JP6280702B2 - 流体封入装置 - Google Patents
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Description
特許文献1には、扁平な流体の導入管(流体通路部)をプラスチックフィルムにより形成し、この導入管の流体の導入方向に沿った一側縁に逆止弁を夫々内装した複数の扁平な流体用密封袋(セル)を並列状態で一体に連設すると共に、導入管と各密封袋を逆止弁に設けた流路のみを介して各別に連通可能に構成し、且つ相隣りする各密封袋をその側縁で一体に連設して成る長尺シート状の各流体用密封袋内に流体を連続的に充填するものであって、長尺シート状の密封袋群を前方(下流側)に向け移送する工程と、密封袋群における上記流体の導入管の後方部の所要個所を転動ロールにより加圧して導入管を閉塞する工程と、導入管の前方部から導入管内に流体の導入器具の所要個所を挿入して導入管内に流体を導入すると共に、上記密封袋群の移送作用を利用して導入器具側に装設した切開手段により導入管を長手方向に切開する工程と、導入管内に導入された流体を前記導入管の閉塞部の前方の各密封袋内に各逆止弁を介して充填密封する工程と、流体を充填密封した所要長さの密封袋群を裁断する工程とを遂行する装置が示されている。
一方、特許文献3には、フィルムへヒートシールを施す加熱部を備えたものが示されている。この特許文献3の装置には、流体を供給するノズルの噴射口よりも上流側に配置された繰り出しローラ53と、当該噴射口よりも下流側に配置された上流ローラ41,42(ノズルの前記噴射口を基準にすると下流ローラ)と、更に上流ローラ41,42の下流側に配置された下流ローラ(副下流ローラ)、加熱部のローラ、第2ローラ44,45等が示されている。前記各ローラは、上記フィルムにて形成されるウエブの流体通路部(エアチャンバ)付近を押さえ、ウエブのセルの大部分を押さえないものである。このため、特許文献3の装置は、特許文献1及び2の装置に比して、小型化が図られていると言える。
この危惧について、特許文献3へ示す上記の装置では、十分な対応がなされているとは言えない。
具体的には、特許文献3の装置では、ノズルの噴射口の上流側に配置された繰り出しローラ53は、シートをロールから繰り出すものであるが、シートの上記エアチャンバー(流体通路部)においてロール側への流体の移動を制限するものではない。また、ノズルの噴射口の下流側に配置されたローラ(特許文献3の図3及び図4の上流ローラ41,42)において、流体通路部(エアチャンバ2)と各セルとを画する流体通路部の左側を上記ローラ41,42にて押さえることができるかも知れない。しかし、流体通路部とウエブ外部とを画する部分即ち流体通路部の右側を押さえる手段がなく、当該反対側の部位から流体がウエブの右側(下流側)へ自由に移動するのを制限することはできない。
このため、特許文献3へ示す装置では、噴射された流体が、ノズルの噴射口付近から流体通路部の上流側や下流側へ逃げて、上記の通り、ロールから引き出されてノズルの噴射口付近に送られてきた区間のセルへ向けて流体を適切に加圧できるものとは言えないのである。
また、特許文献1及び2へ示す装置においても、ノズルの噴射口の下流側に配置された羽根車9,10では、間欠的にウエブと当接するに過ぎず、ノズルの噴射口の下流側への流体の移動を制限することはできない。
本願発明者は、鋭意研究を重ね、流体封入装置の小型化を図りつつ、各セルへのより確実な流体の充填を行うことを可能として、上記問題の解決を図った。
即ち、この流体封入装置は、前記流体通路部へ前記流体を前記ウエブの送り方向の下流側から上流側に向けて導入するノズルと、前記ノズルの噴射口よりも下流側にて前記ウエブを押さえながら回転することによって、前記ウエブを下流側に引っ張る下流ローラと、前記ノズルの噴射口よりも上流側にて前記ウエブの前記流体通路部を押さえる上流ローラとを備え、前記下流ローラは、前記ウエブのうち前記流体通路部付近のみを押さえて前記セルの大部分を押さえない短寸のローラであり、前記下流ローラと前記上流ローラとが前記ウエブを押さえることにより、前記流体通路部における前記下流ローラと前記上流ローラとの間へ導入された上記流体の移動を、主として前記ウエブにおける前記下流ローラと前記上流ローラとの間内に制限する。
また、本願発明では、前記下流ローラはノズル通過部を備え、前記ノズル通過部は、前記ノズルを、流体通路部における重ねられた複数枚の長尺シートの間に配置した状態で、下流側から上流側に通すことができるように、前記下流ローラのウエブを押さえる部分に比して凹んでいる空間部である流体封入装置を提供することができた。
