JP6277331B1 - X線検出器、イメージング装置及び較正方法 - Google Patents

X線検出器、イメージング装置及び較正方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、X線検出器であって、半導体レイヤのバンドギャップエネルギー特性によって入射放射線を電気測定信号に変換するための複数のピクセルを有する直接変換する半導体レイヤであって、入射放射線はX線ソースによって発せられたX線放射線又は少なくとも1つの光源によって発せられた光である、半導体レイヤを有するX線検出器に関する。さらに、第1の強度の少なくとも1つの光源からの光が半導体レイヤに結合される際にピクセル毎又はピクセルグループ毎に生成される第1の電気測定信号と、第2の強度の少なくとも1つの光源からの光が半導体レイヤに結合される際にピクセル毎又はピクセルグループ毎に生成される第2の電気測定信号とからピクセル毎又はピクセルグループ毎に評価信号を計算する評価ユニットが提供され、評価ユニットは第1及び第2の電気測定信号においてノイズピークをピクセル毎又はピクセルグループ毎に検出し、検出されたノイズピークからピクセル毎又はピクセルグループ毎にオフセット及びゲインを決定するよう構成される。X線放射線が半導体レイヤに入射する際に生成される電気測定信号から検出信号を決定する検出ユニットが備えられ、評価信号に基づき検出ユニットを較正する較正ユニットが備えられる。

Description

本発明は、X線検出器、X線検出装置、イメージング装置及びX線検出器を較正する較正方法に関する。
半導体検出器(例えば、WO2014/087290A1から知られるような光子カウント検出器とも呼ばれる)におけるエネルギー較正は、従来は既知のエネルギーのガンマ線ソースを利用することによって、又はKエッジフィルタを利用することによって実行される。
ガンマ線ソースを利用した方法では、ピクセルアレイは既知のエネルギーの単色のガンマ線ソースによって照射される。照射はピクセルアレイ全体に対して同質である必要はない。照射中、いわゆるスレッショルドスキャン(threshold scan)又はスレッショルドスウィープ(threshold sweep)が実行される。この測定は、最も可能性のある観測されるパルス高、いわゆる、パルス高スペクトル(PHS)における“フォトピーク(photo−peak)”(典型的には、DAC(Digital−to−Analog Conversion)値により測定される)と入力エネルギーとの間の関係を確立する。ゲイン及びオフセットの変化及び位置に依存した不完全な電荷収集は全て、フォトピークのDAC位置における測定可能であって有意な変化を導く。エネルギーとDACとの間の較正曲線に対するゲイン及びオフセットを決定するため、第2の測定が必要とされる。この第2の測定は、第1のものとは十分異なるエネルギーによって第2の単色ソースから生じうる。フォトピークの測定されたDACと入力エネルギーとの間の線形依存の仮定の下、2つのエネルギーマイルストーンは、各チャネルのオフセット及びゲインを決定するのに十分である。
Kエッジフィルタを利用する方法は大変類似している。しかしながら、エネルギースケールを較正するためガンマ線ソースは必要とされない。代わりに、多色ソーススペクトルが利用可能であり、この場合におけるエネルギーマイルストーンは、Kエッジフィルタ物質の減衰における強力な変化によって特定される。単色照射の下でスレッショルドスキャンから再び特定されるとき、抽出される特徴はDACスケール上の1つのエネルギーマイルストーンを特定することを可能にする。同じ選択肢が上記方法と同様にエネルギー較正を完全にするため存在し、すなわち、異なるKエッジフィルタを利用した第2の測定を実行する。
上記方法の双方について代替的な第2の測定は、パルス高スペクトルにおけるノイズピークの存在を利用する。ノイズピークは、比較器がベースラインにおいてノイズ帯に移動されたときのエレクトロニクスショットノイズのカウントから生じる。それは、センサに衝突する放射線がないときに観察される最大カウントレートは、アナログ信号がスレッショルドの位置と一致するDAC値について生じるという仮定である。この代替は、上記方法の1つとの組み合わせにおいて有用であるが、1つのリファレンスエネルギーしか提供しないため、完全なエネルギー較正を実行するのに利用できない。
エネルギー較正の上記2つの方法による問題は多数である。ガンマ線ソースの利用は、放射線の側面とソースの連続的に変化するアクティビティとのため問題である。その他に、CT(Computed Tomography)又はマンモグラフィさえに利用されるものと同様の検出アレイ全体について非実際的な較正測定中にとても近い距離が維持される必要がある。さらに、この方法は低いX線フラックスと、従って長い較正時間とを被る。Kエッジフィルタの利用は、X線チューブが利用可能であるため、より実際的である。しかしながら、Kエッジ減衰特徴の抽出は簡単でなく、しばしばエネルギーリファレンスの誤った測定を導く。さらに、Kエッジフィルタリングと組み合わされた多色ソースは、CZT検出器のミリメータサイズのCdTeにおいて観察されるように、特に実際のスペクトルレスポンスファンクションについて、将来の光子カウントCTスキャナの最も可能性のある候補について、測定されたスペクトルからKエッジ特徴を抽出する困難な処理を被る。
