JP6277026B2 - プーリ機構,プーリ機構を有する変速機及びこれを備えた車両 - Google Patents

プーリ機構,プーリ機構を有する変速機及びこれを備えた車両 Download PDF

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Description

本発明は、動力伝達部材を油圧によってクランプする可動プーリ及び固定プーリを備えたプーリ機構と、このプーリ機構を有する変速機と、この変速機を備えた車両とに関するものである。
無段変速機には、それぞれ回転軸に接続された二つのプーリ機構と、これらのプーリ機構に巻き掛けられたベルト或いはチェーン(以下、「ベルト」と総称する)とを備えたものがある。
このような無段変速機では、ベルトを介して一方のプーリ機構から他方のプーリ機構に動力が伝達される。
なお、二つのプーリ機構は、それぞれ同様に構成されている。
図6に示すように、プーリ機構は、固定プーリ3と可動プーリ100とを備えている。
固定プーリ3及び可動プーリ100のそれぞれは、回転軸1とともに回転する。
固定プーリ3と可動プーリ100との間には、断面がV字状の溝9が形成されている。
このV字溝9を形成する固定プーリ3及び可動プーリ100には、ベルト2がクランプされる。
可動プーリ100は、固定プーリ3とは反対側(以下、「背面側」という)に向けて延設されたシリンダ120を有する。
このシリンダ120の内周面150は、回転軸1と平行に設けられている。
すなわち、シリンダ120の内径は、軸方向位置に依らず一定である。
言い換えれば、シリンダ120の内周面150は、回転軸1の軸心Cとの距離が軸方向位置に依らず等しくなるように形成されている。
さらに、プーリ機構は、可動プーリ100に対して固定プーリ3とは反対側に設けられたプランジャ200と、プランジャ200とシリンダ120の内周面150との間をシール(密閉)するシール部材300と、可動プーリ100に固定プーリ3とは反対側から油圧を作用させるための受圧室400とを備えている。
プランジャ200は、回転軸1に対して軸方向位置が固定されている。
シール部材300は、プランジャ200と可動プーリ100との間に径方向(軸方向に直交する方向)に形成される隙間をシールしている。
受圧室400は、可動プーリ100とプランジャ200とシール部材300とに囲まれる空間である。
この受圧室400には、図示省略するオイルポンプからのオイルが供給される。
受圧室に供給されたオイルの圧力(以下、「油圧P」という)が可動プーリ100に作用すると、可動プーリ100を軸方向に移動させる力が発生する。
この軸方向移動力は、可動プーリ100と固定プーリ3との間のベルト2をクランプする力(以下、「推力F」という)として作用する。
この推力Fは、油圧Pが軸方向に沿った方向に作用することで発生する。
つまり、推力Fは、以下の式(1)で表わされるように、油圧Pと可動プーリ100における受圧面の軸方向投影面積(以下、「受圧面積A」という)とに応じたものとなる。
F=P×A ・・・(1)
この推力Fが可動プーリ100に作用することで、固定プーリ3と可動プーリ100との距離、即ち、溝幅が変化する。
一方のプーリ機構における油圧をPとすれば、一方のプーリ機構における推力Fは、下記の式(2)で表わされる。
=P×A ・・・(2)
同様に、他方のプーリ機構における油圧をPとすれば、他方のプーリ機構における推力Fは、下記の式(3)で表わされる。
=P×A ・・・(3)
これらの推力の比(F/F,以下、「推力比Z」という)に応じて、各プーリ機構における溝幅が変化することで、各プーリ機構におけるベルト2の巻掛半径が変更される。
よって、無段変速機の変速比が変更される。
このような無段変速機構が、例えば特許文献1に示されている。
特開2005−3012号公報
ところで、最低の油圧P(以下、「最低圧Pmin」という)は、次の理由1,2などによって、一定の大きさに設定されている。
(理由1)油圧Pを最低圧Pminから変化させたときの変速の応答性を確保するため。
(理由2)オイルポンプに依って安定して発生可能な最低圧Pminが設定されるため。
このため、以下の式(4)で表わされるように、最小の推力F(以下、「最小推力Fmin」という)は、最低圧Pminに応じた大きさとなる。
min=Pmin×A ・・・(4)
この最小推力Fminが、ベルトによって動力を伝達するのに最低限必要な推力(以下、「必要推力Frq」という)よりも大きければ、プーリ機構に必要以上の推力(以下、「過剰推力F」という)が作用することになる。
この過剰推力Fは、以下の式(5)で表わされる。
=Fmin−Frq ・・・(5)
