JP6281683B2 - ダンプトラック用積荷排出具 - Google Patents

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Description

本発明は、主としてあおりの高さを越えるサイズの積荷、例えばフレキシブルコンテナバッグなどに収容された状態の発生土や、大割されたコンクリート解体物を荷卸しする際に適用されるダンプトラック用積荷排出具に関する。
ダンプトラックは、運搬中においては、荷台を取り囲むように配置されたあおりと呼ばれる囲い板で積荷の落下を防止するとともに、荷台を取り囲むあおりのうち、例えば後方に設けられたあおりを開閉自在なゲートとしてあり、荷卸しの際には、該ゲートを開くとともに、荷台を起こして傾斜させる、いわゆるダンプアップ操作を行うことにより、該荷台に積まれた積荷を後方に排出するようになっている。
ダンプトラックのゲートには、あおりの上縁を回動軸として該あおりを自然回動するように構成された一般的な下開き方式のものと、あおりの下縁を回動軸として該あおりを電動又は油圧で回動するように構成されたFゲート(Lゲート)と呼ばれる上開き方式のものとがあり、後者のゲートであれば、荷台とほぼ同じ高さになるまであおりを倒すことができるため、ダンプアップした際には、荷台の積荷をスムーズに排出することができる。
特開平8−164783号公報
一方、あおりを下開きで開閉させる一般的なゲートでは、ダンプアップの際にあおりの回動軸と荷台との間に形成されるスペースがいわば積荷の排出スペースとなるため、あおりの高さを越えるサイズの積荷の場合には、あおりの上縁との干渉によってダンプアップによる排出が難しくなり、重機を用いた吊上げによる荷卸しを余儀なくされる。
しかしながら、下開きのゲートは、より簡易な構造で開閉機構を実現できることから、同方式のゲートを採用したダンプトラックが数多く稼働しており、それらの有効活用が望まれている。
本発明は、上述した事情を考慮してなされたもので、ゲートの開閉方式が下開きであっても、あおりの高さを越えるサイズの積荷をダンプアップで排出することが可能なダンプトラック用積荷排出具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るダンプトラック用積荷排出具は請求項1に記載したように、荷台を取り囲むように立設されたあおりの少なくとも一部が、上縁を回動軸として回動するゲートで構成されたダンプトラックに設置されるダンプトラック用積荷排出具において、
前記荷台に設置される角柱状ブロックを備えるとともに、該角柱状ブロックを、その材軸に平行な側面のうち、互いにほぼ直交する側面の一方が設置面として下方を向き、他方がゲート対向面として前記ゲートに対向し、前記直交側面に対して斜めに配置された側面が前記ゲートの上縁に向けた上り勾配のスロープ面となる姿勢で前記荷台に設置できるように構成し、底部の下面が前記荷台に当接され該底部の周縁から立ち上がる周壁部の外周面が前記あおりに当接されるように箱状に形成された液密性収容体を備えるとともに、前記角柱状ブロックを、その設置面が前記底部の上面に当接されそのゲート対向面が前記周壁部の内周面に当接されるように構成したものである。
また、本発明に係るダンプトラック用積荷排出具は、前記液密性収容体の底部上面と前記角柱状ブロックのスロープ面とを覆うように形成されてなる耐摩耗性シートを備えたものである。
また、本発明に係るダンプトラック用積荷排出具は請求項3に記載したように、荷台を取り囲むように立設されたあおりの少なくとも一部が、上縁を回動軸として回動するゲートで構成されたダンプトラックに設置されるダンプトラック用積荷排出具において、
前記荷台に設置される角柱状ブロックを備えるとともに、該角柱状ブロックを、その材軸に平行な側面のうち、互いにほぼ直交する側面の一方が設置面として下方を向き、他方がゲート対向面として前記ゲートに対向し、前記直交側面に対して斜めに配置された側面が前記ゲートの上縁に向けた上り勾配のスロープ面となる姿勢で前記荷台に設置できるように構成し
第1の底部の下面が前記荷台に当接され該第1の底部と一体形成された第2の底部の下面が前記荷台に設置された前記角柱状ブロックのスロープ面に当接されるとともに、前記第1の底部及び前記第2の底部の周縁から立ち上がる周壁部の外周面が前記あおりに当接されるように舟状に形成された液密性収容体を備えるとともに、前記第1の底部及び前記第2の底部の各上面を覆うように構成されてなる耐摩耗性シートを備えたものである。
また、本発明に係るダンプトラック用積荷排出具は請求項4に記載したように、荷台を取り囲むように立設されたあおりの少なくとも一部が、上縁を回動軸として回動するゲートで構成され、塊状であってそのサイズがあおりの高さを越える積荷が直接載置されるように前記荷台が構成されてなるダンプトラックに設置されるダンプトラック用積荷排出具において、
前記荷台に設置される角柱状ブロックを備えるとともに、該角柱状ブロックを、その材軸に平行な側面のうち、互いにほぼ直交する側面の一方が設置面として前記荷台に当接され、他方がゲート対向面として前記ゲートに当接され、前記直交側面に対して斜めに配置された側面が前記ゲートの上縁に向けた上り勾配のスロープ面となる姿勢で前記荷台に設置できるように構成したものである。
また、本発明に係るダンプトラック用積荷排出具は、前記角柱状ブロックのスロープ開始側縁部又はその相当位置を跨ぐように敷設される摺動性シートを備えるとともに、該摺動性シートを、前記液密性収容体の底部上面と前記角柱状ブロックのスロープ面とが一体に覆われるように形成し、前記耐摩耗性シートの上面が覆われるように形成し、又は前記荷台の上面と前記角柱状ブロックのスロープ面とが一体に覆われるように形成したものである。
