JP6276298B2 - 防火シャッタ用安全装置 - Google Patents

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Description

本発明は、商業用ビル、学校、病院、工場、その他の建物や施設等で利用される防火シャッタに関し、特に、人が防火シャッタに挟まる事故を防止する防火シャッタ用安全装置に関する。
近年商業用ビル、学校等における火災への対策として、防火シャッタが普及されている。従来の防火シャッタは、解放時には上方に巻き取られ、降下を拘束する拘束手段で巻き取り状態が保持されて収納され、火災時又は点検時に、拘束手段の拘束を解いて自重によりシャッタを降下させて閉じる構造となっている。
防火シャッタを上昇させて開くために、電動機等の駆動力を使用する電動巻き揚げ式の防火シャッタは周知である(特許文献1参照)。また、人が手動巻き揚げ器のハンドルを回転操作することによって、防火シャッタを上昇させる手動巻き揚げ式の防火シャッタは周知である(特許文献2〜5参照)。
このような手動巻き揚げ器を備えた防火シャッタの構成は、いろいろな態様があるが、本明細書では従来例として、その一例の構成を図14に示す。この従来例の手動巻き揚げ器22では、巻き揚げワイヤ10は、その上端は巻き付けドラム11に固定されて巻き付けられ、その下端は巻き揚げドラム24に固定されて巻き付けられている。
この従来例の手動巻き揚げ器22は、操作ハンドル23、減速歯車機構25(操作ハンドル23の回転を減速して巻き揚げドラム24に伝達する歯車機構)、一方向クラッチ26(回転巻き揚げワイヤ10を巻き揚げドラム24へ巻き取る方向のみの回転を、減速歯車機構25から巻き揚げドラム24に伝達するクラッチ)、拘束手段(拘束爪27と拘束歯車28)、巻き揚げワイヤ10を巻き取る巻き揚げドラム24、一方向クラッチ29(シャッタカーテン3の自重降下による巻き揚げドラム24の回転方向のみの回転を後記する制動ドラム34に伝達するクラッチ)、及び制動器30(防火シャッタの自重降下に制動を加える)を備えている。
この手動巻き揚げ器22によってシャッタカーテン3を上昇させる場合は、操作ハンドル23を一方向(図14中の矢印方向)に回転し、減速歯車機構25及び一方向クラッチ26を介して巻き揚げドラム24を他方向(図14中の矢印方向)に回転させる。
すると、巻き揚げドラム24は、シャッタカーテン3の巻き取り筒9と同軸に設けられた巻き付けドラム11から、巻き揚げワイヤ10を、巻き揚げドラム24に巻き取る。これによって、シャッタカーテン3の巻き取り筒9を他方向(図14中の矢印方向)に回転してシャッタカーテン3を、矢印のように巻き揚げて上昇させる。そして、シャッタカーテン3の降下を拘束する拘束手段における拘束爪27を操作する操作レバー40を操作して、拘束爪27を拘束歯車28に噛まして拘束し、上昇状態を維持させる。
シャッタカーテン3を降下させる際には、拘束爪27による拘束歯車28の拘束を解除して、シャッタカーテン3を自重降下させ、その自重降下の際は、巻き揚げドラム24の回転は一方向クラッチ29により制動ドラム34に伝達される。
制動ドラム34は、制動用引っ張りバネ44で弾力の付勢されたブレーキ帯35によって、制動がかけられているので、シャッタカーテン3を自重降下させても、巻き揚げドラム24は高速回転しない。従って、シャッタカーテン3は、急速降下せずゆっくりと降下する。
ところで、シャッタカーテンの自重による急速降下を制動させる手段として、巻き揚げワイヤの巻き付けドラムが高速回転した際に、制動部材を遠心力で外方に移動させて、外側に設けた静止部材に当接させて摩擦制動する構成が周知である(特許文献3、6参照)。
また、本発明者は、防火シャッタ用安全装置に係る発明として、防火シャッタのガイドレールに、防火シャッタが設置面との間に隙間を残して停止するストッパ杆を設けるか、あるいは、防火シャッタを隙間を残して閉じる寸法に形成するとともに、防火シャッタの下端に防火補助部材として防火スライド板を設け、防火シャッタが閉鎖中は防火シャッタの一部となり防火機能を発揮するが、防火シャッタの降下時に子供等が挟まれると上方にスライドして退避し、防火シャッタと設置面の間に隙間を残すようにして、事故を防止する防火シャッタ用安全装置に係る発明をすでに提案している(例えば、特許文献7〜9参照)。
さらに、モータの駆動力によってチェーンを介して従動輪を回転し、この従動輪の回転によってシャッタをシャッタ巻き取り軸に巻き取り、シャッタが床面から避難可能な高さで停止可能とする電動巻き揚げ式の防火シャッタが知られている(特許文献10参照)。
大正14年実用新案出願公告13398号公報 実開昭59−96号公報 昭和16年実用新案出願公告10628号公報 特許第102429号公報 実公昭33−13662号公報 実公昭49−42385号公報 特許第2940671号公報 特開2000−8740号公報 特許第3854245号公報 特開平7−328138号公報
近年、子供が、誤作動により落下した防火シャッタの下敷きとなり、その荷重で負傷又は圧死するといういたましい事故が発生しており、防火シャッタの安全性の見直しが社会的な問題となっている。特に、既設の防火シャッタにおいて、巻き揚げワイヤが材料劣化したりして切断すると、シャッタカーテンが暴走状態で自重落下し、直下に人が居た場合、衝突して重大な事故が生じる危険性がある。
そのためには、万が一に、防火シャッタの落下時に、防火シャッタの直下に人がいる場合は、それを光学的に検知して、緊急にブレーキをかける光学的検知装置やブレーキを制御する制御装置等を設ける構成もある。
