JP6279655B2 - 携帯端末、制御方法及び制御プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、携帯端末、制御方法及び制御プログラムに関する。
従来から、携帯端末は、複数の基地局のいずれかとの無線通信を確立してネットワークと接続する場合、基地局のサーチを実行し、受信品質又は受信電界が最も高い信号を送信している基地局を選択し、選択された基地局との無線通信を確立させることが知られている。携帯端末が基地局のセルの境界に位置する場合では、携帯端末から基地局までの距離が離れているため、携帯端末が受信する基地局からの電波が弱くなり、携帯端末は、ネットワークと接続することができない所謂「圏外」の状態となる。この場合、携帯端末を所有するユーザが、基地局からの電波を受信できる場所(所謂「圏内」となる場所)に移動することにより、携帯端末と基地局との間の無線通信を確立させることができる。
例えば、特許文献1には、所定の基地局がカバーするセルの境界に位置する無線通信端末を他の基地局にハンドオーバさせる通信システムにおいて、受信電力レベルの変動が小さい基地局に携帯端末を接続させることが記載されている。
特開2010−81543号公報
しかしながら、特許文献1に記載された通信システムでは、携帯端末が2つのセルのそれぞれの境界に位置する場合、同じ程度の電波品質の信号を送信する2つの基地局が存在するため、無線通信を確立する基地局の切り替えが頻繁に発生することがあった。また、携帯端末は、無線通信を確立する基地局の切り替え処理を行うと、携帯端末の消費電力を通常よりも多く消費するため、基地局の切り替えが頻繁に発生した場合、携帯端末の消費電力が浪費されてしまうという問題があった。また、無線通信を確立する基地局の切り替え処理を行うと、基地局切り替え前の着信を取りこぼすという問題があった。
本発明は、このような従来の課題を解決すべくなされたものであり、無線通信を確立する基地局の切り替え処理の発生を抑え、着信の取りこぼしを抑制するとともに携帯端末の消費電力の浪費を抑制することを可能とする携帯端末、制御方法及び制御プログラムを提供することを目的とする。
本発明に係る携帯端末は、複数の基地局のそれぞれとの無線通信によりネットワークと接続する携帯端末であって、各基地局から継続的に送信される特定信号を受信する受信部と、受信された特定信号の電波品質又は電界強度を示す品質値を測定する測定部と、受信された特定信号を送信している基地局の中で最も高い品質値の特定信号を送信している第1の基地局との無線通信を確立する通信制御部と、通信制御部が無線通信を過去に確立した基地局の履歴を記憶する記憶部と、第1の基地局から受信した特定信号の品質値に第1オフセット値を加算した第1品質補正値よりも高い品質値の特定信号を送信している第2の基地局を検出する制御部と、を有し、制御部は、第2の基地局が、記憶部に記憶された、第1の基地局の直前に無線通信を確立していた基地局でない場合、第2の基地局からの特定信号の品質値が第1品質補正値より高い期間が所定の継続期間を超えたときに、第1の基地局との無線通信から第2の基地局との無線通信に切り替えるように通信制御部を制御し、第2の基地局が、記憶部に記憶された、第1の基地局の直前に無線通信を確立していた基地局である場合、第2の基地局からの特定信号の品質値に第2オフセット値を減算した第2品質補正値が第1品質補正値より高い期間が、継続期間を超えたときに、第1の基地局との無線通信から第2の基地局との無線通信に切り替えるように通信制御部を制御する。
また、本発明に係る携帯端末において、制御部は、第2の基地局が第1の基地局の直前に無線通信を確立していた基地局であると判定された場合における基地局の切り替え回数に基づいて第2オフセット値を変更することが好ましい。
また、本発明に係る携帯端末において、制御部は、第2の基地局が第1の基地局の直前に無線通信を確立していた基地局でないと判定された場合における基地局の切り替え回数が、所定時間において所定回数以上であると判定された場合、所定期間中、携帯端末を特定のモードに設定し、携帯端末が特定のモードである場合、第2の基地局が第1の基地局の直前に無線通信を確立していた基地局であると判定された場合でも、第2の基地局からの特定信号の品質値が第1品質補正値より高い期間が、所定の継続期間を超えたときに、第1の基地局との無線通信から第2の基地局との無線通信に切り替えるように通信制御部を制御することが好ましい。
また、本発明に係る携帯端末において、携帯端末の現在位置を測定する位置測定部を更に有し、制御部は、測定された現在位置に基づいて携帯端末が移動していると判定した場合、所定期間中、携帯端末を特定のモードに設定し、携帯端末が特定のモードである場合、第2の基地局が第1の基地局の直前に無線通信を確立していた基地局であると判定された場合でも、第2の基地局からの特定信号の品質値が第1品質補正値より高い期間が、所定の継続期間を超えたときに、第1の基地局との無線通信から第2の基地局との無線通信に切り替えるように通信制御部を制御することが好ましい。
本発明に係る携帯端末は、複数の基地局のそれぞれとの無線通信によりネットワークと接続する携帯端末であって、各基地局から継続的に送信される特定信号を受信する受信部と、受信された特定信号の電波品質又は電界強度を示す品質値を測定する測定部と、受信された特定信号を送信している基地局の中で最も高い品質値の特定信号を送信している第1の基地局との無線通信を確立する通信制御部と、通信制御部が無線通信を過去に確立した基地局の履歴を記憶する記憶部と、第1の基地局から受信した特定信号の品質値に第1オフセット値を加算した第1品質補正値よりも高い品質値の特定信号を送信している第2の基地局を検出する制御部と、を有し、制御部は、第2の基地局が、記憶部に記憶された、第1の基地局の直前に無線通信を確立していた基地局でない場合、第2の基地局からの特定信号の品質値が第1品質補正値より高い期間が所定の継続期間を超えたときに、第1の基地局との無線通信から第2の基地局との無線通信に切り替えるように通信制御部を制御し、第2の基地局が、記憶部に記憶された、第1の基地局の直前に無線通信を確立していた基地局である場合、第2の基地局からの特定信号の品質値が第1品質補正値より高い期間が、継続期間にオフセット期間を加算した第2継続期間を超えたときに、第1の基地局との無線通信から第2の基地局との無線通信に切り替えるように通信制御部を制御する。
また、本発明に係る携帯端末において、制御部は、第2の基地局が第1の基地局の直前に無線通信を確立していた基地局であると判定された場合における基地局の切り替え回数に基づいてオフセット期間を変更することが好ましい。
また、本発明に係る携帯端末において、制御部は、第2の基地局が第1の基地局の直前に無線通信を確立していた基地局でないと判定された場合における基地局の切り替え回数が、所定時間において所定回数以上であると判定された場合、所定期間中、携帯端末を特定のモードに設定し、携帯端末が特定のモードである場合、第2の基地局が第1の基地局の直前に無線通信を確立していた基地局であると判定された場合でも、第2の基地局からの特定信号の品質値が第1品質補正値より高い期間が、所定の継続期間を超えたときに、第1の基地局との無線通信から第2の基地局との無線通信に切り替えるように通信制御部を制御するように通信制御部を制御することが好ましい。
また、本発明に係る携帯端末において、携帯端末の現在位置を測定する位置測定部を更に有し、制御部は、測定された現在位置に基づいて携帯端末が移動していると判定した場合、所定期間中、携帯端末を特定のモードに設定し、携帯端末が特定のモードである場合、第2の基地局が第1の基地局の直前に無線通信を確立していた基地局であると判定された場合でも、第2の基地局からの特定信号の品質値が第1品質補正値より高い期間が、所定の継続期間を超えたときに、第1の基地局との無線通信から第2の基地局との無線通信に切り替えるように通信制御部を制御することが好ましい。
本発明に係る携帯端末は、複数の基地局のそれぞれとの無線通信によりネットワークと接続する携帯端末であって、各基地局から継続的に送信される特定信号を受信する受信部と、前記受信された特定信号の電波品質又は電界強度を示す品質値を測定する測定部と、前記受信された特定信号を送信している基地局の中で最も高い品質値の特定信号を送信している第1の基地局との無線通信を確立する通信制御部と、前記通信制御部が無線通信を過去に確立した基地局に関連付けられた位置登録エリアの履歴を記憶する記憶部と、前記第1の基地局から受信した特定信号の品質値に第1オフセット値を加算した第1品質補正値よりも高い品質値の特定信号を送信している第2の基地局を検出する制御部と、を有し、前記制御部は、前記第2の基地局に関連付けられた位置登録エリアが、前記記憶部に記憶された、前記第1の基地局の直前に無線通信を確立していた基地局に関連付けられた位置登録エリアでない場合、前記第2の基地局からの特定信号の品質値が前記第1品質補正値より高い期間が所定の継続期間を超えたときに、前記第1の基地局との無線通信から前記第2の基地局との無線通信に切り替えるように前記通信制御部を制御し、前記第2の基地局に関連付けられた位置登録エリアが、前記記憶部に記憶された、前記第1の基地局の直前に無線通信を確立していた基地局に関連付けられた位置登録エリアである場合、前記第2の基地局からの前記特定信号の品質値に第2オフセット値を減算した第2品質補正値が前記第1品質補正値より高い期間が、前記継続期間を超えたときに、前記第1の基地局との無線通信から前記第2の基地局との無線通信に切り替えるように前記通信制御部を制御する。
