JP6277508B2 - 発光モジュールおよび照明装置 - Google Patents
発光モジュールおよび照明装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6277508B2 JP6277508B2 JP2012276708A JP2012276708A JP6277508B2 JP 6277508 B2 JP6277508 B2 JP 6277508B2 JP 2012276708 A JP2012276708 A JP 2012276708A JP 2012276708 A JP2012276708 A JP 2012276708A JP 6277508 B2 JP6277508 B2 JP 6277508B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- light emitting
- light
- wavelength conversion
- conversion member
- temperature
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)
- Circuit Arrangement For Electric Light Sources In General (AREA)
- Luminescent Compositions (AREA)
- Led Device Packages (AREA)
Description
ところで、様々に変化する生活シーンに応じて照明光の色温度を自由に変更できる発光モジュールの実現の要望がある。これに対して、色温度を変化させる機能を有する発光モジュールが提案されている(特許文献1参照)。
しかしながら、黒体軌跡は、弧状の曲線である。一方、上記構成の発光モジュールから放射される白色光の色度座標は、2つの発光部から放射される光それぞれに対応する色度座標を結ぶほぼ直線上を移動する。従って、前述の発光モジュールでは、白色光の色度座標が黒体軌跡に沿って移動する形で当該白色光の色温度を広範囲で変化させることができず、白色光の色温度によっては黒体軌跡から外れ、白いものが緑や赤味掛かった光色に見えることとなる。
<1>構成
図1は、本実施の形態に係る発光モジュール1の平面図である。
発光モジュール1は、基板11と、第1の光を放射する6つの発光部15Aと、第1の光とは色温度が異なる第2の光を放射する6つの発光部15Bとを備える。
基板11は、矩形板状の形状を有する。この基板11は、例えば、アルミウム等の金属材料からなる板材と、当該板材の表面に設けられたポリカーボネート等の熱伝導性樹脂やセラミックス等からなる絶縁膜とからなる2層構造を有したものである。基板11の表面には、電極パッド17a,17bと、電極パッド17a,17bそれぞれに連続する配線パターン19が形成されている。電極パッド17a,17bおよび配線パターン19は、AgやCu等の金属材料から形成されている。
発光部15Aは、基板11上に列状に配置された複数のLED13と、LED13から放射される光の一部を変換する波長変換部材25Aとを有する。
LED13は、例えば、窒化ガリウム(GaN)系の発光ダイオードからなり、430nm乃至490nmの範囲内の青色光を放射する。
透光性基材は、シリコーン樹脂やエポキシ樹脂等の透明樹脂材料や透明なガラス、透明なセラミックスからなる。
赤色蛍光体は、硫化物系蛍光体、例えば、(Sr,Ca)S:Eu2+、La2O2S:(Eu3+,Sm3+)、珪酸塩(シリケート)系蛍光体、例えば、Ba3MgSi2O8:(Eu2+,Mn2+)、窒化物(酸窒化物)系蛍光体、例えば、(Ca,Sr)SiN2:Eu2+、(Ca,Sr)AlSiN3:Eu2+、Sr2Si5−xAlxOxN8−x:Eu2+(0≦x≦1)等からなる。
発光部15Bは、基板11上に列状に配置された複数のLED13と、LED13から放射される光の一部を変換する波長変換部材25Bとを有する。
図2(a)に、各種緑色蛍光体のみを含有する波長変換部材について、緑色蛍光体の発光強度(量子効率)の波長変換部材の温度に対する依存性を示し、図2(b)に波長変換部材の10℃の温度上昇に対する発光強度(量子効率)の低下率を示す。
次に、本実施の形態に係る発光モジュール1の動作について説明する。
発光モジュール1は、電極パッド17a,17bが外部電源(図示せず)に接続された状態で使用される。そして、外部電源から、電極パッド17a,17bおよび配線パターン19を介して発光部15A,15Bの一部を構成する各LED13に一定の直流電流が投入される。そして、発光部15A,15Bそれぞれの一部を構成するLED13への投入電流を調節することにより、第1の光、第2の光の光量の比率を変化させることができる。発光モジュール1から放射される白色光の色温度は、第1の光の光量の比率が増加すると第1の光の色温度に近づき、第2の光の光量の比率が増加すると第2の光の色温度に近づく。