また、必要推力Frqは、伝達するトルク(以下、「伝達トルクT」という)に比例する。
例えば、一方のプーリ機構における巻掛半径Rが小さく、他方のプーリ機構における巻掛半径Rが大きくなるときには、一方のプーリ機構における伝達トルクTは、他方のプーリ機構における伝達トルクTよりも小さくなる。
このとき、一方のプーリ機構における必要推力Frqは小さく、他方のプーリ機構における必要推力Frqは大きくなる。
しかしながら、無段変速機では、推力比Zに応じて変速比が変更されるため、最小推力Fminが必要推力Frqよりも大きいときには、プーリ機構それぞれにおいて過剰推力Fが発生してしまう。
特に、プーリ機構において、巻掛半径Rが小さくなって伝達トルクTが小さいとき、言い換えれば、固定プーリと可動プーリとが離隔して溝幅が大きくなるときには、必要推力Frqが小さくなるため、過剰推力Fが大きくなってしまうおそれがある。
本発明の目的の一つは、かかる課題に鑑み創案されたもので、推力を適切な大きさにすることができるようにした、プーリ機構と、このプーリ機構を有する変速機と、この変速機を備えた車両とを提供することである。
なお、この目的に限らず、後述する発明を実施するための形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本発明の他の目的として位置づけることができる。
(1)上記の目的を達成するために、本発明のプーリ機構は、動力が入力又は出力される回転軸と、前記回転軸に軸方向位置が固定された固定プーリと、前記固定プーリとは反対側に向けて延設された筒状部を有し、前記回転軸に対して軸方向に移動可能に設けられた可動プーリと、前記筒状部に対して内周側に設けられ、前記可動プーリに対して前記固定プーリとは反対側に設けられ、前記回転軸に対して軸方向位置が固定されたプランジャと、前記筒状部を含む前記可動プーリと前記プランジャとによって囲まれ、オイルが供給される受圧室と、を備え、
前記筒状部の内周面は、前記可動プーリにおける受圧面の軸方向投影面積を可変にすべく、前記固定プーリから離隔している側ほど前記回転軸の軸心との距離が大きくなることを特徴としている。
(2)前記筒状部の前記内周面と前記プランジャとの間をシールするシール部材を備えていることが好ましい。
(3)前記シール部材は、前記可動プーリが前記固定プーリに近接するほど前記プランジャから突出するように設けられていることが好ましい。
(4)前記プランジャに形成され、前記シール部材に油圧を作用させる油路を備えたことが好ましい。
(5)さらに、前記油路は、前記受圧室と連通していることが好ましい。
(6)また、前記油路には、前記受圧室のオイルによる圧力とは異なる圧力のオイルが供給されることが好ましい。
(7)前記受圧室は、二つの底面がそれぞれ多角形状をなす錐台形状であり、前記シール部材は、各辺の長さが可変な前記多角形状をなしていることが好ましい。
(8)本発明の変速機は、上記のプーリ機構を有する。
(9)また、本発明の車両は、上記のプーリ機構を有する変速機を備えている。
本発明のプーリ機構によれば、可動プーリにおける筒状部の内周面は、固定プーリから離隔している側ほど回転軸の軸心との距離が大きくなるため、可動プーリが固定プーリから離隔移動するほど(動力伝達部材の巻掛半径が小さくなるほど)、受圧室のオイルによる圧力(油圧)の受圧面を軸方向に投影した面積(受圧面積)を小さくすることができる。
したがって、可動プーリが固定プーリから離隔移動して(動力伝達部材の巻掛半径が小さくなって)伝達トルクが小さくなるにつれて、推力を抑制することができる。
例えば、受圧室の油圧の最低圧が一定の大きさに設定されていたとしても、可動プーリが固定プーリから離隔移動するほど受圧面積が小さくなるため、可動プーリと固定プーリとの溝幅が大きくなるほど推力を小さくすることができる。
よって、プーリ機構に必要以上の大きさの推力が作用しないようにすることができる。
例えば、受圧室の油圧が同じ大きさであったとしても、動力伝達部材の巻掛半径が小さくなって伝達トルクが小さくなるときには推力を抑えることができ、逆に、動力伝達部材の巻掛半径が大きくなって伝達トルクが大きくなるときには推力を確保することができる。
このようにして、必要な推力を確保しつつ過剰な推力を抑制することができ、推力を適切な大きさにすることができる。
また、上記のプーリ機構を有する変速機によれば、推力の過剰分を抑制するとともに確実に動力伝達することができる。
また、上記のプーリ機構を有する変速機を備えた車両によれば、例えばオイルポンプにより受圧室にオイルが供給されるものであれば、オイルポンプにかかるエネルギーを抑制することができ、燃費を向上させることができる。