本発明に係る携帯端末は、複数の基地局のそれぞれとの無線通信によりネットワークと接続する携帯端末であって、各基地局から継続的に送信される特定信号を受信する受信部と、前記受信された特定信号の電波品質又は電界強度を示す品質値を測定する測定部と、前記受信された特定信号を送信している基地局の中で最も高い品質値の特定信号を送信している第1の基地局との無線通信を確立する通信制御部と、前記通信制御部が無線通信を過去に確立した基地局に関連付けられた位置登録エリアの履歴を記憶する記憶部と、前記第1の基地局から受信した特定信号の品質値に第1オフセット値を加算した第1品質補正値よりも高い品質値の特定信号を送信している第2の基地局を検出する制御部と、を有し、前記制御部は、前記第2の基地局に関連付けられた位置登録エリアが、前記記憶部に記憶された、前記第1の基地局の直前に無線通信を確立していた基地局に関連付けられた位置登録エリアでない場合、前記第2の基地局からの特定信号の品質値が前記第1品質補正値より高い期間が所定の継続期間を超えたときに、前記第1の基地局との無線通信から前記第2の基地局との無線通信に切り替えるように前記通信制御部を制御し、前記第2の基地局に関連付けられた位置登録エリアが、前記記憶部に記憶された、前記第1の基地局の直前に無線通信を確立していた基地局に関連付けられた位置登録エリアである場合、前記第2の基地局からの特定信号の品質値が前記第1品質補正値より高い期間が、前記継続期間にオフセット期間を加算した第2継続期間を超えたときに、前記第1の基地局との無線通信から前記第2の基地局との無線通信に切り替えるように前記通信制御部を制御する。
本発明に係る制御方法は、複数の基地局のそれぞれから継続的に送信される特定信号を受信する受信部と、受信された特定信号の電波品質又は電界強度を示す品質値を測定する測定部と、受信された特定信号を送信している基地局の中で最も高い品質値の特定信号を送信している第1の基地局との無線通信を確立する通信制御部と、通信制御部が無線通信を過去に確立した基地局の履歴を記憶する記憶部と、第1の基地局から受信した特定信号の品質値に第1オフセット値を加算した第1品質補正値よりも高い品質値の特定信号を送信している第2の基地局を検出する制御部とを有し、基地局との無線通信を介してネットワークと接続する携帯端末の制御方法であって、制御部が、第2の基地局が、記憶部に記憶された、第1の基地局の直前に無線通信を確立していた基地局でない場合、第2の基地局からの特定信号の品質値が第1品質補正値より高い期間が所定の継続期間を超えたときに、第1の基地局との無線通信から第2の基地局との無線通信に切り替えるように通信制御部を制御し、第2の基地局が、記憶部に記憶された、第1の基地局の直前に無線通信を確立していた基地局である場合、第2の基地局からの特定信号の品質値に第2オフセット値を減算した第2品質補正値が第1品質補正値より高い期間が、継続期間を超えたときに、第1の基地局との無線通信から第2の基地局との無線通信に切り替えるように通信制御部を制御する、ことを含む。
本発明に係る制御方法は、複数の基地局のそれぞれから継続的に送信される特定信号を受信する受信部と、受信された特定信号の電波品質又は電界強度を示す品質値を測定する測定部と、受信された特定信号を送信している基地局の中で最も高い品質値の特定信号を送信している第1の基地局との無線通信を確立する通信制御部と、通信制御部が無線通信を過去に確立した基地局の履歴を記憶する記憶部と、第1の基地局から受信した特定信号の品質値に第1オフセット値を加算した第1品質補正値よりも高い品質値の特定信号を送信している第2の基地局を検出する制御部とを有し、基地局との無線通信を介してネットワークと接続する携帯端末の制御方法であって、制御部が、第2の基地局が、記憶部に記憶された、第1の基地局の直前に無線通信を確立していた基地局でない場合、第2の基地局からの特定信号の品質値が第1品質補正値より高い期間が所定の継続期間を超えたときに、第1の基地局との無線通信から第2の基地局との無線通信に切り替えるように通信制御部を制御し、第2の基地局が、記憶部に記憶された、第1の基地局の直前に無線通信を確立していた基地局である場合、第2の基地局からの特定信号の品質値が第1品質補正値より高い期間が、継続期間にオフセット期間を加算した第2継続期間を超えたときに、第1の基地局との無線通信から第2の基地局との無線通信に切り替えるように通信制御部を制御する、ことを含む。
本発明に係る制御プログラムは、複数の基地局のそれぞれから継続的に送信される特定信号を受信する受信部と、受信された特定信号の電波品質又は電界強度を示す品質値を測定する測定部と、受信された特定信号を送信している基地局の中で最も高い品質値の特定信号を送信している第1の基地局との無線通信を確立する通信制御部と、通信制御部が無線通信を過去に確立した基地局の履歴を記憶する記憶部と、第1の基地局から受信した特定信号の品質値に第1オフセット値を加算した第1品質補正値よりも高い品質値の特定信号を送信している第2の基地局を検出する制御部とを有し、基地局との無線通信を介してネットワークと接続する携帯端末の制御プログラムであって、制御部に、第2の基地局が、記憶部に記憶された、第1の基地局の直前に無線通信を確立していた基地局でない場合、第2の基地局からの特定信号の品質値が第1品質補正値より高い期間が所定の継続期間を超えたときに、第1の基地局との無線通信から第2の基地局との無線通信に切り替えるように通信制御部を制御し、第2の基地局が、記憶部に記憶された、第1の基地局の直前に無線通信を確立していた基地局である場合、第2の基地局からの特定信号の品質値に第2オフセット値を減算した第2品質補正値が第1品質補正値より高い期間が、継続期間を超えたときに、第1の基地局との無線通信から第2の基地局との無線通信に切り替えるように通信制御部を制御する、ことを実行させる。
本発明に係る制御プログラムは、複数の基地局のそれぞれから継続的に送信される特定信号を受信する受信部と、受信された特定信号の電波品質又は電界強度を示す品質値を測定する測定部と、受信された特定信号を送信している基地局の中で最も高い品質値の特定信号を送信している第1の基地局との無線通信を確立する通信制御部と、通信制御部が無線通信を過去に確立した基地局の履歴を記憶する記憶部と、第1の基地局から受信した特定信号の品質値に第1オフセット値を加算した第1品質補正値よりも高い品質値の特定信号を送信している第2の基地局を検出する制御部とを有し、基地局との無線通信を介してネットワークと接続する携帯端末の制御プログラムであって、制御部に、第2の基地局が、記憶部に記憶された、第1の基地局の直前に無線通信を確立していた基地局でない場合、第2の基地局からの特定信号の品質値が第1品質補正値より高い期間が所定の継続期間を超えたときに、第1の基地局との無線通信から第2の基地局との無線通信に切り替えるように通信制御部を制御し、第2の基地局が、記憶部に記憶された、第1の基地局の直前に無線通信を確立していた基地局である場合、第2の基地局からの特定信号の品質値が第1品質補正値より高い期間が、継続期間にオフセット期間を加算した第2継続期間を超えたときに、第1の基地局との無線通信から第2の基地局との無線通信に切り替えるように通信制御部を制御する、ことを実行させる。
本発明に係る携帯端末、制御方法及び制御プログラムによって、無線通信を確立する基地局の切り替えに係る着信不可事象の解消及び携帯端末の消費電力の浪費の抑制が可能となる。
通信システム1の概略を説明するための模式図である。 通信システム1の概略構成の一例を示す図である。 携帯端末2の概略構成の一例を示す図である。 通信部21の概略構成の一例を示す図である。 各種テーブルのデータ構造の一例を示す図である。 通信確立処理の一例を示すフローチャートである。 切り替え処理の一例を示すフローチャートである。 通信システム1の概略を説明するための模式図である。 切り替え処理の他の一例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しつつ、本発明の様々な実施形態について説明する。ただし、本発明の技術的範囲はそれらの実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶ点に留意されたい。