更に、本願発明では、前記下流ローラの送り速度を前記上流ローラの送り速度よりも高速とすることにより、前記下流ローラと前記上流ローラとの間のウエブにテンションがかけられるものである流体封入装置を提供できた。
本願発明では、また、前記上流ローラは、上流第1ローラと上流第2ローラの少なくとも2つのローラにて構成され、前記上流第1ローラと上流第2ローラとの間に前記ウエブを挟んで、前記上流ローラの上流側から下流側へ前記ウエブを通すことにより、前記上流ローラの下流側から上流側への前記流体の移動を遮断するものであり、
前記上流第1ローラと上流第2ローラの少なくとも一方のローラの外周面は、弾力性を備えたものであり、前記ノズルから0.1Mpa以上の高圧の流体が供給され、前記下流ローラと上流ローラとの間における前記流体通路部内の圧力を高めるものであり、前記流体の一部を、下流ローラの前記ノズル通過部とノズルとの間の隙間にて前記下流ローラと上流ローラとの間から逃がすことにより、前記圧力の調整が可能である流体封入装置を提供できた。
また更に、本願発明では、前記上流第1ローラと前記上流第2ローラの何れか一方は、ウエブの前記長手方向と直交する幅方向について、前記ウエブの略全体と対応する長寸のローラであり、前記上流第1ローラと前記上流第2ローラの他の一方は、前記ウエブのうち前記流体通路部付近のみを押さえて前記セルの大部分を押さえない短寸のローラであり且つ前記長寸のローラよりも外周面の摩擦抵抗が大きなものである流体封入装置を提供できた。
更にまた本願発明では、複数枚の長尺シートを重ねて、前記長尺シート同士を部分的に接着することによって流体封入用の多数のセルを、前記長尺シートの長手方向に多数配列形成すると共に、多数の前記セルのそれぞれに導通する流体通路部を前記長尺シートの長手方向に沿って配置してなるウエブを、前記長尺シートの長手方向に送りながら、前記流体を前記流体通路部を経て前記セルに供給して前記セルに前記流体を封入する方法において、次の構成を採るものを提供できた。
即ち、この流体封入方法は、下流ローラを前記ウエブを押さえながら回転させることによって、前記ウエブを下流に引っ張るウエブ送り工程と、前記下流ローラの上流側において、前記ウエブを下流側に送りながら、前記流体通路部にノズルを配置して、前記流体を下流側から上流側に向けて導入する流体導入工程と、前記ノズルの噴射口よりも上流側にて上流ローラにより前記ウエブの前記流体通路部を押さえる押さえ工程とを備え、前記下流ローラとして、前記ウエブのうち前記流体通路部付近のみを押さえて前記セルの大部分を押さえない短寸のローラを用い、前記下流ローラと前記上流ローラとにて前記ウエブを押さえることにより、前記流体通路部における前記下流ローラと前記上流ローラとの間の気密性を高め、導入された上記流体の移動を、主として前記ウエブにおける前記下流ローラと前記上流ローラとの間に制限するものである。
その上で本願発明においては、ウエブの送り方向について、ノズルの噴射口の下流側に配された下流ローラと当該噴射口の上流側へ配された上流ローラとがウエブを押さえることにより、ウエブの流体通路部における下流ローラと上流ローラとの間へ導入された流体の移動を、主としてウエブにおける下流ローラと上流ローラとの間内に制限することにて、ウエブの流体通路部における下流ローラと上流ローラとの間へ適切に加圧された状態にて流体を導入することができ、ウエブの流体通路部の下流ローラと上流ローラとの間の各セルへ確実に流体を充填して行くことができる。
また下流ローラに上記ノズル通過部を設けることによって、ノズルに邪魔されず、下流ローラのノズル通過部以外の部分にて流体の移動の制限を確実に行うことができる。
特に、上流第1ローラと上流第2ローラとの間にウエブを挟んで、上流側から下流側へウエブを通すことで上流ローラの下流側から上流側への前記流体の移動を遮断するものとし、前記上流第1ローラと上流第2ローラの少なくとも一方のローラの外周面が弾力性を備えたものとすることにより、当該流体の上流側への漏れをより確実に制限することができる。その上で、ノズルから0.1Mpa以上の高圧の流体を供給し記下流ローラと上流ローラとの間における前記流体通路部内の圧力を高めることができる。例えば、ウエブの流体通路部と各セルとが逆止弁を介して導通している場合、逆止弁を通過させてセル内に流体を導入するに適した十分な圧力を確保することができる。
更に、流体の一部を、下流ローラのノズル通過部とノズルとの間の隙間にて逃がすことを可能として、圧力が過剰となるのを抑制することができる。
また、ウエブを挟んで送る上記長寸と短寸の1対の上流ローラを設けるものとし、当該対なす一方のローラ41を上記長寸のローラとし、他の一方のローラ42を上記短寸のローラとした場合、流体の充填によってウエブが膨張すると、図2(C)へ示す通り、ウエブfの左右が、幅方向についてウエブの中央に狭まり、ノズル3先端でウエブを突き破ってしまう可能性がある(図2(C)のwはウエブfの送り方向を示す)。