また、本発明に係るダンプトラック用積荷排出具は請求項6に記載したように、荷台を取り囲むように立設されたあおりの少なくとも一部が、上縁を回動軸として回動するゲートで構成されたダンプトラックに設置されるダンプトラック用積荷排出具において、
前記荷台に設置される角柱状ブロックを備えるとともに、該角柱状ブロックを、その材軸に平行な側面のうち、互いにほぼ直交する側面の一方が設置面として下方を向き、他方がゲート対向面として前記ゲートに対向し、前記直交側面に対して斜めに配置された側面が前記ゲートの上縁に向けた上り勾配のスロープ面となる姿勢で前記荷台に設置できるように構成し
第1の底部の下面が前記荷台に当接され該第1の底部と一体形成された第2の底部の下面が前記荷台に設置された前記角柱状ブロックのスロープ面に当接されるとともに、前記第1の底部及び前記第2の底部の周縁から立ち上がる周壁部の外周面が前記あおりに当接されるように舟状に形成された液密性収容体を備え
前記角柱状ブロックのスロープ開始側縁部に相当する位置を跨ぐように敷設される摺動性シートを備えるとともに、該摺動性シートを、前記第1の底部及び前記第2の底部の各上面が覆われるように形成したものである。
本発明に係るダンプトラック用積荷排出具においては、あおりの少なくとも一部がいわゆる下開きのゲートで構成されたダンプトラックに適用されるものであって、該ダンプトラックの荷台のうち、ゲートに隣接した領域に角柱状ブロックを設置し、残りの領域に積荷を載置するが、角柱状ブロックを荷台に設置するにあたっては、その材軸に平行な側面のうち、互いにほぼ直交する側面の一方が設置面として下方を向き、他方がゲート対向面としてゲートに対向し、直交側面に対して斜めに配置された側面がゲートの上縁に向けた上り勾配のスロープ面となるように荷台に設置する。
このようにすると、積荷を荷卸しするためにダンプアップ操作を行ったとき、積荷は、角柱状ブロックのスロープ面を滑落した後、ゲートに堰き止められることなく該ゲートを乗り越えるようにしてダンプトラックの後方又は側方に排出される。
そのため、積荷があおりの高さを越えるサイズであっても、ダンプアップの際にあおりの上縁と干渉するおそれがなくなる。
本発明の適用対象となるダンプトラックは、荷台を取り囲むように立設されたあおりの少なくとも一部が、上縁を回動軸として回動するゲートで構成されたものである限り、その具体的構成は任意であって、荷台の後方に位置するあおりを下開きゲートとした一方開のダンプトラック(リアダンプ)がその典型例となるが、荷台の側方に位置するあおりを下開きゲートとした一方開又は二方開のダンプトラック(サイドダンプ)あるいは荷台の後方及び両側方に位置するあおりをそれぞれ下開きゲートとした三方開のダンプトラック(三転ダンプ)も包摂される。
角柱状ブロックは、その材軸に平行な側面のうち、互いにほぼ直交する2つの側面と該直交側面に対して斜めに配置された側面とを有する限り、その具体的構成は任意であって、材軸直交方向の断面を直角三角形としたものがその典型例となるが、例えば直交側面同士の取合い箇所を面取りすることで厳密には四角形断面となるように構成し、さらにはゲート対向面となる側面とスロープ面となる側面との取合い箇所を面取りすることで厳密には五角形断面となるように構成し、あるいは端面(上面及び下面)と側面との取合い箇所を面取りするように構成してもかまわない。
また、角柱状ブロックは、側面同士あるいは側面と端面との取合い箇所を面取りではなく、丸めるようにしてもよいし、スロープ面となる側面については必ずしも平面である必要はなく、該スロープ面の上を積荷がスムーズに滑落するように、例えば凹状に湾曲させた構成としてもかまわない。
角柱状ブロックは、ダンプトラックの荷台に対して着脱自在とするのが望ましく、そのためには、軽量な材質、例えば発泡スチロールで構成するのが望ましい。
角柱状ブロックを荷台に設置するにあたり、設置方法は任意であるが、角柱状ブロックを荷台に直接設置する場合には、例えば角柱状ブロックの設置面又はそれに加えてゲート対向面にマグネットシートを取り付けておき、該マグネットシートを介して荷台又はそれに加えてゲートに磁着するように構成することにより、設置状態を保持しつつ、荷台への着脱を容易に行うことができる。
積荷から液体、特に有害物質あるいは汚染物質が含まれた液体が漏出するおそれがある場合には、底部の下面が荷台に当接され該底部の周縁から立ち上がる周壁部の外周面があおりに当接されるように箱状に形成された液密性収容体を備えるとともに、上述の角柱状ブロックを、その設置面が液密性収容体の底部上面に当接されそのゲート対向面が周壁部の内周面に当接されるように構成するか、又は第1の底部の下面が荷台に当接され該第1の底部と一体形成された第2の底部の下面が荷台に設置された角柱状ブロックのスロープ面に当接されるとともに、第1の底部及び第2の底部の周縁から立ち上がる周壁部の外周面があおりに当接されるように舟状に形成された構成とすればよい。
かかる構成においては、積荷から漏出した液分が液密性収容体内に保持されるため、有害物質あるいは汚染物質が含まれた液体が積荷から漏出したとしても、該液分が運搬あるいは保管中に環境に拡散するおそれがなくなる。
液密性収容体を荷台や角柱状ブロックにどのように取り付けるかは任意であるが、該液密性収容体を構成する底部の下面及び周壁部の外周面にマグネットシートを取り付けた構成とし、又は第1の底部の下面及び周壁部の外周面にマグネットシートを取り付けた構成とするならば、取付け状態を保持しつつ、荷台への着脱を容易に行うことが可能となる。
