JP6277862B2 - 自動変速機の制御装置 - Google Patents

自動変速機の制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6277862B2
JP6277862B2 JP2014106093A JP2014106093A JP6277862B2 JP 6277862 B2 JP6277862 B2 JP 6277862B2 JP 2014106093 A JP2014106093 A JP 2014106093A JP 2014106093 A JP2014106093 A JP 2014106093A JP 6277862 B2 JP6277862 B2 JP 6277862B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
speed
hydraulic pressure
range
automatic transmission
control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014106093A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015222091A (ja
Inventor
哲孝 柴田
哲孝 柴田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP2014106093A priority Critical patent/JP6277862B2/ja
Publication of JP2015222091A publication Critical patent/JP2015222091A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6277862B2 publication Critical patent/JP6277862B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、自動車等の車両に搭載される自動変速機の制御装置に関し、車両の変速技術の分野に属する。
一般的に、自動車等の車両に搭載される自動変速機は、複数の油圧式摩擦締結要素を選択的に締結することによって、遊星歯車機構等でなる動力伝達経路を切り換え、これにより、運転状態に応じた変速段に自動的に切り換えるように構成されている。
この種の自動変速機には、摩擦締結要素を選択的に締結するための油圧制御回路が設けられる。この油圧制御回路には変速用アクチュエータとして複数のソレノイドバルブが設けられ、これらのソレノイドバルブの開閉又は開度がコントロールユニットからの信号によって制御されることによって、運転状態に応じた変速段を実現するように各摩擦締結要素に対する油圧の給排が制御される。この種の自動変速機を備えた車両では、イグニッションスイッチがオン操作されると、油圧制御回路の各ソレノイドバルブの通電制御が開始され、イグニッションスイッチがオフ操作されると該通電制御が終了し、油圧制御回路の全てのソレノイドバルブへの通電が停止される。
この種の油圧制御回路を備えた自動変速機は、イグニッションスイッチがオンであるにも拘わらず、各ソレノイドバルブとコントロールユニットとを接続するコネクタの脱落等によって全てのソレノイドバルブがオフになるような故障(フェール)が生じた場合でも、特定の変速段を実現することで最低限の走行を可能にするフェールセーフ機能を備えている。
例えば、特許文献1には、シフトレンジが前進レンジ(Dレンジ)である状態で全てのソレノイドバルブがオフになったときに、5速が実現されるように構成された6速自動変速機が開示されており、この自動変速機では、走行中に上述のようなフェールが生じたときに、5速に固定された状態での最低限の走行が可能となっている。なお、特許文献1のフェールセーフ機能では、自動変速機が5速に固定された状態で停車した後、Dレンジから一旦中立レンジ(Nレンジ)又は駐車レンジ(Pレンジ)を経て再びDレンジにシフト操作されると、自動変速機は3速に固定されるようになっており、3速での発進及び以後の走行が可能となっている。
このようなフェールセーフ機能を、ハイクラッチ及びR35ブレーキに油圧が供給されることで5速が実現される自動変速機に適用する場合、例えば、ハイクラッチ及びR35ブレーキに油圧を供給する油路を、これらの油路を構成するソレノイドバルブがオフのときに高油圧供給状態となるノーマルハイ油路で構成するか、又は、これらの油路を開閉するソレノイドバルブとして、非通電時に開くノーマルオープン式のものを用いるとともに、その他の摩擦締結要素に油圧を供給する油路を、ソレノイドバルブがオフのときに排油状態とされるノーマルロー油路で構成するか、又は、これらの油路を開閉するソレノイドバルブとして、非通電時に閉じるノーマルクローズ式のものを用いることで、フェール時に自動変速機を5速に固定することが可能になる。
ところで、上述した油圧制御回路を備えた自動変速機において、所謂ニュートラルアイドル制御が実行されることがある。ニュートラルアイドル制御は、エンジンの燃費向上を図るためにDレンジでの停車中において変速機をニュートラル状態とする制御であり、所定の条件(例えば、Dレンジ、車速ゼロ、ブレーキオン、アクセルオフ、且つ、アイドルストップ非制御)が成立したときに実行される。
具体的に、ニュートラルアイドル制御では、例えば、ニュートラルアイドル制御開始直前の1速状態のときに締結されていたロークラッチとLRブレーキのうち、ロークラッチを解放することで、ニュートラル状態が実現される。なお、このとき、次の発進時の応答性を考慮して、ロークラッチは完全には解放せず、スリップ状態に維持することが好ましい。ニュートラルアイドル制御によって変速機をニュートラル状態とすることで、トルクコンバータのタービンは無負荷でエンジンに追従して回転するため、タービンが固定される1速での停車状態に比べて、トルクコンバータ及びエンジンの負荷が軽減されて、エンジンの燃費が向上する。
特開2008−025773号公報
ところで、原則として、イグニッションスイッチのオフ操作は、停車中においてシフトレンジをPレンジにした状態で行われるが、誤操作や緊急時等にDレンジ又は後退レンジ(Rレンジ)のままイグニッションスイッチがオフ操作されることがあり得る。この場合、イグニッションスイッチのオフによって油圧制御回路の全てのソレノイドバルブへの通電が停止されると、上述のフェール時と同様、ソレノイドバルブの開閉状態は特定変速段を実現するときと同様の状態になる。
このとき、イグニッションスイッチのオフ操作によってエンジンが直ちに停止する場合、油圧制御回路への油圧供給源であるオイルポンプはエンジンによって駆動されるので、エンジンと共にオイルポンプも直ちに停止される。これにより、各摩擦締結要素への油圧供給が停止されるため、フェールセーフ機能実行時のように特定変速段が実現されることはない。
一方、ディーゼルエンジンや可変バルブタイミング機構を備えたガソリンエンジン等、イグニッションスイッチがオフ操作されても直ちに停止するとは限らないエンジンもある。例えば、ディーゼルエンジンの場合は、イグニッションスイッチのオフ操作後にも燃焼室内で圧縮着火が生じる間はエンジンの回転が継続され、可変バルブタイミング機構を備えたガソリンエンジンの場合、カムシャフトの位相が次のエンジン始動時の最適位置になるまでエンジン回転が継続される。
このようなエンジンを備えた車両において、Dレンジでイグニッションスイッチがオフされた後にエンジンの回転が継続していると、エンジンによるオイルポンプの駆動、ひいては、油圧制御回路への油圧供給も継続される。このとき、ソレノイドバルブの開閉状態はフェールセーフ機能実行時と同様の状態であるため、エンジンが停止するまでの間、フェールが生じていないにも拘わらず、フェールセーフ機能が実行される場合と同様、特定変速段が実現されることになる。
この場合において、タービンが固定された1速状態等での停車中にイグニッションスイッチがオフ操作された場合は、タービン回転数が元々ゼロであることから、特定変速段が実現されてもタービン回転数の急低下は生じず、乗員に特段の違和感は生じない。
