JP6281293B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、画像形成装置に関し、詳しくは、プリンタ、複写機、ファクシミリ、プロッタ等またはそれら複数の機能を備えた複合機等の画像形成装置に関する。
近年、プリントオン・デマンド(Print On Demand)市場においては付加価値の高い表現が求められている。このような要求に応えるべく、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)色に加え、白色や無色透明といった特色のトナーを搭載した画像形成装置が開発されている。白色トナーや無色透明な特色のトナー(以下、クリアトナー、あるいは特色トナーともいう)は、その使われ方として、透明メディア等の記録媒体の下地として白色トナーの全面ベタ画像を形成する使い方が想定される。また、画像の光沢を出すためにY、M、C、K色トナーで形成した画像上にクリアトナーの全面ベタ画像やベタパッチ画像を形成するなど、従来のカラートナーとは異なる使い方も想定される。
ところで、Y、M、C、K色を1色もしくは2色以上重ね合わせて形成した一様な全面ベタ画像を背景として、その上に特色のトナーでベタパッチ画像を形成すると、ベタパッチ周辺領域の色が抜けるという不具合現象が発生することが知られている(特許文献1参照)。以下、この不具合現象を、本明細書では「周辺白抜け」と呼び、特色のトナーを「特色トナー」ともいう。
周辺白抜け対策として、像担持体上に特色トナー像が形成される場合、2次転写ニップで転写電界を形成するための2次転写バイアスに、直流成分に交流成分を重畳した重畳バイアスを用いることが有効であることが分かっている。
しかしながら、像担持体上の特色トナーの有無のみで2次転写バイアスの条件を定めると、使われ方によっては周辺白抜けを改善できず、2次転写バイアスの交流成分の大きさによっては異常画像を引き起こすことがある。また、特色トナーの付着量が少なく、交流成分が小さくても周辺白抜けが改善できる場合、余分な交流成分によってハーフトーン画像などでドットのチリ(転写チリ)の悪化を促し、ぼそついたような画像になってしまうという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みて、周辺白抜けを改善し、且つ転写チリを抑制することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、トナー像を表面に担持する複数の像担持体と、前記複数の像担持体の表面にそれぞれ担持されるトナー像が重ね合わせて転写される中間転写体と、前記中間転写体に接触して転写ニップを形成するニップ形成部材と、前記中間転写体上の重ね合わせトナー像を前記転写ニップに挟み込んだ記録媒体に転写する際であって、前記重ね合わせトナー像として、前記複数の像担持体のうち、特定の像担持体に形成された特定のトナー像を含むときには、前記転写ニップに転写電界を形成するための転写バイアスとして交流成分と直流成分とを重畳した重畳バイアスを出力する転写バイアス出力手段と、前記中間転写体上に転写されたのち記録媒体に定着される特定のトナー像の量を検出するトナー量検出手段と、前記トナー量検出手段により検出された特定のトナー像の量に応じて、前記重畳バイアスの交流成分の大きさを変えるように前記転写バイアス出力手段を制御する制御手段と、を備え、前記特定の像担持体が、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色とは異なる特色のトナー像を担持するものであり、且つ前記特定のトナー像が前記特色のトナー像である画像形成装置である。
本発明によれば、上記構成により、周辺白抜けを改善し、且つ転写チリを抑制することができる。
一実施形態を示す画像形成装置の全体構成図である。 2次転写バイアス電源から出力される2次転写バイアスの波形を示す波形図である。 (a)は、従来技術の問題をさらに具体的に説明する断面図、(b)は、(a)の平面図である。 図3に示した画像を形成する際の、2次転写ニップにおけるトナーの挙動を示した拡大模式図である。 図3の従来技術の問題を解消する説明するための、2次転写ニップにおけるトナーの挙動を示した拡大模式図である。 特色トナーの付着量を変化させたときの周辺白抜けを官能評価した結果を示すグラフである。 特色トナーの付着量を0.4[mg/cm]としたときの、ぼそつき画像の官能評価結果を示すグラフである。 実験環境を変えて周辺白抜けを官能評価した結果を示すグラフである。 本実施形態の制御構成を示す制御ブロック図である。 本発明が適用可能な図1とは異なる構成の画像形成装置に、特定の現像手段としての現像器を付加した場合の全体構成図である。
以下、図を参照して実施例を含む本発明の実施の形態(以下、「実施形態」という)を詳細に説明する。図10を除く後述の実施形態等に亘り、同一の機能および形状等を有する構成要素(部材や構成部品)等については、混同の虞がない限り一度説明した後では同一符号を付すことによりその説明を省略する。図および説明の簡明化を図るため、図に表されるべき構成要素であっても、その図において特別に説明する必要がない構成要素は適宜断わりなく省略することがある。公開特許公報等の構成要素を引用して説明する場合は、その符号に括弧を付して示し、各実施形態等のそれと区別するものとする。
まず、図1を参照して、本発明の一実施形態に係る画像形成装置の全体構成について説明する。図1は、一実施形態を示す画像形成装置の全体構成図である。
図1に示す画像形成装置1は、タンデム型の画像形成部(以下、作像部という)によってカラー画像を形成するカラー画像形成装置であり、画像読取部10、作像部11、給紙部12、転写部13、定着部14、排紙部15、制御部16等から構成される。尚、制御部16の説明は、説明の都合上から後述の図9を参照して詳述する。
画像読取部10は、原稿の画像を読み取り、画像情報を生成するためのものである。コンタクトガラス101及び読取センサ102から構成される。画像読取部10では、原稿に光を照射し、その反射光をCCD(電荷結合素子)やCIS(密着型イメージセンサ)等のセンサで受光し、光の3原色であるRGB各色の電気的な色分解信号を読み込む。
作像部11は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色に加え、無色透明(クリア)や白色といった特色(S)のトナー像を形成・出力する5つの作像ユニット110S、110Y、110M、110C、110Kから構成されている。5つの作像ユニット110S、110Y、110M、110C、110Kは、画像形成材料として、互いに異なる色のS、Y、M、C、Kトナーを用いるが、それ以外は同様の構成になっており、寿命到達時交換される。各作像ユニット110S、110Y、110M、110C、110Kは、装置本体に対して着脱可能に構成されていて、所謂プロセスカートリッジを構成している。以下、共通する構成については、Kトナー像を形成するための作像ユニット110Kを例にとって説明する。
作像ユニット110Kは、帯電装置111K、像担持体ないしは潜像担持体としての感光体112K、現像装置114K、除電装置115K、感光体クリーニング装置116K等を備えている。これらの装置が共通の保持体に保持されていて、装置本体に対して一体的に着脱することで、それらを同時に交換できるようになっている。
感光体112Kは、基板の表面上に有機感光層が形成された外径60mmのドラム形状であり、図1において図示しない駆動手段により反時計回り方向に回転駆動される。帯電装置111Kは、帯電チャージャ(帯電器)の帯電電極である帯電ワイヤに帯電バイアスを印加することで、帯電ワイヤと感光体112Kの外周表面との間に放電を発生させ、感光体112Kの表面を一様に帯電させる。本実施形態では、トナーの帯電極性と同じマイナスの極性に帯電させている。帯電バイアスとしては、直流電圧に交流電圧を重畳したものを採用している。尚、帯電チャージャに代えて、感光体112Kに接触あるいは近接して設けられる帯電ローラを用いる方式を採用してもよい。
