JP6275170B2 - スリッター用刃具ホルダ - Google Patents
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Description
製品を切断するための刃を、スリッターの刃具ホルダに取り付けるために、例えば特許文献1には、ねじ留めによって刃が刃具ホルダの刃保持部に取り付けられることが概説されている。
以下、図7を参照して、従来のスリッターの刃具ホルダが有する課題について説明する。
図7(a)を参照すると、スリッター1の軸2(図1参照)に通され所定の位置に配置される従来型の刃具ホルダ16’が示されている。この刃具ホルダ16’は、軸2に対して摺動可能な寸法を有する穴22’が形成されたベース部26’と、このベース部26’から軸2の軸方向に対して直角方向に延びた刃保持部28’と、を含む。
図7(b)を参照すると、刃押さえ板54が、2つのボルト56、56’によって刃保持部28’に固定されている。
従来型の刃具ホルダ16’では、刃の取り替え時に、作業者が、刃固定ボルト58を緩めて刃を取り替え、このボルト58、及び必要に応じて緩くなったボルト56、56’を両側(図7(b)参照)から再度堅く締める作業を行っていた。そのため、複数の刃6を取り替えるための多大な労力と作業時間を要し、また、力仕事を要するため作業者が限定されていた。さらに、多数の刃6がスリッター1の軸2上に配置される場合、図7(b)の両側から計4個のボルトを開け閉めするための、工具の挿入スペース(換言すると、作業者が、多数の刃具ホルダ16’を、1つずつ固定解除、移動、刃取り替え、そして元の位置に戻して固定する作業)などを要することもあった。そして、摩耗、破損等による、この刃取り替えは、比較的頻繁に行う必要があり、刃の取り替えを簡単・迅速に行うことができる刃具ホルダのニーズが存在していた。
以下の発明の態様は、本発明の構成を例示するものであり、本発明の多様な構成の理解を容易にするために、項別けして説明するものである。又、各項は、本発明の技術的範囲を限定するものではない。よって、発明を実施するための最良の形態を参酌しつつ、各項の構成要素の一部を置換し、削除し、又は、更に他の構成要素を付加したものについても、本願発明の技術的範囲に含まれ得るものである。
本項に記載の刃具ホルダは、刃押さえ部または刃保持部が、ガイドピンに対して摺動案内され、刃具ホルダの刃保持部または刃押さえ部に備えられた永久磁石の吸着力によって、刃保持部または刃押さえ部と係合し、製品を切断するための刃が、刃保持部と刃押さえ部とに把持される。
また、刃の取り替え時には、刃保持部と刃押さえ部の一方に設けられた開閉回転カム部を回転させることによって、刃保持部から刃押さえ部を分離して刃の把持を解除することとなる。
刃の把持を解除した後、永久磁石の吸着力によって刃保持部または刃押さえ部上に刃を保持させた状態(仮留め状態)で、作業者が刃を取り替えることとなる。
この際、刃保持部または刃押さえ部に形成された、刃の外形に倣った凹部に、刃が嵌まり込むことで、新しい刃についても凹部に倣って位置決めされた状態で凹部に嵌まり込み、かつ、永久磁石の吸着力によって仮止めされる。この仮止め状態で、開閉回転カム部を元の角度に戻して、刃保持部と刃押さえ部を再び係合させて、新しい刃が凹凸部間に把持され、刃具ホルダに取り付けられることとなる。
回転カム部は、ガイドピンの軸方向に対して直角方向、すなわち、刃保持部及び刃押さえ部の係合/分離方向と直角の方向に延びる回転軸周りに回転可能となっており、この回転操作を、後述のごとくガイドピンの軸方向に対して直角方向から行うこととすれば、回転操作のための作業空間が、スリッターの軸方向と直角方向に確保される。このため、前記ガイドピンの軸方向に対して直角方向の軸回りに回転する開閉回転カム部が配置されるので、上記の刃取り替え作業は、多数の刃がスリッターの軸上に配置されていたとしても、刃具ホルダの現在位置を変えることなく、行うことができる。
本項に記載の刃具ホルダは、(1)項における開閉回転カム部の一実施形態となる。
