JP6280598B1 - 側溝清掃用汎用シャベル及び側溝清掃用汎用アタッチメント - Google Patents

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Abstract

【課題】水路側溝底部に堆積した砂礫、汚泥及び汚水の清掃並びに雑草を切断除去する作業性を簡易かつ効率よく向上させることのできる側溝清掃用汎用シャベル並びに簡便、随時に装着可能なアタッチメントを提供する。【解決手段】すくい部と柄部とを有する側溝清掃用汎用シャベルであって、前記すくい部は、底面部と、この底面部の先端の略中央に略V字状の切り欠きを有する刃先部と、底面部の周縁に立設された側壁面部と、柄部への接続部を備えており、前記側壁面部のうち、前記底面部の左右幅方向において対向する一対の側壁面部の少くとも一方が、前記底面部の長手方向の途中において前記刃先部の略V字状の切り欠き側に屈折し、前記一対の側壁面部と前記底面部とによって形成される角部の少くとも一方が、曲面形状であるものとする。【選択図】 図2

Description

本発明は、水路側溝底部に堆積した砂礫、汚泥及び汚水の排出清掃並びに雑草を切断除去する作業性を簡易かつ効率よく向上させる機能を有する側溝清掃用汎用シャベルと側溝清掃用汎用アタッチメントに関するものである。
現在水路側溝の清掃用には、土木作業用の剣先スコップ又は角スコップが一般に使用されている。両方ともすくい面が浅い皿状で容量が少ないため、ヘドロ等流動性の大きい汚泥の浚礫作業では、排出移動過程でほとんどが落下し、非効率である。また逆に、流水またはヘドロで覆われた砂礫等の堆積物のみを除去しようとする場合は、流動物が障害となり、堆積物を効率よくすくうことができない。
上記作業には、バケツや、穴あきスコップなどそれぞれ特別の機材を持ち替えて使う必要があり、用具の運搬保管等にも経費が掛かるほか、効率が悪い。
そこで、例えば、すくい部の中央底部に凹状の溜り部を設け、先端開口部に直線状の刃先部と周辺三方に側壁部を有し、刃先部が溜り部との境界線で下方に直線状に折り曲げられているスコップが提案されている(特許文献1)。しかし、このスコップでは、流水またはヘドロで覆われた砂礫等の堆積物のみを除去しようとする場合は、流動物が障害となり、堆積物を効率よくすくうことができないため、用途が限定される。
バケツとスコップとを持ち替える動作を簡略化して、スコップとバケツ機能とを併せ持ち、作業の簡便性を高めようとしたバケツ機能付スコップも提案されている(特許文献2)が、この場合は堆積物と流動物との区分けが難しく、身体をかがめる動作そのものが苦痛であるという大きな問題がある。
また、側溝清掃では、堆積物が粘土質で固かったり、礫混じりで掘削抵抗が大きい場合、側溝底面とスコップの刃先が平行になるように、中腰で柄の持ち手を下げながら力を加える必要がある。側溝内の水位が高い場合には、柄を持つ手が汚水につかることもあり、腰にかかる負担の増加と、体力の消耗が大きい。
この作業では、幅300mmから400mm程度の側溝の中に両足を入れて行うことが多く、強く力を加えるためには側溝側面に対して平行にスコップを進める必要がある。
ただ、側溝の側面と底面の接合部分は、U字型の角度の丸みRが40mmから50mmあるため、土木作業用のスコップでは、R面に線的にしか接触できず、堆積物をきれいに除去できない。
そこで、この平行にスコップを進めることを容易とするために、すくい部の下辺部分と側辺部分のなす角部を側溝の底面と内側面とのなす角部に適合させた側溝用シャベルが提案されている(特許文献3)。
ただ、実際の側溝清掃作業においては、狭い幅の側溝の中では柄の持ち手が、側溝側面に接触したり、それを避けるために持ち手側を側溝側面から離すとスコップ刃先が側溝側面に接する角度が大きくなり、接触面の摩擦抵抗が増大し、作業効率が著しく低下する。