従って、検出器においてゲイン及び/又はオフセットの変化を測定結果を取得するため、パルス高スペクトル(PHS;すなわち、測定されたパルス高の相対的な周波数)における上述したノイズピークに加えて第2のエネルギーリファレンスの代替的な測定オプションを有することが望ましい。
DE102010015422A1は、半導体レイヤのバンドギャップエネルギー特性によって入射放射線を電気信号に変換する直接的に変換する半導体レイヤと、光を半導体レイヤに結合する少なくとも1つの光源とを有するX線検出器を開示し、入射X線の量子のシミュレーションについて、生成される光は半導体レイヤのバンドギャップエネルギーを上回るエネルギーを有する。少なくとも1つの実施例では、それは光が半導体レイヤに結合される際に生成される電気信号から評価信号を計算する少なくとも1つの評価ユニットと、評価信号に基づき少なくとも1つのパルス判別器を較正する少なくとも1つの較正ユニットとを有する。これは、X線放射線を利用することなく現在の極性状態を考慮してX線検出器の迅速に繰り返し可能な較正のための前提条件を提供する。当該発明の少なくとも1つの実施例は更に、このようなX線検出器のための較正方法に関する。
本発明の課題は、上述した欠点なく改善された較正を可能にするX線検出器、X線検出装置、イメージング装置及びX線検出器を較正する較正方法を提供することである。
本発明の第1の態様では、X線検出器であって、
半導体レイヤのバンドギャップエネルギー特性によって入射放射線を電気測定信号に変換するための複数のピクセルを有する直接変換する半導体レイヤであって、前記入射放射線はX線ソースによって発せられたX線放射線又は少なくとも1つの光源によって発せられた光であり、前記光は入射X線量子のシミュレーションのため前記半導体レイヤのバンドギャップエネルギーを上回るエネルギーを有する、半導体レイヤと、
第1の強度の前記少なくとも1つの光源からの光が前記半導体レイヤに結合される際にピクセル毎又はピクセルグループ毎に生成される第1の電気測定信号と、第2の強度の前記少なくとも1つの光源からの光が前記半導体レイヤに結合される際にピクセル毎又はピクセルグループ毎に生成される第2の電気測定信号とからピクセル毎又はピクセルグループ毎に評価信号を計算する評価ユニットであって、前記評価ユニットは前記第1及び第2の電気測定信号においてノイズピークをピクセル毎又はピクセルグループ毎に検出し、前記検出されたノイズピークからピクセル毎又はピクセルグループ毎にオフセット及びゲインを決定するよう構成される、評価ユニットと、
X線放射線が前記半導体レイヤに入射する際に生成される電気測定信号から検出信号を決定する検出ユニットと、
前記評価信号に基づき前記検出ユニットを較正する較正ユニットと、
を有するX線検出器が提供される。
本発明の更なる態様では、
ここに開示されるX線検出器と、
前記半導体レイヤに光を結合する少なくとも1つの光源と、
を有し、
前記生成された光は、入射X線量子のシミュレーションのため、前記半導体レイヤのバンドギャップエネルギーを上回るエネルギーを有するX線検出装置が提供される。
本発明の更なる態様では、
撮像エリアを介し放射線を発する放射ソースと、
前記撮像エリアから放射線を検出するここに開示されるX線検出装置と、
少なくとも前記X線検出器が搭載され、前記撮像エリアの周囲における前記X線検出器の回転を可能にするガントリと、
前記撮像エリアの周囲における回転中に複数の投射位置において放射線を検出するよう前記X線検出装置を制御するコントローラと、
を有するイメージング装置が提供される。
本発明の更なる他の態様では、半導体レイヤのバンドギャップエネルギー特性によって入射放射線を電気測定信号に変換するための複数のピクセルを有する直接変換する半導体レイヤと、前記半導体レイヤに光を結合する少なくとも1つの光源とを有するX線検出器であって、生成された光は入射X線量子のシミュレーションのため前記半導体レイヤのバンドギャップエネルギーを上回るエネルギーを有する、X線検出器を較正するための較正方法であって、
第1の強度の前記少なくとも1つの光源からの光が前記半導体レイヤに結合される際にピクセル毎又はピクセルグループ毎に生成される第1の電気測定信号を取得するステップと、
第2の強度の前記少なくとも1つの光源からの光が前記半導体レイヤに結合される際にピクセル毎又はピクセルグループ毎に生成される第2の電気測定信号を取得するステップと、
前記第1及び第2の電気測定信号においてノイズピークをピクセル毎又はピクセルグループ毎に検出し、前記検出されたノイズピークからピクセル毎又はピクセルグループ毎にオフセット及びゲインを決定することによって、前記取得された第1の電気測定信号と前記取得された第2の電気測定信号とからピクセル毎又はピクセルグループ毎に評価信号を計算するステップと、