これに対し、上流第1ローラと第2ローラの何れか一方を、ウエブの長手方向と直交する幅方向について、ウエブの略全体と対応する長寸のローラとし、上流第1ローラと第2ローラの他の一方を、ウエブのうち流体通路部付近のみを押さえてセルの大部分を押さえない短寸のローラとしても、当該短寸のローラを前記長寸のローラよりも外周面の摩擦抵抗が大きなものとすることにより、図2(B)へ示す通り、ウエブを、送り方向と直交する幅方向についてノズルに対し適切な位置を維持しつつ送ることができる。即ち、流体の充填によってもウエブの流体通路部側がウエブの幅方向について中央に寄せられるのを抑制した。その結果、ウエブを円滑に送ることができるものとし、更に、ノズルの先端によってウエブが損傷する危惧を低減できた。
プラスチックフィルムである複数枚の長尺シートf1を重ね、長尺シートf1同士を部分的に接着しウエブfを形成する(図7(B))。図7(B)の網掛け部分は、重ねた長尺シートf1同士の接着部を示す。このウエブfには、流体封入用の多数のセルf2が長尺シートf1の長手方向に多数配列形成され、各セルf2に導通する流体通路部f3が長尺シートf1の長手方向に沿って配置されている。各セルf2は、逆止弁f4を介して流体通路部f3と連絡し、流体通路部f3へ導入された流体を各セルf2へ送ることができる。セルf2へ充填された流体は、逆止弁f4によって流出を阻止される。f30は流体通路部f3をウエブf外部と画するウエブf側辺の接着部(以下外接着部f30)を示し、f31は流体通路部f3を各セルf2と画する接着部(以下内接着部f31)を示す。流体封入後、ウエブfを上記長手方向について所定の間隔毎に裁断することにて、複数の流体封入袋が形成される。この例では、流体封入袋fは緩衝用袋であり、上記流体として空気が封入される。
この流体封入装置は、流体導入前の上記ウエブfを長尺シートf1の長手方向に送りながら、上記流体を上記流体通路部f3を通じて上記各セルf2に供給し各セルf2に流体を封入するものであり、ロール状に捲かれた上記ウエブfを回転自在に保持し当該ウエブfを供給する供給部2と、流体を噴出するノズル3と、供給部2の上記ウエブfをノズル3の噴射口31よりも下流側にて送り方向wに引っ張る下流ローラ5と、ノズル3の噴射口31よりも上流側にて上記ウエブfの流体通路部f3を押さえる上流ローラ4と、副下流ローラ6と、副上流ローラ9と、引出ローラ23と、動力部7と、カッタ8とが、支持本体1に設けられたものである(図1、図4(A)及び図6)。上記上流ローラ4、下流ローラ5、副下流ローラ6、副上流ローラ9及び引出ローラ23同士は、略同径である。図4(A)に、ウエブfを点線で示す。図1、図3及び図4(A)の一点鎖線は、当該装置を支持する載置台を示す。尚、この流体封入装置では、ウエブfを流体封入袋とする上記裁断は行わないが、ウエブを裁断する裁断部を備え、流体封入袋を完成するものとしてもよい。
以下、この流体封入装置の各部の構成について詳しく説明する。
支持本体1は、基盤10と、主支持部11と、副支持部12と、カバー14とを備える(図1及び図2)。基盤10は装置の底部を構成する板である。主支持部11は、基盤10上面に縦に配置されて基盤10に固定された板である。副支持部12は、主支持部11と間隔を開けて主支持部11の横に並べられ且つ主支持部11へ固定された板である。主支持部11と副支持部12は、夫々矩形の金属板とすることができる。副支持部12は、金属製の棒である複数のスペーサ13を介し、上記間隔を開けて主支持部11へ固定されている。副支持部12の主支持部11と反対側に、動力部7の動力源が取り付けられ、主支持部11と副支持部12との間に、動力部7の動力伝達部が収められる。
カバー14は、主カバー部14aと、前カバー部14bと、ローラ前カバー部14cと、ローラ後カバー部14dとを備える。
主カバー部14aは、主として主支持部11と副支持部12の上下及び側部の一方(右側)を覆う。前カバー部14bは、主として主支持部11と副支持部12の前方を覆う。ローラ前カバー部14cは、副支持部12の側部の他の一方(左側)において、主として、上流ローラ4、下流ローラ5及び副下流ローラ6の、前方Fを覆う。ローラ後カバー部14dは、副支持部12の側部の他の一方(左側)において、主として、上流ローラ4、下流ローラ5及び副下流ローラ6の、後方Bを覆う。図1及び図2において、前カバー部14bと、ローラ前カバー部14cと、ローラ後カバー部14dとは、二点鎖線で透視した状態に描いている。また、図4(A)は、ローラ前カバー部14cとローラ後カバー部14dとを、取り外した状態に描いている。