前記の特許文献3のシャベルではこの実際上の大きな課題は解決されないままである。
特開2011−196095号公報 特許5633036号公報 特開平8−92991号公報
特許文献1−3においては、前記のとおりの、次のような問題点があった。
1)堆積物と流動物との区分けが簡便に可能でなく、流動物が障害となることなく堆積物を効率的にすくって除去することが容易ではない。
2)側溝側面にシャベルを平行に進める際に、狭い側溝の中での動きを容易にするために持ち手側を側溝側面から離すと刃先が接する角度が大きくなり、接触抵抗が増大して作業効率が低下する。
そして、特許文献1−3を含めて、従来では次のような課題も未解決であった。
3)堆積物が粘土質の固い層の場合には、粘土の塊がスコップの表面に張り付き、掘削抵抗が著しく増大するばかりでなく、張り付いた塊を頻繁にはぎとらなければ作業ができなくなり、作業効率が著しく低下する。
4)堆積物の固い塊の部分や、草の根等を切断する場合は、角スコップでは、切断できないことがあり、剣先スコップの場合は、尖った先端が左右に振られないようにするために、強い腕力が必要となる。
5)堆積物の層が、固く厚い場合は、作業者の体力に応じて掘削厚さを薄くして作業する必要があるが調節がしづらい。
6)一般に使用されている角スコップあるいは剣先スコップをそのまま簡便に利用したい場合、その対応策がない。
そこで、本発明は、以上のような従来の問題点を解消して、水路側溝底部に堆積した砂礫、汚泥及び汚水の清掃並びに雑草を切断除去する作業性を簡易かつ効率よく向上させることのできる側溝清掃用汎用シャベルを提供することを課題としている。
また、本発明は、一般の角スコップや剣先スコップにおいても必要な場合に随時に上記同様の課題を解決することのできる側溝清掃用汎用アタッチメントを提供する。
本発明は、前記課題を解決するために、以下のことを特徴とする側溝清掃用汎用シャベルを提供する。
1A.すくい部と柄部とを有する側溝清掃用汎用シャベルであって、
前記すくい部は、底面部と、この底面部の先端の略中央に略V字状の切り欠きを有する刃先部と、底面部の周縁に立設された側壁面部と、柄部への接続部を備えており、
前記側壁面部のうち、前記底面部の左右幅方向において対向する一対の側壁面部の一方が、前記底面部の長手方向の途中において前記刃先部の略V字状の切り欠き側に、前記すくい部の側壁面部の外側が刃先部側で側溝側面に接した際に所定角度内側にオフセットした構造であるように屈折し、前記一対の側壁面部と前記底面部とによって形成される角部の少くとも一方が曲面形状である。
2A.前記シャベルの底面部は前記刃先部寄りの位置にて側溝底面部に対し3度以上10度以下の角度で傾斜する傾斜面部を有している。
3A.前記のシャベルの底面部には、前記側壁面部寄りの位置に排水用の穴が設けられている。
また、本発明は以下のことを特徴とする側溝清掃用汎用アタッチメントを提供する。
1B.すくい部と、このすくい部の裏面の左右幅方向にわたって設けられたシャベルすくい部先端部の収納部を有し、収納部にシャベルすくい部の先端の少くとも一部が挿入される側溝清掃用の汎用アタッチメントであって、
当該アタッチメントの前記すくい部は、底面部と、この底面部の先端の略中央に略V字状の切り欠きを有する刃先部と、底面部の周縁に立設された側壁面部とを備えており、前記側壁面部のうち、前記底面部の左右幅方向において対向する一対の側壁面部の一方が、前記底面部の長手方向の途中において前記刃先部の略V字状の切り欠き側に、前記すくい部の側壁面部の外側が刃先部側で側溝側面に接した際に所定角度内側にオフセットした構造であるように屈折し、前記一対の側壁面部と前記底面部とによって形成される角部の少くとも一方が曲面形状である。
2B.前記アタッチメントの底面部は前記刃先部寄りの位置にて側溝底面部に対し3度以上10度以下の角度で傾斜する傾斜面部を有している。