しかしながら、このような制御装置等は、構成が複雑となり新規に防火シャッタを設置する場合でも、既存の防火シャッタに付設する場合でも、設備費用が高くなる。しかも、光学的、電気的な検知装置、制御装置を使用すると、誤動作等の危険性も皆無とは言えない。
また、特許文献2〜5及び上記図14に示す従来例に記載のような手動巻き揚げ器を備えた防火シャッタの場合は、電動操作するような昇降装置に比較して、構成が簡単で、低コストであるために、かなり以前から普及されており、現在でも多数台、設置されている。
このような低コストで、多数設置されている手動巻き揚げ式の防火シャッタには、上記のように、比較的に高価で複雑な構成の光学的、電気的な検知装置、制御装置を付設することは、経済的にも、構造的にも適してはいない。
特許文献7〜9のような防火シャッタ用安全装置は、確かに、簡単な付帯工事をするだけで取り付けることのでき、構造が簡単で低コストであるので、光学的、電気的な検知装置、制御装置に比べるとより容易に適用可能であるが、きわめて多数台が設置されている手動巻き揚げ式の防火シャッタには、工事費用、コスト、手間等を考慮すると、必ずしも適していない。
特許文献10に記載された、モータの駆動力によってチェーンを介して従動輪を回転し、この従動輪の回転によってシャッタをシャッタ巻き取り軸に巻き取る電動巻き揚げ式の防火シャッタでは、チェーンが切断した場合は、手動巻き揚げ器を備えた手動巻き揚げ式の防火シャッタと同様に、シャッタカーテンが暴走状態で自重落下し、直下に人が居た場合、衝突して重大な事故が生じる危険性がある。
本発明は、上記従来の問題点を解決することを目的とし、簡単な構造でしかも巻き揚げワイヤが切断され、シャッタカーテンが急速落下しても、確実に落下を停止させることができ、既設又は新設の防火シャッタに、簡単に取り付けることが可能な、構造が簡単で、低コストの防火シャッタ用安全装置を実現することを課題とする。
本発明は上記課題を解決するために、シャッタカーテンを上方に巻き取る巻き取り筒と、巻き取り筒と同時に回転する巻き取り筒駆動輪を備えた防火シャッタに装着される防火シャッタ用安全装置であって、巻き取り筒駆動輪は、手動巻き揚げ器によってワイヤを介して又はモータによってチェーンを介して回転駆動されるものであり、防火シャッタ用安全装置は、巻き取り筒駆動輪の側面に装着される遠心力動作具を備え、遠心力動作具は、出没杆と、出没杆を出没可能に収容し一端のみ開口した収容管と、を備えており、出没杆は、常時は収容管内に収容されているが、巻き揚げワイヤ又はチェーンが切断し、シャッタカーテンが自重落下することで、巻き取り筒駆動輪が高速回転すると遠心力によって、収容管の一端の開口から一部が飛び出して、周囲に配置された静止部材に衝突する構成であり、出没杆が静止部材に衝突することによって、巻き取り筒駆動輪及び巻き取り筒の回転が停止し、シャッタカーテンの自重落下を停止させる構成であることを特徴とする防火シャッタ用安全装置を提供する。
前記防火シャッタは、巻き取り筒駆動輪として、巻き取り筒と同時に回転する巻き付けドラムを備え、巻き付けドラムに巻き付けられた巻き揚げワイヤが、下方に設置された手動巻き揚げ器の巻き揚げドラムによって下方に巻き取られることによって、巻き付けドラム及び巻き取り筒を回転してシャッタカーテンを上方に巻き取る構成であることが好ましい。
前記防火シャッタは、巻き取り筒駆動輪として、モータによって駆動されるスプロケットを備え、巻き取り筒駆動輪とモータの出力側の歯車の間には前記チェーンが装着されている構成であることが好ましい。
出没杆の側面には規制突起が突設され、収容管の側壁には長手方向に延びる長孔が形成されており、出没杆の長手方向への移動に伴って、規制突起が長孔内に長手方向に移動可能に嵌合されており、出没杆は、規制突起が長孔内で移動できる範囲内で長手方向に移動し、収容管の一端開口から一部が飛び出し可能であることが好ましい。
出没杆及び収容管のいずれか一方又は両方に、出没杆が収容管に対して長手方向の移動を拘束する係止手段が形成されており、出没杆に上記遠心力が作用すると、上記係止手段の拘束に打ち勝って、遠心力によって、収容管の一端開口から一部が飛び出す構成であることが好ましい。
遠心力動作具は、収容管を巻き取り筒駆動輪の側面に固定する固定部材を、備えていることが好ましい。
固定部材は、収容管が固定された装着板を有することが好ましい。
静止部材は、シャッタカーテンの設置される建築構造物に直接又は間接に固定された停止ブラケットであることが好ましい。
係止手段は、係止片を有する板バネであり、板バネはその係止片が収容管の開口に面するように、収容管に固定されていることが好ましい。
係止手段は、出没杆の外表面及び収容管の内壁面のいずれか一方に係合凸部が形成されており、いずれか他方に係合凹部が形成されており、係合凸部と係合凹部が係脱可能な構成であることが好ましい。
係止手段は、収容管の開口端を閉じる蓋であり、出没杆が遠心力で収容管の開口から飛び出ようとすると、開く又は破れて出没杆の開口から一部が飛び出ることを可能とする構成であることが好ましい。
本発明によれば、次のような効果が生じる。
(1)本発明の防火シャッタ用安全装置は、少なくとも出没杆の収容された収容管を巻き付けドラムの側面に取り付けて成るきわめて簡単な構成であり、しかも、既設の防火シャッタに簡単に装着できる構成であるので、既設の防火シャッタに低コストで、面倒な改修のための手間等を要することなく適用できる。