(第1の実施形態)
通信システム1は、複数の基地局3のそれぞれとの無線通信によりネットワークと接続する複数の携帯端末2を有する。携帯端末2は、例えば、「スマートフォン」と呼ばれる多機能携帯電話機又はフィーチャーフォンと呼ばれる携帯電話機であるが、データ通信専用の機器であってもよく、当該データ通信専用の機器は、携帯型でも据え置き型でもよい。
図1は、通信システム1の概略を説明するための模式図である。
携帯端末2は、複数の基地局3のそれぞれから継続的に送信されるリファレンス信号を受信し、受信されたリファレンス信号の電波品質又は受信電界を測定する。リファレンス信号は、例えば、RS(Reference Signal)信号等の下り信号であり、特定信号の一例である。電波品質は、例えば、受信されたリファレンス信号の強度と携帯端末2によって検出されたノイズ強度とによって求められる値によって示される。なお、品質値は、電波品質を示す値、又は、リファレンス信号の強度すなわち受信した電界強度の値等である。
携帯端末2は、複数の基地局3のそれぞれからリファレンス信号を受信するたびに、受信されたリファレンス信号を送信している基地局の中で最も高い品質値のリファレンス信号を送信している基地局を判定する。携帯端末2は、判定された基地局との無線通信を確立する。なお、携帯端末2との無線通信を確立された、携帯端末2と接続中の基地局は、第1の基地局の一例であり、以降、確立基地局と称する場合がある。
携帯端末2は、基地局との無線通信を確立したときに、無線通信を確立した基地局すなわち確立基地局を識別するための基地局識別情報、接続開始日時等を記憶する。なお、基地局識別情報は、セルID(identification)等である。このように、携帯端末2は、無線通信を過去に確立した確立基地局の履歴を記憶する。
携帯端末2は、確立基地局との無線通信が確立され、確立基地局との接続が開始されると、確立基地局からリファレンス信号が送信されるたびに、送信されたリファレンス信号の品質値に第1オフセット値を加算した第1品質補正値を算出する。第1オフセット値は、例えば、3GPP(Third Generation Partnership Project)の技術仕様書「TS 25.331」等によって規定される「Qhyst」又は「Q-offset」等のパラメータである。
携帯端末2は、複数の基地局3のそれぞれから継続的に送信されるリファレンス信号を受信するたびに、第1品質補正値よりも高い品質値のリファレンス信号を送信している基地局があるか否かを監視する。携帯端末2は、第1品質補正値よりも高い品質値のリファレンス信号を送信している基地局を検出した場合、切り替え処理を実行する。なお、検出された、第1品質補正値よりも高い品質値のリファレンス信号を送信している基地局は、第2の基地局の一例であり、以降、候補基地局と称する場合がある。
携帯端末2と基地局3aとの無線通信の直前に、携帯端末2との無線通信を確立していた基地局が基地局3bでない場合における、基地局3aとの無線通信から基地局3bとの無線通信への切り替え処理について、以下、図1の(A)を参照して説明する。なお、基地局3aは、携帯端末2との無線通信が確立された、携帯端末2と接続中の確立基地局である。また、基地局3bは、第1品質補正値よりも高い品質値のリファレンス信号を送信している候補基地局である。
携帯端末2は、基地局3bが、携帯端末2と基地局3aとの無線通信の直前に、携帯端末2との無線通信を確立していた基地局ではないため、基地局3bからのリファレンス信号の品質値が第1品質補正値より高い期間を監視する。なお、基地局3bが、携帯端末2と基地局3aとの無線通信の直前に、携帯端末2との無線通信を確立していた基地局であるか否かについての判定は、携帯端末2に記憶された基地局の履歴に基づいて行われる。
そして、携帯端末2は、基地局3bからのリファレンス信号の品質値が第1品質補正値より高い期間が所定の継続期間を超えたと判定したときに、基地局3aとの無線通信から基地局3bとの無線通信に切り替える。なお、継続期間は、例えば、3GPP(Third Generation Partnership Project)の技術仕様書「TS 25.331」等によって規定される「Treselection」等のパラメータである。
携帯端末2と基地局3aとの無線通信の直前に、携帯端末2との無線通信を確立していた基地局が基地局3bである場合における、基地局3aとの無線通信から基地局3bとの無線通信への切り替え処理について、以下、図1の(B)を参照して説明する。なお、図1の(A)と同様に、基地局3aは、携帯端末2との無線通信が確立された、携帯端末2と接続中の確立基地局である。また、基地局3bは、第1品質補正値よりも高い品質値のリファレンス信号を送信している候補基地局である。
基地局3bが、携帯端末2と基地局3aとの無線通信の直前に、携帯端末2との無線通信を確立していた基地局であるため、携帯端末2は、まず、基地局3bからのリファレンス信号の品質値に第2オフセット値を減算した第2品質補正値を算出する。次に、携帯端末2は、第2品質補正値が第1品質補正値より高い期間を監視する。なお、第2オフセット値は、携帯端末2において予め記憶されたパラメータであるが、基地局3から継時的に送信されたパラメータであってもよい。
そして、携帯端末2は、第2品質補正値が第1品質補正値より高い期間が所定の継続期間を超えたと判定したときに、基地局3aとの無線通信から基地局3bとの無線通信に切り替える。
上述のとおり、携帯端末2は、無線通信を確立している基地局3aの直前に携帯端末2との無線通信を確立していた基地局3bと再び無線通信を確立する場合、基地局3bからのリファレンス信号の品質値を第2品質補正値に変更して切り替え処理を行う。これにより、無線通信を確立する基地局3a及び基地局3bの切り替え処理が頻発に発生することを制御することが可能となる。そして、携帯端末2において、着信の取りこぼしを抑制するとともに消費電力の浪費を抑制することが可能となる。
なお、上述した図1の説明は、本発明の内容への理解を深めるための説明にすぎない。本発明は、具体的には、次に説明する各実施形態において実施され、且つ、本発明の原則を実質的に超えずに、さまざまな変形例によって実施されてもよい。このような変形例はすべて、本発明および本明細書の開示範囲に含まれる。
(通信システム1の概略構成)
図2は、通信システム1の概略構成の一例を示す図である。
通信システム1は、複数のユーザのそれぞれが所有する複数の携帯端末2を有する。複数の携帯端末2のそれぞれは、例えば、基地局3(3a、3b、・・・)、移動体通信網4、ゲートウェイ5を介して、インターネット等のネットワーク6に接続される。
(携帯端末2の概略構成)
図3は、携帯端末2の概略構成の一例を示す図である。
携帯端末2は、ネットワーク6への接続、基地局3のサーチ、所定のアプリケーションプログラムの実行等を可能とする。そのために、携帯端末2は、通信部21と、記憶部22と、操作部23と、表示部24と、処理部25と、アンテナ部26とを備える。
なお、携帯端末2としては多機能携帯電話(所謂「スマートフォン」)を想定するが、本発明はこれに限定されない。携帯端末2は、本発明が適用可能であればよく、例えば、携帯電話(所謂「フィーチャーフォン」)、携帯情報端末(Personal Digital Assistant, PDA)、携帯ゲーム機、タブレット端末、タブレットPC、ノートPC等でもよい。
通信部21は、所定の周波数帯を感受帯域とするアンテナ部26と接続する。通信部21は、通信インターフェース回路を有し、携帯端末2をネットワーク6(図2)に接続する。通信部21は、基地局3により割り当てられるチャネルを介して、基地局3との間でCDMA(Code Division Multiple Access)方式等による無線信号回線を確立し、基地局3との間で通信を行う。なお、基地局3との間の通信方式は、CDMA方式に限定されず、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)方式、LTE(Long Term Evolution)方式等の他の通信方式でもよい。また、基地局3との間の通信方式は、PHS(Personal Handy-phone System)等の他の通信方式でもよい。そして、通信部21は、基地局3から受信したデータを処理部25に供給する。また、通信部21は、処理部25から供給されたデータを基地局3に送信する。なお、通信部21の詳細については後述する。
