JP6278109B2 - 無線通信システム、基地局および端末 - Google Patents

無線通信システム、基地局および端末 Download PDF

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Description

本発明は、無線通信システム、基地局および端末に関する。
従来、LTE(Long Term Evolution)などの移動体通信システムにおいては、端末が無線品質に基づいて接続するまたは待ち受けする(キャンプする)セル(基地局)を選択するセル選択が行われる(たとえば、下記特許文献1〜4参照。)。また、プライマリセルとセカンダリセルを同時に用いて通信を行うキャリアアグリゲーション(CA:Carrier Aggregation)が知られている。
特表平7−509826号公報 国際公開第2011/087022号 特開2011−124732号公報 国際公開第2010/134202号
しかしながら、上述した従来技術では、端末において、たとえばプライマリセルでの接続や待ち受けに対応していないセルをプライマリセルとして選択するなどの、セルの誤選択が発生する場合がある。
1つの側面では、本発明は、セルの誤選択を抑制することができる無線通信システム、基地局および端末を提供することを目的とする。
また、別の側面では、本発明は、適切なセルに接続可能な無線通信システム、基地局および端末を提供することを目的とする。
また、別の側面では、本発明は、種別の異なるセルに対して適切な種別のセルに接続することができる無線通信システム、基地局および端末を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明の一側面によれば、端末が、他のセルに付随させずに接続可能な第1種別のセルと、前記第1種別のセルに付随させることで接続可能な第2種別のセルと、を同時に用いた無線通信を行い、基地局が、第1セルを形成し、前記第1セルと異なる前記第1種別の第2セルの識別情報を含み前記第2セルが前記第1種別のセルであることを報知する報知情報を前記第1セルにより送信し、前記端末が、前記基地局によって送信された前記報知情報に基づいて、前記第2セルを前記無線通信の前記第1種別のセルに選択する無線通信システム、基地局および端末が提案される。
また、本発明の別の側面によれば、端末が、他のセルに付随させずに接続可能な第1種別のセルと、前記第1種別のセルに付随させることで接続可能な第2種別のセルと、を同時に用いた無線通信を行い、基地局が、第1セルを形成し、前記第1セルと異なる前記第2種別の第2セルの識別情報を含み前記第2セルが前記第2種別のセルであることを報知する報知情報を前記第1セルにより送信し、前記端末が、前記基地局によって送信された前記報知情報に基づいて、前記第2セルを前記無線通信の前記第2種別のセルに選択する無線通信システム、基地局および端末が提案される。
本発明の一側面によれば、セルの誤選択を抑制することができるという効果を奏する。
また、別の側面によれば、適切なセルに接続できるという効果を奏する。
また、別の側面によれば、種別の異なるセルに対して適切なセルに接続できるという効果を奏する。
図1Aは、実施の形態1にかかるシステムの一例を示す図である。 図1Bは、図1Aに示したシステムにおける信号の流れの一例を示す図である。 図1Cは、実施の形態1にかかるシステムの変形例を示す図である。 図1Dは、図1Cに示したシステムにおける信号の流れの一例を示す図である。 図2は、実施の形態2にかかる通信システムの一例を示す図である。 図3Aは、キャリアアグリゲーションの例1を示す図である。 図3Bは、キャリアアグリゲーションの例2を示す図である。 図3Cは、キャリアアグリゲーションの例3を示す図である。 図4Aは、PセルおよびSセルの例1を示す図である。 図4Bは、PセルおよびSセルの例2を示す図である。 図4Cは、PセルおよびSセルの例3を示す図である。 図5Aは、階層化セル構成の一例を示す図である。 図5Bは、階層化セル構成におけるキャリアアグリゲーションの一例を示す図である。 図6Aは、Sセルとなる基地局の例1を示す図である。 図6Bは、Sセルとなる基地局の例2を示す図である。 図6Cは、Sセルとなる基地局の例3を示す図である。 図7Aは、競合ベースのランダムアクセスの一例を示す図である。 図7Bは、非競合ベースのランダムアクセスの一例を示す図である。 図8Aは、基地局の一例を示す図である。 図8Bは、図8Aに示した基地局における信号の流れの一例を示す図である。 図8Cは、基地局のハードウェア構成の一例を示す図である。 図9Aは、端末の一例を示す図である。 図9Bは、図9Aに示した端末における信号の流れの一例を示す図である。 図9Cは、端末のハードウェア構成の一例を示す図である。 図10は、端末によるPセル接続処理の一例を示すフローチャートである。 図11は、端末によるSセル接続処理の一例を示すフローチャートである。 図12は、基地局(Pセル)によるSセル選択処理の一例を示すフローチャートである。 図13は、端末によるSセル接続処理の変形例を示すフローチャートである。 図14は、基地局(Pセル)によるSセル選択処理の変形例を示すフローチャートである。 図15は、隣接セルリストの一例を示す図である。 図16は、隣接セルリストの変形例1を示す図である。 図17は、隣接セルリストの変形例2を示す図である。
以下に図面を参照して、本発明にかかる無線通信システム、基地局および端末の実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態1)
(実施の形態1にかかるシステム)
図1Aは、実施の形態1にかかるシステムの一例を示す図である。図1Bは、図1Aに示したシステムにおける信号の流れの一例を示す図である。図1A,図1Bに示すように、実施の形態1にかかるシステム100は、基地局110と、基地局120と、端末130と、を含む。
システム100においては、端末130が、第1種別のセルと、第2種別のセルと、を同時に用いた無線通信を行う。この無線通信は、一例としてはキャリアアグリゲーションのように複数のセル(または帯域)を同時に用いる通信である。第1種別のセルは、他のセルに付随させずに単独で接続可能なセルである。第2種別のセルは、第1種別のセルに付随させることで接続可能であり、単独では接続不可なセルである。
基地局110は、第1セルを形成する第1基地局である。第1セルは、第1種別のセルであってもよいし、第2種別のセルであってもよい。基地局110は、生成部111と、送信部112と、を備える。
生成部111は、基地局110が形成する第1セルと異なる第1種別の第2セルについて、第2セルの識別情報を含み、第2セルが第1種別のセルであることを報知する報知情報を生成する。第2セルは、たとえば、第1セルの周辺のセル(隣接セル)である。第2セルは、図1A,図1Bに示す例では、基地局120が形成するセルである。
たとえば、生成部111は、第2セルが第1種別のセルであることを示すセル情報に基づいて報知情報を生成する。セル情報は、たとえば、基地局120から受信することによって取得することができる。また、セル情報は、基地局110,120を管理する上位装置から受信することによって取得してもよい。また、セル情報は、基地局110のメモリに記憶されていてもよく、この場合は、基地局110のメモリから取得することができる。生成部111は、生成した報知情報を送信部112へ出力する。
送信部112は、生成部111から出力された報知情報を、基地局110が形成する第1セルによって送信する。たとえば、送信部112は、第1セルの周辺のセルを示す隣接セルリストに、生成部111から出力された報知情報を格納し、報知情報を格納した隣接セルリストを第1セル内に報知する。
基地局120は、たとえば基地局110と異なる第2基地局である。基地局120は、第1種別の第2セルを形成する。
端末130は、受信部131と、制御部132と、を備える。受信部131は、基地局110から送信された報知情報を受信する。そして、受信部131は、受信した報知情報を制御部132へ出力する。
制御部132は、受信部131から出力された報知情報に基づいて、基地局120が形成する第2セルを無線通信の第1種別のセルに選択し、端末130の第2セルへの接続を制御する。また、制御部132は、接続した第2セルを第1種別のセルに用いて上述した無線通信を行う。
このように、実施の形態1にかかる基地局110は、形成する第1セルとは異なる第1種別の第2セルが、他のセルに付随させずに接続可能な第1種別のセルであることを報知する報知情報を送信する。これにより、端末130は、第2セルが第1種別のセルであることを確認し、第1種別のセルに第2セルを選択して接続することができる。このため、たとえば単独では接続不可なセルを第1種別として選択するなどの、端末130における第1種別のセルの誤選択を抑制することができる。
セルの誤選択を抑制することで、たとえば接続の失敗を抑制し、通信の効率化を図ることができる。たとえば、セル再選択やハンドオーバ処理などの発生を抑制し、伝送速度の低下を防止することができる。
<各基地局の関係>
基地局110が第1セルを形成し、基地局110と異なる基地局120が第2セルを形成する場合について説明したが、基地局120は基地局110と同一の基地局であってもよい。すなわち、たとえば基地局110が第1セルおよび第2セルを形成するようにしてもよい。
<無線通信>
上述した無線通信は、たとえば、第1種別のセルと、第1種別のセルに含まれ第1種別のセルより小さい第2種別のセルと、を同時に用いた無線通信とすることができる。ただし、上述した無線通信はこれに限らず、第1種別のセルと、第1種別のセルを含み第1種別のセルより大きい第2種別のセルと、を同時に用いた無線通信としてもよい。すなわち、セルの大小に関わらず、第1種別のセルと第2種別のセルと、を同時に用いた無線通信としてもよい。また、基地局110が、基地局120のセルに対して少なくとも一部が重なるようなセルを形成する基地局であってもよい。
<第1種別のセルおよび第2種別のセル>
一例として、システム100をLTEシステムに適用する場合は、上述した第1種別のセルをたとえばプライマリセル(または第1のセル、ファーストセル、第1の帯域、主帯域、主セル(プライマリセル、マスタセル)など)とすることができる。また、第2種別のセルをたとえばセカンダリセル(または第2のセル、第2の帯域、副帯域、副セル、従属セル、拡張帯域、拡張セルなど)とすることができる。
なお、あるセルが第1種別のセルであり、かつ第2種別のセルであってもよい。また、あるセルが、ある端末に対しては第1種別であり、別なある端末に対しては第2種別のセルであってもよい。
<無線回線品質に基づく第1種別のセルの選択>
また、端末130が接続可能な第1種別の第2セルが複数ある場合について説明する。複数の第2セルは、1つの基地局120または2つ以上の基地局120によって形成される。この場合に、端末130は、基地局110や他の基地局から送信された報知情報に基づいて、複数の第2セルを特定し、特定した複数の第2セルの端末130における各無線回線品質を測定する。なお、報知情報は、端末130が事前に受信し記憶していたものでもよいし、セル選択時に受信したものでもよい。
そして、端末130は、各無線品質の測定結果に基づいて、複数の第2セルの中から無線通信の第1種別のセルを選択する。これにより、複数の第2セルのうちの無線品質が良好なセルを無線通信の第1種別のセルに選択し、通信品質の向上を図ることができる。
<端末による第2種別のセルの選択>
たとえば、基地局110は、基地局110が形成する第1セルと異なる第2種別の第3セルについて、第3の識別情報を含み、第3セルが第2種別のセルであることを報知する報知情報を送信してもよい。第3セルは、基地局110または基地局120が形成するセルであってもよいし、他の基地局が形成するセルであってもよい。
この場合に、端末130は、基地局110から送信された報知情報に基づいて第3セルを無線通信の第2種別のセルに選択し、端末130の第3セルへの接続を制御する。そして、端末130は、接続した第2セルおよび第3セルを同時に用いて上述した無線通信を行う。ただし、端末130における第2種別のセルは、たとえば基地局120などの基地局によって行うようにしてもよい。
図1Cは、実施の形態1にかかるシステムの変形例を示す図である。図1Dは、図1Cに示したシステムにおける信号の流れの一例を示す図である。図1C,図1Dにおいて、図1A,図1Bに示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。図1C,図1Dに示すように、基地局120は第2種別の第2セルを形成してもよい。
この場合に、基地局110の生成部111は、基地局110が形成する第1セルと異なる第2種別の第2セルについて、第2セルの識別情報を含み、第2セルが第2種別のセルであることを報知する報知情報を生成する。
端末130の制御部132は、受信部131から出力された報知情報に基づいて、基地局120が形成する第2セルを無線通信の第2種別のセルに選択し、端末130の第2セルへの接続を制御する。また、制御部132は、接続した第2セルを第2種別のセルに用いて上述した無線通信を行う。
このように、実施の形態1にかかる基地局110は、形成する第1セルとは異なる第2種別の第2セルが、他のセルに付随させることで接続可能な第2種別のセルであることを報知する報知情報を送信してもよい。これにより、端末130は、第2セルが第2種別のセルであることを確認し、第2種別のセルに第2セルを選択して接続することができる。このため、第1種別のセルを第2種別のセルとして選択するなどの、端末130における第2種別のセルの誤選択を抑制することができる。また、適切なセルに接続できる。更に、種別の異なるセルに対して適切な種別のセルに接続できる。
セルの誤選択を抑制することで、たとえば接続の失敗を抑制し、通信の効率化を図ることができる。たとえば、端末130および基地局110,120におけるセル再選択やハンドオーバ処理などの発生を抑制し、伝送速度の低下を防止することができる。また、伝送速度を改善できる。
(実施の形態2)
たとえば、現在、3GPP(3rd Generation Partnership Project)において、LTEシステムおよびLTE−Advancedシステムの仕様が検討されている。LTEシステムはLTEリリース8として仕様が策定されている。さらに、現在、LTEシステムの発展形であるLTE−Advancedシステムが検討されており、LTE−Advancedシステムの初版の仕様書がLTEリリース10として作成された。さらに、3GPPにおいて、LTEリリース10の後継となるLTEリリース12などが検討されている。
(実施の形態2にかかる通信システム)
図2は、実施の形態2にかかる通信システムの一例を示す図である。図2に示すように、実施の形態2にかかる通信システム200は、MME/S−GW211,212と、基地局221〜223(eNB)と、を含むLTEシステム−Advanced(LTEリリース10)である。また、通信システム200は、基地局221〜223との間で無線通信を行うUE(User Equipment:ユーザ端末)を含んでもよい。
MME/S−GW211,212のそれぞれは、LTEシステムにおけるMME(Mobility Management Entity)およびS−GW(Serving Gateway)の機能を備える。また、MME/S−GW211は、基地局221,222とS1インタフェースによって接続されている。また、MME/S−GW212は、基地局222,223とS1インタフェースによって接続されている。
基地局221〜223のそれぞれは、LTEシステムのE−UTRAN(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network)のNodeBである。基地局221〜223は、基地局間インタフェースであるX2インタフェースによって互いに接続されている。また、基地局221〜223のそれぞれは、無線通信によってUEとの間で音声通信を行う。UEのそれぞれは、携帯電話などの移動端末(移動局)である。
以下、図2に示した通信システム200を例として説明する。ただし、本願発明は、図2に示した通信システム200に限らず、GSM(Global System for Mobile communications)システム、W−CDMA(Wideband−Code Division Multiple Access)システムなどの各種の移動体通信システムに適用することができる。なお、GSMは登録商標である。
