以下、図面を用いて、本発明に係る遊技台(例えば、パチンコ機100等の弾球遊技機やスロット機等の回胴遊技機)について詳細に説明する。
[第1実施形態]
<全体構成>
まず、図1を用いて、本発明の第1実施形態に係るパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
パチンコ機100は、所定条件が成立すると遊技者が利益を獲得することができる遊技台であって、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面(遊技者側)に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。
本体104は、外枠102の内部に備えられ、施錠機能付きで且つ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる扉部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。このパチンコ機100を設置した店舗(遊技店)の店員は、この本体104を開閉操作することが可能であり、本体104が開いたことを検出する本体開放センサ1041が設けられている。
前面枠扉106は、施錠機能付きで且つ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部116とした扉部材である。遊技店の店員は、この前面枠扉106も開閉操作することが可能であり、前面枠扉106が開いたことを検出する前面枠扉センサ1061も設けられている。なお、この前面枠扉106には、開口部116にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124が設けられる空間を区画形成する。なお、本実施形態では、光源をLEDとするものもランプと称する。
球貯留皿付扉108は、パチンコ機100の前面において本体104の下側に対して、施錠機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。この球貯留皿付扉108は、前面枠扉106を開放した状態で操作可能となる不図示の開放レバーを押すことによって開く。なお、球貯留皿付扉108が開いたことを検出する球貯留皿付扉センサを設けてもよい。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206(図3参照)の演出態様に変化を与える演出ボタン136と、演出ボタン136に内蔵され、その演出ボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、遊技店に設置されたカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部(不図示)と、を備える。また、図1に示すパチンコ機100には、下皿128が遊技球によって満タンになったことを検知する下皿満タン検知センサ(不図示)が設けられている。さらに、操作キーユニット137も備えている。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。この発射装置110は、遊技者に球発射ハンドル134が継続的に発射操作されている間は、所定の発射期間(例えば0.6秒)の経過ごとに遊技球を遊技盤の遊技領域124へ向けて発射し、発射手段の一例に相当する。なお、球発射ハンドル134が操作された状態で押下操作されることにより発射強度を最大にすることが可能な右打ちボタンを備えてもよい。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部116から観察することができる。なお、図1では遊技領域124の具体的構成は図示省略してあり、その具体的構成は図3に示す。
図2は、図1のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。
パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、この球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面視右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。この払出装置152は、着脱自在なものであり、所定位置に装着されると、タンクレール154の下流端に接続する。
スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流入した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。すなわち、払出装置152は、遊技球に駆動力を与えてその遊技球を搬送する球送り装置の一種である。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の前面側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、所定の付与条件が成立したことに基づいて遊技者にその付与条件に応じた量の遊技価値(遊技球)をこの構成により付与する(払い出す)。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300(図4参照)を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400(図4参照)を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500(図4参照)を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600(図4参照)を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630(図4参照)を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660(図4参照)を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRAMクリア信号を主制御部300に出力するRAMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインターフェース部186を配設している。
図3は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。
遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設している。演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。
本実施形態に係る遊技盤200はいわゆる右打ち機用の遊技盤である。右打ち機では、球発射ハンドル134の操作によって遊技球の打ち出し強度を変化させることにより、遊技球の落下経路を演出装置206よりも右側の右側経路と演出装置206よりも左側の左側経路とに打ち分けることができる。本実施形態では、後述する普図始動口228、特図1始動口230、特図2始動口232、第1可変入賞口234、第2可変入賞口235等への入球のし易さは、右側経路を落下する遊技球と左側経路を落下する遊技球とで異なる。
普図始動口228、特図2始動口232、第1可変入賞口234及び第2可変入賞口235のそれぞれについては、これらの普図始動口228、特図2始動口232、第1可変入賞口234及び第2可変入賞口235が右側経路上に配置されているため、右側経路を落下する遊技球の入球は相対的に容易であり、左側経路を落下する遊技球の入球は相対的に困難または不可能である。これに対し、特図1始動口230については、遊技釘238の配列パターンやワープ装置242等の存在の影響によって、左側経路を落下する遊技球の入球は相対的に容易であり、右側経路を落下する遊技球の入球は相対的に困難である。なお、本実施形態では右打ち機を例に挙げているが、右打ち機以外であってもよい。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な画像(動画像または静止画像)を表示するための表示装置であり、本実施形態では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(Electro−Luminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。本実施形態において、装飾図柄表示装置208は、複数種類の演出を実行可能な演出手段の一例として機能している。また、装飾図柄表示装置208は、複数種類の演出表示を実行可能な表示手段の一例としても機能している。
遊技領域124の下部には、第1特別図柄表示装置(以下、「第1特図表示装置」ということがある。)212と、第2特別図柄表示装置(以下、「第2特図表示装置」ということがある。)214と、普通図柄表示装置(以下、「普図表示装置」ということがある。)210と、第1特別図柄保留ランプ(以下、「特図1保留ランプ」ということがある。)218と、第2特別図柄保留ランプ(以下、「特図2保留ランプ」ということがある。)220と、普通図柄保留ランプ(以下、「普図保留ランプ」ということがある。)216と、高確中ランプ222とを配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」、第1特別図柄を「特図1」、第2特別図柄を「特図2」と称する場合がある。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLED(Light Emitting Diode)によって構成する。第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。これらの第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、図柄表示手段の一例である。なお、装飾図柄表示装置208に表示される装飾図柄は、第1特図表示装置212や第2特図表示装置214に表示される図柄を、演出を高めた形で表す図柄であり、装飾図柄表示装置208も、図柄表示手段の一例としてもよい。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ、第1特図用と第2特図用とを合わせると8つ)まで保留することを可能としている。ここにいう保留とは、後述する始動情報に基づく各種判定処理(抽選処理等)の開始を保留することを意味する。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228と、特図1始動口230と、特図2始動口232と、第1可変入賞口234と、第2可変入賞口235とを配設している。
一般入賞口226は、本実施形態では遊技盤200に複数配設しており、一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施形態では、遊技球には、入賞の対価として遊技者に払い出す球(以下、「賞球」と呼ぶ場合がある)と、遊技者に貸し出す球(以下、「貸球」と呼ぶ場合がある)とが含まれる。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施形態では遊技盤200の右側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
特図1始動口230は、本実施形態では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。この特図1始動口230は、遊技球が進入する入り口の大きさが変化しない第一の始動領域である。特図1始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、図2に示す払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第1特図表示装置212による特図変動遊技(以下、「特図1変動遊技」ということがある。)を開始する。なお、特図1始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。この特図1始動口230は、始動領域の一つであり、自身の大きさが変化しない固定始動領域の一例に相当する。
特図2始動口232は、本実施形態では普図始動口228の下側に1つだけ配設している。すなわち、特図2始動口232は、遊技盤200の右側に設けられている。この特図2始動口232は、ソレノイドによって開閉自在なベロ部材2321が設けられており、このベロ部材2321と特図2始動口232を併せたものが、可変始動手段に相当し、一般には、電動チューリップ(電チュー)とも呼ばれる。ベロ部材2321は、特図2始動口232への入賞の難易度を変更する部材である。すなわち、ベロ部材2321が閉じたままでは特図2始動口232への入球は不可能であり、ベロ部材2321が閉じた態様は入賞困難な開閉態様である。一方、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合にベロ部材2321が所定の時間間隔、所定の回数で開閉し、特図2始動口232への球の入球が可能になる。すなわち、ベロ部材2321が閉じた状態(第一の状態)は遊技球の進入困難状態であり、ベロ部材2321が開いた開状態(第二の状態)は遊技球の進入容易状態である。換言すれば、特図2始動口232は、遊技球の進入のしやすさが可変の可変始動領域であって、第二の始動領域の一例に相当する。特図2始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、2個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置214による特図変動遊技(以下、「特図2変動遊技」という場合がある。)を開始する。なお、特図2始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
第1可変入賞口234および第2可変入賞口235は、大入賞口またはアタッカと呼ばれ、本実施形態では、上下に並んで遊技盤200の右斜め下方に配設されている。第1可変入賞口234にしても第2可変入賞口235にしても、可変入賞開口と、ソレノイドによってその可変入賞開口を開閉自在な扉部材とを備えている。可変入賞開口は大入賞口と呼ばれることがあり、可変入賞口はアタッカと呼ばれることがある。したがって、第1可変入賞口234は、第1可変入賞開口と第1扉部材2341とを備えた第1アタッカであり、第2可変入賞口235は、第2可変入賞開口と第2扉部材2351とを備えた第2アタッカである。以下、第1可変入賞口234と第2可変入賞口235とを特に区別せずに説明する場合は、単に、可変入賞口(234,235)といったり、可変入賞開口といったり、扉部材(2341,2351)といったり、アタッカといったりする。扉部材(2341,2351)は、閉状態(入球困難状態、入賞困難状態及び入賞不可能状態ということがある。)、およびその閉状態よりも遊技球の可変入賞開口への進入が容易な開状態(入球容易状態、入賞容易状態及び入賞可能状態ということがある。)のうちのいずれか一方の状態からいずれか他方の状態に状態変更する。閉状態および開状態はともに静止状態であり、閉状態は所定の第1の静止状態であり、本実施形態の可変入賞口(234,235)における閉状態は、扉部材(2341,2351)が遊技盤200の遊技者側の面と一致した静止状態である。一方、開状態は所定の第2の静止状態であり、本実施形態の可変入賞口(234,235)における開状態は、扉部材(2341,2351)が遊技盤200に対して略垂直になるまで遊技者側に回動した静止状態である。可変入賞口(234,235)は、後述する大当り遊技が開始されるまでは閉状態を維持し、例えば、大当り遊技の奇数ラウンド(例えば、1ラウンド、3ラウンド・・・)では、第1可変入賞口234が開状態となり、偶数ラウンド(例えば、2ラウンド、4ラウンド・・・)では、第2可変入賞口235が開状態となる。本実施形態では、第1可変入賞口234および第2可変入賞口235が同時に開状態となることはない。なお、閉状態には、完全に閉塞している状態の他、遊技球の進入が実質的に不可能な程度に少し開いている状態であってもよい。また、開状態には、完全に開放している状態の他、遊技球の進入が可能な程度に少し閉まっている状態であってもよい。また、可変入賞口は、遊技球が通過したり入り込んだりすること等によって遊技球の入賞となるものであればよく、図3に示すものに限定されない。特図変動遊技に当選して第1特図表示装置212あるいは第2特図表示装置214が大当り図柄を停止表示した場合に扉部材が所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。第1可変入賞口234に入球した球は、所定の排出通路によってパチンコ機100の裏側に誘導された後、遊技島側に排出される。この排出通路(第1排出通路)における所定の通過領域(第1通過領域)を遊技球が通過すると、第1カウントスイッチSW1により検出される。後述する有効期間内において遊技球の通過が第1カウントスイッチSW1により検出された場合、払出装置152が駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球が賞球として上皿126に排出される。また、第2可変入賞口235に入球した球は、所定の排出通路によってパチンコ機100の裏側に誘導された後、遊技島側に排出される。この排出通路(第2排出通路)における所定の通過領域(第2通過領域)を遊技球が通過すると、第2カウントスイッチSW2により検出される。後述する有効期間内において遊技球の通過が第2カウントスイッチSW2により検出された場合、払出装置152が駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球が賞球として上皿126に排出される。このように、第1可変入賞口234及び第2可変入賞口235は、遊技球が入球容易な入球容易状態と、遊技球が入球困難な入球困難状態とに変化可能な可変入賞手段の一例として機能している。また、第1の通過領域及び第2の通過領域は、可変入賞手段に入球した遊技球が通過可能な通過領域の一例として機能している。なお、第1可変入賞口234及び第2可変入賞口235が電動チューリップ(電チュー)の形態であってもよい。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設しているとともに、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
パチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の球発射ハンドル134の操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234、235)や始動口(特図1始動口230、特図2始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242および前面ステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208は、ワープ装置242、前面ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。ワープ装置242は、演出装置206の左側中央に配置されたワープ入口242aと、ワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方の前面ステージ244に排出するワープ出口242bとを備えている。前面ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、前面ステージ244の中央部には、通過した球が特図1始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
本実施形態の演出可動体224は、パチンコ機100の機種名等が表示されるやや楕円形状のパネルを備えている。演出可動体224は、不図示のステッピングモータで駆動されることにより、装飾図柄表示装置208の前方を表示画面に略平行な面内で上下方向に移動可能になっている。
また、本実施形態では、格子状の左扉および右扉からなる遮蔽装置246(図4参照)が、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設されている。この遮蔽装置246は、左扉および右扉を閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉および右扉を開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉および右扉は、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉および右扉は、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。また、遮蔽装置246は、左扉および右扉を閉じた状態においても装飾図柄表示装置208の表示画面の下端部を露出させるように構成してもよい。
次に、図4を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」という)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源制御部660とを備えて構成されている。
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えている。基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのタイマ回路312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314と、を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400や第2副制御部500についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数値生成回路(カウンタ回路)318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサ(第1カウントスイッチSW1や、第2カウントスイッチSW2を含む)や、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果を乱数値生成回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば第1特図表示装置212や第2特図表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば特図2始動口232のベロ部材2321や可変入賞口234、235の扉部材2341,2342等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334と、を接続している。本例では水晶発振器316aと乱数値生成回路318とが別に設けられているが、水晶発振器316aは乱数値生成回路318に含まれていてもよい。
なお、特図1始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号を乱数値生成回路318に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路318は、特図1始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、乱数値生成回路318は、特図2始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、特図2始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介し、外部端子版349を経由して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースとをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。ただし、主制御部300と第1副制御部400との情報通信が双方向通信により行われるように構成してもよい。また、払出制御部600は、主制御部300にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、払出制御部600から主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成してもよい。
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えている。基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412とを搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、基本回路402には、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406が設けられている。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC(S−ROM)416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、遮蔽装置246の駆動制御を行うための駆動回路432と、遮蔽装置246の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタンセンサ426と、スピーカ120から出力される音量を調整する音量調整スイッチ(不図示)と、設定操作部137の各ボタンの押下を検出する操作部センサ(不図示)と、これらのセンサからの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサ)434と、を接続している。
次に、パチンコ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えている。基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512とを搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、基本回路502には、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラムおよびデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506が設けられている。
また、基本回路502には、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路516と、演出可動体224の現在位置を検出する演出可動体センサ424と、演出可動体センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530および遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御するとともに、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払出しが完了したか否かを検出する。また払出制御部600は、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。また、払出制御部600は、所定個数(例えば、10個)の賞球の払出しが行われたことを示す賞球情報や、所定個数(例えば、25個)の貸球の払出しが行われたことを示す貸球情報等を、外部端子板349を経由して、情報入力回路350に出力する。また、払出制御部600には、枠センサ605が接続されている。枠センサ605は、前面枠扉106が開放されている場合にこれを検知し、開放信号を出力するものである。払出制御部600は、枠センサ605からの開放信号を出力すると、主制御部300に扉開放情報を出力する。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧の電源を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧の電源を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧の電源を供給してもよい。
次に、図5(a)〜(d)を用いて、パチンコ機100の第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、装飾図柄表示装置208、普図表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。
特図1始動口230に球が入球したことを球検出センサである第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、特図2始動口232に球が入球したことを球検出センサである第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、第1特図表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」(特図変動遊技)を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、第2特図表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」(特図変動遊技)を行う。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、第1特図表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、第2特図表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの変動表示を特図の変動表示と称することがある。この特図の変動表示は複数回、連続して行われることがある。
図5(a)は、特図1の停止図柄態様の一例を示したものである。この図5(a)には、「特図A」から「特図I」の9種類の特図が示されている。図5(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
本実施形態では、特図の停止図柄態様として、7種類の大当り図柄(「特図A」から「特図G」)が用意されている。「特図A」は15ラウンド(R)大当り図柄であって、15ラウンドのうちの全てのラウンドで出玉の獲得が期待できる15R確変大当り図柄であり、「特図B」は15R大当り図柄であって、15ラウンドのうちの5つのラウンドで出玉の獲得が期待できる一方、残りのラウンドでは出玉の獲得が期待できない実質5R確変大当り図柄であり、「特図C」は15R大当り図柄であって、15ラウンドのうちの全てのラウンドで出玉の獲得が期待できる15R−ランクアップボーナス(RUB)図柄であり、「特図D」は15R大当り図柄であって、15ラウンドのうちの8つのラウンドで出玉の獲得が期待できる一方、残りのラウンドでは出玉の獲得が期待できない実質8R−RUBであり、「特図E」は15R大当り図柄であって、15ラウンドのうちの4つのラウンドで出玉の獲得が期待できる一方、残りのラウンドでは出玉の獲得が期待できない実質4R−RUBであり、「特図F」は5R通常大当り図柄であり、「特図G」は2R大当り図柄であって、いずれのラウンドにおいても出玉の獲得が期待できない潜伏確変あるいは隠れ確変と称される2R確変大当り図柄である。ここで、ランクアップボーナスとは、例えば、大当りの開始時には出玉の獲得が期待できるラウンドがいつまで続くのかが遊技者に特定困難な態様で演出する大当りであり、特定のラウンド(例えば、5ラウンド目や9ラウンド目)となったときに、出玉の獲得が期待できるラウンドが継続するか否かを遊技者に煽る態様で演出する大当りである。
本実施形態のパチンコ機100では、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。通常大当りと確変大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(確変大当り)か低い(通常大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態(以下、「特図確変」または単に「確変」という場合がある)と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、大当り遊技の終了後に時短状態(電サポ状態)に移行する場合がある。ここで、電サポ状態とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くする等して、遊技者の有利度が非電サポ状態より高い所定状態のことをいう。時短については詳しくは後述するが、時短状態のことを普図高確率状態(以下、「普図確変」という場合がある)と称し、時短状態でない状態のことを普図低確率状態と称する。このように、電サポ状態(時短状態)は、大当り遊技の終了を条件に開始される。なお、厳密にいえば、「電サポ状態」はあくまでも普図がらみの状態であり、「時短状態」は特図がらみの状態または普図および特図がらみの状態である。主制御部300のRAM308には時短フラグが用意されており、その時短フラグがオンに設定されていると、電サポ状態であり、普図高確率状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技に当選しやすくなる(普図確変)。例えば、普図変動遊技の当選確率が、普図低確率状態(非電サポ状態)では1/100であるのに対し、普図高確率状態(電サポ状態)では99/100に上昇する。また、電サポ状態の方が、非電サポ状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。例えば、非電サポ状態では10秒の普図変動遊技の変動時間が電サポ状態では2秒に短縮される。また、電サポ状態では、非電サポ状態に比べて、特図2始動口232のベロ部材2321の1回の開放における開放時間が長くなりやすい(電チュー開放期間延長)。例えば、非電サポ状態では0.5秒の電チュー開放期間が電サポ状態では2秒に延長される。さらに、電サポ状態では非電サポ状態に比べて、ベロ部材2321は多く開きやすい(電チュー開放回数増加)。例えば、普図始動口228への1回の入賞につき非電サポ状態では1回しか開かないベロ部材2321が、電サポ状態では2回開く(2秒開放して1秒閉鎖してまた2秒開放)。電チュー開放期間延長や電チュー開放回数増加により、特図2始動口232に入球する確率が高まる。なお、時短フラグは、大当り遊技中にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、非電サポ状態が維持される。これは、特に大当り遊技において賞球数の少ない電チューに遊技球が拾われてしまい、可変入賞口(アタッカ)234,235への遊技球の入賞が減ってしまうと遊技者に不利益が生じる場合があるからである。なお、本実施形態では、電サポ状態(時短状態)では、普図確変、普図変短、電チュー開放期間延長、および電チュー開放回数増加の総てが行われるが、これらのうちの少なくともいずれか一つが行われれば、遊技者の有利度が高い状態になり、電サポ状態(時短状態)としてもよい。あるいは、特図2始動口232に入球する確率が高まる、電チュー開放期間延長または電チュー開放回数増加のうちのいずか一方が行われれば、電サポ状態(時短状態)としてもよい。非電サポ状態では、電サポ状態よりも遊技球が特図2始動口232に進入し難い。上述のごとく、特図2始動口232は、遊技球が進入し難い入賞困難状態と遊技球が進入しやすい入賞容易状態とに変化するものである。この特図2始動口232は、入り口が、電サポ状態では非電サポ状態よりも長期間にわたって入賞容易状態となる。本実施形態では、「特図A」〜「特図E」が停止表示されると、その後に行われる大当り遊技終了後、次に大当り遊技が開始されるまで電サポ状態(普図高確率状態)が維持され、「特図F」が停止表示されると、その後に行われる大当り遊技終了後、特図変動遊技が100回行われる間、電サポ状態が維持され、101回目には非電サポ状態(普図低確率状態)に移行する。一方、電サポ無しの大当り(「特図G」)に当選した場合には、大当り遊技終了後に電サポ状態に移行しない。
このように、本実施形態では、「特図A」〜「特図E」が停止表示されると、大当り遊技が終了した後、制御状態が特図高確率普図高確率状態になる。また、「特図F」が停止表示されると、大当り遊技が終了した後、制御状態が特図低確率普図高確率状態になる。また、「特図G」が停止表示されると、大当り遊技が終了した後、制御状態が特図高確率普図低確率状態になる。
また、本実施形態では、大当り図柄の他に小当り図柄として1種類の停止図柄が用意されている。小当り遊技では、可変入賞口234の扉部材2341が所定回(例えば2回)作動し、その扉部材2341は、1回の作動につき開状態を最大で0.1秒間しか維持しない。なお、小当りにおける扉部材2341の開放では、例えば、1回目の開放で、遊技球が所定球数(例えば10球)進入してしまうと、あるいは所定量の遊技価値(所定球数)を獲得してしまうと、2回目以降の開放は行われない。小当り遊技中には、特図低確率普図低確率状態へ移行する。小当りは、小当り遊技前後で制御状態が変化しない当りであり、小当り遊技終了後には小当り遊技開始前の制御状態に復帰する。図5(a)に示す、「特図H」は小当り図柄である。本実施形態では、小当り遊技における可変入賞口234の開閉態様(開閉回数及び開放時間)と、「特図G」が停止表示されて移行される大当り遊技における可変入賞口234の開閉態様(開放回数及び開放時間)とを略同じにしたが、異ならせるようにしてもよく、例えば、開放回数及び開放時間の少なくともいずれか一方が異なっていてもよい。
さらに、本実施形態では、ハズレ図柄として1種類の停止図柄が用意されている。「特図I」はハズレ図柄である。
図5(b)は、特図2の停止図柄態様の一例を示したものである。この図5(b)には、「特図a」〜「特図f」の6種類の特図が示されており、そのうち5種類の特図が大当り図柄(「特図a」〜「特図e」)となっている。「特図a」は15R大当り図柄であって、15ラウンドのうちの全てのラウンドで出玉の獲得が期待できる15R確変大当り図柄であり、「特図b」は15R大当り図柄であって、15ラウンドのうちの全てのラウンドで出玉の獲得が期待できる15R−RUB図柄であり、「特図c」は15R大当り図柄であって、15ラウンドのうちの8つのラウンドで出玉の獲得が期待できる一方、残りのラウンドでは出玉の獲得が期待できない実質8R−RUBであり、「特図d」は15R大当り図柄であって、15ラウンドのうちの4つのラウンドで出玉の獲得が期待できる一方、残りのラウンドでは出玉の獲得が期待できない実質4R−RUBであり、「特図e」は2R通常大当り図柄である。
さらに、本実施形態では、ハズレ図柄として1種類の停止図柄が用意されている。「特図f」はハズレ図柄である。
図5(c)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。特図1始動口230または特図2始動口232に球が入賞したこと、すなわち、特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。すなわち、装飾図柄表示装置208は、第1特図表示装置212および第2特図表示装置214とは別に、装飾図柄を変動表示するものである。そして、装飾図柄の組合せである停止図柄態様を停止表示する。
実質5R確変大当り(「特図B」)、5R通常大当り(「特図F」)、2R通常大当り(「特図e」)を報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、「装飾3−装飾3−装飾3」及び「装飾7−装飾7−装飾7」以外の同じ数字の装飾図柄が3つ並んだ装飾図柄の組み合わせ(例えば、「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾4−装飾4−装飾4」等)を停止表示する。また、15R確変大当り(「特図A」及び「特図a」)を報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、「装飾3−装飾3−装飾3」又は「装飾7−装飾7−装飾7」を停止表示する。さらに、15R−RUB、実質8R−RUB及び実質4R−RUBを報知する場合には、左図柄表示領域208a及び右図柄表示領域208cに同じ数字の装飾図柄であり、中図柄表示領域208bが殿様の装飾図柄である装飾図柄の組み合わせ(例えば、「装飾1−殿様−装飾1」や「装飾4−殿様−装飾4」等)を停止表示する。また、2Rの大当りである隠れ確変(「特図G」)、あるいは小当り(「特図H」)を報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、「装飾1−装飾2−装飾3」といった装飾図柄の組合せを停止表示する。「装飾1−装飾2−装飾3」といった装飾図柄の組合せは、チャンス目と称することがある。また、「特図I」や「特図f」のハズレ図柄を報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、これまで説明した装飾図柄の組合せ以外の装飾図柄の組合せ(例えば、ばらけ目)を停止表示する。
以下、装飾図柄表示装置208において、この「装飾図柄の変動表示」を開始してから装飾図柄の停止図柄態様を停止表示するまでの表示を装飾図柄の変動表示と称することがある。装飾図柄の変動表示は、第1副制御部400が制御することによって行われる。
図5(d)は普図の停止図柄態様の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」と、はずれ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを球検出センサであるゲートセンサが検出したことに基づいて、普図表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」(普図変動遊技)を行う。そして、変動時間が経過した後に、当り図柄である「普図A」とはずれ図柄である「普図B」の内のいずれか一方の図柄を停止表示する。この図5(d)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
以下、この「普図の変動表示」を開始してから普図の停止図柄態様を停止表示するまでの表示を普図の変動表示と称することがある。
次に、図6を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部電源投入時処理について説明する。図6(a)は主制御部電源投入時処理のフローチャートであり、図6(b)は復帰起動処理のフローチャートであり、図6(c)は初期起動処理のフローチャートである。上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って主制御部メイン処理を実行する。
まずステップS101では、スタックポインタ初期設定を行う。このスタックポインタ初期設定では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)を行う。
続いて、ステップS102では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本例では9V)以上であるか否かを判定する。電源の電圧値が所定値未満である場合には(ステップS102:No)、電源の電圧値が所定値以上になるまでウエイトし、所定値以上となった場合には(ステップS102:Yes)、ステップS103に進む。
ステップS103では、内部レジスタ初期設定を行う。この内部レジスタ初期設定では、WDT314の起動や、RAM308のアクセス許可や、後述する主制御部タイマ割込処理の実行周期を決める数値をタイマ回路312の各レジスタへ設定する処理や、主制御部300と払出制御部600との間のシリアル通信の初期設定や、ハードウェア乱数の最大値設定等の処理を行った後にステップS104に進む。
ステップS104では、電源基板に設けたRAMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否かを判定する。すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には(ステップS104:Yes)、基本回路302を初期状態にすべくステップS108に進み、後述する初期起動処理を実行する。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には(ステップS104:No)、ステップS105に進む。
ステップS105では、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には(ステップS105:No)、基本回路302を初期状態にすべくステップS108に進み、後述する初期起動処理を実行する。一方、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には(ステップS105:Yes)、ステップS106に進む。