記憶部22は、例えば、半導体メモリを有する。記憶部22は、処理部25での処理に用いられるドライバプログラム、オペレーティングシステムプログラム、アプリケーションプログラム、データ等を記憶する。例えば、記憶部22は、ドライバプログラムとして、通信部21を制御する通信デバイスドライバプログラム、操作部23を制御する入力デバイスドライバプログラム、表示部24を制御する出力デバイスドライバプログラム等を記憶する。また、記憶部22は、オペレーティングシステムプログラムとして、IEEE802.11規格の無線通信方式を実行する接続制御プログラム、携帯電話の接続制御プログラム等を記憶する。また、記憶部22は、アプリケーションプログラムとして、ウェブページの取得及び表示を行うウェブブラウザプログラム、電子メールの送信及び受信を行う電子メールプログラム等を記憶する。コンピュータプログラムは、例えばSD(Secure Digital)カード等のコンピュータ読み取り可能な可搬型記録媒体から、公知のセットアッププログラム等を用いて記憶部22にインストールされてもよい。また、記憶部22は、データとして、第1オフセット値、第2オフセット値、継続期間、後述する確立基地局テーブル、第1品質補正値テーブル、及び、候補基地局テーブル等を記憶する。
操作部23は、携帯端末2の操作が可能であればどのようなデバイスでもよく、例えば、タッチパネル式の入力装置、キーパッド等である。ユーザは、このデバイスを用いて、文字、数字等を入力することができる。操作部23は、ユーザにより操作されると、その操作に対応する信号を発生する。発生した信号は、ユーザの指示として、処理部25に入力される。
表示部24は、動画像、静止画像等の出力が可能であればどのようなデバイスでもよく、例えば、タッチパネル式の表示装置、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro−Luminescence)ディスプレイ等である。表示部24は、処理部25から供給される動画像データに応じた動画像、静止画像データに応じた静止画像等を表示する。
処理部25は、一又は複数個のプロセッサ及びその周辺回路を有する。処理部25は、携帯端末2の全体的な動作を統括的に制御するものであり、例えば、CPU(Central Processing Unit)である。処理部25は、携帯端末2の各種処理が記憶部22に記憶されているプログラム及び操作部23の操作からの出力等に応じて適切な手順で実行されるように、通信部21、表示部24等の動作を制御する。処理部25は、記憶部22に記憶されているプログラム(ドライバプログラム、オペレーティングシステムプログラム、アプリケーションプログラム等)に基づいて処理を実行する。また、処理部25は、複数のプログラム(アプリケーションプログラム等)を並列に実行することができる。
処理部25は、制御部251を有する。制御部251は、処理部25が有するプロセッサ上で実行されるプログラムによって実装される機能モジュールである。あるいは、処理部25が有するこれらの各部は、独立した集積回路、マイクロプロセッサ、又はファームウェアとして携帯端末2に実装されてもよい。
(通信部21の概略構成)
図4は、通信部21の概略構成の一例を示す図である。
通信部21は、ネットワーク6への接続、基地局3からの信号の受信、及び基地局3への信号の送信を行う。そのために、通信部21は、送受信部211と、測定部212と、通信制御部213とを備える。
送受信部211は、複数の基地局3のそれぞれから継続的に送信されるリファレンス信号を受信する。また、送受信部211は、通信制御部213を介して、処理部25から受け取った音声又はデータのデジタル信号を、アンテナ部26を介して基地局3に送信する。また、送受信部は、アンテナ部26を介して基地局3から送信された音声又はデータのデジタル信号を受信し、受信したデジタル信号を処理部25に渡す。なお、送受信部211は、受信部の一例である。
測定部212は、送受信部211によって受信されたリファレンス信号の品質値を測定する。例えば、測定部212は、複数の基地局3のそれぞれから継続的に送信されるリファレンス信号を受信するたびに、受信されたリファレンス信号の強度と携帯端末2によって検出されたノイズ強度とに基づいて、各基地局3によって送信されたリファレンス信号の品質値を測定する。なお、測定部212は、受信されたリファレンス信号の強度(電界強度)の値を、当該リファレンス信号の品質値として測定してもよい。測定部212は、測定された各基地局3によって送信されたリファレンス信号の品質値を通信制御部213に渡す。
通信制御部213は、送受信部211によって受信されたリファレンス信号を送信している基地局3の中で最も高い品質値の特定信号を送信している基地局3との無線通信を確立する。また、通信制御部213は、処理部25から受け取った、基地局3への音声又はデータのデジタル信号を送受信部211に渡すとともに、送受信部211から受け取った基地局3からの音声又はデータのデジタル信号を処理部25に渡す。
(携帯端末2の機能)
携帯端末2は、複数の基地局3の中のいずれかの基地局3との無線通信を確立し、ネットワークと接続する。以下、携帯端末2の通信機能について説明する。
図5は、各種テーブルのデータ構造の一例を示す図である。
図5(a)には、確立基地局テーブルが示されている。確立基地局テーブルには、各確立基地局について、確立セルID、周波数、開始日時等が互いに関連付けて記憶される。
確立セルIDは、確立基地局を識別するための基地局識別情報である。周波数には、携帯端末2と確立基地局との間で使用される信号の上り周波数、下り周波数、及びバンドが記憶される。また、開始日時は、携帯端末2と確立基地局との間で無線通信が確立した日時である。
図5(b)には、第1品質補正値テーブルが示されている。第1品質補正値テーブルには、第1品質補正値、及び日時等が互いに関連付けて記憶される。
第1品質補正値は、確立基地局から送信されたリファレンス信号が受信されるたびに算出されるリファレンス信号の品質値に、第1オフセット値を加算した値である。日時は、第1品質補正値が算出された日時又はリファレンス信号を受信した日時である。
図5(c)には、候補基地局テーブルが示されている。候補基地局テーブルには、各候補基地局について、候補セルID、電波品質、第2品質補正値等が互いに関連付けて記憶される。
候補セルIDは、候補基地局を識別するための基地局識別情報である。電波品質には、候補基地局から送信されたリファレンス信号が受信されるたびに記憶される、リファレンス信号の品質値と、リファレンス信号の受信日時が記憶される。第2品質補正値には、候補基地局から送信されたリファレンス信号が受信された際に第2品質補正値が算出された場合における、その算出された第2品質補正値と、リファレンス信号の受信日時が記憶される。
図6は、携帯端末2が有する通信部21及び処理部25による通信確立処理の一例を示すフローチャートである。通信確立処理は、携帯端末2が、既に確立基地局との無線通信が確立し、携帯端末2がネットワーク6とRRC(Radio Resource Control)接続している場合におけるRCCの状態(state)が、特定の状態である場合に実行される。特定の状態は、URA−PCH、Cell−PCH、及びidle(アイドル)等である。URA−PCH及びCell−PCHは、通信されるパケットデータが発生するまでスタンバイする状態である。idleは、RRC接続が切断された状態である。また、特定の状態は、接続している確立基地局からのリファレンス信号の品質値が所定値より低くなった状態でもよい。
最初に、送受信部211は、複数の基地局3のそれぞれから継続的に送信されるリファレンス信号を受信する(ステップS101)。
次に、測定部212は、送受信部211によってリファレンス信号が受信されるたびに、受信されたリファレンス信号の品質値を測定する(ステップS102)。次に、制御部251は、送受信部211によって受信されたリファレンス信号が、確立基地局によって送信されたリファレンス信号であるか否かを判定する(ステップS103)。
制御部251は、送受信部211によって受信されたリファレンス信号が確立基地局によって送信されたリファレンス信号であると判定した場合(ステップS103−Yes)、第1品質補正値を算出する(ステップS104)。第1品質補正値の算出では、制御部251は、記憶部22に記憶された第1オフセット値を抽出し、測定部212によって測定されたリファレンス信号の品質値に、抽出された第1オフセット値を加算して第1品質補正値を算出する。
制御部251は、第1品質補正値を算出すると、算出された第1品質補正値を、第1品質補正値が算出された日時又はリファレンス信号を受信した日時に関連付けて、第1品質補正値テーブルに記憶し(ステップS105)、一連のステップを終了する。
制御部251は、送受信部211によって受信されたリファレンス信号が確立基地局によって送信されたリファレンス信号でないと判定した場合(ステップS103−No)、切り替え処理を実行し(ステップS106)、一連のステップを終了する。なお、切り替え処理の詳細は後述する。