<キャリアアグリゲーション>
LTE−Advancedシステムの特徴の一つである帯域幅の拡大を実現する方法について説明する。LTEシステムでは、上り/下り帯域幅を、1.4[MHz]、3[MHz]、5[MHz]、10[MHz]、15[MHz]、20[MHz]と設定することが可能である。これらは、たとえば3GPPのTS36.101およびTS36.104などで規定されている。
また、これらの設定された帯域はコンポーネントキャリア(CC:Component Carrier)と呼ばれている。複数の帯域幅が設定されている理由は、GSMシステムやW−CDMAシステムに対して割り当てられた帯域幅をそのまま使用することを前提としているためである。
一方で、LTEシステムにおいては、GSMシステムやW−CDMAシステムと比較して高速伝送を実現することが求められている。よって、GSMシステムやW−CDMAシステムと比較して、LTEシステムは帯域幅が広帯域であることが求められる。
一般的に、無線通信システムで使用する帯域は、国ごとの事情により異なる。また、欧州では、陸続きで他国と隣接しているため干渉を考慮することが求められ、各国間で使用周波数帯域が調整されている。この結果、使用できる帯域幅は減少し、細切れとなっている。一方で、上述のように、LTEシステムは帯域幅が広帯域であることが求められる。
そこで、狭くかつ細切れになっている帯域を統合して広帯域化する方法として、キャリアアグリゲーションが導入されることとなった。キャリアアグリゲーションを実施する際は、端末ごとに主となるセルが設定される。この主となるセルは、第1のセル、プライマリセル(Primary Cell)、ファーストセル(First Cell)、第1の帯域(First Band)、主帯域(Primary Band)、主セルなどと呼ばれる。以下、この主となるセルをPセルと称する。上述した第1種別のセルは、たとえばPセルである。
なお、セルとコンポーネントキャリア(帯域)は、本来意味合いが異なるが、3GPPにおけるセルの定義は「一つの周波数を用いて一つのサービスエリアを構成するもの」となっている。よって、コンポーネントキャリアに対して一つのセルが構成されると定義され、セルとコンポーネントキャリアは1対1の対応となるため、セルとコンポーネントキャリアを同義として扱うことができる。また、1つの基地局は1つの帯域のみであることから、基地局とコンポーネントキャリアも同義として扱うこともできる。
キャリアアグリゲーションにおいては、設定されたPセルに対して別のセル(帯域)が追加、統合される。この追加されるセルは、第2のセル、セカンダリセル(Secondary Cell)、第2の帯域(Secondary Band)、副帯域(Sub Band)、副セル、拡張帯域、拡張セルなどと呼ばれる。以下、この追加されるセルをSセルと称する。Pセルと同様にSセルとコンポーネントキャリアは同義である。上述した第2種別のセルは、たとえばSセルである。
なお、これらのセルは、1つのシステムの帯域を分割したものではあるが、それぞれの帯域においてスケジューリングを実施することが可能であり、1つのシステムを構成することができるものである。このため、これらのセルは、たとえばOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access:直交周波数分割多重アクセス)においてユーザ多重を実施するために複数のサブキャリアをまとめたブロック(またはクラスタ)を構成するものとは異なる。言い換えれば1つの帯域が1つの無線通信システムとして動作するものとも解釈できる。
キャリアアグリゲーションにおいては、たとえばSセルは最大で7つまで設定可能である。すなわち、Pセルと合わせて最大で8つのコンポーネントキャリアを用いてキャリアアグリゲーションが可能である。なお、LTE−Advancedシステムでは、最大で100[MHz]の帯域幅が想定されている。このため、1つのコンポーネントキャリアの帯域幅が20[MHz]の場合は、Sセルは最大で4つであり、PセルとSセルとを合わせて最大で5つのコンポーネントキャリアを用いたキャリアアグリゲーションが可能である。
すなわち、キャリアアグリゲーションは、Pセルと少なくとも一つのSセルを統合するものである(たとえば図3A〜図3C参照)。以下、説明の簡略化のために、1つの端末において、2つのコンポーネントキャリア(すなわちPセルとSセルを1つずつ)でキャリアアグリゲーションを実施する場合について説明する(図4Cなどを除く)。ただし、2つ目以降のSセルを追加していくことで、3つ以上のコンポーネントキャリアでキャリアアグリゲーションを実施することもできる(たとえば図4Cなどを参照)。
(キャリアアグリゲーションの例)
図3Aは、キャリアアグリゲーションの例1を示す図である。図3Aに示す帯域310は、システム帯域に含まれる3.5[GHz]帯の周波数帯域である。帯域310の帯域幅は80[MHz]である。帯域310には、たとえばコンポーネントキャリアCC2〜CC5が含まれる。コンポーネントキャリアCC2〜CC5の帯域幅はそれぞれ20[MHz]である。
キャリアアグリゲーションにおいては、たとえば、図3Aに示すように、コンポーネントキャリアCC2,CC3を統合して用いることができる。このように、キャリアアグリゲーションにおいては、たとえば互いに隣接する各コンポーネントキャリアを統合して用いることができる。
図3Bは、キャリアアグリゲーションの例2を示す図である。図3Bにおいて、図3Aに示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。キャリアアグリゲーションにおいては、たとえば、図3Bに示すように、コンポーネントキャリアCC2,CC4を統合して用いることもできる。このように、キャリアアグリゲーションにおいては、互いに隣接しない各コンポーネントキャリアを統合して用いることもできる。
図3Cは、キャリアアグリゲーションの例3を示す図である。図3Cにおいて、図3Aに示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。図3Cに示す帯域320は、システム帯域に含まれる2[GHz]帯の周波数帯域である。帯域320には、たとえばコンポーネントキャリアCC1が含まれる。コンポーネントキャリアCC1の帯域幅は20[MHz]である。
キャリアアグリゲーションにおいては、たとえば、図3Cに示すように、それぞれ帯域310,320に含まれるコンポーネントキャリアCC1,CC2を統合して用いることもできる。このように、キャリアアグリゲーションにおいては、異なる周波数帯の各コンポーネントキャリアを統合して用いることもできる。ここでは2つの周波数帯を統合して用いる場合について説明したが、3つ以上の周波数帯を統合して用いてもよい。
(PセルおよびSセルの例)
図4Aは、PセルおよびSセルの例1を示す図である。図4Aにおいて、図3Aに示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。図4Aは、キャリアアグリゲーションにおいて、コンポーネントキャリアCC2をPセルとして選択し、コンポーネントキャリアCC3をSセルとして選択することで広帯域化が図られる場合を示している。また、図4Aに示す例では、コンポーネントキャリアCC2,CC3のそれぞれには、制御CHであるPDCCH(Physical Downlink Control CHannel:物理下りリンク制御チャネル)およびデータCHであるPDSCH(Physical Downlink Shared CHannel:物理下りリンク共有チャネル)が含まれている。
この場合は、コンポーネントキャリアCC2,CC3がともにスケジューリングセル(サービングセル)となる。すなわち、コンポーネントキャリアCC2,CC3のそれぞれにおいて、スケジューリングが行われ、スケジューリングに関する制御信号がPDCCHによって伝送される。スケジューリングに関する制御信号には、たとえば、端末の選択、使用する無線リソース、変調方式および符号化率などが含まれる。なお、トランスポートチャネルとしての下り制御チャネルには、たとえばDCCH(Downlink Control CHannel:下りリンク制御チャネル)が用いられる。
図4Aに示した例においては、たとえばW−CDMAのHSDPA(High Speed Downlink Packet Access)と同様に、各セルにおいて、データ伝送のための下り無線共有チャネルと下り無線制御チャネルを用いたデータ伝送が実施される。下り無線共有チャネルは、たとえばPDSCHである。下り無線制御チャネルは、たとえばE−PDCCH(Enhanced−Physical Downlink Control CHannel:拡張物理下りリンク制御チャネル)である。ここで、データとは、端末個別のデータを意味する。端末個別のデータはユーザデータ(User Data)または個別データ(Dedicated Data)である。
図4Bは、PセルおよびSセルの例2を示す図である。図4Bにおいて、図4Aに示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。図4Bに示す例では、コンポーネントキャリアCC3のPDSCHのためのPDCCHがコンポーネントキャリアCC2に含まれている。この場合は、コンポーネントキャリアCC2がスケジューリングセルとなり、コンポーネントキャリアCC3はノンスケジューリングセル(またはノンサービングセル)となる。
すなわち、コンポーネントキャリアCC2においては、コンポーネントキャリアCC2に加えてコンポーネントキャリアCC3のスケジューリングが行われる。そして、コンポーネントキャリアCC2,CC3に関する各制御信号がコンポーネントキャリアCC2のPDCCHによって伝送される。また、このとき、コンポーネントキャリアCC2,CC3のうちのいずれの制御信号であるかを示す情報も各制御信号に付加されて伝送される。
また、コンポーネントキャリアCC3においてはスケジューリングが行われない。そして、コンポーネントキャリアCC3のPDSCHは、コンポーネントキャリアCC2のPDCCHによって伝送される制御信号に基づいて伝送される。
図4Bに示したスケジューリングおよび制御信号の伝送の方法は、クロスキャリアスケジューリング(Cross Carrier Scheduling)と呼ばれている。クロスキャリアスケジューリングにおいて、スケジューリングセルは、PセルまたはSセルであり、ノンスケジューリングセルはSセルのみである。すなわち、Pセルはスケジューリングセルにしかならない。
図4Bに示した例について、下りデータ伝送を例として説明する。スケジューリングセル(たとえばPセル)において、スケジューリングセルのデータ伝送のための制御信号が、下り無線制御チャネル(PDCCH)を用いて伝送される。また、スケジューリングセルにおいて、上述した下り無線制御チャネルで伝送される制御情報に基づいて、下り無線共有チャネル(PDSCH)を用いてデータが伝送される。
ノンスケジューリングセルでのデータ伝送のための制御信号は、スケジューリングセルの下り無線制御チャネル(PDCCH)を用いて伝送される。ノンスケジューリングセルにおいて、上述した下り無線制御チャネルで伝送されるノンスケジューリングセルのデータ伝送のための制御情報に基づいて、下り無線共有チャネル(PDSCH)を用いてデータが伝送される。
図4Cは、PセルおよびSセルの例3を示す図である。図4Cにおいて、図4Aに示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。図4Cに示すコンポーネントキャリアCC5は、コンポーネントキャリアCC4に対して高周波数側に隣接するコンポーネントキャリアである。図4Cは、キャリアアグリゲーションにおいて、コンポーネントキャリアCC2がPセルとして選択され、コンポーネントキャリアCC3〜CC5がSセルとして選択されている場合を示している。
また、図4Cに示す例では、コンポーネントキャリアCC3のPDSCHのためのPDCCHがコンポーネントキャリアCC2に含まれている。また、図4Cに示す例では、コンポーネントキャリアCC5のPDSCHのためのPDCCHがコンポーネントキャリアCC4に含まれている。
この場合は、コンポーネントキャリアCC2,CC4がスケジューリングセルとなり、コンポーネントキャリアCC3,CC5はノンスケジューリングセルとなる。すなわち、コンポーネントキャリアCC2においては、コンポーネントキャリアCC2に加えてコンポーネントキャリアCC3のスケジューリングが行われる。そして、コンポーネントキャリアCC2,CC3に関する各制御信号がコンポーネントキャリアCC2のPDCCHによって伝送される。また、このとき、コンポーネントキャリアCC2,CC3のうちのいずれの制御信号であるかを示す情報も付加されて伝送される。
また、コンポーネントキャリアCC3においてはスケジューリングが行われず、コンポーネントキャリアCC3のPDSCHは、コンポーネントキャリアCC2のPDCCHによって伝送される制御信号に基づいて伝送される。
同様に、コンポーネントキャリアCC4においては、コンポーネントキャリアCC4に加えてコンポーネントキャリアCC5のスケジューリングが行われる。そして、コンポーネントキャリアCC4,CC5に関する各制御信号がコンポーネントキャリアCC4のPDCCHによって伝送される。また、このとき、コンポーネントキャリアCC4,CC5のうちのいずれの制御信号であるかを示す情報も付加されて伝送される。
また、コンポーネントキャリアCC5においてはスケジューリングが行われず、コンポーネントキャリアCC5のPDSCHは、コンポーネントキャリアCC4のPDCCHによって伝送される制御信号に基づいて伝送される。
図4Cに示したように、Pセルに対してSセルが2つ以上あってもよい。また、図4Cに示したように、すべてのSセルに対してクロスキャリアスケジューリングを適用しなくてもよい。すなわち、セルが複数ある場合、あるSセルに対してクロスキャリアスケジューリングを適用し、他のSセルには適用しないようにすることも可能である。また、図4Cに示したように、Pセルと同様にSセルにおいても、他のコンポーネントキャリアのための下り制御チャネル(PDCCH)を伝送するようにしてもよい。
図4B,図4Cに示したように、クロスキャリアスケジューリングを行う場合のスケジューリングセルにおいては少なくとも3つの無線チャネル(2つのPDCCHおよび1つのPDSCH)が下り伝送される。また、これらの他にも、たとえばPBCH(Physical Broadcast CHannel:無線報知チャネル)、PSCH(Physical Synchronization CHannel:無線同期チャネル)、PCFICH(Physical Control Format Indicator CHannel:無線制御フォーマットインジケータチャネル)、PHICH(Physical Hybrid−ARQ Indicator CHannel:無線H−ARQインジケータチャネル)などが伝送されてもよい。
一方、ノンスケジューリングセルにおいては、少なくとも1つの無線チャネル(PDSCH)が下り伝送される。
ここで、ある第1の端末に対して、第1のコンポーネントキャリアをPセル、第2のコンポーネントキャリアをSセルとして設定する場合について説明した。このとき、第2のコンポーネントキャリアのみ使用する別の第2の端末がある場合について説明する。
このとき、第2の端末においては、第2のコンポーネントキャリアがPセルとなる。このため、第2のコンポーネントキャリアにおいては、第2のコンポーネントキャリアのみ使用する第2の端末のために、上述したPBCH、PSCH、PCFICH、PHICHなどが伝送されることになる。
一方で、第1のコンポーネントキャリアをPセルとし、第2のコンポーネントキャリアをSセルとしたある第1の端末において、第2のコンポーネントキャリアで伝送されるPBCH、PSCH、PCFICHなどを受信することは必須ではない。このため、第1の端末においては、これらの無線チャネルの受信は不要である場合もある。このように、第2のコンポーネントキャリアでは、第2のコンポーネントキャリアをPセルとする第2の端末のために、第1の端末にとっては不要なPBCH、PSCH、PCFICHなども下り伝送される場合もある。