ステップS106では、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には(ステップS106:Yes)、電断前の状態に復帰すべくステップS107に進み復帰起動処理を実行する。一方、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には(ステップS106:No)、パチンコ機100を初期状態にすべくステップS108に進み、後述する初期起動処理を実行する。
ここで、図6(b)を参照して、復帰起動処理について説明する。復帰起動処理が開始されると、ステップS201では、復帰起動時の初期設定を行う。具体的には、電源ステータスの情報に「復帰起動」を示す情報を設定する処理や、磁気検知異常フラグをオフに設定する処理や、デバイスエラー(磁気検知や入賞異常等によるエラーのフラグ)をクリアする処理や、前回デバイスエラーステータスをクリアする処理や、セキュリティ信号用のデバイスエラーステータスをクリアする処理等を行う。
続いて、ステップS202では、ステップS201で初期設定を行った記憶領域以降のアドレスを、RAMクリアを開始するアドレスとして設定した後に、復帰起動処理を終了する。
その他、復帰起動処理では、例えば、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機100は電源断時の状態に復帰する。また、主制御部300のRAM308には、送信情報記憶領域が設けられており、この送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるサブコマンド送信処理において、第1副制御部400へ送信される。
次に、図6(c)を参照して、初期起動処理について説明する。初期起動処理が開始されうと、ステップS301では、ソフト乱数の初期設定を行う。具体的には、特図や普図の抽選で使用されるソフト乱数の初期設定を行う。
続いて、ステップS302では、ステップS301で初期設定を行った記憶領域以降のアドレスを、RAMクリアを開始するアドレスとして設定した後に、初期起動処理を終了する。
その他、初期起動処理では、例えば、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)等を行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期起動処理が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるコマンド設定送信処理(ステップS405)において、第1副制御部400へ送信される。
図6(a)に示すように、復帰起動処理又は初期起動処理が実行された後、ステップSS109では、RAMクリア処理を行う。このRAMクリア処理では、上述したようにして設定されたRAMクリア開始アドレス以降のRAM308の記憶領域についてクリア(初期化)を行う。
続いて、ステップS110では、サブ制御関連起動設定を行う。このサブ制御関連起動設定では、第1副制御部400の起動待ちカウンタの設定等を行うとともに、本実施形態では、主制御部300から第1副制御部400にサブコマンドを3回送信する構成としているため、RAM308に記憶しているサブ制御コマンド連続送信カウンタの初期値を設定する処理等も行う。
ステップS111では、出力ポート設定を行う。この出力ポート設定では、図柄データ、発射位置指定信号、エラー状態信号、賞球信号、普図当り信号、普通電動役物(第2特図始動口232、電チュー)作動中信号、普図作動中信号、入賞容易状態信号、特図当り信号、特図小当り信号(但し、小当り搭載機種に限る)、特図変動中信号、特図変動時間短縮状態信号、特別電動役物(可変入賞口234,235、アタッカ)作動中信号、条件装置作動中信号、役物連続作動装置作動中信号、大入賞口ソレノイド信号、普通電動役物ソレノイド信号、図柄LEDデータ、外部端子板信号等が設定される出力ポートの設定等を行う。また、このステップS111の処理を終えた後は、主制御部メインループ処理に移行する。ここで、入賞容易状態とは、電サポ状態のことを示していてもよい。
次に、図7を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メインループ処理について説明する。主制御部メインループ処理のフローチャートである。
主制御部300は、上述の主制御電源投入時処理の実行を終了すると、次に、この主制御部メインループ処理の実行を開始する主制御部メインループ処理のステップS401では、割込禁止の設定を行った後、ステップS402では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動(リスタート)する。ステップS403では、基本乱数初期値更新処理を行う(ステップS403)。この基本乱数初期値更新処理では、特図決定用乱数カウンタの初期値や普図決定用乱数カウンタの初期値を生成するための初期値生成用乱数カウンタを更新する処理等を行う。初期値生成用乱数カウンタの更新は、例えば、基本乱数値として取り得る数値範囲が0〜20とすると、RAM308に設けた乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が21であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。
ステップS404では、割込許可の設定を行った後、ステップS405では、サブコマンド送信処理を行う)。このサブコマンド送信処理では、第1副制御部400に送信すべきコマンドがあるか否かを確認し、送信すべきコマンドがある場合には当該コマンドを送信する処理等を行う。ステップS406では、その他判定乱数更新処理を行った後、ステップS407に進む。その他判定乱数更新処理では、特図変動時間判定用乱数と普図変動時間判定用乱数の更新等の処理を行う。
ステップS407では、電源制御部660から主制御部300に供給されている電源の電圧値が所定値(例えば、9V)以上であるか否かを判定し、所定値以上の場合には(ステップS407:Yes)、ステップS401に戻って主制御部メインループ処理を継続し、所定値未満の場合には(ステップS407:No)、ステップS408に進む。ステップS408では、電断処理を行う。この電断処理では、割込禁止に設定した後、電源ステータス情報を「サスペンド」に設定する。また、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出してRAM308の所定の記憶領域に記憶する。その後、RAM308へのアクセスを禁止する設定を行った後に、HALT状態となる。
次に、図8を参照して、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。図8は、主制御部タイマ割込処理のフローチャートである。
主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するタイマ回路312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。ステップS501では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理等を行う。
ステップS502及びステップS503では、基本乱数初期値更新処理及び基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS403で行った初期値生成用乱数カウンタの値の更新を行い、次に主制御部300で使用する、特図決定用乱数カウンタ、特図変動時間決定用乱数カウンタ、および普図変動期間決定用乱数カウンタを更新する。例えば、ある乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けたその乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合にはそれぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。例えば、0〜100の数値範囲で変動する乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、その乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、その乱数カウンタにセットすると共に、その乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。なお、本実施形態において、特図1の乱数値を取得するためのカウンタと特図2の乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けるようにしてもよい。
ステップS504では、割込機能限定中か否か(第1副制御部400が起動しているか否か)を判定し、割込機能限定中の場合(第1副制御部400が起動していない場合)には(ステップS504:Yes)、ステップS519に進み、割込機能限定中ではない場合(第1副制御部400が起動している場合)には(ステップS504:No)、ステップS505に進む。ここで、割込機能限定中とは、電源投入時処理のステップS110で設定された第1副制御部400の起動待ちカウンタが0になっていないことであり、すなわち、ステップS504において、第1副制御部400の起動待ちカウンタが0になっていると判定した場合には、第1副制御部400が起動したと判断して、ステップS505に進む。なお、第1副制御部400と双方向通信可能に構成されている場合には、第1副制御部400に起動しているか否かを確認するためのコマンドを送信し、第1副制御部400から確認コマンドの返信があれば第1副制御部400が起動したと判断するようにしてもよい。ステップS505では、特定のエラー(本実施形態では、磁気検知エラー)の発生中であるか否かを判定し、特定のエラーの発生中の場合には(ステップS505:Yes)、ステップS520に進み、特定のエラーの発生中ではない場合には(ステップS505:No)、ステップS506に進む。
ステップS506では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普図表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、第1特図表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、第2特図表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放期間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS507では、入力ポート状態更新等処理を行う。この入力ポート状態更新等処理では、I/O310の入力ポートを介して、特図始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口232)、普図始動口228、アウト口240、第1可変入賞口(第1アタッカ)234、第2可変入賞口(第2アタッカ)235、入賞口(一般入賞口226)などのスイッチに関する信号の入力の有無を監視し、RAM308に設けた信号状態記憶領域に記憶する。
球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。また、始動口、入賞口への入賞が異常であると判定した場合には、当該入賞は無効であるとして信号状態記憶領域に記憶した情報を消去する。
また、ステップS508では、入賞口入賞処理を行う。この入賞口入賞処理では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。
一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、上述のステップS507では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号が入力されてから所定時間(例えば100μs)継続して検出ありとなった場合には、入賞があったと判定する。なお、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定するようにしてもよい。
主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。このステップS507では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、第1特図始動口230、および第2特図始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。
例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。
なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
また、ステップS508の入賞口入賞処理では、入賞口カウンタ更新処理も行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、第1可変入賞口234、第2可変入賞口235、特図1始動口230、特図2始動口232への入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
また、ステップS508の入賞口入賞処理では、入賞受付処理も行う。この入賞受付処理では、第1特図始動口230、第2特図始動口232、普図始動口228および第1可変入賞口234、第2可変入賞口235への入賞があったか否かを、入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。第1特図始動口230へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、カウンタ回路318の当選用カウンタ値記憶用レジスタから値を特図1当選乱数値として取得するとともに特図1乱数値生成用の乱数カウンタから値を特図1乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。
また、第2特図始動口232へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、カウンタ回路318の当選用カウンタ値記憶用レジスタから値を特図2当選乱数値として取得するとともに特図2乱数値生成用の乱数カウンタから値を特図2乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。普図始動口228へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を普図当選乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。第1可変入賞口234へ入賞があった場合には、第1可変入賞口用の入賞記憶領域に、第1可変入賞口234に球が入球したことを示す情報を格納する。第2可変入賞口235についても同様である。なお、特図の乱数が取得された場合は、特図先読み処理(当否判定、図柄、変動時間の先読み抽選)も行う。
ステップS509では、入賞関連エラーチェック処理を行う。この入賞関連エラーチェック処理では、入賞関連の異常を確認・監視し、処理の結果に応じて異常を設定する処理などを行う。なお、スイッチによっては、異常を検出しないものもあってもよい。ステップS510では、アウトスイッチ入力更新処理を行う。このアウトスイッチ入力更新処理では、アウト口240に設けられたセンサを通過した遊技球の数を検出し、更新する処理などを行う。このアウトスイッチの入力結果は、主に演出に使用される。
ステップS511では、シリアルコマンド管理処理を行う。このシリアルコマンド管理処理では、払出制御部600からのコマンドを受信する処理や、払出制御部600にコマンドを送信する処理などを行う。なお、主制御部300が払出制御部600に送信するコマンドとしては、電源投入後の第1副制御部400の起動待ち時間の経過後に送信される通信確認コマンド(払出制御部600との通信状態の確認、主制御部300の起動方法(初期起動、復帰起動)を通知するコマンド)や、指定賞球分の遊技球の払出しを指示する賞球数コマンドなどがある。
また、主制御部300が払出制御部600から受信するコマンドとしては、通信確認戻りコマンド(主制御部300からのコマンドを払出制御部600が受信したことを示す応答用コマンド)や、試射試験信号用のコマンド(賞球信号出力要求)や、払出系エラーの発生状況(エラーなしを含む)の情報を含むコマンドや、賞球払出動作状態コマンド(賞球の払出の動作中/非動作中を示すコマンドや、払出中であることを示す表示(LEDなど点灯・非点灯)を第1副制御部400に指示する)がある。
次いで、ステップS512では、特図1および特図2についての特図状態更新処理を行う。特図状態更新処理は、特図の処理状態に応じて次の8つの処理のうちの1つの処理を実行する。特図状態更新処理については、図9を参照して後述する。
ステップS513では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、当りフラグがオンの場合には、当たり図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、当りフラグがオフの場合には、外れ図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。
また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は、当り図柄および外れ図柄のうちいずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500msの間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、第2特図始動口232のベロ部材2321の開閉駆動用のソレノイド(332)に、ベロ部材2321を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、ベロ部材2321の開閉駆動用のソレノイド332に、ベロ部材2321を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果が外れであれば、後述するように、普図外れフラグがオンされる。この普図外れフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS514に移行するようにしている。
また、ステップS513では、普図関連抽選処理も行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および第2特図始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定をおこない、当選とする場合にはRAM308に設けた当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、当りフラグにオフを設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
ステップS514では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS507において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無を監視し、所定のエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、エラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して第2特図始動口232や、可変入賞口234,235の開閉を制御したり、表示回路324、326、330を介して普通図柄表示装置210、第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。
ステップS515では、外部出力信号管理処理を行う。この外部出力信号管理処理では、外部端子板信号を送信する準備を行う処理などを行う。ステップS516では、サブコマンド管理処理を行う。このサブコマンド管理処理では、各種のコマンドを第1副制御部400に送信する準備を行う。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報(サブコマンド)は、例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当り開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオン、オフするようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、15R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図関連抽選処理で選択したタイマ番号などを示す情報を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、15R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、第1特図始動口230への入賞の有無、第2特図始動口232への入賞の有無、可変入賞口234,235への入賞の有無などを含む。本実施形態では、第1可変入賞口234及び第2可変入賞口235への入賞があった場合には、大入賞口入賞コマンドが設定される。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択したタイマ番号、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。
また、上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。また、このステップS516では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、予告情報(事前予告情報、偽事前予告情報、または事前予告無情報のいずれか)を設定する。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS517では、表示器表示設定処理を行う。この表示器表示設定処理では、普図および特図の「保留球数、図柄組合せ」、状態(電サポ中、または非電サポ中)、右打ち状態などの表示(LEDの点灯パターン)について、出力するデータを設定する処理などを行う。ステップS518では、出力管理処理を行う。この出力管理処理では、各処理で設定された制御信号をソレノイドやLEDに出力する処理や、準備されたコマンドを第1副制御部400や払出制御部600に向けて送信する処理などを行う。
ステップS519では、サブ制御起動待ちウエイト処理を行う。このサブ制御起動待ちウエイト処理では、第1副制御部400が起動して通信可能状態になるのを待つために、サブ制御の起動待ちカウンタを1つ減算し、この起動待ちカウンタが0になった場合は、所定のコマンドを送信する準備を行う。なお、所定のコマンドとしては、電源投入コマンドや、払出制御部600に関するコマンドのうちのいずれか1以上のコマンド(例えば、全エラー解除状態であることを示すコマンド、下皿満タンエラーが発生状態であることを示すコマンド、払出球数不足エラーが発生状態であることを示すエラー、主制御通信エラーコマンド(払出制御部600との通信が異常状態であることを示すコマンド)、CRユニット未接続エラーが発生状態であることを示すコマンド、発射位置コマンド(状態に応じて発射位置を報知するためのコマンド)などがある。
ステップS520では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS501で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、主制御部メインループ処理に復帰する。
次に、図9を参照して、主制御部タイマ割込処理における特図状態更新処理(ステップS512)について説明する。図9は、特図状態更新処理のフローチャートである。
ステップS601では、特図処理状態アドレスの取得・保存を行い、次のステップS602では、RAM308に記憶している特図処理状態が示す値に応じた処理を実行する。具体的には、ここでは、特図処理状態が示す値に基づいて、後述する、図10(a)に示す特図関連抽選処理、図11に示す図柄変動中処理、図12に示す特図表示確定ウエイト処理、図13(a)に示す当り開始ウエイト処理、図14に示す特電役作動処理、図17に示す特電役残存球検出処理、図18に示す特電役作動終了処理、図19に示す当り終了表示ウエイト処理、のいずれかの処理を実行する。
ステップS603では、入賞容易ステータスをONに設定する。また、ステップS604では、特図処理状態の状態変化を判定し、次のステップS605では、特図処理状態の状態変化(特図処理状態が示す値の変化)の有無を判定し、特図処理状態の状態変化が無かった場合(特図処理状態が示す値が変化していない場合)には(ステップS605:No)、特図状態更新処理を終了し、特図処理状態の状態変化があった場合(特図処理状態が示す値が変化している場合)には(ステップS605:Yes)、ステップS606に進む。
ステップS606では、特図処理状態が「変動待ち状態」に設定されているか否かを判定し、該当する場合には(ステップS606:Yes)、ステップS608に進み、該当しない場合には(ステップS606:No)、ステップS607に進む。ステップS607では、特図処理状態が「当り開始表示ウエイト状態」に設定されているか否かを判定し、該当する場合には(ステップS607:Yes)、ステップS608に進み、該当しない場合には(ステップS607:No)、特図状態更新処理を終了する。
ステップS608では、サブコマンドの送信要求を設定(本実施形態では、特図および普図の遊技状態を含む遊技状態コマンドの送信要求を設定した後に、右打ち状態か否かの情報を含む発射位置コマンドの送信要求を設定)した後に特図状態更新処理を終了する。なお、サブコマンドの送信要求の順番は、本例に限定されず、送信要求の順番を逆にしてもよいし、一の処理で複数のコマンドの送信要求を一度にまとめて行ってもよい。
続いて、図10(a)を参照して特図状態更新処理について説明する。図10(a)は、特図状態更新処理において実行される特図関連抽選処理のフローチャートである。
この特図関連抽選処理は、特図状態更新処理のステップS602において、特図処理状態に設定されている情報が「変動待ち状態」を示している場合に呼び出されて実行される処理である。
特図関連抽選処理のステップS701では、RAM308に記憶している特図2保留球数を取得し、次のステップS702では、取得した特図2保留球数が0か否かを判定し、0の場合(特図2変動遊技の保留が無い場合)には(ステップS702:Yes)、ステップS703に進み、0以外の場合(特図2変動遊技の保留が有る場合)には(ステップS702:No)、特図2に関する処理を実行すべく、ステップS705に進む。
ステップS703では、RAM308に記憶している特図1保留球数を取得し、次のステップS704では、取得した特図1保留球数が0か否かを判定し、0の場合(特図1変動遊技の保留が無い場合)には(ステップS704:Yes)、特図関連抽選処理を終了し、0以外の場合(特図1変動遊技の保留が有る場合)には(ステップS704:No)、特図1に関する処理を実行すべく、ステップS705に進む。
ステップS705では、特図2に関する処理を実行する場合には、RAM308に記憶している特図2保留球数の値を1つ減算し、特図1に関する処理を実行する場合には、RAM308に記憶している特図1保留球数の値を1つ減算する。ステップS706では、特図乱数移行処理を実行する。この特図乱数移行処理では、特図2に関する処理を実行する場合には、特図2の保留2〜4に対応する乱数記憶領域に記憶している乱数値を、特図2の保留1〜3に対応する乱数記憶領域にシフトするとともに、特図2の保留4に対応する乱数記憶領域をクリアし、特図1に関する処理を実行する場合には、特図1の保留2〜4に対応する乱数記憶領域に記憶している乱数値を、特図1の保留1〜3に対応する乱数記憶領域にシフトするとともに、特図1の保留4に対応する乱数記憶領域をクリアする。このように、本実施形態における遊技台(パチンコ機)は、特図2優先変動機である。また、特図2及び特図1はそれぞれ4つまで保留を記憶することができる。
ステップS707では、特図当り抽選処理を行う。詳細は後述するが、この特図当り抽選処理では、特図2変動遊技(または、特図1変動遊技)の当否判定などを行う。ステップS708では、表示図柄抽選処理を行う。この表示図柄抽選処理では、特図2図柄決定用テーブル(または、特図1図柄決定用テーブル)を参照し、ステップS707の特図当り抽選処理の結果と乱数値に基づいて、第2特図表示装置214(または、第1特図表示装置212)に停止表示する特図表示図柄データの抽選を行う。
図21(a)は特図1図柄決定用テーブルの一例を示した図であり、図21(b)は特図2図柄決定用テーブルの一例を示した図である。ステップS708の表示図柄抽選処理において特図1の表示図柄データを決定する場合には、図21(a)に示す特図1図柄決定用テーブルを参照し、ステップS707の特図当り抽選処理による特図1の当否結果と、乱数値の数値範囲に基づいて、特図1の表示図柄データを選択する。本実施形態では、特図1の当否結果が大当りの場合には、特図A〜特図Gのうちからいずれか一つが選択され、特図1の当否判定結果が小当りの場合には、特図Hが選択され、特図1の当否結果がハズレの場合には、特図Iが選択される。
また、ステップS708の表示図柄抽選処理において特図2の表示図柄データを決定する場合には、図21(b)に示す特図2図柄決定用テーブルを参照し、ステップS707の特図当り抽選処理による特図2の当否結果と、乱数値の数値範囲に基づいて、特図2の表示図柄データを抽選する。本実施形態では、特図2の当否結果が大当りの場合には、特図a〜特図eのうちからいずれか一つが選択され、特図2の当否結果がハズレの場合には、特図fが選択される。表示される図柄が決定された後、特図表示装置に表示される図柄データを設定する。ここで設定された図柄データは、主制御部タイマ割込処理内の表示器表示設定処理(ステップS517)にて再度取得され、特図表示装置へ表示させる制御が行われる。図柄データが設定された後、決定した図柄(図柄種別情報)を判定し、ハズレであれば本処理は終了する。
決定した図柄(図柄種別情報)が大当りまたは小当りの図柄の場合、当り終了に設定されるデータを設定する処理(当り終了後データ設定処理)が行われる。当り終了後データ設定処理は、抽選によって決定された図柄に応じて、当り後に設定される遊技状態を設定する処理である。
図10(a)に戻って、ステップS709では、特図変動時間抽選処理を行う。この特図変動時間抽選処理では、不図示の変動時間テーブルを参照し、ステップS707の特図当り抽選処理による特図2(または、特図1)の当否結果と、乱数値の数値範囲に基づいて、特図変動時間のタイマを選択した後、特図関連抽選処理を終了する。
<特図当り抽選処理>
次に、図10(b)を参照して、特図当り抽選処理(ステップS707)について説明する。図10(b)は、特図関連抽選処理における特図当り抽選処理(ステップS707)のフローチャートである。
この特図当り抽選処理のステップS801では、当否判定用テーブルを参照し、特図当り抽選を行う。本実施形態では、特図1及び特図2のいずれも同じ当否判定用テーブルを用いて特図当り抽選を行うようにしたが、特図1と特図2とで別々の当否判定用テーブルを用意するようにしてもよい。
図20(a)は、当否判定用高確率テーブルの一例を示した図であり、図20(b)は、当否判定用低確率テーブルの一例を示した図である。ステップS801の特図当り抽選処理において特図1の当否判定を行う場合には、特図高確率状態である場合には、図20(a)に示す当否判定用高確率テーブルを参照し、特図低確率状態である場合には、図20(b)に示す当否判定用低確率テーブルを参照する。そして、参照した当否判定用テーブルの示す数値範囲と取得した乱数値とに基づいて、特図1変動遊技の当否判定結果を選択する。本実施形態では、特図1変動遊技の場合には、当否判定結果として大当り、小当り又はハズレが選択される。
また、ステップS801の特図当り抽選処理において特図2の当否判定を行う場合も同様に、特図高確率状態である場合には、図20(a)に示す当否判定用高確率テーブルを参照し、特図低確率状態である場合には、図20(b)に示す当否判定用低確率テーブルを参照する。そして、参照した当否判定用テーブルの示す数値範囲と取得した乱数値とに基づいて、特図2変動遊技の当否判定結果を選択する。本実施形態では、特図2変動遊技の場合には、当否判定結果として大当り又はハズレが選択される。
図10(b)に戻って、ステップS802では、ステップS801の特図当り抽選の当否判定結果(抽選結果)が「大当り」以外かどうかを判定し、「大当り」以外の場合には(ステップS802:Yes)、ステップS803に進み、「大当り」の場合には(ステップS802:No)、ステップS804に進む。ステップS803では、小当り判定用テーブルを用いて、特図小当り抽選処理を行う。
図20(c)は、小当り判定用テーブルの一例を示した図である。ステップS803の特図小当り抽選処理では、図20(c)に示す小当り判定用テーブルを参照し、参照した小当り判定用テーブルの示す数値範囲と取得した乱数値とに基づいて、特図小当り抽選の当否判定結果を選択する。本実施形態では、特図当り抽選の当否判定結果(抽選結果)が特図1の場合には、当否判定結果として2000/65536の確率で小当りが選択され、63536/65536の確率でハズレが選択されるが、特図当り抽選の当否判定結果(抽選結果)が特図2の場合には、小当りが選択されることはない。
図10(b)に戻って、ステップS804では、ステップS801の特図当り抽選の当否判定結果(抽選結果)やステップS803の特図小当り抽選の当否判定結果(抽選結果)に基づいて、RAM308に記憶している当否判定種別に、「大当り」、「小当り」及び「ハズレ」のうちのいずれかの情報を設定する。次のステップS805では、特図処理状態に「特図変動中」を示す情報を設定する。これにより、次回の特図状態更新処理のステップS602では、図11に示す図柄変動中処理が呼び出されて実行される。
ステップS806では、RAM308に記憶している特図判定乱数の値をクリアし、次のステップS807では、サブコマンド(特図変動開始コマンド)の送信要求を設定し、次のステップS808では、特図2(または特図1)の変動中であることを示す基本信号情報(試験用)を設定した後に、特図当り抽選処理を終了する。
次に、図11を参照して、特図状態更新処理において実行される図柄変動中処理について説明する。図11は、特図状態更新処理において実行される図柄変動中処理のフローチャートである。この図柄変動中処理は、特図状態更新処理のステップ602において、特図処理状態に設定されている情報が「特図変動中」を示している場合に呼び出されて実行される処理である。
図柄変動中処理のステップS901では、RAM308に記憶している特図作動種別(特図1又は特図2)を取得し、この特図作動種別に応じて、更新対象のRAMのアドレスを算出する。
ステップS902では、ステップS901で算出したアドレス先を参照することで、特図関連抽選処理のステップS709で設定した特図変動時間のタイマを取得し、この特図変動時間のタイマが0であるか否かを判定する。判定の結果、特図変動時間のタイマが0の場合(設定した特図変動時間が経過した場合)には(ステップS902:Yes)、ステップS905に進み、0でない場合(設定した特図変動時間が経過していない場合)には(ステップS902:No)、ステップS903に進む。ステップS903では、特図表示図柄の更新タイミングでないかどうかを判定し、更新タイミングでない場合には(ステップS903:Yes)、図柄変動中処理を終了し、更新タイミングの場合には(ステップS903:No)、ステップS904に進む。ステップS904では、特図表示図柄データの更新を行った後に、図柄変動中処理を終了する。
この特図表示図柄データの更新処理により、特図1の場合には、第1特図表示装置212を用いて、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」が行われ、特図2の場合には、第2特別図柄表示装置214を用いて、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」が行われる。
ステップS905では、特図関連抽選処理のステップS708で選択した特図表示図柄データを取得して設定し、次のステップS906では、特図処理状態に「特図表示ウエイト状態」を示す情報を設定する。これにより、次回の特図状態更新処理のステップS602では、図12に示す特図表示確定ウエイト処理が呼び出されて実行される。
ステップS907では、表示図柄更新データをクリアし、次のステップS908では、特図2(または特図1)の変動停止中であることを示す基本信号情報(試験用)を設定し、次のステップS909では、RAM308に記憶している図柄確定回数情報信号をONに設定することで、外部端子板349から図柄確定回数情報信号を出力する。
ステップS910では、サブコマンド(特図変動停止コマンド)の送信要求を設定し、次のステップS911では、RAM308に記憶している図柄種別情報(図5(a)に示す特図1の図柄、または図5(b)に示す特図2の図柄のいずれか)を取得し、この図柄種別情報に基づいて、特図の停止表示を維持する時間を示す特図表示確定タイマを設定した後に、図柄変動中処理を終了する。
次に、図12を参照して、特図状態更新処理において実行される特図表示確定ウエイト処理について説明する。図12は、特図状態更新処理において実行される特図表示確定ウエイト処理のフローチャートである。この特図表示確定ウエイト処理は、特図状態更新処理のステップS602において、特図処理状態に設定されている情報が「特図表示ウエイト状態」を示している場合に呼び出されて実行される処理である。
特図表示確定ウエイト処理のステップS1001では、図柄変動中処理のステップS911で設定した特図表示確定タイマが0よりも大きいか否かを判定し、0よりも大きい場合(特図表示確定時間が経過していない場合)には(ステップS1001:Yes)、特図表示確定ウエイト処理を終了し、そうでない場合(特図表示確定時間が経過した場合)には(ステップS1001:No)、ステップS1002に進む。
ステップS1002では、図柄変動中処理のステップS909で設定した図柄確定回数情報信号をクリアし(OFFに設定し)、次のステップS1003では、図柄停止時の特図変動時間短縮ステータス(特図変動遊技の状態(本実施形態では、通常遊技状態、確変遊技状態及び時短遊技状態のいずれかの遊技状態)を示すステータス)を、後述する保存特図変動時間短縮ステータスとしてRAM308に保存する。
ステップS1004では、特図関連抽選処理のステップS804で設定した当否判定種別を取得し、次のステップS1005では、取得した当否判定種別が「大当り」であるか否かを判定する。この判定の結果、当否判定種別が「大当り」の場合には(ステップS1005:Yes)、ステップS1010に進み、当否判定種別が「大当り」以外の場合には(ステップS1005:No)、ステップS1006に進み、RAM308に記憶している特図の時短回数を更新(時短回数を1つ減算)する。
ステップS1007では、特図関連抽選処理のステップS804で設定した当否判定種別を取得し、次のステップS1008では、取得した当否判定種別が「小当り」であるか否かを判定する。この判定の結果、当否判定種別が「小当り」の場合には(ステップS1008:Yes)、ステップS1010に進み、当否判定種別が「小当り」以外の場合には(ステップS1008:No)、ステップS1009に進み、特図処理状態に「変動待ち状態」を示す情報を設定する。これにより、次回の特図状態更新処理のステップS602では、図10(a)に示す特図関連抽選処理が呼び出されて実行される。
ステップS1010では、特図当否種別や図柄種別を示す基本信号情報(試験用)を設定し、次のステップS1011では、指定された範囲のRAMクリアを実行する。ここでは、当否種別、特電役の作動回数、大入賞口(第1可変入賞口234、第2可変入賞口235)の入賞数、特電役の動作パターン、特電役作動状態、当りトータル入賞数、大入賞口の入賞異常に関するフラグ、当り終了表示タイマ種別などの情報をクリアするとともに、大当り時には、さらに入賞容易ステータス、特図普図ステータスをクリアする。
ステップS1012では、特図処理状態に「当り開始表示ウエイト状態」を示す情報を設定する。これにより、次回の特図状態更新処理のステップS602では、図13(a)に示す当り開始ウエイト処理が呼び出されて実行される。ステップS1013では、当りトータル入賞数を0に設定し、次のステップS1014では、サブコマンド(当り開始コマンド)の送信要求を設定する。
ステップS1015では、図柄種別情報を設定し、ステップS1016では、ステップS1015で設定した図柄種別情報に応じた当り開始表示タイマを設定し、ステップS1017では、ステップS1015で設定した図柄種別情報に応じた、その他の情報信号設定種別を設定した後に、特図表示確定ウエイト処理を終了する。
次に、図13(a)を参照して特図状態更新処理において実行される当り開始ウエイト処理について説明する。図13(a)は、特図状態更新処理において実行される当り開始ウエイト処理のフローチャートである。この当り開始ウエイト処理は、特図状態更新処理のステップS602において、特図処理状態に設定されている情報が「当り開始表示ウエイト状態」を示している場合に呼び出されて実行される処理である。
当り開始ウエイト処理のステップS1101では、特図表示確定ウエイト処理のステップS1016で設定した当り開始表示タイマが0よりも大きいか否かを判定し、0よりも大きい場合(特図表示確定時間が経過していない場合)には(ステップS1101:Yes)、当り開始ウエイト処理を終了し、そうでない場合(特図表示確定時間が経過した場合)には(ステップS1101:No)、ステップS1102に進む。
ステップS1102では、後述する特電役開放処理を実行した後、当り開始ウエイト処理を終了する。
次に、図13(b)を参照しながら、当り開始ウエイト処理における特電役開放処理(ステップS1102)について説明する。図13(b)は、当り開始ウエイト処理における特電役開放処理(ステップS1102)のフローチャートである。
この特電役開放処理のステップS1201では、特図処理状態に「特電役作動状態」を示す情報を設定する。これにより、次回の特図状態更新処理のステップS602では、図14に示す特電役作動処理が呼び出されて実行される。
ステップS1202では、RAM308における大入賞口の入賞数(以下、「主制御部入賞カウンタ」ということがある。)の値と特電役の作動状態をクリアし、次のステップS1203では、サブコマンド(特電役開放コマンド)の送信要求を設定する。これにより、第1副制御部400では、ラウンドが開始されたことを認識することができる。なお、ステップS1202においてクリアされる主制御部入賞カウンタは、第1可変入賞口234及び第2可変入賞口235のうちの開放する可変入賞口に対応する主制御部入賞カウンタの値のみがクリアされ、開放しない可変入賞口に対応する主制御部入賞カウンタの値は維持されたままとなる。なお、いずれの主制御部入賞カウンタの値もクリアするようにしてもよい。ステップS1204では、特図表示確定ウエイト処理のステップS1015で設定した図柄種別情報を取得し、次のステップS1205では、取得した図柄種別情報に基づいて、特電役動作パターンデータテーブルを設定する。特電役動作パターンデータテーブルは、例えば、図16(a−1)〜同図(a−3)に示すように、大当り及び小当りとなる特図の種類の数だけ用意されている。なお、図16はそのうちの一部だけ例示的に示している。特電役動作パターンデータテーブルは、ラウンド毎の第1可変入賞口234及び第2可変入賞口235の開閉パターンを示す特電役作動データが格納されている。特電役作動データは、図15(b−1)〜同図(b−3)に示すように、第1可変入賞口234又は第2可変入賞口235の開閉状態を示す情報(開放タイマパターン、閉鎖タイマパターン)と、開放状態又は閉鎖状態を維持する時間の情報(特電役開閉タイマ)とからなるタイマパターンデータが1又は複数格納されて構成されている。これにより、1ラウンド中における第1可変入賞口234および第2可変入賞口235の開閉動作にさまざまなバリエーションを与えることができるようになる。