一様に帯電された感光体112Kの表面には、後述する露光装置113から照射されるレーザ光により光走査されて、K用の静電潜像が形成される。感光体112Kの一様帯電した表面の全域のうち、レーザ光が照射された箇所は電位が減衰し、レーザ照射箇所の電位が、それ以外の箇所(地肌部)の電位よりも小さい静電潜像となる。このK用の静電潜像は、後述するKトナーを用いる現像装置114Kによって現像されてKトナー像になる。そして、後述する中間転写ベルト131上に1次転写される。
現像装置114Kは、Kトナーとキャリアを含む2成分現像剤が収容される容器(図示せず)を有し、この容器内に具備される現像スリーブ内部のマグネットローラ(図示せず)の磁力によって現像剤を現像スリーブ表面に担持する。上記現像スリーブには、トナーと同極性であって、感光体112Kの静電潜像よりも大きく、感光体112Kの帯電電位よりも小さな現像バイアスが印加される。上記現像スリーブと感光体112Kの静電潜像との間には、上記現像スリーブから静電潜像に向かう現像ポテンシャルが作用する。また、上記現像スリーブと感光体112Kの地肌部との間には、上記現像スリーブ上のトナーをスリーブ表面に向けて移動させる非現像ポテンシャルが作用する。現像ポテンシャル及び非現像ポテンシャルの作用により、上記現像スリーブ上のKトナーが感光体112Kの静電潜像に選択的に付着され現像されることで、感光体112K上にK色のトナー像が形成される。
除電装置115Kは、中間転写ベルト131にトナー像が1次転写された後の感光体112Kの表面を除電する。感光体クリーニング装置116Kは、図示しないクリーニングブレードとクリーニングブラシとを備えており、除電装置115Kによって除電された感光体112Kの表面に残った転写残トナー等を除去する。
図1において、作像ユニット110C、110M、110Y、110Sにおいても、作像ユニット110Kと同様にして、各感光体112S、112Y、112M、112C上にS、Y、M、Cトナー像が形成される。
作像ユニット110S、110Y、110M、110C、110Kの上方には、潜像書込手段ないしは露光手段としての露光装置113が配置されている。露光装置113は、画像読取部10やパーソナルコンピュータ等の外部機器から送られてくる画像情報に基づいてレーザダイオードから発したレーザ光により、感光体112S、112Y、112M112C、112Kを光走査する。
露光装置113は、光源から発せられたレーザ光をポリゴンモータによって回転駆動されるポリゴンミラーによって主走査方向に偏光させながら複数の光学レンズやミラーを介して感光体112S、112Y、112M、112C、112Kに照射するものである。レーザ光に代えて、複数のLEDから発せられるLED光によって光書込み、照射する構成を採用してもよい。
給紙部12は、転写部13に対して記録媒体の一例である用紙を供給するものであり、用紙収容部121、給紙ピックアップローラ122、給紙ベルト123、及びレジストローラ124を備えている。給紙ピックアップローラ122は、用紙収容部121に収容されている用紙(図示せず)を給紙ベルト123の方へ移動させるために回転するように設けられている。このように設けられている給紙ピックアップローラ122は、収容されている用紙のうち最上段にある用紙を一枚ずつ取り出し、給紙ベルト123に載置する。給紙ベルト123は、給紙ピックアップローラ122によって取り出された用紙を転写部13に搬送する。レジストローラ124は、中間転写ベルト131上のトナー像が形成されている部分が転写部13の転写ニップとしての2次転写ニップ139に到達されるタイミングで用紙を送り出すものである。
転写部13は、作像ユニット110S、110Y、110M、110C、110Kの下方に配置されている。転写部13は、駆動ローラ132、従動ローラ133、中間転写ベルト131、1次転写ローラ134S、134Y、134M、134C、134K、2次転写ローラ135、2次転写対向ローラ136、トナー付着量センサ137、ベルトクリーニング装置138を備えている。
中間転写ベルト131は、無端状の中間転写体として機能し、そのループの内側に配設された駆動ローラ132、従動ローラ133、2次転写対向ローラ136、1次転写ローラ134S、134Y、134M、134C、134K等によって張架されている。尚、配設とは、配置して設けること、あるいは位置を決めて設けることを、張架とは、張力がかかった状態で掛け渡すことを、それぞれ意味する。
図示しない駆動手段により図中時計回り方向に回転駆動される駆動ローラ132によって、中間転写ベルト131は同方向に無端移動・走行し、感光体112S、112Y、112M、112C、112Kに接しながら移動する。
中間転写ベルト131としては、厚み20〜200[μm]、好ましくは60[μm]程度のものを用いている。また、体積抵抗率は1×10〜1×1012[Ω・cm]、好ましくは1×10[Ω・cm]程度の(三菱化学製ハイレスターUP MCP HT45にて、印加電圧100Vの条件で測定)のカーボン分散ポリイミド樹脂が望ましい。
駆動ローラ132に巻き掛けられている中間転写ベルト131近傍上には、トナー付着量センサ137が配置されている。トナー付着量センサ137は、中間転写ベルト131上に転写された特定のトナー像の量を検出するトナー量検出手段として機能する。トナー付着量センサ137は、光反射型のフォトセンサからなる。トナー付着量センサ137は、中間転写ベルト131上に付着・形成されている特定のトナー像(無色透明なクリアトナーなどの特色トナー)からの反射光量を検出することにより、特定のトナー像の付着量を測定するものである。
尚、トナー付着量センサ137としては、上記機能から、従来から一般的に使用されているトナー濃度を検出・測定するトナー濃度検出手段としてのトナー濃度センサなどを兼ねて用いても良い。その場合、新規なトナー量検出手段を配設することが回避できるので、部品点数を減らしてコストダウンに寄与できる。
1次転写ローラ134S、134Y、134M、134C、134Kは、中間転写ベルト131を挟んで、それぞれ感光体112S、112Y、112M、112C、112Kと対向して配置され、中間転写ベルト131を移動させるように従動回転する。これにより、中間転写ベルト131の表の面と、感光体112S、112Y、112M、112C、112Kとが当接(突き当てた状態に接することを意味する)する1次転写ニップが形成される。1次転写ローラ134S、134Y、134M、134C、134Kには、図示しない1次転写バイアス電源によってそれぞれ1次転写バイアスが印加される。これにより、感光体112S、112Y、112M、112C、112K上のS、Y、M、C、Kトナー像と、1次転写ローラ134S、134Y、134M、134C、134Kとの間に1次転写電界が形成される。そして、中間転写ベルト131に対して順次、各色トナー像が転写される。
S用の感光体112S表面に形成されたSトナー像は、感光体112Sの回転に伴ってS用の1次転写ニップに進入する。そして、転写電界やニップ圧の作用により、感光体112S上から中間転写ベルト131上に1次転写される。このようにしてSトナー像が1次転写された中間転写ベルト131は、その後、Y、M、C、K用の1次転写ニップを順次通過する。そして、感光体112Y、112M、112C、112K上のY、M、C、Kトナー像が、Sトナー像上に順次重ね合わせて1次転写される。この重ね合わせの1次転写により、中間転写ベルト131上にはカラートナー像と無色透明などの特色トナー像とを具備する重ね合わせトナー像が形成される。