以下、自セルまたは他セルのためのPDCCHを伝送するコンポーネントキャリアをスケジューリングセルとし、PDCCHを伝送せず下り無線共有チャネル(PDSCH)のみ伝送するコンポーネントキャリアをノンスケジューリングセルとして説明する。
なお、3GPPでは、回線設定時に最初に接続したセルであるPセルをアンカーコンポーネント(Anchor Component)と呼ぶ場合もある。回線設定時とは、たとえば端末が選択したセルにおいて実施されるランダムアクセスによる回線設定である。
また、上述のように、端末は、無線回線設定時には1つのセルしか接続できない。このため、無線回線設定時の接続セルがPセルとなる。ただし、無線回線設定の後に、ハンドオーバなどによりPセルを変更することも可能である。また、Sセルの追加、削除、変更も可能である。
<Sセルの設定>
端末と基地局との間で無線回線を設定する際に、L3の制御信号であるServCellIndex IEによって、サービングセル(スケジューリングセル)が最大で8つ設定される。このとき、ServCellIndex=0はPセルであることを示し、ServCellIndex=1〜7はSセルであることを示す(たとえば3GPPのTS36.331参照)。
なお、Sセルは、無線回線設定時以外でも追加可能である。また無線回線設定は、ハンドオーバなどによって再設定または変更される場合がある。
また、ServCellIndex IEは、CrossCarrierSchedulingConfig IEに含まれる。CrossCarrierSchedulingConfig IEは、PhysicalConfigDedicated IEに含まれる。PhysicalConfigDedicated IEは、RadioResourceConfigDedicated IEに含まれる。RadioResourceConfigDedicated IEは、RRCConnectionReconfiguration messageに含まれ、基地局から端末に通知される。
また、Sセルは、SCellIndex IEによって通知される。このSCellIndex IEは、RRCConnectionReconfiguration messageに含まれ、基地局から端末に通知される。
<基地局間でキャリアアグリゲーションを実施する場合>
また、上述のように、異なる基地局間でキャリアアグリゲーションを実施することが検討されている。この場合に、上述のように設定された最大で7つのSセル(ServCellIndex=1〜7)からキャリアアグリゲーションで使用するコンポーネントキャリアが選択される。
3GPP仕様では、「セルは、一つの周波数を用いて構成されるサービスエリア」と定義されており、この定義では1つの基地局に1つのセルが対応する。ただし、キャリアアグリゲーションでは、1つの基地局に複数のセルが対応する場合もある。
従来のキャリアアグリゲーションでは、同じ基地局に複数のコンポーネントキャリアが設定されており、同じ基地局のコンポーネントキャリアでキャリアアグリゲーションを実施するものであった。現在では、基地局間(eNB間)でキャリアアグリゲーションを実施することが検討されている。これは、基地局間でDC−HSDPA(Dual Cell−HSDPA)を実施することと同様である。
なお、異なる基地局間でDC−HSDPAを実施することは、DB−HSDPA(Dual Band−HSDPA)または、DB−DC−HSDPA(Dual Band−Dual Cell−HSDPA)と呼ばれ、仕様化されている。
(階層化セル構成)
大きなセル(たとえばマクロセル)の中に複数の小さいセル(たとえばピコセル、ナノセル、ファントムセル)を配置する構成がW−CDMAリリース99から検討されている。この構成はアンブレラセル構成や階層化セル構成(HCS:Hierarchical Cell Structure)と呼ばれている。以下、この構成を階層化セル構成と称する。なお、小さいセルは、そのエリアのすべてが大きなセルに含まれる場合や一部のみ含まれる場合が考えられる。後者の場合、残りの部分が他の大きなセルに含まれていてもよい。
階層化セル構成は、大きなセル(大セル、上位セル、マクロセル)と小さなセル(小セル、下位セル、ピコセル)とが積層される、すなわち複数の層のように構成されるものである。ここでは、相対的に大きなセルを大セルと称し、相対的に小さなセルを小セルと称する。なお、階層化セル構成は、必ずしもセルの大きさが異なっているとは限らない。
図5Aは、階層化セル構成の一例を示す図である。図5Aに示す通信システム500は、たとえば図2に示した通信システム200の一例である。通信システム500は、端末501と、基地局511と、基地局531〜538と、を含む階層化セル構成である。
図1A〜図1Dに示したシステム100は、一例としては図5Aに示す通信システム500において実現することができる。この場合に、図1A〜図1Dに示した基地局110は、たとえば基地局511により実現することができる。また、図1A〜図1Dに示した基地局120は、たとえば基地局531〜538により実現することができる。また、図1A〜図1Dに示した端末130は、たとえば端末501により実現することができる。
基地局511は、基地局531〜538に比べて送信電力が大きいマクロ基地局である。大セル521は基地局511のセルである。基地局531〜538は、ピコセル、ナノセル、ファントムセルなどを形成する、基地局511に比べて送信電力が小さい(小型の)基地局である。なお、セル半径の長い方から順にピコセル、ナノセル、ファントムセルと呼んでいる。小セル541〜548は、それぞれ基地局531〜538のセルである。
通信システム500は、基地局531〜538(小セル541〜548)が大セル521に設けられる階層化セル構成となっている。つぎに、階層化セル構成である通信システム500に対してキャリアアグリゲーションを実施する場合について説明する。
図5Bは、階層化セル構成におけるキャリアアグリゲーションの一例を示す図である。たとえば、図5Bに示すように、通信システム500においては、大セル521をPセル、小セル541〜548をSセルとしてキャリアアグリゲーションが行われる。ただし、たとえば大セル521をSセル、小セル541〜548をPセルとしてキャリアアグリゲーションが行われてもよい。
また、PセルとしてもSセルとしても接続可能なセルが存在してもよい。以下の説明では、大セル521をPセル、小セル541〜548をSセルとしてキャリアアグリゲーションが行われる場合について説明する。
たとえば、通信システム500において、Pセルでは主に制御信号を伝送し、Sセルではユーザデータを主に伝送する。これにより、周波数利用効率を改善することが可能となる。これは、セルが細分化されることによる効果である。また、Sセルは端末基地局間距離が短いため伝搬ロスが少ない。このため、上りデータ伝送では、ユーザデータの伝送に要する送信電力を低減でき、端末501の低消費電力化を図ることができる。
(Sセルとなる基地局の例)
図6Aは、Sセルとなる基地局の例1を示す図である。図6Aにおいて、図5Aに示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。ここでは、端末501が、基地局511をPセルとし、基地局531をSセルとするキャリアアグリゲーションを行う場合について説明する。
たとえば、図6Aに示すように、Sセルとなる基地局531は、たとえば基地局511(マクロ基地局)と有線接続された基地局(eNB:evolved Node B)とすることができる。この場合は、基地局511と基地局531とは、たとえばイーサネット(登録商標)を用いたインターネットまたはイントラネットなどによって接続される。
なお、基地局511や基地局531は、基地局511や基地局531の上位装置であって端末501の移動を管理するMME(たとえば図2に示したMME/S−GW211,212)と接続されていてもよい。この際、小セル541を構成する基地局531は、MMEに直接接続されてもよいし、大セル521を構成する基地局511を介してMMEに接続されてもよい。また、基地局531は、たとえば公衆回線で接続されたフェムト基地局であってもよいし、移動通信事業者の所有する専用回線で接続されたスモール基地局(またはピコ基地局)などであってもよい。
図6Bは、Sセルとなる基地局の例2を示す図である。図6Bにおいて、図6Aに示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。図6Bに示すように、基地局531は、基地局511に設けられたBBU(Base Band Unit)と接続されたRRH(Remote Radio Head)であってもよい。RRHは、送信信号および受信信号の増幅などを行う。BBUは、変調や復調などの処理を行う。BBUとRRHとの間の接続にはたとえば光回線などの専用回線を用いることができる。なお、RRHは張出基地局と呼ばれることもある。
図6Cは、Sセルとなる基地局の例3を示す図である。図6Cにおいて、図6Aに示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。図6Cに示すように、基地局531は、基地局511の通信を無線中継するRN(中継局:Relay Node)であってもよい。この場合は、基地局511と基地局531とは無線接続される。
以下の説明においては、図6Aに示した構成について説明する。ただし、本願発明は図6B,図6Cに示した構成においても同様に実現することができる。
(階層化セル構成におけるセル初回選択)
階層化セル構成におけるセル初回選択について説明する。ここではLTE仕様であるTS36.304の例について説明する。
端末501は、たとえばPセルのセル初回選択において、下記(1)式〜下記(3)式を満たすセルを選択する。
Srxlev>0 AND Squal>0 …(1)
Srxlev=Qrxlevmeas−(Qrxlevmin+Qrxlevminoffset)−Pcompensation …(2)
Squal=Qqualmeas−(Qqualmin+Qqualminoffset) …(3)
上記(1)式において、Srxlevは、端末501における対象セルの補正後の受信電力である。Squalは、端末501における対象セルの補正後の受信品質である。
上記(2)式において、Qrxlevmeasは、端末501における対象セルの受信電力の測定結果である。受信電力の測定結果は、たとえばRSRP(Reference Signal Received Power:基準信号受信電力)である。Qrxlevminは、所要受信電力である。所要受信電力は、たとえば所要誤り率(たとえばビット誤り率BER=0.01やブロック誤り率BLER=0.1)や所要伝送速度を満たすための最小の受信電力[dBm]である。なお、参照信号(RS:Reference Signal)は、一般的な無線通信システムにおけるパイロットに相当するものである。
rxlevminoffsetは、受信電力のオフセットである。Pcompensationは、基地局の送信電力に依存した補正値である。たとえば、基地局の送信電力が下がれば受信電力が下がるため、Pcompensationによる補正が行われる。QrxlevminやQrxlevminoffsetなどは、システム情報(SIB1:System Information Block type 1)として端末501へ報知される。
このように、補正後の受信電力であるSrxlevは、測定した受信電力に対して、所要受信電力と報知された受信電力のオフセットを加算した結果を減算した結果に基づく受信品質評価結果である。すなわち、Srxlevは、受信電力のオフセットを考慮して所要受信電力に対する余裕を評価するものである。
上記(3)式において、Qqualmeasは、端末501における対象セルの受信品質の測定結果である。受信品質の測定結果は、たとえばRSRQ(Reference Signal Received Quality:基準信号受信品質)である。Qqualminは、所要受信品質である。所要受信品質は、たとえば所要誤り率や所要伝送速度を満たすための最小の受信品質である。受信品質は、たとえばSNR(Signal Noise Ratio)やSIR(Signal−to−Interference Ratio)である。
qualminoffsetは、所要受信品質のオフセットである。Pcompensationは、基地局の送信電力に依存した補正値である。たとえば、基地局の送信電力が下がれば受信品質が下がるため、Pcompensationによる補正が行われる。QqualminやQqualminoffsetなどは、システム情報(SIB1)として端末501へ報知される。
このように、補正後の受信品質であるSqualは、測定した受信品質に対して、所要受信品質と報知された受信品質のオフセットを加算した結果を減算した結果に基づく受信品質評価結果である。すなわち、Squalは、受信品質のオフセットを考慮して所要受信品質に対する余裕を評価するものである。
なお、W−CDMAシステムのFDD(Frequency Division Duplex:周波数分割複信)においては、SrxlevおよびSqualが用いられるが、W−CDMAシステムのTDD(Time Division Duplex:時分割複信)においてはSrxlevのみが用いられる。また、LTE Release8についてもSrxlevのみが用いられる。
(階層化セル構成におけるセル再選択)
階層化セル構成におけるセル再選択について説明する。セル再選択(Cell reselection)は、セル選択を実施した後に、通信がない状態などが一定時間経過した場合や回線接続後に回線が切れてしまったなどの理由で再びセル選択を行うものである(たとえば3GPPのTS25.304参照)。
端末501は、たとえばPセルのセル再選択において、下記(4)式に示すHsおよびHnを算出する。そして、端末501は、HsおよびHnに基づいて各セルをランキング付けし、ランキングが最も高いセルを選択する。
s=Qmeas,s−Qhcss
n=Qmeas,n−Qhcsn−TOn*Ln …(4)
上記(4)式のHsは、接続中のセル(Serving Cell)に対する受信品質評価結果である。Hsは、接続中のセルからの下り無線回線品質(Qmeas,s)から接続中のセルからの無線回線品質の閾値(Qhcss)を減算した値である。Qmeas,sは、たとえば共通パイロットチャネルの受信品質(CPICH Ec/No)などである。なお、「s」はサービング(serving)、すなわち接続中先または待ち受け先のセルであることを示すサフィックスである。
上記(4)式のHnは、隣接セル(Neighboring Cell)すなわち周辺セルに対する受信品質評価結果である。Hnは、隣接セルからの下り無線回線品質(Qmeas,n)から、隣接セルからの無線回線品質の閾値(Qhcsn)と、TOnとLnとを乗じた値と、を減算した値である。Qmeas,nは、たとえば共通パイロットチャネルの受信品質(CPICH Ec/No)などである。なお、「n」はネイバリング(neighbouring)、すなわち隣接セルを示すサフィックスである。
TOnは、測定タイミングが異なることに対する調整値(オフセット)である。Lnは、接続中のセルの優先度と隣接基地局の優先度が一致する場合は0、一致しない場合は1となる値である。上記(4)式のTOnおよびLnは、たとえば下記(5)式によって算出することができる。
TOn=TEMP_OFFSETn*W(PENALTY_TIMEn−Tn
n=0(HCS_PRIOn=HCS_PRIOs
n=1(HCS_PRIOn≠HCS_PRIOs
W(x)=0(x<0)
W(x)=1(x≧0) …(5)
上記(5)式において、PENALTY_TIMEnは、隣接セル(周辺セル)測定のタイミングが異なることに対するオフセットである。TEMP_OFFSETnは、PENALTY_TIMEnの継続時間に対するオフセットである。HCS_PRIOsは、接続中のセルにおける優先度である。HCS_PRIOnは、隣接セルにおける優先度である。W(x)は、重み付け関数である。Tnは、受信品質の測定タイミングである。
Qhcss,Qhcsn、HCS_PRIOs、HCS_PRIOn、PENALTY_TIMEnなどは、システム情報として端末501へ報知される(たとえば3GPPのTS36.304やTS36.331参照)。
たとえば、測定タイミングTnがPENALTY_TIMEnよりも長い場合は、W(x)=0となる。このため、隣接セルからの下り無線回線品質(Qmeas,n)が閾値(Qhcsn)より高い場合は、隣接セルの受信品質評価結果(Hn)は0より大きな値となる。同様に、接続中のセルからの下り無線回線品質(Qmeas,s)が閾値(Qhcss)より高い場合は、接続中のセルの受信品質評価結果(Hs)は0より大きな値となる。