X線放射線が前記半導体レイヤに入射する際に生成される電気測定信号から検出信号を決定するステップと、
前記評価信号に基づき前記X線検出器を較正するステップと、
を有する方法が提供される。
本発明の更なる態様では、コンピュータプログラムがコンピュータ上で実行されると、ここに開示される方法のステップをコンピュータに実行させるプログラムコード手段を有するコンピュータプログラムと共に、プロセッサにより実行されると、ここに開示される方法を実行させるコンピュータプログラム製品を記憶する非一時的なコンピュータ可読記録媒体とが提供される。
本発明の好適な実施例が従属項において定義される。請求された方法、イメージング装置、コンピュータプログラム及び媒体は、請求された検出器及び請求された検出装置として、また従属項において定義されたものと同様及び/又は同一の好適な実施例を有することが理解される。
半導体X線検出器におけるX線検出原理は、電子ホールペアの生成を介する。それらの生成後、センサ上で金属製の陰極と陽極との間で高い電圧によって生成される強力な電界に従う。これは、光領域におけるフォトコンダクタとフォトダイオードとにおいて用いられる機能原理と大変類似する。最も重要なことは、信号生成が双方のケースにおいて全く同じ条件に従う。電気信号は、入力放射線のエネルギーが半導体のバンドギャップより大きいときに限って、電気信号が生成可能であり、CZT又はCdTe(当該物質は半導体レイヤにおいてしばしば利用される)については、これは約1.5eVである。
上記条件が充足される場合、光エネルギーは価電子帯のトップから伝導帯のボトムに1つの電子を励起するのに十分である。これは電子ホールペアの生成に対応する。電子とホールとの双方のモビリティは、単なる熱励起によってより小さな大きさのオーダであるセンサの伝導性に寄与する。一般に、上記の条件は、近赤外線の部分を含む電磁スペクトルの全可視範囲について充足される。1.5eVは約830nmの波長に対応する。
光による半導体レイヤの照射は、従来のフォトダイオードにおける光電流と同様に、半導体レイヤにおいて光電流を生成する。本発明によると、2つの異なる強度レベルの較正モード(X線照射がイメージング装置のX線ソースによって発せられない)における光は、以降において半導体レイヤに結合され、すなわち、2つの電気測定信号が2つの異なる光の強度で生成される。電気測定信号の1つが生成される光の強度の1つがまたゼロであってもよく、すなわち、半導体レイヤに光が結合されない一方、第2の電気測定信号の生成のため、ある(例えば、所定の)光の強度の光が半導体レイヤに結合されることが留意されるべきである。これにより、異なる2つの強度の光による半導体レイヤの照射が、連続的な光によって取得可能であり、これにより、光の強度がスイッチされるか、あるいは、パルス光によって取得可能であり、これにより、例えば、光のパルスのパルス高、パルス幅及び/又はパルスレートが変更されうることが留意されるべきである。
検出器の連続的な光の照射によって取得される当該光電流は、半導体レイヤに一般にDC結合される検出ユニット(しばしば、ASICとして構成される)におけるアナログ信号のベースラインをシフトするDC信号を生成する。このベースラインシフト(第1及び第2の電気測定信号の生成の間の光の強度を変化させることによって取得される)は、ノイズピークのシフトによって検出可能であり、すなわち、本発明は第1及び第2の電気測定信号におけるノイズピークをピクセル毎又はピクセルグループ毎に検出するためのアイデアに基づく。ノイズピークのシフトの絶対量は、グローバルな光の強度に依存するが、また最も重要なことは、リードアウトチャネルのピクセルに依存した(ローカル)ゲインに依存する。2つの光強度レベル(例えば、光有りと光なしなど)におけるベースラインシフトを測定することによって、全てのチャネル(すなわち、ピクセル毎又はピクセルグループ毎)のゲイン及びオフセットが検出可能である。
このコンテクストでは、DC結合は、キャパシタンスでなくアンプの入力においてレジスタの結合によって実現されてもよい。入力がキャパシタンスを介し結合される場合、(明らかに)送信されるDCコンポーネントはなく、検出器がAC結合される。AC結合のため、DCコンポーネントはなく、本発明のアイデアは連続的な光の照射を利用すること依っては利用できない
提案されるエネルギーの較正はオフセット及びゲインの決定に限定されるものでないことが留意される。一般に、入力と出力との間の関係が線形であることを仮定すると、オフセット及びゲインを取得するため2つの測定が行われる。しかしながら、X線検出器は、3つ以上の異なる光の強度を測定することによって(例えば、光なしの1回及び異なる光の強度の2回、又は異なる3つの光の強度の3回など)、考慮可能な非線形性を示す。例えば、エネルギー較正のため、検出器の非線形性の可能性を特徴付ける2次の項が取得されてもよい。この2次の項は、3番目の強度レベルのDACを測定することによって決定可能であるエネルギーE:DAC=a0+a1E+a2E(a0はオフセットであり、a1はゲインであり、a2は次の線形係数である)とDAC値との間の以下の関係を仮定することによって取得されてもよい。従って、実施例では、評価ユニットは、3つの異なる強度の少なくとも1つの光源からの光が半導体レイヤに結合されるときにピクセル毎又はピクセルグループ毎に生成される少なくとも3つの電気測定信号からピクセル毎又はピクセルグループ毎に評価信号を計算するよう構成される。
