本発明は数多くの異なる形態での実施形態が可能であるが、それらは図面に図示しており、また本開示は本発明の原理を例証したものとしてみなされ、よって本発明の広範な態様を図示および説明した実施形態に限定することは意図していないことが理解されるという前提で、本明細書において詳細な好ましい発明の実施形態が記述される。
靴などの履物を、図1〜2に例として図示し、一般に参照番号100で指定する。履物100は、例えば、様々なタイプの運動靴を含む、数多くの異なる形態をとることができる。一つの例示的実施形態において、靴100は一般に、ユニバーサル通信ポート14に動作可能なかたちで接続された力センサーシステム12を含む。下記にさらに詳細に述べるとおり、センサーシステム12は靴100の装着者に関連するパフォーマンスデータを収集する。ユニバーサル通信ポート14への接続を通して、下記にさらに詳しく記載するとおり、複数の異なるユーザーが、各種の異なる用途でパフォーマンスデータにアクセスできる。
履物100の物品は、アッパー120およびソール構造130を含めたものとして図1〜2に図示されている。以下の説明での参照の目的で、履物100は、図1に図示したとおり、前足領域111、中足領域112、およびかかと領域113の3つの一般的な領域に区分しうる。領域111〜113は、履物100の正確なエリアの境界を定めることを意図していない。むしろ、領域111〜113は、下記の考察においての基準枠組みを提供する履物100の一般的なエリアを示すことを意図している。領域111〜113は、一般的に履物100に適用されるものの、領域111〜113への言及もまた、アッパー120、ソール構造130、もしくはアッパー120、またはソール構造130のいずれかの内部に含まれる、および/またはその一部を形成する個別の構成要素に特定的に適用されうる。
図1および2にさらに示すように、アッパー120は、ソール構造130に固定され、足を受け入れるための空隙またはチャンバを画定する。参照の目的で、アッパー120は、外側121、反対側の内側122、およびつま革または足の甲の領域123を含む。外側121は、足の外側(すなわち、外側)に沿って延びる位置にあり、 一般に各領域111〜113を通過する。同様に、内側122は、足の反対側の内側(すなわち、内側)に沿って延びる位置にあり、一般に各領域111〜113を通過する。つま革エリア123は、外側121と内側122の間に位置し、足の上面または足の甲の領域に相当する。この図示例において、つま革エリア123は、足に対してアッパー120の寸法を修正し、それにより履物100のフィットを調節する、ひも125または従来型の方法で利用されているその他の望ましい閉鎖機構を持つ、つま革の開き124を含む。アッパー120はまた、足にアッパー120内の空隙へのアクセスを提供する、足首の開口部126を含む。アッパー120を構築するために、履物のアッパーで従来的に利用されている材料を含めた、各種の材料を使用しうる。したがって、アッパー120は、例えば、皮革、合成皮革、天然または合成繊維、ポリマーシート、ポリマーフォーム、メッシュ繊維、フェルト、不織布ポリマー、またはゴム材料のうち一つ以上の部分から形成されうる。アッパー120は、これらの材料の一つ以上から形成されうるが、その材料または部分は、たとえば、当技術分野で従来的に知られており使用される方法で、縫って、または接着して一つに結合される。
アッパー120は、かかと要素(非表示)およびつま先要素(非表示)も含みうる。かかと要素は、存在するとき、履物100の快適さを向上させるために、かかと領域113内で上方向かつアッパー120の内面に沿って延長しうる。つま先要素は、存在するとき、耐摩耗性を提供し、装着者のつま先を保護し、足の位置合わせを補助するために、前足領域111内かつアッパー120の外部表面に位置しうる。
一部の実施形態において、ヒール要素およびつま先要素の一方または両方は不在としうるか、またはヒール要素を、例えばアッパー120の外部表面上に位置付けうる。上記で考察したアッパー120の構成は履物100にとって適切ではあるが、アッパー120は、本発明から逸脱することなく、望ましい任意の従来型または非従来型のアッパー構造の構成を呈しうる。
ソール構造130は、アッパー120の下部表面に固定され、一般に従来型の形状を持ちうる。ソール構造130は、例えば、ミッドソール131、表底132、および足接触部材133(中敷き、シュトローベル(Strobel)、中底部材、ブーティ要素、靴下などが考えられる)を含むものなどの、マルチピース構造を持ちうる (図4〜5を参照)。図4〜5に示す実施形態において、足接触部材133は中底部材または中敷きである。「足接触部材」という用語は、本明細書で使用されるとき、別の要素が直接的接触を妨げうるため、必ずしもユーザーの足との直接的な接触を意味するものではない。むしろ、足接触部材は、履物の物品の足を受け入れるチャンバの内面の部分を形成する。例えば、ユーザーは、直接的接触を妨げる靴下を履いていることがある。別の例として、センサーシステム12を、外部ブーティ要素または靴カバーなど、靴またはその他の履物の物品上で着脱されるように設計された、履物の物品に組み込みうる。こうした一つの物品において、ソール構造の上部部分は、ユーザーの足には直接的には接触しない場合でも、足接触部材とみなされうる。
ミッドソール部材131は、衝撃減衰部材としうる。例えば、ミッドソール部材131は、ポリウレタン、エチルビニルアセテート、またはその他の材料(ファイロン、フィライトなど)などの 圧縮して、ウォーキング、ランニング、ジャンプ、またはその他の活動時の地面またはその他の接触面の反作用力を減衰させる、ポリマーフォーム材料から形成しうる。本発明による一部の構造例において、ポリマーフォーム材料は、履物100の快適さ、動作制御、安定性、および/または地面またはその他の接触面の反作用力減衰特性を向上させる、液体を充填した袋または緩衝材(moderator)などの様々な要素をカプセル化または包含しうる。さらにその他の構造例において、ミッドソール131は、圧縮して地面またはその他の接触面の反作用力を減衰する追加的な要素を含みうる。例えば、ミッドソールは、力の緩衝作用および吸収を助ける支柱タイプの要素を含みうる。
表底132は、この図示例の履物構造100ではミッドソール131の下部表面に固定され、また歩行またはその他の活動時に地面またはその他の表面と接触するゴムなどの耐摩耗性材料またはポリウレタンなどの柔軟性のある合成材料から形成される。表底132を形成する材料は、適切な材料で製造したり、および/または摩擦および滑りの抵抗を向上させる加工を施しうる。表底132の構造および製造方法について、下記にさらに考察する。足接触部材133(中底部材、中敷き、ブーティ部材、シュトローベル(Strobel)、靴下などが考えられる) は、履物100の快適さを向上させるために、アッパー120の空隙の内部で、かつ足の下部表面に隣接して(またはアッパー120およびミッドソール131の間)に位置しうる、一般的に薄くて圧縮性の部材である。一部の配置において、中底または中敷きはなくてもよく、またその他の実施形態において、履物100は、中底または中敷きの上部に位置する足接触部材を持ちうる。
図1および2に示す表底132は、表底132の片側または両側の複数の切込みまたはサイプ(sipes)136を含む。これらのサイプ136は、表底132の下部からその上部またはミッドソール131へと延びうる。一つの配置において、サイプ136は、表底132の下側表面から表底132の下部と表底132の最上部の間の中間点まで延びうる。別の配置において、サイプ136は表底132の下部から表底132の最上部までの中間を越えた点まで延びうる。また別の配列において、サイプ136は、表底132の下部から表底132がミッドソール131に接触する点まで延びうる。サイプ136は、表底132に追加的な柔軟性を提供しえ、それにより表底は装着者の足が曲がる自然な方向に、より自由に曲がることができる。さらに、サイプ136は、装着者のために摩擦の提供を助けうる。当然のことながら、本発明の実施形態は、その他のタイプおよび構成の靴、またその他のタイプの履物およびソール構造と関連して使用しうる。
図3〜5は、本発明に基づくセンサーシステム12を組み込んだ、履物100の例示的な実施形態を図示する。センサーシステム12は、複数のセンサー16を持つ力センサー組立品13と、センサー組立品13と接続(たとえば、導体を介して電気的に接続)する通信または出力ポート14とを含む。図3に図示した実施形態において、システム12は、靴の親指(第一の趾骨)エリアにある第一のセンサー16Aと、第一の中足骨頭領域にある第二のセンサー16Bおよび第五の中足骨頭領域にある第三のセンサー16Cを含む靴の前足エリアにある2つのセンサー16B-Cと、かかとにある第四のセンサー16Dといった4つのセンサー16を持つ。これらの足のエリアは、一般に動作中に最も大きな度合いの圧力を経験する。下記および図7〜9に示す実施形態は、センサー16と類似した構成を利用する。各センサー16は、ユーザーの足によってセンサー16に対して及ぼされた力を検出するために構成されている。センサーは、ワイヤリード線および/または別の導電体または適切な通信媒体としうるセンサーリード線18を通してポート14と通信する。例えば、一つの実施形態において、センサーリード線18は、足接触部材133、ミッドソール部材131、または足接触部材133とミッドソール部材131との間の層などソール構造130の別の部材に印刷された電気的に導電性の媒体としうる。
センサーシステム12のその他の実施形態は、後述、および図7〜9に示す実施形態など、異なる数または構成のセンサー16を含みことができ、また一般に少なくとも一つのセンサー16を含む。例えば、一実施形態において、システム12は、もっと大きな数のセンサーを含み、また別の実施形態において、システム12は、1個は靴のかかとで、もう1個は靴100のつま先にある2個のセンサーを含む。さらに、センサー16は、Bluetoothおよび近距離無線通信NFC(Near-Field Communication)を含めた、既知の任意のタイプの有線または無線の通信を含む、異なる方法でポート14と通信しうる。一足の靴は、対のそれぞれの靴内にセンサーシステム12を提供しうるが、対になったセンサーシステムは、協調的に動作しうるか、または互いに独立して動作しうること、またそれぞれの靴内のセンサーシステムは、互いに通信してもしなくてもよいことが理解される。センサーシステム12の通信については、さらに詳しく後述する。当然のことながら、センサーシステム12には、データ(たとえば、ユーザーの足の地面またはその他の接触面との相互作用からの圧力データ)の収集および保管を制御するためのコンピュータプログラム/アルゴリズムを備えることがあり、またこれらのプログラム/アルゴリズムは、センサー16、ポート14、モジュール22、および/または外部装置110内に格納および/またはそれらにより実行されうることが理解される。センサー16は、必要な構成要素(例えば、プロセッサ、メモリ、ソフトウェア、TX/RXなど)を、こうしたコンピュータプログラム/アルゴリズムの保管および/または実行 および/またはポート14および/または外部装置110へのデータおよび/またはその他の情報の直接的な(有線または無線)転送を達成するために、含みうる。
センサーシステム12は、靴100のソール130内にいくつかの構成で配置することができる。図4〜5に示す例において、ポート14、センサー16、およびリード線18は、ポート14、センサー16、および/またはリード線18をミッドソール131の上側表面または足接触部材133の下側表面に接続することなどにより、ミッドソール131と足接触部材133との間に配置することができる。空洞またはウェル135は、後述するとおり、電子モジュールを受け入れるために、ミッドソール131(図4)内または足接触部材133(図5)内に位置することができ、ポート14は、ウェル135内からアクセスしうる。図4に示す実施形態において、ウェル135は、ミッドソール131上側の主表面にある開口部により形成され、また図5に示す実施形態において、ウェル135は、足接触部材133の下側の主表面にある開口部により形成される。ウェル135は、その他の実施形態において、ソール構造130内の他の場所に配置しうる。例えば、ウェル135は、一つの実施形態において、部分的に足接触部材133とミッドソール部材131の両方の内側に位置することも、ウェル135は、ミッドソール131の下側の主表面または足接触部材133の上側の主表面内に位置することもできる。さらなる実施形態において、ウェル135は、表底132内に位置することも、ソール130の側部、下部、またはかかとにある開口部を通すなど、靴100の外側からアクセス可能とすることもできる。図4〜5に図示した構成において、ポート14は、後述するとおり、電子モジュールの接続または接続の解除のために容易にアクセス可能である。その他の実施形態において、センサーシステム12は、異なるかたちで配置することができる。例えば、一つの実施形態において、ポート14、センサー16、および/またはリード線18は、表底132、ミッドソール131、または足接触部材133内に配置することができる。一つの例示的実施形態において、ポート14、センサー16、および/またはリード線18は、靴下、中敷き、内部フットウェアブーティ、またはその他の類似した物品など、足接触部材133の上側に配置された足接触部材133内に配置しうる。さらなる実施形態において、ポート14、センサー16、および/またはリード線18は、図4〜5および図7〜10に示すものなど、足接触部材133とミッドソール131の間に、インサートを挿入するなどにより、ソール構造130とのかみ合いが迅速かつ容易になされるように設計されたインサートまたはライナーに形成できる。なおもその他の構成が可能であり、その他の構成の一部の例を下記に説明する。考察したとおり、当然のことながら、センサーシステム12は、対のそれぞれの靴に含めうる。
図7〜9に示すように、一つの実施形態において、センサー16は、ソール130に及ぼされるかもしくは他の方法でそれと関連する応力、圧縮、またはその他の力および/またはエネルギーを測定するための力感知センサーである。例えば、センサー16は、力感知レジスタ(FSR)センサーまたは力感知抵抗材料(量子トンネル効果型コンポジット、カスタム導電性フォーム、または力変換ゴムなどで、下記により詳しく記載)を利用したその他のセンサー、磁気抵抗センサー、圧電または圧抵抗センサー、ひずみゲージ、ばね型センサー、光ファイバー型センサー、偏光センサー、機械的アクチュエータ型センサー、変位型センサー、および/または足接触部材133、ミッドソール131、表底132などの力および/または圧縮を測定する能力のある、その他任意のタイプの既知のセンサーまたはスイッチとしうるか、またはそれを備えうる。センサーは、アナログ装置または力を定量的に検出または測定する能力を持つその他の装置としうるか、またはそれを備えうるか、または単にバイナリー型オン/オフスイッチ(たとえば、シリコン膜タイプのスイッチ)としうる。当然のことながら、センサーによる力の定量的測定は、モジュール22または外部装置110などの電子装置によって、定量的な力の測定値に変換しうるデータの収集および送信、または他の方法で利用可能とすることを含みうる。本書に記載したとおり、圧電センサー、力感知レジスタセンサー、量子トンネル効果型コンポジットセンサー、カスタム導電性フォームセンサーなど、一部のセンサーは、測定した差異を、力の成分に変換できるように、抵抗、キャパシタンス、または電位の差異または変化を検出または測定できる。上記で言及したばね型センサーは、変形、または圧力および/または変形に起因する抵抗の変化を測定するよう構成できる。上述のとおり、光ファイバー型センサーは、光源およびそれに接続された光測定装置を備えた圧縮可能なチューブを含む。こうしたセンサーにおいて、チューブが圧縮されると、チューブ内の波長またはその他の光の特性が変化し、測定装置はこうした変化を検出し、その変化を力の測定値に変換できる。導電材料に浸したミッドソールなど、ナノコーティングを使用することもできる。偏光センサーを使用することができ、光伝送特性の変化が測定されて、ソールに及ぼされる圧力または力に関連付けられる。一つの実施形態では、複数アレイ(たとえば100)のバイナリーオン/オフセンサーが利用され、特定部位でのセンサー信号の「パドリング」により力成分が検出できる。本明細書で言及されていない、さらにその他のタイプのセンサーを使用しうる。当然のことながら、センサーは、比較的廉価なもので、大量生産プロセスで靴内への配置ができるものとすることができる。より高価でありうる、より複雑なセンサーシステムを、トレーニングタイプの靴に組み込むことができる。当然のことながら、異なるタイプのセンサーの組合せを一つの実施形態で使用しうる。