本発明の一実施形態にかかるプーリ機構の全体構成を模式的に示す断面図である。 本発明の一実施形態にかかるプーリ機構の可動プーリを示す単体図である。 本発明の一実施形態にかかるプーリ機構のシール部材を取り出して要部を拡大して示す斜視図である。 本発明の一実施形態にかかるプーリ機構のシール部材を取り出して要部を拡大して示す側面図であり、(a)は第一状態のシール部材を示し、(b)は第二状態のシール部材を示す。 本発明の一実施形態にかかるプーリ機構の変形例を示す模式図である。この図5は、図1に対応している。 従来のプーリ機構を模式的に示す断面図である。
以下、図面を参照して、本発明のプーリ機構にかかる実施の形態を説明する。
本実施形態では、プーリ機構が変速機に用いられたものを説明する。
この変速機は、自動車や二輪車などの車両に搭載することができる。
ここでは、変速機として無段変速機を例に挙げて説明する。
無段変速機は、それぞれの回転軸に接続された二つのプーリ機構と、これらのプーリ機構に巻き掛けられたベルト或いはチェーンなどの動力伝達部材とを備えている。
この無段変速機では、動力伝達部材を介して一方のプーリ機構から他方のプーリ機構に動力が伝達される。
以下の説明では、動力伝達部材としてベルトを用いたものを例に挙げて説明する。
二つのプーリ機構は、それぞれ同様に構成することができる。
このため、本実施形態では、一方のプーリ機構に着目して説明する。
本実施形態では、回転軸に沿う方向を軸方向とし、この軸方向に直交する方向を径方向とする。
また、径方向においては、回転軸に近い側を内側或いは内周側とし、回転軸から遠い側を外側或いは外周側とする。
なお、以下の説明では、図6を用いて説明した従来の無段変速機におけるプーリ機構と同様の構成のものについては、同様の符号を付して説明する。
〔1.一実施形態〕
〔1−1.構成〕
以下、一実施形態にかかるプーリ機構の構成について説明する。
はじめに、図1を参照して、プーリ機構を説明する。
プーリ機構は、回転軸1の回転動力を固定プーリ3及び可動プーリ10を介してベルト(動力伝達部材)2に伝達するためのものである。
具体的に言えば、プーリ機構は、回転動力を伝達するために、固定プーリ3と可動プーリ10との間にベルト2を挟み込むためのものである。
このプーリ機構では、可動プーリ10を固定プーリ3に接近させる方向に推す推力Fを作用させる。
このために、プーリ機構は、同軸に設けられた回転軸1とともに回転するように接続された固定プーリ3及び可動プーリ10と、推力Fを発生させるための種々の構成とを備えている。
以下、回転軸1,固定プーリ3及び可動プーリ10の基本構成を説明し、その次に、推力Fにかかる可動プーリ10の構成と推力Fを作用させるための各構成とを説明する。
〔1−1−1.基本構成〕
〔1−1−1−1.回転軸〕
回転軸1には、動力が入力又は出力される。
例えば、回転軸1は、動力が入力される場合には、エンジンや電動モータといった動力源(何れも図示省略する)の出力軸に接続される。
一方、回転軸1は、動力が出力される場合には、減速機や副変速機といった無段変速機における変速機構の入力軸などに接続される。
なお、回転軸1には、油路1aが形成されている。
この油路1aには、図示省略するオイルポンプからのオイルが流通する。
オイルポンプから吐出されたオイルの圧力は、圧力制御弁などの油圧制御系で調圧されて、油路1aに供給される。
なお、オイルポンプは、図示省略するエンジンやモータなどにより駆動される。
このオイルは、詳細を後述する推力Fを発生させるための作動油である。
〔1−1−1−2.固定プーリ〕
固定プーリ3は、回転軸1に対して軸方向位置が固定されている。
この固定プーリ3は、可動プーリ10側にベルト2をクランプするクランプ面(「シーブ面」とも称される)3aを有する。
クランプ面3aは、径方向に沿う軸に対して所定のシーブ角αで可動プーリ10側とは反対側に傾斜している。
〔1−1−1−3.可動プーリの本体部〕
可動プーリ10は、回転軸1に対して軸方向に移動可能に設けられている。
この可動プーリ10は、固体プーリ3側に形成された本体部11と、本体部11から固定プーリ3とは反対側に延設されたシリンダ(筒状部)12及び内筒部13とを有する。
これらのシリンダ12及び内筒部13については、詳細を後述する。
可動プーリ10の本体部11は、固定プーリ3と同様に、固定プーリ3側にベルト2をクランプするクランプ面(「シーブ面」とも称される)11aを有する。
クランプ面11aは、径方向に沿う軸に対して所定のシーブ角αで固定プーリ3とは反対側に傾斜している。
このクランプ面11aを有する本体部11は、径方向外側に向かうにつれて軸方向の長さが小さくなる形状に形成されている。
なお、ここでは本体部11における固定プーリ3とは反対側の面(以下、「固定受圧面」という)11bが径方向に沿う平面をなしている。
