JP6275996B2 - 伸縮性テープおよびそれを用いた衣類 - Google Patents

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Description

本発明は、伸縮性テープおよびそれを用いた衣類に関する。
近年、衣類においては、造形性等の機能を備えると同時により快適な着用感を得るための検討がなされている。例えばガードル等のボトム衣類では、ウエスト部分の食い込みを防ぎつつ緊縛力を高める衣類が提案されている(例えば、特許文献1参照)。その際にウエスト部分には、伸縮性を有するテープが多く用いられる。
特開2011−236525号公報
このようなテープの吸水性(吸汗性)は、次のような観点から改良の余地があった。ガードル等においては、ウエスト部分のテープは着用時に伸びる。そのため、非伸長の状態である程度の吸水性があったとしても、テープ生地の厚み方向に吸水性を有していると、伸長することでテープに吸収された水分が絞り出されてしまうおそれがある。
そこで、本発明は、伸長した状態であっても吸水性が良好であり、快適な着用感を得ることのできる伸縮性テープおよびそれを用いた衣類を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明の伸縮性テープは、地組織に経糸を挿入した織物であって、前記地組織は、少なくともテープの長手方向に伸縮性を有し、前記経糸は、前記伸縮性テープの長手方向に浮かし糸を構成するように挿入されており、前記織物は、前記伸縮性テープの長手方向に1mm〜5mm、前記伸縮性テープの幅方向に1.5mm〜5mmの島部が前記浮かし糸によって形成され、前記島部の間に平織り組織によって形成される溝部が設けられており、前記島部は、前記伸縮性テープの幅方向に複数設けられており、前記伸縮性テープの幅方向に設けられた複数の島部は、前記伸縮性テープの幅方向において端部が揃うように設けられていることを特徴とする。また、本発明の衣類は、前記本発明の伸縮性テープを用いたことを特徴とする。
本発明によると、伸長した状態であっても吸水性が良好である伸縮性テープを得ることができる。本発明の伸縮性テープを適用することで、快適な着用感の衣類を提供することができる。
図1は、本発明の伸縮性テープの一例を示す平面図である。 図2は、図1に示す伸縮性テープにおけるI−I’方向(経糸に平行な方向)の部分断面図である。 図3は、図1に示す伸縮性テープの組織図である。
以下、本発明の伸縮性テープについて、例をあげて説明する。ただし、本発明は、以下の例に限定および制限されない。
本発明の伸縮性テープは、少なくとも長手方向に伸縮性を有する地組織に経糸を挿入した(経糸が織り込まれた)織物であり、前記経糸は、前記伸縮性テープの長手方向に浮かし糸を構成するように挿入されている。前記浮かし糸によって、前記伸縮性テープの表面に島部が設けられ、島部と島部との間には、平織り組織によって形成される溝部とが設けられている。前記島部は、前記伸縮性テープの長手方向に1mm〜5mm、前記伸縮性テープの幅方向に1.5mm〜5mmの範囲の大きさとなるように設けられている。そして、前記島部は、前記伸縮性テープの幅方向で端部が揃うように設けられている。
前記島部の大きさは、好ましくは前記伸縮性テープの長手方向に1.2mm〜3.0mm、前記伸縮性テープの幅方向に2.0mm〜3.0mmの範囲である。
前記島部と島部との間に溝部が設けられていることにより、水分を溝部に沿って拡散させることができる。前記溝部の幅は、1.2mm〜3.0mmの範囲内にあることが好ましく、より好ましくは2.0mm〜3.0mmの範囲内である。このような幅の溝部を設けることにより、吸収した水分を、毛細管現象を利用して伸縮性テープの面方向に素早く拡散させることができる。
なお、前記島部および前記溝部の大きさ(幅)は、伸縮性テープを伸ばしていない状態におけるものである。
このように浮かし糸によって所定の大きさの島部および溝部を、所定位置に所定の大きさ(幅)で設けることによって、島部の凸部が肌に当たることで肌の上の汗等の水分が素早く吸収され、吸収された水分は溝部の構造による毛細管現象により拡散する。このように、吸収された水分は一箇所にとどまらずに伸縮性テープの面方向に拡散し易いので、水分を吸収後に伸縮性テープを伸長させても、水分は絞り出されにくい。したがって、本発明によると、伸長した状態であっても吸水性が良好な伸縮性テープを得ることができる。
図1は、本発明の実施形態に係る伸縮性テープの一例について、島部と溝部とが設けられている側から見た平面図である。図1に示す伸縮性テープ10において、1が島部を示しており、2が溝部を示している。伸縮性テープの島部1は、伸縮性テープの幅方向で端部が揃うように設けられ、その結果、溝部2が幅方向において繋がっている。