(2)本発明の防火シャッタ用安全装置は、急速落下するシャッタカーテンを、機械的に確実に緊急停止できるので、予測できない防火シャッタの落下事故対策としても、きわめて有用である。
本発明に係る防火シャッタ用安全装置の適用される防火シャッタを説明する図であり、シャッタカーテンが一部開いた状態の全体構成の正面図である。 本発明に係る防火シャッタ用安全装置の実施例1を説明する図であり、防火シャッタ用安全装置を取り付けた状態の防火シャッタの巻き取り筒、巻き付けドラム及び巻き揚げ器等の構成を説明する図である。 (a)はシャッタボックス内のカーテン巻き取り筒を示す側面図であり、(b)は上記実施例1の防火シャッタ用安全装置における軸受、停止ブラケット等の斜視図である。 上記実施例1の防火シャッタ用安全装置を、防火シャッタに取り付けた状態を示す図であり、(a)は側面図であり、(b)は平面図である。 上記実施例1の防火シャッタ用安全装置を説明する図であり、(a)は防火シャッタ用安全装置における遠心力動作具の構成部品の斜視図であり、(b)は収容管に出没杆が収容された状態を示す斜視図であり、(c)は収容管から出没杆が一部飛び出した状態を示す斜視図である。 (a)は上記実施例1の収容管内に収容した出没杆を係止する係止手段を説明する図であり、(b)〜(d)は係止手段の異なる構成例を説明する図である。 (a)〜(c)は、上記実施例1の収容管内に収容した出没杆を係止する係止手段のさらに異なる構成例を説明する図である。 防火シャッタの巻き付けドラムを説明する図であり、(a)は側面図であり、(b)は断面図であり、(c)は上記実施例1の防火シャッタ用安全装置の遠心力動作具を装着した状態を示す側面図である。 上記実施例1の防火シャッタ用安全装置における停止ブラケットの変形例を説明する図であり、(a)は停止ブラケットの取り付け状態を示す斜視図であり、(b)は平面図である。 上記実施例1の防火シャッタ用安全装置の作用を説明する図であり、巻き揚げ器のハンドルを回転操作して、シャッタカーテンを上昇させて開く状態を示し、ハンドルを正面視して操作する側から見た図(図1において右側方から見た図)である。 上記実施例1の防火シャッタ用安全装置の作用を説明する図であり、シャッタカーテンを自重降下させて閉じる状態を示し、ハンドルを正面視して操作する側から見た図である。 巻き揚げワイヤが切断した場合における、上記実施例1の防火シャッタ用安全装置の作用を説明する図であり、ハンドルを正面視して操作する側から見た図である。 本発明に係る防火シャッタ用安全装置の実施例2を説明する図であり、(a)は防火シャッタ用安全装置の適用された状態を説明する図であり、(b)は停止ブラケットを説明する図である。 手動巻き揚げ器を備えた従来例の手動巻き揚げ式の防火シャッタを説明する図であり、(a)は全体構成を説明する図であり、(b)はシャッタカーテンの自重降下を拘束する拘束爪と拘束歯車を説明する図であり、(c)は制動器を説明する図である。
本発明に係る防火シャッタ用安全装置を実施するための形態を実施例に基づき図面を参照して、以下説明する。
本発明に係る防火シャッタ用安全装置は、手動巻き揚げ式の防火シャッタ及び電動巻き揚げ式の防火シャッタのいずれにも適用可能である。手動巻き揚げ式の防火シャッタ及び電動巻き揚げ式の防火シャッタは、後記するが、いずれも、シャッタカーテン3を巻き取る巻き取り筒9と、巻き取り筒を回転駆動する巻き取り筒駆動輪を、少なくとも備えている。
以下に記載の本発明の実施例1では、手動巻き揚げ器22及び巻き揚げワイヤ10を備えた防火シャッタ1を対象とし、巻き取り筒駆動輪は、巻き揚げワイヤ10を巻き揚げる巻き付けドラム11とし、実施例2では、モータ86及びチェーン87を設けた電動巻き揚げ式の防火シャッタ81を対象とし、巻き取り筒駆動輪は、モータ86によってチェーン87を介して駆動されるスプロケット82とする。
なお、実施例1では、巻き揚げワイヤ10が切断した場合に、また実施例2ではチェーン87が切断した場合に、巻き取り筒駆動輪は何らの部材に拘束されずに自由回転状態となり、シャッタカーテン3は暴走状態で自重で降下するが、このようにコントロールの効かない場合の降下を、本明細書では特に「落下」という。
[実施例1]
(防火シャッタの全体構成)
本発明に係る防火シャッタ用安全装置の実施例1を適用した防火シャッタ1の全体構成を、図1を参照して説明する。防火シャッタ1は、図1に示すように、複数のスラット2が上下方向に連節されて成るシャッタカーテン3を備えている。シャッタカーテン3は、左右の端部が、それぞれ左右のガイドレール4に案内されて、昇降可能である。
図1は、シャッタカーテン3を上方に少し開いた状態を示しているが、火災や点検時ではない平常時においては、完全に開いている。なお、本発明に係る防火シャッタ用安全装置は、建家の出入口に設けられる戸締まり用のシャッタにも適用できるが、戸締まり用のシャッタについては、日中等の出入りが必要な時間帯は開いている。
図1に示すように、防火シャッタ1は、その上部にシャッタボックス8が配設されており、その中に、シャッタカーテン3の巻き取り筒9と、巻き取り筒9を回転駆動する巻き取り筒駆動輪として、巻き揚げワイヤ10を巻き付ける巻き付けドラム11(図2、図4、図8参照)が、回転軸15に同軸で固定され、回転可能に設けられている。
回転軸15は、巻き取り筒9と巻き付けドラム11の間に位置する部分において、図2、図4に示すように、軸受16(図3(b)参照)で回転可能に支持されている。この軸受16は、防火シャッタ1を配設する建築構造物の壁17に取り付けられた支持体18(図3(b)、図4参照)の上にボルトで固定されている。