ウエブfは筒状の芯へロール状に捲かれており、供給部2は、この芯を回動自在に遊嵌する軸部21と、当該軸部21の一方の端部を支持する軸支持部22とを備える。供給部2は、主支持部11に対し副支持部12と反対側に設けられている。軸部21は左右横方向に伸び、軸部21の他の一方の端部は、支持本体1の上記主支持部11に支持される。軸部21は上記芯の長さを大きく超えないが軸支持部22に支持される分上記芯より若干長い。軸支持部22と上記主支持部11との間の間隔は、ウエブfの軸方向の幅(横幅)とほぼ同じであり、芯からウエブfを順次引き出すことができる。
軸支持部22は、ボルトやネジなどの固定具によって着脱自在に固定に基盤10へ取り付けられており、ウエブfの上記ロールの幅に応じて、取り付け位置を変更できる。
図示は省略するが、軸部21の上記他の一方の端部には、主ケース部14a内において、余分な回転を抑制する周知のエアブレーキを設けて、ウエブfのバックラッシュを防止するのが好ましい。
ノズル3は、内部に上記流体を通し、流体の上記噴射口31を先端に備えた管状体である。ノズル3は、上記流体通路部f3へ流体をウエブfの送り方向wについて下流側から上流側へ向け導入する。ノズル3の基端側は、流体を加圧してノズル3に供給するコンプレッサ(図面の煩雑を避けるため省略する。)に接続され、ノズル3は噴射口31から0.1Mpa以上の高圧の流体を噴射する。前記コンプレッサには、0.5Mp以上の圧力を供給することができるものを採用するのが好ましい。
但し、上記のコンプレッサの供給圧やノズルの噴射圧については、流体封入袋の用途や材質・寸法、流体の種類により、上記範囲外の数値を採るものとしてもよい。コンプレッサは、他へ設けてもよいが、装置の小型化の点で支持本体1に設けるのが好ましい。ノズル3の基端側は、主支持部11と副支持部12の間にてコンプレッサと接続されている。ノズル3の先端側は、主支持部11を貫通して主支持部11の副支持部12と反対側に露出する。この例では、ノズル3の当該先端側は、図6へ示す通り、ウエブの横手即ち図6において外接着部f30の右側から外接着部f30左側の、下流ローラ5と副下流ローラ6の間にて流体通路部f3内へ入る。ノズル3の当該先端側は、屈曲部を備えることにて、流体通路部f3内にて向きを変え、ウエブの送り方向の下流側から上流側へ向けて伸びる。ノズル3の当該先端側は、主支持部11に沿って、下流ローラ5と上流ローラ4の間まで伸びる(図1、図4(A)及び図6)。
ノズル3に、従来よりも太い管を採用することによって、流体の導入時間を短縮することができる。
ノズル3の側面には、カッタ8の先端を受ける受け部32が設けられている(図6及び図7(A))。
下流ローラ5は、流体封入装置の前後方向F,Bについて供給部2よりも前方に配置され、送り方向wについてノズル3の噴射口31よりも下流側にてウエブfを押さえながら回転しウエブfを下流側へ引っ張る送りローラである。下流ローラ5は、ウエブfの流体通路部f3付近のみを押さえて個々のセルf2の大部分を押さえない短寸のローラである。この例では、下流ローラ5の軸方向の幅は、上記流体通路部f3の幅即ちウエブfの送り方向wに対し直交する方向の上記流体通路部f3の幅とほぼ同じであり、下流ローラ5は、特に流体通路部f3を画する上記外接着部f30と内接着部f31とを押さえる(図6)。下流ローラ5は、セルf2の大部分を押さえないものであれば、内接着部f31から若干セルf2側にかかるものとしてもよい。
下流第2ローラ52は、上記主支持部11へ軸止され、下流第2ローラ52は主支持部11に対して回動自在である。ウエブfは、下流第1ローラ51と下流第2ローラ52の間に挟まれ、下流第1ローラ51の上記回転により、副下流ローラ6のある下方に引っ張られる。下流第2ローラ52は、動力部7に接続されておらず、ウエブfの移動を受けて回転する。
下流第1第ローラ51と下流第2ローラ52は、何れも片持ちである。下流第1軸51aの主支持部11から副支持部12と反対側へ突出する突出幅は、短寸の下流第1ローラ51を支持できればよく、この例では下流第1ローラ51の軸方向の長さとほぼ同じである。
下流第2ローラ52を上記主支持部11へ軸止する軸(以下下流第2軸52a)の主支持部11から副支持部12と反対側へ突出する突出幅も、短寸の上流第2ローラ42を支持できればよく、この例では上流第2ローラ42の軸方向の長さとほぼ同じである。
下流ローラ5を構成する下流第1ローラ51と下流第2ローラ52とが、流体通路部f3を画する上記外接着部f30と内接着部f31とを押さえる。
ノズル通過部53とノズル3との間の隙間は、ノズル3の流体噴射による下流ローラ4及び上流ローラ5間における流体通路部f3内の高圧の確保と、当該隙間からウエブの下流側へ逃がす圧力のバランスを考慮して設定する。