なお、液密性収容体を備えた上述の各構成のうち、該液密性収容体を介して角柱状ブロックを荷台に設置する構成においては、例えば角柱状ブロックの設置面又はそれに加えてゲート対向面に両面粘着テープを貼着しておき、該両面粘着テープを介して液密性収容体の底部又はそれに加えて該液密性収容体の周壁部にそれぞれ取り付けるように構成することにより、液密性収容体への着脱を容易に行うことができる。
ここで、液密性収容体の耐摩耗性が十分でない場合には、液密性収容体の底部上面と角柱状ブロックのスロープ面とを覆うように形成され、又は液密性収容体を構成する第1の底部及び第2の底部の各上面を覆うように形成された耐摩耗性シートをさらに備えた構成とするのが望ましい。
かかる構成によれば、積荷の滑落に伴う液密性収容体又はそれに加えて角柱状ブロックの摩耗劣化を未然に防止することができる。
耐摩耗性シートは、例えば両面粘着テープを用いて液密性収容体の底部上面と角柱状ブロックのスロープ面、又は液密性収容体を構成する第1の底部及び第2の底部の各上面に貼着するようにすればよい。
ダンプアップの際、角柱状ブロックのスロープ開始側縁部による角度変化のためにスロープ開始側縁部又はそれに相当する位置で積荷が引っ掛かるおそれがある場合には、角柱状ブロックのスロープ開始側縁部又はその相当位置を跨ぐように敷設される摺動性シートをさらに備えた構成とするのがよい。
摺動性シートは、液密性収容体の有無やその構成の相違、あるいは耐摩耗性シートの有無やその構成の相違によって、以下の通り、
(a)角柱状ブロックが荷台に直接設置されかつ液密性収容体を用いない場合には、荷台の上面と角柱状ブロックのスロープ面とが一体に覆われるように
(b)角柱状ブロックが液密性収容体の底部に設置されかつ耐摩耗性シートを用いない場合には、液密性収容体の底部上面と角柱状ブロックのスロープ面とが一体に覆われるように
(c)液密性収容体が角柱状ブロックの上に設置されかつ耐摩耗性シートを用いない場合には、液密性収容体を構成する第1の底部及び第2の底部の各上面が覆われるように
(d)耐摩耗性シートを用いる場合には、角柱状ブロックと液密性収容体との上下関係にかかわらず、該耐摩耗性シートの上面が覆われるように
それぞれ形成する。
これらの構成によれば、角柱状ブロックのスロープ開始側縁部やその相当位置で積荷が引っ掛かって該積荷の自然落下が阻害されるおそれがなくなる。
摺動性シートを敷設するにあたっては、例えば両面粘着テープを用いて、荷台と角柱状ブロックのスロープ面を架け渡すように敷設し、液密性収容体の底部上面と角柱状ブロックのスロープ面を架け渡すように敷設し、液密性収容体を構成する第1の底部及び第2の底部の各上面に敷設し、又は耐摩耗性シートの上面に敷設するようにすればよい。
耐摩耗性シートや摺動性シートは、荷台の幅を全幅とする単体のシートで構成してもかまわないが、幅寸法の合計が荷台の幅よりも大きくなるように設定された複数枚のシート片で構成するようにすれば、それらを適当な重ね代で重ね合わせることにより、それらの全幅を荷台の幅に調整することができるため、さまざまな種類のダンプトラックに適用することが可能となり、汎用性が向上する。
第1実施形態に係るダンプトラック用積荷排出具1の図であり、(a)は側面図、(b)はA−A線方向から見た矢視図。 同じくダンプトラック用積荷排出具1の図であり、(a)は組立斜視図、(b)は全体斜視図。 ダンプトラック用積荷排出具1を用いて積荷31を取り扱う様子を示した図であり、(a)は運搬中の状態を、(b)はダンプアップ時の状態をそれぞれ示した側面図。 変形例に係る角柱状ブロック5aを示した図であり、(a)は、角柱状ブロック5aの背面図、(b)はB−B線方向から見た矢視図、(c)はダンプアップ時の状態を示した側面図。 変形例に係る摺動性シート6aを示した図であり、(a)は重ね合わせ前の状態を示した斜視図、(b)は重ね合わせ後の状態を示した斜視図。 第2実施形態に係るダンプトラック用積荷排出具61の図であり、(a)は側面図、(b)はC−C線方向から見た矢視図。 ダンプトラック用積荷排出具61の組立斜視図。 同じくダンプトラック用積荷排出具61の全体斜視図。 ダンプトラック用積荷排出具61を用いて積荷31を取り扱う様子を示した図であり、(a)は運搬中の状態を、(b)はダンプアップ時の状態をそれぞれ示した側面図。 変形例に係るダンプトラック用積荷排出具101の図であり、(a)は組立斜視図、(b)は全体斜視図。
以下、本発明に係るダンプトラック用積荷排出具の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係るダンプトラック用積荷排出具を示した側面図及び平面図、図2は同じくその組立斜視図及び全体斜視図である。これらの図でわかるように、本実施形態に係るダンプトラック用積荷排出具1は、荷台2の両側方及び後方を取り囲むように立設された3つのあおりのうち、後方に位置するあおりが、上縁を回動軸として回動するゲート3で構成されたダンプトラック4に設置されるものであって、角柱状ブロック5及び摺動性シート6を備える。
角柱状ブロック5は、材軸に平行な側面として、互いにほぼ直交する2つの側面及び該直交側面に対して斜めに配置された側面を有する概ね三角柱状に構成してあり、上述した2つの直交側面の一方を設置面7として荷台2の上面に当接させるとともに、他方をゲート対向面8としてゲート3に当接させることで、設置面7及びゲート対向面8に対して斜めに配置された側面をゲート3の上縁に向けた上り勾配のスロープ面9として荷台2に設置できるように構成してある。