しかしながら、上述したニュートラルアイドル制御が行われているときにイグニッションスイッチがオフ操作され、このオフ操作後に直ちにエンジンが停止しない場合、タービンが無負荷でエンジンに追従してアイドル回転数とほぼ同回転数で回転するニュートラル状態から、タービンが固定された特定変速段状態に急に変化して、該特定変速段で車輪に動力が伝わるため、いわゆる飛び出し感を乗員に与えてしまうようなショックが発生する。
また、ニュートラルアイドル制御が実行されていないときであっても、例えば、NレンジからDレンジに切り換えられることでニュートラル状態から1速状態等に変わるときに、タービン回転数の急低下によるいわゆるNDセレクトショックを抑制するために、1速状態等で締結される所定の摩擦締結要素への供給油圧を緩やかに上昇又は下降させるようにソレノイドバルブを制御するNDショック対策制御が実行されている場合等、Dレンジに切り換えられた後もタービン回転数がある程度高い状態を保っていることがある。
このような状態でイグニッションスイッチがオフ操作されたときも、ニュートラルアイドル制御実行時と同様、ソレノイドバルブのオフによって直ちに特定変速段が実現されることによって、タービン回転数が急低下して車輪に動力が伝わるため、上記と同様のショックが発生してしまう。
なお、NレンジからRレンジに切り換えられたときにも、いわゆるNRセレクトショックを抑制するためのNRショック対策制御が実行されている場合に、Rレンジに切り換えられた後もタービン回転数がある程度高い状態を保っている状態でイグニッションスイッチがオフ操作された場合、同様のショックが発生する。
そこで、本発明は、停車中又は極低速走行中にシフトレンジが走行レンジ(Dレンジ又はRレンジ)のままイグニッションスイッチがオフ操作された場合に、タービン回転数の急低下によるショックの発生を抑制することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る自動変速機の制御装置は、次のように構成したことを特徴とする。
まず、本願の請求項1に記載の発明は、
エンジンからトルクコンバータを介して動力が入力される自動変速機の変速機構と、
前記エンジンをオン及びオフするために操作されるイグニッションスイッチと、
前記エンジンによって駆動される油圧供給源と、
前記変速機構の動力伝達経路に設けられ、前記油圧供給源から供給される油圧によって作動する複数の摩擦締結要素と、
前記油圧供給源から前記複数の摩擦締結要素への油圧供給経路に設けられ、通電制御によって作動する複数の変速用アクチュエータと、を備え、
前記変速機構は、前記自動変速機のシフトレンジが走行レンジであり且つ前記油圧供給源が駆動された状態で全ての前記変速用アクチュエータが非通電状態となったときに特定の変速段を実現するように構成された自動変速機の制御装置であって、
停車中にシフトレンジが走行レンジであり且つその他の所定条件が成立したときに、前記変速機構をニュートラル状態とするニュートラルアイドル制御を実行するニュートラルアイドル制御手段と、
シフトレンジが走行レンジであり、停車状態であり且つ前記ニュートラルアイドル制御が実行されている状態で前記イグニッションスイッチがオフ操作されたとき、該オフ操作の直前に実行されていた前記通電制御を、少なくとも前記変速機構の入力回転数が所定回転数に低下するまでの間は継続し、前記ニュートラルアイドル制御の実行を継続させる制御手段を備えていることを特徴とする。
本願の請求項2に記載の発明は、
エンジンからトルクコンバータを介して動力が入力される自動変速機の変速機構と、
前記エンジンをオン及びオフするために操作されるイグニッションスイッチと、
前記エンジンによって駆動される油圧供給源と、
前記変速機構の動力伝達経路に設けられ、前記油圧供給源から供給される油圧によって作動する複数の摩擦締結要素と、
前記油圧供給源から前記複数の摩擦締結要素への油圧供給経路に設けられ、通電制御によって作動する複数の変速用アクチュエータと、を備え、
前記変速機構は、前記自動変速機のシフトレンジが走行レンジであり且つ前記油圧供給源が駆動された状態で全ての前記変速用アクチュエータが非通電状態となったときに特定の変速段を実現するように構成された自動変速機の制御装置であって、
停車状態又は所定速度以下の低車速状態でシフトレンジが非走行レンジから走行レンジに切り換えられたときに、前記変速機構をニュートラル状態から所定の低変速段状態に緩やかに切り換えるセレクトショック対策制御を実行するセレクトショック対策制御手段と、
前記自動変速機のシフトレンジが走行レンジであり、停車状態又は前記低車速状態であり且つ前記セレクトショック対策制御が実行されている状態で前記イグニッションスイッチがオフ操作されたとき、該オフ操作の直前に実行されていた前記通電制御を、少なくとも前記変速機構の入力回転数が所定回転数に低下するまでの間は継続し、前記セレクトショック対策制御の実行を継続させる制御手段を備えていることを特徴とする。
本願の請求項3に記載の発明は、
エンジンからトルクコンバータを介して動力が入力される自動変速機の変速機構と、
前記エンジンをオン及びオフするために操作されるイグニッションスイッチと、
前記エンジンによって駆動される油圧供給源と、
前記変速機構の動力伝達経路に設けられ、前記油圧供給源から供給される油圧によって作動する複数の摩擦締結要素と、
前記油圧供給源から前記複数の摩擦締結要素への油圧供給経路に設けられ、通電制御によって作動する複数の変速用アクチュエータと、を備え、
前記変速機構は、前記自動変速機のシフトレンジが走行レンジであり且つ前記油圧供給源が駆動された状態で全ての前記変速用アクチュエータが非通電状態となったときに特定の変速段を実現するように構成された自動変速機の制御装置であって、
前記自動変速機のシフトレンジが走行レンジであり、停車状態又は所定速度以下の低車速状態であり、且つ前記変速機構の入力回転数が第1回転数以上である状態で前記イグニッションスイッチがオフ操作されたとき、該オフ操作の直前に実行されていた前記通電制御を、少なくとも前記変速機構の入力回転数が前記第1回転数よりも低い第2回転数に低下するまでの間は継続する制御手段を備えていることを特徴とする。
本願の請求項4に記載の発明は、
エンジンからトルクコンバータを介して動力が入力される自動変速機の変速機構と、
前記エンジンをオン及びオフするために操作されるイグニッションスイッチと、
前記エンジンによって駆動される油圧供給源と、
前記変速機構の動力伝達経路に設けられ、前記油圧供給源から供給される油圧によって作動する複数の摩擦締結要素と、
前記油圧供給源から前記複数の摩擦締結要素への油圧供給経路に設けられ、通電制御によって作動する複数の変速用アクチュエータと、を備え、
前記変速機構は、前記自動変速機のシフトレンジが走行レンジであり且つ前記油圧供給源が駆動された状態で全ての前記変速用アクチュエータが非通電状態となったときに特定の変速段を実現するように構成された自動変速機の制御装置であって、
前記自動変速機のシフトレンジが走行レンジであり且つ停車状態又は所定速度以下の低車速状態である状態で前記イグニッションスイッチがオフ操作されたとき、該オフ操作の直前に実行されていた前記通電制御を、少なくとも前記変速機構の入力回転数が所定回転数に低下するまでの間は継続し、シフトレンジが前記走行レンジ以外のレンジに切り換えられたとき、前記通電制御の継続を終了する制御手段を備えていることを特徴とする。
本願の請求項5に記載の発明は、
エンジンからトルクコンバータを介して動力が入力される自動変速機の変速機構と、
前記エンジンをオン及びオフするために操作されるイグニッションスイッチと、
前記エンジンによって駆動される油圧供給源と、
前記変速機構の動力伝達経路に設けられ、前記油圧供給源から供給される油圧によって作動する複数の摩擦締結要素と、
前記油圧供給源から前記複数の摩擦締結要素への油圧供給経路に設けられ、通電制御によって作動する複数の変速用アクチュエータと、を備え、
前記変速機構は、前記自動変速機のシフトレンジが走行レンジであり且つ前記油圧供給源が駆動された状態で全ての前記変速用アクチュエータが非通電状態となったときに特定の変速段を実現するように構成された自動変速機の制御装置であって、