〔1−1−1−4.V字溝〕
固定プーリ3と可動プーリ10の本体部11との間には、径方向断面がV字状の溝(以下、「V字溝」という)9が形成されている。
このV字溝9を形成する固定プーリ3及び可動プーリ10には、ベルト2がクランプされる。
具体的には、固定プーリ3のクランプ面3aと可動プーリ10の本体部11のクランプ面11aとがベルト2に圧接している。
なお、図1には図示省略するが、固定プーリ3及び可動プーリ10の本体部11の各断面は、回転軸1の軸心Cに対して線対称に形成されている。
〔1−1−2.推力を発生させるための構成〕
次に、可動プーリ10に推力Fを作用させるための構成について説明する。
かかる構成としては、可動プーリ10に対して固定プーリ3とは反対側に設けられたプランジャ20と、プランジャ20と可動プーリ10との間をシール(密閉)するシール部材30と、可動プーリ10に固定プーリ3とは反対側から油圧を作用させるための受圧室40とが挙げられる。
プランジャ20及び受圧室40は、回転軸1と同軸に設けられている。
以下、推力Fにかかる可動プーリ10のシリンダ(筒状部)12及び内筒部13の構成を説明し、その次に、プランジャ20,シール部材30,受圧室40の順に各構成を説明する。
可動プーリ10は、本体部11において径方向外側の外周部11cから固定プーリ3とは反対側に延設されたシリンダ12と、本体部11において径方向内側の内周部11dから固定プーリ3とは反対側に延設された内筒部13とを有する。
シリンダ12の内周側には、間をあけて内筒部13が設けられている。
このため、可動プーリ10に対して固定プーリ3とは反対側には、固定プーリ3と反対側に開口を有する空間(受圧室40に対応)が形成されている。
この開口は、詳細を後述するプランジャ20及びシール部材30により閉鎖される。
〔1−1−2−1.可動プーリのシリンダ〕
シリンダ12は、回転軸1と同軸の筒状の部位である。
このシリンダ12の内周面15には、後述するシール部材30が摺接する。
この内周面15には、固定プーリ3から離隔するほど内径が大きくなる斜面16が形成されている。
ここでいう内径は、斜面16と回転軸1の軸心Cとの距離に対応している。
図1では、斜面16の内径が、固定プーリ3から離隔するほど線形に大きくなるものを例示する。
ただし、斜面16の内径は、固定プーリ3から離隔するにつれて非線形に大きくなるものとしてもよい。
また、図1では、内周面15の全体が斜面16であるもの、即ち、内周面15と斜面16とが同一のものを例示するが、内周面15の一部に斜面16が形成されていてもよい。
何れにしても、内周面15の少なくとも一部は、固定プーリ3から離隔するほど内径が大きくなっている。
斜面16には、可動プーリ10の移動範囲に応じたシール部材30の摺接領域が含まれることが好ましい。
ただし、斜面16は、少なくとも上記の摺接領域の一部が含まれていればよい。
例えば、斜面16は、内周面15の固定プーリ3側にだけ設けられていてもよいし、その反対側にだけ設けられていてもよい。
図1及び図2に示すように、シリンダ12の斜面16(内周面15)は、二つの底面が多角形状をなす錐台(以下、単に「多角錐台」という)の側面をなしている。
なお、上記の多角錐台にかかる多角形状とは、辺が直線であるものに限らず、辺が例えばゆるやかな曲線であるものなども含み、また、各頂点周辺に丸みを持たせたものを含むことを意味している。
ここでは、可動プーリ10における本体部11の固定受圧面11bは、多角錐台における上底面の一部をなしている。
また、シリンダ12の外周面19が回転軸1(図2には二点鎖線で示す)に沿って円柱側面をなす曲面状に設けられている。
このため、シリンダ12は、固定プーリ3に近づくにつれて厚みが増加する(径方向長さが大きくなる)形状に形成されている。
言い換えれば、シリンダ12の基端部12a(図1参照)が肉厚に形成されている。
図2には、錐台にかかる多角形が六角形のものを例示するが、この多角形は、その他の多角形であってもよい。
〔1−1−2−2.可動プーリの内筒部〕
内筒部13は、回転軸1と同軸の筒状の部位であり、回転軸1の外周に隣接して設けられている。
図1に示すように、内筒部13には、油路13aが形成されている。
この油路13aは、内筒部13の内周側と外周側とを連通している。
具体的にいえば、油路13aは、内周側に設けられた回転軸1の油路1aと連通しているとともに、外周側の設けられた受圧室40と連通している。
なお、内筒部13の油路13aは、可動プーリ10が可動範囲内において軸方向の何れに位置していても、回転軸1の油路1aと受圧室40とを連通させる。
〔1−1−2−3.プランジャ〕