本発明の伸縮性テープの一例の織組織につき、経糸に平行な方向の断面図を図2に、組織図を図3に示す。図2の断面図は、図1におけるI−I’方向の部分断面図であり、図3における緯糸1〜24番の部分の経糸配列A〜Dの位置での断面図である。
図3において、符号「△」は、地組織の緯糸と挿入された(「織り込まれた」ともいう)経糸との交差部分を表しており、「△」部分では、地組織の緯糸が織物表面に表れている。符号「/」は、挿入された経糸が織物表面に表れている部分を表している。例えば、地組織A〜D列の緯糸1〜7番の部分では経糸が連続して織物表面に表れ、経糸が7越し上がりの浮かし糸となっている。ここで、「越し上がり」とは、糸を浮かしている部分のことを言い、「7越し上がり」とは緯糸7本分について連続して経糸が織物表面に出ている(浮いている)ことを表す。
図3において、島部1は、地組織A〜D列の緯糸1〜7番の部分および緯糸9〜15番の部分、ならびに、地組織E〜H列の緯糸17〜23番の部分および緯糸25〜31番の部分である。
溝部2は、島部1の間に形成され、緯糸との交差部分または平織り組織によって形成される。図3において、溝部2は、地組織A〜D列の緯糸16〜32番の部分、ならびに、地組織E〜H列の緯糸1〜16番の部分である。溝部2は、緯糸の8番、16番、24番および32番の位置で、伸縮性テープの幅方向の一端から他端まで連続して設けられている。
本実施形態の伸縮性テープにおいては、島部1が長手方向に2個ずつ並んだものを単位として、長手方向および幅方向に溝部を介して交互に配置される、いわゆる市松模様状となっている。しかし、本発明はこれに限られず、溝部が所定位置に配置されていれば、他の配置を取ることもできる。
また、本実施形態では、島部1は地組織の緯糸が8本挿入される毎に地組織の緯糸と交差して形成されているが、本発明はこれに限られない。例えば、地組織の緯糸が4〜8本の範囲で挿入される毎に、前記経糸が前記地組織の緯糸と交差する織組織であると好ましい。また、溝部および島部の幅方向は地組織4列を1単位としているが、本発明の効果を損なわない範囲で適宜形状を変更してもよい。前記溝部および島部の幅方向は地組織の経糸が2本〜6本の範囲で構成されることが好ましい。
なお、本実施形態では、幅方向において島部と溝部は等幅となるように製織されているが、本発明はこれに限定されるもののではない。例えば、島部の方が溝部よりも幅が大きくなるようにしてもよいし、反対に、小さくなるように形成していてもよい。
本実施形態では、前記島部および前記溝部を有する構造が伸縮性テープの片面に設けられているが、本発明はこれに限られず、両面に設けられていてもよい。
伸縮性テープは、伸縮性素材として、地組織の糸(地糸)の少なくとも一部に伸縮性繊維を用いることが好ましい。伸縮性繊維としては、例えば、ポリウレタン糸、ポリウレタン糸を芯にしてナイロン繊維などを巻きつけたカバードヤーン(シングルカバードヤーン、ダブルカバードヤーン)、ポリウレタン糸を芯にして外側を綿や羊毛などの短繊維で包んだコアスパンヤーン等を用いることが好ましい。
浮かし糸を構成する経糸は、吸湿性繊維を含むことが好ましい。吸湿性繊維としては、ポリアミド系吸湿性繊維を用いることが好ましい。
前記経糸は、単糸繊度22dtex〜122dtexの範囲のポリアミド系吸湿性繊維を含むことが好ましく、このような繊維としては、「TOREX(登録商標) キュープ(登録商標)」(東レ株式会社製)等をあげることができる。
また、前記経糸は、繊維の表面積が大きいものが好ましく、十字形、*字形などの多葉形などの複雑な断面を有する繊維や、複合繊維を分割割繊して極細繊維を形成する割繊型複合繊維は、水分の保持が良く特に好ましい。
本発明の伸縮性テープは、JIS L1907(2010年版)に規定される滴下法による吸水速度が、12秒未満であることが好ましい。前記吸水速度が12秒未満であると、伸縮性テープを衣類に用いた場合には、前記衣類の着用時には素早く汗等を吸収することが可能である。なお、上記のように吸水速度が12秒未満であると、着用状態で汗をかいたときの不快感が少ないことが知られている。
本発明の伸縮性テープにおけるテープ幅は任意であり、例えば、用途に応じて5mm〜100mm程度の範囲内で作製することができる。
(吸水性評価)
[測定1 滴下法評価]
図3に示す組織図の伸縮性テープ(7越し上がり)、および、越し上がりの数がそれぞれ5、3、1である以外は図3に示すのと同じ組織および材料を有する伸縮性テープについて、吸水性をJIS L1907(2010年版)に規定される滴下法による吸水速度に準じて評価した。滴下法での評価は、各試験片3枚について行った(n=3)。