例えば、特図Aで大当りした場合の大当り遊技では、図16(a−1)に示すように、1R目〜15R目では、図16(b−1)に示される特電役作動データ1が参照され、開放タイマパターン2によって第1可変入賞口234(第2可変入賞口235)が29500ms開放した後、閉鎖タイマパターン3によって、第1可変入賞口234が閉鎖して動作が終了するように制御される。なお、本実施形態では、第1可変入賞口234と第2可変入賞口235とがラウンド毎に交互に開放されるように構成されている。
また、特図Cで大当りした場合の大当り遊技では、図16(a−2)に示すように、1R目〜4R目、6R目〜8R目、10R目〜15R目では、上述した特電役作動データ1が参照されて上述したような動作を行う一方、5R目、9R目では、図16(b−3)に示される特電役作動データ4が参照されて、第1可変入賞口234の開閉動作が制御される。すなわち、5R目及び9R目では、最初に開放タイマパターン1によって第1可変入賞口234が180msだけ開放した後、閉鎖タイマパターン1によって第1可変入賞口234が2820msだけ閉鎖状態が維持される動作を4回実行した後、開放タイマパターン3によって第1可変入賞口234が17500msだけ開放し、その後、閉鎖タイマパターン3によって、第1可変入賞口234が閉鎖して動作が終了するように制御される。
また、特図Eで大当りした場合の大当り遊技では、図16(a−3)に示すように、1R目〜4R目では、上述した特電役作動データ1が参照されて上述したような動作を行う一方、5R目〜15R目では、図16(b−2)に示される特電役作動データ2が参照されて、第1可変入賞口234あるいは第2可変入賞口235の開閉動作が制御される。すなわち、5R目〜15R目では、最初に開放タイマパターン1によって第1可変入賞口234(第2可変入賞口235)が180msだけ開放した後、閉鎖タイマパターン1によって第1可変入賞口234(第2可変入賞口235)が2820msだけ閉鎖状態が維持され、その後、閉鎖タイマパターン3によって、第1可変入賞口234(第2可変入賞口235)がそのまま閉鎖状態を維持されて動作が終了するように制御される。なお、閉鎖パターンタイマ3が設定される前に、他の閉鎖パターンタイマ(例えば、閉鎖パターンタイマ1等)を設定してもよい。
ステップS1206では、特電役の作動回数(ラウンド回数)を取得し、次のステップS1207では、取得した特電役の作動回数(ラウンド回数)を更新する。続いて、ステップS1208では、更新後の特電役の作動回数(ラウンド回数)に対応する特電役作動データを読み出して特電役の動作パターンを設定する。そして、ステップS1209では、特電役制御処理(詳細は後述)を行い、次のステップS1210では、特電役の入賞検出タイマをクリアした後に、特電役開放処理を終了する。
次に、図14を参照して、特図状態更新処理において実行される特電役作動処理について説明する。図14は、特図状態更新処理において実行される特電役作動処理のフローチャートである。この特電役作動処理は、特図状態更新処理のステップS602において、特図処理状態に設定されている情報が「特電役作動状態」を示している場合に呼び出されて実行される処理である。
特電役作動処理のステップS1301では、RAM308に記憶している最大入賞数を取得し、ステップS1302では、RAM308に記憶している入賞数を取得する。ステップS1303では、取得した最大入賞数と入賞数とを比較し、入賞数が最大入賞数よりも小さいか否かを判定し、小さい場合(入賞数<最大入賞数の場合)には(ステップS1303:Yes)、ステップS1304に進み、そうでない場合(入賞数>=最大入賞数の場合)には(ステップS1303:No)、ステップS1308に進む。
ステップS1304では、特電役開放処理のステップS1208で設定された、実行中の開放タイマパターンあるいは閉鎖タイマパターンに対応する特電役開閉タイマが0よりも大きいか否かを判定し、大きい場合(特電役開閉タイマが経過していない場合)には(ステップS1304:Yes)、特電役作動処理を終了し、そうでない場合(特電役開閉タイマが経過した場合)には(ステップS1304:No)、ステップS1305に進む。ステップS1305では、特電役制御処理(詳細は後述)を行い、次のステップS1306では、特電役開閉タイマパターンを取得し、次のステップS1307では、取得した特電役開閉タイマパターンのうちの閉鎖タイマパターンを参照し、特電役作動中であるか否か(閉鎖タイマパターンが動作終了を示す情報(閉鎖タイマパターン3)に設定されていないかどうか)を判定する。
判定の結果、特電役作動中の場合(閉鎖タイマパターンが動作終了を示す情報(閉鎖タイマパターン3)に設定されていない場合)には(ステップS1307:Yes)、特電役作動処理を終了し、特電役作動中でない場合(閉鎖タイマパターンが動作終了を示す情報(閉鎖タイマパターン3)に設定されている場合)には(ステップS1307:No)、ステップS1308に進む。ステップS1308では、特図処理状態に「残存球検出状態」を示す情報を設定する。これにより、次回の特図状態更新処理のステップS602では、図17に示す特電役残存球検出処理が呼び出されて実行される。
ステップS1309では、RAM308に記憶している特電役作動間隔タイマを設定し、ステップS1310では、その他の情報信号送信判定タイマをクリアし、ステップS1311では、サブコマンド(大入賞口閉鎖コマンド)の送信要求を設定する。
ステップS1312では、RAM308に記憶している特電役入賞検出タイマを設定する。ここで、特電役入賞検出タイマとは、大入賞口(第1可変入賞口234及び第2可変入賞口235)の閉鎖後に、大入賞口(第1可変入賞口234及び第2可変入賞口235)の内部に残存する遊技球を有効に検出するためのタイマのことである。ステップS1313では、大入賞口(第1可変入賞口234及び第2可変入賞口235)のソレノイド(332)を駆動するための駆動信号(大入賞口ソレノイド信号)をOFFに設定した後に、特電役作動処理を終了する。
このように、本実施形態では、第1可変入賞口234及び第2可変入賞口235は、入球容易状態となった後で、通過領域への最大入賞数の遊技球の通過があった場合に、入球困難状態に変化する可変入賞手段の一例として機能している。
次に、図15を参照しながら、特電役開放処理及び特電役作動処理において実行される特電役制御処理(ステップS1209,ステップS1305)について説明する。図15は、特電役開放処理及び特電役作動処理において実行される特電役制御処理のフローチャートである。
ステップS1401では、ROM306に記憶している特電役制御データを取得する。具体的には、特電役開放処理のステップS1208において特電役作動データが読み出されて設定された、実行される特電役の動作パターンのうち、今回実行する対象となる動作パターンの制御データを取得する。例えば、特電役作動データ1に示される特電役の動作パターンが設定されており、ラウンドの開始時であれば、図16(b−1)の「(1)」に示される「開放タイマパターン2」の制御データが取得されることとなる。また、図16(b−1)の「(1)」に示される制御データに示される動作パターンが終了した後では、図16(b−1)の「(2)」に示される「閉鎖タイマパターン3」の制御データが取得されることとなる。
続いて、ステップS1402では、取得した特電役の動作パターンの制御データに基づいて、可変入賞口(第1可変入賞口234,第2可変入賞口235)を開放させるか閉鎖させるかを示す開閉情報を取得する。例えば、「開放タイマパターン」であれば、第1可変入賞口234又は第2可変入賞口235を開放するためのデータ(開放情報)を取得し、「閉鎖タイマパターン」であれば、第1可変入賞口234又は第2可変入賞口235を閉鎖するためのデータ(閉鎖情報)を取得する。なお、本実施形態では、奇数ラウンドでは第1可変入賞口234が開放可能なラウンドとなっており、偶数ラウンドでは第2可変入賞口235が開放可能なラウンドとなっている。
そして、ステップS1403では、ステップS1401で取得した特電役の動作パターンの制御データと、ステップS1402で取得した開閉情報とに基づいて、特電役の開閉タイマを取得する。例えば、「開放タイマパターン2」が取得され、開閉情報が「開放情報」である場合には、29500msの開放タイマが取得される。また、「閉鎖タイマパターン1」が取得され、開閉情報が「閉鎖情報」である場合には、2820msの閉鎖タイマが取得される。
ステップS1404では、RAM308に記憶している特電役入賞可否状態に受付可能を示す情報を設定する。特電役入賞可否状態が受付可能を示す情報が設定されている場合に、遊技球が可変入賞口内に設けられた球検出センサ(第1可変入賞口234の第1カウントスイッチSW1や第2可変入賞口235の第2カウントスイッチSW2)を通過したことを受付可能であり、受付不可を示す情報が設定されている場合は、遊技球が可変入賞口内に設けられた球検出センサ(第1カウントスイッチSW1や第2カウントスイッチSW2)を通過しても無効となる。ここでは、第1可変入賞口234及び第2可変入賞口235のうちの開放する可変入賞口に対応するカウントスイッチだけが受付可能に設定される。ステップS1405では、特電役信号情報(試験用信号)を設定し、ステップS1406では、大入賞口ソレノイド信号の更新準備を行う。具体的には、第1可変入賞口234及び第2可変入賞口235に対応する大入賞口ソレノイドのbitのみをクリアし、駆動する大入賞口ソレノイドのbitに対して駆動データを設定する。この処理で、大入賞口ソレノイドの駆動に対する準備を行い、上述したタイマ割込処理における出力管理処理(ステップS518)で駆動信号が出力されることとなる。ステップS1407では、特電役開閉タイマのうちの特電役開放タイマまたは特電役閉鎖タイマを設定した後、特電役制御処理を終了する。すなわち、この処理では、ステップS1403で取得された開放タイマ又は閉鎖タイマがセットされる。
次に、図17を参照して、特図状態更新処理において実行される特電役残存球検出処理について説明する。図17は、特図状態更新処理において実行される特電役残存球検出処理のフローチャートである。この特電役残存球検出処理は、特図状態更新処理のステップS602において、特図処理状態に設定されている情報が「残存球検出状態」を示している場合に呼び出されて実行される処理である。
特電役残存球検出処理のステップS1501では、特電役作動処理のステップS1309で設定した特電役作動間隔タイマが作動中であるか否かを判定し、作動中の場合(特電役作動間隔時間が経過していない場合)には(ステップS1501:Yes)、特電役残存球検出処理を終了し、そうでない場合(特電役作動間隔時間が経過した場合)には(ステップS1501:No)、ステップS1502に進む。
ステップS1502では、RAM308に記憶している特電役作動遅延タイマを設定し、ステップS1503では、特図処理状態に「特電役作動終了状態」を示す情報を設定する。これにより、次回の特図状態更新処理のステップS602では、図18に示す特電役作動終了処理が呼び出されて実行される。すなわち、ラウンド間インターバルの状態となる。
ステップS1504では、特電役信号情報(試験用信号)をクリアした後に、特電役残存球検出処理を終了する。なお、特電役信号情報をクリアした後にサブコマンドの送信要求(例えば、ラウンド間インターバル開始コマンド)を設定してもよい。
次に、図18を参照して、特図状態更新処理において実行される特電役作動終了処理について説明する。図18は、特図状態更新処理において実行される特電役作動終了処理のフローチャートである。この特電役作動終了処理は、特図状態更新処理のステップS602において、特図処理状態に設定されている情報が「特電役作動終了状態」を示している場合に呼び出されて実行される処理である。
特電役作動終了処理のステップS1601では、特電役残存球検出処理のステップS1502で設定した特電役作動遅延タイマが作動中であるか否かを判定し、作動中の場合には(ステップS1601:Yes)、特電役作動終了処理を終了し、そうでない場合には(ステップS1601:No)、ステップS1602に進む。ステップS1602では、図柄種別情報を取得して、特図当否種別が小当りであるか否かを判定し、小当りである場合には(ステップS1602:Yes)、ステップS1603で小当りに対応する当り終了表示タイマを取得した後、ステップS1608に進む。一方、特図当否種別が小当りでない場合には(ステップS1602:No)、ステップS1604に進み、RAM308に記憶している大入賞口最大開放回数に所定回数を設定する。ステップS1605では、大入賞口最大開放回数と特電役開放回数を比較し、特電役開放回数が大入賞口最大開放回数よりも少ない回数であるか、すなわち、当りが終了でないか否かを判定する。当りが終了していない場合には(ステップS1605:Yes)、ステップS1606に進んで上述した特電役開放処理を実行し、特電役作動終了処理を終了する。すなわち、次のラウンドを開始させるための処理が行われる。一方、当りが終了した場合には(ステップS1605:No)、ステップS1607に進む。
ステップS1607では、図柄種別情報に応じた当り終了表示タイマを取得し、ステップS1608では、ステップS1603またはステップS1607で取得した当り終了表示タイマを設定する。ステップS1609では、特図処理状態に「当り終了表示ウエイト状態」を示す情報を設定する。これにより、次回の特図状態更新処理のステップS602では、図19に示す当り終了表示ウエイト処理が呼び出されて実行される。ステップS1610では、サブコマンド(当り終了コマンド)の送信要求を設定した後に、特電役作動終了処理を終了する。
次に、図19を参照しながら、特図状態更新処理において実行される当り終了表示ウエイト処理について説明する。図19は、特図状態更新処理において実行される当り終了表示ウエイト処理のフローチャートである。この当り終了表示ウエイト処理は、特図状態更新処理のステップS602において、特図処理状態に設定されている情報が「当り終了表示ウエイト状態」を示している場合に呼び出されて実行される処理である。
当り終了表示ウエイト処理のステップS1701では、特電役動作終了処理のステップS1608で設定した当り終了表示タイマが作動中であるか否かを判定し、作動中の場合には(ステップS1701:Yes)、当り終了表示ウエイト処理を終了し、そうでない場合には(ステップS1701:No)、ステップS1702に進む。ステップS1702では、RAM308の所定の領域に記憶されている図柄種別情報をスタックエリアに退避し、ステップS1703では、基本信号情報(試験用)をクリアし、ステップS1704では、特図処理状態に「変動待ち状態」を示す情報を設定する。これにより、次回の特図状態更新処理のステップS602では、図10(a)に示す特図関連抽選処理が呼び出されて実行される。
ステップS1705〜ステップS1707では、表示図柄データ、図柄種別情報、当りトータル入賞数を、それぞれクリアする。ステップS1708では、退避した図柄種別情報を再設定し、ステップS1709では、小当りで終了したかどうかを判定し、小当りで終了した場合には(ステップS1709:Yes)、当り終了表示ウエイト処理を終了し、小当り以外で終了した場合(大当りで終了した場合)には(ステップS1709:No)、ステップS1710に進む。
ステップS1710では、当り終了後設定データ(確変、時短、隠れ確変)を取得し、ステップS1711では、当り終了後設定データに応じたデータ(確変ステータス(特図確率状態ステータス、普図確率状態ステータス)、時短回数(特図変動時間短縮変動回数、変動時間補正変動回数、入賞容易状態変動回数)、時短ステータス(特図変動時間短縮ステータス、普図変動時間短縮ステータス、開放延長ステータス)、変動時間抽選状態(変動時間抽選テーブルを決定するための情報等)を設定するとともに、当り終了後設定データをクリアした後に、当り終了表示ウエイト処理を終了する。
このように、本実施形態では、主制御部300のCPU304は、大当り遊技を実行可能な遊技制御手段の一例として機能している。
次に、第1副制御部400の処理について説明する。図22(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。まず、図22(a)のステップS1801では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS1801で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS1801の次のステップS1803では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS1805の処理に移行する。ステップS1805では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS1805の次のステップS1807では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS1807の次のステップS1809では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS1807で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。演出制御処理については、後述する。
ステップS1809の次のステップS1811では、チャンスボタン制御処理を行う。チャンスボタン制御処理では、チャンスボタン136の押下を検出していた場合、ステップS1809で更新した演出データをチャンスボタン136の押下に応じた演出データに変更する処理を行う。
ステップS1811の次のステップS1813では、画像制御処理を行う。画像制御処理では、ステップS1809で読み出した演出データの中にVDP434への命令がある場合には、この命令をVDP434に出力する(詳細は後述)。
ステップS1813の次のステップS1815では、音制御処理を行う。音制御処理では、ステップS1809で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。
ステップS1815の次のステップS1817では、ランプ制御処理を行う。ランプ制御処理では、ステップS1809で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップS1817の次のステップS1819では、シャッタ制御処理を行う。シャッタ制御処理では、ステップS1809で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。
ステップS1819の次のステップS1821では、情報送信処理を行う。情報送信処理では、ステップS1809で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行う。その後、ステップS1803に戻る。
図22(b)は、第1副制御部400のCPU404が実行する第1副制御部コマンド受信割込処理(ストローブ割込処理)のフローチャートである。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が主制御部300からのストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS1901では、主制御部300から受信したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
図22(c)は、第1副制御部400のCPU404が実行する第1副制御部タイマ割込処理のフローチャートである。第1副制御部400は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。第1副制御部タイマ割込処理のステップS2001では、第1副制御部メイン処理のステップS1803において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。したがって、ステップS1803において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
ステップS2001の次のステップS2003では、第1副制御部メイン処理の情報送信処理(ステップS1821)で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、その他演出用乱数値の更新処理等を行う。
図22(d)は、第1副制御部メイン処理のステップS1813における画像制御処理のフローチャートである。ステップS2101では、画像データ(後述するムービーデータやテクスチャデータ)の転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436のフレームバッファ1とフレームバッファ2の描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていないフレームバッファに記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406からVRAM436に転送する。その後、VDP434は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。
ステップS2101の次のステップS2103では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合は(ステップS2103:Yes)、ステップS2105に進み、そうでない場合は(ステップS2103:No)、転送終了割込信号が入力されるのを待つ。
ステップS2105では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップS2101でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436のフレームバッファ1または2に表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434は、アトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS2105の次のステップS2107では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS2107の次のステップS2109では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合は、(ステップS2109:Yes)、ステップS2111に進み、そうでない場合は(ステップS2109:No)、生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。
ステップS2111では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
続いて、図22に示す第1副制御部メイン処理における演出制御処理(ステップS1809)について説明する。図23(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行する演出制御処理の一例を示すフローチャートである。
演出制御処理のステップS2201では、オーバー入賞音出力制御処理を行い、その次のステップS2203では、入賞数表示制御処理を行う。オーバー入賞音出力制御処理及び入賞数表示制御処理の詳細については後述する。ステップS2203の次のステップS2205では、その他の演出制御処理を行う。
図23(b)は、オーバー入賞音出力制御処理のフローチャートである。まず、オーバー入賞音出力制御処理のステップS2301では、実行中のラウンドの可変入賞口(第1可変入賞口234あるいは第2可変入賞口235)への入賞数を取得する。続いて、ステップS2303では、取得した入賞数が最大入賞数を超えているか否かを判定し、超えている場合には(ステップS2303:Yes)、ステップS2305に進み、スピーカ120から所定のオーバー入賞音が出力されるように演出データを更新した後、オーバー入賞音出力制御処理を終了する。具体的には、第1副制御部400のCPU404は、ラウンドが開始してから、主制御部300から送信された大入賞口入賞コマンドを受信した数を計数し、その結果をRAM408に更新記憶している。そして、その計数結果が1ラウンドにおける最大入賞数(例えば、10個)を超えている場合には、第1副制御部メイン処理のステップS1809で更新した演出データをオーバー入賞音が出力される演出データに変更する処理を行う。一方、取得した入賞数が最大入賞数を超えていない場合には(ステップS2303:No)、ステップS2305の処理を実行することなく、オーバー入賞音出力制御処理を終了する。
図23(c)は、入賞数表示制御処理のフローチャートである。まず、入賞数表示制御処理のステップS2401では、ラウンドの開始のタイミングであるか否かを判定する。ラウンドの開始のタイミングであるか否かについては、主制御部300から特電役開放コマンドを受信したか否かを判定することにより行われる。ラウンドの開始のタイミングである場合には(ステップS2401:Yes)、ステップS2403に進み、RAM408における大入賞口の入賞数(以下、「副制御部入賞カウンタ」ということがある。)の値をクリアする。なお、クリアされる副制御部入賞カウンタは、第1可変入賞口234及び第2可変入賞口235のうちの開放する可変入賞口に対応する副制御部入賞カウンタの値のみがクリアされ、開放しない可変入賞口に対応する副制御部入賞カウンタの値は維持されたままとなる。なお、いずれの副制御部入賞カウンタの値もクリアするようにしてもよい。一方、ラウンドの開始のタイミングでない場合には(ステップS2401:No)、ステップS2403の処理を実行することなく、ステップS2405に進む。
ステップS2405では、ラウンド中であるか否かを判定し、ラウンド中である場合には(ステップS2405:Yes)、ステップS2407に進んで、開放中の可変入賞口(第1可変入賞口234あるいは第2可変入賞口235)に対応する副制御部入賞カウンタの値を取得する。すなわち、開放中の大入賞口の入賞数を取得する。続いて、ステップS2409では、取得した入賞数に応じた表示が行われるように演出データを更新した後、入賞数表示制御処理を終了する。この処理が実行されることにより、大当り遊技のラウンド中において、入賞数に応じた演出表示(例えば、入賞数表示や入賞演出等)が行われる。
次に、第2副制御部500の処理について説明する。図24(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。まず、図24(a)のステップS2501では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS2501で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS2501の次のステップS2503では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS2505の処理に移行する。ステップS2505では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS2505の次のステップS2507では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS2507の次のステップS2509では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS2507で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データ(演出可動体224による演出データやランプによる演出データ)をROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS2509の次のステップS2511では、ランプ制御処理を行う。例えば、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力する。
ステップS2511の次のステップS2513では、可動体制御処理を行う。例えば、第1副制御部400からの演出可動体224への命令がある場合には、この命令を駆動回路516に出力する。その後、ステップS2503に戻る。
図24(b)は、第2副制御部500のCPU504が実行するコマンド受信割込処理のフローチャートである。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が第1副制御部400からのストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS2601では、第1副制御部400から受信したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
図24(c)は、第2副制御部500のCPU504が実行するタイマ割込処理のフローチャートである。第2副制御部500は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。タイマ割込処理のステップS2601では、第2副制御部メイン処理のステップS2503において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。したがって、ステップS2503において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。ステップS2601の次のステップS2603では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、本実施形態に係るパチンコ機100において実行される演出の具体例について説明する。
図25は、本実施形態のパチンコ機の装飾図柄表示装置208を中心とした演出の一例を段階的に示す図である。
図25には、装飾図柄表示装置208、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、普通図柄表示装置210、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、および普図保留ランプ216が示されている。
図25(a)に示す装飾図柄表示装置208には、「装飾4−装飾1−装飾7」の装飾図柄の組み合わせが停止表示されている。なお、ここでの背景は非表示であるが、後述するデフォルトの背景画像が表示されている。以下の説明においても、背景が非表示の場合には、特に断らない限り、デフォルトの背景画像が表示されている。なお、デフォルトの背景画像とは異なる様々な背景画像(例えば、モードに応じた背景画像等)を表示してもよい。
装飾図柄表示装置208には、右上隅に、第4図柄表示領域284が設けられている。第4図柄表示領域284は、図柄変動中(あるいは図柄停止中)か否かを報知するための領域であり、上から、普図の図柄変動中報知領域、特図1の図柄変動中報知領域、特図2の図柄変動中報知領域になる。普図の図柄停止中には、四角形の図形が点灯表示されるが、普図の図柄変動中には、その四角形の図形が点滅表示、あるいは消灯される。特図1の図柄停止中には、丸形の図形が点灯表示されるが、特図1の図柄変動中には、その丸形の図形が点滅表示、あるいは消灯される。特図2の図柄停止中には、三角形の図形が点灯表示されるが、特図2の図柄変動中には、その三角形の図形が点滅表示、あるいは消灯される。このように、第4図柄は、表示位置が異なるばかりでなく、表示態様(ここでは形状)も異なっており、遊技者が一目見ただけで判別がつくようになっている。なお、第4図柄の表示態様や点灯態様や点滅態様を変化させることで、先読み予告を行ってもよい。
また、装飾図柄表示装置208には、演出表示領域208dの中央下部に変動アイコン表示領域280が設けられている。
さらに、図25に示す制御状態(遊技状態)は、非電サポ状態(非時短状態)である。この非電サポ状態における装飾図柄表示装置208には、変動アイコン表示領域280の左横に特図1の保留アイコン表示領域281が設けられている。また、非電サポ状態における装飾図柄表示装置208の右端には、特図2の保留アイコン表示領域282が設けられる。
特図1の保留アイコン表示領域281には、特図1の保留を表す保留アイコンが表示され、特図2の保留アイコン表示領域282には、特図2の保留を表す保留アイコンが表示される。特図1の保留数は、特図1保留ランプ218の点灯数の他、特図1の保留アイコンの数によっても表され、特図2の保留数は、特図2保留ランプ220の点灯数の他、特図2の保留アイコンの数によっても表されている。すなわち、保留アイコンは、主制御部300のRAM308に記憶されている始動情報に対応したものである。以下、最も古い始動情報(最も古い入賞)に対応した保留アイコンを第一の保留アイコン、2番目に古い始動情報に対応した保留アイコンを第二の保留アイコン・・・と称する場合がある。特図1の保留アイコン表示領域281では、保留アイコンが横並びに表示され、右側の保留アイコンほど入賞が古い保留アイコンになり、特図2の保留アイコン表示領域282では、保留アイコンが縦並びに表示され、下側の保留アイコンほど入賞が古い保留アイコンになる。
図25(a)には、特図1の保留アイコン表示領域281に2つの特図1の保留アイコンh11,h12が表示されており、これら2つの特図1の保留アイコンh11,h12はいずれも、デフォルトの表示態様(丸形の無模様かつ白色の表示態様)で表示されている。すなわち、特図1のデフォルトの保留アイコンは、丸形の保留アイコンである。なお、図25(a)では、特図1の保留アイコン表示領域281に4つの保留アイコンが表示されることをわかりやすくするために、実際には表示されていない保留アイコンも点線で示してある。
一方、特図2の保留アイコン表示領域282には、一つも保留アイコンが表示されていない。これは、上述のごとく、図25に示す制御状態(遊技状態)は、非電サポ状態(非時短状態)であるため、電チューが開きにくく特図2始動口232への入賞が困難な状態であるためである。なお、特図2の保留アイコン表示領域282、すなわち装飾図柄表示装置208の右端に設けられる保留アイコン表示領域は、実際には領域を画定する線は表示されないが、図25(a)では、領域をわかりやすくするために点線で示してある。なお、領域を画定する線が設けられていてもよいし、保留アイコンが表示される場合に領域を画定する線も表示されるようにしてもよい。また、特図2の保留アイコン表示領域282に4つの保留アイコンが表示されることをわかりやすくするために、実際には表示されていない保留アイコンも点線で示してある。
本実施形態のパチンコ機100では、制御状態(遊技状態)に応じて、特図1と特図2で入賞しやすい方の特図の保留アイコン表示領域が、変動アイコン表示領域280の左横(演出表示領域208d)に表示され、もう一方の特図の保留アイコン表示領域は右端に表示される。すなわち、制御状態が非電サポ状態である場合には、図25(a)に示すように、特図1の保留アイコン表示領域281が演出表示領域208dに表示され、特図2の保留アイコン表示領域282が右端に表示される。制御状態が電サポ状態である場合には、反対に、特図2の保留アイコン表示領域282が演出表示領域208dに表示され、特図1の保留アイコン表示領域281が右端に表示される。
ここでは不図示であるが、特図2の保留アイコンのデフォルトの表示態様は、四角形の無模様かつ白色の表示態様であり、特図1の保留アイコンと表示位置が異なるばかりか、表示態様(ここでは形状)も異なっており、遊技者が一目見ただけで判別がつくようになっている。なお、特図1の保留アイコンのデフォルトの表示態様と、特図2の保留アイコンのデフォルトの表示態様とが同じであってもよい。
本実施形態では、特図の図柄変動表示の開始は、特図表示装置における変動開始→第4図柄の点滅開始又は消灯→保留アイコンの移動アニメーション開始又は消去→装飾図柄の変動開始の順で行われるが、この順番は前後してもよい。
図25(b)では、特図1の図柄変動表示が開始され、第1特図表示装置212における図柄変動が開始され、さらに第4図柄の消灯までが行われているが、保留アイコンや装飾図柄に変化は未だ生じていない。
図25(c)では、特図1の保留アイコンh11,h12の移動アニメーションが開始されている。ここでの移動アニメーションは、第一の保留アイコンh11の表示位置にあった保留アイコン(今回の図柄変動の対象保留アイコン)が変動アイコン表示領域280に向けて移動を開始するとともに、第二の保留アイコンh12の表示位置にあった保留アイコンが特図1の第一の保留アイコンh11の表示位置へ向けて移動を開始する。この段階では、装飾図柄の変動表示は開始されていない。
図25(d)では、移動アニメーションが続き、同図(e)では、変動開始前まで第一の保留アイコンh11であった保留アイコンが変動アイコン表示領域280に到達し、変動アイコンh0として表示されるとともに、変動開始前まで第二の保留アイコンh12であった保留アイコンが第一の保留アイコンh11の表示位置に到達し、第一の保留アイコンh11として表示されているが、この段階でも依然として、装飾図柄の変動表示は開始されていない。なお、第1特図表示装置212における図柄変動が開始された時点で、それまで第一の保留アイコンh11であった保留アイコンを変動アイコンh0として見てもよいし、それまで第二の保留アイコンh12であった保留アイコンを第一の保留アイコンh11として見てもよい。
そして、図25(f)で装飾図柄の変動表示が開始される。
装飾図柄の変動表示が開始された装飾図柄表示装置208には、図25(g)に示すように、演出ボタン136を有効期間内に押下することを促す操作促進報知画像136Pが表示される。この操作促進報知画像136Pでは、主人公のキャラクタ画像の右横に、演出ボタン136の画像136P1と、上記有効期間の残時間を表す残時間表示バー136P2が表示されている。装飾図柄の変動表示は、操作促進報知画像136Pによって隠されてしまっているが、遊技者は、第4図柄284等によって特図が変動中であることを認識することができる。なお、装飾図柄が隠されないように、装飾図柄の表示位置を操作促進報知画像136Pとは重ならない位置に移動させるようにしてもよい。
図25(h)に示す残時間表示バー136P2では、上記有効期間が減っており、同図(i)では、遊技者が、演出ボタン136を押下している。演出ボタン136が上記有効期間内に押下されると、図25(j)に示すように、装飾図柄表示装置208には、操作促進報知画像136Pに代えてリーチ状態突入予告画像2071が表示される。リーチ状態突入予告画像2071では、主人公のキャラクタ画像の右横に、「チャンスだ」という文字表示がなされている。
図25(k)では、リーチ状態突入予告画像2071が消え、装飾図柄の変動表示が視認可能になり、その後、同図(l)に示すようにリーチ状態に突入する。なお、リーチ状態突入予告画像207が表示されても、リーチ状態に突入しない場合もあるが、必ず突入するようにしてもよい。
以上説明したように、操作促進報知画像136Pの出現は、現在行われている図柄変動表示に関する予告の契機となる演出に相当する。
図25(m)では、背景画像が、デフォルトの背景画像から非表示に切り替わり、変動アイコン表示領域280や特図1の保留アイコン表示領域281が消えている。なお、第4図柄表示領域284は表示されている。また、これまで左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cそれぞれで行われていた装飾図柄の変動表示が、右下隅に移動し、縮小表示され、図25(n)では、スーパーリーチ(剣豪リーチ)に発展している。図25(n)に示す装飾図柄表示装置208には、敵役の剣豪の画像が大きく表示され、続く同図(o)に示す装飾図柄表示装置208では、主人公の殿様と敵役の剣豪との決闘シーンのアニメーションが表示されている。
なお、リーチ状態突入予告画像2071は、リーチ状態に突入することの予告に留まらず、スーパーリーチまで発展することの予告であってもよい。
図26は、図25に示す演出の一例の続きを段階的に示す図である。
図25(o)から続く図26(p)では、決闘シーンのアニメーションが継続しており、このアニメーションは、図26(s)まで続く。図26(s)では、主人公の殿様が敵役の剣豪に勝利し、同図(t)では、第4図柄表示領域284を残して一旦全てが非表示になる。なお、非表示に代えてこれまでとは異なる背景画像を表示してもよい。やがて、同図(u)に示すように、「装飾7−装飾7−装飾7」の装飾図柄の組み合わせの揺れ変動が表示される。ここでの背景は、非表示であってもよいし、これまでとは異なる背景画像であってもよい。また、変動アイコン表示領域280や特図1の保留アイコン表示領域281の表示は消えたままであり、第4図柄表示領域284のみ表示されている。
図26(v)に示す装飾図柄表示装置208では、「装飾7−装飾7−装飾7」の15R確変大当り確定の装飾図柄の組み合わせが停止表示されている。また、図26(v)に示す特図1の第4図柄(丸形の図形)は点灯している。この図26(v)では、背景は非表示になっているが、実際には、デフォルトとは異なる背景画像が表示されている。やがて、図26(w)では、大当り遊技開始演出として、大当りを祝う背景画像(ここでは省略)とともに「確変大当り」の文字表示がなされている。
一方、図25(l)で異なる装飾図柄(実質5R確変大当り、5R通常大当り、2R通常大当りとなる図柄組合せ)でリーチ状態となった場合、図26(t)から続く、別の場合の図26(u´)では、「装飾6−装飾6−装飾6」の装飾図柄の組み合わせの揺れ変動が表示され、図26(u´)に続く図26(v´)では、「装飾6−装飾6−装飾6」の大当りの装飾図柄の組み合わせが停止表示されている。そして、図26(v´)に続く図26(w´)では、大当り遊技開始演出として、大当りを祝う背景画像(ここでは省略)とともに「大当り」の文字表示がなされている。
図27は、図26(q)に続く別の場合の演出の一例を段階的に示す図である。
図27(a)では、図25(o)で開始された決闘シーンのアニメーションが継続しており、このアニメーションは、図27(b)まで続く。図27(b)では、主人公の殿様が敵役の剣豪に敗れ、同図(c)では、図26(t)と同じく、第4図柄表示領域284を残して一旦全てが非表示になる。やがて、図27(d)では、「装飾7−装飾6−装飾7」の装飾図柄の組み合わせの揺れ変動が開始される。ここでは、変動アイコン表示領域280や特図1の保留アイコン表示領域281の表示が復活し、変動アイコンh0と特図1の第一の保留アイコンh11が表示されている。
図27(e)に示す装飾図柄表示装置208では、特図1の第4図柄(丸形の図形)が点灯し、「装飾7−装飾6−装飾7」のハズレの装飾図柄の組み合わせが停止表示されている。次いで、特図1の確定表示の期間中に、変動アイコン表示領域280では、変動アイコンh0の消去アニメーションが実行される。同図(f)では、変動アイコンh0の消去アニメーションが開始され、同図(g)でもその消去アニメーションは継続し、同図(h)で変動アイコンh0が完全に消えている。なお、特図1の確定表示が行われる前に、変動アイコンh0の消去アニメーションを実行してもよい。
続いて、大当り遊技について詳しく説明する。
図28は、大当り遊技の開始から終了までの動作について説明するタイミングチャートである。
この図28では、上から順番に、特図1の変動状態、特図2の変動状態、第1可変入賞口234の開閉駆動をする大入賞口1ソレノイドの状態、第2可変入賞口235の開閉駆動をする大入賞口2ソレノイドの状態、特図変動時間短縮ステータス、時短の残り回数が示されている。また、図28中、「α」で示された期間は、上述した特図表示確定タイマが設定されることにより、特図表示確定状態である期間を示しており、「β」で示された期間は、上述した当り開始表示タイマが設定されて大当り(小当り)開始演出が行われる期間を示しており、「δ」で示された期間は、上述した特電役作動間隔タイマが設定されることにより、残存球検出状態である期間を示しており、「ε」で示された期間は、上述した特電役作動遅延タイマが設定されてラウンド間インターバル演出が行われる期間を示しており、「ζ」で示された期間は、上述した当り終了表示タイマが設定されて大当り終了演出が行われる期間を示している。また、特図変動時間短縮ステータスは、「0」である場合は特図低確率普図低確率状態(通常遊技状態)であることを示し、「1」である場合は特図低確率普図高確率状態(時短状態)であることを示し、「2」である場合は特図高確率普図高確率状態(確変状態)であることを示している。
図28に示すように、ta01のタイミングとなって特図1の図柄変動が開始された後、ta02のタイミングで特図1の図柄変動が終了する。このとき、特図1には、5R通常大当りとなる図柄(例えば、「特図F」)が停止すると、特図表示確定タイマにより設定された期間(α1)が経過した後、ta03のタイミングで大当り開始演出が開始され、当り開始表示タイマにより設定された期間(β1)が経過するまでこの大当り開始演出が行われる。
大当り開始演出が終了してta04のタイミングとなると1ラウンド目が開始され、奇数ラウンドであるので、大入賞口1ソレノイドが駆動して第1可変入賞口234が開放状態となる。その後、第1可変入賞口234への上述した最大入賞数の遊技球の入賞、又は、設定された特電役作動データ(例えば、「特図F」で大当りした場合の1ラウンド目に設定される「特電役作動データ1」)によって設定される開放タイマが経過すると、ta05のタイミングで大入賞口1ソレノイドの駆動が停止して第1可変入賞口234が閉鎖状態となる。