プランジャ20は、回転軸1に対して軸方向位置が固定されている。
ここでは、プランジャ20がハット形状に設けられている。
具体的に言えば、プランジャ20は、固定プーリ3とは反対側が閉鎖されるとともに開口が固定プーリ3側に向けられた円筒状の本体部21と、本体部21の開口から径方向外側に突設されたフランジ部22とを有する。
本体部21の径方向中心には、回転軸1が貫通している。
フランジ部22は、軸方向から視て多角錐台にかかる多角形からこれよりも小さな相似形の多角形を取り除いた形状をなしている。
ここでは、フランジ部22が軸方向視で六角形をなしている。
フランジ部22には、シール部材30を出没可能に保持する保持溝22aと、保持溝22aと受圧室40とを連通する油路22bとが設けられている。
保持溝22aは、フランジ部22の径方向外周側に開口を有する。
この保持溝22aは、フランジ部22の全周に亘って設けられている。
油路22bは、保持溝22aと受圧室40とを連通しており、受圧室40のオイルによる圧力(以下、「油圧」という)をシール部材30に作用させる。
これらのプランジャ20及びシール部材30は、可動プーリ10に受圧室40の油圧が作用するときにその油圧を受け止める。
〔1−1−2−4.シール部材〕
シール部材30は、プランジャ20と可動プーリ10におけるシリンダ12の内周面15に形成された斜面16との間をシールする。
また、シール部材30は、上記の油路22bを通って作用する受圧室40の油圧によって斜面16に押し当てられる。
このシール部材30は、ゴムや樹脂などの弾性変形可能な材料で形成することができる。
ここでは、シール部材30の外周面30aが斜面16に応じて傾斜する形状に形成されている。
しかしながら、固定プーリ3から離隔するほど斜面16の内径が大きくなるため、可動プーリ10の軸方向移動にともなって、シール部材30の軸方向位置に対応する斜面16の径方向位置(内径に対応)及び周方向長さ(多角形の辺の長さに対応)が変化する。
この変化に対応するために、シール部材30は、以下の構成を備えている。
まず、シール部材30について、斜面16の径方向位置の変化に対応するための構成について説明する。
シール部材30の径方向長さLは、斜面16の径方向長さLよりも大きく形成されている。
また、シール部材30の径方向長さLは、保持溝22aの深さ(径方向長さ)Lよりも大きい。
これらより、シール部材30は、一部が常に保持溝22aから突出された状態のまま保持溝22aから出没することで、斜面16の径方向位置の変化分(斜面16の径方向長さLに対応)に対応している。
言い換えれば、シール部材30は、可動プーリ10が固定プーリ3に近接するほどプランジャ20に設けられた保持溝22aから突出し、逆に、可動プーリ10が固定プーリ3から離隔するほどプランジャ20に設けられた保持溝22aに没入するように設けられている。
次に、シール部材30について、斜面16の周方向長さの変化に対応するための構成について説明する。
シール部材30は、軸方向から視て斜面16と対応した多角形である。
詳細に言えば、シール部材30は、軸方向視で、多角錐台にかかる多角形からこれよりも小さな相似形の多角形を取り除いた形状をなしている。
また、シール部材30は、各辺の長さが可変な多角形をなしている。
このために、シール部材30は、多角形の各辺に対応する箇所で連結されて構成されている。
言い換えれば、シール部材30は、多角形の頂点のそれぞれに対応する各要素が互いに連結されて構成されている。
以下、シール部材30のうち、隣接する二つの要素に着目して説明する。
ここでは、二つの要素のうち一方の要素を第一シール部材31といい、他方の要素を第二シール部材32という。
図3に示すように、第一シール部材31と第二シール部材32との合口は、互いに連結されている。
具体的には、第一シール部材31と第二シール部材32が対応する凹凸形状に形成されている。
ここでは、第一シール部材31に凹部31aが形成され、第二シール部材32に凸部32aが形成されている。
シール部材30が保持溝22a(図1参照)に保持されているときには、常に、第一シール部材31の凹部31aに第二シール部材32の凸部32aが進入した状態で配設される。
これらの凹部31a及び凸部32aは、互いに摺動可能であり、進入度合を変更可能に構成されている。
なお、図3では、理解容易のために、第一シール部材31と第二シール部材32とを離隔したものを示している。
なおまた、図3では、便宜的に、シール部材30の外周面30a(図1参照)が傾斜していないものを示す。
可動プーリ10が固定プーリ3から最も離隔するときの状態(溝幅が最も大きくなる状態)を第一状態(図1では実線で示す)とし、逆に、可動プーリ10が固定プーリ3に最も接近するときの状態(溝幅が最も小さくなる状態)を第二状態(図1では二点鎖線で示す)とすれば、各状態のシール部材30は、以下のようになる。