実施例によると、評価ユニットは、第1及び第2の電気測定信号を取得するため、スレッショルドスキャンを実行するよう構成される。このようなスレッショルドスキャンとそれの実行方法は、例えば、Christian Baumer et al.,“Testing an Energy−Dispersive Counting−Mode Detector With Hard−XRays From a Sunchrotron Source”,IEEE TRANSACTIONS ON NUCLEAR SCIENCE,VOL.55,NO.3,JUNE 2008などから一般に知られる。これは、第1及び第2の電気測定信号を取得するための容易であるが信頼できる方法を提供する。
更なる実施例では、評価ユニットは、第1の電気測定信号を取得するため実行されたスレッショルドスキャンにおいて、ノイズピークの絶対的な閾値からピクセル毎又はピクセルグループ毎にオフセットを決定し、及び/又は第1の電気測定信号を取得するため実行された第1のスレッショルドスキャンと、第2の電気測定信号を取得するため実行された第2のスレッショルドスキャンとにおけるノイズピークの閾値の絶対的な差分と、第1及び第2の電気測定信号の生成中に半導体レイヤに結合される光の強度とから、ピクセル毎又はピクセルグループ毎にゲインを決定するよう構成される。
好ましくは、X線検出装置は、半導体レイヤに光を結合する単一の光源を有する。他の実施例では、X線検出装置は、半導体レイヤに光を結合する、特にピクセル毎又はピクセルグループ毎に単一の光源の複数の光源を有する。光源の個数は、特に光源の配置に関して、一般に現在の設計及び何れかのメカニカルな制約に依存する。2つの異なるソースを利用することは強度をスイッチする必要を避ける
他の実施例では、ビーム拡大光学及び/又はビームガイド光学が、少なくとも1つの光源から半導体レイヤに発せられる光のビーム拡大及び/又はビームガイドのために備えられる。このような光学は、1つ以上のレンズ、プリズム、(例えば、着脱可能又は移動可能な)ミラー、望遠鏡光学、光ファイバ、回折グレーティングなどを含むものであってもよい。このような手段は、光が半導体レイヤに適切な光学によってガイドされるように、他の実施例において提案されるように、例えば、あるサイドにおける位置、X線放射ビームの(直接的な)パスの外側に半導体レイヤに関する適切な位置で1つ以上の光源の配置を可能にする。これは、X線システムにおいてしばしば見つけられるコリメーションシステムを考慮する。
回折グレーティングは、例えば、半導体レイヤのピクセルに光を回折するために備えられてもよい。これは、単一の光源を利用するケースにおいて特に有用であり、各ピクセルは可能な限り同質で等しい光によって効率的な方法で照射可能である
本発明の上記及び他の態様は、以降に説明される実施例から明らかであり、参照して理解されるであろう。以下の図面では、
図1は、本発明によるイメージングシステムの実施例の概略図を示す。 図2は、本発明によるX線検出器を含むX線検出装置の第1実施例の概略図を示す。 図3は、スレッショルドスキャンと同様のノイズピークのベースラインシフトを示す図を示す。 図4は、本発明によるX線検出装置の第2実施例の概略図の2つのバリエーションを示す。 図5は、本発明によるX線検出装置の第3実施例の概略図を示す。 図6は、X線検出器の第3実施例の上面図を示す。 図7は、本発明による方法のフローチャートを示す。
図1は、本例ではCT(Computed Tomography)装置である、オブジェクトを撮像するための本発明によるイメージング装置12を概略的及び例示的に示す。CT装置12は、z方向に平行に延びる回転軸Rに関して回転可能なガントリ1を有する。多色X線チューブであってもよい放射ソース2(光子ソースとも呼ばれる)は、ガントリ1上に搭載される。放射ソース2には、放射ソース2により生成された放射線(光子)から(例えば、円錐状の)放射ビーム4を形成するコリメータ3が備えられる。放射線は、(例えば、円筒状の)撮像エリア5(検査ゾーンとも呼ばれる)に配置される患者などの検査の対象を横断する。撮像エリア5を横断した後、放射ビーム4は、2次元検出面を有するX線検出器に入射する。検出器6はまたガントリ1上に搭載される。