すると、ta05のタイミングで特電役作動間隔タイマが設定され、設定された期間(δ1)が経過してta06のタイミングとなると1ラウンド目が終了し、特電役作動遅延タイマが設定される。その後、特電役作動遅延タイマにより設定された期間(ε1)が経過してta07のタイミングとなると2ラウンド目が開始される。本実施形態では、特電役作動遅延タイマにより設定された期間(ε1)をラウンド間インターバルの期間としている。ここで、ラウンド間インターバルの期間は、同図中Aで示す期間としてもよいし、同図中Bで示す期間としてもよい。すなわち、Aで示す期間は、第1副制御部400が主制御部300から大入賞口閉鎖コマンドを受信してから次のラウンドで大入賞口開放コマンドを受信するまでの期間であり、また、大入賞口1ソレノイドの駆動が停止して第1可変入賞口234が閉鎖状態となってから次のラウンドで大入賞口2ソレノイドが駆動して第2可変入賞口235が開放状態となるまでの期間でもある。また、Bで示す期間は、後述する特電役1が作動状態から未作動状態となってから次のラウンドで特電役2が未作動状態から作動状態となるまでの期間であり、また、主制御部300がラウンド間インターバル開始コマンドを送信可能な構成とした場合には、第1副制御部400が主制御部300からラウンド間インターバル開始コマンドを受信してから次のラウンドで大入賞口開放コマンドを受信するまでの期間でもある。
ta07のタイミングで2ラウンド目が開始されると、今度は偶数ラウンドであるので、大入賞口2ソレノイドが駆動して第2可変入賞口235が開放状態となる。その後、第2可変入賞口235への上述した最大入賞数の遊技球の入賞、又は、設定された特電役作動データ(例えば、「特図F」で大当りした場合の2ラウンド目に設定される「特電役作動データ1」)によって設定される開放タイマが経過すると、ta08のタイミングで大入賞口2ソレノイドの駆動が停止して第2可変入賞口235が閉鎖状態となる。
すると、ta08のタイミングで特電役作動間隔タイマが設定され、設定された期間(δ2)が経過してta09のタイミングとなると2ラウンド目が終了し、特電役作動遅延タイマが設定される。その後、特電役作動遅延タイマにより設定された期間(ε2)が経過してta10のタイミングとなると3ラウンド目が開始される。以降は、5ラウンド目が終了するまで、上述した動作が繰り返し実行される(ta10〜ta16)。
このようにして大当り遊技が行われて、ta16のタイミングとなると大当り終了演出が開始され、当り終了表示タイマにより設定された期間(ζ1)が経過するまでこの大当り終了演出が行われる。
大当り終了演出が終了してta17のタイミングとなると大当り遊技が終了し、特図1の図柄変動が開始される。このとき、遊技状態は特図低確率普図高確率状態(時短状態)に移行するため、特図変動時間短縮ステータスは、特図の変動短縮が許可される「1」となり、時短回数が「100」に設定される。
大当り遊技の開始タイミングは、特図が停止表示したタイミングであってもよいし、可変入賞口(アタッカ)が最初の開放を開始したタイミングであってもよいし、大入賞口ソレノイドが最初にオンになったタイミングであってもよい。
一方、大当り遊技の終了タイミングは、最後に可変入賞口(アタッカ)が「開放」から「閉鎖」になったタイミングであってもよいし、最後に大入賞口ソレノイド信号がオンからオフになったタイミングであってもよい。
図29は、大当り遊技における第1可変入賞口(第1のアタッカー)と第2可変入賞口(第2のアタッカー)の動作タイミングについて説明するタイミングチャートである。
この図29では、上から順番に、特図1の変動状態、役物連続作動装置及び条件装置の作動状態、第1可変入賞口234の開閉駆動をする大入賞口1ソレノイドの状態、第1可変入賞口234に係る特別電動役物(特電役1)の作動状態、第1可変入賞口234に係る特電役入賞検出タイマ(特電役1入賞検出タイマ)の設定状態、第1カウントスイッチSW1の有効/無効状態、第2可変入賞口235の開閉駆動をする大入賞口2ソレノイドの状態、第2可変入賞口235に係る特別電動役物(特電役2)の作動状態、第2可変入賞口235に係る特電役入賞検出タイマ(特電役2入賞検出タイマ)の設定状態、第2カウントスイッチSW2の有効/無効状態が示されている。ここで、役物連続作動装置とは、特別電動役物(本実施形態では、第1可変入賞口234及び第2可変入賞口235)を連続して作動させることができる特別の装置をいい、条件装置とは、その作動が役物連続作動装置の作動に必要な条件とされている装置で、特定の図柄の組合せが表示され、又は遊技球(役物連続作動装置が作動している時にその入口が開き、又は拡大した大入賞口に入賞したものを除く。)が大入賞口内の特定の領域を通過した場合に作動するものをいうが、本実施形態では、役物連続作動装置も条件装置も作動が開始するタイミングと終了するタイミングが一致するので、同一のタイミングチャートにて表している。
図29に示すように、特図1が図柄変動し、その後、tb01のタイミングとなって特図1の図柄変動が終了して、15R確変大当りとなる図柄(例えば、「特図A」)が停止表示されると、特図表示確定タイマにより設定された期間(α1)が経過した後、tb02のタイミングで条件装置及び役物連続作動装置が未作動状態から作動状態となる。すなわち、tb02のタイミングで大当り遊技が開始される。そして、このタイミングで大当り開始演出が開始され、当り開始表示タイマにより設定された期間(β1)が経過するまでこの大当り開始演出が行われる。
大当り開始演出が終了してtb03のタイミングとなると1ラウンド目が開始され、奇数ラウンドであるので、特電役1が未作動状態から作動状態となる。そして、第1可変入賞口234は、1ラウンド目の開始から開放されるため、大入賞口1ソレノイドもこのときに駆動して第1可変入賞口234が開放状態となる。また、第1カウントスイッチSW1は、特電役1が作動状態となるタイミングで無効状態から有効状態となる。これにより、第1可変入賞口234に入球した遊技球が第1カウントスイッチSW1を通過したときにこれを有効に検出し、第1可変入賞口234へ有効に入賞したものと取り扱うことができるようになる。なお、第1カウントスイッチSW1は、ラウンドが開始して最初に第1可変入賞口234が開放状態となるタイミングで無効状態から有効状態になるようにしてもよい。
その後、第1可変入賞口234への上述した最大入賞数の遊技球の入賞、又は、設定された特電役作動データ(例えば、「特図A」で大当りした場合の1ラウンド目に設定される「特電役作動データ1」)によって設定される開放タイマが経過すると、tb04のタイミングで大入賞口1ソレノイドの駆動が停止して第1可変入賞口234が閉鎖状態となる。このとき、特電役作動間隔タイマが設定されるとともに、第1可変入賞口234に係る特電役入賞検出タイマ(特電役1入賞検出タイマ)に所定時間(例えば、3秒)が設定される。この特電役1入賞検出タイマによって設定された期間を第一の有効期間ということがある。本実施形態では、この特電役1入賞検出タイマが設定されている状態では、特電役1が非作動状態となった後も第1カウントスイッチSW1が有効な状態に維持される。なお、特電役1は、第1可変入賞口234が閉鎖状態となった後も、ラウンドが終了するまで、すなわち、特電役作動間隔タイマによって設定された期間(δ1)が経過するまでは作動状態となっている。
特電役作動間隔タイマによって設定された期間(δ1)が経過してtb05のタイミングとなると1ラウンド目が終了し、特電役1が作動状態から未作動状態になり、特電役作動遅延タイマが設定される。その後、特電役作動遅延タイマにより設定された期間(ε1)が経過してtb06のタイミングとなると2ラウンド目が開始され、今度は偶数ラウンドであるので、特電役2が未作動状態から作動状態となる。なお、本実施形態では、特電役1と特電役2とが同時に作動することはない。そして、第2可変入賞口235は、2ラウンド目の開始から開放されるため、大入賞口2ソレノイドもこのときに駆動して第2可変入賞口235が開放状態となる。また、第2カウントスイッチSW2は、特電役2が作動状態となるタイミングで無効状態から有効状態となる。これにより、第2可変入賞口235に入球した遊技球が第2カウントスイッチSW2を通過したときにこれを有効に検出し、第2可変入賞口235へ有効に入賞したものと取り扱うことができるようになる。本実施形態では、第2可変入賞口235が開放状態となった後でも特電役1入賞検出タイマによって設定された期間が経過するまでは第1カウントスイッチSW1が有効状態となっているので、第2可変入賞口235が開放状態となっているときに前のラウンドで第1可変入賞口234に入球した遊技球が第1カウントスイッチSW1を通過して入賞と検出される場合がある。なお、第2カウントスイッチSW2は、ラウンドが開始して最初に第2可変入賞口235が開放状態となるタイミングで無効状態から有効状態になるようにしてもよい。
その後、特電役1入賞検出タイマによって設定された期間が経過すると、tb07のタイミングで、第1カウントスイッチSW1が無効状態となる。
その後、第2可変入賞口235への上述した最大入賞数の遊技球の入賞、又は、設定された特電役作動データ(例えば、「特図A」で大当りした場合の2ラウンド目に設定される「特電役作動データ1」)によって設定される開放タイマが経過すると、tb08のタイミングで大入賞口2ソレノイドの駆動が停止して第2可変入賞口235が閉鎖状態となる。このとき、特電役作動間隔タイマが設定されるとともに、第2可変入賞口235に係る特電役入賞検出タイマ(特電役2入賞検出タイマ)に所定時間(例えば、3秒)が設定される。この特電役2入賞検出タイマによって設定された期間を第二の有効期間ということがある。本実施形態では、この特電役2入賞検出タイマが設定されている状態では、特電役2が非作動状態となった後も第2カウントスイッチSW2が有効な状態に維持される。なお、特電役2は、第2可変入賞口235が閉鎖状態となった後も、ラウンドが終了するまで、すなわち、特電役作動間隔タイマによって設定された期間(δ2)が経過するまでは作動状態となっている。
特電役作動間隔タイマによって設定された期間(δ2)が経過してtb09のタイミングとなると2ラウンド目が終了し、特電役2が作動状態から未作動状態になり、特電役作動遅延タイマが設定される。その後、特電役作動遅延タイマにより設定された期間(ε2)が経過してtb10のタイミングとなると3ラウンド目が開始され、今度は奇数ラウンドであるので、特電役1が未作動状態から作動状態となる。そして、第1可変入賞口234は、3ラウンド目の開始から開放されるため、大入賞口1ソレノイドもこのときに駆動して第1可変入賞口234が開放状態となる。また、第1カウントスイッチSW1は、特電役1が作動状態となるタイミングで無効状態から有効状態となる。本実施形態では、第1可変入賞口234が開放状態となった後でも特電役2入賞検出タイマによって設定された期間が経過するまでは第2カウントスイッチSW2が有効状態となっているので、第1可変入賞口234が開放状態となっているときに前のラウンドで第2可変入賞口235に入球した遊技球が第2カウントスイッチSW2を通過して入賞と検出される場合がある。本実施形態では、第1可変入賞口234と第2可変入賞口235とで同じ特電役作動データ(「特電役作動データ1」)を使用しているため、第1可変入賞口234の開放時間と第2可変入賞口235の開放時間とが同じ時間となっているが、第1可変入賞口234と第2可変入賞口235とでそれぞれ異なる特電役作動データを設定するようにしてもよい。また、第1可変入賞口234及び第2可変入賞口235のうち、いずれか一方でのみ使用される特電役作動データが用意されていてもよい。
その後、特電役2入賞検出タイマによって設定された期間が経過すると、tb11のタイミングで、第2カウントスイッチSW2が無効状態となる。
その後、第1可変入賞口234への上述した最大入賞数の遊技球の入賞、又は、設定された特電役作動データによって設定される開放タイマが経過すると、tb12のタイミングで大入賞口1ソレノイドの駆動が停止して第1可変入賞口234が閉鎖状態となる。以下、最終ラウンドである15ラウンドが終了するまで、上述した動作が繰り返し行われる。
次に、本実施形態に係るパチンコ機100において実行される演出の具体例について説明する。
図30は、15R特別大当りでの大当り遊技の様子を段階的に示した図であり、図31は、図30に示す15R特別大当りでの大当り遊技の続きを段階的に示す図であり、図32は、図31に示す15R特別大当りでの大当り遊技の続きを段階的に示す図である。
図30には、装飾図柄表示装置208、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、普図表示装置210、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220及び普図保留ランプ216が示されている。また、図30には、第1アタッカである第1可変入賞口234と、第2アタッカである第2可変入賞口235も示されており、第1可変入賞口234に対応して、第1可変入賞口234への入球数、主制御部入賞カウンタ1、副制御部入賞カウンタ1と、第2可変入賞口235に対応して、第2可変入賞口235への入球数、主制御部入賞カウンタ2、副制御部入賞カウンタ2とが示されている。ここで、入球数は、1ラウンドにおける第1可変入賞口234(第2可変入賞口235)に受け入れられた遊技球の数を示しており、第1カウントスイッチSW1(第2カウントスイッチSW2)を通過したか否かについては問わないものである。また、主制御部入賞カウンタ1及び主制御部入賞カウンタ2は、主制御部300のRAM308で記憶してある、1ラウンドにおける第1可変入賞口234及び第2可変入賞口235への入賞数を示すカウンタである。副制御部入賞カウンタ1及び副制御部入賞カウンタ2は、副制御部400のRAM308で記憶してある、1ラウンドにおける第1可変入賞口234及び第2可変入賞口235への入賞数を示すカウンタである。副制御部入賞カウンタ1及び副制御部入賞カウンタ2は、主制御部300からの大入賞口入賞コマンドの受信があったときに計数される。さらに、本実施形態では、図30には、スピーカ120も示されている。
図30(a)には、大当り遊技開始演出として、大当りを祝う背景画像(ここでは省略)とともに「確変大当り」の文字表示がなされている。なお、変動アイコン表示領域280や特図1の保留アイコン表示領域281や第4図柄表示領域284の表示は消えている。
図30(b)では、15ラウンド大当り遊技のうちの最初のラウンドである1ラウンド目が開始される。図30(b)に示す第1可変入賞口234は開放し、第1可変入賞口234が開放状態維持中になる。また、図30(b)に示す装飾図柄表示装置208の左上隅には、1Rの文字表示(ラウンド数表示)がなされている。なお、ラウンド数表示は、第1可変入賞口234が開放した後のタイミングで開始されるが、同じタイミングで開始されてもよい。さらに、装飾図柄表示装置208では、大当り遊技演出としてサボテンを模した埴輪のキャラクタC1が登場し、そのキャラクタC1を含めた1ラウンド目専用の演出表示が行われている。また、装飾図柄表示装置208の右上隅には「装飾7」が表示されている。この「装飾7」は大当り遊技終了演出が開始されるまで表示され続ける。
したがって、ラウンド間インターバルでも表示され続ける。また、図30(b)では、第1可変入賞口234への1つの遊技球が有効に入賞した状態が示されている。なお、「装飾7」の表示を、ラウンド間インターバルの期間においては消去するようにしてもよい。
図30(c)でも、第1可変入賞口234は開放しており、第1可変入賞口234は開放状態維持中である。また、装飾図柄表示装置208の左上隅ではラウンド数表示が継続しており、1ラウンド目専用の演出表示も継続している。また、図30(c)では、第1可変入賞口234への9つの遊技球が有効に入賞し、さらに、2つの遊技球が第1可変入賞口234に受け入れられ、未だ第1カウントスイッチSW1を通過していない状態が示されている。
図30(d)では、主制御部入賞カウンタ1が「10」となり、第1可変入賞口234への入賞数が最大入賞数となったので、第1可変入賞口234が閉鎖し、第1可変入賞口234は閉鎖状態維持中になる。一方、装飾図柄表示装置208では、依然として、左上隅に1Rの文字表示がなされるとともに右上隅には「装飾7」が表示されている。さらに、1ラウンド目専用の演出表示も継続している。すなわち、図30(d)では、残存球検出状態であることが示されている。図30(d)に示す、キャラクタC1を含めた1ラウンド目専用の演出表示の一シーン(輝きの画像brの数が異なる一シーン)は、1ラウンド目のアタッカの開放終了演出に相当する。また、図30(d)では、第1可変入賞口234に受け入れられたが、未だ第1カウントスイッチSW1を通過していない1つの遊技球(残存球)が第1可変入賞口234内で転動している様子が示されている。この遊技球は、第1可変入賞口234への11個目の入賞となる遊技球であり、最大入賞数を超えて入賞(オーバー入賞)することとなる遊技球ということができる。
やがて、図30(e)に示すように、残存球検出状態が終了してラウンド間インターバルとなると、装飾図柄表示装置208の左上隅の1Rの文字表示が消える。このとき、ラウンド間インターバル特有の演出を行うようにしてもよい。本実施形態では、第1可変入賞口234が閉鎖した後のタイミングでラウンド数表示を消去するようにしたが、第1可変入賞口234が閉鎖したタイミングでラウンド数表示を消去するようにしてもよい。また、次のラウンド(例えば、2ラウンド目)が開始するまでラウンド数表示が継続して表示されるようにしてもよい。また、図30(e)では、図30(d)において第1可変入賞口234内を転動中の遊技球が未だ第1カウントスイッチSW1を通過していないで、依然として転動中であることが示されている。なお、本実施形態において、図30(e)の期間がラウンド間インターバルであってもよいし、図30(d)〜同図(e)に示すキャラクタC1を含めた演出表示をラウンド間インターバルの演出と見て、図30(d)〜同図(e)の期間をラウンド間インターバルとしてもよい。このように、本実施形態では、装飾図柄表示装置208は、大当り遊技における第一のラウンドが終了してから該第一のラウンドの次に開始される第二のラウンドが開始されるまでの期間で、ラウンド間インターバル演出を実行可能な第二の演出手段の一例として機能しているということができる。
続いて、図31(f)では、2ラウンド目が開始される。同図(f)に示す第2可変入賞口235は開放し、第2可変入賞口235が開放状態維持中になり、装飾図柄表示装置208では、キャラクタC1を含めた2ラウンド目専用の演出表示(輝きの画像brの数が異なっている演出表示)が開始され、装飾図柄表示装置208の左上隅には、2Rの文字表示(ラウンド数表示)がなされている。また、図31(f)では、第2可変入賞口235への入賞は未だない。一方、図31(f)では、図30(d)において第1可変入賞口234内を転動中の遊技球が未だ第1カウントスイッチSW1を通過していないで、依然として転動中であることが示されている。このように、本実施形態では、ラウンド(2ラウンド目)が開始された後であっても、前のラウンド(1ラウンド目)において第1可変入賞口234に入球した遊技球が未だ入賞となっていない状態となる場合がある。
図31(g)でも、第2可変入賞口235は開放状態維持中であり、装飾図柄表示装置208の左上隅ではラウンド数表示が継続しており、2ラウンド目専用の演出表示も継続している。また、図31(g)では、第2可変入賞口235への1つの遊技球が有効に入賞し、さらに、1つの遊技球が第2可変入賞口235に受け入れられ、未だ第2カウントスイッチSW2を通過していない状態が示されている。一方、図31(g)では、図31(f)において第1可変入賞口234内を転動していた遊技球が第1カウントスイッチSW1を通過した様子が示されている。このとき、特電役1入賞検出タイマが設定されており、第1カウントスイッチSW1への遊技球の通過が有効に取り扱われているので、第1可変入賞口234への有効な入賞と扱われ、主制御部入賞カウンタ1及び副制御部入賞カウンタ1はいずれも11個目の入賞である「11」が計数される。そして、第1可変入賞口234への11個目の入賞によりオーバー入賞が発生し、図31(g)に示すように、スピーカ120からは、その旨を報知するオーバー入賞音(第一のオーバー入賞音)が出力される。
図31(h)では、特電役1入賞検出タイマにより設定された時間が経過し、第1カウントスイッチSW1が無効になった様子が示されている。これにより、その後、再び、特電役1が作動するまで第1カウントスイッチSW1を遊技球が通過しても当該遊技球の第1可変入賞口234への入賞は無効と判定されることとなる。なお、第1カウントスイッチSW1による遊技球の通過を検出しないようにしてもよい。さらに、第1カウントスイッチSW1が無効となっている状態で第1カウントスイッチSW1に遊技球が通過した場合には、エラーと判定するようにしてもよい。また、本実施形態では、主制御部入賞カウンタ1及び副制御部入賞カウンタ1は、次に第1可変入賞口234が開放するまで、主制御部300のRAM308及び第1副制御部400のRAM408にそれぞれ記憶保持され、第1可変入賞口234が再び開放するタイミングでクリアされる。また、図31(h)では、図31(g)に示されたタイミングで第2可変入賞口235に入球した遊技球が第2カウントスイッチSW2を通過して有効な入賞と扱われ、主制御部入賞カウンタ2及び副制御部入賞カウンタ2がそれぞれ2個目の入賞である「2」が計数されるとともに、さらに1つの遊技球が第2可変入賞口235に受け入れられ、未だ第2カウントスイッチSW2を通過していない状態が示されている。
続いて、図32(i)では、主制御部入賞カウンタ2が「10」となり、第2可変入賞口234への入賞数が最大入賞数となって第2可変入賞口235が閉鎖し、その後、残存球検出状態が終了してラウンド間インターバルとなった様子が示されている。図32(i)では、装飾図柄表示装置208の左上隅に表示されていた2Rの文字表示が消えている。また、図32(i)では、第2可変入賞口235に受け入れられたが、未だ第2カウントスイッチSW2を通過していない1つの遊技球(残存球)が第2可変入賞口235内で転動している様子が示されている。この遊技球は、第2可変入賞口235への11個目の入賞となる遊技球であり、オーバー入賞することとなる遊技球ということができる。
続いて、図32(j)では、3ラウンド目が開始される。同図(j)に示す第1可変入賞口234は開放し、第1可変入賞口234が開放状態維持中になり、装飾図柄表示装置208では、キャラクタC1を含めた3ラウンド目専用の演出表示(輝きの画像brの数が異なっている演出表示)が開始され、装飾図柄表示装置208の左上隅には、3Rの文字表示(ラウンド数表示)がなされている。また、図32(j)では、第1可変入賞口234への入賞は未だない。一方、図32(j)では、図32(i)において第2可変入賞口235内を転動中の遊技球が未だ第2カウントスイッチSW2を通過していないで、依然として転動中であることが示されている。このように、本実施形態では、ラウンド(3ラウンド目)が開始された後であっても、前のラウンド(2ラウンド目)において第2可変入賞口235に入球した遊技球が未だ入賞となっていない状態となる場合がある。
図32(k)でも、第1可変入賞口234は開放状態維持中であり、装飾図柄表示装置208の左上隅ではラウンド数表示が継続しており、3ラウンド目専用の演出表示も継続している。また、図32(k)では、1つの遊技球が第1可変入賞口234に受け入れられ、未だ第1カウントスイッチSW1を通過していない状態が示されている。一方、図32(k)では、図32(j)において第2可変入賞口235内を転動していた遊技球が第2カウントスイッチSW2を通過した様子が示されている。このとき、特電役2入賞検出タイマが設定されており、第2カウントスイッチSW2への遊技球の通過が有効に取り扱われているので、第2可変入賞口235への有効な入賞と扱われ、主制御部入賞カウンタ2及び副制御部入賞カウンタ2はいずれも11個目の入賞である「11」が計数される。そして、第2可変入賞口235への11個目の入賞によりオーバー入賞が発生し、図32(k)に示すように、スピーカ120からは、その旨を報知するオーバー入賞音(第二のオーバー入賞音)が出力される。なお、第1可変入賞口234に対応するオーバー入賞音と第2可変入賞口235に対応するオーバー入賞音とは同じ音声であってもよいし、異なる音声であってもよい。
以降、3〜15ラウンドも上述した要領で消化される。
このように、本実施形態では、スピーカ120は、最大入賞数を超えて可変入賞手段に遊技球が入球した場合に、オーバー入賞演出を実行可能な第一の演出手段として機能している。
また、本実施形態における主制御部300のRAM308や第1副制御部400のRAM408では、可変入賞口234,235毎に入賞数を記憶する領域を分けたので、第1カウントスイッチSW1が有効である期間と第2カウントスイッチSW2が有効である期間とが重複する期間に第1可変入賞口234に遊技球が入賞しても、第1副制御部400が第1可変入賞口234に入賞したと判定できるので、主制御部300からの情報通りに演出を行うことができ、遊技者を安心させることができる場合がある。
<第1の変形例>
次に、本実施形態に係るパチンコ機100における第1の変形例について、図33を参照しながら説明する。図33は、15R特別大当りでの大当り遊技における他の表示態様について説明する図であって、ラウンド毎の入賞数を表示する様子について段階的に示した図である。
図33(b)、同図(c)、同図(e)、同図(f)及び同図(g)は、それぞれ、図30(b)、同図(c)、同図(e)、図31(f)及び同図(g)に対応するものであるが、ラウンド毎の入賞数を示す入賞数表示が装飾図柄表示装置208の右下に表示されている点で異なっている。この入賞数表示は、副制御部入賞カウンタ1及び副制御部入賞カウンタ2の示すカウンタ値に応じて変化するものであり、入賞演出の一例ということができる。また、この入賞数表示は、大当り遊技における一のラウンドが開始してから該ラウンドが終了するまでに可変入賞手段に入球した遊技球の数に応じて変化する入賞演出の一例ということもできる。
この演出例では、図33(e)において、ラウンド数表示は、入賞数表示に最大入賞数である「10」が表示された後のタイミングで消去されることとなる。また、入賞数表示は、ラウンド間インターバルの期間においても継続して表示されている。なお、ラウンド数表示を、入賞数表示と同じタイミングで消去させるようにしてもよいし、入賞数表示をラウンド間インターバルの期間が開始する前に消去させるようにしてもよい。
この演出例において、入賞数表示は、第1可変入賞口234への入賞数に対応するものと第2可変入賞口235への入賞数に対応するものとの両方を兼用するものである。そのため、図33(f)に示すように、ラウンドが開始して第2可変入賞口235が開放するタイミングで、入賞数表示がクリアされて「0」となり、入賞数表示は、第1可変入賞口234への入賞球数に対応する表示であったものから、第2可変入賞口235への入賞球数に対応する表示であるものとなる。なお、ラウンド数表示の開始のタイミングと入賞数表示がクリアされるタイミングは同じであってもよいし、入賞数表示がクリアされた後のタイミングでラウンド数表示が開始してもよい。また、ラウンド数表示が開始した後のタイミングで入賞数表示がクリアされてもよい。また、入賞数表示の表示態様は数字によって表示するものに限らず、例えば、図柄の表示数によって表してもよいし、文字によって表してもよいし、アイコンの数によって表してもよい。また、入賞数表示を単に数字によって表すものに限らず、例えば、「1GET」、「2GET」等といった文字情報と組み合わせた態様であってもよい。また、本実施形態では、入賞数表示をカウントアップの態様で表示するようにしたが、カウントダウンの態様で表示するようにしてもよい。この演出例では、第1可変入賞口234が開状態から閉状態となった後で、第2可変入賞口235が開状態となった場合について説明したが、第2可変入賞口235が開状態から閉状態となった後で、第1可変入賞口234が開状態となった場合には、第1可変入賞口234が開放するタイミングで、入賞数表示がクリアされて「0」となり、入賞数表示は、第2可変入賞口235への入賞球数に対応する表示であったものから、第1可変入賞口234への入賞球数に対応する表示であるものとなる。
このように、装飾図柄表示装置208は、可変入賞手段に入球した遊技球の数に応じて変化する入賞演出を実行可能な第二の演出手段の一例として機能している。
<第2の変形例>
次に、本実施形態に係るパチンコ機100における第2の変形例について、図34を参照しながら説明する。図34は、15R特別大当りでの大当り遊技における他の表示態様について説明する図であって、大当り遊技の開始から可変入賞口への入賞した遊技球の総数に応じた表示をする様子について段階的に示した図である。
図34(b)、同図(c)、同図(e)、同図(f)及び同図(g)は、それぞれ、図30(b)、同図(c)、同図(e)、図31(f)及び同図(g)に対応するものであるが、大当り遊技における可変入賞口への入賞総数に対応する表示(入賞総数表示)が装飾図柄表示装置208の右側の中央に表示されている点で異なっている。この演出例では、入賞総数表示として、当該大当り遊技において可変入賞口への入賞により獲得できる賞球の総数(獲得可能総賞球数)と、当該大当り遊技の開始から現在までの間に可変入賞口への入賞により獲得した賞球数(獲得賞球数)とを特定可能な態様での表示を行う。例えば、この演出例では、第1可変入賞口234及び第2可変入賞口235への1つの遊技球の入賞により獲得できる賞球数は15個であり、1ラウンドにおける最大入賞数が10個であり、15ラウンドの全てにおいて10個の遊技球が可変入賞口234,235に入賞できた場合には、2250個の賞球を獲得することができるので、獲得可能総賞球数の表示として「2250」が表示されるとともに、当該大当り遊技の開始から現在までの間に可変入賞口234,235に入賞した遊技球の数に賞球数15個を乗じた値を、獲得賞球数として表示される。なお、獲得した賞球数ではなく、可変入賞口に入賞した遊技球の数を表示するようにしてもよい。また、この演出例では、オーバー入賞した分については、獲得した賞球数(大当り遊技における可変入賞口への入賞総数)には含めないようにしているが、含めるようにしてもよい。
この演出例では、図34(e)に示すように、ラウンド間インターバルの期間においても入賞総数表示が継続して行われている。なお、ラウンド間インターバルの期間において入賞総数表示が消去されるようにしてもよい。
また、この演出例では、上述したようにオーバー入賞した分については、獲得した賞球数には含めないようにしているので、図34(g)では、可変入賞口234,235への遊技球の入賞数は12個であるのに対し、入賞総数表示は、11個に対応する「165」が表示されている。このように、本実施形態では、装飾図柄表示装置208は、可変入賞手段が入球容易状態となってから入球困難状態となるまでに可変入賞手段に入球した遊技球の数が最大入賞数に対応する数となるまで変化することが可能な入賞演出を実行可能な第二の演出手段の一例として機能している。なお、オーバー入賞した分も含めて、入賞総数表示を、12個に対応する「180」としてもよい。また、入賞総数表示の表示態様は数字によって表示するものに限らず、例えば、図柄の表示数によって表してもよいし、文字によって表してもよいし、アイコンの数によって表してもよい。また、入賞数表示を単に数字によって表すものに限らず、例えば、「1000GET」、「2000GET」等といった文字情報と組み合わせた態様であってもよい。また、本実施形態では、入賞総数表示をカウントアップの態様で表示するようにしたが、カウントダウンの態様で表示するようにしてもよい。
なお、この演出例において、オーバー入賞した分について獲得賞球数に含めて表示する場合に、獲得可能総賞球数よりも獲得賞球数の方が多くなるような表示(例えば、「2280/2250pt」といった表示)がされてもよいし、獲得可能総賞球数を獲得賞球数に合わせて変更するような表示(例えば、本来の獲得可能総賞球数の表示が「2250pt」で、獲得賞球数が「2280」である場合には、「2280/2280pt」といった表示)がなされてもよい。また、この演出例では、獲得賞球数を増加させる表示を行っているが、例えば、獲得可能総賞球数から減少させる表示(例えば、「残り2250pt」といった表示)がなされてもよい。この場合、オーバー入賞した分を含めないようにしてもよいし、含めるようにしてもよい。ここで、オーバー入賞した分を含めない場合には、大当り遊技の開始から終了までの全てのラウンドでそれぞれ最大入賞数だけ可変入賞口234,235への遊技球の入賞があった場合には、例えば、「残り0pt」と表示されることとなる。また、オーバー入賞した分を含める場合には、あるラウンド(例えば、15ラウンド目)が終了するよりも前に「残り0pt」と表示される場合があるが、さらに可変入賞口234,235への遊技球の入賞があった場合には、「残り0pt」の表示を継続して行うようにしてもよいし、例えば、「残り−30pt」等のマイナスを用いた表示や、「残り0pt+ボーナスポイント30pt」や「ボーナスポイント30pt」といったオーバー入賞によって追加して獲得された賞球数が認識できるような表示を行ってもよいし、「残り、大盤振舞中」や「大盤振舞中」といったオーバー入賞したことが認識できるような表示(獲得賞球数が本来獲得できる賞球数よりも多いことを示す表示)が行われるようにしてもよい。
<第3の変形例>
次に、本実施形態に係るパチンコ機100における第3の変形例について、図35を参照しながら説明する。図35は、15R特別大当りでの大当り遊技における他の表示態様について説明する図であって、ラウンド毎の入賞数を可変入賞口毎に表示する様子について段階的に示した図である。
図35(b)、同図(c)、同図(e)、同図(f)及び同図(g)は、それぞれ、図30(b)、同図(c)、同図(e)、図31(f)及び同図(g)に対応するものであるが、ラウンド毎の入賞数を示す可変入賞口毎の入賞数表示が装飾図柄表示装置208の右下に表示されている点で異なっている。具体的には、図35(b)に示すように、第1可変入賞口234に対応する入賞数が「上アタッカ」の欄に表示され、第2可変入賞口235に対応する入賞数が「下アタッカ」の欄に表示されている。また、この演出例では、オーバー入賞した分については、入賞数には含めないようにして入賞数表示が行われているが、入賞数に含めて入賞数表示が行われるようにしてもよい。
この演出例では、図35(e)に示すように、ラウンド間インターバルの期間においても入賞数表示が継続して行われている。なお、ラウンド間インターバルの期間において入賞数表示が消去されるようにしてもよい。
また、この演出例では、図35(f)に示すように、2ラウンド目が開始して第2可変入賞口235が開放しても、第1可変入賞口234に対応する入賞数表示は、10個入賞したことを示す「10」となったまま維持され、次に第1可変入賞口234が開放するまで継続する。
また、この演出例では、上述したようにオーバー入賞した分については、獲得した賞球数には含めないようにしているので、図35(g)では、第1可変入賞口234への遊技球の入賞数は11個であるのに対し、第1可変入賞口234に対応する入賞数表示は10個入賞したことを示す「10」となったまま維持されている。すなわち、本実施形態では、装飾図柄表示装置208は、可変入賞手段が入球容易状態となってから入球困難状態となるまでに可変入賞手段に入球した遊技球の数が最大入賞数に対応する数となるまで変化することが可能な入賞演出を実行可能な第二の演出手段の一例として機能している。なお、オーバー入賞した分も含めて、第1可変入賞口234に対応する入賞数表示を11個入賞したことを示す「11」としてもよい。この演出例では、第1可変入賞口234が開状態から閉状態となった後で、第2可変入賞口235が開状態となった場合について説明したが、第2可変入賞口235が開状態から閉状態となった後で、第1可変入賞口234が開状態となった場合には、第1可変入賞口234が開放しても、第2可変入賞口235に対応する入賞数表示は維持され、次に第2可変入賞口235が開放するまで継続されるものとする。
<第4の変形例>
次に、本実施形態に係るパチンコ機100における第4の変形例について説明する。この変形例では、第1副制御部400のRAM408における副制御部入賞カウンタを第1可変入賞口234に対応するものと第2可変入賞口235に対応するものとで共通で使用している点で、上述した実施形態とは異なっている。
図36は、15R特別大当りでの大当り遊技における別の実施態様について説明する図であって、ラウンドをまたいで第一の可変入賞口に入賞した場合の様子について段階的に示した図であり、図37は、図36に示す15R特別大当りでの大当り遊技の続きを段階的に示す図であり、図38は、図37に示す15R特別大当りでの大当り遊技の続きを段階的に示す図である。
図36には、上述した実施形態と同様に、装飾図柄表示装置208、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、普図表示装置210、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220及び普図保留ランプ216が示されている。また、図36には、第1アタッカである第1可変入賞口234と、第2アタッカである第2可変入賞口235も示されており、第1可変入賞口234に対応して、第1可変入賞口234への入球数、主制御部入賞カウンタ1と、第2可変入賞口235に対応して、第2可変入賞口235への入球数、主制御部入賞カウンタ2とが示されている。また、本実施形態では、第1可変入賞口234及び第2可変入賞口235の双方に対応する1つの副制御部入賞カウンタが示されており、副制御部400のRAM308に設けられている。副制御部入賞カウンタは、主制御部300からの大入賞口入賞コマンドの受信があったときに計数される。なお、図36では、スピーカ120の図示は省略されている。
図36(a)には、大当り遊技開始演出として、大当りを祝う背景画像(ここでは省略)とともに「確変大当り」の文字表示がなされている。なお、変動アイコン表示領域280や特図1の保留アイコン表示領域281や第4図柄表示領域284の表示は消えている。
図36(b)では、15ラウンド大当り遊技のうちの最初のラウンドである1ラウンド目が開始される。図36(b)に示す第1可変入賞口234は開放し、第1可変入賞口234が開放状態維持中になる。また、図36(b)に示す装飾図柄表示装置208の左上隅には、1Rの文字表示(ラウンド数表示)がなされている。なお、ラウンド数表示は、第1可変入賞口234が開放した後のタイミングで開始されるが、同じタイミングで開始されてもよい。さらに、装飾図柄表示装置208では、大当り遊技演出としてサボテンを模した埴輪のキャラクタC1が登場し、そのキャラクタC1を含めた1ラウンド目専用の演出表示が行われている。また、装飾図柄表示装置208の右上隅には「装飾7」が表示されている。この「装飾7」は大当り遊技終了演出が開始されるまで表示され続ける。したがって、ラウンド間インターバルでも表示され続ける。また、装飾図柄表示装置208の右下隅には、ラウンド毎の入賞数を示す入賞数表示が装飾図柄表示装置208の右下に表示されている。この入賞数表示は、副制御部入賞カウンタが示す値に基づいて表示される。また、図36(b)では、第1可変入賞口234への1つの遊技球が有効に入賞した状態が示されており、入賞数表示は「1」となっている。
図36(c)でも、第1可変入賞口234は開放しており、第1可変入賞口234は開放状態維持中である。また、装飾図柄表示装置208の左上隅ではラウンド数表示が継続しており、1ラウンド目専用の演出表示も継続している。また、図36(c)では、第1可変入賞口234への7つの遊技球が有効に入賞し、さらに、1つの遊技球が第1可変入賞口234に受け入れられ、未だ第1カウントスイッチSW1を通過していない状態が示されている。したがって、入賞数表示は「7」となっている。
図36(d)では、上述したようにして設定された特電役作動データによって設定される開放タイマが経過すると、第1可変入賞口234への入賞数が最大入賞数とならない場合であっても第1可変入賞口234が閉鎖し、第1可変入賞口234は閉鎖状態維持中となる。一方、装飾図柄表示装置208では、依然として、左上隅に1Rの文字表示がなされるとともに右上隅には「装飾7」が表示されている。さらに、1ラウンド目専用の演出表示も継続している。すなわち、図36(d)では、残存球検出状態であることが示されている。図36(d)に示す、キャラクタC1を含めた1ラウンド目専用の演出表示の一シーン(輝きの画像brの数が異なる一シーン)は、1ラウンド目のアタッカの開放終了演出に相当する。また、図36(d)では、第1可変入賞口234に受け入れられたが、未だ第1カウントスイッチSW1を通過していない1つの遊技球(残存球)が第1可変入賞口234内で転動している様子が示されている。この遊技球は、第1可変入賞口234への8個目の入賞となる遊技球である。すなわち、この演出例における1ラウンド目では、オーバー入賞は発生していないが、入賞数表示は行われているということができる。このように、本実施形態では、装飾図柄表示装置208は、オーバー入賞演出が実行されない場合であっても入賞演出を実行可能な第二の演出手段の一例として機能している。
やがて、図36(e)に示すように、残存球検出状態が終了してラウンド間インターバルとなると、装飾図柄表示装置208の左上隅の1Rの文字表示が消える。このとき、ラウンド間インターバル特有の演出を行うようにしてもよい。本実施形態では、第1可変入賞口234が閉鎖した後のタイミングでラウンド数表示を消去するようにしたが、第1可変入賞口234が閉鎖したタイミングでラウンド数表示を消去するようにしてもよい。また、図36(e)では、図36(d)において第1可変入賞口234内を転動中の遊技球が未だ第1カウントスイッチSW1を通過していないで、依然として転動中であることが示されている。なお、本実施形態において、図36(e)の期間がラウンド間インターバルであってもよいし、図36(d)〜同図(e)に示すキャラクタC1を含めた演出表示をラウンド間インターバルの演出と見て、図36(d)〜同図(e)の期間をラウンド間インターバルとしてもよい。
続いて、図37(f)では、2ラウンド目が開始される。同図(f)に示す第2可変入賞口235は開放し、第2可変入賞口235が開放状態維持中になり、装飾図柄表示装置208では、キャラクタC1を含めた2ラウンド目専用の演出表示(輝きの画像brの数が異なっている演出表示)が開始され、装飾図柄表示装置208の左上隅には、2Rの文字表示(ラウンド数表示)がなされている。このとき、副制御部入賞カウンタの値はクリアされ、入賞数表示も「0」となっている。また、図37(f)では、第2可変入賞口235への入賞は未だない。一方、図37(f)では、図36(d)において第1可変入賞口234内を転動中の遊技球が未だ第1カウントスイッチSW1を通過していないで、依然として転動中であることが示されている。このように、本実施形態では、ラウンド(2ラウンド目)が開始された後であっても、前のラウンド(1ラウンド目)において第1可変入賞口234に入球した遊技球が未だ入賞となっていない状態となる場合がある。
図37(g)でも、第2可変入賞口235は開放状態維持中であり、装飾図柄表示装置208の左上隅ではラウンド数表示が継続しており、2ラウンド目専用の演出表示も継続している。また、図37(g)では、第2可変入賞口235への入球が未だない状態が示されている。一方、図37(g)では、図37(f)において第1可変入賞口234内を転動していた遊技球が第1カウントスイッチSW1を通過した様子が示されている。このとき、特電役1入賞検出タイマが設定されており、第1カウントスイッチSW1への遊技球の通過が有効に取り扱われているので、第1可変入賞口234への有効な入賞と扱われ、主制御部入賞カウンタ1は8個目の入賞である「8」が計数されるが、副制御部400では、2ラウンド目が開始してから1つ目の可変入賞口への入賞があったと扱われるため、副制御部入賞カウンタは1個目の入賞である「1」が計数される。そのため、入賞数表示も「1」となっている。
図37(h)では、特電役1入賞検出タイマにより設定された時間が経過し、第1カウントスイッチSW1が無効になった様子が示されている。これにより、その後、再び、特電役1が作動するまで第1カウントスイッチSW1を遊技球が通過しても当該遊技球の第1可変入賞口234への入賞は無効と判定されることとなる。また、本実施形態では、主制御部入賞カウンタ1は、次に第1可変入賞口234が開放するまで、主制御部300のRAM308に記憶保持され、第1可変入賞口234が再び開放するタイミングでクリアされる。また、図37(h)では、第2可変入賞口235に3つの遊技球が入球し、そのうちの2つの遊技球が第2カウントスイッチSW2を通過して有効な入賞と取り扱われ、主制御部入賞カウンタ2は「2」が計数されていることが示されている。なお、残りの1つの遊技球は第2カウントスイッチSW2を未だ通過していない状態となっている。そして、本実施形態では、上述したように、2ラウンド目が開始してから1つの遊技球が第1カウントスイッチSW1を通過したことで、副制御部入賞カウンタは既に「1」が計数されており、この状態で、2つの遊技球が入賞したため、副制御部入賞カウンタは「3」が計数されることとなり、そのため、入賞数表示も「3」となっている。