さらに、センサー16は、数多くの異なる方法で、靴構造とはまり合うように配置または位置づけしうる。一例において、センサー16は、靴100、または靴下、ブーティ、インサート、ライナー、中底、ミッドソールなどで使用するための、エアバッグまたはその他の液体を充填したチャンバ、フォーム材料、または別の材料などのソール部材上に配置された、印刷した導電性インクセンサー、電極、および/またはリード線としうる。センサー16および/またはリード線18は、例えば、衣服または布地構造を織ったり編んだりするときに導電性の布地または毛糸を使用して、衣服または布地構造(ソックライナー、ブーティー、アッパー、インサートなど)に織ることができる。センサーシステム12の数多くの実施形態は、後述および図9に示すように、例えば、力感知レジスタセンサーまたは力感知抵抗材料を使用することにより、廉価に作成できる。当然のことながら、センサー16および/またはリード線18は、従来的な配置技術により、導電性ナノコーティングにより、従来型な機械的コネクターにより、およびその他任意の適用される既知の方法などによって、任意の希望の方法で、靴構造の一部分上に配置したり、それと連動させることができる。センサーシステムは、機械的フィードバックを装着者に提供するよう構成することもできる。さらに、センサーシステム12は、電源を供給したり、またはセンサー16に対する接地の役目をしたりする、別々の電源リード線を含みうる。下記に記載し、図7〜9に示す実施形態において、センサーシステム12は、モジュール22からセンサー16に電力を供給するために、センサー16をポート14A〜Eに接続するために使用される別個の電源リード線18Aを含む。さらなる例として、センサーシステム12は、印刷した導電性インクセンサー16または電極および導電性布地または毛糸のリード線18を組み込むことにより、またはそうしたセンサーを靴のフォームまたはエアバッグ上に形成することにより、作成できる。センサー16は、各種の方法でエアバッグ上、またはその内部に組み込みうる。一つの実施形態において、センサー16は、歪ゲージのような効果を達成するために、エアバッグ上の導電性の力感知材料を、エアバッグの一つ以上の表面上に印刷することで作成することができる。活動中にバッグの表面が膨張および/または収縮すると、センサーは、エアバッグに対する力を検出するために、力感知材料の抵抗の変化による変化を検出できる。一貫した形状を維持するために内部の織物を持つバッグにおいて、導電性材料は、エアバッグの上部および下部に配置でき、バッグが膨張および収縮する際の導電性材料間のキャパシタンスの変化が、力を決定するために使用できる。さらに、空気圧の変化を電気的信号に変換できる装置を、エアバッグが圧縮されたときの力の決定に使用できる。
ポート14は、センサー16により収集されたデータを、一つ以上の既知の方法で、外部のソースに通信するために構成されている。一つの実施形態において、ポート14は、普遍的に読取可能な形式でのデータの通信のために構成されたユニバーサル通信ポートである。図3〜5に示す実施形態において、ポート14は、図3でポート14に関連して示される電子モジュール22への接続のためのインターフェース20を含む。図3〜5に示す実施形態において、インターフェース20は、下記に記載したインターフェース320(以下参照)と類似した複数の電気接点を含む。さらに、この実施形態において、ポート14は、履物100の物品の中央のアーチまたは中足領域内のウェル135内に位置する電子モジュール22を挿入するために、ハウジング24を伴う。図3〜5でのポート14の位置決めは、最小限の接触、刺激、またはユーザーの足とのその他の干渉を呈するだけでなく、足接触部材133を単に持ち上げることによるアクセスの容易さを提供する。さらに、図6に図示したとおり、センサーリード線18はまた、ポート14およびポートインターフェース14への接続のために、その終端で統合インターフェースまたは接続19を形成する。一つの実施形態において、統合インターフェース19は、複数の電気接点を通してなど、センサーリード線18のポートインターフェース20への個別の接続を含みうる。別の実施形態において、センサーリード線18は、プラグタイプのインターフェース、または別の方法など、外部インターフェースを形成するために統合しうるが、またさらなる実施形態において、センサーリード線18は、各リード線18がその独自のサブインターフェースを持つ非統合インターフェースを形成しうる。図6に図示したとおり、センサーリード線18は、単一の場所に収束して統合インターフェースを形成しうる。また後述するとおり、モジュール22は、ポートインターフェース20および/またはセンサーリード線18への接続のためのインターフェース23を持ちうる。
ポート14は、1つまたは各種の異なる電子モジュール22への接続のために適合されるが、これは、メモリ構成要素(たとえば、フラッシュドライブ)といった単純なものでもよく、またこれはより複雑な特徴を含みうる。当然のことながら、モジュール22は、パーソナルコンピュータ、モバイル機器、サーバーなどといった複雑な構成要素としうる。ポート14は、センサー16により収集されたデータの保管および/または処理のために、モジュール22に送信するために構成されている。別の実施形態において、ポート14は、必要な構成要素(例えば、プロセッサ、メモリ、ソフトウェア、TX/RXなど)を、こうしたコンピュータ プログラム/アルゴリズムの保管および/または実行、および/またはデータおよび/またはその他の情報の外部装置110への直接的な(有線または無線)転送を達成するために、含みうる。履物の物品内のハウジングおよび電子モジュールの例が、米国特許出願番号第11/416,458号(米国出願公開第2007/0260421号として公開)に図示されており、これを参照することにより本明細書に組み込み、その一部とする。ポート14は、モジュールへの接続のためのインターフェース20を形成する電気接点として図示されているが、その他の実施形態において、ポート14は、センサー16、モジュール22、外部装置110、および/または別のコンポーネントとの通信のための一つ以上の追加的または代替的な通信インターフェイスを含みうる。例えば、ポート14は、USBポート、ファイヤーワイヤーポート、16ピン式ポート、またはその他のタイプの物理的接触型の接続を含んだり、備えたりしうるか、またはWi-Fi、Bluetooth(登録商標)、近距離無線通信NFC、RFID、Bluetooth Low Energy、Zigbee(登録商標)、またはその他の無線通信技術などの無線または非接触の通信インターフェース、もしくは赤外線またはその他の光通信技法(またはこうした技術の組合せ)のためのインターフェースを含みうる。
ポート14および/またはモジュール22は、一つ以上のインターフェース20、23を持つことができ、またポート14は、全てのリード線18、18Aをインターフェース20、23に接続するための内部回路を持つことができる。さらに、モジュール22は、それへの接続のために、ポート14のインターフェース20に対して補完的な一つ以上のインターフェース23を持ちうる。例えば、ポート14が側壁139および/またはそのベース壁143内にインターフェース20を持つ場合、モジュール22は、同様に側壁および/またはベース壁内に補完的なインターフェース23を持ちうる。当然のことながら、モジュール22およびポート14は、同様に補完的なインターフェース20、23を持たなくてもよく、1対のみの補完的なインターフェース20、23が構成要素間の通信を達成できるようにしうる。その他の実施形態において、ポート14およびウェル135は、リード線18、18Aの接続のための異なる構成を持ちうる。さらに、ポート14は、より大きな多様性の接続構成を可能にしうる異なる形状を持ちうる。さらに、本書に記載した任意の接続構成、またはその組合せは、本書に記載したセンサーシステムの様々な実施形態と共に利用できる。
モジュール22は、後述および図6に示すように、例えば処理のために、外部装置110に接続してデータを送信するための一つまたは複数の通信インターフェイスを追加的に持ちうる。こうしたインターフェースは、上述した任意の接触式または非接触式のインターフェースを含むことができる。一例において、モジュール22は、少なくとも、コンピュータに接続するための格納式USB接続を含む。別の例において、モジュール22は、腕時計、携帯電話、携帯音楽プレーヤーなどのモバイル機器への接触式または非接触式の接続のために構成されうる。モジュール22は、上述の格納式USB接続または別の接続インターフェースによるなど、履物100から取り外して、データ転送のために外部装置110に直接接続されるように構成しうる。ところが、別の実施形態において、モジュール22は、外部装置110を備えた無線通信用に構成しうるが、これにより必要に応じて、装置22を履物100内に留めることが可能となる。無線の実施形態において、モジュール22は、無線通信用のアンテナに接続しうる。アンテナは、選択した無線通信方法のために適切な伝送周波数で使用するための形状、サイズ、および位置づけをしうる。さらに、アンテナは、モジュール22の内部、またはポート14または別の場所でなど、モジュール22の外部に配置しうる。一例において、センサーシステム12それ自体(リード線18およびセンサー16の導電性部分など)を、アンテナの全体または一部を形成するために使用しうる。当然のことながら、モジュール22は、ポート14で、センサー16の一つ以上でなど、センサーシステム12の他の場所で接続されているアンテナに加えて、アンテナを含みうる。一つの実施形態において、モジュール22は、履物100内に永久的に取り付ることができるか、または代替的にユーザーの随意で着脱可能で、また必要に応じて履物100内に留めることができるようにしうる。さらに、下記にさらに説明するとおり、モジュール22は、取り外して、別の方法でセンサー16からのデータを収集および/または利用するためにプログラムおよび/または構成された別のモジュール22と交換しうる。モジュール22が、履物100内に永久的に取り付けられる場合、センサーシステム12は、USBまたはファイヤーワイヤーポートなどのデータ転送および/または電池の充電を許容するための外部ポート15をさらに含みうる。こうした外部ポート15は、追加的または代替的に情報の通信用に使用しうる。モジュール22は、誘導充電など、非接触充電用にさらに構成しうる。当然のことながら、モジュール22は、接触式および/または非接触式の通信用に構成しうる。
ポート14は、本発明から逸脱することなく、各種の位置に配置しうるが、一つの実施形態において、ポート14は、たとえば、運動活動中など、装着者が履物100の物品を踏み込んだり、および/またはその他の方法で使用するとき、装着者の足との接触および/またはそれの刺激を避けるかまたは最小化するような位置および方向で提供される、および/またはその他の方法で構造化される。図3〜5のポート14の位置付けは、こうした一つの例を図示する。別の実施形態において、ポート14は、靴100のかかとまたは足の甲領域の近くに位置する。履物構造100のその他の特徴は、装着者の足とポート14(またはポート14に接続された要素)との間の接触を低減または回避し、履物構造100の全体的な快適さを改善するのに役立ちうる。例えば、図4〜5に図示したとおり、足接触部材133、またはその他の足接触部材は、ポート14の上にフィットし、少なくともそれを部分的にカバーすることができ、それによって、装着者の足とポート14の間にパッド層が提供される。装着者の足でのポート14との間の接触を低減し、望ましくない何らかの感覚を調節するための追加的な特徴を使用しうる。もちろん、必要に応じて、本発明から逸脱することなく、ポート14の開口部を、足接触部材133の上側表面を通して提供しうる。こうした構成は、例えば、ハウジング24、電子モジュール22、およびポート14のその他の特徴にユーザーの足での感覚を調節するための構造が含まれる、および/またはそれらがそのための材料で製造されているときや、追加的な快適さおよび感覚を調節する要素が提供されているときなどに使用しうる。装着者の足とハウジング(またはハウジング内に受け入れられる要素)との間の接触の低減または回避、および履物構造の全体的な快適さの改善に役立つ、上述の任意の様々な特徴は、図4〜5に関連して記載した様々な特徴、ならびその他の既知の方法および技術を含めて、本発明から逸脱することなく提供しうる。
ポート14が、ソール構造130内のウェル135に含まれるモジュール22を備えた接触式の通信用に構成されている一つの実施形態において、ポート14は、モジュール22への接続のためにウェル135の内部またはすぐ近くに配置される。当然のことながら、ウェル135がモジュール22のためのハウジング24をさらに含む場合、インターフェース20のための物理的空間を提供することによる、またはインターフェース20とモジュール22との間の相互接続のためのハードウェアを提供することなどにより、ハウジング24はインターフェース20への接続のために構成されうる。図3でのインターフェース20の配置は、こうした一つの例を図示するもので、ハウジング24は、モジュール22への接続のためにインターフェース20を受け入れる物理的空間を提供している。
図6は、データ送信/受信システム106によるデータ送信/受信機能を含む電子モジュール22の例の概略図を示し、これは、本発明の少なくとも一部の例に従って使用されうる。図6の構造例は、データ送信/受信システム(TX-RX)106を電子モジュール構造22に統合されたものとして図示しているが、当業者であれば、発明の全ての例において、別個の構成要素が履物構造100の一部としてまたはデータ送信/受信用のその他の構造として含まれうること、および/またはデータ送信/受信システム106は、単一のハウジングまたは単一のパッケージ内に完全に含まれる必要はないことが理解される。むしろ、必要に応じて、データ送信/受信システム106の様々な構成要素または要素は、本発明から逸脱することなく、異なるハウジング内に、異なるボード上に分けられ、および/または各種の異なる方法で履物100の物品またはその他の装置と別々に連動されうる。異なる潜在的な取付け構造の様々な例を、下記に詳しく記載する。
図6の例において、電子モジュール22は、一つ以上のリモートシステムへのデータの送信および/またはそこからのデータの受信用のデータ送信/受信要素106を含みうる。一つの実施形態において、送信/受信要素106は、上述した接触式または非接触式のインターフェースによるなど、ポート14を通した通信のために構成されている。図6に示す実施形態において、モジュール22は、ポート14および/またはセンサー16への接続用に構成されたインターフェース23を含む。図3に図示したモジュール22において、インターフェース23は、ポート14と接続するために、ポート14のインターフェース20の接点に対して補完的な接点を持つ。その他の実施形態において、上述のとおり、ポート14およびモジュール22は、有線または無線としうる異なるタイプのインターフェース20、23を含みうる。当然のことながら、一部の実施形態において、モジュール22は、TX-RX素子106により、ポート14および/またはセンサー16とのインターフェースをとりうる。したがって、一つの実施形態において、モジュール22は、履物100の外側とすることができ、ポート14は、モジュール22との通信のための無線送信機インターフェースを備えうる。この例の電子モジュール22はさらに、処理システム202(たとえば、一つ以上のマイクロプロセッサ)、メモリシステム204、および電源206(たとえば、電池またはその他の電源)を含む。電源206は、センサー16および/またはセンサーシステム12のその他の構成要素に電力を供給しうる。靴100は追加的にまたは代替的に、必要に応じて、電池、圧電、太陽光電源、またはその他など、センサー16を動作させる別個の電源を含みうる。
一つ以上のセンサーへの接続は、TX-RX素子106により達成でき、また非常に多様な異なるタイプのパラメータに関するデータまたは情報を感知または提供するための追加的なセンサー(非表示)が提供されうる。こうしたデータまたは情報の例は、履物100の物品またはユーザーの使用に関連した物理的または生理学的データを含むが、これには、歩数計型の速度および/または距離の情報、その他の速度および/または距離のデータセンサー情報、温度、高度、気圧、湿度、GPSデータ、加速度計出力またはデータ、心拍数、脈拍数、血圧、体温、EKGデータ、EEGデータ、角度方向および角度方向の変化に関するデータ(ジャイロスコープベースのセンサーなど)などがあり、またこのデータは、例えば、送信/受信システム106によってどこかの遠隔の場所またはシステムに送信するために、メモリ204内に保管したり、および/または利用できるようにしうる。追加的なセンサーが存在する場合には、加速度計(たとえば、歩数計タイプの速度および/または距離の情報用など、ステップ時の方向の変化を感知するため、ジャンプの高さを感知するためなど)をも含みうる。
追加的な例として、履物の物品に対して自動衝撃減衰制御を提供するために、上述した様々なタイプの電子モジュール、システム、および方法を使用しうる。こうしたシステムおよび方法は、例えば、履物の物品の衝撃減衰特性を能動的および/または動的に制御するのためのシステムおよび方法を描写した、米国特許第6,430,843号、米国出願公開第2003/0009913号、および米国出願公開第2004/0177531号に記載のあるものと同様に動作しうる(米国特許番号第6,430,843号、米国出願公開第2003/0009913号、および米国特許出願公開第2004/0177531号は、それぞれ全体を参照し本書に組込むおよび本明細書の一部とする)。速度および/または距離タイプの情報を提供するために使用するとき、米国特許番号第5,724,265号、第5,955,667号、第6,018,705号、第6,052,654号、第6,876,947号、および第6,882,955号に記載のあるタイプの感知装置、アルゴリズム、および/またはシステムを使用しうる。これらの各特許は、参照によりその全体を本書に組込む。
図6の実施形態において、電子モジュール22は、起動システム(非表示)を含みうる。起動システムまたはその部分は、電子モジュール22のその他の部分と共に、またはそれとは別個に、モジュール22と、または履物100の物品(またはその他の装置)と連動されうる。起動システムを、電子モジュール22および/または電子モジュール22の少なくとも一部の機能(たとえば、データ送信/受信機能など)を選択的に起動するために使用しうる。非常に多様な異なる起動システムを、本発明から逸脱することなく使用しうる。一例において、センサーシステム12は、連続的または交互のつま先/かかとタップ、または許容限界力を一つ以上のセンサー16に及ぼすなど、特定のパターンでセンサー16を起動することにより起動および/または解除しうる。別の例において、センサーシステム12は、モジュール22上に、靴100上に、またはセンサーシステム12と接続する外部装置上にある、並びにその他の位置に位置しうる、ボタンまたはスイッチにより起動しうる。これらの実施形態のいずれでも、センサーシステム12は、設定された無活動時間の後に、システム12を解除できる「スリープ」モードを含みうる。一つの実施形態において、意図的でない起動の場合に備えて、起動後の短時間内にその後の活動がなかった場合には、センサーシステム12は、「スリープ」モードに戻りうる。代替的な一つの実施形態において、センサーシステム12は、起動または解除をしない低消費電力装置として動作しうる。