(無線回線品質の測定)
端末501による無線回線品質(Wireless Channel Quality)の測定について説明する。端末501は、シンボル同期が可能となることで、基地局からのパイロット信号のみを取り出すことが可能となる。そして、端末501は、取り出したパイロット信号の受信電力(RSRQ)の測定を行う。また、端末501は、算出したパイロット信号列と受信したパイロット信号列を比較することで、受信信号品質(RSRQ)の測定を行う。
(システム情報の受信)
端末501によるシステム情報の受信について説明する。端末501は、周辺基地局からの送信信号に対して同期することで、周辺基地局から報知されているシステム情報の受信が可能となる。システム情報は、たとえばLTEシステムでは、MIB(Master Information Block)およびSIB(System Information Block)である。
MIBは、下り周波数帯域幅や無線フレーム番号などの情報を含む。SIBは、現時点ではSIB1からSIB16(System Information Block type 16)まで規定されている。ただし、SIBはさらに増えることも考えられる。
これらのシステム情報は、論理チャネルのBCCH(Broadcast Control CHannel:報知チャネル)で伝送される。このBCCHは、トランスポートチャネルであるBCH(Broadcast CHannel:報知チャネル)またはDL−SCH(Down Link−Shared CHannel:下り共有チャネル)にマッピングされる。
さらに、無線チャネルであるPBCHまたはPDSCHを用いて端末501に送信される。なお、無線報知チャネルはもちろん、無線下り共有チャネルであっても、その基地局に対して接続、待ち受けしているまたは受信可能な端末501に対して共通制御情報として報知される。なお、報知とはいわゆる放送であり、端末501は報知信号に対する応答を基地局に送信しない。
これらのシステム情報には、隣接セルリスト(周辺セルリスト)が含まれる。隣接セルリストは、たとえば、システム情報を送信する基地局に隣接する(周辺の)基地局のリストである。または、隣接セルリストは、システム情報が送信されるセルの隣接セルのリストとしてもよい。システム情報が送信されるセルとその隣接セルとは、同一の基地局によって形成されるセルであってもよいし、異なる基地局によって形成されるセルであってもよい。
端末501は、たとえば、通信が終了し、回線が解放された後に再び回線接続する際のセル選択に隣接セルリストを使用する。また、端末501は、たとえば一定期間通信が途絶えた場合のセル再選択においても隣接セルリストを使用する。また、隣接セルリストは、端末501が移動したり電源をオフにしたりした場合でも維持され、次の回線設定時に利用される。
この隣接セルリストに、各隣接セルがPセルとして接続可能なセルか否かを示すPセル選択情報を含める。Pセル選択情報には、たとえば、Pセルであること、Pセルとして選択する場合の優先度や、セル選択時に使用する無線回線品質に対するオフセット情報などが含まれる。また、キャリアアグリゲーションを実施し、かつ階層化セル構成であることを示す制御情報もシステム情報として送信されてもよい。
さらに、隣接セルリストに、各隣接セルがSセルとして接続可能なセルか否かを示すSセル選択情報を含めてもよい。このSセル選択情報には、たとえば、Sセルであること、Sセルとして選択する場合の優先度やセル選択時に使用する無線回線品質に対するオフセットなどの情報が含まれる。さらに、隣接セルリストに、階層化セル構成であることを示す情報を含めてもよい(たとえば図15〜図17参照)。
なお、従来のセル選択情報は、階層化セルの各セル(各基地局)に対して、優先度やセル選択に使用するオフセット情報などであり、それぞれのセルがPセルとして使われるのか、Sセルとして使われるのかについては規定していないものであった。よって、従来のセル選択情報を用いてセル選択を実施した場合、Sセルとして使われるセルをPセルとして選択してしまうなどの障害が発生していた。
これに対して、たとえば隣接セルリストにPセル選択情報を含めることで、端末501は、隣接セルリストを受信することで、Pセルとして使われるセルを特定し、Pセルとして使われるセルをPセルとして選択することが可能になる。
(階層化セル構成におけるPセルの誤選択について)
たとえば、各セルの無線回線品質閾値、無線回線品質、優先度、測定タイミング、ペナルティタイムの値によっては、接続中の基地局(たとえばPセルとして使用するセル)でなく、Sセルとしてのみ使用可能な隣接するセルがPセルとして選択される場合がある。
(競合ベースのランダムアクセス)
図7Aは、競合ベースのランダムアクセスの一例を示す図である。図7Aにおいては、端末501(UE)が、大セルである基地局511をPセルとして選択し、選択した基地局511に対して競合ベースのランダムアクセス(Contention Based Random Access Procedure)を行う場合について説明する。まず、端末501が、メッセージ1としてランダムアクセスプリアンブル(Random Access Preamble)を基地局511へ送信する(ステップS711)。
つぎに、基地局511が、ステップS711によって受信したランダムアクセスプリアンブルに基づいて端末501を識別し、端末501の識別子であるC−RNTI(Cell−Radio Network Temporary Identifier)を設定する。ここで設定されるC−RNTIは、たとえば仮の識別子であるテンポラリC−RNTI(Temporary C−RNTI)である。
また、基地局511は、端末501に対して、上り送信許可(UL grant)、送信タイミング(Timing Alignment Information)、CQI(Channel Quality Indicator)リクエストなどを設定する。そして、基地局511は、メッセージ2として、これらの設定結果と、ステップS711によって受信したランダムアクセスプリアンブルと、を含むランダムアクセスレスポンス(Random Access Response)を端末501へ送信する(ステップS712)。
つぎに、端末501が、ステップS711によって送信したランダムアクセスプリアンブルと、ステップS712によって受信したランダムアクセスプリアンブルと、が一致するか否かを確認する。ランダムアクセスプリアンブルが不一致の場合、端末501は、ステップS712によって受信したランダムアクセスレスポンスが他端末宛であると判断し、再びランダムアクセスプリアンブルを送信する。この際、端末501は、前回送信したランダムアクセスプリアンブルを送信してもよいし、異なるランダムアクセスプリアンブルを選択して送信してもよい。
ランダムアクセスプリアンブルが一致した場合、端末501は、ステップS712によって受信したランダムアクセスレスポンスが自端末宛であると認識する。そして、端末501は、メッセージ3として、RRCコネクションリクエスト(RRC Connection Request)などを含むスケジュールドトランスミッション(Scheduled Transmission)を基地局511へ送信する(ステップS713)。ステップS713による送信は、ステップS712によって受信したランダムアクセスレスポンスに含まれる上り送信許可(UL grant)や、ランダムアクセスレスポンスが指定する無線リソースおよび変調方式を用いて行われる。
基地局511は、メッセージ4として、ステップS713によって受信したスケジュールドトランスミッションに対する応答信号(ACK/NACK)であるコンテンションレゾリューション(Contention Resolution)を送信する(ステップS714)。これにより、端末501と基地局511との間の無線回線設定が完了する。
(非競合ベースのランダムアクセス)
図7Bは、非競合ベースのランダムアクセスの一例を示す図である。図7Bにおいては、端末501(UE)が小セルである基地局531をSセルとして選択し、選択した基地局531に対して非競合ベースのランダムアクセス(Non−Contention Based Random Access Procedure)を行う場合について説明する。
まず、基地局531は、端末501に対して、メッセージ0として、個別プリアンブルを含むランダムアクセスプリアンブルアサインメント(Random Access Preamble Assignment)を端末501に送信する(ステップS721)。ランダムアクセスプリアンブルアサインメントには、Sセルとして選択された基地局531と端末501がランダムアクセスを実施するためのシステム情報などの制御情報が含まれていてもよい。
つぎに、端末501が、メッセージ1として、ランダムアクセスプリアンブル(Random Access Preamble)を基地局531へ送信する(ステップS722)。ステップS722によって送信されるランダムアクセスプリアンブルは、ステップS721によって受信したランダムアクセスプリアンブルアサインメントに含まれる個別プリアンブルである。
つぎに、基地局531が、ステップS722によって受信した個別プリアンブルに対して、メッセージ2としてランダムアクセスレスポンス(Random Access Response)を端末501へ送信する(ステップS723)。これにより、一連の非競合ベースのランダムアクセスが終了し、端末501と基地局531との間で回線が設定される。すなわち、端末501においてSセルが追加され、キャリアアグリゲーションが設定される。
なお、Sセルが下り回線しか設定されない場合もある。この場合のSセルの追加は、Pセルから端末501に対してSセルの追加要求(すなわちSセルを受信することを要求)とSセルを追加するための情報(たとえば追加するSセルの情報(たとえばセルIDなど))とを通知し、通知を受けた端末501は通知されたSセルを受信するように設定する。これにより、Sセルが追加され、キャリアアグリゲーションが設定される。
(基地局)
図8Aは、基地局の一例を示す図である。図8Bは、図8Aに示した基地局における信号の流れの一例を示す図である。基地局511,531〜538のそれぞれは、たとえば図8A,図8Bに示す基地局800により実現することができる。基地局800は、アンテナ801と、受信部810と、制御部820と、送信部830と、を備える。受信部810は、受信無線部811と、復調・復号部812と、無線回線品質情報抽出部813と、無線回線制御情報抽出部814と、を備える。
制御部820は、無線回線制御部821と、システム情報管理・記憶部822と、を備える。送信部830は、システム情報作成部831と、同期信号作成部832と、パイロット作成部833と、無線回線制御情報作成部834と、符号化・変調部835と、送信無線部836と、を備える。
図1A〜図1Dに示した生成部111は、たとえば制御部820によって実現することができる。図1A〜図1Dに示した送信部112は、たとえばアンテナ801および送信部830によって実現することができる。
アンテナ801は、基地局800のセルに位置する端末(たとえば端末501)から無線送信された信号を受信し、受信した信号を受信無線部811へ出力する。また、アンテナ801は、送信無線部836から出力された信号を、基地局800のセルに位置する端末へ無線送信する。
受信無線部811は、アンテナ801から出力された信号の受信処理を行う。受信無線部811における受信処理には、たとえば、増幅、高周波帯からベースバンド帯への周波数変換、アナログ信号からデジタル信号への変換などが含まれる。受信無線部811は、受信処理を行った信号を復調・復号部812へ出力する。
復調・復号部812は、受信無線部811から出力された信号の復調および復号を行う。そして、復調・復号部812は、復調および復号により得られた受信データを出力する。復調・復号部812から出力された受信データは、受信部810の上位レイヤの処理部、無線回線品質情報抽出部813および無線回線制御情報抽出部814へ出力される。
無線回線品質情報抽出部813は、復調・復号部812から出力された受信データに含まれる無線回線品質情報を抽出する。無線回線品質情報は、たとえばCQI、RSRP、RSRQなどである。無線回線品質情報抽出部813は、抽出した無線回線品質情報を無線回線制御部821へ出力する。
無線回線制御情報抽出部814は、復調・復号部812から出力された受信データに含まれる無線回線制御情報を抽出する。無線回線制御情報は、たとえばランダムアクセスのプリアンブル、ランダムアクセスの各メッセージ、各種の応答信号(ACK/NACK)などである。無線回線制御情報抽出部814は、抽出した無線回線制御情報を無線回線制御部821へ出力する。
無線回線制御部821は、基地局800における無線回線の制御を行う。無線回線の制御には、無線回線品質情報抽出部813から出力された無線回線品質情報、無線回線制御情報抽出部814から出力された無線回線制御情報、システム情報管理・記憶部822に記憶されたシステム情報(帯域幅、プリアンブル)などが用いられる。また、無線回線の制御には、たとえば、ランダムアクセスの制御や端末(たとえば基地局800)のスケジューリングや、端末に対する測定要求などが含まれる。たとえば、無線回線制御部821は、無線回線の制御に応じた端末宛の無線回線制御情報を無線回線制御情報作成部834へ通知する。
システム情報管理・記憶部822は、システム情報の管理および記憶を行う。たとえば、システム情報管理・記憶部822は、無線回線制御部821の無線回線の制御によって得られたシステム情報を無線回線制御部821から取得して記憶する。また、システム情報管理・記憶部822は、記憶したシステム情報のうちの無線回線制御部821の無線回線の制御に要するシステム情報を無線回線制御部821へ出力する。
また、システム情報管理・記憶部822は、基地局800の隣接セルのシステム情報を隣接セル情報として隣接セルから受信する。また、システム情報管理・記憶部822は、基地局800のシステム情報を、隣接情報として基地局800の隣接セルへ送信する。
また、システム情報管理・記憶部822は、システム情報をシステム情報作成部831へ通知する。システム情報には、たとえば基地局800に関する情報(たとえばセルIDや帯域幅など)が含まれる。また、システム情報には、ランダムアクセスを実施する際の情報(たとえば、使用可能なランダムアクセスプリアンブルなど)が含まれる。また、システム情報には、セル選択に関する情報(セルの優先度やオフセットなど)が含まれる。
また、システム情報には、上述した隣接セルリストが含まれる。隣接セルリストは、たとえば隣接セルから受信した隣接セル情報や、システム情報管理・記憶部822において管理している自セルの情報などに基づいて生成することができる。
たとえば、SIB4には、IntraFreqNeighCellListが定義されている。これは接続または待ち受け中の基地局(セル)と同じ周波数の隣接セルリストであり、リストの中にはセルIDなどが含まれている。また、SIB5には、InterFreqNeighCellListが定義されている。InterFreqNeighCellListは、接続または待ち受け中の基地局(セル)と異なる周波数の隣接セルリストであり、リストの中にはセルIDなどが含まれている。また、InterFreqNeighCellListは、InterFreqCarrierFreqInfoに含まれている。また、InterFreqCarrierFreqInfoには、セル再選択のための優先度が含まれている。
たとえば、上述したIntraFreqNeighCellListおよびInterFreqNeighCellListに、Pセルとして接続可能か否かを示す情報や、Sセルとして接続可能か否かを示す情報を含める(たとえば図15〜図17参照)。また、上述したIntraFreqNeighCellListおよびInterFreqNeighCellListに、さらに階層化セル構成のセルであるか否かを示す情報を含めてもよい。
これらのシステム情報は、論理チャネル(Logical channel)であるBCCHを用い、PBCHまたはPDSCHを用いて、基地局800が基地局800のセル内の各端末に対して共通な制御情報として報知(Broadcast)するものである。セル選択の際に使用するセルの優先度やオフセットがシステム情報に含まれる場合は、それらの情報を基にセル選択が実施される。