1次転写ローラ134S、134Y、134M、134C、134Kは、金属製の芯金と、この表面上に固定された導電性のスポンジ層とを具備する弾性ローラからなり、外径16[mm]、芯金径10[mm]で構成されている。接地された外径30[mm]の金属ローラを10[N]の力でスポンジ層に押し当てた状態で、1次転写ローラ134S、134Y、134M、134C、134Kの芯金に1000[V]の電圧を印加したときに流れる電流Iから、スポンジ層の抵抗値Rを算出した。具体的には、上記芯金に1000[V]の電圧を印加したときに流れる電流Iから、オームの法則(R=V/I)に基づいて算出したスポンジ層の抵抗値Rは、約3×10[Ω]である。このような1次転写ローラ134S、134Y、134M、134C、134Kに対して、図示しない1次転写バイアス電源から定電流制御で出力される1次転写バイアスが印加される。尚、1次転写ローラ134S、134Y、134M、134C、134Kに代えて、転写チャージャや転写ブラシ等を採用してもよい。
2次転写ローラ135は、2次転写対向ローラ136との間に中間転写ベルト131と記録媒体を挟み込んで回転する。これにより、中間転写ベルト131の表の面と、2次転写ローラ135とが当接する2次転写ニップが形成されている。2次転写ローラ135は、ニップ形成部材及び転写部材として機能し、2次転写対向ローラ136は、ニップ形成部材及び対向部材として機能する。2次転写ローラ135は接地されているのに対し、2次転写対向ローラ136には、2次転写バイアス電源130によって2次転写バイアスが印加される。
2次転写バイアス電源130は、直流電源と交流電源とを有しており、2次転写バイアスとして、直流電圧に交流電圧を重畳したものを出力することができる。2次転写バイアス電源130の出力端子は、2次転写対向ローラ136の芯金に接続されている。2次転写対向ローラ136の芯金の電位は、2次転写バイアス電源130からの出力電圧値とほぼ同じ値になる。
2次転写バイアスを2次転写対向ローラ136に印加することで、2次転写対向ローラ136と2次転写ローラ135との間に、マイナス極性のトナーを2次転写対向ローラ136側から2次転写ローラ135側に向けて静電移動させる2次転写電界が形成される。これにより、中間転写ベルト131上のマイナス極性のトナーを2次転写対向ローラ136側から2次転写ローラ135側へ移動させることができる。
2次転写バイアス電源130には、直流成分としてトナーと同じマイナス極性のものを用い、重畳バイアスの時間平均の電位をトナーと同じマイナス極性にする。尚、重畳バイアスを2次転写対向ローラ136に印加しつつ、2次転写ローラ135を接地する代わりに、重畳バイアスを2次転写ローラ135に印加しつつ、2次転写対向ローラ136の芯金を接地してもよく、その場合は直流電圧・直流成分の極性を異ならせる。
エンボス加工が施された用紙等、表面の凹凸が大きい記録媒体を用いる場合には、前述の重畳バイアスを印加することによりトナーを往復移動させつつ相対的には中間転写ベルト131側から記録媒体側に移動させて記録媒体上に転移させる。これにより、用紙凹部への転写性を向上させて転写率の向上や中抜け等の異常画像を改善することができる。一方、通常の転写紙等の凹凸の小さい記録媒体を用いる場合には、凹凸パターンにならった濃淡パターンが出現しないので、直流成分のみによる2次転写バイアスを印加することで十分な転写性を得ることができる。
2次転写対向ローラ136は、ステンレスやアルミニウム等からなる芯金に抵抗層を積層したものからなる。2次転写対向ローラ136は、次の特性を有している。即ち、外径は約24[mm]である。また、芯金の径は約16[mm]である。抵抗層は、ポリカーボネート、フッ素系ゴム、シリコン系ゴムにカーボンや金属錯体等の導電粒子を分散させたもの、あるいはNBRやEPDM等のゴム、NBR/ECO共重合のゴム、ポリウレタン製の半導電性ゴム等よりなる。その体積抵抗は10〜1012[Ω]、望ましくは10〜10[Ω]である。また、ゴム硬度(ASKER−C)は20〜50度の発泡タイプでもゴム硬度30〜60度のゴムタイプでもよいが、中間転写ベルト131を介して2次転写ローラ135と接触するので小さな接触圧力でも非接触部分が生じないスポンジタイプが望ましい。これは、中間転写ベルト131と2次転写対向ローラ136との接触圧力が大きいほど文字や細線の中抜けが生じ易く、これを防止するためである。
2次転写ニップを通過した2次転写後の中間転写ベルト131上には、記録媒体に転写されなかった転写残トナーが残留している。これは、中間転写ベルト131の表面に当接しているクリーニングブレードを備えたベルトクリーニング装置138によって中間転写ベルト131表面から除去・クリーニングされる。
定着部14は、ベルト定着方式であり、無端状のベルトである定着ベルト141に加圧ローラ142を押し当てて構成されている。定着ベルト141は、定着ローラ143と加熱ローラ144とに掛け回されており、少なくとも一方のローラには図示しない熱源・加熱手段(ヒータ、ランプ、あるいは電磁誘導式の加熱装置等)が設けられている。定着ベルト141は、定着ローラ143と加圧ローラ142との間に挟持・押し付けられる状態で、定着ベルト141と加圧ローラ142との間に定着ニップを形成している。
定着部14に送り込まれた記録媒体は、その未定着トナー像担持面を定着ベルト141に密着させる姿勢で、定着ニップに挟まれる。そして、加熱や加圧によってトナー像中のトナーが軟化するため、トナー像が定着され、記録媒体は機外へと排出される。また、記録媒体のトナー像を転写した面の反対側の面にも画像を形成する場合には、トナー像を定着させた後に、図示しない記録媒体反転機構に搬送させ、同記録媒体反転機構により記録媒体を反転させる。その後は、上述した画像形成工程と同様にして、反対面にもトナー像が形成される。
定着部14でトナーが定着された記録媒体は、排紙部15を構成する図示しない排紙ローラを経由して画像形成装置本体2から機外へ排出され、排紙トレイなどの排紙収容部151に収容される。
図2を参照して、2次転写バイアス電源130から出力される2次転写バイアスについて説明する。図2は、2次転写バイアス電源から出力される2次転写バイアスの波形を示す波形図である。
図2において、オフセット電圧Voffは、2次転写バイアスの直流成分の値である。また、ピークツウピーク値Vppは、2次転写バイアスの交流成分のピークツウピーク値である。2次転写バイアスは、オフセット電圧Voffとピークツウピーク値Vppとを重畳したものであり、その時間平均値はオフセット電圧Voffと同じ値になる。尚、同図において、戻り電位ピーク値Vrは、トナーとは逆極性であるプラス側のピーク値を示している。
前述のとおり、2次転写バイアスを2次転写対向ローラ136の芯金に印加することで、2次転写対向ローラ136の芯金と2次転写ローラ135の芯金との間に、電位差が生じる。トナーの極性がマイナスで2次転写バイアスの極性がトナーと同極性のマイナス極性の場合、マイナス極性のトナーは2次転写対向ローラ136から2次転写ローラ135側へ移動し、中間転写ベルト131上のトナーは記録媒体上へ転写される。また、2次転写バイアスの極性がトナーと逆極性のプラス極性の場合、マイナス極性のトナーが2次転写ローラ135側から2次転写対向ローラ136へと静電的に引き寄せされる。これにより、記録媒体上に移動したトナーは中間転写ベルト131上に再び引き寄せられる。その電位差の時間平均がマイナス側に大きくなるようにすることにより、相対的にトナーは2次転写対向ローラ136側から2次転写ローラ135側に静電的に移動することになる。
つまり、同図においては2次転写バイアスの時間平均値はマイナス極性であるので、相対的には2次転写対向ローラ136から2次転写ローラ135側へと移動することになる。即ち、本実施形態では転写バイアスとしての2次転写バイアスの時間平均値が、トナー像を中間転写ベルト131側から記録媒体側に転写させる転写方向の極性に設定されている。
