JP6277889B2 - 内燃機関 - Google Patents

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Description

本発明は、シリンダヘッド部とシリンダブロック部とが一体に鋳造されたシリンダブロックを有する内燃機関に関する。
自動車用として実用化されている内燃機関の多くは、シリンダブロックとシリンダヘッドとが個々に鋳造され、これらを複数のシリンダヘッドボルトによって互いに締結した構成となっている。
これに対し、特許文献1や特許文献2には、シリンダヘッドとシリンダブロックとが一体に鋳造された内燃機関が開示されている。
このようなシリンダヘッド一体型のシリンダブロックにおいても、シリンダヘッドと別体のシリンダブロックと同様に、鋳造後、シリンダの内周面には、ボーリング加工が実施されることになる。
シリンダヘッド一体型のシリンダブロックの場合、ボーリング加工の際に工具がシリンダブロックを貫通できない。そこで、ボーリング加工に用いる工具の寿命延長を図るため、ボーリング加工停止時に、当該工具の先端部分を保護するための逃げとなる溝部が当該シリンダの上端縁全周に設けられる。
実開平4−117162号公報 特開平4−1452号公報
しかしながら、このような溝部がシリンダ上端縁に設けられていると、当該溝部内の未燃ガスによってノッキングが発生しやすくなるという問題がある。
本発明は、シリンダが形成されるシリンダブロック部と、シリンダヘッド部と、が一体に鋳造されたシリンダブロックを有し、上記シリンダの上端縁全周に溝部が形成された内燃機関において、ピストンの冠面には、上記燃焼室内の点火プラグ位置からみて、当該燃焼室に開口する吸気ポート開口部よりも奥に、当該ピストンの外周縁に沿って連続して上記溝部を覆う突出壁が形成されていることを特徴としている。
上記溝部は、シリンダの内周面をボーリング加工する工具の先端部分に対する逃げ部となるものである。
本発明によれば、シリンダにボーリング加工を行う上で必要となる溝部がシリンダ上端縁に形成されていても、燃焼時に、溝部への未燃ガスの進入が抑制され、ノッキングの発生を抑制することができる。
本発明に係る内燃機関の要部縦断面を模式的に示した説明図。 図1のA−A線に沿った断面を模式的に示した説明図。
以下、本発明を多気筒内燃機関に適用した一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1及び図2は、本発明に係る内燃機関1を示す説明図であって、図1は要部の縦断面を模式的に示した説明図、図2は図1のA−A線に沿った断面を模式的に示した説明図である。なお、図1は、便宜上、後述する溝部16、突出壁17及び天井面凹部23を他部材に比べて実際よりも拡大して示している。
内燃機関1のシリンダブロック2は、アルミニウム合金等の金属材料を用いて各部を一体に鋳造したものであって、複数のシリンダ3を有するシリンダブロック部4と、各シリンダ内を往復動するピストン5との間に各気筒の燃焼室6が形成されるシリンダヘッド部7と、を有している。
ピストン5の冠面(ピストン冠面)8と対向する燃焼室6の天井面9には、吸気ポート10及び排気ポート11がそれぞれ1つずつ接続されている。天井面9に開口する吸気ポート開口部12及び排気ポート開口部13は、図示せぬ吸気弁及び排気弁によってそれぞれ開閉される。吸気ポート開口部12及び排気ポート開口部13は、本実施例では、内燃機関1の気筒列方向(図2における上下方向)に沿って直列に配置されている。
本実施例では、各気筒の吸気弁及び排気弁が、シリンダブロック2の上部略中央に気筒列方向に沿って配置された1本のカムシャフト(図示せず)によって駆動される。そのため、点火プラグ14は、上記カムシャフトを避けて配置される。具体的には、点火プラグ14は、図2に示すように、吸気ポート開口部12及び排気ポート開口部13に対して、シリンダブロック2の一方の側面側(図2における右側)に偏った位置の燃焼室6の天井面9に先端が位置するように設けられる。なお、図1中の15は、点火プラグ14が挿入保持される点火プラグ取付穴である。
シリンダブロック部4には、シリンダ軸線方向(図1におけす上下方向)に所定幅を有するとともに、シリンダ3の上端縁全周に連続する溝部16が形成されている。
溝部16は、シリンダ3のボーリング加工停止時に、ボーリング加工に用いる工具の先端部分を保護するための逃げであり、ボーリング加工に用いる工具の寿命延長を図るために設定されるものである。
そして、この溝部16のうち点火プラグ14から離れて位置し、かつ温度が相対的に低くなる部分を覆うように、ピストン冠面8の外周縁には、突出壁17が設けられている。なお、本実施例におけるピストン5は、上死点時において、ピストン冠面8が溝部16よりもシリンダ軸線方向の下方に位置している。
突出壁17は、図2に示すように、燃焼室6内の点火プラグ14位置(点火プラグ14の先端位置)からみて吸気ポート開口部12よりも奥に、ピストン5の周方向に沿って連続するよう形成され、全体が略円弧状を呈している。
突出壁17は、ピストン上死点時において、その上端が溝部16の上端位置16aよりも燃焼室6の天井面9側に位置するよう形成されている。この突出壁17は、燃焼室6の天井面9と対向する上部壁面18と、ピストン上死点時に溝部16と対向する外周壁面19と、ピストン半径方向内周側の内周壁面20と、を有している。
上部壁面18は、ピストン半径方向に沿って所定の曲率を有する曲面となっている。上部壁面18は、ヒートスポットの発生を抑制する観点から、その曲率が小さくなるよう設定される。
外周壁面19は、ピストン5の外周縁に沿って湾曲した曲面であり、ピストン半径方向内側に傾斜している傾斜部21と、傾斜部21よりもピストン半径方向外周側に位置する基部22とを有している。
傾斜部21は、ピストン半径方向の内周側の端部が上部壁面18と連続し、ピストン半径方向の外周側の端部が基部22と連続する。基部22は、上方側の端部が傾斜部21と連続し、下方側の端部がピストン5の頭部外周面5aと連続する。
傾斜部21は、ピストン中心軸線に対して直交する平面に対して鋭角をなすように形成されている。基部22は、ピストン5の頭部外周面5aと同一曲率の曲面であり、ピストン中心軸線と平行に形成されている。つまり、基部22は、ピストン5の頭部外周面5aをピストン中心軸線に沿って延長させた仮想円筒面と一致する曲面でる。
内周壁面20は、ピストン半径方向に沿って所定の曲率を有する曲面となっている。この内周壁面20は、ピストン半径方向の内周側の端部がピストン冠面8と連続し、ピストン半径方向の外周側の端部が上部壁面18と連続する。
そして、燃焼室6の天井面9には、突出壁17と対向する部分に、外形が突出壁17の外形と相似形の円弧形状となり、突出壁17に対する逃げ部となる天井面凹部23が形成されている。
このような本実施例の内燃機関1においては、溝部16のうち、点火プラグ14から離れ、かつ温度が低い部分においては、燃焼時の火炎伝播に伴う圧縮により進入した未燃ガスにより、ノッキングが発生しやすい。
しかしながら、溝部16のうち、ノッキングが発生しやすい部分への未燃ガスの進入を抑制するため、点火プラグ14位置からみて吸気ポート開口部12よりも奥のピストン冠面8に、溝部16の開口を覆う突出壁17が設けられている。
そのため、シリンダ3にボーリング加工を行う上で必要となる溝部16がシリンダ上端縁に形成されていても、燃焼時に、溝部16への未燃ガスの進入が抑制され、ノッキングの発生を抑制することができる。
突出壁17の上部壁面18は、ピストン半径方向に沿って所定の曲率を有する曲面となっているので、燃焼室6の天井面9との間で局所的に狭くなる部分が形成されなくなり、ヒートスポットの発生が抑制され、ノッキングの発生を抑制することができる。
突出壁17の外周壁面19は、ピストン半径方向内側に傾斜する傾斜部21を有しているので、ピストン5の上昇時及びピストン5の下降時に、溝部16内を効率良く掃気するスキッシュ効果を得ることができる。
また、燃焼室6の天井面9に天井面凹部23を形成すれば、天井面凹部23においては、周囲の天井面9に比べ、シリンダヘッド部7内のウォータジャケット(図示せず)との距離が相対的に近くなるので、燃焼室6のノッキングが発生しやすい部分(突出壁17付近)の冷却性能が向上し、ノッキングの発生を抑制する上で有利である。
なお、天井面凹部23は、シリンダ軸方向に投影したときに、突出壁17が内側に略収まるよう大きさに形成してもよい。すなわち、天井面凹部23を突出壁17に対して大きめに形成するようにしてもよい。その場合には、天井面凹部23の表面積が大きくなり、突出壁17付近の冷却性能を一層向上させることができる。
突出壁17は、溝部16のうち、燃焼時の火炎伝播により未燃ガスが進入圧縮される可能性のある部分を覆うものであり、点火プラグ14からみて吸気ポート開口部12奥側のピストン5の外周縁に少なくとも設定されることになるが、突出壁17のピストン5の外周縁に沿った設定範囲は、図2に示すような範囲に限定されるものではなく、燃焼室6内に生じる火炎伝播の特性に応じて、ピストン5の外周縁に沿った長さは適宜設定されることになる。
また、上述した実施例の内燃機関1においては、1気筒あたり吸気弁と排気弁が1つずつ設けられているが、1つの気筒に吸気弁と排気弁がそれぞれ複数、あるいはどちらか一方が複数設けられるような内燃機関に対しても本発明は適用可能である。
1…内燃機関
2…シリンダブロック
3…シリンダ
4…シリンダブロック部
5…ピストン
6…燃焼室
7…シリンダヘッド部
8…ピストン冠面
9…天井面
10…吸気ポート
11…排気ポート
12…吸気ポート開口部
13…排気ポート開口部
14…点火プラグ
16…溝部
17…突出壁
18…上部壁面
19…外周壁面
20…内周壁面
21…傾斜部
22…基部
23…天井面凹部