前記自動変速機のシフトレンジが走行レンジであり且つ停車状態又は所定速度以下の低車速状態である状態で前記イグニッションスイッチがオフ操作されたとき、該オフ操作の直前に実行されていた前記通電制御を継続し、前記変速機構の入力回転数が所定回転数未満まで低下したとき、前記通電制御の継続を終了する制御手段を備えていることを特徴とする。
ここでいう通電制御の「継続」は、イグニッションスイッチのオフ直前の通電制御による摩擦締結要素への油圧供給状態をそのまま維持する場合のほか、その油圧を変化させて維持し、或いは徐々に低下させる場合を含む。
また、ここでいう「走行レンジ」には、前進レンジ(Dレンジ)のみならず、後退レンジ(Rレンジ)も含まれる。
ここでいう「非走行レンジ」には、中立レンジ(Nレンジ)及び駐車レンジ(Pレンジ)が含まれる。
まず、請求項1〜請求項5に記載の発明によれば、走行レンジ状態で停車中又は極低速走行中にイグニッションスイッチがオフ操作されたとき、該オフ操作の直前に実行されていた変速用アクチュエータへの通電制御が、少なくとも変速機構の入力回転数が所定回転数に低下するまでの間は継続されるため、前記オフ操作後にエンジンの回転、及び該エンジンによって駆動される油圧供給源からの油圧供給が継続されているときでも、フェールセーフ機能実行時のように変速機構が特定変速段状態となることを回避できる。そのため、特定変速段の実現による変速機構の入力回転数の急低下及び特定変速段での車輪への動力伝達を防止でき、これにより、いわゆる飛び出し感を乗員に与えるようなショックの発生を抑制できる。したがって、フェールセーフ機能を廃止することなく、上記のようなショックの発生、ひいては、乗員の違和感及び安全性の低下を防止することができる。
また、請求項1に記載の発明によれば、ニュートラルアイドル制御実行中にイグニッションスイッチがオフ操作されたとき、ニュートラル状態を維持するように変速用アクチュエータへの通電制御が継続されるため、特定変速段の実現が確実に回避されることによって、上述したショックの発生を確実に防止できる。
さらに、請求項2に記載の発明によれば、非走行レンジから走行レンジへ切り換えられたときに行われるセレクトショック対策制御の実行中にイグニッションスイッチがオフ操作されたとき、該セレクトショック対策制御を継続するように変速用アクチュエータへの通電制御が継続されるため、変速機構の入力回転数の低下が緩やかに維持されることによって、入力回転数の急低下による上記ショックの発生を回避できる。
本発明の実施の形態に係る自動変速機の骨子図である。 同自動変速機の摩擦締結要素の締結表である。 同自動変速機の油圧制御回路を示す概略図である。 同自動変速機の油圧制御システムを示すブロック図である。 同油圧制御システムによって実行されるサブルーチンの制御動作の一例を示すフローチャートである。 ニュートラルアイドル制御の実行中にイグニッションスイッチがオフ操作されることによって第1実施例に係る通電継続制御が実行される場合における各要素の状態を示すタイムチャートである。 ニュートラルアイドル制御の実行中にイグニッションスイッチがオフ操作されることによって第2実施例に係る通電継続制御が実行される場合における各要素の状態を示すタイムチャートである。 ニュートラルアイドル制御の実行中にイグニッションスイッチがオフ操作されたときに通電継続制御が実行されない場合における各要素の状態を示す第1比較例のタイムチャートである。 NDショック対策制御の実行中にイグニッションスイッチがオフ操作されることによって第3実施例に係る通電継続制御が実行される場合における各要素の状態を示すタイムチャートである。 NDショック対策制御の実行中にイグニッションスイッチがオフ操作されたときに通電継続制御が実行されない場合における各要素の状態を示す第2比較例のタイムチャートである。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
[自動変速機の構成]
まず、本発明の実施の形態に係る制御装置が適用される自動変速機1について説明する。図1に骨子を示すように、自動変速機1は、フロントエンジンフロントドライブ車等のエンジン横置き式車両に適用されるもので、主たる構成要素として、エンジン出力軸2に取り付けられたトルクコンバータ3と、該トルクコンバータ3からの動力が入力軸4を介して入力される変速機構5とを有し、これらが入力軸4の軸心上に配置されて、変速機ケース7に収納されている。
前記トルクコンバータ3と変速機構5との間には、該トルクコンバータ3を介してエンジンにより駆動される機械式のオイルポンプ6が配置されている。変速機構5の出力ギヤ5aから取り出された動力は、カウンタドライブ機構8を介して差動装置9に伝達され、車軸9a,9bを介して前輪を駆動するようになっている。
前記トルクコンバータ3は、エンジン出力軸2に連結されたケース3aと該ケース3a内に固設されたポンプ3bと、該ポンプ3bに対向配置されて該ポンプ3bにより作動油を介して駆動されるタービン3cと、該ポンプ3bとタービン3cとの間に介設され、かつ、前記変速機ケース7にワンウェイクラッチ3dを介して支持されてトルク増大作用を行うステータ3eと、ケース3aとタービン3cとの間に設けられ、該ケース3aを介してエンジン出力軸2とタービン3cとを直結するロックアップクラッチ3fとで構成されている。そして、タービン3cの回転が入力軸4を介して変速機構5側に伝達されるようになっている。
変速機構5は、第1、第2、第3プラネタリギヤセット(以下「第1、第2、第3ギヤセット」という)10,20,30を有し、これらが変速機ケース7内にトルクコンバータ3側からこの順序で配置されている。第1、第2、第3ギヤセット10,20,30は出力ギヤ5aよりも反エンジン側に配置されている。
また、変速機構5の動力伝達経路には、トルクコンバータ3からの動力が入力軸4を介して入力されるロークラッチ40及びハイクラッチ50と、各ギヤセット10,20,30の所定の回転要素を固定するLRブレーキ60、26ブレーキ70及びR35ブレーキ80とが設けられている。ロークラッチ40及びハイクラッチ50は出力ギヤ5aよりもエンジン側に配置されており、ロークラッチ40は、ハイクラッチ50の径方向外側に重ねて配置されている。LRブレーキ60、26ブレーキ70、R35ブレーキ80は、エンジン側からこの順序で軸方向に並べられ、いずれも出力ギヤ5aよりも反エンジン側に配置されている。なお、LRブレーキ60に並列にワンウェイクラッチ(図示せず)を設けてもよい。
前記第1、第2、第3ギヤセット10,20,30は、いずれもシングルピニオン型のプラネタリギヤセットであって、サンギヤ11,21,31と、これらのサンギヤ11,21,31にそれぞれ噛み合った各複数のピニオン12,22,32と、これらのピニオン12,22,32をそれぞれ支持するキャリヤ13,23,33と、各複数のピニオン12,22,32にそれぞれ噛み合ったリングギヤ14,24,34とで構成されている。
そして、入力軸4が第3ギヤセット30のサンギヤ31に連結されていると共に、第1ギヤセット10のサンギヤ11と第2ギヤセット20のサンギヤ21、第1ギヤセット10のリングギヤ14と第2ギヤセット20のキャリヤ23、第2ギヤセット20のリングギヤ24と第3ギヤセット30のキャリヤ33が、それぞれ連結されている。そして、第1ギヤセット10のキャリヤ13に前記出力ギヤ5aが連結されている。
第1ギヤセット10のサンギヤ11及び第2ギヤセット20のサンギヤ21は、ロークラッチ40に連結され、該ロークラッチ40を介して入力軸4に断接可能に連結されている。また、第1ギヤセット10のリングギヤ14及び第2ギヤセット20のキャリヤ23は、ハイクラッチ50に連結され、該ハイクラッチ50を介して入力軸4に断接可能に連結されている。
第1ギヤセット10のリングギヤ14及び第2ギヤセット20のキャリヤ23は、LRブレーキ60を介して変速機ケース7に断接可能に連結されており、第2ギヤセット20のリングギヤ24及び第3ギヤセット30のキャリヤ33は、26ブレーキ70を介して変速機ケース7に断接可能に連結されており、さらに、第3ギヤセット30のリングギヤ34は、R35ブレーキ80を介して変速機ケース7に断接可能に連結されている。