CT装置12は2つのモータ7,8を有する。ガントリ1は、モータ7によって好ましくは一定であるが、調整可能な角速度で駆動される。モータ8は、例えば、回転軸R又はz軸の方向にパラレルに、撮像エリア5において患者テーブル上に配置された患者などのオブジェクトを移動させるために設けられる。これらのモータ7,8は、例えば、放射ソース2、検出器6及び撮像エリア5が螺旋状のディレクトリに沿って互いに対して移動するように、制御ユニット9により制御される。しかしながら、オブジェクトが移動されず、放射ソース2及び検出器6のみが回転され、すなわち、放射ソース2がオブジェクト又は撮像エリア5に対して円状の軌跡に沿って移動することも可能である。さらに、他の実施例では、コリメータ3は、特に扇形ビームなどの他のビーム形状を形成するよう較正可能であり、検出器6は、特に扇形ビームなどの他のビーム形状に対応して整形される検出面を有することが可能である。
放射ソース2及び撮像エリア5の相対的な移動中、検出器6は、検出器6の検出面に入射する放射線に依存して、検出値(検出信号とも呼ばれ、好ましくは、ピクセル毎に1つの検出値、すなわち、好ましくは2次元の検出要素のアレイの検出要素毎)を生成する。検出値は、好ましくは、検出値に基づきオブジェクトの画像を再構成する再構成ユニット10に提供される。再構成ユニット10により再構成された画像は、再構成された画像を表示する表示ユニット11に提供されてもよい。制御ユニット9はまた、好ましくは放射ソース2、検出器6及び再構成ユニット10を制御するよう構成される。
本発明によると、X線検出器6の改良された較正が可能である。図2において、X線検出器6の実施例及び少なくとも1つの光源30を含むX線装置20の対応する実施例が示される。本実施例を利用することによって、本発明に従って実行される較正モードが説明される。X線ソース2及びイメージング装置の他の要素は本図では示されない。
X線検出器6は、電子ホールペアを生成し、従って半導体レイヤ60のバンドギャップエネルギー特性によって入射放射線を電気測定信号に変換する複数のピクセルを有する直接変換(光子計数)する半導体レイヤ60を有する。半導体レイヤ60は、半導体レイヤに対向する入射放射線4の第1のサイド62上に配置される陰極電極61と、第1のサイド62の反対の半導体素子60の第2のサイド上に配置されるピクセル化された陽極電極63とを担持する。X線検出器6は更に、陰極電極61と陽極電極との間のバイアス(DC)電圧を印加する電源65を有する。さらに、リードアウトユニット66が、ピクセル化された陽極電極63から電気信号をリードアウトするのに設けられる。
検出信号が画像を生成するため取得される動作モードでは、入射放射線はX線ソース2によって発せられるX線放射線である。イメージングシステムを設置する前と、1日に1回、1週間に1回、1月に1回など以降に時々起動される較正モードでは、入射放射線は少なくとも1つの光源30によって発せられる光であり、これにより、当該光は入射X線量子のシミュレーションのため半導体レイヤ60のバンドギャップエネルギーを上回るエネルギーを有する。
X線検出器6は更に、第1の強度(ゼロであってもよい)で少なくとも1つの光源30からの光が半導体レイヤ60に結合される際にピクセル毎又はピクセルグループ毎に生成される第1の電気測定信号と、第2の強度(第1の強度と異なる)で少なくとも1つの光源30からの光が半導体レイヤ60に結合される際にピクセル毎又はピクセルグループ毎(例えば、各ピクセルについて)に生成される第2の電気測定信号とから、ピクセル毎又はピクセルグループ毎(例えば、各ピクセルについて)に評価信号を計算する評価ユニット67を有し、これにより、双方の測定段階において、X線放射(X線ソース2により発せられる)は半導体レイヤ60に入射しない。さらに、評価ユニット67は、第1及び第2の電気測定信号においてピクセル毎又はピクセルグループ毎(例えば、各ピクセルについて)にノイズピークを検出し、検出されたノイズピークからピクセル毎又はピクセルグループ毎(例えば、各ピクセルについて)オフセット及びゲインを決定する。
さらに、検出ユニット68が、X線放射(X線ソースによって発せられ、検査の人又はオブジェクトを含む検査エリアを通過する)が半導体レイヤ60に入射する際に生成される電気測定信号から検出信号を決定するため設けられる。
最後に、較正ユニット69が、評価ユニット67により計算された評価信号に基づき検出ユニット68を較正するため設けられる。
少なくとも1つの光源30は、光を半導体レイヤ60に結合させるため構成され、生成される光は、入射X線量子のシミュレーションのため、半導体レイヤのバンドギャップエネルギーを上回るエネルギーを有する。本実施例では、レンズなどの適切なフォーカシング手段を備えたレーザダイオードなどの(単一の)光線が、好ましくは、X線ソース2とX線検出器6との間のどこかに、好ましくは、X線ソース2とX線検出器6との間で放射線ビーム4に出入り可能であり、イメージング装置12の較正モードでは入り、動作モードでは出ることができるように、ガントリ1に配置される。
ACは、検出ユニット68の主要なパーツである。それは、特定のエネルギー(パルス高)値に対応するデジタル値から閾値を設定するのに利用される。
X線検出器が上記方法で較正されるとき、X線の検出のための較正は、X線検出器全体のグローバルスケーリングファクタまで不完全なままである。これは、全てのピクセルが同じレーザパルスに正確に従うことが可能であり、従って、同数の電子ホールペアがそれらのそれぞれにおいて生成可能であるが、X線放射とレーザ光との間の変換効率の相違は測定されたX線エネルギーに関してDACスケールの直接的なリファレンスを可能にしないためである。
