JP6278670B2 - パターン微細化用被覆剤 - Google Patents
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Description
(A)水溶性ポリマーと、(B)含窒素化合物のアルキレンオキシド付加物とを含有し、
(B)含窒素化合物のアルキレンオキシド付加物が、窒素原子に結合する炭素数8以上のアルキル基を有し、アルキル基が結合している窒素原子1モルに対して、4モル以上のエチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシドが付加した化合物であり、
当該パターン微細化用被覆剤の23℃で測定されるpHの値が10以上である、パターン微細化用被覆剤である。
本発明に係るパターン微細化用被覆剤(以下、被覆剤とも記す。)は、(A)水溶性ポリマーと、所定の構造の(B)含窒素化合物のアルキレンオキシド付加物とを含み、その23℃で測定されるpHの値が10以上である。pHの値が10以上である被覆剤を用いることで所望する効果は得られるが、パターンのスリミング量、パターンの良好な形状の維持等を考慮すると、pHの値が13以下であることが好ましい。
水溶性ポリマーの種類は、ポジ型レジストパターン上に所望の膜厚の塗布膜を形成可能な濃度で溶媒に対して溶解可能であって、溶媒に溶解させた場合にゲル化しないものであれば特に限定されない。
被覆剤は、特定の構造の(B)含窒素化合物のアルキレンオキシド付加物を含有する。(B)含窒素化合物のアルキレンオキシド付加物は、窒素原子に結合する炭素数8以上のアルキル基を有し、当該アルキル基が結合している窒素原子1モルに対して、4モル以上、好ましくは5モル以上、より好ましくは7モル以上のエチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシドが付加した化合物である。
被覆剤は、通常、以上説明した(A)水溶性ポリマーと、(B)含窒素化合物のアルキレンオキシド付加物とを含有る水溶液として用いられる。被覆剤の固形分濃度は0.1〜30質量%が好ましく、0.5〜20質量%がより好ましく、1〜10質量%が最も好ましい。
前述の通り、被覆剤の23℃において測定されるpHは、通常、塩基性物質を用いて調製される。pH調製に用いられる塩基性物質としては、(C)塩基性含窒素化合物が好ましい。
パターン微細化用被覆剤は、必要に応じて、本発明の効果を損なわない範囲で、界面活性剤、水溶性フッ素化合物等の任意の添加剤を含んでいてもよい。以下これらの任意の添加剤について順に説明する。
界面活性剤としては、(A)水溶性ポリマーに対して溶解性が高く、被覆剤に懸濁を発生しない等の特性が必要である。このような特性を満たす界面活性剤を用いることにより、特に被覆剤を塗布する際の気泡(マイクロフォーム)発生を抑えることができ、このマイクロフォーム発生と関係があるとされるディフェクトの発生をより効果的に防止することができる。上記の点から、ポリオキシエチレンのリン酸エステル系界面活性剤、ノニオン性界面活性剤のうちの1種以上が好ましく用いられる。
水溶性フッ素化合物としては、(A)水溶性ポリマーに対し溶解性が高く、被覆剤に懸濁を発生しない等の特性が必要である。このような特性を満たす水溶性フッ素化合物を用いることにより、さらにレベリング性(被覆剤の広がり度合い)を向上させることができる。このレベリング性は、界面活性剤の過剰量添加による接触角の引き下げにより達成することも可能であるが、界面活性剤添加量を過剰にした場合、ある一定以上の塗布向上性が認められないばかりか、過剰量とすることにより、塗布した際に被膜上に気泡(マイクロフォーム)が発生し、ディフェクトの原因となり得るという問題がある。この水溶性フッ素化合物を配合することにより、そのような発泡を抑制しつつ、接触角を下げ、レベリング性を向上させることができる。
基板上のポジ型レジストパターンを前述のパターン微細化用被覆剤からなる被膜で被覆し、次いで、被膜で被覆されたポジ型レジストパターンを加熱し、加熱されたポジ型レジストパターンから被膜を溶解除去することで、被膜で被覆される前のポジ型レジストパターンよりもスリミングされたポジ型レジストパターンを得ることができる。以下、前述の被覆剤を用いて微細パターンを形成する方法について、詳細に説明する。
(A)成分(ポリ(N,N−ジメチルアクリルアミド))と、(B)成分(表1に記載の種類の含窒素化合物のアルキレンオキシド付加物)と、(C)成分(表1に記載の種類の塩基性含窒素化合物)とを、以下の濃度でイオン交換水に均一に溶解させて被覆剤を調製した。調製された各被覆剤の23℃におけるpHを測定した。各被覆剤の23℃におけるpHを表1に記す。
(A)成分:2質量%
(B)成分:表1に記載の濃度
(C)成分:表1に記載の濃度
(B)成分を、(B)成分の代替成分である(B’)成分(リン酸エステル系のアニオン性界面活性剤)に変えることの他は、実施例1と同様にして比較例1の被覆剤を調製した。調製された比較例1の被覆剤の23℃におけるpHを測定した。比較例1の被覆剤の23℃におけるpHを表1に記す。
比較例において、(B)成分の代替成分である(B’)成分であるB’−1として、リン酸エステル系のアニオン性界面活性剤(プライサーフA210G、第一工業製薬社製)を用いた。
実施例及び比較例において、(C)成分として、下記のC1〜C7の塩基性含窒素化合物を用いた。