つまり、発光部15A,15Bの一部を構成するLED13への投入電流を増加させることは、波長変換部材の温度を上昇させることに等しいと言える。
また、図3に示すように、波長変換部材25Bの温度Thが温度Thk(k=0,1,2,3,4)の場合、第1の光、第2の光の光量の比率を変更すると、発光モジュール1から放射される白色光の色度座標が、点P0と点P(Thk)(k=0,1,2,3,4)とを結ぶ直線Li(Thk)(k=0,1,2,3,4)近傍領域を移動する。この点に関して、以下、色温度Tcの範囲を区切って詳細に説明する。
波長変換部材25Bが赤色蛍光体を5.5wt%含有し、緑色蛍光体を24.5wt%含有している発光モジュール1について、第2の光の色度座標の温度依存性を示すデータを図4に示す。
ところで、本実施の形態に係る発光モジュール1では、波長変換部材25A,25Bの赤色蛍光体および緑色蛍光体の含有比率および含有総量を適宜変更することにより、発光モジュール1から放射される白色光の色度座標の変動可能範囲を変更することができる。以下、波長変換部材25Bの赤色蛍光体および緑色蛍光体の含有比率および含有総量が異なる2つの実施例(以下、「第1実施例」、「第2実施例」と称する。)を挙げて説明する。
本実施例に係る発光モジュール1では、波長変換部材25Aが赤色蛍光体を0.06wt%含有し、緑色蛍光体を8.44wt%含有している。また、波長変換部材25Bが赤色蛍光体を5.5wt%含有し、緑色蛍光体を24.5wt%含有している。
ここで、波長変換部材25Aに含有される赤色蛍光体および緑色蛍光体それぞれの含有量と赤色蛍光体および緑色蛍光体の含有比率は、第1の光が次に示す特性を有するように設定されている。波長変換部材25Aの温度が40℃以下の場合、CIE xy色度図において、第1の光の色度yが、黒体軌跡L0の色度yより大きく且つ黒体軌跡との偏差が、CIE uv色度図において10duv以上となる領域に存在している。なお、duvとは、CIE uv色度図上において黒体軌跡からの距離の1000倍を指す値である。
そして、発光モジュール1から放射される白色光の色度座標の変更範囲は、点P0と点P(104),P(1000)それぞれとを結ぶ直線および曲線S1とで囲まれる領域AR1となる。ここで、黒体軌跡L0は、色温度4000K乃至6000Kの範囲内において、点P0と点P(104)とを結ぶ直線(領域ARの境界)よりも色度yが大きくなる側に位置しているのが特徴である。
本実施例に係る発光モジュール1は、波長変換部材25Bに含有される赤色蛍光体および緑色蛍光体それぞれの含有量と赤色蛍光体および緑色蛍光体の含有比率が第1実施例とは相違する。ここで、本実施例では、実施例2に比べて、波長変換部材25Bに含有される赤色蛍光体および緑色蛍光体の総含有量が多く、且つ、緑色蛍光体の含有比率が大きくなっている。本実施例に係る赤色蛍光体および緑色蛍光体の種類は、実施例1と同じである。
また、第2の光の色度座標が、点P(104)(0.490,0.465)と点P(1000)(0.4915,0.4117)とを結ぶ曲線S2上を移動する。
そして、発光モジュール1から放射される白色光の色度座標の変動可能範囲は、点P0と点P(104),P(1000)それぞれとを結ぶ直線および曲線S1とで囲まれる領域AR1となる。また、点P0と点P(104)とを結ぶ直線と黒体軌跡L0との偏差は、0.001以下に減少している。
<3>まとめ
結局、本実施の形態では、発光モジュール1から放射される白色光の色温度が変化する場合、第1の光、第2の光それぞれの光量が変化する。すると、LED13および赤色蛍光体、緑色蛍光体から放出される熱量が変化し、それに伴い、波長変換部材25A,25Bの温度が変化する。ところで、波長変換部材25A,25Bに含有される赤色蛍光体および緑色蛍光体の量子効率は、波長変換部材25A,25Bの温度に依存する。これに起因して、CIE xy色度図において、第1の光、第2の光それぞれに対応する色度座標(例えば、図4中の点P(Thk)(k=0,1,2,3,4))は、波長変換部材25A,25Bの温度変化に伴って移動する。即ち、第1の光、第2の光それぞれに対応する色度座標は、発光モジュールから放射される白色光の色温度の変化に伴って移動する。
に比べて、その色度座標を黒体軌跡の近傍に近づけることができる。すると、発光モジュール1から放射される白色光を照明空間に存在する物体の色をより自然な色に見せることができる白色光とすることが可能となる。