Claims (6)

  1. シリンダが形成されるシリンダブロック部と、上記シリンダ内を往復動するピストンとの間に燃焼室が形成されるシリンダヘッド部と、が一体に鋳造されたシリンダブロックを有し、上記シリンダの上端縁全周に溝部が形成された内燃機関において、
    上記ピストンの冠面には、上記燃焼室内の点火プラグ位置からみて、当該燃焼室に開口する吸気ポート開口部よりも奥に、当該ピストンの外周縁に沿って連続して上記溝部を覆う突出壁が形成されていることを特徴とする内燃機関。
  2. 上記突出壁は、ピストン上死点時において、その上端が上記溝部の上端よりも上記燃焼室の天井面側に位置するよう形成されていることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関。
  3. 上記突出壁は、上記燃焼室の天井面と対向する上部壁面を有し、
    当該上部壁面は、ピストン半径方向に沿って所定の曲率を有する曲面となっていることを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関。
  4. 上記突出壁は、上記溝部に対向する外周壁面を有し、
    当該外周壁面は、ピストン半径方向内側に傾斜する傾斜部を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の内燃機関。
  5. 上記燃焼室の天井面には、上記突出壁と対向する部分に、天井面凹部が形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の内燃機関。
  6. 上記天井面凹部は、シリンダ軸方向に投影したときに、上記突出壁が内側に収まるように形成されていることを特徴とする請求項5に記載の内燃機関。
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