ガイド部54aは、スライド部54dを受容する、下流第1ローラ51の前方Fから後方Bの当該下流第1ローラ51へ向け伸びる凹みとすることができる。ベース部54bは、主支持部11に固定されている。ベース部54bは、上記ガイド部54a内にて、スライド部54dを挟んで下流第1ローラ51と反対側に固定されている。上記弾性体54cは、ベース部54bとスライド部54dの間に介される押しバネとすることができる。
上流ローラ4は、下流ローラ5の上方に位置する(図3(B)、図4(A)及び図6)。この例では、上流ローラ4は、下流ローラ5の真上に位置する。また、上流ローラ4は、供給部2よりも装置の前方Fにおいて、供給部2の軸部21や引出ローラ23よりも上方に位置する。
上流ローラ4は、回転しないか前記下流ローラ5よりも低速で回転する押さえローラであり、ウエブfの下流ローラ5と上流ローラ4との間の区間にテンションをかける。この例では、上流ローラ4は、動力部7から動力の供給を受け、下流ローラ5よりも遅い速度で回転する。
上流第1ローラ41は、図2(A)へ示す通り、上記主支持部11を突き通して動力部7に接続された軸(以下上流第1軸41a)に支持されており、動力部7から動力の供給を受けて回転する。上流第2ローラ42は、下流第1ローラ51よりも遅く回転する。
上流第2ローラ42は、回動自在上記に主支持部11へ軸止されている。上流第1ローラ41と上流第2ローラ42の間にウエブfが挟まれ、動力部7から回転力の供給を受ける上流第1ローラ41の回転により、ウエブfは、下流ローラ5のある下方に引っ張られる。上流第2ローラ42は、動力部7に接続されておらず、ウエブfの移動を受けて回転する。
上流第2ローラ42を上記主支持部11へ軸止する軸(以下上流第2軸42a)の主支持部11から副支持部12と反対側へ突出する突出幅は、短寸の上流第2ローラ42を支持できるものであればよく、この例では上流第2ローラ42の軸方向の長さとほぼ同じである(図2(A))。
上流第1軸41aの一端部は、上記の通り回転可能に主支持部11及び副支持部12へ突き通されている。上流第1軸41aの他の一端部は、軸支持部材41bによって回転可能に支持されている。上流第1軸41aの主支持部11から軸支持部材41b側へ突出する幅は、上記ウエブfの横幅を大きく超えるものではないが軸支持部材41bに支持される分ウエブfの横幅より若干大きい。軸支持部材41bと副支持部12との間の幅は、上記ウエブfの横幅とほぼ同じである。
上流第2ローラ42の外周面は、上流第1ローラ41の外周面よりも摩擦抵抗及び、弾力性が大きいものとする。
この例では、上流第1ローラ41について少なくとも外周面が金属にて形成された金属製ローラとし、上流第2ローラ42について少なくとも外周面がゴムにて形成されたゴムローラとする。金属製の上流第1ローラ41の表面には、細かな凹凸を形成して、ウエブfの滑りを良くすることができる。
この他、上流第1ローラ41と上流第2ローラ42の双方を上記ゴムローラとして実施することもできる。例えば、上流第2ローラ42のゴムを上流第1ローラ41のゴムよりも柔軟で摩擦抵抗の大きなものとして実施することができる。
但し、上流第1ローラ41のゴムを上流第2ローラ42のゴムよりも柔軟で摩擦抵抗の大きなものとして実施するのを排除するものではない。
上流第2ローラ42は、下流ローラ5の下流第2ローラ52と同様のサスペンション部43を介して、主支持部11へ設けられている。
副下流ローラ6は、ウエブfの送り方向wについて下流ローラ5の下流側、即ち下流ローラ5の下方S側に設けられている。この例では、副下流ローラ6は下流ローラ5の真下に配置されている。
副下流ローラ6は、下流ローラ5と同じか下流ローラ5よりも速い速度で回転し、下流ローラ5から送られてきたウエブfを更に下方へ送り出す。この例では、副下流ローラ6は、下流ローラ5の送り速度よりも速い速度で、下流ローラ5から送られてきたウエブfを更に下方へ送り出す。
副下流ローラ6の軸方向の幅は、上記流体通路部f3を押さえることができ個々のセルf2の大部分を押さえない短寸とし、副下流ローラ6の軸方向の幅は、上記流体通路部f3の幅即ちウエブfの送り方向wに対し直交する方向の上記流体通路部f3の幅とほぼ同じとする。
図6へ示す通り、この例では、副下流ローラ6は、主として、流体通路部f3を画する上記外接着部f30を押さえる。
副下流第2ローラ62は、上記主支持部11へ軸止され、副下流第2ローラ62は主支持部11に対して回動自在である。副下流第2ローラ62は、動力部7に接続されておらず、ウエブfの移動を受けて回転する。