これまでの発明者らの検討で、エンボス紙など凹凸のある記録媒体の凹部にトナーを十分に転写させるためには、以下の式(1)を満たす必要があることが分かっている(詳しくは、上記特許文献1の表1等参照)。即ち、交流成分の1周期のデューティ(duty)比(=プラス方向の電圧がかかる時間/1周期の時間×100)が50%である正弦波の場合、オフセット電圧Voffとピークツウピーク電圧Vppとの関係が式(1)を満たす必要がある。
Vpp>4×|Voff|・・・・・(1)
また、直流成分に交流成分を重畳した2次転写バイアスによって転写した場合、交流成分による周期的な画像ムラを発生させないように配慮する必要がある。ここで、交流成分の周波数をf[Hz]、中間転写ベルト131の表面の線速をv[mm/sec]、転写ニップ幅をw[mm]とすると、画像が転写ニップを通過する時間はニップ幅を線速で割った値w/v[sec]で、交流成分の周期は1/f[sec]である。従って、転写ニップ幅通過時間中に印加される交流成分の周期回数は、w×f/vとなる。周期的な画像ムラが発生しない条件は、この周期回数が4回以上となるように周波数を設定することが望ましく、交流成分の周波数fの条件としては以下の式(2)のようになる。
f>(4/w)×v・・・・・(2)
図3を参照して、本発明が解決しようとする問題をさらに具体的に説明する。図3(a)は、本発明が解決しようとする問題をさらに具体的に説明する断面図、図3(b)は、図3(a)の平面図である。尚、図3(a)及び図3(b)において、括弧を付して示す符号は色を表している。図3を始めとして、後述の図4、図5では色をそのまま表すことができないため、C色は右斜め上のハッチを付して、M色は左斜め上のハッチを付して、特色トナーSは梨地模様を付して、C色とM色が重ね合わさった紫色は網目模様を付して、それぞれ表している。
図3(a)は白色の記録媒体20上にC色のトナー層21、M色のトナー層22を重ね合わせた全面ベタ画像を背景として、その上に透明な特色トナーの層23でベタパッチ画像を形成したものの断面を表している。図3(a)に示すように、特色トナーの層23の周辺ではM色のトナー層22及びC色のトナー層21が色抜けを起こし、図3(b)に示すような特色トナーSの周辺領域が白抜けしたような白抜け画像25が得られる。このように、Y、M、C、K色を1色もしくは2色以上の重ね合わせによって形成した一様な全面ベタ画像を背景として、その上に特色トナーでベタパッチ画像を形成すると、ベタパッチ周辺領域の色が抜けて、白抜け画像25を生じるという不具合・問題が発生する。背景技術でも説明したように、この現象を「周辺白抜け」と呼ぶ。
この周辺白抜けは、以下の原因で発生することが分かっている。即ち、これは背景の全面ベタ画像全域のうち、特色トナーによってベタパッチ画像が重ねられている領域と、その他の領域との間には、画像の厚みの差(トナーの量であるトナー付着量の差)による段差が形成される。この段差により全面ベタ画像全域におけるベタパッチ画像の周辺領域では、記録媒体との密着性が不十分となり、有色のトナーが中間転写ベルト上から記録媒体に対して良好に転写しなくなることで、周辺白抜けが発生する。
図4を参照して、図3に示した問題に対する従来の技術の対策例を説明する。図4は、図3に示した画像を形成する際の、2次転写ニップにおけるトナーの挙動を示した拡大模式図である。同図において、中間転写ベルト131上には、図1の感光体112S、112M、112Cから1次転写されたトナー像が担持されており、2次転写バイアスを2次転写対向ローラ136に印加することで記録媒体20上に2次転写される。トナー像は、それぞれ図3(a)に対応した、C色のトナー層21のCトナー粒子211とM色のトナー層22のMトナー粒子221からなる全面ベタ画像部と、特色のトナー層23のSトナー粒子231からなるベタパッチ画像が記録媒体20上に重ねられている。
全面ベタ画像全域のなかで、特色トナーのベタパッチ画像が重なる領域30では、2次転写ニップ139において、記録媒体20に良好に密着している。一方、全面ベタ画像全域のなかで、特色トナーのベタパッチ画像のない領域31では、ベタパッチ画像が重なる領域30との間にトナー段差があり、記録媒体20との間に空隙32が存在している。この空隙32により、ベタパッチ画像の周辺領域では記録媒体20との密着性が弱く、転写不良を起こし、図3に示した周辺白抜け25が発生する。
図4の周辺白抜け発生の問題に対し、像担持体上に特色トナーが形成される場合、2次転写ニップで転写電界を形成するための2次転写バイアスに、直流成分に交流成分を重畳した重畳バイアスを用いることで改善効果のあることが知られている(上記特許文献1)。これを、図5を参照して説明すると以下のようになる。
図5に示すように、交流成分にプラス極性の直流成分を重畳した重畳バイアスからなる2次転写バイアスを印加すると、記録媒体20に密着していなかったC色のトナー層21のCトナー粒子211及びM色のトナー層22のMトナー粒子221の一部が離脱する。そして、Cトナー粒子211とMトナー粒子221が記録媒体20との間を往復移動する。この往復移動の周期は、2次転写バイアスの交流成分の周期と同期している。始めは記録媒体20側へ少量の上記離脱したトナー粒子が転移し、転移したトナー粒子は、再び中間転写ベルト131上のトナー層に引き戻され、中間転写ベルト131側に留まっているトナー粒子と衝突する。このようにして、さらに多くのトナー粒子の離脱を促す。このような往復運動を繰り返すことで、多くのトナー粒子が離脱し、最終的にはベタパッチ画像の周辺領域を含む全面で記録媒体20側に十分な量のトナー粒子が転写され、周辺白抜けが改善する。
しかしながら、像担持体上の特色トナーの有無のみで2次転写バイアスの条件を定めると、使われ方によっては周辺白抜けを改善できず、2次転写バイアスの交流成分の大きさによっては異常画像を引き起こすことがある。例えば、光沢度や明度を上げ、画像形成・印刷後の画像の高級感を高めるために、特色トナーの付着量が通常よりも多く設定された場合、特色のトナー層23のSトナー粒子231の数は多くなる。これにより、特色トナーのベタパッチ画像が重なる領域30と、特色トナーのベタパッチ画像のない領域31との間のトナーの段差も大きくなり、記録媒体20との間に空隙32が更に広がることで、転写不良を引き起こしやすくなる。そのため、特色トナーのベタパッチ画像のない領域31のトナー層の粒子を転移させるための2次転写バイアスの交流成分Vppを大きくする必要がある。
一方で、特色トナーの付着量が少なく設定された場合、2次転写バイアスの交流成分Vppが小さくても周辺白抜けが改善できるにもかかわらず、余分な交流成分によってハーフトーン画像などでのドットのチリ(転写チリ)が発生することがある。これにより、ハーフトーン画像などで転写チリの悪化を促し、ぼそついたような画像になってしまうという問題がある。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものである。即ち、転写部13に具備されたトナー付着量センサ137により中間転写ベルト131上の特色トナーの付着量を検出し、検出されたトナー付着量に応じて、図2の2次転写バイアスの交流成分Vppの大きさを制御する。これにより、周辺白抜けを改善しつつ、余分な交流成分による転写チリを防ぐことができるものである。
次に、実施形態に係る画像形成装置1の特徴的な構成について説明する。
まず、本発明者らが行った実験について説明する。本発明者らは、実施形態に係る画像形成装置1と同様の構成の株式会社リコー製の「RICOH Pro C751EX」の一部を改造して試験機として用いた。一部を改造した部分は、無色透明(クリア)や白色といった特色のトナー像を形成・出力できる作像ユニットを備えた点である。そして、この試験機を用いて、種々のプリント実験を実施した。
画像パターンとしては、図3に示したような、C色のトナーとM色のトナーからなるブルーの全面ベタ画像を背景とし、その上に特色トナーでベタパッチを形成するような条件に設定した。特色トナーには無色透明なクリアトナーを用いた。現像剤として、C色、M色のトナーは平均粒径が5.2[μm]である重合法によるトナーを、特色は平均粒径が6.8[μm]である粉砕法によるトナーを使用し、キャリアには平均粒径が55[μm]である表面に樹脂層を被覆した磁性キャリアを使用した。