すなわち、開閉回転カム部は、回転軸周りの回転位相に応じて、開閉回転カム部を備える刃保持部または刃押さえ部の一方から、他方に向けて出没するカム形状を有することから、開閉回転カム部が、それを備える刃保持部または刃押さえ部の一方から、他方に向けて突出する回転位相へと回転操作されることで、刃保持部と刃押さえ部とは、回転カム部によって互いに離間する方向へと押される。そして、永久磁石の吸着力に抗して刃保持部と刃押さえ部とが軸方向に分離することとなる。
一方、開閉回転カム部が、それを備える刃保持部または刃押さえ部の一方から、他方に向けて突出しない回転位相へと回転操作されることで、永久磁石の吸着力により刃保持部と刃押さえ部とが軸方向に接近し、刃保持部と刃押さえ部とが係合することとなる。
(3)上記(1)(2)項において、前記開閉回転カム部が、前記ガイドピンの軸方向に対して直角方向から回転操作可能な位置に設けられていることを特徴とする刃具ホルダ。
本項に記載の刃具ホルダは、開閉回転カム部がガイドピンの軸方向に対して直角方向から回転操作可能な位置に設けられていることで、開閉回転カム部の回転操作のための作業空間が、軸方向と直角方向に確保される。このため、多数の刃がスリッターの軸上に配置されていたとしても、刃具ホルダの現在位置を変えることなく、刃の取り替え作業が行われるものとなる。
(4)上記(2)項において、前記刃保持部と前記刃押さえ部とは、前記開閉回転カム部によって分離される際に、一方から他方に向けての前記開閉回転カム部の出没量と同等の距離だけ、前記ガイドピンに沿った方向に互いに離間されることを特徴とする刃具ホルダ。
本項に記載の刃具ホルダは、開閉回転カム部によって刃保持部と刃押さえ部とが離間される距離が、刃保持部と刃押さえ部との一方から他方に向けての開閉回転カム部の出没量と同等の距離となる。すなわち、開閉回転カム部の出没量と同等の僅かな距離だけ刃保持部と刃押さえ部とを離間させることで、多数の刃が軸上に配置されている場合であっても、刃具ホルダの現在位置を変えることなく、刃の取り替え作業が行われるものである。
本項に記載の刃具ホルダは、(2)項における開閉回転カム部の頭部の一実施形態となる。
すなわち、開閉回転カム部として六角穴付きボルトが用いられることで、ボルト頭部の六角穴に六角レンチを係合させ、開閉回転カム部の回転操作を、ガイドピンの軸方向に対して直角方向から行うものとなる。しかも、ボルト頭部の六角穴に対する六角レンチの係合は確実に行われることから、開閉回転カム部の回転操作に要する回転トルクを、六角レンチを介して、小さな操作力で確実に付与するものとなる。
また、六角穴付きボルトの頭部には、平面視で円状の外形を一部切り落として形成された、切欠き部を備えることから、この切欠き部が、開閉回転カム部を備える刃保持部または刃押さえ部の一方から、他方に向けて突出しない回転位相へと、六角穴付きボルトが回転操作されることで、上記(2)項のごとく、永久磁石の吸着力により、刃保持部と刃押さえ部とが係合することとなる。
一方、ボルト頭部の切欠き部を外れた位置、すなわち、ボルト頭部の平面視で円状の外形が維持された位置が、開閉回転カム部を備える刃保持部または刃押さえ部の一方から、他方に向けて突出する回転位相へと、六角穴付きボルトが回転操作されることで、上記(2)項のごとく、永久磁石の吸着力に抗して、刃保持部と刃押さえ部とが軸方向に分離することとなる。
しかも、開閉回転カム部として用いられる六角穴付きボルトの軸部が、刃保持部及び刃押さえ部の係合/分離方向と直角の方向に延びる回転軸となることで、当該回転軸周りに開閉回転カム部が回転する際の、回転精度を確保するものとなる。更には、六角穴付きボルトの軸部が、刃保持部または刃押さえ部のネジ孔と螺合することで、上記回転操作の回転角度の範囲内では、開閉回転カム部がそれを備える刃保持部または刃押さえ部から脱落することもない。
本項に記載の刃具ホルダは、ネオジウムまたはフェライトといった永久磁石の強力な吸着力(例えば8kgf程度)により、刃押さえ部が刃保持部に堅く係合し、刃が、刃保持部と刃押さえ部によって堅く把持される。そのため、本刃具ホルダを用いたスリッターは、製品切断時に刃に外力が加わっても、刃具ホルダから刃が抜け落ちることなく、製品を確実に切断することとなる。
