JP6374207B2 - 窒化珪素質焼結体およびこれからなる耐衝撃磨耗性部材 - Google Patents
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上50個以下の範囲で表面に開口しており、研磨された前記表面には第1の柱状結晶が存在し、前記気孔の内部に前記第1の柱状結晶よりも径の太い第2の柱状結晶が互いに交錯するように複数存在している耐磨耗性部材が提案されている。
104個以下存在することを特徴とするものである。
4個以上10×104個以下存在する。なお、本実施形態においては、主相である窒化珪素およびボイドを除く領域を粒界相という。
存在することにより、耐滑り磨耗性に加えて耐衝撃磨耗性に優れた窒化珪素質焼結体となる。
yN(1−y)(0.9≦y≦1)である。
質相とが少なくとも存在するものである。
化物換算でそれぞれ4質量%以上16質量%以下、3質量%以上8質量%以下含むことによって、窒化珪素の結晶粒子を異常に粒成長させることなく、隣り合う結晶粒子を強固に結合するので、窒化珪素質焼結体の剛性を高くすることができる。
方向の長さが24μm、縦方向の長さが18μm)となる範囲の画像を取り込み、画像解析ソフトによる粒子解析を行なうことで求めることができる。なお、粒子解析の設定条件としては、例えば、明度を明に設定し、2値化の方法を手動、小図形除去面積を0μm、画像の明暗を示す指標であるしきい値を、画像内の各点(各ピクセル)が有する明るさを示すヒストグラムのピーク値の0.88倍以下とする。なお、走査型電子顕微鏡の代わりに光学顕微鏡を用いても構わない。
%以上60質量%以下であることが好適である。炭化珪素の結晶多形である3C型が、3C型および6H型の炭化珪素100質量%に対して50質量%以上60質量%以下であると、3C
型および6H型のa軸およびb軸方向における線膨張係数が異なるために焼結過程において、両者の硬質結晶粒子間に熱膨張差に起因する応力が残存することにより表面における靱性を高くすることができる。
ン,バナジウム,ニオブ,タンタル,コバルトおよびタングステンの少なくともいずれか1種からなる珪化物を含み、金属換算での含有量が0.6質量%以上1.8質量%以下であることが好適である。
6μm以下のものを用いる。
加量を1質量%4質量%以下とし、平均粒径(D50)を0.15μm以上0.25μm以下とすればよい。
質量%以下とし、平均粒径(D50)を0.4μm以上0.6μm以下とすればよい。さらに、表面における粒界相において、硬質結晶粒子の面積占有率が10%以上50%以下とするには、窒化アルミニウムの粉末の添加量を1次原料の合計100質量%のうち、1.4質量%以上6.2質量%以下とし、この添加量に応じで酸化アルミニウムの粉末の添加量を調整すればよ
い。
質焼結体を得るには、3C型の炭化珪素の一部は高温で6H型の炭化珪素に相転移することから、3C型および6H型の炭化珪素の粉末100質量%に対して、3C型の炭化珪素の
粉末を52質量%以上62質量%以下とすればよい。
応して、酸素を脱離し、窒化珪素の結晶粒子内および粒界相中の少なくともいずれかに熱力学的に安定した珪化物が生成される。
るまで行なうことが好適である。また、以上の粉砕を短時間で行なうには、予め平均粒径(D50)が5μm以下の金属シリコン粉末を用いることが好適である。
質量部以下秤量してスラリーに混合することで成形性を向上させることができる。さらに、増粘安定剤,pH調整剤,消泡剤等を添加してもよい。
りに、2×104個以上10×104個以下存在する窒化珪素質焼結体を得るには、チタン源となる粉末または炭化珪素の粉末の添加量と、平均粒径(D50)とをそれぞれ上述した範囲とし、1次原料の合計100質量部に対して、分散剤として2−ナフタレンスルホン酸ホ
ルマリンを0.2質量部以上2質量部以下添加すればよい。
所望の形状を有する成形体とする。成形圧力は50〜100MPaの範囲であれば、成形体の
密度の向上や顆粒の潰れ性の観点から好適である。また、鋳込み成形,射出成形,テープ成形などの成形方法を用いてもよく、それぞれの成形方法で成形した後に、成形体を切削したり、積層したり、接合したりすることによって所望の形状としてもよい。
くは450℃以上800℃以下である。なお、このように熱処理によって成形体から有機バインダなどの脂質の成分を除いたものを脱脂体という。
の窒化工程として、第1の窒化工程の温度から1400℃の間の温度で5時間以上15時間以下保持することで脱脂体中のシリコンの残部を窒化させる。ここで、第2の窒化工程の温度は第1の窒化工程の温度よりも高く、第1の窒化工程と第2の窒化工程とは連続して実施することが好適である。
として、3〜14時間保持し、時間当たり180℃以上230℃未満の降温速度で冷却すればよい。
粉末を得た。ここで、金属シリコンの粉末は、X線透過式沈降法により測定した粒度分布曲線の累積体積の総和を100%としたときの累積体積が90%となる粒径(D90)を5μ
mとした。
。
ニウム,窒化アルミニウムおよび希土類酸化物の添加量をそれぞれ3.9質量%,3.9質量%,6.4質量%とし、酸化チタンの粉末は窒化物に換算した添加量を表1に示す通りとした