モジュール22はさらに、外部装置110との通信用に構成しうるが、これは、図6に示すように、外部のコンピュータまたはコンピュータシステム、モバイル機器、ゲームシステム、またはその他のタイプの電子装置としうる。図6に示す例示的外部装置110は、プロセッサ302、メモリ304、電源306、ディスプレイ308、ユーザー入力310、およびデータ送信/受信システム108を含む。送信/受信システム108は、モジュール22の送信/受信システム106を介した、任意のタイプの既知の電子的通信による、モジュール22との通信のために構成されているが、これには、上記および本明細書の他の場所に記載した接触式および非接触式の通信方法が含まれる。当然のことながら、モジュール22は、非常に多様な異なるタイプおよび構成の電子装置を含めた、複数の外部装置との通信のために構成でき、またモジュール22が通信する相手の装置は、時間経過に伴い変更できる。さらに、モジュール22の送信/受信システム106は、複数の異なるタイプの電子通信用に構成しうる。さらに当然ながら、本書に記載したとおり外部装置110は、モジュール22と、ポート14と接続する、および/または、情報を外部装置110に渡す一つ以上の中間装置を含めた相互に接続する2つ以上の外部装置により具体化でき、また外部装置110の処理、プログラム/アルゴリズムの実行、およびその他の機能は、外部装置の組合せにより実施しうる。
数多くの異なるタイプのセンサーを本発明によるセンサーシステムに組み込むことができる。図7〜10は、複数の力感知レジスタ(FSR)センサー216を組み込んだセンサー組立品213を含むセンサーシステム212が含まれる靴100のためのソール構造130の一つの実施形態の例を図示する。センサーシステム212は、上述のセンサーシステム12と類似したものであり、また、電子モジュール22と接続するポート14およびFSRセンサー216をポート14に接続する複数のリード線218も含む。モジュール22は、靴100のソール構造130にあるウェルまたは空洞135のハウジング24内に含まれ、ポート14は、ウェル135内でのモジュール22への接続を可能にするためにウェル135に接続される。ポート14およびモジュール22は、接続および通信のための補完的なインターフェース220、223を含む。センサーシステム212のセンサー216およびセンサーリード線218は、ソール構造130とかみ合うように適合されているインサート237上に位置する。図7〜10に示す実施形態において、インサート237は、ミッドソール131の上部の、ソール構造130の足接触部材133とミッドソール131の間に位置し、またハウジング24は、ミッドソール131内にあるウェル135内に位置し、足接触部材133により覆われている。組立時に、インサート237は 、靴100の製造時に、アッパー120をミッドソール131および表底132に接続した後で、ミッドソール部材131の上方(およびstrobelが存在する場合にその上方)に挿入され、その後、足接触部材133をセンサーシステム212上に挿入できるが、その他の組立方法も使用できる。その他の実施形態において、センサーシステム212は、インサート237、センサー216、および/またはポート14を異なる場所に配置するなど、異なって構成または配置ができる。例えば、図5に示すように、ウェル135、ハウジング24および/またはポート14は、完全にまたは部分的に足接触部材133内に配置することができ、あるいは、センサーシステム212および/またはインサート237を、足接触部材133の上部に配置できる。米国特許出願公開第2010/0063778号および第2010/0063779号(どちらも2009年6月12日提出)に図示および記載のある任意のタイプおよび構成のセンサー、ポート、インサートなど、任意の構成のセンサーシステムを使用することができるが、これらの出願書を参照することでその全体を本明細書に組込み、本明細書の一部とする。当然ながら、図3〜5に示すセンサーシステム12は、米国特許出願公開第2010/0063778号および第2010/0063779号に図示および記載のある任意の構成を含めて、図7〜10のセンサーシステム212と類似した構成、または本書に記載したその他任意の構成を持つことができる。
図7〜10のセンサーシステム212は、4つのセンサー216を含み、第一のセンサー216が第一の趾骨(親指)エリアに位置し、第二のセンサー216が第一の中足骨頭エリアに位置し、第三のセンサー216が第五の中足骨頭エリアに位置し、第四のセンサー216が踵エリアに位置する。センサー216はそれぞれ、センサー216をポート14に接続するセンサーリード線218を持つ。さらに、電源リード線218Aは、ポート14から延び、4つの全てのセンサー216に接続されている。電源リード線218Aは、様々な実施形態において並列、直列、またはその他の構成で接続でき、また各センサー216は、別の実施形態では個別の電源リード線を持ちうる。全てのリード線218、218Aは、ポート14に接続されたモジュール22への接続およびデータ転送のためにポート14に接続される。当然のことながら、ポート14は、本書に記載した任意の構成を持ちうる。この実施形態において、リード線218、218Aは、5ピン式接続用に適切に配置されている。
図7〜9に示すFSRセンサー216は、第一および第二の電極または電気接点240、242と、電極240、242をまとめて電気的に接続するために電極240、242間に配置された力感知抵抗材料244とを含む。力/圧力が力感知材料244にかかると、力感知材料244の比抵抗および/または導電率が変化し、これが電極240、242間の電位および/または電流を変化させる。抵抗の変化は、センサー216にかかる力を検出するセンサーシステム212により検出できる。力感応抵抗材料244は、様々な方法で圧力下でその抵抗を変化させうる。例えば、力感応材料244は、下記にさらに詳しく説明する量子トンネリング複合体に似た、材料が圧縮されたときに減少する内部抵抗を持ちうる。この材料をさらに圧縮するとさらに抵抗を減少することができ、定量的測定や、バイナリー(オン/オフ)測定が可能となる。一部の状況において、このタイプの力感応抵抗挙動は、「体積ベースの抵抗」として描写されることがあり、またこの挙動を示す材料は、「スマート材料」と呼ばれることがある。別の例として、材料244は表面と表面の接触度合いを変化させることで抵抗を変化しうる。これは、圧縮されていない状態で表面抵抗を増加させるマイクロプロジェクションを表面に対して使用することにより(ここでマイクロプロジェクションが圧縮されると表面抵抗は減少する)、または別の電極との表面と表面の接触を増大させるように変形できる柔軟性のある電極を使用することによってなど、いくつかの方法で達成できる。この表面抵抗は、材料244と電極240、242との間の抵抗、および/または複数層材料244の導電層(例えば、炭素/グラファイト)と力感応層(例えば、半導体)との間の表面抵抗としうる。圧縮が大きいほど、表面と表面の接触が大きくなり、その結果、抵抗が低くなり、定量的測定が可能となる。一部の状況では、このタイプの力感知抵抗挙動は、「接触ベース抵抗」として説明されることがある。本明細書で定義するとおり、力感応抵抗材料244は、ドープまたは非ドープの半導体材料とするか、またはそれを含みうることが理解される。
FSRセンサー216の電極240、242は、金属、炭素/グラファイト繊維または複合体、その他の導電性複合体、導電性ポリマーまたは導電性材料を含むポリマー、導電性セラミックス、ドープ半導体、またはその他任意の導電性材料を含む、任意の導電性材料で形成できる。リード線218は、溶接、ハンダ付け、ろう付け、接着による接合、留め具、またはその他任意の統合型または非統合型の接合方法を含む、適切な任意の方法により、電極240、242に接続できる。別の方法として、電極240、242および関連するリード線218 は、同じ材料の単一ピースで形成しうる。後述のとおり、一つの実施形態において力感知抵抗材料244は炭素(カーボンブラックなど)としうるが、その他のタイプのセンサーでは、本明細書に記載した量子トンネル効果型コンポジット、カスタム導電性フォーム、力伝達ゴム、およびその他の力感知抵抗材料など、異なるタイプ力感知抵抗材料244を利用しうる。
図7〜9に示す実施形態の例において、FSRセンサー216の電極240、242は、連動するか、または互いにかみ合う複数のフィンガー246を持ち、力感知抵抗材料244は、電極240、242を相互に電気的に接続するためにフィンガー246間に配置されている。図8に示す実施形態において、各リード線218は、モジュール22からそれぞれのリード線218が接続されているセンサー216に独立的に電力を供給する。当然のことながら、センサーリード線218は、各電極240、242からポート14に延びる別個のリード線を含みことができ、また、モジュール22は、別個の電源リード線218Aを通すことによるなど、こうした別個のリード線を通して電極240、242に電力を供給しうる。
センサーシステム212での使用に適した力感知レジスタは、Sensitronics LLCなどの供給元から市販されている。使用に適切でありうる力感知レジスタの例は、米国特許番号第4,314,227号および第6,531,951号に表示および記載されており、この全体を参照により本書に組込み、本明細書の一部とする。
図7〜10に示すセンサーシステム212の実施形態において、各センサー216は、金属層(非表示)上に接触面を形成する導電性金属層および炭素層(カーボンブラックなど)により構成された2つの接点240、242を含む。センサー216はまた、炭素(カーボンブラックなど)の層またはパドルで構成された力感知抵抗材料244を含み、これは電極240、242の炭素接触面と接触している。炭素同士の接触によって、圧力下でより大きな導電率の変化を生成することができ、センサー216の有効性が増大する。リード線218、218Aは、この実施形態において、接点240、242の金属層の材料と同一としうる導電性金属材料により構成される。一つの実施形態において、リード線218、218Aおよび接点240、242の金属層は、銀で構成される。
図9に示すように、この実施形態の例において、センサーシステム212は、上述のとおり、足接触部材133とミッドソール部材131の間など、組み合わせて履物の物品に挿入するためのインサート部材237を形成するための、2つの柔軟性のある層241および245で構成される。層241、245は、柔軟性のあるポリマー材料など、柔軟性のある任意の材料で形成できる。一つの実施形態において、層241、245は、厚み0.05〜0.2mmの成形しやすい薄いマイラ(Mylar)材料で形成される。インサート237は、まず第一の層241上に、印刷などにより、リード線218、218Aおよびセンサー216の電極240、242のトレースパターンで導電性金属材料を配置し、図7〜9に示す構成を形成することによって構成される。次に、追加的な炭素接触層が、センサー216の電極240、242をトレースしながら第一の層241上に配置され、炭素力感知抵抗材料244が、これも図9に示すように、第二の層245上にパドルとして配置される。全ての材料が配置された後、電極240、242が、力感知抵抗材料244のパドルと整列して、履物100の物品に挿入するためのインサート部材237を形成するように、層241、245は、図9に示すように重ね合わせ法で配置される。当然のことながら、導電性金属材料および炭素材料244は、互いに向かい合った層266、268の面上に配置される(例えば、最下層266、268の上側表面と、最上層266、268の下側表面)。一つの実施形態において、この方法で構成されたセンサーシステム212は、10〜750 kPaの範囲の圧力を検出できる。さらに、センサーシステム212は、この範囲の少なくとも一部全体にわたっての圧力を高い感度で検出できる能力を持ちうる。インサート部材237は、グラフィック層(非表示)など、一つ以上の追加的な層をさらに含みうる。
図11〜85は、図1〜10に示すセンサーシステム12、212、またはその他の実施形態のセンサーシステムと併用できるポート14、並びに、こうしたポート14に関連して使用できるモジュール22の様々な実施形態を図示する。これらの実施形態の一部は、ポート14、モジュール22、およびその他の構成要素のための保持機構およびその他の特定の構造を含みうる。こうした実施形態のどれも、その他の実施形態に関連して本明細書に記載した構造および特徴、ならびに本明細書には記載していない構造および特徴を含む、代替的または追加的な保持機構またはその他の構造を提供するよう適合しうる。図11〜18Aは、本明細書に記載した態様および特徴によるセンサーシステム312と接続して使用できるポート314の一つの実施形態を図示する。図11〜18Aは、上記のセンサーシステム212と同様に構成されたセンサーシステム312の一部としてのポート314を図示するもので、4つのセンサー316が、第一の趾骨(親指)エリア、第一の中足骨頭エリア、第五の中足骨頭エリア、および踵エリアに配置されている。センサー316は、上述したとおりFSRセンサーまたは異なるタイプのセンサーとすることができ、また一つの実施形態において、センサーシステム312は、二つ以上の異なるタイプのセンサーを利用しうる。センサー316およびリード線318(電源リード線318Aを含む)は、履物の物品のソール構造130のミッドソール部材131にかみ合うように配置されたインサート337上に、上述および図7〜10に示すセンサーシステム212と同様に配置されている。さらに、ポート314は、電子モジュール322への電気的接続のためのインターフェース320を含み、センサーリード線318、318Aはすべてインターフェース320で終端となる。ポート314は、ソール構造130にあるウェル135内に少なくとも部分的に受け入れられ、またこの実施形態において、ウェル135は完全にミッドソール部材131内に位置する。
上述の電子モジュール322の一つの実施形態が、図11〜18Aに示されている。モジュール322の形状は、図14〜17で見たとおり、前方の端でほぼ矩形で、丸みを帯びた後方端を持つ。図12〜18で見たとおり、モジュール322はまた、丸みのある後端の周辺に位置し、モジュール322の本体から外方向に延びる、リップまたはフランジ351を持つ。モジュール322は、一つ以上の電気接点353を持ち、ポート314のインターフェース320との電気的接続を形成するように適合されているインターフェース323をその前方端に持つ。この実施形態における接点353は、電気接点バネ353の形態であり、接触面354が、モジュール322からわずかに外方向に延びている。モジュール322は、図6および図86でなど、データの収集、処理、および/または転送のために必要な任意のハードウェアおよびソフトウェアを含め、本明細書に記載した任意の追加的な特徴を含みうる。
図11〜18Aに図示した実施形態において、ポート314は、ソール構造130のウェル135内に受け入れられるように適合されたハウジング324と、ハウジング324にかみ合うインターフェース320を含む。図11に示すように、この実施形態におけるハウジング324は、センサーシステム312のインサート337とかみ合い、インサート337を通してアクセスできるインサート337にある開口部347内に位置する。その他の実施形態において、ハウジング324は、ハウジング324にアクセスするためにインサート337を持ち上げる必要があるように、インサート337の下側に配置するなど、インサート337に関して異なって構成しうる、ハウジング324は、複数の側壁339および下部壁343により画定され、その内部にモジュール322を受け入れるように適合されたチャンバ348を持つ。この実施形態において、チャンバ348は、実質的に矩形であり、4つの側壁339により画定され、1つの側壁339がモジュール322の後端と類似して湾曲しているが、後述の一部の実施形態など、その他の実施形態においては、チャンバ348は異なる形状を持ちうる。ウェル135は、ハウジング324をその内部に適合させるために、ハウジング324と相補的な寸法とすることができ、またさらに、ハウジング324および/またはその他の構成要素をウェル135内に固定するための結合材料(たとえば 弾力性のある材料)またはその他の接続を含みうる。当然のことながら、ハウジング324を利用しない場合、ウェル135は、同一の方法でモジュール322を保持する寸法としうる。他の実施形態に関連して、本明細書に記載した他のハウジング、ウェル、およびモジュールについても同じことが言え、そのどれにも、こうした相補的寸法の構造を含みうる。
ハウジング324はまた、モジュール322をチャンバ348内に保持するための保持構造を含む。この実施形態において、保持機構は、モジュール322とかみ合うように適合され、下方向の保持力をモジュール322に及ぼす保持部材349を含む。保持部材349は、少なくとも一つの弾力性のある保持タブ349を含む。図11〜18Aに示す実施形態において、ハウジング324は、チャンバ348の丸みのある側壁339上の、インターフェース320からみてチャンバ348の反対側の端に位置する一つの保持タブ349を含む。図12〜13に示すように、モジュール322は、まず、モジュール322の正面をモジュールインターフェース323がポートインターフェース320に近接するような位置に配置した後、モジュール322の裏を下方向に押すことにより、チャンバ348に挿入することができる。保持タブ349は弾力性があり、またモジュール322の誘導を促進し、モジュール322が通過し、そうすることでタブ349がモジュール322のノッチ350に受け入れられ、モジュール322をチャンバ348内に保持できるようにする、傾斜表面349Aを持つ。さらに、タブ349とモジュール322との間のかみ合いは、モジュール322に対して前方向の力を及ぼし、モジュール322のインターフェース323を押して、ポート314インターフェース320と接触させる。