なお、上記(1)(3)項の特徴を含むものが本願の請求項1、上記(1)〜(3)項の特徴を含むものが本願の請求項2、上記(1)(2)(4)項の特徴を含むものが本願の請求項3、上記(1)〜(3)(5)項又は上記(1)(2)(4)(5)項の特徴を含むものが本願の請求項4、上記(1)(2)(5)項の特徴を含むものが本願の請求項5に、夫々相当する。更に、上記(1)(3)(6)項、上記(1)〜(3)(6)項、上記(1)(2)(4)(6)項、上記(1)〜(3)(5)(6)項、上記(1)(2)(4)〜(6)項、或いは、上記(1)(2)(5)(6)項の特徴を含むものが本願の請求項6に相当する。
この図において、永久磁石42は直方体に形成されているが、刃6、刃押さえ部40等の形状に合わせた他の形状(例えば円筒形)でもよい。また、永久磁石42は、後述する刃押さえ部40の適切な位置に設けられていてもよい。
さらに、刃保持部28には、永久磁石42の吸着力により刃6を仮留めするための、刃6の外形に倣った凹部28aが形成されている(図3(c)参照)。
また、刃押さえ部40には、刃6を介在させて、刃保持部28の凹部28aと係合可能な凸部40cが形成されている。
さらに、刃押さえ部40は、図4に示されているように、2つのガイドピン44、44’の軸方向に対して直角方向になるような向きで形成されたネジ孔52を有する。このネジ孔52は、図5に示されているような、六角穴付きボルトからなる開閉回転カム部68が螺合するものであり、ネジ孔52の開口端には、開閉回転カム部68の頭部68aが嵌入するための深座ぐり52aが形成されている。
当然のことながら、このカム形状、開閉回転カム部68の配置位置、径などは、図2(a)に見られるように刃保持部28に対して刃押さえ部40を係合させ、必要に応じて分離(図2(b)参照)可能な構成であれば、如何なる形状、位置、寸法でもよい。
これに伴い、深座ぐり52aは、刃保持部28と刃押さえ部40との係合/分離を妨げないように、開閉回転カム部68のカム形状に対応して形成される。
この場合、開閉カムピンを回転可能に通す軸孔(図示せず)が刃押さえ部40に形成され、開閉カムピンをこの軸孔に通して、開閉カムピンがこの軸孔から脱落しないように軸先端部をピン留めして、開閉回転カム部68と同様に用いることとしてもよい。
開閉回転カム部68の頭部がカム形状を有するため、刃6を取り替える場合は、開閉回転カム部68を、例えば、図示の例では、六角レンチで少なくとも約30°一方向(例えば反時計回り)に回転させることのみによって、刃保持部28から刃押さえ部40を分離して刃6の把持を解除することができる。このとき、2つの部材28、40の最大距離は、図示の例では約2mmとなる。ここで、突起部46が、刃押さえ部40をさらにガイドしており、刃押さえ部40の移動によってガイドピン44、44’へかかる負荷を軽減している。
刃6の把持を解除した後、刃保持部28上に刃6を保持させた状態(仮留め状態)で、作業者が刃を取り替えることができる。その後、開閉回転カム部68を、少なくとも約30°逆方向(例えば時計回り)に回転させることによって、元の角度に戻して、刃具ホルダ16の刃保持部28と刃押さえ部40を再び係合させて、新しい刃が再度把持される。
永久磁石42の強力な吸着力(例えば8kgf程度)により、刃押さえ部40が刃保持部28に堅く係合し、刃6が、刃具ホルダ16の刃保持部28と刃押さえ部40によって常時堅く把持される。そのため、製品切断時に刃具ホルダ16から刃6が抜け落ちることなく、製品30を確実に切断することができる。
また、多数の刃6がスリッター1の軸2上に配置されていたとしても、作業者がスリッター1の正面から開閉回転カム部68を回して(図2(a)参照)、刃を取り替える作業を行うことができるので、従来型の刃具ホルダ16’のように刃具ホルダの位置を変える必要がない。
上述したように、本発明の実施の形態に係るスリッター用刃具ホルダ16によれば、図2(a)に示されている永久磁石42及び開閉回転カム部68を備えた簡素な機構で、作業者が刃6を簡単・迅速に取り替えることができる。
例えば、従来、刃の取り替えに30分程要していた作業が、5分程度ですむようになる。また、これまでのような力仕事が不要になるため、より多くの作業員が刃取り替え作業を行えるようになった。
また、刃の取り替え時には、刃保持部28と刃押さえ部40の一方に設けられた開閉回転カム部68を回転させることによって、刃保持部28から刃押さえ部40を分離して刃の把持を解除する。
刃の把持を解除した後、永久磁石42の吸着力によって刃保持部28または刃押さえ部40上に刃6を保持させた状態(仮留め状態)で、作業者が刃を取り替える。