以上の構成により、この変速機構5によれば、ロークラッチ40、ハイクラッチ50、LRブレーキ60、26ブレーキ70及びR35ブレーキ80の締結状態の組み合わせにより、P(駐車)、R(後退)、N(中立)の各レンジとD(前進)レンジの1〜6速及び後述のニュートラルアイドル状態とが達成されるようになっており、その組み合わせとレンジ及び変速段との関係を図2の締結表に示す。
なお、図2に示すようにPレンジ及びNレンジでLRブレーキ60が締結されるのは、後にDレンジ又はRレンジに切り換えられたときの発進応答性の向上を図るためである。
[ニュートラルアイドル制御]
ここで、ニュートラルアイドル制御について説明する。ニュートラルアイドル制御は、エンジンの燃費向上を図るためにDレンジでの停車中において変速機構5をニュートラル状態とする制御であり、本明細書では、ニュートラルアイドル制御によって実現されるニュートラル状態を「ニュートラルアイドル状態」という。
図2に示すように、ニュートラルアイドル状態では、LRブレーキ60が締結されるとともに、ロークラッチ40が実質的に解放されるようにスリップ制御され、これにより、変速機構5がニュートラル状態となる。なお、ニュートラルアイドル状態では、ロークラッチ40がスリップ状態に維持されるため、次の発進時にロークラッチ40を速やかに締結することができ、良好な発進応答性が得られる。また、ニュートラルアイドル状態では、LRブレーキ60に加えて、26ブレーキ70も締結される。これにより、出力ギヤ5aが固定され、坂道での車両のずり下がりを防止できる。
ニュートラルアイドル制御は、所定の条件、例えば、Dレンジ、車速ゼロ、ブレーキオン、アクセルオフ、且つ、アイドルストップ制御が実行されていないこと又はアイドルストップ機能が搭載されていないことが成立したときに実行される。ニュートラルアイドル制御では、変速機構5がニュートラル状態となるため、トルクコンバータ3のタービン3cは、無負荷でエンジンに追従してアイドル回転数(例えば約600rpm)とほぼ同じか又は僅かに低い回転数で回転する。これにより、Nレンジ及びPレンジのときと同様、トルクコンバータ3及びエンジンの負荷が軽減されて、エンジンの燃費が向上する。
[油圧制御回路]
図3に示すように、自動変速機1は、各摩擦締結要素40,50,60,70,80の締結制御のための油圧を制御する油圧制御回路100を備えている。
この油圧制御回路100には、エンジン出力軸2によってトルクコンバータ3を介して駆動される前記機械式のオイルポンプ6(図1参照)から元圧が供給される。油圧制御回路100は、オイルポンプ6からの元圧を所定油圧のライン圧に調整するレギュレータバルブ92と、選択されたレンジに応じて前記ライン圧の供給先を切り換えるマニュアルバルブ94と、マニュアルバルブ94から供給されたライン圧に基づいて各摩擦締結要素40,50,60,70,80の締結制御を行う締結制御部101とを備えている。
締結制御部101は、通電制御によって作動する複数のソレノイドバルブ102を備えている。これらのソレノイドバルブ102にライン圧が選択的に供給されるとともに、後述のコントロールユニット200によって各ソレノイドバルブ102の作動が通電制御されることによって、各摩擦締結要素40,50,60,70,80に選択的に油圧が供給されて、前述の図2に示す締結表に従って、各レンジ及び各変速段が実現される。
[フェールセーフ機能]
油圧制御回路100は、オイルポンプ6が駆動され且つDレンジ状態であるときに全てのソレノイドバルブ102がオフになると、ハイクラッチ50及びR35ブレーキ80を締結するとともにロークラッチ40、LRブレーキ60及び26ブレーキ70を解放するような油圧供給状態を実現するように構成されている。具体的に、このような油圧供給状態を実現するためには、例えば、ハイクラッチ50及びR35ブレーキ80への給油路を開閉するソレノイドバルブ102をノーマルオープン式とし、その他のソレノイドバルブ102をノーマルクローズ式としたり、ハイクラッチ50及びR35ブレーキ80への給油路をノーマルハイ油路とし、その他の油路をノーマルロー油路としたりすればよい。
したがって、エンジンの駆動中であり且つDレンジで走行中又は停車中において、例えば、コントロールユニット200と各ソレノイドバルブ102とを接続するコネクタの脱落等によって、全てのソレノイドバルブ102への通電が停止されるようなフェールが生じたとき、変速機構5は、ハイクラッチ50及びR35ブレーキ80の締結により5速状態となり(図2参照)、これにより、変速機構5が5速に固定された状態での最低限の走行を可能とするフェールセーフ機能が発揮される。
なお、このフェールセーフ機能によって変速機構5が5速に固定された後、一旦Nレンジ又はPレンジに切り換えた後にDレンジに戻すと、変速機構5は3速に固定されるように構成されている。これにより、一旦停車した後は、3速での発進と、以降の3速に固定された状態での走行が可能となっている。
ただし、フェールセーフ機能によって固定される変速段は、このような5速及び3速に限定されるものではなく、種々の設計変更が可能である。
[油圧制御システム]
図4に示すように、油圧制御回路100の複数のソレノイドバルブ102は、自動変速機1に搭載されたコントロールユニット200によって制御される。コントロールユニット200は、種々の情報を記憶する記憶部202を備えている。ただし、記憶部202は、コントロールユニット200に接続された外部機器で構成されてもよい。
コントロールユニット200には、運転者によって選択されている自動変速機1のレンジを検出するレンジセンサ301からの信号と、当該車両の速度を検出する車速センサ302からの信号と、アクセルペダルの踏み込みを検出するアクセルセンサ303からの信号と、ブレーキペダルの踏み込みを検出するブレーキセンサ304からの信号と、エンジンを始動及び停止するためにオン・オフ操作されるイグニッションスイッチ305からの信号と、エンジンの回転数を検出するエンジン回転数センサ306からの信号と、トルクコンバータ3のタービン3cの回転数を検出するタービン回転数センサ307からの信号と、が入力されるようになっている。
そして、これらの信号に基づき、該コントロールユニット200は、油圧制御回路100の各ソレノイドバルブ102への通電を制御することで、各ソレノイドバルブ102の開閉及び開度を制御し、これにより、レンジ及び変速段に応じた各摩擦締結要素40,50,60,70,80の締結制御が実現される。
[セレクトショック対策制御]
NレンジからDレンジに切り換えられるとき、変速機構5がニュートラル状態から1速状態等に変わることでタービン回転数が急低下すると、いわゆる飛び出し感又はつんのめり感を乗員に与えるようなNDセレクトショックが発生する。このNDセレクトショックを抑制するために、コントロールユニット200は、NレンジからDレンジに切り換えられるときにNDショック対策制御を実行する。例えば停車中又は極低速走行中に行われるNDショック対策制御では、ニュートラル状態で解放され且つ1速状態で締結されるロークラッチ40への供給油圧が緩やかに上昇するようにソレノイドバルブ102が通電制御されるため、タービン回転数が緩やかに低下しながらニュートラル状態から1速状態に切り換えられ、これにより、1速状態となったときのショックが抑制される。
同様に、NレンジからRレンジに切り換えられるときも、コントロールユニット200は、NRセレクトショックを抑制するためのNRショック対策制御を実行する。NRショック対策制御では、ニュートラル状態で解放され且つ後退速状態で締結されるR35ブレーキ80への供給油圧が緩やかに上昇するようにソレノイドバルブ102が通電制御されるため、タービン回転数が緩やかに低下しながらニュートラル状態から後退速状態に切り換えられ、これにより、後退速状態となったときのショックが抑制される。
[フェールセーフ機能の課題]
ところで、上述したように変速機構5を5速状態に固定するフェールセーフ機能は、あくまでもエンジンの駆動中にフェールが生じたときに最低限の走行を可能にするために実行される機能であり、イグニッションスイッチ305のオフ操作によってエンジンが停止した後は、少なくとも次の2つの理由により、基本的にはフェールセーフ機能が実行されることはない。第1に、イグニッションスイッチ305のオフ操作は原則としてPレンジ状態で行われるが、変速機構5の5速状態はDレンジ状態でなければ実現されないためである。第2に、イグニッションスイッチ305がオフ操作されると、エンジンの停止と共にオイルポンプ6からの油圧供給が停止されることから、仮にDレンジ状態であっても、変速機構5が5速状態になり得ないためである。
しかしながら、イグニッションスイッチ305のオフ操作は、例えば誤操作によって、又は、緊急時等に、Dレンジのまま行われることもあり得る。また、エンジンの種類や状態によっては、イグニッションスイッチ305がオフ操作されても直ちにエンジンが停止しないことがある。したがって、Dレンジ状態でイグニッションスイッチ305がオフ操作され、その後直ちにエンジンが停止しない場合に、油圧制御回路100の全てのソレノイドバルブ102への通電が停止されると、フェールセーフ機能が作動してしまう可能性がある。この場合、変速機構5の5速状態が急に実現されることで、タービン回転数が急低下し、いわゆる飛び出し感を乗員に与えるようなショックが発生し得る。
本実施形態では、このような問題を解消するために、コントロールユニット200は、所定条件が成立したときに、ソレノイドバルブ102への通電制御をイグニッションスイッチ305のオフ後にも継続する通電継続制御を実行する。
[通電継続制御]
コントロールユニット200は、イグニッションスイッチ305がオンであるときに繰り返し実行される所定のサブルーチンの中で、後述する所定の条件が成立したときに通電継続制御を実行する。
図5は、当該サブルーチンの流れの一例を示すフローチャートである。図5に示すサブルーチンは、イグニッションスイッチ305がオンされてからオフされるまでの間、繰り返し実行される。
図5に示すサブルーチンでは、先ず、ステップS1で、油圧制御回路100の各ソレノイドバルブ102の通電状態が記憶部202に記憶される。これにより、記憶部202には、常に最新の通電状態が記憶される。
続くステップS2〜ステップS4では、イグニッションスイッチ305、車速センサ302及びレンジセンサ301からの信号に基づいて、イグニッションスイッチ305のオフ操作の有無、車速が所定車速V1以下であるか否か、及び、レンジがDレンジであるか否かがそれぞれ判定される。ステップS3の所定車速V1は、例えば5km/h以下の極低車速に設定され、これにより、ステップS3では、走行状態が停車中又は極低速走行中のいずれかの状態であるか否かが判定される。
ステップS2〜ステップS4の判定の結果、イグニッションスイッチ305がオフ操作されていない場合、走行状態が停車中若しくは極低速走行中のいずれの状態でもない場合、又は、シフトレンジがDレンジ以外である場合、メインルーチンに戻る。
一方、ステップS2〜ステップS4の判定の結果、Dレンジ状態で停車中又は極低速走行中においてイグニッションスイッチ305がオフ操作された場合、ステップS5において、タービン回転数センサ307からの信号に基づいて、タービン回転数が所定の第1回転数NT1以上であるか否かが判定される。第1回転数NT1は、仮にタービン回転数が第1回転数NT1からゼロに急低下した場合に、いわゆる飛び出し感を乗員に与える程度のショックを発生させ得る値に設定される。具体的に、第1回転数NT1は、例えば、エンジンのアイドル回転数(例えば約600rpm)よりも小さく、且つ、該アイドル回転数の半分よりも大きな値に設定されることが好ましい。
なお、ステップS4の判定時には、イグニッションスイッチ305のオフによって自動変速機1のコントロールユニット200とエンジンのコントロールユニット(図示せず)とを接続するCAN通信が遮断されている可能性があるが、タービン回転数センサ307からの信号は該CAN通信を経由することなくコントロールユニット200に直接入力されるため、タービン回転数センサ307からの信号に基づくステップS4の判定を確実に行うことができる。後述のステップS8の判定についても同様である。
ステップS5の判定の結果、タービン回転数が第1回転数NT1未満である場合、タービン回転数が急低下しても大きなショックが生じないことから、通電継続制御を実行することなくメインルーチンに戻る。
一方、ステップS5の判定の結果、タービン回転数が第1回転数NT1以上である場合、ステップS6の通電継続制御が実行される。Dレンジ状態での停車中又は極低速走行中においてタービン回転数が第1回転数NT1以上となる状態の具体例としては、上述したニュートラルアイドル制御が実行されている状態、又は、上述したNDショック対策制御の開始直後の状態等が挙げられる。
ステップS6の通電継続制御では、ステップS1で記憶された各ソレノイドバルブ102の最新の通電状態に基づいて、各ソレノイドバルブ102への通電制御が継続される。通電継続制御の具体的な構成としては、例えば、後述の第1実施例のように、イグニッションスイッチ305のオフ直前の通電制御(ステップS1で記憶された通電状態での制御)による摩擦締結要素40,50,60,70,80への油圧供給状態をそのまま維持するように制御する構成や、後述の第2実施例のように、イグニッションスイッチ305のオフ直前の通電制御による摩擦締結要素40,50,60,70,80への油圧供給状態を徐々に低下させるように制御する構成等、種々の構成を採用し得る。
ステップS6の通電継続制御が開始されると、該通電継続制御が終了するまでの間、ステップS7及びステップS8の判定が繰り返し実行される。
ステップS7では、レンジセンサ301からの信号に基づいて、レンジが引き続きDレンジであるか否かが判定される。ステップS7の判定の結果、DレンジのままであればステップS8に進み、Dレンジ以外のレンジに切り換えられた場合、変速機構5が5速状態となることがないため、通電継続制御が終了する(ステップS9)。
ステップS8では、タービン回転数センサ307からの信号に基づいて、タービン回転数が所定の第2回転数NT2未満であるか否かが判定される。第2回転数NT2は、第1回転数NT1よりも小さな値、且つ、タービン回転数が第2回転数NT2からゼロに急低下してもいわゆる飛び出し感を乗員に与えるようなショックを発生させない値に設定される。
ステップS8の判定の結果、タービン回転数が第2回転数NT2以上であれば、ステップS6の通電継続制御は続行され、タービン回転数が第2回転数NT2未満まで低下すれば、直ちに5速状態が実現されてもほとんどショックが生じないため、通電継続制御は終了する(ステップS9)。
ステップS9で通電継続制御が終了すると、全てのソレノイドバルブ102への通電が停止されて、以降の電力消費を防止できる。
このように、本実施形態によれば、Dレンジ状態で停車中又は極低速走行中にイグニッションスイッチがオフ操作されたとき、タービン回転数が上記第2回転数NT2に低下するまでの間は、ソレノイドバルブ102への通電制御が継続されるため、フェールセーフ機能実行時のように5速状態が実現されることを回避できる。そのため、5速状態の実現によるタービン回転数の急低下及び5速状態での車輪への動力伝達を防止でき、これにより、いわゆる飛び出し感を乗員に与えるようなショックの発生を抑制できる。したがって、5速状態での最低限の走行を保障するフェールセーフ機能を廃止することなく、上記のようなショックの発生、ひいては、乗員の違和感及び安全性の低下を防止することができる。
なお、図5に示すサブルーチンの制御動作は、通電継続制御を実行するための制御動作の一例に過ぎず、各制御動作の順序や具体的な動作内容に関して、種々の変更、削除及び追加が可能である。
[通電継続制御の具体例]
図6〜図8を参照しながら、図5に示される上述の制御動作に従って実行される第1実施例及び第2実施例に係る通電継続制御について、第1比較例と比較しながら説明する。
図6〜図8はいずれも、停車状態又は極低車速状態でニュートラルアイドル制御の実行中にイグニッションスイッチ305がオフ操作された場合の各制御例を示すタイムチャートであり、より具体的に、図6は、第1実施例に係る通電継続制御、図7は、第2実施例に係る通電継続制御、図8は、通電継続制御が実行されない第1比較例をそれぞれ示すタイムチャートである。
図6〜図8に示すように、第1比較例、第1実施例及び第2実施例のいずれにおいても、イグニッションスイッチ305がオフになるとき(図6〜図8における符号a参照)までは、ニュートラルアイドル状態であるため、LRブレーキ60は締結されており、ロークラッチ40はスリップ状態となっている。なお、図示は省略するが、26ブレーキ70も、ニュートラルアイドル状態において締結されている(図2参照)。ニュートラルアイドル状態におけるタービン回転数は、上述した第1回転数NT1(図5のステップS5参照)よりも大きく且つエンジンのアイドル回転数よりも小さな回転数となっている。
図8に示す第1比較例では、イグニッションスイッチ305がオフになると、上述した通電継続制御が実行されることなく、符号bに示すように全てのソレノイドバルブ102への通電が停止されるため、符号eに示すようにイグニッションスイッチ305のオフから遅れてエンジンが停止する場合は、上述のフェールセーフ機能実行時と同様、5速状態が速やかに実現されて、符号cに示すようにタービン回転数が急低下してゼロになり、いわゆる飛び出し感を乗員に与えるようなショックが発生する。
これに対して、図6に示す第1実施例では、イグニッションスイッチ305がオフになったときに、符号dに示すように、ソレノイドバルブ102への通電制御を継続する上述の通電継続制御(図5のステップS6参照)が実行される。
第1実施例に係る通電継続制御では、イグニッションスイッチ305のオフ直前の通電制御による各摩擦締結要素40,50,60,70,80への油圧供給状態をそのまま維持するように通電制御が行われる。具体的には、ロークラッチ40、LRブレーキ60及び26ブレーキ70への供給油圧がそのまま維持され、ハイクラッチ50及びR35ブレーキ80は解放状態に維持される。ただし、ロークラッチ40、LRブレーキ60及び26ブレーキ70への供給油圧は、イグニッションスイッチ305のオフ直前の油圧よりも小さな値又は大きな値に維持されてもよい。
これにより、エンジン回転数が低下するまでの間は、オイルポンプ6からの油圧供給が継続されることによって、ニュートラルアイドル制御が継続された状態となる。このようにニュートラル状態が維持されることによって、5速状態の実現が回避され、第1比較例のようなショックの発生を確実に防止できる。
その後、図6の符号eに示すようにエンジン回転数が低下すると、これに追従してタービン回転数も徐々に低下する。タービン回転数が上記第2回転数NT2(図5のステップS8参照)未満まで低下すると、図6の符号fに示すように、通電継続制御が終了し、全てのソレノイドバルブ102への通電が停止される(図5のステップS9参照)。このとき、タービン回転数は十分に低い値となっているため、タービン回転数の更なる低下によるショックの発生を防止できる。また、このとき、オイルポンプ6からの供給油圧も十分に小さくなっているため、変速機構5の5速状態が実現されることはなく、5速状態の実現によるショックを確実に防止できる。
一方、図7に示す第2実施例では、イグニッションスイッチ305がオフになったときに、符号gに示すように、イグニッションスイッチ305のオフ直前の通電制御による各摩擦締結要素40,50,60,70,80への供給油圧を徐々に低下させるように、通電継続制御(図5のステップS6参照)が実行される。
具体的に、第2実施例に係る通電継続制御では、例えば、ロークラッチ40、LRブレーキ60及び26ブレーキ70への供給油圧が徐々に低下するように、且つ、ハイクラッチ50及びR35ブレーキ80の解放状態が維持されるように、各ソレノイドバルブ102への通電制御が行われる。これにより、全ての摩擦締結要素40,50,60,70,80が解放状態となったとき、変速機構5は依然としてニュートラル状態である。
図7の符号e及び符号hに示すように、第2実施例においても、第1実施例と同様、通電継続制御は、タービン回転数がエンジン回転数に追従して上記第2回転数NT2(図5のステップS8参照)未満まで低下したときに終了し、全てのソレノイドバルブ102への通電が停止される(図5のステップS9参照)。これにより、5速状態の実現によるショックの発生を確実に防止できる。
続いて、図9に示す第3実施例に係る通電継続制御について、図10に示す第2比較例と比較しながら説明する。
第3実施例に係る通電継続制御は、基本的には図5に示す上述の制御動作に従って実行されるが、通電継続制御を終了させるための条件が、当該制御動作における条件(具体的には図5のステップS8の判定条件)とは異なる。第3実施例に係る通電継続制御の具体的な終了条件については後に説明する。
図9に示す第3実施例のタイムチャート、及び、図10に示す第2比較例のタイムチャートはいずれも、停車状態又は極低車速状態で上述のNDショック対策制御の実行中にイグニッションスイッチ305がオフ操作された場合の各制御例を示す。
図9及び図10に示すように、第2比較例及び第3実施例のいずれにおいても、NレンジからDレンジに切り換えられると(図9及び図10における符号i参照)、ロークラッチ40への供給油圧を緩やかに上昇させることで、ニュートラル状態から1速状態への緩やかな変速を行うNDショック対策制御が開始される。これにより、図9及び図10における符号jに示すように、タービン回転数は緩やかに低下する。
図10に示す第2比較例では、NDショック対策制御が開始された直後にイグニッションスイッチ305がオフ操作されるとき(符号k参照)、上述した通電継続制御が実行されることなく、符号lに示すように全てのソレノイドバルブ102への通電が停止されるため、直ちにNDショック対策制御が終了する。そして、エンジンが直ちに停止しない場合は、上述のフェールセーフ機能実行時と同様、5速状態が速やかに実現されて、符号mに示すようにタービン回転数が急低下してゼロになり、いわゆる飛び出し感を乗員に与えるようなショックが発生する。
これに対して、図9に示す第3実施例では、符号kに示すようにイグニッションスイッチ305がオフになったときに、符号nに示すように、ソレノイドバルブ102への通電制御を継続する上述の通電継続制御(図5のステップS6参照)が実行される。
第3実施例に係る通電継続制御では、イグニッションスイッチ305のオフ直前の通電制御による各摩擦締結要素40,50,60,70,80への油圧供給状態をそのまま維持するように通電制御が行われる。具体的には、ロークラッチ40への供給油圧を緩やかに上昇させる油圧制御が継続され、LRブレーキ60への供給油圧はそのまま維持され、ハイクラッチ50、26ブレーキ70及びR35ブレーキ80は解放状態に維持される。なお、LRブレーキ60への供給油圧は、イグニッションスイッチ305のオフ直前の油圧よりも小さな値又は大きな値に維持されてもよい。
第3実施例によれば、エンジン回転数が低下するまでの間は、オイルポンプ6からの油圧供給が継続されることによって、NDショック対策制御が継続された状態となる。これにより、図9の符号jに示すようにタービン回転数の低下を緩やかな状態に維持できるため、1速状態が実現されたときのショックが効果的に抑制される。
その後、図9の符号oに示すようにエンジン回転数が低下すると、オイルポンプ6からの供給油圧の低下によって、ロークラッチ40及びLRブレーキ60が解放されて、変速機構5はニュートラル状態に戻される。
なお、第3実施例において、NDショック対策制御は、必ずしも1速状態が実現されるまで継続して行われる必要はなく、1速状態が実現される前にエンジン回転数が低下する場合は、エンジン回転数の低下と共にロークラッチ40及びLRブレーキ60への供給油圧が低下して、変速機構5は1速への変速を完了することなくニュートラル状態に戻される。
図9の符号pに示すように、第3実施例に係る通電継続制御は、イグニッションスイッチ305がオフされたとき(図9の符号k参照)から所定時間経過したときに終了し、全てのソレノイドバルブ102への通電が停止される。当該所定時間は、イグニッションスイッチ305がオフされたときからエンジン回転数が5速状態を実現し得ない値まで低下するのに要する最大限の時間に設定される。これにより、5速状態の実現によるショックの発生を確実に防止できる。
この所定時間経過時において、タービン回転数は、NDショック対策制御又はエンジン回転数の低下のいずれかによって十分に低下しており、上記第2回転数NT2(図5のステップS8参照)未満となっている。そのため、タービン回転数の更なる低下によるショックの発生を確実に防止できる。
以上、上述の実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。
例えば、上述の実施形態では、所定条件成立時(Dレンジ状態でオイルポンプ6が駆動された状態で全てのソレノイドバルブ102が非通電状態となったとき)に特定の前進走行段(具体的には5速)を実現するように構成された自動変速機について説明したが、本発明は、Rレンジ状態でオイルポンプ6が駆動された状態で全てのソレノイドバルブ102が非通電状態となったときに後退走行段を実現するように構成された自動変速機にも適用できる。この場合、図5に示す制御動作では、ステップS4及びステップS7において、Dレンジであるか否かを判定する構成に代えて、Rレンジであるか否かを判定する構成を採用することで、上記実施形態と同様に通電継続制御を実行できる。
以上のように、本発明によれば、停車中又は極低速走行中にシフトレンジが走行レンジのままイグニッションスイッチがオフ操作されたときに、エンジンが直ちに停止しない場合にもショックの発生を抑制することが可能となるから、例えばディーゼルエンジン又は可変バルブタイミング機構を備えたガソリンエンジン等、イグニッションスイッチがオフ操作されても直ちにエンジンが停止するとは限らないタイプのエンジンを備えた車両の製造産業分野において好適に利用される可能性がある。
1 自動変速機
2 エンジン出力軸
3 トルクコンバータ
4 変速機構の入力軸
5 変速機構
5a 出力ギヤ
6 オイルポンプ(油圧供給源)
7 変速機ケース
10 第1ギヤセット
20 第2ギヤセット
30 第3ギヤセット
40 ロークラッチ
50 ハイクラッチ
60 LRブレーキ
70 26ブレーキ
80 R35ブレーキ
100 油圧制御回路
101 締結制御部
102 ソレノイドバルブ(変速用アクチュエータ)
200 コントロールユニット
202 記憶部
301 レンジセンサ
302 車速センサ
303 アクセルセンサ
304 ブレーキセンサ
305 イグニッションスイッチ
306 エンジン回転数センサ
307 タービン回転数センサ

Claims (5)

  1. エンジンからトルクコンバータを介して動力が入力される自動変速機の変速機構と、
    前記エンジンをオン及びオフするために操作されるイグニッションスイッチと、
    前記エンジンによって駆動される油圧供給源と、
    前記変速機構の動力伝達経路に設けられ、前記油圧供給源から供給される油圧によって作動する複数の摩擦締結要素と、
    前記油圧供給源から前記複数の摩擦締結要素への油圧供給経路に設けられ、通電制御によって作動する複数の変速用アクチュエータと、を備え、
    前記変速機構は、前記自動変速機のシフトレンジが走行レンジであり且つ前記油圧供給源が駆動された状態で全ての前記変速用アクチュエータが非通電状態となったときに特定の変速段を実現するように構成された自動変速機の制御装置であって、
    停車中にシフトレンジが走行レンジであり且つその他の所定条件が成立したときに、前記変速機構をニュートラル状態とするニュートラルアイドル制御を実行するニュートラルアイドル制御手段と、
    シフトレンジが走行レンジであり、停車状態であり且つ前記ニュートラルアイドル制御が実行されている状態で前記イグニッションスイッチがオフ操作されたとき、該オフ操作の直前に実行されていた前記通電制御を、少なくとも前記変速機構の入力回転数が所定回転数に低下するまでの間は継続し、前記ニュートラルアイドル制御の実行を継続させる制御手段を備えていることを特徴とする自動変速機の制御装置。
  2. エンジンからトルクコンバータを介して動力が入力される自動変速機の変速機構と、
    前記エンジンをオン及びオフするために操作されるイグニッションスイッチと、
    前記エンジンによって駆動される油圧供給源と、
    前記変速機構の動力伝達経路に設けられ、前記油圧供給源から供給される油圧によって作動する複数の摩擦締結要素と、
    前記油圧供給源から前記複数の摩擦締結要素への油圧供給経路に設けられ、通電制御によって作動する複数の変速用アクチュエータと、を備え、
    前記変速機構は、前記自動変速機のシフトレンジが走行レンジであり且つ前記油圧供給源が駆動された状態で全ての前記変速用アクチュエータが非通電状態となったときに特定の変速段を実現するように構成された自動変速機の制御装置であって、
    停車状態又は所定速度以下の低車速状態でシフトレンジが非走行レンジから走行レンジに切り換えられたときに、前記変速機構をニュートラル状態から所定の低変速段状態に緩やかに切り換えるセレクトショック対策制御を実行するセレクトショック対策制御手段と、
    前記自動変速機のシフトレンジが走行レンジであり、停車状態又は前記低車速状態であり且つ前記セレクトショック対策制御が実行されている状態で前記イグニッションスイッチがオフ操作されたとき、該オフ操作の直前に実行されていた前記通電制御を、少なくとも前記変速機構の入力回転数が所定回転数に低下するまでの間は継続し、前記セレクトショック対策制御の実行を継続させる制御手段を備えていることを特徴とする自動変速機の制御装置。
  3. エンジンからトルクコンバータを介して動力が入力される自動変速機の変速機構と、
    前記エンジンをオン及びオフするために操作されるイグニッションスイッチと、
    前記エンジンによって駆動される油圧供給源と、
    前記変速機構の動力伝達経路に設けられ、前記油圧供給源から供給される油圧によって作動する複数の摩擦締結要素と、
    前記油圧供給源から前記複数の摩擦締結要素への油圧供給経路に設けられ、通電制御によって作動する複数の変速用アクチュエータと、を備え、
    前記変速機構は、前記自動変速機のシフトレンジが走行レンジであり且つ前記油圧供給源が駆動された状態で全ての前記変速用アクチュエータが非通電状態となったときに特定の変速段を実現するように構成された自動変速機の制御装置であって、
    前記自動変速機のシフトレンジが走行レンジであり、停車状態又は所定速度以下の低車速状態であり、且つ前記変速機構の入力回転数が第1回転数以上である状態で前記イグニッションスイッチがオフ操作されたとき、該オフ操作の直前に実行されていた前記通電制御を、少なくとも前記変速機構の入力回転数が前記第1回転数よりも低い第2回転数に低下するまでの間は継続する制御手段を備えていることを特徴とする自動変速機の制御装置。
  4. エンジンからトルクコンバータを介して動力が入力される自動変速機の変速機構と、
    前記エンジンをオン及びオフするために操作されるイグニッションスイッチと、
    前記エンジンによって駆動される油圧供給源と、
    前記変速機構の動力伝達経路に設けられ、前記油圧供給源から供給される油圧によって作動する複数の摩擦締結要素と、
    前記油圧供給源から前記複数の摩擦締結要素への油圧供給経路に設けられ、通電制御によって作動する複数の変速用アクチュエータと、を備え、
    前記変速機構は、前記自動変速機のシフトレンジが走行レンジであり且つ前記油圧供給源が駆動された状態で全ての前記変速用アクチュエータが非通電状態となったときに特定の変速段を実現するように構成された自動変速機の制御装置であって、
    前記自動変速機のシフトレンジが走行レンジであり且つ停車状態又は所定速度以下の低車速状態である状態で前記イグニッションスイッチがオフ操作されたとき、該オフ操作の直前に実行されていた前記通電制御を、少なくとも前記変速機構の入力回転数が所定回転数に低下するまでの間は継続し、シフトレンジが前記走行レンジ以外のレンジに切り換えられたとき、前記通電制御の継続を終了する制御手段を備えていることを特徴とする自動変速機の制御装置。