ここにおいて、CIE 色度図において、3種類の発光部から放射される光に対応する3つの色度座標が、当該3つの色度座標で囲まれる領域内に黒体軌跡が通るように設定するとする。この場合、発光モジュールから放射される白色光の色度座標が、その色温度の変化とともに黒体軌跡の近傍を通るように、3種類の発光部の光量の比率を変化させることができる。すると、発光モジュールから放射される白色光は、CIE xy色度図において、その色度座標が黒体軌跡に近づくので演色性が高くなる。
本実施の形態に係る照明装置201の断面図を図7に示す。
照明装置201は、天井Cに埋め込むようにして取り付けられるダウンライトであって、器具203と、ランプユニット301と、駆動装置204と、コントローラ205とを備える。
器具203は、ランプ収納部203aと、駆動装置収納部203bと、外鍔部203cとを有する。器具203は、例えば、アルミダイキャスト等の金属材料から形成されている。ランプ収納部203aは、有底円筒状であって、内部にランプユニット301が着脱自在に取り付けられる。駆動装置収納部203bは、ランプ収納部203aの底側に延設されており、内部に駆動装置204が収納されている。外鍔部203cは、円環状であって、ランプ収納部203aの開口部から外方へ向けて延設されている。器具203は、ランプ収納部203aおよび駆動装置収納部203bが天井Cに貫設された埋込穴C1に埋め込まれ、外鍔部203cが天井Cの下面C2における埋込穴C1の周部に当接された状態で、例えば取付螺子(不図示)によって天井Cに取り付けられる。
図8は、発光モジュール1を内蔵したランプユニット301の斜視図である。
ランプユニット301は、発光モジュール1以外に、ベース320、カバー350、カバー押え部材360および配線部材370等を備える。そして、発光モジュール1は、ベース320に取り付けられている。また、発光モジュール1は、その基板11における発光部15A,15Bが配置される面側がカバー350により覆われている。そして、カバー350は、その周縁部がカバー固定部材360によりベース320に固定されている。
図7に示すように、駆動装置204は、発光モジュール1の発光部15A,15Bに対して各別に電力供給を行う電源回路204aと、発光部15Aの光量と発光部15Bの光量との比率を変化させる光量比率制御回路204bとを備える。また、駆動装置204は、ランプユニット301と電気的に接続される電源線204cを有し、当該電源線204cの先端にはランプユニット301の配線部材370のコネクタ372に接続されるコネクタ204dが取り付けられている。そして、電源回路204aは、電源線204cおよび配線部材370を介して発光部15A,15Bそれぞれに電力供給を行う。
発光モジュール1が有する発光部15A,15Bは、互いに直並列に接続された複数のLEDを有する。
駆動装置14は、電源回路204aと、光量比率制御回路204bとを備える。
電源回路204aは、発光部15Aおよび発光部15Bそれぞれに各別に電流供給を行う。この電源回路204aは、整流回路204aaと、PFC(Power Factor Correction)回路204abと、2つの定電流回路204ac,204adとを備える。
PFC回路204abは、入力力率を改善するための回路である。PFC回路204abは、例えば、周知の昇圧チョッパ回路から構成されるものであってもよい。
また、光量比率制御回路204bは、コントローラ205から信号線205aを介して入力される信号電圧に基づいて、電源回路204aから発光部15A,15Bそれぞれに供給する電流の大きさの比率を変化させる。これにより発光部15Aの光量と発光部15Bの光量との比率が変化する。具体的には、光量比率制御回路204bは、各定電流回路204ac,204adに入力するPWM信号のオンデューティを個別に変化させることにより、各定電流回路204ac,204adから発光部15A,15Bに供給する電流の大きさを変化させる。
(1)実施の形態1では、発光部15Aから放射される第1の光が、発光部15Bから放射される第2の光に比べて色温度が高く、第2の光のCIE xy色度図における色度座標が波長変換部材25Bの温度上昇に伴い大きく移動する例について説明した。つまり、実施の形態1では、発光部15A,15Bから放射される2種類の白色光のうち、高色温度側の白色光を略固定とし、低色温度側の白色光の色度座標を移動させる例について説明したが、低色温度側の白色光の色度座標を略固定し、高色温度側の白色光の色度座標を移動させるものでもよい。
(2)実施の形態1では、波長変換部材25Bに含有される緑色蛍光体が珪酸塩(シリケート)系の緑色蛍光体である例について説明したが、波長変換部材25Bの10℃の温度上昇に対する量子効率の低下率が2.5%乃至90%の範囲内であればこれに限定されない。ここで、上限を90%としたのは、上記量子効率の低下率が90%を超えると、黒体軌跡との偏差が小さくなるように制御することが難しくなるからである。