防火シャッタ1は、その下部の側部に、手動巻き揚げ器22が設けられている。手動巻き揚げ器22は、図14に示す従来例の手動巻き揚げ器と同じ構成であるので、ここではその構成の説明は省略する。
防火シャッタ1が閉じており、シャッタカーテン3がその最下端の降下位置にあるときは、巻き揚げワイヤ10は、巻き付けドラム11に巻き付けられている。シャッタカーテン3を上昇させて開く時には、図2に示すように、手動巻き揚げ器22の操作ハンドル23を一方向(図2において右側から見て時計針回り方向)に回転操作する。
すると、巻き揚げドラム24が、図2において反時計針回り方向に回転し、巻き揚げワイヤ10を、巻き付けドラム11から巻き揚げドラム24へ巻き取っていく。これによって、巻き付けドラム11及び巻き取り筒9が、図2において、反時計針回り方向に回転し、シャッタカーテン3を巻き取り筒9に巻き取りながら上昇させ、シャッタボックス8内に収納する。
シャッタカーテン3が巻き取り筒9に巻き取られた状態で、操作ハンドル23の回転操作を止め、拘束爪27を拘束歯車28の歯に噛ませて係合すると、巻き揚げドラム24の回転を拘束し、シャッタボックス8内に収納されているシャッタカーテン3の自重降下を拘束し、巻き取り筒9によるシャッタカーテン3を巻き取った状態(シャッタボックス内への収納状態)を維持する。
(防火シャッタ用安全装置)
以上は、本発明に係る防火シャッタ用安全装置を装着する防火シャッタ1の構成の説明であるが、本発明は、このような構成の防火シャッタ1に適用可能な防火シャッタ用安全装置31を特徴とするものであり、この防火シャッタ用安全装置31について以下、説明する。
防火シャッタ用安全装置31は、少なくとも、図5(a)に示すような遠心力動作具32を備えている。防火シャッタ用安全装置31には、さらに、防火シャッタ1を設置すべき建築構造物の状況に応じて、図3(b)に示すような停止ブラケット33を設ける。
この停止ブラケット33は、後記するが、巻き付けドラム11の回転に伴って外側に一部が飛び出した状態で回転する出没杆36を衝突させることで、巻き付けドラム11の回転を停止させる静止部材として機能する。
遠心力動作具32は、図5(a)〜(c)に示すように、出没杆36と、出没杆36を収容する収容管37と、収容管37を巻き付けドラム11の側面に固定する固定部材を備えている。本実施例1では、この固定部材は、後記するが、巻き付けドラム11のリブ部63を挟み付けるようにして取り付ける装着板38と裏当て板39を有する。
収容管37は、金属材から成るパイプが使用され、図5(a)、図8(b)、(c)に示すように、装着板38に溶着等により固定されて使用される。そして、収容管37は、図5(b)、(c)に示すように、基端が閉じ先端が開口しており、側面には、その長手方向に延びる長孔41が形成されている。長孔41は、収容管37の基端近くから先端側に向かって、収容管37の全長の略半分程度の長さで形成されている。
出没杆36は、図5(a)〜(c)に示すように、収容管37内に出没可能に嵌合されて収容されており、その基端部の側面に抜け止め用の規制突起42が突設されている。収容管37内に出没杆36が嵌合された状態において、規制突起42は長孔41から外方に突出している。
これによって、出没杆36は、収容管37内に完全に収容された状態(図5(b)参照)から、先端の開口から外方に飛び出す際に、図5(c)に示すように、規制突起42が長孔41の先端縁43に係合する。このため、出没杆36は、その飛び出しは規制されて、収容管37から完全に飛び出さず、一部が飛び出す。
出没杆36が収容管37に収容されている時は、出没杆36を、収容管37から容易に飛び出さないように通常は係止し、後記するが、巻き揚げワイヤ10が切断し、シャッタカーテン3が自重により暴走的に落下することで、巻き付けドラム11が高速回転した際に大きな遠心力が遠心力動作具32に作用した時のみ、出没杆36が収容管37から飛び出すように係止を解除する、出没杆36の係止手段が設けられている。
係止手段は、いろいろな構成が考えられるが、本実施例1では、図5(a)〜(c)、図6(a)に示すように、収容管37の先端側に板バネ49を固定し、板バネ49の先端部を収容管37の開口の一部に面するように折り曲げて係止片50が形成されて成る構成である。
図6(b)は、板バネ49における係止片50を、さらに折り返して成る構成を示す。なお、図示はしないが、係止片50は、収容管37の開口の全部に面する(開口を閉じる)ような大きさとしてもよい。また、板バネ49の先端を折り曲げることなく、別体の係止片(図示せず)を固定してもよい。
係止片50は、出没杆36を、収容管37から容易に飛び出さないように通常は係止している(ここでの「係止」の意味は、係止片50は出没杆36の先端に必ずしも当接して係合していなくても、収容管を一部閉じて出没杆36の飛び出しを拘束している、という意味)。
大きな遠心力が遠心力動作具32に作用し、出没杆36が遠心力で収容管37から飛び出そうとすると、係止片50を介して板バネ49が外側に撓い、係止片50は出没杆36の係止を解除する。要するに、出没杆36の遠心力が板バネ49の弾力による拘束に打ち勝って、係止片50は出没杆36の係止を解除する。板バネ49は、このように遠心力で出没杆36が飛び出す力で撓うような弾性を有するものが選定される。
別の係止手段として、図6(c)に示すように、出没杆36の先端部の外面に、外側に突出した係合凸部46が形成されている。他方、収容管37には、その内面47に、係合凸部46に対応し、管内から外側に向けて窪んだ係合凹部48が設けられている。