本試験では2次転写バイアスの直流成分を定電流制御(交流成分は定電圧制御)とし、すべての条件で−110[μA]に設定した。また、交流成分の周波数は500[Hz]であるものを用いた。実験室の環境については、温度27[℃]、相対湿度80[%]に設定した。また、記録媒体にはグロスコート紙(坪量128g/m)を用いた。
図6を参照して、上記試験機を用いた実験において、特色トナーの付着量を変化させたときの周辺白抜けを官能評価した結果について説明する。図6は、特色トナーの付着量を変化させたときの周辺白抜けを官能評価した結果を示すグラフである。
図6の横軸には、2次転写バイアスの交流成分Vpp[kV]を取り、縦軸には、周辺白抜け評価ランク(1〜5)を取っている。図6及び後述の表1において、特色トナーの付着量を、単に付着量と記載していて、ここでの付着量とは、単位面積当たりの質量を指す。
周辺白抜け評価ランク(以下、単に評価ランクともいう)は、決められた通常視力の人間を評価者とし、予め設定した周辺白抜けに関する限度見本との目視観察により官能評価したものである。
上記官能評価結果から、評価ランク3.5以上であれば、周辺白抜けは目立たない程度まで改善できることを確認している。
図6において、特色トナーの付着量が0.42[mg/cm]のときは、2次転写バイアスの交流成分Vppは8[kV]に設定することで、評価ランク3.5となる。ところが、特色トナーの付着量が0.45[mg/cm]と多くなると、評価ランク3.5となるためには交流成分Vppが9[kV]必要となる。逆に特色トナーの付着量が0.4[mg/cm]と少なくなると、評価ランク3.5となるための交流成分Vppは7[KV]となり、付着量が多いときよりも小さい値となる。このように、2次転写バイアスの交流成分Vppの値は、トナー付着量センサ137より検出される特色トナーの付着量が多くなるほど大きくなっていることが分かる。
この結果より、トナー付着量センサ137より検出した特色トナーの付着量に応じて、交流成分Vppの大きさを、表1のように設定することで、周辺白抜けの官能評価ランク3.5を維持することができる。
Figure 0006281293
図7を参照して、上記試験機を用いた実験において、特色トナーの付着量を0.4[mg/cm]としたときの、ぼそつき画像の官能評価結果について説明する。図7は、特色トナーの付着量を0.4[mg/cm]としたときの、ぼそつき画像の官能評価結果を示すグラフである。図7の横軸には、2次転写バイアスの交流成分Vpp[kV]を取り、縦軸には、ぼそつき画像の評価ランク(1〜5)を取っている。
画像パターンとしては、C色トナーのハーフトーン画像を用い、その上に特色トナーでベタパッチを形成するような条件に設定した。その他の試験条件は、図6で説明したと同様である。
図7に示すとおり、2次転写バイアスの交流成分Vppが7[kV]のときは、ぼそつき画像のランクは評価ランク4であるのに対し、交流成分Vppを9[kV]まで上げると、ぼそつき画像のランクが評価ランク3と悪くなった。ドットの連続パターンからなるハーフトーン画像においては、ドットが交流成分Vppによってチリやすくなるため、ぼそつき画像が悪くなった。特色トナーの付着量が0.4[mg/cm]のときは、2次転写バイアスの交流成分Vppが7[kV]であれば、周辺白抜けを改善でき、且つハーフトーン画像などでドットのチリによるぼそつき画像の悪化を抑制できることが分かった。
図8を参照して、上記試験機を用いた実験において、実験環境を変えて周辺白抜けを官能評価した結果について説明する。図8は、上記試験機を用いた実験において、実験環境を変えて周辺白抜けを官能評価した結果を示すグラフである。
画像パターン及び実験条件は、図6で説明したと同様であり、実験環境のみ温度23[℃]、相対湿度50[%]に変えて行った。特色トナーの付着量は0.4[mg/cm]である。実験結果、図6に示した温度27[℃]、相対湿度80[%]のときよりも、特色トナーの付着量は同じにも拘わらず、周辺白抜けの官能評価ランクが良くなった。これは、温度及び湿度が下がると、トナーが凝集しにくくなり、且つトナーの帯電量が上がり転写性が良くなるため、周辺白抜けが良くなることを示している。
温度23[℃]、相対湿度50[%]の実験環境においては、2次転写バイアスの直流成分のみで周辺白抜けは評価ランク3.5となる。そのため、交流成分Vppを0[kV]に設定することができ、ハーフトーン画像などでドットのチリによるぼそつき画像の程度は交流バイアス重畳時よりも良くなる。
図9を参照して、本実施形態の制御構成を説明する。図9は、本実施形態の制御構成を示す制御ブロック図である。本実施形態の図1に示す画像形成装置1は、画像形成装置1の全体の制御を司る制御手段としての制御部16を備えている。制御部16は、演算手段および制御手段の機能を有するCPU17と、情報記憶部とを備えている。情報記憶部は、データを記憶する不揮発性RAM19を含むRAM、ROM、HDD(Hard Disk Drive)等で構成されている。本実施形態では、各種のプロセスに必要な各種制御プログラム、プリンタのPDL(Page Description Language)処理系、システムの初期設定値等を納めたROM18と、ワークメモリ用のRAM19等とで構成されている。
CPU17は、画像形成装置1に配設されている各種センサ26からの各種信号、図示しない操作表示部の各種キー等で設定された信号に基づき、情報記憶部を介して画像形成装置1の上記各部の駆動部等の制御を行っている。各種センサ26としては、代表的なものとしてトナー付着量センサ137、温湿度センサ165を挙げている。
上記各部の駆動部としては、画像読取部10、作像部11、給紙部12、転写部13、定着部14、排紙部15に配設されているモータやソレノイド等のアクチュエータ、及び電源回路を含む電源、転写部13の2次転写バイアス電源130が挙げられる。
各種センサ26の情報やトナー付着量センサ137、温湿度センサ165からの情報・データは、定期的に不揮発性RAM19に記憶する。ROM18には、CPU17の上記機能を発揮させるための制御プログラムや、必要な関係データ(トナー付着量と2次転写バイアスの交流成分Vppとの関係データ、上記した(1)、(2)式に係るデータ)などが記憶されている。
制御部16は、ROM18内に記憶している制御プログラムに基づいて、各機器の駆動を制御する。また、2次転写バイアス電源130に対して2次転写バイアスを制御するための制御信号を出力する。2次転写バイアス電源130は、制御信号に応じた値の2次転写バイアスを出力する。なお、制御部16は、上記特許文献1の段落[0092]〜[0096]等に記載されている機能を有していることは無論である。
制御部16は、次のような制御を実施するように構成されている。制御部16は、トナー付着量センサ137により検出された特色トナー像の量に応じて、2次転写バイアスとして、交流成分に直流成分を重畳した重畳バイアスの交流成分Vppの大きさを変えるように2次転写バイアス電源130を制御する。その際、ROM18に記憶されている2次転写バイアスの交流成分Vppの値と特色トナー像の量とのデータを呼び出しながら上記制御が実行される。
これにより、周辺白抜けを改善し、且つ転写チリを抑制することができる。
制御部16は、「Vpp>4×|Voff|」という条件を満たすものを出力するように、2次転写バイアス電源130を制御する。かかる構成では、上述したように、周辺白抜けの官能評価ランク3.5を維持することができ、且つ凹凸転写性を良くすることができる。