(3)実施の形態1では、波長変換部材25A,25Bが赤色蛍光体と緑色蛍光体とを含有する例について説明したが、波長変換部材25A,25Bが含有する蛍光体の種類はこれに限定されるものではない。例えば、波長変換部材25A,25Bが、橙色蛍光体を含有するものであってもよい。ここにおいて、波長変換部材25Aが、比較的温度依存性の小さい橙色蛍光体を含有し、波長変換部材25Bが、比較的温度依存性の大きい橙色蛍光体を含有するようにすればよい。これにより、実施の形態1で説明した発光モジュール1と同様の動作を行う発光モジュールを実現することができる。なお、比較的温度依存性の小さい橙色蛍光体としては、例えば、ガーネット系蛍光体、例えば、Gd3Al5O12:Ce3+、α-サイアロン蛍光体、例えば、Ca−α−SiAlON:Eu2+等がある。一方、比較的温度依存性の大きい橙色蛍光体としては、例えば、珪酸塩(シリケート)蛍光体、例えば、(Sr,Ca,Ba,Mg)2SiO4:Eu2+等がある。
(4)実施の形態1では、発光部15Aの一部を構成する複数のLED13の並び間隔と、発光部15Bの一部を構成する複数のLED13の並び間隔とが等しい例について説明したが、これらの間隔が等しいものに限定されるものではない。
発光部215Aにおける隣り合うLED13の間隔W1は、発光部215Bにおける隣り合うLED13の間隔W2に比べて長くなっている。例えば、間隔W1が1.0mmに設定され、間隔W2が0.2mmに設定されている。即ち、発光部215Bは、発光部215Aに比べて、波長変換部材25Bの単位長さ当たりに存在するLED13の密度が高くなっている。
本変形例に係る発光モジュール3の平面図を図11に示す。なお、実施の形態1と同様の構成については同一の符号を付して適宜説明を省略する。
これにより、波長変換部材325Bは、波長変換部材325Aに比べて温度が上昇しやすい。そして、波長変換部材325Bの温度が上昇しやすくなった分、発光部315BのLED13への投入電流の変化に対する、発光部315Bから放射される第2の光の色度座標の移動量が増加する。従って、第2の光の色度座標を移動させるために、発光部315BのLED13に投入すべき電流量を低減できるので、発光モジュール3での消費電力の低減を図ることができる。
本変形例に係る発光モジュール4の平面図を図12に示す。なお、実施の形態1と同様の構成については同一の符号を付して適宜説明を省略する。
本変形例に係る発光モジュール9の平面図を図13に示す。なお、実施の形態1と同様の構成については同一の符号を付して適宜説明を省略する。
本変形例に係る発光モジュール10の平面図を図14に示す。なお、実施の形態1と同様の構成については同一の符号を付して適宜説明を省略する。
発光部1015Bは、基板11上に略格子状に配設された複数のLED13と、当該複数のLED13を覆うように配置された平面視円形の波長変換部材1025Bとを備える。また、発光部1015Aは、基板11上における波長変換部材1025Bの外周部に、円環状に配設された複数のLED13と、当該複数のLED13を覆うように配置された円環状の波長変換部材925Bとを備える。そして、発光部1015Aは、その中心が発光部1015Bの中心に一致した状態で配置されている。
本変形例に係る発光モジュール5の平面図を図15に示す。なお、実施の形態1と同様の構成については同一の符号を付して適宜説明を省略する。
これにより、波長変換部材25Bは、波長変換部材25Aに比べて、温度が上昇し易い。そして、波長変換部材25Bの温度が上昇しやすくなった分、発光部15BのLED13への投入電流の変化に対する、発光部15Bから放射される第2の光の色度座標の移動量が増加する。従って、第2の光の色度座標を移動させるために、発光部15BのLED13に投入すべき電流量を低減できるので、発光モジュール5での消費電力の低減を図ることができる。
本変形例に係る発光モジュール6の平面図を図16(a)に示し、図16(a)におけるA1−A1線の断面図を図16(b)に示す。なお、実施の形態1と同様の構成については同一の符号を付して適宜説明を省略する。
また、図16(b)に示すように、発光部615A,615Bは、更に、LED13と、筐体626と、電極部材627とを備える。筐体626は、一面に凹部626aが形成された平面視矩形状の形状を有し、一対の電極部材627が埋設されている。ここで、一対の電極部材627それぞれの一端部が、凹部626aの底部に延出し、他端部が筐体626の側面から筐体626の外部に露出し筐体626における上記一面とは反対側の他面まで延長されている。そして、LED13は、一対の電極部材627の一端部にフリップ実装された状態で凹部626aの底部に配置されている。各発光部615A,615Bの電極部材627の上記他端部は、導電部材619aを介して配線パターン619と電気的に接続されている。