続いて、図37(i)では、第2可変入賞口235に10個の遊技球が入球し、そのうちの9つの遊技球が第2カウントスイッチSW2を通過して有効な入賞と取り扱われ、主制御部入賞カウンタ2は「9」が計数されていることが示されている。なお、残りの1つの遊技球は第2カウントスイッチSW2を未だ通過していない状態となっている。そして、副制御部入賞カウンタは、上述したように、2ラウンド目が開始した後での第1カウントスイッチSW1への1つの遊技球の通過を含めて「10」が計数されており、そのため、入賞数表示も「10」となっている。しかしながら、主制御部入賞カウンタ2の値は「9」を示しており、2ラウンド目においては、第2可変入賞口235への遊技球の入賞数が未だ最大入賞数に達していないため、第2可変入賞口235は開放状態が維持されることとなる。すなわち、図37(i)では、装飾図柄表示装置208における表示上では、入賞数が「10」を示しているが、未だ2ラウンド目が終了していない様子が示されている。
続いて、図37(j)では、主制御部入賞カウンタ2が「10」となり、第2可変入賞口234への入賞数が最大入賞数となったので、第2可変入賞口235が閉鎖し、第2可変入賞口235は閉鎖状態維持中になる。一方、装飾図柄表示装置208では、依然として、左上隅に2Rの文字表示がなされるとともに右上隅には「装飾7」が表示されている。さらに、2ラウンド目専用の演出表示も継続している。すなわち、図37(j)では、残存球検出状態であることが示されている。図37(j)に示す、キャラクタC1を含めた2ラウンド目専用の演出表示の一シーン(輝きの画像brの数が異なる一シーン)は、2ラウンド目のアタッカの開放終了演出に相当する。また、図37(j)では、第2可変入賞口235への最大入賞数を超えた遊技球の入球はない。また、図37(j)では、副制御部入賞カウンタは、上述したように、2ラウンド目が開始した後での第1カウントスイッチSW1への1つの遊技球の通過を含めて「11」が計数されているが、入賞数表示は「10」のままである。このように、本実施形態では、2ラウンド目では、第2可変入賞口235への遊技球の入賞数は10であり、実質的なオーバー入賞は発生していないが、2ラウンド目が開始してから第1可変入賞口234への1つの遊技球の入賞が発生したため、見た目のオーバー入賞が発生しているということができる。なお、この場合に、入賞数表示に「11」を表示するようにしてもよい。
やがて、図38(k)に示すように、残存球検出状態が終了してラウンド間インターバルとなると、装飾図柄表示装置208の左上隅の2Rの文字表示が消える。このとき、ラウンド間インターバル特有の演出を行うようにしてもよい。本実施形態では、第2可変入賞口235が閉鎖した後のタイミングでラウンド数表示を消去するようにしたが、第2可変入賞口235が閉鎖したタイミングでラウンド数表示を消去するようにしてもよい。なお、本実施形態において、図38(k)の期間がラウンド間インターバルであってもよいし、図37(j)〜図38(k)に示すキャラクタC1を含めた演出表示をラウンド間インターバルの演出と見て、図37(j)〜図38(k)の期間をラウンド間インターバルとしてもよい。
続いて、図38(l)では、3ラウンド目が開始される。同図(l)に示す第1可変入賞口234は開放し、第1可変入賞口234が開放状態維持中になり、装飾図柄表示装置208では、キャラクタC1を含めた3ラウンド目専用の演出表示(輝きの画像brの数が異なっている演出表示)が開始され、装飾図柄表示装置208の左上隅には、3Rの文字表示(ラウンド数表示)がなされている。また、図38(l)では、第1可変入賞口234への入賞は未だない。
なお、図38(i´)及び同図(j´)は、図37(i)及び同図(j)と同様であるが、スピーカ120が示され、オーバー入賞音が出力される点で異なっている。図38(i´)に続き、図38(j´)では、図37(j)を参照して上述したように、実質的なオーバー入賞は発生していないが、副制御部入賞カウンタが「11」を示しており、見た目のオーバー入賞が発生した場合には、スピーカ120からオーバー入賞音が出力される。なお、実質的なオーバー入賞が発生したときに出力されるオーバー入賞音と、見た目のオーバー入賞が発生したときに出力されるオーバー入賞音とは同じであってもよいし、異ならせるようにしてもよい。また、図38(j´´)に示すように、入賞数表示を、ラウンドの開始からの可変入賞口への入賞数/最大入賞数(例えば、図38(j´´)に示す例では、「10/10」)のように表示してもよい。
なお、本実施形態では、見た目のオーバー入賞が発生した場合に、オーバー入賞音を出力するようにしたが、例えば、可変入賞口234,235に11個の遊技球の入球があり、次のラウンドが開始して可変入賞口234,235が開放するよりも前の残存球検出状態やラウンド間インターバルの期間においてオーバー入賞が発生(実質的なオーバー入賞が発生)した場合にも、オーバー入賞音を出力するようにしてもよい。ここで、次のラウンドが開始された後に11個目の遊技球の入賞があった場合、副制御部入賞カウンタの値は第2可変入賞口235が開放状態となったときにクリアされるので、11個目の遊技球が次のラウンドが開始された後に入賞した場合には、オーバー入賞音は出力されない。
また、この演出例では、第1可変入賞口234が開状態から閉状態となった後で、第2可変入賞口235が開状態となった後で第1可変入賞口234への入賞が発生した場合について説明したが、第2可変入賞口235が開状態から閉状態となった後で、第1可変入賞口234が開状態となった後で第2可変入賞口235への入賞が発生した場合についても同様にして適用することができることは言うまでもない。
また、この演出例において、副制御部入賞カウンタを、上述した実施形態のように、第1可変入賞口234に対するもの(副制御部入賞カウンタ1)と、第2可変入賞口235に対するもの(副制御部入賞カウンタ2)とに別々に分けて設けて、それぞれ、第1可変入賞口234に入賞した遊技球の数を副制御部入賞カウンタ1が計数し、第2可変入賞口235に入賞した遊技球の数を副制御部入賞カウンタ2が計数するように構成してもよい。この場合において、例えば、2ラウンド目が開始して第2可変入賞口235が閉状態から開状態となると、装飾図柄表示装置208に表示された入賞数表示は「0」となり、第2可変入賞口235に対する入賞数表示が開始されるが、その後に、第1カウントスイッチSW1を遊技球が通過して、第1可変入賞口234への有効な入賞と扱われた場合には、入賞数表示がカウントアップされて表示されるように構成されてもよい。
<第5の変形例>
次に、本実施形態に係るパチンコ機100における第5の変形例について、図39及び図40を参照しながら説明する。図39は、大当り遊技における他の表示態様について説明する図であって、可変入賞口に遊技球が入賞する毎に行われる演出表示の様子を段階的に示した図であり、図40(k´)は図39(h)に続く他の表示態様について説明する図であり、図40(l´)は図39(j)に続く他の表示態様について説明する図である。
図39には、装飾図柄表示装置208が示されており、第1可変入賞口234に対応する第1可変入賞口234への入球数、主制御部入賞カウンタ1と、第2可変入賞口235に対応する第2可変入賞口235への入球数、主制御部入賞カウンタ2とが示されている。
図39(a)では、大当り遊技における最初のラウンドである1ラウンド目が開始され、第1可変入賞口234が開放した後、第1可変入賞口234に1つの遊技球が入球した様子が示されている。なお、図39(a)に示す装飾図柄表示装置208の左上隅には、1Rの文字表示(ラウンド数表示)がなされている。なお、ラウンド数表示は、第1可変入賞口234が開放した後のタイミングで開始されてもよいし、同じタイミングで開始されてもよい。さらに、装飾図柄表示装置208では、大当り遊技演出として、表示画面の左側にボクシンググローブをはめて待機している殿様のキャラクタC2が表示されるとともに、サボテンを模した複数の埴輪のキャラクタC3が表示画面の右側から左側に向かって整列して歩く様子を示す演出表示が行われている。ここで、登場する埴輪のキャラクタC3の数は、最大入賞数と同じ数(例えば、10体)となっている。この埴輪のキャラクタC3は、第1可変入賞口234が開放するラウンド(すなわち、奇数ラウンド)で出現するキャラクタである。
図39(b)では、第1可変入賞口234への1つの遊技球が有効に入賞し、さらに1つの遊技球が第1可変入賞口234に受け入れられ、未だ第1カウントスイッチSW1を通過していない状態が示されている。図39(b)に示すように、装飾図柄表示装置208では、第1可変入賞口234への遊技球の入賞に対応して、殿様のキャラクタC2がパンチを繰り出し、そのパンチが先頭(1体目)の埴輪のキャラクタC3に当たるとともに、その旨の「Hit」の効果表示が当該先頭の埴輪のキャラクタC3に重ねて表示されている。なお、「Hit」の効果表示は、埴輪のキャラクタC3とは重ならない位置に表示されてもよいし、「Hit」の効果表示を行わないようにしてもよい。
その後、図39(c)〜同図(d)に示すように、殿様のキャラクタC2にパンチされた先頭の埴輪のキャラクタC3は消去され、後続の複数の埴輪のキャラクタC3が表示画面の左側に向かって(すなわち、殿様のキャラクタC2に向かって)整列して歩く様子の演出表示が行われている。
第1可変入賞口234への2個目の入賞から8個目の入賞についても同様の演出が行われ、その後、第1可変入賞口234への9個目の入賞があると、図39(e)に示すように、装飾図柄表示装置208では、第1可変入賞口234への9個目の入賞に対応して、殿様のキャラクタC2がパンチを繰り出し、そのパンチが9体目の埴輪のキャラクタC3に当たるとともに、その旨の「Hit」の効果表示が当該9体目の埴輪のキャラクタC3に重ねて表示される。なお、図39(e)では、10個目の遊技球が第1可変入賞口234に受け入れられたが、未だ第1カウントスイッチSW1を通過していない様子が示されている。
その後、図39(f)〜同図(g)に示すように、殿様のキャラクタC2にパンチされた9体目の埴輪のキャラクタC3は消去され、後続の1体の埴輪のキャラクタC3が殿様のキャラクタC2に向かって歩く様子の演出表示が行われている。
その後、第1可変入賞口234への10個目の入賞があると、図39(h)に示すように、装飾図柄表示装置208では、第1可変入賞口234への10個目の入賞に対応して、殿様のキャラクタC2がパンチを繰り出し、そのパンチが10体目の埴輪のキャラクタC3に当たるとともに、その旨の「Hit」の効果表示が当該10体目の埴輪のキャラクタC3に重ねて表示される。なお、図39(h)では、11個目の遊技球が第1可変入賞口234に受け入れられたが、未だ第1カウントスイッチSW1を通過していない様子が示されている。なお、第1可変入賞口234は、10個目の入賞があったときに、閉鎖状態となる。
図39(i)は、残存球検出状態における様子が示されている。図39(i)では、図39(h)において第1可変入賞口234に入球し、第1可変入賞口234内で転動していた遊技球が残存球検出状態である期間において第1カウントスイッチSW1を通過し、主制御部入賞カウンタ1が11個目の入賞である「11」が計数されている様子が示されている。そして、第1可変入賞口234への11個目の入賞によりオーバー入賞が発生し、装飾図柄表示装置208では、1体の埴輪のキャラクタC3が新たに出現するとともに、殿様のキャラクタC2がパンチを繰り出し、そのパンチが新たな11体目の埴輪のキャラクタC3に当たると、図39(j)に示すように、当該11体目の埴輪のキャラクタC3が表示画面の右側に吹っ飛び、画面外へ消えていく様子の演出表示が行われる。なお、本実施形態では、図39(i)〜同図(j)に示すように、残存球検出状態になると、装飾図柄表示装置208の左上隅に表示されていた1Rのラウンド数表示が消去されるが、ラウンド数表示を消去せず、継続して表示させてもよい。
その後、ラウンド間インターバルとなると、図39(k)に示すように、装飾図柄表示装置208では、殿様のキャラクタC2が埴輪のキャラクタC3に勝利したことを喜ぶ演出表示が行われる。
続いて、図39(l)では、2ラウンド目が開始され、第2可変入賞口234が開放した様子が示されている。なお、図39(l)に示す装飾図柄表示装置208の左上隅には、2Rのラウンド数表示が行われている。さらに、装飾図柄表示装置208では、大当り遊技演出として、表示画面の左側に殿様のキャラクタC2が引き続き表示されるとともに、サボテンを模した複数の埴輪のキャラクタC4が表示画面の右側から左側に向かって整列して歩く様子を示す演出表示が行われている。ここで、登場する埴輪のキャラクタC4の数は、最大入賞数と同じ数(例えば、10体)となっている。この埴輪のキャラクタC4は、第2可変入賞口235が開放するラウンド(すなわち、偶数ラウンド)で出現するキャラクタであり、図39(a)に示される埴輪のキャラクタC3とは、柄が異なっている。
次に、ラウンド間インターバルにおいて、オーバー入賞が発生したときに行われる演出について図40(k´)を参照しながら説明する。
図40(k1´)では、第1可変入賞口234が閉鎖状態となり、残存球検出状態である期間が経過してラウンド間インターバルとなった様子が示されている。そして、図40(k1´)では、11個目の遊技球が第1可変入賞口234に受け入れられたが、未だ第1カウントスイッチSW1を通過していない様子が示されている。なお、図40(k1´)に示すように、装飾図柄表示装置208における演出表示の内容は、図39(k)と同様である。
図40(k2´)では、第1可変入賞口234内で転動していた遊技球が第1カウントスイッチSW1を通過し、主制御部入賞カウンタ1が11個目の入賞である「11」が計数されている様子が示されている。そして、第1可変入賞口234への11個目の入賞によりオーバー入賞が発生すると、図40(k2´)〜同図(k3´)に示すように、装飾図柄表示装置208では、大量の小判が収容された千両箱画像C5が表示画面の上方から落下してくる様子の演出表示が行われる。このように、本実施形態では、残存球検出状態の期間においてオーバー入賞が発生した場合と、ラウンド間インターバルの期間においてオーバー入賞が発生した場合とで演出内容が異なっているが、演出内容が一部又は全部同じであってもよい。
このように、本実施形態では、装飾図柄表示装置208は、ラウンド間インターバル演出の実行中にオーバー入賞演出が開始可能な第一の演出の一例として機能している。
次に、次のラウンドが開始した後でオーバー入賞が発生したときに行われる演出について図40(l´)を参照しながら説明する。
図40(l1´)では、2ラウンド目が開始され、第2可変入賞口235が開放した様子が示されている。図40(l1´)では、1ラウンド目で11個目の遊技球が第1可変入賞口234に受け入れられたが、2ラウンド目が開始して第2可変入賞口235が開放した後になっても、未だ第1カウントスイッチSW1を通過していない様子が示されている。なお、図40(l1´)に示されるように、装飾図柄表示装置208では、図39(l)と同様の表示が行われている。なお、図40(l1´)では、第2可変入賞口235に1つの遊技球が入球したが、未だ第1カウントスイッチSW1を通過していない状態が示されている。
その後、図40(l2−1´)のタイミングで、第1可変入賞口234内で転動していた遊技球が第1カウントスイッチSW1を通過し、主制御部入賞カウンタ1が11個目の入賞である「11」が計数されるとともに、図40(l1´)において第2可変入賞口235に入球した遊技球が、第2カウントスイッチSW2を通過し、主制御部入賞カウンタ2が1個目の入賞である「1」が計数される様子が示されている。そして、図40(l2−1´)に示すように、装飾図柄表示装置208では、第1可変入賞口234への11個目の入賞によりオーバー入賞が発生したことによって、殿様のキャラクタC2の上方で「Hit」の効果表示が行われるとともに、第2可変入賞口235への遊技球の入賞に対応して、殿様のキャラクタC2がパンチを繰り出し、そのパンチが先頭(1体目)の埴輪のキャラクタC4に当たるとともに、その旨の「Hit」の効果表示が当該先頭の埴輪のキャラクタC4に重ねて表示されている。すなわち、図40(l2−1´)では、第1可変入賞口234へのオーバー入賞に応じた演出と、第2可変入賞口235への入賞に応じた演出が同時に行われていることが示されている。
また、図40(l2−2´)では、第1可変入賞口234内で転動していた遊技球が第1カウントスイッチSW1を通過し、主制御部入賞カウンタ1が11個目の入賞である「11」が計数される一方、図40(l1´)において第2可変入賞口235に入球した遊技球は、未だ第2カウントスイッチSW2を通過していない様子が示されている。そして、図40(l2−2´)に示すように、装飾図柄表示装置208では、第1可変入賞口234への11個目の入賞によりオーバー入賞が発生したことによって、殿様のキャラクタC2の上方で「Hit」の効果表示が行われるが、先頭の埴輪のキャラクタC4にパンチする演出は行われていない。その後、図40(l2−3´)に示すように、第2可変入賞口235に入球した遊技球が、第2カウントスイッチSW2を通過して、主制御部入賞カウンタ2が1個目の入賞である「1」が計数されると、これに応じて、装飾図柄表示装置208では、殿様のキャラクタC2がパンチを繰り出し、そのパンチが先頭(1体目)の埴輪のキャラクタC4に当たるとともに、その旨の「Hit」の効果表示が当該先頭の埴輪のキャラクタC4に重ねて表示される。このように、第1可変入賞口234へのオーバー入賞に応じた演出と、第2可変入賞口235への入賞に応じた演出が前後して行われることもある。
このように、本実施形態では、装飾図柄表示装置208は、最大入賞数を超えて可変入賞手段に遊技球が入球した場合に、オーバー演出を実行可能な第一の演出手段の一例として機能している。
<第6の変形例>
次に、本実施形態に係るパチンコ機100における第6の変形例について、図41〜43を参照品が説明する。第6の変形例は、上述したランクアップボーナスの変形例である。ここで、図41は、15R大当り(実質8R−RUB)での大当り遊技の開始から終了までの動作について説明するタイミングチャートであり、図42は、15R大当り(実質8R−RUB)での大当り遊技の様子を段階的に示した図であり、図43は、図42に示す15R大当り(実質8R−RUB)での大当り遊技の続きを段階的に示す図である。第6の変形例における大当り遊技では、1ラウンド目〜4ラウンド目及び6ラウンド目〜8ラウンド目に第1可変入賞口234が開放し、5ラウンド目及び9ラウンド目〜15ラウンド目に第2可変入賞口235が開放するように構成されている。
最初に、図41を参照して、本実施形態のパチンコ機100で実行される大当り遊技におけるラウンド間での第1可変入賞口234及び第2可変入賞口235の動作タイミングの一例について説明する。
この図41では、上から順番に、特図1の変動状態、役物連続作動装置及び条件装置の作動状態、第1可変入賞口234の開閉駆動をする大入賞口1ソレノイドの状態、第1可変入賞口234に係る特別電動役物(特電役1)の作動状態、第1可変入賞口234に係る特電役入賞検出タイマ(特電役1入賞検出タイマ)の設定状態、第1カウントスイッチSW1の有効/無効状態、第2可変入賞口235の開閉駆動をする大入賞口2ソレノイドの状態、第2可変入賞口235に係る特別電動役物(特電役2)の作動状態、第2可変入賞口235に係る特電役入賞検出タイマ(特電役2入賞検出タイマ)の設定状態、第2カウントスイッチSW2の有効/無効状態が示されている。
図41に示すように、15R大当り(実質8R−RUB)での大当り遊技が開始され、1ラウンド目〜7ラウンド目まで第1可変入賞口234の開閉動作が行われ、その後、8ラウンド目で第1可変入賞口234が開放した後、第1可変入賞口234への最大入賞数の遊技球の入賞、又は、設定された特電役作動データによって設定される開放タイマが経過すると、td01のタイミングで大入賞口1ソレノイドの駆動が停止して第1可変入賞口234が閉鎖状態となる。このとき、上述した特電役作動間隔タイマが設定されるとともに、第1可変入賞口234に係る特電役入賞検出タイマ(特電役1入賞検出タイマ)に所定時間(例えば、3秒)が設定される。本実施形態では、この特電役1入賞検出タイマが設定されている状態では、特電役1が非作動状態となった後も第1カウントスイッチSW1が有効な状態に維持される。なお、特電役1は、第1可変入賞口234が閉鎖状態となった後も、ラウンドが終了するまで、すなわち、特電役作動間隔タイマによって設定された期間(δ1)が経過するまで作動状態となっている。
特電役作動間隔タイマによって設定された期間(δ1)が経過してtd02のタイミングとなると8ラウンド目が終了し、特電役1が作動状態から未作動状態になり、特電役作動遅延タイマが設定される。その後、特電役作動遅延タイマにより設定された期間(ε1)が経過してtd3のタイミングとなると9ラウンド目が開始され、特電役2が未作動状態から作動状態となる。なお、本実施形態においても、特電役1と特電役2とが同時に作動することはない。そして、第2可変入賞口235は、ラウンドの開始から開放されるため、大入賞口2ソレノイドもこのときに駆動して第2可変入賞口235が開放状態となる。また、第2カウントスイッチSW2は、特電役2が作動状態となるタイミングで無効状態から有効状態となる。これにより、第2可変入賞口235に入球した遊技球が第2カウントスイッチSW2を通過したときにこれを有効に検出し、第2可変入賞口235へ有効に入賞したものと取り扱うことができるようになる。なお、本実施形態では、実質8Rの大当りであるので、9ラウンド目〜15ラウンド目までの可変入賞口の開放時間はきわめて短く(例えば、0.2秒)、短開放となっており、第2可変入賞口235への遊技球の入賞は殆ど期待できないものとなっている。本実施形態では、第2可変入賞口235が開放状態となった後でも特電役1入賞検出タイマによって設定された期間が経過するまでは第1カウントスイッチSW1が有効状態となっているので、第2可変入賞口235が開放状態となっているときに前のラウンドで第1可変入賞口234に入球した遊技球が第1カウントスイッチSW1を通過して入賞と検出される場合がある。なお、第2カウントスイッチSW2は、ラウンドが開始して最初に第2可変入賞口235が開放状態となるタイミングで無効状態から有効状態になるようにしてもよい。
その後、第2可変入賞口235への最大入賞数の遊技球の入賞、又は、設定された特電役作動データによって設定される開放タイマが経過すると、t04のタイミングで大入賞口2ソレノイドの駆動が停止して第2可変入賞口235が閉鎖状態となる。なお、9ラウンド目は、短開放のラウンドであるので、実質的には最大入賞数の遊技球の入賞で第2可変入賞口235が閉鎖状態となることはなく、開放タイマの経過で第2可変入賞口235が閉鎖状態となる。このとき、上述した特電役作動間隔タイマが設定されるとともに、第2可変入賞口235に係る特電役入賞検出タイマ(特電役2入賞検出タイマ)に所定時間(例えば、3秒)が設定される。なお、本実施形態では、特電役作動間隔タイマにより設定される時間は、可変入賞口が短開放のラウンドにあっては、可変入賞口が長開放のラウンド(例えば、上述した8ラウンド目)で設定される時間よりも短い時間(例えば、0.2秒)となっているが、可変入賞口が長開放のラウンドで設定される時間よりも長い時間としてもよい。
特電役作動間隔タイマによって設定された期間(δ2)が経過してtd05のタイミングとなると9ラウンド目が終了し、特電役2が作動状態から未作動状態になり、特電役作動遅延タイマが設定される。なお、本実施形態では、特電役作動遅延タイマにより設定される時間は、可変入賞口が短開放のラウンドにあっては、可変入賞口が長開放のラウンド(例えば、上述した8ラウンド目)で設定される時間よりも短い時間(例えば、0.3秒)となっているが、可変入賞口が長開放のラウンドで設定される時間よりも長い時間としてもよい。その後、特電役作動遅延タイマにより設定された期間(ε2)が経過してtd06のタイミングとなると10ラウンド目が開始され、特電役2が未作動状態から作動状態となる。このとき、第2カウントスイッチSW2は、特電役2が作動状態となるタイミングで有効状態となるように構成されているため、特電役2入賞検出タイマにより設定された時間をカウントする必要がないため、特電役2入賞検出タイマはクリアされ、未設定状態とされる。本実施形態では、9ラウンド目が終了して10ラウンド目が開始した後も特電役1入賞検出タイマによって設定された期間は経過しておらず、2ラウンド以上に亘って第1カウントスイッチSW1が有効とされることとなる。
以降は、15ラウンド目が終了するまで、上述した動作が繰り返し実行される(td06〜td16)。
このようにして大当り遊技が行われて、td16のタイミングとなると大当り終了演出が開始され、当り終了表示タイマにより設定された期間(ζ1)が経過するまでこの大当り終了演出が行われる。
大当り終了演出が終了してtd17のタイミングとなると大当り遊技が終了し(役物連続作動装置及び条件装置が作動状態から未作動状態となり)、その後、td18のタイミングで保留されている特図1の図柄変動が開始される。本実施形態では、大当り終了演出が終了して特図1の図柄変動が開始された後も特電役2入賞検出タイマによって設定された期間は経過しておらず、大当り遊技が終了して図柄変動が開始された後においても第2カウントスイッチSW2が有効とされることとなる。
その後、特電役2入賞検出タイマによって設定された期間が経過すると、td19のタイミングで、第2カウントスイッチSW2が無効状態となる。
次に、具体的演出例について、図42〜図43を参照しながら説明する。
図42には、装飾図柄表示装置208、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、普図表示装置210、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220及び普図保留ランプ216が示されている。また、図42には、第1アタッカである第1可変入賞口234と、第2アタッカである第2可変入賞口235も示されており、第1可変入賞口234に対応して、第1可変入賞口234への入球数、主制御部入賞カウンタ1、副制御部入賞カウンタ1と、第2可変入賞口235に対応して、第2可変入賞口235への入球数、主制御部入賞カウンタ2、副制御部入賞カウンタ2とが示されている。また、主制御部入賞カウンタ1及び主制御部入賞カウンタ2は、主制御部300のRAM308で記憶してある、1ラウンドにおける第1可変入賞口234及び第2可変入賞口235への入賞数を示すカウンタである。副制御部入賞カウンタ1及び副制御部入賞カウンタ2は、副制御部400のRAM308で記憶してある、1ラウンドにおける第1可変入賞口234及び第2可変入賞口235への入賞数を示すカウンタである。副制御部入賞カウンタ1及び副制御部入賞カウンタ2は、主制御部300からの大入賞口入賞コマンドの受信があったときに計数される。さらに、本実施形態では、図42には、スピーカ120も示されている。
図42(a)には、大当り遊技開始演出として、大当りを祝う背景画像(ここでは省略)とともに「ランクアップボーナス」の文字表示がなされている。なお、変動アイコン表示領域280や特図1の保留アイコン表示領域281や第4図柄表示領域284の表示は消えている。
図42(b)では、15ラウンド大当り(実質8ラウンド大当り)遊技のうちの最初のラウンドである1ラウンド目が開始されている。図42(b)に示す第1可変入賞口234は開放し、第1可変入賞口234が開放状態維持中になる。また、図42(b)に示す装飾図柄表示装置208の右上には、入賞総数表示が表示されている。この演出例におけるランクアップボーナスにおいて、少なくとも大当り遊技の開始した時点では、出玉の期待できるラウンドが4ラウンドまで続くか、8ラウンドまで続くか、15ラウンドまで続くかが遊技者には特定困難であるので、図42(b)では、獲得可能総賞球数としては、少なくとも4ラウンドまでは出玉が期待できるラウンドが継続するとして、600個(可変入賞口への1個の遊技球の入賞に対する賞球数(15個)×1ラウンドにおける最大入賞数(10個)×ラウンド数(4ラウンド))に対応する「600pt」が表示されている。また、図42(b)では、第1可変入賞口234への1つの遊技球が有効に入賞した状態が示されており、獲得賞球数(15個)に対応する表示「15」が装飾図柄表示装置208の入賞総数表示によって示されている。また、図42(b)に示す装飾図柄表示装置208の下方には、入賞数を示す入賞アイコンが上段に10個、下段に10個の合計20個が整列して表示されている。この入賞アイコンは、可変入賞口234,235に2個の遊技球が入賞する毎に、左上から右に向かって1つずつ表示態様が未入賞の表示態様から入賞済みの表示態様に変化するようになっている。すなわち、これらの20個のアイコンにより、1ラウンド目〜4ラウンド目までに可変入賞口234,235に入賞した遊技球の数が示されている。
図42(c)では、4ラウンド目が実行されている様子が示されている。図42(c)に示すように、第1可変入賞口234は開放しており、第1可変入賞口234は開放状態維持中である。また、図42(b)では、第1可変入賞口234への9つの遊技球が有効に入賞し、さらに、1つの遊技球が第1可変入賞口234に受け入れられ、未だ第1カウントスイッチSW1を通過していない状態が示されている。そして、図42(b)では、大当り遊技の開始からの可変入賞口への入賞個数が39個なので、獲得賞球数は39個×15個=585個となる。そのため、装飾図柄表示装置208では、入賞総数表示として、585個の賞球数に対応する表示「585」が表示されている。また、入賞アイコンは、最右列の下段に表示されたアイコンを除き、表示態様が全て入賞済みの表示態様に変化している。表示態様が変化したアイコンのうちの11個の入賞アイコンは、千両箱の図柄の表示態様となっており、残りの8つの入賞アイコンは、デフォルト(黒丸)の表示態様となっている。この演出例では、入賞済みの表示態様として千両箱の図柄の表示態様に変化した入賞アイコンが多いほど、出玉が期待できるラウンドが4ラウンド目以降も継続する期待度が高いことを示唆することができる。すなわち、15R大当り(実質8R−RUB)や、15R大当り(15R−RUB)の場合には、千両箱の図柄の表示態様に変化しやすくなっている。一方、15R大当り(実質4R−RUB)の場合には、デフォルトの表示態様に変化しやすくなっている。
図42(d)では、主制御部入賞カウンタ1が「10」となり、第1可変入賞口234の入賞数が最大入賞数となったので、第1可変入賞口234が閉鎖し、第1可変入賞口234は閉鎖状態維持中になる。そして、装飾図柄表示装置208では、入賞総数表示として、600個の賞球数に対応する表示「600」が表示されている。また、最右列の下段に表示された入賞アイコンは、未入賞の表示態様から千両箱の図柄の表示態様に変化している。なお、この演出例では、オーバー入賞が発生しても「600」を超えた表示は行われないが、オーバー入賞数分も加算して表示するようにしてもよい。
図42(e)は、5ラウンド目が実行されている様子が示されている。5ラウンド目が開始されると、第2可変入賞口235は、例えば、短開放(例えば、0.2秒の開放)を複数回(例えば、10回)行う。そして、装飾図柄表示装置208では、演出ボタン136を模したボタン画像とともに、出玉を期待できるラウンドが5ラウンド目以降も続くのか否かについて遊技者に期待させる旨の「継続なのか」という文字表示(継続可否表示)がなされている。また、演出ボタン136の操作の受付期間の残り時間を表す残時間表示バーも表示されている。なお、15R大当り(実質4R−RUB)による大当り遊技では、第1可変入賞口234又は第2可変入賞口235を1回だけ短開放する動作が5ラウンド目〜15ラウンド目においてそれぞれ行われる。
図43(f)は、5ラウンド目において、第2可変入賞口235により10回の短開放が行われた後、長開放(例えば、17秒の開放)が行われている様子が示されている。すなわち、第2可変入賞口235は開放しており、第2可変入賞口235は開放状態維持中である。また、この演出例では、15R大当り(実質8R−RUB)の大当り遊技であるので、装飾図柄表示装置208では、出玉を期待できるラウンドが5ラウンド目以降も続くことを報知する「そうだ」の文字表示(継続表示)がなされている。これにより、遊技者は、今回の大当りが15R大当り(15R−RUB)及び15R大当り(実質8R−RUB)のいずれかであることを認識することができる場合がある。この継続表示は、演出ボタン136が操作されたタイミング又は演出ボタン136の操作の受付期間が経過したタイミングで実行される。そして、第2可変入賞口235が長開放するタイミングは、予め定められているので、演出ボタン136による操作のタイミングが演出ボタン136の操作の受付期間の経過のタイミングよりもかなり前のタイミングである場合は、第2可変入賞口235の長開放が開始するまで図43(f)に示される継続表示を表示したまま待機する状態となる。なお、15R大当り(実質4R−RUB)による大当り遊技では、後述する「残念。。。」という文字表示(終了表示)が行われた後、大当り遊技が終了することとなる。また、上述した継続表示や継続可否表示が行われているときにオーバー入賞が発生した場合には、スピーカ120からオーバー入賞音を出力するようにしてもよいし、出力しないようにしてもよい。
図43(g)では、5ラウンド目において、継続表示が終了した後の様子が示されている。図43(g)では、入賞総数表示の表示内容が変更されている。図43(g)に示されるタイミングでは、少なくとも8ラウンドまで続くことが遊技者に認識可能となるので、獲得可能総賞球数としては、少なくとも8ラウンドまでは出玉が期待できるラウンドが継続するとして、1200個(可変入賞口への1個の遊技球の入賞に対する賞球数(15個)×1ラウンドにおける最大入賞数(10個)×ラウンド数(8ラウンド))に対応する「1200pt」が表示されている。また、図43(g)に示す装飾図柄表示装置208に表示された入賞アイコンは、全て入賞済みの表示態様から未入賞の表示態様に変更されている。これにより、5ラウンド目〜8ラウンド目までに可変入賞口234,235に入賞した遊技球の数を示すことができるようになる。なお、図42(e)に示すように、5ラウンド目において複数回の短開放が行われている期間では、通常では第2可変入賞口235への遊技球の入賞はほとんど期待できないが、仮にこの期間で第2可変入賞口235に遊技球が入賞した場合には、図43(g)における獲得賞球数の表示では、最初から「615/1200pt」と表示してもよいし、「600/1200pt」と表示してもよい。また、図42(d)に示すタイミングですでに1球分のオーバー入賞が発生しており、オーバー入賞した分を獲得賞球数に含めない態様で表示(例えば、「600/600pt」で表示)されている場合において、獲得可能総賞球数が増加する表示(例えば、「600pt」から「1200pt」に変更する表示)を行っても、オーバー入賞した分を含めないで獲得賞球数を表示(例えば、「600/1200pt」の表示)するようにしてもよいし、オーバー入賞した分を含めて獲得賞球数を表示(例えば、「615/1200pt」の表示)するようにしてもよい。あるいは、図42(d)に示すタイミングにおいて、例えば、「615/600pt」といったように、すでにオーバー入賞した分を獲得賞球数に含めている場合には、図43(g)に示すタイミングにおいて、「615/1200pt」と表示されるようにしてもよいし、オーバー入賞を含めず、「600/1200pt」と表示されるようにしてもよい。
図43(h)では、8ラウンド目の実行中において、主制御部入賞カウンタ1が「10」となり、第1可変入賞口234の入賞数が最大入賞数となったので、第1可変入賞口234が閉鎖された様子が示されている。そして、装飾図柄表示装置208では、入賞総数表示として、1200個の賞球数に対応する表示「1200」が表示されている。また、装飾図柄表示装置208に表示された入賞アイコンは、全て入賞済みの表示態様に変化しており、表示態様が変化したアイコンのうちの3つの入賞アイコンは、千両箱の図柄の表示態様となっており、残りの17個の入賞アイコンは、デフォルト(黒丸)の表示態様となっている。すなわち、遊技者には、出玉を期待できるラウンドが9ラウンド目以降も続く期待度が低いことが認識される場合がある。また、図43(h)では、5ラウンド目に第2可変入賞口235が開放されて10個の遊技球が入賞し、その後、第2可変入賞口235が開放状態となっていない、主制御部入賞カウンタ2及び副制御部入賞カウンタ2はいずれもクリアされず、「10」を示したままとなっている。また、図43(h)では、第1可変入賞口234に受け入れられたが、未だ第1カウントスイッチSW1を通過していない1つの遊技球(残存球)が第1可変入賞口234内で転動している様子が示されている。この遊技球h、第1可変入賞口234への11個目の入賞となる遊技球であり、最大入賞数を超えて入賞(オーバー入賞)することとなる遊技球ということができる。
8ラウンド目が終了してラウンド間インターバルが開始されると、装飾図柄表示装置208では、上述した図42(e)に示す表示を行った後、図43(i)に示すように、出玉の期待できるラウンドが8ラウンド目で終了したことを示す「残念。。。」の文字表示が行われる。これにより、実質8Rのランクアップボーナスであったことを遊技者に認識させることができる場合がある。その後は、第2可変入賞口235を1回だけ短開放する動作が9ラウンド目〜15ラウンド目においてそれぞれ行われることとなる。なお、図43(i)では、8ラウンド目において第1可変入賞口234に入球した遊技球が未だ第1カウントスイッチSW1を通過していないで、依然として転動中であることが示されている。なお、ラウンド間インターバルの期間において第1カウントスイッチSW1を遊技球が通過してオーバー入賞が発生した場合には、ラウンド間インターバルの期間にオーバー入賞が出力される。
図44(j)は、大当り終了演出が行われる様子が示されている。図43(j)に示される装飾図柄表示装置208では、実質8Rのランクアップボーナスだったので、獲得賞球数が1200個であったことを報知する「1200pt GET 確変突入」の文字表示が行われている。一方、図42(j)では、図42(i)において第1可変入賞口234内を転動していた遊技球が第1カウントスイッチSW1を通過した様子が示されている。このとき、特電役1入賞検出タイマが設定されており、第1カウントスイッチSW1への遊技球の通過が有効に取り扱われているので、第1可変入賞口234への有効な入賞と扱われ、主制御部入賞カウンタ1及び副制御部入賞カウンタ1はいずれも11個目の入賞である「11」が計数される。そして、第1可変入賞口234への11個目の入賞によりオーバー入賞が発生し、図31(g)に示すように、スピーカ120からは、その旨を報知するオーバー入賞音が出力される。このように、オーバー入賞音は、可変入賞口が開放状態であるか閉鎖状態であるかにかかわらず、特電役1入賞検出タイマが設定されている期間である場合には、可変入賞口への遊技球があったときに出力される。なお、本実施形態では、上述した獲得賞球数の表示にオーバー入賞分を含めないようにしているが、オーバー入賞分を含めるようにしてもよい。また、この演出例において、例えば、大当り終了演出の実行中や、図柄変動表示の実行中や、図柄変動が行われておらず保留もない待機状態での演出表示の実行中等、特定の演出の実行中である場合には、オーバー入賞演出を実行しないようにしてもよい。また、オーバー入賞音を出力するためのデータはセットされているが、例えば、他の演出音を出力するためのデータにより上書きされるように構成されてもよい。
以上の説明では、第1可変入賞口234へのオーバー入賞が発生したときに行われる演出について説明したが、第2可変入賞口235へのオーバー入賞が発生した場合にも、同様の演出を実行可能であることは言うまでもない。
また、上述した実施形態では、オーバー入賞演出は、入賞検出タイマ(特電役1入賞検出タイマ,特電役2入賞検出タイマ)が設定されている間であれば実行可能に構成されているが、入賞検出タイマが設定されている場合でも所定条件が成立している場合にはオーバー入賞演出が実行されない場合があってもよい。例えば、当り終了コマンドを第1副制御部400が受信した後や、主制御部300で当り終了表示タイマがセットされた後では、入賞検出タイマが設定されている場合でもオーバー入賞演出を実行しないようにしてもよい。また、例えば、大当り遊技が終了して変動待ちコマンドを第1副制御部400が受信した後や、主制御部300で当り終了表示タイマがタイムアウトした後では、入賞検出タイマが設定されている場合でもオーバー入賞演出を実行しないようにしてもよい。また、大当り遊技が終了してから最初の変動開始コマンドを第1副制御部400が受信した後では、入賞検出タイマが設定されている場合でもオーバー入賞演出を実行しないようにしてもよい。
[第2実施形態]
次いで、本発明の第2実施形態について説明する。以下、これまで説明した実施形態との相違点を中心に説明する。
図44は、アタッカユニット2340の正面を表す図であり、図45は、アタッカユニット2340を背面から見た図である。
アタッカユニット2340は、第一の可変入賞手段の一例としての第1可変入賞口234aと第二の可変入賞手段の一例としての第2可変入賞口235aとを備え、図3に示される第1可変入賞口234と第2可変入賞口235に代えて、例えば、遊技盤200における遊技領域124の右下に取り付けられるものである。
アタッカユニット2340は、例えば、平板状からなり、遊技盤200の前面に取り付けるための取付ベース2340aと、この取付ベース2340aの前面に対して所定間隔をあけて取り付けられる装飾部材2340bとを備えている。
取付ベース2340aには、上端近傍の略中央に方形状の開口が開設されており、この開口を覆うように板状の第一の扉部材2341aが取り付けられている。第一の扉部材2341aは、その下端辺が取付ベース2340aに軸支されており、取付ベース2340aの後側に取り付けられたソレノイドSOL1の駆動によって、前方に開閉自在となっている。ソレノイドSOL1は、上述した各種ソレノイド332に含まれるものであり、駆動回路334によって駆動される。本実施形態では、上述したようにして第1可変入賞口234aが構成されている。取付ベース2340aの裏側には、第1可変入賞口234aに入球した遊技球を下方に排出する入賞通路が形成されており、入賞通路の所定位置には、遊技球の通過を検出する第1カウントスイッチSW1が設けられている。
また、取付ベース2340aと装飾部材2340bとの間には、後述する第2可変入賞口235aが形成されている。以下に、第2可変入賞口235aの構成について、図46(a)および図46(b)を参照しながら詳述する。図46は、第2可変入賞口235aの内部構造について説明する図であって、図46(a)は、可変入球手段の一例としてのVシャッタ2352aが閉状態となっていること示す図であり、図46(b)は、Vシャッタ2352aが開状態となっていることを示す図である。なお、図46(a)および図46(b)では、第2可変入賞口235aの内部構造について容易に説明するために、装飾部材2340bを透過して表している。
図46(a)および図46(b)に示すように、装飾部材2340bは、底面2340cと上面2340dと側面2340eとを有する壁面が板面2340fの裏面から後方に立設されてなる。装飾部材2340bは、壁面により遊技球が転動可能な第一の転動領域SP1と第二の転動領域SP2とが形成され、その後方の開放部分は取付ベース2340aの前面によって閉塞される。
第一の転動領域SP1は、上方が開放されており、当該開放部分を覆うように板状のシャッタ部材2351aが取付ベース2340aに対して奥行き方向に進退自在に設けられている。シャッタ部材2351aは、ソレノイドSOL2(図45参照)の駆動によって変位可能に構成されている。ソレノイドSOL2は、上述した各種ソレノイド332に含まれるものであり、駆動回路334によって駆動される。すなわち、本実施形態では、シャッタ部材2351aが取付ベース2340aに対して前方に進出した状態(閉状態)となっているときは第一の転動領域SP1が閉塞されて、遊技球の第一の転動領域SP1への進入が阻止され、後方に後退した状態(開状態)となっているときは第一の転動領域SP1が開放されて、遊技球の第一の転動領域SP1への進入が許容される。
第一の転動領域SP1と第二の転動領域SP2とを連絡する位置には、遊技球の通過を検出する第2カウントスイッチSW2が配設されており、第一の転動領域SP1に進入した遊技球が、底面2340c上を転動して左方向に案内されると、この第2カウントスイッチSW2を通過する。第2カウントスイッチSW2は、上述した各種センサ320に含まれるものであり、検出信号がセンサ回路322に入力されるように構成されている。本実施形態では、主制御部300のCPU304が第2カウントスイッチSW2への遊技球の通過を検出すると、第2可変入賞口235aへの入賞を検知するとともに、当該入賞に基づく賞球を払い出すための処理を行う。