しかしながら、このグローバルスケールファクタは、レーザ光又はX線放射に対する個々のピクセルレスポンスから独立しており、例えば、X線検出器の搬送及び設置前などに1回決定可能であり、おそらく検出器の寿命中に再度決定される必要はない。グローバルゲイン変換ファクタの決定に対する3つの実現可能な選択肢は、Kエッジフィルタ、単色ソース又は高電圧生成器においてkVpにより与えられる最大記録パルス高のシンプルな検知の1回の利用であろう。3つ全ての手段は、光学的光と比較されるとき、X線に対する検出器のレスポンスの決定を可能にする。Kエッジフィルタ方法は、ビームにKエッジ減衰を導入し、Kエッジエネルギーの位置を抽出するため、スレッショルドスキャンが実行され、これにより、独立した既知のエネルギーマイルストーンを提供する。第2に、単色ソースの利用とフォトピークの位置の以降の測定とは、既知のDAC値の抽出を可能にし、第3に、チューブ電圧設定のkVpエネルギーに近いDAC値の周りで実行されるスレッショルドスキャンは、X線スペクトルにおける最も高い可能なエネルギーのエネルギーに対応するエネルギーマイルストーンを抽出することを可能にする。
図3は、半導体レイヤ60としてCZT結晶を有する本発明によるX線検出器の実施例のスレッショルドスキャンの結果を示す図を示す。スレッショルドスキャン中、照射条件は一定に維持される。例えば、一定のX線照射の下、パルス高スペクトルが記録される。パルス高スペクトルの記録は、スレッショルドクロッシングイベントの頻度のシーケンシャルな測定によって実行され、シーケンスでは、閾値がスキャンされ、すなわち、例えば、最下位DACビットなどによって、小さなDACステップだけインクリメントされる。図3において、DAC値に対するカウント(Mcps、すなわち、mega−counts−per−second)が示される。左の曲線C1は照射なしのノイズピークを示し、右の曲線C2は、本例では、632nm(2mWトータル出力パワーによる)の共通のHe:Neレーザから、光による連続的な照射の下で測定されるノイズピークを示す。2つの曲線C1とC2との間のノイズピークにおけるシフトはとても顕著であり、大変容易に測定可能である。照射下のノイズピーク位置のシフトは、検討中のASICチャネル、すなわち、1つのピクセルからの信号が検出ユニットにおいて処理されるチャネルのゲインの関数である。較正オフセットは、ピークC1のDAC値によって一般に表現され、較正ゲインは、第1及び第2電気測定信号の生成中に半導体に結合される光の強度レベルを考慮して、ピークC2とピークC1とのDAC値の差分によって一般的に表現される。一般的な関係は、
DAC=a+I
DAC=a+I
であり、これらから、a及びaは、同様に3つの式及び3つの未知について線形の連立方程式を解くことによって容易に演繹可能である。
図4は、本発明によるX線検出装置21,22の第2実施例の概略図の2つのバリエーションを示す。本実施例では、光源30はX線検出器6のサイドに配置され、第1実施例と同様に、X線検出器6の直接的な上方ではない。この場合、X線検出器6の半導体レイヤに光源30から発せられた光のビーム拡大及び/又はビームガイドのためのビームガイド光学である。ビームガイド光学は、例えば、ピクセル毎に1つの光ファイバなど、光ガイダンスのための着脱可能又は移動可能なミラー32(図4Aに示されるようなX線検出装置21の)又は1つ以上の光ファイバ35(図4Bに示されるようなX線検出装置22の)を有してもよい。ビームガイド光学は、一般に動作モードにおけるX線検出器6によるX線放射の減衰又は測定の他の妨害を回避するため、X線放射の放射ビームの内外に移動させるものであってもよい。他の実施例では、ビームガイド光学は、動作モードにおいてそれらの位置に残されてもよい。
第2実施例では、半導体レイヤ60はサイドから照射される。実際のCTシステムにおける提案されたエネルギー較正方式の利用のため、サイドからの放射によって、吸収のため強度は全てのピクセルに対して同じではなく、典型的には、放射のための検出モジュールの間にはスペースは残されていない。従って、図5に示される検出装置23の第3実施例では、X線検出器6’は上方(すなわち、陰極サイド)から再び照射される。本実施例では、単一の光源でなく複数の光源33が利用される。陰極71は、本実施例における光に対して不透過な薄い金属レイヤである。光を送るため、小さなホール72が、図5に示されるX線検出器の検出モジュールの上面を示す図6に示されるような薄い金属レイヤ71において生成されてもよい。ホール72は、陰極71と陽極73との間の電界を妨害しないように小さなサイズとなる。また、陽極エリア毎に複数のより小さなホールが可能である。複数の光源33が、好ましくはホール72毎に1つの光源33であり、ホール72の上方の(好ましくは)短い距離に、又はホール72内に設けられ、好ましくは、担持レイヤ34によって担持される小さなLED又はレーザを有する。この担持レイヤ34は、固定的に配置され、動作モードにおいてさえ位置を維持するように、X線放射に対して透過的であってもよい。