第一状態のシール部材30は、図4(a)に示すように、第一シール部材31の凹部31aへの第二シール部材32の凸部32aの進入度合が大きい。
また、シール部材30は、フランジ部22(二点鎖線で示す)の保持溝22a(図1参照)への収容度合(収容深さ)が大きい。
一方、第二状態のシール部材30は、図4(b)に示すように、第一シール部材31の凹部31aへの第二シール部材32の凸部32aの進入度合が小さい。
また、シール部材30は、フランジ部22(二点鎖線で示す)の保持溝22a(図1参照)への収容度合(収容深さ)が小さい。
よって、シール部材30は、多角形の各辺の長さを斜面16の周方向長さの変化に応じて変化させている。
このようにして、プランジャ20と斜面16とが確実にシールされる。
〔1−1−2−3.受圧室〕
受圧室40は、図1に示すように、回転軸1と可動プーリ10とプランジャ20とシール部材30とに囲まれる空間である。
この受圧室40には、図示省略するオイルポンプからのオイルが上述の油路1a,13aを通って供給される。
受圧室40に供給されたオイルは、可動プーリ10における本体部11の固定受圧面11bとシリンダ12の内周面15とに接触する。
シリンダ12の内周面15が多角錐台の側面をなし、また、本体部11の固定受圧面11bが多角錐台の上底面の一部をなしているため、受圧室40は、多角錐台形状となっている。
詳細に言えば、受圧室40は、多角錐台から回転軸1と可動プーリ10の内筒部13とを取り除いた形状をなしている。
〔1−2.作用及び効果〕
本発明の一実施形態にかかるプーリ機構は、上述のように構成されるため、以下のような作用及び効果を得ることができる。
はじめに、本実施形態にかかるプーリ機構における作用について説明する。
受圧室40に供給されたオイルの圧力、即ち、油圧Pは、可動プーリ10に固定プーリ3とは反対側から作用する。
油圧Pが軸方向に沿った方向に作用することで、推力Fが発生する。
この推力Fにより、可動プーリ10が軸方向に移動され、V字溝9の幅(溝幅)が変化し、ベルト2の巻掛半径Rが変更される。
推力Fは、上記の式(1)で示されるように、油圧Pと可動プーリ10におけるオイルの受圧面の軸方向投影面積、即ち、受圧面積Aとの応じたものとなる。
可動プーリ10が固定プーリ3から最も離隔する(溝幅が最も大きくなる)第一状態では、シール部材30が斜面16のうち内径の小さい箇所に押し当てられる。
このため、第一状態における受圧面積Aは小さくなる。
一方、可動プーリ10が固定プーリ3に最も接近する(溝幅が最も小さくなる)第二状態では、シール部材30が斜面16のうち内径の大きい箇所に押し当てられる。
このため、第二状態における受圧面積Aは大きくなる。
従来構造と本実施形態のプーリ機構との比較を以下に示す。
第一状態での受圧面積Aは、本実施形態のプーリ機構の方が従来構造よりも小さくなる。
また、第二状態での受圧面積Aは、本実施形態のプーリ機構の方が従来構造よりも大きくなる。
次に、本実施形態にかかるプーリ機構の構成に由来する効果について示す。
シリンダ12の内周面15には、固定プーリ3から離隔するほど内径が大きくなる斜面16が形成されているため、可動プーリ10が固定プーリ3から離隔するほど、即ち、ベルト2の巻掛半径Rが小さくなるほど、受圧面積Aを小さくすることができる。
したがって、ベルト2の巻掛半径Rが小さくなって伝達トルクTが小さくなるにつれて、推力Fを抑制することができる。
例えば、受圧室40の油圧Pの最低圧Pminが一定の大きさに設定されていたとしても、可動プーリ10が固定プーリ3から離隔するほど受圧面積Aが小さくなるため、可動プーリ10と固定プーリ3との間の溝幅が大きくなるほど推力Fを小さくすることができる。
よって、プーリ機構において、過剰推力Fを抑制して必要推力Frqを与えることができる。
すなわち、受圧室40の油圧Pが同じ大きさであったとしても、ベルト2の巻掛半径Rが小さくなって伝達トルクTが小さくなるときには推力Fを抑えることができ、逆に、ベルト2の巻掛半径Rが大きくなって伝達トルクTが大きくなるときには推力Fを確保することができる。
このようにして、必要推力Frqが変動したとしても、必要推力Frqを確保しつつ過剰推力Fを抑制することができ、推力Fを適切な大きさにすることができる。
例えば、第二状態に着目すれば、同じ大きさの油圧Pが作用する条件下において、従来構造よりも本実施形態のプーリ機構の受圧面積Aの方が大きい。
このため、本実施形態のプーリ機構によれば、同じ大きさの推力Fを発生させるのに従来構造よりもオイルポンプに要求される吐出圧の最高圧を低下させることができる。