この実施形態において、ハウジング324は、ハウジング324の丸みのある側壁339内に位置する丸みのあるプラットホーム352Aにより形成される凹部352を持つ。モジュール322が、チャンバ348内に受け入れられると、モジュール322のリップ351が、少なくとも部分的に凹部352内に受け入れられ、また凹部352は、ユーザーがアクセスするための、モジュール322のリップ351に対する隙間を提供する。モジュール322を取り外すには、ユーザーは、リップ351を使い、タブ349をモジュール322内のノッチ350と分離して、モジュール322がチャンバ348から解除されるのに十分な力を及ぼすことにより、チャンバ348からモジュール322を引き出すか、またはこじ開けることができる。
インターフェース320は、ハウジング324とかみ合い、モジュール322がチャンバ348内に受け入れられるときの、モジュールインターフェース323への電気的接続のために適合されている。インターフェース320は、チャンバ348に露出した接触面357を持つ一つ以上の電気接点356を含み、モジュールインターフェース323の電気接点353の接触面354をかみ合わせることで、電気的接続を形成するよう適合されている。図11〜18Aに図示した実施形態において、以下に記載のように、インターフェース320の接点356は、センサーリード線318にかみ合う支持構造363により所定位置に保持され、かつ接触パッド356をチャンバ348の正面端で、モジュール322の接点353とかみ合う所定の位置に保持する、接触パッド356の形態である。モジュール322の接触バネ353は、柔軟性があり、ポートインターフェース320の接触パッド356とかみ合うとき、内方向にわずかに曲がることができる。さらに、接触バネ353は、モジュール322の接点353とポート314の接点356との、より確実なかみ合いを提供するために、モジュール356とのかみ合いにより曲げられたときに、外方向に偏る。図12〜13は、接触バネ353の曲がりを図示する。
この実施形態において、支持構造363は、モジュール322によるかみ合いのために、接触面357が少なくとも部分的にチャンバ348に露出されるように、接点356を保持する。支持構造363は、接点356を適切に位置づけるために、ハウジング324とかみ合う。図12、13、および18Aに示すように、支持構造363は、保持タブ349と反対側のハウジング324の正面端で、側壁339に接続される。さらに、ハウジング324は、支持構造363をハウジング324に接続し、支持構造363をチャンバ内に取り付けるために、支持構造363の取付部分363Aをその内部に受け入れるように構成されている正面の側壁339に沿ってスロット361を持つ。図18Aに示す実施形態において、支持構造363の取付部分363Aは、スロット361内に受け入れられる複数の脚363Aを備える。インターフェース320の接点356はそれぞれ、センサー316とモジュール322の間の通信のため電気的接続を形成するために、センサーシステム312のセンサーリード線318、318Aの一つに接続される。図18Aに示すように、センサーリード線318、318Aは、インターフェース320の近くで、マイラ(Mylar)またはその他の材料の帯または細片362で一緒に結合され、インターフェース320の接点356と接続するよう適合された支持構造363に接続される。支持構造363は、センサーリード線318、318Aの端部周辺に圧着して電気接続を形成する、圧着部分363Bを持つ。圧着部分363Bは、帯362を通過して延びうる。支持構造363は、図12〜13に示すように、接触パッド356ともかみ合う。その他の実施形態において、センサーリード線318、318Aは、その他の実施形態に関連して後述の構成にあるものなど、別の方法でインターフェース320に接続しうる。
図19〜21は、履物の物品のミッドソール部材131内にあるウェル135内に図示されている、ポート414の別の実施形態を図示する。この実施形態の多くの特徴は、上述した図11〜18Aに示すポート314の特徴と同様であるか、またはそれに匹敵し、こうした特徴は、図11〜18Aの実施形態で使用した「3xx」ではなく、「4xx」で表現される参照番号で、類似した参照番号を使用して言及する。したがって、図11〜18Aのポート314に関連して既に上述のポート414についてのある一定の特徴は、それほど詳しくは記載しなかったり、または全く記載しなかったりすることもある。さらに、ポート414は、上述の任意のセンサーシステム12、212、312に関連して使用しうる。
この実施形態において、ポート414は、ミッドソール131内のウェル135に延びるブーツまたはスリーブ471内に位置する、電気接点(非表示)を有するインターフェース420を持つ。この実施形態では、ポート414にはハウジングは含まれておらず、ウェル135は、モジュール422を受け入れるためのチャンバとして機能するが、その他の実施形態においては、ポート414は、ハウジングと共に提供されうる。モジュール422は、一般的にウェル135と同一の、またはそうでなければそれと相補的な寸法の形状を持つ。モジュール422は、その上に位置するインターフェース423を有するプラグ471Aを持ち、これは、電気接触パッド453を含む。プラグ471Aは、図48〜49に示すように、ブーツ471内に受け入れられるように適合され、ブーツ471はモジュール422との接続を促進するためにウェル135内で旋回可能またはその他の方法で移動可能である。プラグ471Aがブーツ471内に受け入れられるとき、モジュール422のインターフェース423は、ポート414のインターフェース420とかみ合い電気接続を形成する。その後、モジュール422およびブーツ471は、モジュール422がウェル135内にぴったりと適合するように下方向に旋回できる。モジュール422の取り外しは、こうした動作を逆にすることで達成できる。当然のことながら、ポート414のインターフェース420は、上述のとおり、センサーシステム12、212、312に接続しうる。さらに、ブーツ471は、ぴったりとした水密のシールを形成するために、プラグ471Aがブーツ471に挿入されるとき圧縮する弾力性のある材料で部分的または全体的に作成しうる。当然のことながら、この実施形態において、こうしたシールは、密着(snug)または水密のどちらか、または密着と水密の両方としうる。本明細書で滑りばめおよび/または水密として記載したその他の実施形態についても同じことがいえる。さらに、モジュール422およびウェル135のどちらかまたは両方は、 モジュール422をウェル135内にぴったりと保持するために、それぞれのかみ合い表面に、弾力性のある材料を含みうる。
図22〜24は、履物の物品のミッドソール部材131内にあるウェル135内に示された、ポート514の別の実施形態を図示する。この実施形態の多くの特徴は、上述した図11〜18Aに示すポート314の特徴と同様であるか、またはそれに匹敵し、こうした特徴は、図11〜18Aの実施形態で使用した「3xx」ではなく、「5xx」で表現される参照番号で、類似した参照番号を使用して言及する。したがって、図11〜18Aのポート314に関連して既に上述のポート514についてのある一定の特徴は、それほど詳しくは記載しなかったり、または全く記載しなかったりすることもある。さらに、ポート514は、上述の任意のセンサーシステム12、212、312に関連して使用しうる。
この実施形態において、ポート514は、プラグ569上に位置する電気接点556を有するインターフェース520を持つ。一つの実施形態において、プラグ569は、堅いコーティングで処理し、ミッドソール131内のウェル135上に延びるマイラ(Mylar)細片の形態としうる。この実施形態では、ポート514にはハウジングは含まれておらず、ウェル135は、モジュール522を受け入れるためのチャンバとして機能するが、その他の実施形態においては、ポート514は、ハウジングと共に提供されうる。モジュール522は、ウェル135の形状と相補的な形状を持つ。モジュール522は、その端部にある開口部569A内にインターフェース523を持ち、これは、フォーム接続ストリップ(たとえば、ゼブラ(Zebra)細片)(非表示)の形態の電気接点を含む。開口部569Aは、着脱可能なかたちでプラグ569を受け入れるような寸法である。モジュール522が、ウェル135内に挿入されると、図53に示すように、プラグ569は、モジュール522上の開口部569A内に受け入れられ、またモジュール522のインターフェース523は、ポート514のインターフェース520にかみ合い、電気接続を形成する。プラグ569が開口部569A内に受け入れられるように、モジュール522を前方にスライドすることにより、モジュール522が挿入できるよう、ウェル135は大きめの寸法である。ウェル135、モジュール522、またはその他の構成要素は、接続を誘導する「引き込み」幾何学形状を含みうるが、これには、相補的な溝および凸部、および/または開口部569Aのフレアなどの拡径を含めることができる。さらに、モジュール522が大きめのウェル135内でスライドする場合、プラグ569および開口部569Aは、それぞれ適切な電気的接続を保持するための寸法としうる。ウェル135は、取り外し可能な挿入を容易にするために、わずかに緩くして提供でき、あるいは、上記に一般的に述べたとおり、保持を向上させるために一つ以上の寸法でモジュール522よりも小さくしうる。当然のことながら、ポート514のインターフェース520は、上述のとおり、センサーシステム12、212、312に接続しうる。さらに、開口部569Aは、ぴったりとした水密シールを形成するために、プラグ569が開口部569Aに挿入されると圧縮する弾力性のある材料を含む。さらに、モジュール522は、ユーザーの指による操作を促進するために、その上部表面上に戻り止め572を持つ。
図25〜27は、履物の物品のミッドソール部材131内にあるウェル135内に示された、ポート614の別の実施形態を図示する。この実施形態の多くの特徴は、上述した図11〜18Aに示すポート314の特徴と同様であるか、またはそれに匹敵し、こうした特徴は、図11〜18Aの実施形態で使用した「3xx」ではなく、「6xx」で表現される参照番号で、類似した参照番号を使用して言及する。したがって、図11〜18Aのポート314に関連して既に上述のポート614についてのある一定の特徴は、それほど詳しくは記載しなかったり、または全く記載しなかったりすることもある。さらに、ポート614は、上述の任意のセンサーシステム12、212、312に関連して使用しうる。
この実施形態において、ポート614は、ミッドソール131内のウェル135に延びるブーツまたはスリーブ671内に位置する、電気接点(非表示)を有するインターフェース620を持つ。この実施形態では、ポート614にはハウジングは含まれておらず、ウェル135は、モジュール622を受け入れるためのチャンバとして機能するが、その他の実施形態においては、ポート614は、ハウジングと共に提供されうる。モジュール622は、ウェル135の形状と相補的な形状を持つ。モジュール622は、その上に位置するインターフェース623を有するプラグ671Aを持ち、これは、電気接触パッド653を含む。プラグ671Aは、ウェル135の一方の端にしっかりと固定されたブーツ671内に受け入れられるように適合されている。プラグ671Aがブーツ671内に受け入れられるとき、モジュール622のインターフェース623は、ポート614のインターフェース620とかみ合い電気接続を形成する。ウェル135は、図26に示すように、プラグ671Aをブーツ671内にスライドさせることにより、ウェル135内にモジュール622を挿入できるよう、縦方向に大きめの寸法である。従って、大きめのウェル135により、縦方向への取り外し可能な挿入およびスライドが可能である。横方向の寸法において、ウェル135は、モジュール622の保持を向上させるために小さめの寸法としうる。当然のことながら、ポート614のインターフェース620は、上述のとおり、センサーシステム12、212、312に接続しうる。さらに、ブーツ671は、ぴったりとした水密のシールを形成するために、プラグ671Aがブーツ671に挿入されるとき圧縮する弾力性のある材料で部分的または全体的に作成しうる。ブーツ671は、ユーザーに触覚的なフィードバックを提供する(たとえば、完全な挿入など)ため、および/または保持構造として、「スナップ」機能を可能にするために十分な堅さのプラスチックを、追加的または代替的に含みうる。さらに、モジュール422およびウェル135のどちらかまたは両方は、モジュール422をウェル135内にぴったりと保持するために、それぞれのかみ合い表面に、弾力性のある材料を含みうる。
図28〜29は、履物の物品のミッドソール部材131内にあるウェル135内に受け入れられた状態で図示されている、ポート714の別の実施形態を図示する。この実施形態の多くの特徴は、上述した図11〜18Aに示すポート314の特徴と同様であるか、またはそれに匹敵し、こうした特徴は、図11〜18Aの実施形態で使用した「3xx」ではなく、「7xx」で表現される参照番号で、類似した参照番号を使用して言及する。したがって、図11〜18Aのポート314に関連して既に上述のポート714についてのある一定の特徴は、それほど詳しくは記載しなかったり、または全く記載しなかったりすることもある。さらに、ポート714は、上述の任意のセンサーシステム12、212、312に関連して使用しうる。
この実施形態において、ポート714は、ハウジング724の下部壁743に電気接触パッド756を有するインターフェース720を持つ。ハウジング724は、複数の側壁739と下部壁743により画定されたチャンバ748を持つ。実施形態の例において、ハウジング724は、一方の端で、正方形または長方形の形状を持ち、反対側の端で丸みのある形状を持つ。ハウジング724は、剛性、半剛性であるか、またはその構成要素に選択した剛性を持ちうる。モジュール722およびチャンバ748は、相補的にかみ合う形状を持つ。実施形態の例において、相補的にかみ合う形状は、モジュール722がチャンバ748に挿入されるとき、摩擦ばめを提供または促進する。一つ以上の実施形態において、モジュール722およびハウジング724のそれぞれの剛性およびその他の物理特性は、摩擦ばめを提供または促進するように提供されている。モジュール722は、その下部表面にインターフェース723を持ち、これは、接触パッド753を含むが、代替的に接触バネまたは別のタイプの電気接点を含みうる。モジュール722がハウジング内に挿入されるとき、モジュールのインターフェースは、ポート714のインターフェース720とかみ合い、電気接続を形成する。当然のことながら、ポート714のインターフェース720は、上述のとおり、センサーシステム12、212、312に接続しうる。さらに、モジュール722は、その一つ以上の端部の周囲に、モジュール722がハウジング724内に挿入されると圧縮する、弾力性のある凸部またはその他の構造765を持ちうる。実施形態の例において、弾力性のある構造は、モジュールのそれぞれの端部の周辺に完全にまたは部分的に配置されうる。これらのまたはその他の実施形態の例(例えば、構造765を持つモジュール722と共に、またはそれなしで)において、ハウジング724は、その壁のうちの一つ以上に、例えば、チャンバ748の周辺に完全にまたは部分的に、または様々な組合せで配置された一つ以上の弾力性のある凸部または構造765持ちうる。実施形態の例において、ハウジング724およびモジュール722は、それぞれ一つ以上の弾力性のある凸部またはその他の構造を持ちうる。これらの実施形態の例のいくつかにおいて、例えば、(i)互いに分離される(たとえば、ハウジング構造765は、チャンバ748の下部に隣接した壁上に配置できる一方、モジュール構造765は、モジュールがチャンバに挿入されるときにチャンバの上部リムに隣接するように、その上部表面に隣接して配置しうる)ように、および/または(ii)モジュール722がチャンバ748に挿入されるときに互いに結合するように、構造765は相補的な形状および/または配置をしうる。当然のことながら、こうした弾力性のある凸部または構造765の任意の一つ以上が、モジュール722とハウジング724の壁739の間の摩擦ばめを向上させるために、および/またはぴったりとした水密シールを形成するために提供されうる。さらに、実施形態の例において、ハウジング724は、指の爪またはねじ回しまたはその他のツールなどで、モジュール722を取り外すためのアクセスを容易にするよう、側壁739の一つにノッチ765Aを持ちうる。こうした任意の実施形態において、一つ以上の弾力性のある構造765は、ノッチ765Aとチャンバ748の間にシールを提供するように配置しうる。
図30〜31は、履物の物品のミッドソール部材131内にあるウェル135内に受け入れられているところを図示した、ポート814の別の実施形態を図示する。この実施形態の多くの特徴は、上述した図11〜18Aに示すポート314の特徴と同様であるか、またはそれに匹敵し、こうした特徴は、図11〜18Aの実施形態で使用した「3xx」ではなく、「8xx」で表現される参照番号で、類似した参照番号を使用して言及する。したがって、図11〜18Aのポート314に関連して既に上述のポート814についてのある一定の特徴は、それほど詳しくは記載しなかったり、または全く記載しなかったりすることもある。さらに、ポート814は、上述の任意のセンサーシステム12、212、312に関連して使用しうる。