また、システム情報管理・記憶部822は、基地局800のセルIDを同期信号作成部832およびパイロット作成部833へ出力する。
送信部830には、送信部830の上位レイヤの処理部から、基地局800が送信すべき送信データが入力される。送信部830へ入力された送信データは符号化・変調部835へ入力される。
システム情報作成部831は、システム情報管理・記憶部822から通知されたシステム情報を作成し、作成したシステム情報を、報知チャネルにマッピングして符号化・変調部835へ出力する。
同期信号作成部832は、システム情報管理・記憶部822から出力されたセルIDに基づく同期信号であるPSS(Primary Synchronization Signal:プライマリ同期信号、第1の同期信号)およびSSS(Secondary Synchronization Signal:セカンダリ同期信号、第2の同期信号)を作成する。そして、同期信号作成部832は、作成した同期信号を報知チャネルにマッピングして符号化・変調部835へ出力する。
パイロット作成部833は、システム情報管理・記憶部822から出力されたセルIDに基づくパイロット信号である共通パイロットを作成し、作成した共通パイロットを無線制御チャネルや共有チャネルと同様に無線フレームにマッピングして符号化・変調部835へ出力する。なお、共通パイロットをパイロットチャネルにマッピングし、同様に無線フレームにマッピングしてもよい。
また、パイロット作成部833が作成するパイロットには、たとえば、セル内で複数の端末に共通のセル共通パイロット(Cell Specific Pilot)が含まれてもよい。また、パイロット作成部833が作成するパイロットには、端末個別に割り当てられた個別パイロット(Dedicated Pilot,UE Specific RS)が含まれてもよい。また、パイロット作成部833が作成するパイロットには、位置測定用のパイロット(Positioning Pilot,Positioning RS)が含まれてもよい。また、パイロット作成部833が作成するパイロットには、無線回線品質を測定するためのパイロット(Channel State Information Pilot CSI−RS)が含まれてもよい。すなわち、パイロット作成部833が作成するパイロットは、すなわち基地局800および端末間や無線通信システムにおいて予め決められた既知信号であればよい。
無線回線制御情報作成部834は、無線回線制御部821から通知された無線回線制御情報を作成し、作成した無線回線制御情報を報知チャネルまたは共有チャネルにマッピングして符号化・変調部835へ出力する。
符号化・変調部835は、入力された送信データや、システム情報作成部831、同期信号作成部832、パイロット作成部833および無線回線制御情報作成部834から出力された各情報(信号)の符号化および変調を行う。そして、符号化・変調部835は、符号化および変調によって得られた信号を送信無線部836へ出力する。
送信無線部836は、符号化・変調部835から出力された信号の送信処理を行う。送信無線部836における送信処理には、たとえば、デジタル信号からアナログ信号への変換や、ベースバンド帯から高周波帯への周波数変換や、増幅などが含まれる。送信無線部836は、送信処理により得られた信号をアンテナ801へ出力する。
図8Cは、基地局のハードウェア構成の一例を示す図である。図8Cにおいて、図8A,図8Bに示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。図8A,図8Bに示した基地局800は、たとえば図8Cに示す通信装置840により実現することができる。通信装置840は、アンテナ801と、LSI841と、DSP842と、メモリ843と、通信インタフェース844(I/F)と、を備える。
LSI841(Large Scale Integration:大規模集積回路)は、アンテナ801およびDSP842と接続されている。図8A,図8Bに示した受信無線部811および送信無線部836は、たとえばLSI841などの回路により実現することができる。
DSP842(Digital Signal Processor)は、LSI841、メモリ843および通信インタフェース844と接続されている。DSP842は、通信装置840の全体の制御を行う。メモリ843には、たとえばメインメモリおよび補助メモリが含まれる。メインメモリは、たとえばRAM(Random Access Memory)である。メインメモリは、DSP842のワークエリアとして使用される。補助メモリは、たとえば磁気ディスク、フラッシュメモリなどの不揮発メモリである。補助メモリには、通信装置840を動作させる各種のプログラムが記憶されている。補助メモリに記憶されたプログラムは、メインメモリにロードされてDSP842によって実行される。
通信インタフェース844は、外部の通信装置との間で通信を行う通信インタフェースである。通信インタフェース844には、たとえば有線の通信インタフェースを用いることができる。
図8A,図8Bに示した復調・復号部812、無線回線品質情報抽出部813、無線回線制御情報抽出部814、無線回線制御部821およびシステム情報管理・記憶部822は、たとえばDSP842などの回路およびメモリ843により実現することができる。また、図8A,図8Bに示したシステム情報作成部831、同期信号作成部832、パイロット作成部833、無線回線制御情報作成部834および符号化・変調部835は、たとえばDSP842などの回路およびメモリ843により実現することができる。また、図8A,図8Bに示したシステム情報管理・記憶部822の隣接セルとの通信のインタフェースは、たとえば通信インタフェース844により実現することができる。
また、DSP842に代えて、CPU(Central Processing Unit:中央処理装置)や、DSPとCPUの組み合わせなどを用いてもよい。
(端末)
図9Aは、端末の一例を示す図である。図9Bは、図9Aに示した端末における信号の流れの一例を示す図である。図9A,図9Bに示すように、端末900は、アンテナ901と、受信部910と、制御部920と、送信部930と、を備える。
受信部910は、受信無線部911と、復調・復号部912と、システム情報抽出部913と、無線回線制御情報抽出部914と、同期信号抽出部915と、セルID抽出部916と、を備える。また、受信部910は、パイロット算出部917と、無線回線品質測定・算出部918と、パイロット抽出部919と、を備える。
制御部920は、同期制御部921と、端末設定制御部922と、システム情報記憶部923と、無線回線制御部924と、セル選択制御部925と、を備える。送信部930は、無線回線品質情報作成部931と、無線回線制御信号作成部932と、符号化・変調部933と、送信無線部934と、を備える。
図1A〜図1Dに示した受信部131は、たとえばアンテナ901および受信部910によって実現することができる。図1A〜図1Dに示した制御部132は、たとえば制御部920によって実現することができる。
アンテナ901は、基地局(たとえば基地局511,531または基地局800)から無線送信された信号を受信し、受信した信号を受信無線部911へ出力する。また、アンテナ901は、送信無線部934から出力された信号を基地局へ無線送信する。
受信無線部911は、アンテナ901から出力された信号の受信処理を行う。受信無線部911における受信処理には、たとえば、増幅、高周波帯からベースバンド帯への周波数変換、アナログ信号からデジタル信号への変換などが含まれる。受信無線部911は、受信処理を行った信号を復調・復号部912へ出力する。
復調・復号部912は、受信無線部911から出力された信号の復調および復号を行う。そして、復調・復号部912は、復調および復号により得られた受信データを出力する。復調・復号部912から出力された受信データは、受信部910の上位レイヤの処理部、システム情報抽出部913、無線回線制御情報抽出部914、同期信号抽出部915およびパイロット抽出部919へ出力される。
システム情報抽出部913は、復調・復号部912から出力された受信データに含まれる、基地局800から報知情報(Broadcast Information)として送信されたシステム情報(System Information)を抽出する。システム情報には、たとえば、キャリアアグリゲーションの実施に関する情報や、上述した隣接セルリストなどが含まれる。システム情報抽出部913は、抽出したシステム情報を、端末設定制御部922、セル選択制御部925へ出力する。
また、システム情報抽出部913は、たとえば基地局511の配下の各小セルのセルID、周波数、帯域幅が、システムとして予め決められている場合は、抽出したシステム情報をシステム情報記憶部923に記憶させてもよい。この場合は、端末900は、基地局511の大セル521においてその後はシステム情報を受信しなくてもよい。また、システム情報は予めシステム情報記憶部923に記憶されていてもよい。
無線回線制御情報抽出部914は、復調・復号部912から出力された受信データに含まれる無線回線制御情報を抽出し、抽出した無線回線制御情報を無線回線制御部924へ出力する。無線回線制御情報には、ランダムアクセスレスポンスやハンドオーバ指示などが含まれる。
同期信号抽出部915は、復調・復号部912から出力された受信データに含まれる同期信号であるPSSおよびSSSを抽出する。そして、同期信号抽出部915は、PSSおよびSSSの抽出結果を、セルID抽出部916および同期制御部921へ出力する。
セルID抽出部916は、同期信号抽出部915から出力された抽出結果に基づいて、PSSおよびSSSの送信元のセルのセルIDを抽出する。そして、セルID抽出部916は、抽出したセルIDをパイロット算出部917および無線回線制御部924へ出力する。
パイロット算出部917は、セルID抽出部916から出力されたセルIDに基づくパイロットのパターンを算出する。そして、パイロット算出部917は、算出したパイロットのパターンを無線回線品質測定・算出部918へ通知する。
無線回線品質測定・算出部918は、パイロット算出部917から通知されたパターンのパイロットを抽出するようにパイロット抽出部919を制御する。そして、無線回線品質測定・算出部918は、パイロット抽出部919から出力されたパイロットに基づく無線回線品質の測定を行い、測定結果に基づく無線回線品質情報の算出を行う。そして、無線回線品質測定・算出部918は、算出した無線回線品質情報をセル選択制御部925および無線回線品質情報作成部931へ出力する。無線回線品質情報は、たとえば、CQI、RSRP、RSRQなどである。
同期制御部921は、同期信号抽出部915から出力された抽出結果に基づいて、パイロットの送信元の基地局との間で同期をとる。同期は、たとえば、フレーム先頭のタイミングを合わせるなどの無線フレームの同期や、無線フレームを構成するスロットや、スロットを構成するシンボル(または無線信号)の同期である。なお1無線フレームは、20スロット、または2スロットを1サブフレームとし10サブフレームで構成される。
同期制御部921は、同期をとったタイミングに基づいて、端末900における受信や送信のタイミングを制御する同期制御を行う。たとえば、同期制御部921は、基地局との間で同期をとったタイミングを端末設定制御部922へ通知する。
端末設定制御部922は、同期制御部921から通知されるタイミングに基づいて、受信無線部911、復調・復号部912、符号化・変調部933および送信無線部934の制御を行う。端末設定制御部922における制御は、たとえば、システム情報抽出部913から出力されたシステム情報や、システム情報記憶部923に記憶されたシステム情報が用いられる。また、端末設定制御部922における制御には、キャリアアグリゲーションなどに関する制御が含まれる。
無線回線制御部924は、端末900の無線回線の制御を行う。端末900の無線回線の制御には、たとえばランダムアクセスやハンドオーバなどが含まれる。端末900の無線回線の制御は、たとえば、セルID抽出部916から出力されたセルIDや、無線回線制御情報抽出部914から出力された無線回線制御情報などに基づいて行われる。無線回線制御部924は、無線回線の制御に応じた無線回線制御情報を無線回線制御信号作成部932へ通知する。
セル選択制御部925は、端末900が接続するPセルおよびSセルの選択を行う。セル選択制御部925によるセル選択は、無線回線品質測定・算出部918から出力された無線回線品質情報や、システム情報抽出部913から出力されたシステム情報や、システム情報記憶部923に記憶されたセル選択情報などに基づいて行われる。このシステム情報には、上述した隣接セルリストが含まれる。そして、セル選択制御部925は、選択したセルを無線回線品質情報作成部931へ通知する。
たとえば、セル選択制御部925は、端末900が接続するPセルを選択する場合に、システム情報抽出部913から出力されたシステム情報に含まれる隣接セルリストに基づいて、Pセルとして接続可能なセルを選択する。
また、セル選択制御部925は、端末900が接続するSセルを選択する場合に、システム情報抽出部913から出力されたシステム情報に含まれる隣接セルリストに基づいて、Sセルとして接続可能なセルを選択してもよい。ただし、端末900が接続するSセルを基地局800で選択する場合は、セル選択制御部925は、システム情報によって指示されるSセルを選択する。
送信部930には、送信部930の上位レイヤの処理部から、端末900が送信すべき送信データが入力される。送信部930へ入力された送信データは符号化・変調部933へ入力される。
無線回線品質情報作成部931は、無線回線品質測定・算出部918から出力された無線回線品質情報と、セル選択制御部925から通知されたセルと、に基づく無線回線品質情報を作成する。そして、無線回線品質情報作成部931は、作成した無線回線品質情報を、制御チャネルにマッピングして符号化・変調部933へ出力する。
無線回線制御信号作成部932は、無線回線制御部924から通知された無線回線制御情報を作成し、作成した無線回線制御情報を制御チャネルにマッピングして符号化・変調部933へ出力する。
符号化・変調部933は、入力された送信データや、無線回線品質情報作成部931および無線回線制御信号作成部932から出力された各情報(信号)の符号化および変調を行う。そして、符号化・変調部933は、符号化および変調によって得られた信号を送信無線部934へ出力する。
送信無線部934は、符号化・変調部933から出力された信号の送信処理を行う。送信無線部934における送信処理には、たとえば、デジタル信号からアナログ信号への変換や、ベースバンド帯から高周波帯への周波数変換や、増幅などが含まれる。送信無線部934は、送信処理により得られた信号をアンテナ901へ出力する。
図9Cは、端末のハードウェア構成の一例を示す図である。図9Cにおいて、図9A,図9Bに示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。図9A,図9Bに示した端末900は、たとえば図9Cに示す通信装置940により実現することができる。通信装置940は、アンテナ901と、LSI941と、DSP942と、メモリ943と、表示部944と、マイク945と、拡声器946と、を備える。
LSI941は、アンテナ901およびDSP942と接続されている。図9A,図9Bに示した受信無線部911および送信無線部934は、たとえばLSI941などの回路により実現することができる。
DSP942は、LSI941およびメモリ943に接続されている。DSP942は、通信装置940の全体の制御を行う。メモリ943には、たとえばメインメモリおよび補助メモリが含まれる。メインメモリは、たとえばRAMである。メインメモリは、DSP942のワークエリアとして使用される。補助メモリは、たとえば磁気ディスク、フラッシュメモリなどの不揮発メモリである。補助メモリには、通信装置940を動作させる各種のプログラムが記憶されている。補助メモリに記憶されたプログラムは、メインメモリにロードされてDSP942によって実行される。
図9A,図9Bに示した復調・復号部912、システム情報抽出部913、無線回線制御情報抽出部914、同期信号抽出部915およびセルID抽出部916は、たとえばDSP942などの回路およびメモリ943により実現することができる。図9A,図9Bに示したパイロット算出部917、無線回線品質測定・算出部918およびパイロット抽出部919は、たとえばDSP942などの回路およびメモリ943により実現することができる。