収容管37の係合凹部48は、出没杆36が収容管37内に嵌合して完全に収容された状態で、出没杆36の係合凸部46に対応する位置に設けられ、両者は係脱可能に係合している。
このように出没杆36の係合凸部46及び収容管37の係合凹部48は、互いに係脱可能に係合しているため、通常は出没杆36は、収容管37の開口から容易には飛び出さないが、後記するように、出没杆36に大きな遠心力が作用した際には係合がはずれて飛び出す。
そのような係合凸部46と係合凹部48の係脱動作が生じる程度に、出没杆36の係合凸部46の平面視の大きさ、高さと、収容管37の係合凹部48の平面視の大きさ、深さ等の寸法が決められている。
なお、図6(c)に示す構成とは逆に、図示はしないが、出没杆36の外面に係合凹部を設け、収容管37の内面47に係合凸部を設ける構成としてもよい。
また、図示はしないが、出没杆36の外面及び収容管37の内面47のいずれか一方に係合凸部を設けるが、他方には係合凸部も係合凹部も設けない構成とし、一方に設けた係合凸部と他方の面との摩擦係合で出没杆36の収容管37からの飛び出しを拘束する構成としてもよい。
係止手段の他の構成例を、さらに図6(d)、図7(a)〜(d)おいて説明する。図6(d)に示す係止手段は、出没杆36の外面に圧縮バネ51で外方に付勢された係合子52を設け、収容管37の内面47には係合子52に対応する位置に凹部48を設けて成る構成である。
このような構成であると、出没杆36が収容管37内に完全に収容された状態で、常時は、収容管37の凹部48内に係合子52が弾力で圧接し、出没杆36の飛び出しを拘束し、出没杆36に大きな遠心力が作用した場合に拘束に打ち勝って、拘束を脱して飛び出す。
図7(a)に示す係止手段は、収容管37の先端開口に、開閉自在な蓋55を設け、常時は、蓋55の係止片56と収容管37の係合突起57との弾力的な係合で閉じて、出没杆36を収容管37内に封じ込めているが、出没杆36に大きな遠心力が作用し飛びだそうとする力が蓋55に作用すると、蓋55が開く構成である。
図7(b)に示す係止手段は、出没杆36が収容された収容管37の開口に、常時は、係止膜60が張られ閉じられており、出没杆36に大きな遠心力が作用し飛び出そうとすると、係止膜60が破れ、出没杆36が外側に飛び出すことが可能となる構成である。
図7(c)に示す係止手段は、収容管37の基端と出没杆36の基端を引っ張りバネ58で結合し、常時は出没杆36は、収容管37内に引き込まれており、出没杆36に大きな遠心力が作用すると、引っ張りバネ58の引っ張り力に抗して飛び出す構成である。
図7(d)に示す係止手段は、収容管37の長孔41の基端部近くに、規制突起42の直径より僅かに大きな狭幅部59を形成し、通常は出没杆36の飛び出しを規制し、出没杆36に大きな遠心力が作用した場合のみに飛び出すような構成としてもよい。
ところで、巻き付けドラム11は、図8(a)、(b)に示すように、ボス部61、リム部62及びリブ部63を備えている。リム部62には、巻き揚げワイヤ10を巻き付けて収容する凹部65が形成されている。
リブ部63は、ボス部61から放射状に延び、ボス部61とリム部62を結合する複数(本実施例1では4本)の部材であり、図8(b)に示すように、ボス部61及びリム部62に較べて薄肉で形成され、ボス部61とリム部62の間の両側は、それぞれ凹所64となっている。
装着板38及び裏当て板39は、図5(a)に示すように、平面視で略半円弧状に形成されており、その形状、直径寸法等の大きさは、巻き付けドラム11の両側面の凹所64に嵌合されるように形成されている。
装着板38及び裏当て板39を、それぞれボス部61とリム部62の間の両側の凹所64に嵌め込んで、装着板38及び裏当て板39が、リブ部63を挟み込むようにして、ボルト67及びナットによって、固定する。
このようにして、収容管37と出没杆36は、図8(b)、(c)に示すように、巻き付けドラム11の側面に、巻き付けドラム11の側面を横断し、しかも出没杆36が収容管37内に完全に収容されている状態では、収容管37が巻き付けドラム11から外側にはみ出ないような配置で装着される。
後記するが、巻き付けドラム11が急速に高速回転すると、出没杆36が遠心力によって収容管37から飛び出すが、停止ブラケット33は、飛び出した状態で巻き付けドラム11とともに回転する出没杆36に衝突し、巻き付けドラム11を停止させるものである。そのために、停止ブラケット33は、飛び出した状態で巻き付けドラム11とともに回転する出没杆36の回転軌跡上に突出するように設けられる。
本実施例1では、停止ブラケット33は、図3(b)、図4(b)に示すように、平面視でL字型の部材が使用され、図2、図3(b)、図4(b)等に示すように、建築構造物の壁17に取り付けられた支持体18の前端に、ボルト等によって固定される。
なお、巻き付けドラム11が急速に高速回転し、出没杆36が遠心力によって収容管37から飛び出した際に、衝突する建築物の構造部材等が周囲にあれば、その構造部材を出没杆36を衝突させる静止部材として利用すればよいので、特に停止ブラケット33を支持体18に固定して設けなくてもよい。
(変形例)
停止ブラケットの変形例を図9(a)、(b)において説明する。この変形例の停止ブラケット70は、図9(a)、(b)に示すように、平面視でL字型の平板状の部材であり、停止部71と固定部72を有する。停止ブラケット70は、その停止部71は、出没杆36が遠心力によって収容管37から飛び出した際に、その先端部の回転軌跡上に位置するように配置する。