好ましくは、X線検出器は、同質な照射によって照射される。これを実現するため、光源と光学系との各種組み合わせが利用可能であり、利用されてもよい。例えば、非一様な光源を一様な照射に変えるためにトータルの内部反射を利用するマイクロレンズアレイ又は光パイプ同質ロッド(又は一般に光ホモジナイザ)を備えたLEDアレイ又はレンズが利用されてもよい。同質性の残りの不完全性を排除するため、同質な光源が照射中に回転可能である。
相対的なゲイン値のみが一般に当該方法によって計算されることが留意されるべきである。X線から光入力への1つの絶対ゲイン変換が、例えば、検出されたスペクトルにおける特徴がX線スペクトルにおいて予想される最大エネルギーを設定するX線チューブのkVp設定となるよう取得される単一の測定又は1つのピクセルのガンマ光線測定などを開始、別の測定において取得されてもよい。一部のASICは、アクティブな漏れ電流補償(ベースライン復元)を扱う。この補償は、好ましくは、復元回路は入射光により生成された光電流を補償するため、無効とされる。ゲイン較正は、BLR(baseline restauration)の状態によって有効とされるべきでない。ゲイン較正のデータは、測定中には利用されるが、BLRなしで取得可能である。
図7は、本発明によるX線検出器を較正するための較正方法100のフローチャートを示す。第1のステップ101において、少なくとも1つの光源からの光もX線放射も半導体レイヤに入射しないときにピクセル毎又はピクセルグループ毎に生成される第1の電気測定信号が取得される。第2のステップ102において、少なくとも1つの光源からの光が半導体レイヤに結合されるときにピクセル毎又はピクセルグループ毎に生成される第2の電気測定信号が取得される。第3のステップ103において、評価信号が、第1及び第2電気測定信号においてノイズピークをピクセル毎又はピクセルグループ毎に検出し、検出されたノイズピークからピクセル毎又はピクセルグループ毎にオフセット及びゲインを決定することによって、取得した第1の電気測定信号と取得した第2の電気測定信号とからピクセル毎又はピクセルグループ毎に計算される。第4のステップ104において、動作モードにおいて、検出信号が、X線放射が半導体レイヤに入射した際に生成される電気測定信号から決定される。第5のステップ105において、X線検出器は、評価信号に基づき計算される。
本発明は、一般にCTにおいて利用されるもの、すなわち、スペクトルCT、スペクトルX線イメージング及び光子計数マンモグラフィのように、定期的なエネルギー較正を必要とする全てのエネルギーセンシティブな検出器に適用可能である。
本発明が図面及び上記説明において詳細に図示及び説明されたが、このような図示及び説明は、例示的であって限定的でないものとみなされるべきであり、本発明は開示された実施例に限定されるものでない。開示された実施例に対する他のバリエーションは、図面、開示及び添付した請求項を考察することから、請求された発明を実施する当業者によって理解及び実行可能である。
請求項において、“有する”という用語は他の要素又はステップを排除せず、不定冠詞“ある”は複数を排除しない。単一の要素又は他のユニットは請求項に記載される複数のアイテムの機能を実施してもよい。特定の手段が互いに異なる従属項に記載されるという単なる事実は、これらの手段の組み合わせが効果的に利用できないことを示すものでない。
コンピュータプログラムは、他のハードウェアと共に又はその一部として供給される光記憶媒体又はソリッドステート媒体などの適した非一時的媒体に記憶/配布されてもよいが、またインターネットや他の有線又は無線通信システムなどの他の形態で配布されてもよい。
請求項における参照符号は、その範囲を限定するものとして解釈されるべきでない。

Claims (15)

  1. X線検出器であって、
    半導体レイヤのバンドギャップエネルギー特性によって入射放射線を電気測定信号に変換するための複数のピクセルを有する直接変換する半導体レイヤであって、前記入射放射線はX線ソースによって発せられたX線放射線又は少なくとも1つの光源によって発せられた光であり、前記光は入射X線量子のシミュレーションのため前記半導体レイヤのバンドギャップエネルギーを上回るエネルギーを有する、半導体レイヤと、
    第1の強度の前記少なくとも1つの光源からの光が前記半導体レイヤに結合される際にピクセル毎又はピクセルグループ毎に生成される第1の電気測定信号と、第2の強度の前記少なくとも1つの光源からの光が前記半導体レイヤに結合される際にピクセル毎又はピクセルグループ毎に生成される第2の電気測定信号とからピクセル毎又はピクセルグループ毎に評価信号を計算する評価ユニットであって、前記評価ユニットは前記第1及び第2の電気測定信号においてノイズピークをピクセル毎又はピクセルグループ毎に検出し、前記検出されたノイズピークからピクセル毎又はピクセルグループ毎にオフセット及びゲインを決定するよう構成される、評価ユニットと、