制御部16は、交流成分の周波数をf[Hz]、中間転写ベルト131の表面の線速をv[mm/sec]、転写ニップ幅をw[mm]としたとき、「f>(4/w)×v」という条件を満たすものを出力するように、2次転写バイアス電源130を制御する。かかる構成では、上述したように、周期的な画像ムラを防ぐことができる。このような2次転写バイアスを出力することで、2次転写ニップ内でトナーを中間転写ベルト表面と記録媒体との間で4往復以上させる。これにより、中間転写ベルト側から記録媒体表面の線部周囲に転移するトナーの量を確実に増加させることができる。
次に、図10を参照して、本発明が適用可能な画像形成装置について説明する。図10は、本発明が適用可能な図1とは異なる構成の画像形成装置に、特定の現像手段として現像装置(現像器)を付加した場合の全体構成図である。
本発明は、図1に示したようなタンデム型中間転写方式の画像形成装置に限らず、例えば、特開平9−297475号公報の図1に示されているような多色画像形成装置にも適用可能である。即ち、上記公報の図1に示されているような多色画像形成装置に、特定のトナー像を形成するための特色のトナーを供給する現像手段、転写バイアス出力手段、トナー量検出手段及び制御手段等を付加して構成することができる。
図10に示すように、本発明が適用可能な画像形成装置50は、大別して、カラースキャナからなる画像読取部52と、カラープリンタからなる画像記録本体53とから構成されている。画像読取部52は、照明ランプ152、ミラー群153、154、155、レンズ156、及びCCD等のカラーセンサ157、コンタクトガラスからなる原稿載置台158を有する。画像読取部52では、原稿載置台158上に載置された原稿159に照明ランプ152により光を照射し、その反射光をミラー群153、154、155及びレンズ156を介してカラーセンサ157に結像する。そして、原稿159のカラー画像情報を、例えばBlue、Green、Redの分解光毎に読み取り電気的な信号に変換する。
画像記録本体53は、書込光学ユニット54、感光体55、帯電装置56、5つの現像装置としての現像器57S、57Y、57M、57C、57K、感光体クリーニング装置59、除電ランプ60、クリーニング前除電器61、中間転写ベルト58、搬送ユニット70、転写搬送ベルトユニット73、定着装置80等から構成されている。書込光学ユニット54は露光装置として、感光体55は単一の像担持体として、搬送ユニット70は転写材搬送手段として、それぞれ機能する。
次に、現像動作の順序をS→Y→M→C→Kとする例を挙げて説明するが、この画像形成順序に限定されるものではない。中間転写ベルト58上には、ベルト位置検出用マーカ41が形成されており、中間転写ベルト58の周りの適当な位置にマーカ位置検出用の検出装置40が設けられている。先ず、コピー動作が開始されると、図示しない画像処理部からS色の画像データが出力されてスタートする。これと同時に、図示を省略した感光体駆動機構により、感光体55は反時計方向に回転駆動される。そして、感光体55は帯電装置56によりその表面を一様に帯電される。この感光体55の回転駆動と共に、中間転写ベルト58も時計方向に回転駆動されるが、画像読取部52により読み取られたY色の画像データを、所定の時間後に書込光学ユニット54のレーザ光により感光体55上に光書き込みを行い、静電潜像の形成を行う(以下、S色の画像データによる静電潜像をS潜像と記す)。
また、画像読取部52で所定のタイミングで、Y、M、C、K色の画像データの読み取りが行われることにより形成されるY、M、C、K色の画像データによる静電潜像についても、それぞれY潜像、M潜像、C潜像、K潜像と記す。上記S潜像の先端部から現像可能とすべく、S色用の現像器57Sの現像位置に潜像先端部が到達する前に現像器57Sが現像可能状態となり、Sトナーで現像する。以降、S潜像領域の現像動作を継続するが、S潜像後端部がS色用の現像位置を通過した時点で現像不動作状態とし、S色のトナー現像は、少なくとも次のY色の画像データによるY潜像先端部が到達する前までに完了する。なお、図10において省略されているが、各現像器57S、57Y、57M、57C、57Kは上記特開平9−297475号公報と同様の偏芯カムとクラッチ等の接離動作切替機構により、現像のオン/オフ動作が切り替えられる。感光体55に形成したSトナー像は感光体55と等速駆動されている中間転写ベルト58の表面に1次転写される。この1次転写は感光体55と中間転写ベルト58との接触状態において、1次転写用帯電器62の放電により行われる。即ち、中間転写ベルト58上に、ベルト位置検出用マーカ41を基準として所定の位置にSトナー像が形成される。
次にY(イエロー)工程に進むが、所定のタイミングにて前述したY色の現像工程と同じく画像読取部52によりY色の画像データの読み取りを行う。一方、中間転写ベルト58はS現像工程から連続して回転を続け、1周後に再度転写ベルト位置検出用の検出装置がベルト位置検出用マーカ41を検知した後、この検知信号を基準としてY色の画像データによるレーザ光書き込みでY潜像形成を行う。Y色用の現像器57Yはその現像位置に対して、先のS潜像後端部が通過した後であって、且つY潜像の先端が到達する前に現像可能状態となり、Y潜像をYトナーで現像する。感光体55上に顕像化されたトナー像は感光体55に接触・回転を続ける中間転写ベルト58上に1次転写されるが、同一マーカの検知信号に基づいてS、Yの潜像が形成されているため、仮に感光体55上の2色の潜像領域が同一でなくとも、中間転写ベルト58上の同一領域に転写が行われ、位置合わせが行われる。なお、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の工程についても前述したS、Yの現像工程と同じであり、その説明は省略する。このようにして、中間転写ベルト58には感光体55に順次形成される、S、Y、M、C、Kのトナー像が同一面に順次位置合わせして4色重ねのベルト転写画像が形成され、その後、記録媒体に一括転写(以下、2次転写と称す)が行われる。
次に、中間転写ベルトユニットの構成について説明する。中間転写ベルト58は駆動ローラ63b、2次転写対向ローラ63c、及び従動ローラ群に掛け渡されており、図示しない駆動モータにより前述の如く矢印方向に感光体表面速度と同速に一方向に駆動制御されている。クリーニングユニット64は、ゴムブレード及び中間転写ベルトからの接離機構(図示せず)で構成されている。
なお、本発明を適用する際には、駆動ローラ63bに巻き掛けられている中間転写ベルト58近傍上に、上記実施形態と同様構成のトナー付着量センサを配置すればよい。
2次転写手段である転写搬送ベルトユニット73は、駆動ローラ73a、従動ローラ73b、転写搬送ベルト74、クリーニングブレード73c、記録媒体除電用帯電器75及びベルト除電用帯電器76等で構成されている。駆動ローラ73a、従動ローラ73b及びバックアップローラ群には、絶縁性の例えばマイラやPVDFによる転写搬送ベルト74が掛け渡されている。転写搬送ベルト74の周りには、クリーニングブレード73c、記録媒体除電用帯電器75及びベルト除電用帯電器76が配置されている。2次転写対向ローラ63c及び転写搬送ベルト74は、ニップ形成部材として機能する。
上述したように中間転写ベルト58上に4色のトナー像を転写した後、記録媒体は中間転写ベルト58上の4色トナー像の先端にタイミングを合わせてレジストローラ124によって給紙され、転写搬送ベルト74により2次転写ニップが形成されている2次転写位置Aに搬送される。その際、転写搬送ベルト74の裏側から帯電器73dによって逆極性帯電が行われ、中間転写ベルト58上のトナー像は記録媒体上に一括転写される。
その後、図示及び説明を省略するが、特開平9−297475号公報の図1に示されていると同様の動作により、転写搬送ベルトユニット73は駆動ローラ73aを中心とする揺動動作によって、中間転写ベルト58から離間する。そして、転写搬送ベルトユニット73は図中破線位置を占め、上記特開平9−297475号公報記載の特有の動作が行われる。
なお、本発明を適用する際には、帯電器73dに対して、上記重畳バイアスを出力する転写バイアス出力手段としての2次転写バイアス電源を接続すればよい。