副下流第1軸61aの主支持部11から副支持部12と反対側へ突出する突出幅は、短寸の副下流第1ローラ61を支持できればよく、この例では副下流第1ローラ61の軸方向の長さとほぼ同じである。副下流第2ローラ62を上記主支持部11へ軸止する軸(以下副下流第2軸62a)の主支持部11から副支持部12と反対側へ突出する突出幅も、短寸の副下流第2ローラ62を支持できればよく、この例では副下流第2ローラ62の軸方向の長さとほぼ同じである。流体封入後のウエブfを円滑に送ることができれば、副下流ローラ6を設けなくてもよい。副下流第2ローラ62は、下流ローラ5の下流第2ローラ52と同様のサスペンション部63を介して、主支持部11へ設けられている。
尚、副下流第1ローラ61と副下流第2ローラ62とは表面にギア歯を形成しウエブfに食いつくようにして、ウエブfを確実に引っ張ることができる。
副上流ローラ9は、ウエブfの送り経路において、上記供給部2と上流ローラ6との間に設けられており、供給部2から上方へウエブfを案内する。副上流ローラ9は、上流ローラ4と共にウエブfの流体通路部f3におけるノズル3の噴射口31よりも上流側において、ウエブfを押さえる。副上流ローラ9は、副上流第1ローラ91と副上流第2ローラ92とを備える。副上流第1ローラ91と副上流第2ローラ92とは何れも、動力の供給を受けて自転するものではない、フリーローラである。
副上流第1ローラ91の軸方向の長さは、ウエブfの長手方向即ち送り方向wと直交する幅方向について、ウエブfの幅と略等しい。
副上流第1ローラ91の軸の一方は、主支持部11に軸止され、副上流第1ローラ91の軸の他の一方は、上記軸支持部材41bに設けられた延設板41cに軸止されている。
副上流第2ローラ92の軸方向の長さは、何前記流体通路部f3付近のみを押さえて前記セルf2の大部分を押さえない短寸である。副上流第2ローラ92は、主支持部11に軸止された片持ちのローラである。
副上流第2ローラ92の外周面は、副上流第1ローラ41の外周面よりも摩擦抵抗及び、弾力性が大きいものとする。
具体的には、副上流第1ローラ91について少なくとも外周面が金属にて形成された金属製ローラとし、副上流第2ローラ92について少なくとも外周面がゴムにて形成されたゴムローラとするのが好ましい。但し、副上流第1ローラ91と副上流第2ローラ92とを上記ゴムローラとすることができる。
また、副上流ローラ9を自転しないフリーローラではなく、上記の上流ローラ4と同様、駆動力の供給を受けて自転する駆動ローラとしても実施できる。また、副上流ローラ9を設けずに或いは上流ローラ4とロールとの間の2箇所以上に設けるものとしても実施できる。
引出ローラ23は、ウエブfの送り経路において、副上流ローラ9と上流ローラ5との間に設けられている。引出ローラ23は、供給部2の上記軸部21よりも上方であって、副上流ローラ9の下方に配置されている。引出ローラ23について、一端が上記の通り主支持部11へ軸止され、他の一端が上記延設板41cへ軸止されている。ウエブfを供給部2から上流ローラ4へ向けて円滑に供給できれば、引出ローラ23を設けずに実施してもよい。
引出ローラ23は、主支持部11へ軸止されており、引出ローラ23の軸は主支持部11から引出ローラ23と反対側へ突出する。
動力部7は、動力源の電動機71と、電動機71の回転力を上流ローラ4、下流ローラ5、副下流ローラ6及び引出ローラ23の各駆動軸(上流第1軸41a,下流第1軸51a,副下流第1軸61a、引出ローラ23の軸)へ伝達する動力伝達部とを備える(図1及び図2)。動力伝達部は、押さえプーリ40と、送りプーリ50と、副送りプーリ60と、駆動プーリ70と、2つの補助プーリ72,73と、当該各プーリに掛けられたタイミングベルト74とを備える(図4(B))。また、タイミングベルト74には引出プーリ24が掛けられている。
押さえプーリ40は上流第1軸41aへ、送りプーリ50は下流第1軸51aへ、副送りプーリ60は副下流第1軸61aへ、駆動プーリ70は電動機71の回転軸へ、引出プーリ24は引出ローラ23の軸へ、夫々固定されている。一方の上記補助プーリ72は押さえプーリ40と送りプーリ50との間にて、また、他の一方の上記補助プーリ73は送りプーリ50と副送りプーリ60との間にて、夫々支持本体1の副支持部12へ軸止されている。
押さえプーリ40と送りプーリ50と副送りプーリ60が駆動プーリ70からの回転力の伝達を受けて、上流第1軸41a、下流第1軸51a、副下流第1軸61aの夫々を回転させることにて、上流ローラ4、下流ローラ5、副下流ローラ6の夫々が回転する。押さえプーリ40を、送りプーリ50や副送りプーリ60より大径とし、上流ローラ4を下流ローラ5及び副下流ローラ6よりも遅く回転させることができる。動力部7には、周知の他の手段を採用してもよい。