角柱状ブロック5は、荷台2に設置された姿勢での幅と高さをそれぞれ荷台2の内法幅、ゲート3の高さとしてあり、発泡スチロールで形成されたブロック本体の外周面を耐摩耗性シートで包んで構成するのが望ましい。耐摩耗性シートは、合成繊維の両面に合成ゴムをそれぞれ積層して構成することができる。
角柱状ブロック5は、上述したように全体としては概ね三角柱状に構成してあるが、ゲート対向面8とスロープ面9とが取り合う縁部についてはこれを面取りすることで厳密には四角柱としてあり、ダンプアップによって積荷を排出する際の破損を防止できるようになっている。
摺動性シート6は、角柱状ブロック5のスロープ開始側縁部10を跨ぐ形で荷台2と角柱状ブロック5のスロープ面9に一体に敷設できるように構成してあり、敷設状態での幅を荷台2の内法幅、長さを角柱状ブロック5のスロープ面9の長さに余裕長dを加えた長さとしてある。
余裕長d、すなわち摺動性シート6のうち、荷台2に当接される部分の長さは適宜定めればよいが、荷台2のうち、角柱状ブロック5が設置される領域を除き、全て覆われるように定めることも可能である。
摺動性シート6は、例えば合成ゴム等の基材にポリテトラフルオロエチレンや超高分子量ポリエチレンを積層して構成することができる。
本実施形態に係るダンプトラック用積荷排出具1を用いて積荷を運搬するには、図3(a)に示すようにまず、角柱状ブロック5をダンプトラック4の荷台2のうち、ゲート3に隣接した領域に設置する。
設置にあたっては、角柱状ブロック5の設置面7を下方に向けて荷台2の上面に当接するとともに、ゲート対向面8をゲート3に対向させて該ゲートに当接することで、それらに直交する側面がゲート3の上縁に向けた上り勾配を持つスロープ面9となるようにする。
ここで、角柱状ブロック5の設置面7及びゲート対向面8にマグネットシートを取り付けておき、該マグネットシートを介して荷台2及びゲート3に磁着するように構成しておけば、設置状態を保持しつつ、荷台2への着脱を容易に行うことができる。なお、マグネットシートは、その磁着面にノンスリップ加工を施しておくのが望ましい。
次に、摺動性シート6を、例えば両面粘着テープを用いて、角柱状ブロック5のスロープ開始側縁部10を跨ぐように、該スロープ開始側縁部近傍の荷台2の上面と角柱状ブロック5のスロープ面9に一体敷設する。なお、荷台2の上面に敷設する部分については、両面粘着テープに代えてマグネットシートを用いるようにすると、着脱性がさらに向上する。
次に、フレキシブルコンテナバッグに発生土が収容されてなる積荷31を角柱状ブロック5が配置されたゲート3の隣接領域を除く荷台2の上面に載置する。なお、本実施形態では、積荷31から水分が漏出するおそれはないものとする。
次に、ダンプトラック4を運転することで積荷31を荷卸し地点まで運搬し、次いで、同図(b)に示すように荷卸し地点でダンプトラック4の荷台2を起こす。
このようにすると、積荷31は同図に示すように、摺動性シート6の上面を角柱状ブロック5のスロープ面9に沿って滑落した後、ゲート3に堰き止められることなく該ゲートを乗り越えるようにしてダンプトラック4の後方に排出される。
以上説明したように、本実施形態に係るダンプトラック用積荷排出具1によれば、角柱状ブロック5をそのスロープ面9がゲート3の上縁に向けた上り勾配となるように、荷台2のゲート隣接領域に設置するようにしたので、積荷31がゲート3の高さを越えるサイズであっても、ダンプアップの際にゲート3の上縁と干渉するおそれがなくなる。
したがって、下開きのゲート3を備えたダンプトラック4であっても、大型の積荷31を通常のダンプアップ操作でスムーズに荷台2から搬出することが可能となり、重機を用いた荷卸しが不要になるとともに、稼働台数が多いダンプトラック4を有効活用することも可能となる。
また、本実施形態に係るダンプトラック用積荷排出具1によれば、角柱状ブロック5のスロープ開始側縁部10を跨ぐように、荷台2と角柱状ブロック5のスロープ面9に摺動性シート6を一体敷設するようにしたので、角柱状ブロック5のスロープ開始側縁部10で積荷31が引っ掛かるのを未然に防止することが可能となる。
また、本実施形態に係るダンプトラック用積荷排出具1によれば、角柱状ブロック5及び摺動性シート6を着脱自在に構成したので、ダンプトラック4への設置や撤去を容易に行うことができる。
本実施形態では、フレキシブルコンテナバッグに発生土が収容されてなる積荷31を排出する場合を例としたが、あおりの高さを越えるサイズの積荷であれば、ゲートとの干渉を回避してスムーズな排出が可能であり、例えば大割されたコンクリート解体物が対象となり得るし、さらに言えば、あおりの高さを越えないサイズの積荷であっても、本発明を用いた排出はもちろん可能である。
また、本実施形態では、本発明が適用されるダンプトラックをゲート方式が一方開のリアダンプであるダンプトラック4としたが、これに代えて、二方開方式のダンプトラック(サイドダンプ)あるいは三方開方式のダンプトラック(三転ダンプ)に適用することが可能である。
なお、サイドダンプに適用する場合には、側方に位置するあおりがゲートとなるため、角柱状ブロック5をその幅が荷台の長さとなるように構成し、これを側方に位置するゲートに隣接配置すればよい。
また、本実施形態では、角柱状ブロック5のスロープ面9を平面としたが、図4(a)、(b)に示すように、スロープ面9に代えて、材軸に直交する断面で下に凹となる湾曲面をスロープ面9aとした角柱状ブロック5aを用いてもよい。
かかる構成においては、スロープ面9aの上り勾配が徐々に大きくなるとともに、角柱状ブロック5aのスロープ開始側縁部10aにおける勾配がスロープ面9の勾配よりも小さくなるため、ダンプアップの際、積荷31は同図(c)に示すように、荷台2から角柱状ブロック5aのスロープ面9aにスムーズに乗り移り、角柱状ブロック5aのスロープ開始側縁部10aで引っ掛かるおそれがなくなる。