。また、酸化チタンの粉末の平均粒径(D50)は、0.2μmとした。
ウム、窒化アルミニウムおよび希土類酸化物の各粉末の添加量をそれぞれ3.3質量%,3.9質量%,8.2質量%とし、炭化珪素の粉末の添加量を表1に示す通りとした。また、炭化
珪素の粉末の平均粒径(D50)は、0.55μmとした。
ル(PVA)を5質量部、分散剤である2−ナフタレンスルホン酸ホルマリンを1.1質量
部添加して混合することによりスラリーを得た。このスラリーを噴霧乾燥装置を用いて造粒し顆粒を得た。
した。続けて、さらに温度を上げて、実質的に窒素からなる150kPaの窒素分圧中にて
、1050℃で20時間、1250℃で10時間順次保持して窒化した。そして、さらに昇温して、温度を1740℃として、3時間保持し、窒素の圧力を100kPaとして、焼成し、時間当たり210℃の降温速度で冷却することにより、円板状および角板状の焼結体を得た。
求めるために、角板状の焼結体の主面を研磨して鏡面とした。具体的には、平均粒径が0.05〜0.15μmのダイヤモンド砥粒を錫製のラップ盤に供給して焼結体の主面を研磨した。そして、研磨によって得られた鏡面を洗浄した後、光学顕微鏡を用いて1000倍の倍率で観察し、CCDカメラで撮影した面積が1.2×104μm2(横方向の長さが150μm、縦方向の長さが80μm)となる範囲の画像を5点取り込み、画像解析ソフト「A像くん」(登録商標、旭化成エンジニアリング(株)製)による粒子解析を行ない、円相当径が0.2μm
以上1μm以下の硬質結晶粒子の1mm2当たりの個数を表1に示した。なお、粒子解析
の設定条件としては、例えば、明度を明に設定し、2値化の方法を手動、小図形除去面積を0μm、画像の明暗を示す指標であるしきい値を、画像内の各点(各ピクセル)が有する明るさを示すヒストグラムのピーク値の0.88倍以下とした。
板状の試験片の摺動速度は0.37m/s、摺動円直径は14mm、摺動距離は2000mとした。
る酸化アルミニウム(WA)の粒子を、圧力を0.1MPa、主面と酸化アルミニウム(W
A)の粒子が噴射されるノズルの先端との距離を23mm、時間を10分として、噴射し、噴射前後の焼結体の質量減少量Wを求めた。そして JIS R 1634−1998に準拠して、予め測定した各試料のかさ密度Dから、W/D(単位:mm3)の値を算出して磨耗量として、表1に示した。
結晶粒子が表面における1mm2当たりに、2×104個以上10×104個以下存在することから、この範囲外である試料No.1,7,8,14よりも耐滑り磨耗性、耐衝撃磨耗性ともに高いことがわかる。
量%、炭化珪素を選択した場合には、8.2質量%とした。また、窒化アルミニウムの粉末
の添加量は、表2に示す通りとした。
均粒径(D50)は、それぞれ0.2μm、0.55μmとした。
ル(PVA)を5質量部、分散剤である2−ナフタレンスルホン酸ホルマリンを1.1質量
部添加して混合することによりスラリーを得た。このスラリーを噴霧乾燥装置を用いて造粒し顆粒を得た。
と同じ方法で、硬質結晶粒子の1mm2当たりの個数を求め、硬質結晶粒子の面積を求めた。なお、試料No.17〜23における硬質結晶粒子は窒化チタンであり、試料No.24〜30における硬質結晶粒子は炭化珪素である。
m2(横方向の長さが24μm、縦方向の長さが18μm)となる範囲の画像を取り込み、画像解析ソフトによる粒子解析を行なうことで求めた。なお、粒子解析の設定条件としては、例えば、明度を明に設定し、2値化の方法を手動、小図形除去面積を0μm、画像の明暗を示す指標であるしきい値を、画像内の各点(各ピクセル)が有する明るさを示すヒストグラムのピーク値の0.88倍以下とした。
ウム,窒化アルミニウムおよび酸化イットリウムの各粉末と、酸化チタンまたは炭化珪素の粉末とを秤量して1次原料とした。次に、得られた顆粒をプレス成形して、角柱状の成形体を得た。
%に対して50質量%以上60質量%以下であることから、この範囲外の試料No.37,42よりも破壊靭性が高いことがわかる。
Claims (4)
- 主相が窒化珪素であり、粒界相が珪素の炭化物からなる硬質結晶粒子を含む窒化珪素質焼結体であって、
前記硬質結晶粒子は、結晶多形が3C型および6H型の炭化珪素であり、該炭化珪素100質量%に対して3C型の炭化珪素の含有量が50質量%以上60質量%以下であり、
表面における前記粒界相の1mm2当たりに、円相当径で0.2μm以上1μm以下の
前記硬質結晶粒子が2×104個以上10×104個以下存在することを特徴とする窒化珪素質焼結体。 - 前記表面における前記粒界相において、前記硬質結晶粒子の面積占有率が10%以上50%以下であることを特徴とする請求項1に記載の窒化珪素質焼結体。
- 前記表面における前記粒界相に、シリコンアルミニウム酸窒化物を含んでいることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の窒化珪素質焼結体。
- 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の窒化珪素質焼結体からなることを特徴とする耐衝撃磨耗性部材。
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