C1:トリエチルアミン
C2:テトラブチルアンモニウムヒドロキシド
C3:テトラプロピルアンモニウムヒドロキシド
C4:ベンジルトリメチルアンモニウムヒドロキシド
C5:シクロヘキシルアミン
C6:テトラヒドロフルフリルアミン
C7:N−メチルエタノールアミン
12インチシリコンウェーハ上に反射防止膜形成用塗布液(Brewer社製、ARC−29A)を塗布した後、205℃にて60秒間加熱処理して、膜厚89nmの反射防止膜を設けた。この反射防止膜上に、ポジ型レジスト組成物(東京応化工業株式会社製、TARF−PI6−144ME)をスピンナーを用いて塗布した後、120℃で60秒間加熱処理して、膜厚120nmのレジスト膜を形成させた。このようにして形成されたレジスト膜に対して、それぞれ幅60nmのラインとスペースとを備えるラインアンドスペースパターンを形成するためのマスクを介して露光処理した後、90℃で60秒間加熱処理した。その後、2.38質量%TMAH(テトラメチルアンモニウムヒドロキシド)水溶液を用いて現像処理した後、イオン交換蒸留水によるリンスを行い、ラインアンドスペースパターンを得た。
まず、微細化処理を施される前のラインアンドスペースパターンを、走査型電子顕微鏡で観察して、400箇所のライン幅を測定した。400箇所のライン幅の値の平均値を求めて、求められた平均値をライン幅W1(nm)とした。各実施例及び比較例の被覆剤を用いて微細化処理を施されたラインアンドスペースパターンについても、400箇所のライン幅の平均値を求め、求められた平均値をライン幅W2(nm)とした。
求められたW1及びW2から、ライン幅の微細化量ΔW(nm)を、下式に従って算出した。
ΔW=W1−W2
各実施例及び比較例の被覆剤を用いて微細化処理されたラインアンドスペースパターンについての、ライン幅の微細化量ΔWを、表1に記す。なお、ΔWが負の値である場合、被覆剤を用いて微細化処理した後に、ライン幅が未処理時のライン幅よりも増大したことを意味する。
まず、微細化処理を施される前のラインアンドスペースパターンを、走査型電子顕微鏡で観察して、400箇所のライン幅を測定した。400箇所のライン幅の値から、ライン幅の標準偏差(σ)を求めた。次いで、標準偏差の3倍値(3s)を算出し、3sの値を未処理のラインアンドスペースパターン中のラインのラフネス(R1、nm)とした。
各実施例の被覆剤を用いて微細所処理を施されたラインアンドスペースパターンについても、400箇所のライン幅を測定し、R1と同様にして、微細化処理を施されたラインアンドスペースパターン中のラインのラフネス(R2、nm)を求めた。
求められたR1及びR2から、LWRの低下量ΔR(nm)を、下式に従って算出した。
ΔR=R1−R2
各実施例の被覆剤を用いて微細化処理されたラインアンドスペースパターンについての、LWRの低下量ΔRを、表1に記す。
なお、比較例1の被覆剤については、ライン幅を微細化できないとの評価結果が得られたため、比較例1の被覆剤を用いて処理されたパターンについて、LWRの低下量の評価を行わなかった。
また、実施例1〜22の被覆剤を用いて処理されたポジ型レジストパターン中のレジスト部の形状を、走査型電子顕微鏡により観察したところ、レジスト部の高さは処理前と変わらず、レジスト部の断面形状は良好な矩形であった。
Claims (7)
- 基板上に形成されたポジ型レジストパターンの表面に被膜を形成し、前記被膜で被覆される前のポジ型レジストパターンよりも、パターン中のレジスト部が微細化されたパターンを形成するために用いられるパターン微細化用被覆剤であって、
(A)水溶性ポリマーと、(B)含窒素化合物のアルキレンオキシド付加物とを含有し、
前記(B)含窒素化合物のアルキレンオキシド付加物が、窒素原子に結合する炭素数8以上のアルキル基を有し、前記アルキル基が結合している窒素原子1モルに対して、4モル以上のエチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシドが付加した化合物であり、
当該パターン微細化用被覆剤の23℃で測定されるpHの値が10以上である、パターン微細化用被覆剤。 - 前記(B)含窒素化合物のアルキレンオキシド付加物が、下式(1)又は下式(2)で表される化合物である、請求項1に記載のパターン微細化用被覆剤。
- 前記式(1)において、前記R3が−(A−O)r−Hで表される基である、請求項2に記載のパターン微細化用被覆剤。
- 前記式(2)において、前記R3が−(A−O)r−Hで表される基であり、前記R4が−(A−O)s−Hで表される基である、請求項2に記載のパターン微細化用被覆剤。
- 前記(B)含窒素化合物のアルキレンオキシド付加物以外の他の(C)塩基性含窒素化合物を含有する、請求項1〜4のいずれか1項に記載のパターン微細化用被覆剤。
- 基板上のポジ型レジストパターンを請求項1〜6のいずれか1項に記載のパターン微細化用被覆剤からなる被膜で被覆し、次いで、前記被膜で被覆された前記ポジ型レジストパターンを加熱し、加熱された前記ポジ型レジストパターンから前記被膜を溶解除去することで、前記被膜で被覆される前のポジ型レジストパターンよりも、パターン中のレジスト部が微細化されたポジ型レジストパターンを得る、ポジ型レジストパターンのスリミング処理方法。
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