越し上がりの数が1の伸縮性テープは、全体が平織り組織であり、島部および溝部の区別は有していない(比較例)。これらの伸縮性テープは、地組織は、経糸にポリウレタン糸(「ライクラ」(登録商標)、620dtex)のダブルカバードヤーン(DCY)を、緯糸にナイロン(235dtex/1本−34フィラメント)を使用した平織り組織であり、浮かし糸を構成する経糸として「TOREX(登録商標) キュープ(登録商標)」(東レ株式会社製、78dtex/2本−48フィラメント)を用いたものである。ここで、「78dtex/2本−48フィラメント」とは、48本の単糸で78dtexの太さに形成された糸を、2本撚り合わせた糸を意味する。また、DCYのカバーリング糸には、78dtex/1本のウーリーナイロンを用い、DCYの構成比率は、ナイロン52%、ポリウレタン48%である。
[測定2 押し戻り水分量評価]
試験片として、測定1で用いた伸縮性テープについて、10cm×10cmサイズのものを各3枚用意した。また、10cm×10cmのアクリル板を2枚、5cm×5cmのアクリル板を1枚、5cm×5cmのろ紙を試験片1枚について1枚、および、重り(1kgと250g)を用意した。評価は以下の手順1〜6で行った。なお、本評価は、20℃、65%RHの環境下で行った。
(押し戻り水分量評価手順)
1. 試験片およびろ紙を、標準状態(20℃、65%RH)に1日暴露を行った後、試験片およびろ紙の質量測定を行う。なお、ろ紙は、アドバンテック東洋株式会社製 定性濾紙型式NO.2を用いた。
2. 10cm×10cmのアクリル板の上に、上方15cmの高さから霧吹きで水を噴霧する。このとき、水の噴霧量は、秤量天秤で測定を行い、前記アクリル板上で0.58〜0.63gの範囲に入るようにする。
3. 噴霧後すぐに、水を噴霧したアクリル板上に、試験片の肌側(実施例においては島部および溝部を有する側)が下側になるようにして試験片を載せる。試験片の上には、もう1枚の10cm×10cmのアクリル板を載せ、さらに、1kgの重りを載せる。この状態で10秒間放置する。
4. 10秒後、試験片を取り出す。試験片の肌側を上にして、試験片中央に5cm×5cmのろ紙を載せ、ろ紙の上に5cm×5cmのアクリル板を載せ、さらに250gの重りを載せる。この状態で30秒間放置する。
5. 最初に水を噴霧した10cm×10cmのアクリル板に残った水分量と、前記の30秒間放置後のろ紙および試験片の質量を測定する。
6. 以上の操作を、各伸縮性テープについて3回行い、それぞれにつき次の水分量を算出し、平均値を測定結果とした。
戻り量(べとつき量) 手順5のろ紙質量−手順1のろ紙質量 (g)
アクリル板残存水分量 手順5の残水アクリル板質量−アクリル板質量 (g)
試料側水分量 手順5の試験片質量−手順1の試験片質量 (g)
上記測定手順2において、水の噴霧量を約0.6gとしたが、これは、汗をかいてべとべとと感じはじめる時の水分量に相当する。また、荷重は、一般的なブラジャー着用時にかかる圧力(伸縮性部材によって加わる締め付けの圧力)から割り出した量である。この測定によって、ブラジャー着用時に汗をかいた際に、伸縮性部材によるべとつきの程度が評価可能である。
各伸縮性テープについての測定1および測定2による吸水性の評価結果を表1に示す。表1において、残存割合(%)は、噴霧量に対する残存水分量の割合である。
また、荷重をかけた後にろ紙側に放出されず、試験片に残る水分量の割合を比較するため、試料側水分割合(%)を、次のように算出し、表1に示した。前記試料側水分量は、10cm×10cmの試験片において、5cm×5cmの領域に部分的にろ紙を載せて荷重をかけた後に試験片に残っている水分量である(試験片全面について前記手順4が行われたものではない)。そこで、「噴霧量」から「残存水分量」を差し引いた値の4分の1の値Aから、さらに「戻り量」を差し引いた値Bを算出し、B/Aの割合(%)を「試料側水分割合」とした。
Figure 0006275996
測定1の結果によると、実施例の伸縮性テープは、試験片上に水を滴下させ、水滴が吸収されるまでの時間が3〜11秒と速やかに吸収されたが、比較例の伸縮性テープでは60秒以上経過しても吸水されなかった。このように、伸縮性テープを同じ材料(経糸、緯糸)を用いて形成しても、所定範囲の大きさの島部とそれらの島部の間に形成された所定範囲の大きさの溝部とを有している構造とすることで、吸水性を大幅に向上させることが可能であることがわかる。