図7は、携帯端末2が有する処理部25の制御部251による切り替え処理の一例を示すフローチャートである。図7に示す切り替え処理は、図6のステップS106において実行される。
まず、制御部251は、送受信部211によってリファレンス信号が受信されるたびに、第1品質補正値テーブルに記憶された最新の第1品質補正値よりも高い品質値のリファレンス信号を送信している基地局があるか否かを監視する(ステップS201)。
制御部251は、最新の第1品質補正値よりも高い品質値のリファレンス信号を送信している候補基地局が検出されない場合(ステップS201−No)、一連のステップを終了する。
制御部251は、最新の第1品質補正値よりも高い品質値のリファレンス信号を送信している候補基地局が検出された場合(ステップS201−Yes)、候補基地局が直前に無線通信を確立していた基地局であるか否かを判定する(ステップS202)。すなわち、制御部251は、確立基地局テーブルを参照して、検出された候補基地局が、携帯端末2と確立基地局との無線通信の直前に、携帯端末2との無線通信を確立していたか否かを判定する。
制御部251は、候補基地局が直前に無線通信を確立していた基地局でないと判定した場合(ステップS202−No)、候補基地局が送信したリファレンス信号の品質値を、候補基地局テーブルに記憶する(ステップS203)。なお、制御部251は、品質値を候補基地局テーブルに記憶する際に、リファレンス信号の受信日時及び候補セルIDを、品質値に関連付けて候補基地局テーブルに記憶する。候補セルIDは、例えば、リファレンス信号に含まれるセルIDである。
次に、制御部251は、候補基地局テーブルに記憶された候補基地局の中で、候補基地局のリファレンス信号の品質値が、最新の第1品質補正値よりも高い期間を監視する。すなわち、制御部251は、候補基地局のリファレンス信号の品質値が、最新の第1品質補正値よりも高い期間が、記憶部22に記憶された継続期間を超えたか否かを判定する(ステップS204)。
制御部251は、候補基地局のリファレンス信号の品質値が、最新の第1品質補正値よりも高い期間が継続期間を超えていないと判定された場合(ステップS204−No)、一連のステップを終了する。
制御部251は、候補基地局のリファレンス信号の品質値が、最新の第1品質補正値よりも高い期間が継続期間を超えたと判定された場合(ステップS204−Yes)、基地局の切り替え処理を実行する(ステップS205)。すなわち、制御部251は、通信制御部213に対して、確立基地局との無線通信の切断及び候補基地局の無線通信の確立を指示する。
次に、制御部251は、確立基地局テーブルに、無線通信を確立した候補基地局を、新たな確立基地局として、確立基地局との間で使用される信号の上り周波数、下り周波数、及びバンドとともに記憶し(ステップS206)、一連のステップを終了する。
制御部251は、候補基地局が直前に無線通信を確立していた基地局であると判定した場合(ステップS202−Yes)、第2品質補正値を算出する(ステップS207)。第2品質補正値の算出では、制御部251は、記憶部22に記憶された第2オフセット値を抽出し、候補基地局によって送信されたリファレンス信号の品質値に、抽出された第2オフセット値を加算して第2品質補正値を算出する。
次に、制御部251は、算出した第2品質補正値を、第2品質補正値に係るリファレンス信号の受信日時及び候補セルIDに関連付けて候補基地局テーブルに記憶する(ステップS208)。
次に、制御部251は、候補基地局テーブルに記憶された、候補基地局のリファレンス信号の第2品質補正値が、最新の第1品質補正値よりも高い期間を監視する。すなわち、制御部251は、候補基地局のリファレンス信号の第2品質補正値が、最新の第1品質補正値よりも高い期間が、記憶部22に記憶された継続期間を超えたか否かを判定する(ステップS209)。
制御部251は、候補基地局のリファレンス信号の第2品質補正値が、最新の第1品質補正値よりも高い期間が継続期間を超えていないと判定された場合(ステップS209−No)、一連のステップを終了する。
制御部251は、候補基地局のリファレンス信号の第2品質補正値が、最新の第1品質補正値よりも高い期間が継続期間を超えたと判定された場合(ステップS209−Yes)、基地局の切り替え処理を実行する(ステップS205)。すなわち、制御部251は、通信制御部213に対して、確立基地局との無線通信の切断及び候補基地局の無線通信の確立を指示する。
次に、制御部251は、確立基地局テーブルに、無線通信を確立した候補基地局を、新たな確立基地局として、確立基地局との間で使用される信号の上り周波数、下り周波数、及びバンドとともに記憶し(ステップS206)、一連のステップを終了する。
以上詳述したとおり、通信システム1は、確立基地局との無線通信の直前に携帯端末2との無線通信を確立していた基地局3と再び無線通信を確立する場合、当該基地局3からのリファレンス信号の品質値を第2品質補正値に変更して切り替え処理を行う。これにより、特定の2つの基地局間の切り替え処理が頻発に発生することを制御することが可能となる。そして、携帯端末2の消費電力の浪費を抑制することが可能となる。
(第2の実施形態)
携帯端末2の制御部251は、候補基地局が確立基地局の直前に無線通信を確立していた基地局であると判定された場合における基地局の切り替え回数に基づいて第2オフセット値を変更してもよい。すなわち、制御部251は、図7のステップS209において、候補基地局のリファレンス信号の第2品質補正値が、最新の第1品質補正値よりも高い期間が継続期間を超えたと判定された場合、ステップS206において第2オフセット値の変更処理を実行する。
例えば、ステップS206において、制御部251は、記憶部22に記憶された第2オフセット値を抽出し、抽出した第2オフセット値に所定値を加算し、加算された第2オフセット値を記憶部22に記憶する。これにより、特定の2つの基地局間の切り替え処理が発生する頻度に応じて、第2オフセット値が増大するため、特定の2つの基地局間の切り替え処理の発生を抑制することが可能となる。
(第3の実施形態)
携帯端末2の制御部251は、携帯端末が特定のモードである場合、候補基地局が確立基地局の直前に無線通信を確立していた基地局であると判定された場合でも、第2品質補正値の算出を行わないようにしてもよい。すなわち、制御部251は、携帯端末が特定のモードである場合、図7のステップS202において、候補基地局が確立基地局の直前に無線通信を確立していた基地局であるか否かの判定を行わず、ステップS203に処理を進める。
例えば、特定のモードは、候補基地局が確立基地局の直前に無線通信を確立していた基地局でないと判定された場合における無線通信を確立した基地局の切り替え回数が、所定時間において所定回数以上であると判定された場合に、所定期間中、設定される。このような場合では、携帯端末2は、複数の基地局3がカバーするセルを移動している可能性が高く、上述の特定モードの設定により、スムーズな基地局の切り替えを行うことが可能となる。
(第4の実施形態)
上述した特定のモードは、測定された携帯端末2の現在位置に基づいて携帯端末2が移動していると判定された場合に、所定期間中、設定されてもよい。この場合、携帯端末2は、携帯端末2の現在位置を測定するGPS信号受信装置等の位置測定部を更に有し、測定された現在位置に基づいて算出された携帯端末2の移動速度に基づいて、制御部251は、携帯端末2が移動中か否かを判定する。これにより、移動中の携帯端末2の基地局の切り替えがスムーズに行われることが可能となる。
(第5の実施形態)
図8は、第5の実施形態における通信システム1の概略を説明するための模式図である。
携帯端末2と基地局3aとの無線通信の直前に、携帯端末2との無線通信を確立していた基地局が基地局3bである場合における、基地局3aとの無線通信から基地局3bとの無線通信への切り替え処理の他の例について、以下、図8を参照して説明する。なお、図1と同様に、基地局3aは、携帯端末2との無線通信が確立された、携帯端末2と接続中の基地局である。また、基地局3bは、第1品質補正値よりも高い品質値のリファレンス信号を送信している候補基地局である。
基地局3bが、携帯端末2と基地局3aとの無線通信の直前に、携帯端末2との無線通信を確立していた基地局であるため、携帯端末2は、まず、所定の期間にオフセット期間を加算した第2継続期間を算出する。次に、携帯端末2は、基地局3bからのリファレンス信号の品質値が第1品質補正値より高い期間を監視する。なお、オフセット期間は、携帯端末2において予め記憶されたパラメータであるが、基地局3から継時的に送信されたパラメータであってもよい。
そして、携帯端末2は、基地局3bからのリファレンス信号の品質値が第1品質補正値より高い期間が第2継続期間を超えたと判定したときに、基地局3aとの無線通信から基地局3bとの無線通信に切り替える。