図9A,図9Bに示した同期制御部921、端末設定制御部922、システム情報記憶部923、無線回線制御部924およびセル選択制御部925は、たとえばDSP942などの回路およびメモリ943により実現することができる。図9A,図9Bに示した無線回線品質情報作成部931、無線回線制御信号作成部932および符号化・変調部933は、たとえばDSP942などの回路およびメモリ943により実現することができる。また、DSP942に代えて、CPUや、DSPとCPUの組み合わせなどを用いてもよい。
表示部944、マイク945および拡声器946は、通信装置940のユーザとの間のユーザインタフェースである。表示部944は、たとえばタッチパネルなど、入力デバイスを兼ねた装置であってもよい。
(同期およびセルID算出)
フレーム同期やスロット同期などの同期およびセルIDについて説明する。LTEシステムの同期信号であるPSSとSSSは、セルIDを基に作成される。セルIDは、3つのセルIDを1グループとし、計168グループで構成されており、計504のセルIDが設定されている。グループを示すNID(1)は0〜167の整数値であり、グループの要素を示すNID(2)0〜2の整数値である。セルIDを式で表すと、たとえばNID(cell)=3NID(1)+NID(2)となる。
ここで、NID(cell)はセルIDを示す。NID(1)は168種類のグループ(セルグループ)を示す。NID(2)は3通りの識別子を示す。これにより、504種類のセルIDを表現できる。LTEやLTE−Advancedでは、PSSとSSSとを対応付けることにより、PSSおよびSSSを特定すれば、セルIDも特定できるようになっている。
つぎに、PSS(ルート系列)について説明する。PSSは、62bitの信号列である。PSSは、周波数領域のZadoff−Chu系列を用いて生成され、たとえば下記(6)式によって表すことができる。
Figure 0006278109
ここで、ルートインデックスuと、セルグループの識別子NID(2)と、が対応付けられている。ルートインデックスuは、Zadoff−Chuルートシーケンスのインデックスを示し、予め3通りのルートインデックスuが定義されている。端末900は、PSSをブラインド推定し、検出された系列からNID(2)を特定することができる。
したがって、PSSとして3信号列が構成されることがわかる。すなわち、PSSを用いて同期を実施する場合、事前に3つの信号列を準備し、一致する信号系列を見つければよい。たとえば、端末900は、受信したPSSの信号列と上述した3つの信号列との相関を確認し、最も相関が高い、すなわち最も尤もらしい信号列を選択する。
さらに、PSSは無線フレームを構成する10サブフレーム(サブフレーム#0〜サブフレーム#9)および20スロット(スロット#0〜スロット#19)のうち、スロット#0とスロット#10で送信される。よって、PSSを検出したスロットが、スロット#0かスロット#10である。これを基に、スロット#0またはスロット#10の先頭が算出でき、スロット同期を実施することができる。スロット#0を含むサブフレーム#0とスロット#10を含むサブフレーム#5の先頭が算出でき、サブフレーム同期を実施することができる。さらに、スロット#0は、無線フレームの先頭であることからフレーム同期を実施することができる。
つぎに、SSSについて説明する。SSSは、PSSと同様に62bitの信号列であり、たとえば下記(7)式によって表すことができる。SSSは、長さ31のバイナリ系列をインタリーブした構造となっており、PSSで与えられるスクランブル系列(c0(n)、c1(n))を用いてスクランブルされている。ただし、0≦n≦30である。
Figure 0006278109
0およびm1は、NID(1)と対応付けられており、下記(8)式によって表すことができる。
Figure 0006278109
上記(8)式によるm0およびm1とNID(1)との関係は、たとえば予めシステムにおいて定義されている。また、s0(m0)(n)およびs1(m1)(n)は、m系列^s(n)をサイクリックシフトすることによって生成される。すなわち、s0(m0)(n)およびs1(m1)(n)は、下記(9)式によって表すことができる。
Figure 0006278109
また、m系列^s(n)は、下記(10)式によって表すことができる。
Figure 0006278109
なお、初期状態においては、x(0)=0、x(1)=0、x(2)=0、x(3)=0、x(4)=1となる。
つぎに、c0(n)およびc1(n)について説明する。c0(n)およびc1(n)は、PSSに依存するスクランブル系列であり、m系列^s(n)のサイクリックシフトとして表される。すなわち、c0(n)およびc1(n)は、たとえば下記(11)式によって表すことができる。
Figure 0006278109
^c(n)は、m系列^s(n)と同様に^c(i)=1−2x(i)と表されるが、x(i)が下記(12)式のようになる点でm系列^s(n)と異なる。
Figure 0006278109
つぎに、z1(m0)(n)およびz1(m1)(n)について説明する。z1(m0)(n)およびz1(m1)(n)もm系列^s(n)をサイクリックシフトすることにより生成され、たとえば下記(13)式によって表すことができる。
Figure 0006278109
^z(n)も、m系列^s(n)と同様に^z(i)=1−2x(i)と表されるが、x(i)が下記(14)式のようになる点でm系列^s(n)と異なる。
Figure 0006278109
端末900において、SSSの生成メカニズム(m系列やPSSによるスクランブリングなど)は既知であるため、これらの情報に基づいて、m0およびm1を特定し、NID(1)を導出することができる。そして、NID(1)およびNID(2)に基づいてNID(cell)を導出することができる。
また、SSSを受信した端末900は、PSSで求めたNID(2)を基に算出したc0(n)およびc1(n)で受信SSSの偶数(d(2n))を除算することにより、受信信号であるs0(m0)(n)およびs1(m1)(n)を求める。
また、端末900は、特定したm0およびm1より作成したs0(m0)(n)とs1(m1)(n)との相関を計算することにより、受信したSSSのm0とm1を導出し、NID(1)を導き出す。これにより、セルIDが算出可能になる。また、セルIDに基づくスロット同期およびフレーム同期が可能となる。
スロット同期(またはフレーム同期)がとれてセルIDであるNID(cell)がわかると、周辺基地局が送信するパイロット信号も導き出すことができる。LTEにおけるパイロット信号列は、たとえば下記(15)式〜下記(17)式で算出される。
Figure 0006278109
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sはスロット番号を示す。スロット番号は、スロット同期をとることで識別することができる。lは、スロットにおけるOFDMシンボル番号を示す。OFDMシンボル番号について、パイロット信号の時間方向の配置は予め規定されている。c(i)は、疑似ランダム信号列(PN:Pseudo−random Noise)を示す。
CPは、Normal CPまたはExtended CPである。Extended CPは、大きなセルまたはMBSFN(Multicast−Broadcast Single Frequency Network)伝送を実施する場合に用いられ、通常のCP(Normal CP)よりも時間がないものである。
このように、セルIDがわかるとパイロット信号列が算出可能になる。このため、パイロット信号列を受信した端末900は、同期信号を受信することで算出したセルIDを基に作成したパイロット信号列と受信したパイロット信号列を比較することにより、OFDMシンボル単位(単にシンボルとする)の同期が可能となる。
(端末によるPセル接続処理)
図10は、端末によるPセル接続処理の一例を示すフローチャートである。端末900は、Pセル接続処理として、たとえば図10に示す各ステップを実行する。まず、端末900は、ある基地局に対して待ち受け(キャンプオン)または接続を実施するために、周辺基地局からの無線回線品質を測定し、測定結果が最も良好なセルを選択する(ステップS1001)。
ステップS1001において、たとえば、端末900は、受信電力を測定し、最も受信電力の高いセルを選択する。この受信電力は、たとえばRSSI(Received Signal Strength Indicator:受信信号強度)などの特定の信号(たとえばパイロット)に基づく受信電力とすることができる。また、この受信電力は、たとえば包絡線検波(Envelope detection)などに基づく受信電力としてもよい。
つぎに、端末900は、ステップS1001によって選択したセルに同期する(ステップS1002)。つぎに、端末900は、隣接セルリストを含むシステム情報を、ステップS1002によって同期したセルから受信する(ステップS1003)。上述したように、隣接セルリストには、各隣接セルがPセルとして選択可能か否かを示す情報や、各隣接セルがSセルとして選択可能か否かを示す情報が含まれている。
また、ステップS1003によって受信されるシステム情報には、隣接セルリストに加えて、ステップS1002によって同期したセルがPセルとして選択可能か否かを示す情報や、同期したセルがSセルとして選択可能か否かを示す情報が含まれていてもよい。これにより、ステップS1002によって同期したセルと、ステップS1002によって同期したセルの隣接セルと、のそれぞれについて、Pセルとして選択可能か否かを示す情報や、Sセルとして選択可能か否かを示す情報を得ることができる。
つぎに、端末900は、nを初期化(n=1)する(ステップS1004)。nは、接続候補のセルのインデックスが格納される変数である。接続候補のセルは、たとえば、ステップS1002によって同期したセルと、ステップS1002によって同期したセルの隣接セルと、を含む各セルである。接続候補のセルは、たとえばステップS1003によって受信された隣接セルリストを含むシステム情報によって特定することができる。
つぎに、端末900は、セルnに同期する(ステップS1005)。つぎに、端末900は、ステップS1003によって受信した隣接セルリストを含むシステム情報に基づいて、ステップS1005によって同期したセルnが、Pセルとして接続可能なセルか否かを判断する(ステップS1006)。Pセルとして接続可能なセルでない場合(ステップS1006:No)は、端末900は、ステップS1009へ移行する。
ステップS1006において、Pセルとして接続可能なセルである場合(ステップS1006:Yes)は、端末900は、セルnの無線回線品質を測定する(ステップS1007)。ステップS1007によって測定される無線回線品質は、たとえばRSRQやRSRPなどである。
つぎに、端末900は、ステップS1007によって測定した無線回線品質に基づくセルnの受信品質評価結果を算出する(ステップS1008)。受信品質評価結果の算出には、セルnの優先度などの調整情報が用いられてもよい。セルnの優先度などの情報は、たとえば、ステップS1003によって受信したシステム情報に含まれているものとすることができる。または、セルnの優先度などの情報は、たとえばステップS1005の後にセルnから受信したものであってもよい。
つぎに、端末900は、nをインクリメント(n=n+1)する(ステップS1009)。つぎに、端末900は、nがKより大きくなったか否かを判断する(ステップS1010)。Kは、端末900の接続候補のセルの数である。nがKより大きくなっていない場合(ステップS1010:No)は、端末900は、ステップS1005へ戻る。
ステップS1010において、nがKより大きくなった場合(ステップS1010:Yes)は、端末900は、ステップS1006においてPセルとして接続可能なセルであると判断したセルの中から接続先のセルを選択する(ステップS1011)。接続先のセルの選択は、たとえばステップS1008によって算出された受信品質評価結果の比較結果に基づいて行われる。
つぎに、端末900は、ステップS1011によって選択したセルに対するランダムアクセスなどの回線接続を実行し(ステップS1012)、一連のPセル接続処理を終了する。ステップS1012における回線接続は、Pセルへの接続であるため、たとえば競合ベースのランダムアクセス(たとえば図7A参照)によって行われる。
たとえば、端末900は、ステップS1011によって選択したセルに対して再び同期をとり、選択したセルから回線接続に関するシステム情報を受信する。このシステム情報には、たとえば、使用可能なランダムアクセスプリアンブルの組、ランダムアクセスプリアンブルの送信フォーマット、ランダムアクセスプリアンブルの送信タイミング、ランダムアクセスプリアンブルの送信電力の初期値などが含まれる。これらの情報は、LTEシステムにおいては、たとえば3GPPのTS36.331で定義されたSIB2に含まれている。
端末900は、このSIB2に含まれる回線接続のための情報に基づいて、たとえば図7Aに示した競合ベースのランダムアクセスを開始する。このとき、ランダムアクセスプリアンブルは、端末900を識別するための情報として使用される。また、端末900は、競合ベースのランダムアクセスに、RACH(Random Access CHannel:ランダムアクセスチャネル)またはPRACH(Physical RACH:物理ランダムアクセスチャネル)の設定情報を用いてもよい。
図10に示した例では、たとえば、ステップS1005,S1006の順序を入れ替えてもよい。これにより、Pセルとして接続可能でないセルについては同期しないようにすることができる。また、たとえばステップS1007において、セルnに同期していなくても測定可能な無線回線品質を測定する場合(たとえば包絡線検波に基づく無線回線品質)は、ステップS1005を省いてもよい。
このように、隣接セルがPセルとして接続可能か否かを示す情報を含む隣接セルリストを用いることで、たとえばPセルとして接続できないセルを選択して接続することを抑制し、Pセルとして最適なセルを選択して接続することが可能となる。なお、ここで最適なセルとは、受信電力が最も高い基地局であってもよいし、受信信号品質が最もよいセルであってもよい。また、受信電力と受信信号品質の両方を考慮して最適なセルを選択することもできる。
また、たとえば図10に示したように、隣接セルがPセルとして接続可能か否かを示す情報を含む隣接セルリストを用いることで、Pセルとして接続可能でないセルについての無線回線品質の測定を行わないようにすることができる。これにより、無線回線品質の測定の効率化を図ることができる。たとえば、測定や算出の処理量の低減、セル選択対象の削減による選択処理量の低減を図ることができる。これにより、たとえばセル選択の時間短縮や伝送速度などを向上させることができる。
(端末によるSセル接続処理)
図11は、端末によるSセル接続処理の一例を示すフローチャートである。端末900は、たとえば図10に示したPセル接続処理によってPセル(たとえば基地局511)に接続した状態で、Sセル接続処理として、たとえば図11に示す各ステップを実行する。
まず、端末900は、Pセルの隣接セルのセル情報をPセルから受信する(ステップS1101)。Pセルの隣接セルは、端末900のSセルの候補となるセルである。セル情報は、たとえばPセルの配下の各小セルの周波数、帯域幅、セルIDなどのシステム情報などを含んでいてもよい。
つぎに、端末900は、無線回線品質の測定を要求する無線回線品質測定要求をPセルから受信する(ステップS1102)。なお、たとえば端末900が無線回線品質の測定を周期的に行う場合は、ステップS1102を省いた処理としてもよい。
つぎに、端末900は、nを初期化(n=1)する(ステップS1103)。nは、ステップS1101によって受信したセル情報が示す接続候補のセルのインデックスを格納する変数である。つぎに、端末900は、セルnに同期する(ステップS1104)。ステップS1104による同期は、たとえばステップS1101によって受信したセル情報に含まれる周波数、帯域幅、セルIDなどに基づいて行うことができる。