開閉回転カム部68は、ガイドピン44、44’の軸方向に対して直角方向、すなわち、刃保持部28及び刃押さえ部40の係合/分離方向と直角の方向に延びる回転軸周りに回転可能となっており、この回転操作を、後述のごとくガイドピン44、44’の軸方向に対して直角方向から行うこととすれば、回転操作のための作業空間が、スリッター1の軸2方向と直角方向に確保される。このため、前記ガイドピン44、44’の軸方向に対して直角方向の軸回りに回転する開閉回転カム部68が配置されるので、上記の刃取り替え作業は、多数の刃がスリッターの軸上に配置されていたとしても、刃具ホルダ16の現在位置を変えることなく、行うことができる。
一方、開閉回転カム部68が、それを備える刃保持部28または刃押さえ部40の一方から、他方に向けて突出しない回転位相へと回転操作されることで、永久磁石42の吸着力により刃保持部28と刃押さえ部40とが軸2方向に接近し、刃保持部28と刃押さえ部40とが係合する。
また、六角穴付きボルトの頭部68aには、平面視で円状の外形を一部切り落として形成された、切欠き部68bを備えることから、この切欠き部68bが、開閉回転カム部68を備える刃保持部28または刃押さえ部40の一方から、他方に向けて突出しない回転位相へと、六角穴付きボルトが回転操作されることで、永久磁石42の吸着力により、刃保持部28と刃押さえ部40とが係合する。
しかも、開閉回転カム部68として用いられる六角穴付きボルトの軸部が、刃保持部28及び刃押さえ部40の係合/分離方向と直角の方向に延びる回転軸となることで、当該回転軸周りに開閉回転カム部68が回転する際の、回転精度を確保するものとなる。更には、六角穴付きボルトの軸部が、刃保持部28または刃押さえ部40のネジ孔と螺合することで、上記回転操作の回転角度の範囲内では、開閉回転カム部68がそれを備える刃保持部28または刃押さえ部40から脱落することもない。
図1(b)に示されているように、さらに、フレーム上に下軸4、4’が配置されており、下軸4、4’にはローラー8、8’が取付けられている。図示の例では、下軸4、4’の各々は、水平方向に平行に並んで、上軸2と下軸4’とは鉛直方向に対向している。これら下軸4と下軸4’の間には、ローラー等からなる搬送路(図示せず)を介して被切断物(長尺の巻物状の製品30)が供給され、下軸4と下軸4’のローラー上を走行させる製品30に刃6を差し込むことによって製品30が直線状に切断される。
しかしながら、図6に示されているように、刃具ホルダ16’’の刃保持部28’’を二段にして、刃具ホルダ1個に対して、2枚の刃6を取り付けてもよい。この場合、刃間の距離は、例えば、約25mmである。
任意の1つの刃6の位置決めの手順としては、(1)製品の切断幅に合わせてタッチパネルで数値設定、(2)刃具ホルダ16が現在、どの位置にあるかを刃物位置検出センサ24によって測定し、その位置を記憶、(3)現在の刃6の位置と設定値を比較して効率の良い位置決め方法を演算、(4)刃6の位置変更を実行、となる。
図2(b)において、永久磁石32は直方体に形成されているが、軸2,穴22またはベース部26などの形状に合わせた他の形状(例えばV字型)でもよい。
図2(b)に示されているように、ベース部26は、さらに、軸2を包囲するようにドライベアリング34を備えている。また、永久磁石32は、このドライベアリング34の一部に当接している。このドライベアリング34によって、刃具ホルダ16は、軸2上をより円滑に移動することができる。
6 刃(剃刀) 16 刃具ホルダ
22 刃具ホルダのベース部の穴 26 ベース部
28 刃保持部 30 製品
40 刃押さえ部 42 永久磁石
44、44’ ガイドピン 48、48’ ドライベアリング
50、50’ 刃押さえ部40の穴 68 開閉回転カム部(六角穴付きボルト、開閉カムピン)
Claims (6)
- 長尺の巻物状の製品を、該製品と平行に延びる軸に備えた刃により所望の幅で切断するスリッターに用いられる刃具ホルダであって、
前記軸に対して摺動可能な寸法を有する孔が形成されたベース部と、該ベース部から前記軸の軸方向に対して直角方向に延びる刃保持部と、刃を介在させて前記刃保持部と係合可能な刃押さえ部とを備えており、