本構成によれば、基板611における発光部615Bが配置される部位に、貫通孔611aが形成されていることにより、発光部615Bの筐体626と基板611との接触面積が、発光部615Aの筐体626と基板611との接触面積に比べて、小さくなっている。これにより、発光部615Bから基板611への伝熱性が、発光部615Aから基板611への伝熱性に比べて低くなっているので、発光部615Bの一部を構成する波長変換部材625Bは、発光部615Aの一部を構成する波長変換部材625Aに比べて、温度が上昇し易い。
本変形例に係る発光モジュール7の平面図を図17(a)に示し、図17(a)におけるA2−A2線の断面図を図17(b)に示す。なお、実施の形態1と同様の構成については同一の符号を付して適宜説明を省略する。
透明熱源726は、例えば、石英ガラス等からなる透明平板の一面に酸化スズやITOなどの透明導電膜(図示せず)を蒸着したものである。そして、この透明熱源726の透明導電膜に通電されると、透明熱源726の透明導電膜から遠赤外線が輻射される。すると、透明熱源726で覆われた波長変換部材25Bは、透明熱源726からの輻射熱により加熱される。そして、透明熱源726に供給する電力を変化させて透明熱源726からの輻射熱の熱量を調整することにより、波長変換部材25Bの温度を調整することができる。
本変形例に係る発光モジュール8の一部平面図を図18(a)に示し、図18(a)における一点鎖線で囲まれた領域A3の拡大図を図18(b)に示す。
基板811は、長尺の矩形板状に形成されている。この基板811は、アルミニウム等の金属からなる板材と、白色のポリカーボネート樹脂等からなり板材の表面全体に形成された絶縁膜とから構成される。基板811の端部には、2つの受電端子827が配置されている。また、基板811上には、基板811の長手方向に沿うように配置され且つ受電端子827と電気的に接続された櫛状の配線パターン819が形成されている。この配線パターン819は、AgやCu等の金属材料から形成されている。また、受電端子827からは、一対のリード線828が導出している。
ランプユニット401は、発光モジュール8と、発光モジュール8が取着され発光モジュール8で発生した熱を放熱する長尺の伝熱板402と、伝熱板402における発光モジュール8が取着される側を覆う樋状のカバー403と、2つの口金404を備える。伝熱板402は、アルミニウム等の金属やセラミックスや熱伝導性樹脂等の熱伝導率の高い材料から形成されている。カバー403は、例えば、透光性を有するアクリル樹脂等の樹脂材料やガラス等から形成されている。2つの口金404の一方からは、ランプユニット401を照明装置のソケットに固定するとともに発光モジュール8に電力を供給するための2対の口金ピン404aが突出している。
11,611,811 基板
13 LED
14 駆動装置
15A,15B,215A,215B,315A,315B,415A,415B,615A,615B,815A,815B 発光部
25A,25B,325A,325B,425A,425B,625A,625B,825A,825B 波長変換部材
201 照明装置
301,401 ランプユニット
204 駆動装置
204a 電源回路
204b 光量比率制御回路
205 コントローラ
726 透明熱源
Claims (14)
- 第1発光素子と、当該第1発光素子から放射される光の一部を第1波長帯域の光に変換する蛍光体を含有する第1波長変換部材とを有し、前記第1発光素子から放射される光の残りの部分と前記第1波長変換部材で変換された前記第1波長帯域の光とを混合して第1の光を発する第1発光部と、
第2発光素子と、当該第2発光素子から放射される光の一部を第2波長帯域の光に変換する蛍光体を含有する第2波長変換部材とを有し、前記第2発光素子から放射される光の残りの部分と前記第2波長変換部材で変換された前記第2波長帯域の光とを混合して、前記第1の光とは色温度が異なる第2の光を発する第2発光部とを備え、
前記第1波長変換部材に含有される蛍光体の量子効率の温度依存性と、前記第2波長変換部材に含有される蛍光体の量子効率の温度依存性とが異なり、
前記第1波長変換部材が含有する蛍光体は、赤色蛍光体と第1緑色蛍光体であり、
前記第2波長変換部材が含有する蛍光体は、赤色蛍光体と、珪酸塩系蛍光体からなり前記第1緑色蛍光体とは量子効率の温度依存性が異なる第2緑色蛍光体であり、