第2カウントスイッチSW2を通過した遊技球は、第二の転動領域SP2に案内される。第二の転動領域SP2は、下方にV通路2340gと一般通路2340hとを左右方向に並設し、受け入れた遊技球をいずれかの通路に案内して下方に排出するように構成されている。V通路2340gには、V通過スイッチSW3が配設されており、V通路2340gに案内された遊技球がこのV通過スイッチSW3を通過するように構成されている。このように、V通路2340gは、少なくとも第2可変入賞口235aに進入した遊技球が進入可能な位置に設けられた領域であるということができる。V通過スイッチSW3は、上述した各種センサ320に含まれるものであり、検出信号がセンサ回路322に入力されるように構成されている。本実施形態では、主制御部300のCPU304がV通過スイッチSW3への遊技球の通過を検出すると、V通路2340gを遊技球が通過したと判定することができる。また、V通路2340gの上方を覆うように板状のVシャッタ2352aが取付ベース2340aに対して奥行き方向に進退自在に設けられている。Vシャッタ23521aは、ソレノイドSOL3(図45参照)の駆動によって変位可能に構成されている。ソレノイドSOL3は、上述した各種ソレノイド332に含まれるものであり、駆動回路334によって駆動される。すなわち、本実施形態では、図46(a)に示すように、Vシャッタ2352aが取付ベース2340aに対して前方に進出した状態(閉状態)となっているときは、V通路2340gへの遊技球の進入が阻止され、第二の転動領域SP2に進入した遊技球は、Vシャッタ2352aの上面を転動して一般通路2340hに案内される。一方、図46(b)に示すように、Vシャッタ2352aが取付ベース2340aに対して後方に後退した状態(開状態)となっているときは、V通路2340gへの遊技球の進入が許容され、第二の転動領域SP2に進入した遊技球は、V通路2340gに案内される。以下の説明において、ソレノイドSOL3を確変作動領域ソレノイドということがある。また、一般通路2340hには、排出球検出スイッチSW4が配設されており、一般通路2340hに案内された遊技球がこの排出球検出スイッチSW4を通過するように構成されている。排出球検出スイッチSW4は、上述した各種センサ320に含まれるものであり、検出信号がセンサ回路322に入力されるように構成されている。本実施形態では、主制御部300のCPU304が排出球検出スイッチSW4への遊技球の通過を検出すると、一般通路2340hを遊技球が通過したことを検知する。
本実施形態では、上述したように構成することによって、例えば、第2カウントスイッチSW2の遊技球の通過数と、V通過スイッチSW3および排出球検出スイッチSW4の通過数とで遊技球の第2可変入賞口235aへのイン/アウトを監視することにより、不正にV通路2340gへ遊技球を通過させることを監視することができる場合がある。具体的には、第2可変入賞口235aの第2カウントスイッチSW2により検知された遊技球の数を第2可変入賞口235aに受け入れられた数(IN数)としてカウントし、RAM308に記憶する。一方、V通過スイッチSW3と排出球検出スイッチSW4のそれぞれにより検知された遊技球の数の合計数を、第2可変入賞口235aから排出された数(OUT数)としてカウントし、RAM308に記憶する。そして、これらのIN数とOUT数について、例えば、上述した特電役残存球検出処理において、IN数とOUT数とが一致しているかを確認する処理を実行し、IN数>OUT数の場合には、入賞超過状態と判定し、IN数<OUT数の場合には、排出超過状態と判定することにより入賞エラー判定を行うことができる。不正な行為は、例えば、糸付き球や規定よりもサイズの大きい遊技球(いわゆる、デカ球)を利用した行為等が挙げられる。
また、本実施形態では、上述した構成により、第2可変入賞口235aに進入した遊技球のみがV通路2340gに進入可能であって、第1可変入賞口234aに進入した遊技球は、V通路2340gに進入不可能に構成されている。
本実施形態では、例えば、大当り遊技においてV通過スイッチSW3を遊技球が通過したことを条件に、大当り遊技の終了後に特図高確率普図高確率状態(確変状態)に移行し、大当り遊技においてV通過スイッチSW3を遊技球が通過しなかった場合には、大当り遊技の終了後に特図低確率普図高確率状態(時短状態)に移行する構成とすることが可能である。
また、例えば、小当り遊技の開始から終了までの間(小当り遊技の期間中)に、第2可変入賞口235aに入球した遊技球がV通過スイッチSW3を通過した場合に、第1可変入賞口234aを所定の特電役動作パターンで開閉させる大当り遊技を行うようにしてもよい。
次に、本実施形態のパチンコ機100で実行される大当り遊技におけるラウンド間での第1可変入賞口234a及び第2可変入賞口235aの動作タイミングの一例について、図47を参照しながら説明する。図47は、15R特別大当りでの大当り遊技における第1可変入賞口と第2可変入賞口の動作タイミングについて説明するタイミングチャートである。ここで、15R特別大当りとは、第2可変入賞口235aへの入球が容易となって、V通過スイッチSW3への遊技球の通過が期待でき、その結果、大当り遊技の終了後に確変状態に移行することが期待できる大当りである。
この図47では、上から順番に、役物連続作動装置及び条件装置の作動状態、第1可変入賞口234aの開閉駆動をする大入賞口1ソレノイドの状態、第1可変入賞口234aに係る特別電動役物(特電役1)の作動状態、第1可変入賞口234aに係る特電役入賞検出タイマ(特電役1入賞検出タイマ)の設定状態、第1カウントスイッチSW1の有効/無効状態、第2可変入賞口235aの開閉駆動をする大入賞口2ソレノイドの状態、第2可変入賞口235に係る特別電動役物(特電役2)の作動状態、第2可変入賞口235aに係る特電役入賞検出タイマ(特電役2入賞検出タイマ)の設定状態、第2カウントスイッチSW2の有効/無効状態、Vシャッタ2352aの開閉駆動をする確変作動領域ソレノイドSOL3の状態、V通過スイッチ(確変作動領域)SW3の有効/無効状態、確変作動領域への遊技球の通過の検出の有無が示されている。
図47に示すように、15R特別大当りの大当り遊技が開始された後、tc01のタイミングとなると所定の第1のラウンド(例えば、12ラウンド目)が開始され、特電役1が未作動状態から作動状態となる。そして、第1可変入賞口234aは、ラウンドの開始から開放されるため、大入賞口1ソレノイドもこのときに駆動して第1可変入賞口234aが開放状態となる。また、第1カウントスイッチSW1は、特電役1が作動状態となるタイミングで無効状態から有効状態となる。これにより、第1可変入賞口234に入球した遊技球が第1カウントスイッチSW1を通過したときにこれを有効に検出し、第1可変入賞口234aへ有効に入賞したものと取り扱うことができるようになる。
その後、第1可変入賞口234aへの上述した最大入賞数の遊技球の入賞、又は、設定された特電役作動データによって設定される開放タイマが経過すると、tc02のタイミングで大入賞口1ソレノイドの駆動が停止して第1可変入賞口234aが閉鎖状態となる。このとき、上述した特電役作動間隔タイマが設定されるとともに、第1可変入賞口234aに係る特電役入賞検出タイマ(特電役1入賞検出タイマ)に所定時間(例えば、3秒)が設定される。本実施形態では、この特電役1入賞検出タイマが設定されている状態では、特電役1が非作動状態となった後も第1カウントスイッチSW1が有効な状態に維持される。なお、特電役1は、第1可変入賞口234aが閉鎖状態となった後も、ラウンドが終了するまで、すなわち、特電役作動間隔タイマによって設定された期間(δ1)が経過するまで作動状態となっている。
特電役作動間隔タイマによって設定された期間(δ1)が経過してtc03のタイミングとなると第1のラウンドが終了し、特電役1が作動状態から未作動状態になり、特電役作動遅延タイマが設定される。その後、特電役作動遅延タイマにより設定された期間(ε1)が経過してtc04のタイミングとなると第1のラウンドに続く第2のラウンド(例えば、13ラウンド目)が開始され、特電役2が未作動状態から作動状態となる。なお、本実施形態では、特電役1と特電役2とが同時に作動することはない。そして、第2可変入賞口235aは、ラウンドの開始から開放されるため、大入賞口2ソレノイドもこのときに駆動して第2可変入賞口235aが開放状態となる。また、第2カウントスイッチSW2は、特電役2が作動状態となるタイミングで無効状態から有効状態となる。これにより、第2可変入賞口235aに入球した遊技球が第2カウントスイッチSW2を通過したときにこれを有効に検出し、第2可変入賞口235aへ有効に入賞したものと取り扱うことができるようになる。本実施形態では、第2可変入賞口235aが開放状態となった後でも特電役1入賞検出タイマによって設定された期間が経過するまでは第1カウントスイッチSW1が有効状態となっているので、第2可変入賞口235aが開放状態となっているときに前のラウンドで第1可変入賞口234aに入球した遊技球が第1カウントスイッチSW1を通過して入賞と検出される場合がある。なお、第2カウントスイッチSW2は、ラウンドが開始して最初に第2可変入賞口235aが開放状態となるタイミングで無効状態から有効状態になるようにしてもよい。特電役2が作動状態となるタイミングで、確変作動領域ソレノイドSOL3が駆動してVシャッタ2352aが開放状態となる。なお、Vシャッタ2352aは、例えば、第一のV開放時間(例えば、1秒)が経過するまで開放状態とされる。また、確変作動領域もVシャッタ2352aが開放状態となるタイミングで無効状態から有効状態となる。これにより、V通過スイッチ(確変作動領域)SW3を通過したときにこれを有効に検出し、確変作動領域を遊技球が有効に通過したものと取り扱うことができるようになる。なお、このとき、Vシャッタ2352aが開放状態の間に通過した遊技球を有効なものとして確実に検出できるように、第一のV通過有効時間(例えば、1.5秒)が設定される。すなわち、第一のV通過有効時間は、第一のV開放時間よりも長い時間が設定される。なお、本実施形態では、図47に示すように、tc04のタイミングの後のタイミングで、遊技球が確変作動領域を通過している。
その後、特電役1入賞検出タイマによって設定された期間が経過すると、tc05のタイミングで、第1カウントスイッチSW1が無効状態となる。また、上述した第一のV開放時間が経過してtc05のタイミングとなると、確変作動領域SOL3の駆動が停止してVシャッタ2352aが閉鎖状態となる。Vシャッタ2352aは、例えば、第一のV閉鎖時間(例えば、3秒)が経過するまで閉鎖状態が維持される。なお、第1カウントスイッチSW1が無効状態となるタイミングと、確変作動領域SOL3の駆動が停止してVシャッタ2352aが閉鎖状態となるタイミングとは、同じタイミングであってもよいし、異なるタイミングであってもよい。
その後、第一のV通過有効時間が経過すると、確変作動領域が有効状態から無効状態となる。これにより、確変作動領域に遊技球を不正に通過させることを抑制することができる場合がある。
その後、第一のV閉鎖時間が経過してtc07のタイミングとなると、確変作動領域ソレノイドSOL3が再び駆動してVシャッタ2352aが閉鎖状態から開放状態になる。なお、Vシャッタ2352aは、例えば、最大で第二のV開放時間(例えば、20秒)が経過するまで開放状態とされる。また、確変作動領域もVシャッタ2352aが開放状態となるタイミングで無効状態から有効状態となる。確変作動領域は、例えば、最大で第二のV通過有効時間(例えば、20.5秒)が経過するまで有効状態が維持される。
その後、第2可変入賞口235への上述した最大入賞数の遊技球の入賞、又は、設定された特電役作動データによって設定される開放タイマが経過すると、tc08のタイミングで大入賞口2ソレノイドの駆動が停止して第2可変入賞口235aが閉鎖状態となる。このとき、特電役作動間隔タイマが設定されるとともに、第2可変入賞口235aに係る特電役入賞検出タイマ(特電役2入賞検出タイマ)に所定時間(例えば、3秒)が設定される。本実施形態では、この特電役2入賞検出タイマが設定されている状態では、特電役2が非作動状態となった後も第2カウントスイッチSW2が有効な状態に維持される。なお、特電役2は、第2可変入賞口235aが閉鎖状態となった後も、ラウンドが終了するまで、すなわち、特電役作動間隔タイマによって設定された期間(δ2)が経過するまで作動状態となっている。また、本実施形態では、tc08のタイミングで、第二のV開放時間が経過していない場合でも、新たに第三のV開放時間(例えば、2.5秒)が設定され、この第三のV開放時間が経過するまでVシャッタ2352aの開放状態が維持される。また、tc08のタイミングで、第二のV通過有効時間が経過していない場合でも、新たに第三のV通過有効時間(例えば、3.5秒)が設定され、この第三のV通過有効時間が経過するまで、確変作動領域が有効な状態に維持される。
特電役作動間隔タイマによって設定された期間(δ2)が経過してtc09のタイミングとなると第2のラウンドが終了し、特電役2が作動状態から未作動状態になり、特電役作動遅延タイマが設定される。その後、特電役作動遅延タイマにより設定された期間(ε2)が経過してtc10のタイミングとなると第3のラウンドが開始され、特電役1が未作動状態から作動状態となる。そして、第1可変入賞口234aは、第3のラウンドの開始から開放されるため、大入賞口1ソレノイドもこのときに駆動して第1可変入賞口234aが開放状態となる。また、第1カウントスイッチSW1は、特電役1が作動状態となるタイミングで無効状態から有効状態となる。本実施形態では、第1可変入賞口234aが開放状態となった後でも特電役2入賞検出タイマによって設定された期間が経過するまでは第2カウントスイッチSW2が有効状態となっているので、第1可変入賞口234aが開放状態となっているときに前のラウンドで第2可変入賞口235aに入球した遊技球が第2カウントスイッチSW2を通過して入賞と検出される場合がある。
その後、第三のV開放時間が経過してtc11のタイミングとなると、確変作動領域ソレノイドSOL3の駆動が停止してVシャッタ2352aが開放状態から閉鎖状態となる。その後、特電役2入賞検出タイマによって設定された期間が経過すると、tc12のタイミングで、第2カウントスイッチSW2が無効状態となる。そして、その後、第三のV通過有効時間が経過してtc13のタイミングとなると、確変作動領域が有効状態から無効状態となる。
続いて、第2実施形態のパチンコ機における具体的演出例について説明する。
図48は、第2実施形態のパチンコ機における具体的演出例の一例を示す図である。以下の図では、括弧書きのアルファベット順に演出が進んでいく様子を示す。なお、本実施形態では、1ラウンド〜14ラウンドは第1可変入賞口234aが開放するラウンドであり、15ラウンドは第2可変入賞口235aが開放するラウンドとしているが、第1可変入賞口234aが開放するラウンド、及び、第2可変入賞口235aが開放するラウンドは任意に設定することができる。この演出例では、15R特別大当りとなった場合の具体的演出例を示している。
図48(a)に示す装飾図柄表示装置208には、ハズレの装飾図柄の組み合わせである「装飾3−装飾4−装飾1」が確定表示されている。また、特図1の保留を表す第1の特図1保留表示h11、第2の特図1保留表示h12、第3の特図1保留表示h13および第4の特図1保留表示h14がいずれもデフォルトの表示態様で表示されている。
なお、図48には、第1特図表示装置212や特図1保留ランプ218、および第2特図表示装置214や特図2保留ランプ220も示されている。図48(a)では、特図1の変動表示の保留数が4つあるので、特図1保留ランプ218における4つのランプが点灯している。
また、第1特図表示装置212には、ハズレ図柄である「特図I」が停止表示され、第2特図表示装置214には、ハズレ図柄である「特図f」が停止表示されている。そして、装飾図柄表示装置208の右上隅部分には、第1特図表示装置212の表示状態に対応して可変表示する特図1第四図柄t1と、第2特図表示装置214の表示状態に対応して可変表示する特図2第四図柄t2とが表示されている。図48(a)では、特図1第四図柄t1は、第1特図表示装置212に停止表示されている「特図I」に対応して、例えば、ハズレ図柄である白色丸印が停止表示された状態となって表示されている。特図2第四図柄t2は、第2特図表示装置214に停止表示されている「特図f」に対応して、例えば、ハズレ図柄である白色四角印が停止表示された状態となって表示されている。なお、特図1第四図柄t1および特図2第四図柄t2は、図48以下では、説明の便宜のため、停止表示された図柄が認識できる態様で装飾図柄表示装置208に表示されているが、実際には、停止表示された図柄が遊技者に認識困難な態様で表示されている。なお、特図1第四図柄t1および特図2第四図柄t2が遊技者に認識可能な態様で表示されていてもよい。
図48(b)では、特図1の保留(第1保留)が消化され、第1の特図1保留表示h11〜第3の特図1保留表示h13のみが表示されている。また、図48(b)に示す第1特図表示装置212は図柄変動表示を開始しており、装飾図柄表示装置208でも装飾図柄の変動表示が開始されている。なお、装飾図柄の変動表示において、様々な演出が可能であり、このような装飾図柄の変動表示中に実行される演出は図柄変動演出の一例である。図柄変動演出は、装飾図柄表示装置208における表示に限らず、スピーカ120からの音声出力や、各種ランプ418の点滅等によっても実行可能である。また、図柄変動演出は、先読み予告演出や当該変動における予告演出等を含む場合もある。第1特図表示装置212は、図柄変動表示中には、7セグメントの総てが点灯し、一瞬消灯し、再び7セグメントの総てが点灯する点滅を繰り返す。特図1第四図柄t1も、第1特図表示装置212の図柄変動表示に対応して、例えば、丸印内に表されている色が複数種類に変化する態様で変動表示が行われる。
その後、図48(c)に示すように、装飾図柄表示装置208では、第1停止および第2停止が行われ、左図柄表示領域208aおよび右図柄表示領域208cにそれぞれ「装飾4」が停止表示され、リーチ状態が形成される。このとき、リーチ状態となったことを報知する演出を行うようにしてもよい。このようなリーチ状態となったことを報知する演出は、リーチ演出の一例であり、また、図柄変動演出の一例ということもできる。
その後、図48(d)に示すように、装飾図柄表示装置208では、スーパーリーチに発展する表示が行われる。スーパーリーチ状態となると、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cにそれぞれ表示されていた装飾図柄が、左上隅に小さく表示される。このようなスーパーリーチにおける演出は、スーパーリーチ演出の一例であり、また、図柄変動演出の一例ということもできる。
その後、スーパーリーチが終了すると、図48(e)に示すように、装飾図柄表示装置208では、第3停止が行われ、中図柄表示領域208bに「装飾4」が停止表示されて、各装飾図柄が揺れ変動を開始する。すなわち、「装飾4−装飾4−装飾4」の装飾図柄の組み合わせで仮停止表示される。
その後、図48(f)に示すように、第1特図表示装置212に15R特別大当り図柄である「特図A」が停止表示されるとともに、特図1第四図柄t1には、第1特図表示装置212に停止表示される「特図A」に対応する黒色丸印の図柄が停止表示される。これに合わせて、装飾図柄表示装置208には、「装飾4−装飾4−装飾4」の装飾図柄の組み合わせが停止表示(確定表示)され、1回の特図の変動遊技が終了する。
第1特図表示装置212に「特図A」が停止表示されると、大当り遊技が開始され、装飾図柄表示装置208では、図48(g)に示すような大当り開始演出が実行される。このとき、右打ちを指示する表示も行われている。
その後、大当り開始演出が終了して1ラウンド目に移行すると、図48(h)に示すように、装飾図柄表示装置208では、大当り遊技の1ラウンド目であることが表示される。なお、装飾図柄表示装置208の左上隅には、確定表示された装飾図柄の組み合わせが表示されている。また、装飾図柄表示装置208の左下隅には、連荘回数が表示されている。今回の大当り遊技は、特図低確率普図低確率状態(通常の遊技状態)から移行した初回の大当り遊技であるため、装飾図柄表示装置208の左下隅には、その旨の表示である「1回目」の表示が行われている。なお、図48(h)の中央下部には、主制御部300での制御状態が表されており、大当り遊技の1ラウンド目の制御状態であることが示されている。
図48(i)は、4ラウンド目における演出内容を示している。図48(i)に示すように、装飾図柄表示装置208では、15ラウンド目において第2可変入賞口235aが長時間開放となってV通過しやすい状態となる大チャンスが到来するか否かを示唆する昇格演出が行われ、その結果、昇格演出に成功した演出内容が実行される。すなわち、確変移行条件が成立しやすい大当り遊技であることが報知される。なお、図48(i)に示すように、主制御部300は、4ラウンド目の制御状態となっている。また、装飾図柄表示装置208の右下隅には、可変入賞口への遊技球の入賞数が示されており、図48(i)では、第1可変入賞口234aに3つの遊技球が入賞したことが示されている。
その後、大当り遊技が進行して、14ラウンド目になると、図48(j)に示すような演出が実行される。すなわち、図48(j)に示すように、装飾図柄表示装置208では、大当り遊技の14ラウンド目であることの表示が行われるとともに、次のラウンド、すなわち15ラウンド目でV通過を行わせることを促す旨の「次のRでVを狙え」という表示が行われる。これにより、遊技者にV通過を確実に行わせることができる場合がある。なお、図48(j)に示すように、主制御部300は、14ラウンド目の制御状態となっている。また、図48(j)では、第1可変入賞口234aに7つの遊技球が入賞したことが示されている。
その後、15ラウンド目になると、第2可変入賞口235aが開状態となるとともに、Vシャッタ2352aが開状態となってV通過が容易な状態となり、装飾図柄表示装置208では、図48(k)に示すように、15ラウンド目であることの表示が行われるとともに、V通過させることを促進する旨の「V狙え」という表示が行われる。なお、図48(k)に示すように、主制御部300は、15ラウンド目の制御状態となっている。また、図48(k)に示すように、第2可変入賞口235aへの遊技球の入賞数は0である。
そして、図48(l)に示すタイミングで、第2可変入賞口235a内の確変作動領域への遊技球の通過(V通過)があると、図48(m)に示すように、装飾図柄表示装置208では、確変獲得が確定した旨の報知である「V」の表示が行われる。すなわち、この確変獲得が確定した旨の報知である「V」の表示は、V通過があったことに基づいて表示されるものである。なお、図48(m)では、第2可変入賞口235aに11個の遊技球が入賞したことが示されている。すなわち、図48(m)に示されるタイミングでは、オーバー入賞が発生している。
その後、15ラウンド目が終了すると、図48(n)に示すような態様で大当り遊技の終了演出が行われる。上述した大当り遊技においては、15ラウンド目にV通過したことにより、確変移行条件が成立したので、大当り遊技の終了後に150回の図柄変動表示が行われる間、確変状態(特図高確率普図高確率状態)に移行する。そのため、大当り遊技の終了演出では、確変状態に移行する旨を表す「吉宗モード突入」の表示(確変中演出)が行われる。
上述したようにして大当り遊技が終了すると、確変状態(特図高確率普図高確率状態)に移行し、図48(o)に示すように、装飾図柄表示装置208において、確変状態である旨の「吉宗モード」の演出が実行されるとともに、大当りとなる演出表示の内容を説明する「敵を倒すと大当り」の表示が行われる。このとき、特図2の変動表示の保留がなく、特図1の変動表示の保留が3つであったので、特図1の保留(第1保留)が消化され、第1特図表示装置212の図柄変動表示が開始されるとともに、装飾図柄表示装置208でも装飾図柄の変動表示が開始される。なお、装飾図柄は、装飾図柄表示装置208の左上隅において変動表示されている。また、装飾図柄表示装置208の中央上部には、確変状態を実行可能な図柄変動表示の残り回数が表示されており、図柄変動表示が開始される毎に1ずつデクリメントされる。さらに、装飾図柄表示装置208の右側には、第1の特図2保留表示h21、第2の特図2保留表示h22、第3の特図2保留表示h23および第4の特図2保留表示h24が表示されているが、特図2の変動表示の保留がないことから、いずれもブランクである旨の表示がなされている。また、大当り遊技において表示されていた、連荘回数の表示や右打ちを指示する表示も引き続き行われている。
その後、第1特図表示装置212の図柄変動表示の実行中に、特図2始動口232へ少なくとも4つの遊技球の入賞があると、4つの特図2の変動表示が保留される。すると、図48(p)に示すように、特図2保留ランプ220における保留ランプが4つとも点灯する。併せて、第1の特図2保留表示h21〜第4の特図2保留表示h24においてデフォルトの表示態様での保留表示が行われる。
図49は、15R特別大当りでの大当り遊技の様子を段階的に示した図である。
図49には、装飾図柄表示装置208、第1アタッカである第1可変入賞口234aと、第2アタッカである第2可変入賞口235aが示されており、第1可変入賞口234aに対応して、第1可変入賞口234aへの入球数、主制御部入賞カウンタ1、副制御部入賞カウンタ1と、第2可変入賞口235aに対応して、第2可変入賞口235への入球数、主制御部入賞カウンタ2、副制御部入賞カウンタ2とが示されている。さらに、図49には、スピーカ120も示されている。なお、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、普図表示装置210、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220及び普図保留ランプ216については、図示を省略している。
図49(a)は、15R特別大当りでの大当り遊技における14ラウンド目の実行中であることが示されている。図49(a)に示すように、装飾図柄表示装置208では、大当り遊技の14ラウンド目であることの表示が行われるとともに、次のラウンド、すなわち15ラウンド目でV通過を行わせることを促す旨の「次のRでVを狙え」という表示が行われている。また、装飾図柄表示装置208の左上隅には、確定表示された装飾図柄の組み合わせが表示されている。また、装飾図柄表示装置208の左下隅には、連荘回数が表示されている。今回の大当り遊技は、特図低確率普図低確率状態(通常の遊技状態)から移行した初回の大当り遊技であるため、装飾図柄表示装置208の左下隅には、その旨の表示である「1回目」の表示が行われている。また、特図1第四図柄t1には、第1特図表示装置212に停止表示される「特図A」に対応する黒色丸印の図柄が停止表示されている。また、図49(a)では、第1可変入賞口234aへの7つの遊技球が有効に入賞し、さらに、1つの遊技球が第1可変入賞口234aに受け入れられ、未だ第1カウントスイッチSW1を通過していない状態が示されている。装飾図柄表示装置208の右下隅には、可変入賞口への遊技球の入賞数(入賞数表示)が示されており、図49(a)では、第1可変入賞口234aへの7つの遊技球が入賞したことに対応して「7」が表示されている。
図49(b)では、主制御部入賞カウンタ1が「10」となり、第1可変入賞口234aへの入賞数が最大入賞数となったので、第1可変入賞口234aが閉鎖し、第1可変入賞口234aは閉鎖状態維持中になる。一方、装飾図柄表示装置208では、依然として、14Rの文字表示がなされている。すなわち、図49(b)では、上述した残存球検出状態であることが示されている。また、副制御部入賞カウンタ1の値は「10」であるので、装飾図柄表示装置208の右下隅に表示されている入賞数表示は、「10」を示している。図49(b)では、第1可変入賞口234aに受け入れられたが、未だ第1カウントスイッチSW1を通過していない1つの遊技球(残存球)が第1可変入賞口234a内で転動している様子が示されている。この遊技球は、第1可変入賞口234aへの11個目の入賞となる遊技球であり、最大入賞数を超えて入賞(オーバー入賞)することとなる遊技球ということができる。
やがて、図49(c)に示すように、残存球検出状態が終了してラウンド間インターバルとなると、装飾図柄表示装置208に表示されていた14Rの文字表示が消える。本実施形態では、第1可変入賞口234aが閉鎖した後のタイミングでラウンド数表示を消去するようにしたが、第1可変入賞口234aが閉鎖したタイミングでラウンド数表示を消去するようにしてもよい。また、図49(c)では、図49(b)において第1可変入賞口234a内を転動中の遊技球が未だ第1カウントスイッチSW1を通過していないで、依然として転動中であることが示されている。
続いて、図49(d)では、15ラウンド目が開始される。図49(d)に示す第2可変入賞口235aは開放し、第2可変入賞口235aが開放状態維持中になる。また、このとき、Vシャッタ2352aが開状態となってV通過が容易な状態となっている。そして、装飾図柄表示装置208では、図49(d)に示すように、15ラウンド目であることの示す15Rの文字表示が行われるとともに、V通過させることを促進する旨の「V狙え」という表示も行われる。また、図49(d)においても、第1可変入賞口234a内を転動中の遊技球が未だ第1カウントスイッチSW1を通過していないで、依然として転動中であることが示されている。このように、本実施形態においても、ラウンド(15ラウンド目)が開始された後であっても、前のラウンド(14ラウンド目)において第1可変入賞口234aに入球した遊技球が未だ入賞となっていない状態となる場合がある。なお、図49(d)では、第2可変入賞口235aへの1つの遊技球が入球したが、未だ第2カウントスイッチSW2を通過していない状態が示されている。
そして、図49(e)に示すように、図49(d)に示されるタイミングで第2可変入賞口235aに入球した遊技球が第2カウントスイッチSW2を通過した後、V通過スイッチSW3を通過すると、図49(f)に示すように、装飾図柄表示装置208では、確変獲得が確定した旨の報知である「V」の表示が行われる。一方、図49(f)では、図49(d)において第1可変入賞口234a内を転動していた遊技球が第1カウントスイッチSW1を通過した様子が示されている。このとき、特電役1入賞検出タイマが設定されており、第1カウントスイッチSW1への遊技球の通過が有効に取り扱われているので、第1可変入賞口234aへの有効な入賞と扱われ、主制御部入賞カウンタ1及び副制御部入賞カウンタ1はいずれも11個目の入賞である「11」が計数される。そして、第1可変入賞口234aへの11個目の入賞によりオーバー入賞が発生し、図49(f)に示すように、スピーカ120からは、その旨を報知するオーバー入賞音が出力される。すなわち、図49(f)に示す演出例では、確変作動領域への遊技球の通過により行われる演出(V通過演出)と、第1可変入賞口234aへのオーバー入賞により行われる演出(オーバー入賞演出)とが重畳して行われている様子が示されている。なお、確変作動領域への遊技球の通過のタイミングと、オーバー入賞の発生のタイミングとにより、V通過演出が行われた後でオーバー入賞演出が行われる場合もあるし、オーバー入賞演出が行われた後でV通過演出が行われる場合もあるし、V通過演出とオーバー入賞演出とが同時に開始される場合もある。また、V通過演出の実行中に第1可変入賞口234aへのオーバー入賞が発生した場合には、オーバー入賞演出を行わないようにしてもよい。また、第2可変入賞口235aに対するオーバー入賞が発生した場合にオーバー入賞演出を実行してもよいことは言うまでもない。
<他の実施形態>
次に、本発明に適用可能な他の実施形態について、図50及び図51を参照しながら説明する。ここで、図50は、オーバー入賞演出の一例について説明する図であり、図51は、大当り遊技において電断復電があった場合の様子を段階的に示す図である。
図50(a−1)では、大当り遊技における8ラウンド目を実行中である様子が示されており、第1可変入賞口234が開放状態である様子が示されている。また、図50(a−1)に示す装飾図柄表示装置208の左上隅には、8Rの文字表示(ラウンド数表示)がなされている。さらに、装飾図柄表示装置208では、大当り遊技演出として埴輪のキャラクタC1が登場し、そのキャラクタC1を含めた大当り演出表示が行われている。また、装飾図柄表示装置208の右上隅には「装飾7」が表示されている。また、装飾図柄表示装置208の右下隅には、ラウンド毎の最大入賞数と、当該ラウンドが開始してから第1可変入賞口234に入賞した遊技球の数とを示す入賞数表示が表示されている。なお、図50に示す演出例では、スピーカ120も示されている。図50(a−1)では、8ラウンド目において第1可変入賞口234への9つの遊技球が有効に入賞しており、さらに、2つの遊技球(10個目及び11個目)が第1可変入賞口234に受け入れられ、未だ第1カウントスイッチSW1を通過していない状態が示されている。
その後、第1可変入賞口234への遊技球の入賞が10個となり、第1可変入賞口234への入賞数が最大入賞数となったので、第1可変入賞口234が閉鎖し、第1可変入賞口234は閉鎖状態維持中になる。このとき、11個目に第1可変入賞口234に入球した遊技球は未だ第1カウントスイッチSW1を通過していない。その後、残存球検出状態である期間あるいはラウンド間インターバルの期間において、11個目に第1可変入賞口234に入球した遊技球が第1カウントスイッチSW1を通過してオーバー入賞が発生すると、図50(a−2)に示すように、スピーカ120からオーバー入賞音が出力される。一方、装飾図柄表示装置208では、入賞数表示にオーバー入賞した分の遊技球の数を計数して表示せず、当該ラウンドが開始してから第1可変入賞口234に入賞した遊技球の数として「10/10」が表示されている。
図50(b−1)では、大当り遊技における8ラウンド目を実行中である様子が示されており、第1可変入賞口234が開放状態である様子が示されている。また、図50(b−1)に示す装飾図柄表示装置208の左上隅には、8Rの文字表示(ラウンド数表示)がなされている。さらに、装飾図柄表示装置208では、大当り遊技演出として埴輪のキャラクタC1が登場し、そのキャラクタC1を含めた大当り演出表示が行われている。また、装飾図柄表示装置208の右上隅には「装飾7」が表示されている。また、装飾図柄表示装置208の右下隅には、当該大当り遊技の開始から現在までの間に可変入賞口への入賞により獲得した賞球数を特定可能な入賞総数表示が表示されている。すなわち、図50(b−1)では、大当り遊技の開始から現在までの間に第1可変入賞口234に79個の遊技球が入賞しているので、この演出例では、第1可変入賞口234への入賞に対する賞球数が15個で、1ラウンドにおける最大入賞数が10個であるため、獲得した賞球数は1185となり、入賞総数表示としてその旨を示す「1185pt」が表示されている。そして、図50(b−1)では、8ラウンド目において第1可変入賞口234への9つの遊技球が有効に入賞しており、さらに、2つの遊技球(10個目及び11個目)が第1可変入賞口234に受け入れられ、未だ第1カウントスイッチSW1を通過していない状態が示されている。
その後、第1可変入賞口234への遊技球の入賞が10個となり、第1可変入賞口234への入賞数が最大入賞数となったので、第1可変入賞口234が閉鎖し、第1可変入賞口234は閉鎖状態維持中になる。このとき、11個目に第1可変入賞口234に入球した遊技球は未だ第1カウントスイッチSW1を通過していない。その後、11個目に第1可変入賞口234に入球した遊技球が第1カウントスイッチSW1を通過してオーバー入賞が発生すると、図50(b−2)に示すように、スピーカ120からオーバー入賞音が出力される。一方、装飾図柄表示装置208では、入賞総数表示にオーバー入賞した分の遊技球の数を計数して表示せず、当該大当り遊技が開始してから第1可変入賞口234に入賞したことにより獲得した賞球の数を1200個として、入賞総数表示としてその旨を示す「1200pt」が表示されている。
図50(c−1)では、大当り遊技における8ラウンド目を実行中である様子が示されており、第1可変入賞口234が開放状態である様子が示されている。また、図50(c−1)に示す装飾図柄表示装置208の左上隅には、8Rの文字表示(ラウンド数表示)がなされている。さらに、装飾図柄表示装置208では、大当り遊技演出として埴輪のキャラクタC1が登場し、そのキャラクタC1を含めた大当り演出表示が行われている。また、装飾図柄表示装置208の右上隅には「装飾7」が表示されている。また、装飾図柄表示装置208の右下隅には、ラウンド毎の最大入賞数と、当該ラウンドが開始してから第1可変入賞口234に入賞した遊技球の数とを示す入賞数表示が表示されている。図50(c−1)では、8ラウンド目において第1可変入賞口234への9つの遊技球が有効に入賞しており、さらに、2つの遊技球(10個目及び11個目)が第1可変入賞口234に受け入れられ、未だ第1カウントスイッチSW1を通過していない状態が示されている。
その後、第1可変入賞口234への遊技球の入賞が10個となり、第1可変入賞口234への入賞数が最大入賞数となったので、第1可変入賞口234が閉鎖し、第1可変入賞口234は閉鎖状態維持中になる。このとき、11個目に第1可変入賞口234に入球した遊技球は未だ第1カウントスイッチSW1を通過していない。その後、図50(c−2)に示すように、ラウンド間インターバルとなり、装飾図柄表示装置208では、ラウンド間インターバル表示が行われる。このとき、入賞数表示は消去される。すなわち、装飾図柄表示装置208は、第一のラウンド(8ラウンド目)が終了した場合に、入賞演出(入賞数表示)に換えてラウンド間インターバル演出を開始する第二の演出手段の一例として機能している。また、この演出例では、ラウンド間インターバルにおいて、11個目に第1可変入賞口234に入球した遊技球が第1カウントスイッチSW1を通過してオーバー入賞が発生し、スピーカ120では、これに応じてオーバー入賞音が出力される。
このように、本実施形態では、スピーカ120は、ラウンド間インターバル演出の実行中にオーバー入賞演出を開始可能な第一の演出手段の一例として機能しているということができる。
図51(a)では、大当り遊技における8ラウンド目を実行中である様子が示されており、第1可変入賞口234が開放状態である様子が示されている。また、図51(a)に示す装飾図柄表示装置208の左上隅には、8Rの文字表示(ラウンド数表示)がなされている。さらに、装飾図柄表示装置208では、大当り遊技演出として埴輪のキャラクタC1が登場し、そのキャラクタC1を含めた大当り演出が行われている。また、装飾図柄表示装置208の右上隅には「装飾7」が表示されている。また、装飾図柄表示装置208の右下隅には、当該大当り遊技の開始から現在までの間に可変入賞口への入賞により獲得した賞球数を特定可能な入賞総数表示が表示されている。すなわち、図51(a)では、大当り遊技の開始から現在までの間に第1可変入賞口234に79個の遊技球が入賞しているので、この演出例では、第1可変入賞口234への入賞に対する賞球数が15個で、1ラウンドにおける最大入賞数が10個であるため、獲得した賞球数は1185となり、入賞総数表示としてその旨を示す「1185pt」が表示されている。そして、図51(a)では、8ラウンド目において第1可変入賞口234への9つの遊技球が有効に入賞しており、さらに、2つの遊技球(10個目及び11個目)が第1可変入賞口234に受け入れられ、未だ第1カウントスイッチSW1を通過していない状態が示されている。
その後、第1可変入賞口234への遊技球の入賞が10個となり、第1可変入賞口234への入賞数が最大入賞数となったので、第1可変入賞口234が閉鎖し、第1可変入賞口234は閉鎖状態維持中になる。このとき、11個目に第1可変入賞口234に入球した遊技球は未だ第1カウントスイッチSW1を通過していない。その後、11個目に第1可変入賞口234に入球した遊技球が第1カウントスイッチSW1を通過してオーバー入賞が発生すると、図51(b)に示すように、スピーカ120からオーバー入賞音が出力される。一方、図51(b)に示される装飾図柄表示装置208では、入賞総数表示にオーバー入賞した分の遊技球の数も計数して表示されている。すなわち、当該大当り遊技が開始してから第1可変入賞口234に入賞したことにより獲得した賞球の数を1215個として、入賞総数表示としてその旨を示す「1215pt」が表示されている。
続いて、図51(c)では、9ラウンド目が開始される。同図(c)に示す第1可変入賞口234は開放し、第1可変入賞口234が開放状態維持中になり、装飾図柄表示装置208では、キャラクタC1を含めた大当り演出表示が継続して行われ、装飾図柄表示装置208の左上隅には、9Rの文字表示(ラウンド数表示)がなされている。また、図51(c)では、第1可変入賞口234への入賞は未だなく、入賞総数表示は「1215pt」のまま変更されていない。
図51(d)では、9ラウンド目が開始された後で、何らかの理由により電断が発生した様子が示されている。電断が発生すると、上述した主制御部メインループ処理の電断処理(ステップS408)が実行されて、I/O310における出力ポートがクリアされるので、第1可変入賞口234を駆動する大入賞口1ソレノイドの駆動が停止し、第1可変入賞口234は開放状態から閉鎖状態となる。
図51(e)では、電源が復旧して主制御部電源投入時処理における復帰起動処理が実行されて電断前の状態に復帰した直後の様子が示されている。図51(e)に示す装飾図柄表示装置208では、復帰表示である「電源復旧中」という文字表示がなされている。また、主制御部300では、大当り遊技の制御処理を実行可能に復帰したため、大入賞口1ソレノイドの駆動を再開し、第1可変入賞口234が閉鎖状態から開放状態となる。なお、図51(e)は、9ラウンド目が実行されている様子が示されている。
その後、主制御部300から副制御部400への所定のコマンド(例えば、ラウンド間インターバル開始コマンド)が送信されることにより、図51(f)に示すように、装飾図柄表示装置208では、ラウンド間インターバル演出が行われる。なお、大当り遊技の実行中に電断・復電が発生した場合には、副制御部400のRAM408に記憶されている副制御部入賞カウンタのデータはクリアされる。そのため、図51(f)に示すように、電源復旧後の入賞総数表示も「0pt」となる。本実施形態では、電源復旧後は、大当り遊技が終了するまで、可変入賞口への遊技球の入賞があっても入賞総数表示が「0pt」から更新されることはない。また、図51(f)に示すように、電源復旧後は、ラウンド数表示や「装飾7」の表示も行われていない。また、図51(f)では、9ラウンド目の第1可変入賞口234の開放中において、第1可変入賞口234への11個目の遊技球の入球があったが、未だ第1カウントスイッチSW1を通過しておらず、第1可変入賞口234内で転動している様子が示されている。すなわち、この遊技球は、最大入賞数を超えて入賞(オーバー入賞)することとなる遊技球ということができる。
やがて、図51(g)に示すように、第1可変入賞口234を転動していた遊技球が第1カウントスイッチSW1を通過してオーバー入賞が発生すると、その旨を報知するオーバー入賞音が出力される。
なお、本実施形態において、大当り遊技の実行中に電断・復電が発生した場合であっても、副制御部400のRAM408に記憶されている副制御部入賞カウンタのデータはクリアされず、電源復旧後の入賞総数表示が電断前と同様の表示(「1215pt」の表示)が行われるようにしてもよい。
また、本実施形態では、電断・復電が発生した場合に、副制御部(第1副制御部400、第2副制御部500、装飾図柄表示装置208の制御回路等も含む)の復帰処理が完了していない状態であっても、主制御部300の復帰処理が完了していれば、主制御部300は各種制御が実行可能に構成されている。そのため、電源復旧中であることを示す画面(例えば、「電源復旧中」の表示)が行われていても、主制御部300は、復帰処理が完了していれば各種制御(本実施形態では、大当り制御)が実行可能である。ここで、電源復旧中に大入賞口(第1可変入賞口234,第2可変入賞口)への入賞が検出された場合に、入賞総数表示が電源復旧中に入賞した分も含めて表示されるようにしてもよく、また、電断前と同様の表示がなされるようにしてもよい。
上述した実施形態では、大当り遊技においてオーバー入賞が発生した場合にオーバー入賞演出を実行する内容について説明したが、小当り遊技においてオーバー入賞が発生した場合にもオーバー入賞演出を実行するようにしてもよい。