  5. エンジンからトルクコンバータを介して動力が入力される自動変速機の変速機構と、
    前記エンジンをオン及びオフするために操作されるイグニッションスイッチと、
    前記エンジンによって駆動される油圧供給源と、
    前記変速機構の動力伝達経路に設けられ、前記油圧供給源から供給される油圧によって作動する複数の摩擦締結要素と、
    前記油圧供給源から前記複数の摩擦締結要素への油圧供給経路に設けられ、通電制御によって作動する複数の変速用アクチュエータと、を備え、
    前記変速機構は、前記自動変速機のシフトレンジが走行レンジであり且つ前記油圧供給源が駆動された状態で全ての前記変速用アクチュエータが非通電状態となったときに特定の変速段を実現するように構成された自動変速機の制御装置であって、
    前記自動変速機のシフトレンジが走行レンジであり且つ停車状態又は所定速度以下の低車速状態である状態で前記イグニッションスイッチがオフ操作されたとき、該オフ操作の直前に実行されていた前記通電制御を継続し、前記変速機構の入力回転数が所定回転数未満まで低下したとき、前記通電制御の継続を終了する制御手段を備えていることを特徴とする自動変速機の制御装置。
JP2014106093A 2014-05-22 2014-05-22 自動変速機の制御装置 Active JP6277862B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014106093A JP6277862B2 (ja) 2014-05-22 2014-05-22 自動変速機の制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014106093A JP6277862B2 (ja) 2014-05-22 2014-05-22 自動変速機の制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015222091A JP2015222091A (ja) 2015-12-10
JP6277862B2 true JP6277862B2 (ja) 2018-02-14

Family

ID=54785216

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014106093A Active JP6277862B2 (ja) 2014-05-22 2014-05-22 自動変速機の制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6277862B2 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0712806B2 (ja) * 1985-05-22 1995-02-15 富士通株式会社 自動変速機の制御装置
JPS62122827A (ja) * 1985-11-22 1987-06-04 Isuzu Motors Ltd 電子制御装置における電源制御装置
JP3541461B2 (ja) * 1994-09-30 2004-07-14 マツダ株式会社 自動変速機の制御装置
JP4940807B2 (ja) * 2006-07-24 2012-05-30 マツダ株式会社 自動変速機の油圧制御装置
JP5304834B2 (ja) * 2011-04-19 2013-10-02 マツダ株式会社 自動変速機の制御装置
JP6031911B2 (ja) * 2012-09-20 2016-11-24 マツダ株式会社 パワートレインシステムの制御方法及びパワートレインシステム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015222091A (ja) 2015-12-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4506655B2 (ja) 車両用自動変速機の油圧制御装置
JP5321631B2 (ja) 自動変速機の油圧制御装置
US7905807B2 (en) Hydraulic control apparatus for automatic transmission, and hybrid drive system provided with the same
US9267598B2 (en) Automatic transmission control method, control device, and automatic transmission system
JP5223572B2 (ja) 自動変速機の油圧制御装置
US8430794B2 (en) Hydraulic control apparatus of automatic transmission
JP4483871B2 (ja) 動力伝達装置の制御装置およびその制御方法
US20070186632A1 (en) Abnormality determination device and abnormality determination method of vehicle
JP3849609B2 (ja) 車両用自動変速機の油圧制御装置
JP5110209B2 (ja) シフトバイワイヤ方式の変速制御装置
US20100081546A1 (en) Hydraulic control device for multi-speed automatic transmission
US8292771B2 (en) Hydraulic control apparatus of automatic transmission
US20180283504A1 (en) Transmission control device and automatic transmission including the same
US20170002899A1 (en) Transmission and method for operating same
JP6277862B2 (ja) 自動変速機の制御装置
US20160290499A1 (en) Hydraulic control device of automatic transmission
JP4019764B2 (ja) 自動変速機の制御装置
JP2014202291A (ja) エンジン自動停止機能付車両
US11248699B2 (en) Control apparatus
JP6206393B2 (ja) 自動変速機の油圧制御装置および油圧制御方法
US10703349B2 (en) Fluid pressure control device
US10823261B2 (en) Automatic transmission
JP3299814B2 (ja) 自動変速機の制御装置
JP2005535852A (ja) 車両の駆動系を制御するための方法
WO2009090836A1 (ja) 自動変速機の制御装置および制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160225

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170207

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170404

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170905

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170911

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171219

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180101

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6277862

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150