上述のとおり、携帯端末2は、無線通信を確立している基地局3aの直前に携帯端末2との無線通信を確立していた基地局3bと再び無線通信を確立する場合、所定期間を第2所定期間に変更して切り替え処理を行う。これにより、これにより、特定の2つの基地局間の切り替え処理が頻発に発生することを制御することが可能となる。そして、携帯端末2の消費電力の浪費を抑制することが可能となる。
図9は、第5の実施形態における制御部251による切り替え処理の一例を示すフローチャートである。なお、第5の実施形態における通信確立処理は、図6と同じであり、図9に示す切り替え処理は、図6のステップS106において実行される。
図9において、図7と同じ処理内容のステップについては同じ符号を付し、その説明を省略する。なお、携帯端末2の記憶部22は、オフセット期間を更に記憶する。
制御部251は、候補基地局が直前に無線通信を確立していた基地局であると判定した場合(ステップS202−Yes)、第2継続期間を算出する(ステップS2071)。第2継続期間の算出では、制御部251は、記憶部22に記憶された継続期間及びオフセット期間を抽出し、抽出された継続期間に、抽出されたオフセット期間を加算して第2継続期間を算出する。
次に、制御部251は、候補基地局が送信したリファレンス信号の品質値を、候補基地局テーブルに記憶する(ステップS2081)。なお、制御部251は、品質値を候補基地局テーブルに記憶する際に、品質値に関連付けてリファレンス信号の受信日時及び候補セルIDを候補基地局テーブルに記憶する。
次に、制御部251は、候補基地局テーブルに記憶された、候補基地局のリファレンス信号の品質値が、最新の第1品質補正値よりも高い期間を監視する。すなわち、制御部251は、候補基地局のリファレンス信号の品質値が、最新の第1品質補正値よりも高い期間が、記憶部22に記憶された第2継続期間を超えたか否かを判定する(ステップS2091)。
以上詳述したとおり、通信システム1は、確立基地局との無線通信の直前に携帯端末2との無線通信を確立していた基地局3と再び無線通信を確立する場合、所定の継続期間を第2継続期間に変更して切り替え処理を行う。これにより、特定の2つの基地局間の切り替え処理が頻発に発生することを制御することが可能となる。そして、携帯端末2の消費電力の浪費を抑制することが可能となる。
(第6の実施形態)
携帯端末2の制御部251は、候補基地局が確立基地局の直前に無線通信を確立していた基地局であると判定された場合における基地局の切り替え回数に基づいてオフセット期間を変更してもよい。すなわち、制御部251は、図9のステップS2091において、候補基地局のリファレンス信号の品質値が、最新の第1品質補正値よりも高い期間が第2継続期間を超えたと判定された場合、ステップS206においてオフセット期間の変更処理を実行する。
例えば、ステップS206において、制御部251は、記憶部22に記憶されたオフセット期間を抽出し、抽出したオフセット期間に所定期間を加算し、加算されたオフセット期間を記憶部22に記憶する。これにより、特定の2つの基地局間の切り替え処理が発生する頻度に応じて、オフセット期間が増大するため、特定の2つの基地局間の切り替え処理の発生を抑制することが可能となる。
(第7の実施形態)
携帯端末2の制御部251は、携帯端末が特定のモードである場合、候補基地局が確立基地局の直前に無線通信を確立していた基地局であると判定された場合でも、第2継続期間の算出を行わないようにしてもよい。すなわち、制御部251は、携帯端末が特定のモードである場合、図9のステップS202において、候補基地局が確立基地局の直前に無線通信を確立していた基地局であるか否かの判定を行わず、ステップS203に処理を進める。
例えば、特定のモードは、候補基地局が確立基地局の直前に無線通信を確立していた基地局でないと判定された場合における無線通信を確立した基地局の切り替え回数が、所定時間において所定回数以上であると判定された場合に、所定期間中、設定される。このような場合では、携帯端末2は、複数の基地局3がカバーするセルを移動している可能性が高く、上述の特定モードの設定により、スムーズな基地局の切り替えを行うことが可能となる。
(第8の実施形態)
上述した特定のモードは、測定された携帯端末2の現在位置に基づいて携帯端末2が移動していると判定された場合に、所定期間中、設定されてもよい。この場合、携帯端末2は、携帯端末2の現在位置を測定するGPS信号受信装置等の位置測定部を更に有し、測定された現在位置に基づいて算出された携帯端末2の移動速度に基づいて、制御部251は、携帯端末2が移動中か否かを判定する。これにより、移動中の携帯端末2の基地局の切り替えがスムーズに行われることが可能となる。
(第9の実施形態)
上述した第1の実施形態から第8の実施形態における切り替え処理は、位置登録エリアの切り替えを伴う基地局の切り替え時に限り実行されてもよい。なお、位置登録エリアは、例えば、3GPPの技術仕様書「TS 23.003」等によって規定されるロケーションエリア(Location Area)等である。位置登録エリアは、所定数の隣接する基地局3に対応付けられる位置コードであり、所定の携帯端末2が着呼した場合、位置登録エリア単位で一斉呼出が行われる。
第9の実施形態では、確立基地局テーブルの各確立基地局について、さらに位置登録エリアを示す位置コードが関連付けて記憶される。また、候補基地局テーブルの各候補基地局について、さらに位置登録エリアを示す位置コードが関連付けて記憶される。
第9の実施形態では、図7及び図9のステップS202において、制御部251は、候補基地局に位置登録エリアを示す位置コードが直前に無線通信を確立していた基地局の位置登録エリアを示す位置コードと同一であるか否かを判定する。また、図7及び図9のステップS206において、制御部251は、確立基地局テーブルに、無線通信を確立した候補基地局を、新たな確立基地局として、候補基地局の位置登録エリアを示す位置コードとともに記憶する。
これにより、位置登録エリアの切り替え処理の発生を抑制することが可能となるとともに、携帯端末2の消費電力の浪費を抑制することが可能となる。また、携帯端末2が、位置登録エリアの切り替えに伴う、HLR(Home Location Register)に対する現在位置の登録処理を抑制することができ、ネットワークの負荷を軽減することが可能となる。
当業者は、本発明の精神及び範囲から外れることなく、様々な変更、置換、及び修正をこれに加えることが可能であることを理解されたい。
1 通信システム
2 携帯端末
21 通信部
211 送受信部
212 測定部
213 通信制御部
22 記憶部
23 操作部
24 表示部
25 処理部
251 制御部
3,3a,3b 基地局
4 移動体通信網
5 ゲートウェイ
6 ネットワーク

Claims (12)

  1. 複数の基地局のそれぞれとの無線通信によりネットワークと接続する携帯端末であって、
    各基地局から継続的に送信される特定信号を受信する受信部と、
    前記受信された特定信号の電波品質又は電界強度を示す品質値を測定する測定部と、
    前記受信された特定信号を送信している基地局の中で最も高い品質値の特定信号を送信している第1の基地局との無線通信を確立する通信制御部と、
    前記通信制御部が無線通信を過去に確立した基地局の履歴を記憶する記憶部と、
    前記第1の基地局から受信した特定信号の品質値に第1オフセット値を加算した第1品質補正値よりも高い品質値の特定信号を送信している第2の基地局を検出する制御部と、を有し、
    前記制御部は、
    前記第2の基地局が、前記記憶部に記憶された、前記第1の基地局の直前に無線通信を確立していた基地局でない場合、前記第2の基地局からの特定信号の品質値が前記第1品質補正値より高い期間が所定の継続期間を超えたときに、前記第1の基地局との無線通信から前記第2の基地局との無線通信に切り替えるように前記通信制御部を制御し、
    前記第2の基地局が前記第1の基地局の直前に無線通信を確立していた基地局でないと判定された場合における基地局の切り替え回数が、所定時間において所定回数以上であると判定された場合、所定期間中、前記携帯端末を特定のモードに設定し、
    前記第2の基地局が、前記記憶部に記憶された、前記第1の基地局の直前に無線通信を確立していた基地局である場合、
    前記携帯端末が特定のモードでなければ、前記第2の基地局からの前記特定信号の品質値に第2オフセット値を減算した第2品質補正値が前記第1品質補正値より高い期間が、前記継続期間を超えたときに、前記第1の基地局との無線通信から前記第2の基地局との無線通信に切り替えるように前記通信制御部を制御し、
    前記携帯端末が特定のモードであれば、前記第2の基地局からの前記特定信号の品質値が前記第1品質補正値より高い期間が、所定の継続期間を超えたときに、前記第1の基地局との無線通信から前記第2の基地局との無線通信に切り替えるように前記通信制御部を制御する