また、上述した実施形態において、複数の演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208、スピーカ120、各種ランプ418,532,542、演出可動体224及び遮蔽装置246のうちの2以上の演出手段)によってオーバー入賞演出が行われるように構成してもよく、この場合において、タイミングによらず入賞検出タイマ(特電役1入賞検出タイマ,特電役2入賞検出タイマ)が設定されている状態であれば、複数の演出手段によってオーバー入賞演出が行われるようにしてもよい。この場合、複数の演出手段による演出(例えば、「装飾図柄表示装置208によるアニメーション演出(例えば、殿様のキャラクタの決めポーズアニメーション等)」と「スピーカから出力される“キーン”等の効果音」)は、例えば、オーバー入賞演出に対応する表示コマンドと音声の出力とが一対一となるようにデータを管理したり、表示コマンドと音声の出力とを別々に管理して出力タイミングだけを合わせるように構成するなどして、タイミングが同期するように実行されるようにしてもよいし、タイミングが同期していなくてもよい。
また、複数の演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208、スピーカ120、各種ランプ418,532,542、演出可動体224及び遮蔽装置246のうちの2以上の演出手段)によってオーバー入賞演出が行われる場合において、入賞検出タイマ(特電役1入賞検出タイマ,特電役2入賞検出タイマ)が設定されていても、タイミングによって一部の演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208及びスピーカ120のうちのスピーカ120)のみがオーバー入賞演出(例えば、“キーン”という効果音の出力)を行い、それ以外の演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)についてはオーバー入賞演出(例えば、殿様のキャラクタの決めポーズアニメーション等)を行わないようにしてもよい。
より具体的には、ラウンド間インターバルでオーバー入賞が発生した場合は、複数の演出手段によるオーバー入賞演出が実行され、次のラウンドが開始されてから入賞検出タイマが未設定となるまでの間にオーバー入賞が発生した場合は、一部の演出手段によるオーバー入賞演出が実行されてもよいし、ラウンド間インターバルでオーバー入賞が発生した場合は、複数の演出手段のうちの一部の演出手段によるオーバー入賞演出が実行され、次のラウンドが開始されてから入賞検出タイマが未設定となるまでの間にオーバー入賞が発生した場合は、複数の演出手段によるオーバー入賞演出が実行されてもよい。また、例えば、入賞検出タイマが設定されている場合であって、当り終了コマンドを第1副制御部400が受信した後や、主制御部300で当り終了表示タイマがセットされた後でオーバー入賞が発生した場合には、一部の演出手段によるオーバー入賞演出が実行されるようにしてもよい。また、例えば、入賞検出タイマが設定されている場合であって、大当り遊技が終了して変動待ちコマンドを第1副制御部400が受信した後や、主制御部300で当り終了表示タイマがタイムアウトした後でオーバー入賞が発生した場合には、一部の演出手段によるオーバー入賞演出が実行されるようにしてもよい。また、例えば、入賞検出タイマが設定されている場合であって、大当り遊技が終了してから最初の変動開始コマンドを第1副制御部400が受信した後でオーバー入賞が発生した場合には、一部の演出手段によるオーバー入賞演出が実行されるようにしてもよい。また、上記以外でオーバー入賞が発生した場合は、複数の演出手段でオーバー入賞演出が実行されてもよい。なお、これらとは逆の動作を行うものであってもよい。
また、複数の演出手段は、2種類以上の演出手段であってもよく、例えば、表示手段、音出力手段、発光手段、演出可動手段等のうちの2種類以上によって演出手段を構成してもよい。ここで、発光手段は、1つの発光体(LEDやランプ)のことであってもよいし、1つの基盤に実装された複数の発光体(LEDやランプ)により構成されていてもよいし、複数の基盤に発光体が一又は複数個ずつ実装され、一つのユニットとして構成されているものでもよい。また、演出可動手段は、扉体や、遊技盤200等に設けられたものであってもよい。ここで、扉体は、内枠(例えば、本体102)を含んでもよく、含んでいなくてもよい。
また、複数の演出手段は、2以上の同一の演出手段により構成されてもよく、例えば、遊技盤200に設けられた3つの演出可動手段により構成されてもよい。
以上の説明において、オーバー入賞演出を、スピーカ120によるオーバー入賞音の出力と、装飾図柄表示装置208によるオーバー入賞演出表示により実現したが、例えば、ランプ等の発光手段や、演出可動体等の可動部材により実現することも可能である。
このように、本実施形態では、第2可変入賞口235が開放状態であるか閉鎖状態であるかによらず、特電役1入賞検出タイマにより設定された期間(第一の有効期間)であれば、第一のオーバー入賞音が出力される場合があるので、遊技者にお得感を与え、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
以上の記載では、
『第一の演出手段[例えば、スピーカ120,装飾図柄表示装置208]と、
第二の演出手段[例えば、装飾図柄表示装置208]と、
遊技球が入球容易な入球容易状態[例えば、開放状態]と、遊技球が入球困難な入球困難状態[例えば、閉鎖状態]とに変化可能な可変入賞手段[例えば、第1可変入賞口234,第2可変入賞口235]と、
前記可変入賞手段に入球した遊技球が通過可能な通過領域[例えば、第1通過領域,第2通過領域]と、
を備えた遊技台であって、
前記可変入賞手段は、前記入球容易状態となった後で、前記通過領域への最大入賞数[例えば、10個]の遊技球の通過があった場合に、前記入球困難状態に変化する手段であり、
前記第一の演出手段は、前記最大入賞数を超えて前記可変入賞手段に遊技球が入球した場合に、オーバー入賞演出[例えば、図34(g)及び図35(g)に示されるオーバー入賞音や、図39(i)〜同図(j)に示す新たに出現した埴輪のキャラクタC3に殿様のキャラクタC2がパンチを繰り出す演出表示や、図40(k2´)〜同図(k3´)に示す千両箱画像C5が表示画面の上方から落下してくる演出表示]を実行可能な演出手段であり、
前記第二の演出手段は、前記可変入賞手段に入球した遊技球の数に応じて変化する演出(以下、「入賞演出[例えば、図33、図35〜図38に示す入賞数表示や、図34に示す入賞総数表示]」という。)を実行可能な演出手段であり、
前記入賞演出は、前記可変入賞手段が前記入球容易状態となってから前記入球困難状態となるまでに該可変入賞手段に入球した遊技球の数が前記最大入賞数に対応する数[例えば、10]となるまで変化することが可能な演出である、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。
従来の遊技台によれば、演出手段に改良の余地があったが、この遊技台によれば、演出手段に特徴を持った遊技台を提供することができる。
また、この遊技台によれば、オーバー入賞演出に気づいた遊技者に優越感を与えることができる場合がある。
また、この遊技台によれば、入賞数に応じて変化する演出について、オーバー入賞分については演出に含めないようにすることができるので、遊技者に可変入賞手段への入賞数に関する演出について違和感を感じさせることがなく、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
ここで、第一の演出手段は、スピーカ等の音声の出力により演出を行う手段の他、表示装置等の画像の表示により演出を行う手段や、LED等の発光手段であってもよいし、演出用の可動体といった可動手段であってもよいし、球発射ハンドルや演出ボタンといった遊技者が直接操作する部材を振動させる手段等であってもよい。
また、第二の演出手段は、表示装置等の画像の表示により演出を行う手段の他、スピーカ等の音声の出力により演出を行う手段や、LED等の発光手段であってもよいし、演出用の可動体といった可動手段であってもよいし、球発射ハンドルや演出ボタンといった遊技者が直接操作する部材を振動させる手段等であってもよい。
また、第一の演出手段と第二の演出手段とは、異なる種類の演出手段であってもよいし、同じ種類の演出手段であってもよい。また、第一の演出手段と第二の演出手段とが同一の演出手段(例えば、第一の演出手段も第二の演出手段も表示手段により実現)であってもよい。
また、オーバー入賞演出は、オーバー入賞ではない入賞を示す演出(例えば、1〜10個目の遊技球が可変入賞手段に入賞したときに実行される演出)とは異なっていてもよいし、同じであってもよい。
また、第二の演出手段は、オーバー入賞演出が実行されている期間にオーバー入賞演出や入賞演出とは異なる第三の演出を実行可能な手段であり、第三の演出とは、オーバー入賞を示す演出であってもよいし、第三の演出が、電断・復電が発生する前の大当り遊技が実行されている期間に実行可能な演出であってもよい。
また、オーバー入賞演出が実行されている期間における入賞演出は、電断・復電が発生した後の大当り遊技の実行期間において実行可能な演出であってもよい。
また、オーバー入賞が1つだけあった場合の演出と、オーバー入賞が2つだけあった場合の演出とは、同じであってもよいし、異なっていてもよい。また、オーバー入賞数に応じて演出内容をそれぞれ異ならせてもよいし、全てのオーバー入賞数において同じ演出であってもよい。
また、オーバー入賞数が所定の数(例えば、1回の大当りの遊技において90個以上、一のラウンドにおいて6個以上)となった場合は、エラーと判定してもよい。このとき、遊技者や遊技店に報知するようにしてもよい。
また、可変入賞手段は、入球容易状態と入球困難状態とにのみ変化可能なものであってもよいし、入球容易状態及び入球困難状態以外の状態にも変化可能なものであってもよい。また、可変入賞手段は、入球容易状態と入球困難状態とに必ず変化するものであってもよいし、入球容易状態と入球困難状態とに変化しない場合があってもよい。
また、通過領域は、可変入賞手段に入球した遊技球のみ通過可能なものであってもよいし、可変入賞手段に入球した遊技球以外の遊技球も通過可能なものであってもよい。また、通過領域は、可変入賞手段に入球した遊技球が必ず通過するものであってもよいし、可変入賞手段に入球した遊技球が通過しない場合があってもよい。
また、第一の演出手段は、最大入賞数を超えて可変入賞手段に遊技球が入球した場合にのみオーバー入賞演出を実行可能なものであってもよいし、最大入賞数を超えて可変入賞手段に遊技球が入球した場合以外にもオーバー入賞演出を実行可能なものであってもよい。また、第一の演出手段は、最大入賞数を超えて可変入賞手段に遊技球が入球した場合にオーバー入賞演出を必ず実行するものであってもよいし、最大入賞数を超えて可変入賞手段に遊技球が入球してもオーバー入賞演出を実行しない場合があってもよい。
また、第二の演出手段は、入賞演出のみを実行可能なものであってもよいし、入賞演出以外の演出も実行可能なものであってもよい。また、第二の演出手段は、入賞演出を必ず実行するものであってもよいし、入賞演出を実行しない場合があってもよい。
また、入賞演出は、可変入賞手段が入球容易状態となってから入球困難状態となるまでに可変入賞手段に入球した遊技球の数が最大入賞数に対応する数となるまで変化することのみが可能なものであってもよいし、可変入賞手段が入球容易状態となってから入球困難状態となるまでに可変入賞手段に入球した遊技球の数が最大入賞数に対応する数となるまで変化すること以外にも可能なものであってもよい。また、入賞演出は、可変入賞手段が入球容易状態となってから入球困難状態となるまでに可変入賞手段に入球した遊技球の数が最大入賞数に対応する数となるまで必ず変化するものであってもよいし、可変入賞手段が入球容易状態となってから入球困難状態となるまでに可変入賞手段に入球した遊技球の数が最大入賞数に対応する数となるまで変化しない場合があってもよい。
また、『前記第二の演出手段は、前記オーバー入賞演出が実行されない場合であっても前記入賞演出を実行可能な演出手段である[例えば、図36に示すように、1ラウンド目において入賞した遊技球の数が最大入賞数よりも少なくてオーバー入賞音を出力しない場合であっても入賞数表示が行われている]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第二の演出手段は、オーバー入賞演出が実行されない場合であっても入賞演出のみ実行可能なものであってもよいし、オーバー入賞演出が実行されない場合であっても入賞演出以外の演出も実行可能なものであってもよい。また、第二の演出手段は、オーバー入賞演出が実行されない場合であっても入賞演出を必ず実行するものであってもよいし、オーバー入賞演出が実行されない場合であっても入賞演出を実行しない場合があってもよい。
また、『大当り遊技を実行可能な遊技制御手段[例えば、主制御部300のCPU304]を備え、
前記入賞演出は、前記大当り遊技における一のラウンドが開始してから該ラウンドが終了するまでに前記可変入賞手段に入球した遊技球の数に応じて変化する演出である[例えば、図33や図35に示される入賞数表示]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、ラウンド中において入賞した遊技球の数を容易に把握することができる場合がある。
また、『大当り遊技を実行可能な遊技制御手段[例えば、主制御部300のCPU304]を備え、
前記入賞演出は、前記大当り遊技が開始してから前記大当り遊技が終了するまでに前記可変入賞手段に入球した遊技球の数に応じて変化する演出である[例えば、図34に示される入賞総数表示]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、大当り遊技中に可変入賞手段に入賞した遊技球の数を容易に把握することができる場合がある。
また、『前記第二の演出手段は、前記大当り遊技における第一のラウンドが終了してから該第一のラウンドの次に開始される第二のラウンドが開始されるまでの期間で、ラウンド間インターバル演出[例えば、図30(e)や図40(k1´)〜同図(k3´)や図50(c−2)等に示されるラウンド間インターバル演出]を実行可能な演出手段であり
、
前記オーバー入賞演出は、前記ラウンド間インターバル演出の実行中に開始可能な演出である[例えば、図40(k2´)に示すように、ラウンド間インターバル演出の実行中にオーバー入賞があると、千両箱画像C5が表示画面の上方から落下してくる様子の演出表示が行われる]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、ラウンド間インターバル演出中にオーバー入賞があったことを演出することで、遊技者にお得感を与えて遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
ここで、第二の演出手段は、大当り遊技における第一のラウンドが終了してから第二のラウンドが開始されるまでの期間で、ラウンド間インターバル演出のみを実行可能なものであってもよいし、大当り遊技における第一のラウンドが終了してから第二のラウンドが開始されるまでの期間で、ラウンド間インターバル演出以外の演出も実行可能なものであってもよい。また、第二の演出手段は、大当り遊技における第一のラウンドが終了してから第二のラウンドが開始されるまでの期間で、ラウンド間インターバル演出を必ず実行するものであってもよいし、大当り遊技における第一のラウンドが終了してから第二のラウンドが開始されるまでの期間で、ラウンド間インターバル演出を実行しない場合があってもよい。
また、オーバー入賞演出は、ラウンド間インターバル演出の実行中にのみ開始可能なものであってもよいし、ラウンド間インターバル演出の実行中以外にも開始可能なものであってもよい。また、オーバー入賞演出は、ラウンド間インターバル演出の実行中に必ず開始するものであってもよいし、ラウンド間インターバル演出の実行中に開始しない場合があってもよい。
また、『前記第二の演出手段は、前記第一のラウンドが終了した場合に、前記入賞演出に換えて前記ラウンド間インターバル演出を開始する演出手段である[例えば、図50(c−2)に示すように、ラウンド間インターバル演出が行われるとき、入賞数表示が消去される]
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、ラウンドが移行することを容易に認識することができるようになる場合がある。
また、『前記遊技台は、ぱちんこ機[例えば、パチンコ機100]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、以上の記載では、
『音出力手段[例えば、スピーカ120]と、
第一のアタッカ[例えば、第1可変入賞口234(第2可変入賞口235)]と、
第二のアタッカ[例えば、第2可変入賞口235(第1可変入賞口234)]と、
前記第一のアタッカに入球した遊技球が通過可能な第一の通過領域[例えば、第1通過領域]と、
を備えた遊技台であって、
前記第一のアタッカは、開状態となった後で、前記第一の通過領域への第一の最大入賞数[例えば、10個]の遊技球の通過があった場合に、閉状態となるアタッカであり、
前記第一のアタッカが前記開状態から前記閉状態に変化してから第一の有効期間[例えば、特電役1入賞検出タイマによって設定される時間(例えば、3秒)]が経過するまで、前記第一の通過領域への遊技球の通過が有効とされるように構成されており、
前記第一のアタッカが前記開状態から前記閉状態となり、続いて前記第二のアタッカが前記開状態に変化した後で、前記第一の有効期間が経過するまでに遊技球が前記第一の通過領域を通過することで、前記音出力手段により第一のオーバー入賞音が出力される場合がある[例えば、図31(g)に示されるように、1ラウンド目において第1可変入賞口234に入球した11個目の遊技球が2ラウンド目が開始された後で入賞となり、オーバー入賞音がスピーカ120から出力される]、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。
従来の遊技台によれば、音出力手段に改良の余地があったが、この遊技台によれば、音出力手段に特徴を持った遊技台を提供することができる。
また、この遊技台によれば、第二のアタッカの開閉状態にかかわらず、第一の有効期間であれば第一のオーバー入賞音が出力される場合があるので、遊技者にお得感を与え、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
ここで、第一の通過領域は、第一のアタッカに入球した遊技球のみが通過可能なものであってもよいし、第一のアタッカに入球した遊技球以外の遊技球も通過可能なものであってもよい。また、第一の通過領域は、第一のアタッカに入球した遊技球が必ず通過するものであってもよいし、第一のアタッカに入球した遊技球が通過しない場合があってもよい。
また、第一のアタッカが開状態から閉状態となり、続いて第二のアタッカが開状態に変化した後で、第一の有効期間が経過するまでに遊技球が第一の通過領域を通過することで、音出力手段により第一のオーバー入賞音が必ず出力されるように構成されてもよいし、第一のアタッカが開状態から閉状態となり、続いて第二のアタッカが開状態に変化した後で、第一の有効期間が経過するまでに遊技球が第一の通過領域を通過することで、音出力手段により第一のオーバー入賞音が出力されない場合があってもよい。
また、『前記第一のアタッカが前記開状態である期間も、前記第一の通過領域への遊技球の通過が有効とされるように構成されている[例えば、図29に示すように、特電役1が作動するときは、第1カウントスイッチSW1が有効な状態に変更され、特電役2が作動するときは、第2カウントスイッチSW2が有効な状態に変更される]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、第一のアタッカが開状態である場合には、第一の通過領域への遊技球の通過が確実に有効とされることができる場合がある。
また、『前記第一の最大入賞数の遊技球が前記第一の通過領域を通過することで、前記第一のアタッカが前記開状態から前記閉状態となり、続いて前記第二のアタッカが前記開状態に変化した後であっても、前記第一の有効期間の期間中であれば、遊技球が前記第一の通過領域を通過することで、前記音出力手段により前記第一のオーバー入賞音が出力されるように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、第二のアタッカの開閉状態にかかわらず、第一の有効期間であれば第一のオーバー入賞音が必ず出力されるので、遊技者にお得感をより効果的に与え、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、『前記第二のアタッカに入球した遊技球が通過可能な第二の通過領域[例えば、第2通過領域]を備え、
前記第二のアタッカは、前記開状態となった後で、前記第二の通過領域への第二の最大入賞数[例えば、10個]の遊技球の通過があった場合に、前記閉状態に変化するアタッカであり、
前記第二のアタッカが前記開状態である期間では、前記第二の通過領域への遊技球の通過が有効とされるように構成されている[例えば、図29に示すように、特電役2が作動するときは、第2カウントスイッチSW2が有効な状態に変更され、特電役1が作動するときは、第1カウントスイッチSW1が有効な状態に変更される]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、第二のアタッカが開状態である場合には、第二の通過領域への遊技球の通過が確実に有効とされることができる場合がある。
ここで、第二の通過領域は、第二のアタッカに入球した遊技球のみが通過可能なものであってもよいし、第二のアタッカに入球した遊技球以外の遊技球も通過可能なものであってもよい。また、第二の通過領域は、第二のアタッカに入球した遊技球が必ず通過するものであってもよい、第二のアタッカに入球した遊技球が通過しない場合があってもよい。
また、『前記第二のアタッカが前記開状態から前記閉状態に変化してから第二の有効期間[例えば、特電役2入賞検出タイマによって設定される時間(例えば、3秒)]が経過するまで、前記第二の通過領域への遊技球の通過が有効とされるように構成されており、
前記第二のアタッカが前記開状態から前記閉状態となり、続いて前記第一のアタッカが前記開状態に変化した後で、前記第二の有効期間が経過するまでに遊技球が前記第二の通過領域を通過することで、前記音出力手段により第二のオーバー入賞音が出力される場合がある[例えば、図32(k)に示されるように、2ラウンド目において第2可変入賞口235に入球した11個目の遊技球が3ラウンド目が開始された後で入賞となり、オーバー入賞音がスピーカ120から出力される]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、それぞれのアタッカについて、オーバー入賞音が出力されるので、遊技者がオーバー入賞音を聞くことができる機会を増加させることができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
ここで、第二のアタッカが開状態から閉状態となり、続いて第一のアタッカが開状態に変化した後で、第二の有効期間が経過するまでに遊技球が第二の通過領域を通過することで、音出力手段により第二のオーバー入賞音が必ず出力されるように構成されてもよいし、第二のアタッカが開状態から閉状態となり、続いて第一のアタッカが開状態に変化した後で、第二の有効期間が経過するまでに遊技球が第二の通過領域を通過することで、音出力手段により第二のオーバー入賞音が出力されない場合があってもよい。
また、『複数種類の演出表示を実行可能な表示手段[例えば、装飾図柄表示装置208]を備え、
前記表示手段は、前記第一の通過領域を通過した遊技球の数に応じて変化する表示(以下、「第一の通過表示[例えば、図33(b)に示される1ラウンド目における入賞数表示や、図35に示される上アタッカの欄に表示される入賞数表示]」という。)を表示可能な手段であり、
前記表示手段は、前記第二の通過領域を通過した遊技球の数に応じて変化する表示(以下、「第二の通過表示[例えば、図33(f)に示される2ラウンド目における入賞数表示や、図35に示される下アタッカの欄に表示される入賞数表示]」という。)を表示可能な手段であり、
前記表示手段は、前記第一のアタッカが前記開状態となった場合に、前記第一の通過表示の表示を開始可能な手段であり[例えば、図33(b)や図35(b)に示すように、第1可変入賞口234が開放すると、第1可変入賞口234への入賞球数に対応する入賞数表示を開始する]、
前記表示手段は、前記第二のアタッカが前記開状態となった場合に、前記第二の通過表示の表示を開始可能な手段である[例えば、図33(f)や図35(f)に示すように、第2可変入賞口235が開放すると、第2可変入賞口235への入賞球数に対応する入賞数表示を開始する]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、第一のアタッカが開状態となったときに第一の通過表示が開始され、第二のアタッカが開状態となったときに第二の通過表示が開始されるので、遊技者は各アタッカへの入賞数を容易に把握することができる場合がある。
また、この遊技台によれば、第二の通過表示が行われている状態で第一のオーバー入賞音が出力される場合があるので、遊技者によりお得感を感じさせ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
ここで、表示手段は、複数種類の演出表示のみを実行可能なものであってもよいし、複数種類の演出表示以外の表示も実行可能なものであってもよい。また、表示手段は、複数種類の演出表示を必ず実行するものであってもよいし、複数種類の演出表示を実行しない場合があってもよい。
また、表示手段は、第一の通過表示及び第二の通過表示のみを表示可能なものであってもよいし、第一の通過表示及び第二の通過表示以外の表示を表示可能なものであってもよい。また、表示手段は、第一の通過表示及び第二の通過表示を必ず表示するものであってもよいし、第一の通過表示及び第二の通過表示を表示しない場合があってもよい。
また、表示手段は、第一のアタッカが開状態となった場合に、第一の通過表示の表示のみを開始可能なものであってもよいし、第一のアタッカが開状態となった場合に、第一の通過表示の表示以外の表示も開始可能なものであってもよい。また、表示手段は、第一のアタッカが開状態となった場合に、第一の通過表示の表示を必ず開始するものであってもよいし、第一のアタッカが開状態となった場合に、第一の通過表示の表示を開始しない場合があってもよい。
また、表示手段は、第二のアタッカが開状態となった場合に、第二の通過表示の表示のみを開始可能なものであってもよいし、第二のアタッカが開状態となった場合に、第二の通過表示の表示以外の表示も開始可能なものであってもよい。また、表示手段は、第二のアタッカが開状態となった場合に、第二の通過表示の表示を必ず開始するものであってもよいし、第二のアタッカが開状態となった場合に、第二の通過表示の表示を開始しない場合があってもよい。
また、『前記表示手段は、前記第一のアタッカが前記開状態から前記閉状態となった後で、前記第二のアタッカが前記開状態となった場合に、前記第一の通過表示に換えて前記第二の通過表示の表示を開始する手段である[例えば、図33(f)に示されるように、第2可変入賞口235が開放するタイミングで、入賞数表示がクリアされて「0」となり、入賞数表示は、第1可変入賞口234への入賞数に対応する表示であったものから、第2可変入賞口235への入賞球数に対応する表示であるものとなる]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、第一のアタッカへの入賞球数であるのか第二のアタッカへの入賞球数であるのが容易に認識できる場合がある。
また、『前記表示手段は、前記第二のアタッカが前記開状態から前記閉状態となった後で、前記第一のアタッカが前記開状態となった場合に、前記第二の通過表示に換えて前記第一の通過表示の表示を開始する手段である[例えば、第1可変入賞口234が開放するタイミングで、入賞数表示がクリアされて「0」となり、入賞数表示は、第2可変入賞口235への入賞数に対応する表示であったものから、第1可変入賞口234への入賞球数に対応する表示であるものとなる]、
ことを特徴とする遊技台。
この遊技台によれば、第一のアタッカへの入賞球数であるのか第二のアタッカへの入賞球数であるのが容易に認識できる場合がある。
また、『前記表示手段は、前記第一のアタッカが前記開状態から前記閉状態となった後で、前記第二のアタッカが前記開状態となった場合に、前記第一の通過表示を表示したまま前記第二の通過表示の表示を開始する手段である[例えば、図35(f)に示されるように、第2可変入賞口235が開放しても、第1可変入賞口234に対応する入賞数表示は、10個入賞したことを示す「10」となったまま維持されるとともに、第2可変入賞口235に対応する入賞数表示を開始する]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、第一のアタッカへの入賞数と第二アタッカへの入賞数が明確に認識することができる場合がある。
また、『前記表示手段は、前記第二のアタッカが前記開状態から前記閉状態となった後で、前記第一のアタッカが前記開状態となった場合に、前記第二の通過表示を表示したまま前記第一の通過表示の表示を開始する手段である[例えば、第1可変入賞口234が開放しても、第2可変入賞口235に対応する入賞数表示は維持されるとともに、第1可変入賞口234に対応する入賞数表示を開始する]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、第一のアタッカへの入賞数と第二アタッカへの入賞数が明確に認識することができる場合がある。
また、『大当り遊技を実行可能な遊技制御手段[例えば、主制御部300のCPU304]と、
複数種類の演出表示を実行可能な表示手段[例えば、装飾図柄表示装置208]と、
を備え、
前記表示手段は、前記大当り遊技の実行中において、前記第一の通過領域を通過した遊技球及び前記第二の通過領域を通過した遊技球の合計数に応じて変化する表示(以下、「第三の通過表示」という。)を表示可能な手段である[例えば、図34に示すように、入賞総数表示を表示することにより、当該大当り遊技の開始から現在までの間に可変入賞口234,235への入賞により獲得した賞球数を特定可能な態様で表示する]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、第二のアタッカが開状態であっても、第三の通過表示が継続して表示されるので、遊技者が見逃してしまうことを防ぐことができる場合がある。
また、この遊技台によれば、大当り遊技の開始からどのくらいアタッカに入賞させることができたのかを認識させることができる場合がある。
ここで、遊技制御手段は、大当り遊技のみを実行可能なものであってもよいし、大当り遊技以外についても実行可能なものであってもよい。また、遊技制御手段は、大当り遊技を必ず実行するものであってもよいし、大当り遊技を実行しない場合があってもよい。
また、表示手段は、複数種類の演出表示のみを実行可能なものであってもよいし、複数種類の演出表示以外の表示も実行可能なものであってもよい。また、表示手段は、複数種類の演出表示を必ず実行するものであってもよいし、複数種類の演出表示を実行しない場合があってもよい。
また、表示手段は、大当り遊技の実行中において、第三の通過表示のみを表示可能なものであってもよいし、大当り遊技の実行中において、第三の通過表示以外の表示も表示可能なものであってもよい。また、表示手段は、大当り遊技の実行中において、第三の通過表示を必ず表示するものであってもよいし、大当り遊技の実行中において、第三の通過表示を表示しない場合があってもよい。
また、『前記第二のアタッカは、前記第一のアタッカが前記開状態である期間には前記閉状態となっているアタッカであり[例えば、図29に示すように、特電役1の作動中は特電役2は未作動状態となっている]、
前記第一のアタッカは、前記第二のアタッカが前記開状態である期間には前記閉状態となっているアタッカである[例えば、図29に示すように、特電役2の作動中は特電役1は未作動状態となっている]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、第一のアタッカが閉状態となり、第二のアタッカが開状態となっても、第一の有効期間中であれば、第一のオーバー入賞音が出力可能であるので、第二のアタッカーが開状態なのに第一のオーバー入賞音が出力されているように思わせることができ、遊技者にお得感を感じさせることができる場合がある。
また、『第一の制御手段[例えば、主制御部300]と、
前記音出力手段の制御を実行可能な第二の制御手段[例えば、第1副制御部400]と、
を備え、
前記第一の制御手段は、前記第一の通過領域への遊技球の通過があった場合に、第一の通過情報[例えば、大入賞口入賞コマンド]を前記第二の制御手段に送信可能な制御手段であり、
前記第二の制御手段は、第一の記憶領域[例えば、第1副制御部400のRAM408における副制御部入賞カウンタ1]を有する制御手段であり、
前記第二の制御手段は、前記第一のアタッカが前記開状態となってから前記第一の有効期間が経過するまでに前記第一の通過情報を受信した回数(以下、「第一の通過回数」という。)を計数可能な制御手段であり、
前記第二の制御手段は、計数した前記第一の通過回数を前記第一の記憶領域に記憶可能な制御手段であり、
前記第二の制御手段は、前記第一の記憶領域に記憶された前記第一の通過回数の示す値が前記第一の最大入賞数を超えた場合に、前記音出力手段に前記第一のオーバー入賞音を出力させる制御を実行可能な制御手段である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、第一のアタッカに対応する入賞数を記憶する領域を設けたので、第二のアタッカが開放状態となった後でも第一のアタッカへの入賞数を確実に把握することができるので、第一の制御手段からの情報通りに演出を行うことができ、遊技者を安心させることができる場合がある。
ここで、第二の制御手段は、音出力手段の制御のみを実行可能なものであってもよいし、音出力手段の制御以外の手段の制御も実行可能なものであってもよい。また、第二の制御手段は、音出力手段の制御を必ず実行するものであってもよいし、音出力手段の制御を実行しない場合があってもよい。
また、第一の制御手段は、第一の通過領域への遊技球の通過があった場合に、第一の通過情報を第二の制御手段にのみ送信可能なものであってもよいし、第一の通過領域への遊技球の通過があった場合に、第一の通過情報を第二の制御手段以外の制御手段にも送信可能なものであってもよい。また、第一の制御手段は、第一の通過領域への遊技球の通過があった場合にのみ、第一の通過情報を第二の制御手段に送信可能なものであってもよいし、第一の通過領域への遊技球の通過があった場合以外にも、第一の通過情報を第二の制御手段以外の制御手段にも送信可能なものであってもよい。また、第一の通過領域への遊技球の通過があった場合に、第一の通過情報を第二の制御手段に必ず送信するものであってもよいし、第一の通過領域への遊技球の通過があった場合に、第一の通過情報を第二の制御手段に送信しない場合があってもよい。
また、第二の制御手段は、第一の通過回数のみを計数可能なものであってもよいし、第一の通過回数以外の回数も計数可能なものであってもよい。また、第二の制御手段は、第一の通過回数を必ず計数するものであってもよいし、第一の通過回数を計数しない場合があってもよい。
また、第二の制御手段は、計数した第一の通過回数を第一の記憶領域にのみ記憶可能なものであってもよいし、計数した第一の通過回数を第一の記憶領域以外の領域にも記憶可能なものであってもよい。また、第二の制御手段は、計数した第一の通過回数を第一の記憶領域に必ず記憶するものであってもよいし、計数した第一の通過回数を第一の記憶領域に記憶しない場合があってもよい。
また、第二の制御手段は、第一の記憶領域に記憶された第一の通過回数の示す値が第一の最大入賞数を超えた場合に、音出力手段に第一のオーバー入賞音を出力させる制御のみを実行可能なものであってもよいし、第一の記憶領域に記憶された第一の通過回数の示す値が第一の最大入賞数を超えた場合に、音出力手段に第一のオーバー入賞音を出力させる制御以外の制御も実行可能なものであってもよい。また、第二の制御手段は、第一の記憶領域に記憶された第一の通過回数の示す値が第一の最大入賞数を超えた場合にのみ、音出力手段に第一のオーバー入賞音を出力させる制御を実行可能なものであってもよいし、第一の記憶領域に記憶された第一の通過回数の示す値が第一の最大入賞数を超えた場合以外の場合にも、音出力手段に第一のオーバー入賞音を出力させる制御を実行可能なものであってもよい。また、第一の記憶領域に記憶された第一の通過回数の示す値が第一の最大入賞数を超えた場合に、音出力手段に第一のオーバー入賞音を出力させる制御を必ず実行するものであってもよいし、第一の記憶領域に記憶された第一の通過回数の示す値が第一の最大入賞数を超えた場合に、音出力手段に第一のオーバー入賞音を出力させる制御を実行しない場合があってもよい。
なお、第一の制御手段は、主制御部300に限らず、払出制御部600であってもよいし、主制御部300のみからなるものでもよいし、主制御部300と払出制御部600とによって構成されたものであってもよい。すなわち、第一の制御手段が複数の制御手段によって構成されたものであってもよい。
また、『前記第一の通過領域を通過した遊技球を検出可能な第一の通過検出手段[例えば、第1カウントスイッチSW1(第2カウントスイッチSW2)]を備え、
前記第一のアタッカは、前記開状態となった後で、前記第一の通過検出手段により前記第一の最大入賞数の遊技球の通過が検出された場合に、前記閉状態となるアタッカであり、
前記第一のアタッカが前記開状態から前記閉状態に変化してから前記第一の有効期間が経過するまで、前記第一の通過検出手段による遊技球の通過が検出可能とされるように構成されており[例えば、図29に示すように、特電役1入賞検出タイマによって設定された期間が経過するまで第1カウントスイッチSW1が有効な状態に維持される]、
前記第一のアタッカが前記開状態から前記閉状態となり、続いて前記第二のアタッカが前記開状態に変化した後で、前記第一の有効期間が経過するまでに前記第一の通過検出手段により遊技球の通過が検出された場合に、前記音出力手段により前記第一のオーバー入賞音が出力される場合がある[例えば、図31(g)に示されるように、1ラウンド目において第1可変入賞口234に入球した11個目の遊技球が2ラウンド目が開始された後、特電役1入賞検出タイマによって設定された期間が経過する前に入賞となり、オーバー入賞音がスピーカ120から出力される]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、第一のアタッカが閉状態となり、第二のアタッカが開状態となっても、第一の有効期間中であれば第一のオーバー入賞音が出力可能であるので、第二のアタッカが開状態なのに第一のオーバー入賞音が出力されているように思わせ、遊技者にお得感を感じさせることができる場合がある。
ここで、第一のアタッカが開状態から閉状態となり、続いて第二のアタッカが開状態に変化した後で、第一の有効期間が経過するまでに第一の通過検出手段により遊技球の通過が検出された場合に、音出力手段により第一のオーバー入賞音が必ず出力されるものであってもよいし、第一のアタッカが開状態から閉状態となり、続いて第二のアタッカが開状態に変化した後で、第一の有効期間が経過するまでに第一の通過検出手段により遊技球の通過が検出された場合に、音出力手段により第一のオーバー入賞音が出力されない場合があってもよい。
また、『前記遊技台は、ぱちんこ機[例えば、パチンコ機100]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、以上の説明では、
『複数種類の演出を実行可能な演出手段[例えば、装飾図柄表示装置208]と、
遊技球が入球容易な入球容易状態と、遊技球が入球困難な入球困難状態とに変化可能な第一の可変入賞手段[例えば、第1可変入賞口234]と、
前記入球容易状態と前記入球困難状態とに変化可能な第二の可変入賞手段[例えば、第2可変入賞口235]と、
前記第一の可変入賞手段に入球した遊技球が通過可能な第一の通過領域[例えば、第1通過領域]と、
を備えた遊技台であって、
前記複数種類の演出のうちの一つは、第一の入賞演出[例えば、図36(b)に示される第1可変入賞口234に係る入賞数表示]であり、
前記複数種類の演出のうちの一つは、第二の入賞演出[例えば、図37(f)に示される第2可変入賞口235に係る入賞数表示]であり、
前記第一の入賞演出は、大当り遊技の実行中において、前記第一の通過領域を遊技球が通過した場合に開始可能な入賞演出であり[例えば、図36(b)に示すように、第1可変入賞口234への遊技球の入賞が有効である場合に、第1可変入賞口234に係る入賞数表示が更新表示される]、
前記第二の入賞演出は、前記大当り遊技の実行中において、前記第二の可変入賞手段に遊技球が入賞した場合に開始可能な入賞演出であり[例えば、図37(h)に示すように、第2可変入賞口235への遊技球の入賞が有効である場合に、第2可変入賞口235に係る入賞数表示が更新表示される]、
前記第二の入賞演出は、前記第二の可変入賞手段が前記入球容易状態に変化した後で、前記第一の通過領域を遊技球が通過した場合にも開始可能な入賞演出である[例えば、図37(g)に示すように、次のラウンドが開始した後に第1可変入賞口234への遊技球の入賞が有効とされた場合には、第2可変入賞口235に係る入賞数表示が更新表示される]、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。
従来の遊技台によれば、演出手段に改良の余地があったが、この遊技台によれば、演出手段に特徴を持った遊技台を提供することができる。
また、この遊技台によれば、第一の可変入賞手段に入球したにもかかわらず、第二の可変入賞手段の入球演出として演出手段が実行するので、遊技者に違和感を与え、第一の可変入賞手段及び第二の可変入賞手段に注視させることができる場合がある。
ここで、演出手段は、第一の入賞演出及び第二の入賞演出のみを実行可能なものであってもよいし、第一の入賞演出及び第二の入賞演出以外の演出も実行可能であってもよい。また、演出手段は、第一の入賞演出及び第二の入賞演出を必ず実行するものであってもよいし、第一の入賞演出及び第二の入賞演出を実行しない場合があってもよい。
また、第一の可変入賞手段は、入球容易状態及び入球困難状態にのみ変化可能なものであってもよいし、入球容易状態及び入球困難状態以外の状態にも変化可能なものであってもよい。また、第一の可変入賞手段は、入球容易状態と入球困難状態とに必ず変化するものであってもよいし、入球容易状態と入球困難状態とに変化しない場合があってもよい。
また、第二の可変入賞手段は、入球容易状態及び入球困難状態にのみ変化可能なものであってもよいし、入球容易状態及び入球困難状態以外の状態にも変化可能なものであってもよい。また、第二の可変入賞手段は、入球容易状態と入球困難状態とに必ず変化するものであってもよいし、入球容易状態と入球困難状態とに変化しない場合があってもよい。
また、第一の通過領域は、第一の可変入賞手段に入球した遊技球のみが通過可能なものであってもよいし、第一の可変入賞手段に入球した遊技球以外の遊技球も通過可能なものであってもよい。また、第一の通過領域は、第一の可変入賞手段に入球した遊技球が必ず通過するものであってもよいし、第一の可変入賞手段に入球した遊技球が通過しない場合があってもよい。
また、第一の入賞演出は、大当り遊技の実行中において、第一の通過領域を遊技球が通過した場合にのみ開始可能なものであってもよいし、大当り遊技の実行中において、第一の通過領域を遊技球が通過した場合以外にも開始可能なものであってもよい。また、第一の入賞演出は、大当り遊技の実行中において、第一の通過領域を遊技球が通過した場合に必ず開始するものであってもよいし、大当り遊技の実行中において、第一の通過領域を遊技球が通過した場合に開始しない場合があってもよい。
また、第二の入賞演出は、大当り遊技の実行中において、第二の可変入賞手段に遊技球が入賞した場合にのみ開始可能なものであってもよいし、大当り遊技の実行中において、第二の可変入賞手段に遊技球が入賞した場合以外にも開始可能なものであってもよい。また、第二の入賞演出は、大当り遊技の実行中において、第二の可変入賞手段に遊技球が入賞した場合に必ず開始するものであってもよいし、大当り遊技の実行中において、第二の可変入賞手段に遊技球が入賞した場合に開始しない場合があってもよい。
また、第二の入賞演出は、第二の可変入賞手段が入球容易状態に変化した後で第一の通過領域を遊技球が通過した場合にのみ開始可能なものであってもよいし、第二の可変入賞手段が入球容易状態に変化した後で第一の通過領域を遊技球が通過した場合以外にも開始可能なものであってもよい。また、第二の入賞演出は、第二の可変入賞手段が入球容易状態に変化した後で第一の通過領域を遊技球が通過した場合に必ず開始するものであってもよいし、第二の可変入賞手段が入球容易状態に変化した後で第一の通過領域を遊技球が通過した場合に開始しない場合があってもよい。
なお、演出手段は、音声を出力する音出力手段や、演出表示が可能な表示手段や、発光手段等により実現することが可能である。例えば、演出手段が音出力手段であれば、第一可変入賞手段や第二可変入賞手段への入賞に応じた入賞音を出力させることにより実現することができる。