3B.前記アタッチメントの底面部には、前記側壁面部寄りの位置に排水用の穴が設けられている。
4B.前記アタッチメントの収納部は袋状である。
5B.前記アタッチメントの袋状の収納部では、左右幅方向の略中央の一部に開口が設けられている。
本発明の側溝清掃用汎用シャベルによれば、従来技術の問題点を解消して、水路側溝底部に堆積した砂礫、汚泥及び汚水の清掃並びに雑草を切断除去する作業性を簡易かつ効率よく向上させることができる。
また、本発明の側溝清掃用汎用シャベルアタッチメントによれば、上記同様の問題点を解消し、しかも一般的に使用されている角シャベルや剣先シャベルへの随時の、簡便な装着をもって上記問題点の解消が可能とされる。
シャベル実施形態の正面概要図である。 図1に対応する平面概要図である。 図1、図2に対応する側面概要図である。 アタッチメント実施形態の正面概要図である。 図4に対応する平面概要図である。 図4、図5に対応する側面概要図である。 アタッチメントの角シャベルへの装着例を示した斜視・一部断面概要図である。 剣先シャベルへの装着例を示した斜視概要図である。 アタッチメントのプラスチックケースへの収納・保存を例示した側面概要図である。
本発明の側溝清掃用汎用シャベルについては、従来より、「シャベル」あるいは「スコップ」と呼ばれてきた柄を持って土砂、汚泥等のすくい上げ除去に使用されてきた用具と同様の意味において、用語として「シャベル」に統一している。このため「スコップ」の名称のものも含まれている。
また、「汎用」の用語については、側溝清掃用として広く使用可能であるとの意義において用いられている形容詞である。
図1、図2および図3は、本発明の側溝清掃用汎用シャベルの一つの実施形態を例示した正面概要図、平面概要図および側面概要図である。
この実施の形態では、側溝清掃用汎用シャベルは、すくい部1と柄部2とを有している。すくい部1は、底面部11と底面部11の左右周縁に立設された側壁面部12a、12bと柄部2近傍の背壁面部13、そして柄部2への接続部14、さらに底面部11の前端としての刃先部15を備えている。
そして、刃先部15には、左右幅方向の略中央に略V字状の切り欠き15aを設けている。
また、底面部11の左右幅方向において対向する一対の側壁面部12a、12bの少くとも一方、すなわち、この実施形態では、一方の側壁面部12aは、図2に例示したように、底面部11の長手方向の途中において、刃先部15の略V字状の切り欠き15a側に屈折する屈折部12abを有している。
この屈折部12abの存在によって、屈折部12abを側溝Aに平行に矢印B方向に移動させる場合、後方の側壁面部12aと側溝Aとの間には角度αの間隙が生じることになる。この角度αについては、限定的ではないが、例えば2〜5°の範囲程度とすることが好ましく考慮される。
さらにまた、前記一対の側壁面部12a、12bの各々が底面部11とによって形成される角度が、図1に例示したように、一方の側壁面部12bでは角形状aであり、他方の側壁面部12aでは、側溝底面域に沿うように曲面形状bとしている。
そして、底面部11においては、少くとも一方の側壁面部12a寄りの位置に排水用の穴16が複数設けられていることが好ましく考慮される。側壁面部120aにも設けてよい。
さらには、底面部11は、柄部2から前方の刃先部15寄りの位置にて、側壁Aの底面部に対して図3に示したように、角度βをもって傾斜していることが考慮される。この場合の角度βは、好ましくは3°以上10°以下である。
もちろん、底面部11や側壁面部12a、12bには強度の向上、保持のためのリブ17を適宜に設けることができる。
また、このリブ17は、清掃作業において、堆積物のすくい部1表面への張り付きを防止するためのものでもある。