    ことを特徴とする携帯端末。
  2. 前記制御部は、前記第2の基地局が前記第1の基地局の直前に無線通信を確立していた基地局であると判定された場合における基地局の切り替え回数に基づいて前記第2オフセット値を変更する、請求項1に記載の携帯端末。
  3. 前記携帯端末の現在位置を測定する位置測定部を更に有し、
    前記制御部は、
    前記測定された現在位置に基づいて前記携帯端末が移動していると判定した場合、所定期間中、前記携帯端末を特定のモードに設定し、
    前記携帯端末が特定のモードである場合、前記第2の基地局が前記第1の基地局の直前に無線通信を確立していた基地局であると判定された場合でも、前記第2の基地局からの特定信号の品質値が前記第1品質補正値より高い期間が、所定の継続期間を超えたときに、前記第1の基地局との無線通信から前記第2の基地局との無線通信に切り替えるように前記通信制御部を制御する、請求項1又は2に記載の携帯端末。
  4. 複数の基地局のそれぞれとの無線通信によりネットワークと接続する携帯端末であって、
    各基地局から継続的に送信される特定信号を受信する受信部と、
    前記受信された特定信号の電波品質又は電界強度を示す品質値を測定する測定部と、
    前記受信された特定信号を送信している基地局の中で最も高い品質値の特定信号を送信している第1の基地局との無線通信を確立する通信制御部と、
    前記通信制御部が無線通信を過去に確立した基地局の履歴を記憶する記憶部と、
    前記第1の基地局から受信した特定信号の品質値に第1オフセット値を加算した第1品質補正値よりも高い品質値の特定信号を送信している第2の基地局を検出する制御部と、を有し、
    前記制御部は、
    前記第2の基地局が、前記記憶部に記憶された、前記第1の基地局の直前に無線通信を確立していた基地局でない場合、前記第2の基地局からの特定信号の品質値が前記第1品質補正値より高い期間が所定の継続期間を超えたときに、前記第1の基地局との無線通信から前記第2の基地局との無線通信に切り替えるように前記通信制御部を制御し、
    前記第2の基地局が前記第1の基地局の直前に無線通信を確立していた基地局でないと判定された場合における基地局の切り替え回数が、所定時間において所定回数以上であると判定された場合、所定期間中、前記携帯端末を特定のモードに設定し、
    前記第2の基地局が、前記記憶部に記憶された、前記第1の基地局の直前に無線通信を確立していた基地局である場合、
    前記携帯端末が特定のモードでなければ、前記第2の基地局からの前記特定信号の品質値が前記第1品質補正値より高い期間が、前記継続期間にオフセット期間を加算した第2継続期間を超えたときに、前記第1の基地局との無線通信から前記第2の基地局との無線通信に切り替えるように前記通信制御部を制御し、
    前記携帯端末が特定のモードであれば、前記第2の基地局からの前記特定信号の品質値が前記第1品質補正値より高い期間が、所定の継続期間を超えたときに、前記第1の基地局との無線通信から前記第2の基地局との無線通信に切り替えるように前記通信制御部を制御する
    ことを特徴とする携帯端末。
  5. 前記制御部は、前記第2の基地局が前記第1の基地局の直前に無線通信を確立していた基地局であると判定された場合における基地局の切り替え回数に基づいて前記オフセット期間を変更する、請求項に記載の携帯端末。
  6. 前記携帯端末の現在位置を測定する位置測定部を更に有し、
    前記制御部は、
    前記測定された現在位置に基づいて前記携帯端末が移動していると判定した場合、所定期間中、前記携帯端末を特定のモードに設定し、
    前記携帯端末が特定のモードである場合、前記第2の基地局が前記第1の基地局の直前に無線通信を確立していた基地局であると判定された場合でも、前記第2の基地局からの特定信号の品質値が前記第1品質補正値より高い期間が、所定の継続期間を超えたときに、前記第1の基地局との無線通信から前記第2の基地局との無線通信に切り替えるように前記通信制御部を制御する、請求項4又は5に記載の携帯端末。
  7. 複数の基地局のそれぞれとの無線通信によりネットワークと接続する携帯端末であって、
    各基地局から継続的に送信される特定信号を受信する受信部と、
    前記受信された特定信号の電波品質又は電界強度を示す品質値を測定する測定部と、
    前記受信された特定信号を送信している基地局の中で最も高い品質値の特定信号を送信している第1の基地局との無線通信を確立する通信制御部と、
    前記通信制御部が無線通信を過去に確立した基地局に関連付けられた位置登録エリアの履歴を記憶する記憶部と、
    前記第1の基地局から受信した特定信号の品質値に第1オフセット値を加算した第1品質補正値よりも高い品質値の特定信号を送信している第2の基地局を検出する制御部と、を有し、
    前記制御部は、
    前記第2の基地局に関連付けられた位置登録エリアが、前記記憶部に記憶された、前記第1の基地局の直前に無線通信を確立していた基地局に関連付けられた位置登録エリアでない場合、前記第2の基地局からの特定信号の品質値が前記第1品質補正値より高い期間が所定の継続期間を超えたときに、前記第1の基地局との無線通信から前記第2の基地局との無線通信に切り替えるように前記通信制御部を制御し、
    前記第2の基地局が前記第1の基地局の直前に無線通信を確立していた基地局でないと判定された場合における基地局の切り替え回数が、所定時間において所定回数以上であると判定された場合、所定期間中、前記携帯端末を特定のモードに設定し、
    前記第2の基地局に関連付けられた位置登録エリアが、前記記憶部に記憶された、前記第1の基地局の直前に無線通信を確立していた基地局に関連付けられた位置登録エリアである場合、
    前記携帯端末が特定のモードでなければ、前記第2の基地局からの前記特定信号の品質値に第2オフセット値を減算した第2品質補正値が前記第1品質補正値より高い期間が、前記継続期間を超えたときに、前記第1の基地局との無線通信から前記第2の基地局との無線通信に切り替えるように前記通信制御部を制御し、
    前記携帯端末が特定のモードであれば、前記第2の基地局からの前記特定信号の品質値が前記第1品質補正値より高い期間が、所定の継続期間を超えたときに、前記第1の基地局との無線通信から前記第2の基地局との無線通信に切り替えるように前記通信制御部を制御する
    ことを特徴とする携帯端末。
  8. 複数の基地局のそれぞれとの無線通信によりネットワークと接続する携帯端末であって、
    各基地局から継続的に送信される特定信号を受信する受信部と、
    前記受信された特定信号の電波品質又は電界強度を示す品質値を測定する測定部と、
    前記受信された特定信号を送信している基地局の中で最も高い品質値の特定信号を送信している第1の基地局との無線通信を確立する通信制御部と、
    前記通信制御部が無線通信を過去に確立した基地局に関連付けられた位置登録エリアの履歴を記憶する記憶部と、
    前記第1の基地局から受信した特定信号の品質値に第1オフセット値を加算した第1品質補正値よりも高い品質値の特定信号を送信している第2の基地局を検出する制御部と、を有し、
    前記制御部は、
    前記第2の基地局に関連付けられた位置登録エリアが、前記記憶部に記憶された、前記第1の基地局の直前に無線通信を確立していた基地局に関連付けられた位置登録エリアでない場合、前記第2の基地局からの特定信号の品質値が前記第1品質補正値より高い期間が所定の継続期間を超えたときに、前記第1の基地局との無線通信から前記第2の基地局との無線通信に切り替えるように前記通信制御部を制御し、
    前記第2の基地局が前記第1の基地局の直前に無線通信を確立していた基地局でないと判定された場合における基地局の切り替え回数が、所定時間において所定回数以上であると判定された場合、所定期間中、前記携帯端末を特定のモードに設定し、
    前記第2の基地局に関連付けられた位置登録エリアが、前記記憶部に記憶された、前記第1の基地局の直前に無線通信を確立していた基地局に関連付けられた位置登録エリアである場合、
    前記携帯端末が特定のモードでなければ、前記第2の基地局からの前記特定信号の品質値が前記第1品質補正値より高い期間が、前記継続期間にオフセット期間を加算した第2継続期間を超えたときに、前記第1の基地局との無線通信から前記第2の基地局との無線通信に切り替えるように前記通信制御部を制御し、
    前記携帯端末が特定のモードであれば、前記第2の基地局からの前記特定信号の品質値が前記第1品質補正値より高い期間が、所定の継続期間を超えたときに、前記第1の基地局との無線通信から前記第2の基地局との無線通信に切り替えるように前記通信制御部を制御する