ここで、角柱状ブロック5aを、発泡スチロールで形成されたブロック本体とその外周面を覆う摺動性シートで構成するとともに、該摺動性シートを、合成ゴム等の基材にポリテトラフルオロエチレンや超高分子量ポリエチレン等の滑り材を積層して構成するようにすれば、積荷31をよりスムーズに排出することが可能となる。
また、本実施形態では、ゲート対向面8とスロープ面9とが取り合う縁部を面取りするようにしたが、積荷排出時に破損のおそれがないのであれば、面取りを省略してもかまわない。
また、本実施形態では、摺動性シート6を単体のシートで構成したが、これに代えて、図5に示すように、幅寸法の合計が荷台2の幅よりも大きくなるように設定された2枚の摺動性シート片51,51で構成されてなる摺動性シート6aを採用してもかまわない。
かかる構成においては、2枚の摺動性シート片51,51を同図に示すように適当な重ね代で重ね合わせることにより、それらの全幅を荷台2の幅に調整することができるため、さまざまな種類のダンプトラックに適用することが可能となり、汎用性が向上する。
一方、本実施形態では、角柱状ブロック5のスロープ開始側縁部10を跨ぐように、荷台2と角柱状ブロック5のスロープ面9に摺動性シート6を一体敷設することで、角柱状ブロック5のスロープ開始側縁部10で積荷31が引っ掛かるのを未然に防止するようにしたが、このような懸念がないのであれば、摺動性シート6や摺動性シート6aを省略してもかまわない。
特に、角柱状ブロック5に代えて、図4で説明した角柱状ブロック5aを用いる場合、さらには、該角柱状ブロックを、発泡スチロールで形成されたブロック本体とその外周面を覆う摺動性シートで構成した場合には、摺動性シート6や摺動性シート6aを用いずとも、積荷31のスムーズな排出が期待できる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明する。なお、第1実施形態と実質的に同一の部品等については同一の符号を付してその説明を省略する。
図6は、第2実施形態に係るダンプトラック用積荷排出具を示した側面図及び平面図、図7は同じくその組立斜視図、図8は同じくその全体斜視図である。これらの図でわかるように、本実施形態に係るダンプトラック用積荷排出具61は、ダンプトラック4に設置されるものであって、荷台2に取り付けられる液密性収容体62、該液密性収容体を介して荷台2に設置される角柱状ブロック65、該角柱状ブロックの上に敷設される耐摩耗性シート63及び該耐摩耗性シートの上に敷設される摺動性シート66を備える。
液密性収容体62は図7でよくわかるように、矩形状の底部71及びその周縁から立ち上がる周壁部72からなる箱状に形成してあり、底部71の下面が荷台2に当接されるとともに、周壁部72の外周面が荷台2の前方縁部、両側方縁部及び後方縁部に立設された各あおりの内面にそれぞれ当接されるようになっている。ここで、後方縁部に立設されたあおりは、第1実施形態で説明したゲート3である。
液密性収容体62は、合成繊維の両面に合成ゴムをそれぞれ積層して矩形シート体とするとともに、該矩形シート体の4つの隅部が折り畳まれるようにしながら、中央が底部71、周縁が周壁部72となるように、4辺に相当する矩形シート体の各縁部をそれぞれ直角に折り曲げて構成することができる。
ここで、液密性収容体62を構成する底部71の下面及び周壁部72の外周面にはマグネットシート(図示せず)を貼着してあり、該マグネットシートを介して荷台2の上面とゲート3を含む4つのあおりの内面にそれぞれ磁着できるようになっている。マグネットシートは、その磁着面にノンスリップ加工を施しておくのが望ましい。
角柱状ブロック65は、材軸に平行な側面として、互いにほぼ直交する2つの側面及び該直交側面に対して斜めに配置された側面を有する概ね三角柱状に構成してあり、上述した2つの直交側面の一方を設置面67として液密性収容体62を構成する底部71の上面に当接させるとともに、他方をゲート対向面68として液密性収容体62の周壁部72のうち、ゲート3が位置する後方の周壁部72に当接させることで、設置面67及びゲート対向面68に対して斜めに配置された側面を、ゲート3の上縁に向けた上り勾配のスロープ面69として荷台2に設置できるようになっている。
角柱状ブロック65は、液密性収容体62を介して荷台2に設置された姿勢での幅と高さを概ね、それぞれ荷台2の内法幅、ゲート3の高さとしてあり、発泡スチロールで形成されたブロック本体の外周面を耐摩耗性シートで包んで構成するのが望ましい。耐摩耗性シートは、合成繊維の両面に合成ゴムをそれぞれ積層して構成することができる。
角柱状ブロック65は、上述したように全体としては概ね三角柱状に構成してあるが、ゲート対向面68とスロープ面69とが取り合う縁部、及び設置面67とゲート対向面68とが取り合う縁部についてはこれらを面取りすることで厳密には五角柱としてあり、ゲート対向面68とスロープ面69との取合い箇所を面取りすることで、ダンプアップによって積荷を排出する際の破損を防止することができる。
また、液密性収容体62を製作するにあたって、底部71と周壁部72が荷台2とあおりに沿うようにそれらを直角に折曲げ形成する際、荷台2とあおりとで形成される入隅部で底部71と周壁部72との取合い箇所にたるみが生じたり、逆にその入隅部からそれらの取合い箇所が浮き上がったりすることがあるが、設置面67とゲート対向面68との取合い箇所を面取りするようにすれば、上述のたるみ部分や浮き上がり部分と角柱状ブロック65との干渉を未然に回避することができる。