そして、停止ブラケット70は、その固定部72を、軸受16と支持体18の間に挿入して、軸受16と支持体18の間に挟み込むようにして軸受16とともにボルト、ナットによって支持体18に固定する。以上の構成から成る停止ブラケット70は、遠心力によって収容管37から飛び出して回転する出没杆36を衝突させて、巻き付けドラム11の回転を停止させる。
停止ブラケット70は、その停止部71を、図9(a)、(b)に示すように、建築構造物の壁17側に向けて取り付ける構成とした。このような構成とすると、出没杆36が下方に向けて回転して停止部71に衝突し、停止部71への衝突力が支持体18の建築構造物の壁17の固定部の近くに加わる。
停止ブラケット70は、その停止部71を、図示はしないが建築構造物の壁17とは反対側に向けて取り付ける構成としてもよい。このような構成とすると、出没杆36が上方に向けて回転して停止部71に衝突し、停止部71への衝突力が支持体18の建築構造物の壁17への固定部から遠くに加わる。
停止ブラケット70の向きは、上記いずれの構成でもよいが、図9(a)、(b)に示す構成の方が、建築構造物の壁17とは反対側に向けて取り付ける構成よりも、衝突力が支持体18に加わる位置が、支持体18の建築構造物の壁17の固定部からの距離が短いので、衝突力により支持体18に加わるモメントは小さくなり好ましい。
(作用)
以上の構成から成る防火シャッタ用安全装置31の作用を、図2、図10〜図12等を参照して説明する。防火シャッタ1の開閉は、図14に示す従来例の防火シャッタ1において、手動巻き揚げ器22を操作する場合と同様に行う。
即ち、図10に示すように、シャッタカーテン3を開く時には、利用者は、手動巻き揚げ器22の操作ハンドル23を矢印のように回転操作して、巻き付けドラム11に巻かれていた巻き揚げワイヤ10を、矢印のように下方に引き出して手動巻き揚げ器22の巻き取り筒9に巻き取っていく。
これにより、巻き付けドラム11及び巻き取り筒9を矢印方向に回転して、シャッタカーテン3を巻き取り筒9に巻き取り、シャッタカーテン3を上昇させる。そして、拘束爪27を拘束歯車28の歯に係合させる(図2、図14(b)参照)ことで、シャッタカーテン3の自重落下を防止する。
防火シャッタ1を閉じる場合は、拘束爪27を拘束歯車28の歯から解除させると、制動器30(図2、図14(b)参照)で制動されながら、図11に示すように、シャッタカーテン3は自重で降下し、巻き揚げドラム24に巻かれていた巻き揚げワイヤ10が、矢印に示すように上方に引き出されて巻き付けドラム11に巻かれていく。
上記のような操作ハンドル23の手動操作による防火シャッタ1について、本発明の防火シャッタ用安全装置31による作用を説明する。
図10及び図11に示すように、シャッタカーテン3が通常の昇降速度で昇降動作を行っている場合は、巻き付けドラム11は低速で回転する。そのために、仮に収容管37内に収容されている出没杆36に若干の遠心力が作用しても、その遠心力は小さいために、出没杆36は、係止手段(係止片50、図5(b)、(c)参照)による係止を脱して収容管37から飛び出すようなことはない。
しかしながら、巻き揚げワイヤ10が、長年の使用によって劣化したり、利用者の誤操作により大きな張力を作用させたりして、図12に示すように、切断した場合は、スプロケット82は何ら他の部材に拘束されない自由回転状態となり、シャッタカーテン3は、その自重によって暴走的に急速落下し、巻き付けドラム11は高速で回転する。
巻き付けドラム11が高速で回転すると、収容管37内に収容されている出没杆36に大きな遠心力が作用し、係止手段による係止を脱し、即ち、板バネ49が撓って係止片50が収容管37の開口から外側に移動して、出没杆36への係止が解除され、出没杆36は、図5(c)に示すように、その規制突起42が長孔41の先端縁43に衝突して係合可能な位置まで、収容管37から外側に飛び出す。
そして、出没杆36が飛び出した状態で、巻き付けドラム11が回転すると、図12に示すように、出没杆36は、停止ブラケット33に衝突する。そのため、巻き付けドラム11及び巻き取り筒9の回転は停止し、シャッタカーテン3の落下は、緊急停止される。従って、シャッタカーテン3の下方に人がいても、人への衝突が回避できる。
本発明の防火シャッタ用安全装置31は、少なくとも、出没杆36の収容された収容管37を巻き付けドラム11の側面に取り付けて成るきわめて簡単な構成であり、しかも、既設の防火シャッタの巻き付けドラム11に簡単に装着できる構成であるので、既設の防火シャッタ1に低コストで、面倒な改修のための手間、費用等を要することなく適用できる。
しかも、本発明の防火シャッタ用安全装置31は、急速落下するシャッタカーテン3を、機械的に確実に緊急停止できるので、定期点検は行っていても、年数が経ち目視では判別できない材料劣化等の生じた防火シャッタに生じやすい、防火シャッタの落下事故対策としても、きわめて有用な解決手段を提供できる。
[実施例2]
本発明に係る防火シャッタ用安全装置の実施例2を、図13等を参照して説明する。実施例2の防火シャッタ用安全装置80は、電動巻き揚げ式の防火シャッタ81に適用する点で相違するが、防火シャッタ用安全装置80の構成自体は、実施例1と略同じであり、実施例1と同じ構成の遠心力動作具32を備えている。実施例2について実施例1と共通する構成については、実施例1の図面を準用し、符号は同じ符号を使用する。