    ことを特徴とする携帯端末。
  9. 複数の基地局のそれぞれから継続的に送信される特定信号を受信する受信部と、前記受信された特定信号の電波品質又は電界強度を示す品質値を測定する測定部と、前記受信された特定信号を送信している基地局の中で最も高い品質値の特定信号を送信している第1の基地局との無線通信を確立する通信制御部と、前記通信制御部が無線通信を過去に確立した基地局の履歴を記憶する記憶部と、前記第1の基地局から受信した特定信号の品質値に第1オフセット値を加算した第1品質補正値よりも高い品質値の特定信号を送信している第2の基地局を検出する制御部とを有し、前記基地局との無線通信を介してネットワークと接続する携帯端末の制御方法であって、前記制御部が、
    前記第2の基地局が、前記記憶部に記憶された、前記第1の基地局の直前に無線通信を確立していた基地局でない場合、前記第2の基地局からの特定信号の品質値が前記第1品質補正値より高い期間が所定の継続期間を超えたときに、前記第1の基地局との無線通信から前記第2の基地局との無線通信に切り替えるように前記通信制御部を制御し、
    前記第2の基地局が前記第1の基地局の直前に無線通信を確立していた基地局でないと判定された場合における基地局の切り替え回数が、所定時間において所定回数以上であると判定された場合、所定期間中、前記携帯端末を特定のモードに設定し、
    前記第2の基地局が、前記記憶部に記憶された、前記第1の基地局の直前に無線通信を確立していた基地局である場合、
    前記携帯端末が特定のモードでなければ、前記第2の基地局からの前記特定信号の品質値に第2オフセット値を減算した第2品質補正値が前記第1品質補正値より高い期間が、前記継続期間を超えたときに、前記第1の基地局との無線通信から前記第2の基地局との無線通信に切り替えるように前記通信制御部を制御し、
    前記携帯端末が特定のモードであれば、前記第2の基地局からの前記特定信号の品質値が前記第1品質補正値より高い期間が、所定の継続期間を超えたときに、前記第1の基地局との無線通信から前記第2の基地局との無線通信に切り替えるように前記通信制御部を制御する
    ことを含むことを特徴とする制御方法。
  10. 複数の基地局のそれぞれから継続的に送信される特定信号を受信する受信部と、前記受信された特定信号の電波品質又は電界強度を示す品質値を測定する測定部と、前記受信された特定信号を送信している基地局の中で最も高い品質値の特定信号を送信している第1の基地局との無線通信を確立する通信制御部と、前記通信制御部が無線通信を過去に確立した基地局の履歴を記憶する記憶部と、前記第1の基地局から受信した特定信号の品質値に第1オフセット値を加算した第1品質補正値よりも高い品質値の特定信号を送信している第2の基地局を検出する制御部とを有し、前記基地局との無線通信を介してネットワークと接続する携帯端末の制御方法であって、前記制御部が、
    前記第2の基地局が、前記記憶部に記憶された、前記第1の基地局の直前に無線通信を確立していた基地局でない場合、前記第2の基地局からの特定信号の品質値が前記第1品質補正値より高い期間が所定の継続期間を超えたときに、前記第1の基地局との無線通信から前記第2の基地局との無線通信に切り替えるように前記通信制御部を制御し、
    前記第2の基地局が前記第1の基地局の直前に無線通信を確立していた基地局でないと判定された場合における基地局の切り替え回数が、所定時間において所定回数以上であると判定された場合、所定期間中、前記携帯端末を特定のモードに設定し、
    前記第2の基地局が、前記記憶部に記憶された、前記第1の基地局の直前に無線通信を確立していた基地局である場合、
    前記携帯端末が特定のモードでなければ、前記第2の基地局からの前記特定信号の品質値が前記第1品質補正値より高い期間が、前記継続期間にオフセット期間を加算した第2継続期間を超えたときに、前記第1の基地局との無線通信から前記第2の基地局との無線通信に切り替えるように前記通信制御部を制御し、
    前記携帯端末が特定のモードであれば、前記第2の基地局からの前記特定信号の品質値が前記第1品質補正値より高い期間が、所定の継続期間を超えたときに、前記第1の基地局との無線通信から前記第2の基地局との無線通信に切り替えるように前記通信制御部を制御する
    ことを含むことを特徴とする制御方法。
  11. 複数の基地局のそれぞれから継続的に送信される特定信号を受信する受信部と、前記受信された特定信号の電波品質又は電界強度を示す品質値を測定する測定部と、前記受信された特定信号を送信している基地局の中で最も高い品質値の特定信号を送信している第1の基地局との無線通信を確立する通信制御部と、前記通信制御部が無線通信を過去に確立した基地局の履歴を記憶する記憶部と、前記第1の基地局から受信した特定信号の品質値に第1オフセット値を加算した第1品質補正値よりも高い品質値の特定信号を送信している第2の基地局を検出する制御部とを有し、前記基地局との無線通信を介してネットワークと接続する携帯端末の制御プログラムであって、前記制御部に、
    前記第2の基地局が、前記記憶部に記憶された、前記第1の基地局の直前に無線通信を確立していた基地局でない場合、前記第2の基地局からの特定信号の品質値が前記第1品質補正値より高い期間が所定の継続期間を超えたときに、前記第1の基地局との無線通信から前記第2の基地局との無線通信に切り替えるように前記通信制御部を制御し、
    前記第2の基地局が前記第1の基地局の直前に無線通信を確立していた基地局でないと判定された場合における基地局の切り替え回数が、所定時間において所定回数以上であると判定された場合、所定期間中、前記携帯端末を特定のモードに設定し、
    前記第2の基地局が、前記記憶部に記憶された、前記第1の基地局の直前に無線通信を確立していた基地局である場合、
    前記携帯端末が特定のモードでなければ、前記第2の基地局からの前記特定信号の品質値に第2オフセット値を減算した第2品質補正値が前記第1品質補正値より高い期間が、前記継続期間を超えたときに、前記第1の基地局との無線通信から前記第2の基地局との無線通信に切り替えるように前記通信制御部を制御し、
    前記携帯端末が特定のモードであれば、前記第2の基地局からの前記特定信号の品質値が前記第1品質補正値より高い期間が、所定の継続期間を超えたときに、前記第1の基地局との無線通信から前記第2の基地局との無線通信に切り替えるように前記通信制御部を制御する
    ことを実行させる制御プログラム。
  12. 複数の基地局のそれぞれから継続的に送信される特定信号を受信する受信部と、前記受信された特定信号の電波品質又は電界強度を示す品質値を測定する測定部と、前記受信された特定信号を送信している基地局の中で最も高い品質値の特定信号を送信している第1の基地局との無線通信を確立する通信制御部と、前記通信制御部が無線通信を過去に確立した基地局の履歴を記憶する記憶部と、前記第1の基地局から受信した特定信号の品質値に第1オフセット値を加算した第1品質補正値よりも高い品質値の特定信号を送信している第2の基地局を検出する制御部とを有し、前記基地局との無線通信を介してネットワークと接続する携帯端末の制御プログラムであって、前記制御部に、
    前記第2の基地局が、前記記憶部に記憶された、前記第1の基地局の直前に無線通信を確立していた基地局でない場合、前記第2の基地局からの特定信号の品質値が前記第1品質補正値より高い期間が所定の継続期間を超えたときに、前記第1の基地局との無線通信から前記第2の基地局との無線通信に切り替えるように前記通信制御部を制御し、
    前記第2の基地局が前記第1の基地局の直前に無線通信を確立していた基地局でないと判定された場合における基地局の切り替え回数が、所定時間において所定回数以上であると判定された場合、所定期間中、前記携帯端末を特定のモードに設定し、
    前記第2の基地局が、前記記憶部に記憶された、前記第1の基地局の直前に無線通信を確立していた基地局である場合、
    前記携帯端末が特定のモードでなければ、前記第2の基地局からの前記特定信号の品質値が前記第1品質補正値より高い期間が、前記継続期間にオフセット期間を加算した第2継続期間を超えたときに、前記第1の基地局との無線通信から前記第2の基地局との無線通信に切り替えるように前記通信制御部を制御し、
    前記携帯端末が特定のモードであれば、前記第2の基地局からの前記特定信号の品質値が前記第1品質補正値より高い期間が、所定の継続期間を超えたときに、前記第1の基地局との無線通信から前記第2の基地局との無線通信に切り替えるように前記通信制御部を制御する
    ことを実行させる制御プログラム。
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