搬送ユニット70は、ローラ70a、70bに多孔性のゴムベルト70cが掛け渡され、上下のゴムベルト70c内に配置されたファン71によって、下方に排風を行い、記録媒体を吸引しつつ搬送を行う。そして、定着装置80の定着ローラ70a及び加圧ローラ70bによる熱と圧により定着を完了した記録媒体は、排紙トレイ82に排出される。
以上説明したように、記特開平9−297475号公報の図1に示されているような多色画像形成装置にも本発明を適用できる。そして、本発明を適用した画像形成装置においては、周辺白抜けを改善し、且つ転写チリを抑制することが可能となる。
以上に説明した実施形態等は本発明の一例であり、本発明は、次の態様毎に特有の効果を奏する。
[態様1]
トナー像を表面に担持する5つの感光体112S、112Y、112M、112C、112Kなどの複数の像担持体と、複数の像担持体の表面にそれぞれ担持されるトナー像が重ね合わせて転写される中間転写ベルト131などの中間転写体と、中間転写体に接触して2次転写ニップ139などの転写ニップを形成する2次転写ローラ135及び2次転写対向ローラ136などのニップ形成部材と、中間転写体上の重ね合わせトナー像を転写ニップに挟み込んだ記録媒体に転写する際であって、重ね合わせトナー像として、複数の像担持体のうち、感光体112Sなどの特定の像担持体に形成された特定のトナー像を含むときには、転写ニップに転写電界を形成するための転写バイアスとして交流成分と直流成分とを重畳した重畳バイアスを出力する2次転写バイアス電源130などの転写バイアス出力手段と、中間転写体上に転写された特定のトナー像の量を検出するトナー付着量センサ137などのトナー量検出手段と、トナー量検出手段により検出された特定のトナー像の量に応じて、重畳バイアスの交流成分の大きさを変えるように転写バイアス出力手段を制御する制御部16などの制御手段と、を備える画像形成装置である。
この態様1によれば、上記実施形態で説明したように、周辺白抜けを改善し、且つ転写チリを抑制することができる。
[態様2]
[態様1]において、特定の像担持体が、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色とは異なるS色などの特色のトナー像を担持するものであり、且つ特定のトナー像が特色のトナー像である。
この態様2によれば、上記実施形態で説明したように、周辺白抜けを発生させる可能性が高い特定のトナー像形成時に、転写バイアスとして上記重畳バイアスを採用することで、周辺白抜けの発生を未然に抑えることができる。
[態様3]
トナー像を現像する現像器57S、57Y、57M、57C、57Kなどの複数の現像手段と、複数の現像手段によりそれぞれ現像されるトナー像を表面に担持する感光体55などの単一の像担持体と、像担持体の表面にそれぞれ担持されるトナー像が重ね合わせて転写される中間転写ベルト131などの中間転写体と、中間転写体に接触して転写ニップを形成する2次転写対向ローラ63c及び転写搬送ベルト74などのニップ形成部材と、中間転写体上の重ね合わせトナー像を転写ニップに挟み込んだ記録媒体に転写する際であって、重ね合わせトナー像として、複数の現像手段のうち、現像器57Sなどの特定の現像手段により像担持体に形成された特定のトナー像を含むときには、転写ニップに転写電界を形成するための転写バイアスとして交流成分と直流成分とを重畳した重畳バイアスを出力する転写バイアス出力手段と、中間転写体上に転写された特定のトナー像の量を検出するトナー付着量センサ137などのトナー量検出手段と、トナー量検出手段により検出された特定のトナー像の量に応じて、重畳バイアスの交流成分の大きさを変えるように転写バイアス出力手段を制御する制御手段と、を備える画像形成装置である。
この態様3によれば、上記実施形態で説明したように、周辺白抜けを改善し、且つ転写チリを抑制することができる。
[態様4]
[態様3]において、特定の現像手段が、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色とは異なるS色などの特色のトナーを供給して特定のトナー像を前記像担持体に担持させるものであり、且つ前記特定のトナー像が前記特色のトナー像である。
この態様4によれば、上記実施形態で説明したように、周辺白抜けを発生させる可能性が高い特定のトナー像形成時に、転写バイアスとして上記重畳バイアスを採用することで、周辺白抜けの発生を未然に抑えることができる。
[態様5]
[態様1]ないし[態様4]の何れか1つにおいて、重畳バイアスの交流成分のピークツウピーク値が、検出された特定のトナー像の量が多くなるほど大きく設定されている。
この態様5によれば、上記実施形態で説明したように、周辺白抜けを改善し、且つハーフトーン画像などにおいてもドットの転写チリによるぼそつきの悪化を抑制することができる。
[態様6]
[態様1]ないし[態様5]の何れか1つにおいて、特定のトナー像の量を検出する手段は、トナー付着量センサである。
この態様6によれば、上記実施形態で説明したように、特定のトナー像の量を検出する手段がトナー付着量センサであることが明定された。従って、従来から一般的に使用されているトナー濃度を検出・測定するトナー濃度検出手段としてのトナー濃度センサなどを兼ねて用いることが可能となる。その場合、新規なトナー量検出手段を配設することが回避できるので、部品点数を減らしてコストダウンに寄与できる。
[態様7]
[態様1]ないし[態様6]の何れか1つにおいて、重ね合わせトナー像として、特定のトナー像を含まないときには、転写バイアス出力手段が、重畳バイアスよりも交流成分のピークツウピーク値が小さい重畳バイアスからなるもの、あるいは直流成分だけからなるものを出力するように構成されており、特定のトナー像を具備する重ね合わせトナー像を転写ニップで記録媒体に転写する際には、転写バイアス出力手段は、転写バイアスとして、交流成分のピークツウピーク値の絶対値が直流成分の絶対値の4倍以上であるものを出力する。
この態様7によれば、上記実施形態で説明したように、凹凸転写性を良くすることができる。
[態様8]
[態様1]ないし[態様7]の何れか1つにおいて、特定のトナー像を具備する重ね合わせトナー像を転写ニップで記録媒体に転写する際には、転写バイアスの時間平均値が、トナー像を中間転写体側から記録媒体側に転写させる転写方向の極性に設定されている。
この態様8によれば、上記実施形態で説明したように、重畳バイアスでトナーを記録媒体側へ確実に転写することができる。
[態様9]
[態様1]ないし[態様8]の何れか1つにおいて、特定のトナー像を具備する重ね合わせトナー像を転写ニップで記録媒体に転写する際には、転写バイアス出力手段は、転写バイアスとして、交流成分の周波数をf[Hz]、転写ニップの中間転写体の表面移動方向の長さであるニップ幅をw[mm]、中間転写体の表面の線速をv[mm/sec]で表した式である「f>(4/w)×v」という関係を具備するものを出力する。
この態様9によれば、上記実施形態で説明したように、周期的な画像ムラを防ぐことができる。
[態様10]
[態様1]ないし[態様9]の何れか1つにおいて、特定のトナー像を具備する重ね合わせトナー像を転写ニップで記録媒体に転写する際には、制御手段は、使用環境に応じて、重畳バイアスの交流成分の大きさを変えるように、転写バイアス出力手段を制御する。
この態様10によれば、上記実施形態で説明したように、環境変動しても周辺白抜けを防ぐことができる。
以上本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、上述の説明で特に限定していない限り、特許請求の範囲に記載された本発明の趣旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
例えば、本発明を適用する画像形成装置は、他のタイプの画像形成装置であってもよい。即ち、本発明を適用する画像形成装置は、プリンタ、複写機、ファクシミリ、プロッタ等またはそれら複数の機能を備えた複合機等の電子写真方式の画像形成装置であってもよい。