前記刃保持部と前記刃押さえ部との一方に、永久磁石と、前記軸の軸方向に平行なガイドピンと、刃の外形に倣って形成された凹部とが設けられ、他方に、前記ガイドピンに対して摺動可能な寸法を有する孔と、前記凹部に係合する凸部とが設けられ、かつ、前記刃保持部と前記刃押さえ部とは磁性材料で構成されており、
さらに、前記刃保持部と前記刃押さえ部との一方に、前記ガイドピンの軸方向に対して直角方向に延びる回転軸周りに回転可能な開閉回転カム部が配置され、前記開閉回転カム部は、前記刃保持部と前記刃押さえ部とを前記軸の軸方向に係合/分離するためのカム形状を有し、
前記開閉回転カム部が、前記ガイドピンの軸方向に対して直角方向から回転操作可能な位置に設けられていることを特徴とする刃具ホルダ。 - 前記開閉回転カム部は、前記回転軸周りの回転位相に応じて、前記開閉回転カム部を備える前記刃保持部または前記刃押さえ部の一方から、他方に向けて出没するカム形状を有することを特徴とする請求項1記載の刃具ホルダ。
- 長尺の巻物状の製品を、該製品と平行に延びる軸に備えた刃により所望の幅で切断するスリッターに用いられる刃具ホルダであって、
前記軸に対して摺動可能な寸法を有する孔が形成されたベース部と、該ベース部から前記軸の軸方向に対して直角方向に延びる刃保持部と、刃を介在させて前記刃保持部と係合可能な刃押さえ部とを備えており、
前記刃保持部と前記刃押さえ部との一方に、永久磁石と、前記軸の軸方向に平行なガイドピンと、刃の外形に倣って形成された凹部とが設けられ、他方に、前記ガイドピンに対して摺動可能な寸法を有する孔と、前記凹部に係合する凸部とが設けられ、かつ、前記刃保持部と前記刃押さえ部とは磁性材料で構成されており、
さらに、前記刃保持部と前記刃押さえ部との一方に、前記ガイドピンの軸方向に対して直角方向に延びる回転軸周りに回転可能な開閉回転カム部が配置され、前記開閉回転カム部は、前記刃保持部と前記刃押さえ部とを前記軸の軸方向に係合/分離するためのカム形状を有し、
前記開閉回転カム部は、前記回転軸周りの回転位相に応じて、前記開閉回転カム部を備える前記刃保持部または前記刃押さえ部の一方から、他方に向けて出没するカム形状を有し、
前記刃保持部と前記刃押さえ部とは、前記開閉回転カム部によって分離される際に、一方から他方に向けての前記開閉回転カム部の出没量と同等の距離だけ、前記ガイドピンに沿った方向に互いに離間されることを特徴とする刃具ホルダ。 - 前記開閉回転カム部として六角穴付きボルトが用いられ、かつ、該六角穴付きボルトの頭部には、平面視で円状の外形を一部切り落として形成された、切欠き部を備えることを特徴とする請求項2又は3記載の刃具ホルダ。
- 長尺の巻物状の製品を、該製品と平行に延びる軸に備えた刃により所望の幅で切断するスリッターに用いられる刃具ホルダであって、
前記軸に対して摺動可能な寸法を有する孔が形成されたベース部と、該ベース部から前記軸の軸方向に対して直角方向に延びる刃保持部と、刃を介在させて前記刃保持部と係合可能な刃押さえ部とを備えており、
前記刃保持部と前記刃押さえ部との一方に、永久磁石と、前記軸の軸方向に平行なガイドピンと、刃の外形に倣って形成された凹部とが設けられ、他方に、前記ガイドピンに対して摺動可能な寸法を有する孔と、前記凹部に係合する凸部とが設けられ、かつ、前記刃保持部と前記刃押さえ部とは磁性材料で構成されており、
さらに、前記刃保持部と前記刃押さえ部との一方に、前記ガイドピンの軸方向に対して直角方向に延びる回転軸周りに回転可能な開閉回転カム部が配置され、前記開閉回転カム部は、前記刃保持部と前記刃押さえ部とを前記軸の軸方向に係合/分離するためのカム形状を有し、
前記開閉回転カム部は、前記回転軸周りの回転位相に応じて、前記開閉回転カム部を備える前記刃保持部または前記刃押さえ部の一方から、他方に向けて出没するカム形状を有し、
前記開閉回転カム部として六角穴付きボルトが用いられ、かつ、該六角穴付きボルトの頭部には、平面視で円状の外形を一部切り落として形成された、切欠き部を備えることを特徴とする刃具ホルダ。 - 前記永久磁石は、ネオジウムまたはフェライトから成ることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の刃具ホルダ。
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