オイルポンプは吐出圧の最高圧が高くなるに従って大型化する傾向にあるが、この最高圧を低下させることにより、採用するオイルポンプの小型化に寄与する。
延いては、軽量化や燃費の向上に寄与する。
また、シリンダ12の内周面15とプランジャ20との間がシール部材30によりシールされるため、受圧室40を確実に密閉し、油圧Pを確実に作用させることができる。
シール部材30は、可動プーリ10が固定プーリ3に近接するほどプランジャ20に設けられた保持溝22aから突出するように設けられているため、可動プーリ10の軸方向移動によりシール部材30が押し当てられる斜面16の径方向位置が変化、即ち、斜面16の内径が変化したとしても、この変化に対応しつつプランジャ20と可動プーリ10との間をシールすることができる。
プランジャ20には、受圧室40に連通するとともにシール部材30に油圧Pを作用させる油路22bが形成されているため、受圧室40の油圧Pによりシール部材30をシリンダ12に確実に押し当てることができ、受圧室40を確実に密閉することができる。
受圧室40が多角錐台形状となっており、シール部材30が各辺の長さが可変な多角形をなしているため、シール対象の受圧室40の形状に対応したシール部材30により受圧室40を確実にシールすることができる。
本実施形態のプーリ機構を有する変速機によれば、必要推力Frqを確保しつつ過剰推力Fを抑制して確実に動力伝達することができ、また、オイルポンプの小型化などによりエネルギー効率を向上させ、軽量化を図ることができる。
また、本実施形態のプーリ機構を有する変速機を備えた車両によれば、オイルポンプにかかるエネルギーを抑制することができ、燃費や電費を向上させることができる。
可動プーリ10において、シリンダ12の基端部12aが肉厚に形成されているため、強度或いは剛性を確保しながら本体部11の外周部11cの軸方向長さを短くすることができる。
これにより、プーリ機構の軸方向長さの抑制に寄与する。
延いては、変速機の全長の短縮化に寄与する。
〔2.変形例〕
次に、本発明の一実施形態にかかる変形例について説明する。
本発明の変形例にかかるプーリ機構は、プランジャにおける油路が上述のものと異なる。
以下の説明では、これらの異なる点を説明する。
なお、ここでいう異なる点を除いては上述の一実施形態の構成と同様の構成になっており、これらについては、同様の符号を付し、詳細な説明を省略する。
図5に示すように、本変形例のプーリ機構では、プランジャ20に形成された油路20aは、受圧室40と連通していない。
油路20aには、受圧室40の油圧Pとは異なる圧力のオイルが供給される。
この油路20aは、プランジャ20の本体部21及びフランジ部22の内部に形成されている。
また、回転軸1には、上述した油路1aに加えて、油路1aとは異なる系統の油路1bが設けられている。
このようにして、異なる系統の油路1bから、油路1a,13aや受圧室40の油圧Pとは異なる油圧Pが供給される。
例えば、オイルポンプと油路1aとの間に設けられた圧力制御系と、オイルポンプと油路1bとの間に設けられた圧力制御系とが異なる。
かかる構成によれば、共通のオイルポンプによって、油路1aと油路1bとに異なる油圧P,Pを作用させることができる。
なお、油路1aにオイルを供給するオイルポンプとは別のオイルポンプを設け、この別のオイルポンプから油路1bにオイルが供給されてもよい。
本変形例にかかるプーリ機構は、上述のように構成されるため、上述した一実施形態のプーリ機構にかかる作用及び効果に加えて、以下のような作用及び効果を得ることができる。
油路20aには受圧室40の油圧Pとは異なる油圧Pが供給されるため、油路20aに負の油圧Pのオイルが供給されれば、二点鎖線で示すように、シール部材30をプランジャ20に没入させるように移動させることができる。
このため、受圧室40内のオイルをリーク(漏洩)させることができる。
よって、受圧室40の油圧Pを急速に低下させることができる。
これは、プーリ機構を速やかに第一状態にするのに有効である。
例えば、所謂Low戻り性能の向上に寄与しうる。
一方、油路20aに正の油圧Pのオイルが供給されれば、シール部材30をプランジャ20から突出させ内周面15或いは斜面16に押し当てることができる。
この正の油圧Pを調整することにより、受圧室40のシール性を調整することできる。
このように、シール部材30に所望の動作をさせることができる。
〔3.その他〕
以上、本発明の一実施形態及び変形例について説明したが、本発明は上述の一実施形態及び変形例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