また、第一の入賞演出の態様と第二の入賞演出の態様とが同じであってもよいし、異なっていてもよい。
また、『前記第一の入賞演出は、前記第一の通過領域を遊技球が通過した数に応じて変化する入賞演出[例えば、図33(b)に示される1ラウンド目における入賞数表示や、図35に示される上アタッカの欄に表示される入賞数表示]であり、
前記第二の入賞演出は、前記第二の可変入賞手段に遊技球が入賞した数に応じて変化する入賞演出[例えば、図33(f)に示される2ラウンド目における入賞数表示や、図35に示される下アタッカの欄に表示される入賞数表示]である、
ことを特徴とする遊技球。』
についても説明した。
この遊技台によれば、第一の入賞演出及び第二の入賞演出により、第一の可変入賞手段への入賞数と第二の可変入賞手段への入賞数をそれぞれ容易に把握することができる場合がある。
また、『前記演出手段は、前記第一の可変入賞手段が前記入球容易状態から前記入球困難状態となった後で、前記第二の可変入賞手段が前記入球容易状態となった場合に、前記第一の入賞演出を終了して前記第二の入賞演出を開始する手段である[例えば、図33(f)に示されるように、第2可変入賞口235が開放するタイミングで、入賞数表示がクリアされて「0」となり、入賞数表示は、第1可変入賞口234への入賞数に対応する表示であったものから、第2可変入賞口235への入賞球数に対応する表示であるものとなる]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、第二の可変入賞手段が入球容易状態となった後は、第一の可変入賞手段に遊技球が入賞しても第一の入賞演出が実行されず、第二の入賞演出が実行されるので、遊技者に違和感を与え、第一の可変入賞手段及び第二の可変入賞手段を注視させることができる場合がある。
また、『前記第一の通過領域を通過した遊技球を検出可能な第一の通過検出手段[例えば、第1カウントスイッチSW1]を備え、
前記第一の可変入賞手段が前記入球容易状態から前記入球困難状態に変化してから第一の有効期間[例えば、特電役1入賞検出タイマによって設定される時間(例えば、3秒)]が経過するまで、前記第一の通過検出手段による遊技球の通過が検出可能とされるように構成されており、
前記第二の入賞演出は、前記第一の可変入賞手段が前記入球容易状態から前記入球困難状態となり、続いて前記第二の可変入賞手段が前記入球容易状態に変化した後で、前記第一の有効期間が経過するまでに前記第一の通過検出手段により遊技球の通過が検出された場合に、前記第一の入賞演出に換えて開始される入賞演出である[例えば、図36(c)〜同図(d)に示すように、第1可変入賞口234が閉鎖状態となり、続いて図37(f)〜同図(g)に示すように、第2可変入賞口235が開放状態となった後で、特電役1入賞検出タイマによって設定された時間が経過するまでに第1カウントスイッチSW1により遊技球の通過が検出された場合に、第2可変入賞口235に係る入賞数表示が計数されて表示される]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、第二の可変入賞手段が入球容易状態となった後で、第一の有効期間であれば第一の通過検出手段により遊技球が通過が検出されて第一の可変入賞手段への遊技球の入賞を検出した場合に、第二の入賞演出が開始されるので、遊技者に違和感を与え、第一の可変入賞手段及び第二の可変入賞手段をより注視させることができる場合がある。
また、『前記第一の可変入賞手段が前記入球容易状態である期間も、前記第一の通過検出手段による遊技球の通過が検出可能とされるように構成されている[例えば、図29に示すように、特電役1が作動するときは、第1カウントスイッチSW1が有効な状態に変更され、特電役2が作動するときは、第2カウントスイッチSW2が有効な状態に変更される]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、第一の可変入賞手段が入球容易状態である場合には、第一の通過検出手段による遊技球の通過の検出を確実に行わせることができる場合がある。
また、『前記第二の可変入賞手段に入球した遊技球が通過可能な第二の通過領域[例えば、第2カウントスイッチSW2]を備え、
前記第二の可変入賞手段が前記入球容易状態である期間(以下、「第四の有効期間」という。)に、前記第二の通過領域への遊技球の通過があった場合に入賞とされるように構成されている[例えば、図29に示すように、特電役2が作動するときは、第2カウントスイッチSW2が有効な状態に変更され、特電役1が作動するときは、第1カウントスイッチSW1が有効な状態に変更される]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、第二の可変入賞手段が入球容易状態である場合には、第二の通過検出手段による遊技球の通過の検出を確実に行わせることができる場合がある。
また、『前記第二の入賞演出は、前記第一の有効期間と前記第四の有効期間とが重複する期間において、前記第一の通過領域を遊技球が通過した場合に、前記第一の入賞演出に換えて実行される入賞演出である[例えば、図29に示すように、特電役1入賞検出タイマが設定されていて第1カウントスイッチSW1が有効となっている期間と第2カウントスイッチSW2が有効な状態となっている期間とが重複する期間において、図37(g)に示されるタイミングで遊技球が第1カウントスイッチSW1を通過した場合に、第2可変入賞口235に係る入賞数表示が計数されて表示される]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、第一の有効期間と第四の有効期間とが重複する期間であれば、第一の可変入賞手段に遊技球が入賞しても第一の入賞演出が行われず、第二の入賞演出が行われるので、遊技者に違和感を与え、第一の可変入賞手段及び第二の可変入賞手段をより注視させることができるようになる。
また、『前記複数種類の演出のうちの一つは、第三の入賞演出[例えば、入賞総数表示]であり、
前記第一の通過領域への遊技球の通過があった場合に入賞とされるように構成されており、
前記第三の入賞演出は、前記大当り遊技の実行中において、前記第一の可変入賞手段に入賞した遊技球及び前記第二の可変入賞手段に入賞した遊技球の合計数に応じて変化する入賞演出である[例えば、図34に示すように、入賞総数表示を表示することにより、当該大当り遊技の開始から現在までの間に可変入賞口234,235への入賞により獲得した賞球数を特定可能な態様で表示する]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、第二の可変入賞手段が開状態であっても、第三の入賞演出が継続して表示されるので、遊技者が見逃してしまうことを防ぐことができる場合がある。
また、『前記演出手段は、複数種類の演出表示を実行可能な表示手段[例えば、装飾図柄表示装置208]であり、
前記第一の入賞演出は、前記複数種類の演出表示のうちの第一の入賞演出表示[例えば、図36(b)に示される第1可変入賞口234に係る入賞数表示]であり、
前記第二の入賞演出は、前記複数種類の演出表示のうちの第二の入賞演出表示[例えば、図37(f)に示される第2可変入賞口235に係る入賞数表示]であり、
前記第一の入賞演出表示は、前記大当り遊技の実行中において、前記第一の通過領域を遊技球が通過した場合に開始可能な入賞演出表示であり[例えば、図36(b)に示すように、第1可変入賞口234への遊技球の入賞が有効である場合に、第1可変入賞口234に係る入賞数表示が更新表示される]、
前記第二の入賞演出表示は、前記大当り遊技の実行中において、前記第二の可変入賞手段に遊技球が入賞した場合に開始可能な入賞演出表示であり[例えば、図37(h)に示すように、第2可変入賞口235への遊技球の入賞が有効である場合に、第2可変入賞口235に係る入賞数表示が更新表示される]、
前記第二の入賞演出表示は、前記第二の可変入賞手段が前記入球容易状態に変化した後で、前記第一の通過領域を遊技球が通過した場合にも開始可能な入賞演出表示であるる[例えば、図37(g)に示すように、次のラウンドが開始した後に第1可変入賞口234への遊技球の入賞が有効とされた場合には、第2可変入賞口235に係る入賞数表示が更新表示される]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、第一の可変入賞手段に入球したにもかかわらず、第二の可変入賞手段の入球演出として表示手段が実行するので、遊技者に違和感を与え、第一の可変入賞手段及び第二の可変入賞手段に注視させることができる場合がある。
ここで、表示手段は、第一の入賞演出表示及び第二の入賞演出表示のみを実行可能なものであってもよいし、第一の入賞演出表示及び第二の入賞演出表示以外の表示も実行可能なものであってもよい。また、表示手段は、第一の入賞演出表示及び第二の入賞演出表示を必ず実行するものであってもよいし、第一の入賞演出表示及び第二の入賞演出表示を実行しない場合があってもよい。
また、第一の入賞演出表示は、大当り遊技の実行中において、第一の通過領域を遊技球が通過した場合にのみ開始可能なものであってもよいし、大当り遊技の実行中において、第一の通過領域を遊技球が通過した場合以外にも開始可能なものであってもよい。また、大当り遊技の実行中において、第一の通過領域を遊技球が通過した場合に必ず開始するものであってもよいし、大当り遊技の実行中において、第一の通過領域を遊技球が通過した場合に実施しない場合があってもよい。
また、第二の入賞演出表示は、大当り遊技の実行中において、第二の可変入賞手段に遊技球が入賞した場合にのみ開始可能なものであってもよいし、大当り遊技の実行中において、第二の可変入賞手段に遊技球が入賞した場合以外にも開始可能なものであってもよい。また、第二の入賞演出表示は、大当り遊技の実行中において、第二の可変入賞手段に遊技球が入賞した場合に必ず開始するものであってもよいし、大当り遊技の実行中において、第二の可変入賞手段に遊技球が入賞した場合に開始しない場合があってもよい。
また、第二の入賞演出表示は、第二の可変入賞手段が入球容易状態に変化した後で、第一の通過領域を遊技球が通過した場合にのみ開始可能なものであってもよいし、第二の可変入賞手段が入球容易状態に変化した後で、第一の通過領域を遊技球が通過した場合以外にも開始可能なものであってもよい。また、第二の入賞演出表示は、第二の可変入賞手段が入球容易状態に変化した後で、第一の通過領域を遊技球が通過した場合に必ず開始するものであってもよいし、第二の可変入賞手段が入球容易状態に変化した後で、第一の通過領域を遊技球が通過した場合に開始しない場合があってもよい。
なお、第一の入賞演出表示の表示態様と第二の入賞演出表示の表示態様とが同じであってもよいし、異なっていてもよい。
また、『前記第二の可変入賞手段は、前記第一の可変入賞手段が前記入球容易状態である期間には前記入球困難状態となっている可変入賞手段であり[例えば、図29に示すように、特電役1の作動中は特電役2は未作動状態となっている]、
前記第一の可変入賞手段は、前記第二の可変入賞手段が前記入球容易状態である期間には前記入球困難状態となっている可変入賞手段である[例えば、図29に示すように、特電役2の作動中は特電役1は未作動状態となっている]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、第一の可変入賞手段が閉状態となり、第二の可変入賞手段が開状態となっても、第一の有効期間中であれば、第一の可変入賞手段への入賞により、実際に第二の可変入賞手段に入賞しているように表示されるので、遊技者にお得感を感じさせることができる場合がある。
また、『音出力手段[例えば、スピーカ120]と、
前記第二の可変入賞手段が前記入球容易状態に変化した場合に、該第二の可変入賞手段に入賞した遊技球の数の計数を開始可能な計数手段[例えば、第1副制御部400のRAM408に設けられた副制御部入賞カウンタ]と、
を備え、
前記第二の可変入賞手段は、前記入球容易状態となった後で、第二の最大入賞数[例えば、10個]の遊技球の入賞があった場合に、前記入球困難状態に変化する可変入賞手段であり、
前記計数手段は、前記第二の可変入賞手段が前記入球容易状態に変化した後で、前記第一の通過領域を遊技球が通過した場合にも、該第二の可変入賞手段に入球した遊技球として計数する手段であり[例えば、図37(g)に示すように、次のラウンドが開始した後に第1カウントスイッチSW1への遊技球の通過が検出された場合には、第2可変入賞口235に係る入賞数表示として計数していた副制御部入賞カウンタに計数される]、
前記計数手段によって計数された遊技球の数が前記第二の最大入賞数を超えた場合に、前記音出力手段により第三のオーバー入賞音が出力される場合がある[例えば、図38(j´)に示すように、副制御部入賞カウンタの値が「11」となって最大入賞数を超えた場合に(見た目のオーバー入賞が発生した場合に)、スピーカ120からオーバー入賞音が出力される。]、
ことを特徴とする遊技球。』
についても説明した。
この遊技台によれば、第二の可変入賞手段が開状態となってから第一の可変入賞手段へ入賞した遊技球の数も含めて、第二の可変入賞手段への入賞数が最大入賞数を超えて見た目のオーバー入賞が発生した場合に、第三のオーバー入賞音が出力されるので、遊技者にお得感を感じさせることができる場合がある。
また、この遊技台によれば、第二の可変入賞手段が開状態となってから第一の可変入賞手段へ入賞した場合でもオーバー入賞と判定されず、オーバー入賞音が出力されないので、遊技者に違和感を与え、第一の可変入賞手段及び第二の可変入賞手段を注視させることができる場合がある。
ここで、計数手段は、第二の可変入賞手段が入球容易状態に変化した場合に、第二の可変入賞手段に入賞した遊技球の数の計数のみを開始可能なものであってもよいし、第二の可変入賞手段が入球容易状態に変化した場合に、第二の可変入賞手段に入賞した遊技球の数の計数以外のことも開始可能なものであってもよい。計数手段は、第二の可変入賞手段が入球容易状態に変化した場合にのみ、第二の可変入賞手段に入賞した遊技球の数の計数を開始可能なものであってもよいし、第二の可変入賞手段が入球容易状態に変化した場合以外にも、第二の可変入賞手段に入賞した遊技球の数の計数以外のことも開始可能なものであってもよい。また、計数手段は、第二の可変入賞手段が入球容易状態に変化した場合に、第二の可変入賞手段に入賞した遊技球の数の計数を必ず開始するものであってもよいし、第二の可変入賞手段が入球容易状態に変化した場合に、第二の可変入賞手段に入賞した遊技球の数の計数を開始しない場合があってもよい。
また、計数手段によって計数された遊技球の数が第二の最大入賞数を超えた場合に、音出力手段により第三のオーバー入賞音が必ず出力されてもよいし、計数手段によって計数された遊技球の数が第二の最大入賞数を超えた場合に、音出力手段により第三のオーバー入賞音が出力されない場合があってもよい。
また、『第一の制御手段[例えば、主制御部300]と、
前記音出力手段の制御を実行可能な第二の制御手段[例えば、第1副制御部400]と、
を備え、
前記第一の制御手段は、前記第一の通過領域を遊技球が通過した場合に、第一の通過情報[例えば、大入賞口入賞コマンド]を前記第二の制御手段に送信可能な制御手段であり、
前記第一の制御手段は、前記第二の可変入賞手段に遊技球が入賞した場合に、第二の通過情報[例えば、大入賞口入賞コマンド]を前記第二の制御手段に送信可能な制御手段であり、
前記第二の制御手段は、第三の記憶領域[例えば、第1副制御部400のRAM408における副制御部入賞カウンタ]を有する制御手段であり、
前記計数手段は、前記第二の可変入賞手段が前記入球容易状態に変化してからの前記第二の通過情報を前記第二の制御手段が受信した回数を計数する手段であり、
前記計数手段は、前記第二の可変入賞手段が前記入球容易状態に変化した後で、前記第一の通過情報を受信した回数も計数する手段であり、
前記第二の制御手段は、前記計数手段の計数結果を前記第三の記憶領域に記憶可能な制御手段であり、
前記第二の制御手段は、前記第三の記憶領域に記憶された前記計数手段の計数結果を示す値が前記第二の最大入賞数[例えば、10個]を超えた場合に、前記音出力手段に前記第三のオーバー入賞音を出力させる制御を実行可能な制御手段である[例えば、図38(j´)に示すように、副制御部入賞カウンタの値が「11」を示しており、見た目のオーバー入賞が発生した場合には、スピーカ120からオーバー入賞音が出力される]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、第一の可変入賞手段へ入賞した遊技球の数と第二の可変入賞手段へ入賞した遊技球の数とを一つの記憶領域で管理するので、処理を簡略化することができる場合がある。
また、この遊技台によれば、第一の可変入賞手段が閉状態となり、第二の可変入賞手段が開状態となっても第一の有効期間中であれば、入球困難状態となった第一の可変入賞手段に入賞した遊技球に関連して違和感のある演出を実行させることができ、遊技者を遊技に集中させることができる場合がある。
ここで、第二の制御手段は、音出力手段の制御のみを実行可能なものであってもよいし、音出力手段の制御以外の制御も実行可能なものであってもよい。また、第二の制御手段は、音出力手段の制御を必ず実行するものであってもよいし、音出力手段の制御を実行しない場合があってもよい。
また、第一の制御手段は、第一の通過領域を遊技球が通過した場合に、第一の通過情報を第二の制御手段にのみ送信可能なものであってもよいし、第一の通過領域を遊技球が通過した場合に、第一の通過情報を第二の制御手段以外にも送信可能なものであってもよい。また、第一の制御手段は、第一の通過領域を遊技球が通過した場合にのみ、第一の通過情報を第二の制御手段に送信可能なものであってもよいし、第一の通過領域を遊技球が通過した場合以外にも、第一の通過情報を第二の制御手段に送信可能なものであってもよい。また、第一の制御手段は、第一の通過領域を遊技球が通過した場合に、第一の通過情報を第二の制御手段に必ず送信するものであってもよいし、第一の通過領域を遊技球が通過した場合に、第一の通過情報を第二の制御手段に送信しない場合があってもよい。
また、第一の制御手段は、第二の可変入賞手段に遊技球が入賞した場合に、第二の通過情報を第二の制御手段にのみ送信可能なものであってもよいし、第二の可変入賞手段に遊技球が入賞した場合に、第二の通過情報を第二の制御手段以外にも送信可能なものであってもよい。また、第一の制御手段は、第二の可変入賞手段に遊技球が入賞した場合にのみ、第二の通過情報を第二の制御手段に送信可能なものであってもよいし、第二の可変入賞手段に遊技球が入賞した場合以外にも、第二の通過情報を第二の制御手段に送信可能なものであってもよい。また、第一の制御手段は、第二の可変入賞手段に遊技球が入賞した場合に、第二の通過情報を第二の制御手段に必ず送信するものであってもよいし、第二の可変入賞手段に遊技球が入賞した場合に、第二の通過情報を第二の制御手段に送信しない場合があってもよい。
また、第二の制御手段は、計数手段の計数結果を第三の記憶領域にのみ記憶可能なものであってもよいし、計数手段の計数結果を第三の記憶領域以外の領域にも記憶可能なものであってもよい。また、第二の制御手段は、計数手段の計数結果を第三の記憶領域に必ず記憶するものであってもよいし、計数手段の計数結果を第三の記憶領域に記憶しない場合があってもよい。
また、第二の制御手段は、第三の記憶領域に記憶された計数手段の計数結果を示す値が第二の最大入賞数を超えた場合に、音出力手段に第三のオーバー入賞音を出力させる制御のみを実行可能なものであってもよいし、第三の記憶領域に記憶された計数手段の計数結果を示す値が第二の最大入賞数を超えた場合に、音出力手段に第三のオーバー入賞音を出力させる制御以外の制御も実行可能なものであってもよい。また、第二の制御手段は、第三の記憶領域に記憶された計数手段の計数結果を示す値が第二の最大入賞数を超えた場合にのみ、音出力手段に第三のオーバー入賞音を出力させる制御を実行可能なものであってもよいし、第三の記憶領域に記憶された計数手段の計数結果を示す値が第二の最大入賞数を超えた場合以外の場合にも、音出力手段に第三のオーバー入賞音を出力させる制御を実行可能なものであってもよい。また、第三の記憶領域に記憶された計数手段の計数結果を示す値が第二の最大入賞数を超えた場合に、音出力手段に第三のオーバー入賞音を出力させる制御を必ず実行するものであってもよいし、第三の記憶領域に記憶された計数手段の計数結果を示す値が第二の最大入賞数を超えた場合に、音出力手段に第三のオーバー入賞音を出力させる制御を実行しない場合があってもよい。
また、計数手段は、第一の可変入賞手段が入球容易状態に変化した場合に、第一の通過領域を遊技球が通過した遊技球の数の計数を開始可能であってもよい。この場合において、計数手段は、第二の可変入賞手段が入球容易状態に変化した後で、第一の通過領域を遊技球が通過した場合には、該第一の通過領域を遊技球が通過した遊技球として計数してもよい。そして、第二の可変入賞手段に入球した遊技球の数と、該第二の可変入賞手段が入球容易状態に変化した後で第一の通過領域を通過した遊技球の数と、の合計が第二の最大入賞数を超えた場合に第三のオーバー入賞音を出力される場合があってもよい。
また、『前記遊技台は、ぱちんこ機[例えば、パチンコ機100]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、以上の記載では、
『 第一の演出手段[例えば、スピーカ120等]と、
第二の演出手段[例えば、装飾図柄表示装置208等]と、
遊技球が入球容易な入球容易状態[例えば、開放状態等]と、遊技球が入球困難な入球困難状態[例えば、閉鎖状態等]とに変化可能な可変入賞手段[例えば、第1可変入賞口234,第2可変入賞口235等]と、
前記可変入賞手段に入球した遊技球が通過可能な通過領域[例えば、第1通過領域,第2通過領域等]と、
大当り遊技を実行可能な遊技制御手段[例えば、主制御部300のCPU304等]と、
を備えた遊技台であって、
前記可変入賞手段は、前記入球容易状態となった後で、前記通過領域への最大入賞数[例えば、10個等]の遊技球の通過があった場合に、前記入球困難状態に変化する手段であり、
前記第一の演出手段は、前記最大入賞数を超えて前記可変入賞手段に遊技球が入球した場合に、第一のオーバー入賞演出[例えば、図34(g)及び図35(g)に示されるオーバー入賞音等]を実行可能な演出手段であり、
前記第二の演出手段は、前記可変入賞手段に入球した遊技球の数に応じた変化が行われる演出(以下、「入賞演出[例えば、図33、図35〜図38に示す入賞数表示や、図34に示す入賞総数表示等]」という。)を実行可能な演出手段であり、
前記入賞演出は、前記可変入賞手段が前記入球容易状態となってから前記入球困難状態となるまでに該可変入賞手段に入球した遊技球の数が前記最大入賞数に対応する数[例えば、10等]となるまで変化することが可能な演出であり、
前記大当り遊技の実行中に前記入賞演出が行われている状態で電断が発生し、その後に復電した場合(以下、「第一の場合」という。)は、該電断の発生までに行われた前記変化が反映された該入賞演出が実行されず[例えば、図51(c)〜同図(f)に示すように、大当り遊技の実行中に電断・復電が発生した場合には、電源復旧後の入賞総数表示が電断発生前とは異なり、「0pt」となる等]、
前記第一の場合において、前記大当り遊技が終了するまでに前記第一のオーバー入賞演出が実行される場合がある[例えば、図51(g)に示すように、電断・復電が発生した後に、オーバー入賞が発生するとオーバー入賞音が出力される等]、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。
また、『 前記第二の演出手段は、前記第一のオーバー入賞演出が実行されない場合であっても前記入賞演出を実行可能な演出手段である[例えば、図36に示すように、1ラウンド目において入賞した遊技球の数が最大入賞数よりも少なくてオーバー入賞音を出力しない場合であっても入賞数表示が行われている等]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、『 前記入賞演出は、前記大当り遊技における一のラウンドが開始してから該ラウンドが終了するまでに前記可変入賞手段に入球した遊技球の数に応じて変化する演出である[例えば、図33や図35に示される入賞数表示等]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、『 前記入賞演出は、前記大当り遊技が開始してから前記大当り遊技が終了するまでに前記可変入賞手段に入球した遊技球の数に応じて変化する演出である[例えば、図34に示される入賞総数表示等]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、『 前記第二の演出手段は、前記大当り遊技における第一のラウンドが終了してから該第一のラウンドの次に開始される第二のラウンドが開始されるまでの期間で、ラウンド間インターバル演出[例えば、図50(c−2)に示すラウンド間インターバル表示等]を実行可能な演出手段であり、
前記第一のオーバー入賞演出は、前記ラウンド間インターバル演出の実行中に開始可能な演出である[例えば、図50(c−2)に示すラウンド間インターバル表示の表示中にオーバー入賞音が出力されている等]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、『 前記第二の演出手段は、前記第一のラウンドが終了した場合に、前記入賞演出に換えて前記ラウンド間インターバル演出を開始する演出手段である[例えば、図50(c−2)に示すように、ラウンド間インターバル演出が行われるとき、入賞数表示が消去される等]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、『 前記第二の演出手段は、前記最大入賞数を超えて前記可変入賞手段に遊技球が入賞した場合に、第二のオーバー入賞演出[例えば、殿様のキャラクタの決めポーズアニメーション等]を実行可能な演出手段である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、『 前記第二の演出手段は、表示手段[例えば、装飾図柄表示装置208等]であり、
前記入賞演出とは、前記可変入賞手段に入球した遊技球の数に応じて数値を更新可能な演出表示のことであり[例えば、図51(a)〜同図(c)に示すように、可変入賞口に入球する毎に入賞総数表示が更新される等]、
前記第一の場合は、前記入賞演出として0を表す数値が表示される[例えば、図51(c)〜同図(f)に示すように、大当り遊技の実行中に電断・復電が発生した場合には、電源復旧後の入賞総数表示が「0pt」となる等]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、『 前記遊技台は、ぱちんこ機[例えば、パチンコ機100]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
以下、これまで説明したことも含めて付記する。
(付記1)
音出力手段と、
遊技球が入球容易な入球容易状態と、遊技球が入球困難な入球困難状態とに変化可能な第一の可変入賞手段と、
前記入球容易状態と前記入球困難状態とに変化可能な第二の可変入賞手段と、
前記第一の可変入賞手段に入球した遊技球が通過可能な第一の通過領域と、
前記第一の通過領域を通過した遊技球を検出可能な第一の通過検出手段と、
を備えた遊技台であって、
前記第一の可変入賞手段は、前記入球容易状態となった後で、前記第一の通過領域への第一の最大入賞数の遊技球の通過があった場合に、前記入球困難状態に変化する可変入賞手段であり、
前記第一の通過検出手段は、前記第一の可変入賞手段が前記入球容易状態から前記入球困難状態に変化してから第一の有効期間が経過するまで、前記第一の通過領域への遊技球の通過を有効なものとして取り扱うことが可能な通過検出手段であり、
前記音出力手段は、前記第一の通過領域を前記第一の最大入賞数の遊技球が通過して前記第一の可変入賞手段が前記入球容易状態から前記入球困難状態となり、続いて前記第二の可変入賞手段が前記入球容易状態に変化した後で、前記第一の有効期間が経過するまでに該第一の通過領域への遊技球の通過があった場合に、第一のオーバー入賞音を出力可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記2)
付記1に記載の遊技台であって、
前記第一の通過検出手段は、前記第一の可変入賞手段が前記入球容易状態である期間にも、前記第一の通過領域への遊技球の通過を有効なものとして取り扱うことが可能な通過検出手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記3)
付記1又は2に記載の遊技台であって、
前記音出力手段は、前記第一の通過領域への前記第一の最大入賞数の遊技球が通過して前記第一の可変入賞手段が前記入球容易状態から前記入球困難状態となり、続いて前記第二の可変入賞手段が前記入球容易状態に変化した後で、前記第一の有効期間が経過するまでに該第一の通過領域への遊技球の通過があった場合に、前記第一のオーバー入賞音を出力する手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記4)
付記1乃至3のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記第二の可変入賞手段に入球した遊技球が通過可能な第二の通過領域と、
前記第二の通過領域を通過した遊技球を検出可能な第二の通過検出手段と、
を備え、
前記第二の可変入賞手段は、前記入球容易状態となった後で、前記第二の通過領域への第二の最大入賞数の遊技球の通過があった場合に、前記入球困難状態に変化する可変入賞手段であり、
前記第二の通過検出手段は、前記第二の可変入賞手段が前記入球容易状態である期間に、前記第二の通過領域への遊技球の通過を有効なものとして取り扱うことが可能な通過検出手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記5)
付記4に記載の遊技台であって、
前記第二の通過検出手段は、前記第二の可変入賞手段が前記入球容易状態から前記入球困難状態に変化してから第二の有効期間が経過するまで、前記第二の通過領域への遊技球の通過を有効なものとして取り扱うことが可能な通過検出手段であり、
前記音出力手段は、前記第二の通過領域を前記第二の最大入賞数の遊技球が通過して前記第二の可変入賞手段が前記入球容易状態から前記入球困難状態となり、続いて前記第一の可変入賞手段が前記入球容易状態に変化した後で、前記第二の有効期間が経過するまでに該第二の通過領域への遊技球の通過があった場合に、第二のオーバー入賞音を出力可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記6)
付記4又は5に記載の遊技台において、
複数種類の演出表示を実行可能な表示手段を備え、
前記表示手段は、前記第一の通過領域を通過した遊技球の数に応じて変化する表示(以下、「第一の通過表示」という。)を表示可能な手段であり、
前記表示手段は、前記第二の通過領域を通過した遊技球の数に応じて変化する表示(以下、「第二の通過表示」という。)を表示可能な手段であり、
前記表示手段は、前記第一の可変入賞手段が前記入球容易状態となった場合に、前記第一の通過表示の表示を開始可能な手段であり、
前記表示手段は、前記第二の可変入賞手段が前記入球容易状態となった場合に、前記第二の通過表示の表示を開始可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記7)
付記6に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、前記第一の可変入賞手段が前記入球容易状態から前記入球困難状態となった後で、前記第二の可変入賞手段が前記入球容易状態となった場合に、前記第一の通過表示に換えて前記第二の通過表示の表示を開始する手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記8)
付記6又は7に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、前記第二の可変入賞手段が前記入球容易状態から前記入球困難状態となった後で、前記第一の可変入賞手段が前記入球容易状態となった場合に、前記第二の通過表示に換えて前記第一の通過表示の表示を開始する手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記9)
付記6に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、前記第一の可変入賞手段が前記入球容易状態から前記入球困難状態となった後で、前記第二の可変入賞手段が前記入球容易状態となった場合に、前記第一の通過表示を表示したまま前記第二の通過表示の表示を開始する手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記10)
付記6又は9に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、前記第二の可変入賞手段が前記入球容易状態から前記入球困難状態となった後で、前記第一の可変入賞手段が前記入球容易状態となった場合に、前記第二の通過表示を表示したまま前記第一の通過表示の表示を開始する手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記11)
付記4又は5に記載の遊技台であって、
大当り遊技を実行可能な遊技制御手段と、
複数種類の演出表示を実行可能な表示手段と、
を備え、
前記表示手段は、前記大当り遊技の実行中において、前記第一の通過領域を通過した遊技球及び前記第二の通過領域を通過した遊技球の合計数に応じて変化する表示(以下、「第三の通過表示」という。)を表示可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記12)
付記1乃至11のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記第二の可変入賞手段は、前記第一の可変入賞手段が前記入球容易状態である期間には前記入球困難状態となる可変入賞手段であり、
前記第一の可変入賞手段は、前記第二の可変入賞手段が前記入球容易状態である期間には前記入球困難状態となる可変入賞手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記13)
付記1乃至12のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
第一の制御手段と、
前記音出力手段の制御を実行可能な第二の制御手段と、
を備え、
前記第一の制御手段は、前記第一の通過検出手段が前記第一の通過領域への遊技球の通過を検出した場合に、第一の通過情報を前記第二の制御手段に送信可能な制御手段であり、
前記第二の制御手段は、第一の記憶領域を有する制御手段であり、
前記第二の制御手段は、前記第一の可変入賞手段が前記入球容易状態となってから前記第一の有効期間が経過するまでに前記第一の通過情報を受信した回数(以下、「第一の通過回数」という。)を計数可能な制御手段であり、
前記第二の制御手段は、計数した前記第一の通過回数を前記第一の記憶領域に記憶可能な制御手段であり、
前記第二の制御手段は、前記第一の記憶領域に記憶された前記第一の通過回数の示す値が前記第一の最大入賞数を超えた場合に、前記音出力手段に前記第一のオーバー入賞音を出力させる制御を実行可能な制御手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記14)
付記1乃至13のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記15)
複数種類の演出を実行可能な演出手段と、
大当り遊技を実行可能な遊技制御手段と、
遊技球が入球容易な入球容易状態と、遊技球が入球困難な入球困難状態とに変化可能な第一の可変入賞手段と、
前記入球容易状態と前記入球困難状態とに変化可能な第二の可変入賞手段と、
前記第一の可変入賞手段に入球した遊技球が通過可能な第一の通過領域と、
を備えた遊技台であって、
前記複数種類の演出のうちの一つは、第一の入球演出であり、
前記複数種類の演出のうちの一つは、第二の入球演出であり、
前記第一の入球演出は、前記大当り遊技の実行中において、前記第一の通過領域を遊技球が通過した場合に開始可能な入球演出であり、
前記第二の入球演出は、前記大当り遊技の実行中において、前記第二の可変入賞手段に遊技球が入球した場合に開始可能な入球演出であり、
前記第二の入球演出は、前記第二の可変入賞手段が前記入球容易状態に変化した後で、前記第一の通過領域を遊技球が通過した場合にも開始可能な入球演出である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記16)
付記15に記載の遊技台であって、
前記第一の入球演出は、前記第一の通過領域を遊技球が通過した数に応じて変化する入球演出であり、
前記第二の入球演出は、前記第二の可変入賞手段に遊技球が入球した数に応じて変化する入球演出である、
ことを特徴とする遊技球。
(付記17)
付記15又は16に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、前記第一の可変入賞手段が前記入球容易状態から前記入球困難状態となった後で、前記第二の可変入賞手段が前記入球容易状態となった場合に、前記第一の入球演出を終了して前記第二の入球演出を開始する手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記18)
付記15乃至17のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記第一の通過領域を通過した遊技球を検出可能な第一の通過検出手段を備え、
前記第一の通過検出手段は、前記第一の可変入賞手段が前記入球容易状態から前記入球困難状態に変化してから第一の有効期間が経過するまで、前記第一の通過領域への遊技球の通過を有効なものとして取り扱うことが可能な通過検出手段であり、
前記第二の入球演出は、前記第一の可変入賞手段が前記入球容易状態から前記入球困難状態となり、続いて前記第二の可変入賞手段が前記入球容易状態に変化した後で、前記第一の有効期間が経過するまでに該第一の通過領域への遊技球の通過があった場合に、前記第一の入球演出に換えて開始される入球演出である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記19)
付記18に記載の遊技台であって、
前記第一の通過検出手段は、前記第一の可変入賞手段が前記入球容易状態である期間にも、前記第一の通過領域への遊技球の通過を有効なものとして取り扱うことが可能な通過検出手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記20)
付記18又は19に記載の遊技台であって、
前記第二の可変入賞手段に入球した遊技球が通過可能な第二の通過領域と、
前記第二の通過領域を通過した遊技球を検出可能な第二の通過検出手段と、
を備え、
前記第二の通過検出手段は、前記第二の可変入賞手段が前記入球容易状態である期間(以下、「第四の有効期間」という。)に、前記第二の通過領域への遊技球の通過を有効なものとして取り扱うことが可能な通過検出手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記21)
付記20に記載の遊技台であって、
前記第二の入球演出は、前記第一の有効期間と前記第四の有効期間とが重複する期間において、前記第一の通過領域を遊技球が通過した場合に、前記第一の入球演出に換えて実行される入球演出である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記22)
付記15乃至21のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記複数種類の演出のうちの一つは、第三の入球演出であり、
前記第三の入球演出は、前記大当り遊技の実行中において、前記第一の可変入賞手段に入球した遊技球及び前記第二の可変入賞手段に入球した遊技球の合計数に応じて変化する入球演出である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記23)
付記15乃至22のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、複数種類の演出表示を実行可能な表示手段を含む手段であり、
前記第一の入球演出は、前記複数種類の演出表示のうちの第一の入球演出表示であり、
前記第二の入球演出は、前記複数種類の演出表示のうちの第二の入球演出表示であり、
前記第一の入球演出表示は、前記大当り遊技の実行中において、前記第一の通過領域を遊技球が通過した場合に開始可能な入球演出表示であり、
前記第二の入球演出表示は、前記大当り遊技の実行中において、前記第二の可変入賞手段に遊技球が入球した場合に開始可能な入球演出表示であり、
前記第二の入球演出表示は、前記第二の可変入賞手段が前記入球容易状態に変化した後で、前記第一の通過領域を遊技球が通過した場合にも開始可能な入球演出表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記24)
付記15乃至23のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記第二の可変入賞手段は、前記第一の可変入賞手段が前記入球容易状態である期間には前記入球困難状態となる可変入賞手段であり、
前記第一の可変入賞手段は、前記第二の可変入賞手段が前記入球容易状態である期間には前記入球困難状態となる可変入賞手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記25)
付記15乃至24のうちいずれか一項に記載の遊技台であって、
音出力手段と、
前記第二の可変入賞手段が前記入球容易状態に変化した場合に、該第二の可変入賞手段に入球した遊技球の数の計数を開始可能な計数手段と、
を備え、
前記第二の可変入賞手段は、前記入球容易状態となった後で、第二の最大入賞数の遊技球の入球があった場合に、前記入球困難状態に変化する可変入賞手段であり、
前記計数手段は、前記第二の可変入賞手段が前記入球容易状態に変化した後で、前記第一の通過領域を遊技球が通過した場合にも、該第二の可変入賞手段に入球した遊技球として計数する手段であり、
前記音出力手段は、前記計数手段によって計数された遊技球の数が前記第二の最大入賞数を超えた場合に、第三のオーバー入賞音を出力可能な手段である、
ことを特徴とする遊技球。
(付記26)
付記25に記載の遊技台であって、
第一の制御手段と、
前記音出力手段の制御を実行可能な第二の制御手段と、
を備え、
前記第一の制御手段は、前記第一の通過領域を遊技球が通過した場合に、第一の通過情報を前記第二の制御手段に送信可能な制御手段であり、
前記第一の制御手段は、前記第二の可変入賞手段に遊技球が入球した場合に、第二の通過情報を前記第二の制御手段に送信可能な制御手段であり、
前記第二の制御手段は、第三の記憶領域を有する制御手段であり、
前記計数手段は、前記第二の可変入賞手段が前記入球容易状態に変化してからの前記第二の通過情報を前記第二の制御手段が受信した回数を計数する手段であり、
前記計数手段は、前記第二の可変入賞手段が前記入球容易状態に変化した後で、前記第一の通過情報を受信した回数も計数する手段であり、
前記第二の制御手段は、前記計数手段の計数結果を前記第三の記憶領域に記憶可能な制御手段であり、
前記第二の制御手段は、前記第三の記憶領域に記憶された前記計数手段の計数結果を示す値が前記第二の最大入賞数を超えた場合に、前記音出力手段に前記第三のオーバー入賞音を出力可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記27)
付記15乃至26のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機である、
ことを特徴とする遊技台。
上述した実施形態では、パチンコ機100を例示して説明するものであったが、例えば、遊技球をパチンコ機の本体枠に封入し、封入した球をパチンコ機本体内で循環させて使用する封入式ぱちんこ機にも本発明を適用することができ、この封入式ぱちんこ機は、封入した球を発射球として使用し、球の払出しはくれじっとによって実行されるものであってもよい。
また、本発明の実施の形態に記載された作用および効果は、本発明から生じる最も好適な作用および効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用および効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。なお、以上説明した実施形態や変形例や付記の記載それぞれにのみ含まれている構成要件であっても、その構成要件を他の、実施形態や変形例や付記に適用してもよい。