図1から図3のようなシャベルの実施形態では、まず、前記のように、すくい部1の刃先部15の先端の略中央に略V字状の切り欠き15aを有する構造としているので、粘土質の固い塊や、草の根等を切断する場合も、両側から挟み込むように切削するため、安定し左右に振られない。保管時も、先端部の中央がとがっている剣先スコップより、危険性が少ない。
そして、すくい部1の側壁面部12aの外側は刃先部側で側溝A側面に接した際に2度から5度程度の内側にオフセットした構造としているので、この屈折部12abの部分において側溝Aの側面に平行に移動させることができ、柄部2を側溝Aの側面から離すことが可能である。このため、最も力が入りやすく楽な姿勢で図2に例示した方向Cに向けて操作でき、シャベルを側溝Aの側面と刃先部側の屈折部12abの2面をガイドとして密着させ、楽に摺動させながらシャベルを進めることができる。
シャベルすくい部1の底面部11には、側壁面部12aとで側溝Aの底面と側面の接続部分のR部分に合わせた丸みを帯びた曲面形状bの構造としているので堆積物をきれいにすくうことができる。
さらには、シャベルのすくい部1の底面部11や側壁面部12a、12bに連続または断続した凸部分のリブ17を設置し、粘土質堆積物を掘削する場合に、シャベル表面への張り付きを防ぎ、掘削した粘土は、ロール状に連続した塊となり、掘削時の抵抗が減少し効率的に作業ができる。
シャベルの左右の側壁面部12a、12b及び背壁面部13を例えば30mm程度立ち上げ、底面部11および側壁面部12aに排水用の穴16をあけた構造としていることから、ヘドロ等流動性の大きい汚泥の浚渫作業では、シャベルを若干内側(作業者側)に傾けながら作業を行えば、底面部11と側壁面部12a及び背壁面部13で囲まれた三角錐の部分に汚泥を保持し、効率よく大量の流動性の排出作業を行うことができる。
また、逆に砂礫等の固形堆積物を除去しようとする場合で、その表面が流水またはヘドロで覆われている場合は、シャベルを若干外側に傾けながらすくい上げ作業を行えば、流動物が排水用穴16から排出され、固形堆積物を効率良くすくうことができ、作業効率が向上する。
このため、本発明のシャベル一台で流動性の大きい汚泥やヘドロ等の除去排出と、砂礫等の固形堆積物の除去排出を楽な姿勢で効率よくかつ腰への負担を軽減することができる。
また、特別な可動部分がなく、軽量化で耐久性に優れている。
さらには、水害時の土のう詰め作業において土砂等を迅速に、かつ効率よく詰め込むこともできる。
また、図3に例示したように、すくい部1の底面部11において、刃先部15との境界線18で、両者の間に角度β、好ましくは3〜10°の角度での屈折傾斜を設け、側面L字型の構造とすることで、通常の柄部2を持って側溝Aの底面から600mm程度の高さで作業する場合、シャベル刃先部15が、側溝底面と並行となり、底面にスムーズに掘削すくい上げできる角度を維持しながら最も楽な姿勢で力を入れやすいバランス構造とすることができる。
粘土質で固かったり、礫混じりで掘削抵抗が大きい堆積物をすくう場合でも、持ち手を下げ、腰に大きな負担をかける必要がない。特に掘削抵抗が大きい場合は、図3のD点を支点として柄部2の持ち手部分をわずかに上下に揺らしながら掘削すれば、刃先部15に少しづつ切削隙間ができ、楽に作業をする事ができる。
厚い堆積物を数回に分けてすくう場合には、支点Dを中心に若干持ち手を下げ気味に固定して力を加え、刃先部15を浮き気味とし、一定の掘削厚さを安定して保ちながら比較的少ない負担ですくい上げることができる。
柄部2の持ち手部分が側溝底面から600mm程度の高さで作業するため、側溝内の水位が高い場合でも柄部2を持つ手を汚水につけることがなく、腰にかかる負担の軽減と、体力の消耗の軽減を図る効果が大きい。
以上の実施形態は、シャベルそのものについて例示しているが、上記同様の効果は、通常一般に使用している角シャベルや剣先シャベルに簡便に、随時に装着される本発明の側溝清掃用汎用アタッチメントにおいても実現される。
図4から図9はこのアタッチメントの実施形態を例示している。