上述した一実施形態及び変形例の各構成は、必要に応じて取捨選択することができ、適宜組み合わせてもよい。
上述の一実施形態では、シール部材30の第一シール部材31及び第二シール部材32が互いに連結される箇所が対応する凹凸形状のものを示したが、シール部材30が一体に形成され、シール部材30の弾性変形により斜面16の周方向長さの変化に対応する構成としてもよい。
シール部材30の外周面30aは、斜面16に応じて傾斜する形状のものに限らず、軸方向に沿った平面に形成されていてもよい。
この場合、斜面16に押し当てられたシール部材30が弾性変形して、シール部材30と斜面16とが密着する。
また、シール部材30は、油路13a,22bを介して作用する油圧により出没される、ものに限らず、シール部材30の弾性変形により、斜面16の内径変化に対応する構成としてもよい。この場合、油路13a,22bを省略することができる。
受圧室40の形状は、多角錐台形状に限らず、円錐台形状であってもよい。
この場合、シリンダ12の斜面16或いは内周面15,プランジャ20のフランジ部22,シール部材30は、円錐台形状に対応した形状に形成される。
このとき、シール部材30が周方向に動かないように回り止めを施すのが好ましい。
さらに、例えば可動プーリ10の軸方向移動を許容しつつプランジャ22とシリンダ12との間が閉塞され、受圧室40の油圧Pが保持されるのであれば、シール部材30は必須ではない。
1 回転軸
1a 油路
2 ベルト(動力伝達部材)
3 固定プーリ
3a クランプ面
9 V字溝
10,100 可動プーリ
11 本体部
11a クランプ面
11b 固定受圧面
11c 外周部
11d 内周部
12,120 シリンダ(筒状部)
12a 基端部
13 内筒部
13a 油路
15,150 内周面
16 斜面
19 外周面
20,200 プランジャ
21 本体部
22 フランジ部
22a 保持溝
22b 油路
30,300 シール部材
30a 外周面
31 第一シール部材
31a 凹部
32 第二シール部材
32a 凸部
40,400 受圧室
A 受圧面積
C 回転軸1の軸心
F 推力
min 最小推力
rq 必要推力
過剰推力
一方のプーリ機構における推力
他方のプーリ機構における推力
シール部材の径方向長さ
斜面16の径方向長さ
保持溝22aの深さ
P 油圧
min 最低圧
一方のプーリ機構における油圧
他方のプーリ機構における油圧
異なる油圧
T 伝達トルク
R 巻掛半径
Z 推力比

Claims (9)

  1. 動力が入力又は出力される回転軸と、
    前記回転軸に軸方向位置が固定された固定プーリと、
    前記固定プーリとは反対側に向けて延設された筒状部を有し、前記回転軸に対して軸方向に移動可能に設けられた可動プーリと、
    前記筒状部に対して内周側に設けられ、前記可動プーリに対して前記固定プーリとは反対側に設けられ、前記回転軸に対して軸方向位置が固定されたプランジャと、
    前記筒状部を含む前記可動プーリと前記プランジャとによって囲まれ、オイルが供給される受圧室と、を備え、
    前記筒状部の内周面は、前記可動プーリにおける受圧面の軸方向投影面積を可変にすべく、前記固定プーリから離隔している側ほど前記回転軸の軸心との距離が大きくなる
    ことを特徴とする、プーリ機構。
  2. 前記筒状部の前記内周面と前記プランジャとの間をシールするシール部材を備えた
    ことを特徴とする、請求項1に記載のプーリ機構。
  3. 前記シール部材は、前記可動プーリが前記固定プーリに近接するほど前記プランジャから突出するように設けられている
    ことを特徴とする、請求項2に記載のプーリ機構。
  4. 前記プランジャに形成され、前記シール部材に油圧を作用させる油路を備えた
    ことを特徴とする、請求項2又は3に記載のプーリ機構。
  5. 前記油路は、前記受圧室と連通している
    ことを特徴とする、請求項4に記載のプーリ機構。
  6. 前記油路には、前記受圧室のオイルによる圧力とは異なる圧力のオイルが供給される
    ことを特徴とする、請求項4に記載のプーリ機構。
  7. 前記受圧室は、二つの底面がそれぞれ多角形状をなす錐台形状であり、
    前記シール部材は、各辺の長さが可変な前記多角形状をなしている
    ことを特徴とする、請求項2〜5の何れか1項に記載のプーリ機構。
  8. 請求項1〜7の何れか1項に記載のプーリ機構を有する
    ことを特徴とした、変速機。
  9. 請求項1〜7の何れか1項に記載のプーリ機構を有する変速機を備えた
    ことを特徴とする、車両。
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