前記第2波長変換部材における、前記赤色蛍光体および前記第2緑色蛍光体それぞれの含有量と含有比率は、
前記第2波長変換部材の温度が100℃未満では、CIE xy色度図において、前記第2の光の色度yが黒体軌跡の色度y以上となる領域に存在し、
前記第2波長変換部材の温度が100℃以上では、CIE xy色度図において、前記第2の光の色度yが黒体軌跡の色度yより小さい領域に存在するように設定されており、
前記第2緑色蛍光体の温度上昇に対する量子効率の低下率は、前記赤色蛍光体および前記第1緑色蛍光体の温度上昇に対する量子効率の低下率に比べて大きく、
前記第1の光の色温度は、前記第2の光の色温度よりも高く、
前記第1の光と前記第2の光とを混合した光は白色光である
ことを特徴とする発光モジュール。 - CIE xy色度図において、前記第2の光の色度座標は、前記第2波長変換部材の温度上昇に伴い色度xが増加し且つ色度yが減少するように移動する
ことを特徴とする請求項1記載の発光モジュール。 - 前記第1緑色蛍光体は、前記第1波長変換部材の温度が100℃以上となる温度領域において、10℃の温度上昇に対する量子効率の低下率が5%未満であり、
前記第2緑色蛍光体は、前記第2波長変換部材の温度が100℃以上となる温度領域において、10℃の温度上昇に対する量子効率の低下率が2.5%より大きく且つ90%以下の範囲内である
ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の発光モジュール。 - 前記赤色蛍光体は、前記第1、第2波長変換部材の温度が100℃以上となる温度領域において、10℃の温度上昇に対する量子効率の低下率が5%未満である
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の発光モジュール。 - 前記第1緑色蛍光体は、ガーネット系蛍光体からなる
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の発光モジュール。 - 前記第1波長変換部材における、前記赤色蛍光体および前記第1緑色蛍光体それぞれの含有量と含有比率は、
前記第1波長変換部材の温度が40℃以下の場合、CIE xy色度図において、前記第1の光の色度yが黒体軌跡の色度yより大きく且つ黒体軌跡との偏差が、CIE uv色度図において10duv以上となる領域に存在するように設定され、
前記第2波長変換部材における、前記赤色蛍光体および前記第2緑色蛍光体それぞれの含有量と含有比率は、
前記第2波長変換部材の温度が40℃以下の場合、CIE xy色度図において、前記第2の光の色度yが黒体軌跡の色度yより大きく且つ黒体軌跡との偏差が、CIE uv色度図において10duv以上となる領域に存在するように設定されている
ことを特徴とする請求項1記載の発光モジュール。 - 前記第1、第2発光素子それぞれは、複数個存在し且つ複数の前記第1発光素子および複数の前記第2発光素子は、それぞれ列状に配置され、
前記第1波長変換部材は、複数の前記第1発光素子を列毎に一括して覆うように配置され、
前記第2波長変換部材は、複数の前記第2発光素子を列毎に一括して覆うように配置され、
複数の前記第2発光素子の並び間隔は、複数の前記第1発光素子の並び間隔に比べて小さい
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の発光モジュール。 - 前記第1、第2発光素子それぞれは、複数個存在し且つ複数の前記第1発光素子および複数の前記第2発光素子は、それぞれ列状に配置され、
前記第1波長変換部材は、複数の前記第1発光素子を列毎に一括して覆うように配置され、
前記第2波長変換部材は、複数の前記第2発光素子を個別に覆うように配置されている
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の発光モジュール。 - 基板を更に備え、
前記第1、第2発光素子それぞれは、複数個存在し、
前記基板上において、複数の前記第1発光素子が配置される第1領域は、複数の前記第2発光素子が配置される第2領域を囲繞しており、
前記第1波長変換部材は、前記基板の前記第1領域に、複数の前記第1発光素子を覆うように配置され、
前記第2波長変換部材は、前記基板の前記第2領域に、複数の前記第2発光素子を覆うように配置されている
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の発光モジュール。 - 前記第1発光素子が配置される第1部位および当該第1部位に比べて伝熱性が低く且つ前記第2発光素子が配置される第2部位を有する基板を更に備え、
前記第1波長変換部材は、前記第1部位に、前記第1発光素子を覆うように配置され、