図4から図6の実施の形態では、側溝清掃用汎用アタッチメントは、すくい部100を有している。すくい部100は、底面部110と底面部110の左右周縁に立設された側壁面部120a、120bと背壁面部130、そして、アタッチメントが装着されるシャベル200のすくい部200aの先端部を収納する収納部190とシャベル200の柄部への取付け部300、さらに底面部110の前端としての刃先部150を備えている。
そして刃先部150には、左右幅方向の略中央に略V字状の切り欠き150aを設けている。
また、底面部110の左右幅方向において対向する一対の側壁面部120a、120bの少くとも一方、すなわち、この実施形態では、一方の側壁面部120aは、図5に例示したように、底面部110の長手方向の途中において、刃先部150の略V字状の切り欠き150a側に屈折する屈折部120abを有している。この屈折部120abの存在によって、屈折部120abを側溝Aに平行に矢印B方向に移動させる場合、後方の側壁面部120aと側溝Aとの間には角度αの間隙が生じることになる。この角度αについては、限定的ではないが、例えば2〜5°の範囲程度とすることが好ましく考慮される。
さらにまた、前記一対の側壁面部120a、120bの各々が底面部110とによって形成される角度が、図4に例示したように、一方の側壁面部120bでは角形状aであり、他方の側壁面部120aでは、側溝底面域に沿うように曲面形状bとしている。そして、底面部110においては、少くとも一方の側壁面部120a寄りの位置に排水用の穴160が複数設けられていることが好ましく考慮される。側壁面部120aにも設けてよい。
さらには、底面部110は、刃先部150寄りの位置にて、側溝Aの底面部に対して、図6に示したように、角度βをもって傾斜していることが考慮される。この場合の角度βは、好ましくは3°以上10°以下である。
もちろん、底面部110や側壁面部120a、120bには強度の向上、保持のためのリブ170を適宜に設けることができる。
また、このリブ170は、清掃作業において、堆積物のすくい部100表面への張り付きを防止するためのものでもある。
図4から図6のようなアタッチメントの実施形態では、まず、前記のように、すくい部100の刃先部150の先端の略中央に略V字状の切り欠き150aを有する構造としているので、粘土質の固い塊や、草の根等を切断する場合も、両側から挟み込むように切削するため、安定し左右に振られない。保管時も、先端部の中央が尖っている剣先スコップより、危険性が少ない。
そして、すくい部100の側壁面部120aの外側は刃先部側で側溝A側面に接した際に2度から5度程度の内側にオフセットした構造としているので、この屈折部120abの部分において側溝Aの側面に平行に移動させることができ、シャベル200の柄部を側溝Aの側面から離すことが可能である。このため、最も力が入りやすく楽な姿勢で図5に例示した方向Cに向けて操作でき、シャベルを側溝Aの側面と刃先部側の屈折部120abの2面をガイドとして密着させ、楽に摺動させながらシャベルを進めることができる。
シャベルすくい部100の底面部110には、側壁面部120aとで側溝Aの底面と側面の接続部分のR部分に合わせた丸みを帯びた曲面形状bの構造としているので堆積物をきれいにすくう事ができる。
さらには、シャベルのすくい部1の底面部110や側壁面部120a、120bに連続または断続した凸部分のリブ170を設置し、粘土質堆積物を掘削する場合に、シャベル表面への張り付きを防ぎ、掘削した粘土は、ロール状に連続した塊となり、掘削時の抵抗が減少し効率的に作業ができる。
左右の側壁面部120a、120b及び背壁面部130を例えば30mm程度立ち上げ、底面部110および側壁面部120aに排水用の穴160をあけた構造としていることから、ヘドロ等流動性の大きい汚泥の浚渫作業では、シャベルを若干内側(作業者側)に傾けながら作業を行えば、底面部110と側壁面部120a及び背壁面部130で囲まれた三角錐の部分に汚泥を保持し、効率よく大量の流動物の排出作業を行うことができる。