耐摩耗性シート63は、角柱状ブロック65のスロープ面69と、液密性収容体62の底部71上面のうち、角柱状ブロック65が設置された領域を除く部分が覆われるように、その幅と長さを定めてあり、合成繊維の両面に合成ゴムをそれぞれ積層して構成することができる。
摺動性シート66は、角柱状ブロック65のスロープ開始側縁部70の相当位置を跨ぐ形で耐摩耗性シート63の上面に敷設されるように構成してあり、敷設状態での幅を荷台2の内法幅、長さを角柱状ブロック5のスロープ面9の長さに余裕長dを加えた長さとしてある。
余裕長d、すなわち角柱状ブロック65のスロープ開始側縁部70を起点とした前方延設長さは適宜定めればよいが、耐摩耗性シート63が全て覆われるように定めることも可能である。
摺動性シート66は、例えば合成ゴム等の基材にポリテトラフルオロエチレンや超高分子量ポリエチレンを積層して構成することができる。
本実施形態に係るダンプトラック用積荷排出具61を用いて積荷を運搬するには、まず、ダンプトラック4の荷台2に液密性収容体62を取り付ける。取付けにあたっては、液密性収容体62を構成する底部71の下面及び周壁部72の外周面に貼着されたマグネットシートを用いて、荷台2の上面とゲート3を含む4つのあおりの内面にそれぞれ磁着するようにすればよい。
マグネットシートは、特定の着磁方向を持たないものと一定の方向に着磁方向を有するものとがあるが、後者のマグネットシートを用いる場合、周壁部72の外周面のうち、前方に位置する箇所では、着磁方向が水平になるように、周壁部72の外周面のうち、側方に位置する箇所や底部71の下面では、着磁方向が荷台の長さ方向に直交するように配置することにより、ダンプアップ時のずり落ちに対する抵抗力を大きくすることができる。
次に、液密性収容体62を介在させる形で角柱状ブロック65を荷台2に設置する。設置にあたっては、角柱状ブロック65の設置面67を液密性収容体62の底部71に当接させるとともに、該角柱状ブロックのゲート対向面68が液密性収容体62の周壁部72を介してゲート3に対向するように該ゲート対向面を周壁部72の内面に当接させることにより、それらに直交する側面がゲート3の上縁に向けた上り勾配を持つスロープ面69となるようにする。
角柱状ブロック65を設置するにあたっては、例えば両面粘着テープを用いて、該角柱状ブロックの設置面67及びゲート対向面68をそれぞれ液密性収容体62の底部71の上面及び周壁部72の内周面に取り付ければよい。
次に、角柱状ブロック65のスロープ開始側縁部70を跨ぐように、該角柱状ブロックのスロープ面69と角柱状ブロック65が設置された領域を除く液密性収容体62の底部71の上面に耐摩耗性シート63を例えば両面粘着テープを用いて一体敷設し、次いで、摺動性シート66を、角柱状ブロック65のスロープ開始側縁部70の相当位置を跨ぐ形で耐摩耗性シート63の上面に敷設する。
次に、図9(a)に示すように、液密性収容体62を構成する底部71の上面のうち、角柱状ブロック65が配置された箇所を除く領域に積荷31を載置する。
次に、ダンプトラック4を運転することで積荷31を荷卸し地点まで運搬するが、積荷31を液密性収容体62内に載置してあるため、該積荷から水分が漏出したとしても、該水分は、液密性収容体62の止水性が発揮されて該液密性収容体内にとどまり、ダンプトラック4の外側に漏洩することはない。
次に、同図(b)に示すように荷卸し地点でダンプトラック4の荷台2を起こす。
このようにすると、積荷31は同図に示すように、摺動性シート66の上面を角柱状ブロック65のスロープ面69に沿って滑落した後、ゲート3に堰き止められることなく該ゲートを乗り越えるようにしてダンプトラック4の後方に排出される。
以上説明したように、本実施形態に係るダンプトラック用積荷排出具61によれば、角柱状ブロック65をそのスロープ面69がゲート3の上縁に向けた上り勾配となるように、荷台2のゲート隣接領域に設置するようにしたので、積荷31がゲート3の高さを越えるサイズであっても、ダンプアップの際にゲート3の上縁と干渉するおそれがなくなる。
したがって、下開きのゲート3を備えたダンプトラック4であっても、大型の積荷31を通常のダンプアップ操作でスムーズに荷台2から搬出することが可能となり、重機を用いた荷卸しが不要になるとともに、稼働台数が多いダンプトラック4を有効活用することも可能となる。
また、本実施形態に係るダンプトラック用積荷排出具61によれば、ダンプトラック4の荷台2に箱状の液密性収容体62を取り付けるとともに、該液密性収容体を介在させる形で角柱状ブロック65を荷台2に設置するとともに、液密性収容体62のうち、角柱状ブロック65が設置された領域を除く領域を積荷31の載置領域としたので、積荷31から水分が漏出した場合、該水分は液密性収容体62内に保持される。
そのため、有害物質あるいは汚染物質が含まれた水が積荷31から漏出したとしても、それら有害物質や汚染物質が運搬あるいは保管中に環境に拡散するおそれがなくなるとともに、産業廃棄物運搬用のコンテナダンプを用いる必要もなくなる。
また、本実施形態に係るダンプトラック用積荷排出具61によれば、角柱状ブロック65のスロープ面69と角柱状ブロック65が設置された領域を除く液密性収容体62の底部71の上面に耐摩耗性シート63を一体に敷設するようにしたので、積荷31の滑落に伴う液密性収容体62及び角柱状ブロック65の摩耗劣化を未然に防止することができる。
また、本実施形態に係るダンプトラック用積荷排出具61によれば、角柱状ブロック65のスロープ開始側縁部70の相当位置を跨ぐ形で耐摩耗性シート63の上面に摺動性シート66を敷設するようにしたので、角柱状ブロック65のスロープ開始側縁部70による角度変化が原因で積荷31が引っ掛かるのを未然に防止することが可能となる。