前記第2波長変換部材は、前記第2部位に、前記第2発光素子を覆うように配置されている
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の発光モジュール。 - 前記第2波長変換部材と熱的に結合した熱源を更に備える
ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の発光モジュール。 - 前記熱源は、可視光に対して透明であり且つ前記第2波長変換部材を覆うように配置されている
ことを特徴とする請求項11記載の発光モジュール。 - 請求項1乃至12のいずれか1項に記載の発光モジュールと、
前記第1発光部の光量と前記第2発光部の光量との比率を制御する光量比率制御手段とを備える
ことを特徴とする照明装置。 - 前記光量比率制御手段は、前記第1発光素子への電流供給量と前記第2発光素子への電流供給量とを制御することにより、前記第1発光部の光量と前記第2発光部の光量との比率を制御する
ことを特徴とする請求項13に記載の照明装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012276708A JP6277508B2 (ja) | 2012-12-19 | 2012-12-19 | 発光モジュールおよび照明装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012276708A JP6277508B2 (ja) | 2012-12-19 | 2012-12-19 | 発光モジュールおよび照明装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014120708A JP2014120708A (ja) | 2014-06-30 |
JP6277508B2 true JP6277508B2 (ja) | 2018-02-14 |
Family
ID=51175280
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012276708A Active JP6277508B2 (ja) | 2012-12-19 | 2012-12-19 | 発光モジュールおよび照明装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6277508B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106663725B (zh) * | 2014-07-15 | 2019-03-15 | 西铁城电子株式会社 | 发光装置 |
JP6511887B2 (ja) * | 2015-03-18 | 2019-05-15 | 日亜化学工業株式会社 | 発光装置 |
KR101563281B1 (ko) * | 2015-03-26 | 2015-10-26 | 주식회사 엘앤에스엘이디 | Ac cob형 led |
JP7165862B2 (ja) * | 2018-07-31 | 2022-11-07 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 発光モジュール及び照明装置 |
US10887960B2 (en) * | 2019-03-28 | 2021-01-05 | Lumileds Llc | Color tunable light emitting diode (LED) systems, LED lighting systems, and methods |
CN111755429B (zh) | 2019-03-29 | 2024-07-09 | 日亚化学工业株式会社 | 发光装置 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102009037732A1 (de) * | 2009-08-17 | 2011-02-24 | Osram Gesellschaft mit beschränkter Haftung | Konversions-LED mit hoher Effizienz |
JP2011171590A (ja) * | 2010-02-19 | 2011-09-01 | Citizen Electronics Co Ltd | 発光ダイオード |
JP4991958B2 (ja) * | 2010-09-06 | 2012-08-08 | 株式会社東芝 | 発光装置 |
-
2012