つぎに、端末900は、ステップS1104によって同期したセルnが、Sセルとして接続可能なセルか否かを判断する(ステップS1105)。ステップS1105における判断は、たとえば、図10に示したステップS1003によって受信した隣接セルリストを含むシステム情報に基づいて行うことができる。Sセルとして接続可能なセルでない場合(ステップS1105:No)は、端末900は、ステップS1108へ移行する。
ステップS1105において、Sセルとして接続可能なセルである場合(ステップS1105:Yes)は、端末900は、セルnの無線回線品質を測定する(ステップS1106)。ステップS1106によって測定される無線回線品質は、たとえばRSRQやRSRPなどである。ステップS1106による無線回線品質の測定は、たとえばステップS1101によって受信したセル情報に含まれる周波数、帯域幅、セルIDなどに基づいて行うことができる。つぎに、端末900は、ステップS1106による無線回線品質の測定結果を、接続中のPセルへ送信する(ステップS1107)。
つぎに、端末900は、nをインクリメント(n=n+1)する(ステップS1108)。つぎに、端末900は、nがKより大きくなったか否かを判断する(ステップS1109)。Kは、ステップS1101によって受信したセル情報が示す端末900の接続候補のセルの数である。nがKより大きくなっていない場合(ステップS1109:No)は、端末900は、ステップS1104へ戻る。
ステップS1109において、nがKより大きくなった場合(ステップS1109:Yes)は、端末900は、Sセル追加要求をPセルから受信する(ステップS1110)。Sセル追加要求は、ステップS1107によって送信した測定結果に基づいてPセルが選択したセルをSセルとして追加することを端末900に要求する制御信号である。
つぎに、端末900は、ステップS1110によって受信したSセル追加要求に基づくランダムアクセスなどの回線接続を実行し(ステップS1111)、一連のSセル接続処理を終了する。ステップS1111における回線接続は、Sセルへの接続であるため、たとえば非競合ベースのランダムアクセス(たとえば図7B参照)によって行われる。
たとえば、Sセル追加要求には、接続先のSセルにおいて利用可能な非競合ベースのランダムアクセスの個別プリアンブルが含まれる。端末900は、Sセル追加要求に含まれる個別プリアンブルを用いて非競合ベースのランダムアクセスを行うことで、Pセルによって選択されたSセルに接続することができる。
(基地局によるSセル選択処理)
図12は、基地局(Pセル)によるSセル選択処理の一例を示すフローチャートである。端末900がPセルとして接続している基地局800(たとえば基地局511)は、端末900のためのSセル選択処理として、たとえば図12に示す各ステップを実行する。
まず、基地局800は、自セルの隣接セル(たとえば基地局531のセル)のセル情報を端末900へ送信する(ステップS1201)。つぎに、基地局800は、無線回線品質の測定を要求する無線回線品質測定要求を端末900へ送信する(ステップS1202)。なお、たとえば端末900が無線回線品質の測定を周期的に行う場合は、ステップS1202を省いた処理としてもよい。つぎに、基地局800は、たとえば図11に示したステップS1107によって端末900から送信される無線回線品質の測定結果を受信する(ステップS1203)。
つぎに、基地局800は、ステップS1203によって受信した測定結果に基づく受信品質評価結果を算出する(ステップS1204)。受信品質評価結果の算出には、たとえば隣接セル情報などに含まれる各セルの優先度やオフセットなどが用いられる。
つぎに、基地局800は、端末900がSセルとして接続可能なセルの中から、端末900の接続先のセルを選択する(ステップS1205)。接続先のセルの選択は、たとえばステップS1204で算出された受信品質評価結果の比較結果に基づいて行われる。たとえば、基地局800は、受信品質評価結果が最も高いセルや、受信品質評価結果が閾値以上のセルのうちのいずれかを、接続先のセルに選択する。
つぎに、基地局800は、ステップS1205によって選択したセル(たとえば基地局531)へ、端末900が接続するための接続情報を要求する接続情報要求を送信する(ステップS1206)。接続情報には、たとえば非競合ベースのランダムアクセスの個別プリアンブルが含まれる。この個別プリアンブルは、特定の期間において特定の端末のみが使用可能なランダムアクセスプリアンブルであり、個別ランダムアクセスプリアンブルとも呼ばれる。
つぎに、基地局800は、ステップS1205によって選択したセルから、ステップS1206によって送信した接続情報要求に対する接続情報を受信する(ステップS1207)。つぎに、基地局800は、ステップS1207によって受信した個別プリアンブルなどの接続情報を含むSセル追加要求であってSセルの追加を要求するSセル追加要求を端末900へ送信し(ステップS1208)、一連のSセル選択処理を終了する。
なお、Sセルとして接続可能なセルの中には、下り回線のみしかなく上り回線の設定がないセルも存在する。下りしかないセルでは、上り送信が不可能であることからランダムアクセスを実施することが不可能である。この場合、ランダムアクセスを実施せず、下り回線を設定追加することで、回線接続を実施する。
(端末によるSセル接続処理の変形例)
図13は、端末によるSセル接続処理の変形例を示すフローチャートである。端末900は、たとえば図10に示したPセル接続処理によってPセルに接続した状態で、Sセル接続処理として、たとえば図13に示す各ステップを実行してもよい。
まず、端末900は、ステップS1301において、Sセル情報をPセルから受信する(ステップS1301)。Sセル情報は、Pセルの隣接セルであって、Sセルとして接続可能なセルを示す情報である。
図13に示すステップS1302〜S1304は、図11に示したステップS1102〜S1104と同様である。ステップS1304のつぎに、端末900は、セルnの無線回線品質を測定する(ステップS1305)。ステップS1305によって測定される無線回線品質は、たとえばRSRQやRSRPなどである。図13に示すステップS1306〜S1310は、図11に示したステップS1107〜S1111と同様である。
このように、端末900は、Sセルとして接続可能なセルを示すSセル情報を受信することで、各セルについてSセルとして接続可能か否かを判断しなくても、Sセルとして接続可能なセルについてのみ無線回線品質を測定し、Sセルを選択することができる。
(基地局によるSセル選択処理の変形例)
図14は、基地局(Pセル)によるSセル選択処理の変形例を示すフローチャートである。端末900が図13に示したSセル接続処理を行う場合は、端末900がPセルとして接続している基地局800は、端末900のためのSセル選択処理として、たとえば図14に示す各ステップを実行する。
まず、基地局800は、Sセル情報を端末900へ送信する(ステップS1401)。Sセル情報は、自セルの隣接セルのうちのSセルとして接続可能であるセルを示す情報である。Sセル情報は、たとえば基地局800が隣接セルから受信した隣接セル情報などに基づいて生成することができる。図14に示すステップS1402〜S1408は、図12に示したステップS1202〜S1208と同様である。
図13,図14に示したように、Sセルとして接続可能なセルを基地局800から端末900へ通知してもよい。これにより、端末900が各セルについてSセルとして接続可能か否かを判断しなくても、Sセルとして接続可能なセルについてのみ無線回線品質を測定し、Sセルを選択することができる。
また、Sセルとして接続可能でないセルを基地局800から端末900へ通知してもよい。この場合は、端末900は、基地局800から通知されたSセルとして接続可能でないセルを無線回線品質の測定対象から除外する。
(隣接セルリスト)
図15は、隣接セルリストの一例を示す図である。基地局800がシステム情報に含めて報知する隣接セルリストには、たとえば図15に示す隣接セルリスト1500を用いることができる。隣接セルリスト1500は、「セルID」と、「CA実施」と、「HCS実施」と、「Pセルとして接続」と、「Sセルとして接続」と、を含む。なお、「説明」は説明の便宜上図示しているものであり、隣接セルリスト1500から省いてもよい。
「セルID」は、対象の隣接セルの識別情報である。
「CA実施」は、対象の隣接セルにおいてキャリアアグリゲーションが実施されるか否かを示す情報である。図15に示す例では、「CA実施」の“1”はキャリアアグリゲーションが実施されることを示し、「CA実施」の“0”はキャリアアグリゲーションが実施されないこと(未実施)を示す。
「HCS実施」は、対象の隣接セルにおいて階層化セル構成(HCS)による通信が実施されるか否かを示す情報である。図15に示す例では、「HCS実施」の“1”は階層化セル構成による通信が実施されることを示し、「HCS実施」の“0”は階層化セル構成による通信が実施されないこと(未実施)を示す。
「Pセルとして接続」は、対象の隣接セルがPセルとして接続可能か否かを示す情報である。図15に示す例では、「Pセルとして接続」の“1”はPセルとして接続可能(可)であることを示し、「Pセルとして接続」の“0”はPセルとして接続不能(不可)であることを示す。
「Sセルとして接続」は、対象の隣接セルがSセルとして接続可能か否かを示す情報である。図15に示す例では、「Sセルとして接続」の“1”はSセルとして接続可能(可)であることを示し、「Sセルとして接続」の“0”はSセルとして接続不能(不可)であることを示す。
端末900は、たとえば基地局800から受信した隣接セルリスト1500に基づいてセル選択を行う。たとえば、端末900は、キャリアアグリゲーションが実施されかつ階層化セル構成であるエリアで回線接続を実施する場合に、「CA実施」、「HCS実施」および「Pセルとして接続」がすべて“1”であるセルIDを隣接セルリスト1500から取得する。図15に示す例では、端末900はたとえば“Id1”および“Id3”を取得する。そして、端末900は、取得したセルIDが示す各セルについて無線回線品質を測定し、測定結果が良好なセルをPセルに選択する。
また、常にキャリアアグリゲーションが実施されるシステムにおいては、たとえば隣接セルリスト1500から「CA実施」の項目を省いてもよい。また、常に階層化セル構成となるシステムにおいては、たとえば隣接セルリスト1500から「HCS実施」の項目を省いてもよい。
図16は、隣接セルリストの変形例1を示す図である。図16に示すように、隣接セルリスト1500から「Sセルとして接続」の項目を省いてもよい。なお、図16に示す例では隣接セルリスト1500の「説明」も省いている。
たとえば、図13,図14に示した例のように、端末900が各セルについてSセルとして接続可能か否かを判断しなくてもよい場合は、図16に示す例のように隣接セルリスト1500から「Sセルとして接続」の項目を省いても影響がない。
この場合に、たとえば、各隣接セルがPセルおよびSセルのいずれかでのみ接続可能である場合は、「Pセルとして接続」に基づいて各隣接セルがSセルとして接続可能か否かを判断することができる。たとえば、「Pセルとして接続」が“1”である隣接セルはSセルとして接続可能でないと判断することができる。また、「Pセルとして接続」が“0”である隣接セルはSセルとして接続可能であると判断することができる。
図17は、隣接セルリストの変形例2を示す図である。図17に示すように、たとえば図16に示した隣接セルリスト1500において、「Pセルとして接続」の項目に代えて「P/Sセルとして接続」の項目を含めてもよい。「P/Sセルとして接続」の“1”は、Pセルとして接続可能(Pセル可)であることを示す。この場合に、Sセルとして接続可能であるか否かは問わない。「P/Sセルとして接続」の“0”は、Sセルとしてのみ接続可能である(Sセルのみ可)であることを示す。
また、隣接セルリストは、図15〜図17に示した隣接セルリスト1500に限らず、隣接セルがPセルまたはSセルとして接続可能であるかを示す各形態の隣接セルリストとすることができる。
このように、実施の形態2によれば、階層化セル構成において、たとえばPセルでの接続が可能であることを示す情報を、基地局800が報知する隣接セルリストに含めることで、端末900におけるPセルなどの選択誤りを抑制することができる。
以上説明したように、無線通信システム、基地局および端末によれば、セルの誤選択を抑制することができる。
たとえば、従来、基地局は、階層化セル構成における優先度やセル選択におけるオフセットをセル選択情報として端末に通知していた。しかしながら、優先度やオフセットを用いて小セルが選択されるようにしたとしても、小セルが選択されるとは限らないという問題があった。特に、図5Bに示すように、階層化セル構成において大セルをPセル、小セルをSセルとして通信が行われる場合は、小セルがPセルに選択されてしまうと、目的にあった通信の形態とならなくなってしまう。
たとえば、小セルの近辺では遠方の大セルよりも小セルの方が、受信強度が大きくなる場合があり、単純に受信強度の大きさに基づいてPセルを選択したのでは、大セルをPセルにすることができるとは限らない。また、優先度に応じて測定結果を調整する従来の方法では、大セル(マクロ基地局)と端末の位置関係(遠近)によって小セルに対する大セルのプライオリティを異ならせることが求められる。しかし、プライオリティなどの設定情報をブロードキャスト配信する関係上、同じ内容のものしか送信できない。
以下、これらの問題について詳細に説明する。
<Pセルの選択誤り>
受信電力を基にセル選択を実施する場合を例として説明する。たとえば、セルの優先度を用いる場合、優先度が数値化、数値が大きいほど優先度が高いとする。このとき、セルの優先度と受信電力を乗算した値を基に、セル選択を実施するとする。この場合は、たとえば同じ受信電力であれば優先度が高いセルが選択される。
しかし、この場合、優先度が低く受信電力が高いセルと、優先度が高く受信電力が低いセルで、選択されるセルが異なる場合が想定される。すなわち、優先度が高いセルが選択されるとは限らない。
また、上述のように、従来、端末の低消費電力化や周波数利用効率の改善のために、小セルに対して優先的に接続することが目的となっている。すなわち、小セルの優先度が大セルの優先度と比較して高く設定される。また、小セルのオフセットが大セルのオフセットと比較して大きく設定される。よって、小セルが優先的にPセルとして選択されてしまう場合がある。
小セルをPセルとして選択し、小セルではデータのみ伝送するとされていた場合、ランダムアクセスにより回線接続後の制御信号を受信できなくなり、Sセルの追加などの回線設定に支障が生じる。なお、受信電力とオフセットを用いてセル選択した場合についても、同様に、小セルがPセルとして選択される場合もある。
これらの問題は、従来の優先度やオフセットが、大セルがPセルであり小セルがSセルとなるとの制限がない階層化セル構成を前提としているために生じる問題点である。
<Sセルの選択誤り>
仮に大セルをPセルとして選択できた場合に、続いて小セルをSセルとして選択することになる。Sセルの選択においても、Pセルの選択と同様に、セルの優先度やオフセットが用いられる。ここで、従来の優先度やオフセットは、1つのセルを選択するためのものであり、複数のセルを利用するためのものではない。
しかし、Pセルの選択のために設定された優先度やオフセットがSセルの選択においても用いられることとなる。この結果、大セルがSセルとして選択される場合があり、階層化セル構成とした意味がないものとなってしまう。
<1つのオフセットしか設定できないため生じる問題>
まず、1つのオフセットしか設定できない場合について説明する。たとえば、キャリアアグリゲーションを実施し、マクロセルをPセル、ピコセルをSセルとする場合のセル選択時に、Pセルを優先的に選択するように、Pセルからの受信電力に加算するオフセットを設定している場合を考える。なお、このオフセットは、キャリアアグリゲーションの実施の有無に係わらず設定されるものとする。
キャリアアグリゲーションを実施し、マクロセル(Pセル)を優先的に選択する場合について説明する。この場合は、(端末とマクロセルとの間の距離)>(端末とピコセルとの間の距離)となったときに、距離に依存して伝搬損が生じる環境ではマクロセルからの受信電力RX_macroよりもピコセルからの受信電力RX_picoが高くなる。
このため、マクロセルを選択するように、マクロセルからの受信電力オフセット(Offset)が設定されているにも係わらず、RX_macro+Offset<RX_picoとなってしまい、選択すべきマクロセルではなくピコセルを選択してしまう場合がある。さらに、(端末とマクロセルとの間の距離)>(端末とピコセルとの間の距離)の場合であっても、同様にピコセルが選択されてしまう場合がある。
また、キャリアアグリゲーションを実施せず、上述したオフセットを設定している場合を考える。(端末とマクロセルとの間の距離)>(端末とピコセルとの間の距離)となった場合は、マクロセルの受信電力がピコセルの受信電力より小さくても、オフセットを加算することによりマクロセルが選択される。
しかし、キャリアアグリゲーションを実施していないため、マクロセルとピコセルの両方に接続するのではなく、どちらか一方を選択し回線設定を実施すればよい。さらに、ピコセルからの受信電力が高いため、ピコセルとの無線回線品質は、マクロセルとの無線回線品質より良好である。このため、ピコセルを選択すべきである。
しかしながら、キャリアアグリゲーションを実施するためのマクロセルを優先的に選択するようになってしまい、無線回線品質(または無線伝送速度)の悪いマクロセルと接続することになってしまう。
このように、ある1つのセルに対してオフセットを設定しても必ずしも意図したようにセル選択を実施できない場合がある。さらに、ある1つのセルに対してオフセットを1つしか設定できないとしてしまうと、キャリアアグリゲーションの実施の有無など切り換えに対応できず、柔軟な運用が困難になる。
<1つの優先度しか設定できないため生じる問題>
つぎに、1つの優先度しか設定できない場合について説明する。キャリアアグリゲーションを実施し、マクロセルをPセル、ピコセルをSセルとする場合のセル選択時に、Pセルを優先的に選択するように、マクロセルの優先度をピコセルの優先度より高く設定した場合を考える。
ここでは、説明の簡略化のために、マクロセルの優先度を2、ピコセルの優先度を1とし、受信電力に優先度を乗算する場合について説明する。まず、キャリアアグリゲーションを実施し、マクロを優先的に選択する場合について説明する。
この場合は、(端末とマクロセルとの間の距離)>(端末とピコセルとの間の距離)となった場合、距離に依存して伝搬損が生じる環境ではマクロからの受信電力RX_macroよりもピコセルからの受信電力RX_picoが高くなる。これに対して、マクロセルを選択するように、マクロセルに対してピコセルよりも高い優先度を設定する。
しかしながら、RX_macro×Pri_macro<RX_pico×Pri_picoとなってしまい、選択すべきマクロセルではなくピコセルを選択してしまう場合がある。なお、Pri_macroはマクロセルの優先度であり、Pri_picoはピコセルの優先度である。たとえば、マクロセルの優先度が2、ピコセルの優先度が1であれば、マクロセルの受信電力がピコセルの受信電力の1/2以下のときにピコセルを選択してしまう場合がある。
また、キャリアアグリゲーションを実施せずに優先度を設定している場合を考える。(端末とマクロセルとの間の距離)>(端末とピコセルとの間の距離)となった場合は、マクロセルの受信電力がピコセルの受信電力より小さい場合であっても優先度によってマクロセルが選択される。
しかし、キャリアアグリゲーションを実施していないため、マクロセルとピコセルの両方に接続するのではなく、どちらか一方を選択し回線設定を実施すればよい。さらに、ピコセルからの受信電力が高いため、ピコセルとの無線回線品質は、マクロセルとの無線回線品質より良好である。このため、ピコセルを選択すべきである。
しかしながら、キャリアアグリゲーションを実施するためのマクロセルを優先的に選択するようになってしまい、無線回線品質(または無線伝送速度)の悪いマクロセルと接続することになってしまう。
このように、ある1つのセルに対して優先度を設定しても、意図したようにセルが選択されない場合がある。さらに、ある1つのセルに対して優先度を1つしか設定できないとしてしまうと、キャリアアグリゲーションの実施の有無など切り換えに対応できず、柔軟な運用が困難になる。
<セル再選択時にPセルとして使用可能なセルを選択できない場合>
上記にて、発呼に際してのセル選択について説明した。これに対して、端末が、あるセルに対してキャンプオン(Camp On)状態であり、一定時間以上連続してデータ受信を実施しない場合、そのセルに対する待ち受けを停止する場合、端末の移動によりそれ以前のセルとは異なる場所に移動した場合がある。これらの場合に、回線を更新または再設定することが求められ、そのためにセル再選択が実施される。セル再選択においても、セルの初回選択と同様に、Sセルとなるピコセルを選択し、そのピコセルに対して回線接続を要求する可能性がある。
このように、従来、階層化セル構成としたことによるセルの誤選択の問題があった。これに対して、上述した各実施の形態によれば、階層化セル構成において、基地局が報知する隣接セルリストに、各隣接セルがPセルまたはSセルとして接続可能か否かを示す情報を含ませることで、端末におけるPセルとSセルの選択誤りを抑制することができる。
また、Pセルとして接続可能なセルが端末において特定できるため、無線回線品質の測定および算出の対象を限定でき、処理量を削減することができる。さらには、セル選択の対象の数が減るため、選択処理を削減することができる。このため、より短時間でのセル選択が可能となり、伝送速度の向上を図ることができる。
なお、上述した各実施の形態においては、2つのコンポーネントキャリア(すなわちPセルとSセルを1つずつ)でキャリアアグリゲーションを実施する場合について説明した。ただし、2つ目以降のSセルを追加していくことで、3つ以上のコンポーネントキャリアでキャリアアグリゲーションを実施することもできる。
また、本願発明をLTE−Advancedシステムに適用する場合について説明したが、本願発明は、たとえば階層化セル構成で複数のセル(帯域)を同時に用いて通信を行うシステムに適用することができる。このようなシステムには、一例としてはW−CDMAのDC−HSDPAや4C−HSDPAなどがある。
また、3GPPではセルの大きな差が異なるセルが配置された構成をヘテロジニアスネットワーク(HetNet:Heterogeneous Network)と呼んでおり、階層化セル構成もヘテロジニアスネットワークである。すなわち、本願発明はヘテロジニアスネットワークに対して実施することも可能である。
上述した実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)他のセルに付随させずに接続可能な第1種別のセルと、前記第1種別のセルに付随させることで接続可能な第2種別のセルと、を同時に用いた無線通信を行う端末と、
第1セルを形成し、前記第1セルと異なる前記第1種別の第2セルの識別情報を含み前記第2セルが前記第1種別のセルであることを報知する報知情報を前記第1セルにより送信する基地局と、
を含み、
前記端末は、前記基地局によって送信された前記報知情報に基づいて、前記第2セルを前記無線通信の前記第1種別のセルに選択する、
ことを特徴とするシステム。
(付記2)1つ以上の基地局によって複数の前記第2セルが形成され、
前記端末は、前記報知情報に基づいて前記複数の第2セルを特定し、特定した前記複数の第2セルの前記端末における各無線回線品質の測定結果に基づいて、前記複数の第2セルの中から前記無線通信の前記第1種別のセルを選択する、
ことを特徴とする付記1に記載のシステム。
(付記3)前記基地局は、前記第1セルと異なる前記第2種別の第3セルの識別情報を含み前記第3セルが前記第2種別のセルであることを報知する報知情報を送信することを特徴とする付記1または2に記載のシステム。
(付記4)1つ以上の基地局によって複数の前記第3セルが形成され、
前記基地局は、前記端末に対して前記複数の第3セルの前記端末における各無線回線品質の測定を要求し、前記複数の第3セルのうち少なくとも1つの第3セルを前記端末が接続する第3セルとして通知する、
ことを特徴とする付記3に記載のシステム。
(付記5)1つ以上の基地局によって複数の前記第3セルが形成され、
前記端末は、前記報知情報に基づいて前記複数の第3セルを特定し、特定した前記複数の第3セルの前記端末における各無線回線品質の測定結果に基づいて、前記複数の第3セルの中から前記無線通信の前記第2種別のセルを選択する、
ことを特徴とする付記3に記載のシステム。
(付記6)前記無線通信は、前記第1種別のセルと、前記第1種別のセルに少なくとも一部が含まれる前記第2種別のセルと、を同時に用いた無線通信であることを特徴とする付記1〜5のいずれか一つに記載のシステム。
(付記7)前記無線通信はキャリアアグリゲーションであり、
前記第1種別のセルはプライマリセルであり、
前記第2種別のセルはセカンダリセルである、
ことを特徴とする付記1〜6のいずれか一つに記載のシステム。
(付記8)前記基地局は、前記第2セルを形成することを特徴とする付記1〜7のいずれか一つに記載のシステム。
(付記9)端末が、他のセルに付随させずに接続可能な第1種別のセルと、前記第1種別のセルに付随させることで接続可能な第2種別のセルと、を同時に用いた無線通信を行うシステムにおいて第1セルを形成する基地局であって、
前記第1セルと異なる前記第1種別の第2セルの識別情報を含み前記第2セルが前記第1種別のセルであることを報知する報知情報を生成する生成部と、
前記生成部によって生成された前記報知情報を前記第1セルにより送信する送信部と、
を備えることを特徴とする基地局。
(付記10)他のセルに付随させずに接続可能な第1種別のセルと、前記第1種別のセルに付随させることで接続可能な第2種別のセルと、を同時に用いた無線通信を行う端末であって、
第1セルから、前記第1セルと異なる第2セルの識別情報を含み前記第2セルが前記第1種別のセルであることを報知する報知情報を受信する受信部と、
前記受信部によって受信された前記報知情報に基づいて、前記第2セルを前記無線通信の前記第1種別のセルに選択する制御部と、
を備えることを特徴とする端末。
(付記11)他のセルに付随させずに接続可能な第1種別のセルと、前記第1種別のセルに付随させることで接続可能な第2種別のセルと、を同時に用いた無線通信を行う端末と、
第1セルを形成し、前記第1セルと異なる前記第2種別の第2セルの識別情報を含み前記第2セルが前記第2種別のセルであることを報知する報知情報を前記第1セルにより送信する基地局と、
を含み、
前記端末は、前記基地局によって送信された前記報知情報に基づいて、前記第2セルを前記無線通信の前記第2種別のセルに選択する、
ことを特徴とするシステム。
(付記12)端末が、他のセルに付随させずに接続可能な第1種別のセルと、前記第1種別のセルに付随させることで接続可能な第2種別のセルと、を同時に用いた無線通信を行うシステムにおいて第1セルを形成する基地局であって、
前記第1セルと異なる前記第2種別の第2セルの識別情報を含み前記第2セルが前記第2種別のセルであることを報知する報知情報を生成する生成部と、
前記生成部によって生成された前記報知情報を前記第1セルにより送信する送信部と、
を備えることを特徴とする基地局。
(付記13)他のセルに付随させずに接続可能な第1種別のセルと、前記第1種別のセルに付随させることで接続可能な第2種別のセルと、を同時に用いた無線通信を行う端末であって、
第1セルと異なる第2セルの識別情報を含み前記第2セルが前記第2種別のセルであることを報知する報知情報を前記第1セルから受信する受信部と、
前記受信部によって受信された前記報知情報に基づいて、前記第2セルを前記無線通信の前記第2種別のセルに選択する制御部と、
を備えることを特徴とする端末。
100 システム
110,120,221〜223,511,531〜538,800 基地局
111 生成部
112,830,930 送信部
130,501,900 端末
131,810,910 受信部
132,820,920 制御部
200,500 通信システム
211,212 MME/S−GW
310,320 帯域
521 大セル
541〜548 小セル
801,901 アンテナ
811,911 受信無線部
812,912 復調・復号部
813 無線回線品質情報抽出部
814,914 無線回線制御情報抽出部
821,924 無線回線制御部
822 システム情報管理・記憶部
831 システム情報作成部
832 同期信号作成部
833 パイロット作成部
834 無線回線制御情報作成部
835,933 符号化・変調部
836,934 送信無線部
840,940 通信装置
841,941 LSI
842,942 DSP
843,943 メモリ
844 通信インタフェース
913 システム情報抽出部
915 同期信号抽出部
916 セルID抽出部
917 パイロット算出部
918 無線回線品質測定・算出部
919 パイロット抽出部
921 同期制御部
922 端末設定制御部
923 システム情報記憶部
925 セル選択制御部
931 無線回線品質情報作成部
932 無線回線制御信号作成部
944 表示部
945 マイク
946 拡声器
1500 隣接セルリスト

Claims (8)

  1. 他のセルに付随させずに接続可能な第1種別のセルと、前記第1種別のセルに付随させることで接続可能な第2種別のセルと、を同時に用いた無線通信を行う端末と、
    第1セルを形成し、前記第1セルと異なる前記第1種別の第2セルの識別情報を含み前記第2セルが前記第1種別のセルであることを報知する報知情報を送信する基地局と、
    を含み、
    前記端末は、前記報知情報に基づいて、前記第2セルを前記第1種別のセルに選択する、
    ことを特徴とする無線通信システム。
  2. 1つ以上の基地局によって複数の前記第2セルが形成され、
    前記端末は、前記報知情報に基づいて前記複数の第2セルを特定し、前記複数の第2セルの無線回線品質に基づいて、前記複数の第2セルの中から前記第1種別のセルを選択する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 前記基地局は、前記第2種別の第3セルの識別情報を含み前記第3セルが前記第2種別のセルであることを報知する報知情報を送信することを特徴とする請求項1または2に記載の無線通信システム。
  4. 1つ以上の基地局によって複数の前記第3セルが形成され、
    前記端末は、前記報知情報に基づいて前記複数の第3セルを特定し、前記複数の第3セルの無線回線品質に基づいて、前記複数の第3セルの中から前記第2種別のセルを選択する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の無線通信システム。
  5. 前記基地局は、前記第2セルを形成することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の無線通信システム。
  6. 端末が、他のセルに付随させずに接続可能な第1種別のセルと、前記第1種別のセルに付随させることで接続可能な第2種別のセルと、を同時に用いた無線通信を行うシステムにおいて第1セルを形成する基地局であって、
    前記第1セルと異なる前記第1種別の第2セルの識別情報を含み前記第2セルが前記第1種別のセルであることを報知する報知情報を生成する生成部と、
    前記報知情報を送信する送信部と、
    を備えることを特徴とする基地局。
  7. 他のセルに付随させずに接続可能な第1種別のセルと、前記第1種別のセルに付随させることで接続可能な第2種別のセルと、を同時に用いた無線通信を行う端末であって、
    第1セルから、前記第1セルと異なる第2セルの識別情報を含み前記第2セルが前記第1種別のセルであることを報知する報知情報を受信する受信部と、
    前記報知情報に基づいて、前記第2セルを前記第1種別のセルに選択する制御部と、
    を備えることを特徴とする端末。
  8. 他のセルに付随させずに接続可能な第1種別のセルと、前記第1種別のセルに付随させることで接続可能な第2種別のセルと、を同時に用いた無線通信を行う端末と、
    第1セルを形成し、前記第1セルと異なる前記第2種別の第2セルの識別情報を含み前記第2セルが前記第2種別のセルであることを報知する報知情報を送信する基地局と、
    を含み、
    前記端末は、前記報知情報に基づいて、前記第2セルを前記第2種別のセルに選択する、
    ことを特徴とする無線通信システム。
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