この実施形態において、ポート814は、ハウジング824の下部壁843から上方向に延びるポスト866上に電気接触パッド856を有するインターフェース820を持つ。ハウジング824は、一つの実施形態において、半剛性の構造を持つことができ、また複数の側壁839および下部壁843により画定され、一方の端で正方形または長方形を、および反対側の端で丸みのある形状を持つチャンバ848を持つ。チャンバ848は、その他の実施形態において、異なる形状を持ちうる。モジュール822は、チャンバ848と同じ形状を持つ。モジュール822は、その下部表面にインターフェース823を持ち、これは接触パッド、接触バネまたは別のタイプの電気接点を含みうる。モジュール822はまた下部表面の凹部866Aを含み、インターフェース823の接点853は凹部866A内に位置する。モジュール822がハウジング内に挿入されると、ハウジング824のポスト866はモジュール822上の凹部866A内に受け入れられ、またモジュール822のインターフェース823は、ポート814のインターフェース820にかみ合い、電気接続を形成する。当然のことながら、ポート814のインターフェース820は、上述のとおり、センサーシステム12、212、312に接続しうる。さらに、ハウジング824は、ポスト866の端部周辺に弾力性のあるガスケット865またはその他の弾力性のある構造を持ち、これはモジュール822の凹部との摩擦ばめを向上するため、およびぴったりとした水密シールを形成するために、モジュール822がハウジング824内に挿入される時に圧縮される。モジュール822は、同じ機能を実行するために、ハウジング824の弾力性のあるガスケット865に加えて、またはその代わりに、弾力性のあるシールを持ちうる。さらに、ハウジング824は、指の爪またはねじ回しまたはその他のツールなどで、モジュール822を取り外すためのアクセスを容易にするよう、側壁839の一つにノッチ865Aを持つ。こうした任意の実施形態において、ノッチ865Aとチャンバ848の間のシールを提供するために、一つ以上の弾力性のある構造を配置しうる。
図32〜34は、履物の物品のミッドソール部材131内にあるウェル135内に受け入れられているところを図示した、ポート914の別の実施形態を図示する。この実施形態の多くの特徴は、上述した図11〜18Aに示すポート314の特徴と同様であるか、またはそれに匹敵し、こうした特徴は、図11〜18Aの実施形態で使用した「3xx」ではなく、「9xx」で表現される参照番号で、類似した参照番号を使用して言及する。したがって、図11〜18Aのポート314に関連して既に上述のポート914についてのある一定の特徴は、それほど詳しくは記載しなかったり、または全く記載しなかったりすることもある。さらに、ポート914は、上述の任意のセンサーシステム12、212、312に関連して使用しうる。
この実施形態において、ポート914は、円形の形状を持ち、ハウジング924の下部壁943から同心円状に配置された電気接触パッド956を有するインターフェース920を持つ。ハウジング924は、一つの実施形態で半剛性の構造であり、また壁939、943が、円筒形または実質的に円筒形の幾何学形状のチャンバを形成するよう、円形または実質的に円形の断面を持つ側壁939と、円形または実質的に円形の形状を持つ下部壁943とにより画定されたチャンバ948を持つ。モジュール922も、モジュール922およびチャンバ948が相補的にかみ合う形状を持つように、ディスク状の形状を持つ。モジュール922は、その下部表面にインターフェース923を持ち、これは環状の接触パッド953を含みうるが、接触バネ、異なるタイプの接触パッド、または別のタイプの電気接点も含みうる。ポート914のインターフェース920は、同様の接触構造を持ちうる。モジュール922は、その反対側に突起967も含み、ハウジングは、ハウジング924の上部から下方向に延びた側壁939内に細長く、傾斜のある溝968を持つ。モジュール922が、ハウジング内に挿入されると、図33に示すように、モジュール922の突起967は溝968内に受け入れられ、またその後、モジュール922は、突起967が溝968内を移動して、モジュール922をハウジング924内にロックするように回転する。ロッキングは、例えば、4分の1回転など、予め定めた回転で発生しうる。さらに、突起967と溝968の間の接続は、突起967がバイアス部材によって促されて溝968内に入るようにする、モジュール922とかみ合うためのバイアス部材(非表示)など、追加的な構造により改善されうる。モジュール922は、モジュール922を回転させてモジュール922をハウジング924に挿入したり、そこから取り外したりするために、指、硬貨、またはツールによりかみ合うことができる上部表面にあるスロット969を含む。いったんロックされると、モジュール922のインターフェースは、ポート914のインターフェース920とかみ合い電気接続を形成する。当然のことながら、ポート914のインターフェース920は、上述のとおり、センサーシステム12、212、312に接続しうる。さらに、モジュール922は、その下部表面の端部周辺に弾力性のある凸部、ガスケットまたはその他の構造965を持ち、これはぴったりとした水密シールを形成するために、モジュール922がハウジング924内に挿入される時に圧縮される。ハウジング924は、追加的または代替的にこうした弾力性のある構造を含みうる。
図35〜37は、履物の物品のミッドソール部材131内にあるウェル135内に示された、ポート1014の別の実施形態を図示する。この実施形態の多くの特徴は、上述した図11〜18Aに示すポート314の特徴と同様であるか、またはそれに匹敵し、こうした特徴は、図11〜18Aの実施形態で使用した「3xx」ではなく、「10xx」で表現される参照番号で、類似した参照番号を使用して言及する。したがって、図11〜18Aのポート314に関連して既に上述のポート1014についてのある一定の特徴は、それほど詳しくは記載しなかったり、または全く記載しなかったりすることもある。さらに、ポート1014は、上述の任意のセンサーシステム12、212、312に関連して使用しうる。
この実施形態において、ポート1014は、ミッドソール131内のウェル135上に延びる柔軟性のあるマイラ(Mylar)1062の帯または細片に接続されたプラグ1069上に位置する電気接触パッド1056を有するインターフェース1020を持つ。この実施形態では、ポート1014にはハウジングは含まれておらず、ウェル135は、モジュール1022を受け入れるためのチャンバとして機能するが、その他の実施形態においては、ポート1014は、ハウジングと共に提供されうる。モジュール1022は、ウェル135と同じ形状を持つ。モジュール1022は、その上面上に位置するインターフェース1023を持ち、これは、電気接触パッド1053を含む。モジュール1022はまた、上部表面にある凹部1069Aを含み、またインターフェース1023の接点1053は、凹部1069A内に位置する。モジュール1022が、ウェル135内に挿入されるとき、図36〜37に示すように、プラグ1069はモジュール1022の凹部1069Aに受けられ、またモジュール1022のインターフェース1023は、ポート1014のインターフェース1020とかみ合い、電気接続を形成する。帯1062は、図36に示すように、モジュール1022の挿入を促進するために、プラグ1069が移動できるように柔軟性がある。当然のことながら、ポート1014のインターフェース1020は、上述のとおり、センサーシステム12、212、312に接続しうる。さらに、プラグ1069は、ぴったりとした水密のシールを形成するために、プラグ1069がブーツ凹部1069Aに挿入されるとき圧縮する弾力性のある材料で作成しうる。プラグ1069は、上記に同様に記載したとおり、プラグ1069の取り外しのためのくぼみを含みうる。
図38〜39は、履物の物品のミッドソール部材131内にあるウェル135内にあるように図示されたポート1114の別の実施形態を図示する。この実施形態の多くの特徴は、上述した図11〜18Aに示すポート314の特徴と同様であるか、またはそれに匹敵し、こうした特徴は、図11〜18Aの実施形態で使用した「3xx」ではなく、「11xx」で表現される参照番号で、類似した参照番号を使用して言及する。したがって、図11〜18Aのポート314に関連して既に上述のポート1114についてのある一定の特徴は、それほど詳しくは記載しなかったり、または全く記載しなかったりすることもある。さらに、ポート1114は、上述の任意のセンサーシステム12、212、312に関連して使用しうる。
この実施形態において、ポート1114は、ミッドソール131内のウェル135上に延びる堅いプラグ1169上に位置する電気接触パッド(非表示)を有するインターフェース1120を持つ。
この実施形態では、ポート1114にはハウジングは含まれておらず、ウェル135は、モジュール1122を受け入れるためのチャンバとして機能するが、その他の実施形態においては、ポート1114は、ハウジングと共に提供しうる。モジュール1122は、ウェル135と同じ形状を持つ。モジュール1122は、その上面上に位置するインターフェース1123を持ち、これは、電気接触パッド1153を含む。モジュール1122はまた、上部表面にある凹部1169Aを含み、またインターフェース1123の接点1153は、凹部1169A内に位置する。モジュール1122が、ウェル135内に挿入されるとき、図38〜39に示すように、プラグ1169はモジュール1122の凹部1169Aに受けられ、またモジュール1122のインターフェース1123は、ポート1114のインターフェース1120とかみ合い、電気接続を形成する。モジュール1122は、図38に示すように、堅いプラグ1169の下にスライドして挿入される。当然のことながら、ポート1114のインターフェース1120は、上述のとおり、センサーシステム12、212、312に接続しうる。さらに、プラグ1169は、ぴったりとした水密のシールを形成するために、プラグ1169が凹部1169Aに挿入されるとき圧縮する、弾力性のある部分を持ちうる。さらに、ウェル135は、指の爪またはねじ回しまたはその他のツールなどで、モジュール1122を取り外すためのアクセスを容易にするよう、側壁の一つにノッチ1165Aを持つ。こうした任意の実施形態において、一つ以上の弾力性のある構造は、ノッチ1165Aとウェル135の間にシールを提供するように配置されうる。
図40〜74は、履物の物品100のソール構造130とかみ合うポート1214(以下参照)のいくつかの構成を図示する。これらの実施形態において、ポート1214(以下参照)は、上述のようにハウジングと共には図示されておらず、ミッドソール部材131内のウェル135は、各構成でモジュール1222(以下参照)を受け入れるチャンバとして機能するが、その他の実施形態においては、部分的または全体的にモジュール1222(以下参照)を受け入れるためのチャンバを画定するハウジングまたはライナー、ポケットなどの別の受け入れ構造を使用しうる。従って、当然のことながら、下記に図40〜74に関連して記載するウェル135の任意の特徴は、ウェル135内に位置するハウジングまたは類似した受け入れ構造に等しく起因しうる。さらに、図40〜74に図示し、また後述するそれぞれのポート1214(以下参照)は、電子モジュール1222(下記参照)への接続のための、インターフェース1220(以下参照)を持ち、また当然のことながら、これらの任意の実施形態のインターフェース1220(以下参照)が、上述のとおりセンサーシステム12、212、312に接続されうる。さらに、当然のことながら、表面上に位置するものとして図示および/または描写された、図40〜74の実施形態上の任意の弾力性のあるまたはその他のシール構造は、追加的または代替的に、その表面とかみ合う別の表面上に配置されてシールを形成しうる。
図40は、履物の物品のミッドソール部材131内にあるウェル135内に受け入れられているところを図示した、ポート1214の別の実施形態を図示する。この実施形態の多くの特徴は、上述した図11〜18Aに示すポート314の特徴と同様であるか、またはそれに匹敵し、こうした特徴は、図11〜18Aの実施形態で使用した「3xx」ではなく、「12xx」で表現される参照番号で、類似した参照番号を使用して言及する。したがって、図11〜18Aのポート314に関連して既に上述のポート1214についてのある一定の特徴は、それほど詳しくは記載しなかったり、または全く記載しなかったりすることもある。この実施形態において、ポート1214は、ウェル135の側面にUSB型のインターフェース1220を持ち、またモジュール1222は、その側表面に位置するUSB-プラグインターフェース1223を持つ。モジュール1222はさらに、下部表面に弾力性および柔軟性のあるフランジ付きの突起1269を持ち、コネクター1256は、突起1269を受け入れる開口部1269Aを持つ。USBインターフェース1220、1223がまとめて接続されるとき、突起1269は、接続をさらに確実にするために、開口部1269A内に受け入れられる。
図41〜42は、履物の物品のミッドソール部材131内にあるウェル135内に受け入れられているところを図示した、ポート1314の別の実施形態を図示する。この実施形態の多くの特徴は、上述した図11〜18Aに示すポート314の特徴と同様であるか、またはそれに匹敵し、こうした特徴は、図11〜18Aの実施形態で使用した「3xx」ではなく、「13xx」で表現される参照番号で、類似した参照番号を使用して言及する。したがって、図11〜18Aのポート314に関連して既に上述のポート1314についてのある一定の特徴は、それほど詳しくは記載しなかったり、または全く記載しなかったりすることもある。この実施形態において、モジュール1322は、図38〜39に図示したインターフェースと同様なポートインターフェース1320に接続するよう適合されたインターフェースを上部表面上に持つか、またはモジュール1322がスライドしてインターフェース1320と接触するようになるインターフェース構成を持つ。この実施形態において、モジュール1322は、ウェル135の側面の溝1381Aに適合する反対側にある翼1381を含む。モジュール1322がウェル135にスライドして入ると、翼1381は、溝1381Aとかみ合い、モジュール1322をウェル135内に保持する。
図43〜44は、履物の物品のミッドソール部材131内にあるウェル135内に受け入れられているところを図示した、ポート1414の別の実施形態を図示する。この実施形態の多くの特徴は、上述した図11〜18Aに示すポート314の特徴と同様であるか、またはそれに匹敵し、こうした特徴は、図11〜18Aの実施形態で使用した「3xx」ではなく、「14xx」で表現される参照番号で、類似した参照番号を使用して言及する。したがって、図11〜18Aのポート314に関連して既に上述のポート1414についてのある一定の特徴は、それほど詳しくは記載しなかったり、または全く記載しなかったりすることもある。この実施形態において、モジュール1422は、図38〜39に図示したインターフェースと同様なポートインターフェース1420に接続するよう適合されたインターフェースを上部表面上に持つ。この実施形態において、ポートインターフェース1420は、電気接点1456を含む堅いプラットホーム1469を含み、またモジュール1422は、プラットホーム1469の下側に適合し、インターフェース1420と接続する。図91に示すように、プラットホーム1469は、モジュール1422に対して追加的な圧力および保持力を加えるために、角度をつけたり、または別の方法で下方向に偏らせることができる。
図45〜46Aは、履物の物品のミッドソール部材131内にあるウェル135内に受け入れられているところを図示した、ポート1514の別の実施形態を図示する。この実施形態の多くの特徴は、上述した図11〜18Aに示すポート314の特徴と同様であるか、またはそれに匹敵し、こうした特徴は、図11〜18Aの実施形態で使用した「3xx」ではなく、「15xx」で表現される参照番号で、類似した参照番号を使用して言及する。したがって、図11〜18Aのポート314に関連して既に上述のポート1514についてのある一定の特徴は、それほど詳しくは記載しなかったり、または全く記載しなかったりすることもある。この実施形態において、ポート1514は、上述のセンサーシステム(非表示)を含むインサート部材1537に接続されたインターフェース1520を持つ。インターフェース1520は、上方向に延びる電気接点1556を形成する堅いマイラ(Mylar)コネクターを含む。モジュール1522は、その下部表面上にインターフェース1523を持つ。モジュール1522がウェル135内に挿入されるとき、モジュール1522のインターフェース1523がポート1514の接点1556とかみ合い、それを受け入れて、インターフェース1520との電気接続を形成する。さらに、モジュール1522およびポート1514は、図46Aに示すように、そのインターフェース1520、1523の周辺に弾力性のあるOリング1565を持ち、これは、ぴったりとした水密シールを形成するために、モジュール1522がウェル135内に挿入されるとき圧縮される。別の実施形態において、モジュール1522および/またはポート1514は、モジュール1522をさらに確実にポート1514と接続された状態にするために、磁石またはその他のロック/保持装置を含みうる。
図47〜48は、履物の物品のミッドソール部材131内にあるウェル135内に受け入れられているところを図示した、ポート1614の別の実施形態を図示する。この実施形態の多くの特徴は、上述した図11〜18Aに示すポート314の特徴と同様であるか、またはそれに匹敵し、こうした特徴は、図11〜18Aの実施形態で使用した「3xx」ではなく、「16xx」で表現される参照番号で、類似した参照番号を使用して言及する。したがって、図11〜18Aのポート314に関連して既に上述のポート1614についてのある一定の特徴は、それほど詳しくは記載しなかったり、または全く記載しなかったりすることもある。この実施形態において、ポート1614は、上述のセンサーシステム(非表示)を含むインサート部材1637に接続されたインターフェース1620を持つ。インターフェース1620は、ウェル135の端部から内方向に延びる堅いコネクター1656を含む。モジュール1622は、その上部表面上にインターフェース1623を持つ。モジュール1622がウェル135内に挿入されるとき、図38〜39に図示した構成と類似した方法で、モジュール1622のインターフェース1623が、ポート1614のインターフェース1620とかみ合う。さらに、足接触部材133およびインサート1637は、ポート1614周辺に印刷したスタティックステッカー1665またはその他のスタティックシールを持ち、これが、ポート1614周辺にぴったりとした水密シールを形成するために、部材133、1637にまとめて圧力がかかるとき、互いに接着する。当然のことながら、スタティックシール部材1665は、その他の実施形態において、足接触部材133とミッドソール部材131の間など、ほかの場所にも配置しうる。