本発明の実施の形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
1 画像形成装置
10 画像読取部
11 作像部
12 給紙部
13 転写部
14 定着部
15 排紙部
16 制御部(制御手段)
17 CPU
18 ROM
19 RAM
20 記録媒体
26 各種センサ
110 作像ユニット
111 帯電装置
112 感光体(潜像・像担持体)
113 露光装置
114 現像装置
115 除電装置
116 感光体クリーニング装置
130 2次転写バイアス電源(転写バイアス出力手段)
131 中間転写ベルト(中間転写体)
135 2次転写ローラ(ニップ形成部材の一部、転写部材)
136 2次転写対向ローラ(ニップ形成部材の一部、対向部材)
137 トナー付着量センサ(トナー量検出手段)
139 2次転写ニップ(転写ニップ)
Vpp ピークツウピーク値(重畳バイアスの交流成分)
特開2013−125053号公報

Claims (9)

  1. トナー像を表面に担持する複数の像担持体と、
    前記複数の像担持体の表面にそれぞれ担持されるトナー像が重ね合わせて転写される中間転写体と、
    前記中間転写体に接触して転写ニップを形成するニップ形成部材と、
    前記中間転写体上の重ね合わせトナー像を前記転写ニップに挟み込んだ記録媒体に転写する際であって、前記重ね合わせトナー像として、前記複数の像担持体のうち、特定の像担持体に形成された特定のトナー像を含むときには、前記転写ニップに転写電界を形成するための転写バイアスとして交流成分と直流成分とを重畳した重畳バイアスを出力する転写バイアス出力手段と、
    前記中間転写体上に転写されたのち記録媒体に定着される特定のトナー像の量を検出するトナー量検出手段と、
    前記トナー量検出手段により検出された特定のトナー像の量に応じて、前記重畳バイアスの交流成分の大きさを変えるように前記転写バイアス出力手段を制御する制御手段と、
    を備え
    前記特定の像担持体が、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色とは異なる特色のトナー像を担持するものであり、且つ前記特定のトナー像が前記特色のトナー像である画像形成装置。
  2. トナー像を現像する複数の現像手段と、
    前記複数の現像手段によりそれぞれ現像されるトナー像を表面に担持する単一の像担持体と、
    前記像担持体の表面にそれぞれ担持されるトナー像が重ね合わせて転写される中間転写体と、
    前記中間転写体に接触して転写ニップを形成するニップ形成部材と、
    前記中間転写体上の重ね合わせトナー像を前記転写ニップに挟み込んだ記録媒体に転写する際であって、前記重ね合わせトナー像として、前記複数の現像手段のうち、特定の現像手段により前記像担持体に形成された特定のトナー像を含むときには、前記転写ニップに転写電界を形成するための転写バイアスとして交流成分と直流成分とを重畳した重畳バイアスを出力する転写バイアス出力手段と、
    前記中間転写体上に転写されたのち記録媒体に定着される特定のトナー像の量を検出するトナー量検出手段と、
    前記トナー量検出手段により検出された特定のトナー像の量に応じて、前記重畳バイアスの交流成分の大きさを変えるように前記転写バイアス出力手段を制御する制御手段と、
    を備え、
    前記特定の現像手段が、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色とは異なる特色のトナーを供給して特定のトナー像を前記像担持体に担持させるものであり、且つ前記特定のトナー像が前記特色のトナー像であることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1または2記載の画像形成装置において、
    前記重畳バイアスの交流成分のピークツウピーク値が、前記検出された特定のトナー像の量が多くなるほど大きく設定されていることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1ないしの何れか1つに記載の画像形成装置において、
    前記トナー量検出手段は、トナー付着量センサであることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1ないし4の何れか1つに記載の画像形成装置において、
    前記重ね合わせトナー像として、前記特定のトナー像を含まないときには、前記転写バイアス出力手段が、前記重畳バイアスよりも前記交流成分のピークツウピーク値が小さい重畳バイアスからなるもの、あるいは直流成分だけからなるものを出力するように構成されており、
    前記特定のトナー像を具備する前記重ね合わせトナー像を前記転写ニップで記録媒体に転写する際には、前記転写バイアス出力手段は、前記転写バイアスとして、前記交流成分のピークツウピーク値の絶対値が前記直流成分の絶対値の4倍以上であるものを出力することを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1ないし5の何れか1つに記載の画像形成装置において、
    前記特定のトナー像を具備する前記重ね合わせトナー像を前記転写ニップで記録媒体に転写する際には、前記転写バイアスの時間平均値が、前記トナー像を前記中間転写体側から記録媒体側に転写させる転写方向の極性に設定されていることを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1ないし6の何れか1つに記載の画像形成装置において、
    前記特定のトナー像を具備する前記重ね合わせトナー像を前記転写ニップで記録媒体に転写する際には、前記転写バイアス出力手段は、前記転写バイアスとして、前記交流成分の周波数をf[Hz]、前記転写ニップの前記中間転写体の表面移動方向の長さであるニップ幅をw[mm]、前記中間転写体の表面の線速をv[mm/sec]で表した式である「f>(4/w)×v」という関係を具備するものを出力することを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項1ないし7の何れか1つに記載の画像形成装置において、
    前記特定のトナー像を具備する前記重ね合わせトナー像を前記転写ニップで記録媒体に転写する際には、前記制御手段は、使用環境に応じて、前記重畳バイアスの交流成分の大きさを変えるように、前記転写バイアス出力手段を制御することを特徴とする画像形成装置。
  9. トナー像を表面に担持する複数の像担持体と、
    前記複数の像担持体の表面にそれぞれ担持されるトナー像が重ね合わせて転写される中間転写体と、
    前記中間転写体に接触して転写ニップを形成するニップ形成部材と、
    前記中間転写体上の重ね合わせトナー像を前記転写ニップに挟み込んだ記録媒体に転写する際であって、前記重ね合わせトナー像として、前記複数の像担持体のうち、特定の像担持体に形成された特定のトナー像を含むときには、前記転写ニップに転写電界を形成するための転写バイアスとして交流成分と直流成分とを重畳した重畳バイアスを出力する転写バイアス出力手段と、
    を備える画像形成装置において、
    前記特定の像担持体が、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色とは異なる特色のトナー像を担持するものであり、且つ前記特定のトナー像が前記特色のトナー像であって、前記中間転写体上に転写されたのち記録媒体に定着される前記特定のトナー像の量に応じて、前記重畳バイアスの交流成分の大きさを変えることを特徴とする画像形成装置。
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