また、逆に砂礫等の固形堆積物を除去しようとする場合で、その表面が流水またはヘドロで覆われている場合は、シャベルを若干外側に傾けながらすくい上げ作業を行えば、流動物が排水用穴160から排出され、固形堆積物を効率よくすくうことができ、作業効率が向上する。
このため、本発明のアタッチメントの装着だけで流動性の大きい汚泥やヘドロ等の除去排出と、砂礫等の固形堆積物の除去排出を楽な姿勢で効率良くかつ腰への負担を軽減することができる。
また、特別な可動部分がなく、軽量化で耐久性に優れている。
さらには、水害時の土のう詰め作業において土砂等を迅速に、かつ効率よく詰め込むこともできる。
また、図6に例示したように、すくい部100の底面部110において、刃先部150との境界線180で、両者の間に角度β、好ましくは3〜10°の角度での屈折傾斜を設け、側面L字型の構造とすることで、通常のシャベル200の柄部を持って側溝Aの底面から600mm程度の高さで作業する場合、シャベル刃先部150が、側溝底面と並行となり、底面に沿ってスムーズに掘削すくい上げできる角度を維持しながら最も楽な姿勢で力を入れやすいバランス構造とすることができる。
粘土質で固かったり、礫混じりで掘削抵抗が大きい堆積物をすくう場合でも、持ち手を下げ、腰に大きな負担をかける必要がない。特に掘削抵抗が大きい場合は、図6のD点を支点としてシャベル200の柄部の持ち手部分をわずかに上下に揺らしながら掘削すれば、刃先部150に少しづつ切削隙間ができ、楽に作業する事ができる。
厚い堆積物を数回に分けてすくう場合には、支点Dを中心に若干持ち手を下げ気味に固定して力を加え、刃先部150を浮き気味とし、一定の掘削厚さを安定して保ちながら比較的少ない負担ですくい上げることができる。
シャベル200柄部の持ち手部分が側溝底面から600mm程度の高さで作業するため、側溝内の水位が高い場合でも柄部を持つ手を汚水につけることがなく、腰にかかる負担の軽減と、体力の消耗の軽減を図る効果が大きい。
そして、以上のアタッチメントは、図4から図6に例示したように、一般のシャベルに装着できるように、シャベル200のすくい部200aの先端部を収納するための収納部190とシャベル200の柄部への取付部300とを備えている。
収納部190は、すくい部100裏面の左右幅方向にわたって設けられることが好ましく、シャベル200のすくい部の先端の少くとも一部が挿入されて保持されることが好ましい。図7は、角シャベルの先端が収納された例を示しており、角シャベルのすくい部200aの先端の左右全域が収納保持されるように、収納部190は袋状とされている。
図8は、剣先シャベルのすくい部200aが収納された状態を例示しており、この例においては、剣先部分が前方において露出した状態とするために、収納部190の左右幅の略中央に開口を設けている。なお、アタッチメントは、一般的に金属製の板金加工されたものが考慮されるが、収納部190については袋状、あるいは、帯状等の形状であってよくそのための材料は、金属の帯や線材、組み網、さらには強度のある樹脂製のもの等であってよい。
シャベル200の柄部への取付部300についても同様に金属や樹脂製の帯状材、線材、組み網材等としてよく、シャベル200の柄部の係止部への嵌合、巻きつけ、係合の各種の形態での取付け可能なものとすることができる。
収納部190や取付部300は、アタッチメント底面部110裏面や背面部130へ、接着、リベットやネジ止め、溶接、その他各種の手段で配設することができる。
例えば以上のアタッチメント100のさらなる利点は、例えば図9に例示したように、例えばA4版ファイルサイズのプラスチックケース400に収納して保存、管理できることである。複数の場合もプラスチックケースへの保存、収納が容易である。このように、通常の一般的なシャベルの使用が可能であって、しかもこのような簡易な収納、保存ができることから、優れた実用的利点がある。