測定2の結果につき、試料(試験片)を載せて圧力をかけた後にアクリル板に残存する水分量を示す残存水分量を比較すると、実施例の伸縮性テープは、いずれも残存水分量が噴霧量の4分の1以内(残存水分量の割合(残存割合)は25%以内)であるが、比較例の伸縮性テープでは、残存割合が噴霧量の30%強となった。すなわち、実施例の伸縮性テープを備える衣類を着用した際には、伸縮性テープが肌に接触する部分での吸水が良好に行われるのに対し、比較例の伸縮性テープの場合では吸水性が十分ではなく、肌と伸縮性テープとの間に残る水分量が多くなることが示された。
また、戻り量は、一旦吸水された伸縮性テープにろ紙を載せて圧力をかけて、ろ紙に移った水分量であり、これを伸縮性テープに吸収されたままの水分量の観点で見たものが、試料側水分割合である。戻り量の測定からは、汗が伸縮性テープに吸収された後に、伸縮性テープが伸びて圧力がかかった際の、身体の着用部位におけるべとつきの程度が示され、試料側水分割合が高いほうが戻り量は少なくなる。すなわち、試料側水分割合が高いと、汗が体表に戻りにくいのでべとつきも軽減されることを意味している。
測定2の結果、実施例の試料側水分割合は、約70%以上と高い割合を有していたが、比較例では30%程度であった。この結果は、比較例の伸縮性テープの場合には、伸縮性テープに一旦吸収された水分が、伸縮性テープの伸縮をともなうような動作を着用時に行った場合に、肌と伸縮性テープとの間に水分の浸み出しが起こりやすく、べとつきを感じやすいということを示している。これに対し、実施例の伸縮性テープを備える衣類を着用した際には、快適な着用感が得られることが期待されることがわかる。
本発明の伸縮性テープは、特に下着類において、着用時に肌に接すべき部位に用いるとよく、例えば、ガードル等のボトム衣類のウエスト始末や、ブラジャーの下辺部分(アンダーバスト部)に好適に使用することができる。
本発明の伸縮性テープは、伸長した状態であっても吸水性を良好に保つことができる。そのため、肌に触れる衣類の伸縮部位においても汗等の水分によるべたつきを軽減することができる。したがって、本発明の伸縮性テープは、衣類等において様々な用途に使用することができ、ボトム衣類のウエスト部、ブラジャーやブラスリップ等のアンダーバストテープのほか、体型補整用衣類の体型補整部位、スポーツ衣類や医療用衣類(サポーター等)のサポート部位など、各種の衣類に適用でき、快適な着用感を得ることができる。
10 伸縮性テープ
1 島部
2 溝部

△ 地組織の緯糸と挿入された(「織り込まれた」ともいう)経糸との交差部分
/ 挿入された経糸が織物表面に表れている部分

Claims (8)

  1. 地組織に経糸を挿入した織物である伸縮性テープであって、
    前記地組織は、少なくとも前記伸縮性テープの長手方向に伸縮性を有し、
    前記経糸は、前記伸縮性テープの長手方向に浮かし糸を構成するように挿入されており、
    前記織物は、前記伸縮性テープの長手方向に1mm〜5mm、前記伸縮性テープの幅方向に1.5mm〜5mmの島部が前記浮かし糸によって形成され、前記島部の間に平織り組織によって形成される溝部が設けられており、
    前記島部は、前記伸縮性テープの幅方向に複数設けられており、
    前記伸縮性テープの幅方向に設けられた複数の島部は、前記伸縮性テープの幅方向において端部が揃うように設けられていることを特徴とする伸縮性テープ。
  2. 前記島部と前記溝部とが、前記伸縮性テープの長手方向に交互に配置されていることを特徴とする、請求項1記載の伸縮性テープ。
  3. 前記島部は、前記地組織の緯糸が4〜8本の範囲で挿入される毎に、前記経糸が前記地組織の緯糸と交差する織組織であることを特徴とする、請求項1または2記載の伸縮性テープ。
  4. 前記島部は、幅方向が2本〜6本の前記経糸で構成されていることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の伸縮性テープ。
  5. 前記経糸は、吸湿性繊維を含むことを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の伸縮性テープ。
  6. JIS L1907(2010年版)に規定される滴下法による吸水速度が12秒未満であることを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載の伸縮性テープ。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載の伸縮性テープを用いたことを特徴とする衣類。
  8. 請求項1から6のいずれか一項に記載の伸縮性テープを肌に接すべき部位に用いたことを特徴とする下着。
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