図49〜51は、履物の物品のミッドソール部材131内にあるウェル135内に受け入れられているところを図示した、ポート1714の別の実施形態を図示する。この実施形態の多くの特徴は、上述した図11〜18Aに示すポート314の特徴と同様であるか、またはそれに匹敵し、こうした特徴は、図11〜18Aの実施形態で使用した「3xx」ではなく、「17xx」で表現される参照番号で、類似した参照番号を使用して言及する。したがって、図11〜18Aのポート314に関連して既に上述のポート1714についてのある一定の特徴は、それほど詳しくは記載しなかったり、または全く記載しなかったりすることもある。この実施形態において、ポート1714は、上述のセンサーシステム(非表示)を含むインサート部材1737に接続されたインターフェース1720を持つ。インターフェース1720は、ウェル135の下端部から内方向に延びるコネクター1756を含む。モジュール1722は、その下部表面上にインターフェース1723を持つ。モジュール1722がウェル135内に挿入されるとき、モジュール1722のインターフェース1723が、ポート1714のインターフェース1720とかみ合う。さらに、モジュール1722およびインサート1737は、再シール可能なプラスチック袋状のシール、またはその他のタイプのシール構造など、ポート1714周辺のシールを達成するための相補的にかみ合うシール部材1765を持ち、これは、ポート1714周辺にぴったりとした水密シールを形成するために、モジュール1722に、インサート1737と共に圧力がかかるときに互いに接続する。この実施形態において、モジュール1722は、その端部周辺にフランジ1773(1つまたは複数)を持ち、このフランジ1773は、その上にシール部材1765を持ち、ウェル135の外側に延び、インサート1737のシール部材1765とかみ合う。シールは、再シール可能なプラスチック袋をシールするのと同様に、シール部材1765の領域周辺にユーザーの指を当てるなど、圧力によって達成できる。当然のことながら、シール部材1765は、その他の実施形態において、足接触部材133およびインサート1737および/またはミッドソール部材131の間など、ほかの場所にも配置しうる。
図52〜53は、履物の物品のミッドソール部材131内にあるウェル135内に受け入れられているところを図示した、ポート1814の別の実施形態を図示する。この実施形態の多くの特徴は、上述した図11〜18Aに示すポート314の特徴と同様であるか、またはそれに匹敵し、こうした特徴は、図11〜18Aの実施形態で使用した「3xx」ではなく、「18xx」で表現される参照番号で、類似した参照番号を使用して言及する。したがって、図11〜18Aのポート314に関連して既に上述のポート1814についてのある一定の特徴は、それほど詳しくは記載しなかったり、または全く記載しなかったりすることもある。この実施形態において、ポート1814は、上述のセンサーシステム(非表示)を含むインサート部材1837に接続されたインターフェース1820を持つ。インターフェース1820は、ウェル135の端部から内方向に延びる堅いコネクター1856を含む。モジュール1822は、その上部表面上にインターフェース1823を持つ。モジュール1822がウェル135内に挿入されるとき、図38〜39に図示した構成と類似した方法で、モジュール1822のインターフェース1823が、ポート1814のインターフェース1820とかみ合う。さらに、足接触部材133およびインサート1837は、ポート1814周辺にざらつきのあるシール部分1865を持ち、これが、ポート1814周辺にぴったりとした水密シールを形成するために、部材133、1837にまとめて圧力がかかるときに互いにかみ合う。当然のことながら、スタティックシール部材1865は、その他の実施形態において、足接触部材133とミッドソール部材131の間など、ほかの場所にも配置しうる。
図54〜56は、履物の物品のミッドソール部材131内にあるウェル135内に受け入れられているところを図示した、ポート1914の別の実施形態を図示する。この実施形態の多くの特徴は、上述した図11〜18Aに示すポート314の特徴と同様であるか、またはそれに匹敵し、こうした特徴は、図11〜18Aの実施形態で使用した「3xx」ではなく、「19xx」で表現される参照番号で、類似した参照番号を使用して言及する。したがって、図11〜18Aのポート314に関連して既に上述のポート1914についてのある一定の特徴は、それほど詳しくは記載しなかったり、または全く記載しなかったりすることもある。この実施形態において、ポート1914は、上述のセンサーシステム(非表示)を含むインサート部材1937に接続されたインターフェース1920を持つ。インターフェース1920は、ウェル135の端部から内方向に延びる堅いマイラ(Mylar)コネクターを含み、コネクターは下方向に延びるプラグ1969上に配置されている。モジュール1922は、その上部表面上で、上部表面の凹部1969A内にインターフェース1923を持つ。モジュール1922が、ウェル135内に挿入されるとき、プラグ1969は凹部1969Aに受け入れられ、またモジュール1922のインターフェース1923は、ポート1914のインターフェース1920とかみ合う。さらに、プラグ1969および凹部1969Aは、摩擦ばめおよびぴったりとした水密シールを形成するために、ほぼ全く同一の幾何学形状を持つ。足接触部材133からの下方向圧力が、摩擦ばめの接続をさらに向上させる。別の実施形態において、モジュール1922および/またはポート1914は、モジュール1922をさらに確実にポート1914と接続された状態にするために、磁石またはその他のロック/保持装置を含みうる。
図57〜58Cは、履物の物品のミッドソール部材131内にあるウェル135内に受け入れられているところを図示した、ポート2014の別の実施形態を図示する。この実施形態の多くの特徴は、上述した図11〜18Aに示すポート314の特徴と同様であるか、またはそれに匹敵し、こうした特徴は、図11〜18Aの実施形態で使用した「3xx」ではなく、「20xx」で表現される参照番号で、類似した参照番号を使用して言及する。したがって、図11〜18Aのポート314に関連して既に上述のポート2014についてのある一定の特徴は、それほど詳しくは記載しなかったり、または全く記載しなかったりすることもある。この実施形態において、ポート2014は、上述のセンサーシステム(非表示)を含むインサート部材2037に接続されたインターフェース2020を持つ。インターフェース2020は、ウェル135の下端部から内方向に延びるコネクター2056を含む。モジュール2022は、その下部表面上にインターフェース2023を持つ。モジュール2022がウェル135内に挿入されるとき、モジュール2022のインターフェース2023が、ポート2014のインターフェース2020とかみ合う。さらに、ミッドソール部材131内のウェル135およびモジュール2022は、モジュール2022をウェル135内に保持するために、相補的にかみ合う形状を持つ。図58A〜Cに示すように、モジュール2022は、上から下に外方向に先細になった端部2022Aを持ち、ウェル135は、モジュール2022をウェル135内にロックする同様に先細になった側壁135Aを持つ。モジュール2022の挿入または取り外しは、図58Cに示すように、モジュール2022を挿入または取り外しするための隙間を供給するために、ミッドソール部材131を十分に曲げることにより達成できる。モジュール2022の先細になった端部2022Aと先細になった側壁135Aとウェル135との接触によって、インターフェース2020、2023の周辺で耐水性シールを形成することができる。一つの実施形態において、ポート2014は、モジュール2022を保持するためにウェル135の内部周辺に弾力性のあるフォームハウジングまたはポケット含みうる。
図59〜60は、履物の物品のミッドソール部材131内にあるウェル135内に受け入れられているところを図示した、ポート2114の別の実施形態を図示する。この実施形態の多くの特徴は、上述した図11〜18Aに示すポート314の特徴と同様であるか、またはそれに匹敵し、こうした特徴は、図11〜18Aの実施形態で使用した「3xx」ではなく、「21xx」で表現される参照番号で、類似した参照番号を使用して言及する。したがって、図11〜18Aのポート314に関連して既に上述のポート2114についてのある一定の特徴は、それほど詳しくは記載しなかったり、または全く記載しなかったりすることもある。この実施形態において、ポート2114は、上述のセンサーシステム(非表示)を含むインサート部材2137に接続されたインターフェース2120を持つ。インターフェース2120は、ウェル135の端部から内方向に延びる堅いコネクター2156を含む。モジュール2122は、その上部表面上にインターフェース2123を持つ。モジュール2122がウェル135内に挿入されるとき、モジュール2122のインターフェース2123が、ポート2114のインターフェース2120とかみ合う。さらに、足接触部材133およびミッドソール部材131は、ポート2114周辺に相補的連動構造を持ち、これが、ポート2114周辺にぴったりとした水密シールを形成するために、部材133、133にまとめて圧力がかかるときに互いにかみ合う。連動構造は、ウェル135内に下方向に延びてシールを形成する、足接触部材133上のプラグ2174を含む。プラグ2174は、図60に示すように、ミッドソール部材の受けリング2174B内にパチッとはまり、シールを向上させるガスケットリング2174Aを持つ。
図61〜62は、履物の物品のミッドソール部材131内にあるウェル135内に受け入れられているところを図示した、ポート2214の別の実施形態を図示する。この実施形態の多くの特徴は、上述した図11〜18Aに示すポート314の特徴と同様であるか、またはそれに匹敵し、こうした特徴は、図11〜18Aの実施形態で使用した「3xx」ではなく、「22xx」で表現される参照番号で、類似した参照番号を使用して言及する。したがって、図11〜18Aのポート314に関連して既に上述のポート2214についてのある一定の特徴は、それほど詳しくは記載しなかったり、または全く記載しなかったりすることもある。この実施形態において、ポート2214は、上述のセンサーシステム(非表示)を含むインサート部材2237に接続されたインターフェース2220を持つ。インターフェース2220は、ウェル135の端部から内方向に延びる堅いコネクター2256を含む。モジュール2222は、その上部表面上にインターフェース2223を持つ。モジュール2222がウェル135内に挿入されるとき、モジュール2222のインターフェース2223が、ポート2214のインターフェース2220とかみ合う。さらに、インサート部材2237は、コネクター2256の周辺にカプセル2275を形成するオーバーモールドを持つ。カプセル2275は、インターフェース2220、2223の周辺で水密または耐水性のシールを形成するために、モジュール2222を包むことができる。カプセル2275は、シリコーン、ゴム、または別の適切な材料など、弾力性および/または柔軟性のある材料から作成できる。
図63〜64は、履物の物品のミッドソール部材131内にあるウェル135内に受け入れられているところを図示した、ポート2314の別の実施形態を図示する。この実施形態の多くの特徴は、上述した図11〜18Aに示すポート314の特徴と同様であるか、またはそれに匹敵し、こうした特徴は、図11〜18Aの実施形態で使用した「3xx」ではなく、「23xx」で表現される参照番号で、類似した参照番号を使用して言及する。したがって、図11〜18Aのポート314に関連して既に上述のポート2314についてのある一定の特徴は、それほど詳しくは記載しなかったり、または全く記載しなかったりすることもある。この実施形態において、ポート2314は、上述のセンサーシステム(非表示)を含むインサート部材2337に接続されたインターフェース2320を持つ。インターフェース2320は、ウェル135の端部から内方向に延びる堅いまたは柔軟性のあるコネクター2356を含む。モジュール2322は、その上部表面上にインターフェース2323を持つ。モジュール2322がウェル135内に挿入されるとき、モジュール2322のインターフェース2323が、ポート2314のインターフェース2320とかみ合う。さらに、インサート部材2337およびモジュール2322は、インターフェース2320、2323の周辺に、再シール可能なプラスティック袋状のシール、またはその他のシールなどの、相補的にかみ合うシール部材2365を持ち、これが、ぴったりとした水密シールを形成するために、コネクター2356にモジュール2322とともに圧力がかけられると互いに接続する。圧力は、再シール可能なプラスチック袋を閉じるのと同様に、シール部材2365の周辺にユーザーの指を当てることにより、達成できる。
図65〜66は、履物の物品のミッドソール部材131内にあるウェル135内に受け入れられているところを図示した、ポート2414の別の実施形態を図示する。この実施形態の多くの特徴は、上述した図11〜18Aに示すポート314の特徴と同様であるか、またはそれに匹敵し、こうした特徴は、図11〜18Aの実施形態で使用した「3xx」ではなく、「24xx」で表現される参照番号で、類似した参照番号を使用して言及する。したがって、図11〜18Aのポート314に関連して既に上述のポート2414についてのある一定の特徴は、それほど詳しくは記載しなかったり、または全く記載しなかったりすることもある。この実施形態において、ポート2414は、上述のセンサーシステム(非表示)を含むインサート部材2437に接続されたインターフェース2420を持つ。インターフェース2420は、ウェル135の端部から内方向に延びる堅いオス型のプラグ2469を含む。モジュール2422は、レシーバー2469Aまたはその他のメス型の接続構造内に位置するインターフェース2423を持つ。モジュール2422が、ウェル135内に挿入されるとき、プラグ2469は、レシーバー2469A内に受け入れられ、インターフェース2420、2423を接続する。プラグ2469の強度は、モジュール2422をウェル135内に保持するのに十分としうるが、本明細書に記載した任意の保持機構を含む、追加的な保持機構を使用することもできる。
図67は、履物の物品のミッドソール部材131内にあるウェル135内に受け入れられているところを図示した、ポート2514の別の実施形態を図示する。この実施形態の多くの特徴は、上述した図11〜18Aに示すポート314の特徴と同様であるか、またはそれに匹敵し、こうした特徴は、図11〜18Aの実施形態で使用した「3xx」ではなく、「25xx」で表現される参照番号で、類似した参照番号を使用して言及する。したがって、図11〜18Aのポート314に関連して既に上述のポート2514についてのある一定の特徴は、それほど詳しくは記載しなかったり、または全く記載しなかったりすることもある。この実施形態において、ポート2514は、ウェル135の下部に位置するインターフェース2520を持ち、モジュール2522はその下部表面に位置するインターフェース2523を持つ。ポート2514およびモジュール2522はそれぞれ、インターフェース2520、2523に隣接する接触表面を裏打ちする軟性のシール材料2565を持ち、これは、モジュール2522がウェル135内に受け入れられるとき、まとめて圧力がかかり、水密または耐水性のシールを形成する。一つの実施形態において、モジュール2522をウェル135内に保持するために、本明細書に記載した任意の保持機構を含む、追加的保持機構を使用しうる。
図68は、履物の物品のミッドソール部材131内にあるウェル135内に受け入れられているところを図示した、ポート2614の別の実施形態を図示する。この実施形態の多くの特徴は、上述した図11〜18Aに示すポート314の特徴と同様であるか、またはそれに匹敵し、こうした特徴は、図11〜18Aの実施形態で使用した「3xx」ではなく、「26xx」で表現される参照番号で、類似した参照番号を使用して言及する。したがって、図11〜18Aのポート314に関連して既に上述のポート2614についてのある一定の特徴は、それほど詳しくは記載しなかったり、または全く記載しなかったりすることもある。この実施形態において、ポート2614は、ウェル135の下部に位置するインターフェース2620を持ち、モジュール2622はその下部表面に位置するインターフェース2623を持つ。ウェル135およびモジュール2622はそれぞれ、モジュール2622をウェル135にねじ込むことができるよう、その側面に相補的なねじ切り2680を持つ。モジュールは、図40〜42に示す実施形態など、硬貨の回転またはツール用のスロットを利用しうる。
図69および69Aは、履物の物品のミッドソール部材131内にあるウェル135内に受け入れられているところを図示した、ポート2714の別の実施形態を図示する。この実施形態の多くの特徴は、上述した図11〜18Aに示すポート314の特徴と同様であるか、またはそれに匹敵し、こうした特徴は、図11〜18Aの実施形態で使用した「3xx」ではなく、「27xx」で表現される参照番号で、類似した参照番号を使用して言及する。したがって、図11〜18Aのポート314に関連して既に上述のポート2714についてのある一定の特徴は、それほど詳しくは記載しなかったり、または全く記載しなかったりすることもある。この実施形態において、ポート2714は、ウェル135の下部に位置するインターフェース2720を持ち、モジュール2722はその下部表面に位置するインターフェース2723を持つ。ウェル135およびモジュール2722は、ウェル135の側面にあるL字型または実質的にL字型の溝2768を受け入れる、モジュール2722の反対側にある突起2767を含む、相補的なバヨネット型のロック構造を持ち、回転により、モジュール2722がウェル135内にロックされるようになる。モジュールは、図32〜34に示す実施形態など、硬貨の回転またはツール用のスロットを利用しうる。