実施例2の防火シャッタ用安全装置80の適用される電動巻き揚げ式の防火シャッタ81は、巻き取り筒9を回転駆動する巻き取り筒駆動輪として、図13(a)に示すように、スプロケット82を備えている。スプロケット82は、図示はしないが、巻き取り筒9とともに回転するように回転軸15に取り付けられており、回転軸15は、建築構造物に垂直に固定された支持板85に軸受を介して回転可能に取り付けられている。
支持板85には、モータ86が取り付けられており、モータ86の出力側に設けられた歯車87とスプロケット82の間にはチェーン88が装着されている。モータ86が回転することにより、チェーン88を介してスプロケット82を回転する。このスプロケット82の回転によって、準用する図3(a)に示す巻き取り筒9を回転させて、シャッタカーテン3の巻き取り動作を行う。
スプロケット82の側面には、遠心力動作具32が取り付けられている。遠心力動作具32は、図5(a)〜(c)に示す実施例1の遠心力動作具32と全く同じ構成であり、出没杆36と、出没杆36を収容する収容管37と、収容管37をスプロケット82の側面に固定する固定部材(装着板38及び裏当て板39参照)を備えている。
支持板85には、図13(a)、(b)に示すように、停止ブラケット91が固定されている。実施例1と同様に、出没杆36は、遠心力で飛び出した状態でスプロケット82とともに回転するが、その回転軌跡上に位置するように、停止ブラケット91の下部に停止部92が側方に向けて突設されている。要するに、実施例2では、停止部92を有する停止ブラケット91は、支持板85を介して間接に、建築構造物の壁17に固定されている。
実施例2の防火シャッタ用安全装置80によれば、チェーン88が材料劣化等で切断したりすると、スプロケット82は何ら他の部材に拘束されない自由回転状態となり、シャッタカーテン3は、その自重で急速に落下し、巻き取り筒9及びスプロケット82が高速回転する。
その結果、出没杆36が遠心力によって収容管37から飛び出し、飛び出した状態でスプロケット82とともに回転するが、停止ブラケット91の停止部92に衝突し、スプロケット82の回転を停止させる。従って、落下してくるシャッタカーテン3に挟まれるという事故を防止できる。
以上、本発明に係る防火シャッタ用安全装置を実施するための形態を実施例に基づいて説明したが、本発明はこのような実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された技術的事項の範囲内でいろいろな実施例があることは言うまでもない。
本発明に係る防火シャッタ用安全装置は上記のような構成であるから、防火シャッタに限らず、戸締まり用シャッタ等の他の目的のシャッタにも適用可能であり、利用分野としても学校、ガレージ、店舗等の幅広い分野に利用されるシャッタに適用可能である。また、手動巻き揚げ式の防火シャッタに限らず、巻き揚げ器における駆動力として、ハンドルによる回転操作の代わりにモータを設けて成る電動巻き揚げ式の防火シャッタにも適用できる。
1 防火シャッタ
2 スラット
3 シャッタカーテン
4 ガイドレール
8 シャッタボックス
9 巻き取り筒
10 巻き揚げワイヤ
11 巻き付けドラム
15 回転軸
16 軸受
17 建築構造物の壁
18 支持体
22 手動巻き揚げ器
23 操作ハンドル
24 巻き揚げドラム
25 減速歯車機構
26 一方向クラッチ
27 拘束爪
28 拘束歯車
29 一方向クラッチ
30 制動器
31 防火シャッタ用安全装置
32 遠心力動作具
33 停止ブラケット
34 制動ドラム
35 ブレーキ帯
36 出没杆
37 収容管
38 装着板
39 裏当て板
40 拘束爪の操作レバー
41 収容管の長孔
42 規制突起
43 長孔の先端縁
44 制動用引っ張りバネ
46 出没杆の係合凸部
47 収容管の内壁面
48 収容管の係合凹部
49 板バネ
50 板バネの係止片
51 圧縮バネ
52 係合子
55 蓋
56 蓋の係止片
57 収容管の係合突起
58 引っ張りバネ
59 収容管の長孔の狭幅部
60 係止膜
61 巻き付けドラムのボス部
62 巻き付けドラムのリム部
63 巻き付けドラムのリブ部
64 巻き付けドラムの両側面の凹所
65 リム部の凹部(巻き揚げワイヤの巻き付け部)
67 ボルト
70 停止ブラケット
71 停止ブラケットの停止部
72 停止ブラケットの固定部
80 防火シャッタ用安全装置
81 防火シャッタ
82 スプロケット
85 支持板
86 モータ
87 モータの出力側の歯車
88 チェーン
91 停止ブラケット
92 停止部

Claims (11)

  1. シャッタカーテンを上方に巻き取る巻き取り筒と、巻き取り筒と同時に回転する巻き取り筒駆動輪を備えた防火シャッタに装着される防火シャッタ用安全装置であって、
    巻き取り筒駆動輪は、手動巻き揚げ器によってワイヤを介して又はモータによってチェーンを介して回転駆動されるものであり、
    防火シャッタ用安全装置は、巻き取り筒駆動輪の側面に装着される遠心力動作具を備え、
    遠心力動作具は、出没杆と、出没杆を出没可能に収容しパイプから形成され一端のみに開口を有する収容管と、を備えており、
    収容管の一端の前記開口は、収容管の長手方向に向けて開口しており、
    出没杆は、長細い部材で形成され収容管内に嵌合されており、該出没杆の長手方向かつ収容管の長手方向の向きに収容管内で直線的に移動可能であり、常時は収容管内に収容されているが、巻き揚げワイヤ又はチェーンが切断し、シャッタカーテンが自重落下することで、巻き取り筒駆動輪が高速回転すると遠心力によって、収容管の一端の開口から一部が長手方向外方に向けて飛び出して、周囲に配置された静止部材に衝突する構成であり、