この例では、カッタ8にて、ウエブfの上記外接着部30を切開する。当該カッタ8の基部側は、主支持部11に固定されている。図6へ示す通り、カッタ8の先端側は、送り方向の上流側に向けて斜めに伸び、下流ローラ5と副下流ローラ6との間から流体通路部f3内に挿入された状態とされる。カッタ8は、切っ先を下流ローラ5側へ向ける。
カッタ8の先端とノズル3の外周面との間から、ウエブが逃げないように、図7(A)へ示す通り、前述のノズル3の受け部32にてカッタ8の先端を受け、ノズル3外周面とカッタ8先端との間に隙間を設けない。
受け部32は、カッタ8の先端を差し込むことができる、凹みや溝としてノズル3外周面に形成することができる。
ウエブfへ流体を封入する方法として、上記流体封入装置を用い、互いに並行して遂行される、ウエブ送り工程と、流体導入工程と、押さえ工程とを備えたものを例示できる。ウエブ送り工程にて、動力部7により駆動される下流ローラ5及び副下流ローラ6の回転により、ウエブfを押さえながら、ウエブを下流に引っ張ることで、ウエブを連続して送り方向に送る(図4)。ウエブ送り工程にて、ウエブfは、供給部2から引き出され、送り方向wに沿って、副上流ローラ9、補助ローラ23、上流ローラ4、下流ローラ5、副下流ローラ6を順次経由する。ウエブ送り工程中、上流ローラ4、下流ローラ5及び副下流ローラ6の夫々により、流体導入通路f3付近は押圧されるがセルf2の大部分は押圧されない。押さえ工程にて、ウエブ送り工程遂行中、下流ローラ5及び副下流ローラ6の回転よりも遅い速度で回転する上流ローラ4により、送り方向wへ移動するウエブfにテンションを掛ける。流体導入工程にて、ウエブ送り工程遂行中、送り方向に移動するウエブfに対し、ノズル3から流体をウエブfの流体通路部f3内へ噴出し、上流ローラ4と下流ローラ5との間にて、流体通路部f3を通じて各セルf2へ順次流体を封入して行く。ウエブfは、上流ローラ4と下流ローラ5とを経由する間、ノズル3にて流体の上記導入が行われると共にカッタ8にて外接着部30の切開が施される。
上流ローラ4、下流ローラ5、副下流ローラ6及び副上流ローラ9、即ち、上記の例では、上流第2ローラ42、下流第1ローラ51、下流第2ローラ52、副下流第1ローラ61、副下流第2ローラ62及び副上流第2ローラ92は、短寸であればよく、その軸は、ウエブの横幅全幅をカバーする長寸のものとしてもよい。また、上流第2ローラ42や下流第2ローラ52、副下流第2ローラ62、副上流ローラ9についても、動力部7から動力の供給を受けて回転するものとしてもよい。
上流ローラ4と下流ローラ5と副下流ローラ6と副上流ローラ9の少なくとも1つは、夫々3個以上のローラ、或いは単一のローラにて構成されるものとしてもよい。上流ローラ4と下流ローラ5、副下流ローラ6、副上流ローラ9の全てを単一のローラにて構成する場合、ウエブfに適切なテンションがかけられるよう、ウエブfを挟んで交互に前後方向F,Bの位置が異なるものとすればよい。また、上流ローラ4、下流ローラ5、副下流ローラ6の夫々を単一のローラにて構成し、当該各ローラとウエブfを挟む平滑な面を備えたガイドを設けてもよい。
また、図示した例と異なり、上流第1ローラ41と上流第2ローラ42の双方を上記長寸のローラとして実施することもできる。上流第1ローラ41と上流第2ローラ42の双方を上記長寸のローラとする場合も、上流第1ローラ41と上流第2ローラ42の何れか一方を金属ローラとし他方をゴムローラとしても、或いは上流第1ローラ41と上流第2ローラ42の双方をゴムローラとすることができる。
また、図示した例において、上流ローラ4を、下流ローラ5よりも遅い送り速度にて駆動されるものとしたが、上流ローラ4を、全く回転しないもの或いは、駆動されないフリーローラであって回転に対する抵抗が大きいもの即ち回りにくいものとしても実施できる。
図示した実施の形態において、上流ローラ4、下流ローラ5、副下流ローラ6、副上流ローラ9同士は、略同径とするが、下流ローラ5と副下流ローラ6のウエブfを送る速度が、上流ローラ4よりも大きなものであればよく、少なくとも1つは他と径が異なるものとしても実施できる。
流体封入装置は、カッタ8を備えて外接着部f30を切開するものとした。この他、上記において外接着部f30が既に開かれ或いは当初より外接着部f30が設けられていないウエブfを流体封入の対象とし、カッタ8を備えないものとしてもよい。
流体は空気としたが、他の気体であっても実施可能である。また、流体封入袋の用途に応じて、封入する流体を液体や粉体としてもよく、更には、気体、液体、粉体を2つ以上含むものとしても実施できる。
2 供給部
3 ノズル
4 上流ローラ
5 下流ローラ
6 副下流ローラ
7 動力部
8 カッタ
9 副上流ローラ
11 (支持本体1の)主支持部
12 (支持本体1の)副支持部
13 (支持本体1の)スペーサ
21 (供給部2の)軸部