図70は、履物の物品のミッドソール部材131内にあるウェル135内に受け入れられているところを図示した、ポート2814の別の実施形態を図示する。この実施形態の多くの特徴は、上述した図11〜18Aに示すポート314の特徴と同様であるか、またはそれに匹敵し、こうした特徴は、図11〜18Aの実施形態で使用した「3xx」ではなく、「28xx」で表現される参照番号で、類似した参照番号を使用して言及する。したがって、図11〜18Aのポート314に関連して既に上述のポート2814についてのある一定の特徴は、それほど詳しくは記載しなかったり、または全く記載しなかったりすることもある。この実施形態において、ポート2814は、ウェル135の下部に位置するインターフェース2820を持ち、モジュール2822はその下部表面に位置するインターフェース2823を持つ。ポート2814は、モジュール2822の側面にクリップまたはクランプ止めする、弾力性のあるクリップ部材2876を持ち、モジュール2822は、クリップ部材2876とロックするために側面上に戻り止め2876Aを持つ。クリップ部材2876は、ユーザーの指先で操作することによるなど、後方向に引いて、モジュール2822を解放することができる。
図71は、履物の物品のミッドソール部材131内にあるウェル135内に受け入れられているところを図示した、ポート2914の別の実施形態を図示する。この実施形態の多くの特徴は、上述した図11〜18Aに示すポート314の特徴と同様であるか、またはそれに匹敵し、こうした特徴は、図11〜18Aの実施形態で使用した「3xx」ではなく、「29xx」で表現される参照番号で、類似した参照番号を使用して言及する。したがって、図11〜18Aのポート314に関連して既に上述のポート2914についてのある一定の特徴は、それほど詳しくは記載しなかったり、または全く記載しなかったりすることもある。この実施形態において、ポート2914は、ウェル135の下部に延びるコネクター2956を含むインターフェース2920を持ち、モジュール2922はその下部表面に位置するインターフェース2923を持つ。モジュール2922は、モジュール2922をウェル135内に保持するために、ウェル135の壁の戻り止め2980A内に受け入れられる、弾力性のあるタブ部材2980を持つ。
図72は、履物の物品のミッドソール部材131内にあるウェル135内に受け入れられているところを図示した、ポート3014の別の実施形態を図示する。この実施形態の多くの特徴は、上述した図11〜18Aに示すポート314の特徴と同様であるか、またはそれに匹敵し、こうした特徴は、図11〜18Aの実施形態で使用した「3xx」ではなく、「30xx」で表現される参照番号で、類似した参照番号を使用して言及する。したがって、図11〜18Aのポート314に関連して既に上述のポート3014についてのある一定の特徴は、それほど詳しくは記載しなかったり、または全く記載しなかったりすることもある。この実施形態において、ポート3014は、ウェル135の下部に延びるコネクター3056を含むインターフェース3020を持ち、モジュール3022はその下部表面に位置するインターフェース3023を持つ。ポート3014は、モジュール3022の側面にクリップまたはクランプ止めする、弾力性のあるクリップ部材3076を持ち、モジュール3022は、クリップ部材3076とロックするために側面上にタブ3076Aを持つ。
図73〜74は、履物の物品のミッドソール部材131内にあるウェル135内に受け入れられているところを図示した、ポート3114の別の実施形態を図示する。この実施形態の多くの特徴は、上述した図11〜18Aに示すポート314の特徴と同様であるか、またはそれに匹敵し、こうした特徴は、図11〜18Aの実施形態で使用した「3xx」ではなく、「31xx」で表現される参照番号で、類似した参照番号を使用して言及する。したがって、図11〜18Aのポート314に関連して既に上述のポート3114についてのある一定の特徴は、それほど詳しくは記載しなかったり、または全く記載しなかったりすることもある。この実施形態において、ポート3114は、ウェル135の下部に延びるコネクター3156を含むインターフェース3120を持ち、モジュール3122はその下部表面に位置するインターフェース3123を持つ。モジュール3122は、下部表面上の、インターフェース3123の近辺に、フランジ付きの突起3169を持ち、コネクター3156は、突起3169を受け入れて、インターフェース3120、3123をまとめて接続する開口部3169Aを持つ。この実施形態において、フランジ付きの突起3169は、開口部3169A内にぴったりと適合して水密性を形成する弾力性および柔軟性のあるものである。
図75〜85は、ポート14(以下参照)のインターフェース3520A〜Gを、相補的な接続構造を持つ様々なモジュール3522A〜Gのインターフェース3523A〜Gに接続するための、ポート14(以下参照)用の接続構造の様々な実施形態を図示する。図75〜85の実施形態は、本明細書に記載したポート14(下記参照)、センサーシステム12(下記参照)、および履物100用の様々な設計と共に使用できるという理解のもと、その接続構造に関連して以下に簡単に説明する。
図75〜76は、スロット3569Aの周辺に位置するガスケットまたはその他の水シール3565Aを含むモジュール3522Aを、スロット3569A内に位置するインターフェース3523Aと共に図示する。ポートインターフェース3520Aは、スロット3569Aにぴったりとスライドして入り、水シールを形成し、インターフェース3520A、3523Aを接続する、堅いまたは柔軟性のあるマイラ(Mylar)コネクター3556Aを持つ。
図77〜78は、インターフェース3523Bに隣接して配置された移動可能なクランプ部材3576Bを含むモジュール3522Bを図示する。クランプ部材3576Bは、旋回させて、コネクターまたはポートインターフェース(非表示)のその他の構成要素をクランプ止めすることができる。モジュール3522Bは、ガスケットまたはその他のシール部材(非表示)を含みうる。
図79〜80は、移動可能なクランプアーム3576Cを含むモジュール3522Cを、アーム3576C間に位置するインターフェース3523Cと共に図示する。ポートインターフェース3520Cは、堅いまたは柔軟性のあるマイラ(Mylar)コネクター3556Cを持ち、アーム3576Cは、コネクター3556Cを一緒にクランプ止めして、インターフェース3520C、3523Cを接続する。アーム3576Cは、ガスケットまたはその他のシール部材(非表示)を含みうる。
図81は、図61〜62に図示し、上述したカプセル2275と類似した、インターフェース3520Dの周辺に配置されたカプセル3575Dを含む接続構造を図示する。この実施形態において、ポートインターフェース3520Dおよびモジュール3522Dのインターフェース3523Dは、オス-メスの接続構造を含み、これは図61〜62での構成とは異なる。ポートインターフェース3520Dは、この実施形態でのモジュール3522Dにあるレシーバー3569Dに受け入れられるコネクター3556Dを含む。
図82は、インターフェース3520E、3523Eの周辺に磁石3577Eを含む、モジュール3522Eおよびポートインターフェース3520Eを図示する。磁石3577Eは、インターフェース3520E、3523Eをまとめて接続する。モジュール3522Eは、ガスケットまたはその他のシール部材(非表示)を含みうる。
図83は、留め具3578Fの使用によりクランプ止めされる、インターフェース3523Fに隣接して配置されたクランプ部材3576Fを含むモジュール3522Fを図示する。クランプ部材3576Fは、ポートインターフェース3520Fのコネクター3556Fを受け入れ、その後、留め具3578Fを締めてコネクター3556Fをクランプ止めする。モジュール3522Fはまた、マイラ(Mylar)ライナー、シリコーンまたはゴム製のライナーまたはガスケット、またはその他のシール部材3565Fなど、コネクター3556Fの周辺に水シールを形成するためのシール部材3565Fを含む。
図84〜85は、スナップ式クランプ部材3576Gを持つスロット3569Gを含むモジュール3522Gを図示し、インターフェース3523Gはスロット3569G内に位置する。モジュール3522Gはまた、内部機構によってクランプ部材3576Gを起動する、スロット3569G内にあるトリガー3579Gを含む。ポートインターフェース3520Gは、スロット3569G内に挿入されるマイラ(Mylar)コネクター3556Gを持つ。コネクター3556Gがトリガー3579Gにあたると、クランプ部材3576Gは、コネクター3556Gをまとめてクランプ止めし、コネクター3556Gをスロット3569G内に保持する。クランプ部材3576Gは、コネクター3556Gを間に挟み、摩擦により保持することも、またはコネクター3556Gにある穴を通過して延びこともできる。スロット3569Gは、ガスケットまたはその他のシール部材(非表示)を含みうる。
本明細書で図示および記載したポート14(以下参照)を含めたセンサーシステム12、212の動作および使用については、図3〜5に示すセンサーシステム12に関連して後述し、また当然のことながら、センサーシステム12の動作原理は、全ての実施形態およびその変形物を含めて、上述のセンサーシステム212(以下参照)およびポート214(以下参照)のその他の実施形態に適用される。作動中、センサー16は、その機能および設計に従いデータを集め、そのデータをポート14に送信する。次に、ポート14は、電子モジュール22が、センサー16とのインターフェースをとることを許容し、後の使用および/または処理のために、データを収集する。一つの実施形態において、各種の異なるアプリケーションで、各種の異なる目的での使用のために、複数のユーザーがデータにアクセスでき、および/またはダウンロードできるように、データは普遍的に読取可能な形式で収集、保存、および送信される。一例において、データは、XML形式で収集、保存、および送信される。さらに、一つの実施形態において、データは連続した方法でセンサー16から収集されることができ、また別の実施形態において、データは2つ以上のセンサー16から同時に収集されうる。
異なる実施形態において、センサーシステム12は、異なるタイプのデータを収集するように構成しうる。一つの実施形態において(上述)、センサー16は、圧縮の数、順序、および/または頻度に関するデータを収集できる。例えば、システム12は、履物100の着用中に発生したステップ、ジャンプ、カット、キック、またはその他の圧縮力の数または頻度、および接触時間および滞空時間などのその他のパラメータを記録できる。定量的センサーおよびバイナリーオン/オフタイプのセンサーの両方がこのデータを収集できる。別の例において、システムは、履物によって発生した圧縮力の順序を記録でき、これは、足の回内運動または回外運動、体重移動、足着地パターン、またはその他のこうした用途を決定するなどの目的で使用できる。別の実施形態において(上記にも記載)、センサー16は、靴100の隣接部分に対する圧縮力を定量的に測定することが可能であり、その結果としてデータは定量的な圧縮力および/または衝撃測定値を含みうる。靴100の異なる部分に対する力についての相対的差異は、体重分布および靴100の「圧力中心」の決定に利用できる。体重分布および/または圧力中心は、一方または両方の靴100について独立的に計算することができ、また人の身体全体についての圧力中心または体重分布の中心を求めるなど、両方の靴についてまとめて計算することもできる。上述のとおり、比較的高密度に実装されたアレイのオン/オフバイナリーセンサーを使用して、より大きな圧縮の瞬間時のセンサーの「パドリング」起動で検出された変化により、定量的力を測定することができる。さらなる実施形態において、センサー16は、圧縮力、接触時間、滞空時間または衝撃間の時間(ジャンプまたはランニングについてなど)、および/またはその他の時間的に依存するパラメータの変化率を測定することもできる。当然のことながら、任意の実施形態において、センサー16は、力/衝撃を登録する前にある一定の閾値の力または衝撃を要求しうる。
上述のとおり、データは、そのデータを使用できるアプリケーション、ユーザー、およびプログラムの数がほぼ無制限となるように、ユニバーサルポート14を通してモジュール22に普遍的に読取可能な形式で供給される。こうして、ポート14およびモジュール22は、ユーザーの希望に応じて構成および/またはプログラムされ、またポート14およびモジュール22は、センサーシステム12からの入力データを受信し、そのデータは、異なるアプリケーションに対して望ましい任意の方法で使用されうる。多くのアプリケーションにおいて、データは、使用の前に、モジュール22および/または外部装置110によりさらに処理される。当然のことながら、センサー16、ポート14、モジュール22、外部装置110(装置110Aを含む)、および/またはこうした構成要素の任意の組合せのうち一つ以上は、そうした構成要素が、処理機能を備えたハードウェアおよび/またはその他の構造を含んでいる場合に、一部の実施形態において、データの少なくとも一部分を処理しうる。外部装置110がデータをさらに処理する構成において、モジュール22は、データを外部装置110に送信しうる。この送信されたデータは、同一の普遍的に読取可能な形式で送信することも、別の形式で送信することもでき、またモジュール22は、データの形式を変更するように構成しうる。さらに、モジュール22は、一つ以上の特定のアプリケーション用に、センサー16からのデータを収集、利用、および/または処理するよう、構成および/またはプログラムすることができる。一つの実施形態において、モジュール22は、複数のアプリケーションで使用するために、データの収集、利用、および/または処理をするために構成されている。こうした使用およびアプリケーションの例を以下に示す。本書で使用するとき、「アプリケーション(application)」という用語は、一般に特定の用途を意味し、その用語がコンピュータ技術で使用されている時、コンピュータプログラムアプリケーションでの使用を必ずしも意味しない。それにもかかわらず、特定用途は、全体的または部分的に コンピュータプログラムアプリケーションで実現しうる。
さらに、モジュール22は、履物100から取り外して、第一のモジュール22とは異なって動作するように構成された第二のモジュール22と置き換えることができる。オリジナルのモジュール22は、上述の方法などで取り外しができ、第二のモジュール22は、オリジナルのモジュール22と同一の方法で挿入しうる。第二のモジュール22は、第一のモジュール22とは異なってプログラムおよび/または構成しうる。当然のことながら、モジュール22は、電池の消耗、誤作動などによる交換など、取り外して、類似したまたは同一の方法で構成された別のモジュール22で置き換えることができる。一つの実施形態において、第一のモジュール22は、一つ以上の特定のアプリケーションでの使用のために構成し、第二のモジュール22は、一つ以上の異なるアプリケーションでの使用のために構成しうる。例えば、第一のモジュール22は、一つ以上のゲームアプリケーションでの使用のために構成し、第二のモジュール22は、一つ以上の運動競技のパフォーマンスの監視アプリケーションのために構成しうる。さらに、モジュール22は、同一タイプの異なるアプリケーションでの使用のために構成しうる。例えば、第一のモジュール22は、あるゲームまたは運動競技のパフォーマンスの監視アプリケーションでの使用のために構成し、第二のモジュール22は、異なるゲームまたは運動競技のパフォーマンスの監視アプリケーションでの使用のために構成しうる。別の例として、モジュール22は、同一のゲームまたはパフォーマンスの監視アプリケーション内での異なる使用のために構成しうる。別の実施形態において、第一のモジュール22は、あるタイプのデータの収集をするよう構成し、第二のモジュール22は、異なるタイプのデータの収集をするよう構成しうる。定量的力測定、相対的力測定(すなわち、互いに相対的なセンサー16)、体重の移動/伝達、衝撃の順序(足着地パターンについてなど)、力の変化率などを含む、このようなデータタイプの例が本書に記載されている。さらなる実施形態において、第一のモジュール22は、第二のモジュール22とは異なる方法で、センサー16からのデータを利用または処理するように構成しうる。例えば、モジュール22は、データの収集、保存、および/または通信のためのみに構成するか、またはモジュール22は、データの整理、データ形式の変更、データを使用した計算の実行などいくつかの方法でデータをさらに処理するよう構成しうる。また別の実施形態において、モジュール22は、異なる通信インターフェイスを持ったり、異なる外部装置110と通信するよう構成されているなど、異なって通信するよう構成しうる。モジュール22は、異なる電源を使用する、または上述のとおり追加的なセンサーなど、追加的または異なるハードウェア構成要素(たとえば GPS、加速度計など)を含むなど、構造的および機能的な態様の両方を含め、その他の態様でも異なって機能しうる。
システム12によるデータ収集のために意図された一つの用途は、体重移動の測定でのものであり、これはゴルフのスイング、野球/ソフトボールのスイング、ホッケーのスイング(アイスホッケーまたはフィールドホッケー)、テニスのスイング、ボール投げ/投球など、数多くの運動活動にとって重要である。システム12により収集した圧力データは、適用される任意の運動分野での技法向上における使用に対して、バランスおよび安定性に関する価値の高いフィードバックを与えることができる。当然のことながら、それによって収集されるデータの使用目的に基づき、値段や複雑度が高いまたは低いセンサーシステム12を設計しうる。