もちろん、本発明は以上の例示説明に限定されることはない。様々な形態が考慮されてよいからである。例えば、前記の排水用の穴16、160は多様な形状であってよく、格子状に配置されたものであってもよい。
また、本発明のシャベル、そしてアタッチメントは、右利き用、左利き用の対称形で用意されてよいし、両用としてもよい。
1、100 すくい部
11、110 底面部
12a、120a 側壁面部
12b、12b 側壁面部
13、130 背壁面部
15、150 刃先部
15a、150a 切り欠き
16、160 排水用の穴
17、170 リブ
18、180 境界線
2 シャベル柄部
200 シャベル
200a シャベル・すくい部
190 収納部
300 取付け部

Claims (8)

  1. すくい部と柄部とを有する側溝清掃用汎用シャベルであって、
    前記すくい部は、底面部と、この底面部の先端の略中央に略V字状の切り欠きを有する刃先部と、底面部の周縁に立設された側壁面部と、柄部への接続部を備えており、
    前記側壁面部のうち、前記底面部の左右幅方向において対向する一対の側壁面部の少くとも一方が、前記底面部の長手方向の途中において前記刃先部の略V字状の切り欠き側に、前記すくい部の側壁面部の外側が刃先部側で側溝側面に接した際に所定角度内側にオフセットした構造であるように屈折し、前記一対の側壁面部と前記底面部とによって形成される角部の少くとも一方が、曲面形状であることを特徴とする側溝清掃用汎用シャベル。
  2. 前記シャベルの底面部は前記刃先部寄りの位置にて側溝底面部に対し3度以上10度以下の角度で傾斜する傾斜面部を有していることを特徴とする請求項1に記載の側溝清掃用汎用シャベル。
  3. 前記シャベルの底面部には、前記側壁面部寄りの位置に排水用の穴が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の側溝清掃用汎用シャベル。
  4. すくい部と、このすくい部の裏面の左右幅方向にわたって設けられたシャベルすくい部先端部の収納部を有し、収納部にシャベルすくい部の先端の少くとも一部が挿入される側溝清掃用の汎用シャベルアタッチメントであって、
    当該アタッチメントの前記すくい部は、底面部と、この底面部の先端の略中央に略V字状の切り欠きを有する刃先部と、底面部の周縁に立設された側壁面部とを備えており、 前記側壁面部のうち、前記底面部の左右幅方向において対向する一対の側壁面部の一方が、前記底面部の長手方向の途中において前記刃先部の略V字状の切り欠き側に、前記すくい部の側壁面部の外側が刃先部側で側溝側面に接した際に所定角度内側にオフセットした構造であるように屈折し、前記一対の側壁面部と前記底面部とによって形成される角部の少くとも一方が曲面形状であることを特徴とする側溝清掃用汎用アタッチメント。
  5. 前記アタッチメントの底面部は前記刃先部寄りの位置にて側溝底面部に対し3度以上10度以下の角度で傾斜する傾斜面部を有していることを特徴とする請求項4に記載の側溝清掃用汎用アタッチメント。
  6. 前記アタッチメントの底面部には、前記側壁面部寄りの位置に排水用の穴が設けられていることを特徴とする請求項4または5に記載の側溝清掃用汎用アタッチメント。
  7. 前記アタッチメントの収納部は袋状であることを特徴とする請求項4から6のうちのいずれか一項に記載の側溝清掃用汎用アタッチメント。
  8. 前記アタッチメントの袋状の収納部では、左右幅方向の略中央の一部に開口が設けられていることを特徴とする請求項7に記載の側溝清掃用汎用アタッチメント。
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