また、本実施形態に係るダンプトラック用積荷排出具61によれば、液密性収容体62、角柱状ブロック65、耐摩耗性シート63及び摺動性シート66を着脱自在に構成したので、ダンプトラック4への設置や撤去を容易に行うことができる。
本実施形態では、フレキシブルコンテナバッグに発生土が収容されてなる積荷31を排出する場合を例としたが、第1実施形態で述べたと同様、本発明は、あらゆるサイズの積荷を運搬排出する際に用いることができるものであり、あおりの高さを上回る積荷に適用が限定されるものではない。
また、本実施形態では、本発明をダンプトラック4に適用した構成としたが、第1実施形態と同様、ダンプトラック4に代えて、二方開方式のダンプトラック(サイドダンプ)あるいは三方開方式のダンプトラック(三転ダンプ)に適用することが可能である。
また、本実施形態では、本発明の液密性収容体を、矩形シート体を折り曲げて箱状に形成した液密性収容体62としたが、液密性が確保されるのであれば、複数のシート片を相互に接合して液密性収容体を製作するようにしてもかまわない。
また、本実施形態では特に言及しなかったが、角柱状ブロック65の設置面67とそれに直交する端面(荷台2に設置した姿勢で側方に位置する2つの面)との取合い箇所を面取りするようにしてもよい。
かかる構成によれば、設置面67とゲート対向面68との取合い箇所に面取りを施した実施形態の構成と同様、液密性収容体62を製作する際に生じるたるみ部分や浮き上がり部分と角柱状ブロック65との干渉を未然に回避することができる。
また、本実施形態では、角柱状ブロック65のスロープ面69を平面としたが、第1実施形態の変形例である図4(a)、(b)と同様、スロープ面69に代えて、材軸に直交する断面で下に凹となる湾曲面をスロープ面とした角柱状ブロックを用いてもよい。
かかる構成によれば、図4(c)と同様、ダンプアップの際、積荷31が、角柱状ブロックのスロープ開始側縁部で引っ掛かるのをさらに確実に防止することができる。
また、本実施形態では、ゲート対向面68とスロープ面69とが取り合う縁部を面取りするようにしたが、積荷排出時に破損のおそれがないのであれば、これを省略してもかまわない。同様に、設置面67とゲート対向面68との取合い箇所を面取りするようにしたが、液密性収容体62の底部71と周壁部72との取合い箇所にたるみ部分や浮き上がり部分が生じないのであれば、面取りを省略することが可能である。
また、本実施形態では、摺動性シート66を単体のシートで構成したが、これに代えて、第1実施形態の図5で説明したと同様に、幅寸法の合計が荷台2の幅よりも大きくなるように設定された2枚の摺動性シート片で構成されてなる摺動性シートを採用してもかまわないし、耐摩耗性シートについても、耐摩耗性シート63に代えて、幅寸法の合計が荷台2の幅よりも大きくなるように設定された2枚の耐摩耗性シート片からなる耐摩耗性シートで構成することが可能である。
これらの構成においては、2枚の摺動性シート片あるいは2枚の耐摩耗性シート片を適当な重ね代で重ね合わせることにより、それらの全幅を荷台2の幅に調整することができるため、さまざまな種類のダンプトラックに適用することが可能となり、汎用性が向上する。
一方、本実施形態では、角柱状ブロック65のスロープ開始側縁部70に相当する位置を跨ぐように、耐摩耗性シート63上に摺動性シート66を敷設することにより、角柱状ブロック65のスロープ開始側縁部70によるスロープ角度の変化で積荷31が引っ掛かるのを未然に防止するようにしたが、このような懸念がないのであれば、摺動性シート66を省略してもかまわない。
また、本実施形態では、角柱状ブロック65のスロープ面69と液密性収容体62の底部71の上面に耐摩耗性シート63を一体敷設するようにしたが、液密性収容体62に十分な耐摩耗性があるのであれば、これを省略し、摺動性シート66だけを敷設する構成が可能であるし、角柱状ブロック65のスロープ開始側縁部70によるスロープ角度の変化で積荷31が引っ掛かる懸念がないのであれば、さらに摺動性シート66を省略してもかまわない。
上述した2つの変形例においてさらに、角柱状ブロック65に代えて、下に凹となる湾曲面をスロープ面とした角柱状ブロックを用いるようにすれば、摺動性シート66を省略し、耐摩耗性シート63を省略し、又は摺動性シート66及び耐摩耗性シート63を省略する各構成において、積荷31のスムーズな排出が期待できる。
また、本実施形態では、本発明の液密性収容体を、底部71の下面が荷台2に当接され該底部の周縁から立ち上がる周壁部72の外周面があおりに当接されるように箱状に形成されてなる液密性収容体62で構成するとともに、角柱状ブロック65を、その設置面67が底部71の上面に当接されゲート対向面68が周壁部72の内周面に当接されるように構成したが、これに代えて、角柱状ブロックと液密性収容体の位置関係を上下入れ替えるようにしてもかまわない。
図10は、荷台2に設置された角柱状ブロック5の上に液密性収容体102を敷設してなるダンプトラック用積荷排出具101を示したものであり、同図でわかるように、液密性収容体102は、第1の底部としての底部103の下面が荷台2の上面に当接され該底部と一体形成された第2の底部としての底部104の下面が荷台2に設置された角柱状ブロック5のスロープ面9に当接されるとともに、底部103及び底部104の周縁から立ち上がる周壁部105の外周面があおりに当接されるようになっており、全体が舟状になるように構成してある。
周壁部105は、矩形状をなす前方壁体及び台形状をなす2つの側方壁体で構成してあり、それぞれ前方のあおりと側方の2つのあおりに当接するようになっている。