- 2012-12-19 JP JP2012276708A patent/JP6277508B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2014120708A (ja) | 2014-06-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN103311415B (zh) | 发光器件及使用其的照明装置和系统 | |
JP6277508B2 (ja) | 発光モジュールおよび照明装置 | |
US9841161B2 (en) | Lens for light emitter, light source module, lighting device, and lighting system | |
EP2636938A1 (en) | Light emitting device, bulb-type lamp, and illuminating device | |
JP6358457B2 (ja) | 発光装置、照明用光源及び照明装置 | |
EP2490258B1 (en) | Light emitting device | |
US10096749B2 (en) | Illumination light source, illumination apparatus, outdoor illumination apparatus, and vehicle headlight | |
TW201340418A (zh) | 發光模組以及照明裝置 | |
JP2014146661A (ja) | 発光モジュール、照明装置および照明器具 | |
US9653434B2 (en) | LED module | |
JP2017163001A (ja) | 発光モジュール及び照明装置 | |
TW201339494A (zh) | 發光模組以及照明裝置 | |
JP6176525B2 (ja) | 発光モジュール、照明装置および照明器具 | |
JP2014060328A (ja) | 発光装置 | |
JP2013191685A (ja) | 発光装置及びそれを用いた照明装置 | |
KR101872253B1 (ko) | 발광 소자 패키지, 발광 장치 및 조명 장치 | |
JP6712768B2 (ja) | 発光装置及び照明装置 | |
KR102129780B1 (ko) | 조명 장치 | |
JP5828100B2 (ja) | 発光装置及びそれを用いる照明装置 | |
JP5870312B2 (ja) | 照明装置および発光装置 | |
JP2015106502A (ja) | 照明装置 | |
JP2014135150A (ja) | 光源ユニットおよびこれを用いた照明装置。 | |
CN207349834U (zh) | 一种可调光调色led球泡灯 | |
JP2020141027A (ja) | 発光装置、及び、照明装置 | |
KR20160027681A (ko) | 조명 장치 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20140606 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20150312 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150910 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160420 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160426 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160623 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20160809 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20161101 |
|
A911 | Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20161109 |
|
A912 | Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 Effective date: 20161222 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20171227 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6277508 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |