ、さらに耐衝撃磨耗性に優れる窒化珪素質焼結体となる。
的特性がより高くなる傾向があるため好適である。この窒化珪素の含有量もXRDを用いたリートベルト法によって求めることができる。また、本実施形態の窒化珪素質焼結体は、相対密度が98%以上、特に、99.95%以上であることが好適である。
しては、例えば、イットリウム,ランタン,セリウムおよびプラセオジム等であることが好適である。
上900個以下としたときの粒界相の円形度の平均値であり、サンプル数は粒界相の大きさ
に応じて決めればよい。また、円形度とは、画像解析ソフト「A像くん」(登録商標、旭化成エンジニアリング(株)製)(以下、画像解析ソフトと記載する。)で定められている円らしさの度合いを示す指標であり、この画像解析ソフトでは、円形度3として定義され、その範囲は1以下であり、1に近づくほど、円に近くなる。
縦方向の長さが17.5μm)となる範囲の画像を取り込み、上述した画像解析ソフトによる粒子解析を行なうことで求めることができる。なお、粒子解析の設定条件としては、例えば、明度を明に設定し、2値化の方法を手動,小図形除去面積を0μm,画像の明暗を示す指標であるしきい値を、画像内の各点(各ピクセル)が有する明るさを示すヒストグラ
ムのピーク値の1倍以上2.5倍以下とする。なお、SEMの代わりに光学顕微鏡を用いて
も構わない。
量%以上5質量%以下,11質量%以上21質量%以下とし、残部を窒化珪素の粉末とする。また、炭化珪素の粉末については、結晶多形が4H型,6H型および15R型である炭化珪素の各粉末の合計質量のうち、4H型の炭化珪素の粉末の質量百分率を25%以上35%以下とする。
化アルミニウムの粉末を1質量%以上7質量%以下とすればよい。
各粉末の含有量の合計を12質量%以上20質量%以下とすればよい。
る。なお、上述のメディアの大きさ,量および粉砕時間を調整すれば求める粒径およびBET比表面積を得ることができる。
量部以下秤量してスラリーに加える。また、増粘安定剤,分散剤,pH調整剤および消泡剤等を添加してもよい。
剤を0.2質量部以上0.7質量部以下添加すればよい。
などによって相対密度45〜60%の所望の形状を有する成形体とする。成形圧力は50〜100
MPaの範囲であれば、成形体の密度の向上や顆粒の潰れ性の観点から好適である。
くは450℃以上800℃以下である。なお、このように成形体から有機バインダなどの脂質の成分を取り除いたものを脱脂体という。
Paとして、1400℃〜1600℃で2〜4時間保持した後、焼成温度を1800℃以上2000℃未満で1〜3時間保持することにより、結晶多形が4H型である炭化珪素の質量百分率が25%以上35%以下である本実施形態の窒化珪素質焼結体を得ることができる。
られた窒化珪素質焼結体は、必要に応じて研磨等の加工を施してもよい。
珪素の粉末とした。
化珪素質焼結体からなるメディアを用いた。また、有機バインダの添加量は、1次原料の合計100質量部に対して5.5質量部とした。そして、噴霧乾燥装置を用いてスラリーを噴霧乾燥することにより造粒された顆粒を得た。
た。そして、この脱脂体を、真空雰囲気中において800℃で1時間、窒素の圧力を100kPaとして1500℃で3時間保持した後、焼成温度を1900℃として2時間保持することにより、形状が角板状および角柱状の焼結体である試料を得た。
しては、圧力を0.1MPa,主面と酸化アルミニウム(WA)の粒子が噴射されるノズル
の先端との距離を23mm,時間を10分とした。そして、噴射前後の焼結体の質量減少量Wを求めた。
珪素の質量百分率が25%以上35%以下であることにより、優れた耐熱衝撃性を有しつつ、さらに耐衝撃磨耗性に優れる窒化珪素質焼結体であることがわかった。
量して、1次原料とした。
窒化アルミニウムの粉末の含有量は、表2に示す通りとし、残部を窒化珪素の粉末とした。
OD))に準拠してビッカース硬度HV1を求め、その値を表2に示した。
MOD))で規定する圧子圧入法(IF法)に準拠して、破壊靭性を求め、その値を表2
に示した。
カース硬度HV1が16GPa以上であった。この結果より、窒化珪素がα型およびβ型の結晶構造を有しており、窒化珪素の合計質量におけるα型の窒化珪素の質量百分率が20%以上30%以下であることにより、破壊靭性および耐衝撃磨耗性が向上した窒化珪素質焼結体であることがわかった。
て、1次原料とした。
,16質量%とし、残部を窒化珪素の粉末とした。
片として用い、JIS R 1691−2011に準拠して、滑り磨耗試験を実施し、焼結体の比磨耗量を測定した。
板状の試験片の摺動速度は0.37m/s,摺動円直径は14mm,摺動距離は2000mとした。
て、1次原料とした。
%,16質量%とし、残部を窒化珪素の粉末とした。
プ盤に供給して研磨した。そして、研磨によって得られた鏡面を洗浄した後、SEMを用いて5000倍の倍率で観察し、CCDカメラで撮影した面積が402.5μm2(横方向の長さ
が23μm,縦方向の長さが17.5μm)となる範囲の画像を取り込み、画像解析ソフト「A像くん」(登録商標、旭化成エンジニアリング(株)製)による粒子解析を行なって、粒界相の面積率を算出し、その値を表4に示した。なお、粒子解析の設定条件としては、例えば、明度を明に設定し、2値化の方法を手動,小図形除去面積を0μm,画像の明暗を
示す指標であるしきい値を、画像内の各点(各ピクセル)が有する明るさを示すヒストグラムのピーク値の2.2倍とした。
。
面とした後、実施例4で示した方法により粒子解析を行なって、粒界相の平均円形度を求め、その値を表5に示した。
ける4点曲げ強度S0と、JIS R 1604−2008(ISO 17565:2003(MOD))
に準拠して、800℃における4点曲げ強度S1をそれぞれ測定し、その値を表5に示した
。
量を表6に示す通りとした。なお、分散剤としては、ポリエチレンアミンを使用した。
面とした後、実施例4で示した粒子解析を行なって、粒界相の単位面積当たりの個数を求め、その値を表6に示した。
Claims (7)
- 主結晶が窒化珪素であり、前記主結晶間である粒界相に炭化珪素を含み、該炭化珪素が、少なくとも4H型,6H型および15R型の結晶多形を有しており、前記4H型,前記6H型および前記15R型の前記炭化珪素の合計質量における前記4H型の前記炭化珪素の質量百分率が25%以上35%以下であることを特徴とする窒化珪素質焼結体。
- 前記窒化珪素がα型およびβ型の結晶構造を有しており、前記α型および前記β型の前記窒化珪素の合計質量における前記α型の前記窒化珪素の質量百分率が20%以上30%以下であることを特徴とする請求項1に記載の窒化珪素質焼結体。
- 前記粒界相に、希土類金属を含むサイアロンが存在することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の窒化珪素質焼結体。
- 前記粒界相の面積率が7%以上17%以下であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の窒化珪素質焼結体。
- 前記粒界相の平均円形度が0.55以上0.71以下であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の窒化珪素質焼結体。
- 単位面積当たりにおける前記粒界相の個数が1.1×106個/mm2以上2.0×107個/mm2以下であることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の窒化珪素質焼結体。
- 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の窒化珪素質焼結体を備えることを特徴とする耐衝撃磨耗性部材。
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