システム12により収集したデータは、各種のその他の運動競技のパフォーマンス特性の測定に使用できる。データは、足の回内/回外運動の度合いおよび/または速度、足着地パターン、バランス、およびそうしたその他のパラメータを測定するために使用でき、ランニング/ジョギングまたはその他の運動活動での技法を向上するために使用できる。回内/回外運動に関しては、データの分析は、回内/回外運動の予測因子として使用することもできる。速度および距離の監視を実行できるが、これは、接触測定または滞空時間測定など、歩数計ベースの測定を含みうる。接触または滞空時間の測定を使用することなどにより、ジャンプの高さも測定できる。カッティング時に靴100の異なる部分にかかる力の差を含め、側方切断力を測定できる。センサー16は、靴100内の横方向の足のスリップなど、せん断力を測定するためにも配置できる。一例として、側面に対する力を感知するために、靴100のアッパー120の側面に追加的なセンサーを組み込みうる。別の例として、高密度のアレイのバイナリーセンサーは、起動したセンサーの「パドリング」における外側の変化によってせん断作用を検出できる。
別の実施形態(非表示)において、一つ以上のセンサー16を、靴100のアッパー120に追加的または代替的に組み込むことができる。この構成において、サッカーまたはフットボールなどでのキック力や、サッカーでの「タッチ」の数および/または頻度などの追加的なパラメータを測定できる。
そこから得られたデータまたは測定値は、速度、パワー、機敏さ、一貫性、技法などの向上を含めて、運動トレーニングの目的で有用でありうる。ポート14、モジュール22、および/または外部装置110は、ユーザーに能動的でリアルタイムのフィードバックを与えるように構成できる。一例において、ポート14および/またはモジュール22は、結果をリアルタイムで伝達するために、コンピュータ、モバイル機器などと接続して配置できる。別の例において、靴の一部分を振動させることにより動作の制御を助けることで、ユーザーにフィードバックを与えることができる一つ以上の振動要素を靴100に含めうるが、これには、米国特許番号第6,978,684号に記載のある特徴などがあり、これを参照して本書に組込み、本明細書の一部とする。さらに、データは、ある動作をユーザーの過去の動作と比較して一貫性、上達、またはその欠如を示したり、またはユーザーの動作を、プロゴルファーのスウィングなど他者の同一の動作と比較するなど、運動動作を比較するために使用できる。さらに、システム12は、ある運動選手の「特徴的な」運動動作のための生体力学データを記録するために使用しうる。このデータは、ゲームアプリケーションでの使用、またはある動作をユーザーの類似した動作に重ねるシャドーアプリケーションなど、動作の再現または模擬での使用のために、他者に提供しうる。
システム12は、ユーザーが一日全体で携わる様々な活動を記録するために、「一日中の活動」追跡用に構成することもできる。システム12は、モジュール22、外部装置110、および/またはセンサー16などに、この目的用の特殊なアルゴリズムを含みうる。
システム12は、データ収集および処理の用途ではなく、制御の用途での使用もしうる。言い換えれば、システム12は、センサー16により検出されたユーザーの動作に基づいて、コンピュータ、テレビ、ビデオゲームなどの外部装置110の制御に使用するために、履物、または体との接触をする別の物品に組み込みうる。実際には、組み込まれたセンサー16とユニバーサルポート14に延びるリード線18とを備えた履物により、履物が入力システムの役割を果たすことができ、また電子モジュール22は、センサー16からの入力を受信し、例えばリモートシステムのための制御入力としてなど、この入力データを任意の希望の方法で使用するように構成、プログラム、および適合できる。例えば、センサー制御を備えた靴は、コンピュータ用の、またはコンピュータにより実行中のプログラム用の制御または入力装置として、ある一定の足動作、ゼスチャーなど (たとえば、フットタップ、ダブルフットタップ、かかとタップ、ダブルかかとタップ、サイドツーサイドの足動作、フットポイント、フットフレックスなど)が、コンピュータ上の予め指定された動作(たとえば、ページダウン、ページアップ、元に戻す、コピー、カット、貼り付け、保存、閉じる、など)を制御できる場合に、マウスと同様に使用しうる。この目的で足のゼスチャーを異なるコンピュータ機能制御に割り当てるために、ソフトウェアを供給できる。オペレーティングシステムは、センサーシステム12からの制御入力を受信し認識するよう構成しうることが意図されている。テレビまたはその他の外部電子装置を、この方法で制御できる。システム12を組み込んだ履物100は、特定の動作をある一定の機能に割り当てることができ、および/またはユーザーの動作の仮想的表示を表示画面に生成するために使用できる、Nintendo Wii コントローラと同様に、ゲームアプリケーションおよびゲームプログラムでも使用できる。一例として、圧力中心データおよびその他の体重分布データは、バランス、体重移動、およびその他のパフォーマンス活動の仮想的表示が関与しうるゲームアプリケーションで使用できる。システム12は、ゲームまたはその他のコンピュータシステム用の専用コントローラとして、または補完的なコントローラとして使用できる。こうした制御についての外部装置および足のゼスチャーの制御としての履物の物品のためのセンサーシステムを使用する構成および方法の例は、米国仮出願番号第61/138,048号に表示および記述があり、これを参照することにより、この全体を本明細書に組み込む。
さらに、システム12は、直接的に外部装置110、および/または外部装置用のコントローラと通信できるように構成しうる。上述のとおり、図6は、電子モジュール22と外部装置との間の通信のための一つの実施形態を図示する。図86に示す別の実施形態において、システム12は、外部ゲーム装置110Aとの通信用に構成できる。外部ゲーム装置110Aは、図6に示す例示的外部装置110と類似した構成要素を含む。外部ゲーム装置110Aはまた、ゲームプログラム(たとえば、カートリッジ、CD、DVD、Blu-Ray、またはその他の記憶装置)を含む少なくとも一つのゲーム媒体307、および送信/受信要素108を通して有線および/または無線接続で通信するよう構成された少なくとも一つのリモコン305を含む。図示した実施形態において、コントローラ305は、ユーザー入力310を補完するが、一つの実施形態において、コントローラ305は、唯一のユーザー入力として機能しうる。この実施形態において、システム12には、外部装置110および/またはコントローラ305と接続してモジュール22との通信を可能にするように構成された、USBプラグインを有する無線送信機/受信機など、アクセサリ装置303が提供される。一つの実施形態において、アクセサリ装置303は、コントローラ305および外部装置110と同一および/または異なるタイプの一つ以上の追加的なコントローラおよび/または外部装置に接続するよう構成しうる。当然のことながら、システム12が上述のその他のタイプのセンサー(たとえば、加速度計)を含む場合、こうした追加的なセンサーは、ゲームまたは外部装置110上のその他のプログラムの制御に組み込むこともできる。
コンピュータ/ゲームシステムなどの外部装置110には、システム12と相互作用するその他のタイプのソフトウェアを提供できる。例えば、ゲームプログラムは、ユーザーの現実の活動に基づきゲーム内のキャラクターの属性を変更するよう構成しうるが、これにより、ユーザーによるエクササイズまたはさらなる活動を奨励できる。別の例において、プログラムは、靴の感知システムにより収集されたユーザーの活動に関連または比例して動くユーザーのアバターを表示するよう構成しうる。こうした構成において、ユーザーが活動的であった場合、アバターは活気がある、精力的であるなどのように見え、またユーザーが活動していなかった場合、アバターは、眠たい、怠惰であるなどのように見えうる。。センサーシステム12は、運動選手の「特徴的な動き」を描写するデータを記録するために、より精巧な感知をするよう構成することもでき、その後これが、ゲームシステムまたはモデリングシステムなど様々な目的で利用される。
本書に記載したとおり、センサーシステム12を含む履物100単一の物品は、単独で、または図87〜89に図示した、一足の靴100、100'など、それ自体のセンサーシステム12'を持つ、履物100'の第二の物品との組合せで使用できる。第二の靴100'のセンサーシステム12'は一般に、センサーリード線18'によって、電子モジュール22'と接続するポート14'に接続された一つ以上のセンサー16'を含む。図87〜89に示す第二の靴100'の第二のセンサーシステム12'は、第一の靴100のセンサーシステム12と同一の構成を持つ。ところが、別の実施形態において、靴100、100'は、異なる構成を持つセンサーシステム12、12'を持ちうる。2つの靴100、100'は、どちらも外部装置110との通信用に構成され、また図示した実施形態において、それぞれの靴100、100'は、外部装置110と通信するよう構成された電子モジュール22、22'を持つ。別の実施形態において、両方の靴100、100'は、同一の電子モジュール22と通信するよう構成されたポート14、14'を持ちうる。この実施形態において、少なくとも一つの靴100、100'は、モジュール22との無線通信用に構成しうる。図87〜89は、モジュール22、22'間の通信のための様々なモードを図示する。
図87は、「メッシュ」通信モードを図示するが、ここで、モジュール22、22'は、相互に通信するように構成され、また外部装置110との独立した通信をするようにも構成されている。図88は、「デイジーチェーン」通信モードを図示するが、ここで、1つのモジュール22'は、その他のモジュール22を通して外部装置110と通信する。言い換えれば、第二のモジュール22'は、信号(これには、データを含みうる)を第一のモジュール22に通信するように構成され、また第一のモジュール22は、モジュール22、22'の両方からの信号を外部装置110に通信するように構成されている。同様に、外部装置は、信号を第一のモジュール22に送信することにより、第一のモジュール22を通して第二のモジュール22'と通信するが、これが信号を第二のモジュール22'に通信する。一つの実施形態において、モジュール22、22'はまた、外部装置110との間で信号の送受信をする以外の目的で相互に通信することもできる。図89は、「独立」通信モードを図示するが、ここで、各モジュール22、22'は、外部装置110との独立した通信のために構成され、またモジュール22、22'は、相互に通信するようには構成されていない。その他の実施形態において、センサーシステム12、12'は、別の方法での相互の通信および/または外部装置110との通信のために構成しうる。
システム12により収集したデータのなおもその他の使用および用途が、本発明の範囲の中で意図されており、これは当業者であれば理解できる。
上述したとおり、センサーシステム12、212は、電子モジュール22および/または外部装置110用の特定のソフトウェアと併用するためにカスタム化ができる。こうしたソフトウェアは、カスタム化されたセンサー組立品213を持つソールインサート237の形態などにより、キットまたはパッケージとして、センサーシステム12、212と共に提供されうる。
本開示を読むことで当業者に認識されるとおり、本書に記載した様々な態様は、方法、データ処理システム、またはコンピュータプログラム製品として具体化しうる。したがって、こうした態様は、完全にハードウェアの実施形態、完全にソフトウェアの実施形態、またはソフトウェアおよびハードウェアの態様を組み合わせた実施形態の形態をとりうる。その上、こうした態様は、記憶媒体内、またはそれ上に具体化された、コンピュータ可読プログラムコード、または命令を持つ、一つ以上の有形のコンピュータ可読記憶媒体または記憶装置により保存されるコンピュータプログラム製品の形態をとりうる。ハードディスク、CD-ROM、光記憶装置、磁気記憶装置、および/またはその任意の組合せを含む、任意の適切な有形のコンピュータ可読記憶媒体を利用しうる。さらに、本書に記載したとおり、データまたはイベントを表す様々な無形の信号は、金属ワイヤ、光ファイバー、および/または無線送信媒体(たとえば、空気および/または空間)などの、信号を伝導する媒体を通して移動する電磁波の形態で、発生源と目的地との間で伝達されうる。
上述のとおり、本発明の態様は、コンピュータおよび/またはそのプロセッサにより実行されるプログラムモジュールなどのコンピュータ実行可能命令といった一般的な文脈で説明しうる。一般に、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行する、または特定の抽象データ型を実現するルーチン、プログラム、物体、構成要素、データ構造などを含む。こうしたプログラムモジュールは、上述のとおり、有形のコンピュータ可読媒体内に含まれうる。本発明の態様はまた、通信ネットワークを通じてリンクされたリモートプロセシング装置により、タスクが実行される分散型コンピュータ環境内でも実施しうる。プログラムモジュールは、モジュール22のメモリ204、または外部装置110のメモリ304、またはゲーム媒体307などの外部媒体といった、メモリ内に位置しうるが、これは、メモリ記憶装置を含む、ローカルおよびリモート両方のコンピュータ記憶媒体を含みうる。当然のことながら、モジュール22、外部装置110、および/または外部媒体は、特定アプリケーションなどで、併用するための補完的なプログラムモジュールを含みうる。また当然のことながら、モジュール22および外部装置110では、簡単にするために、単一のプロセッサ202、302および単一のメモリ204、304について表示および記述がなされており、プロセッサ202、302およびメモリ204、304は、それぞれ複数のプロセッサおよび/またはメモリを含むことができ、またプロセッサおよび/またはメモリのシステムを備えうる。
本書に記載したセンサーシステム、ならびにセンサーシステムを組み込んだ履物の物品、足接触部材、インサート、およびその他の構造の様々な実施形態は、既存の技術に比べて利益および利点を提供する。例えば、本書に記載したポートの実施形態の多くは、センサーシステムをわずかな追加コストと良好な信頼性で、履物の物品に組み込むことができるように、センサーシステムと使用するための比較的低いコストおよび耐久性のオプションを提供する。その結果、履物は、最終的に消費者がセンサーシステムの使用を希望するかどうかに関わらず、目につくほど価格に影響することなく、一体型のセンサーシステムと共に製造することができる。さらに、カスタム化したセンサーシステムを備えたソールインサートは、目につくほどソフトウェアの価格に影響することなく、センサーシステムを利用するためにデザインされたソフトウェアと共に廉価に製造し流通させることができる。別の例として、センサーシステムは、ゲーム、フィットネス、運動のトレーニングおよび上達、コンピュータおよびその他の装置の実用的制御、および本書に記載され、かつ当業者にとって認識可能なその他多くを含む、非常に多様なアプリケーション用に非常に広範な機能性を提供する。一つの実施形態において、サードパーティソフトウェア開発者は、ゲームおよびその他のプログラムを含め、センサーシステムからの入力を使用して実行するように構成されたソフトウェアを開発できる。データを普遍的に読取可能な形式で供給するセンサーシステムの能力により、センサーシステムが使用できるサードパーティソフトウェアおよびその他のアプリケーションの範囲が大幅に拡張する。さらなる例として、ライナー、インソール、およびその他の要素を含めた、センサーシステムを含む様々なソールインサートにより、異なるアプリケーション用にセンサーシステムの互換性およびカスタム化が可能となる。なおさらに、本明細書に記載した様々なポートおよびモジュールの構成は、妥当な費用で、また靴のパフォーマンスまたは応答に対するマイナスの効果がほとんどなしで、確実な接続を提供できる。接続構造はまた、汗およびその他の液体による干渉に抵抗するために耐水または防水としうる。さらに、本明細書に記載した様々なポート構成の接続構造は、一つのモジュールから別のものへの交換を迅速かつ容易にしうる。当業者であれば、本明細書に記載した構成から、なおもその他の利点および利益を認識することになる。
いくつかの代替的な実施形態および例を、本明細書で描写および図示してきた。当業者であれば、個別の実施形態の特徴、および構成要素の考えられる組合せおよび変形物を理解する。当業者であればさらに、任意の実施形態は、本明細書で開示したその他の実施形態との任意の組合せで提供されうることを理解する。当然のことながら、本発明は、その精神または中心的な特性から逸脱することなく、その他の特定の形態で具体化しうる。よって、現在の例および実施形態は、あらゆる面で例証的であり、制限的ではないものと考慮され、また本発明は、本明細書で与えられた詳細に限定されないものとする。「第一の」、「第二の」、「上部」、「下部」、などの用語は、本明細書で使用されるとき、例証的な目的のみが意図され、いかなる方法でも実施形態を限定することがない。さらに、「複数」という用語は、本明細書で使用するとき、無限数に至るまで、必要に応じて離説的または接続的のいずれかでの1より大きい任意の数を示す。さらに、物品または装置の「提供」は、本明細書で使用するとき、物品に対して実施される将来的な行為について、物品を利用可能またはアクセス可能にすることを大まかに意味するもので、その物品を提供する当事者がその物品を製造、生産、または供給したこと、またはその物品を提供する当事者が、その物品について所有権または統制を持つことは暗示していない。したがって、具体的な実施形態の図示および記載をしてきたが、数多くの改造が本発明の精神から著しく逸脱することなく思い浮かび、保護の範囲は、添付する請求の範囲によってのみ限定される。