    出没杆が静止部材に衝突することによって、巻き取り筒駆動輪及び巻き取り筒の回転が停止し、シャッタカーテンの自重落下を停止させる構成であることを特徴とする防火シャッタ用安全装置。
  2. シャッタカーテンを上方に巻き取る巻き取り筒と、巻き取り筒と同時に回転する巻き取り筒駆動輪を備えた防火シャッタに装着される防火シャッタ用安全装置であって、
    巻き取り筒駆動輪は、手動巻き揚げ器によってワイヤを介して又はモータによってチェーンを介して回転駆動されるものであり、
    防火シャッタ用安全装置は、巻き取り筒駆動輪の側面に装着される遠心力動作具を備え、
    遠心力動作具は、出没杆と、出没杆を出没可能に収容し一端のみ開口した収容管と、を備えており、
    出没杆は、常時は収容管内に収容されているが、巻き揚げワイヤ又はチェーンが切断し、シャッタカーテンが自重落下することで、巻き取り筒駆動輪が高速回転すると遠心力によって、収容管の一端の開口から一部が飛び出して、周囲に配置された静止部材に衝突する構成であり、
    出没杆が静止部材に衝突することによって、巻き取り筒駆動輪及び巻き取り筒の回転が停止し、シャッタカーテンの自重落下を停止させる構成であり、
    出没杆の側面には規制突起が突設され、収容管の側壁には長手方向に延びる長孔が形成されており、出没杆の長手方向への移動に伴って、規制突起が長孔内に長手方向に移動可能に嵌合されており、出没杆は、規制突起が長孔内で移動できる範囲内で長手方向に移動し、収容管の一端開口から一部が飛び出し可能であることを特徴とする防火シャッタ用安全装置。
  3. シャッタカーテンを上方に巻き取る巻き取り筒と、巻き取り筒と同時に回転する巻き取り筒駆動輪を備えた防火シャッタに装着される防火シャッタ用安全装置であって、
    巻き取り筒駆動輪は、手動巻き揚げ器によってワイヤを介して又はモータによってチェーンを介して回転駆動されるものであり、
    防火シャッタ用安全装置は、巻き取り筒駆動輪の側面に装着される遠心力動作具を備え、
    遠心力動作具は、出没杆と、出没杆を出没可能に収容し一端のみ開口した収容管と、を備えており、
    出没杆は、常時は収容管内に収容されているが、巻き揚げワイヤ又はチェーンが切断し、シャッタカーテンが自重落下することで、巻き取り筒駆動輪が高速回転すると遠心力によって、収容管の一端の開口から一部が飛び出して、周囲に配置された静止部材に衝突する構成であり、
    出没杆が静止部材に衝突することによって、巻き取り筒駆動輪及び巻き取り筒の回転が停止し、シャッタカーテンの自重落下を停止させる構成であり、
    出没杆及び収容管のいずれか一方又は両方に、出没杆が収容管に対して長手方向の移動を拘束する係止手段が形成されており、出没杆に上記遠心力が作用すると、上記係止手段の拘束に打ち勝って、遠心力によって、収容管の一端開口から一部が飛び出す構成であることを特徴とする防火シャッタ用安全装置。
  4. 前記防火シャッタは、巻き取り筒駆動輪として、巻き取り筒と同時に回転する巻き付けドラムを備え、巻き付けドラムに巻き付けられた巻き揚げワイヤが、下方に設置された手動巻き揚げ器の巻き揚げドラムによって下方に巻き取られることによって、巻き付けドラム及び巻き取り筒を回転してシャッタカーテンを上方に巻き取る構成であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の防火シャッタ用安全装置。
  5. 前記防火シャッタは、巻き取り筒駆動輪として、モータによって駆動されるスプロケットを備え、巻き取り筒駆動輪とモータの出力側の歯車の間には前記チェーンが装着されている構成であることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の防火シャッタ用安全装置。
  6. 遠心力動作具は、収容管を巻き取り筒駆動輪の側面に固定する固定部材を、備えていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の防火シャッタ用安全装置。
  7. 固定部材は、収容管が固定された装着板を有することを特徴とする請求項6に記載の防火シャッタ用安全装置。
  8. 静止部材は、シャッタカーテンの設置される建築構造物に直接又は間接に固定された停止ブラケットであることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の防火シャッタ用安全装置。
  9. 係止手段は、係止片を有する板バネであり、板バネはその係止片が収容管の開口に面するように、収容管に固定されていることを特徴とする請求項のいずれかに記載の防火シャッタ用安全装置。
  10. 係止手段は、出没杆の外表面及び収容管の内壁面のいずれか一方に係合凸部が形成されており、いずれか他方に係合凹部が形成されており、係合凸部と係合凹部が係脱可能な構成であることを特徴とする請求項のいずれかに記載の防火シャッタ用安全装置。
  11. 係止手段は、収容管の開口端を閉じる蓋であり、出没杆が遠心力で収容管の開口から飛び出ようとすると、開く又は破れて出没杆の開口から一部が飛び出ることを可能とする構成であることを特徴とする請求項のいずれかに記載の防火シャッタ用安全装置。
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