22 (供給部2の)軸支持部
23 (供給部2の)引出ローラ
31 (ノズル3の)噴射口
41 上流第1ローラ
41a 上流第1軸
41b 軸受部
42 上流第2ローラ
42a 上流第2軸
51 下流第1ローラ
51a 下流第1軸
52 下流第2ローラ
52a 下流第2軸
Claims (3)
- 複数枚の長尺シートを重ねて、前記長尺シート同士を部分的に接着することによって流体封入用の多数のセルを、前記長尺シートの長手方向に多数配列形成すると共に、多数の前記セルのそれぞれに導通する流体通路部を前記長尺シートの左右側部の一方へ前記長尺シートの長手方向に沿って配置してなるウエブを、前記長尺シートの長手方向に送りながら、前記流体を前記流体通路部を経て前記セルに供給して前記セルに前記流体を封入する装置において、
1つ又は複数のローラにて構成された下流ローラと、複数のローラにて構成された上流ローラと、動力部と、前記上流ローラ及び下流ローラの各ローラと共に前記動力部を支持する支持本体と、前記流体通路部へ前記流体を前記ウエブの送り方向の下流側から上流側に向けて導入するノズルとを備え、
前記下流ローラは前記上流ローラの下方に配置され、
前記下流及び上流ローラの各ローラの軸は、左右方向に伸び、
前記動力部は、前記下流及び上流の両ローラに対し、左右の一方に配置され、
前記支持本体は、前記上流及び下流の両ローラと前記動力部との間へ配された主支持部を備え、
前記下流ローラ及び前記上流ローラは前記主支持部へ回転自在に軸止され、前記下流ローラを構成するローラの少なくとも1つと前記上流ローラを構成するローラの少なくとも1つは、夫々駆動ローラとしてその軸が前記主支持部に突き通されて動力部側から動力の伝達を受けるものであり、
前記下流ローラは、前記ノズルの噴射口よりも下流側にて前記ウエブを押さえながら回転することによって、前記ウエブを下流側に引っ張るものであり、
前記上流ローラは、前記ノズルの噴射口よりも上流側にて前記ウエブの前記流体通路部を押さえるものであり、
前記長尺シートの送り方向と直交する前記長尺シートの幅方向を前記左右方向とし、長尺シートの前記流体通路部側の側部を前記主支持部側にして、前記長尺シートを少なくとも前記上流ローラと前記下流ローラとへ経由させるものであり、
前記下流ローラは、前記ウエブのうち前記流体通路部付近のみを押さえて前記セルの大部分を押さえない短寸のローラであり、
少なくとも前記駆動ローラは、前記主支持部を挟んで前記動力部と反対側の端部を軸止されない、片持ちのローラであり、
前記上流ローラは、上流第1ローラと上流第2ローラの少なくとも2つのローラにて構成され、前記上流第1ローラと上流第2ローラとの間に前記ウエブを挟んで、前記上流ローラの上流側から下流側へ前記ウエブを通すことにより、前記上流ローラの下流側から上流側への前記流体の移動を遮断するものであり、
前記上流第1ローラは、前記駆動ローラであり、且つ、ウエブの前記長手方向と直交する幅方向について前記ウエブの略全体と対応する長寸のローラであり、
前記上流第2ローラは、前記ウエブのうち前記流体通路部付近のみを押さえて前記セルの大部分を押さえない短寸のローラであり且つ前記長寸のローラよりも外周面の摩擦抵抗が大きなものであり、
前記下流ローラと前記上流ローラとが前記ウエブを押さえることにより、前記流体通路部における前記下流ローラと前記上流ローラとの間へ導入された上記流体の移動を、主として前記ウエブにおける前記下流ローラと前記上流ローラとの間内に制限するものであり、
前記下流ローラは、前記下流ローラの送り速度を前記上流ローラの送り速度よりも高速とすることにより、前記下流ローラと前記上流ローラとの間のウエブにテンションがかけられるものであることを特徴とする流体封入装置。 - 前記下流ローラはノズル通過部を備え、
前記ノズル通過部は、前記ノズルを、流体通路部における重ねられた複数枚の長尺シートの間に配置した状態で、下流側から上流側に通すことができるように、前記下流ローラのウエブを押さえる部分に比して凹んでいる空間部であることを特徴とする請求項1記載の流体封入装置。 - 前記上流第1ローラと上流第2ローラの少なくとも一方のローラの外周面は、弾力性を備えたものであり、
前記ノズルから0.1Mpa以上の高圧の流体が供給され、前記下流ローラと上流ローラとの間における前記流体通路部内の圧力を高めるものであり、
前記流体の一部を、下流ローラの前記ノズル通過部とノズルとの間の隙間にて前記下流ローラと上流ローラとの間から逃がすことにより、前記圧力の調整が可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載の流体封入装置。
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