かかる構成によっても、第2実施形態とほぼ同様の作用効果を奏するほか、角柱状ブロック5の上に液密性収容体102が設置されるため、角柱状ブロック5のスロープ開始側縁部10に起因した傾斜角度の変化による積荷31の引っかかりを低減することが可能となり、摺動性シート66を省略することができるとともに、液密性収容体102に耐摩耗性を持たせるようにすれば、耐摩耗性シート63を省略することも可能となる。
1,61 ダンプトラック用積荷排出具
2 荷台
3 ゲート(あおり)
4 ダンプトラック
5,5a,65 角柱状ブロック
6,6a,66 摺動性シート
7,67 設置面
8,68 ゲート対向面
9,9a,69 スロープ面
10,10a,70 スロープ開始側縁部
31 積荷
51 シート片
62 液密性収容体
63 耐摩耗性シート
71 底部
72 周壁部

Claims (6)

  1. 荷台を取り囲むように立設されたあおりの少なくとも一部が、上縁を回動軸として回動するゲートで構成されたダンプトラックに設置されるダンプトラック用積荷排出具において、
    前記荷台に設置される角柱状ブロックを備えるとともに、該角柱状ブロックを、その材軸に平行な側面のうち、互いにほぼ直交する側面の一方が設置面として下方を向き、他方がゲート対向面として前記ゲートに対向し、前記直交側面に対して斜めに配置された側面が前記ゲートの上縁に向けた上り勾配のスロープ面となる姿勢で前記荷台に設置できるように構成し、底部の下面が前記荷台に当接され該底部の周縁から立ち上がる周壁部の外周面が前記あおりに当接されるように箱状に形成された液密性収容体を備えるとともに、前記角柱状ブロックを、その設置面が前記底部の上面に当接されそのゲート対向面が前記周壁部の内周面に当接されるように構成したことを特徴とするダンプトラック用積荷排出具。
  2. 前記液密性収容体の底部上面と前記角柱状ブロックのスロープ面とを覆うように形成されてなる耐摩耗性シートを備えた請求項記載のダンプトラック用積荷排出具。
  3. 荷台を取り囲むように立設されたあおりの少なくとも一部が、上縁を回動軸として回動するゲートで構成されたダンプトラックに設置されるダンプトラック用積荷排出具において、
    前記荷台に設置される角柱状ブロックを備えるとともに、該角柱状ブロックを、その材軸に平行な側面のうち、互いにほぼ直交する側面の一方が設置面として下方を向き、他方がゲート対向面として前記ゲートに対向し、前記直交側面に対して斜めに配置された側面が前記ゲートの上縁に向けた上り勾配のスロープ面となる姿勢で前記荷台に設置できるように構成し
    第1の底部の下面が前記荷台に当接され該第1の底部と一体形成された第2の底部の下面が前記荷台に設置された前記角柱状ブロックのスロープ面に当接されるとともに、前記第1の底部及び前記第2の底部の周縁から立ち上がる周壁部の外周面が前記あおりに当接されるように舟状に形成された液密性収容体を備えるとともに、前記第1の底部及び前記第2の底部の各上面を覆うように構成されてなる耐摩耗性シートを備えたことを特徴とするダンプトラック用積荷排出具。
  4. 荷台を取り囲むように立設されたあおりの少なくとも一部が、上縁を回動軸として回動するゲートで構成され、塊状であってそのサイズがあおりの高さを越える積荷が直接載置されるように前記荷台が構成されてなるダンプトラックに設置されるダンプトラック用積荷排出具において、
    前記荷台に設置される角柱状ブロックを備えるとともに、該角柱状ブロックを、その材軸に平行な側面のうち、互いにほぼ直交する側面の一方が設置面として前記荷台に当接され、他方がゲート対向面として前記ゲートに当接され、前記直交側面に対して斜めに配置された側面が前記ゲートの上縁に向けた上り勾配のスロープ面となる姿勢で前記荷台に設置できるように構成したことを特徴とするダンプトラック用積荷排出具。
  5. 前記角柱状ブロックのスロープ開始側縁部又はその相当位置を跨ぐように敷設される摺動性シートを備えるとともに、該摺動性シートを、前記液密性収容体の底部上面と前記角柱状ブロックのスロープ面とが一体に覆われるように形成し、前記耐摩耗性シートの上面が覆われるように形成し、又は前記荷台の上面と前記角柱状ブロックのスロープ面とが一体に覆われるように形成した請求項1乃至請求項4のいずれか一記載のダンプトラック用積荷排出具。
  6. 荷台を取り囲むように立設されたあおりの少なくとも一部が、上縁を回動軸として回動するゲートで構成されたダンプトラックに設置されるダンプトラック用積荷排出具において、
    前記荷台に設置される角柱状ブロックを備えるとともに、該角柱状ブロックを、その材軸に平行な側面のうち、互いにほぼ直交する側面の一方が設置面として下方を向き、他方がゲート対向面として前記ゲートに対向し、前記直交側面に対して斜めに配置された側面が前記ゲートの上縁に向けた上り勾配のスロープ面となる姿勢で前記荷台に設置できるように構成し
    第1の底部の下面が前記荷台に当接され該第1の底部と一体形成された第2の底部の下面が前記荷台に設置された前記角柱状ブロックのスロープ面に当接されるとともに、前記第1の底部及び前記第2の底部の周縁から立ち上がる周壁部の外周面が前記あおりに当接されるように舟状に形成された液密性収容体を備え
    前記角柱状ブロックのスロープ開始側縁部に相当する位置を跨ぐように敷設される摺動性シートを備えるとともに、該摺動性シートを、前記第1の底部及び前記第2の底部の各上面が覆われるように形成したことを特徴とするダンプトラック用積荷排出具。
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