    X線放射線が前記半導体レイヤに入射する際に生成される電気測定信号から検出信号を決定する検出ユニットと、
    前記評価信号に基づき前記検出ユニットを較正する較正ユニットと、
    を有するX線検出器。
  2. 前記評価ユニットは、前記第1及び第2の電気測定信号を取得するため、スレッショルドスキャンを実行するよう構成される、請求項1記載のX線検出器。
  3. 前記評価ユニットは、前記第1の電気測定信号を取得するため実行されたスレッショルドスキャンにおいて、前記ノイズピークの絶対的な閾値からピクセル毎又はピクセルグループ毎にオフセットを決定するよう構成される、請求項2記載のX線検出器。
  4. 前記評価ユニットは、前記第1の電気測定信号を取得するため実行された第1のスレッショルドスキャンと、前記第2の電気測定信号を取得するため実行された第2のスレッショルドスキャンとにおける前記ノイズピークの閾値の絶対的な差分と、前記第1及び第2の電気測定信号の生成中に前記半導体レイヤに結合される前記光の強度とから、ピクセル毎又はピクセルグループ毎にゲインを決定するよう構成される、請求項2記載のX線検出器。
  5. 前記評価ユニットは、3つの異なる強度の前記少なくとも1つの光源からの光が前記半導体レイヤに結合されるときにピクセル毎又はピクセルグループ毎に生成される少なくとも3つの電気測定信号からピクセル毎又はピクセルグループ毎に評価信号を計算するよう構成される、請求項1記載のX線検出器。
  6. 請求項1記載のX線検出器と、
    前記半導体レイヤに光を結合する少なくとも1つの光源と、
    を有し、
    前記生成された光は、入射X線量子のシミュレーションのため、前記半導体レイヤのバンドギャップエネルギーを上回るエネルギーを有するX線検出装置。
  7. 前記半導体レイヤに光を結合する単一の光源を有する、請求項6記載のX線検出装置。
  8. 前記半導体レイヤに光を結合する、特にピクセル毎又はピクセルグループ毎に単一の光源の複数の光源を有する、請求項6記載のX線検出装置。
  9. 前記少なくとも1つの光源から前記半導体レイヤに発せられる光のビーム拡大及び/又はビームガイドのためのビーム拡大光学及び/又はビームガイド光学を更に有する、請求項6記載のX線検出装置。
  10. 前記少なくとも1つの光源は、X線放射ビームのパスの外部に配置される、請求項6記載のX線検出装置。
  11. 1つ以上の着脱可能又は移動可能なミラー、光ファイバ、前記半導体レイヤのピクセルに光を回折する回折グレーティング及び/又はレンズを有する、請求項9記載のX線検出装置。
  12. 前記少なくとも1つの光源は、光のパルス又は連続発光のため構成される、請求項6記載のX線検出装置。
  13. 撮像エリアを介し放射線を発する放射ソースと、
    前記撮像エリアから放射線を検出する請求項6記載のX線検出装置と、
    少なくとも前記X線検出器が搭載され、前記撮像エリアの周囲における前記X線検出器の回転を可能にするガントリと、
    前記撮像エリアの周囲における回転中に複数の投射位置において放射線を検出するよう前記X線検出装置を制御するコントローラと、
    を有するイメージング装置。
  14. 半導体レイヤのバンドギャップエネルギー特性によって入射放射線を電気測定信号に変換するための複数のピクセルを有する直接変換する半導体レイヤと、前記半導体レイヤに光を結合する少なくとも1つの光源とを有するX線検出器であって、生成された光は入射X線量子のシミュレーションのため前記半導体レイヤのバンドギャップエネルギーを上回るエネルギーを有する、X線検出器を較正するための較正方法であって、
    第1の強度の前記少なくとも1つの光源からの光が前記半導体レイヤに結合される際にピクセル毎又はピクセルグループ毎に生成される第1の電気測定信号を取得するステップと、
    第2の強度の前記少なくとも1つの光源からの光が前記半導体レイヤに結合される際にピクセル毎又はピクセルグループ毎に生成される第2の電気測定信号を取得するステップと、
    前記第1及び第2の電気測定信号においてノイズピークをピクセル毎又はピクセルグループ毎に検出し、前記検出されたノイズピークからピクセル毎又はピクセルグループ毎にオフセット及びゲインを決定することによって、前記取得された第1の電気測定信号と前記取得された第2の電気測定信号とからピクセル毎又はピクセルグループ毎に評価信号を計算するステップと、
    X線放射線が前記半導体レイヤに入射する際に生成される電気測定信号から検出信号を決定するステップと、
    前記評価信号に基づき前記X線検出器を較正するステップと、
    を有する方法。
  15. コンピュータプログラムがコンピュータ上で実行されると、請求項14記載の方法のステップを実行するよう請求項13記載のイメージング装置をコンピュータに制御させるプログラムコード手段を有するコンピュータプログラム。
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